説明

カーナビゲーション装置、カーナビゲーションシステム、カーナビゲーション方法、およびカーナビゲーションプログラム。

【課題】メモリ容量やコストの大幅な増加を回避しつつ、製品出荷時に組み込まれていない言語のテキストを表示させることができるカーナビゲーション装置等を提供する。
【解決手段】本カーナビゲーション装置は、ルート案内を行い、表示部102とメニューテキスト記憶部103とを備える。メニューテキスト記憶部103は、表示部102におけるHMI部品に表示されるベーステキスト文字列の情報と、HMI部品の表示サイズの情報と、HMI部品データベース104に記憶する。また、ベーステキスト文字列、ベース言語、および翻訳言語の情報と、を送信する送信する。また、送信された情報に基づいて翻訳テキスト文字列の情報を受信する。また、受信された翻訳テキスト文字列の情報のうち、HMI部品の表示サイズ以内の翻訳テキスト文字列の情報を記憶する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カーナビゲーション装置、カーナビゲーションシステム、カーナビゲーション方法、およびカーナビゲーションプログラムに関する。特に、ユーザによって使用する言語を選択でき、選択された言語で画面上のメニューテキストを切り替えられるカーナビゲーションシステム、つまり多言語対応カーナビゲーションシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、カーナビゲーションシステムや電子書籍システムとして、ベースとなる言語の文字列を含むテキストを、他の言語に翻訳して表示部に表示させる多言語対応システムが知られている。例えば、製品企画時に展開仕向け先を決定しておき、各メニューテキストに対応した他言語データを全て内部メモリに保持しておくことで、ユーザが選択した言語で画面上のテキストを切り替えるものが知られている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−098727号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の多言語対応システムにおいては、製品企画時に想定されるマーケットに対してしか提供することができなかった。つまり、製品出荷時に組み込まれている言語以外で表示させることができなかった。
【0005】
仮に全ての言語に対応させようとする場合は、製品企画時に想定されるマーケットだけでなく、全ての言語データを保持しなければならないため、メモリ容量が飛躍的に増大する。また、これに伴いコストも増大してしまう。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、メモリ容量やコストの大幅な増加を回避しつつ、製品出荷時に組み込まれていない言語のテキスト文字列を表示させることができるカーナビゲーション装置、カーナビゲーションシステム、カーナビゲーション方法、およびカーナビゲーションプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のカーナビゲーション装置は、ルート案内を行うカーナビゲーション装置であって、表示部と、前記表示部における表示対象領域に表示されるベース言語の文字列であるベーステキスト文字列の情報と、前記表示対象領域の表示サイズの情報と、を記憶する記憶部と、前記ベーステキスト文字列の情報と、前記ベース言語および前記ベース言語から翻訳される翻訳言語の情報と、を送信する送信部と、前記送信部により送信された情報に基づいて前記ベーステキスト文字列が翻訳された前記翻訳言語の文字列である翻訳テキスト文字列の情報を受信する受信部と、を備え、前記記憶部は、前記受信部により受信された前記翻訳テキスト文字列の情報のうち、前記表示対象領域の表示サイズ以内の翻訳テキスト文字列の情報を記憶する。
【0008】
この構成によれば、ベース言語のベーステキスト文字列を記憶しておき、ベーステキスト文字列とベース言語と翻訳言語の情報から翻訳テキスト文字列の情報を取得することで、その中で表示対象領域の表示サイズに収まる翻訳テキスト文字列を表示させることができる。したがって、メモリ容量やコストの大幅な増加を回避しつつ、製品出荷時に組み込まれていない言語のテキスト文字列を表示させることができる。
【0009】
本発明のカーナビゲーションシステムは、ルート案内を行うカーナビゲーションシステムであって、表示部と、前記表示部における表示対象領域に表示されるベース言語の文字列であるベーステキスト文字列の情報と、前記表示対象領域の表示サイズの情報と、を記憶する記憶部と、前記翻訳言語の情報を保持する翻訳データベースを管理し、前記ベーステキスト文字列の情報と、前記ベース言語および前記ベース言語から翻訳される翻訳言語の情報と、に基づいて、前記ベーステキスト文字列が翻訳された前記翻訳言語の文字列である翻訳テキスト文字列の情報を前記翻訳データベースから検索する翻訳テキスト検索部と、前記翻訳テキスト検索部により検索された翻訳テキスト文字列の情報のうち、前記表示対象領域の表示サイズ以内の翻訳テキスト文字列の情報を選定するテキスト取得部と、を備え、前記記憶部が、前記テキスト取得部により選定された翻訳テキスト文字列の情報を記憶する。
【0010】
この構成によれば、ベース言語のベーステキスト文字列を記憶しておき、ベーステキスト文字列とベース言語と翻訳言語の情報から翻訳テキスト文字列の情報を取得することで、その中で表示対象領域の表示サイズに収まる翻訳テキスト文字列を表示させることができる。したがって、メモリ容量やコストの大幅な増加を回避しつつ、製品出荷時に組み込まれていない言語のテキスト文字列を表示させることができる。
