説明

エネルギー補給情報取得装置

【課題】簡単な操作で所定位置からの航続範囲を指定し、航続範囲まで走行するのに必要なエネルギー補給量に関する情報を取得する。
【解決手段】車両情報に基づいて、現状での航続可能範囲を算出する現状航続可能範囲算出手段172と、車両情報に基づいて、エネルギー補給後の航続可能範囲を、所定のエネルギー補給量ごとに算出する補給後航続可能範囲算出手段174と、現在地情報および現状航続可能範囲に基づいて、地図上に現状航続可能範囲を描画する現状航続可能範囲描画手段175と、現在地情報、各補給後航続可能範囲およびユーザにより入力された地図上の位置を示す描画情報に基づいて、地図上に当該描画情報に対応する補給後航続可能範囲を描画する補給後航続可能範囲描画手段176と、現在地から補給後航続可能範囲まで走行するのに必要なエネルギー補給量を取得し表示する必要補給量表示手段177とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ユーザが所定位置から希望する航続範囲まで走行するのに必要なエネルギー補給量に関する情報を取得するエネルギー補給情報取得装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
電気自動車に対するエネルギー補給(充電)は、家庭でも簡単に行うことができ、また、補給時間がガソリン自動車に比べて長くかかるという特徴がある。そのため、エネルギー補給時の状況によっては、ユーザが必要とするエネルギー量のみを補給することが望まれる場面が生じると考えられる。なお、ここで言う必要なエネルギー量とは、目的地到着のために必要なエネルギー量のみとは限らず、目的地到着後に所定距離の走行を行うための余力を残したエネルギー量である場合や、目的地を設定せずに走行するためのエネルギー量である場合等、ユーザによって異なるものと考えられる。
【0003】
このようなユーザの多様なニーズに応えるためには、少なくとも、エネルギーをどの程度の量(もしくは時間)補給すると、どの程度の距離・場所まで走行できるのかという情報をユーザに与える必要がある。
【0004】
それに対して、ユーザが設定した目的地または充電施設までの走行が現在のバッテリ残存容量では不可能な場合に、目的地または充電施設に到着するために必要な最小の充電量を算出・提示するものが存在する(例えば特許文献1参照)。また、充電時間ごとの車両の走行可能範囲を表示するものも存在している(例えば特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2003−294463号公報
【特許文献2】国際公開第2009/011393号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に開示される方法では、必要な充電量を得るために、目的地や充電施設情報を入力しなければならないという課題がある。また、目的地に到着した後に所定距離の走行が行えるエネルギーを残しておきたい場合に、どの程度充電すべきかを知ることができないという課題がある。
また、特許文献2に開示される方法では、目的地がどの充電時間の範囲にあるかを逐一確認する必要があり、煩わしさが残るという課題がある。また、目的地に到着した後に所定距離の走行が行えるエネルギーを残しておきたい場合に、どの程度充電すべきかが分かりにくいという課題がある。
【0007】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、簡単な操作で所定位置からの航続範囲を指定することができ、その航続範囲まで走行するのに必要なエネルギー補給量に関する情報を取得することができるエネルギー補給情報取得装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明に係るエネルギー補給情報取得装置は、ユーザによる入力を受け付ける入力部と、車両のエネルギー残量を含む車両情報を取得する車両情報取得部と、車両の現在地情報を取得する現在地情報取得部と、地図DBを記憶する記憶部と、記憶部に記憶されている地図DBに基づいて地図表示を行う表示部と、自機全体の動作を制御する制御部とを備え、制御部は、車両情報取得部により取得された車両情報に基づいて、現状での航続可能範囲を算出する現状航続可能範囲算出手段と、車両情報取得部により取得された車両情報に基づいて、エネルギー補給後の航続可能範囲を、所定のエネルギー補給量ごとに算出する補給後航続可能範囲算出手段と、現在地情報取得部により取得された現在地情報および現状航続可能範囲算出手段により算出された現状航続可能範囲に基づいて、表示部に表示されている地図上に現状航続可能範囲を描画する現状航続可能範囲描画手段と、現在地情報取得部により取得された現在地情報、補給後航続可能範囲算出手段により算出された各補給後航続可能範囲および入力部を介してユーザにより入力された地図上の位置を示す描画情報に基づいて、表示部に表示されている地図上に当該描画情報に対応する補給後航続可能範囲を描画する補給後航続可能範囲描画手段と、現在地から充電後航続可能範囲描画手段により描画された補給後航続可能範囲まで走行するのに必要なエネルギー補給量を取得し表示する必要補給量表示手段とを有するものである。
【発明の効果】
【0009】
この発明によれば、上記のように構成したので、簡単な操作で所定位置からの航続範囲を指定することができ、その航続範囲まで走行するのに必要なエネルギー補給量に関する情報を取得することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】この発明の実施の形態1に係るエネルギー補給情報取得装置の構成を示す図である。
【図2】この発明の実施の形態1に係るエネルギー補給情報取得装置の動作を示すフローチャートである。
【図3】この発明の実施の形態1における現在地モードの操作画面例を示す図である。
【図4】この発明の実施の形態1における目的地モードの操作画面例を示す図である。
【図5】この発明の実施の形態2に係るエネルギー補給情報取得装置の構成を示す図である。
【図6】この発明の実施の形態3に係るエネルギー補給情報取得装置の構成を示す図である。
【図7】この発明の実施の形態4に係るエネルギー補給情報取得装置の構成を示す図である。
【図8】この発明の実施の形態5に係るエネルギー補給情報取得装置の構成を示す図である。
【図9】この発明の実施の形態5における航続範囲マッチング手段によるマッチング処理の一例を示す図である。
【図10】この発明の実施の形態5に係るエネルギー補給情報取得装置の動作を示すフローチャートである。
【図11】この発明の実施の形態5における操作画面例を示す図である。
【図12】この発明の実施の形態6に係るエネルギー補給情報取得装置の構成を示す図である。
【図13】この発明の実施の形態6に係るエネルギー補給情報取得装置の動作を示すフローチャートである。
【図14】この発明の実施の形態6における操作画面例を示す図である。
【図15】この発明の実施の形態7に係るエネルギー補給情報取得装置と外部情報端末との連携を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
実施の形態1.
