説明

ウイルス性疾患の治療のためのキナゾリン誘導体の使用

本発明は、EGFR阻害活性を示すキナゾリン誘導体の、ウイルスによりもたらされる疾患、好ましくはウイルスによりもたらされる呼吸器疾患及び慢性気道疾患(例えば、COPD又は喘息)の増悪の予防及び/又は治療のための使用に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ウイルスによりもたらされる疾患、好ましくはウイルスによりもたらされる呼吸器疾患、及び、例えばCOPD又は喘息等の慢性気道疾患の増悪の予防及び治療のための、EGFR阻害活性を有するキナゾリン誘導体の使用に関する。
【背景技術】
【0002】
COPD及び喘息を含む慢性気管支炎等の慢性気道疾患は、炎症と粘液の増加した産出により特徴付けられる。炎症及び過剰な粘液の産生は、慢性気道疾患における急速な肺機能の低下をもたらすと信じられている。
増加した粘液の産生は気道上皮の再構築の結果であり、その再構築においては繊毛細胞が粘液を産生する胚細胞に置き換わる。繊毛細胞が少なくなることにより、粘膜繊毛クリアランスが損なわれる。粘液の産生の増加に伴って、小規模な気道に粘液栓(mucus plugging)が生じる。粘膜繊毛クリアランスの重要な機能は、ウイルスを含む吸入された粒子を気道から洗い流すことであり、これらの粒子は粘液層に捉えられ、次いで、繊毛の調和された動きにより、気道から除去される。COPDや喘息等の気道疾患においては、粘膜に捉えられ気道上皮に張り付いたウイルスは、感染のための良好な状況に遭遇する。慢性気道疾患の患者の肺におけるウイルス感染は、潜在する疾患の増悪につながり、これは過剰な粘液の産生、炎症、及び気流制限等の症状の悪化により特徴付けられる。増悪した患者は、劇的な肺機能の低下に苦しむため、入院が必要となる。更に、長期的に見れば、増悪を起こしていない患者に比較して、増悪により更に急速でより進行性の肺機能の低下が起きる。増悪の主要な原因は、気道及び/又は肺におけるウイルス感染である。
上皮成長因子シグナル伝達の阻害が、過剰な粘液の産生及び胚細胞の増加を防止することが示されてきた。近年、EGFR阻害剤がウイルス感染を予防及び/又は治療できることが示された(WO2005/048928;Liu Kenneth; Gualano Rosa C; Hibbs Margaret L; Anderson Gray P; Bozinovski Steven, Epidermal growth factor receptor signaling to Erk1/2 and STATs control the intensity of the epithelial inflammatory responses to rhinovirus infection. The Journal of Biological Chemistry (2008), 283(15), 9977-85; Monick MM. Cameron K. Staber J. Powers LS. Yarovisky TO. Koland JG. Hunninghake GW. Activation of the epidermal growth factor receptor by respiratory syncytial virus results in increased inflammation and delayed apoptosis. Journal of Biological Chemistry. 280(3): 2147-58, 2005)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】WO2005/048928
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】Liu Kenneth; Gualano Rosa C; Hibbs Margaret L; Anderson Gray P; Bozinovski Steven, Epidermal growth factor receptor signaling to Erk1/2 and STATs control the intensity of the epithelial inflammatory responses to rhinovirus infection. The Journal of Biological Chemistry (2008), 283(15), 9977-85
【非特許文献2】Monick MM. Cameron K. Staber J. Powers LS. Yarovisky TO. Koland JG. Hunninghake GW. Activation of the epidermal growth factor receptor by respiratory syncytial virus results in increased inflammation and delayed apoptosis. Journal of Biological Chemistry. 280(3): 2147-58, 2005
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、ウイルス感染、ならびにCOPD及び喘息等の慢性気道疾患の増悪の予防及び/又は治療に関する。ウイルス感染は、ウイルスの進入を防止することにより、ウイルスの複製を阻害することにより、及び/又はウイルス感染により引き起こされる症状を阻害することにより、EGFR阻害剤で予防又は治療できる。ウイルスの細胞への進入及び/又はウイルスの複製の阻害はウイルス量を減少させ、増悪の重症度及び持続を低減する。ウイルス感染により引き起こされる症状の阻害は、例えば、マクロファージ、好中球、及びリンパ球等の炎症細胞の流入の阻害/減少、EGF受容体及びEGFRリガンドの上方調節の阻害、粘液の産生、並びに増悪の重症度及び持続の阻害/緩和を含む。
抗ウイルス剤、即ちウイルス感染を治療及び/又は予防し、又は例えばCOPD及び喘息のような慢性気道疾患の増悪を治療及び/予防するための薬剤を提供することが、本発明の目的である。
【発明を実施するための形態】
【0006】
驚くべきことに、粘液の産生及び粘液を産生する胚細胞の増加の阻害に最適化された本発明のEGFR阻害剤が、非常に有効な抗ウイルス効果をも示すことが見出された。
【0007】
即ち、本発明は、ウイルスにより引き起こされる疾患の治療のための医薬を製造するための下記一般式(I)のEGFR阻害剤、その互変異性体、立体異性体、混合物、及び塩の使用:
【化1】

【0008】
(式中、Raは水素原子又はC1-4−アルキル基を示し、
bはフェニル基又は1−フェニルエチル基を示し、ここでそれぞれの場合において、フェニル核は基R1からR3により置換されており、但し、
1及びR2は、同一であっても異なっていてもよく、それぞれ水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、若しくはヨウ素原子、
1-4−アルキル基、ヒドロキシ基、C1-4−アルコキシ基、C2-3−アルケニル基、若しくはC2-3−アルキニル基、
アリール基、アリーロキシ基、アリールメチル基、若しくはアリールメトキシ基、
ヘテロアリール基、ヘテロアリーロキシ基、ヘテロアリールメチル基、若しくはヘテロアリールメトキシ基、
1個から3個のフッ素原子により置換されたメチル基若しくはメトキシ基、又は
シアノ基、ニトロ基、若しくはアミノ基を示し、
3は、水素原子、フッ素原子、塩素原子、若しくは臭素原子、又は
メチル基若しくはトリフルオロメチル基を示し、
cは、シクロブチル基、シクロペンチル基、又はシクロヘキシル基を示し、ここで、それぞれの場合において基R4−N−R5により置換されており、但し、
4は、水素原子若しくはC1-3−アルキル基を示し、
5は、水素原子若しくはC1-3−アルキル基、
アミノカルボニル−C1-3−アルキル基、C1-3−アルキルアミノカルボニル−C1-3−アルキル基、ジ−(C1-3−アルキル)アミノカルボニル−C1-3−アルキル基、ピロリジン−1−イルカルボニル−C1-3−アルキル基、ピペリジン−1−イルカルボニル−C1-3−アルキル基、ホモピペリジン−1−イルカルボニル−C1-3−アルキル基、モルフォリン−4−イルカルボニル−C1-3−アルキル基、ホモモルフォリン−4−イルカルボニル−C1-3−アルキル基、ピペラジン−1−イルカルボニル−C1-3−アルキル基、4−C1-3−アルキル−ピペラジン−1−イルカルボニル−C1-3−アルキル基、ホモピペラジン−1−イル−カルボニル−C1-3−アルキル基、若しくは4−C1-3−アルキル−ホモピペラジン−1−イルカルボニル−C1-3−アルキル基、
ヒドロキシ−C2-4−アルキル基、C1-3−アルキロキシ−C2-4−アルキル基、C1-4−アルキロキシ−カルボニルアミノ−C2-4−アルキル基、アミノ−C2-4−アルキル基、C1-3−アルキルアミノ−C2-4−アルキル基、ジ−(C1-3−アルキル)アミノ−C2-4−アルキル基、C1-3−アルキルカルボニルアミノ−C2-4−アルキル基、アミノカルボニルアミノ−C2-4−アルキル基、C1-3−アルキルアミノカルボニルアミノ−C2-4−アルキル基、ジ−(C1-3−アルキル)アミノ−カルボニルアミノ−C2-4−アルキル基、ピロリジン−1−イルカルボニルアミノ−C2-4−アルキル基、ピペリジン−1−イルカルボニルアミノ−C2-4−アルキル基、モルフォリン−4−イルカルボニルアミノ−C2-4−アルキル基、C1-3−アルキルスルフォニル−C2-4−アルキル基、若しくはC1-3−アルキルスルフォニルアミノ−C2-4−アルキル基、
(2−オキソ−ピロリジン−1−イル)−C2-4−アルキル基、(2−オキソピペリジン−1−イル)−C2-4−アルキル基、(3−オキソ−モルフォリン−4−イル)−C2-4−アルキル基、(2−オキソ−イミダゾリジン−1−イル)−C2-4−アルキル基、(2−オキソ−3−C1-3−アルキル−イミダゾリジン−1−イル)−C2-4−アルキル基、(2−オキソ−ヘキサヒドロピリミジン−1−イル)−C2-4−アルキル基、若しくは(2−オキソ−3−C1-3−アルキル−ヘキサヒドロピリミジン−1−イル)−C2-4−アルキル基、
1-4−アルキルスルフォニル基、クロロ−C1-4−アルキルスルフォニル基、ブロモ−C1-4−アルキルスルフォニル基、アミノ−C1-4−アルキルスルフォニル基、C1-3−アルキルアミノ−C1-4−アルキルスルフォニル基、ジ−(C1-3−アルキル)アミノ−C1-4−アルキルスルフォニル基、(ピロリジン−1−イル)−C1-4−アルキルスルフォニル基、(ピペリジン−1−イル)−C1-4−アルキルスルフォニル基、(ホモピペリジン−1−イル)−C1-4−アルキルスルフォニル基、(モルフォリン−4−イル)−C1-4−アルキルスルフォニル基、(ホモモルフォリン−4−イル)−C1-4−アルキルスルフォニル基、(ピペラジン−1−イル)−C1-4−アルキルスルフォニル基、(4−C1-3−アルキル−ピペラジン−1−イル)−C1-4−アルキルスルフォニル基、(ホモピペラジン−1−イル)−C1-4−アルキルスルフォニル基、若しくは(4−C1-3−アルキル−ホモピペラジン−1−イル)−C1-4−アルキルスルフォニル基、
1-4−アルキロキシカルボニル基、
フォルミル基、C1-4−アルキル−カルボニル基、C1-3−アルキロキシ−C1-4−アルキル−カルボニル基、テトラヒドロフラニルカルボニル基、テトラヒドロピラニルカルボニル基、アミノ−C1-4−アルキル−カルボニル基、C1-3−アルキルアミノ−C1-4−アルキル−カルボニル基、ジ−(C1-3−アルキル)アミノ−C1-4−アルキル−カルボニル基、ピロリジン−1−イル−C1-4−アルキル−カルボニル基、ピペリジン−1−イル−C1-4−アルキル−カルボニル基、(ホモピペリジン−1−イル)−C1-4−アルキル−カルボニル基、モルフォリン−4−イル−C1-4−アルキル−カルボニル基、(ホモモルフォリン−4−イル)−C1-4−アルキル−カルボニル基、(ピペラジン−1−イル)−C1-4−アルキル−カルボニル基、(4−C1-3−アルキル−ピペラジン−1−イル)−C1-4−アルキル−カルボニル基、(ホモピペラジン−1−イル)−C1-4−アルキル−カルボニル基、(4−C1-3−アルキル−ホモピペラジン−1−イル)−C1-4−アルキル−カルボニル基、若しくはC1-3−アルキルスルフォニル−C1-4−アルキル−カルボニル基、
シアノ基、アミノカルボニル基、C1-3−アルキル−アミノカルボニル基、ジ−(C1-3−アルキル)アミノ−カルボニル基、(C1-3−アルキロキシ−C2-4−アルキル)アミノカルボニル基、N−(C1-3−アルキル)−N−(C1-3−アルキロキシ−C2-4−アルキル)アミノカルボニル基、アリールアミノカルボニル基、ピロリジン−1−イルカルボニル基、ピペリジン−1−イルカルボニル基、ホモピペリジン−1−イルカルボニル基、モルフォリン−4−イルカルボニル基、ホモモルフォリン−4−イルカルボニル基、2−オキサ−5−アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−イルカルボニル基、3−オキサ−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクト−8−イルカルボニル基、8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクト−3−イルカルボニル基、ピペラジン−1−イルカルボニル基、4−C1-3−アルキルピペラジン−1−イルカルボニル基、ホモピペラジン−1−イルカルボニル基、4−C1-3−アルキル−ホモピペラジン−1−イルカルボニル基、アミノスルフォニル基、C1-3−アルキル−アミノスルフォニル基、ジ−(C1-3−アルキル)アミノ−スルフォニル基、ピロリジン−1−イル−スルフォニル基、ピペリジン−1−イルスルフォニル基、ホモピペリジン−1−イルスルフォニル基、モルフォリン−4−イルスルフォニル基、ホモモルフォリン−4−イルスルフォニル基、ピペラジン−1−イルスルフォニル基、4−C1-3−アルキル−ピペラジン−1−イルスルフォニル基、ホモピペラジン−1−イルスルフォニル基、若しくは4−C1-3−アルキル−ホモピペリジン−1−イルスルフォニル基を示し、
又は、Rcは、シクロブチル基、シクロペンチル基、又はシクロへキシル基を示し、ここで、それぞれの場合において基R6により置換されており、
6は、2−オキソ−ピロリジン−1−イル基、2−オキソピペリジン−1−イル基、3−オキソ−モルフォリン−4−イル基、2−オキソ−イミダゾリジン−1−イル基、2−オキソ−3−C1-3−アルキル−イミダゾリジン−1−イル基、2−オキソ−ヘキサヒドロピリミジン−1−イル基、又は2−オキソ−3−C1-3−アルキル−ヘキサヒドロピリミジン−1−イル基を示し、
