説明

オンデマンド測位

本明細書で開示される主題は、2つ以上のロケーション決定技術を使用して、モバイルデバイスのロケーションを決定することに関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
米国特許法第119条に基づく優先権の主張
本特許出願は、2009年6月5日に出願され、本出願の譲受人に譲渡された、「On Demand Positioning」と題する米国仮出願第61/184,410号の優先権を主張し、同仮出願は、参照により本明細書に明示的に組み込まれる。
【0002】
本明細書で開示される主題は、2つ以上のロケーション決定技術を使用して、モバイルデバイスのロケーションを決定することに関する。
【背景技術】
【0003】
全地球測位システム(GPS)などの衛星測位システム(SPS)は、地球周回軌道衛星ビークル(SV)などの宇宙ビークルのシステムを一般に備え、宇宙ビークルのシステムは、セルラ電話、パーソナルコミュニケーションシステム(PCS)デバイス、および他のモバイルデバイスなどのモバイルデバイスが、SVから受信した信号に少なくとも部分的に基づいて、地上における自らのロケーションを決定することを可能にする。そのようなモバイルデバイスは、SPS受信機を装備することができ得、ロケーションを決定するためにSV信号を処理することが可能であり得る。しかし、時間が経過するにつれて、および/またはモバイルデバイスが変化する無線周波数(RF)環境を経験する場合、そのようなモバイルデバイスの自らの位置を決定する能力は、変化することがある。そのような変化する能力は、その性能が効率的でシームレスな位置決定に依存することがある、増え続けるロケーションベースのサービスにとって、特に望ましくないことがある。
【発明の概要】
【0004】
特定の一実施態様では、方法は、少なくとも衛星測位システム(SPS)信号からポジションフィックス情報を獲得することと、1つまたは複数の非SPSソースに関連付けられた信号メトリックに少なくとも部分的に基づいて、ポジションフィックス情報を更新することと、更新されたポジションフィックス情報を使用して、SPS信号から以降のポジションフィックスを獲得することとを備えることができ得る。しかし、これは例示的な実施態様であるにすぎず、特許請求される主題はこの特定の実施態様に限定されないことを理解されたい。
【0005】
非限定的および非網羅的な特徴が、以下の図を参照して説明されるが、様々な図のいずれにおいても、同じ参照番号は同じ部分を指示する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】一実施態様による、モバイルデバイスのポジションフィックスを獲得するためのプロセスのフロー図。
【図2】一実施態様による、モバイルデバイスで利用可能ないくつかの位置決定技術を示す概略図。
【図3】一実施態様による、測位システムを示す概略図。
【図4】一実施態様による、ワイヤレスネットワークとの通信と自らの運動を感知することとが可能なデバイスの概略図。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本明細書全体において、「一例」、「一特徴」、「例」、または「特徴」についての言及は、その特徴および/または例に関連して説明された特定の特徴、構造、または特性が、特許請求される主題の少なくとも1つの特徴および/または例に含まれることを意味する。したがって、本明細書全体の様々な箇所における「一例では」、「例」、「一特徴では」、または「特徴」という語句の出現は、必ずしもすべてが、同じ特徴および/または例に言及しているわけではない。さらに、特定の特徴、構造、または特性は、1つまたは複数の例および/または特徴において組み合わせることができ得る。
【0008】
衛星測位システム(SPS)は、定められた数のチップからなる反復する擬似ランダム雑音(PN)符号を用いて特徴付けられた(marked)信号を送信するための送信機のシステム、地上制御局、ユーザ機器、および/または宇宙ビークルを備えることができ得る。特定の一例では、そのような送信機は、地球周回軌道衛星上に配置することができ得る。例えば、全地球測位システム(GPS)、ガリレオ(Galileo)、またはコンパス(Compass)などの、全地球航法衛星システム(GNSS)のコンステレーション内の衛星は、コンステレーション内の他の衛星によって送信されたPN符号から区別可能なPN符号を用いて特徴付けられた信号を送信することができ得る。
【0009】
移動局(MS)などの受信機の位置を推定するため、航法システムは、衛星から受信した信号内のPN符号の検出に少なくとも部分的に基づいた、よく知られた技法を使用して、受信機の「視野内」の衛星までの擬似距離測定値を決定することができ得る。MSは、例えば、セルラフォン、PDA、およびGPSデバイスなどを備えることができ得る。そのような衛星までの擬似距離は、受信機における受信信号を取得するプロセス中に、衛星に関連付けられたPN符号を用いて特徴付けられた受信信号において検出された符号位相に少なくとも部分的に基づいて、決定することができ得る。受信信号を取得するため、そのような受信機は、受信信号を、衛星に関連付けられた局所的に生成したPN符号と相関させることができ得る。例えば、そのような受信機は、そのような受信信号を、そのような局所的に生成したPN符号の、多数の符号シフトおよび/または周波数シフトバージョンと相関させることができ得る。信号電力が最も高くなる相関結果をもたらす特定の符号シフトバージョンの検出は、上で説明したような擬似距離を測定する際に使用するための、取得信号に関連する符号位相を指示することができ得る。もちろん、そのような相関の方法は、一例であるにすぎず、特許請求される主題は、そのようには限定されない。
【0010】
一実施態様では、MS内に配置でき得るオンデマンド測位(ODP)エンジンは、準周期的位置決定を実行することによって、MSの位置を監視することができ得る。本明細書では、準周期的とは、イベントが、時々変化することがある頻度で周期的に発生すること、および/またはイベントが、明確に定まっていない頻度で時々発生することを言う。そのような周期性は、例えば、MSの運動(motion)、速度、および/または構成に少なくとも部分的に依存することができ得る。そのようなMSは、SPS信号からポジションフィックス情報を獲得できることがある。MSは、MSの位置、向き、および/または運動に関する情報をMSに提供するための、モーション感知センサも含むことができ得る。加えて、MSは、例としていくつかの名を挙げれば、Wi−Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、RFID、UMTS、および/またはCDMAに基づいた、1つまたは複数の非SPSロケーション決定技術からの信号に対応する1つまたは複数の信号メトリックを取得するために使用でき得る、1つまたは複数のワイドエリア/ローカルエリア/パーソナルエリアワイヤレスネットワークインターフェース(WNI)も含むことができ得る。そのような信号メトリックは、MSのWNIで受信される1つまたは複数の信号に関連付けられた、測定可能な量を備えることができ得る。信号メトリックの例には、観測される基地局および/またはアクセスポイントの識別情報、受信信号強度(RSS)、ラウンドトリップ遅延(RTD)、到着時間(TOA)、観測される基地局および/またはアクセスポイントからの到着時間差(TDOA)、到来角(AOA)、ならびにドップラ周波数があるが、それらに限定されない。MSは、1つまたは複数の非SPSソースから獲得される1つまたは複数の信号メトリックを取得し続けながら、SPS信号から獲得されるポジションフィックス情報を保存することができ得る。MSは、1つまたは複数の信号メトリックを、MSのロケーションと関連付けることができ得る。MSは、1つまたは複数の非SPSソースに関連付けられた1つまたは複数の信号メトリックに少なくとも部分的に基づいて、保存されたポジションフィックス情報を更新することができ得る。