クリップ及びクリップ付きワイヤハーネス
【課題】ワイヤハーネス上の取付位置を容易に変更可能にする。
【解決手段】ワイヤハーネスを挟持するクランプ部Aと、クランプ部Aに連設され、所定の取付位置に固定するためのアンカー部Bを備え、クランプ部Aは、ワイヤハーネス90を支持する支持部10と、支持部10の一端側から延在してワイヤハーネス90を支持部20に弾性付勢する押圧部20と、ワイヤハーネス90の軸方向に沿うクリップ1との相対移動を案内する突条案内部40と、を有することを特徴とするクリップ1を提供する。
【解決手段】ワイヤハーネスを挟持するクランプ部Aと、クランプ部Aに連設され、所定の取付位置に固定するためのアンカー部Bを備え、クランプ部Aは、ワイヤハーネス90を支持する支持部10と、支持部10の一端側から延在してワイヤハーネス90を支持部20に弾性付勢する押圧部20と、ワイヤハーネス90の軸方向に沿うクリップ1との相対移動を案内する突条案内部40と、を有することを特徴とするクリップ1を提供する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車の車体パネル等にワイヤハーネスを固定するためのクリップ、及びそのクリップを備えたクリップ付きワイヤハーネスに関するものである。
【背景技術】
【0002】
ワイヤハーネスを固定するためのクリップとして、薄肉ヒンジを介して連結された受け部と押さえ板を備え、ロック爪を爪係止部に係合することで、受け部と押さえ板との間にワイヤハーネスを強固に挟持するものが知られている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−261131号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記構造のクリップでは、治具等を用いてロックを解除しなければ、ワイヤハーネス上のクリップの取付位置を変更することが困難であるという問題があった。
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、ワイヤハーネス上の取付位置が容易に変更でき、ワイヤハーネスの配索作業性を向上させることのできるクリップを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によれば、ワイヤハーネスを挟持するクランプ部と、前記クランプ部に連設され、所定の取付位置に前記ワイヤハーネスを固定するためのアンカー部を備えるクリップであって、前記クランプ部は、前記ワイヤハーネスを支持する支持部と、前記支持部の一端側から延在して前記ワイヤハーネスを前記支持部に弾性付勢する押圧部と、前記ワイヤハーネスと前記クリップとの軸方向に沿う相対移動を案内する突条案内部と、を有することを特徴とするクリップが提供される。
【0007】
上記発明において、前記突条案内部は、前記支持部に設けることができる。
【0008】
上記発明において、前記突条案内部は、前記ワイヤハーネスの軸方向に沿って連続的に設けるように構成することがきる。
【0009】
上記発明において、前記突条案内部は、前記ワイヤハーネスの軸方向に沿って離散的に設けるように構成することができる。
【0010】
上記発明において、前記突条案内部は、前記支持部と前記押圧部が互いに接近離隔する開口部の近傍に配設することができる。
【0011】
上記発明において、前記支持部に接近離隔する前記押圧部の先端部に、押さえ調節部を設けることができる。
【0012】
また、上記発明のいずれかに係るクリップと、前記クリップに挟持されたワイヤハーネスとを備えるクリップ付きワイヤハーネスを構成することができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明では、ワイヤハーネスとクランプ部との軸方向に沿う相対移動を案内する突条案内部を設けたので、支持部と押圧部によりワイヤハーネスを支持しつつ、ワイヤハーネス上のクリップの位置を容易に変更することができる。その結果、ワイヤハーネスの配索作業性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の実施形態に係るクリップの斜視図である。
【図2】本発明の実施形態に係るクリップの正面図(及び対称に表れる背面図)である。
【図3】図2、図4に示すIII-III線に沿った断面図である。
【図4】本発明の実施形態に係るクリップの右側面図である。
【図5】本発明の実施形態に係るクリップの左側面図である。
【図6】本発明の実施形態に係るクリップの平面図である。
【図7】本発明の実施形態に係るクリップの底面図である。
【図8】ワイヤハーネスが取り付けられた、本実施形態のクリップの斜視図である。
【図9】ワイヤハーネスをクリップに挟持させる際のクリップの正面図である。
【図10】ワイヤハーネスをクリップから取り外す際のクリップの正面図である。
【図11】本発明の第2実施形態に係るクリップの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0016】