エネルギー補給情報取得装置1は、ユーザが所定位置から希望する航続範囲を走行するのに必要なエネルギー補給量に関する情報を取得するものである。このエネルギー補給情報取得装置1は、図1に示すように、入力部11、車両情報取得部12、現在地情報取得部13、表示部14、通信部15、記憶部16および制御部17から構成されている。
【0012】
入力部11は、ユーザによる各種情報入力を受け付けるものであり、例えばタッチパネル、マウス、ボタンや音声認識装置等により構成される。この入力部11を介してユーザにより入力された各種情報は制御部17に出力される。
【0013】
車両情報取得部12は、車両の動力となるエネルギーの残量を示す情報やバッテリ情報等を含む車両情報を取得するものである。この車両情報取得部12により取得された車両情報は制御部17に出力される。
【0014】
現在地情報取得部13は、GPS(Global Positioning System)等を用いて車両の現在地情報を取得するものである。この現在地情報取得部13により取得された現在地情報は制御部17に出力される。
表示部14は、記憶部16の地図DB161(Data Base)に基づく地図表示を行うものであり、例えば液晶モニタやスクリーン等のディスプレイにより構成される。
【0015】
通信部15は、自機1と外部装置(不図示)との間で情報の送受信を行うものである。この通信部15は、外部装置からの情報を制御部17に送信し、制御部17からの情報を外部装置に送信する。
記憶部16は、地図DB161や制御部17からの演算データを保存するものである。この記憶部16に記憶された各データは制御部17により抽出される。
【0016】
制御部17は、エネルギー補給情報取得装置1全体の制御を行うものである。この制御部17は、入力情報解析手段171、現状航続可能範囲算出手段172、モード選択手段173、充電(補給)後航続可能範囲算出手段174、現状航続可能範囲描画手段175、充電(補給)後航続可能範囲描画手段176、必要充電(必要補給)量表示手段177、目的地到着可否判断手段178、到着後航続可能範囲算出手段179および到着後航続可能範囲描画手段180から構成されている。
【0017】
入力情報解析手段171は、入力部11を介してユーザにより入力された情報を解析するものである。この入力情報解析手段171により解析された各種入力情報は対応する機能部に出力される。
【0018】
現状航続可能範囲算出手段172は、車両情報取得部12により取得された車両情報等に基づいて、車両の現状のエネルギー残量での航続可能範囲を算出するものである。この現状航続可能範囲算出手段172により算出された現状航続可能範囲を示す情報は現状航続可能範囲描画手段175に出力される。
【0019】
モード選択手段173は、入力部11を介してユーザに現在地モードまたは目的地モードを選択させるものである。ここで、現在地モードとは、現在地から所望の航続範囲まで走行するのに必要なエネルギー補給量に関する情報を取得するモードである。また、目的地モードとは、目的地から所望の航続範囲まで走行するのに必要なエネルギー補給量に関する情報を取得するモードである。なお、目的地モードが選択された場合には、入力部11を介してユーザに所望の目的地情報も入力させる。
【0020】
充電後航続可能範囲算出手段174は、車両情報取得部12により取得された車両情報等に基づいて、エネルギー補給後の航続可能範囲を、現状のエネルギー残量から満タンのエネルギー量(満充電)まで、所定のエネルギー補給量ごとに算出するものである。この充電後航続可能範囲算出手段174により算出された各エネルギー補給量での航続可能範囲(充電後航続可能範囲)を示す情報は充電後航続可能範囲描画手段176に出力される。
【0021】
現状航続可能範囲描画手段175は、現在地情報取得部13により取得された現在地情報および現状航続可能範囲算出手段172により算出された現状航続可能範囲に基づいて、表示部14に表示されている地図上に車両の現状航続可能範囲を描画するものである。
【0022】
充電後航続可能範囲描画手段176は、現在地情報取得部13により取得された現在地情報、充電後航続可能範囲算出手段174により算出された各充電後航続可能範囲および入力部11を介してユーザにより取得された地図上の位置を示す描画情報に基づいて、表示部14に表示されている地図上に描画情報に対応する充電後航続可能範囲を描画するものである。この充電後航続可能範囲描画手段176により描画された充電後航続可能範囲情報は必要充電量表示手段177に出力される。
【0023】
必要充電量表示手段177は、所定位置から航続可能範囲まで走行するのに必要なエネルギー補給量を取得し、表示部14に表示するものである。ここで、必要充電量表示手段177は、充電後航続可能範囲描画手段176により充電後航続可能範囲が描画された場合には、現在地からこの充電後航続可能範囲まで走行するのに必要なエネルギー補給量を取得し表示する。一方、必要充電量表示手段177は、到着後航続可能範囲描画手段180により到着後航続可能範囲が描画された場合には、目的地からこの到着後航続可能範囲まで走行するのに必要なエネルギー補給量を取得し表示する。
【0024】
目的地到着可否判断手段178は、入力部11を介してユーザにより入力された目的地情報、車両情報取得部12により取得された車両情報、現在地情報取得部13により取得された現在地情報および記憶部16に記憶されている地図DB161等に基づいて、満タンのエネルギー量で現在地から目的地へ到着可能かを判断するものである。この目的地到着可否判断手段178は、まず、現在地から目的地まで走行するのに必要なエネルギー量を算出する。そして、この必要なエネルギー量と満タンのエネルギー量との差分を算出し、満タンのエネルギー量で現在地から目的地へ到着可能かを判断する。
【0025】
到着後航続可能範囲算出手段179は、入力部11を介してユーザにより入力された目的地情報、車両情報取得部12により取得された車両情報、現在地情報取得部13により取得された現在地情報および記憶部16に記憶されている地図DB161等に基づいて、目的地からの航続可能範囲を、現在地での所定のエネルギー補給量ごとに算出するものである。この到着後航続可能範囲算出手段179により算出された各エネルギー補給量間隔での目的地からの航続可能範囲(到着後航続可能範囲)を示す情報は到着後航続可能範囲描画手段180に出力される。
【0026】
到着後航続可能範囲描画手段180は、入力部11を介してユーザにより入力された目的地情報と描画情報、到着後航続可能範囲算出手段179により取得された各到着後航続可能範囲に基づいて、表示部14に表示されている地図上に描画情報に対応する到着後航続可能範囲を描画するものである。この到着後航続可能範囲描画手段180により描画された到着後航続可能範囲情報は必要充電量表示手段177に出力される。
【0027】
次に、上記のように構成されたエネルギー補給情報取得装置1の動作について説明する。なお以下において、表示部14はタッチパネル式のディスプレイとし、ユーザはこのタッチパネルを用いて入力を行うものとする。
エネルギー補給情報取得装置1の動作では、図2に示すように、まず、制御部17は、現状のエネルギー残量で現在地から航続可能な範囲を算出する(ステップST21)。すなわち、現状航続可能範囲算出手段172は、車両情報取得部12により取得された車両情報等に基づいて、車両の現状のエネルギー残量での航続可能範囲を算出する。なおこの際、記憶部16の地図DB161に含まれる道路勾配を示す情報、通信部15から取得可能な渋滞情報、入力部11を介してユーザ入力に入力させたエアコン利用の有無等を示す情報を考慮してもよい。また、季節、雨の有無や時間帯等を考慮してもよい。さらに、ユーザの運転パターンを予め設定し、あるいは学習機能を設けて運転パターンを学習し、航続可能範囲の算出に反映させてもよい(以下、航続可能範囲の算出を行う際にはこれらの情報を用いる可能性を含むものとする)。
【0028】
次いで、制御部17のモード選択手段173は、入力部11を介してユーザにより目的地モードではなく現在地モードが選択されたかを判断する(ステップST22)。
