説明

オペアンプ及びそれが用いられる液晶表示装置の駆動回路

【課題】 発振安定性及び出力波形の連続性を極力損なうこと無く、スルーレートを向上させるオペアンプを提供する。
【解決手段】
本発明のオペアンプでは、入力と出力との間に接続された第1の差動増幅回路と、第1の差動増幅回路と出力との間に接続された第1の位相補償容量と、第1の位相補償容量の差動増幅回路と出力との間の接続をオンオフする第1のスイッチトランジスタと、入力と出力の電位差を検出してオンオフする第1の検出トランジスタと、第1の検出トランジスタのオンオフに応じて第1のスイッチトランジスタのオンオフを制御する第1の制御トランジスタと、を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、多くの出力オペアンプを有するLCDソースドライバー等において、消費電力の増加を最小限に抑え、かつ発振安定性、及び出力波形の連続性を極力損なうことなくスルーレートを向上させるオペアンプに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年の液晶表示装置の大型化に伴い、液晶駆動装置の様々な性能の向上が望まれている。液晶表示装置の大型化に伴いデータ線及び走査線の本数も増大しており、特に各走査線に対する液晶容量へ書き込み速度の向上が期待されている。また、最近では液晶表示装置の市場は激しさを増し、各搭載部品のコストダウンを余儀なくされている。駆動装置に関しても同様であり、高駆動能力かつ安価なものが望まれている。
【0003】
【特許文献1】特開平06−164263号公報
【0004】
上記要求を満足させるための技術として特許文献1に記載されるような技術が存在する。特許文献1では、位相余裕を大きく維持しつつ、高スルーレートを実現する技術が開示されている。図7は、特許文献1に記載された技術を簡易的に説明するオペアンプの回路図であり、図8は、図7に示すオペアンプの動作を示すタイミングチャートである。信号TP1の切り替わりに応答してスイッチSW1がオンすると同時に、チップ外部から入力する信号CTRLに応答してスイッチSW2がオフする。位相補償容量C1が出力OUTに接続されていない期間は、出力の電位は急激に変化する。信号CTRLが再度変化すると、スイッチSW2はオフし、位相補償容量C1が出力に接続された状態となる。上記構成及び動作を行うことで、高スルーレ-トと位相余裕を同時に確保することが可能となっていた。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述の特許文献1では、位相補償容量と出力の接続を制御するためにスイッチを設ける必要があり、またスイッチを制御する制御信号を外部より入力する必要があった。制御信号は、タイミングコントローラ(T−CON)等から入力する必要がある。タイミングコントローラに制御信号を出力させるためには、スイッチをどの程度の期間オン又はオフさせるか等の設計も必要となり、T−CONのコスト増大や多大なる開発期間に起因するコスト増大を招いていた。さらには、制御信号及びスイッチにより、一定期間位相補償容量がオフした状態となるので、スルーレートは向上するものの、位相補償容量がオンするまでの期間で発振に対する安定性、及び出力波形の連続性が損なわれる畏れがあった。本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、発振安定性及び出力波形の連続性を極力損なうこと無く、スルーレートを向上させるオペアンプを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のオペアンプでは、入力と出力との間に接続された第1の差動増幅回路と、第1の差動増幅回路と出力との間に接続された第1の位相補償容量と、第1の位相補償容量の差動増幅回路と出力との間の接続をオンオフする第1のスイッチトランジスタと、入力と出力の電位差を検出してオンオフする第1の検出トランジスタと、第1の検出トランジスタのオンオフに応じて第1のスイッチトランジスタのオンオフを制御する第1の制御トランジスタと、を有する。
【発明の効果】
【0007】
本発明のオペアンプの構成を取ることで、発振安定性及び出力波形の連続性を極力損なうこと無く、スルーレートを向上させるオペアンプを提供することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を詳細に説明する。なお、以下の説明及び添付の図面において、略同一の機能及び構成を有する構成要素については、同一の符号を付すことにより重複説明を省略する。
【実施例1】
【0009】