そのようなポジションフィックス情報は、例えば、位置/ロケーション(例えば、緯度、経度、高度)、位置不確実性(例えば、誤差楕円、水平推定位置誤差(HEPE))、速度(例えば、速さ、進行方向、垂直速度)、速度不確実性、時間(例えば、位置の絶対タイムスタンプ)、時間不確実性、(例えば、水平方向と垂直方向における)加速度、環境カテゴリ(例えば、戸外、屋内、都会、郊外)、ならびに他の適切な成分の任意の組み合わせまたはサブセットを備えることができ得る。そのようなポジションフィックス情報は、例としていくつかの名を挙げれば、局所発振器ドリフトおよび/またはユーザの動きに起因する、時間が経過するにつれて変化する不確実性を含むことがある。MSは、そのような保存されたポジションフィックス情報の更新を、準周期的に、および/または時々、実行することができ得、その最中に、MSは、1つまたは複数の信号メトリックに少なくとも部分的に基づいて、保存されたポジションフィックス情報の不確実性を決定することができ得る。そのような不確実性は、保存されたポジションフィックス情報の信頼性の尺度に対応することができ得、例としていくつかの名を挙げれば、最新のポジションフィックス情報の古さ、MSの運動、および/またはMSが動作するRF環境によって影響を受けることがある。ポジションフィックス情報の不確実性が増大するにつれて、SPS信号から以降のポジションフィックス情報を獲得することが必要とされる機会も増加することがある。例えば、保存されたポジションフィックス情報の不確実性が相対的に低い場合、以降のSPSベースのポジションフィックス情報は、相対的に迅速に取得されることがある。他方、保存されたポジションフィックス情報の不確実性が相対的に高い場合、以降のSPSベースのポジションフィックス情報は、仮に取得するにしても、相対的に長い時間が過ぎた後で取得しさえすればよい。したがって、ODPエンジンは、そのような不確実性を相対的に低い値に維持するような方法で動作することができ得る。例えば、ODPエンジンは、保存されたポジションフィックス情報の不確実性が特定の値を超えて増大したのに応答して、利用可能なSPS信号から新しいポジションフィックスを獲得することを決定することができ得る。他方、ODPエンジンは、不確実性が相対的に低い値にとどまり続ける場合は、SPS信号から新しいポジションフィックスを獲得しないことを決定することができ得、そうすることで、以下で説明するように、とりわけMSバッテリ電力を節約する。
【0011】
図1は、一実施態様による、MSにおいてポジションフィックスを獲得するためのプロセス100のフロー図である。ブロック110において、MS内に配置でき得るODPエンジンは、SPS信号からポジションフィックス情報を獲得することができ得る。そのようなポジションフィックス情報は、例えば、送信機までの擬似距離および/または地球物理学的ロケーションなど、SPS航法システムに関する時間情報および/またはロケーション情報を含むことができ得る。ポジションフィックス情報を取得した後、MSは、そのような情報をメモリ内に保存することができ得る。ブロック120において、保存されたポジションフィックス情報は、周期的に、および/または時々、更新することができ得る。そのような更新は、例としていくつかの名を挙げれば、Wi−Fi、ブルートゥース、RFID、UMTS、WiMAX、ブロードキャストTV、ブロードキャストFM、および/またはCDMAなどの、非SPSソースに関連付けられた、より新しい位置情報を追加すること、および/またはより新しい位置情報で保存されたポジションフィックス情報の少なくとも部分を置き換えることを備えることができ得る。ODPエンジンによって可能にされることとして、MSは、MSが非SPSソースから受信した信号からの信号メトリックを測定すること、および/または計算することができ得る。例えば、MSで受信した非SPS信号の信号強度、ラウンドトリップ遅延、到着時間、到着時間差、および/または到来角は、保存されたポジションフィックス情報を更新するために使用でき得る1つまたは複数の信号メトリックをもたらすことができ得る。一実施態様では、ODPエンジンは、複数の信号メトリックの中で特定のどの信号メトリックをそのような更新のために使用すべきかを決定することができ得る。例えば、ODPエンジンは、1つまたは複数の信号メトリックに関連付けられた1つまたは複数の位置特定アルゴリズムを利用することができ得る。ODPエンジンは、以下で説明するように、関連する信号メトリックの品質、カバレージ、TTF(フィックス時間)、電力消費、および/またはコスト関数に少なくとも部分的に基づいて、そのようなアルゴリズムに格付けを行うことができ得る。加えて、そのような格付けには、サービス品質(QoS)を考慮することもでき得る。したがって、ODPエンジンは、保存されたポジションフィックス情報を更新するために、時々変化することがあるそのような格付けに少なくとも部分的に基づいて、複数の位置特定アルゴリズムのうちの1つまたは複数を選択することができ得る。もちろん、そのようなアルゴリズムに関連する詳細は、例であるにすぎず、特許請求される主題は、そのようには限定されない。
【0012】
一実施態様では、ODPエンジンによって使用されるアルゴリズムは、1つまたは複数の他のアルゴリズムとのトレードオフを含むことができ得る。例えば、非SPSアルゴリズムは、SPS測位技術に対応するアルゴリズムと比べて、より高速で、より電力効率がよいことがある。しかし、非SPSアルゴリズムは、場合によっては、例えば、SPSベースのアルゴリズムの少なくとも一部に依存する、初期SPSロケーション推定に依存することがある。他方、そのような非SPSアルゴリズムは、SPSカバレージが利用可能ではない場所でMSが自らの位置を決定することを可能にするための、バックアップ測位ソリューションとして使用することができ得る。他の点では、例えば、GNSSは、開けた戸外のエリアでは、相対的に正確な測位情報を提供することができ得るが、電力を相対的に大量に消費すること、相対的に高いTTFを有すること、および/または閉鎖的なエリアでカバレージを欠くことがある。それと比較して、例えば、UMTS技術は、あまり正確ではないセルID、および/または混合セルセクタベースのロケーションフィックスを提供することができ得、トラフィック呼、およびネットワークロケーションサーバとのプロトコル交換を必要とすることがある。そのような難点があり得るにも係わらず、例えば、GNSSが利用可能でないときに、UMTSがMSで利用可能なことがある。GNSSとの別の比較として、Wi−Fi技術は、正確なロケーションフィックスを提供し、より低いTTFを有することができ得るが、相対的に狭いエリアしかカバーしないことがある。しかし、そのような難点があるにも係わらず、Wi−Fiは、GNSSがMSで利用可能でないときに、有用なことがある。したがって、特定の一実施態様では、ODPエンジンは、非SPS測位技術が利用可能である場合には、コストの高いSPS技術の使用を減らしながら、非SPS測位技術を使用するように構成することができ得る。例えば、図1に戻ると、ブロック110とブロック120において、SPS技術は、ポジションフィックスを時々獲得するために使用することができ得、その間の期間中は、上で説明したような非SPS技術を使用して、そのようなポジションフィックスを更新することができ得る。もちろん、そのような測位アルゴリズムの説明は、例であるにすぎず、特許請求される主題は、そのようには限定されない。
【0013】