このステップST22において、制御部17は、ユーザにより現在地モードが選択されたと判断した場合には、充電量に応じた航続可能範囲を算出する(ステップST23)。すなわち、充電後航続可能範囲算出手段174は、車両情報取得部12により取得された車両情報等に基づいて、エネルギー補給後の航続可能範囲を、現状のエネルギー残量から満タンのエネルギー量まで、所定のエネルギー補給量ごとに算出する。
【0029】
次いで、制御部17は、現状のエネルギー残量での現在地からの航続可能範囲を地図上に描画する(ステップST24)。すなわち、現状航続可能範囲描画手段175は、現在地情報取得部13により取得された現在地情報および現状航続可能範囲算出手段172により算出された現状航続可能範囲に基づいて、表示部14に表示されている地図上に車両の現状航続可能範囲を描画する。
これにより、図3(a)に示すように、表示部14に表示されている地図上に現状のエネルギー残量で現在地301から航続可能な範囲(現状航続可能範囲302)が描画される。
【0030】
また、ステップST24において現状航続可能範囲を描画する際に、図3(c)に示すように、車両が充電後に現在地から航続可能な最大の範囲(最大航続可能範囲304)も同時に描画するようにしてもよい。この場合、現状航続可能範囲描画手段175は、上記の車両の現状航続可能範囲の描画処理に加えて、現在地情報取得部13により取得された現在地情報および充電後航続可能範囲算出手段174により算出された満タンのエネルギー量(満充電)での航続可能範囲に基づいて、表示部14に表示されている地図上に車両の充電後の最大航続可能範囲を描画する。このように地図上に充電後の最大航続可能範囲も描画することで、ユーザが入力を行う前に、ユーザが望む移動範囲が一回の充電で走行可能な範囲であるかを知ることができる。
【0031】
次いで、制御部17は、入力部11を介してユーザによる入力が有ったかを判断する(ステップST25)。ここで、ユーザは、描画情報を入力する場合には、図3に示すように、表示部14に表示されている現状航続可能範囲302上にタッチし、所望の位置までスライドさせることによって入力を行う。一方、処理の終了させる場合には、例えば終了ボタン(不図示)をタッチすることで終了指示を行う。
このステップST25において、制御部17がユーザによる入力は無いと判断した場合には、シーケンスは再びステップST25に戻り、待機状態となる。
【0032】
一方、ステップST25において、制御部17は、ユーザによる入力が有ったと判断した場合には、ユーザにより入力された情報を解析する(ステップST26)。すなわち、入力情報解析手段171は、入力部11を介して入力された情報を解析する。ここで、入力情報解析手段171は、例えば描画情報として座標値を示す情報が入力された場合には、この情報を地図上の座標値に変換する。
【0033】
次いで、制御部17は、入力情報が終了指示ではなく描画情報であるかを判断する(ステップST27)。
このステップST27において、制御部17は、入力情報が終了指示であると判断した場合には、シーケンスは終了する。
【0034】
一方、ステップST27において、制御部17は、入力情報が描画情報であると判断した場合には、この描画情報に応じた現在地からの充電後航続可能範囲を描画する(ステップST28)。すなわち、充電後航続可能範囲描画手段176は、現在地情報取得部13により取得された現在地情報、充電後航続可能範囲算出手段174により算出された各充電後航続可能範囲および入力部11を介してユーザにより取得された描画情報に基づいて、表示部14に表示されている地図上に描画情報に対応する充電後航続可能範囲を描画する。
ここで、図3(b)に示すように、ユーザが表示部14に表示されている現状航続可能範囲302上をタッチして、そのまま所望の位置までスライドした場合、各スライド位置に対応する充電後航続可能範囲303a,303bが連続的(所定のエネルギー補給量ごと)に描画される。
【0035】
次いで、制御部17は、描画した航続可能範囲に応じた必要充電量を取得し表示する(ステップST29,30)。すなわち、必要充電量表示手段177は、現在地から充電後航続可能範囲描画手段176により描画された充電後航続可能範囲まで走行するのに必要なエネルギー補給量を取得し、表示部14に表示する。
これにより、図3(b)に示すように、表示部14に表示されている地図上に、現在地301から充電後航続可能範囲303bまで走行するのに必要なエネルギー補給量が表示される。
その後、シーケンスはステップST25に戻る。
【0036】
一方、ステップST22において、制御部17は、ユーザにより現在地モードではなく目的地モードが選択されたと判断した場合には、シーケンスはステップST31へ進む。なお、目的地モードが選択された場合には、制御部17は、入力部11を介してユーザに目的地情報も入力させる。
ここで、ユーザは、目的地情報を入力する場合には、図4(a)に示すように、表示部14に表示されている地図上の所望の位置にタッチすることで入力を行う。
【0037】
次いで、制御部17は、ユーザにより入力された目的地に到着するのに必要なエネルギー量を算出する(ステップST31)。すなわち、目的地到着可否判断手段178は、入力部11を介してユーザにより入力された目的地情報、車両情報取得部12により取得された車両情報、現在地情報取得部13により取得された現在地情報および記憶部16に記憶されている地図DB161等に基づいて、現在地から目的地まで走行するのに必要なエネルギー量を算出する。
【0038】
次いで、制御部17は、満タンのエネルギー量で現在地から目的地へ到着可能であるかを判断する(ステップST32)。すなわち、目的地到着可否判断手段178は、現在地から目的地まで走行するのに必要なエネルギー量と満タンのエネルギー量との差分を算出することで、満タンのエネルギー量で現在地から目的地へ到着可能であるかを判断する。
【0039】
このステップST32において、制御部17が満タンのエネルギー量で現在地から目的地へ到着することは不可能であると判断した場合には、シーケンスはステップST22に戻る。なお、この際、図4に示す目的地401を示す星の色や点灯有無等によって、目的地まで到達可能であるか否かをユーザに認識させる。
【0040】
一方、ステップST32において、制御部17は、満タンのエネルギー量で現在地から目的地へ到着可能であると判断した場合には、目的地到着後に航続可能な範囲について、現在地での所定のエネルギー補給量間隔ごとに算出する(ステップST33)。すなわち、到着後航続可能範囲算出手段179は、入力部11を介してユーザにより入力された目的地情報、車両情報取得部12により取得された車両情報、現在地情報取得部13により取得された現在地情報および記憶部16に記憶されている地図DB161等に基づいて、目的地からの航続可能範囲を、現在地での所定のエネルギー補給量ごとに算出する。
【0041】
次いで、制御部17は、現状のエネルギー残量での現在地からの航続可能範囲を地図上に描画する(ステップST34)。
これにより、図4(a)に示すように、表示部14に表示されている地図上に現状のエネルギー残量で現在地301から航続可能な範囲(現状航続可能範囲302)が描画される。
【0042】
また、ステップST34において現状航続可能範囲を描画する際に、図4(c)に示すように、車両が充電後に目的地から航続可能な最大の範囲(最大航続可能範囲403)も同時に描画するようにしてもよい。この場合、現状航続可能範囲描画手段175は、上記の車両の現状航続可能範囲の描画処理に加えて、入力部11を介してユーザにより入力された目的地情報および到着後航続可能範囲算出手段179により算出された満タンのエネルギー量(満充電)での航続可能範囲に基づいて、表示部14に表示されている地図上に車両の充電後の最大航続可能範囲を描画する。このように地図上に充電後の最大航続可能範囲も描画することで、ユーザが入力を行う前に、ユーザが望む移動範囲が一回の充電で走行可能な範囲であるかを知ることができる。
【0043】