又は、Rcは、1位において基R5によって置換されているアゼチジン−3−イル基を示し、ここで、R5は前述されたとおりであり、
又は、Rcは、1位において基R5によって置換されているピロリジン−3−イル基を示し、ここで、R5は前述されたとおりであり、
又は、Rcは、1位において基R5によって置換されているピペリジン−3−イル基を示し、ここで、R5は前述されたとおりであり、
又は、Rcは、1位において基R5により置換されているピペリジン−4−イル基であり、ここで、R5は前述されたとおりであり、
又は、Rcは、テトラヒドロフラン−3−イル基、テトラヒドロピラン−3−イル基、若しくはテトラヒドロピラン−4−イル基を示し、
dは、水素原子、若しくはフッ素原子、塩素原子、若しくは臭素原子、
水酸基、
1-4−アルコキシ基、
1個から3個のフッ素原子で置換されたメトキシ基、
1個から5個のフッ素原子で置換されたエトキシ基、
基R6又はR7で置換されたC2-4−アルキロキシ基を示し、ここで、
6は前述されたとおりであり、
7は、水酸基、C1-3−アルコキシ基、C3-6−シクロアルキロキシ基、アミノ基、C1-3−アルキルアミノ基、ジ−(C1-3−アルキル)アミノ基、ビス−(2−メトキシエチル)−アミノ基、ピロリジン−1−イル基、ピペリジン−1−イル基、ホモピペリジン−1−イル基、モルフォリン−4−イル基、ホモモルフォリン−4−イル基、2−オキサ−5−アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−イル基、3−オキサ−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル基、8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル基、ピペラジン−1−イル基、4−C1-3−アルキル−ピペラジン−1−イル基、ホモピペラジン−1−イル基、若しくはC1-3−アルキル−ホモピペラジン−1−イル基、又は
フォルミルアミノ基、C1-4−アルキルカルボニルアミノ基、C1-3−アルキロキシ−C1-3−アルキル−カルボニルアミノ基、C1-4−アルキロキシカルボニルアミノ基、アミノカルボニルアミノ基、C1-3−アルキルアミノカルボニルアミノ基、ジ−(C1-3−アルキル)アミノカルボニルアミノ基、ピロリジン−1−イルカルボニルアミノ基、ピペリジン−1−イルカルボニルアミノ基、ピペラジン−1−イルカルボニルアミノ基、4−C1-3−アルキル−ピペラジン−1−イルカルボニルアミノ基、モルフォリン−4−イルカルボニルアミノ基、若しくはC1-4−アルキルスルフォニルアミノ基を示し、
又は、Rdは、C3-7−シクロアルキロキシ基、若しくはC3-7−アルキル−C1-4−アルキロキシ基、
テトラヒドロフラン−3−イルオキシ基、テトラヒドロピラン−3−イルオキシ基、若しくはテトラヒドロピラン−4−イルオキシ基、
テトラヒドロフラニル−C1-4−アルキロキシ基、若しくはテトラヒドロピラニル−C1-4−アルキロキシ基、
1位において基R8により置換されたピロリジニル基、ピペリジニル基、若しくはホモピペリジニル基により置換されたC1-4−アルコキシ基を示し、ここで、
8は、水素原子又はC1-3−アルキル基を示し、
又は、Rdは、4位において基R8により置換されたモルフォリニル基で置換されたC1-4−アルコキシ基を示し、ここで、R8は前述されたとおりであり、及び
Xは、シアノ基で置換されたメチン基、又は窒素原子を示し、並びに
上記の基の定義において示したアリール基は、それぞれの場合において、R9により単置換又は2置換されたフェニル基であり、ここで、当該置換基は同一であっても異なっていてもよく、
9は、水素原子、フッ素原子、塩素原子、若しくはヨウ素原子、又はC1-3−アルキル基、ヒドロキシ基、C1-3−アルキロキシ基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、ジフルオロメトキシ基、トリフルオロメトキシ基、若しくはシアノ基を示し、
上記の基の定義において示したヘテロアリール基は、ピリジル基、ピリダジニル基、ピリミジニル基、又はピラジニル基を意味し、ここで上記のヘテロアリール基は、それぞれの場合において基R9により単置換又は2置換され、ここで上記の置換基は同一であっても異なっていてもよく、R9は前述されたとおりであり、
上記のピロリジニル基、ピペリジニル基、ピペラジニル基、及びモルフォリニル基は、それぞれの場合において、1又は2のC1-3−アルキル基により置換されていてもよく、及び
特に述べない限り、上記のアルキル基は直鎖又は分岐鎖のものであってもよい。)
又は
【0009】
一般式(II)のEGFR阻害剤、その互変異性体、立体異性体、及び塩の使用:
【化2】

【0010】
(式中、Raは、ベンジル基若しくは1−フェニル基、又は基R1及びR2で置換されたフェニル基を示し、
ここで、R1は、水素原子、フッ素原子、塩素原子、若しくは臭素原子、メチル基、トリフルオロメチル基、シアノ基、又はエチニル基を示し、及び
2は水素原子又はフッ素原子を示し、
基Rb又はRcの一方は、R3−(CH2m−O−基を示し、他方のRb又はRcは、メトキシ基、シクロブチロキシ基、シクロペンチロキシ基、シクロプロピルメトキシ基、シクロブチルメトキシ基、シクロペンチルメトキシ基、テトラヒドロフラン−3−イルオキシ基、テトラヒドロピラン−3−イルオキシ基、テトラヒドロピラン−4−イルオキシ基、テトラヒドロフラニルメトキシ基、又はテトラヒドロピラニルメトキシ基を示し、ここで、
3は、N−(2−オキソ−テトラヒドロフラン−4−イル)−メチルアミノ基又はN−(2−オキソ−テトラヒドロフラン−4−イル)−エチルアミノ基、
メチレン鎖において、1又は2のメチル基又はエチル基で置換されたR4−O−CO−CH2−N−CH2CH2−OH基を示し、ここで、
4は、水素原子又はC1-4−アルキル基を示し、
又はR3は、1又は2のメチル基若しくはエチル基で置換された2−オキソ−モルフォリン−4−イル基を示し、及び
mは、2、3、又は4の数を示す。)
又は、
【0011】
一般式(III)のEGFR阻害剤、その互変異性体、立体異性体、混合物、及び塩の使用:
【化3】

(式中、Raは、フェニル基、1−フェニルエチル基、又はインダン−4−イル基を示し、ここで、それぞれの場合においてフェニル核は基R1からR3により置換されており、ここで、
1及びR2は、同一であっても異なっていてもよく、それぞれ水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、若しくはヨウ素原子、
1-4−アルキル基、ヒドロキシ基、C1-4−アルコキシ基、C2-3−アルケニル基、若しくはC2-3−アルキニル基、
アリール基、アリーロキシ基、アリールメチル基、若しくはアリールメトキシ基、
ヘテロアリール基、ヘテロアリーロキシ基、ヘテロアリールメチル基、若しくはヘテロアリールメトキシ基、
1個から3個のフッ素原子に置換されたメチル基若しくはメトキシ基、又は
シアノ基、ニトロ基、若しくはアミノ基を示し、及び
3は、水素原子、フッ素原子、塩素原子、若しくは臭素原子、又は
メチル基若しくはトリフルオロメチル基を示し、
bは、アゼチジン−1−イル基、ピロリジン−1−イル基、ピペリジン−1−イル基、ホモピペリジン−1−イル基、モルフォリン−4−イル基、ホモモルフォリン−4−イル基、ピペラジン−1−イル基、4−(C1-4−アルキル−カルボニル)−ピペラジン−1−イル基、4−(C1-4−アルキル−スルフォニル)−ピペラジン−1−イル基、ホモピペラジン−1−イル基、4−(C1-4−アルキル−カルボニル)−ホモピペラジン−1−イル基、又は4−(C1-4−アルキル−スルフォニル)−ホモピペラジン−1−イル基を示し、上記基は、それぞれの場合において、R4により単置換、2置換、又は3置換されていてもよく、但し、上記置換基は同一であっても異なっていてもよく、及び
4は、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、若しくはヨウ素原子、
1-4−アルキル基、C2-4−アルケニル基、若しくはC2-4−アルキニル基、
1個から3個のフッ素原子により置換されたメチル基若しくはメトキシ基、
アミノ基、C1-4−アルキルアミノ基、ジ−(C1-4−アルキル)アミノ基、C1-4−アルキル−カルボニルアミノ基、N−(C1-4−アルキル)−C1-4−アルキル−カルボニルアミノ基、C1-4−アルキル−スルフォニルアミノ基、若しくはN−(C1-4−アルキル)−C1-4−アルキル−スルフォニルアミノ基、
アミノ−C1-4−アルキル基、C1-4−アルキルアミノ−C1-4−アルキル基、ジ−(C1-4−アルキル)アミノ−C1-4−アルキル基、C1-4−アルキル−カルボニルアミノ−C1-4−アルキル基、N−(C1-4−アルキル)−C1-4−アルキル−カルボニルアミノ−C1-4−アルキル基、C1-4−アルキル−スルフォニルアミノ−C1-4−アルキル基、若しくはN−(C1-4−アルキル)−C1-4−アルキル−スルフォニルアミノ−C1-4−アルキル基、
ヒドロキシ基、C1-4−アルキロキシ基、若しくはC1-4−アルキル−カルボニロキシ基、
ヒドロキシ−C1-4−アルキル基、C1-4−アルキロキシ−C1-4−アルキル基、若しくはC1-4−アルキル−カルボニロキシ−C1-4−アルキル基、
1-4−アルキル−カルボニル基、シアノ基、C1-4−アルキル−オキシカルボニル基、カルボキシ基、アミノカルボニル基、C1-4−アルキル−アミノカルボニル基、ジ−(C1-4−アルキル)アミノ−カルボニル基、ピロリジン−1−イル−カルボニル基、ピペリジン−1−イル−カルボニル基、ピペラジン−1−イル−カルボニル基、4−C1-4−アルキル−ピペラジン−1−イル−カルボニル基、若しくはモルフォリン−4−イル−カルボニル基、
1-4−アルキルカルボニル−C1-4−アルキル基、シアノ−C1-4−アルキル基、C1-4−アルキロキシカルボニル−C1-4−アルキル基、アミノカルボニル−C1-4−アルキル基、C1-4−アルキルアミノカルボニル−C1-4−アルキル基、ジ−(C1-4−アルキル)アミノカルボニル−C1-4−アルキル基、ピロリジン−1−イル−カルボニル−C1-4−アルキル基、ピペリジン−1−イル−カルボニル−C1-4−アルキル基、ピペラジン−1−イル−カルボニル−C1-4−アルキル基、4−C1-4−アルキル−ピペラジン−1−イル−カルボニル−C1-4−アルキル基、若しくはモルフォリン−4−イル−カルボニル−C1-4−アルキル基、
1-4−アルキルスルファニル基、C1-4−アルキルスルフィニル基、C1-4−アルキルスルフォニル基、アミノスルフォニル基、C1-4−アルキル−アミノスルフォニル基、若しくはジ−(C1-4−アルキル)アミノ−スルフォニル基、
1-4−アルキルスルファニル−C1-4−アルキル基、C1-4−アルキルスルフィニル−C1-4−アルキル基、C1-4−アルキルスルフォニル−C1-4−アルキル基、アミノスルフォニル−C1-4−アルキル基、C1-4−アルキル−アミノスルフォニル−C1-4−アルキル基、若しくはジ−(C1-4−アルキル)アミノ−スルフォニル−C1-4−アルキル基を示し、
ここで、上記のRbにおいて挙げられたヘテロ環は、更にオキソ基によって置換されていてもよく、
cは、水素原子、
フッ素原子、塩素原子、臭素原子、若しくはヨウ素原子、
1-4−アルキル基、
5基により置換されたC1-4−アルキル基を示し、ここで、
5は、ヒドロキシ基、C1-3−アルキロキシ基、C3-6−シクロアルキロキシ基、アミノ基、C1-3−アルキルアミノ基、ジ−(C1-3−アルキル)アミノ基、ビス−(2−メトキシエチル)−アミノ基、ピロリジン−1−イル基、ピペリジン−1−イル基、ホモピペリジン−1−イル基、モルフォリン−4−イル基、ホモモルフォリン−4−イル基、2−オキサ−5−アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−イル基、3−オキサ−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル基、8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル基、ピペラジン−1−イル基、4−C1-3−アルキル−ピペラジン−1−イル基、ホモピペラジン−1−イル基、若しくはC1-3−アルキル−ホモピペラジン−1−イル基、又は
フォルミルアミノ基、C1-4−アルキルカルボニルアミノ基、C1-3−アルキロキシ−C1-3−アルキル−カルボニルアミノ基、C1-4−アルキロキシカルボニルアミノ基、アミノカルボニルアミノ基、C1-3−アルキルアミノカルボニルアミノ基、ジ−(C1-3−アルキル)アミノカルボニルアミノ基、ピロリジン−1−イルカルボニルアミノ基、ピペリジン−1−イルカルボニルアミノ基、ピペラジン−1−イルカルボニルアミノ基、4−C1-3−アルキル−ピペラジン−1−イルカルボニルアミノ基、モルフォリン−4−イルカルボニルアミノ基、若しくはC1-4−アルキルスルフォニルアミノ基を示し、
又は、Rcは、ヒドロキシ基、
1-4−アルキロキシ基、
1個から3個のフッ素原子により置換されたメトキシ基若しくはエトキシ基
5により置換されたC2-4−アルキロキシ基を示し、ここで、R5は前述されたとおりであり、
又は、Rcは、C3-7−シクロアルキロキシ基若しくはC3-7−シクロアルキル−C1-4−アルキロキシ基、
テトラヒドロフラン−3−イルオキシ基、テトラヒドロピラン−3−イルオキシ基、若しくはテトラヒドロピラン−4−イルオキシ基、
テトラヒドロフラニル−C1-4−アルキロキシ基、若しくはテトラヒドロピラニル−C1-4−アルキロキシ基、
1位において基R6により置換されたピロリジニル基、ピペリジニル基、若しくはホモピペリジニル基により置換されたC1-4−アルコキシ基を示し、ここで、
6は、水素原子若しくはC1-3−アルキル基を示し、
又は、Rcは、4位において基R6により置換された、モルフォリニル基により置換されたC1-4−アルコキシ基を示し、ここで、R6は前述されたとおりであり、ここで、基Rcの定義中において、上記に記載されたピロリジニル基、ピペリジニル基、ピペラジニル基、及びモルフォリニル基は、それぞれ1個又は2個のC1-3−アルキル基で置換されていてもよく、及び
ここで、前述の基の定義において記載されたアリール基は、それぞれの場合において、R7により単置換又は2置換されたフェニル基を意味し、ここで、当該置換基は、同一であっても異なっていてもよく、