一実施態様では、ODPエンジンによって使用されるアルゴリズムは、バックグラウンド方式で、1つまたは複数のSPSおよび/または非SPS測位技術を実行することができ得る。この文脈では、「バックグラウンド測位」とは、ODPエンジンによる内部使用のために測位エンジンにおいて位置情報を生成することを含むプロセスとすることができ得、一方、「フォアグラウンド測位」とは、ODPエンジンの「外部」からの位置情報を求める要求とすることができ得る。例えば、フォアグラウンド測位アプリケーションは、MSにその位置を問い掛けるネットワークサーバ、MSの位置を継続的に監視する企業アプリケーション、および/または画面に位置情報を表示するMS上で実行されるアプリケーションを含むことができ得る。フォアグラウンド測位アプリケーションには、他にも多くの例が存在する。バックグラウンド測位アルゴリズムは、含まれる位置不確実性と時間不確実性とを適切に維持し、例としていくつかの利点を挙げれば、ポジションフィックスの利用可能性を改善すること、ポジションフィックスの正確性を改善すること、および/またはフォアグラウンドアプリケーションがポジションフィックスを必要とする場合にポジションフィックスを計算するのに必要とされるTTFを改善することができ得る。そのようなバックグラウンド位置情報は、ODPエンジンによって保存でき得る1つまたは複数のメトリックを含むことができ得る。そのようなメトリックは、例えば、HEPEを含む位置不確実性メトリック、時間不確実性メトリック、および/または信号品質メトリックを備えることができ得、その場合、そのようなメトリックの閾値を表すデータ値を備えることができ得る、1つまたは複数の不確実性閾値と比較することができ得る。例えば、メトリックは、HEPE位置不確実性を備えることができ得、関連する不確実性閾値は、100メートルとすることができ得る。その後、ODPエンジンは、バックグラウンド位置情報を更新するために、1つまたは複数のSPSおよび/または非SPS測位技術を選択することができ得る。そのような選択は、動作条件と、メトリックを関連する不確実性閾値と比較した結果とに少なくとも部分的に基づくことができ得る。例えば、時間不確実性を備えるメトリックは関連する不確実性閾値を超えたが、位置不確実性を備えるメトリックは関連する不確実性閾値をはるかに下回る場合、(GNSSなど)時間を相対的に正確に推定する測位技術を選択することができ得る。動作条件は、例えば、1つまたは複数の選択されたSPSおよび/または非SPS測位技術のプロセスを調整および/または変更するように適合されたアルゴリズムを備えることができ得る。そのようなアルゴリズムは、例としていくつかの名を挙げれば、1つもしくは複数のSPSおよび/もしくは非SPS測位技術の電力消費、メトリックが関連する不確実性閾値を超えたバックグラウンド位置情報の前回の更新以降に経過した時間、ならびに/またはメトリックが関連する不確実性閾値を超えた程度に少なくとも部分的に基づいて、動作することができ得る。
【0014】
特定の一実施態様では、ODPエンジンは、位置不確実性エイジング(aging)アルゴリズムと、時間不確実性エイジングアルゴリズムとを含む、エイジングアルゴリズムを使用することができ得る。例えば、位置不確実性エイジングアルゴリズムは、MSと関連付けられた位置不確実性が進展するレートを決定するために、仮定最大速度、および/または既知の/推定された/測定された速度データを使用することができ得る。同様の例では、時間エイジングアルゴリズムは、MSと関連付けられた時間不確実性が進展するレートを決定するために、システム性能履歴に少なくとも部分的に基づいて測定/推定されたシステムクロック品質/安定性を使用することができ得る。
【0015】
図1を再び参照すると、ブロック130において、MSに搭載されたODPエンジンは、信号メトリックの変化など、1つまたは複数の信号メトリックに少なくとも部分的に基づいて、保存されたポジションフィックス情報の不確実性を決定することができ得る。上で説明したように、そのような不確実性は、例としていくつかの名を挙げれば、最新のポジションフィックス情報の古さ、MSの運動、および/またはMSが動作するRF環境によって影響を受けることがある。位置不確実性は、上で述べたように、HEPEによって測定することができ得る。時間不確実性は、任意の時間単位、例えば、秒によって測定することができ得る。言い換えると、最後のSPSフィックスから取得でき得たポジションフィックス情報の不確実性は、時間が経過するにつれて、MSがそのロケーションを変化させるにつれて、および/またはRF環境がSPS信号を受信するにはあまり好ましくなくなった場合に、一般に増大することがある。上で説明したように、不確実性が増大するにつれて、SPS信号から以降のポジションフィックス情報を獲得することが必要とされる機会も増加することがある。そのような不確実性は、相対的にコスト高の電力消費というトレードオフが付随するにも係わらず、不確実性を引き下げるために、以降のSPSベースのポジションフィックスが必要とされるかどうかを決定するために使用することができ得る。必要とされない場合、ODPエンジンは、上で説明したように、非SPS測位技術を利用して、ポジションフィックスを決定し続けることができ得る。例えば、決定された不確実性が、許容可能な閾値レベルを超えて増大した場合、ODPエンジンは、SPSベースのポジションフィックスを獲得する時になったと、例えば、SPS信号を使用して、新しいポジションフィックスを獲得する時になったと決定することができ得る。特定の一実施態様では、例えば、ODPエンジンは、決定された不確実性を、本明細書では不確実性許容値と呼ばれる、そのような許容可能な閾値レベルと比較することができ得る。ブロック140におけるように、そのような比較は、プロセス100をどのように進めるかを決定することができ得、不確実性がそのような値を下回る場合、プロセス100は、ブロック120とブロック130に戻り、そこでは、上で説明したように、保存されたポジションフィックス情報を、非SPSポジションフィックスを使用して更新することができ得る。他方、不確実性がそのような値にある場合、またはそのような値を上回る場合、プロセス100は、ブロック150に進み、ブロック150では、SPS信号から以降のポジションフィックスを獲得することができ得る。別の例は、以下のようにすることができ得、すなわち、不確実性がそのような値にある場合、またはそのような値を下回る場合、プロセス100は、ブロック120とブロック130に戻り、そこでは、保存されたポジションフィックス情報を、非SPSポジションフィックスを使用して更新することができ得るが、不確実性がそのような値を上回る場合、プロセス100は、ブロック150に進み、ブロック150では、SPS信号から以降のポジションフィックスを獲得することができ得る。ブロック120において更新され保存されたポジションフィックス情報は、改善された効率性で、以降のポジションフィックスを取得するために使用することができ得る。例えば、そのような保存されたポジションフィックス情報は、ナビゲーション捕捉ウィンドウ(navigation acquisition window)を小さくして、ロケーションフィックスの改善された効率をもたらすために、SPS信号と併せて使用することができ得る。特定の一実施態様では、そのようなナビゲーション捕捉ウィンドウは、2次元探索「空間」などの、GPS捕捉ウィンドウを備えることができ得、それらの次元は、例えば、符号位相遅延と、観測されたドップラ周波数シフトである。ブロック150の後、プロセス100は、ブロック120に戻ることができ得、ブロック120では、上で説明したように、保存されたポジションフィックス情報を再び更新することができ得る。もちろん、位置情報の不確実性に関するそのようなプロセスの挙動は、一例であるにすぎず、特許請求される主題は、そのようには限定されない。
【0016】