次いで、制御部17は、入力部11を介してユーザによる入力が有ったかを判断する(ステップST35)。ここで、ユーザは、描画情報を入力する場合には、例えば図4に示すように、表示部14に表示されている地図上の目的地401にタッチし、所望の位置までスライドさせることによって入力を行う。
このステップST35において、制御部17がユーザによる入力は無いと判断した場合には、シーケンスは再びステップST35に戻り、待機状態となる。
【0044】
一方、ステップST35において、制御部17は、ユーザによる入力が有ったと判断した場合には、ユーザにより入力された情報を解析する(ステップST36)。
次いで、制御部17は、入力情報が、終了指示ではなく描画情報であるかを判断する(ステップST37)。
このステップST37において、制御部17は、入力情報が終了指示であると判断した場合には、シーケンスは終了する。
【0045】
一方、ステップST37において、制御部17は、入力情報が描画情報であると判断した場合には、この描画情報に応じて目的地からの到着後航続可能範囲を描画する(ステップST38)。すなわち、到着後航続可能範囲描画手段180は、入力部11を介してユーザにより入力された目的地情報と描画情報、到着後航続可能範囲算出手段179により取得された各到着後航続可能範囲に基づいて、表示部14に表示されている地図上に描画情報に対応する到着後航続可能範囲を描画する。
ここで、例えば図4(b)に示すように、ユーザが表示部14に表示されている地図上の目的地401をタッチして、そのまま所望の位置までスライドした場合、各スライド位置に対応する到着後航続可能範囲402a,402bが連続的(現在地301でのエネルギー補給量ごと)に描画される。
【0046】
次いで、制御部17は、描画した航続可能範囲に応じた必要充電量を取得し、表示部14に表示する(ステップST39,40)。
これにより、図4(b)に示すように、表示部14に表示されている地図上に、目的地401から到着後航続可能範囲402bまで走行するのに現在地301で必要なエネルギー補給量が表示される。
その後、シーケンスはステップST35に戻る。
【0047】
以上のように、この実施の形態1によれば、現在地でのエネルギー補給量に応じて、所定位置(現在地または目的地)からの航続可能範囲を段階的に算出して、タッチパネル等を用いてユーザにより所定位置からの航続範囲が指定されることで、その航続範囲までの走行に必要なエネルギー補給量を算出・表示するように構成したので、ユーザは、所定位置から希望する航続範囲まで走行するのに必要なエネルギー補給量を簡単に取得することができる。また、ユーザは、現状のエネルギー残量あるいは満タンのエネルギー量で、目的地に到着可能かを簡単に知ることができる。また、目的地到着後に所定範囲移動するのに必要なエネルギー補給量も簡単に取得することができ、目的地到着後の余力を考慮したうえでのエネルギー補給量を簡単に取得することができる。
【0048】
なお、実施の形態1では、図3,4に示すように、タッチパネル式のディスプレイを用いて航続範囲をタッチ・スライド入力動作で入力したが、これに限るものではなく、例えば、ボタンを用いて航続範囲を入力する方法や、音声や生体情報を用いて航続範囲を入力する方法等、信号を入力することができる全ての手段を、航続範囲の入力手段として当てはめることができる。また、航続可能範囲において、片道だけではなく、往復が行える範囲を算出・描画することも可能である(往復を考慮した範囲の算出・描画は全ての実施の形態に当てはめることが可能である)。
【0049】
実施の形態2.
実施の形態1では、ユーザが希望する航続範囲までの走行に必要なエネルギー補給量を提示するものについて示したが、電気自動車に対するエネルギー補給では、エネルギー補給機の性能に応じて、補給にかかる時間が大きく異なる。そこで、実施の形態2では、エネルギー補給機の性能を考慮したエネルギー補給時間をユーザに提示するものについて示す。
図5に示す実施の形態2における制御部17aは、図1に示す実施の形態1における制御部17に、性能情報取得手段181、充電(補給)時間算出・表示手段182および充電(補給)終了時刻算出・表示手段183を追加したものである。なお、図5に示す実施の形態2に係るエネルギー補給情報取得装置1aにおいて、以下の文中に説明のない構成は図1に示す実施の形態1の構成と同様である。
【0050】
性能情報取得手段181は、車両にエネルギーを補給するエネルギー補給機(不図示)に関する性能情報を取得するものである。この性能情報取得手段181による性能情報の取得方法としては、入力部11を介したユーザ入力により取得する方法、記憶部16に予め記憶させておき、これを抽出して取得する方法、通信部15を介して外部から取得する方法等が考えられる。この性能情報取得手段181により取得されたエネルギー補給機に関する性能情報は充電時間算出・表示手段182に出力される。
【0051】
充電時間算出・表示手段182は、必要充電量表示手段177により取得された必要なエネルギー補給量および性能情報取得手段181により取得された性能情報に基づいて、必要なエネルギー補給量の補給時間を算出し、表示部14に表示するものである。この充電時間算出・表示手段182により算出されたエネルギー補給時間を示す情報は充電終了時刻算出・表示手段183に出力される。
【0052】
充電終了時刻算出・表示手段183は、充電時間算出・表示手段182により算出されたエネルギー補給時間および保持している現在時刻に基づいて、エネルギー補給の終了時刻を算出し、表示部14に表示するものである。
【0053】
以上のように、この実施の形態2によれば、所定位置まで走行するのに必要なエネルギー補給量の算出・表示に加えて、そのエネルギー補給時間や終了時刻を算出・表示を行うように構成したので、ユーザはその時間を目安に補給作業を行うことができ、よりユーザに対する利便性を向上させることができる。
【0054】
実施の形態3.
図6に示す実施の形態3における制御部17bは、図1に示す実施の形態1における制御部17に、施設選択手段184、施設情報取得手段185および施設描画手段186を追加したものである。なお、図6に示す実施の形態3に係るエネルギー補給情報取得装置1bにおいて、以下の文中に説明のない構成は図1に示す実施の形態1の構成と同様である。
【0055】
施設選択手段184は、入力部11を介してユーザに地図上に表示する施設種別(例えばコンビニ、デパート等)を選択させるものである。この施設選択手段184によりユーザに選択させた施設種別を示す情報は施設情報取得手段185に出力される。
【0056】
施設情報取得手段185は、施設選択手段184によりユーザに選択させた施設種別情報に基づいて、該当する施設情報を取得するものである。この施設情報取得手段185による施設情報の取得方法としては、記憶部16に予め記憶させておき、これを抽出して取得する方法、通信部15を介して外部から取得する方法等が考えられる。この施設情報取得手段185により取得された施設情報は施設描画手段186に出力される。
【0057】
施設描画手段186は、施設情報取得手段185により取得された施設情報に基づいて、表示部14に表示されている航続可能範囲内に存在する施設を描画するものである。なお航続可能範囲としては、現状航続可能範囲描画手段175により描画された現状航続可能範囲、充電後航続可能範囲描画手段176により描画された充電後航続可能範囲、到着後航続可能範囲描画手段180により描画された到着後航続可能範囲がある。
【0058】
また、現状航続可能範囲を描画する際に充電後の最大航続可能範囲も同時に描画した場合に、この最大航続可能範囲内に存在する施設を描画するようにしてもよい。これにより、ユーザが航続範囲を最大限まで変化させることなく、充電後の最大航続可能範囲内に存在する全ての施設を確認することができる。
【0059】
以上のように、この実施の形態3によれば、航続可能範囲(現状航続可能範囲、充電後航続可能範囲、到着後航続可能範囲)が描画された際に、この航続可能範囲内に存在し、ユーザが選択した施設種別に該当する施設を同時に描画するように構成したので、ユーザは、施設の有無を参考にして希望の航続範囲を決定することができ、より利便性を向上させることができる。
【0060】
実施の形態4.
