説明

ケモカイン受容体モジュレーターとしてのピリミジンスルホンアミド誘導体

【課題】 ある種のヘテロ環式化合物、それらの製造に使用する方法および中間体、それらを含む医薬組成物および治療におけるそれらの使用を提供することを解決課題とする。
【解決手段】 ケモカイン介在疾患および障害の処置において使用するための、式(1):


〔式中、R〜RおよびXは明細書に定義した通りである。〕
の化合物、またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物またはインビボで加水分解可能なエステルおよびこれらを含む、医薬組成物を提供することにより解決する。


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(1)
【化1】

〔式中、
1はC3-7カルボシクリル、C1-8アルキル、C2-6アルケニルおよびC2-6アルキニルから選択される基であり;ここで、該基は所望により、フルオロ、ニトリル、−OR4、−NR56、−CONR56、−COOR7、−NR8COR9、−SR10、−SO210、−SO2NR56、−NR8SO29、フェニルまたはヘテロアリールから独立して選択される1個、2個または3個の置換基で置換されていてよく;ここで、フェニルおよびヘテロアリールは所望により、ハロ、シアノ、ニトロ、−OR4、−NR56、−CONR56、−COOR7、−NR8COR9、−SR10、−SO210、−SO2NR56、−NR8SO29、C1-6アルキルおよびトリフルオロメチルから独立して選択される1個、2個または3個の置換基で置換されていてよく;
Xは−CH2−、結合、酸素、硫黄、スルホキシド、またはスルホンであり;
2は、所望により、フルオロ、−OR4、−NR56、−CONR56、−COOR7、−NR8COR9、−SR10、−SO210、−SO2NR56、−NR8SO29から独立して選択される1個、2個または3個の置換基で置換されていてよいC3-7カルボシクリルであるか;
またはR2は所望によりO、S、−NR8から選択される1個、2個または3個の原子を含んでいてよい3−8員環であり、ここで、該環は所望により、C1-3アルキル、フルオロ、−OR4、−NR56、−CONR56、−COOR7、−NR8COR9、−SR10、−SO210、−SO2NR56、−NR8SO29から独立して選択される1個、2個または3個の置換基で置換されていてよいか;
またはR2はフェニルまたはヘテロアリールであり、この各々は所望により、ハロ、シアノ、ニトロ、−OR4、−NR56、−CONR56、−NR8COR9、−SO2NR56、−NR8SO29、C1-6アルキルおよびトリフルオロメチルから独立して選択される1個、2個または3個の置換基で置換されていてよいか;
またはR2はC1-8アルキル、C2-6アルケニルまたはC2-6アルキニルから選択される基であり、ここで、該基はヒドロキシ、アミノ、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルアミノ、ジ(C1-6アルキル)アミノ、N−(C1-6アルキル)−N−(フェニル)アミノ、N−C1-6アルキルカルバモイル、N,N−ジ(C1-6アルキル)カルバモイル、N−(C1-6アルキル)−N−(フェニル)カルバモイル、カルボキシ、フェノキシカルボニル、−NR8COR9、−SO210、−SO2NR56、−NR8SO29および−CONR56から独立して選択される1個、2個または3個の置換基で置換されており;
3はトリフルオロメチルまたは基−NR56であるか、
またはR3はフェニル、ナフチル、単環式または二環式ヘテロアリールであり、ここで、ヘテロ環は部分的にまたは完全に飽和されていてよく、そして1個以上の環炭素原子はカルボニル基を形成してよく、そして、各フェニルまたはヘテロアリール基は、所望により、ハロ、シアノ、ニトロ、フェニル、ヘテロアリール、−OR4、−NR56、−CONR56、−COR7-、−COR20、−COOR7、−NR8COR9、−SR10、−SO210、−SO2NR56、−NR8SO29、トリフルオロメチルまたはC1-6アルキル[所望により、さらにハロ、シアノ、ニトロ、−OR20、−COOR20、−COR20、−NR1819、−CONR1819、−NR18COR19、−SO220、−SO2NR1819、NR18SO219、フェニルまたは単環式または二環式ヘテロアリールから独立して選択される1個、2個または3個の置換基で置換されており、ここで、ヘテロ環は部分的にまたは完全に飽和されていてよく;そして、各フェニルまたはヘテロアリール基は所望により、ハロ、シアノ、ニトロ、−OR20、−NR56、−CONR56、−COR7、−COOR7、−NR8COR9、−SR10、−SO210、−SO2NR56、−NR8SO29、ヘテロアリール、C1-6アルキル(所望によりさらにハロ、シアノ、ニトロ、−OR20、−COOR20、−COR20、−NR1819、−CONR1819、−NR18COR19、−SO220、−SO2NR1819、NR18SO219から独立して選択される1個、2個または3個の置換基で置換されている)から独立して選択される1個、2個または3個の置換基で置換されていてよい]から独立して選択される1個、2個または3個の置換基で置換されていてよいか;