図1は本実施形態に係るクリップを示す斜視図、図2は同クリップの正面図(対称に表れる背面図)、図3は図2、図4に示すIII-III線に沿った断面図、図4は同クリップの右側面図、図5は同クリップの左側面図、図6は同クリップの平面図、図7は同クリップの底面図である。
【0017】
本実施形態におけるクリップ1は、ワイヤハーネスを自動車の車体パネル等に固定するためのクリップである。図1〜7に示すように、このクリップ1は、ワイヤハーネスを挟持するクランプ部Aと、このクランプ部Aに連設され、自動車の車体パネルの所定の取付位置にワイヤハーネスを固定するためのアンカー部Bを有する。使用時においては、クランプ部Aにワイヤハーネスを挟持させた状態で、アンカー部Bを車体パネルの装着孔に挿入し、ワイヤハーネスを所定の装着孔に固定する。
【0018】
同図に示すクリップ1のクランプ部Aは、ワイヤハーネスを支持する支持部10と、支持部10の一端側から延在する押圧部20と、支持部10に設けられた突条案内部40とを備えており、これらはポリプロピレン、ポリエチレン、66ナイロンなどの樹脂材料で一体成型されている。
【0019】
本実施形態における支持部10は、支持面11を有し、この支持面11でワイヤハーネスを支持する。また、押圧部20は、支持面11と対向する押圧面21を有し、この押圧部20の撓み(弾性)より、押圧面21は支持面11に対して接近離隔する。
【0020】
そして、本実施形態におけるクリップ1は、支持面11と押圧面21とでワイヤハーネス90を挟み込んだときに、押圧部20の弾性付勢により、押圧面21がワイヤハーネスを支持部10の支持面11に押しつけることで、ワイヤハーネス90を挟持する。なお、ワイヤハーネス90が挟持されていないときの支持面11と押圧面21との間の距離は、クリップ1に挟持されるワイヤハーネス90の直径よりも小さく設計されている。
【0021】
また、本実施形態における押圧部20は、ワイヤハーネスを挟持する押圧力を調節する押さえ調節部22を有する。本実施形態の押さえ調節部22は、同図に示すように、開口部30を形成する押圧部20の開放端部、つまり、支持部10の一端側から延在する押圧部20の先端部分に設けられている。開口部30では、押圧部20の開放端部が支持部10に向かって傾斜することで開口が狭まり、支持面11と押圧面21との間に挟持されたワイヤハーネスの抜けが抑制されるように構成されている。そして、この押圧部20の先端部分に延設された押さえ調節部22は、その先端が支持部10から離間する方向(狭い開口が広がる方向)に向かって傾斜して設けられ、押圧面21の延在方向に対して所定の角度を有する押さえ面22aを有する。このように構成された押さえ調節部22の押さえ面22aに外力を与えると、与えられた外力に応じて押圧部20の支持部10に対する距離が調節され、その結果、ワイヤハーネスを挟持する押圧力が調節される。
【0022】
特に限定されないが、本実施形態において、支持部10のワイヤハーネスの軸方向に沿う長さが、押圧部20のワイヤハーネスの軸方向に沿う長さよりも長くなるように形成されている。
【0023】
また、本実施形態のクリップ1は、ワイヤハーネスとクランプ部Aとの軸方向に沿う相対移動を案内する突条案内部40を有する。突条案内部40は、支持部10の支持面10上に設けられ、支持面11と押圧面21により挟持されたワイヤハーネスに接し、ワイヤハーネスとクランプ部Aクリップ1との相対移動を案内する。図1〜7に示すように、本実施形態の突条案内部40はワイヤハーネスの軸方向に沿って連続的に設けられているので、ワイヤハーネスの軸方向に沿った動きを補助し、ワイヤハーネスとクランプ部Aとの軸方向に沿う相対移動を案内する。
【0024】
突条案内部40のワイヤハーネスの軸方向に沿う長さL40は、支持部10のワイヤハーネスの軸方向に沿う長さL10と押圧部20のワイヤハーネスの軸方向に沿う長さL20とのバランスに基づいて設定することができる。例えば、L20×α20≦L40≦L10×α10と設定することができる。ここで、α20は、0.7≦α20≦1.0、α10は0.7≦α10≦1.0である。
【0025】
なお、図5に示すように、L20≦L40≦L10具体的には、L20=L40≦L10×0.7とすることができる。
【0026】
特に限定されないが、同図に示すように、本実施形態の突条案内部40は、支持部10と押圧部20が互いに接近離隔する開口部30の近傍に配設されている。この突条案内部40は、支持面11から突出する凸部を形成し、挿入されたワイヤハーネスが外れないように係止する機能も兼ね備える。
【0027】
なお、本実施形態では突条案内部40が支持部10の支持面11に設けられたクリップ1の例を示すが、突条案内部40は押圧部20の押圧面21に設けてもよい。
【0028】
また、同図に示すクリップ1は、先述のクランプ部Aの下側に、先端側ほど相対的に細くなる略矢印形状のアンカー部Bを有する。アンカー部Bは、クランプ部Aとの境界に設けられた傘状(円盤状)の基板部60と、該基板部60から垂設された支柱61と、該支柱61の先端から基板部60に向かって折り反し状に形成された可撓性を有する一対の係止片62とから構成される。なお係止片62の自由端側には、車体パネルの装着孔に係合する係合段部62aが形成されている。