まず、本発明の実施例1に係るオペアンプについて、図1、図2、及び図9を用いて説明する。図1は、本発明の実施例1におけるオペアンプ100の概念図である。図示するように、オペアンプ100は、第1の差動増幅回路10、第1の検出回路20(第1の検出トランジスタMP3を含む)、第1の制御回路30(第1の制御トランジスタMN3を含む)、第1のスイッチ部40(第1のスイッチトランジスタR1を含む)、及び第1の補償容量C1を最小構成要として構成される。
【0010】
図2は、本発明の実施例1におけるオペアンプ100の回路図である。オペアンプ100の入力は、第1の差動増幅回路10の入力と接続され、また、オペアンプ100の出力は、第1の差動増幅回路10の出力から第1のスイッチ部40及び第1の補償容量C1を介して接続されている。オペアンプ100の出力は、第1の差動増幅回路10のもう一方の入力に接続されることで、負帰還がかけられている。第1の検出回路20は、オペアンプ100の入力と出力間に接続される。第1の制御回路30は、第1の検出回路20の出力に応じて信号を第1のスイッチ部40に出力し、第1のスイッチ部40を制御する。第1のスイッチ部40及び第1の補償容量C1は、オペアンプ100の出力と第1の差動増幅回路10の出力との間に直列に接続される。また、第1の差動増幅回路10の出力は、出力回路50に接続されている。なお、オペアンプ100は、スイッチSW1を介して表示装置60と接続される。図2では、液晶容量CLOADで簡易的に図示している。
【0011】
第1の差動増幅回路10は、一例として、ソースが電源に接続され、ゲートにバイアス電圧が印加され、電流源として機能するトランジスタMPB1と、オペアンプ100の入力がゲートに接続され、トランジスタMPB1のドレインがソースに接続されたトランジスタMP1と、トランジスタMP1とグランド間にソース及びドレインが接続されたトランジスタMN1と、オペアンプ100の出力がゲートに接続され、トランジスタMPB1のドレインがソースに接続されたトランジスタMP2と、トランジスタMP2とグランド間にソース及びドレインが接続されたトランジスタMN2とを備える。トランジスタMN1、MN2のゲートはトランジスタMN2のドレインにそれぞれ接続されている。第1の差動増幅回路10の出力は、トランジスタMP1のドレインとトランジスタMN1のドレインとの間のノードである。
【0012】
第1の検出回路20は、一例として、オペアンプ100の入力がゲートに接続され、オペアンプ100の出力がソースに接続された第1の検出トランジスタMP3と、第1の検出トランジスタMP3のドレインとグランド間にソースドレインが接続さ、ゲートにバイアス電圧が印加されたトランジスタMNB1とを備える。第1の検出回路20は、第1の検出トランジスタMP3のドレインと、トランジスタMNB1のドレインとの間のノードN1が出力となる。
【0013】
第1の制御回路30は、一例として、ソースが電源に接続され、ゲートにバイアス電圧が印加され、電流源として機能するトランジスタMPB2と、トランジスタMPB2とグランド間にソース及びドレインが接続された第1の制御トランジスタMN3とを備える。第1の制御トランジスタMN3のゲートは、第1の検出回路20の出力であるノードN1に接続される。第1の制御回路30は、トランジスタMPB2のドレインと、第1の制御トランジスタMN3のドレインとの間のノードN2が出力となる。
【0014】
第1のスイッチ部40は、第1のスイッチトランジスタR1で構成される。第1のスイッチトランジスタは、ゲートにノードN2が接続され、ソースが第1の差動増幅回路10の出力に接続され、ドレインはオペアンプ100の出力に接続されている。第1のスイッチトランジスタR1と第1の差動増幅回路10の出力、或いは、第1のスイッチトランジスタR1とオペアンプ100の出力の間には第1の補償容量40が接続されている。
【0015】
出力回路50は、一例として、ソースが電源に接続され、ドレインがオペアンプ100の出力に接続され、ゲートにバイアス電圧が印加され、電流源として機能するトランジスタMPOと、ソースがグランドに接続され、ドレインがオペアンプ100の出力に接続され、ゲートに第1の差動増幅回路10の出力が接続されるトランジスタMNOと、を備える。なお、以下の説明においては、トランジスタMNOのゲートのノードをノードMNOGと称す。
【0016】
以下、図3を用いて動作の説明を行う。図3は、オペアンプ100のタイミングチャートである。VTP1はスイッチSW1を制御する信号である。VTP1がハイの期間は、スイッチSW1はオフするように設定されている。VINは入力信号を示している。VN1は、ノードN1の電位を示している。VN2は、ノードN2の電位を示している。VMNOGは、ノードMNOGの電位を示している。VPADは、表示装置60の入力電位を示している。
【0017】