またはR3はC3-7カルボシクリル、C1-8アルキル、C2-6アルケニルおよびC2-6アルキニルから選択される基であり、ここで、該基は所望により、ハロ、−OR4、−NR56、−CONR56、−COR7、−COOR7、−NR8COR9、−SR10、−SO210、−SO2NR56、−NR8SO29、フェニルまたは単環式または二環式ヘテロアリールから独立して選択される1個、2個または3個の置換基で置換されていてよく、ここで、ヘテロ環は部分的にまたは完全に飽和されていてよく;そして、各フェニルまたは単環式または二環式ヘテロアリール基は、所望により、ハロ、シアノ、ニトロ、−OR4、−NR56、−CONR56、−COR7、−COOR7、−NR8COR9、−SR10、−SO210、−SO2NR56、−NR8SO29、C1-6アルキル、またはトリフルオロメチルから独立して選択される1個、2個または3個の置換基で置換されていてよく;
4は水素またはC1-6アルキルおよびフェニルから選択される基であり、ここで、該基は所望により、ハロ、フェニル、−OR11および−NR1213で置換されていてよくから独立して選択される1個または2個の置換基で置換されていてよく;
5およびR6は独立して水素またはC1-6アルキルおよびフェニルおよび単環式または二環式ヘテロアリールから選択される基であり、ここで、ヘテロ環は部分的にまたは完全に飽和されていてよく;ここで、該基は所望により、ハロ、フェニル、−OR14、−NR1516、−COOR14、−CONR1516、−NR15COR16、−SO210、−SO2NR1516およびNR15SO216から独立して選択される1個、2個または3個の置換基で置換されていてよいか;
または
5およびR6は、それらが結合している窒素原子と一体となって、所望により、酸素、−SO(n)−(式中、n=0、1または2)および窒素原子から選択されるさらなるヘテロ原子を含んでよい4〜7員飽和ヘテロ環式環系を形成し、ここで、該環は所望により、フェニル、ヘテロアリール、−OR14、−COR20、−COOR14、−NR1516、−CONR1516、−NR15COR16、−SO210、−SO2NR1516、NR15SO216またはC16アルキル(所望により、さらにハロ、−NR1516および−OR17またはシアノ、ニトロ、−OR20、−COOR20、−COR20、−NR1819、−CONR1819、−NR18COR19、−SO220、−SO2NR1819、NR18SO219基から独立して選択される1個、2個または3個の置換基で置換されている)から独立して選択される1個、2個または3個の置換基で置換されていてよく;
10は水素またはC1-6アルキルまたはフェニルから選択される基であり、ここで、該基は所望により、ハロ、フェニル、−OR17および−NR1516から独立して選択される1個、2個または3個の置換基で置換されていてよく;そしてR7、R8、R9、R11、R12、R13、R14、R15、R16、R17の各々は、独立して水素、C1-6アルキルまたはフェニルであり;
18、R19、およびR20は水素またはC1-6アルキルまたはヘテロアリール(ここで、ヘテロ環は部分的にまたは完全に飽和されていてよい)またはフェニルから選択される基であり、ここで、該基は所望により、ハロ、ニトロ、−CN、−OR4、−NR89、−CONR89、−COR7、−COOR7、−NR8COR9、−SR10、−SO210、−SO2NR89、−NR8SO29、C1-6アルキルまたはヘテロアリールから独立して選択される1個、2個または3個の置換基で置換されていてよい。〕
の化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物またはインビボで加水分解可能なエステル;ただし、当該化合物はN−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−{[(1R,2S)−2,3−ジヒドロキシ−1−メチルプロピル]オキシ}−4−ピリミジニル]−1−アゼチジンスルホンアミドまたはその薬学的に許容される塩ではない。
【請求項2】
1が所望により、フルオロ、クロロ、ブロモ、メトキシ、メチルおよびトリフルオロメチルから独立して選択される1個、2個または3個の置換基で置換されていてよいフェニルで置換されているC1-8アルキルである、請求項1記載の化合物、その薬学的に許容される塩、溶媒和物またはインビボで加水分解可能なエステル。
【請求項3】
Xが−CH2−、結合、酸素および硫黄から選択される、請求項1記載の化合物、その薬学的に許容される塩、溶媒和物またはインビボで加水分解可能なエステル。
【請求項4】
2が所望により、C1-6アルコキシ、ヒドロキシおよびフルオロから独立して選択される1個、2個または3個の置換基で置換されていてよいC1-8アルキルであるか;または
