説明

キナーゼ阻害剤としてのトリアゾール誘導体

本発明は,式(I):
【化119】


[式中,XおよびR−Rは,明細書および特許請求の範囲に記載される意味を有する]
の化合物に関する。前記化合物は,免疫学的,炎症性またはアレルギー性疾患の治療または予防のために,蛋白質キナーゼ阻害剤,特にItkまたはPI3Kの阻害剤として有用である。本発明はまた,前記化合物を含む医薬組成物,そのような化合物の製造方法,ならびに医薬品の製造および使用に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は,シグナル伝達,増殖,分化,プログラムされた細胞死,移動およびサイトカイン分泌等の細胞活性を調節するために蛋白質キナーゼ活性を調節するのに有用な,新規なタイプのキナーゼ阻害剤,およびそれらの薬学的に許容しうる塩,プロドラッグおよび代謝産物に関する。より詳細には,本発明は,キナーゼ活性,特にItkまたはPI3K活性,および上述した細胞活性に関連するシグナル伝達経路を阻害,制御および/または調節する化合物を提供する。さらに,本発明は,前記化合物を含む,疾病,例えば,免疫学的,炎症性およびアレルギー性疾患を治療するための医薬組成物,および前記化合物を製造する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
蛋白質キナーゼは,細胞外メディエータまたは刺激,例えば,成長因子,サイトカインまたはケモカインに応答して,細胞の活性化,成長,分化および生存を制御するシグナリング事象に関与している。一般に,これらのキナーゼは,2つの群に分類される:チロシン残基を優先的にリン酸化するもの,およびセリンおよび/またはトレオニン残基を優先的にリン酸化するもの。チロシンキナーゼには,表皮成長因子レセプター(EGFR)等の膜貫通成長因子レセプターおよびSrcファミリーキナーゼ(LckおよびLyn),Sykファミリーキナーゼ(ZAP−70およびSyk)およびTecファミリーキナーゼ(例えばItk)等の細胞質非レセプターキナーゼが含まれる。
【0003】
不適切に高い蛋白質キナーゼ活性は,癌,代謝性疾患,免疫学的疾患および炎症性疾患等の多くの疾病に関与している。これは,酵素の変異,過剰発現または不適切な活性化による制御メカニズムの障害に,直接的にまたは間接的に起因する。これらのすべての場合において,キナーゼの選択的阻害は有益な効果を有することが予測される。
【0004】
蛋白質チロシンキナーゼ(レセプターチロシンキナーゼおよび非レセプターキナーゼの両方とも)は,免疫系の細胞の活性化および増殖に必須である。マスト細胞,T細胞およびB細胞における免疫レセプター活性化の際の最も早い検出しうる事象は,非レセプターチロシンキナーゼの刺激である。高親和性IgEレセプター(FcεRI),T細胞抗原レセプター(TCR)およびB細胞レセプター(BCR)等の免疫レセプターは,抗原結合サブユニットおよびシグナル伝達サブユニットから構成される。シグナル伝達鎖は,免疫レセプターチロシン系活性化モチーフ(ITAMS)の1またはそれ以上のコピーを含む。TCR活性化については,CD3分子に位置するITAMSが,2つのSrcファミリーチロシンキナーゼであるLckおよびFynによりリン酸化され,次にチロシンキナーゼのSykファミリーのメンバーであるZAP−70がリクルートされ活性化される。これらの活性化されたチロシンキナーゼは,次に下流のアダプター分子,例えばLAT(T細胞活性化リンカー)およびSLP−76(76kDaのSH2ドメイン含有白血球蛋白質)をリン酸化する。この工程は,複数の下流シグナリング分子,例えば,誘導可能T細胞キナーゼ(Itk),PLCγ1およびPI3キナーゼ(PI3K)の活性化につながる(Wong,2005,Current Opinion in Pharmacology 5,1−8)。
【0005】
Tecファミリーは現在5つのメンバー(Tec,Btk,Itk,RlkおよびBmx)を含み,これらは主として造血細胞により発現され,免疫レセプター,例えば高親和性IgEレセプター(FcεRI),T細胞抗原レセプター(TCR)およびB細胞レセプター(BCR)を介するシグナリングにおいて中心的な役割を果たす(Smith et al.,2001,Bioessays 23,436−446)。Tecファミリーのメンバーは共通する蛋白質ドメイン構成をもつ。これらは,アミノ末端プレクストリンホモロジードメイン,1つまたは2つのプロリンリッチ領域をもつTecホモロジードメイン,Srcホモロジー3(SH3)および2(SH2)蛋白質相互作用ドメインおよびカルボキシ末端キナーゼドメインを有する。Tecファミリーキナーゼの活性化には,いくつかの工程が必要である:これらのプレクストリンホモロジードメインを介する形質膜へのリクルートメント,Srcファミリーキナーゼによるリン酸化,およびこれらを免疫レセプターシグナリング複合体の近傍に移動させる蛋白質との相互作用(Schwartzberg et al.,2005,Nature Reviews Immunology 5,284−295)。
【0006】
TecファミリーキナーゼはB細胞の発生および活性化に必須である。Btkの変異を有する患者は,B細胞発生のブロックを示し,その結果,B細胞および血漿細胞がほぼ完全に欠失しており,Igレベルが低く,体液性免疫応答が正常に機能しない(Smith et al.,2001,Bioassays 23,436−446)。
【0007】
さらに,Tecキナーゼは,高親和性IgEレセプター(FcεRI)を介して,マスト細胞活性化に役割を果たす。ItkおよびBtkは,マスト細胞において発現され,FcεRI架橋により活性化される(Hata et al.,1998,J.Biol.Chem.273,19979−10987)。急性および後期炎症性アレルギー性応答の両方とも,Itk欠損マウスにおいて,気道からアレルゲンでチャレンジしたときに,顕著に減少する。重要なことには,アレルゲン特異的IgEおよびIgG1が野生型のレベルであるにもかかわらず,気道マスト細胞脱顆粒は正常に機能しない(Forssell et al.,2005,Am.J.Respir.Cell Mol.Bio.32,511−520)。
【0008】
T細胞は,3つのTecキナーゼ(Itk,RlkおよびTec)を発現し,これらはT細胞レセプター(TCR)シグナリングに関与する(Berg et al.,2005,Ann.Rev.Immunol.23,549−600)。Itk蛋白質をコードする遺伝子を欠失させた遺伝的に操作したマウスの研究は,Itkの生理学的および病態生理学的機能に関して重要な情報を与える。Itk欠損(Itk−/−)マウスは,TCR刺激の後にカルシウム移動障害を示す(Liu et al,1998,J.Exp.Med.187,1721−1727)。さらに,Itk−/−マウスはTヘルパー2(T2)細胞の発生に特定の欠陥を有する(Fowell et al.,1999,Immunity 11,399−409;Schaeffer et al.,1999,Science 284,638−641)。T2−細胞応答は,肺におけるT2細胞の数の増加,T2サイトカイン分泌および粘液産生の増加により特徴付けられるアレルギー性喘息の病理において役割を果たす。アレルギー性喘息のマウスモデルにおいては,Itk欠損マウスでは,インターロイキン5(IL−5)およびインターロイキン13(IL−13)の分泌が低下し,粘液産生が低下し,肺におけるT細胞浸潤が低下する(Mueller and August,2003,J.Immunol.170,5056−5063)。この研究は,Itkがアレルギー性喘息の病理に重要であることを示唆しており,Itkが喘息の潜在的治療標的であることを示唆する。この概念は,Itkキナーゼ活性を選択的に阻害する化合物を用いる研究によりさらに裏付けられている(Lin et al.,2004,Biochemistry 3,11056−11062)。
【0009】
これに対し,Itk発現は,T2細胞媒介性疾患であるアトピー性皮膚炎の患者のT細胞において上昇している(Matsumoto et al.,2002,Int.Archiv.Allergy Immunol 129,327−340)。これらの報告を合わせると,Itkは,十分な効力および選択性を有する阻害剤を同定することができれば,免疫学的,炎症性およびアレルギー性疾患の適切な治療標的であることが示唆される。
【0010】
ホスホイノシチド3−キナーゼ(ホスファチジルイノシトール3−キナーゼ,PI3Kとも称される)は,多くの細胞内シグナリング事象,例えばT−細胞レセプターシグナリングにおいて脂質および蛋白質キナーゼとしてきわめて重要な役割を果たす二重特異性キナーゼの一群である(Cantley LC,2002,Science 296(5573):1655−7;Vanhaesebroeck B et al.,2001,Annu.Rev.Biochem.70:535−602;Bondeva T et al.,1998,Science 282(5387):293−6)。
【0011】
PI3Kは,ホスファチジルイノシトール−4,5−ビスホスフェート(PtdIns(4,5)P2)またはホスファチジルイノシトール(PtdIns)を3’−OH基でリン酸化して,セカンドメッセンジャーであるホスファチジルイノシトール−3,4,5−三リン酸(PtdIns(3,4,5)P3)またはホスファチジルイノシトール−3−リン酸(PtdIns(3)P)を生成する反応を触媒するシグナリング脂質キナーゼのスーパーファミリーに属する。PtdIns(3,4,5)P3は,SH2含有イノシトールホスファターゼ(SHIP)によりPtdIns(3,4)P2に変換することができるか,またはホスファターゼおよびテンシンホモログ(PTEN)ホスファターゼにより脱リン酸化して,PtdIns(4,5)P2を生成することができる。3’−リン酸化ホスホイノシチドであるPtdIns(3,4,5)P3,PtdIns(3,4)P2およびPtdIns(3)P(PtdIns結合蛋白質;PtdIns−BPs)は,脂質−蛋白質の直接相互作用により種々のシグナリング蛋白質をリクルートし,活性化する(Fruman DAe t al.,1998,Annu.Rev.Biochem.67:481−507;Hawkins PT et al.,2006,Biochem.Soc.Trans.34:647−62)。
【0012】
ホスファチジルイノシトール−3,4,5−三リン酸(PtdIns(3,4,5)P3)は,プレクストリンホモロジー(PH)ドメイン等の種々の細胞性蛋白質の脂質結合ドメインのためのドッキングプラットフォームとして作用することにより,セカンドメッセンジャーとして重要な役割を有している。これらには,下流のキナーゼカスケードの引き金を引くキナーゼ(3−ホスホイノシチド依存性蛋白質キナーゼ1(PDK1)および蛋白質キナーゼB(PKB)/Akt等),および小さいGTPasesの活性を制御するグアニンヌクレオチド交換因子(VavおよびP−Rex等)が含まれる(Wymann MP et al.,2005,Curr Opin Cell Biol.17(2):141−9;Wymann MPe t al.,2003,Trends Pharmacol.Sci.24(7):366−76;Stephens L et al.,1998,Science 279(5351):710−4)。
【0013】
PI3−キナーゼ活性化は,種々のシグナル伝達経路,例えば細胞増殖,細胞分化,細胞成長,細胞生存,アポトーシス,接着,ケモタキシス,侵襲,細胞骨格再構成,細胞形態変化,ベシクルトラフィッキングおよび代謝経路に重要な経路に関与していると考えられている。PI3Kは,多数の観点の白血球活性化に関与しているようである(Rommel C et al.,2007,Nat.Rev.Immunol.7(3):191−201;Ruckle T et al.,2006,Nat.Rev.DrugDiscov.5(11):903−18)。
【0014】
様々なタイプのPI3Kが同定されており,その一次および二次構造,制御のモードおよび基質特異性にしたがって3つのクラスに分類されている。クラスIPI3Kは,これまで最もよく研究されており,触媒サブユニットおよび制御アダプターサブユニットから構成されるヘテロ二量体蛋白質を含み,その性質によってクラスIAおよびIBPI3Kにさらに副分類される。クラスIIPI3Kはインビボの基質としてPtdInsを用いて,ホスファチジルイノシトール−3−リン酸(PtdIns(3)P)を称する。いくつかの証拠によれば,クラスII酵素は,クラスIと同様に,外部刺激により活性化されることができる。これに対し,クラスIII PI3K(ヒトにおいては単一の種(hVps34)により代表される)は,休止細胞においても比較的高い活性を有する。クラスIIIはPI3Kの最も古い型であり,クラスIIと同様に,PtdInsを基質として用いて,PtdIns(3)Pを生ずる(Falasca M et al.,2007,Biochem.Soc.Trans.35:211−4;Lindmo K et al.,2006,J.Cell Sci.119:605−14)。
【0015】
クラスIA(PI3Kα,βおよびδ(PIK3CA,PIK3CBおよびPIK3CD))は,3つの触媒サブユニットの1つ(p110α,p110βまたはp110δ)と複合体を形成するSH2−ドメイン含有制御サブユニット(p85;5つの異なるアイソフォームが同定されている)から構成される(Bader AG et al.,2005,Nat.Rev.Cancer 5(12):921−9;Bi L et al.,1999,J.Biol.Chem.274(16):10963−8;Brachmann SM et al.,2005,Mol.Cell.Biol.25(5):1596−607)。
【0016】
PI3K経路中の遺伝的多型はまた,2型糖尿病のリスクの増加と関連づけられている。インスリン様成長因子1(IGF1)レセプターの下流では,クラスIPI3Kによるシグナリングが成長および発生を制御している。さらに,蛋白質の酵素活性を増加させる,PI3Kαをコードする遺伝子の増幅および点突然変異が,ヒト癌においてしばしば見いだされている。PI3Kβは,血小板の活性化および凝集に必要なインテグリンα(IIb)β(3)の形成および安定性の制御に関与することが示唆されている。PI3Kδは,主として造血系において発現しており,PI3Kδ欠損マウスは,生存可能であり,生殖可能であり,見かけ上健康であり,正常な寿命を有する。PI3Kδは,T細胞およびB細胞シグナリング,マスト細胞媒介性アレルギー応答,好中球の酸化的破壊,およびおそらくは管外遊出において重要な役割を有する(Ali K et al.,2004,Nature 431(7011):1007−11;Okkenhaug K et al.,2002,Science 297(5583):1031−4)。PI3Kδに選択的なPI3K阻害剤は,好中球活性化の動物モデルにおいて好中球活性化をブロックすることが報告されており,したがってPI3kδは抗炎症性薬剤の開発の標的として指摘されている(Sadhu et al.,2003,Biochem.Biophys.Res.Communications 308,764−769)。
【0017】
PI3Kγは,クラスIB(PIK3CG)の唯一のメンバーであり,その発現,活性化および細胞内局在を制御する2つの制御サブユニットであるp101およびp84と会合している。PI3Kγの活性化は,百日咳トキシン感受性Gαi共役G蛋白質共役レセプター(GPCRs)の活性化により推進され,その触媒ドメインとG蛋白質のβγサブユニットとRasとの直接会合により媒介される(Stephens L et al,.1994,Cell 77(1):83−93;Leopoldt D et al.,1998,Biol.Chem.273(12):7024−9)。
【0018】
Ras,マイトジェン活性化蛋白質キナーゼ(MAPK)キナーゼ(MEK),ホスホジエステラーゼ(PDE),p101およびp84等のいくつかの蛋白質は,PI3Kγに結合することができ,このことは,蛋白質の酵素活性に加えて蛋白質のスキャフォールド機能を示す。PI3Kγはまた,MEKを直接リン酸化して活性化し,ならびに,JNK活性のGβγ依存性制御を媒介することが示されている(Lopez−Ilasaca M et al.,1997,Science 275(5298):394−7;Rubio I et al.,1997,Biochem J.326:891−5;Stephens LR et al.,1997,Cell 89(1):105−14;Voigt P et al.,2006,J Biol Chem.281(15):9977−86)。
【0019】
マウスPI3Kγ蛋白質は,Pik3cg座によりコードされている。機能的PI3Kγを欠失したマウス(PI3Kg−/−マウス)は,生存可能であり,生殖可能であり,慣用のマウス施設で正常な寿命を示す。さらなる研究により,これらのマウスの好中球は,GPCRアゴニスト,例えば,ホルミル化細菌ペプチド(N−ホルミル−Met−Leu−Phe,fMLP),補体C5aまたはインターロイキン8(IL−8)により刺激されたときに,PtdIns(3,4,5)P3を産生することができないことが明らかになった。この知見は,PI3Kγが好中球においてこれらのGPCRsと共役する唯一のPI3Kアイソフォームであることを示す(Hirsch E et al.,2000,Science 287(5455):1049−53;Sasaki T et al.,2000,Science 287(5455):1040−6;LiZ et al.,2000,Science 287(5455):1046−9)。
【0020】
さらに,これらの好中球においては蛋白質キナーゼB(PKB)のPtdlns(3,4,5)P3−依存性活性化も存在しないが,PKBはなお,GM−CSFまたはIgG/C3bで被覆したザイモサンにより活性化されることができた。Pi3kcg−/−マウスは,胸腺細胞の発生に障害を示し,好中球,単球,および好酸球の数が増加している。さらに,Pi3kcg−/−マウスから単離された好中球およびマクロファージは,GPCRアゴニストおよび走化性薬剤に応答した移動および呼吸バーストに重篤な障害を示した。また,ノックアウトマウスを用いる研究により,PI3Kγがマスト細胞活性化の必須の増幅剤であることが確立された(Ferguson GJ et al.,2007,Nat.Cell Biol.9(1):86−91;Condliffe AM et al.,2005,Blood 106(4):1432−40;Patrucco E et al.,2004,Cell 118(3):375−87;Laffargue M et al.,2002,Immunity 16(3):441−51)。これらの知見を総合すると,クラスIBホスホイノシチド3−キナーゼPI3Kγは,白血球輸送の制御にきわめて重要であり,したがってPI3Kγのアイソタイプ特異的阻害剤の開発は魅力的な抗炎症性治療のアプローチであるはずである(Knight ZA et al.,2006,Cell 125(4):733−47;Thomas MJ et al.,2005,Eur.J.Immunol.35(4):1283−91;Camps M et al.,2005,Nat.Med.11(9):936−43;Barber DF et al.,2005,Nat.Med.11(9):933−5)。
【0021】
PI3Kγは,血管細胞および白血球の両方において重要な役割を果たしている。これは,様々な免疫直接および血管機能,例えば,呼吸バースト,細胞のリクルートメント,マスト細胞の反応性,血小板凝集,内皮活性化,ならびに平滑筋の収縮性を制御する。これらの事象の相対的な特異性から,PI3Kγ機能のブロックは,炎症,アレルギー,自己免疫,血栓症,および高血圧症およびアテローム性動脈硬化症等の主要な心臓血管疾患等の疾病に有益となるかもしれないことが示唆される(Hirsch E et al.,2006,Thromb.Haemost.95(1):29−35)。
【0022】
最近,強力かつ選択的なPI3Kγ阻害剤の開発が報告された(Pomel et al.,2006,J.Med.Chem.49(13):3857−71)。これらの化合物を用いる治療により,急性腹膜炎のマウスモデルにおいて白血球のリクルートメントが減少した。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0023】
すなわち,本発明は,キナーゼ阻害剤として,特にItkまたはPI3K阻害剤として,免疫学的,炎症性,アレルギー性疾患またはItkおよびPI3Kの両方のキナーゼに関連する他の疾病または疾患の治療または予防に有効であるかもしれない新規な種類の化合物を提供することを目的とする。さらに,本発明の別の目的は,PI3Kのみに関連する癌または心臓血管疾患の治療または予防に有効であると考えられる前記化合物を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0024】
したがって,本発明は,式(I):
【化1】