図7に示す実施の形態4における制御部17cは、図1に示す実施の形態1における制御部17に、エネルギー補給施設情報取得手段187、エネルギー補給施設描画手段188およびエネルギー補給施設目的地設定手段189を追加したものである。また、到着後航続可能範囲算出手段179および到着後航続可能範囲描画手段180をそれぞれ到着後航続可能範囲算出手段179cおよび到着後航続可能範囲描画手段180cに変更したものである。なお、図7に示す実施の形態4に係るエネルギー補給情報取得装置1cにおいて、以下の文中に説明のない構成は図1に示す実施の形態1の構成と同様である。
【0061】
エネルギー補給施設情報取得手段187は、目的地到着可否判断手段178により満タンのエネルギー量で目的地に到着することはできないと判断された場合に、現在地情報取得部13により取得された現在地情報、記憶部16に記憶されている地図DB161および現状航続可能範囲算出手段172により算出された現状航続可能範囲(または充電後航続可能範囲算出手段174により算出された各充電後航続可能範囲)に基づいて、現在地から航続可能範囲内に存在するエネルギー補給施設に関する情報を取得するものである。このエネルギー補給施設情報取得手段187によるエネルギー補給施設情報の取得方法としては、記憶部16に予め記憶させておき、これを抽出して取得する方法、通信部15を介して外部から取得する方法等が考えられる。このエネルギー補給施設情報取得手段187により取得されたエネルギー補給施設情報はエネルギー補給施設描画手段188に出力される。
【0062】
エネルギー補給施設描画手段188は、エネルギー補給施設情報取得手段187により取得されたエネルギー補給施設情報に基づいて、表示部14に表示されている航続可能範囲(現状または充電後)内に存在するエネルギー補給施設を描画するものである。
【0063】
エネルギー補給施設目的地設定手段189は、入力部11を介してユーザにより選択されたエネルギー補給施設に基づいて、このエネルギー補給施設を目的地として設定するものである。
なお、到着後航続可能範囲算出手段179cは、実施の形態1における機能に加えて、エネルギー補給施設目的地設定手段189によりエネルギー補給施設が目的地に設定された場合には、この目的地(エネルギー補給施設)からの航続可能範囲を、現在地での所定のエネルギー補給量ごとに算出する。また、到着後航続可能範囲描画手段180cは、実施の形態1における機能に加えて、エネルギー補給施設目的地設定手段189によりエネルギー補給施設が目的地に設定された場合には、この目的地(エネルギー補給施設)からの到着後航続可能範囲を描画する。
【0064】
以上のように、この実施の形態4によれば、目的地到着可否判断手段178により現在地でエネルギーを満タンにしても目的地に到着できないと判断された場合に、現在地からの航続可能範囲(現状または充電後)内に存在するエネルギー補給施設を表示し、ユーザにより選択されたエネルギー補給施設を目的地として、目的地モードと同様の処理を行うように構成したので、エネルギー満タン状態で目的地に到着できない場合の対処情報をユーザに提示することができ、ユーザに対する利便性を向上させることができる。
【0065】
実施の形態5.
実施の形態1〜4では、ユーザによりタッチ・スライド入力動作で所定位置からの航続範囲が入力されることで、航続範囲まで走行するのに必要なエネルギー補給量に関する情報を提示するものについて示した。それに対して、実施の形態5では、ユーザにより手書き入力動作で希望する航続範囲が入力された際に、その軌跡に最もマッチングする航続可能範囲を算出・表示して、必要なエネルギー補給量に関する情報を提示するものについて示す。
図8に示す実施の形態5における制御部17dは、図1に示す実施の形態1における制御部17に、補給情報取得方法選択手段190、最大航続可能範囲描画手段191、軌跡描画手段192、航続範囲マッチング手段193およびマッチング範囲描画手段194を追加したものである。また、必要充電量表示手段177を必要充電量表示手段177dに変更したものである。なお、図8に示す実施の形態5に係るエネルギー補給情報取得装置1dにおいて、以下の文中に説明のない構成は図1に示す実施の形態1の構成と同様である。
【0066】
補給情報取得方法選択手段190は、入力部11を介してユーザにタッチ・スライド入力モードまたは手書き入力モードを選択させるものである。ここで、タッチ・スライド入力モードとは、実施の形態1〜5で示したタッチ・スライド入力動作を行うことによりエネルギー補給量に関する情報を取得するモードである。また、手書き入力モードとは、手書き入力動作を行うことによりエネルギー補給量に関する情報を取得するモードである。
【0067】
最大航続可能範囲描画手段191は、現在地情報取得部13により取得された現在地情報および充電後航続可能範囲算出手段174により算出された満タンのエネルギー量での航続可能範囲等に基づいて、表示部14に表示されている地図上に最大航続可能範囲を描画するものである。
軌跡描画手段192は、入力部11を介してユーザにより入力された軌跡を表示部14に表示されている地図上に描画するものである。
【0068】
航続範囲マッチング手段193は、入力部11を介してユーザにより入力された軌跡および充電後航続可能範囲算出手段174により取得された各充電後航続可能範囲に基づいて、入力された軌跡(希望の航続範囲)に最もマッチングする航続可能範囲を算出するものである。この航続範囲マッチング手段193によるマッチング処理については後述する。この航続範囲マッチング手段193により算出されたマッチング航続可能範囲を示す情報はマッチング範囲描画手段194に出力される。
【0069】
マッチング範囲描画手段194は、現在地情報取得部13により取得された現在地情報および航続範囲マッチング手段193により算出されたマッチング航続可能範囲等に基づいて、表示部14に表示されている地図上にマッチング航続範囲を描画するものである。
【0070】
なお、必要充電量表示手段177dは、実施の形態1における機能に加えて、マッチング範囲描画手段194によりマッチング航続可能範囲が描画された場合には、現在地からこのマッチング航続可能範囲まで走行するのに必要なエネルギー補給量を取得し表示する。
【0071】
次に、航続範囲マッチング手段193によるマッチング処理の一例について図9を用い説明する。
図9には、車両の現在地901と描画可能な航続可能範囲の候補が3つ(範囲A〜C)示されている(この範囲A〜Cは実際には非表示)。この航続可能範囲候補は、充電後航続可能範囲算出手段174により算出される航続可能範囲と同等のものである。
この状態において、航続範囲マッチング手段193は、図9に示すように、ユーザにより軌跡902が入力された場合に、以下のような処理で軌跡902に近い航続可能範囲を算出する。
【0072】
まず、図9に示すように、ユーザが手書き入力した入力線902と交差するように、現在地901より放射線状に所定間隔で線を引く。図9の例では、2本の線分O−C.1,O−C.2が引かれている。
次に、入力線902と線分との交点(I.1,I.2)から現在地901側で最も近い航続可能範囲候補(内側範囲候補)と、反対側で最も近い範囲候補(外側範囲候補)に加点する。図9の例では、範囲Aは0点となり、範囲Bは2点(内側範囲候補)となり、範囲Cは2点(最近外側範囲候補)となる。
次に、入力線902の内側と外側のそれぞれで、最も点数が高い航続可能範囲をマッチング候補に設定する。図9の例では、範囲Bと範囲Cがマッチング候補として残る。
【0073】
次に、マッチング候補と線分との交点、入力線902と線分との交点間の距離をそれぞれ求め、距離が短いほうをマッチング航続可能範囲として算出する。図9の例では、範囲Bの合計距離は、B.1−I.1間の距離とB.2−I.2間の距離との和であり、範囲Cの合計距離は、C.1−I.1間の距離とC.2−I.2間の距離との和である。この場合、範囲Cの合計距離のほうが範囲Bの合計距離より小さくなり、範囲Cがマッチング航続可能範囲として算出される。
【0074】