2が、所望によりO、S、−NR8から選択される1個、2個または3個のヘテロ原子を含んでよい5−6員環であり、ここで、該環は所望により−OR4で置換されていてよい、
請求項1記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物またはインビボで加水分解可能なエステル。
【請求項5】
3がC3-7カルボシクリル、C1-8アルキル、−NR56、フェニル、単環式または二環式ヘテロアリールであり、ここで、ヘテロ環は部分的にまたは完全に飽和されていてよく、そして1個以上の環炭素原子はカルボニル基を形成してよく、そして、各フェニルまたはヘテロアリール基は所望により、シアノ、ヘテロアリール、−OR4、−NR56、−CONR56、−COR7-、−COR20、−NR8COR9、−SO210、−SO2NR56、C1-6アルキル[所望により、さらに−OR20、−COR20、−NR1819、−CONR1819、フェニルまたは単環式または二環式ヘテロアリールから独立して選択される1個、2個または3個の置換基で置換されており、ここで、ヘテロ環は部分的にまたは完全に飽和されていてよく;そして、各フェニルまたはヘテロアリール基は所望により、ニトロ、−OR20、−NR56、−NR8COR9、ヘテロアリール、C1-6アルキル(所望により、さらにシアノ、−OR20から独立して選択される1個、2個または3個の置換基で置換されていてよい)から独立して選択される1個、2個または3個の置換基で置換されていてよい]から独立して選択される1個、2個または3個の置換基で置換されていてよい、
請求項1記載の化合物、その薬学的に許容される塩、溶媒和物またはインビボで加水分解可能なエステル。
【請求項6】
N−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[2−ヒドロキシ−1−(ヒドロキシメチル)エトキシ]−4−ピリミジニル]−1−アゼチジンスルホンアミド
R,S)N−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[3,4−ジヒドロキシブチル]ピリミジン−4−イル]アゼチジン−1−スルホンアミド;および
N−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[3−ヒドロキシ−2−(ヒドロキシメチル)プロピル]ピリミジン−4−イル]アゼチジン−1−スルホンアミド
N−(2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−{[(1R,2R)−2−ヒドロキシ−1−メチルプロピル]オキシ}ピリミジン−4−イル)アゼチジン−1−スルホンアミド:および
N−(2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−{[(1S,2S)−2−ヒドロキシ−1−メチルプロピル]オキシ}ピリミジン−4−イル)アゼチジン−1−スルホンアミド
N−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[[(2S)−2,3−ジヒドロキシプロピル]オキシ]−4−ピリミジニル]−1−アゼチジンスルホンアミド
N−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[2−ヒドロキシ−1−(ヒドロキシメチル)−1−メチルエトキシ]−4−ピリミジニル]−1−アゼチジンスルホンアミド
N−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[(1R)−2−ヒドロキシ−1−メチルエトキシ]−4−ピリミジニル]−2−チアゾールスルホンアミド
N−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[(1R)−2−ヒドロキシ−1−メチルエトキシ]−4−ピリミジニル]−4−ピリジンスルホンアミド
N−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[(1R)−2−ヒドロキシ−1−メチルエトキシ]−4−ピリミジニル]−1−ピペラジンスルホンアミド
N−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[(1R)−2−ヒドロキシ−1−メチルエトキシ]−4−ピリミジニル]−1,6−ジヒドロ−1−メチル−6−オキソ−3−ピリジンスルホンアミド
N−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[(1R)−2−ヒドロキシ−1−メチルエトキシ]−4−ピリミジニル]−1−アゼチジンスルホンアミド
N−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[(1R)−2−ヒドロキシ−1−メチルエトキシ]−4−ピリミジニル]−メタンスルホンアミド
N−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[(1R)−2−ヒドロキシ−1−メチルエトキシ]−4−ピリミジニル]−4−モルホリンスルホンアミド