[式中,
XはO;SまたはNRであり;
は,T;C1−6アルキル;C(O)OR;C(O)R;C(O)N(R7a);S(O)N(R7a);S(O)N(R7a);S(O);またはS(O)Rであり,ここで,C1−6アルキルは1またはそれ以上のRで任意に置換されていてもよく;
,Rの一方はTであり,他方はR5aであり;
,R,R5aは,独立して,H;ハロゲン;CN;C(O)OR;OR;C(O)R;C(O)N(R9a);S(O)N(R9a);S(O)N(R9a);S(O);S(O)R;N(R)S(O)N(R9a9b);SR;N(R9a);OC(O)R;N(R)C(O)R9a;N(R)S(O)9a;N(R)S(O)R9a;N(R)C(O)N(R9a9b);N(R)C(O)OR9a;OC(O)N(R9a);およびC1−6アルキルからなる群より選択され,ここで,C1−6アルキルは,同じであっても異なっていてもよい1またはそれ以上のハロゲンで任意に置換されていてもよく;
,R7a,R,R9a,R9bは,独立して,H;およびC1−6アルキルからなる群より選択され,ここで,C1−6アルキルは,同じであっても異なっていてもよい1またはそれ以上のハロゲンで任意に置換されていてもよく;
は,T;またはC1−6アルキルであり,ここで,C1−6アルキルは1またはそれ以上のRで任意に置換されていてもよく;
は,T;C1−6アルキル;ハロゲン;CN;C(O)OR11;OR11;C(O)R11;C(O)N(R1111a);S(O)N(R1111a);S(O)N(R1111a);S(O)11;S(O)R11;N(R11)S(O)N(R11a11b);SR11;N(R1111a);OC(O)R11;N(R11)C(O)R11a;N(R11)S(O)11a;N(R11)S(O)R11a;N(R11)C(O)N(R11a11b);N(R11)C(O)OR11a;またはOC(O)N(R1111a)であり,ここで,C1−6アルキルは,同じであっても異なっていてもよい1またはそれ以上のハロゲンで任意に置換されていてもよく;
は,C3−7シクロアルキル;ヘテロシクリル;またはフェニルであり,ここで,Tは,1またはそれ以上のR10で任意に置換されていてもよく;
11,R11a,R11bは,独立して,H;およびC1−6アルキルからなる群より選択され,ここで,C1−6アルキルは,同じであっても異なっていてもよい1またはそれ以上のハロゲンで任意に置換されていてもよく;
10は,C1−6アルキル;ハロゲン;CN;C(O)OR12;OR12;オキソ(=O),(ここで,環は少なくとも部分的に飽和している);C(O)R12;C(O)N(R1212a);S(O)N(R1212a);S(O)N(R1212a);S(O)12;S(O)R12;N(R12)S(O)N(R12a12b);SR12;N(R1212a);OC(O)R12;N(R12)C(O)R12a;N(R12)S(O)12a;N(R12)S(O)R12a;N(R12)C(O)N(R12a12b);N(R12)C(O)OR12a;またはOC(O)N(R1212a)であり,ここで,C1−6アルキルは,同じであっても異なっていてもよい1またはそれ以上のハロゲンで任意に置換されていてもよく;
12,R12a,R12bは,独立して,H;およびC1−6アルキルからなる群より選択され,ここで,C1−6アルキルは,同じであっても異なっていてもよい1またはそれ以上のハロゲンで任意に置換されていてもよく;
は,T;C(R1313a)−T;C(R1313a)−C(R13b13c)−T;シスC(R13)=C(R13b)−T;トランスC(R13)=C(R13b)−T;またはC≡C−Tであり;
13,R13a,R13b,R13cは,独立して,H;およびFからなる群より選択され;
は,ヘテロシクリル;ヘテロビシクリル;フェニル;ナフチル;インデニル;またはインダニルであり;ここで,Tは1またはそれ以上のR14で任意に置換されていてもよく;
14は,C1−6アルキル;ハロゲン;CN;C(O)OR15;OR15;オキソ(=O),(ここで,環は少なくとも部分的に飽和している);C(O)R15;C(O)N(R1515a);S(O)N(R1515a);S(O)N(R1515a);S(O)15;S(O)R15;N(R15)S(O)N(R15a15b);SR15;N(R1515a);OC(O)R15;N(R15)C(O)R15a;N(R15)S(O)15a;N(R15)S(O)R15a;N(R15)C(O)N(R15a15b);N(R15)C(O)OR15a;またはOC(O)N(R1515a)であり,ここで,C1−6アルキルは,1またはそれ以上のR16で任意に置換されていてもよく;
15,R15a,R15bは,独立して,H;およびC1−6アルキルからなる群より選択され,ここで,C1−6アルキルはR17で任意に置換されていてもよく;
16,R17は,独立して,ハロゲン;CN;C(O)OR18;OR18;C(O)R18;C(O)N(R1818a);S(O)N(R1818a);S(O)N(R1818a);S(O)18;S(O)R18;N(R18)S(O)N(R18a18b);SR18;N(R1818a);OC(O)R18;N(R18)C(O)R18a;N(R18)S(O)18a;N(R18)S(O)R18a;N(R18)C(O)N(R18a18b);N(R18)C(O)OR18a;OC(O)N(R1818a);およびC1−6アルキルからなる群より選択され,ここで,C1−6アルキルは,同じであっても異なっていてもよい1またはそれ以上のハロゲンで任意に置換されていてもよく;
18,R18a,R18bは,独立して,H;およびC1−6アルキルからなる群より選択され,ここで,C1−6アルキルは,同じであっても異なっていてもよい1またはそれ以上のハロゲンで任意に置換されていてもよい]
の化合物またはその薬学的に許容しうる塩,プロドラッグまたは代謝産物を提供する。
【発明を実施するための形態】
【0025】
変数または置換基を種々の変数の群から選択することができ,かつそのような変数または置換基が2回以上生ずる場合,それぞれの変数は同じであっても異なっていてもよい。
【0026】
本発明の意味において用語は下記のように用いられる。
"アルキル"とは,二重結合または三重結合を含んでいてもよい直鎖または分枝鎖の炭素鎖を意味する。一般に,二重または三重結合を含まないことが好ましい。すなわち,"アルキル"との用語は,本発明の意味においては,アルキル基ならびにアルケニルおよびアルキニル基を含む。アルキル炭素の各水素は置換基で置き換えられていてもよい。
【0027】
"C1−4アルキル"とは,1−4個の炭素原子を有するアルキル鎖を意味し,例えば,分子の末端に存在する場合には,メチル,エチル,−CH=CH,−C≡CH,n−プロピル,イソプロピル,−CH=CH−CH,−CH−CH=CH,n−ブチル,イソブチル,−CH=CH−CH−CH,−CH=CH−CH=CH,sec−ブチル,tert−ブチルが挙げられ,または,分子の2つの成分がアルキル基により連結される場合には,例えば,−CH−,−CH−CH−,−CH=CH−,−CH(CH)−,−C(CH)−,−CH−CH−CH−,−CH(C)−,−CH(CH−が挙げられる。好ましくは,C1−4アルキルとしては,メチル,エチル,n−プロピル,イソプロピル,n−ブチル,イソブチル,sec−ブチルおよびtert−ブチルが挙げられる。C1−4アルキルの炭素の各水素は置換基により置き換えられていてもよい。
【0028】
"C1−6アルキル"とは,1−6個の炭素原子を有するアルキル鎖を意味し,例えば,分子の末端に存在する場合には,C1−4アルキル,メチル,エチル,−CH=CH,−C≡CH,n−プロピル,イソプロピル,−CH=CH−CH,−CH−CH=CH,n−ブチル,イソブチル,−CH=CH−CH−CH,−CH=CH−CH=CH,sec−ブチル;tert−ブチル,n−ペンチル,n−ヘキシルが挙げられ,または,分子の2つの成分がアルキル基により連結される場合には,例えば.−CH−,−CH−CH−,−CH=CH−,−CH(CH)−,−C(CH)−,−CH−CH−CH−,−CH(C)−,−CH(CH−が挙げられる。好ましくは,C1−6アルキルとしては,メチル,エチル,n−プロピル,イソプロピル,n−ブチル,イソブチル,sec−ブチルおよびtert−ブチル,n−ペンチル,およびn−ヘキシルが挙げられる。C1−6アルキルの炭素の各水素は置換基で置き換えられていてもよい。
【0029】
"C3−7シクロアルキル"または"C3−7シクロアルキル環"とは,3−7個の炭素原子を有する環状のアルキル鎖を意味し,例えば,シクロプロピル,シクロブチル,シクロペンチル,シクロヘキシル,シクロヘキセニル,シクロヘプチル.好ましくは,C3−7シクロアルキルは,シクロプロピル,シクロブチル,シクロペンチル,シクロヘキシル,およびシクロヘプチルが挙げられる。シクロアルキルの炭素の各水素は置換基で置き換えられていてもよい。
【0030】
"ハロゲン"とは,フルオロ,クロロ,ブロモまたはヨードを意味する。一般には,ハロゲンはフルオロまたはクロロであることが好ましい。
【0031】
"ヘテロシクリル"または"複素環"とは,シクロペンタン,シクロヘキサンまたはシクロヘプタン環を意味し,好ましくは最大数までの二重結合(完全に,部分的に飽和または不飽和の芳香族性または非芳香族性環)を含んでいてもよいシクロペンタンまたはシクロヘキサン環を意味し,ここで,少なくとも1つかつ4個までの炭素原子は,イオウ(−S(O)−,−S(O)−を含む),酸素および窒素(=N(O)−を含む)からなる群より選択される複素原子で置き換えられており,および環は炭素または窒素原子を介して残りの分子に結合している。複素環の例は,フラン,チオフェン,ピロール,ピロリン,イミダゾール,イミダゾリン,ピラゾール,ピラゾリン,オキサゾール,オキサゾリン,イソオキサゾール,イソオキサゾリン,チアゾール,チアゾリン,イソチアゾール,イソチアゾリン,チアジアゾール,チアジアゾリン,テトラヒドロフラン,テトラヒドロチオフェン,ピロリジン,イミダゾリジン,ピラゾリジン,オキサゾリジン,イソオキサゾリジン,チアゾリジン,イソチアゾリジン,チアジアゾリジン,スルホラン,ピラン,ジヒドロピラン,テトラヒドロピラン,イミダゾリジン,ピリジン,ピリダジン,ピラジン,ピリミジン,ピペラジン,ピペリジン,モルホリン,テトラゾール,トリアゾール,トリアゾリジン,テトラゾリジン,アゼピンおよびホモピペラジンである。"複素環"はアゼチジンも意味する。したがって,複素環は7個までの環原子を有することができる。
【0032】
"芳香族性ヘテロシクリル"または"芳香族性複素環"とは,シクロペンタン,シクロヘキサンまたはシクロヘプタン環を意味し,好ましくは最大数までの共役した環二重結合を含むシクロペンタンまたはシクロヘキサン環である。芳香族性複素環の例は,フラン,チオフェン,ピロール,イミダゾール,ピラゾール,オキサゾール,イソオキサゾール,チアゾール,イソチアゾール,チアジアゾール,ピラニウム,ピリジン,ピリダジン,ピラジン,ピリミジン,ピペラジン,トリアゾール,およびテトラゾールである。
【0033】
"非芳香族性ヘテロシクリル"または"非芳香族性複素環"とは,芳香族性ヘテロシクリルまたは芳香族性複素環以外のヘテロシクリルまたは複素環,特に完全に飽和したヘテロシクリルまたは複素環を意味する。
【0034】
"ヘテロビシクリル"または"ヘテロビサイクル"とは,フェニル,C3−7シクロアルキルまたは追加の複素環と縮合して二環系を形成する複素環を意味する。"縮合"して二環を形成するとは,2つの環原子を共有することにより2つの環が互いに結合することを意味する。ヘテロビサイクルの例は,インドール,インドリン,ベンゾフラン,ベンゾチオフェン,ベンズオキサゾール,ベンズイソオキサゾール,ベンゾチアゾール,ベンズイソチアゾール,ベンズイミダゾール,ベンズイミダゾリン,ベンゾトリアゾール,[1,24]トリアゾロ[1,5a]ピリジン,キノリン,キナゾリン,ジヒドロキナゾリン,キノリン,ジヒドロキノリン,テトラヒドロキノリン,デカヒドロキノリン,イソキノリン,デカヒドロイソキノリン,テトラヒドロイソキノリン,ジヒドロイソキノリン,ベンズアゼピン,イミダゾピリダジン,ピラゾロピリミジン,プリンおよびプテリジンである。したがって,ヘテロビサイクルは,12個までの環原子を有することができる。
【0035】
"芳香族性ヘテロビシクリル"または"芳香族性ヘテロビサイクル"とは,フェニルまたは追加の芳香族性複素環と縮合して二環系を形成する芳香族性複素環を意味する。"縮合"して二環を形成するとは,2つの環原子を共有することにより2つの環が互いに結合することを意味する。芳香族性ヘテロビサイクルの例は,インドール,ベンゾフラン,ベンゾチオフェン,ベンズオキサゾール,ベンズイソオキサゾール,ベンゾチアゾール,ベンズイソチアゾール,ベンズイミダゾール,ベンゾトリアゾール,[1,24]トリアゾロ[1,5a]ピリジン,キノリン,イソキノリン,イミダゾピリダジン,ピラゾロピリミジン,プリンおよびプテリジンである。
【0036】
"非芳香族性ヘテロビシクリル"または"非芳香族性ヘテロビサイクル"とは,芳香族性ヘテロビシクリルまたは芳香族性ヘテロビサイクル以外のヘテロビシクリルまたはヘテロビサイクルを意味する。
【0037】
好ましい式(I)の化合物は,その中に含まれる残基の1またはそれ以上が下記の意味を有する化合物であり,好ましい置換基の定義のすべての組み合わせが本発明の主題である。すべての好ましい式(I)の化合物に関して,本発明はまた,すべての位置異性体および立体異性体,およびすべての比率でのこれらの混合物,およびこれらの薬学的に許容しうる塩を含む。
【0038】
本発明の好ましい態様においては,下記に記載される置換基は,独立して,以下の意味を有する。したがって,これらの置換基の1またはそれ以上は,下記に示す好ましいまたはより好ましい意味を有することができる。
【0039】
本発明の好ましい化合物は,式(Ia)または(Ib):
【化2】