7は、水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、若しくはヨウ素原子、又はC1-3−アルキル基、ヒドロキシ基、C1-3−アルキロキシ基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、ジフルオロメトキシ基、トリフルオロメトキシ基、若しくはシアノ基を示し、及び
前述の基の定義において記載されたヘテロアリール基は、ピリジル基、ピリダジニル基、ピリミジニル基、若しくはピラジニル基を意味し、ここで、上記のヘテロアリール基は基R7により単置換若しくは2置換され、ここで、当該置換基は同一であっても異なっていてもよく、及びR7は前述したとおりであり、及び
特に述べない限り、上記のアルキル基は直鎖状であっても分岐鎖状であってもよい。)
又は、
一般式(IV)のEGRF阻害剤の使用を提供する:
互変異性体、ラセミ体、エナンチオマー、ジアステレオマー、及びそれらの混合物、並びに必要に応じて薬学的に許容される酸付加塩、溶媒和物、及び水和物の形態の一般式(I)の化合物。
【化4】

(式中、Raはフェニル基又は1−フェニルエチル基を示し、ここで、それぞれの場合において、フェニル核は基R1からR3により置換されており、ここで、
1及びR2は、同一であっても異なっていてもよく、水素原子、又はF、Cl、Br、I、OCH2F、OCHF2、OCF3、CH2F、CHF2、CF3、CN、NO2、NH2、及びOHの中から選択される基、又は
1-4−アルキル基、C1-4−アルキル−O基、C2-3−アルケニル基、C2-3−アルキニル基、フェニル基、フェニル−O基、フェニル−C1-3−アルキル基、フェニル−C1-3−アルキル−O基、ヘテロアリール基、ヘテロアリール−O基、ヘテロアリール−C1-3−アルキル基、ヘテロアリール−C1-3−アルキル−O基の中から選択される基であり、但し、上記のフェニル基は、基R5により単置換又は2置換されており、
及び
3は、水素原子、又は、F、Cl、Br、及びCH3の中から選択される基を示し、
bは、水素原子、又は必要に応じて置換されていてもよい、C1-6−アルキル基、C3-6−シクロアルキル−基、及びC3-6−シクロアルキル−C1-3−アルキル基の中から選択される基を示し、
cは、水素原子、又は必要に応じて置換されていてもよい、C1-6−アルキル基、C3-6−シクロアルキル基、C3-6−シクロアルキル−C1-3−アルキル基、C1-6−アルキル−CO基、C3-6−シクロアルキル−CO基、C3-6−シクロアルキル−C1-3−アルキル−CO基、C1-6−アルキル−SO2基、C3-6−シクロアルキル−SO2基、C3-6−シクロアルキル−C1-3−アルキル−SO2基、フェニル−CO基、及びフェニル−SO2基を示し、
dは水素原子、又は
F、Cl、Br、I、OH、C1-4−アルキル基、C1-4−アルキル−O基、1個から3個のフッ素原子で置換されたC1-2−アルキル−O基、C3-7−シクロアルキル−O基、C3-7−シクロアルキル−C1-4−アルキル−O基、テトラヒドロフラン−3−イル−O基、テトラヒドロピラン−3−イル−O基、テトラヒドロ−ピラン−4−イル−O基、テトラヒドロフラニル−C1-4−アルキル−O−基、及びテトラヒドロピラニル−C1-4−アルキル−O基、又は
4−C1-4−アルキル基を示し、但し、基R4の結合は、アルキル基のそれぞれのC原子を介していてもよく、
又は、Rdは、R4−C2-4−アルキル−O基であり、ここで、基R4は、少なくとも2個のC原子を介して酸素原子から隔離されており、
又は、Rdは、ピロリジン−2−イル−C1-4−アルキル−O基、ピロリジン−3−イル−C1-4−アルキル−O基、ピペリジン−2−イル−C1-4−アルキル−O基、ピペリジン−3−イル−C1-4−アルキル−O基、ピペリジン−4−イル−C1-4−アルキル−O基、アゼパン−2−イル−C1-4−アルキル−O基、アゼパン−3−イル−C1-4−アルキル−O基、アゼパン−4−イル−C1-4−アルキル−O基、モルフォリン−2−イル−C1-4−アルキル−O基、モルフォリン−3−イル−C1-4−アルキル−O基、1−(C1-3−アルキル)−ピロリジン−2−イル−C1-4−アルキル−O基、1−(C1-3−アルキル)−ピロリジン−3−イル−C1-4−アルキル−O基、1−(C1-3−アルキル)−ピペリジン−2−イル−C1-4−アルキル−O基、1−(C1-3−アルキル)−ピペリジン−3−イル−C1-4−アルキル−O基、1−(C1-3−アルキル)−ピペリジン−4−イル−C1-4−アルキル−O基、1−(C1-3−アルキル)−アゼパン−2−イル−C1-4−アルキル−O基、1−(C1-3−アルキル)−アゼパン−3−イル−C1-4−アルキル−O基、1−(C1-3−アルキル)−アゼパン−4−イル−C1-4−アルキル−O基、4−(C1-3−アルキル)−モルフォリン−2−イル−C1-4−アルキル−O−基、及び4−(C1-3−アルキル)−モルフォリン−3−イル−C1-4−アルキル−O基を示し、
但し、
4は、同一であっても異なっていてもよく、
OH、C1-3−アルキル−O基、C3-6−シクロアルキル−O基、NH2、C1-3−アルキル−NH基、(C1-3−アルキル)2N基、(2−メトキシエチル)2N基、ピロリジン−1−イル基、ピペリジン−1−イル基、アゼパン−1−イル基、モルフォリン−4−イル基、1,4−オキサゼパン4−イル基、2−オキサ−5−アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−イル基、3−オキサ−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル基、8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル基、ピペラジン−1−イル基、4−(C1-3−アルキル)−ピペラジン−1−イル基、1,4−ジアゼパン−1−イル基、4−(C1-3−アルキル)−1,4−ジアゼパン−1−イル基、HCO−NH基、C1-4−アルキル−CO−NH基、C1-3−アルキル−O−C1-3−アルキル−CO−NH基、C1-4−アルキル−O−CO−NH基、H2NCONH基、C1-3−アルキル−NH−CO−NH基、(C1-3−アルキル)2N−CONH基、ピロリジン−1−イル−CO−NH基、ピペリジン−1−イル−CO−NH基、ピペラジン−1−イル−CO−NH基、4−(C1-3−アルキル)−ピペラジン−1−イル−CO−NH基、モルフォリン−4−イル−CO−NH−基、及びC1-4−アルキル−SO2−NH基の中から選択される基を示し、
ただし、基Rdの定義において上述したピロリジニル基、ピペリジニル基、アゼパン−1−イル基、ピペラジニル基、1,4−ジアゼパン−1−イル基、モルフォリニル基、及び1,4−オキサゼパン−4−イル基は、それぞれ更に1又は2のC1-3−アルキル基で置換されていてもよく、
及び
ここで、上記のフェニル基は、基R5により単置換又は2置換されていており、
ここで、
5は、水素原子、又は
同一あっても異なっていてもよく、F、Cl、Br、I、OH、CN、C1-3−アルキル基、C1-3−アルキル−O基、CHF2、CF3、−O−CHF2、及び−O−CF3の中から選択される基を示し、
及び
特に述べない限り、上記のアルキル基は直鎖状でも分岐鎖状でもよく、
Aは、−CO、又は−C1−C3−アルキレンを示し、
但し、−C1−C3−アルキレン鎖は、基R6により、単置換、2置換、3置換、若しくは4置換されていてもよく、
6は、同一であっても異なっていてもよく、水素原子、又は
OH、C1−C4−アルキル基、及び−O−C1−C4−アルキル基から選択される基を示す。)
【0012】
本発明は、以下の化合物からなる群から選択されるEGFR阻害剤のウイルスによりもたらされる疾患の治療のための医薬の製造のための使用をも提供する:
それらの、互変異性体、ラセミ体、エナンチオマー、ジアステレオマー、薬理学的に許容される酸付加塩、溶媒和物、又は水和物の形態であってもよい、
1.1)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−[2−((S)−メチル−2−オキソ−モルフォリン−4−イル)−エトキシ]−7−メトキシ−キナゾリン、
1.2)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−[2−(2,2−ジメチル−6−オキソ−モルフォリン−4−イル)−エトキシ]−7−メトキシ−キナゾリン、
1.3)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−[2−(2,2−ジメチル−6−オキソ−モルフォリン−4−イル)−エトキシ]−7−[(R)−(テトラヒドロフラン−2−イル)メトキシ]−キナゾリン、
1.4)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−7−[2−(2,2−ジメチル−6−オキソ−モルフォリン−4−イル)−エトキシ]−6−[(S)−(テトラヒドロフラン−2−イル)メトキシ]−キナゾリン、
1.5)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−[1−(tert.−ブチロキシカルボニル)−ピペリジン−4−イルオキシ]−7−メトキシ−キナゾリン、
1.6)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−(trans−4−アミノ−シクロヘキサン−1−イルオキシ)−7−メトキシ−キナゾリン、
1.7)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−(trans−4−メタンスルフォニルアミノ−シクロヘキサン−1−イルオキシ)−7−メトキシ−キナゾリン、
1.8)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−(テトラヒドロピラン−3−イルオキシ)−7−メトキシ−キナゾリン、
1.9)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−(1−メチル−ピペリジン−4−イルオキシ)−7−メトキシ−キナゾリン、
1.10)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−{1−[(モルフォリン−4−イル)カルボニル]−ピペリジン−4−イルオキシ}−7−メトキシ−キナゾリン、
1.11)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−{1−[(メトキシメチル)カルボニル]−ピペリジン−4−イルオキシ}−7−メトキシ−キナゾリン、
1.12)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−(ピペリジン−3−イルオキシ)−7−メトキシ−キナゾリン、
1.13)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−[1−(2−アセチルアミノ−エチル)−ピペリジン−4−イルオキシ]−7−メトキシ−キナゾリン、
1.14)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−(テトラヒドロピラン−4−イルオキシ)−7−エトキシ−キナゾリン、
1.15)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−((S)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ)−7−ヒドロキシ−キナゾリン、
1.16)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−(テトラヒドロピラン−4−イルオキシ)−7−(2−メトキシ−エトキシ)−キナゾリン、
1.17)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−{trans−4−[(ジメチルアミノ)スルフォニルアミノ]−シクロヘキサン−1−イルオキシ}−7−メトキシ−キナゾリン、
1.18)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−{trans−4−[(モルフォリン−4−イル)カルボニルアミノ]−シクロヘキサン−1−イルオキシ}−7−メトキシ−キナゾリン、
1.19)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−{trans−4−[(モルフォリン−4−イル)スルフォニルアミノ]−シクロヘキサン−1−イルオキシ}−7−メトキシ−キナゾリン、
1.20)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−(テトラヒドロピラン−4−イルオキシ)−7−(2−アセチルアミノ−エトキシ)−キナゾリン、
1.21)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−(テトラヒドロピラン−4−イルオキシ)−7−(2−メタンスルフォニルアミノ−エトキシ)−キナゾリン、
1.22)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−{1−[(ピペリジン−1−イル)カルボニル]−ピペリジン−4−イルオキシ}−7−メトキシ−キナゾリン、
1.23)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−(1−アミノカルボニルメチル−ピペリジン−4−イルオキシ)−7−メトキシ−キナゾリン、
1.24)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−(cis−4−{N−[(テトラヒドロピラン−4−イル)カルボニル]−N−メチル−アミノ}−シクロヘキサン−1−イルオキシ)−7−メトキシ−キナゾリン、
1.25)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−(cis−4−{N−[(モルフォリン−4−イル)カルボニル]−N−メチル−アミノ}−シクロヘキサン−1−イルオキシ)−7−メトキシ−キナゾリン、
1.26)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−(cis−4−{N−[(モルフォリン−4−イル)スルフォニル]−N−メチル−アミノ}−シクロヘキサン−1−イルオキシ)−7−メトキシ−キナゾリン、
1.27)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−(trans−4−エタンスルフォニルアミノ−シクロヘキサン−1−イルオキシ)−7−メトキシ−キナゾリン、