【0011】
本発明のカーナビゲーション方法は、ルート案内を行うカーナビゲーション装置のカーナビゲーション方法であって、表示部における表示対象領域に表示されるベース言語の文字列であるベーステキスト文字列の情報と、前記表示対象領域の表示サイズの情報と、を記憶部により記憶するステップと、前記ベーステキスト文字列の情報と、前記ベース言語および前記ベース言語から翻訳される翻訳言語の情報と、を送信するステップと、前記送信された情報に基づいて前記ベーステキスト文字列が翻訳された前記翻訳言語の文字列である翻訳テキスト文字列の情報を受信するステップと、前記受信された前記翻訳テキスト文字列の情報のうち、前記表示対象領域の表示サイズ以内の翻訳テキスト文字列の情報を前記記憶部により記憶するステップと、を有する。
【0012】
この方法によれば、ベース言語のベーステキスト文字列を記憶しておき、ベーステキスト文字列とベース言語と翻訳言語の情報から翻訳テキスト文字列の情報を取得することで、その中で表示対象領域の表示サイズに収まる翻訳テキスト文字列を表示させることができる。したがって、メモリ容量やコストの大幅な増加を回避しつつ、製品出荷時に組み込まれていない言語のテキスト文字列を表示させることができる。
【0013】
本発明のカーナビゲーションプログラムは、上記カーナビゲーション方法の各ステップをコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【0014】
このプログラムによれば、ベース言語のベーステキスト文字列を記憶しておき、ベーステキスト文字列とベース言語と翻訳言語の情報から翻訳テキスト文字列の情報を取得することで、その中で表示対象領域の表示サイズに収まる翻訳テキスト文字列を表示させることができる。したがって、メモリ容量やコストの大幅な増加を回避しつつ、製品出荷時に組み込まれていない言語のテキスト文字列を表示させることができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、メモリ容量やコストの大幅な増加を回避しつつ、製品出荷時に組み込まれていない言語のテキスト文字列を表示対象領域の表示サイズに収まるように表示させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の第1の実施形態におけるカーナビゲーションシステムの構成例を示すブロック図
【図2】本発明の第1の実施形態におけるカーナビゲーションシステムの画面遷移時の動作例を示すフローチャート
【図3】本発明の第1の実施形態におけるジャンル検索画面(日本語)の一例を示す図
【図4】本発明の第1の実施形態におけるHMI部品データベース(ベーステキスト文字列のみ)の一例を示す図
【図5】本発明の第1の実施形態における翻訳テキスト文字列の抽出イメージを示す図
【図6】本発明の第1の実施形態におけるHMI部品データベース(英語テキスト文字列を保存したケース)の一例を示す図
【図7】本発明の第1の実施形態におけるジャンル検索画面(英語)の一例を示す図
【図8】本発明の第1の実施形態における翻訳テキスト文字列および略語テキスト文字列の抽出イメージを示す図
【図9】本発明の第2の実施形態におけるカーナビゲーションシステムの構成例を示すブロック図
【図10】本発明の第3の実施形態における多言語対応カーナビゲーションシステムの構成例を示すブロック図
【図11】本発明の第4の実施形態における多言語対応カーナビゲーションシステムの構成例を示すブロック図
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
【0018】
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態におけるカーナビゲーションシステムの構成例を示すブロック図である。図1に示すカーナビゲーションシステム1は、車両に搭載されたカーナビゲーション装置100と、カーナビゲーション装置100に接続される携帯電話200と、インターネット等に接続され、携帯電話200と通信可能な翻訳サーバ300と、を有して構成される。
【0019】
カーナビゲーションシステム1は、複数の言語に対応可能な多言語対応カーナビゲーションシステムである。携帯電話200は、携帯通信機の一例であってこれ以外であってもよく、携帯型PCや携帯情報端末等の携帯通信機であってもよい。
【0020】
カーナビゲーション装置100は、言語選択部101、表示部102、およびメニューテキスト記憶部103を備える。カーナビゲーション装置100は、表示部102の表示を介して、ユーザに対してルート案内を行う。また、カーナビゲーション装置100は、周知のCPU、ROM、RAMなどを有し、表示部102およびメニューテキスト記憶部103が有する機能を実現する。
【0021】
言語選択部101は、表示部102に表示される表示言語を指定する。例えば、表示言語が第1言語としてのベース言語であるときに、言語選択部101により、ベース言語から翻訳される第2言語としての翻訳言語に切り替える。したがって、ユーザが普段使用している言語、使用を希望する言語で表示させることができる。
【0022】