[式中,X,T,R,R,R,R5aは上述で示される意味を有する]
の化合物である。
【0040】
好ましくは,XはNRである。
【0041】
好ましくは,RはHまたはCHである。より好ましくはRはHである。
【0042】
好ましくは,Rは,C(O)R,C(O)OR,C(O)N(R7a)または1またはそれ以上のRで任意に置換されていてもよいC1−6アルキルである。
【0043】
好ましくは,RおよびRは,独立して,HまたはCHである。より好ましくはRおよびRはHである。
【0044】
好ましくは,R5aはHまたはC1−6アルキルである。より好ましくはR5aはHまたはCHであり,さらに好ましくはHである。
【0045】
好ましくは,Rは,T;未置換C1−6アルキル;または1つのRで置換されているC1−6アルキルである。
【0046】
好ましくは,Rはメチルである。
【0047】
好ましくは,Rは,T;OH;OC1−6アルキル;(O)O−C1−6アルキル;C(O)NH;C(O)NH−C1−6アルキル;またはC(O)N(C1−6アルキル)である。
【0048】
好ましくは,Tは,未置換C3−7シクロアルキル;未置換非芳香族性ヘテロシクリル;または未置換芳香族性ヘテロシクリルである。
【0049】
好ましくは,Tは,シクロプロピル;シクロヘキシル;フリル;またはピリジルである。
【0050】
好ましくは,R13,R13a,R13b,R13cはHである。
【0051】
好ましくは,TはTである。
【0052】
好ましくは,Tは,未置換フェニル;置換フェニル;未置換ヘテロシクリル;置換ヘテロシクリル;未置換ヘテロビシクリル;または置換ヘテロビシクリルである。
【0053】
好ましくは,Tは未置換であるか,または同じまたは異なる3個までのR14で置換されている。
【0054】
好ましくは,Tは,フェニル;ピロリル;フリル;チエニル;オキサゾリル;チアゾリル;ピリジルおよびそれらのN−オキシド;ピリミジニル;インドリル;インドリニル;インダゾリル;キノリニル,イソキノリニル,ベンゾジオキソリル,ジヒドロベンゾフリル;ジヒドロベンズオキサジニル;またはベンゾジオキサニルである。
【0055】
好ましくは,R14は,オキソ(=O)(環は少なくとも部分的に置換されている);F;Cl;N(R1515a);OR15;C(O)OR15;C(O)N(R1515a);N(R15)S(O)15a;S(O)N(R1515a);S(O)15;S(O)R15;N(R15)C(O)R15a;または1またはそれ以上のR16で任意に置換されていてもよいC1−6アルキルである。
【0056】
好ましくは,R15,R15aは,独立して,H;CH;CHCH;n−ブチル;tert−ブチル;イソプロピル;2−エチルブチル;CF;CHCHOH;CHCHCHOH;CHC(CHCHOH;CHCHOCH;CHCHNH;CHCHCF;CHCHNHCH;およびCHCHN(CHからなる群より選択される。
【0057】
好ましくは,R16は,F;Cl;Br;OH;CH;またはCHCHである。
【0058】
好ましくは,R14は,F;Cl;NH;NH(CH);N(CH;NH(CHOH;N((CHOH);OH;OCH;OCF;OCH(CH;CHOH;CHOCH;CHBr;CH;CHCH;CH(CH;C(CH;CF;C(O)OH;C(O)OCH;C(O)OCHCH;C(O)NH;C(O)NH(CH);C(O)(CH;C(O)NHCHCH;C(O)N(CH)CHCH;C(O)NHCHCHOH;C(O)N(CH)CHCHOH;C(O)NHCHCHOCH;C(O)N(CH)CHCHOCH;C(O)NHCHCHNH;C(O)N(CH)CHCHNH;C(O)NHCHCHNHCH;C(O)N(CH)CHCHNHCH;C(O)NHCHCHN(CH;C(O)N(CH)CHCHN(CH;HNC(O)H;S(O)CH;S(O)CH;S(O)NH;S(O)NHC(CH;S(O)NHCHCH(CHCH;S(O)NH(CHOH;S(O)NH(CHCF;S(O)NH(CHOH;S(O)NHCHC(CHCHOH;S(O)NH(CHOCH;またはNHS(O)CHである。
【0059】
上述の基のいくつかまたはすべてが好ましい意味を有する式(I)の化合物もまた本発明の目的である。
【0060】
本発明の好ましい化合物は,以下からなる群より選択される化合物である:
シクロプロパンカルボン酸[5−(2−ジメチルアミノ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アミド;
シクロプロパンカルボン酸[5−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アミド;
シクロプロパンカルボン酸(5−フェニル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−アミド;
シクロプロパンカルボン酸[5−(3−トリフルオロメトキシ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アミド;
シクロプロパンカルボン酸[5−((E)−スチリル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アミド;
シクロプロパンカルボン酸[5−(3−クロロ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アミド;
シクロプロパンカルボン酸(5−チオフェン−3−イル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−アミド;
シクロプロパンカルボン酸[5−(4−メトキシ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アミド;
3−シクロヘキシル−N−[5−(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチル−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−プロピオンアミド;
シクロヘキサンカルボン酸(5−チオフェン−3−イル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−アミド;
フラン−2−カルボン酸[5−(3−フルオロ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アミド;
フラン−2−カルボン酸[5−(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチル−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アミド;
3−メトキシ−N−(5−チオフェン−3−イル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−プロピオンアミド;
N−[6−(3−ヒドロキシメチル−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−3,3−ジメチル−ブチルアミド;
シクロプロパンカルボン酸[6−(2−ジメチルアミノ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アミド;
N−[6−(4−ヒドロキシ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アセトアミド;
4−[2−(シクロプロパンカルボニル−アミノ)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−5−イル]−N−(2−ジメチルアミノ−エチル)−ベンズアミド;
4−[2−(シクロプロパンカルボニル−アミノ)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−5−イル]−N−(2−ヒドロキシ−エチル)−ベンズアミド;
シクロプロパンカルボン酸(5−フラン−3−イル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−アミド;
N−[5−(3−アミノ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−3−ピリジン−3−イル−プロピオンアミド;
シクロプロパンカルボン酸[5−(3−メタンスルホニルアミノ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アミド;
3−[2−(シクロプロパンカルボニル−アミノ)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル]−N,N−ジメチル−ベンズアミド;
N−[6−(3−メタンスルホニルフェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アセトアミド;
N−[6−(3−アセチルアミノフェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アセトアミド;
N−[6−(4−メトキシフェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アセトアミド;
N−[6−(1H−インドール−5−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アセトアミド;
N−[6−(1H−インドール−4−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アセトアミド;
N−[6−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アセトアミド;
N−[6−(2,4−ジメトキシフェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アセトアミド;
N−(6−ピリジン−3−イル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アセトアミド;
N−[6−(5−メトキシピリジン−3−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アセトアミド;
N−[6−(4−メトキシ−3−トリフルオロメチルフェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アセトアミド;
N−(6−ピリジン−4−イル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アセトアミド;
N−[6−(6−アミノピリジン−3−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アセトアミド;
N−[6−(2,3−ジヒドロベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アセトアミド;
N−[6−(3,4−ジクロロ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アセトアミド;
5−(2−アセチルアミノ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)−2−フルオロ−N−(2−ヒドロキシ−エチル)−ベンズアミド;
N−[6−(3−ジメチルスルファモイル−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アセトアミド;
N−[6−(2,5−ジメトキシ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アセトアミド;
N−[6−(3,4,5−トリメトキシ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アセトアミド;
N−{6−[3−(2−ヒドロキシ−エチルスルファモイル)−フェニル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}−アセトアミド;
N−[6−(3−ヒドロキシ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アセトアミド;
N−[6−(2−メトキシ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−3−メチル−ブチルアミド;
2−シクロヘキシル−N−[6−(2−メトキシ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アセトアミド;
2−メトキシ−N−[6−(2−メトキシ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アセトアミド;
フラン−2−カルボン酸[6−(2−メトキシ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アミド;
イソオキサゾール−5−カルボン酸[6−(2−メトキシ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アミド;
N−[6−(2−メトキシ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−3−フェニル−プロピオンアミド;
N−[6−(6−メトキシ−ピリジン−3−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アセトアミド;
N−[6−(5−メタンスルホニル−ピリジン−3−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アセトアミド;
N−[6−(3−メタンスルホニル−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−2−メトキシ−アセトアミド;
N−[6−(3−メタンスルホニル−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−プロピオンアミド;
フラン−2−カルボン酸[6−(3−メタンスルホニル−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アミド;
N−[6−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アセトアミド;
N−[6−(3−メトキシフェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アセトアミド;
N−[6−(3−スルファモイルフェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アセトアミド;
3−[2−アセチルアミノ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)ベンズアミド;
3−[2−アセチルアミノ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)−N−メチルベンズアミド;
5−[2−アセチルアミノ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)−N,N−ジメチルベンズアミド;
4−[2−アセチルアミノ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)ベンズアミド;
N−[6−(3−メチルスルファモイルフェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アセトアミド;
N−[6−(3−イソプロピルスルファモイルフェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アセトアミド;
N−[6−(3−tertブチルスルファモイルフェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アセトアミド;
N−[6−(3−ブチルスルファモイルフェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アセトアミド;
N−(6−イソキノリン−6−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アセトアミド;
N−[6−(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチル−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アセトアミド;
N−[6−(4−ヒドロキシ−3−メトキシ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アセトアミド;
N−[6−(2−メトキシ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アセトアミド;
シクロプロパンカルボン酸[6−(6−アミノ−ピリジン−3−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アミド;
N−[6−(4−ヒドロキシ−3−メトキシ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−3,3−ジメチル−ブチルアミド;
N−[6−(3−メタンスルホニルアミノ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アセトアミド;
N−[6−(4−フルオロ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アセトアミド;
N−[6−(3−メタンスルホニル−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−ブチルアミド;
N−(6−ピリミジン−5−イル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−アセトアミド;
N−[6−(5−メトキシ−ピリジン−3−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アセトアミド;
N−[6−(3−フルオロ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アセトアミド;
N−[6−(3,5−ジフルオロ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アセトアミド;
N−[6−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アセトアミド;
N−{6−[5−(2−ヒドロキシ−エチルスルファモイル)−ピリジン−3−イル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}−アセトアミド;
N−(6−チオフェン−3−イル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−アセトアミド;
N−(8−メチル−6−ピリジン−3−イル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−アセトアミド;
N−[6−(3−メタンスルホニル−フェニル)−8−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アセトアミド;
N−[6−(3−ヒドロキシ−4−メトキシ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アセトアミド;
N−[6−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アセトアミド;
N−[6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アセトアミド;
N−[6−(4−クロロ−3−メタンスルホニル−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アセトアミド;
N−[6−(3−アミノフェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アセトアミド;
N−{6−[3−(メタンスルホニルメチルアミノ)フェニル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}アセトアミド;
N−[6−(6−アミノピリジン−3−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−N−ベンズアミド;
シクロヘキサンカルボン酸[6−(3−メタンスルホニルアミノフェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アミド;
シクロプロパンカルボン酸[6−(3−メタンスルホニルアミノフェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アミド;
N−[6−(5−(メタンスルホニルアミノピリジン−3−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−N−アセトアミド;
N−[6−(6−クロロ−5−(メタンスルホニルアミノピリジン−3−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−N−アセトアミド;
N−[6−(5−ブチルスルファモイルピリジン−3−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アセトアミド;
3−(2−アセトアミド−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)安息香酸;
N−(6−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(3,4−ジフルオロフェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アセトアミド;
4−(2−アセトアミド−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)−N−(2−ヒドロキシエチル)ベンズアミド;
N−(6−(4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(3,4−ジメトキシ−2−メチルフェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(3−イソプロポキシ−4−メトキシフェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(4−(トリフルオロメトキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アセトアミド;
N−[6−(4−クロロ−2−トリフルオロメチル−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アセトアミド;
N−[6−(4−フルオロ−3−メトキシ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アセトアミド;
N−[6−(3−メトキシ−ピリジン−4−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アセトアミド;
N−(6−イソキノリン−4−イル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−アセトアミド;
N−(6−キノリン−3−イル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−アセトアミド;
N−[6−(6−フルオロ−ピリジン−3−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アセトアミド;
N−{6−[3−(2−メトキシ−エチルスルファモイル)−フェニル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}−アセトアミド;
N−{6−[3−(3−ヒドロキシ−プロピルスルファモイル)−フェニル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}−アセトアミド;
N−(6−{3−[ビス−(2−ヒドロキシ−エチル)−スルファモイル]−フェニル}−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−アセトアミド;
N−{6−[3−(3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−プロピルスルファモイル)−フェニル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}−アセトアミド;
N−[6−(5−スルファモイル−ピリジン−3−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アセトアミド;
N−{6−[5−(3,3,3−トリフルオロ−プロピルスルファモイル)−ピリジン−3−イル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}−アセトアミド;
N−[6−(5−tert−ブチルスルファモイル−ピリジン−3−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アセトアミド;
N−{6−[5−(2−エチル−ブチルスルファモイル)−ピリジン−3−イル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}−アセトアミド;
2−[6−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イルアミノ]−エタノール;
N−(5−メチル−6−(5−(メチルスルホニル)ピリジン−3−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アセトアミド;
N−(8−メチル−6−(5−(メチルスルホニル)ピリジン−3−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アセトアミド;
N,N−ジメチル−6−(5−(メチルスルホニル)ピリジン−3−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−アミン;
N−(6−(3,4−ジメトキシフェニル)−5−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(3,4−ジメトキシフェニル)−8−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アセトアミド;
1−(2−ヒドロキシエチル)−3−(6−(5−(メチルスルホニル)ピリジン−3−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)ウレア;
1−(6−(3,4−ジメトキシフェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−3−(2−ヒドロキシエチル)ウレア;
1−(6−(3,4−ジメトキシフェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−3−メチルウレア;
6−(3,4−ジメトキシフェニル)−N−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−アミン;
メチル6−(3,4−ジメトキシフェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イルカルバメート;および
N−(6−(4−ヒドロキシフェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アセトアミド。
【0061】
本発明の化合物のプロドラッグもまた本発明の範囲内である。
【0062】
"プロドラッグ"とは,生きた身体中で生理学的条件下で,酵素,胃酸等との反応によって,例えば酸化,還元,加水分解等(これらはすべて酵素的に行われる)により,本発明の化合物に変換される誘導体を意味する。プロドラッグの例は,本発明の化合物中のアミノ基がアシル化,アルキル化またはリン酸化されて,例えば,エイコサノイルアミノ,アラニルアミノ,ピバロイルオキシメチルアミノが形成された化合物,ヒドロキシル基がアシル化,アルキル化,リン酸化されているか,またはホウ酸塩に変換されている化合物,例えば,アセチルオキシ,パルミトイルオキシ,ピバロイルオキシ,スクシニルオキシ,フマルオキシ,アラニルオキシ,またはカルボキシル基がエステル化またはアミド化されている化合物である。これらの化合物は,本発明の化合物からよく知られる方法にしたがって製造することができる。
【0063】
式(I)の化合物の代謝産物もまた本発明の範囲内である。
【0064】
"代謝産物”との用語は,細胞または生物,好ましくは哺乳動物において本発明にしたがう化合物のいずれかから誘導されるすべての分子を表す。
【0065】
好ましくは,この用語は,生理学的条件下でそのような細胞または生物のいずれかに存在する任意の分子とは異なる分子に関連する。
【0066】
本発明にしたがう化合物の代謝産物の構造は,種々の適当な方法を用いて,当業者に明らかである。
【0067】
一般式(I)の化合物の互変異性,例えば,ケト−エノール互変異性が生ずる場合,個々の形,例えばケト型とエノ型は,別々に存在していてもよく,任意の比率で混合物として一緒に存在していてもよい。エナンチオマー,シス/トランス異性体,配座異性体等の立体異性体についても同じである。
【0068】
所望の場合には,異性体は,当該技術分野においてよく知られる方法により,例えば液体クロマトグラフィーにより分離することができる。エナンチオマーについても同様であり,例えばキラル固定相を用いることができる。さらに,エナンチオマーは,これらをジアステレオマーに変換することにより,すなわち,エナンチオマー的に純粋な補助化合物とカップリングさせ,続いて,得られたジアステレオマーを分離し,補助残基を切断することにより,単離することができる。あるいは,式(I)の化合物の任意のエナンチオマーは,光学的に純粋な出発材料を用いる立体選択的合成により得ることができる。
【0069】