【0029】
クリップ1の固定時の状態を説明すると、図3に示すように、クリップ1のアンカー部Bは、所定の取付位置に設けられた装着孔110に挿入される。このアンカー部Bは、装着孔110に差し込まれることにより、一対の係止片62が装着孔110によって撓められ、そして基板部60が車体パネル100に当接すると、傘状の基板60が車体パネル100に押しつけられて広がり、その反力によってアンカー部Bを押し返すとともに、一対の係止片62が弾性復元し、係合段部62aが装着孔110の内側の開口周縁に係合するので、クリップ1が車体パネル100に固定される。
【0030】
次に、ワイヤハーネス90がクリップ1に挟持された状態を説明する。図8は、クリップ1にワイヤハーネス90が挟持された、クリップ付きワイヤハーネスを示す斜視図である。
【0031】
図8に示すようにワイヤハーネス90は、押圧部20の弾性付勢により支持部10に押しつけられた状態で挟持されている。この状態において、クリップ1を固定してワイヤハーネス90動かす又はワイヤハーネス90を固定してクリップ1を動かすことにより、支持部10の突条案内部40がワイヤハーネス90とクランプ部Aとの軸方向に沿う相対移動を案内するので、クリップ1の挟持位置をワイヤハーネス90の軸方向(図9の矢印D1及び矢印D2)に沿って移動させることができる。
【0032】
また、押圧部20の押圧力を弱めることにより、クリップ1の位置を容易に変更することができる。押圧部20の押圧力を弱める手法は特に限定されないが、本実施形態のクリップ1が備える押さえ調節部22を用いる場合は、押圧部20が支持部10から離隔する方向(図9の上方向)の外力を、押さえ調節部22に与えればよい。すなわち、押さえ面22aを押すと、押圧部20が上方に押し上げられ、押圧部20の支持部10に対する距離が長くなり、押圧部20がワイヤハーネス90を支持面11に押しつける押圧力を小さくすることができる。このように、ワイヤハーネス90の固定位置を調節したい場合には、押さえ調節部22の押さえ面22aに外力を与えて、ワイヤハーネス90を挟持する押圧力を弱めることにより、ワイヤハーネス90に対するクリップ1の位置を容易に変更することができる。
【0033】
続いて、クリップ1にワイヤハーネスを挟持させる作業について説明する。図9はワイヤハーネスをクリップ1に挟持させる際のクリップ1の正面図である。
【0034】
図9に示すように、ワイヤハーネス90は支持部10と押圧部20との開口部30から挿入する。ワイヤハーネス90を開口部30から挿入する場合には、押さえ調節部22に押圧部20を支持部10から離隔させる方向(図9の矢印F1)の外力を与えると、開口部30の開口幅を拡大できるので、ワイヤハーネス90をクリップ1に容易に挿入することができる。
【0035】
また、本実施形態のクリップ1は、支持部10に設けられた突条案内部40から、支持部10の一端側から延設された押圧部20の根元までの距離が、クリップ1で挟持されるワイヤハーネス90の径よりも大きく設計され、クリップ1がワイヤハーネス90を挟持したときに、クランプ部Aの内面とワイヤハーネスとの間に隙間が形成されるようになっている。これにより、押圧部20の弾性付勢により押圧されたワイヤハーネス90がその断面方向において弾性変形しても(押し潰された形状となっても)、ワイヤハーネス90は、支持部10の突条案内部40に案内された状態で、支持面11と押圧面21との間に挟持される。
【0036】
なお、実施形態では、突条案内部40が開口部30近傍に配設され、支持面11の端部に壁が形成されているので、クリップ1に装着されたワイヤハーネスがクリップ1から外れることを防止することができる。
【0037】
続いて、ワイヤハーネス90をクリップから取り外す作業について説明する。図10はワイヤハーネスを取り外す際のクリップの正面図である。
【0038】
図10に示すように、ワイヤハーネス90は支持部10と押圧部20との開口部30から取り外される。ワイヤハーネス90を開口部30から引き出す場合には、押さえ調節部22に押圧部20を支持部10から離隔させる方向(図10の矢印F2)の外力を与えると、ワイヤハーネス90を挟持する押圧力を弱めることができるので、ワイヤハーネス90をクリップ1に容易に取り外すことができる。
【0039】
以上のように、本実施形態では、押さえ調節部22に外力を与えることにより、支持部10と押圧部20との間に挟持されたワイヤハーネス90とクランプ部Aとが軸方向に沿って相対移動可能となっているので、ワイヤハーネス90上のクリップ1の位置を容易に変更することができ、ワイヤハーネス90の配索作業性を向上させることができる。
【0040】
ところで、ワイヤハーネス90を保持するクランプがロックされ、ワイヤハーネス90が強固に挟持されている従来のクリップでは、クリップの位置を変更するためには、治具等を用いてクランプのロックを解除しなければならない。また、車体パネル100にワイヤハーネス90を配索する場合においては、ワイヤハーネスがたるまないようにしなければならない。このため、従来のクリップを用いた配索作業においては、クリップを車体パネル100の装着孔110に固定したのち、ワイヤハーネスを配索しながらクリップを固定する場所を順次探して、その場所にクリップを取り付けてクランプをロックしなければならず、配索工程の作業性が悪い。また、この配索方法では、クリップ1とワイヤハーネスを別々に管理しなければならないため、クリップ1を車室内で紛失するとおそれがある。