表示部102は、道路ネットワークや背景データを用いて任意地点周辺の地図を描画したり、表示画面においてボタンやリストといったHMI(Human Machine Interface)部品を用いて任意のメニュー画面を描画したりする。また、表示部102は、メニューテキスト記憶部103に保持されているテキスト文字列等を画面上に表示する。表示部102は、液晶ディスプレイ等のディスプレイ部分を含み、表示制御機能も有している。
【0023】
HMI部品とは、ユーザとカーナビゲーション装置100との間に介在し、ユーザへの情報提供、カーナビゲーション装置100への指令などをやりとりするものである。例えば、後述する図3のように、表示部102により目的地の決定等を行うためにジャンル検索画面が表示されているとする。このジャンル検索画面においては、画面の背景、ジャンル検索の内容(例えば、病院等のジャンル)、ジャンル検索画面に含まれる各操作ボタンの枠(例えば、ユーザによる病院等への入力操作が有効な画面上の範囲や外枠線)、各操作ボタンに記載されたテキスト文字列(例えば、病院というテキスト文字列自体)、等がHMI部品に該当する。各操作ボタンは、テキスト文字列が表示される表示対象領域の1つである。
【0024】
メニューテキスト記憶部103は、HMI部品毎に各種情報を保持するHMI部品データベース104を内部のメモリに有する。HMI部品データベース104は、HMI部品ID、ベーステキスト文字列、表示サイズ、の情報を少なくとも保持する。図4は、HMI部品データベース104の一例を示す図である。図4では、未だ翻訳テキスト文字列が登録されていない状態を示している。
【0025】
HMI部品IDは、各HMI部品と一意に対応付け可能なHMI部品を識別するための識別情報である。ベーステキスト文字列は、HMI部品IDで識別されるベース言語(ここでは日本語)としてのテキスト文字列(病院、警察、学校等のテキスト文字列)である。表示サイズは、表示対象領域としてのHMI部品において表示可能なテキスト文字列の文字数等である。なお、同じHMI部品であっても、表示サイズ内に収まる文字数が異なることがある。例えば、文字「I」が5つ収まる表示サイズと文字「W」が3つ収まる表示サイズとが同一であることも有り得る。
【0026】
翻訳テキスト文字列は、HMI部品IDで識別される英語としてのテキスト文字列(病院、警察、学校等のテキストが翻訳されたテキスト文字列)である。翻訳テキスト文字列は、同一のHMI部品IDで識別されるベーステキスト文字列に対応するものである。翻訳テキスト文字列として、複数の言語の翻訳テキスト文字列が含まれていてもよい。
【0027】
図4ではHMI部品としてジャンル検索画面上の操作ボタンに記載されるテキスト文字列を例としており、全てのHMI部品の表示サイズは一例として8文字以内としている。
【0028】
また、メニューテキスト記憶部103は、内部のHMI部品データベース104に情報を記憶させるための記憶制御機能、携帯電話200と通信を行うための通信機能を有している。本実施形態では、携帯電話200のテキスト取得部201とカーナビゲーション装置100のメニューテキスト記憶部103との間では、Bluetooth(登録商標)通信やUSB通信が行われる。
【0029】
メニューテキスト記憶部103は、HMI部品に記載されるテキスト文字列を表示部102に表示させる際に、言語選択部101により指定された表示言語(ベース言語や翻訳言語)のテキスト文字列をHMI部品データベース104に保持しておく。また、メニューテキスト記憶部103は、必要時には、上記のHMI部品に対応したテキスト文字列を取得する。
【0030】
また、メニューテキスト記憶部103は、言語選択部101により指定された表示言語のテキスト文字列が存在しない場合、テキスト取得部201に対して、ベース言語(例えば、日本語)および翻訳言語(例えば、英語)と、ベース言語のテキスト文字列(ベーステキスト文字列)と、HMI部品の表示サイズと、の情報を含むリクエスト情報作成要求をテキスト取得部201へ通知する。
【0031】
メニューテキスト記憶部103は、上記のリクエスト情報作成要求の通知(送信)後、携帯電話200のテキスト取得部201から翻訳テキスト文字列を取得(受信)し、HMI部品データベース104へ保存する。つまり、メニューテキスト記憶部103は、送信した情報に基づいてベーステキスト文字列が翻訳された翻訳テキスト文字列の情報を受信する受信部としての機能を有する。
【0032】
本実施形態では、メニューテキスト記憶部103は、携帯電話200のテキスト取得部201から、ベーステキスト文字列が翻訳され、表示サイズ以内の翻訳テキスト文字列の情報を受信する。そして、受信された翻訳テキスト文字列つまりテキスト取得部201により選定された翻訳テキスト文字列の情報をHMI部品データベース104に記憶する。
【0033】
このように、メニューテキスト記憶部103は、受信された翻訳テキスト文字列の情報のうち、HMI部品の表示サイズ以内の(表示サイズに収まる)翻訳テキスト文字列の情報を、HMI部品データベース104に記憶する。
【0034】
カーナビゲーション装置100は、他にも、入力部、現在位置演算部、地図データベース、経路探索部、施設検索部、等の一般的な構成部を備えている。
【0035】
入力部は、ユーザによるボタン押下操作やスクロール操作による入力の情報を取得する。現在位置演算部は、GPS(Global Positioning System)受信機や加速度・角速度・車速センサを用いて、現在位置と方位とを算出する。地図データベースは、地図情報としての道路ネットワーク・背景データ・施設等の情報を保持する。経路探索部は、道路ネットワーク内のリンク接続情報から最適な経路を算出する。施設検索部は、施設情報内のカテゴリ情報から任意のPOI(Point of Interest)を選択する。