図2は、一実施態様による、領域200においてモバイルデバイスで利用可能なことがあるいくつかの位置決定技術を示す概略図である。MS 210は、例としていくつかの名を挙げれば、1つまたは複数のSPS送信機220、UMTS送信機240、Wi−Fi送信機250、および/またはブルートゥース送信機260から、MSが信号を受信することを可能にするエリア内に配置することができ得る。もちろん、他の技術のシステムからの信号も、MSによって受信することができ得、特許請求される主題は、そのようには限定されない。SPS送信機220は、全地球ではないにしても、広域の測位カバレージを提供でき得る信号225を送信することができ得る。しかし、そのような信号は、例えば、建物内、都会のビルの谷間、および/または閉鎖的な環境で生じることがあるように、MSと1つまたは複数のSPS送信機の間の見通し線が遮られる場合、遮られることがある。そのような条件が生じた場合、MS 210は、上で説明したように、非SPSソースからポジションフィックスを獲得し続けることができ得る。例えば、ブルートゥース送信機260から送信された信号265は、相対的に射程が短いが、SPS信号225が遮られる建物内で、MS 210から利用可能なことがある。一実施態様では、MS 210は、(例えば、MSが最後に戸外にいたときなどに)SPS送信機220によって提供された最後に獲得したポジションフィックス情報を保存することができ得る。そのような保存された情報は、建物内でMS 210から利用可能な1つまたは複数の非SPSソースに関連付けられた信号メトリックに少なくとも部分的に基づいて、更新することができ得る。特定の一実施態様では、時間につれて位置不確実性と時間不確実性とが増大したのに応答して、MS 210は、新しい信号メトリック観測値を使用して、不確実性を更新することができ得る。例えば、同じ基地局から異なる時刻に獲得したRSS値が同様であるか、またはゆっくり変化している場合、MS 210が実質的に移動していない可能性が相対的に高い。したがって、MS 210は、位置不確実性を適切に減らすことによって、不確実性を更新することができ得る。そのような信号メトリックは、MS 210によって、とりわけ自らの動きを検出するために使用することができ得る。例を続けると、ブルートゥース信号265は、例えば、受信信号強度を含む、1つまたは複数のそのような信号メトリックを提供することができ得る。Wi−Fiによって提供される信号メトリックも、利用可能であれば、利用することができ得る。そのような送信機の位置が分かっている場合、関連するRSSは、MS 210に1つまたは複数のポジションフィックスを提供することができ得る。その後、保存されたポジションフィックス情報は、そのような非SPSソースを使用して、時々更新することができ得る。(例えば、MSが建物から出たときなどに)SPS信号225がMS 210で利用可能になった場合、SPS信号225からの新しい以降のポジションフィックスを獲得することができ得る。しかし、SPS信号が利用可能であっても、上で説明したように、MSの位置不確実性が許容可能なほど小さい場合、MS 210は、SPS信号からの以降のポジションフィックスを獲得する必要はないと決定することもある。
【0017】
図3は、一実施態様による、測位システム300を示す概略図である。そのような測位システムは、例えば、図2に示されるMS 210などの、MS内に配置することができ得る。ODPエンジン310は、モーションセンサ320と、SPS受信機355と、UMTS 362およびWi−Fi 366を含む非SPS受信機360とから信号を受信することができ得る。もちろん、そのような受信機は、例であるにすぎず、特許請求される主題は、そのようには限定されない。ODPエンジン310は、キャッシュデータベース330およびユーザインターフェース340と通信することができ得、それらも、MS 210内に配置することができ得る。
【0018】
図4は、一実施態様による、ワイヤレスネットワーク(図示されず)との通信とデバイスの運動を感知することとが可能なデバイス500の概略図である。図2に示されるMS 210などの移動局は、擬似距離測定値を決定するためにアンテナ514で受信したSPS信号を処理することと、アンテナ510を介してワイヤレス通信ネットワークと通信することが可能な、デバイス500を備えることができ得る。ここで、トランシーバ506は、RFキャリア信号を、データ、音声、および/またはSMSメッセージなどのベースバンド情報を用いて、RFキャリアに変調するように、また変調されたRFキャリアを復調して、そのようなベースバンド情報を獲得するように適合することができ得る。アンテナ510は、変調されたRFキャリアをワイヤレス通信リンクを介して送信するように、また変調されたRFキャリアをワイヤレス通信リンクを介して受信するように適合することができ得る。
【0019】
ベースバンドプロセッサ508は、ワイヤレス通信リンクを介した送信のために、処理ユニット502からのベースバンド情報をトランシーバ506に提供するように適合することができ得る。ここでは、処理ユニット502は、例えば、図3に示されたODPエンジン310などの、ODPエンジンを含むことができ得る。そのような測位エンジンは、そのようなベースバンド情報をローカルインターフェース516から獲得することができ得、そのようなベースバンド情報は、例えば、環境感知データ、モーションセンサデータ、高度データ、(例えば加速度計からの)加速度情報、他のネットワーク(例えば、ZigBee(登録商標)、ブルートゥース、Wi−Fi、ピアツーピア)までの近さを含むことができ得る。そのようなベースバンド情報は、例えば、デバイス500のロケーションの推定などの位置情報、ならびに/または例えば、擬似距離測定値および/もしくはユーザ入力から受け取った位置情報などの、位置情報を計算する際に使用でき得る情報も含むことができ得る。特定の一実施態様では、ローカルインターフェース516は、デバイス500の運動を測定するための、1つまたは複数のトランスデューサを含むことができ得る。そのようなトランスデューサは、例えば、加速度計および/またはジャイロを含むことができ得る。デバイス500のそのような運動は、回転および/または並進を含むことができ得る。1つまたは複数のそのような運動の測定は、メモリ504内に保存することができ得、したがって、保存された測定は、例えば、デバイス500の軌道を決定する際に使用するために、取り出すことができ得る。処理ユニット502は、測定された運動(モーション)データに少なくとも部分的に基づいて、デバイス500の軌道を推定するように適合することができ得る。チャネル復号器520は、ベースバンドプロセッサ508から受け取ったチャネルシンボルを、元のソースビットに復号するように適合することができ得る。
【0020】
SPS受信機(SPS Rx)512は、宇宙ビークルからの送信を受信し、処理するように、また処理された情報を相関器518に提供するように適合することができ得る。相関器518は、受信機512によって提供された情報から相関関数を導出するように適合することができ得る。相関器518は、サポートされる検出された異なる技術に応じて、1つの多目的エンティティとすること、または複数の単目的エンティティとすることができ得る。相関器518は、トランシーバ506によって提供されたパイロット信号に関連する情報から、パイロット関連の相関関数を導出するように適合することもでき得る。この情報は、ワイヤレス通信ネットワークを取得するために、デバイス500によって使用することができ得る。
【0021】
メモリ504は、プロセス、実施態様、または説明もしくは示唆されたそれらの例のうちの1つまたは複数を実行するために実行可能な機械可読命令を保存するように適合することができ得る。処理ユニット502は、そのような機械可読命令にアクセスし、それらを実行するように適合することができ得る。しかし、これらは、特定の態様において処理ユニットによって実行でき得るタスクの例にすぎず、特許請求される主題は、これらの点で限定されない。
【0022】
本明細書で説明された方法は、特定の特徴および/または例に従ったアプリケーションに応じて、様々な手段によって実施することができ得る。例えば、そのような方法は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、および/またはそれらの組み合わせで実施することができ得る。ハードウェア実施態様では、例えば、処理ユニットは、1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理デバイス(DSPD)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、電子デバイス、本明細書で説明された機能を実行するように設計された他のデバイス、および/またはそれらの組み合わせの内に実装することができ得る。
【0023】
ファームウェア実施態様および/またはソフトウェア実施態様の場合、方法は、本明細書で説明された機能を実行するモジュール(例えば、プロシージャ、関数など)を用いて実施することができ得る。本明細書で説明された方法を実施する際に、命令を有形に具現した任意の機械可読媒体を使用することができ得る。例えば、ソフトウェアコードは、メモリ内に、例えば、移動局のメモリ内に保存し、処理ユニットによって実行することができ得る。メモリは、処理ユニット内に実装すること、または処理ユニットの外部に実装することができ得る。本明細書で使用される場合、「メモリ」という用語は、任意のタイプの長期、短期、揮発性、不揮発性、または他のメモリを指し、いずれか特定のタイプのメモリに、もしくはメモリの数に限定されず、またはメモリが保存される媒体のタイプに限定されない。