式(I)の化合物が1またはそれ以上の酸性または塩基性の基を含む場合,本発明はまた,それらの対応する薬学的もしくは毒性学的に許容しうる塩,特にそれらの薬学的に利用可能な塩を含む。すなわち,酸性の基を含む式(I)の化合物は,本発明にしたがって,例えば,アルカリ金属塩,アルカリ土類金属塩またはアンモニウム塩として用いることができる。そのような塩のより詳細な例としては,ナトリウム塩,カリウム塩,カルシウム塩,マグネシウム塩,またはアンモニアもしくは有機アミン,例えばエチルアミン,エタノールアミン,トリエタノールアミンまたはアミノ酸との塩が挙げられる。1またはそれ以上の塩基性基,例えばプロトン化することができる基を含む式(I)の化合物は,無機もしくは有機酸との付加塩の形で存在することができ,本発明にしたがって使用することができる。適当な酸の例としては,塩酸,臭化水素酸,リン酸,硫酸,硝酸,メタンスルホン酸,p−トルエンスルホン酸,ナフタレンジスルホン酸,シュウ酸,酢酸,酒石酸,乳酸,サリチル酸,安息香酸,ギ酸,プロピオン酸,ピバル酸,ジエチル酢酸,マロン酸,コハク酸,ピメリン酸,フマル酸,マレイン酸,リンゴ酸,スルファミン酸,フェニルプロピオン酸,グルコン酸,アスコルビン酸,イソニコチン酸,クエン酸,アジピン酸,および当業者に知られる他の酸が挙げられる。式(I)の化合物が分子中に酸性基と塩基性基とを同時に含む場合,本発明はまた,上述の塩の形に加えて,内塩ないしベタイン(ツイッターイオン)を含む。式(I)にしたがうそれぞれの塩は,当業者に知られる慣用の方法により,例えば,これらを溶媒または分散体中で有機ないし無機塩または塩基と接触させることにより,または他の塩とのアニオン交換またはカチオン交換により得ることができる。本発明はまた,生理学的適合性が低いために医薬品において直接用いるのには適していないが,例えば,化学反応の中間体として用いるか,または薬学的に許容しうる塩の製造に用いることができる式(I)の化合物のすべての塩を含む。
【0070】
"薬学的に許容しうる”との用語は,規制当局,例えばEMEA(ヨーロッパ)および/またはFDA(US)および/または他の国家規制当局により,動物,好ましくはヒトにおいて用いるために認可されていることを意味する。
【0071】
本発明はさらに,本発明にしたがう化合物のすべての溶媒和物を含む。
【0072】
本発明は,キナーゼ阻害剤,特にItkまたはPI3K阻害剤としての式(I)の化合物を提供する。理論に制限されるものではないが,式(I)の化合物は,任意に上述の他のキナーゼに加えて,これらのキナーゼの一方または両方を阻害することができる。
【0073】
したがって,本発明の化合物は,免疫学的疾患(例えば,免疫疾患または自己免疫疾患),炎症性疾患またはアレルギー性疾患の予防または治療に有用である。
【0074】
すなわち,本発明の別の目的は,医薬品として用いるための,本発明の化合物またはそのその薬学的に許容しうる塩である。
【0075】
本発明のさらに別の目的は,本発明の化合物またはその薬学的に許容しうる塩の,ItkまたはPI3K,好ましくはPI3Kgに関連する疾病および疾患を治療または予防するための医薬品の製造のための使用である。
【0076】
“Itk”,“Itkキナーゼ”または“Itキナーゼ”とは,インターロイキン−2(IL−2)−誘導性T−細胞キナーゼ(EmtまたはTskとしても知られる)を意味する。
【0077】
本発明にしたがえば,“PI3K”または“PI3キナーゼ"は,PI3Kファミリー,すなわちクラスIA(例えば,PI3Kアルファ,ベータおよびデルタ),クラスIB(例えば,PI3Kガンマ),クラスII(例えば,PI3KC2アルファ,ベータおよびガンマ)およびクラスIII(例えば,Vps34酵母ホモログ)のすべてのメンバーを含む。
【0078】
“PI3Kγ“とは,PI3KクラスIB(p110−ガンマとも称される)の唯一のメンバーであるPI3Kγ蛋白質を意味する。推定120kDの1050アミノ酸残基の長さのポリペプチドのPI3Kγ蛋白質をコードするヒトcDNAが記載されている(Stoyanow et al.,1995,Science 269:690−693)。ヒトPI3Kγ蛋白質は,,10個のエクソンを含み,染色体7q22に位置するPI3KCG遺伝子によりコードされる(Kratz et al.,2002,Blood 99:372−374)。
【0079】
“PI3Kδ”とは,PI3KクラスIA(p110−デルタとも称される)のメンバーであるPI3Kδ蛋白質を意味する。1,044アミノ酸のPI3Kδ蛋白質をコードするヒトcDNAが報告されている(Vanhaesebroeck et al.,1997,Proc.Natl.Acad Sci.94:4330−4335)。ヒトPI3Kδ蛋白質は,染色体1p3.2にマップされるPI3KCD遺伝子によりコードされる(Seki et al.,1997,DNA Research 4:355−358)。
【0080】
本発明のさらに別の目的は,免疫学的,炎症性またはアレルギー性疾患の治療または予防用の医薬品の製造における,本発明の化合物またはその薬学的に許容しうる塩の使用である。
【0081】
より詳細には,好ましい疾患は,自己免疫疾患;臓器および骨髄移植拒絶;対宿主性移植片病;急性または慢性炎症;接触皮膚炎;乾癬;慢性関節リウマチ;多発性硬化症;I型糖尿病;炎症性腸疾患;クローン病;潰瘍性大腸炎;対宿主性移植片病;エリテマトーデス;喘息;慢性閉塞性肺疾患(COPD);急性呼吸窮迫症候群(ARDS);気管支炎;結膜炎;皮膚炎;またはアレルギー性鼻炎である。
【0082】
さらにより好ましいものは,慢性関節リウマチ(RA),全身性エリテマトーデス(SLE),乾癬,多発性硬化症(MS),喘息および慢性閉塞性肺疾患(COPD)である。
【0083】
慢性関節リウマチ(RA)は,世界の人口の約1%に影響を及ぼしている,慢性の進行性の,衰弱させる炎症性疾患である。RAは主として手足の小さい関節に影響を与える全身的多関節関節炎である。滑膜における炎症に加えて,組織の攻撃的先端である,パンヌスと称される関節内膜が浸潤し,局所関節構造を破壊する(Firestein 2003,Nature 423:356−361)。
【0084】
全身性エリテマトーデス(SLE)は,T細胞媒介性B細胞活性化により生ずる慢性炎症性疾患であり,その結果,糸球体腎炎または腎不全になる。ヒトSLEは,初期では,長期にわたる自己反応性CD4メモリー細胞の拡大により特徴づけられる(D’Cruz et al.,2007,Lancet 369(9561):587−596)。
【0085】
乾癬は,人口の約2%に影響を与えている慢性炎症性皮膚病である。これは,通常は頭皮,肘,および膝に見られる赤い落屑性の皮膚斑により特徴づけられ,重篤な関節炎と伴う場合がある。この病変は,異常なケラチノサイト増殖および炎症性細胞の真皮および表皮への浸潤により引き起こされる(Schon et al.,2005,New Engl.J.Med.352:1899−1912)。
【0086】
多発性硬化症(MS)は,炎症性および脱髄性の皮膚疾患である。これはCD4+タイプ1Tヘルパー細胞により媒介される自己免疫疾患であると考えられてきたが,最近の研究により他の免疫細胞の役割が示された(Hemmer et al.,2002,Nat.Rev.Neuroscience 3,291−301)。
【0087】
喘息は成人および小児の両方において多くの臨床的表現型を有する,複合性の症候群である。その主な特徴としては,種々の程度の気流閉塞,気管支過敏性,および気道炎症が挙げられる(Busse and Lemanske,2001,N.Engl.J.Med.344:350−362)。
【0088】
慢性閉塞性肺疾患(COPD)は,炎症,完全には可逆的ではない気流制限,および肺機能の漸次的喪失により特徴づけられる。COPDにおいては,刺激物の慢性的な吸入が異常な炎症性応答,気道のリモデリング,および肺における気流の制限を引き起こす。吸入された刺激物は,通常はたばこの煙であるが,職業性ダストおよび環境汚染の可変的な関与が示唆されている(Shapiro 2005,N.Engl.J.med.352,2016−2019)。
【0089】
特にPI3Kに関連する疾病および疾患は,癌および心臓血管疾患である。
【0090】
本発明のさらに別の観点は,本発明の化合物またはその薬学的に許容しうる塩の,癌または心臓血管疾患,より詳細には,心筋梗塞,脳卒中,虚血またはアテローム性動脈硬化症の治療または予防用の医薬品の製造における使用に関する。
【0091】
癌は,異常な細胞の制御されない成長および拡大により特徴づけられる一群の疾病を含む。すべてのタイプの癌には,一般に,細胞成長,分化および生存の制御のある程度の異常性,およびその結果として細胞の悪性の成長が関与する。細胞の前記悪性の成長に寄与する鍵となる因子は,成長シグナルに対する非依存性,抗成長シグナルに対する非感受性,アポトーシスの回避,複製能力の無制限,持続的血管新生,組織侵襲および転移,およびゲノム不安定化である(Hanahan and Weinberg,2000.The Hallmarks of Cancer.Cell 100,57−70)。
【0092】
典型的には,癌は,血液癌(例えば,白血病およびリンパ腫)および固形癌,例えば肉腫および癌腫(例えば,脳,乳,肺,結腸,胃,肝臓,膵臓,前立腺,卵巣の癌)に分類される。
【0093】
本発明の別の目的は,治療を必要とする哺乳動物患者において,ItkおよびPI3Kに関連する疾病および疾患からなる群より選択される1またはそれ以上の状態を治療,管理,遅延または予防する方法であり,この方法は,前記患者に治療上有効量の本発明にしたがう化合物またはその薬学的に許容しうる塩を投与することを含む。
【0094】
本発明のさらに別の目的は,治療を必要とする哺乳動物患者において,免疫学的;炎症性;およびアレルギー性疾患からなる群より選択される1またはそれ以上の状態を治療,管理,遅延または予防する方法であり,この方法は,前記患者に治療上有効量の本発明にしたがう化合物またはその薬学的に許容しうる塩を投与することを含む。
【0095】
より詳細には,1またはそれ以上の状態は,自己免疫疾患;臓器および骨髄移植拒絶;対宿主性移植片病;急性もしくは慢性炎症;接触皮膚炎;乾癬;慢性関節リウマチ;多発性硬化症;I型糖尿病;炎症性腸疾患;クローン病;潰瘍性大腸炎;対宿主性移植片病;エリテマトーデス;喘息;慢性閉塞性肺疾患(COPD);急性呼吸窮迫症候群(ARDS);気管支炎;結膜炎;皮膚炎;およびアレルギー性鼻炎からなる群より選択される。
【0096】
より好ましいものは,慢性関節リウマチ(RA),全身性エリテマトーデス(SLE),乾癬,多発性硬化症(MS),喘息および慢性閉塞性肺疾患(COPD)である。
【0097】
本発明のさらに別の目的は,治療を必要とする哺乳動物患者において,癌および心臓血管疾患からなる群より選択される1またはそれ以上の状態,より詳細には,心筋梗塞,脳卒中,虚血またはアテローム性動脈硬化症を治療,管理,遅延または予防する方法であり,この方法は,前記患者に治療上有効量の本発明にしたがう化合物またはその薬学的に許容しうる塩を投与することを含む。
【0098】
本明細書において用いる場合,"治療する"または"治療"との用語は,疾病の進行を遅延,中断,静止,または停止させるすべての方法を表すことが意図されるが,必ずしもすべての症状の完全な除去を示すものではない。
【0099】
理論に制限されることを意図するものではないが,本発明の化合物は,Itkの阻害によりT細胞およびマスト細胞の活性化を調節する。T細胞活性化の阻害は,免疫機能を抑制するのに治療上有用である。したがって,Itkの阻害は,種々の免疫疾患,例えば,自己免疫疾患,臓器おyび骨髄移植拒絶,対宿主性移植片病,および炎症性疾患の予防および治療に有用である。
【0100】
特に,本発明の化合物は,急性または慢性の炎症,アレルギー,接触皮膚炎,乾癬,慢性関節リウマチ,多発性硬化症,I型糖尿病,炎症性腸疾患,クローン病,潰瘍性大腸炎,対宿主性移植片病およびエリテマトーデスの予防または治療に用いることができる。
【0101】
肥満細胞の活性化および脱顆粒の阻害剤は,プロ炎症性メディエータおよびサイトカインの放出を妨害する。すなわち,Itkの阻害は,t炎症性およびアレルギー性疾患,例えば,喘息,慢性閉塞性肺疾患(COPD),急性呼吸窮迫症候群(ARDS),気管支炎,結膜炎,皮膚炎およびアレルギー性鼻炎の予防および治療に用いることができる。T細胞または肥満細胞により媒介される他の疾患は,当業者に知られており,これらも本発明の化合物を用いて治療することができる。
【0102】
理論に限定されることを意図するものではないが,本発明の化合物は,追加的にまたは代替的に,PI3Kの阻害により免疫細胞活性化を調節することもできる。特に,T細胞,B細胞,好中球,マクロファージおよびマスト細胞でのシグナリングおよび他の機能におけるPI3KδおよびPI3Kγの重要な役割は,これらのキナーゼがいくつかの炎症媒介性疾病の治療標的として有効であることを示す。これらの疾病には,慢性関節リウマチ(T細胞,B細胞および好中球が関与する),全身性エリテマトーデス(好中球が関与する),乾癬(T細胞,好中球およびマクロファージが関与する),多発性硬化症(T細胞,B細胞およびマスト細胞の関与が示唆されている),喘息(T細胞およびマスト細胞が重要である),および慢性閉塞性肺疾患(好中球,マクロファージおよびT細胞が関与する)が含まれる(Rommel et al.,2007,Nat.Rev.Immunology 7:191−201)。
【0103】
ある場合には,特定の疾病に対する潜在的薬剤標的としてのPI3KδとPI3Kγとの間の連関が,動物疾病モデルにおいてそれぞれのPI3K−nullマウスを試験することにより,実験的に確立されている。さらに,炎症性疾患を実験的に誘導した野生型マウスにおいて小分子PI3K阻害剤を用いることにより,別の薬理学的確認が得られた。
【0104】
Campsおよび共同研究者らは,構造に基づく薬剤設計を用いて,AS−605240と称されるPIK3γの強力な小分子阻害剤を開発した(Nat.Med.2005,11(9):936−43)。好中球活性化を伴うリンパ球非依存性慢性関節リウマチ(RA)のネズミモデルである,コラーゲンII特異的抗体により誘発された関節炎に対して,Pik3cg−nullマウスが保護されることが認められた。この効果は,好中球走化性の欠陥と関連していた。野生型マウスを経口のAS−605420で治療すると,コラーゲンII−抗体−誘発性関節炎の臨床的および組織学的兆候が低減し,これはPik3cg−nullマウスにおいて見られるものと類似していた。AS−605240の経口投与はまた,直接コラーゲンII注入により誘発されたリンパ球依存性慢性関節リウマチの別のマウスモデルにおいても,関節の炎症および障害を低減させた。著者らは,PIK3CG阻害はケモカインシグナリング経路の好中球アームおよびリンパ球アームの両方に作用し,したがって,種々の慢性炎症性疾患において治療上の価値があるだろうと結論づけている。
【0105】
全身性エリテマトーデス(SLE)のMRL−lprマウスモデルにおいては,薬理学的PI3Kγ阻害剤であるAS−605240を腹腔内投与すると,CD4+T細胞の数が減少し,糸球体腎炎が低下し,生存が長くなることが見いだされた(Barber et al.,2005,Nat.Med.11(9):933−935)。
【0106】
喘息等のアレルギー性炎症性疾患におけるPI3キナーゼの関与は,ワートマニンおよびLY294002等の非選択的PI3K阻害剤による薬理学的阻害によって示された。しかし,これらの化合物は,別々のPI3Kアイソフォームを区別するほど選択的ではなかった(Walker et al.,2006,Drug Discovery Today:Disease Mechanisms,3(1):63−69)。
【0107】
別の研究においては,マウスにおけるPI3Kγの除去(Pi3kcg−/−マウス)は実験的に誘発させた急性膵炎の重篤度を軽減させることが示された(Lupia et al.,2004,Am.J.Pathol.165(6):2003−11)。
【0108】
選択的PI3Kδ阻害剤を用いることにより,PI3Kδが好中球の炎症性応答において役割を果たしていることが明らかになった。PI3Kδの阻害は,fMLP−およびTNF1α−誘導性好中球スーパーオキシド生成およびエラスターゼのエキソサイトーシスの両方をブロックした(Sadhu et al.,2003,Biochem.Biophys.Res.Commun.2003 Sep5;308(4):764−769)。
【0109】
マスト細胞におけるPI3Kδの遺伝的および薬理学的不活性化によって,アレルギー性応答におけるPI3Kδの重要な役割が示された。この阻害は,SCF欠損媒介性のインビトロ増殖,接着および移動につながり,免疫原−IgE−誘発性脱顆粒およびサイトカイン放出の障害につながる。さらに,PI3Kδの不活性化は,アナフィラキシー性アレルギー応答からマウスを保護する。これらの研究を合わせると,PI3Kδはアレルギーおよびマスト細胞関連疾病における治療的介入の標的であることが示唆される(Ali et al.,2004,Nature 423:1007−1011)。
【0110】
最近,マウスにおけるPi3kcg遺伝子の遺伝的不活性化が全身的サイトカインおよびケモカイン応答およびアレルギー性気道炎症に及ぼす影響が報告された。PI3Kδ変異体において,タイプ2サイトカイン応答(IL−4,IL−5,およびIL−13)は,有意に低下していたが,タイプ1サイトカイン応答(IFN−γ,CXCL10)は強かった。例えば,喘息の顕著な特徴である吸入メタコリンに対する呼吸過剰応答の誘発は,PI3Kδnullマウスにおいて低下していた。まとめると,これらのデータは,PI3KδがTH2媒介性気道疾患の新たな標的であることを示唆する(Nashed et al.,2007,Eur.J.Immunol.37:416−424)。
【0111】
したがって,PI3Kデルタおよび/またはPI3Kガンマに関連する疾病および疾患が好ましい。特に好ましいものは,炎症性および免疫制御疾患,慢性関節リウマチ,全身性エリテマトーデス,乾癬,多発性硬化症,喘息および慢性閉塞性肺疾患である。
【0112】
上述のように,PI3Kはまた癌および心臓血管疾患に関しても役割を果たしている。
【0113】
このことは,PI3Kγを介するシグナリングが白血球,血小板および心臓血管のストレスセンシングに重要な役割を果たすことに基づくものであるかもしれない。白血球および血管の協調的活性化の影響は,生理学的および病理学的応答であり,これは通常,血管および白血球の両方の重要なシグナルである細胞内セカンドメッセンジャー分子,例えばPI3Kγにより産生されるホスファチジルイノシトール(3,4,5)−三リン酸(PIP3)の産生につながる。PI3Kγを欠失したマウスの研究によって,PIP3シグナリング経路が免疫細胞および血管機能,例えば呼吸バースト,細胞リクルートメント,マスト細胞反応性反応性,血小板凝集,内皮活性化および平滑筋細胞の収縮性を制御することが明らかになった。これらの事象の特異性は,PI3Kγの阻害が主要な心臓血管疾患,例えば高血圧症に有益でありうることを示唆する(Hirsch et al.,2006,Thromb.Haemost.95(1):29−35)。
【0114】
二相性虚血/再潅流(I/R)から生ずる心筋梗塞(MI)は心臓に傷害を与える。これは,心筋細胞のアポトーシス(Crow et al.,2004,Circ.Res.95(10):957−970)から始まり,次に炎症に基づく組織傷害の第二波が進行する(Frangogiannis et al.,2002,Cardiovasc.Res.53(1):31−47).最近,PI3Kガンマおよびデルタの小分子阻害剤が心筋梗塞の動物モデルにおいて心臓保護作用を示すことが報告された。この化合物TG100−115は,心筋梗塞において役割を果たすことが知られている複数のメディエータに応答して,浮腫および炎症を強力に阻害する。重要なことには,これは患者に最も治療的介入が行いやすい時間である心筋再潅流後(3時間後まで)に投与したときに達成される(Doukas et al.,2006,PNAS 103(52):19866−19871;Doukas et al.,2007,Biochem.Soc.Trans.35(Pt2):204−206)。
【0115】
結腸直腸癌,脳癌,胃癌,乳癌および肺癌におけるp110α触媒サブユニットをコードするPIK3CA遺伝子の点突然変異を記述した最初の研究は2004年に報告されている(Samuels et al.,2004,Science 304:554)。その後,他のタイプの癌においていくつかの追加の点突然変異が同定された(Bader et al.,2005,Nat.Rev.Cancer 5(12):921−929に概説)。IPIK3CAの変異はヒト癌細胞の細胞成長および浸潤を促進し,非選択的PI3K阻害剤LY294002で処置するとPIK3Aシグナリングが無効になり,PI3KCA変異細胞の成長が選択的に阻害されることが示された(Samuels et al.,2005,Cancer Cell 7(6):561−573)。このことは,PI3K蛋白質が癌治療の有望な薬剤標的であることを示唆する(Hennessy et al.,2005,Nat.Rev.Drug Discovery 4(12):988−1004)。
【0116】
最近,培養細胞において野生型PI3KアイソフォームであるPI3Kβ(p110β),PI3Kγ(p110γ)またはPI3Kδ(p110δ)の過剰発現が発癌性表現型を誘導するのに十分であることが報告された(Kang et al.,2006,PNAS103(5):1289−1294)。この発癌性能力にはキナーゼ活性が必要であり,このことはこの活性の阻害剤が形質転換能力をブロックしうることを示唆する。ヒト癌における非αクラスIPI3Kアイソフォームの役割はまだ完全に明らかになっていないが,種々のヒト癌においてPI3KβおよびPI3Kδの発現が上昇していることが報告されている(Benistant et al.,2000,Oncogene 19(44):5083−5090;Knobbe and Reifenberger,2003,Brain Pathol.13(4):507−518)。別の研究においては,PI3Kδ(p110デルタ)の選択的阻害剤が急性骨髄性白血病(AML)細胞の増殖および生存を阻害し,トポイソメラーゼII阻害剤の細胞毒性効果を増加させたことが示されており,これはPI3KδがAMLの治療標的である可能性を示唆する(Billottet et al.,2006,25(50):6648−6659)。
【0117】
本発明は,式(I)の化合物またはその薬学的に許容しうる塩を活性成分として含み,薬学的に許容しうる担体を一緒に含み,任意に1またはそれ以上の他の医薬組成物と組み合わせた医薬組成物を提供する。
【0118】
"医薬組成物"とは,1またはそれ以上の活性成分,および担体を構成するための1またはそれ以上の不活性成分,ならびに任意の2またはそれ以上の成分の組み合わせ,複合もしくは凝集から,または1またはそれ以上の成分の解離から,または1またはそれ以上の成分の他のタイプの反応または相互作用から直接的にまたは関節的に生ずる任意の生成物を意味する。したがって,本発明の医薬組成物は,本発明の化合物と薬学的に許容しうる担体とを混合することにより精製する任意の組成物を包含する。
【0119】
"担体"との用語は,医薬品がそれとともに投与される,希釈剤,補助剤,賦形剤,またはベヒクルを表す。そのような薬学的担体は,無菌の液体,例えば水および油であることができ,例えば,石油,動物,植物または合成由来の油,例えば,限定されないが,ピーナッツ油,大豆油,鉱物油,ゴマ油などが挙げられる。医薬組成物が経口投与される場合には,水が好ましい担体である。医薬組成物を静脈内投与する場合には,食塩水および水性デキストロースが好ましい担体である。食塩水溶液および水性デキストロースおよびグリセロール溶液は,好ましくは注射溶液用の液体担体として用いる。適当な薬学的賦形剤としては,スターチ,グルコース,ラクトース,ショ糖,ゼラチン,麦芽,米,小麦,チョーク,シリカゲル,ステアリン酸ナトリウム,グリセロールモノステアレート,タルク,塩化ナトリウム,乾燥スキムミルク,グリセロール,プロピレングリコール,水,エタノール等が挙げられる。これらの組成物は,所望の場合には,少量の湿潤剤または乳化剤,またはpH緩衝剤を含んでいてもよい。これらの組成物は,溶液,懸濁液,乳濁液,錠剤,丸薬,カプセル,粉体,徐放処方等の形態をとることができる。組成物は,伝統的な結合剤および担体,例えばトリグリセリドとともに,座剤として製剤することができる。経口処方は,標準的な担体,例えば,薬剤等級のマンニトール,ラクトース,スターチ,ステアリン酸マグネシウム,サッカリンナトリウム,セルロース,炭酸マグネシウム等を含むことができる。適当な薬学的担体の例は,"Remington’s Pharmaceutical Sciences",E.W.Martinに記載されている。そのような組成物は,治療上有効量の薬剤を,好ましくは純粋な形で,患者への適切な投与用の形態を与えるような適当な量の担体とともに含む。処方は投与のモードに適合しなければならない。
【0120】
本発明の医薬組成物は,1またはそれ以上の追加の化合物,例えば,組成物中の第1の化合物ではない1またはそれ以上の式(I)の化合物,または他のItkまたはPI3K阻害剤を活性成分として含むことができる。
【0121】
免疫性,炎症性,アレルギー性疾患の治療のために他の治療剤と組み合わせて用いるための他の活性成分としては,ステロイド,ロイコトリエンアンタゴニスト,抗ヒスタミン剤,シクロスポリンまたはラパマイシンが挙げられる。
【0122】
本発明の医薬組成物には,経口,経直腸,局所,非経口(例えば,皮下,筋肉内および静脈内),眼(眼科),肺(経鼻または口腔吸入),または経鼻投与に適した組成物が含まれるが,任意の所定の症例における最も適した経路は,治療している状態の性質および重篤度および活性成分の性質によって異なるであろう。これらは,単位投与形態で提供することが便利であり,薬学の分野でよく知られる任意の方法により製造することができる。
【0123】
実用上は,式(I)の化合物は,慣用の薬剤配合手法にしたがって,活性成分として混合物中で薬学的担体と組み合わせることができる。担体は,例えば経口または非経口(静脈内など)の投与に望ましい製剤の形態に応じて広範な形態をとることができる。経口投与形態用の組成物の製造においては,懸濁液,エリキシルおよび溶液等の経口液体製剤の場合には,水,グリコール,オイル,アルコール,香味剤,保存剤,着色剤等の任意の通常の医薬媒体を;または,粉体,ハードカプセルおよびソフトカプセルおよび錠剤等の経口固形製剤の場合には,スターチ,糖,微晶質セルロース,希釈剤,顆粒化剤,潤滑剤,結合剤,崩壊剤等の担体を用いることができる。液体製剤より経口固形製剤のほうが好ましい。
【0124】
投与が容易であるため,錠剤およびカプセルは最も有利な経口投与単位形態であり,この場合には明らかに固体薬学的担体が用いられる。所望の場合には,錠剤は,標準的な水性または非水性手法によりコーティングしてもよい。そのような組成物および製剤は,少なくとも0.1パーセントの活性化合物を含むべきである。これらの組成物における活性化合物の割合は,もちろん様々であることができ,便利には,単位重量の約2パーセントから約60パーセントである。そのような治療上有効な組成物中の活性化合物の量は,有効投与量が得られるような量である。活性化合物はまた,例えば,液滴またはスプレーとして鼻腔内投与してもよい。
【0125】
錠剤,丸薬,カプセル等はまた,トララガントゴム,アカシアゴム,コーンスターチまたはゼラチン等の結合剤;リン酸二カルシウム等の賦形剤;コーンスターチ,ジャガイモデンプン,アルギン酸等の崩壊剤;ステアリン酸マグネシウム等の潤滑剤;およびショ糖,ラクトースまたはサッカリン等の湿潤剤を含んでいてもよい。単位投与形態がカプセルである場合,これは上述のタイプの材料に加えて,液体担体,例えば脂肪油を含んでいてもよい。
【0126】
コーティングとして,または単位投与製剤の物理学的形状を改変するために,種々の他の材料が存在していてもよい。例えば,錠剤は,セラック,ショ糖またはその両方でコーティングしてもよい。シロップまたはエリキシルは,活性成分に加えて,甘味料としてショ糖,保存剤としてメチルおよびプロピルパラベン,染料および香味料,例えばチェリーまたはオレンジ香味料を含んでいてもよい。
【0127】
式(I)の化合物は,非経口的に投与してもよい。これらの活性化合物の溶液または懸濁液は,水中で,ヒドロキシプロピルセルロースなどの界面活性剤と適宜混合して調製することができる。また,分散液は,油中のグリセロール,液体ポリエチレングリコールおよびこれらの混合物中で調製することができる。保存および使用の通常の条件下で,これらの製剤は微生物の成長を防止するために保存剤を含んでいてもよい。
【0128】
注射用途に適した薬剤の形態としては,無菌水性溶液または分散剤,および無菌の注射用溶液または分散液を即時調整するための無菌粉体が挙げられる。すべての場合において,この形態は無菌でなければならず,注射器で容易に採取できる程度の液体でなければならない。これは製造および保存の条件下で安定でなければならず,微生物,例えば細菌および真菌の混入に対して保護されなければならない。担体は,例えば,水,エタノール,ポリオール(例えば,グリセロール,プロピレングリコールおよび液体ポリエチレングリコール),これらの適当な混合物および植物油等の溶媒または分散媒体でありうる。
【0129】
哺乳動物,特にヒトに有効量の本発明の化合物を与えるために,任意の適当な投与の経路を用いることができる。例えば,経口,経直腸,局所,非経口,眼,肺,鼻等を用いることができる。剤形としては,錠剤,トローチ,分散液,懸濁液,溶液,カプセル,クリーム,軟膏,エアロゾル等が挙げられる。好ましくは式(I)の化合物は経口投与する。
【0130】
用いられる活性成分の有効量は,用いられる特定の化合物,投与のモード,治療している状態および治療している状態の重篤度によって異なるであろう。そのような投与量は,当業者が容易に確認することができる。
【0131】
本発明の化合物を合成する方法は,例えば,Houben−Weyl,Methodender Organischen Chemie(Methods of Organic Chemistry),Thieme−Verlag,Stuttgart,またはOrganic Reacitons,John Wiley&Sons,New Yorkに記載されている。
【0132】
個々の場合の状況に応じて,式(I)の化合物の合成中の副反応を回避するために,保護基を導入することにより官能基を一時的にブロックし,合成の後の工程でこれを脱保護するか,または官能基を前駆体基の形で導入し,後の工程でこれを所望の官能基に変換することが必要または有利でありうる。そのような合成戦略,および個々の場合に適した保護基および前駆体基は当業者に知られている。
【0133】
所望の場合には,式(I)の化合物は,通常の精製法,例えば,蒸留,再結晶またはクロマトグラフィーにより精製することができる。式(I)の化合物を製造するための出発化合物は,市販されているか,または文献記載の方法にしたがってまたはこれと同様にして製造することができる。
【0134】
式(I)の化合物の合成の一般的経路は,式(II)のトリアゾールから出発することができ,これはこのタイプの複素環を製造するための慣用の方法により容易に入手可能である。そのような方法は当業者によく知られている。
【0135】
スキーム1にしたがえば,第1工程において,式(II)のトリアゾール(式中,R2’,R3’の一方はBrであり,他方はR5aであり,X,R,Rは上で示される意味を有する)を,R−X’(X’は残基XHとの置換反応に適した脱離基であり,Rは上で示される意味を有する)と反応させて,式(III)のトリアゾールを得る。適した基X’は,ハロゲン;OH;O−C1−6アルキル;O−ベンジル;SH;およびNHからなる群より選択することができる。
【化3】