【0036】
携帯電話200は、テキスト取得部201および通信部202を備える。また、携帯電話200は、周知のCPU、ROM、RAMなどを有し、テキスト取得部201が有する機能を実現する。
【0037】
テキスト取得部201は、メニューテキスト記憶部103内に言語選択部101で指定された言語に対応する翻訳テキスト文字列が保持されていなかった場合、メニューテキスト記憶部103からリクエスト情報生成要求を受け取る。そして、テキスト取得部201は、リクエスト情報生成要求に基づいて翻訳サーバ300に翻訳テキスト文字列を問い合わせるためのリクエスト情報を生成し、翻訳サーバ300へ送信する。リクエスト情報は、ベーステキスト文字列、ベース言語、翻訳言語の情報を含む。
【0038】
また、テキスト取得部201は、翻訳サーバ300から取得した翻訳テキスト検索結果から、翻訳テキスト文字列を表示すべきHMI部品の表示サイズに収まる翻訳テキスト文字列を選定し、その翻訳テキスト文字列をメニューテキスト記憶部103に送信する。
【0039】
通信部202は、テキスト取得部201で生成されたリクエスト情報をもとに、翻訳サーバ300との間でインターネット等を介してデータを通信する。例えば、通信部202は、リクエスト情報を送信したり、リクエスト情報に対するレスポンス情報を受信したりする。
【0040】
携帯電話200は、他にも、マイク部、スピーカ部、入力部、表示部、アンテナ部、等の一般的な構成部を備えている。
【0041】
マイク部は、ユーザの音声等を入力する、スピーカ部は、対話者の声等を出力する。入力部は、ユーザによるボタン押下操作やスクロール操作による入力の情報を取得する。表示部は、ユーザの入力等に従って情報を提示する。アンテナ部は、基地局と通信して音声やデータを通信する。
【0042】
翻訳サーバ300は、翻訳テキスト検索部301および通信部302を備える。また、翻訳サーバ300は、周知のCPU、ROM、RAMなどを有し、翻訳テキスト検索部301が有する機能を実現する。
【0043】
また、翻訳サーバ300は、翻訳データベース303を管理しているが、翻訳データベース303は翻訳サーバ300内にあっても、翻訳サーバ300外にあってもよい。翻訳サーバ300が外部にある場合には、よりよい翻訳データベースがある場合に即時に対応することができる。
【0044】
翻訳テキスト検索部301は、翻訳データベース303を参照し、テキスト取得部201からのリクエスト情報に基づいて、該当する1つ以上の翻訳テキスト文字列を検索し、リクエスト情報に対するレスポンス情報を生成する。つまり、翻訳テキスト検索部301は、リクエスト情報に含まれるベーステキスト文字列、ベース言語、および翻訳言語の情報に基づいて、翻訳データベース303から翻訳テキスト文字列の情報を検索する。なお、レスポンス情報には、1つ以上の翻訳テキスト文字列(翻訳結果リスト)が含まれる。
【0045】
通信部302は、携帯電話200からのリクエスト情報を受信したり、レスポンス情報を携帯電話200へ送信(返信)したりする。
【0046】
なお、図1に示したカーナビゲーションシステム1の構成は、例えば、将来的な翻訳サーバ300のアドレス変更等を考慮し、テキスト取得部201をアップデート可能なアプリケーションとして携帯電話200側に設置した場合に好適である。
【0047】
次に、ユーザの操作を介してPOI検索画面(ジャンル検索画面)へ遷移する際の具体例について、図2を用いて説明する。カーナビゲーション装置100は、ユーザの操作に応じて、ジャンル検索画面を表示させるために以下の処理を行う。なお、図2のフロー開始時にはHMI部品データベース104に図4に示す情報が保持されているものとする。
【0048】
第1に、ベース言語を日本語とし、ユーザが設定している表示言語も日本語のケースについて説明をする。
【0049】
まず、言語選択部101は、入力部等へのユーザ操作を介して、設定済みの表示言語(日本語)を取得する。(ステップS101)。続いて、カーナビゲーション装置100は、表示部102が表示すべきジャンル検索画面上のHMI部品を特定し、該当の部品数(6部品)分、以下の処理を繰り返す(ステップS102)。
【0050】
メニューテキスト記憶部103は、表示部102により表示すべきHMI部品(ジャンル検索画面上のHMI部品)のID(1001〜1006)を取得し、HMI部品データベース104で保持しているテキスト文字列(病院、警察、学校、ゴルフ場、駅、ホテル、等)を検索する。(ステップS103)。
【0051】
メニューテキスト記憶部103は、表示部102により表示すべき上記のテキスト文字列をHMI部品データベース104から全て取得可能か判定する(ステップS104)。ここでは、図4に示す情報がHMI部品データベース104に保持されているので、全て取得できる。続いて、表示部102は、各HMI部品に取得された各テキスト文字列を表示する。(ステップS105)。
【0052】
全てのHMI部品に対して上記処理(ステップS102〜S105の処理)が行われたら、表示部102は、画面表示させる準備ができたと判断し、画面遷移を実行する(ステップS106)。これにより、図3に示すようなジャンル検索画面が表示される。図3では、表示部102の画面上のHMI部品と当該HMI部品のIDとの関係も合わせて示している。
【0053】
第2に、ベース言語を日本語とし、ユーザが設定している表示言語を日本語から英語に変更するケースについて説明をする。