時刻t1において、VTP1が立ち上がることにより、スイッチSW1はオフする。同時期にVINがハイからロー等、入力信号INが変化する。(当変化は入力データにより様々な値に変化する。)なお、表示装置60の入力電位は、スイッチSW1がオフしているため端部は、ハイインピーダンス状態(HIZ)となり、入力電位INが変化してもほとんど変化しない。
【0018】
その後、時刻t2において、VTP1が立ち下がることにより、スイッチSW1がオンする。スイッチSW1がオンすると、アンプ100の入力と出力の電位差を第1の検出トランジスタMP3が検知し、オンする。第1の検出トランジスタMP3がオンすることで、ノードN1は瞬時に立ち上がる。また、アンプ100の入力と出力の電位差によってノードMNOGも瞬時に立ち上がりトランジスタMNOをオンさせる。ノードN1の立ち上がりに応じて第1の制御トランジスタMN3も瞬時にオンすることで、ノードN2は立ち下がる。ノードN2の立下りに応じて第1のスイッチトランジスタR1がオフすることで、アンプ100の出力に接続されていた第1の補償容量C1は、切り離される。なお、アンプ100の入力と出力の電位差が小さくなるにつれ、第1のスイッチトランジスタR1は徐々に連続的にオン状態に戻る。逆に第1の検出トランジスタMP3、トランジスタMNO、及び、第1の制御トランジスタMN3は、アンプ100の入力と出力の電位差が小さくなるにつれ、徐々に連続的に定常状態へ戻る。
【0019】
本発明の実施例1によれば、従来外部から入力しなければならなかった制御信号を検知回路を設けて入力信号INの切り替わり時に生じる入力信号INと出力信号OUTの電位差を検知し、制御回路を設けることにより、アンプ内部で生成することが可能となる。よって、外部からの制御信号を必要としないため開発期間の増加によるコスト増加を招かない。また、従来ではハイ又はローの二値的な信号であったのに対し、本発明の実施例1によれば、入力信号INと出力信号OUTの電位差に応じた信号を生成することを可能とする。それに伴って、出力波形を連続的に保つことを可能とし、必要以上に補償容量が切断されている期間を作らず、発振安定性を維持することが可能となる。発振安定性を損なうことなく、補償容量を切断する期間を設けているため、当然スルーレートの向上を可能とする。加えて、従来と比べても定常電流については変化無く、発振安定性、スルーレートの向上を得つつも増加させないという効果が得られる。
【0020】
なお図10では、本発明の実施例1で開示されたオペアンプ100に相当するオペアンプ940を含む駆動回路900の構成図を示している。駆動回路は、複数の階調電圧を生成する階調電圧発生回路910と、デジタルデータを順次送り込むシフトレジスタ920と、シフトレジスタ920の出力からラッチ回路等を介してデジタルデータが入力されるとともに、デジタルデータに応じてアナログ電圧を選択するデコーダ930と、デコーダ930の出力に相当する電圧を表示装置へ供給するオペアンプ940とを備える。
図10に示される駆動回路に用いられることで本発明のオペアンプ100は、有する能力を発揮するものである。
【0021】
続いて図4及び図5を用いて実施例1の変形例について説明する。図4は、本発明の実施例1の変形例におけるオペアンプ200の回路図である。実施例1では、本発明の概念を備えるアンプ及び、基準電圧よりも低い電圧を出力する場合に使用するNチャンネルアンプについての発明を説明したが、図4及び図5に示す発明は、Pチャンネルアンプについてである。実施例1では、アンプ100の入力に対してアンプ100の出力が高い場合について、効果を奏するものを説明したが、変形例では、その逆で、アンプ200の入力に対してアンプの出力が低い場合について効果を奏するものである。
【0022】
図4は、本発明の実施例1の変形例におけるオペアンプ200の回路図である。オペアンプ200の入力は、第2の差動増幅器210の入力と接続され、また、オペアンプ200の出力は、第2の差動増幅器210の出力から第2のスイッチ部240及び第2の補償容量C2を介して接続されている。オペアンプ200の出力は、第2の差動増幅回路210のもう一方の入力に接続されることで、負帰還がかけられている。第2の検出回路220は、オペアンプ200の入力と出力間に接続される。第2の制御回路230は、第2の検出回路220の出力に応じて信号を第2のスイッチ部240に出力し、第2のスイッチ部240を制御する。第2のスイッチ部240及び第2の補償容量C2は、オペアンプ200の出力と第2の差動増幅回路210の出力との間に直列に接続される。また、第2の差動増幅回路210の出力は、出力回路250に接続されている。なお、オペアンプ200は、スイッチSW2を介して表示装置260と接続される。図4では、液晶容量CLOADで簡易的に図示している。
【0023】