1.28)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−(1−メタンスルフォニル−ピペリジン−4−イルオキシ)−7−エトキシ−キナゾリン、
1.29)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−(1−メタンスルフォニル−ピペリジン−4−イルオキシ)−7−(2−メトキシ−エトキシ)−キナゾリン、
1.30)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−[1−(2−メトキシ−アセチル)−ピペリジン−4−イルオキシ]−7−(2−メトキシ−エトキシ)−キナゾリン、
1.31)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−(cis−4−アセチルアミノ−シクロヘキサン−1−イルオキシ)−7−メトキシ−キナゾリン、
1.32)4−[(3−エチニル−フェニル)アミノ]−6−[1−(tert.−ブチロキシカルボニル)−ピペリジン−4−イルオキシ]−7−メトキシ−キナゾリン、
1.33)4−[(3−エチニル−フェニル)アミノ]−6−(テトラヒドロピラン−4−イルオキシ)−7−メトキシ−キナゾリン、
1.34)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−(cis−4−{N−[(ピペリジン−1−イル)カルボニル]−N−メチル−アミノ}−シクロヘキサン−1−イルオキシ)−7−メトキシ−キナゾリン、
1.35)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−(cis−4−{N−[(4−メチル−ピペラジン−1−イル)カルボニル]−N−メチル−アミノ}−シクロヘキサン−1−イルオキシ)−7−メトキシ−キナゾリン、
1.36)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−{cis−4−[(モルフォリン−4−イル)カルボニルアミノ]−シクロヘキサン−1−イルオキシ}−7−メトキシ−キナゾリン、
1.37)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−{1−[2−(2−オキソピロリジン−1−イル)エチル]−ピペリジン−4−イルオキシ}−7−メトキシ−キナゾリン、
1.38)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−{1−[(モルフォリン−4−イル)カルボニル]−ピペリジン−4−イルオキシ}−7−(2−メトキシ−エトキシ)−キナゾリン、
1.39)4−[(3−エチニル−フェニル)アミノ]−6−(1−アセチル−ピペリジン−4−イルオキシ)−7−メトキシ−キナゾリン、
1.40)4−[(3−エチニル−フェニル)アミノ]−6−(1−メチル−ピペリジン−4−イルオキシ)−7−メトキシ−キナゾリン、
1.41)4−[(3−エチニル−フェニル)アミノ]−6−(1−メタンスルフォニル−ピペリジン−4−イルオキシ)−7−メトキシ−キナゾリン、
1.42)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−(1−メチル−ピペリジン−4−イルオキシ)−7−(2−メトキシ−エトキシ)−キナゾリン、
1.43)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−(1−イソプロピルオキシカルボニル−ピペリジン−4−イルオキシ)−7−メトキシ−キナゾリン、
1.44)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−(cis−4−メチルアミノ−シクロヘキサン−1−イルオキシ)−7−メトキシ−キナゾリン、
1.45)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−{cis−4−[N−(2−メトキシ−アセチル)−N−メチル−アミノ]−シクロヘキサン−1−イルオキシ}−7−メトキシ−キナゾリン、
1.46)4−[(3−エチニル−フェニル)アミノ]−6−(ピペリジン−4−イルオキシ)−7−メトキシ−キナゾリン、
1.47)4−[(3−エチニル−フェニル)アミノ]−6−[1−(2−メトキシ−アセチル)−ピペリジン−4−イルオキシ]−7−メトキシ−キナゾリン、
1.48)4−[(3−エチニル−フェニル)アミノ]−6−{1−[(モルフォリン−4−イル)カルボニル]−ピペリジン−4−イルオキシ}−7−メトキシ−キナゾリン、
1.49)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−{1−[(cis−2,6−ジメチル−モルフォリン−4−イル)カルボニル]−ピペリジン−4−イルオキシ}−7−メトキシ−キナゾリン、
1.50)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−{1−[(2−メチル−モルフォリン−4−イル)カルボニル]−ピペリジン−4−イルオキシ}−7−メトキシ−キナゾリン、
1.51)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−{1−[(S,S)−(2−オキサ−5−アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−イル)カルボニル]−ピペリジン−4−イルオキシ}−7−メトキシ−キナゾリン、
1.52)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−{1−[(N−メチル−N−2−メトキシエチル−アミノ)カルボニル]−ピペリジン−4−イルオキシ}−7−メトキシ−キナゾリン、
1.53)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−(1−エチル−ピペリジン−4−イルオキシ)−7−メトキシ−キナゾリン、
1.54)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−{1−[(2−メトキシエチル)カルボニル]−ピペリジン−4−イルオキシ}−7−メトキシ−キナゾリン、
1.55)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−{1−[(3−メトキシプロピル−アミノ)−カルボニル]−ピペリジン−4−イルオキシ}−7−メトキシ−キナゾリン、
1.56)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−[cis−4−(N−メタンスルフォニル−N−メチル−アミノ)−シクロヘキサン−1−イルオキシ]−7−メトキシ−キナゾリン、
1.57)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−[cis−4−(N−アセチル−N−メチル−アミノ)−シクロヘキサン−1−イルオキシ]−7−メトキシ−キナゾリン、
1.58)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−(trans−4−メチルアミノ−シクロヘキサン−1−イルオキシ)−7−メトキシ−キナゾリン、
1.59)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−4−[trans−4−(N−メタンスルフォニル−N−メチル−アミノ)−シクロヘキサン−1−イルオキシ]−7−メトキシ−キナゾリン、
1.60)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−(trans−4−ジメチルアミノ−シクロヘキサン−1−イルオキシ)−7−メトキシ−キナゾリン、
1.61)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−(trans−4−{N−[(モルフォリン−4−イル)カルボニル]−N−メチル−アミノ}−シクロヘキサン−1−イルオキシ)−7−メトキシ−キナゾリン、
1.62)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−{1−[2−(2−オキソ−3−メチル−イミダゾリジン−1−イル)エチル]−ピペリジン−4−イルオキシ}−7−メトキシ−キナゾリン、
1.63)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−{1−[2−(2−オキソ−ヘキサヒドロピリミジン−1−イル)エチル]−ピペリジン−4−イルオキシ}−7−メトキシ−キナゾリン、
1.64)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−[2−(2,2−ジメチル−6−オキソ−モルフォリン−4−イル)−エトキシ]−7−[(S)−(テトラヒドロフラン−2−イル)メトキシ]−キナゾリン、
1.65)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−(1−メタンスルフォニル−ピペリジン−4−イルオキシ)−7−メトキシ−キナゾリン、
1.66)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−(1−シアノ−ピペリジン−4−イルオキシ)−7−メトキシ−キナゾリン、
1.67)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−(テトラヒドロピラン−4−イルオキシ)−7−メトキシ−キナゾリン、
1.68)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−(1−メチルカルボニル−ピペリジン−4−イルオキシ)−7−メトキシ−キナゾリン、
1.69)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−(1−ジメチルアミノアセチル−ピペリジン−4−イルオキシ)−7−メトキシ−キナゾリン、
1.70)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−{1−[(ジメチルアミノ)カルボニルメチル]−ピペリジン−4−イルオキシ}−7−メトキシ−キナゾリン、
1.71)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−(1−メタンスルフォニル−ピペリジン−4−イルオキシ)−キナゾリン、
1.72)4−[(3−クロロ−2−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−[cis−4−(モルフォリン−4−イル)−シクロヘキシルオキシ]−7−メトキシ−キナゾリン、
1.73)4−[(3−クロロ−2−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−[trans−4−(モルフォリン−4−イル)−シクロヘキシルオキシ]−7−メトキシ−キナゾリン、
1.74)4−[(3−クロロ−2−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−[(R)−cis−4−(3−ヒドロキシ−ピロリジン−1−イル)−シクロヘキシルオキシ]−7−メトキシ−キナゾリン、
1.75)4−[(3−クロロ−2−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−[(R)−trans−4−(3−ヒドロキシ−ピロリジン−1−イル)−シクロヘキシルオキシ]−7−メトキシ−キナゾリン、
1.76)4−[(3−クロロ−2−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−[cis−4−(3−オキソ−ピペラジン−1−イル)−シクロヘキシルオキシ]−7−メトキシ−キナゾリン、
1.77)4−[(3−クロロ−2−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−[trans−4−(3−オキソ−ピペラジン−1−イル)−シクロヘキシルオキシ]−7−メトキシ−キナゾリン、
1.78)4−[(3−クロロ−2−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−[(S)−cis−4−(3−ヒドロキシ−ピロリジン−1−イル)−シクロヘキシルオキシ]−7−メトキシ−キナゾリン、
1.79)4−[(3−クロロ−2−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−[(S)−trans−4−(3−ヒドロキシ−ピロリジン−1−イル)−シクロヘキシルオキシ]−7−メトキシ−キナゾリン、
1.80)4−[(3−クロロ−2−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−{(S)−cis−4−[2−(アミノカルボニル)−ピロリジン−1−イル]−シクロヘキシルオキシ}−7−メトキシ−キナゾリン、
1.81)4−[(3−クロロ−2−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−{(S)−trans−4−[2−(アミノカルボニル)−ピロリジン−1−イル]−シクロヘキシルオキシ}−7−メトキシ−キナゾリン、
1.82)4−[(3−クロロ−2−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−[cis−4−(4−ヒドロキシ−ピペリジン−1−イル)−シクロヘキシルオキシ]−7−メトキシ−キナゾリン、
1.83)4−[(3−クロロ−2−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−[trans−4−(4−ヒドロキシ−ピペリジン−1−イル)−シクロヘキシルオキシ]−7−メトキシ−キナゾリン、
1.84)4−[(3−クロロ−2−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−[cis−4−(4−メチル−3−オキソ−ピペラジン−1−イル)−シクロヘキシルオキシ]−7−メトキシ−キナゾリン、及び
1.85)4−[(3−クロロ−2−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−[trans−4−(4−メチル−3−オキソ−ピペラジン−1−イル)−シクロヘキシルオキシ]−7−メトキシ−キナゾリン、
1.86)anti−9−[4−(3−クロロ−2−フルオロ−フェニルアミノ)−7−メトキシ−キナゾリン−6−イルオキシ]−1,4−ジアザ−スピロ[5.5]ウンデカン−5−オン、