【0041】
これに対し、本実施形態のクリップ1は、ワイヤハーネス90をロック機構により挟持するのではなく、クリップ1の支持部10と押圧部20との間にワイヤハーネス90を挟持させた状態で、ワイヤハーネス90とクランプ部Aとの軸方向に沿う相対移動が可能となるように構成されているので、ワイヤハーネス90をクリップ1の支持部10と押圧部20との間に挟持させてから、順次、車体パネル100の装着孔110間のピッチに合せてクリップ1の位置を調節し、アンカー部Bを装着孔110に挿入する配索方法を採用することができる。また、この配索方法によれば、クリップ1とワイヤハーネス90とが一体になっているので、クリップ1を車室内で紛失するとのを防止することができる。
【0042】
さらに、本実施形態のクリップ1は、ワイヤハーネス90をクランプ部Aの開口部30から挿入するだけで、ワイヤハーネス90を固定することができるので、クリップ1を車体パネル100の装着孔110に固定してからワイヤハーネス90をクリップ1に取り付ける配索方法においてもその作業性を向上させることができる。
【0043】
また、従来のクリップ付きワイヤハーネスは、クリップが所定ピッチで強固に取り付けられているので、ピッチの種類に応じた品種数を用意する必要があるが、本実施形態のクリップ付きワイヤハーネスはクリップ1を容易に移動させることができるので、クリップ1を仮のピッチでワイヤハーネス90に固定した状態でクリップ付きワイヤハーネスを出荷し、現場でピッチを変更してからクリップ1を固定することができ、クリップ付きワイヤハーネスの品種数を低減することができる。
【0044】
<第2実施形態>
図11は、第2実施形態のクリップ1の斜視図である。図11に示すように、本実施形態のクリップ1の突条案内部40は、ワイヤハーネス90の軸方向に沿って離散的に設けられている。突条案内部40をこのような態様としても、第1実施形態と同様の作用及び効果を奏する。
【0045】
なお、以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
【0046】
以上に説明したクリップやクリップ付きハーネスは、サイドエアバッグ、リアシートサイドエアバッグ、カーテンエアバッグ、自動車用シートハーネス、ニーエアバッグ、ITSヘッドエアバッグ、二輪車用エアバッグ、クッションエアバッグ、ドライバエアバッグ、パッセンジャーエアバッグ、ボンネットエアバッグ、バンパーエアバッグ等にも使用することができる。
【符号の説明】
【0047】
1…クリップ
A…クランプ部
10…支持部
11…支持面
20…押圧部
21…当接面
22…押さえ調節部
22a…押さえ面
30…開口部
40…突条案内部
B…アンカー部
60…基板部
61…支柱部
62…係止片
62a…係合段部
90…ワイヤハーネス
100…車体パネル(被装着体)
110…装着孔
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車の車体パネル等にワイヤハーネスを固定するためのクリップ、及びそのクリップを備えたクリップ付きワイヤハーネスに関するものである。
【背景技術】
【0002】
ワイヤハーネスを固定するためのクリップとして、薄肉ヒンジを介して連結された受け部と押さえ板を備え、ロック爪を爪係止部に係合することで、受け部と押さえ板との間にワイヤハーネスを強固に挟持するものが知られている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−261131号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記構造のクリップでは、治具等を用いてロックを解除しなければ、ワイヤハーネス上のクリップの取付位置を変更することが困難であるという問題があった。
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、ワイヤハーネス上の取付位置が容易に変更でき、ワイヤハーネスの配索作業性を向上させることのできるクリップを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によれば、ワイヤハーネスを挟持するクランプ部と、前記クランプ部に連設され、所定の取付位置に前記ワイヤハーネスを固定するためのアンカー部を備えるクリップであって、前記クランプ部は、前記ワイヤハーネスを支持する支持部と、前記支持部の一端側から延在して前記ワイヤハーネスを前記支持部に弾性付勢する押圧部と、前記ワイヤハーネスと前記クリップとの軸方向に沿う相対移動を案内する突条案内部と、を有することを特徴とするクリップが提供される。
【0007】
上記発明において、前記突条案内部は、前記支持部に設けることができる。