動作については、実施例1に類似するため省略する。効果においても実施例1同様なものが得られる。
【実施例2】
【0024】
本発明の実施例2に係るオペアンプについて、図6及び図7を用いて説明する。図6は、本発明の実施例2におけるオペアンプ600の回路図である。オペアンプ600は、実施例1と実施例1の変形例の構成を総合的に備えたものである。オペアンプ600は、第3の差動増幅回路610、第3の検出回路620、第3の制御回路630、第3のスイッチ部640、及び第3の出力部650を備える。
【0025】
第3の差動増幅回路610は、実施例1および実施例1の変形例で示した第1の差動増幅回路10及び第2の差動増幅回路210の入力、もう一方の入力、及び出力を共通に接続したものである。第3の検出回路620は、実施例1および実施例1の変形例で示した第1の検出回路20及び第2の検出回路220をそれぞれ備えるものである。同様に、第3の制御回路630、第3のスイッチ部640、第3の出力部650は、それぞれ実施例1の構成と実施例1の変形例の構成を備えるものである。補償容量に関しても同様であり、実施例1及び実施例1の変形例で備えていた、第1の補償容量C1、および第2の補償容量C2を備える。
【0026】
オペアンプ600の入力は、第3の差動増幅回路610の入力と接続され、また、オペアンプ600の出力は、第3の差動増幅回路610の出力から第3のスイッチ部640及び第1の補償容量C1(または第2の補償容量C2)を介して接続されている。オペアンプ600の出力は、第3の差動増幅回路610のもう一方の入力に接続されることで、負帰還がかけられている。第3の検出回路620は、オペアンプ600の入力と出力間に接続される。第3の制御回路630は、第3の検出回路620の出力に応じて信号を第3のスイッチ部640に出力し、第3のスイッチ部640を制御する。第3のスイッチ部640及び第1の補償容量C1(または第2の補償容量C2)は、オペアンプ600の出力と第3の差動増幅回路610の出力との間に直列に接続される。また、第3の差動増幅回路610の出力は、出力回路650に接続されている。なお、オペアンプ600は、スイッチSW1を介して表示装置660と接続される。図6では、液晶容量CLOADで簡易的に図示している。
【0027】
図7を参照しつつ本発明の実施例2の動作について説明する。図7はオペアンプ600のタイミングチャートである。表示装置660の液晶容量にデータを書き込む際に、入力電位が出力電位よりも低い場合は、実質的に実施例1の動作を行い、入力電位が出力電位よりも高い場合は、実質的に実施例1の変形例の動作を行う。
【0028】
本実施例2の構成によれば、実施例1及び実施例1の変形例の効果に加えて、Rail to Rail AMPの動作に対応することにより、出力が上り及び下りの両方に対して用いることが可能となる。
【0029】
本発明の実施例1、実施例1の変形例及び実施例2の効果を総称すると、補償容量の一時的切断を行わないものと比較すると、同等の消費電力で非常に駆動能力(高スルーレート)を有するオペアンプを実現可能となる。また、本発明のように補償容量の一時的切断を外部の信号で行うものと比較して、発振安定性、及び低コストという利点を有する。また、本発明のオペアンプを従来相当の駆動能力を必要とするドライバICに適用した場合には、低消費電力で実現することが可能となり、発熱性にも優れたオペアンプを実現することとなる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明の概念図である。
【図2】本発明の実施例1におけるオペアンプの回路図である。
【図3】図2のオペアンプのタイミングチャートである。
【図4】本発明の実施例1の変形例におけるオペアンプの回路図ある。
【図5】図4のオペアンプのタイミングチャートである。
【図6】本発明の実施例2におけるオペアンプの回路図である。
【図7】図6のオペアンプのタイミングチャートである。
【図8】従来のオペアンプの回路図である。
【図9】図8のオペアンプのタイミングチャートである。
【図10】駆動回路の構成図である。
【符号の説明】
【0031】
10 第1の差動増幅回路
20 第1の検出回路
30 第1の制御回路
40 第1のスイッチ部
C1 第1の補償容量
100 オペアンプ
900 駆動回路
910 階調電圧発生回路
920 シフトレジスタ
930 デコーダ
940 オペアンプ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力に応じた出力を行うオペアンプであって、
前記入力と前記出力との間に接続された第1の差動増幅回路と、
前記第1の差動増幅回路と前記出力との間に接続された第1の位相補償容量と、
前記第1の位相補償容量の前記差動増幅回路と前記出力との間の接続をオンオフする第1のスイッチトランジスタと、