1.87)syn−9−[4−(3−クロロ−2−フルオロ−フェニルアミノ)−7−メトキシ−キナゾリン−6−イルオキシ]−1,4−ジアザ−スピロ[5.5]ウンデカン−5−オン、
1.88)anti−9−[4−(3−クロロ−2−フルオロ−フェニルアミノ)−7−メトキシ−キナゾリン−6−イルオキシ]−1−メチル−1,4−ジアザ−スピロ[5.5]ウンデカン−5−オン
1.89)anti−9−[4−(3−クロロ−2−フルオロ−フェニルアミノ)−7−メトキシ−キナゾリン−6−イルオキシ]−1,4−ジメチル−1,4−ジアザ−スピロ[5.5]ウンデカン−5−オン、
1.90)anti−8−[4−(3−クロロ−2−フルオロ−フェニルアミノ)−7−メトキシ−キナゾリン−6−イルオキシ]−1,3−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン、及び
1.91)syn−8−[4−(3−クロロ−2−フルオロ−フェニルアミノ)−7−メトキシ−キナゾリン−6−イルオキシ]−1,3−ジアザ−−スピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン。
【0013】
好ましくは、本発明はウイルスによりもたらされる疾患が呼吸器疾患である上記の使用に関する。
ウイルスにより誘導される呼吸器疾患の増悪の治療への、治療的に有効な量の上記化合物の使用が、更に好ましい。
呼吸器疾患が、喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、慢性気管支炎、中耳炎、副鼻腔炎、肺炎、肺線維症、及びのう胞性線維症からなる群、好ましくは、喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、及び慢性気管支炎からなる群から選択される、上記の使用が更に好ましく、呼吸器疾患がCOPDである上記の使用が最も好ましい。
治療が気道送達によりなされる上記使用が更に好ましい。
治療が口腔送達によりなされる上記使用が更に好ましい。
ウイルスが、ライノウイルス、インフルエンザウイルス、パラインフルエンザウイルス、コロナウイルス、アデノウイルス、呼吸器合胞体ウイルス、ピコナウイルス、メタ肺炎ウイルス、ハンタウイルス、はしかウイルス、エプスタイン・バーウイルス、単純ヘルペスウイルス、サイトメガロウイルス、ライノウイルス、インフルエンザウイルス、パラインフルエンザウイルス、コロナウイルス、アデノウイルス、呼吸器合胞体ウイルス、ピコナウイルス、及びメタ肺炎ウイルスからなる群から、より好ましくは、インフルエンザウイルス、ライノウイルス、呼吸器合胞体ウイルス、アデノウイルス、及びパラインフルエンザウイルスからなる群から、最も好ましくは、インフルエンザウイルス、ライノウイルス、及び呼吸器合胞対ウイルス殻なる群から選ばれる、上記使用が更に好ましい。
【0014】
EGFR阻害剤(1.1)から(1.85)は1以上の活性成分、例えば、他のEGFR阻害剤、抗生物質、抗ウイルス剤、β−2模倣薬、ステロイド類、PDE−IV阻害剤、p38 MAPキナーゼ阻害剤、NK1アンタゴニスト、抗コリン作動薬、及びエンドセリンアンタゴニストと組み合わせて投与することができる。
EGFR阻害剤は、好ましくは1日あたり1回又は2回、吸引により投与される場合は、0.001mgから10mgの用量で投与され、経口的に投与される場合は、0.5mgから100mgの用量で投与される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ウイルスにより引き起こされる疾患の治療のための医薬を製造するための下記一般式(I)のEGFR阻害剤、その互変異性体、立体異性体、混合物、及び塩の使用:
【化1】

(式中、Raは水素原子又はC1-4−アルキル基を示し、
bはフェニル基又は1−フェニルエチル基を示し、ここでそれぞれの場合において、フェニル核は基R1からR3により置換されており、但し、
1及びR2は、同一であっても異なっていてもよく、それぞれ水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、若しくはヨウ素原子、
1-4−アルキル基、ヒドロキシ基、C1-4−アルコキシ基、C2-3−アルケニル基、若しくはC2-3−アルキニル基、
アリール基、アリーロキシ基、アリールメチル基、若しくはアリールメトキシ基、
ヘテロアリール基、ヘテロアリーロキシ基、ヘテロアリールメチル基、若しくはヘテロアリールメトキシ基、
1個から3個のフッ素原子により置換されたメチル基若しくはメトキシ基、又は
シアノ基、ニトロ基、若しくはアミノ基を示し、
3は、水素原子、フッ素原子、塩素原子、若しくは臭素原子、又は
メチル基若しくはトリフルオロメチル基を示し、
cは、シクロブチル基、シクロペンチル基、又はシクロヘキシル基を示し、ここで、それぞれの場合において基R4−N−R5により置換されており、但し、
4は、水素原子若しくはC1-3−アルキル基を示し、
5は、水素原子若しくはC1-3−アルキル基、
アミノカルボニル−C1-3−アルキル基、C1-3−アルキルアミノカルボニル−C1-3−アルキル基、ジ−(C1-3−アルキル)アミノカルボニル−C1-3−アルキル基、ピロリジン−1−イルカルボニル−C1-3−アルキル基、ピペリジン−1−イルカルボニル−C1-3−アルキル基、ホモピペリジン−1−イルカルボニル−C1-3−アルキル基、モルフォリン−4−イルカルボニル−C1-3−アルキル基、ホモモルフォリン−4−イルカルボニル−C1-3−アルキル基、ピペラジン−1−イルカルボニル−C1-3−アルキル基、4−C1-3−アルキル−ピペラジン−1−イルカルボニル−C1-3−アルキル基、ホモピペラジン−1−イル−カルボニル−C1-3−アルキル基、若しくは4−C1-3−アルキル−ホモピペラジン−1−イルカルボニル−C1-3−アルキル基、
ヒドロキシ−C2-4−アルキル基、C1-3−アルキロキシ−C2-4−アルキル基、C1-4−アルキロキシ−カルボニルアミノ−C2-4−アルキル基、アミノ−C2-4−アルキル基、C1-3−アルキルアミノ−C2-4−アルキル基、ジ−(C1-3−アルキル)アミノ−C2-4−アルキル基、C1-3−アルキルカルボニルアミノ−C2-4−アルキル基、アミノカルボニルアミノ−C2-4−アルキル基、C1-3−アルキルアミノカルボニルアミノ−C2-4−アルキル基、ジ−(C1-3−アルキル)アミノ−カルボニルアミノ−C2-4−アルキル基、ピロリジン−1−イルカルボニルアミノ−C2-4−アルキル基、ピペリジン−1−イルカルボニルアミノ−C2-4−アルキル基、モルフォリン−4−イルカルボニルアミノ−C2-4−アルキル基、C1-3−アルキルスルフォニル−C2-4−アルキル基、若しくはC1-3−アルキルスルフォニルアミノ−C2-4−アルキル基、
(2−オキソ−ピロリジン−1−イル)−C2-4−アルキル基、(2−オキソピペリジン−1−イル)−C2-4−アルキル基、(3−オキソ−モルフォリン−4−イル)−C2-4−アルキル基、(2−オキソ−イミダゾリジン−1−イル)−C2-4−アルキル基、(2−オキソ−3−C1-3−アルキル−イミダゾリジン−1−イル)−C2-4−アルキル基、(2−オキソ−ヘキサヒドロピリミジン−1−イル)−C2-4−アルキル基、若しくは(2−オキソ−3−C1-3−アルキル−ヘキサヒドロピリミジン−1−イル)−C2-4−アルキル基、
1-4−アルキルスルフォニル基、クロロ−C1-4−アルキルスルフォニル基、ブロモ−C1-4−アルキルスルフォニル基、アミノ−C1-4−アルキルスルフォニル基、C1-3−アルキルアミノ−C1-4−アルキルスルフォニル基、ジ−(C1-3−アルキル)アミノ−C1-4−アルキルスルフォニル基、(ピロリジン−1−イル)−C1-4−アルキルスルフォニル基、(ピペリジン−1−イル)−C1-4−アルキルスルフォニル基、(ホモピペリジン−1−イル)−C1-4−アルキルスルフォニル基、(モルフォリン−4−イル)−C1-4−アルキルスルフォニル基、(ホモモルフォリン−4−イル)−C1-4−アルキルスルフォニル基、(ピペラジン−1−イル)−C1-4−アルキルスルフォニル基、(4−C1-3−アルキル−ピペラジン−1−イル)−C1-4−アルキルスルフォニル基、(ホモピペラジン−1−イル)−C1-4−アルキルスルフォニル基、若しくは(4−C1-3−アルキル−ホモピペラジン−1−イル)−C1-4−アルキルスルフォニル基、
1-4−アルキロキシカルボニル基、
フォルミル基、C1-4−アルキル−カルボニル基、C1-3−アルキロキシ−C1-4−アルキル−カルボニル基、テトラヒドロフラニルカルボニル基、テトラヒドロピラニルカルボニル基、アミノ−C1-4−アルキル−カルボニル基、C1-3−アルキルアミノ−C1-4−アルキル−カルボニル基、ジ−(C1-3−アルキル)アミノ−C1-4−アルキル−カルボニル基、ピロリジン−1−イル−C1-4−アルキル−カルボニル基、ピペリジン−1−イル−C1-4−アルキル−カルボニル基、(ホモピペリジン−1−イル)−C1-4−アルキル−カルボニル基、モルフォリン−4−イル−C1-4−アルキル−カルボニル基、(ホモモルフォリン−4−イル)−C1-4−アルキル−カルボニル基、(ピペラジン−1−イル)−C1-4−アルキル−カルボニル基、(4−C1-3−アルキル−ピペラジン−1−イル)−C1-4−アルキル−カルボニル基、(ホモピペラジン−1−イル)−C1-4−アルキル−カルボニル基、(4−C1-3−アルキル−ホモピペラジン−1−イル)−C1-4−アルキル−カルボニル基、若しくはC1-3−アルキルスルフォニル−C1-4−アルキル−カルボニル基、
シアノ基、アミノカルボニル基、C1-3−アルキル−アミノカルボニル基、ジ−(C1-3−アルキル)アミノ−カルボニル基、(C1-3−アルキロキシ−C2-4−アルキル)アミノカルボニル基、N−(C1-3−アルキル)−N−(C1-3−アルキロキシ−C2-4−アルキル)アミノカルボニル基、アリールアミノカルボニル基、ピロリジン−1−イルカルボニル基、ピペリジン−1−イルカルボニル基、ホモピペリジン−1−イルカルボニル基、モルフォリン−4−イルカルボニル基、ホモモルフォリン−4−イルカルボニル基、2−オキサ−5−アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−イルカルボニル基、3−オキサ−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクト−8−イルカルボニル基、8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクト−3−イルカルボニル基、ピペラジン−1−イルカルボニル基、4−C1-3−アルキルピペラジン−1−イルカルボニル基、ホモピペラジン−1−イルカルボニル基、4−C1-3−アルキル−ホモピペラジン−1−イルカルボニル基、アミノスルフォニル基、C1-3−アルキル−アミノスルフォニル基、ジ−(C1-3−アルキル)アミノ−スルフォニル基、ピロリジン−1−イル−スルフォニル基、ピペリジン−1−イルスルフォニル基、ホモピペリジン−1−イルスルフォニル基、モルフォリン−4−イルスルフォニル基、ホモモルフォリン−4−イルスルフォニル基、ピペラジン−1−イルスルフォニル基、4−C1-3−アルキル−ピペラジン−1−イルスルフォニル基、ホモピペラジン−1−イルスルフォニル基、若しくは4−C1-3−アルキル−ホモピペリジン−1−イルスルフォニル基を示し、
又は、Rcは、シクロブチル基、シクロペンチル基、又はシクロへキシル基を示し、ここで、それぞれの場合において基R6により置換されており、
6は、2−オキソ−ピロリジン−1−イル基、2−オキソピペリジン−1−イル基、3−オキソ−モルフォリン−4−イル基、2−オキソ−イミダゾリジン−1−イル基、2−オキソ−3−C1-3−アルキル−イミダゾリジン−1−イル基、2−オキソ−ヘキサヒドロピリミジン−1−イル基、又は2−オキソ−3−C1-3−アルキル−ヘキサヒドロピリミジン−1−イル基を示し、
又は、Rcは、1位において基R5によって置換されているアゼチジン−3−イル基を示し、ここで、R5は前述されたとおりであり、
又は、Rcは、1位において基R5によって置換されているピロリジン−3−イル基を示し、ここで、R5は前述されたとおりであり、
又は、Rcは、1位において基R5によって置換されているピペリジン−3−イル基を示し、ここで、R5は前述されたとおりであり、
又は、Rcは、1位において基R5により置換されているピペリジン−4−イル基であり、ここで、R5は前述されたとおりであり、
又は、Rcは、テトラヒドロフラン−3−イル基、テトラヒドロピラン−3−イル基、若しくはテトラヒドロピラン−4−イル基を示し、
dは、水素原子、若しくはフッ素原子、塩素原子、若しくは臭素原子、
水酸基、
1-4−アルコキシ基、
1個から3個のフッ素原子で置換されたメトキシ基、
1個から5個のフッ素原子で置換されたエトキシ基、
基R6又はR7で置換されたC2-4−アルキロキシ基を示し、ここで、
6は前述されたとおりであり、
7は、水酸基、C1-3−アルコキシ基、C3-6−シクロアルキロキシ基、アミノ基、C1-3−アルキルアミノ基、ジ−(C1-3−アルキル)アミノ基、ビス−(2−メトキシエチル)−アミノ基、ピロリジン−1−イル基、ピペリジン−1−イル基、ホモピペリジン−1−イル基、モルフォリン−4−イル基、ホモモルフォリン−4−イル基、2−オキサ−5−アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−イル基、3−オキサ−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル基、8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル基、ピペラジン−1−イル基、4−C1-3−アルキル−ピペラジン−1−イル基、ホモピペラジン−1−イル基、若しくはC1-3−アルキル−ホモピペラジン−1−イル基、又は
フォルミルアミノ基、C1-4−アルキルカルボニルアミノ基、C1-3−アルキロキシ−C1-3−アルキル−カルボニルアミノ基、C1-4−アルキロキシカルボニルアミノ基、アミノカルボニルアミノ基、C1-3−アルキルアミノカルボニルアミノ基、ジ−(C1-3−アルキル)アミノカルボニルアミノ基、ピロリジン−1−イルカルボニルアミノ基、ピペリジン−1−イルカルボニルアミノ基、ピペラジン−1−イルカルボニルアミノ基、4−C1-3−アルキル−ピペラジン−1−イルカルボニルアミノ基、モルフォリン−4−イルカルボニルアミノ基、若しくはC1-4−アルキルスルフォニルアミノ基を示し、
又は、Rdは、C3-7−シクロアルキロキシ基、若しくはC3-7−アルキル−C1-4−アルキロキシ基、