【0024】
ファームウェアおよび/またはソフトウェアで実施される場合、機能は、1つまたは複数の命令またはコードとしてコンピュータ可読媒体上に保存することができ得る。その例には、データ構造を用いて符号化されたコンピュータ可読媒体、およびコンピュータプログラムを用いて符号化されたコンピュータ可読媒体がある。コンピュータ可読媒体は、製造物品の形態をとることができ得る。コンピュータ可読媒体は、物理的なコンピュータ記憶媒体を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスできる任意の利用可能な媒体とすることができ得る。限定することなく、例を挙げると、そのようなコンピュータ可読媒体は、所望のプログラムコードを命令またはデータ構造の形式で保存するために使用でき、コンピュータによってアクセスできる、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROMもしくは他の光ディスク記憶、磁気ディスク記憶もしくは他の磁気記憶デバイス、または他の任意の媒体を備えることができ、本明細書で使用される場合、ディスク(diskおよびdisc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザディスク(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)、およびBlu−ray(登録商標)ディスク(disc)を含み、diskは、通常磁気的にデータを再生し、discは、レーザを用いて光学的にデータを再生する。上記のものの組み合わせも、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
【0025】
コンピュータ可読媒体への記憶に加えて、命令および/またはデータは、通信装置に含まれる伝送媒体上の信号としても提供することができ得る。例えば、通信装置は、命令およびデータを表す信号を有するトランシーバを含むことができ得る。命令およびデータは、特許請求の範囲において要点が説明される機能を1つまたは複数のプロセッサに実施させるように構成される。すなわち、通信装置は、開示された機能を実行するための情報を表す信号を有する伝送媒体を含む。第1の時点では、通信装置に含まれる伝送媒体は、開示された機能を実行するための情報の第1の部分を含むことができ得るが、第2の時点では、通信装置に含まれる伝送媒体は、開示された機能を実行するための情報の第2の部分を含むことができ得る。
【0026】
本明細書で説明された位置決定および/または推定技法は、ワイヤレスワイドエリアネットワーク(WWAN)、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)、ワイヤレスパーソナルエリアネットワーク(WPAN)、フェムトセルを含むネットワーク、およびそのようなネットワークの任意の組み合わせなど、様々なワイヤレス通信ネットワークのために使用することができ得る。「ネットワーク」と「システム」という用語は、本明細書では交換可能に使用することができ得る。WWANは、符号分割多元接続(CDMA)ネットワーク、時分割多元接続(TDMA)ネットワーク、周波数分割多元接続(FDMA)ネットワーク、直交周波数分割多元接続(OFDMA)ネットワーク、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC−FDMA)ネットワーク、ロングタームエボリューション(LTE)ネットワーク、およびWiMAX(IEEE 802.16)ネットワークなどとすることができ得る。CDMAネットワークは、いくつかの無線技術の名を挙げれば、cdma2000、広帯域CDMA(W−CDMA)などの、1つまたは複数の無線アクセス技術(RAT)を実施することができ得る。ここで、cdma2000は、IS−95、IS−2000、およびIS−856規格に従って実施される技術を含むことができ得る。TDMAネットワークは、モバイル通信用グローバルシステム(GSM(登録商標))、デジタル高度モバイルフォンシステム(D−AMPS)、または他の何らかのRATを実施することができ得る。GSMおよびW−CDMAは、「第3世代パートナシッププロジェクト」(3GPP)という名称のコンソーシアムからの文書において説明されている。Cdma2000は、「第3世代パートナシッププロジェクト2」(3GPP2)という名称のコンソーシアムからの文書において説明されている。3GPPおよび3GPP2の文書は、公的に入手可能である。WLANは、IEEE 802.11xネットワークを備えることができ得、WPANは、例えば、ブルートゥースネットワーク、IEEE 802.15xネットワークを備えることができ得る。
【0027】
同様に、受信機を有し、送信機を有さないMS内の受信機は、MSのロケーションの推定を可能にする情報を獲得するように適合することができ得る。そのようなMSは、例えば、例としていくつかの名を挙げれば、デジタルTV、デジタルラジオ、DVB−H、DMB、ISDB−T、および/またはMediaFLOなどのフォーマットで送信されたブロードキャスト信号を取得することが可能なデバイスなど、ブロードキャスト信号を受信するように適合されたデバイスを備えることができ得る。上で説明したように、そのようなMSは、そのような情報を捕捉プロセスから獲得することができ得る。しかし、MSは、例えば、コンテンツを搬送する後で受信されるブロードキャスト信号内のコンテンツを処理(例えば、復号、伸張、および/または提示用に描画)するための、十分な処理リソース(例えば、ロジック、メモリ、ソフトウェアなど)を有する必要はない。そのようなブロードキャスト信号内のコンテンツを処理する必要がないことによって、そのようなMSは、保存された捕捉情報に基づいてロケーション推定を獲得するのに十分なリソース(例えば、ハードウェアおよびソフトウェア)を依然として維持しながら、低減されたメモリリソース、処理ユニットリソース、および/または復号器リソースなど、低減されたリソースを有することができ得る。
【0028】
衛星測位システム(SPS)は、送信機のシステムを一般に含み、送信機のシステムは、エンティティが、送信機から受信した信号に少なくとも部分的に基づいて、地上または地球上空における自らのロケーションを決定することを可能にするように配置される。そのような送信機は、定められた数のチップからなる反復する擬似ランダム雑音(PN)符号を用いて特徴付けられた信号を一般に送信し、地上制御局、ユーザ機器、および/または宇宙ビークル上に配置することができ得る。特定の一例では、そのような送信機は、地球周回軌道衛星ビークル(SV)上に配置することができ得る。例えば、全地球測位システム(GPS)、ガリレオ、グロナス(Glonass)、またはコンパスなどの、全地球航法衛星システム(GNSS)のコンステレーション内のSVは、コンステレーション内の他のSVによって送信されたPN符号から区別可能なPN符号を用いて(例えば、GPSにおけるように衛星毎に異なるPN符号を使用して、またはグロナスにおけるように異なる周波数上で同じ符号を使用して)特徴付けられた信号を送信することができ得る。ある態様によれば、本明細書で提示された技法は、SPS用の全地球システム(例えばGNSS)に制限されない。例えば、本明細書で提供された技法は、例えば、日本上空の準天頂衛星システム(QZSS)、インド上空のインド地域航法衛星システム(IRNSS)、中国上空の北斗(Beidou)など、ならびに/あるいは1つもしくは複数の全地球および/もしくは地域航法衛星システムに関連付けることができ得、またはそれとは別にそのような航法衛星システムとともに使用できるようにすることができ得る、様々な航法補強システム(例えば衛星航法補強システム(SBAS))など、様々な地域的システムに適用することができ得、またはそれとは別に様々な地域的システムで使用できるようにすることができ得る。限定することなく、例を挙げると、SBASは、インテグリティ情報、差分補正などを提供する、例えば、広域補強システム(WAAS)、欧州静止衛星航法オーバーレイサービス(EGNOS)、多機能衛星航法補強システム(MSAS)、GPS支援静止衛星補強航法またはGPSおよび静止衛星補強航法システム(GAGAN)などの、航法補強システム (複数可)を含むことができ得る。したがって、本明細書で使用される場合、SPSは、1つまたは複数の全地球および/もしくは地域航法衛星システムならびに/または航法補強システムの任意の組み合わせを含むことができ得、SPS信号は、SPS、SPS様、および/またはそのような1つもしくは複数のSPSに関連する他の信号を含むことができ得る。