次に、上記のように構成されたエネルギー補給情報取得装置1dの動作について説明する。なお以下では、ユーザが現在地モードを選択した場合の動作について説明するが目的地モードを選択した場合も同様の動作となる。
エネルギー補給情報取得装置1dの動作では、図10に示すように、まず、制御部17dは、現状のエネルギー残量で現在地から航続可能な範囲を算出する(ステップST101)。次いで、制御部17dは、充電量に応じた航続可能範囲を算出する(ステップST102)。次いで、制御部17dは、現状のエネルギー残量での現在地からの航続可能範囲を地図上に描画する(ステップST103)。
【0075】
次いで、制御部17dは、入力部11を介してユーザによりタッチ・スライド入力モードではなく手書き入力モードが選択されたかを判断する(ステップST104)。すなわち、補給情報取得方法選択手段190は、入力部11を介してユーザに、タッチ・スライド入力モードまたは手書き入力モードのいずれかを選択させる。
このステップST104において、制御部17dは、ユーザによりタッチ・スライド入力モードが選択されたと判断した場合には、タッチ・スライド入力モードへ移行する(ステップST105)。すなわち、図2のステップST25以降の動作に移行する。
【0076】
一方、ステップST104において、制御部17dは、ユーザにより手書き入力モードが選択されたと判断した場合には、現在地からの最大航続可能範囲を地図上に描画する(ステップST106)。すなわち、最大航続可能範囲描画手段191は、現在地情報取得部13により取得された現在地情報および充電後航続可能範囲算出手段174により算出された満タンのエネルギー量での航続可能範囲等に基づいて、表示部14に表示されている地図上に最大航続可能範囲を描画する。
これにより、図11(a)に示すように、車両の現在地301と現状航続可能範囲302が描画された地図上に最大航続可能範囲1101が描画される。
【0077】
次いで、制御部17dは、入力部11を介してユーザによる入力が有ったかを判断する(ステップST107)。ここで、ユーザは、手書きで希望する航続範囲の軌跡を入力する場合には、例えば図11(a)に示すように、表示部14に表示されている地図上の所望の位置にタッチしながらなぞることで軌跡の入力を行う。
このステップST107において、制御部17dがユーザによる入力は無いと判断した場合には、シーケンスは再びステップST107に戻り、待機状態となる。
一方、ステップST107において、制御部17dは、ユーザによる入力が有ったと判断した場合には、ユーザにより入力された情報を解析する(ステップST108)。すなわち、入力情報解析手段171は、入力部11を介して入力された情報を解析する。ここで、入力情報解析手段171は、例えば軌跡情報として各座標値を示す情報が入力された場合には、この情報を地図上の座標値に変換する。
【0078】
次いで、制御部17dは、入力情報が終了指示ではなく軌跡情報であるかを判断する(ステップST109)。
このステップST109において、制御部17dは、入力情報が終了指示であると判断した場合には、シーケンスは終了する。
【0079】
一方、ステップST109において、制御部17dは、入力情報が軌跡情報であると判断した場合には、この軌跡を地図上に描画する(ステップST110)。すなわち、軌跡描画手段192は、入力部11を介してユーザにより入力された軌跡を表示部14に表示されている地図上に描画する。
これにより、図11(a)に示すように、地図上にユーザがなぞった軌跡1102が描画される。
【0080】
次いで、制御部17dは、入力された軌跡に最もマッチングする航続可能範囲を算出する(ステップST111)。すなわち、航続範囲マッチング手段193は、入力部11を介してユーザにより入力された軌跡および充電後航続可能範囲算出手段174により取得された各充電後航続可能範囲に基づいて、入力された軌跡に最もマッチングする航続可能範囲を算出する。
【0081】
次いで、制御部17dは、算出したマッチング航続可能範囲を描画する(ステップST112)。すなわち、マッチング範囲描画手段194は、現在地情報取得部13により取得された現在地情報および航続範囲マッチング手段193により算出されたマッチング航続可能範囲等に基づいて、表示部14に表示されている地図上にマッチング航続範囲を描画する。
これにより、図11に示すように、ユーザが手書き入力した軌跡1102にマッチングした航続可能範囲1103が描画される。
【0082】
次いで、制御部17dは、描画した航続可能範囲に応じた必要充電量を取得し表示する(ステップST113)。すなわち、必要充電量表示手段177dは、現在地からマッチング範囲描画手段194により描画された充電後航続可能範囲まで走行するのに必要なエネルギー補給量を取得し、表示部14に表示する。
これにより、図11(b)に示すように、表示部14に表示されている地図上に、現在地301からマッチング航続可能範囲1103まで走行するのに必要なエネルギー補給量が表示される。
その後、シーケンスはステップST107に戻る。
【0083】
以上のように、この実施の形態5によれば、ユーザにより希望の航続範囲が手書き入力された場合に、その軌跡に最もマッチングする航続可能範囲を算出・表示し、必要なエネルギー補給量を表示するように構成したので、実施の形態1〜4と比較して、希望する航続範囲の入力から補給情報の取得までの操作をさらに簡単に行うことができる。
【0084】
実施の形態6.
実施の形態6では、通信機能を有するエネルギー補給機と通信を行い、エネルギー補給機に対する制御を行う場合について示す。
図12に示す実施の形態6における制御部17eは、図1に示す実施の形態1における制御部17に、エネルギー補給機検索手段195、検索結果表示手段196、通信接続手段197、補給可能状況確認手段198およびエネルギー補給機制御手段199を追加したものである。なお、図12に示す実施の形態6に係るエネルギー補給情報取得装置1eにおいて、以下の文中に説明のない構成は図1に示す実施の形態1の構成と同様である。
【0085】
エネルギー補給機検索手段195は、入力部11を介してユーザにより入力された指示に基づいて、通信部15を介して、通信可能なエネルギー補給機を検索するものである。
検索結果表示手段196は、エネルギー補給機検索手段195により通信可能なエネルギー補給機が見つかった場合に、その情報を表示部14に表示するものである。
通信接続手段197は、検索結果表示手段196により表示されたエネルギー補給機が入力部11を介してユーザにより選択された場合に、選択されたエネルギー補給機の通信部との通信接続を通信部15を介して行うものである。
【0086】
補給可能状況確認手段198は、車両情報取得部12と通信部15のどちらか一方あるいは両方を介して、エネルギー補給機から車両へのエネルギー補給が開始可能であるか否かを確認するものである。
エネルギー補給機制御手段199は、通信接続手段197により車両とエネルギー補給機との通信接続がなされ、補給可能状況確認手段198によりエネルギー補給開始が可能な状態であると確認された場合に、入力部11を介してユーザにより入力された指示に基づいて、通信部15を介して、このエネルギー補給機に対するエネルギー補給の条件設定や補給開始・終了命令等の制御を行うものである。
【0087】
上記のように構成されたエネルギー補給情報取得装置1eの動作について説明する。なお以下では、ユーザが現在地モードを選択した場合の動作について説明するが目的地モードを選択した場合も同様の動作となる。
エネルギー補給情報取得装置1eの動作では、図13に示すように、まず、制御部17eが、入力部11を介してユーザにより通信可能なエネルギー補給機の検索を開始するためのボタンが押されたと判断した場合(ステップST131‘YES’)、エネルギー補給機検索手段195は、通信部15を介して、周囲に通信可能なエネルギー補給機があるかを検索する(ステップST132)。
【0088】
次いで、エネルギー補給機検索手段195が、通信可能なエネルギー補給機を見つけた場合(ステップST133‘YES’)、検索結果表示手段196は、その検索結果を表示部14に表示する(ステップST134)。なお、エネルギー補給機検索手段195は、通信可能なエネルギー補給機を見つけることができなかった場合には、その旨を表示部14に表示し、シーケンスを終了する。