N−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[(1R)−2−ヒドロキシ−1−メチルエトキシ]−4−ピリミジニル]−1−ピロリジンスルホンアミド
N−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[(1R)−2−ヒドロキシ−1−メチルエトキシ]−4−ピリミジニル]−シクロプロパンスルホンアミド
N−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[(1R)−2−ヒドロキシ−1−メチルエトキシ]−4−ピリミジニル]−1−メチル−1H−イミダゾール−4−スルホンアミド
N−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−メトキシピリミジン−4−イル]アゼチジン−1−スルホンアミド
N−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−メトキシピリミジン−4−イル]ピペラジン−1−スルホンアミド
N−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−メトキシピリミジン−4−イル]−1−メチル−1H−イミダゾール−4−スルホンアミド
N−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−{[(1R,2R)−2,3−ジヒドロキシ−1−メチルプロピル]オキシ}−4−ピリミジニル]−1−アゼチジンスルホンアミド
N−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−[[(1R,2R)−2,3−ジヒドロキシ−1−メチルプロピル]オキシ]−4−ピリミジニル]−メタンスルホンアミド
N−[2−[[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]チオ]−6−{[(1R,2S)−2,3−ジヒドロキシ−1−メチルプロピル]オキシ}−4−ピリミジニル]−1−ピペラジンスルホンアミド
5−(アゼチジン−1−イルカルボニル)−N−{2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−6−[(1R)−2−ヒドロキシ−1−メチルエトキシ]ピリミジン−4−イル}フラン−2−スルホンアミド
から選択される化合物、またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物またはインビボで加水分解可能なエステル。
【請求項7】
医薬として使用するための、請求項1から6のいずれかに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物またはインビボで加水分解可能なエステル。
【請求項8】
喘息、アレルギー性鼻炎、COPD、炎症性腸疾患、骨関節症、骨粗鬆症、リウマチ性関節炎、または乾癬の処置用薬剤として使用するための、請求項1から6のいずれかに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物またはインビボで加水分解可能なエステル。
【請求項9】
癌の処置用薬剤として使用するための、請求項1から6のいずれかに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物またはインビボで加水分解可能なエステル。
【請求項10】
ケモカイン受容体活性の調節が有益であるヒト疾患または状態の処置用医薬の製造における、請求項1から6のいずれかに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物またはインビボで加水分解可能なエステルの使用。
【請求項11】
喘息、アレルギー性鼻炎、COPD、炎症性腸疾患、過敏性腸症候群、骨関節症、骨粗鬆症、リウマチ性関節炎、または乾癬の処置用医薬の製造における、請求項1から6のいずれかに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物またはインビボで加水分解可能なエステルの使用。
【請求項12】
癌の処置用医薬の製造における、請求項1から6のいずれかに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物またはインビボで加水分解可能なエステル。
【請求項13】
請求項1から6のいずれかに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物またはインビボで加水分解可能なエステル;および薬学的に許容される希釈剤または担体を含む、医薬組成物。
【請求項14】
請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物またはインビボで加水分解可能なエステルの製造法であって:
(a)式(2a):
【化2】