【0054】
まず、言語選択部101は、入力部等へのユーザ操作を介して、設定済みの表示言語(英語)を取得する(ステップS101)。続いて、カーナビゲーション装置100は、表示部102が表示すべきジャンル検索画面上のHMI部品を特定し、該当の部品数(6部品)分、以下の処理を繰り返す(ステップS102)。
【0055】
メニューテキスト記憶部103は、表示部102により表示すべきHMI部品ジャンル検索画面上のHMI部品)のID(1001〜1006)を取得し、HMI部品データベース104で保持しているテキスト文字列を検索する(ステップS103)。
【0056】
メニューテキスト記憶部103は、表示部102により表示すべきテキスト文字列をHMI部品データベース104から全て取得可能か判定する(ステップS104)。ここで、図4に示す通り、現時点ではベース言語(ここでは日本語)のテキスト文字列しかHMI部品データベースには存在しない。そのため、メニューテキスト記憶部103は、翻訳テキスト文字列を取得するためのリクエスト情報を作成するようリクエスト情報作成要求を携帯電話200へ通知する。
【0057】
携帯電話200のテキスト取得部201は、リクエスト情報作成要求に基づいてリクエスト情報を作成する(ステップS201)。リクエスト情報には、少なくとも、元の言語(ベース言語:日本語)と、翻訳する言語(翻訳言語:英語)と、翻訳対象のベース言語のテキスト文字列(ベーステキスト文字列)と、が含まれている。
【0058】
続いて、通信部202は、翻訳サーバ300のアドレスを一意に特定可能な例えばURL(Uniform Resource Locator)に従って、生成されたリクエスト情報を翻訳サーバ300へ送信する(ステップS202)。
【0059】
翻訳サーバ300の通信部302は、携帯電話200から送信されてきたリクエスト情報を受信(ステップS301)し、翻訳テキスト検索部301が、リクエスト情報に従って翻訳処理を行う(ステップS302)。翻訳処理では、翻訳テキスト検索部301が、翻訳データベース303を参照し、リクエスト情報に含まれるベーステキスト文字列が翻訳された翻訳テキスト文字列を検索する。図5は、翻訳処理により病院、警察、学校を翻訳した例を示す図である。
【0060】
通信部302は、翻訳を行った結果としての複数の翻訳テキスト文字列をレスポンス情報に含めて、リクエスト元(携帯電話200)にレスポンス情報を送信する。(ステップS303)
【0061】
携帯電話200の通信部202は、翻訳サーバ300から送信されてきたレスポンス情報を受信する(ステップS203)。続いて、テキスト取得部201は、HMI部品データベース104を参照し、レスポンス情報に含まれる翻訳テキスト文字列のうち、その文字列に対応するHMI部品に対して定義されている表示サイズ(ここでは8文字)に収まる翻訳テキスト文字列を選定する(ステップS204)。
【0062】
図5の例では、レスポンス情報に含まれる病院の翻訳テキスト文字列は、Hospital(8文字)、Clinic(6文字)、Doctor‘s office(15文字)の3つであり、表示サイズ8文字以内の文字列は2つ存在する。この場合、テキスト取得部201は、例えば最初の文字列(Hospital)をHMI部品に表示すべき翻訳テキスト文字列として選定する。なお、ここでは、より一般的な表現が最初にあると想定されるため選定しているが、一番短い文字列を翻訳サーバ300からの優先度によって選定してもよい。
【0063】
また、図5の例では、警察の翻訳テキスト文字列は、Police(6文字)、Police station(14文字)の2つである。テキスト取得部201は、表示サイズ8文字以内の文字列(Police)をHMI部品に表示すべき翻訳テキスト文字列として選定する。
【0064】
さらに、図5の例では、学校の翻訳テキスト文字列は、School(6文字)の1つのみであり、かつ表示サイズ8文字以内である。テキスト取得部201は、HMI部品に表示すべき翻訳テキスト文字列としてSchoolをそのまま選定する。
【0065】
テキスト取得部201は、上記のように選定した翻訳テキスト文字列をHMI部品データベース104に保存すべく、メニューテキスト記憶部103へ通知する。そして、メニューテキスト記憶部103は、HMI部品データベース104へ選定された翻訳テキスト文字列を記憶させる(ステップS205)。図6は、翻訳テキスト文字列を保存した後のHMI部品データベースの一例を示す図である。
【0066】
続いて、表示部102は、HMI部品データベース104から該当するHMI部品に対応する翻訳テキスト文字列を取得し、HMI部品に各翻訳テキスト文字列を表示する。(ステップS105)。
【0067】
全てのHMI部品に対して上記処理が行われたら、表示部102は、画面表示させる準備ができたと判断し、画面遷移を実行する(ステップS106)。図7は最終的に表示されるジャンル検索画面の一例を示す図である。
【0068】
上記では、翻訳サーバ300から取得された翻訳テキスト文字列のいずれかがHMI部品の表示サイズに収まるケースを説明したが、実際には表示サイズに収まらないケースもあり得る。図8を用いて、このようにHMI部品の表示サイズ以内の翻訳テキスト文字列の情報が不在である場合のカーナビゲーションシステム1の動作例について説明する。図8は、テキスト文字列の変換過程のイメージを示す図である。
【0069】