【0008】
上記発明において、前記突条案内部は、前記ワイヤハーネスの軸方向に沿って連続的に設けるように構成することがきる。
【0009】
上記発明において、前記突条案内部は、前記ワイヤハーネスの軸方向に沿って離散的に設けるように構成することができる。
【0010】
上記発明において、前記突条案内部は、前記支持部と前記押圧部が互いに接近離隔する開口部の近傍に配設することができる。
【0011】
上記発明において、前記支持部に接近離隔する前記押圧部の先端部に、押さえ調節部を設けることができる。
【0012】
また、上記発明のいずれかに係るクリップと、前記クリップに挟持されたワイヤハーネスとを備えるクリップ付きワイヤハーネスを構成することができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明では、ワイヤハーネスとクランプ部との軸方向に沿う相対移動を案内する突条案内部を設けたので、支持部と押圧部によりワイヤハーネスを支持しつつ、ワイヤハーネス上のクリップの位置を容易に変更することができる。その結果、ワイヤハーネスの配索作業性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の実施形態に係るクリップの斜視図である。
【図2】本発明の実施形態に係るクリップの正面図(及び対称に表れる背面図)である。
【図3】図2、図4に示すIII-III線に沿った断面図である。
【図4】本発明の実施形態に係るクリップの右側面図である。
【図5】本発明の実施形態に係るクリップの左側面図である。
【図6】本発明の実施形態に係るクリップの平面図である。
【図7】本発明の実施形態に係るクリップの底面図である。
【図8】ワイヤハーネスが取り付けられた、本実施形態のクリップの斜視図である。
【図9】ワイヤハーネスをクリップに挟持させる際のクリップの正面図である。
【図10】ワイヤハーネスをクリップから取り外す際のクリップの正面図である。
【図11】本発明の第2実施形態に係るクリップの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0016】
図1は本実施形態に係るクリップを示す斜視図、図2は同クリップの正面図(対称に表れる背面図)、図3は図2、図4に示すIII-III線に沿った断面図、図4は同クリップの右側面図、図5は同クリップの左側面図、図6は同クリップの平面図、図7は同クリップの底面図である。
【0017】
本実施形態におけるクリップ1は、ワイヤハーネスを自動車の車体パネル等に固定するためのクリップである。図1〜7に示すように、このクリップ1は、ワイヤハーネスを挟持するクランプ部Aと、このクランプ部Aに連設され、自動車の車体パネルの所定の取付位置にワイヤハーネスを固定するためのアンカー部Bを有する。使用時においては、クランプ部Aにワイヤハーネスを挟持させた状態で、アンカー部Bを車体パネルの装着孔に挿入し、ワイヤハーネスを所定の装着孔に固定する。
【0018】
同図に示すクリップ1のクランプ部Aは、ワイヤハーネスを支持する支持部10と、支持部10の一端側から延在する押圧部20と、支持部10に設けられた突条案内部40とを備えており、これらはポリプロピレン、ポリエチレン、66ナイロンなどの樹脂材料で一体成型されている。
【0019】
本実施形態における支持部10は、支持面11を有し、この支持面11でワイヤハーネスを支持する。また、押圧部20は、支持面11と対向する押圧面21を有し、この押圧部20の撓み(弾性)より、押圧面21は支持面11に対して接近離隔する。
【0020】
そして、本実施形態におけるクリップ1は、支持面11と押圧面21とでワイヤハーネス90を挟み込んだときに、押圧部20の弾性付勢により、押圧面21がワイヤハーネスを支持部10の支持面11に押しつけることで、ワイヤハーネス90を挟持する。なお、ワイヤハーネス90が挟持されていないときの支持面11と押圧面21との間の距離は、クリップ1に挟持されるワイヤハーネス90の直径よりも小さく設計されている。
【0021】
また、本実施形態における押圧部20は、ワイヤハーネスを挟持する押圧力を調節する押さえ調節部22を有する。本実施形態の押さえ調節部22は、同図に示すように、開口部30を形成する押圧部20の開放端部、つまり、支持部10の一端側から延在する押圧部20の先端部分に設けられている。開口部30では、押圧部20の開放端部が支持部10に向かって傾斜することで開口が狭まり、支持面11と押圧面21との間に挟持されたワイヤハーネスの抜けが抑制されるように構成されている。そして、この押圧部20の先端部分に延設された押さえ調節部22は、その先端が支持部10から離間する方向(狭い開口が広がる方向)に向かって傾斜して設けられ、押圧面21の延在方向に対して所定の角度を有する押さえ面22aを有する。このように構成された押さえ調節部22の押さえ面22aに外力を与えると、与えられた外力に応じて押圧部20の支持部10に対する距離が調節され、その結果、ワイヤハーネスを挟持する押圧力が調節される。
【0022】