【0136】
第2工程においては,トリアゾール(III)とボロン酸T−B(OH)とのスズキ反応により式(I)の化合物を得る。
【0137】
本発明の好ましい化合物の合成用の適当な出発物質としてのR−X’およびT−B(OH)は,Array,Sigma Aldrich,Fluka,ABCRなどの商業的供給源から購入することができ,または当業者により合成することができる。
【0138】
本発明の好ましい態様においては,式(II)のトリアゾール(式中,XはNHである)の製造は,式(IV)のピリジンから出発することができ,これをエトキシカルボニルイソチオシアネートと反応させ,ヒドロキシルアミンの存在下で環化させた後に,式(II)のトリアゾールを得る。その概要をスキーム2に示す。
【化4】

【0139】
本発明の別の好ましい態様においては,式(III)のトリアゾール(式中,XはNHであり,RはC(O)Rである)の製造は,式(II)のトリアゾールから出発することができ,これを酸塩化物R−C(O)Clと反応させ,それぞれのビスアシル化副生成物を任意に部分的に加水分解した後に,式(III)のトリアゾールを得る。
【実施例】
【0140】
分析法
NMRスペクトルは,Brukerdpx 400で取得した。LCMSは,Agilent 1100により,ZORBAX(登録商標)SB−C18,4.6x150mm,5ミクロンまたはZORBAX(登録商標)SB−C18,4.6x75mm,3.5ミクロンカラムを用いて行った。カラム流速は1ml/minであり,用いた溶媒は水およびアセトニトリル(0.1%ギ酸)であり,注入容量10μlである。波長は254および210nmである。方法は下記に説明される。
【0141】
方法A
カラム:ZORBAX(登録商標)SB−C18,4.6x150mm,5ミクロン
【表1】

【0142】
方法B
カラム:ZORBAX(登録商標)SB−C18,4.6x75mm,3.5ミクロン
【表2】

【0143】
方法C
カラム:Gemini C18,3x30mm,3ミクロン
流速:1.2ml/min
【表3】

【0144】
【表4】

【0145】
実施例1:本発明の好ましい化合物の製造
本発明の好ましい化合物を製造する一般的方法においては,市販の2−アミノ−6−ブロモピリジンまたは2−アミノ−5−ブロモピリジンをDCM中で20℃でエトキシカルボニルイソチオシアネートと反応させて,中間体生成物としてチオウレア誘導体を生成し,これをプロトン性溶媒(NHOHHCl,PrNEt,EtOH/MeOH,Δ)中でヒドロキシルアミンを用いる環化反応に供して,鍵となる中間体2−アミノ−5−ブロモ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジンまたは2−アミノ−6−ブロモ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリジンを得る。次にピリジンを,それぞれのアルキルおよびアリール酸塩化物を用いて,CHCN中EtNの存在下で20℃でアシル化して,一般に,ビスアシル化生成物を得る。これは,メタノール性アンモニア溶液を用いて20℃で加水分解して,モノアシル化生成物を得る必要がある。本発明の好ましい化合物は,モノアシル化生成物を,DMF/HO中で80℃で,スズキ反応条件下で,PdP(PhClを触媒として,CsFを塩基として用いて,それぞれのアリールボロン酸またはエステルとカップリングさせることにより合成する。
【0146】
一般的方法を用いて,以下の本発明の好ましい化合物を製造する。
シクロプロパンカルボン酸[5−(2−ジメチルアミノ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アミド;
シクロプロパンカルボン酸[5−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アミド;
シクロプロパンカルボン酸(5−フェニル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−アミド;
シクロプロパンカルボン酸[5−(3−トリフルオロメトキシ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アミド;
シクロプロパンカルボン酸[5−((E)−スチリル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アミド;
シクロプロパンカルボン酸[5−(3−クロロ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アミド;
シクロプロパンカルボン酸(5−チオフェン−3−イル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−アミド;
シクロプロパンカルボン酸[5−(4−メトキシ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アミド;
3−シクロヘキシル−N−[5−(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチル−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−プロピオンアミド;
シクロヘキサンカルボン酸(5−チオフェン−3−イル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−アミド;
フラン−2−カルボン酸[5−(3−フルオロ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アミド;
フラン−2−カルボン酸[5−(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチル−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アミド;
3−メトキシ−N−(5−チオフェン−3−イル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−プロピオンアミド;
N−[6−(3−ヒドロキシメチル−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−3,3−ジメチル−ブチルアミド;
シクロプロパンカルボン酸[6−(2−ジメチルアミノ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アミド;
N−[6−(4−ヒドロキシ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アセトアミド;
4−[2−(シクロプロパンカルボニル−アミノ)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−5−イル]−N−(2−ジメチルアミノ−エチル)−ベンズアミド;
4−[2−(シクロプロパンカルボニル−アミノ)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−5−イル]−N−(2−ヒドロキシ−エチル)−ベンズアミド;
シクロプロパンカルボン酸(5−フラン−3−イル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−アミド;
N−[5−(3−アミノ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−3−ピリジン−3−イル−プロピオンアミド;
シクロプロパンカルボン酸[5−(3−メタンスルホニルアミノ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アミド;および
3−[2−(シクロプロパンカルボニル−アミノ)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル]−N,N−ジメチル−ベンズアミド。
【0147】
実施例2:本発明にしたがうさらに別の化合物の合成
一般的プロトコルにしたがって,以下の化合物を製造する。
N−[6−(3−メタンスルホニルフェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アセトアミド
【化5】

H NMR(d−DMSO)δ10.88(brs,1H),9.45−9.46(m,1H),8.31(t,1H),8.20−8.15(m,1H),8.09(dd,1H),7.96−7.92(m,1H),7.83−7.75(m,2H),3.33(s,3H),2.16(brs,3H);LCMS方法(A),(MH+)331,RT=5.99min
【0148】
N−[6−(3−アセチルアミノフェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アセトアミド
【化6】

H NMR(d−DMSO)δ10.84(brs,1H),10.09(s,1H),9.12−9.10(m,1H),7.97−7.94(m,1H),7.86(dd,1H),7.77(dd,1H),7.61−7.57(m,1H),7.46−7.39(m,2H),2.15(brs,3H),2.08(s,3H);LCMS方法(A),(MH+)310,RT=5.90min
【0149】
N−[6−(4−メトキシフェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アセトアミド
【化7】

H NMR(d−DMSO)δ10.81(rs,1H),9.17−9.15(m,1H),7.95(dd,1H),7.76−7.70(m,3H),7.09−7.04(m,2H),3.81(s,3H),2.15(brs,3H);LCMS方法(A),(MH+)283,RT=7.23min
【0150】
N−[6−(1H−インドール−5−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アセトアミド
【化8】

H NMR(d−DMSO)δ11.31(brs,1H),10.86(brs,1H),9.18(brs,1H),8.08(d,1H),8.02(brs,1H),7.81(d,1H),7.58(brs,2H),7.50(brs,1H),6.59(brs,1H),2.23(brs,3H);LCMS方法(A),(MH+)292,RT=6.92min
【0151】
N−[6−(1H−インドール−4−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アセトアミド
【化9】

H NMR(d−DMSO)δ11.55(brs,1H),10.98(brs,1H),9.17−9.15(m,1H),8.11(dd,1H),7.94(dd,1H),7.65−7.62(m,2H),7.40−7.33(m,2H),6.76−7.73(m,1H),2.31(brs,3H);(MH+)292,RT=6.85min
【0152】
N−[6−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アセトアミド
【化10】

H NMR(d−DMSO)δ10.79(brs,1H),9.10−9.08(m,1H),7.91(dd,1H),7.70(d,1H),7.68−7.66(m,1H),7.51(dd,1H),6.87(d,1H),4.59(t,2H),3.25(t,2H),2.14(brs,3H);LCMS方法(A),(MH+)295,RT=7.18min
【0153】
N−[6−(2,4−ジメトキシフェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アセトアミド
【化11】

H NMR(d−DMSO)δ10.77(brs,1H),8.86−8.84(m,1H),7.73(dd,1H),7.66,(dd,1H),7.38(d,1H),6.72(d,1H),6.66(dd,1H),3.82(s,3H),3.82(s,3H),2.14(brs,1H);LCMS方法(A),(MH+)313,RT=7.52min
【0154】
N−(6−ピリジン−3−イル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アセトアミド
【化12】

LCMS方法(A),(MH+)254,RT=4.26min
【0155】
N−[6−(5−メトキシピリジン−3−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アセトアミド
【化13】

H NMR(d−DMSO)δ10.83(brs,1H),9.28−9.26(m,1H),8.61(d,1H),8.15(dd,1H),7.98(dd,1H),7.76(d,1H),6.66(d,1H),3.91(s,3H),2.15(brs,3H);LCMS方法(A),(MH+)284,RT=6.32min
【0156】
N−[6−(4−メトキシ−3−トリフルオロメチルフェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アセトアミド
【化14】

H NMR(d−DMSO)δ10.83(brs,1H),9.32−9.30(m,1H),8.07(dd,1H),8.04−7.99(m,2H),7.74(dd,1H),7.40(d,1H),3.95(s,3H),2.15(brs,3H);LCMS方法(A),(MH+)351,RT=8.38min
【0157】
N−(6−ピリジン−4−イル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アセトアミド
【化15】

H NMR(d−DMSO)δ10.90(brs,1H),9.51−9.49(m,1H),8.69−8.66(m,2H),8.11(dd,1H),7.89−7.86(m,2H),7.81(dd,1H),2.16(brs,3H);LCMS方法(A),(MH+)254,RT=4.00min
【0158】
N−[6−(6−アミノピリジン−3−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アセトアミド
【化16】

H NMR(d−DMSO)δ10.77(brs,1H),9.10−9.08(m,1H),8.34(d,1H),7.90(dd,1H),7.80(dd,1H),7.69(d,1H),6.53(d,1H),6.19(brs,2H),2.14(brs,3H);LCMS方法(A),(MH+)269,RT=4.14min
【0159】
N−[6−(2,3−ジヒドロベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アセトアミド
【化17】

H NMR(d−DMSO)δ10.80(brs,1H),9.14−9.12(m,1H),7.92(dd,1H),7.69(d,1H),7.32(d,1H),7.26(dd,1H),6.97(d,1H),4.29(s,4H),2.14(brs,3H);LCMS方法(A),(MH+)311,RT=7.10min
【0160】
N−[6−(3,4−ジクロロ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アセトアミド
【化18】

H NMR(d−DMSO)δ10.90(br,s,1H),9.37(m,1H),8.14(d,1H),8.04(dd,1H),7.82(dd,1H),7.77(m,1H),7.75(m,1H),2.15(br,s,3H);LCMS方法(A),(MH+)323/321RT=8.73min
【0161】
5−(2−アセチルアミノ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)−2−フルオロ−N−(2−ヒドロキシ−エチル)−ベンズアミド
【化19】

H NMR(d−DMSO)δ10.85(br,s,1H),9.29(m,1H),8.43(t,1H),7.98−8.03(m,2H),7.93(m,1H),7.77(d,1H),7.42(dd,1H),4.79(t,1H),3.53(q,2H),3.35(m,2H),2.15(br,s,3H);LCMS方法(A),(MH+)358,(MH+22)380RT=5.07min
【0162】
N−[6−(3−ジメチルスルファモイル−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アセトアミド
【化20】

H NMR(d−DMSO)δ10.88(br,s,1H),9.41(m,1H),8.15(t,1H),8.04−8.06(m,2H),7.78(dm,3H),2.67(s,6H),2.15(br,s,3H);LCMS方法(A),(MH+)360,(MH+22)382RT=6.85min
【0163】
N−[6−(2,5−ジメトキシ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アセトアミド
【化21】

H NMR(d−DMSO)δ10.80(br,s,1H),8.95(m,1H),7.83(dd,1H),7.68(dd,1H),7.10(d,1H),7.05(d,1H),6.97(dd,1H),3.77(s,3H),3.76(s,3H),2.15(br,s,3H);LCMS方法(A),(MH+)313,(MH+22)335RT=7.42min
【0164】
N−[6−(3,4,5−トリメトキシ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アセトアミド
【化22】

H NMR(d−DMSO)δ10.82(br,s,1H),9.33(m,1H),8.05(dd,1H),7.73(d,1H),7.07(s,2H),3.89(s,6H),3.69(s,3H),2.15(br,s,3H);LCMS方法(A),(MH+)343,(MH+22)365RT=6.82min
【0165】
N−{6−[3−(2−ヒドロキシ−エチルスルファモイル)−フェニル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}−アセトアミド
【化23】

H NMR(d−DMSO)δ10.88(br,s,1H),9.34(m,1H),8.17(m,1H),8.07(dm,1H),8.02(dd,1H),7.82(m,2H),7.72(m,1H),7.66(m,1H),4.74(m,1H),3.40(m,2H),2.85(m,2H),2.16(br,s,3H);LCMS方法(A),(MH+)376,(MH+22)398RT=5.41min
【0166】
N−[6−(3−ヒドロキシ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アセトアミド
【化24】

H NMR(d−DMSO)δ9.08(br,s,1H),7.88(dm,1H),7.72(dm,1H),7.25(t,1H),7.12(dm,1H),7.07(m,1H),6.79(dm,1H),2.15(br,s,3H);LCMS方法(A),(MH+)269,(MH+22)291RT=6.08min
【0167】
N−[6−(2−メトキシ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−3−メチル−ブチルアミド
【化25】

H NMR(d−DMSO)δ10.74(brs,1H),8.92(s,1H),7.78(dd,1H),7.68(d,1H),7.40−7.47(m,2H),7.17(d,1H),7.06−7.16(m,1H),3.82(s,3H),2.30−2.33(brs,2H),2.05−2.13(m,1H),0.95(s,3H),0.93(s,3H);LCMS方法B,(MH+)325,RT=2.72min
【0168】
2−シクロヘキシル−N−[6−(2−メトキシ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アセトアミド
【化26】

H NMR(d−CDOD)δ8.78(brs,1H),7.83(d,1H),7.61(d,1H),7.38−7.42(m,2H),7.12(d,1H),7.05−7.08(m,1H),3.85(s,3H),2,29−2.35(m,2H),1.55−1.94(m,6H),0.89−1.37(m,5H);LCMS方法B,(MH+)365,RT=3.08min
【0169】
2−メトキシ−N−[6−(2−メトキシ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アセトアミド
【化27】

H NMR(d−DMSO)δ10.68(brs,1H),8.95(s,1H),7.79(dd,1H),7.71(d,1H),7.40−7.47(m,2H),7.17(d,1H),7.06−7.16(m,1H),4.15(brs,2H),3.82(s,3H),3.36(s,3H);LCMS方法B,(MH+)313,RT=2.33min
【0170】
フラン−2−カルボン酸[6−(2−メトキシ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アミド
【化28】

H NMR(d−CDOD)δ8.76(s,1H),7.79(dd,1H),7.74(d,1H),7.59(d,1H),7.33−7.38(m,2H),7.07(d,1H),7.01(t,1H),6.61(dd,1H),3.80(s,3H);LCMS方法B,(MH+)335,RT=2.54min
【0171】
イソオキサゾール−5−カルボン酸[6−(2−メトキシ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アミド
【化29】

H NMR(d−DMSO)δ9.02(s,1H),8.85(d,1H),7.85(dd,1H),7.80(dd,1H),7.41−7.49(m,3H),7.05−7.20(m,2H),3.83(s,3H);LCMS方法B,(MH+)336,RT=2.46min
【0172】
N−[6−(2−メトキシ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−3−フェニル−プロピオンアミド
【化30】

H NMR(d−DMSO)δ10.72(brs,1H),8.80(s,1H),7.66(dd,1H),7.57(dd,1H),7.33(dd,1H),7.29(dd,1H),6.92−7.18(m,7H),3.70(s,3H),2.78(t,2H),2.62−2.68(m,2H);LCMS方法B,(MH+)373,RT=2.89min
【0173】
N−[6−(6−メトキシ−ピリジン−3−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アセトアミド
【化31】

H NMR(d−DMSO)δ10.38(brs,1H),9.27(s,1H),8.61(d,1H),8.15(dd,1H),7.98(dd,1H),7.76(d,1H),6.96(d,1H),3.91(s,3H),2.15(brs,3H);LCMS方法B,(MH+)284,RT=1.56min
【0174】
N−[6−(5−メタンスルホニル−ピリジン−3−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アセトアミド
【化32】