テトラヒドロフラン−3−イルオキシ基、テトラヒドロピラン−3−イルオキシ基、若しくはテトラヒドロピラン−4−イルオキシ基、
テトラヒドロフラニル−C1-4−アルキロキシ基、若しくはテトラヒドロピラニル−C1-4−アルキロキシ基、
1位において基R8により置換されたピロリジニル基、ピペリジニル基、若しくはホモピペリジニル基により置換されたC1-4−アルコキシ基を示し、ここで、
8は、水素原子又はC1-3−アルキル基を示し、
又は、Rdは、4位において基R8により置換されたモルフォリニル基で置換されたC1-4−アルコキシ基を示し、ここで、R8は前述されたとおりであり、及び
Xは、シアノ基で置換されたメチン基、又は窒素原子を示し、並びに
上記の基の定義において示したアリール基はフェニル基であり、ここで、それぞれの場合において、R9により単置換又は2置換されており、当該置換基は同一であっても異なっていてもよく、
9は、水素原子、フッ素原子、塩素原子、若しくはヨウ素原子、又はC1-3−アルキル基、ヒドロキシ基、C1-3−アルキロキシ基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、ジフルオロメトキシ基、トリフルオロメトキシ基、若しくはシアノ基を示し、
上記の基の定義において示したヘテロアリール基は、ピリジル基、ピリダジニル基、ピリミジニル基、又はピラジニル基を意味し、ここで上記のヘテロアリール基は、それぞれの場合において基R9により単置換又は2置換され、ここで上記の置換基は同一であっても異なっていてもよく、R9は前述されたとおりであり、
上記のピロリジニル基、ピペリジニル基、ピペラジニル基、及びモルフォリニル基は、それぞれの場合において、1又は2のC1-3−アルキル基により置換されていてもよく、及び
特に述べない限り、上記のアルキル基は直鎖又は分岐鎖のものであってもよい。)
又は
一般式(II)のEGFR阻害剤、その互変異性体、立体異性体、及び塩の使用:
【化2】

(式中、Raは、ベンジル基若しくは1−フェニル基、又は基R1及びR2で置換されたフェニル基を示し、
ここで、R1は、水素原子、フッ素原子、塩素原子、若しくは臭素原子、メチル基、トリフルオロメチル基、シアノ基、又はエチニル基を示し、及び
2は水素原子又はフッ素原子を示し、
基Rb又はRcの一方は、R3−(CH2m−O−基を示し、他方のRb又はRcは、メトキシ基、シクロブチロキシ基、シクロペンチロキシ基、シクロプロピルメトキシ基、シクロブチルメトキシ基、シクロペンチルメトキシ基、テトラヒドロフラン−3−イルオキシ基、テトラヒドロピラン−3−イルオキシ基、テトラヒドロピラン−4−イルオキシ基、テトラヒドロフラニルメトキシ基、又はテトラヒドロピラニルメトキシ基を示し、ここで、
3は、N−(2−オキソ−テトラヒドロフラン−4−イル)−メチルアミノ基又はN−(2−オキソ−テトラヒドロフラン−4−イル)−エチルアミノ基、
メチレン鎖において、1又は2のメチル基又はエチル基で置換されたR4−O−CO−CH2−N−CH2CH2−OH基を示し、ここで、
4は、水素原子又はC1-4−アルキル基を示し、
又はR3は、1又は2のメチル基若しくはエチル基で置換された2−オキソ−モルフォリン−4−イル基を示し、及び
mは、2、3、又は4の数を示す。)
又は、
一般式(III)のEGFR阻害剤、その互変異性体、立体異性体、混合物、及び塩の使用:
【化3】

(式中、Raは、フェニル基、1−フェニルエチル基、又はインダン−4−イル基を示し、ここで、それぞれの場合においてフェニル核は基R1からR3により置換されており、ここで、
1及びR2は、同一であっても異なっていてもよく、それぞれ水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、若しくはヨウ素原子、
1-4−アルキル基、ヒドロキシ基、C1-4−アルコキシ基、C2-3−アルケニル基、若しくはC2-3−アルキニル基、
アリール基、アリーロキシ基、アリールメチル基、若しくはアリールメトキシ基、
ヘテロアリール基、ヘテロアリーロキシ基、ヘテロアリールメチル基、若しくはヘテロアリールメトキシ基、
1個から3個のフッ素原子に置換されたメチル基若しくはメトキシ基、又は
シアノ基、ニトロ基、若しくはアミノ基を示し、及び
3は、水素原子、フッ素原子、塩素原子、若しくは臭素原子、又は
メチル基若しくはトリフルオロメチル基を示し、
bは、アゼチジン−1−イル基、ピロリジン−1−イル基、ピペリジン−1−イル基、ホモピペリジン−1−イル基、モルフォリン−4−イル基、ホモモルフォリン−4−イル基、ピペラジン−1−イル基、4−(C1-4−アルキル−カルボニル)−ピペラジン−1−イル基、4−(C1-4−アルキル−スルフォニル)−ピペラジン−1−イル基、ホモピペラジン−1−イル基、4−(C1-4−アルキル−カルボニル)−ホモピペラジン−1−イル基、又は4−(C1-4−アルキル−スルフォニル)−ホモピペラジン−1−イル基を示し、上記基は、それぞれの場合において、R4により単置換、2置換、又は3置換されていてもよく、但し、上記置換基は同一であっても異なっていてもよく、及び
4は、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、若しくはヨウ素原子、
1-4−アルキル基、C2-4−アルケニル基、若しくはC2-4−アルキニル基、
1個から3個のフッ素原子により置換されたメチル基若しくはメトキシ基、
アミノ基、C1-4−アルキルアミノ基、ジ−(C1-4−アルキル)アミノ基、C1-4−アルキル−カルボニルアミノ基、N−(C1-4−アルキル)−C1-4−アルキル−カルボニルアミノ基、C1-4−アルキル−スルフォニルアミノ基、若しくはN−(C1-4−アルキル)−C1-4−アルキル−スルフォニルアミノ基、
アミノ−C1-4−アルキル基、C1-4−アルキルアミノ−C1-4−アルキル基、ジ−(C1-4−アルキル)アミノ−C1-4−アルキル基、C1-4−アルキル−カルボニルアミノ−C1-4−アルキル基、N−(C1-4−アルキル)−C1-4−アルキル−カルボニルアミノ−C1-4−アルキル基、C1-4−アルキル−スルフォニルアミノ−C1-4−アルキル基、若しくはN−(C1-4−アルキル)−C1-4−アルキル−スルフォニルアミノ−C1-4−アルキル基、
ヒドロキシ基、C1-4−アルキロキシ基、若しくはC1-4−アルキル−カルボニロキシ基、
ヒドロキシ−C1-4−アルキル基、C1-4−アルキロキシ−C1-4−アルキル基、若しくはC1-4−アルキル−カルボニロキシ−C1-4−アルキル基、
1-4−アルキル−カルボニル基、シアノ基、C1-4−アルキル−オキシカルボニル基、カルボキシ基、アミノカルボニル基、C1-4−アルキル−アミノカルボニル基、ジ−(C1-4−アルキル)アミノ−カルボニル基、ピロリジン−1−イル−カルボニル基、ピペリジン−1−イル−カルボニル基、ピペラジン−1−イル−カルボニル基、4−C1-4−アルキル−ピペラジン−1−イル−カルボニル基、若しくはモルフォリン−4−イル−カルボニル基、
1-4−アルキルカルボニル−C1-4−アルキル基、シアノ−C1-4−アルキル基、C1-4−アルキロキシカルボニル−C1-4−アルキル基、アミノカルボニル−C1-4−アルキル基、C1-4−アルキルアミノカルボニル−C1-4−アルキル基、ジ−(C1-4−アルキル)アミノカルボニル−C1-4−アルキル基、ピロリジン−1−イル−カルボニル−C1-4−アルキル基、ピペリジン−1−イル−カルボニル−C1-4−アルキル基、ピペラジン−1−イル−カルボニル−C1-4−アルキル基、4−C1-4−アルキル−ピペラジン−1−イル−カルボニル−C1-4−アルキル基、若しくはモルフォリン−4−イル−カルボニル−C1-4−アルキル基、
1-4−アルキルスルファニル基、C1-4−アルキルスルフィニル基、C1-4−アルキルスルフォニル基、アミノスルフォニル基、C1-4−アルキル−アミノスルフォニル基、若しくはジ−(C1-4−アルキル)アミノ−スルフォニル基、
1-4−アルキルスルファニル−C1-4−アルキル基、C1-4−アルキルスルフィニル−C1-4−アルキル基、C1-4−アルキルスルフォニル−C1-4−アルキル基、アミノスルフォニル−C1-4−アルキル基、C1-4−アルキル−アミノスルフォニル−C1-4−アルキル基、若しくはジ−(C1-4−アルキル)アミノ−スルフォニル−C1-4−アルキル基を示し、
ここで、上記のRbにおいて挙げられたヘテロ環は、更にオキソ基によって置換されていてもよく、
cは、水素原子、
フッ素原子、塩素原子、臭素原子、若しくはヨウ素原子、
1-4−アルキル基、
5基により置換されたC1-4−アルキル基を示し、ここで、
5は、ヒドロキシ基、C1-3−アルキロキシ基、C3-6−シクロアルキロキシ基、アミノ基、C1-3−アルキルアミノ基、ジ−(C1-3−アルキル)アミノ基、ビス−(2−メトキシエチル)−アミノ基、ピロリジン−1−イル基、ピペリジン−1−イル基、ホモピペリジン−1−イル基、モルフォリン−4−イル基、ホモモルフォリン−4−イル基、2−オキサ−5−アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−イル基、3−オキサ−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル基、8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル基、ピペラジン−1−イル基、4−C1-3−アルキル−ピペラジン−1−イル基、ホモピペラジン−1−イル基、若しくはC1-3−アルキル−ホモピペラジン−1−イル基、又は
フォルミルアミノ基、C1-4−アルキルカルボニルアミノ基、C1-3−アルキロキシ−C1-3−アルキル−カルボニルアミノ基、C1-4−アルキロキシカルボニルアミノ基、アミノカルボニルアミノ基、C1-3−アルキルアミノカルボニルアミノ基、ジ−(C1-3−アルキル)アミノカルボニルアミノ基、ピロリジン−1−イルカルボニルアミノ基、ピペリジン−1−イルカルボニルアミノ基、ピペラジン−1−イルカルボニルアミノ基、4−C1-3−アルキル−ピペラジン−1−イルカルボニルアミノ基、モルフォリン−4−イルカルボニルアミノ基、若しくはC1-4−アルキルスルフォニルアミノ基を示し、
又は、Rcは、ヒドロキシ基、
1-4−アルキロキシ基、
1個から3個のフッ素原子により置換されたメトキシ基若しくはエトキシ基
5により置換されたC2-4−アルキロキシ基を示し、ここで、R5は前述されたとおりであり、
又は、Rcは、C3-7−シクロアルキロキシ基若しくはC3-7−シクロアルキル−C1-4−アルキロキシ基、
テトラヒドロフラン−3−イルオキシ基、テトラヒドロピラン−3−イルオキシ基、若しくはテトラヒドロピラン−4−イルオキシ基、
テトラヒドロフラニル−C1-4−アルキロキシ基、若しくはテトラヒドロピラニル−C1-4−アルキロキシ基、
1位において基R6により置換されたピロリジニル基、ピペリジニル基、若しくはホモピペリジニル基により置換されたC1-4−アルコキシ基を示し、ここで、
6は、水素原子若しくはC1-3−アルキル基を示し、
又は、Rcは、4位において基R6により置換された、モルフォリニル基により置換されたC1-4−アルコキシ基を示し、ここで、R6は前述されたとおりであり、ここで、基Rcの定義中において、上記に記載されたピロリジニル基、ピペリジニル基、ピペラジニル基、及びモルフォリニル基は、それぞれ1個又は2個のC1-3−アルキル基で置換されていてもよく、及び
ここで、前述の基の定義において記載されたアリール基はフェニル基を意味し、ここで、それぞれの場合において、R7により単置換又は2置換されており、当該置換基は、同一であっても異なっていてもよく、
7は、水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、若しくはヨウ素原子、又はC1-3−アルキル基、ヒドロキシ基、C1-3−アルキロキシ基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、ジフルオロメトキシ基、トリフルオロメトキシ基、若しくはシアノ基を示し、及び
前述の基の定義において記載されたヘテロアリール基は、ピリジル基、ピリダジニル基、ピリミジニル基、若しくはピラジニル基を意味し、ここで、上記のヘテロアリール基は基R7により単置換若しくは2置換され、ここで、当該置換基は同一であっても異なっていてもよく、及びR7は前述したとおりであり、及び
特に述べない限り、上記のアルキル基は直鎖状であっても分岐鎖状であってもよい。)
又は、
一般式(IV)のEGRF阻害剤の使用:
互変異性体、ラセミ体、エナンチオマー、ジアステレオマー、及びそれらの混合物、並びに必要に応じて薬学的に許容される酸付加塩、溶媒和物、及び水和物の形態の一般式(I)の化合物。
【化4】

(式中、Raはフェニル基又は1−フェニルエチル基を示し、ここで、それぞれの場合において、フェニル核は基R1からR3により置換されており、ここで、
1及びR2は、同一であっても異なっていてもよく、水素原子、又はF、Cl、Br、I、OCH2F、OCHF2、OCF3、CH2F、CHF2、CF3、CN、NO2、NH2、及びOHの中から選択される基、又は
1-4−アルキル基、C1-4−アルキル−O基、C2-3−アルケニル基、C2-3−アルキニル基、フェニル基、フェニル−O基、フェニル−C1-3−アルキル基、フェニル−C1-3−アルキル−O基、ヘテロアリール基、ヘテロアリール−O基、ヘテロアリール−C1-3−アルキル基、ヘテロアリール−C1-3−アルキル−O基の中から選択される基であり、但し、上記のフェニル基は、基R5により単置換又は2置換されており、
及び
3は、水素原子、又は、F、Cl、Br、及びCH3の中から選択される基を示し、
bは、水素原子、又は必要に応じて置換されていてもよい、C1-6−アルキル基、C3-6−シクロアルキル−基、及びC3-6−シクロアルキル−C1-3−アルキル基の中から選択される基を示し、
cは、水素原子、又は必要に応じて置換されていてもよい、C1-6−アルキル基、C3-6−シクロアルキル基、C3-6−シクロアルキル−C1-3−アルキル基、C1-6−アルキル−CO基、C3-6−シクロアルキル−CO基、C3-6−シクロアルキル−C1-3−アルキル−CO基、C1-6−アルキル−SO2基、C3-6−シクロアルキル−SO2基、C3-6−シクロアルキル−C1-3−アルキル−SO2基、フェニル−CO基、及びフェニル−SO2基を示し、
dは水素原子、又は
F、Cl、Br、I、OH、C1-4−アルキル基、C1-4−アルキル−O基、1個から3個のフッ素原子で置換されたC1-2−アルキル−O基、C3-7−シクロアルキル−O基、C3-7−シクロアルキル−C1-4−アルキル−O基、テトラヒドロフラン−3−イル−O基、テトラヒドロピラン−3−イル−O基、テトラヒドロ−ピラン−4−イル−O基、テトラヒドロフラニル−C1-4−アルキル−O−基、及びテトラヒドロピラニル−C1-4−アルキル−O基、又は