【0029】
本明細書で説明された技法は、いくつかのSPSのいずれか1つおよび/またはSPSの組み合わせとともに使用することができ得る。さらに、そのような技法は、擬似衛星、または衛星と擬似衛星の組み合わせを利用する位置決定システムとともに使用することができ得る。擬似衛星は、時間に同期させることができ得る、Lバンド(または他の周波数)キャリア信号上に変調された、PN符号または(例えば、GPSもしくはCDMAセルラ信号に類似した)他の測距符号をブロードキャストする、地上送信機を備えることができ得る。そのような送信機には、リモート受信機によって識別を可能にするために、一意的なPN符号を割り当てることができ得る。擬似衛星は、トンネル内、坑内、建物内、都会のビルの谷間、または他の閉鎖的なエリアなど、軌道衛星からのGPS信号が利用可能でないことがある状況において役立つことがある。擬似衛星の別の実施態様は、ラジオビーコンとして知られている。本明細書で使用される場合、「衛星」という用語は、擬似衛星と、擬似衛星同等物と、おそらくは他のものとを含むことが意図されている。本明細書で使用される場合、「SPS信号」という用語は、擬似衛星または擬似衛星同等物からのSPS様信号を含むことが意図されている。
【0030】
本明細書で使用される場合、移動局(MS)とは、セルラもしくは他のワイヤレス通信デバイス、パーソナルコミュニケーションシステム(PCS)デバイス、パーソナルナビゲーションデバイス(PND)、パーソナル情報マネージャ(PIM)、携帯情報端末(PDA)、ラップトップ、またはワイヤレス通信および/もしくは航法信号を受信することが可能な他の適切なモバイルデバイスなどの、デバイスのことを指す。「移動局」という用語は、短距離ワイヤレス、赤外線、有線接続、または他の接続などによって、パーソナルナビゲーションデバイス(PND)と通信するデバイスを含むことも意図されており、そのようなデバイスまたはPNDにおいて、衛星信号受信、支援データ受信、および/または位置関連処理が行われるかどうかには係わらない。また、「移動局」は、インターネット、Wi−Fi、または他のネットワークなどを介して、サーバとの通信が可能な、ワイヤレス通信デバイス、コンピュータ、ラップトップなどを含む、すべてのデバイスを含むことが意図されており、そのようなデバイス、サーバ、またはネットワークに関連付けられた別のデバイスにおいて、衛星信号受信、支援データ受信、および/または位置関連処理が行われるかどうかには係わらない。上記のものの任意の動作可能な組み合わせも、「移動局」と見なされる。
【0031】
ワイヤレス端末などのエンティティは、データと他のリソースとを要求するために、ネットワークと通信することができる。セルラ電話、携帯情報端末(PDA)、ワイヤレスコンピュータ、または別のタイプのMSは、そのようなエンティティのほんのいくつかの例である。そのようなエンティティの通信は、ネットワークデータへのアクセスを含むことがあり、そのようなアクセスは、通信ネットワーク、回路、または他のシステムハードウェアといったリソースに課金することがある。ワイヤレス通信ネットワークでは、データは、ネットワーク内で動作するエンティティ間で要求し、交換することができ得る。例えば、MSは、ネットワーク内で動作するMSの位置を決定するために、ワイヤレス通信ネットワークにデータを要求することができ得、ネットワークから受信したデータは、そのような位置決定のために役立つこと、またはそれとは別に望ましいことがある。しかし、これらは、特定の態様におけるMSとネットワークの間のデータ交換の例であるにすぎず、特許請求される主題は、これらの点で限定されない。
【0032】
今のところ例示的な特徴と考えられるものを例示し、説明したが、特許請求される主題から逸脱することなく、他の様々な変更を施すことができ得、均等物で置き換えることができ得ることが当業者には理解されよう。加えて、本明細書で説明された中心的概念から逸脱することなく、特定の状況を特許請求される主題の教示に適合させるために、多くの変更を施すことができ得る。したがって、特許請求される主題は、開示された特定の例に限定されないが、そのような特許請求される主題はまた、添付の特許請求の範囲内およびそれらの均等物の範囲内に包含されるすべての態様を含み得ることが意図されている。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも衛星測位システム(SPS)信号からポジションフィックス情報を獲得することと、
1つまたは複数の非SPSソースに関連付けられた信号メトリックに少なくとも部分的に基づいて、前記ポジションフィックス情報を更新することと、
前記更新されたポジションフィックス情報を使用して、SPS信号から以降のポジションフィックスを獲得することと
を備える方法。
【請求項2】
前記信号メトリックに少なくとも部分的に基づいて、前記ポジションフィックス情報の不確実性を決定することと、
前記決定された不確実性を不確実性許容値と比較することであって、前記以降のポジションフィックスを前記獲得することが、前記比較に応じて実行される、比較することと
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ポジションフィックス情報が、ロケーション成分および/または時間成分を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記1つまたは複数の非SPSソースが、モーション感知センサを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記1つまたは複数の非SPSソースが、CDMA、UMTS、Wi−Fi、WiMAX、RFID、ブロードキャストTV、ブロードキャストFM、および/またはブルートゥースを含むワイヤレスネットワークインターフェースを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記信号メトリックが、受信信号強度(RSS)、ラウンドトリップ遅延(RTD)、到着時間(TOA)、到着時間差(TDOA)、到来角(AOA)、および/またはドップラ周波数を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
モバイルユニットの前記ポジションフィックス情報を、前記モバイルユニットの運動および/または速度に応じて更新すること
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記信号メトリックを前記モバイルユニットのロケーションと関連付けることと、
前記信号メトリックの変化に少なくとも部分的に基づいて、新しいポジションフィックスを獲得するためにSPS信号を使用すべきかどうかを決定することと
をさらに備える、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
1つまたは複数の基準に少なくとも部分的に基づいて、前記ポジションフィックス情報を前記更新することを実行するために、複数の位置特定アルゴリズムのうちの1つまたは複数を選択すること
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記1つまたは複数の基準が、前記信号メトリックの品質を含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記1つまたは複数の基準が、前記選択することを実行するモバイルユニットの電力消費を含む、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