H NMR(d−DMSO)δ10.92(brs,1H),9.57(s,1H),9.36(d,1H),9.07(d,1H),8.71(dd,1H),8.17(dd,1H),7.85(d,1H),3.43(s,3H),2.17(brs,1H);LCMS方法B,(MH+)332,RT=1.05min
【0175】
N−[6−(3−メタンスルホニル−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−2−メトキシ−アセトアミド
【化33】

H NMR(d−DMSO)δ10.78(brs,1H),9.47(s,1H),8.31(t,1H),8.18(dd,1H),8.11(dd,1H),7.95(dd,1H),7.77−7.84(m,2H),4.16(brs,2H),3.37(s,3H),3.33(brs,1H);LCMS方法B,(MH+)361,RT=1.48min
【0176】
N−[6−(3−メタンスルホニル−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−プロピオンアミド
【化34】

H NMR(d−DMSO)δ10.83(brs,1H),9.45(s,1H),8.31(s,1H),8.17(d,1H),8.10(dd,1H),7.95(d,1H),7.77−7.82(m,2H),3.34(s,3H),2.45−2.50(m,2H),1.09(t,3H);LCMS方法B,(MH+)345,RT=1.57min
【0177】
フラン−2−カルボン酸[6−(3−メタンスルホニル−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アミド
【化35】

H NMR(d−DMSO)δ11.26(brs,1H),9.51−9.52(m,1H),8.33(t,1H),8.18−8.20(m,1H),8.13(dd,1H),7.95−7.98(m,2H),7.87(d,1H),7.80(t,1H),7.58(d,1H),6.72(dd,1H),3.34(s,3H);LCMS方法B,(MH+)383,RT=2.04min
【0178】
N−[6−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アセトアミド
【化36】

H NMR(d−DMSO)δ10.80(brs,1H),9.24(s,1H),8.00(dd,1H),7.72(d,1H),7.31−7.38(m,2H),7.06(d,1H),3.87(s,3H),3.80(s,3H),2.14(brs,3H);LCMS方法B,(MH+)313,RT=1.77min
【0179】
N−[6−(3−メトキシフェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アセトアミド
【化37】

H NMR(d−DMSO)δ10.83(brs,1H),9.27(brs,1H),7.99(dd,1H),7.73(d,1H),7.41(t,1H),7.37−7.35(m,2H),6.99−6.97(m,1H),3.85(s,3H),2.15(brs,3H);LCMS方法B,(MH+)283,RT=2.27min
【0180】
N−[6−(3−スルファモイルフェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アセトアミド
【化38】

H NMR(d−DMSO)δ9.31(brs,1H),8.21(brs,1H),8.04(brd,1H),7.99(dd,1H),7.86−7.81(m,2H),7.70(t,1H),2.16(brs,3H);LCMS方法B,(MH+)296,RT=1.04min
【0181】
3−[2−アセチルアミノ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)ベンズアミド
【化39】

H NMR(d−DMSO)δ10.85(brs,1H),9.34(brs,1H),8.28−8.26(m,1H),8.13(brs,1H),8.07(dd,1H),7.96(brd,1H),7.89(brd,1H),7.79(d,1H),7.59(t,1H),7.51(brs,1H),2.16(brs,3H);LCMS方法B,(MH+)296,RT=1.04min
【0182】
3−[2−アセチルアミノ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)−N−メチルベンズアミド
【化40】

H NMR(d−DMSO)δ10.86(brs,1H),9.32(brs,1H),8.61−8.58(m,1H),8.23−8.22(m,1H),8.06(dd,1H),7.95(brd,1H),7.86(brd,1H),7.79(d,1H),7.60(t,1H),2.83(d,3H),2.16(brs,3H);LCMS方法B,(MH+)310,RT=1.45min
【0183】
5−[2−アセチルアミノ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)−N,N−ジメチルベンズアミド
【化41】

H NMR(d−MeOH)δ8.97(brs,1H),7.98(dd,1H),7.81(d,1H),7.77−7.76(m,1H),7.69(d,1H),7.60(t,1H),7.49−7.43(m,1H),3.13(s,3H),3.05(s,3H),2.23(brs,3H);LCMS方法B,(MH+)324,RT=1.22min
【0184】
4−[2−アセチルアミノ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)ベンズアミド
【化42】

H NMR(d−DMSO)δ10.86(brs,1H),9.34(brs,1H),8.08−8.04(m,2H),8.09(d,2H),7.90(d,2H),7.77(d,1H),7.48(brs,1H),2.16(brs,3H);LCMS方法B,(MH+)296,RT=1.05min
【0185】
N−[6−(3−メチルスルファモイルフェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アセトアミド
【化43】

H NMR(d−DMSO)δ9.33(brs,1H),8.11(t,1H),8.07(dt,1H),8.00(dd,1H),7.81−7.79(m,2H),7.73(t,1H),2.46(s,3H),2.16(brs,3H);LCMS方法B,(MH+)346,RT=1.45min
【0186】
N−[6−(3−イソプロピルスルファモイルフェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アセトアミド
【化44】

H NMR(d−DMSO)δ10.88(brs,1H),9.33(brs,1H),8.18(brs,1H),8.06(d,1H),8.00(dd,1H),7.85−7.80(m,2H),7.72(t,1H),7.62(brs,1H),3.32(septet,1H),2.16(brs,3H),0.96(d,6H);LCMS方法B,(MH+)374,RT=2.18min
【0187】
N−[6−(3−tertブチルスルファモイルフェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アセトアミド
【化45】

H NMR(d−DMSO)δ10.90(brs,1H),9.32(brs,1H),8.23(t,1H),8.03(d,1H),7.99(dd,1H),7.85(d,1H),7.81(d,1H),7.70(t,1H),7.57(brs,1H),2.16(brs,3H),1.12(s,9H);LCMS方法B,(MH+)388,RT=2.34min
【0188】
N−[6−(3−ブチルスルファモイルフェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アセトアミド
【化46】

H NMR(d−DMSO)δ9.33(brs,1H),8.14(t,1H),8.06(d,1H),8.00(dd,1H),7.82−7.80(m,2H),7.72(t,1H),2.77(t,2H),2.16(brs,3H),1.36(quintet,2H),1.23(sextet,2H),0.79(t,3H);LCMS方法B,(MH+)388,RT=2.38min
【0189】
N−(6−イソキノリン−6−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アセトアミド
【化47】

H NMR(d−DMSO)N/A;LCMS方法B,(MH+)304,RT=4.78min
【0190】
N−[6−(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチル−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アセトアミド
【化48】

【0191】
N−[6−(4−ヒドロキシ−3−メトキシ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アセトアミド
【化49】

H NMR(d−MeOH)δ8.63(s,1H),7.75(dd,1H),7.46(d,1H),7.05(d,1H),6.96(dd,1H),6.74(d,1H),3.77(s,3H),2.08(s,3H);LCMS方法B,(MH+)299,RT=1.26min
【0192】
N−[6−(2−メトキシ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アセトアミド
【化50】

【0193】
シクロプロパンカルボン酸[6−(6−アミノ−ピリジン−3−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アミド
【化51】

【0194】
N−[6−(4−ヒドロキシ−3−メトキシ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−3,3−ジメチル−ブチルアミド
【化52】

【0195】
N−[6−(3−メタンスルホニルアミノ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アセトアミド
【化53】

H NMR(d−DMSO)δ10.83(brs,1H),9.91(s,1H),9.18(s,1H),7.88(dd,1H),7.77(d,1H),7.23−7.79(m,4H),2.96(s,3H),2.15(s,3H);LCMS方法B,(MH+)346,RT=1.39min
【0196】
N−[6−(4−フルオロ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アセトアミド
【化54】

H NMR(d−DMSO)δ10.84(brs,1H),9.23(s,1H),7.96(dd,1H),7.82−7.86(m,2H),7.74(d,1H),7.32−7.37(m,2H),2.15(brs,3H);LCMS方法B,(MH+)271,RT=2.22min
【0197】
N−[6−(3−メタンスルホニル−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−ブチルアミド
【化55】

H NMR(d−DMSO)δ9.33(s,1H),8.28(d,1H),8.12(d,1H),8.05(dd,1H),7.96(d,1H),7.74−7.79(m,2H),3.28(s,3H),2.42−2.44(m,2H),1.61−1.67(m,2H),0.93(t,3H);LCMS方法B,(MH+)359,RT=2.17min
【0198】
N−(6−ピリミジン−5−イル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−アセトアミド
【化56】

H NMR(d−DMSO)δ10.92(brs,1H),9.49(s,1H),9.27(s,2H),9.23(s,1H),8.11(d,1H),7.83(d,1H),2.16(brs,3H);LCMS方法B,(MH+)254,RT=1.03min
【0199】
N−[6−(5−メトキシ−ピリジン−3−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アセトアミド
【化57】

H NMR(d−DMSO)δ9.43(s,1H),8.62(d,1H),8.33(d,2H),8.09(dd,1H),7.78−7.82(m,2H),3.93(s,3H),2.16(brs,3H);LCMS方法B,(MH+)284,RT=1.18min
【0200】
N−[6−(3−フルオロ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アセトアミド
【化58】

H NMR(d−DMSO)δ10.87(brs,1H),9.33(s,1H),8.04(dd,1H),7.66−7.78(m,3H),7.52−7.58(m,1H),7.24−7.28(m,1H),2.16(brs,3H);LCMS方法B,(MH+)271,RT=2.30min
【0201】
N−[6−(3,5−ジフルオロ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アセトアミド
【化59】

H NMR(d−DMSO)δ10.88(brs,1H),9.40(d,1H),8.07(dd,1H),7.77(d,1H),7.63−7.68(m,2H),7.28−7.33(m,1H),2.16(brs,3H);LCMS方法B,(MH+)289,RT=2.37min
【0202】
N−[6−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アセトアミド
【化60】

H NMR(d−DMSO)δ10.88(brs,1H),9.28(s,1H),8.06−8.16(m,3H),7.71−7.79(m,3H),2.16(brs,3H);LCMS方法B,(MH+)321,RT=2.57min
【0203】
N−{6−[5−(2−ヒドロキシ−エチルスルファモイル)−ピリジン−3−イル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}−アセトアミド
【化61】

H NMR(d−DMSO)δ9.14(s,1H),9.09(d,1H),8.92(d,1H),8.47(d,1H),7.96(dd,1H),7.69(d,1H),3.42−3.45(m,2H),2.94−2.97(m,2H),2.16(brs,3H);LCMS方法B,(MH+)377,RT=1.21min
【0204】
N−(6−チオフェン−3−イル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−アセトアミド
【化62】

LCMS方法B,(MH+)259,RT=2.0min
【0205】
N−(8−メチル−6−ピリジン−3−イル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−アセトアミド
【化63】

LCMS方法B,(MH+)268,RT=1.32min
【0206】
N−[6−(3−メタンスルホニル−フェニル)−8−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アセトアミド
【化64】

LCMS方法B,(MH+)345,RT=1.6min
【0207】
N−[6−(3−ヒドロキシ−4−メトキシ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アセトアミド
【化65】

H NMR(d−DMSO)δ10.80(br,s,1H),9.20(br,s,1H),9.04(br,m,1H),7.87(dd,1H),7.69(dm,1H),7.15−7.19(m,1H),7.03(d,1H),3.82(s,3H),2.14(br,s,3H);LCMS方法(A),(MH+)299,(MH+22)321RT=6.06min
【0208】
N−[6−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アセトアミド
【化66】

H NMR(d−DMSO)δ10.90(br,s,1H),9.54(m,1H),9.34(m,1H),9.02(m,1H),8.66(m,1H),8.17(dd,1H),7.82(d,1H),2.16(br,s,3H);LCMS方法(B),(MH+)322,(MH+22)341RT=2.04min
【0209】
N−[6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アセトアミド
【化67】

H NMR(d−DMSO)δ10.91(br,s,1H),9.52(m,1H),9.23(m,1H),8.52(dm,1H),8.13(dd,1H),8.05(d,1H),7.84(d,1H),2.16(br,s,3H);LCMS方法(A),(MH+)322,(MH+22)341RT=7.00min
【0210】
N−[6−(4−クロロ−3−メタンスルホニル−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アセトアミド
【化68】

H NMR(d−DMSO)δ10.89(br,s,1H),9.39(m,1H),8.30(d,1H),8.15(dd,1H),8.01(dd,1H),7.89(d,1H),7.80(dm,1H),3.44(s,3H),2.16(br,s,3H);LCMS方法(A),(MH+)365,(MH+22)387RT=6.47min
【0211】
N−[6−(3−アミノフェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アセトアミド
【化69】

H NMR(d−DMSO)δ10.81(brs,1H),9.00(dd,1H),7.84(dd,1H),7.72(dd,1H),7.13(t,1H),6.89−6.86(m,2H),6.60(dq,1H),5.24(s,2H),2.14(brs,3H);LCMS方法(A),(MH+)268,RT=4.85min
【0212】
N−{6−[3−(メタンスルホニルメチルアミノ)フェニル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}アセトアミド
【化70】

H NMR(d−DMSO)δ10.85(brs,1H),9.32(brs,1H),8.01(dd,1H),7.84(t,1H),7.77(dd,1H),7.75−7.73(m,1H),7.53(t,1H),7.43(dq,1H),3.32(s,3H),3.01(s,3H),2.15(brs,3H);LCMS方法(B),(MH+)360,RT=2.02min
【0213】
N−[6−(6−アミノピリジン−3−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−N−ベンズアミド
【化71】

H NMR(d−DMSO)δ8.90(brs,1H),8.26(brs,1H),8.03−8.01(m,2H),7.92(dd,1H),7.83(dd,1H),7.72(d,1H),7.65−7.61(m,1H),7.57−7.53(m,2H),6.71(d,1H);LCMS方法(B),(MH+)331,RT=1.67min
【0214】
シクロヘキサンカルボン酸[6−(3−メタンスルホニルアミノフェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アミド
【化72】

H NMR(d−DMSO)δ10.73(brs,1H),9.92(brs,1H),9.16(brs,1H),7.88(dd,1H),7.76(d,1H),7.52−7.45(m,3H),7.26−7.23(m,1H),3.08(s,3H),1.83−1.63(m,5H),1.44−1.14(m,6H);LCMS方法(B),(MH+)414,RT=2.49min
【0215】
シクロプロパンカルボン酸[6−(3−メタンスルホニルアミノフェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アミド
【化73】

H NMR(d−DMSO)δ11.11(brs,1H),9.91(brs,1H),9.16(brs,1H),7.88(dd,1H),7.77(d,1H),7.52−7.45(m,3H),7.26−7.23(m,1H),3.08(s,3H),2.07(brs,1H),0.84−0.83(m,4H);LCMS方法(B),(MH+)372,RT=1.92min
【0216】
実施例3:本発明のさらに別の好ましい化合物の製造
置換2−アミノ−6−ブロモ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジンは,適当に置換された2−アミノ−5−ブロモピリジンを用いて上述と類似した方法により製造する。
【0217】
本発明の好ましい例は,N−(6−ブロモ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アセトアミドを,DMF中で炭酸ナトリウム等の塩基を用いて,触媒としてPd(PPhClの存在下で4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)と反応させることにより合成して,N−(6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アセトアミドを得ることができる。次に,ボロン酸エステルを,スズキ反応条件下でPd(PPhClを触媒として用い,炭酸ナトリウムを塩基として用いて,DME/HO/EtOH中で100℃で臭化アリールとカップリングさせて,所望の生成物を得ることができる。臭化アリールは,市販のものから選択するか,または市販の臭化アリールを他の官能基,例えばアミン,カルボン酸または塩化スルホニルで加工することにより合成した。
【0218】
3−ブロモ−N−(2−ヒドロキシエチル)ベンズアミドは,3−ブロモ安息香酸をDMF中でHOBtおよびEDCを用いて2−アミノエタノールと反応させることにより製造する。
【0219】
5−ブロモ−N−(2−メトキシエチル)ピリジン−3−スルホンアミドは,塩化5−ブロモピリジン−3−スルホニルをピリジン中で40℃で2−メトキシエチルアミンと反応させることにより製造する。他のスルホンアミドは,異なるアミンを用いて同様にして製造した。
【0220】
N−(5−ブロモ−2−クロロピリジン−3−イル)メタンスルホンアミドは,5−ブロモピリジン−3−アミンをピリジン中で60℃で塩化メタンスルホニルと反応させることにより製造する。他のスルホンアミドは,異なる塩化スルホニルを用いて室温または60℃で同様の方法を用いて製造した。
【0221】
N−アルキル−6−アリール−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−アミンは,6−アリール−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−アミンを,適当な溶媒,例えばDCM中で,PrNEt等の有機塩基を用いて適当なハロゲン化アルキルで処理することにより製造した。
【0222】
N−メチル−6−アリール−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−アミンは,6−ブロモ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−アミンをトリメチルオルトギ酸と反応させ,次に硫酸を加えて100℃に加熱することにより製造した。次に上述のスズキ条件を用いてアリール環をC−6に導入した。
【0223】
1−置換−3−(6−アリール−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)ウレアは,対応する2−イソシアナト−6−アリール−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジンから,粗反応混合物をアミンで処理することにより製造した。イソシアネートは,6−ブロモ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−アミンから,無水THF中で,ピリジンの存在下でトリホスゲンで処理することにより製造した。次に,上述のスズキ条件を用いてアリール環をC−6に導入した。
【0224】
メチル6−(3,4−ジメトキシフェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イルカルバメートは,6−(3,4−ジメトキシフェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−アミンから,THF中でEtNの存在下でメチルクロロギ酸で処理することにより製造した。
【0225】
下記の化合物は,上述のようにして,実施例1の一般的方法にしたがって製造する。
【0226】
N−[6−(5−(メタンスルホニルアミノピリジン−3−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−N−アセトアミド
【化74】

H NMR(d−DMSO)δ10.88(brs,1H),8.72(s,1H),8.43(s,1H),7.96(dd,1H),7.88(t,1H),7.80(d,1H),3.16(s,3H),2.16(brs,3H);LCMS方法B,(MH+)347,RT=0.99min
【0227】
N−[6−(6−クロロ−5−(メタンスルホニルアミノピリジン−3−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−N−アセトアミド
【化75】

H NMR(d−DMSO)δ10.88(brs,1H),9.88(s,1H),9.40(s,1H),8.17−8.12(m,2H),8.00(d,1H),7.80(d,1H),3.16(s,3H),2.15(brs,3H);LCMS方法C,(MH+)381,RT=1.43min
【0228】
N−[6−(5−ブチルスルファモイルピリジン−3−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アセトアミド
【化76】

H NMR(d−DMSO)δ10.83(brs,1H),9.07(dd,1H),8.01−8.00(m,2H),7.83(dd,1H),7.74(dd,1H),7.45(t,1H),2.76−2.72(m,2H),2.15(brs,3H),1.64−1.56(m,2H),1.32(sextet,2H),0.83(t,3H);LCMS方法(C),(MH+)389,RT=1.44min
【0229】
3−(2−アセトアミド−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)安息香酸
【化77】

H NMR(d−DMSO)δ10.89(brs,1H),9.14(s,1H),8.19(s,1H),7.95(dd,1H),7.89(d,1H),7.75(d,1H),7.69(d,1H),7.40(t,1H),2.16(brs,3H);LCMS方法B,(MH+)297,RT=1.26min
【0230】
N−(6−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アセトアミド
【化78】

H NMR(d−DMSO)δ10.86(brs,1H),9.30(d,1H),8.00(dd,1H),7.92−7.95(m,2H),7.78(d,1H),7.50−7.52(m,2H),2.16(brs,3H);LCMS方法B,(MH+)337,RT=2.63min
【0231】
N−(6−(3,4−ジフルオロフェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アセトアミド
【化79】