4−C1-4−アルキル基を示し、但し、基R4の結合は、アルキル基のそれぞれのC原子を介していてもよく、
又は、Rdは、R4−C2-4−アルキル−O基であり、ここで、基R4は、少なくとも2個のC原子を介して酸素原子から隔離されており、
又は、Rdは、ピロリジン−2−イル−C1-4−アルキル−O基、ピロリジン−3−イル−C1-4−アルキル−O基、ピペリジン−2−イル−C1-4−アルキル−O基、ピペリジン−3−イル−C1-4−アルキル−O基、ピペリジン−4−イル−C1-4−アルキル−O基、アゼパン−2−イル−C1-4−アルキル−O基、アゼパン−3−イル−C1-4−アルキル−O基、アゼパン−4−イル−C1-4−アルキル−O基、モルフォリン−2−イル−C1-4−アルキル−O基、モルフォリン−3−イル−C1-4−アルキル−O基、1−(C1-3−アルキル)−ピロリジン−2−イル−C1-4−アルキル−O基、1−(C1-3−アルキル)−ピロリジン−3−イル−C1-4−アルキル−O基、1−(C1-3−アルキル)−ピペリジン−2−イル−C1-4−アルキル−O基、1−(C1-3−アルキル)−ピペリジン−3−イル−C1-4−アルキル−O基、1−(C1-3−アルキル)−ピペリジン−4−イル−C1-4−アルキル−O基、1−(C1-3−アルキル)−アゼパン−2−イル−C1-4−アルキル−O基、1−(C1-3−アルキル)−アゼパン−3−イル−C1-4−アルキル−O基、1−(C1-3−アルキル)−アゼパン−4−イル−C1-4−アルキル−O基、4−(C1-3−アルキル)−モルフォリン−2−イル−C1-4−アルキル−O−基、及び4−(C1-3−アルキル)−モルフォリン−3−イル−C1-4−アルキル−O基を示し、
但し、
4は、同一であっても異なっていてもよく、
OH、C1-3−アルキル−O基、C3-6−シクロアルキル−O基、NH2、C1-3−アルキル−NH基、(C1-3−アルキル)2N基、(2−メトキシエチル)2N基、ピロリジン−1−イル基、ピペリジン−1−イル基、アゼパン−1−イル基、モルフォリン−4−イル基、1,4−オキサゼパン4−イル基、2−オキサ−5−アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−イル基、3−オキサ−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル基、8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル基、ピペラジン−1−イル基、4−(C1-3−アルキル)−ピペラジン−1−イル基、1,4−ジアゼパン−1−イル基、4−(C1-3−アルキル)−1,4−ジアゼパン−1−イル基、HCO−NH基、C1-4−アルキル−CO−NH基、C1-3−アルキル−O−C1-3−アルキル−CO−NH基、C1-4−アルキル−O−CO−NH基、H2NCONH基、C1-3−アルキル−NH−CO−NH基、(C1-3−アルキル)2N−CONH基、ピロリジン−1−イル−CO−NH基、ピペリジン−1−イル−CO−NH基、ピペラジン−1−イル−CO−NH基、4−(C1-3−アルキル)−ピペラジン−1−イル−CO−NH基、モルフォリン−4−イル−CO−NH−基、及びC1-4−アルキル−SO2−NH基の中から選択される基を示し、
ただし、基Rdの定義において上述したピロリジニル基、ピペリジニル基、アゼパン−1−イル基、ピペラジニル基、1,4−ジアゼパン−1−イル基、モルフォリニル基、及び1,4−オキサゼパン−4−イル基は、それぞれ更に1又は2のC1-3−アルキル基で置換されていてもよく、
及び
ここで、上記のフェニル基は、基R5により単置換又は2置換されていており、
ここで、
5は、水素原子、又は
同一あっても異なっていてもよく、F、Cl、Br、I、OH、CN、C1-3−アルキル基、C1-3−アルキル−O基、CHF2、CF3、−O−CHF2、及び−O−CF3の中から選択される基を示し、
及び
特に述べない限り、上記のアルキル基は直鎖状でも分岐鎖状でもよく、
Aは、−CO、又は−C1−C3−アルキレンを示し、
但し、−C1−C3−アルキレン鎖は、基R6により、単置換、2置換、3置換、若しくは4置換されていてもよく、
6は、同一であっても異なっていてもよく、水素原子、又は
OH、C1−C4−アルキル基、及び−O−C1−C4−アルキル基から選択される基を示す。)
【請求項2】
互変異性体、ラセミ体、エナンチオマー、ジアステレオマー、及びそれらの薬理学的に許容される酸付加塩の形態であってもよい、
1.1)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−[2−((S)−メチル−2−オキソ−モルフォリン−4−イル)−エトキシ]−7−メトキシ−キナゾリン、
1.2)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−[2−(2,2−ジメチル−6−オキソ−モルフォリン−4−イル)−エトキシ]−7−メトキシ−キナゾリン、
1.3)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−[2−(2,2−ジメチル−6−オキソ−モルフォリン−4−イル)−エトキシ]−7−[(R)−(テトラヒドロフラン−2−イル)メトキシ]−キナゾリン、
1.4)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−7−[2−(2,2−ジメチル−6−オキソ−モルフォリン−4−イル)−エトキシ]−6−[(S)−(テトラヒドロフラン−2−イル)メトキシ]−キナゾリン、
1.5)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−[1−(tert.−ブチロキシカルボニル)−ピペリジン−4−イルオキシ]−7−メトキシ−キナゾリン、
1.6)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−(trans−4−アミノ−シクロヘキサン−1−イルオキシ)−7−メトキシ−キナゾリン、
1.7)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−(trans−4−メタンスルフォニルアミノ−シクロヘキサン−1−イルオキシ)−7−メトキシ−キナゾリン、
1.8)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−(テトラヒドロピラン−3−イルオキシ)−7−メトキシ−キナゾリン、
1.9)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−(1−メチル−ピペリジン−4−イルオキシ)−7−メトキシ−キナゾリン、
1.10)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−{1−[(モルフォリン−4−イル)カルボニル]−ピペリジン−4−イルオキシ}−7−メトキシ−キナゾリン、
1.11)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−{1−[(メトキシメチル)カルボニル]−ピペリジン−4−イルオキシ}−7−メトキシ−キナゾリン、
1.12)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−(ピペリジン−3−イルオキシ)−7−メトキシ−キナゾリン、
1.13)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−[1−(2−アセチルアミノ−エチル)−ピペリジン−4−イルオキシ]−7−メトキシ−キナゾリン、
1.14)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−(テトラヒドロピラン−4−イルオキシ)−7−エトキシ−キナゾリン、
1.15)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−((S)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ)−7−ヒドロキシ−キナゾリン、
1.16)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−(テトラヒドロピラン−4−イルオキシ)−7−(2−メトキシ−エトキシ)−キナゾリン、
1.17)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−{trans−4−[(ジメチルアミノ)スルフォニルアミノ]−シクロヘキサン−1−イルオキシ}−7−メトキシ−キナゾリン、
1.18)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−{trans−4−[(モルフォリン−4−イル)カルボニルアミノ]−シクロヘキサン−1−イルオキシ}−7−メトキシ−キナゾリン、
1.19)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−{trans−4−[(モルフォリン−4−イル)スルフォニルアミノ]−シクロヘキサン−1−イルオキシ}−7−メトキシ−キナゾリン、
1.20)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−(テトラヒドロピラン−4−イルオキシ)−7−(2−アセチルアミノ−エトキシ)−キナゾリン、
1.21)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−(テトラヒドロピラン−4−イルオキシ)−7−(2−メタンスルフォニルアミノ−エトキシ)−キナゾリン、
1.22)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−{1−[(ピペリジン−1−イル)カルボニル]−ピペリジン−4−イルオキシ}−7−メトキシ−キナゾリン、
1.23)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−(1−アミノカルボニルメチル−ピペリジン−4−イルオキシ)−7−メトキシ−キナゾリン、
1.24)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−(cis−4−{N−[(テトラヒドロピラン−4−イル)カルボニル]−N−メチル−アミノ}−シクロヘキサン−1−イルオキシ)−7−メトキシ−キナゾリン、
1.25)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−(cis−4−{N−[(モルフォリン−4−イル)カルボニル]−N−メチル−アミノ}−シクロヘキサン−1−イルオキシ)−7−メトキシ−キナゾリン、
1.26)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−(cis−4−{N−[(モルフォリン−4−イル)スルフォニル]−N−メチル−アミノ}−シクロヘキサン−1−イルオキシ)−7−メトキシ−キナゾリン、
1.27)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−(trans−4−エタンスルフォニルアミノ−シクロヘキサン−1−イルオキシ)−7−メトキシ−キナゾリン、
1.28)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−(1−メタンスルフォニル−ピペリジン−4−イルオキシ)−7−エトキシ−キナゾリン、
1.29)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−(1−メタンスルフォニル−ピペリジン−4−イルオキシ)−7−(2−メトキシ−エトキシ)−キナゾリン、
1.30)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−[1−(2−メトキシ−アセチル)−ピペリジン−4−イルオキシ]−7−(2−メトキシ−エトキシ)−キナゾリン、
1.31)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−(cis−4−アセチルアミノ−シクロヘキサン−1−イルオキシ)−7−メトキシ−キナゾリン、
1.32)4−[(3−エチニル−フェニル)アミノ]−6−[1−(tert.−ブチロキシカルボニル)−ピペリジン−4−イルオキシ]−7−メトキシ−キナゾリン、
1.33)4−[(3−エチニル−フェニル)アミノ]−6−(テトラヒドロピラン−4−イルオキシ)−7−メトキシ−キナゾリン、
1.34)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−(cis−4−{N−[(ピペリジン−1−イル)カルボニル]−N−メチル−アミノ}−シクロヘキサン−1−イルオキシ)−7−メトキシ−キナゾリン、
1.35)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−(cis−4−{N−[(4−メチル−ピペラジン−1−イル)カルボニル]−N−メチル−アミノ}−シクロヘキサン−1−イルオキシ)−7−メトキシ−キナゾリン、
1.36)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−{cis−4−[(モルフォリン−4−イル)カルボニルアミノ]−シクロヘキサン−1−イルオキシ}−7−メトキシ−キナゾリン、
1.37)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−{1−[2−(2−オキソピロリジン−1−イル)エチル]−ピペリジン−4−イルオキシ}−7−メトキシ−キナゾリン、
1.38)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−{1−[(モルフォリン−4−イル)カルボニル]−ピペリジン−4−イルオキシ}−7−(2−メトキシ−エトキシ)−キナゾリン、
1.39)4−[(3−エチニル−フェニル)アミノ]−6−(1−アセチル−ピペリジン−4−イルオキシ)−7−メトキシ−キナゾリン、
1.40)4−[(3−エチニル−フェニル)アミノ]−6−(1−メチル−ピペリジン−4−イルオキシ)−7−メトキシ−キナゾリン、
1.41)4−[(3−エチニル−フェニル)アミノ]−6−(1−メタンスルフォニル−ピペリジン−4−イルオキシ)−7−メトキシ−キナゾリン、