【0089】
次いで、制御部17eが、表示部14に表示された通信可能なエネルギー補給機が入力部11を介してユーザにより選択されたと判断した場合(ステップST135‘YES’)、通信接続手段197は、通信部15を介して、選択されたエネルギー補給機との通信接続を行う(ステップST136)。
【0090】
次いで、補給可能状況確認手段198は、車両情報取得部12と通信部15の一方あるいは両方を介して、エネルギー補給機から車両へのエネルギー補給が開始可能であるか否かを確認する(ステップST137)。ここで、補給可能状況確認手段198は、例えばエネルギー補給機の補給用プラグが車両に接続されているかを確認することで、エネルギー補給が開始可能であるかを確認する。
このステップST137において、補給可能状況確認手段198が、エネルギー補給機から車両へのエネルギー補給が開始可能であると判断した場合は、以降のステップに進み、エネルギー補給が開始不可能であると判断した場合は、待機状態となる。また、この待機時に、車両情報取得部12と通信部15の一方あるいは両方を介して、エネルギー補給機から車両へのエネルギー補給が開始可能となったことが確認された場合には、以降のステップに進む。
以降のステップST138〜146の処理は、図2に示すステップST21〜30の動作と同様であり、その説明を省略する。
【0091】
なお、ステップST140において現状航続可能範囲を描画する際に、車両が充電後に現在地から航続可能な最大の範囲も同時に描画するようにしてもよい。この場合、現状航続可能範囲描画手段175は、上記の車両の現状航続可能範囲の描画処理に加えて、現在地情報取得部13により取得された現在地情報および充電後航続可能範囲算出手段174により算出された満タンのエネルギー量(満充電)での航続可能範囲に基づいて、表示部14に表示されている地図上に車両の充電後の最大航続可能範囲を描画する。
このように地図上に充電後の最大航続可能範囲も描画することで、ユーザが入力を行う前に、ユーザが望む移動範囲が一回の充電で走行可能な範囲であるかを知ることができる。
【0092】
次いで、制御部17eは、入力部11を介してユーザにより変更ボタンではなく決定ボタンが押されたかを判断する(ステップST147)。ここで、充電後航続可能範囲が表示された表示部14には、図14(a)に示すように、この充電後航続可能範囲を希望する航続範囲として決定するための決定ボタンと、充電後航続可能範囲の再設定を行うための変更ボタン(戻る)が表示され、ユーザはいずれかのボタンをタッチする。
このステップST147において、制御部17eがユーザにより変更ボタンが押されたと判断した場合には、シーケンスはステップST141に戻る。
【0093】
一方、ステップST147において、制御部17eは、ユーザにより決定ボタンが押されたと判断した場合には、入力部11を介してユーザによりエネルギー補給開始命令が入力されたかを判断する(ステップST148)。ここで、表示部14には、図14(b)に示すように、エネルギー補給を開始するか否かを示すボタン(はい、いいえ)が表示され、ユーザはいずれかのボタンをタッチする。
【0094】
このステップST148において、制御部17eは、ユーザによりエネルギー補給開始命令が入力されたと判断した場合には、エネルギー補給機制御手段199は、エネルギー補給命令(補給条件の設定や補給開始・終了の命令等)を、通信部15を介してエネルギー補給機に送信し制御する(ステップST149)。
【0095】
次いで、制御部17eは、入力部11を介してユーザにより追加命令が入力されたかを判断する(ステップST150)。
このステップST150において、制御部17eは、追加命令が入力されたと判断した場合には、シーケンスはステップST148に戻る。
一方、ステップST148において、制御部17eが、終了指示が入力されたと判断した場合、または、ステップST150において、制御部17eは、追加命令が入力されていないと判断した場合には、シーケンスを終了する。
【0096】
以上のように、この実施の形態6によれば、通信機能を有するエネルギー補給機と通信を行い、エネルギー補給機に対してエネルギー補給の設定や開始・終了命令等を行うように構成したので、ユーザは、エネルギー補給情報取得装置1eで必要なエネルギー補給量に関する情報を取得した後、わざわざエネルギー補給機の設置場所まで行かなくても、そのままエネルギー補給の条件設定や補給開始・終了命令を行うことでき、利便性をさらに向上させることができる。
【0097】
実施の形態7.
実施の形態7では、実施の形態1〜6における制御部17内で行っていた演算処理を外部で行わせる場合について示す。
図15に示すように、エネルギー補給情報取得装置1fの外部には外部情報端末2が設けられている。この外部情報端末2は、実施の形態1〜6における制御部17内の一部または全ての機能部が備えられ、各種演算処理を行うものである。
【0098】
例えば図15に示すエネルギー補給情報取得装置1fでは、まず、複雑な演算処理を行うために必要な情報(現在地情報や車両情報等)を通信部15を用いて外部情報端末2に送信する。そして、外部情報端末2は、これらの情報に基づいて複雑な演算処理(現状航続可能範囲算出や充電後航続可能範囲算出等)を行う。そして外部情報端末2により算出された演算処理結果はエネルギー補給情報取得装置1fに送信される。その後、エネルギー補給情報取得装置1fは、取得した演算処理結果に基づいて、表示部14に表示されている地図上に航続可能範囲や必要なエネルギー補給量等を表示する。
【0099】
以上のように、この実施の形態7によれば、複雑な演算を外部情報端末2で行わせるように構成したので、演算処理の高速化を図ることができる。また、外部情報端末2を用いることで、豊富な情報から演算を行うことも可能になり、より正確な情報を取得することができる。
【0100】
なお、実施の形態1〜7では、電気自動車に対する充電を例に説明を行ったが、これに限るものではなく、その他のエネルギー補給に関しても同様に適用可能である。
なお、本願発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
【符号の説明】
【0101】
1,1a〜1f エネルギー補給情報取得装置、2 外部情報端末、11 入力部、12 車両情報取得部、13 現在地情報取得部、14 表示部、15 通信部、16 記憶部、17,17a〜17e 制御部、161 地図DB、171 入力情報解析手段、172 現状航続可能範囲算出手段、173 モード選択手段、174 充電(補給)後航続可能範囲算出手段、175 現状航続可能範囲描画手段、176 充電(補給)後航続可能範囲描画手段、177,177d 必要充電(必要補給)量表示手段、178 目的地到着可否判断手段、179,179c 到着後航続可能範囲算出手段、180,180c 到着後航続可能範囲描画手段、181 性能情報取得手段、182 充電(補給)時間算出・表示手段、183 充電(補給)終了時刻算出・表示手段、184 施設選択手段、185 施設情報取得手段、186 施設描画手段、187 エネルギー補給施設情報取得手段、188 エネルギー補給施設描画手段、189 エネルギー補給施設目的地設定手段、190 補給情報取得方法選択手段、191 最大航続可能範囲描画手段、192 軌跡描画手段、193 航続範囲マッチング手段、194 マッチング範囲描画手段、195 エネルギー補給機検索手段、196 検索結果表示手段、197 通信接続手段、198 補給可能状況確認手段、199 エネルギー補給機制御手段。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザによる入力を受け付ける入力部と、
車両のエネルギー残量を含む車両情報を取得する車両情報取得部と、
前記車両の現在地情報を取得する現在地情報取得部と、
地図DBを記憶する記憶部と、
前記記憶部に記憶されている地図DBに基づいて地図表示を行う表示部と、
自機全体の動作を制御する制御部とを備え、
前記制御部は、