H NMR(d−DMSO)δ10.86(brs,1H),9.31(s,1H),7.95−8.03(m,2H),7.76(dd,1H),7.68−7.71(m,1H),7.54−7.62(m,1H),2.16(brs,3H);LCMS方法B,(MH+)289,RT=2.28min
【0232】
N−(6−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アセトアミド
【化80】

H NMR(d−DMSO)δ10.81(brs,1H),9.15−9.16(m,1H),7.94(dd,1H),7.70−7.72(m,1H),7.43(d,1H),7.28(dd,1H),7.04(d,1H),6.09(s,2H),2.15(brs,3H);LCMS方法B,(MH+)297,RT=2.12min
【0233】
4−(2−アセトアミド−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)−N−(2−ヒドロキシエチル)ベンズアミド
【化81】

H NMR(d−MeOH)δ8.99(s,1H),8.19(t,1H),8.03(dd,1H),7.88−7.92(m,2H),7.72(d,1H),7.62(t,1H),3.77(t,2H),3.57(t,2H),2.26(brs,3H);LCMS方法B,(MH+)340,RT=1.36min
【0234】
N−(6−(4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アセトアミド
【化82】

H NMR(d−DMSO)δ10.87(brs,1H),9.40(s,1H),8.16−8.20(m,2H),8.06(dd,1H),7.77(d,1H),7.65−7.70(m,1H),2.16(brs,3H);LCMS方法B,(MH+)339,RT=2.14min
【0235】
N−(6−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アセトアミド
【化83】

H NMR(d−DMSO)δ10.94(brs,1H),9.47(s,1H),8.05−8.11(m,2H),7.89−7.91(m,2H),7.81(d,1H),2.16(brs,3H);LCMS方法B,(MH+)339,RT=2.18min
【0236】
N−(6−(3,4−ジメトキシ−2−メチルフェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アセトアミド
【化84】

H NMR(d−MeOH)δ8.60(brs,1H),7.62(brs,2H),7.03(d,1H),6.96(d,1H),3.88(s,3H),3.81(s,3H),2.24(brs,3H),2,19(s,3H);LCMS方法B,(MH+)327,RT=1.65min
【0237】
N−(6−(3−イソプロポキシ−4−メトキシフェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アセトアミド
【化85】

H NMR(d−DMSO)δ10.80(brs,1H),9.21(s,1H),7.97(dd,1H),7.71(d,1H),7.38(d,1H),7.32(dd,1H),7.07(d,1H),4.75−4.79(m,1H),3.80(s,3H),2,15(brs,3H),1.30(s,3H),1.28(s,2H);LCMS方法(C),(MH+)341,RT=2.25min
【0238】
N−(6−(4−(トリフルオロメトキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アセトアミド
【化86】

H NMR(d−DMSO)δ10.88(brs,1H),9.46(s,1H),8.29(s,1H),8.25(d,1H),8.09(dd,1H),7.80(dd,2H),2,16(brs,3H);LCMS方法B,(MH+)405,RT=2.69min
【0239】
N−[6−(4−クロロ−2−トリフルオロメチル−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アセトアミド
【化87】

H NMR(d−DMSO)δ10.86(br,s,1H),8.95(m,1H),7.99(d,1H),7.89(dd,1H),7.74(d,1H),7.61(d,1H),7.58(d,1H),2.14(br,s,3H);LCMS方法(A),(MH+)355,(MH+22)377,RT=8.74min
【0240】
N−[6−(4−フルオロ−3−メトキシ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アセトアミド
【化88】

H NMR(d−DMSO)δ10.83(br,s,1H),9.32(m,1H),8.01(dd,1H),7.75(d,1H),7.57(dd,1H),7.32−7.35(m,2H),3.96(s,3H),2.15(br,s,3H);LCMS方法(A),(MH+)301,(MH+22)323,RT=7.42min
【0241】
N−[6−(3−メトキシ−ピリジン−4−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アセトアミド
【化89】

H NMR(d−DMSO)δ9.05(br,s,1H),8.49(br,s,1H),8.31(br,s,1H),7.86(br,m,1H),7.67(br,m,1H),7.51(br,m,1H),3.94(s,3H),2.15(br,s,3H);LCMS方法(A),(MH+)284,RT=4.36min
【0242】
N−(6−イソキノリン−4−イル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−アセトアミド
【化90】

H NMR(d−DMSO)δ10.88(br,s,1H),9.43(br,s,1H),9.13(m,1H),8.57(s,1H),8.27(dm,1H)7.89(dm,1H),7.81−7.86(m,3H),7.76−7.80(m,1H),2.17(br,s,3H);LCMS方法(A),(MH+)304,RT=5.26min
【0243】
N−(6−キノリン−3−イル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−アセトアミド
【化91】

H NMR(d−DMSO)δ10.89(br,s,1H),9.53(m,1H),9.37(d,1H),8.81(d,1H),8.20(dd,1H)8.07(tm,2H),7.85(dd,1H),7.81(tm,1H),7.68(tm,1H),2.17(br,s,3H);LCMS方法(A),(MH+)304,RT=6.19min
【0244】
N−[6−(6−フルオロ−ピリジン−3−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アセトアミド
【化92】

H NMR(d−DMSO)δ10.87(br,s,1H),9.37(m,1H),8.69(br,s,1H),8.43(br,t,1H),8.03(d,1H)7.79(d,1H),7.35(dm,1H),2.15(br,s,3H);LCMS方法(A),(MH+)272,(MH+22),294,RT=5.89min
【0245】
N−{6−[3−(2−メトキシ−エチルスルファモイル)−フェニル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}−アセトアミド
【化93】

H NMR(d−DMSO)δ10.92(br,s,1H),9.34(s,1H),8.17(s,1H),8.06(d,1H),8.02(d,1H)7.80−7.83(m,2H),7.72(t,1H),3.31(t,2H),3.15(s,3H),2.96(t,2H),2.16(br,s,3H);LCMS方法(A),(MH+)390,RT=6.33min
【0246】
N−{6−[3−(3−ヒドロキシ−プロピルスルファモイル)−フェニル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}−アセトアミド
【化94】

H NMR(d−DMSO)δ8.80(br,s,1H),8.00(br,m,1H),7.81(d,1H),7.76(dm,1H)7.71(d,1H),7.55−7.59(br,m,2H),3.56(t,2H),3.43(br,s,3H),2.97(t,2H),2.19(br,s,3H),1.61(m,2H);LCMS方法(A),(MH+)390,RT=3.13min
【0247】
N−(6−{3−[ビス−(2−ヒドロキシ−エチル)−スルファモイル]−フェニル}−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−アセトアミド
【化95】

H NMR(d−DMSO)δ8.77(br,s,1H),7.95(br,s,1H),7.71−7.76(m,3H),7.54−7.59(m,2H)3.69(m,4H),3.20−3.26(m,6H),2.15(br,s,3H);LCMS方法(A),(MH+)420,RT=3.16min
【0248】
N−{6−[3−(3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−プロピルスルファモイル)−フェニル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}−アセトアミド
【化96】

H NMR(d−DMSO)δ8.84(br,s,1H),8.03(m,1H),7.84(dm,1H),7.78(dd,1H)7.73(dm,1H),7.58−7.62(m,2H),3.30(H2Oピーク下の2H),3.15(br,s,1H),2.71(s,2H),2.22(br,s,3H),0.82(s,6H);LCMS方法(A),(MH+)418,RT=3.82min
【0249】
N−[6−(5−スルファモイル−ピリジン−3−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アセトアミド
【化97】

H NMR(d−DMSO)δ10.92(br,s,1H),9.46(m,1H),9.25(m,1H),9.00(m,1H),8.56(m,1H),8.06(d,1H),7.86(d,1H),7.67(br,s,2H),2.17(br,s,3H);LCMS方法(A),(MH+)333,RT=2.96min
【0250】
N−{6−[5−(3,3,3−トリフルオロ−プロピルスルファモイル)−ピリジン−3−イル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}−アセトアミド
【化98】

H NMR(d−DMSO)δ10.91(br,s,1H),9.50(m,1H),9.27(d,1H),8.97(d,1H),8.53(t,1H),8.10(dd,1H),7.84(d,1H),3.11(t,2H),2.46(m,2H),2.16(br,s,3H);LCMS方法(A),(MH+)429,RT=4.04min
【0251】
N−[6−(5−tert−ブチルスルファモイル−ピリジン−3−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アセトアミド
【化99】

H NMR(d−DMSO)δ9.46(m,1H),9.21(d,1H),8.98(d,1H),8.55(t,1H),8.05(dd,1H),7.83(dd,1H),2.16(br,s,3H),1.14(s,9H);LCMS方法(A),(MH+)389,RT=3.84min
【0252】
N−{6−[5−(2−エチル−ブチルスルファモイル)−ピリジン−3−イル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}−アセトアミド
【化100】

H NMR(d−DMSO)δ9.46(br,m,1H),9.21(m,1H),8.93(m,1H),8.48(m,1H),8.06(dd,1H),7.84(dd,1H),2.74(m,2H),2.15(br,s,3H),1.24(br,m,4H),0.78(t,6H);LCMS方法(A),(MH+)417,RT=4.97min
【0253】
2−[6−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イルアミノ]−エタノール
【化101】

H NMR(CDCl)δ8.47(m,1H),7.61(dm,1H),7.42(dm,1H),7.09(dm,1H),7.02(m,1H),6.97(dm,1H),4.94(br,t,2H),3.95(s,3H),3.94(s,3H),3.90(br,s,3H),3.61(br,m,2H),3.25(br,s,1H);LCMS方法(A),(MH+)315,RT=3.51min
【0254】
N−(5−メチル−6−(5−(メチルスルホニル)ピリジン−3−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アセトアミド
【化102】

LCMS方法(C),(MH+)346,RT=1.66min
【0255】
N−(8−メチル−6−(5−(メチルスルホニル)ピリジン−3−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アセトアミド
【化103】

LCMS方法(C),(MH+)346,RT=1.75min
【0256】
N,N−ジメチル−6−(5−(メチルスルホニル)ピリジン−3−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−アミン
【化104】

LCMS方法(C),(MH+)318,RT=1.93min
【0257】
N−(6−(3,4−ジメトキシフェニル)−5−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アセトアミド
【化105】

LCMS方法(C),(MH+)327,RT=2.06min
【0258】
N−(6−(3,4−ジメトキシフェニル)−8−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アセトアミド
【化106】

LCMS方法(C),(MH+)327,RT=2.12min
【0259】
1−(2−ヒドロキシエチル)−3−(6−(5−(メチルスルホニル)ピリジン−3−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)ウレア
【化107】

LCMS方法(C),(MH+)377,(MNa+)399,RT=1.69min
【0260】
1−(6−(3,4−ジメトキシフェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−3−(2−ヒドロキシエチル)ウレア
【化108】

LCMS方法(C),(MH+)358,RT=2.04min
【0261】
1−(6−(3,4−ジメトキシフェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−3−メチルウレア
【化109】

LCMS方法(C),(MH+)328,RT=2.20min
【0262】
6−(3,4−ジメトキシフェニル)−N−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−アミン
【化110】

LCMS方法(C),(MH+)304,RT=1.71min
【0263】
メチル6−(3,4−ジメトキシフェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イルカルバメート
【化111】

LCMS方法(C),(MH+)329,RT=2.10min
【0264】
N−(6−(4−ヒドロキシフェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アセトアミド
【化112】

【0265】
実施例4:本発明にしたがう化合物がItkに及ぼす影響の測定
化合物による,キナーゼ活性およびItk(組換えヒトItk,GST−タグ付き;カタログ番号V4193,Invitrogen,Carlsbad,CA,USA)の阻害は,Z’−LYTEキナーゼアッセイキット−Tyr1ペプチド(カタログ番号PV3190)を用いて,製造元(Invitrogen,Carlsbad,CA,USA)の指針にしたがって測定する。
【0266】
Z’−LYTE生化学アッセイは,リン酸化されたペプチドとリン酸化されていないペプチドとの蛋白質分解性切断に対する感受性の相違に基づく,蛍光共鳴エネルギー移動(FRET)に基づく対酵素フォーマットを用いる。FRET対を構成する2つの蛍光団でペプチド基質を標識する。一次反応においては,キナーゼはATPのガンマリン酸を合成ペプチド基質中のチロシン残基に転移させる。二次発色反応においては,部位特異的プロテアーゼは,リン酸化されていないペプチドを切断する。切断により,ペプチド上のドナーおよびアクセプター蛍光団の間のFRETが破壊されるが,切断されないリン酸化ペプチドはFRETを保持する。
【0267】
アクセプター放出に対するドナー放出の比を計算することにより(ドナーを400nmで励起した後),反応の進行を定量する(Rodems et al.,2002,Assay Drug Dev.Technol.1,9−19)。
【0268】
化合物のストック溶液(DMSO中1.6mM)を2%DMSOで最終濃度8μMで希釈し,アッセイ中で0.8μMとなるようにする。
【0269】
一般に,実施例1に記載される本発明の化合物は,Itkの阻害に有効である。
【0270】
実施例5:本発明の化合物がPI3Kに及ぼす影響の測定
実施例2および3に記載される本発明の化合物を,先に記載されているようにして(EP06016205.4),PI3Kキノビーズアッセイにおいて試験する。簡単には,試験化合物(種々の濃度)およびフェニルチアゾールリガンド1が固定化されたアフィニティーマトリクスを細胞溶解物アリコートに加え,溶解物サンプル中の蛋白質に結合させる。所定の時間インキュベーションした後,蛋白質が捕捉されたビーズを溶解物から分離する。次に結合した蛋白質を溶出し,特異的抗体を用いてドットブロット法およびOdyssey赤外線検出システムでPI3Kガンマの存在を検出し,定量する。
【0271】
一般に,実施例2および3に記載される本発明の化合物は,PI3Kガンマの阻害に有効であり,100μM未満のIC50を示す。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化113】

[式中,
Xは,O;SまたはNRであり;
は,T;C1−6アルキル;C(O)OR;C(O)R;C(O)N(R7a);S(O)N(R7a);S(O)N(R7a);S(O);またはS(O)Rであり,ここで,C1−6アルキルは1またはそれ以上のRで任意に置換されていてもよく;
,Rの一方はTであり,他方はR5aであり;
,R,R5aは,独立して,H;ハロゲン;CN;C(O)OR;OR;C(O)R;C(O)N(R9a);S(O)N(R9a);S(O)N(R9a);S(O);S(O)R;N(R)S(O)N(R9a9b);SR;N(R9a);OC(O)R;N(R)C(O)R9a;N(R)S(O)9a;N(R)S(O)R9a;N(R)C(O)N(R9a9b);N(R)C(O)OR9a;OC(O)N(R9a);およびC1−6アルキルからなる群より選択され,ここで,C1−6アルキルは,同じであっても異なっていてもよい1またはそれ以上のハロゲンで任意に置換されていてもよく;
,R7a,R,R9a,R9bは,独立して,H;およびC1−6アルキルからなる群より選択され,ここで,C1−6アルキルは,同じであっても異なっていてもよい1またはそれ以上のハロゲンで任意に置換されていてもよく;
は,T;またはC1−6アルキルであり,ここで,C1−6アルキルは1またはそれ以上のRで任意に置換されていてもよく;
は,T;C1−6アルキル;ハロゲン;CN;C(O)OR11;OR11;C(O)R11;C(O)N(R1111a);S(O)N(R1111a);S(O)N(R1111a);S(O)11;S(O)R11;N(R11)S(O)N(R11a11b);SR11;N(R1111a);OC(O)R11;N(R11)C(O)R11a;N(R11)S(O)11a;N(R11)S(O)R11a;N(R11)C(O)N(R11a11b);N(R11)C(O)OR11a;またはOC(O)N(R1111a)であり,ここで,C1−6アルキルは,同じであっても異なっていてもよい1またはそれ以上のハロゲンで任意に置換されていてもよく;
は,C3−7シクロアルキル;ヘテロシクリル;またはフェニルであり,ここで,Tは1またはそれ以上のR10で任意に置換されていてもよく;
11,R11a,R11b,は,独立して,H;およびC1−6アルキルからなる群より選択され,ここで,C1−6アルキルは,同じであっても異なっていてもよい1またはそれ以上のハロゲンで任意に置換されていてもよく;
10は,C1−6アルキル;ハロゲン;CN;C(O)OR12;OR12;オキソ(=O),(ここで,環は少なくとも部分的に飽和している);C(O)R12;C(O)N(R1212a);S(O)N(R1212a);S(O)N(R1212a);S(O)12;S(O)R12;N(R12)S(O)N(R12a12b);SR12;N(R1212a);OC(O)R12;N(R12)C(O)R12a;N(R12)S(O)12a;N(R12)S(O)R12a;N(R12)C(O)N(R12a12b);N(R12)C(O)OR12a;またはOC(O)N(R1212a)であり,ここで,C1−6アルキルは,同じであっても異なっていてもよい1またはそれ以上のハロゲンで任意に置換されていてもよく;
12,R12a,R12bは,独立して,H;およびC1−6アルキルからなる群より選択され,ここで,C1−6アルキルは,同じであっても異なっていてもよい1またはそれ以上のハロゲンで任意に置換されていてもよく;
は,T;C(R1313a)−T;C(R1313a)−C(R13b13c)−T;シスC(R13)=C(R13b)−T;トランスC(R13)=C(R13b)−T;またはC≡C−Tであり;
13,R13a,R13b,R13cは,独立して,H;およびFからなる群より選択され;
は,ヘテロシクリル;ヘテロビシクリル;フェニル;ナフチル;インデニル;またはインダニルであり;ここで,Tは1またはそれ以上のR14で任意に置換されていてもよく;
14は,C1−6アルキル;ハロゲン;CN;C(O)OR15;OR15;オキソ(=O)(ここで,環は少なくとも部分的に飽和している);C(O)R15;C(O)N(R1515a);S(O)N(R1515a);S(O)N(R1515a);S(O)15;S(O)R15;N(R15)S(O)N(R15a15b);SR15;N(R1515a);OC(O)R15;N(R15)C(O)R15a;N(R15)S(O)15a;N(R15)S(O)R15a;N(R15)C(O)N(R15a15b);N(R15)C(O)OR15a;またはOC(O)N(R1515a)であり,ここで,C1−6アルキルは,1またはそれ以上のR16で任意に置換されていてもよく;
15,R15a,R15bは,独立して,H;およびC1−6アルキルからなる群より選択され,ここで,C1−6アルキルはR17で任意に置換されていてもよく;
16,R17は,独立して,ハロゲン;CN;C(O)OR18;OR18;C(O)R18;C(O)N(R1818a);S(O)N(R1818a);S(O)N(R1818a);S(O)18;S(O)R18;N(R18)S(O)N(R18a18b);SR18;N(R1818a);OC(O)R18;N(R18)C(O)R18a;N(R18)S(O)18a;N(R18)S(O)R18a;N(R18)C(O)N(R18a18b);N(R18)C(O)OR18a;OC(O)N(R1818a);およびC1−6アルキルからなる群より選択され,ここで,C1−6アルキルは,同じであっても異なっていてもよい1またはそれ以上のハロゲンで任意に置換されていてもよく;
18,R18a,R18bは,独立して,H;およびC1−6アルキルからなる群より選択され,ここで,C1−6アルキルは,同じであっても異なっていてもよい1またはそれ以上のハロゲンで任意に置換されていてもよい]
の化合物,またはその薬学的に許容しうる塩,プロドラッグまたは代謝産物。
【請求項2】
式(Ia):
【化114】