例えば、ガソリンスタンド(日本語)をベーステキスト文字列として送信し、翻訳サーバ300からその翻訳テキスト文字列を取得した場合、Filling station(15文字)、Service station(15文字)、Gas station(11文字)、Petrol station(14文字)の4つが取得できたとする。上記4つの文字列は、いずれも表示サイズ8文字を超過しており、このままではHMI部品の表示枠からはみ出してしまう。そのため、ユーザは、表示部102を介して正常にボタン名称を認識することができない。
【0070】
そこで、テキスト取得部201は、翻訳テキスト文字列に含まれる各単語を分解し、それぞれの略語を翻訳サーバへ問い合わせる。つまり、テキスト取得部201は、翻訳テキスト文字列の略語を要求するための略語要求情報を送信する。略語要求情報には、分解された各単語の情報が含まれる。ここで、略語を問い合わせる翻訳サーバは、前述の翻訳サーバ300と同一でも良いし、別途略語を検索するサーバとしても良い。
【0071】
その結果、テキスト取得部201は、Filling sta.(12文字)、Serv. sta.(10文字)、Gas sta.(8文字)、Petrol sta.(11文字)の4つの略語を含む翻訳テキスト文字列(略語テキスト文字列)を取得できる。つまり、テキスト取得部201は、送信された略語要求情報に基づく翻訳テキスト文字列の略語の情報を受信する。この例では、テキスト取得部201は、最終的に表示サイズ8文字に収まる翻訳テキスト文字列としてGas sta.に決定する。
【0072】
表示部201は、決定された翻訳テキスト文字列としてGas sta.を表示する。これにより、単純に翻訳データベース303を用いて翻訳しただけでは表示サイズに収まらない場合であっても、HMI部品の枠をはみ出すことなく、正常に表示することができる。
【0073】
このように、本実施形態のカーナビゲーション装置100は、システム内部にHMI部品データベース104を保持している。HMI部品データベース104にHMI部品に対応した表示言語の翻訳テキスト文字列が存在しない場合、翻訳サーバ300から1つ以上の翻訳テキスト文字列を取得する。そして、該当するHMI部品の表示サイズに収まる翻訳テキスト文字列を選定し、その翻訳テキスト文字列を用いて表示部102の画面に表示する。
【0074】
本実施形態のカーナビゲーションシステム1、カーナビゲーション装置100によれば、メモリ容量やコストの大幅な増加を回避しつつ、製品出荷時に組み込まれていない言語のテキスト文字列を表示させることができる。また、製品企画時に想定していなかった展開仕向け先に対しても、ソフトウェアや言語データを作り変えることなく、容易に展開することができる。また、ベース言語のテキスト文字列のみを保持するだけで、所望の言語に翻訳されたテキスト文字列を表示することができる。
【0075】
また、翻訳テキスト文字列が表示サイズに収まるようにすることで、ベーステキスト文字列を翻訳したときに表示部102の画面上で表示できるかを確認するといったデータ作成の為の膨大な作業が不要となる。さらに、カーナビゲーション装置100の表示部102の画面は通常小さいが、HMI部品の表示サイズ以内に表示される翻訳テキスト文字列を収めることで、地図や案内情報の視認性の低下を回避することができる。
【0076】
(第2の実施形態)
メニューテキスト記憶部103が有するHMI部品データベース104の内容を、内部メモリに保存する代わりに又は保存するとともに、外部メモリへ出力し外部装置により読み込めるようにしてもよい。そのために、本実施形態のカーナビゲーションシステム1Bのカーナビゲーション装置100Bは、外部メモリ入出力部105を備える。
【0077】
図9は本発明の第2の実施形態におけるカーナビゲーションシステム1Bの構成例を示すブロック図である。なお、本実施形態において、第1の実施形態と同様の構成については同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0078】
カーナビゲーション装置100Bの外部メモリ入出力部105は、SD(Secure Digital)カードやUSB(Universal Serial Bus)メモリ等の外部メモリへ、HMI部品データベース104に保持された情報を書き込む。HMI部品データベース104に保持された情報とは、ベーステキスト文字列、HMI部品の表示サイズ、翻訳テキスト文字列の情報、等である。これにより、ユーザは外部のPC(Personal Computer)等で翻訳テキスト文字列を参照することができる。また、PC等の入力部を介して、翻訳テキスト文字列を自分好みの別の文言にユーザ自ら修正することが可能となる。外部メモリ入出力部105が外部メモリへ書き込むタイミングは、例えば図2のステップS205と同じタイミングである。
【0079】
また、外部メモリ入出力部105は、外部のPC上で修正したHMI部品データベース104の内容を保存した外部メモリを接続する。このとき、外部メモリ入出力部105は、外部メモリ上のデータテーブルの情報をメニューテキスト記憶部103の内部メモリのHMI部品データベース104に保存する。これにより、ユーザが修正した翻訳テキスト文字列を表示部102により画面上に表示することが可能となる。
【0080】
また、カーナビゲーション装置100Bの不図示の入力部等により、HMI部品データベースに保持された情報を編集してもよい。つまり、カーナビゲーション装置100Bの入力部が編集操作部として機能してもよい。これにより、HMI部品において翻訳テキスト文字列について所望の表示を行うことができる。