特に限定されないが、本実施形態において、支持部10のワイヤハーネスの軸方向に沿う長さが、押圧部20のワイヤハーネスの軸方向に沿う長さよりも長くなるように形成されている。
【0023】
また、本実施形態のクリップ1は、ワイヤハーネスとクランプ部Aとの軸方向に沿う相対移動を案内する突条案内部40を有する。突条案内部40は、支持部10の支持面10上に設けられ、支持面11と押圧面21により挟持されたワイヤハーネスに接し、ワイヤハーネスとクランプ部Aクリップ1との相対移動を案内する。図1〜7に示すように、本実施形態の突条案内部40はワイヤハーネスの軸方向に沿って連続的に設けられているので、ワイヤハーネスの軸方向に沿った動きを補助し、ワイヤハーネスとクランプ部Aとの軸方向に沿う相対移動を案内する。
【0024】
突条案内部40のワイヤハーネスの軸方向に沿う長さL40は、支持部10のワイヤハーネスの軸方向に沿う長さL10と押圧部20のワイヤハーネスの軸方向に沿う長さL20とのバランスに基づいて設定することができる。例えば、L20×α20≦L40≦L10×α10と設定することができる。ここで、α20は、0.7≦α20≦1.0、α10は0.7≦α10≦1.0である。
【0025】
なお、図5に示すように、L20≦L40≦L10具体的には、L20=L40≦L10×0.7とすることができる。
【0026】
特に限定されないが、同図に示すように、本実施形態の突条案内部40は、支持部10と押圧部20が互いに接近離隔する開口部30の近傍に配設されている。この突条案内部40は、支持面11から突出する凸部を形成し、挿入されたワイヤハーネスが外れないように係止する機能も兼ね備える。
【0027】
なお、本実施形態では突条案内部40が支持部10の支持面11に設けられたクリップ1の例を示すが、突条案内部40は押圧部20の押圧面21に設けてもよい。
【0028】
また、同図に示すクリップ1は、先述のクランプ部Aの下側に、先端側ほど相対的に細くなる略矢印形状のアンカー部Bを有する。アンカー部Bは、クランプ部Aとの境界に設けられた傘状(円盤状)の基板部60と、該基板部60から垂設された支柱61と、該支柱61の先端から基板部60に向かって折り反し状に形成された可撓性を有する一対の係止片62とから構成される。なお係止片62の自由端側には、車体パネルの装着孔に係合する係合段部62aが形成されている。
【0029】
クリップ1の固定時の状態を説明すると、図3に示すように、クリップ1のアンカー部Bは、所定の取付位置に設けられた装着孔110に挿入される。このアンカー部Bは、装着孔110に差し込まれることにより、一対の係止片62が装着孔110によって撓められ、そして基板部60が車体パネル100に当接すると、傘状の基板60が車体パネル100に押しつけられて広がり、その反力によってアンカー部Bを押し返すとともに、一対の係止片62が弾性復元し、係合段部62aが装着孔110の内側の開口周縁に係合するので、クリップ1が車体パネル100に固定される。
【0030】
次に、ワイヤハーネス90がクリップ1に挟持された状態を説明する。図8は、クリップ1にワイヤハーネス90が挟持された、クリップ付きワイヤハーネスを示す斜視図である。
【0031】
図8に示すようにワイヤハーネス90は、押圧部20の弾性付勢により支持部10に押しつけられた状態で挟持されている。この状態において、クリップ1を固定してワイヤハーネス90動かす又はワイヤハーネス90を固定してクリップ1を動かすことにより、支持部10の突条案内部40がワイヤハーネス90とクランプ部Aとの軸方向に沿う相対移動を案内するので、クリップ1の挟持位置をワイヤハーネス90の軸方向(図9の矢印D1及び矢印D2)に沿って移動させることができる。
【0032】
また、押圧部20の押圧力を弱めることにより、クリップ1の位置を容易に変更することができる。押圧部20の押圧力を弱める手法は特に限定されないが、本実施形態のクリップ1が備える押さえ調節部22を用いる場合は、押圧部20が支持部10から離隔する方向(図9の上方向)の外力を、押さえ調節部22に与えればよい。すなわち、押さえ面22aを押すと、押圧部20が上方に押し上げられ、押圧部20の支持部10に対する距離が長くなり、押圧部20がワイヤハーネス90を支持面11に押しつける押圧力を小さくすることができる。このように、ワイヤハーネス90の固定位置を調節したい場合には、押さえ調節部22の押さえ面22aに外力を与えて、ワイヤハーネス90を挟持する押圧力を弱めることにより、ワイヤハーネス90に対するクリップ1の位置を容易に変更することができる。
【0033】
続いて、クリップ1にワイヤハーネスを挟持させる作業について説明する。図9はワイヤハーネスをクリップ1に挟持させる際のクリップ1の正面図である。
【0034】
図9に示すように、ワイヤハーネス90は支持部10と押圧部20との開口部30から挿入する。ワイヤハーネス90を開口部30から挿入する場合には、押さえ調節部22に押圧部20を支持部10から離隔させる方向(図9の矢印F1)の外力を与えると、開口部30の開口幅を拡大できるので、ワイヤハーネス90をクリップ1に容易に挿入することができる。
【0035】