RF環境において動作して、
衛星測位システム(SPS)信号からポジションフィックス情報を獲得することと、
1つまたは複数の非SPSソースに関連付けられた信号メトリックに少なくとも部分的に基づいて、前記ポジションフィックス情報を更新することと、
前記更新されたポジションフィックス情報を使用して、SPS信号から以降のポジションフィックスを獲得することと
を行うように適合されたODPエンジン
を備える移動局。
【請求項13】
前記ODPエンジンが
前記信号メトリックに少なくとも部分的に基づいて、前記ポジションフィックス情報の不確実性を決定することと、
前記決定された不確実性を不確実性許容値と比較することであって、前記以降のポジションフィックスを前記獲得することが、前記比較に応じて実行される、比較することと
を行うようにさらに適合される、請求項12に記載の移動局。
【請求項14】
前記ポジションフィックス情報が、ロケーション成分および/または時間成分を備える、請求項12に記載の移動局。
【請求項15】
前記1つまたは複数の非SPSソースが、モーション感知センサを備える、請求項12に記載の移動局。
【請求項16】
前記1つまたは複数の非SPSソースが、CDMA、UMTS、Wi−Fi、WiMAX、ブロードキャストTV、ブロードキャストFM、および/またはブルートゥースを含むワイヤレスネットワークインターフェースを備える、請求項12に記載の移動局。
【請求項17】
前記信号メトリックが、受信信号強度(RSS)、ラウンドトリップ遅延(RTD)、到着時間(TOA)、到着時間差(TDOA)、到来角(AOA)、および/またはドップラ周波数を備える、請求項12に記載の移動局。
【請求項18】
前記ODPエンジンが、
1つまたは複数の基準に少なくとも部分的に基づいて、前記ポジションフィックス情報を前記更新することを実行するために、複数の位置特定アルゴリズムのうちの1つまたは複数を選択すること
を行うようにさらに適合される、請求項12に記載の移動局。
【請求項19】
前記1つまたは複数の基準が、前記信号メトリックの品質を含む、請求項18に記載の移動局。
【請求項20】
前記1つまたは複数の基準が、前記移動局の電力消費を含む、請求項18に記載の移動局。
【請求項21】
衛星測位システム(SPS)信号からポジションフィックス情報を獲得するための手段と、
1つまたは複数の非SPSソースに関連付けられた信号メトリックに少なくとも部分的に基づいて、前記ポジションフィックス情報を更新するための手段と、
前記更新されたポジションフィックス情報を使用して、SPS信号から以降のポジションフィックスを獲得するための手段と
を備える装置。
【請求項22】
前記信号メトリックに少なくとも部分的に基づいて、前記ポジションフィックス情報の不確実性を決定するための手段と、
前記決定された不確実性を不確実性許容値と比較するための手段であって、前記以降のポジションフィックスを前記獲得することが、前記比較に応じて実行される、手段と
をさらに備える、請求項21に記載の装置。
【請求項23】
前記ポジションフィックス情報が、ロケーション成分および/または時間成分を備える、請求項21に記載の装置。
【請求項24】
前記1つまたは複数の非SPSソースが、モーション感知センサを備える、請求項21に記載の装置。
【請求項25】
前記1つまたは複数の非SPSソースが、CDMA、UMTS、Wi−Fi、WiMAX、ブロードキャストTV、ブロードキャストFM、および/またはブルートゥースを含むワイヤレスネットワークインターフェースを備える、請求項21に記載の装置。
【請求項26】
前記信号メトリックが、受信信号強度(RSS)、ラウンドトリップ遅延(RTD)、到着時間(TOA)、到着時間差(TDOA)、到来角(AOA)、および/またはドップラ周波数を備える、請求項21に記載の装置。
【請求項27】
モバイルユニットの前記ポジションフィックス情報を、前記モバイルユニットの運動および/または速度に応じて更新するための手段
をさらに備える、請求項21に記載の装置。
【請求項28】
前記信号メトリックを前記モバイルユニットのロケーションと関連付けるための手段と、
前記信号メトリックの変化に少なくとも部分的に基づいて、新しいポジションフィックスを獲得するためにSPS信号を使用すべきかどうかを決定するための手段と
をさらに備える、請求項27に記載の装置。
【請求項29】
1つまたは複数の基準に少なくとも部分的に基づいて、前記ポジションフィックス情報を前記更新することを実行するために、複数の位置特定アルゴリズムのうちの1つまたは複数を選択するための手段
をさらに備える、請求項21に記載の装置。
【請求項30】
前記1つまたは複数の基準が、前記信号メトリックの品質を含む、請求項29に記載の装置。
【請求項31】
前記1つまたは複数の基準が、前記装置の電力消費を含む、請求項29に記載の装置。
【請求項32】
処理ユニットによって実行された場合に測位を実行する、保存された機械可読命令を備える記憶媒体を備える物品であって、前記命令が、
衛星測位システム(SPS)信号からポジションフィックス情報を表す信号を獲得するためのコードと、
1つまたは複数の非SPSソースに関連付けられた信号メトリックに少なくとも部分的に基づいて、前記ポジションフィックス情報を更新するためのコードと、
前記更新されたポジションフィックス情報を使用して、SPS信号から以降のポジションフィックスを獲得するためのコードと
を備える、物品。
【請求項33】
前記機械可読命令が、
前記信号メトリックに少なくとも部分的に基づいて、前記ポジションフィックス情報の不確実性を決定するためのコードと、
前記決定された不確実性を不確実性許容値と比較するためのコードであって、前記以降のポジションフィックスを前記獲得することが、前記比較に応じて実行される、コードと
をさらに備える、請求項32に記載の物品。
【請求項34】
前記ポジションフィックス情報が、ロケーション成分および/または時間成分を備える、請求項32に記載の物品。
【請求項35】
前記1つまたは複数の非SPSソースが、モーション感知センサを備える、請求項32に記載の物品。
【請求項36】
前記1つまたは複数の非SPSソースが、CDMA、UMTS、Wi−Fi、WiMAX、ブロードキャストTV、ブロードキャストFM、および/またはブルートゥースを含むワイヤレスネットワークインターフェースを備える、請求項32に記載の物品。
【請求項37】
前記信号メトリックが、受信信号強度(RSS)、ラウンドトリップ遅延(RTD)、到着時間(TOA)、到着時間差(TDOA)、到来角(AOA)、および/またはドップラ周波数を備える、請求項32に記載の物品。
【請求項38】
前記機械可読命令が、
移動局の前記ポジションフィックス情報を、前記移動局の運動および/または速度に応じて更新するためのコード
をさらに備える、請求項32に記載の物品。
【請求項39】
前記機械可読命令が、
前記信号メトリックを前記移動局のロケーションと関連付けるためのコードと、
前記信号メトリックの変化に少なくとも部分的に基づいて、新しいポジションフィックスを獲得するためにSPS信号を使用すべきかどうかを決定するためのコードと
をさらに備える、請求項38に記載の物品。
【請求項40】
前記機械可読命令が、
1つまたは複数の基準に少なくとも部分的に基づいて、前記ポジションフィックス情報を前記更新することを実行するために、複数の位置特定アルゴリズムのうちの1つまたは複数を選択するためのコード
をさらに備える、請求項32に記載の物品。
【請求項41】
前記1つまたは複数の基準が、前記信号メトリックの品質を含む、請求項40に記載の物品。
【請求項42】
前記1つまたは複数の基準が、前記選択を実行する移動局の電力消費を含む、請求項40に記載の物品。
【請求項43】
1つまたは複数のSPSおよび/または非SPS測位技術に少なくとも部分的に基づいて、移動局のためのバックグラウンド位置情報を獲得することであって、前記バックグラウンド位置情報が、1つまたは複数のメトリックを含む、獲得することと、