前記入力と前記出力の電位差を検出してオンオフする第1の検出トランジスタと、
前記第1の検出トランジスタのオンオフに応じて前記第1のスイッチトランジスタのオンオフを制御する第1の制御トランジスタと、
を備えたことを特徴とするオペアンプ。
【請求項2】
前記第1の検出トランジスタは、前記入力がゲートに接続され、前記出力がソースに接続されていることを特徴とする請求項1に記載のオペアンプ。
【請求項3】
前記第1の検出トランジスタは、前記入力と前記出力との間に電位差が生じた場合にオンし、電流を流すことによりドレインの電位を変化させることを特徴とする請求項1又は2に記載のオペアンプ。
【請求項4】
前記第1の制御トランジスタは、前記検出トランジスタのドレインの電位の変化に応じてオンオフすることを特徴とする請求項3に記載のオペアンプ。
【請求項5】
入力に応じた出力を行うオペアンプであって、
前記入力と前記出力との間に接続された第1及び第2の差動増幅回路と、
前記差動増幅回路と前記出力との間に接続された第1及び第2の位相補償容量と、
前記第1の位相補償容量の前記第1の差動増幅回路と前記出力との間の接続をオンオフする第1のスイッチトランジスタと、
前記第2の位相補償容量の前記第2差動増幅回路と前記出力との間の接続をオンオフする第2のスイッチトランジスタと、
前記入力が前記出力より所定の電位低い場合を検出してオンする第1の検出トランジスタと、
前記入力が前記出力より所定の電位高い場合を検出してオンする第2の検出トランジスタと、
前記第1の検出トランジスタのオンオフに応じて前記第1のスイッチトランジスタのオンオフを制御する第1の制御トランジスタと、
前記第2の検出トランジスタのオンオフに応じて前記第2のスイッチトランジスタのオンオフを制御する第2の制御トランジスタと、
を備えたことを特徴とするオペアンプ。
【請求項6】
前記所定の電位とは、前記第1或いは前記第2の検出トランジスタの閾値に相当する電位であることを特徴とする請求項5に記載のオペアンプ。
を有する液晶表示装置の駆動回路。
【請求項7】
前記第1及び第2の検出トランジスタは、前記入力がゲートに接続され、前記出力がソースに接続されていることを特徴とする請求項5に記載のオペアンプ。
【請求項8】
デジタルデータに応じてアナログ電圧を選択するデコーダと、前記デコーダの出力に応じた電圧を液晶表示装置へ出力するオペアンプとを有する液晶表装置の駆動回路であって、
前記オペアンプは、
入力と出力との間に接続された第1の差動増幅回路と、
前記第1の差動増幅回路と前記出力との間に接続された第1の位相補償容量と、
前記第1の位相補償容量の前記差動増幅回路と前記出力との間の接続をオンオフする第1のスイッチトランジスタと、
前記入力と前記出力の電位差を検出してオンオフする第1の検出トランジスタと、
前記第1の検出トランジスタのオンオフに応じて前記第1のスイッチトランジスタのオンオフを制御する第1の制御トランジスタと、
を備えたことを特徴とする液晶表示装置の駆動回路。
【請求項9】
デジタルデータに応じてアナログ電圧を選択するデコーダと、前記デコーダの出力に応じた電圧を液晶表示装置へ出力するオペアンプとを有する液晶表装置の駆動回路であって、
前記オペアンプは、
入力と出力との間に接続された第1及び第2の差動増幅回路と、
前記差動増幅回路と前記出力との間に接続された第1及び第2の位相補償容量と、
前記第1の位相補償容量の前記第1の差動増幅回路と前記出力との間の接続をオンオフする第1のスイッチトランジスタと、
前記第2の位相補償容量の前記第2差動増幅回路と前記出力との間の接続をオンオフする第2のスイッチトランジスタと、
前記入力が前記出力より所定の電位低い場合を検出してオンする第1の検出トランジスタと、
前記入力が前記出力より所定の電位高い場合を検出してオンする第2の検出トランジスタと、
前記第1の検出トランジスタのオンオフに応じて前記第1のスイッチトランジスタのオンオフを制御する第1の制御トランジスタと、
前記第2の検出トランジスタのオンオフに応じて前記第2のスイッチトランジスタのオンオフを制御する第2の制御トランジスタと、
を備えたことを特徴とする液晶表示装置の駆動回路。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2008−245115(P2008−245115A)
【公開日】平成20年10月9日(2008.10.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−85461(P2007−85461)
【出願日】平成19年3月28日(2007.3.28)
【出願人】(000000295)沖電気工業株式会社 (6,645)
【Fターム(参考)】