また、本実施形態のクリップ1は、支持部10に設けられた突条案内部40から、支持部10の一端側から延設された押圧部20の根元までの距離が、クリップ1で挟持されるワイヤハーネス90の径よりも大きく設計され、クリップ1がワイヤハーネス90を挟持したときに、クランプ部Aの内面とワイヤハーネスとの間に隙間が形成されるようになっている。これにより、押圧部20の弾性付勢により押圧されたワイヤハーネス90がその断面方向において弾性変形しても(押し潰された形状となっても)、ワイヤハーネス90は、支持部10の突条案内部40に案内された状態で、支持面11と押圧面21との間に挟持される。
【0036】
なお、実施形態では、突条案内部40が開口部30近傍に配設され、支持面11の端部に壁が形成されているので、クリップ1に装着されたワイヤハーネスがクリップ1から外れることを防止することができる。
【0037】
続いて、ワイヤハーネス90をクリップから取り外す作業について説明する。図10はワイヤハーネスを取り外す際のクリップの正面図である。
【0038】
図10に示すように、ワイヤハーネス90は支持部10と押圧部20との開口部30から取り外される。ワイヤハーネス90を開口部30から引き出す場合には、押さえ調節部22に押圧部20を支持部10から離隔させる方向(図10の矢印F2)の外力を与えると、ワイヤハーネス90を挟持する押圧力を弱めることができるので、ワイヤハーネス90をクリップ1に容易に取り外すことができる。
【0039】
以上のように、本実施形態では、押さえ調節部22に外力を与えることにより、支持部10と押圧部20との間に挟持されたワイヤハーネス90とクランプ部Aとが軸方向に沿って相対移動可能となっているので、ワイヤハーネス90上のクリップ1の位置を容易に変更することができ、ワイヤハーネス90の配索作業性を向上させることができる。
【0040】
ところで、ワイヤハーネス90を保持するクランプがロックされ、ワイヤハーネス90が強固に挟持されている従来のクリップでは、クリップの位置を変更するためには、治具等を用いてクランプのロックを解除しなければならない。また、車体パネル100にワイヤハーネス90を配索する場合においては、ワイヤハーネスがたるまないようにしなければならない。このため、従来のクリップを用いた配索作業においては、クリップを車体パネル100の装着孔110に固定したのち、ワイヤハーネスを配索しながらクリップを固定する場所を順次探して、その場所にクリップを取り付けてクランプをロックしなければならず、配索工程の作業性が悪い。また、この配索方法では、クリップ1とワイヤハーネスを別々に管理しなければならないため、クリップ1を車室内で紛失するとおそれがある。
【0041】
これに対し、本実施形態のクリップ1は、ワイヤハーネス90をロック機構により挟持するのではなく、クリップ1の支持部10と押圧部20との間にワイヤハーネス90を挟持させた状態で、ワイヤハーネス90とクランプ部Aとの軸方向に沿う相対移動が可能となるように構成されているので、ワイヤハーネス90をクリップ1の支持部10と押圧部20との間に挟持させてから、順次、車体パネル100の装着孔110間のピッチに合せてクリップ1の位置を調節し、アンカー部Bを装着孔110に挿入する配索方法を採用することができる。また、この配索方法によれば、クリップ1とワイヤハーネス90とが一体になっているので、クリップ1を車室内で紛失するとのを防止することができる。
【0042】
さらに、本実施形態のクリップ1は、ワイヤハーネス90をクランプ部Aの開口部30から挿入するだけで、ワイヤハーネス90を固定することができるので、クリップ1を車体パネル100の装着孔110に固定してからワイヤハーネス90をクリップ1に取り付ける配索方法においてもその作業性を向上させることができる。
【0043】
また、従来のクリップ付きワイヤハーネスは、クリップが所定ピッチで強固に取り付けられているので、ピッチの種類に応じた品種数を用意する必要があるが、本実施形態のクリップ付きワイヤハーネスはクリップ1を容易に移動させることができるので、クリップ1を仮のピッチでワイヤハーネス90に固定した状態でクリップ付きワイヤハーネスを出荷し、現場でピッチを変更してからクリップ1を固定することができ、クリップ付きワイヤハーネスの品種数を低減することができる。
【0044】
<第2実施形態>
図11は、第2実施形態のクリップ1の斜視図である。図11に示すように、本実施形態のクリップ1の突条案内部40は、ワイヤハーネス90の軸方向に沿って離散的に設けられている。突条案内部40をこのような態様としても、第1実施形態と同様の作用及び効果を奏する。
【0045】
なお、以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
【0046】
以上に説明したクリップやクリップ付きハーネスは、サイドエアバッグ、リアシートサイドエアバッグ、カーテンエアバッグ、自動車用シートハーネス、ニーエアバッグ、ITSヘッドエアバッグ、二輪車用エアバッグ、クッションエアバッグ、ドライバエアバッグ、パッセンジャーエアバッグ、ボンネットエアバッグ、バンパーエアバッグ等にも使用することができる。
【符号の説明】
【0047】
1…クリップ