前記1つまたは複数のメトリックを保存することと、
前記1つまたは複数の保存されたメトリックを1つまたは複数の不確実性閾値と比較することと、
前記バックグラウンド位置情報を更新するために、前記1つまたは複数のSPSおよび/または非SPS測位技術のうちの1つまたは複数を選択することであって、前記選択することが、動作条件と前記比較とに少なくとも部分的に基づく、選択することと
を備える方法。
【請求項44】
前記バックグラウンド位置情報が、前記移動局において生成された位置情報を備える、請求項43に記載の方法。
【請求項45】
前記1つまたは複数の非SPS測位技術が、モーション感知センサを備える、請求項43に記載の方法。
【請求項46】
前記1つまたは複数の非SPS測位技術が、CDMA、UMTS、Wi−Fi、WiMAX、RFID、ブロードキャストTV、ブロードキャストFM、および/またはブルートゥースを含むワイヤレスネットワークインターフェースを備える、請求項43に記載の方法。
【請求項47】
前記1つまたは複数のメトリックが、受信信号強度(RSS)、ラウンドトリップ遅延(RTD)、到着時間(TOA)、到着時間差(TDOA)、到来角(AOA)、および/またはドップラ周波数を備える、請求項43に記載の方法。
【請求項48】
前記1つまたは複数のメトリックが、水平推定位置誤差(HEPE)を含む位置不確実性メトリックを備える、請求項43に記載の方法。
【請求項49】
前記1つまたは複数のメトリックが、時間不確実性メトリックを備える、請求項43に記載の方法。
【請求項50】
前記1つまたは複数のメトリックが、信号メトリックの品質を備える、請求項43に記載の方法。
【請求項51】
前記動作条件が、前記選択された1つまたは複数のSPSおよび/または非SPS測位技術のプロセスを調整するためのアルゴリズムを備える、請求項43に記載の方法。
【請求項52】
前記アルゴリズムのプロセスが、前記1つもしくは複数のSPSおよび/もしくは非SPS測位技術の電力消費、バックグラウンド位置情報の前回の更新以降に経過した時間、どのメトリックが関連する不確実性閾値を超えたか、ならびに/またはそのメトリックが関連する不確実性閾値を超えた程度に少なくとも部分的に基づく、請求項51に記載の方法。
【請求項53】
1つまたは複数のSPSおよび/または非SPS測位技術に少なくとも部分的に基づいて、移動局のためのバックグラウンド位置情報を獲得するための手段であって、前記バックグラウンド位置情報が、1つまたは複数のメトリックを含む、手段と、
前記1つまたは複数のメトリックを保存するための手段と、
前記1つまたは複数の保存されたメトリックを1つまたは複数の不確実性閾値と比較するための手段と、
前記バックグラウンド位置情報を更新するために、前記1つまたは複数のSPSおよび/または非SPS測位技術のうちの1つまたは複数を選択するための手段であって、前記選択が、動作条件と前記比較とに少なくとも部分的に基づく、手段と
を備える装置。
【請求項54】
前記バックグラウンド位置情報が、前記移動局において生成された位置情報を備える、請求項53に記載の装置。
【請求項55】
前記1つまたは複数の非SPS測位技術が、モーション感知センサを備える、請求項53に記載の装置。
【請求項56】
前記1つまたは複数の非SPS測位技術が、CDMA、UMTS、Wi−Fi、WiMAX、RFID、ブロードキャストTV、ブロードキャストFM、および/またはブルートゥースを含むワイヤレスネットワークインターフェースを備える、請求項53に記載の装置。
【請求項57】
前記1つまたは複数のメトリックが、受信信号強度(RSS)、ラウンドトリップ遅延(RTD)、到着時間(TOA)、到着時間差(TDOA)、到来角(AOA)、および/またはドップラ周波数を備える、請求項53に記載の装置。
【請求項58】
前記1つまたは複数のメトリックが、水平推定位置誤差(HEPE)を含む位置不確実性メトリックを備える、請求項53に記載の装置。
【請求項59】
前記1つまたは複数のメトリックが、時間不確実性メトリックを備える、請求項53に記載の装置。
【請求項60】
前記1つまたは複数のメトリックが、信号メトリックの品質を備える、請求項53に記載の装置。
【請求項61】
前記動作条件が、前記選択された1つまたは複数のSPSおよび/または非SPS測位技術のプロセスを調整するためのアルゴリズムを備える、請求項53に記載の装置。
【請求項62】
前記アルゴリズムのプロセスが、前記1つもしくは複数のSPSおよび/もしくは非SPS測位技術の電力消費、バックグラウンド位置情報の前回の更新以降に経過した時間、どのメトリックが関連する不確実性閾値を超えたか、ならびに/またはそのメトリックが関連する不確実性閾値を超えた程度に少なくとも部分的に基づく、請求項61に記載の装置。
【請求項63】
処理ユニットによって実行された場合に測位を実行する、保存された機械可読命令を備える記憶媒体を備える物品であって、前記命令が、
1つまたは複数のSPSおよび/または非SPS測位技術に少なくとも部分的に基づいて、移動局のためのバックグラウンド位置情報を獲得するためのコードであって、前記バックグラウンド位置情報が、1つまたは複数のメトリックを含む、コードと、
前記1つまたは複数のメトリックを保存するためのコードと、
前記1つまたは複数の保存されたメトリックを1つまたは複数の不確実性閾値と比較するためのコードと、
前記バックグラウンド位置情報を更新するために、前記1つまたは複数のSPSおよび/または非SPS測位技術のうちの1つまたは複数を選択するためのコードであって、前記選択が、動作条件と前記比較とに少なくとも部分的に基づく、コードと
を備える、物品。
【請求項64】
前記バックグラウンド位置情報が、前記移動局において生成された位置情報を備える、請求項63に記載の物品。
【請求項65】
前記1つまたは複数の非SPS測位技術が、モーション感知センサを備える、請求項63に記載の物品。
【請求項66】
前記1つまたは複数の非SPS測位技術が、CDMA、UMTS、Wi−Fi、WiMAX、RFID、ブロードキャストTV、ブロードキャストFM、および/またはブルートゥースを含むワイヤレスネットワークインターフェースを備える、請求項63に記載の物品。
【請求項67】
前記1つまたは複数のメトリックが、受信信号強度(RSS)、ラウンドトリップ遅延(RTD)、到着時間(TOA)、到着時間差(TDOA)、到来角(AOA)、および/またはドップラ周波数を備える、請求項63に記載の物品。
【請求項68】
前記1つまたは複数のメトリックが、水平推定位置誤差(HEPE)を含む位置不確実性メトリックを備える、請求項63に記載の物品。
【請求項69】
前記1つまたは複数のメトリックが、時間不確実性メトリックを備える、請求項63に記載の物品。
【請求項70】
前記1つまたは複数のメトリックが、信号メトリックの品質を備える、請求項63に記載の物品。
【請求項71】
前記動作条件が、前記選択された1つまたは複数のSPSおよび/または非SPS測位技術のプロセスを調整するためのアルゴリズムを備える、請求項63に記載の物品。
【請求項72】
前記アルゴリズムのプロセスが、前記1つもしくは複数のSPSおよび/もしくは非SPS測位技術の電力消費、バックグラウンド位置情報の前回の更新以降に経過した時間、どのメトリックが関連する不確実性閾値を超えたか、ならびに/またはそのメトリックが関連する不確実性閾値を超えた程度に少なくとも部分的に基づく、請求項71に記載の物品。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2012−529059(P2012−529059A)
【公表日】平成24年11月15日(2012.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−514196(P2012−514196)
【出願日】平成22年6月4日(2010.6.4)
【国際出願番号】PCT/US2010/037499
【国際公開番号】WO2010/141885
【国際公開日】平成22年12月9日(2010.12.9)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】