〔式中、R1、R2、R3およびXは、式(1)で定義の通りであり、そしてLは脱離基である。〕
の化合物を、式R3SO2NH2(式中、R3は、式(1)で定義の通りである)のスルホンアミドと反応させる工程を含み;
そしてその後所望により、1個以上の工程(i)、(ii)、(iii)、(iv)、または(v):
i)任意の保護基を除去し;
ii)式(1)の化合物を別の式(1)の化合物に変換し
iii)塩を形成させ
iv)プロドラッグを形成させ
v)インビボで加水分解可能なエステルを形成させる
工程を任意の順番で行うか;
または
(b)式(2b):
【化3】

〔式中、R1およびR3は、式(1)で定義の通りであり、Lは脱離基であり、PGは保護基または水素である。〕
の化合物と、Xが酸素または硫黄であるとき、それぞれアルコールHOR2またはチオールHSR2(式中、R2は、式(1)で定義の通りである)と、適当な塩基および溶媒の存在下で反応させる工程を含み、
そしてその後所望により、1個以上の工程(i)、(ii)、(iii)、(iv)、または(v):
i)任意の保護基を除去し;
ii)式(1)の化合物を別の式(1)の化合物に変換し
iii)塩を形成させ
iv)プロドラッグを形成させ
v)インビボで加水分解可能なエステルを形成させる
工程を任意の順番で行う
工程を含む、方法。
【請求項15】
式(2a)
【化4】

〔式中、R1、R2およびXは、式(1)で定義の通りであり、そしてLは脱離基である。ただし、R1がベンジルであり、Xが酸素であり、R2がメチルであるならば、Lは塩素ではなく、またはR1がベンジルであり、Xが結合であり、R2がプロピルであるならば、Lは塩素ではない。〕
の化合物。
【請求項16】
式(1)の化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物またはインビボで加水分解可能なエステル、または式(1)の化合物を含む医薬組成物もしくは製剤を、他の治療および/または他の薬剤と同時にまたは連続して投与することを含む、組合せ治療。
【請求項17】
喘息、アレルギー性鼻炎、COPD、炎症性腸疾患、過敏性腸症候群、骨関節症、骨粗鬆症、リウマチ性関節炎、または乾癬の処置のための、請求項16記載の組合せ治療。
【請求項18】
癌の処置のための、請求項16記載の組合せ治療。
【請求項19】
式(1)の化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物またはインビボで加水分解可能なエステルを他の薬剤と共に含む、医薬組成物。
【請求項20】
喘息、アレルギー性鼻炎、COPD、炎症性腸疾患、過敏性腸症候群、骨関節症、骨粗鬆症、リウマチ性関節炎、または乾癬の処置のための、請求項19記載の医薬組成物。
【請求項21】
癌の処置のための、請求項19記載の医薬組成物。

【公開番号】特開2011−84576(P2011−84576A)
【公開日】平成23年4月28日(2011.4.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−13745(P2011−13745)
【出願日】平成23年1月26日(2011.1.26)
【分割の表示】特願2007−528961(P2007−528961)の分割
【原出願日】平成17年8月23日(2005.8.23)
【出願人】(391008951)アストラゼネカ・アクチエボラーグ (625)
【氏名又は名称原語表記】ASTRAZENECA AKTIEBOLAG
【Fターム(参考)】