前記車両情報取得部により取得された車両情報に基づいて、現状での航続可能範囲を算出する現状航続可能範囲算出手段と、
前記車両情報取得部により取得された車両情報に基づいて、エネルギー補給後の航続可能範囲を、所定のエネルギー補給量ごとに算出する補給後航続可能範囲算出手段と、
前記現在地情報取得部により取得された現在地情報および前記現状航続可能範囲算出手段により算出された現状航続可能範囲に基づいて、前記表示部に表示されている地図上に現状航続可能範囲を描画する現状航続可能範囲描画手段と、
前記現在地情報取得部により取得された現在地情報、前記補給後航続可能範囲算出手段により算出された各補給後航続可能範囲および前記入力部を介してユーザにより入力された地図上の位置を示す描画情報に基づいて、前記表示部に表示されている地図上に当該描画情報に対応する補給後航続可能範囲を描画する補給後航続可能範囲描画手段と、
現在地から前記補給後航続可能範囲描画手段により描画された補給後航続可能範囲まで走行するのに必要なエネルギー補給量を取得し、前記表示部に表示する必要補給量表示手段とを有する
ことを特徴とするエネルギー補給情報取得装置。
【請求項2】
現状航続可能範囲描画手段は、現状航続可能範囲を描画する際に、現在地情報取得部により取得された現在地情報および補給後航続可能範囲算出手段により算出された最大エネルギー補給量での補給後航続可能範囲に基づいて、表示部に表示されている地図上に当該補給後航続可能範囲を描画する
ことを特徴とする請求項1記載のエネルギー補給情報取得装置。
【請求項3】
制御部は、
入力部を介してユーザにより入力された目的地情報、車両情報取得部により取得された車両情報、現在地情報取得部により取得された現在地情報および前記記憶部に記憶されている地図DBに基づいて、目的地からの航続可能範囲を、現在地での所定のエネルギー補給量ごとに算出する到着後航続可能範囲算出手段と、
前記入力部を介してユーザにより入力された目的地情報、描画情報および前記到着後航続可能範囲算出手段により算出された各到着後航続可能範囲に基づいて、前記表示部に表示されている地図上に当該描画情報に対応する到着後航続可能範囲を描画する到着後航続可能範囲描画手段とをさらに有し、
前記必要補給量表示手段は、目的地から前記到着後航続可能範囲描画手段により描画された到着後航続可能範囲まで走行するのに現在地で必要なエネルギー補給量を取得し、前記表示部に表示する
ことを特徴とする請求項1記載のエネルギー補給情報取得装置。
【請求項4】
現状航続可能範囲描画手段は、現状航続可能範囲を描画する際に、入力部を介してユーザにより入力された目的地情報および到着後航続可能範囲算出手段により算出された最大エネルギー補給量での到着後航続可能範囲に基づいて、表示部に表示されている地図上に当該到着後航続可能範囲を描画する
ことを特徴とする請求項3記載のエネルギー補給情報取得装置。
【請求項5】
制御部は、
エネルギー補給を行うエネルギー補給機の性能情報を取得する性能情報取得手段と、
必要補給量表示手段により取得された必要なエネルギー補給量および前記性能情報取得手段により取得された性能情報に基づいて、エネルギー補給時間を算出し、表示部に表示する補給時間算出・表示手段とをさらに有する
ことを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1項記載のエネルギー補給情報取得装置。
【請求項6】
制御部は、
補給時間算出・表示手段により算出されたエネルギー補給時間および保持している現在時刻に基づいて、エネルギー補給終了時刻を算出し、表示部に表示する補給終了時刻算出・表示手段をさらに有する
ことを特徴とする請求項5記載のエネルギー補給情報取得装置。
【請求項7】
制御部は、
入力部を介してユーザに施設種別を選択させる施設種別選択手段と、
前記施設選択手段によりユーザに選択させた施設種別に基づいて、該当する施設情報を取得する施設情報取得手段と、
前記施設情報取得手段により取得された施設情報に基づいて、表示部に表示されている航続可能範囲内に存在する施設を描画する施設描画手段とをさらに有する
ことを特徴とする請求項1から請求項6のうちのいずれか1項記載のエネルギー補給情報取得装置。
【請求項8】
制御部は、
入力部を介してユーザにより入力された目的地情報、車両情報取得部により取得された車両情報、現在地情報取得部により取得された現在地情報および記憶部に記憶されている地図DBに基づいて、満タンのエネルギー量で現在地から目的地へ到着可能かを判断する目的地到着可否判断手段と、
前記目的地到着可否判断手段により満タンのエネルギー量で目的地に到着できないと判断された場合に、現在地情報取得部により取得された現在地情報、記憶部に記憶されている地図DB、現状航続可能範囲算出手段または補給後航続可能範囲算出手段により算出された航続可能範囲に基づいて、現在地からの航続可能範囲内に存在するエネルギー補給施設情報を取得するエネルギー補給施設情報取得手段と、
前記エネルギー補給施設情報取得手段により取得されたエネルギー補給施設情報に基づいて、表示部に表示されている航続可能範囲内に存在するエネルギー補給施設を描画するエネルギー補給施設描画手段とをさらに有する
ことを特徴とする請求項3から請求項7のうちのいずれか1項記載のエネルギー補給情報取得装置。
【請求項9】
入力部を介してユーザに選択されたエネルギー補給施設を目的地に設定するエネルギー補給施設目的地設定手段をさらに有し、
到着後航続可能範囲算出手段は、前記エネルギー補給施設目的地設定手段により設定された目的地情報、車両情報取得部により取得された車両情報、現在地情報取得部により取得された現在地情報および前記記憶部に記憶されている地図DBに基づいて、目的地からの航続可能範囲を、現在地での所定のエネルギー補給量ごとに算出し、
到着後航続可能範囲描画手段は、前記エネルギー補給施設目的地設定手段により設定された目的地情報、入力部を介してユーザにより入力された描画情報および前記到着後航続可能範囲算出手段により算出された各到着後航続可能範囲に基づいて、表示部に表示されている地図上に当該描画情報に対応する到着後航続可能範囲を描画する
ことを特徴とする請求項1から請求項8のうちのいずれか1項記載のエネルギー補給情報取得装置。
【請求項10】
制御部は、
入力部を介してユーザにより手書き入力された軌跡および補給後航続可能範囲算出手段により取得された各補給後航続可能範囲に基づいて、入力された軌跡にマッチングする航続可能範囲を算出する航続範囲マッチング手段と、
現在地情報取得部により取得された現在地情報および前記航続範囲マッチング手段により算出されたマッチング航続可能範囲に基づいて、表示部に表示されている地図上に当該マッチング航続可能範囲を描画するマッチング範囲描画手段とをさらに有する
ことを特徴とする請求項1から請求項9のうちのいずれか1項記載のエネルギー補給情報取得装置。
【請求項11】
制御部は、
エネルギー補給機との通信接続を行う通信接続手段と、
前記エネルギー補給機から車両へのエネルギー補給が可能であるかを確認する補給可能状況確認手段と、
前記通信接続手段により通信接続がなされ、前記補給可能状況確認手段によりエネルギー補給が可能であると確認された場合に、入力部を介してユーザにより入力された指示に基づいて、前記エネルギー補給機を制御するエネルギー補給機制御手段とをさらに有する
ことを特徴とする請求項1から請求項10のうちのいずれか1項記載のエネルギー補給情報取得装置。
【請求項12】
制御部の少なくとも一部の機能部を自機の外部に設けた
ことを特徴とする請求項1から請求項11のうちのいずれか1項記載のエネルギー補給情報取得装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2012−181099(P2012−181099A)
【公開日】平成24年9月20日(2012.9.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−44103(P2011−44103)
【出願日】平成23年3月1日(2011.3.1)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】