[式中,X,T,R,R,R,R5aは,請求項1において示される意味を有する]
の請求項1記載の化合物。
【請求項3】
式(Ib):
【化115】

[式中,X,T,R,R,R,R5aは,請求項1において示される意味を有する]
の請求項1記載の化合物。
【請求項4】
XはNRである,請求項1−3のいずれかに記載の化合物。
【請求項5】
は,HまたはCHである,請求項1−4のいずれかに記載の化合物。
【請求項6】
は,C(O)R,C(O)OR,C(O)N(R7a)または1またはそれ以上のRで任意に置換されていてもよいC1−6アルキルである,請求項1−5のいずれかに記載の化合物。
【請求項7】
およびRは,独立して,HまたはCHである,請求項1−6のいずれかに記載の化合物。
【請求項8】
5aは,HまたはC1−6アルキルである,請求項1−7のいずれかに記載の化合物。
【請求項9】
は,T;未置換C1−6アルキル;または1個のRで置換されているC1−6アルキルである,請求項1−8のいずれかに記載の化合物。
【請求項10】
はメチルである,請求項1−9のいずれかに記載の化合物。
【請求項11】
は,T;OH;OC1−6アルキル;C(O)O−C1−6アルキル;C(O)NH;C(O)NH−C1−6アルキル;またはC(O)N(C1−6アルキル)である,請求項1−10のいずれかに記載の化合物。
【請求項12】
は,未置換C3−7シクロアルキル;未置換非芳香族性ヘテロシクリル;または未置換芳香族性ヘテロシクリルである,請求項1−11のいずれかに記載の化合物。
【請求項13】
は,シクロプロピル;シクロヘキシル;フリル;またはピリジルである,請求項1−12のいずれかに記載の化合物。
【請求項14】
13,R13a,R13b,R13cはHである,請求項1−13のいずれかに記載の化合物。
【請求項15】
はTである,請求項1−14のいずれかに記載の化合物。
【請求項16】
は,未置換フェニル;置換フェニル;未置換ヘテロシクリル;置換ヘテロシクリル;未置換ヘテロビシクリル;または置換ヘテロビシクリルである,請求項1−15のいずれかに記載の化合物。
【請求項17】
は,未置換であるか,または同じまたは異なる3個までのR14で置換されている,請求項1−16のいずれかに記載の化合物。
【請求項18】
は,フェニル;ピロリル;フリル;チエニル;オキサゾリル;チアゾリル;ピリジルおよびそれらのN−オキシド;ピリミジニル;インドリル;インドリニル;インダゾリル;キノリニル,イソキノリニル,ベンゾジオキソリル,ジヒドロベンゾフリル;ジヒドロベンズオキサジニル;またはベンゾジオキサニルである,請求項1−17のいずれかに記載の化合物。
【請求項19】
14は,オキソ(=O),(ここで,環は少なくとも部分的に飽和している);F;Cl;N(R1515a);OR15;C(O)OR15;C(O)N(R1515a);N(R15)S(O)15a;S(O)N(R1515a);S(O)15;S(O)R15;N(R15)C(O)R15a;または1またはそれ以上のR16で任意に置換されていてもよいC1−6アルキルである,請求項1−18のいずれかに記載の化合物。
【請求項20】
15,R15aは,独立して,H;CH;CHCH;n−ブチル;tert−ブチル;イソプロピル;2−エチルブチル;CF;CHCHOH;CHCHCHOH;CHC(CHCHOH;CHCHOCH;CHCHNH;CHCHCF;CHCHNHCH;およびCHCHN(CHからなる群より選択される,請求項1−19のいずれかに記載の化合物。
【請求項21】
16は,F;Cl;Br;OH;CH;またはCHCHである,請求項1−20のいずれかに記載の化合物。
【請求項22】
14は,F;Cl;NH;NH(CH);N(CH;NH(CHOH;N((CHOH);OH;OCH;OCF;OCH(CH;CHOH;CHOCH;CHBr;CH;CHCH;CH(CH;C(CH;CF;C(O)OH;C(O)OCH;C(O)OCHCH;C(O)NH;C(O)NH(CH);C(O)(CH;C(O)NHCHCH;C(O)N(CH)CHCH;C(O)NHCHCHOH;C(O)N(CH)CHCHOH;C(O)NHCHCHOCH;C(O)N(CH)CHCHOCH;C(O)NHCHCHNH;C(O)N(CH)CHCHNH;C(O)NHCHCHNHCH;C(O)N(CH)CHCHNHCH;C(O)NHCHCHN(CH;C(O)N(CH)CHCHN(CH;HNC(O)H;S(O)CH;S(O)CH;S(O)NH;S(O)NHC(CH;S(O)NHCHCH(CHCH;S(O)NH(CHOH;S(O)NH(CHCF;S(O)NH(CHOH;S(O)NHCHC(CHCHOH;S(O)NH(CHOCH;またはNHS(O)CHである,請求項1−21のいずれかに記載の化合物。
【請求項23】
以下の化合物:
シクロプロパンカルボン酸[5−(2−ジメチルアミノ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アミド;
シクロプロパンカルボン酸[5−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アミド;
シクロプロパンカルボン酸(5−フェニル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−アミド;
シクロプロパンカルボン酸[5−(3−トリフルオロメトキシ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アミド;
シクロプロパンカルボン酸[5−((E)−スチリル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アミド;
シクロプロパンカルボン酸[5−(3−クロロ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アミド;
シクロプロパンカルボン酸(5−チオフェン−3−イル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−アミド;
シクロプロパンカルボン酸[5−(4−メトキシ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アミド;
3−シクロヘキシル−N−[5−(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチル−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−プロピオンアミド;
シクロヘキサンカルボン酸(5−チオフェン−3−イル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−アミド;
フラン−2−カルボン酸[5−(3−フルオロ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アミド;
フラン−2−カルボン酸[5−(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチル−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アミド;
3−メトキシ−N−(5−チオフェン−3−イル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−プロピオンアミド;
N−[6−(3−ヒドロキシメチル−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−3,3−ジメチル−ブチルアミド;
シクロプロパンカルボン酸[6−(2−ジメチルアミノ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アミド;
N−[6−(4−ヒドロキシ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アセトアミド;
4−[2−(シクロプロパンカルボニル−アミノ)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−5−イル]−N−(2−ジメチルアミノ−エチル)−ベンズアミド;
4−[2−(シクロプロパンカルボニル−アミノ)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−5−イル]−N−(2−ヒドロキシ−エチル)−ベンズアミド;
シクロプロパンカルボン酸(5−フラン−3−イル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−アミド;
N−[5−(3−アミノ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−3−ピリジン−3−イル−プロピオンアミド;
シクロプロパンカルボン酸[5−(3−メタンスルホニルアミノ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アミド;
3−[2−(シクロプロパンカルボニル−アミノ)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル]−N,N−ジメチル−ベンズアミド;
N−[6−(3−メタンスルホニルフェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アセトアミド;
N−[6−(3−アセチルアミノフェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アセトアミド;
N−[6−(4−メトキシフェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アセトアミド;
N−[6−(1H−インドール−5−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アセトアミド;
N−[6−(1H−インドール−4−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アセトアミド;
N−[6−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アセトアミド;
N−[6−(2,4−ジメトキシフェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アセトアミド;
N−(6−ピリジン−3−イル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アセトアミド;
N−[6−(5−メトキシピリジン−3−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アセトアミド;
N−[6−(4−メトキシ−3−トリフルオロメチルフェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アセトアミド;
N−(6−ピリジン−4−イル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アセトアミド;
N−[6−(6−アミノピリジン−3−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アセトアミド;
N−[6−(2,3−ジヒドロベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アセトアミド;
N−[6−(3,4−ジクロロ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アセトアミド;
5−(2−アセチルアミノ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)−2−フルオロ−N−(2−ヒドロキシ−エチル)−ベンズアミド;
N−[6−(3−ジメチルスルファモイル−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アセトアミド;
N−[6−(2,5−ジメトキシ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アセトアミド;
N−[6−(3,4,5−トリメトキシ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アセトアミド;
N−{6−[3−(2−ヒドロキシ−エチルスルファモイル)−フェニル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}−アセトアミド;
N−[6−(3−ヒドロキシ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アセトアミド;
N−[6−(2−メトキシ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−3−メチル−ブチルアミド;
2−シクロヘキシル−N−[6−(2−メトキシ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アセトアミド;
2−メトキシ−N−[6−(2−メトキシ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アセトアミド;
フラン−2−カルボン酸[6−(2−メトキシ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アミド;
イソオキサゾール−5−カルボン酸[6−(2−メトキシ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アミド;
N−[6−(2−メトキシ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−3−フェニル−プロピオンアミド;
N−[6−(6−メトキシ−ピリジン−3−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アセトアミド;
N−[6−(5−メタンスルホニル−ピリジン−3−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アセトアミド;
N−[6−(3−メタンスルホニル−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−2−メトキシ−アセトアミド;
N−[6−(3−メタンスルホニル−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−プロピオンアミド;
フラン−2−カルボン酸[6−(3−メタンスルホニル−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アミド;
N−[6−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アセトアミド;
N−[6−(3−メトキシフェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アセトアミド;
N−[6−(3−スルファモイルフェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アセトアミド;
3−[2−アセチルアミノ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)ベンズアミド;
3−[2−アセチルアミノ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)−N−メチルベンズアミド;
5−[2−アセチルアミノ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)−N,N−ジメチルベンズアミド;
4−[2−アセチルアミノ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)ベンズアミド;
N−[6−(3−メチルスルファモイルフェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アセトアミド;
N−[6−(3−イソプロピルスルファモイルフェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アセトアミド;
N−[6−(3−tertブチルスルファモイルフェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アセトアミド;
N−[6−(3−ブチルスルファモイルフェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アセトアミド;
N−(6−イソキノリン−6−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アセトアミド;
N−[6−(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチル−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アセトアミド;
N−[6−(4−ヒドロキシ−3−メトキシ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アセトアミド;
N−[6−(2−メトキシ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アセトアミド;
シクロプロパンカルボン酸[6−(6−アミノ−ピリジン−3−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アミド;
N−[6−(4−ヒドロキシ−3−メトキシ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−3,3−ジメチル−ブチルアミド;
N−[6−(3−メタンスルホニルアミノ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アセトアミド;
N−[6−(4−フルオロ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アセトアミド;
N−[6−(3−メタンスルホニル−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−ブチルアミド;
N−(6−ピリミジン−5−イル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−アセトアミド;
N−[6−(5−メトキシ−ピリジン−3−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アセトアミド;
N−[6−(3−フルオロ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アセトアミド;
N−[6−(3,5−ジフルオロ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アセトアミド;
N−[6−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アセトアミド;
N−{6−[5−(2−ヒドロキシ−エチルスルファモイル)−ピリジン−3−イル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}−アセトアミド;
N−(6−チオフェン−3−イル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−アセトアミド;
N−(8−メチル−6−ピリジン−3−イル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−アセトアミド;
N−[6−(3−メタンスルホニル−フェニル)−8−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アセトアミド;
N−[6−(3−ヒドロキシ−4−メトキシ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アセトアミド;
N−[6−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アセトアミド;
N−[6−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アセトアミド;
N−[6−(4−クロロ−3−メタンスルホニル−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アセトアミド;
N−[6−(3−アミノフェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アセトアミド;
N−{6−[3−(メタンスルホニルメチルアミノ)フェニル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}アセトアミド;
N−[6−(6−アミノピリジン−3−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−N−ベンズアミド;
シクロヘキサンカルボン酸[6−(3−メタンスルホニルアミノフェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アミド;
シクロプロパンカルボン酸[6−(3−メタンスルホニルアミノフェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アミド;
N−[6−(5−(メタンスルホニルアミノピリジン−3−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−N−アセトアミド;
N−[6−(6−クロロ−5−(メタンスルホニルアミノピリジン−3−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−N−アセトアミド;
N−[6−(5−ブチルスルファモイルピリジン−3−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]アセトアミド;
3−(2−アセトアミド−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)安息香酸;
N−(6−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(3,4−ジフルオロフェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アセトアミド;
4−(2−アセトアミド−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)−N−(2−ヒドロキシエチル)ベンズアミド;
N−(6−(4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(3,4−ジメトキシ−2−メチルフェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(3−イソプロポキシ−4−メトキシフェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(4−(トリフルオロメトキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アセトアミド;
N−[6−(4−クロロ−2−トリフルオロメチル−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アセトアミド;
N−[6−(4−フルオロ−3−メトキシ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アセトアミド;
N−[6−(3−メトキシ−ピリジン−4−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アセトアミド;
N−(6−イソキノリン−4−イル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−アセトアミド;
N−(6−キノリン−3−イル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−アセトアミド;
N−[6−(6−フルオロ−ピリジン−3−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アセトアミド;
N−{6−[3−(2−メトキシ−エチルスルファモイル)−フェニル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}−アセトアミド;
N−{6−[3−(3−ヒドロキシ−プロピルスルファモイル)−フェニル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}−アセトアミド;
N−(6−{3−[ビス−(2−ヒドロキシ−エチル)−スルファモイル]−フェニル}−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−アセトアミド;
N−{6−[3−(3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−プロピルスルファモイル)−フェニル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}−アセトアミド;
N−[6−(5−スルファモイル−ピリジン−3−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アセトアミド;
N−{6−[5−(3,3,3−トリフルオロ−プロピルスルファモイル)−ピリジン−3−イル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}−アセトアミド;
N−[6−(5−tert−ブチルスルファモイル−ピリジン−3−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]−アセトアミド;
N−{6−[5−(2−エチル−ブチルスルファモイル)−ピリジン−3−イル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}−アセトアミド;
2−[6−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イルアミノ]−エタノール;
N−(5−メチル−6−(5−(メチルスルホニル)ピリジン−3−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アセトアミド;
N−(8−メチル−6−(5−(メチルスルホニル)ピリジン−3−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アセトアミド;
N,N−ジメチル−6−(5−(メチルスルホニル)ピリジン−3−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−アミン;
N−(6−(3,4−ジメトキシフェニル)−5−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(3,4−ジメトキシフェニル)−8−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アセトアミド;
1−(2−ヒドロキシエチル)−3−(6−(5−(メチルスルホニル)ピリジン−3−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)ウレア;
1−(6−(3,4−ジメトキシフェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−3−(2−ヒドロキシエチル)ウレア;
1−(6−(3,4−ジメトキシフェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−3−メチルウレア;
6−(3,4−ジメトキシフェニル)−N−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−アミン;
メチル6−(3,4−ジメトキシフェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イルカルバメート;および
N−(6−(4−ヒドロキシフェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アセトアミド
からなる群より選択される請求項1記載の化合物。
【請求項24】
請求項1−23のいずれかに記載の化合物またはその薬学的に許容しうる塩を,薬学的に許容しうる担体とともに,任意に1またはそれ以上の他の医薬組成物との組み合わせで含む医薬組成物。
【請求項25】
請求項1−23のいずれかに記載の化合物からなる群より選択され,第1の化合物ではない,1またはそれ以上の追加の化合物またはその薬学的に許容しうる塩;他のItk阻害剤;他のPI3K阻害剤,ステロイド,ロイコトリエンアンタゴニスト,抗ヒスタミン剤,シクロスポリンまたはラパマイシンを含む,請求項24記載の医薬組成物。
【請求項26】
医薬品として使用するための,請求項1−23のいずれかに記載の化合物またはその薬学的に許容しうる塩。
【請求項27】
請求項1−23のいずれかに記載の化合物またはその薬学的に許容しうる塩の,ItkまたはPI3Kに関連する疾病および疾患を治療または予防するための医薬品の製造における使用。
【請求項28】
請求項1−23のいずれかに記載の化合物またはその薬学的に許容しうる塩の,免疫学的,炎症性またはアレルギー性疾患を治療または予防するための医薬品の製造における使用。
【請求項29】
自己免疫疾患;臓器および骨髄移植拒絶;対宿主性移植片病;急性または慢性炎症;接触皮膚炎;乾癬;慢性関節リウマチ;多発性硬化症;I型糖尿病;炎症性腸疾患;クローン病;潰瘍性大腸炎;対宿主性移植片病;エリテマトーデス;喘息;慢性閉塞性肺疾患(COPD);急性呼吸窮迫症候群(ARDS);気管支炎;結膜炎;皮膚炎;またはアレルギー性鼻炎を治療または予防するための医薬品の製造における,請求項28記載の使用。
【請求項30】
請求項1−23のいずれかに記載の化合物またはその薬学的に許容しうる塩の,癌または心臓血管疾患を治療または予防するための医薬品の製造における使用。
【請求項31】
治療を必要とする哺乳動物患者において,ItkおよびPI3Kに関連する疾病および疾患からなる群より選択される1またはそれ以上の状態を治療,管理,遅延または予防する方法であって,前記患者に治療上有効量の請求項1−23のいずれかに記載の化合物またはその薬学的に許容しうる塩を投与することを含む方法。
【請求項32】
治療を必要とする哺乳動物患者において,免疫学的;炎症性;およびアレルギー性疾患からなる群より選択される1またはそれ以上の状態を治療,管理,遅延または予防する方法であって,前記患者に治療上有効量の請求項1−23のいずれかに記載の化合物またはその薬学的に許容しうる塩を投与することを含む方法。
【請求項33】
1またはそれ以上の状態は,自己免疫疾患;臓器および骨髄移植拒絶;対宿主性移植片病;急性または慢性炎症;接触皮膚炎;乾癬;慢性関節リウマチ;多発性硬化症;I型糖尿病;炎症性腸疾患;クローン病;潰瘍性大腸炎;対宿主性移植片病;エリテマトーデス;喘息;慢性閉塞性肺疾患(COPD);急性呼吸窮迫症候群(ARDS);気管支炎;結膜炎;皮膚炎;およびアレルギー性鼻炎からなる群より選択される,請求項32記載の方法。
【請求項34】
治療を必要とする哺乳動物患者において,癌;および心臓血管疾患からなる群より選択される1またはそれ以上の状態を治療,管理,遅延または予防する方法であって,前記患者に治療上有効量の請求項1−23のいずれかに記載の化合物またはその薬学的に許容しうる塩を投与することを含む方法。
【請求項35】
請求項1−23のいずれかに記載の化合物を製造する方法であって,
(a)式(II):
【化116】

[式中,R2’,R3’の一方はBrであり,他方はR5aであり,X,R,Rは請求項1において示される意味を有する]
のトリアゾールを,
−X’
[式中,X’は残基XHとの置換反応に適した脱離基であり,Rは請求項11において示される意味を有する]
と反応させて,式(III):
【化117】

のトリアゾールを生成し;そして
(b)トリアゾール(III)をスズキ反応においてボロン酸T−B(OH)と反応させて,式(I)の化合物を得る,
の各工程を含む方法。
【請求項36】
XがNHである式(II)のトリアゾールが,式(IV):
【化118】

のピリジンをエトキシカルボニルイソチオシアネートと反応させ,ヒドロキシルアミンの存在下で環化させた後に,式(II)のトリアゾールを得ることにより製造される,請求項35記載の方法。
【請求項37】
XがNHであり,RがC(O)Rである式(III)のトリアゾールが,式(II)のトリアゾールを酸塩化物R−C(O)Clと反応させ,任意にそれぞれのビスアシル化副生成物を部分的に加水分解した後に,式(III)のトリアゾールを得ることにより製造される,請求項35または36記載の方法。











【公表番号】特表2010−501633(P2010−501633A)
【公表日】平成22年1月21日(2010.1.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−526106(P2009−526106)
【出願日】平成19年8月30日(2007.8.30)
【国際出願番号】PCT/EP2007/059051
【国際公開番号】WO2008/025821
【国際公開日】平成20年3月6日(2008.3.6)
【出願人】(509058173)セルゾーム リミテッド (1)
【Fターム(参考)】