A…クランプ部
10…支持部
11…支持面
20…押圧部
21…当接面
22…押さえ調節部
22a…押さえ面
30…開口部
40…突条案内部
B…アンカー部
60…基板部
61…支柱部
62…係止片
62a…係合段部
90…ワイヤハーネス
100…車体パネル(被装着体)
110…装着孔
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワイヤハーネスを挟持するクランプ部と、前記クランプ部に連設され、所定の取付位置に前記ワイヤハーネスを固定するためのアンカー部を備えるクリップであって、
前記クランプ部は、前記ワイヤハーネスを支持する支持部と、前記支持部の一端側から延在して前記ワイヤハーネスを前記支持部に押しつける押圧部と、前記ワイヤハーネスと前記クランプ部との軸方向に沿う相対移動を案内する突条案内部と、を有することを特徴とするクリップ。
【請求項2】
前記突条案内部は、前記支持部に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のクリップ。
【請求項3】
前記突条案内部は、前記ワイヤハーネスの軸方向に沿って連続的に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のクリップ。
【請求項4】
前記突条案内部は、前記ワイヤハーネスの軸方向に沿って離散的に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のクリップ。
【請求項5】
前記突条案内部は、前記支持部と前記押圧部が互いに接近離隔する開口部の近傍に配設されていることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載のクリップ。
【請求項6】
前記押圧部の先端部に、押さえ調節部が設けられていることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載のクリップ。
【請求項7】
請求項1〜6の何れか一項に記載のクリップと、
前記クリップに挟持されたワイヤハーネスと、を備えたことを特徴とするクリップ付きワイヤハーネス。
【請求項1】
ワイヤハーネスを挟持するクランプ部と、前記クランプ部に連設され、所定の取付位置に前記ワイヤハーネスを固定するためのアンカー部を備えるクリップであって、
前記クランプ部は、前記ワイヤハーネスを支持する支持部と、前記支持部の一端側から延在して前記ワイヤハーネスを前記支持部に押しつける押圧部と、前記ワイヤハーネスと前記クランプ部との軸方向に沿う相対移動を案内する突条案内部と、を有することを特徴とするクリップ。
【請求項2】
前記突条案内部は、前記支持部に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のクリップ。
【請求項3】
前記突条案内部は、前記ワイヤハーネスの軸方向に沿って連続的に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のクリップ。
【請求項4】
前記突条案内部は、前記ワイヤハーネスの軸方向に沿って離散的に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のクリップ。
【請求項5】
前記突条案内部は、前記支持部と前記押圧部が互いに接近離隔する開口部の近傍に配設されていることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載のクリップ。
【請求項6】
前記押圧部の先端部に、押さえ調節部が設けられていることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載のクリップ。
【請求項7】
請求項1〜6の何れか一項に記載のクリップと、
前記クリップに挟持されたワイヤハーネスと、を備えたことを特徴とするクリップ付きワイヤハーネス。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2011−78245(P2011−78245A)
【公開日】平成23年4月14日(2011.4.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−228390(P2009−228390)
【出願日】平成21年9月30日(2009.9.30)
【出願人】(000005186)株式会社フジクラ (4,463)
【出願人】(000241463)豊田合成株式会社 (3,467)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年4月14日(2011.4.14)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年9月30日(2009.9.30)
【出願人】(000005186)株式会社フジクラ (4,463)
【出願人】(000241463)豊田合成株式会社 (3,467)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]