1.42)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−(1−メチル−ピペリジン−4−イルオキシ)−7−(2−メトキシ−エトキシ)−キナゾリン、
1.43)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−(1−イソプロピルオキシカルボニル−ピペリジン−4−イルオキシ)−7−メトキシ−キナゾリン、
1.44)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−(cis−4−メチルアミノ−シクロヘキサン−1−イルオキシ)−7−メトキシ−キナゾリン、
1.45)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−{cis−4−[N−(2−メトキシ−アセチル)−N−メチル−アミノ]−シクロヘキサン−1−イルオキシ}−7−メトキシ−キナゾリン、
1.46)4−[(3−エチニル−フェニル)アミノ]−6−(ピペリジン−4−イルオキシ)−7−メトキシ−キナゾリン、
1.47)4−[(3−エチニル−フェニル)アミノ]−6−[1−(2−メトキシ−アセチル)−ピペリジン−4−イルオキシ]−7−メトキシ−キナゾリン、
1.48)4−[(3−エチニル−フェニル)アミノ]−6−{1−[(モルフォリン−4−イル)カルボニル]−ピペリジン−4−イルオキシ}−7−メトキシ−キナゾリン、
1.49)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−{1−[(cis−2,6−ジメチル−モルフォリン−4−イル)カルボニル]−ピペリジン−4−イルオキシ}−7−メトキシ−キナゾリン、
1.50)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−{1−[(2−メチル−モルフォリン−4−イル)カルボニル]−ピペリジン−4−イルオキシ}−7−メトキシ−キナゾリン、
1.51)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−{1−[(S,S)−(2−オキサ−5−アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−イル)カルボニル]−ピペリジン−4−イルオキシ}−7−メトキシ−キナゾリン、
1.52)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−{1−[(N−メチル−N−2−メトキシエチル−アミノ)カルボニル]−ピペリジン−4−イルオキシ}−7−メトキシ−キナゾリン、
1.53)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−(1−エチル−ピペリジン−4−イルオキシ)−7−メトキシ−キナゾリン、
1.54)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−{1−[(2−メトキシエチル)カルボニル]−ピペリジン−4−イルオキシ}−7−メトキシ−キナゾリン、
1.55)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−{1−[(3−メトキシプロピル−アミノ)−カルボニル]−ピペリジン−4−イルオキシ}−7−メトキシ−キナゾリン、
1.56)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−[cis−4−(N−メタンスルフォニル−N−メチル−アミノ)−シクロヘキサン−1−イルオキシ]−7−メトキシ−キナゾリン、
1.57)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−[cis−4−(N−アセチル−N−メチル−アミノ)−シクロヘキサン−1−イルオキシ]−7−メトキシ−キナゾリン、
1.58)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−(trans−4−メチルアミノ−シクロヘキサン−1−イルオキシ)−7−メトキシ−キナゾリン、
1.59)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−4−[trans−4−(N−メタンスルフォニル−N−メチル−アミノ)−シクロヘキサン−1−イルオキシ]−7−メトキシ−キナゾリン、
1.60)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−(trans−4−ジメチルアミノ−シクロヘキサン−1−イルオキシ)−7−メトキシ−キナゾリン、
1.61)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−(trans−4−{N−[(モルフォリン−4−イル)カルボニル]−N−メチル−アミノ}−シクロヘキサン−1−イルオキシ)−7−メトキシ−キナゾリン、
1.62)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−{1−[2−(2−オキソ−3−メチル−イミダゾリジン−1−イル)エチル]−ピペリジン−4−イルオキシ}−7−メトキシ−キナゾリン、
1.63)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−{1−[2−(2−オキソ−ヘキサヒドロピリミジン−1−イル)エチル]−ピペリジン−4−イルオキシ}−7−メトキシ−キナゾリン、
1.64)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−[2−(2,2−ジメチル−6−オキソ−モルフォリン−4−イル)−エトキシ]−7−[(S)−(テトラヒドロフラン−2−イル)メトキシ]−キナゾリン、
1.65)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−(1−メタンスルフォニル−ピペリジン−4−イルオキシ)−7−メトキシ−キナゾリン、
1.66)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−(1−シアノ−ピペリジン−4−イルオキシ)−7−メトキシ−キナゾリン、
1.67)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−(テトラヒドロピラン−4−イルオキシ)−7−メトキシ−キナゾリン、
1.68)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−(1−メチルカルボニル−ピペリジン−4−イルオキシ)−7−メトキシ−キナゾリン、
1.69)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−(1−ジメチルアミノアセチル−ピペリジン−4−イルオキシ)−7−メトキシ−キナゾリン、
1.70)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−{1−[(ジメチルアミノ)カルボニルメチル]−ピペリジン−4−イルオキシ}−7−メトキシ−キナゾリン、
1.71)4−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−(1−メタンスルフォニル−ピペリジン−4−イルオキシ)−キナゾリン、
1.72)4−[(3−クロロ−2−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−[cis−4−(モルフォリン−4−イル)−シクロヘキシルオキシ]−7−メトキシ−キナゾリン、
1.73)4−[(3−クロロ−2−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−[trans−4−(モルフォリン−4−イル)−シクロヘキシルオキシ]−7−メトキシ−キナゾリン、
1.74)4−[(3−クロロ−2−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−[(R)−cis−4−(3−ヒドロキシ−ピロリジン−1−イル)−シクロヘキシルオキシ]−7−メトキシ−キナゾリン、
1.75)4−[(3−クロロ−2−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−[(R)−trans−4−(3−ヒドロキシ−ピロリジン−1−イル)−シクロヘキシルオキシ]−7−メトキシ−キナゾリン、
1.76)4−[(3−クロロ−2−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−[cis−4−(3−オキソ−ピペラジン−1−イル)−シクロヘキシルオキシ]−7−メトキシ−キナゾリン、
1.77)4−[(3−クロロ−2−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−[trans−4−(3−オキソ−ピペラジン−1−イル)−シクロヘキシルオキシ]−7−メトキシ−キナゾリン、
1.78)4−[(3−クロロ−2−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−[(S)−cis−4−(3−ヒドロキシ−ピロリジン−1−イル)−シクロヘキシルオキシ]−7−メトキシ−キナゾリン、
1.79)4−[(3−クロロ−2−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−[(S)−trans−4−(3−ヒドロキシ−ピロリジン−1−イル)−シクロヘキシルオキシ]−7−メトキシ−キナゾリン、
1.80)4−[(3−クロロ−2−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−{(S)−cis−4−[2−(アミノカルボニル)−ピロリジン−1−イル]−シクロヘキシルオキシ}−7−メトキシ−キナゾリン、
1.81)4−[(3−クロロ−2−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−{(S)−trans−4−[2−(アミノカルボニル)−ピロリジン−1−イル]−シクロヘキシルオキシ}−7−メトキシ−キナゾリン、
1.82)4−[(3−クロロ−2−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−[cis−4−(4−ヒドロキシ−ピペリジン−1−イル)−シクロヘキシルオキシ]−7−メトキシ−キナゾリン、
1.83)4−[(3−クロロ−2−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−[trans−4−(4−ヒドロキシ−ピペリジン−1−イル)−シクロヘキシルオキシ]−7−メトキシ−キナゾリン、
1.84)4−[(3−クロロ−2−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−[cis−4−(4−メチル−3−オキソ−ピペラジン−1−イル)−シクロヘキシルオキシ]−7−メトキシ−キナゾリン、及び
1.85)4−[(3−クロロ−2−フルオロ−フェニル)アミノ]−6−[trans−4−(4−メチル−3−オキソ−ピペラジン−1−イル)−シクロヘキシルオキシ]−7−メトキシ−キナゾリン、
1.86)anti−9−[4−(3−クロロ−2−フルオロ−フェニルアミノ)−7−メトキシ−キナゾリン−6−イルオキシ]−1,4−ジアザ−スピロ[5.5]ウンデカン−5−オン、
1.87)syn−9−[4−(3−クロロ−2−フルオロ−フェニルアミノ)−7−メトキシ−キナゾリン−6−イルオキシ]−1,4−ジアザ−スピロ[5.5]ウンデカン−5−オン、
1.88)anti−9−[4−(3−クロロ−2−フルオロ−フェニルアミノ)−7−メトキシ−キナゾリン−6−イルオキシ]−1−メチル−1,4−ジアザ−スピロ[5.5]ウンデカン−5−オン
1.89)anti−9−[4−(3−クロロ−2−フルオロ−フェニルアミノ)−7−メトキシ−キナゾリン−6−イルオキシ]−1,4−ジメチル−1,4−ジアザ−スピロ[5.5]ウンデカン−5−オン、
1.90)anti−8−[4−(3−クロロ−2−フルオロ−フェニルアミノ)−7−メトキシ−キナゾリン−6−イルオキシ]−1,3−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン、及び
1.91)syn−8−[4−(3−クロロ−2−フルオロ−フェニルアミノ)−7−メトキシ−キナゾリン−6−イルオキシ]−1,3−ジアザ−−スピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン
からなる群から選ばれるEGFR阻害剤の、ウイルスによりもたらされる疾患を治療するための医薬の製造における使用。
【請求項3】
ウイルスによりもたらされる疾患が、呼吸器疾患である請求項1又は2の使用。
【請求項4】
ウイルスによりもたらされる呼吸器疾患の増悪の治療に使用される医薬を製造するための、請求項1又は2の使用。
【請求項5】
呼吸器疾患が、喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、慢性気管支炎、中耳炎、副鼻腔炎、肺炎、肺線維症、及びのう胞性線維症からなる群から選ばれる、請求項3又は4の使用。
【請求項6】
治療が気道送達によりなされる請求項1から5のいずれかの使用。
【請求項7】
治療が口腔送達によりなされる請求項1から5のいずれかの使用。
【請求項8】
ウイルスが、ライノウイルス、インフルエンザウイルス、パラインフルエンザウイルス、コロナウイルス、アデノウイルス、呼吸器合胞体ウイルス、ピコルナウイルス、メタ肺炎ウイルス、ハンタウイルス、ハシカウイルス、エプスタイン・バーウイルス、単純ヘルペスウイルス、及びサイトメガロウイルスからなる群から選ばれる、請求項1から4のいずれかの使用。

【公表番号】特表2012−501991(P2012−501991A)
【公表日】平成24年1月26日(2012.1.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−525494(P2011−525494)
【出願日】平成21年8月13日(2009.8.13)
【国際出願番号】PCT/EP2009/060504
【国際公開番号】WO2010/026029
【国際公開日】平成22年3月11日(2010.3.11)
【出願人】(503385923)ベーリンガー インゲルハイム インターナショナル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング (976)
【Fターム(参考)】