【0081】
(第3の実施形態)
図10は本発明の第3の実施形態におけるカーナビゲーションシステム1Cの構成例を示すブロック図である。図10に示すカーナビゲーション装置100Cは、携帯電話200を用いずに、翻訳サーバ300へ直接アクセスする。図10に示すように、カーナビゲーション装置100Cは、第1の実施形態では携帯電話200が備えていたテキスト取得部201と通信部202とを備える。なお、本実施形態において、第1の実施形態と同様の構成については同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。図10に示した構成は、例えば、翻訳サーバ300へのアクセス先アドレスが将来的にも変更にならない場合に好適である。
【0082】
テキスト取得部201および通信部202の機能は、図1に示した構成の場合と同様である。したがって、テキスト取得部201は、通信部202により受信された複数の翻訳テキスト文字列の情報のうち、表示対象領域としてのHMI部品の表示サイズ以内の翻訳テキスト文字列の情報を選定する。そして、テキスト取得部201は、選定された翻訳テキスト文字列の情報をHMI部品データベース104に記憶させる。
【0083】
このような本実施形態のカーナビゲーションシステム1C、カーナビゲーション装置100Cによれば、携帯電話を備えない場合であっても、メモリ容量やコストの大幅な増加を回避しつつ、製品出荷時に組み込まれていない言語のテキスト文字列を表示させることができる。
【0084】
(第4の実施形態)
図11は本発明の第4の実施形態におけるカーナビゲーションシステム1Dの構成例を示すブロック図である。図11に示すカーナビゲーション装置100Dは、カーナビゲーション装置100Dが通信部202を備え、翻訳サーバ300Dがテキスト取得部201を備える。また、カーナビゲーション装置100Dは、携帯電話200を備えていない。つまり、翻訳サーバ300Dが翻訳テキスト文字列のフィルタリングを行うことを想定している。なお、本実施形態において、第1の実施形態と同様の構成については同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。図11に示した構成は、例えば、翻訳サーバ300として、汎用的な翻訳サーバではなく、本カーナビゲーションシステム1Dに特化した翻訳サーバを設ける場合に好適である。
【0085】
このような本実施形態のカーナビゲーションシステム1Dによれば、携帯電話を備えない場合であっても、メモリ容量やコストの大幅な増加を回避しつつ、カーナビゲーション装置100の処理付加を軽減させて、製品出荷時に組み込まれていない言語のテキスト文字列を表示させることができる。
【0086】
なお、第2の実施形態と、第3の実施形態または第4の実施形態と、を組み合わせてもよい。
【0087】
本発明は、上記実施形態の構成に限られるものではなく、特許請求の範囲で示した機能、または上記実施形態の構成が持つ機能が達成できる構成であればどのようなものであっても適用可能である。
【0088】
また、本発明は、上記実施形態の機能を実現するプログラムを、ネットワークあるいは各種記憶媒体を介してカーナビゲーションシステムに供給し、このカーナビゲーションシステムのコンピュータが読み出して実行するプログラムも適用範囲である。
【産業上の利用可能性】
【0089】
本発明は、メモリ容量やコストの大幅な増加を回避しつつ、製品出荷時に組み込まれていない言語のテキスト文字列を表示させることができるカーナビゲーション装置、カーナビゲーションシステム、カーナビゲーション方法、カーナビゲーションプログラム等に有用である。特に、低コストでグローバルに展開することが要求される車載用途などに有用である。
【符号の説明】
【0090】
1、1B、1C、1D カーナビゲーションシステム
100、100B、100C、100D カーナビゲーション装置
101 言語選択部
102 表示部
103 メニューテキスト記憶部
104 HMI部品データベース
105 外部メモリ入出力部
200 携帯電話
201 テキスト取得部
202 通信部(携帯電話側)
300、300D 翻訳サーバ
301 翻訳テキスト検索部
302 通信部(翻訳サーバ側)
303 翻訳データベース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ルート案内を行うカーナビゲーション装置であって、
表示部と、
前記表示部における表示対象領域に表示されるベース言語の文字列であるベーステキスト文字列の情報と、前記表示対象領域の表示サイズの情報と、を記憶する記憶部と、
前記ベーステキスト文字列の情報と、前記ベース言語および前記ベース言語から翻訳される翻訳言語の情報と、を送信する送信部と、
前記送信部により送信された情報に基づいて前記ベーステキスト文字列が翻訳された前記翻訳言語の文字列である翻訳テキスト文字列の情報を受信する受信部と、
を備え、
前記記憶部は、前記受信部により受信された前記翻訳テキスト文字列の情報のうち、前記表示対象領域の表示サイズ以内の翻訳テキスト文字列の情報を記憶するカーナビゲーション装置。
【請求項2】
請求項1に記載のカーナビゲーション装置であって、
前記送信部は、前記ベーステキスト文字列の情報と、前記ベース言語および前記翻訳言語の情報とともに、前記表示サイズの情報を送信し、
前記受信部は、前記送信部により送信された情報に基づいて前記ベーステキスト文字列が翻訳され、前記表示サイズ以内の前記翻訳テキスト文字列の情報を受信し、
前記記憶部は、前記受信部により受信された翻訳テキスト文字列の情報を記憶するカーナビゲーション装置。
【請求項3】
請求項1に記載のカーナビゲーション装置であって、更に、
前記受信部により受信された複数の前記翻訳テキスト文字列の情報のうち、前記表示対象領域の表示サイズ以内の翻訳テキスト文字列の情報を選定し、その翻訳テキスト文字列の情報を前記記憶部に記憶させるテキスト取得部を備えるカーナビゲーション装置。
【請求項4】
請求項1ないし3のいずれか1項に記載のカーナビゲーション装置であって、
前記送信部は、前記前記受信部により受信された前記翻訳テキスト文字列の情報に、前記表示対象領域の表示サイズ以内の翻訳テキスト文字列の情報が不在である場合、前記翻訳テキスト文字列の略語を要求するための略語要求情報を送信し、
前記受信部は、前記送信部により送信された前記略語要求情報に基づく前記翻訳テキスト文字列の略語の情報を受信するカーナビゲーション装置。
【請求項5】
請求項1ないし4のいずれか1項に記載のカーナビゲーション装置であって、更に、
前記記憶部に記憶された前記ベーステキスト文字列の情報、前記表示サイズの情報、おおよび前記翻訳テキスト文字列の情報を編集する編集操作部を備えるカーナビゲーション装置。
【請求項6】
請求項1ないし4のいずれか1項に記載のカーナビゲーション装置であって、更に、
前記記憶部に記憶された前記ベーステキスト文字列の情報、前記表示サイズの情報、おおよび前記翻訳テキスト文字列の情報を外部メモリへ出力する出力部を備えるカーナビゲーション装置。
【請求項7】
ルート案内を行うカーナビゲーションシステムであって、
表示部と、
前記表示部における表示対象領域に表示されるベース言語の文字列であるベーステキスト文字列の情報と、前記表示対象領域の表示サイズの情報と、を記憶する記憶部と、
前記翻訳言語の情報を保持する翻訳データベースを管理し、前記ベーステキスト文字列の情報と、前記ベース言語および前記ベース言語から翻訳される翻訳言語の情報と、に基づいて、前記ベーステキスト文字列が翻訳された前記翻訳言語の文字列である翻訳テキスト文字列の情報を前記翻訳データベースから検索する翻訳テキスト検索部と、
前記翻訳テキスト検索部により検索された翻訳テキスト文字列の情報のうち、前記表示対象領域の表示サイズ以内の翻訳テキスト文字列の情報を選定するテキスト取得部と、
を備え、
前記記憶部は、前記テキスト取得部により選定された翻訳テキスト文字列の情報を記憶するカーナビゲーションシステム。
【請求項8】
請求項7に記載のカーナビゲーションシステムであって、
現在位置を検出し、前記現在位置に基づいてルート案内するカーナビゲーション装置と、
インターネットに接続され、前記カーナビゲーション装置と通信する翻訳サーバと、
を備え、
前記カーナビゲーション装置は、前記表示部と、前記記憶部と、前記テキスト取得部と、を備え、
前記翻訳サーバは、前記翻訳テキスト検索部を備えるカーナビゲーションシステム。
【請求項9】
請求項7に記載のカーナビゲーションシステムであって、
現在位置を検出し、前記現在位置に基づいてルート案内するカーナビゲーション装置と、
インターネットに接続され、前記カーナビゲーション装置と通信する翻訳サーバと、
を備え、
前記カーナビゲーション装置は、前記表示部と、前記記憶部と、を備え、
前記翻訳サーバは、前記翻訳テキスト検索部と、前記テキスト取得部と、を備えるカーナビゲーションシステム。
【請求項10】
請求項7に記載のカーナビゲーションシステムであって、
現在位置を検出し、前記現在位置に基づいてルート案内するカーナビゲーション装置と、
前記カーナビゲーションに接続される携帯通信機と、
インターネットに接続され、前記携帯通信機と通信する翻訳サーバと、
を備え、
前記カーナビゲーション装置は、前記表示部と、前記記憶部と、を備え、
前記携帯通信機は、前記テキスト取得部を備え、
前記翻訳サーバは、前記翻訳テキスト検索部を備えるカーナビゲーションシステム。
【請求項11】
ルート案内を行うカーナビゲーション装置のカーナビゲーション方法であって、
表示部における表示対象領域に表示されるベース言語の文字列であるベーステキスト文字列の情報と、前記表示対象領域の表示サイズの情報と、を記憶部により記憶するステップと、
前記ベーステキスト文字列の情報と、前記ベース言語および前記ベース言語から翻訳される翻訳言語の情報と、を送信するステップと、
前記送信された情報に基づいて前記ベーステキスト文字列が翻訳された前記翻訳言語の文字列である翻訳テキスト文字列の情報を受信するステップと、
前記受信された前記翻訳テキスト文字列の情報のうち、前記表示対象領域の表示サイズ以内の翻訳テキスト文字列の情報を前記記憶部により記憶するステップと、
を有するカーナビゲーション方法。
【請求項12】
請求項11に記載のカーナビゲーション方法の各ステップをコンピュータに実行させるためのカーナビゲーションプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2013−36748(P2013−36748A)
【公開日】平成25年2月21日(2013.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−170331(P2011−170331)
【出願日】平成23年8月3日(2011.8.3)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】