説明

コンテンツ収録システム、このシステムに用いられる収録装置および収録制御方法

【課題】 同一のコンテンツを複数の収録装置に収録する場合でも、全ての収録装置の収録コンテンツを一度にプレビューすることができ、短時間にエラーを確認することができるようにする。
【解決手段】 VTR/DVD1から再生されるコンテンツを第1のビデオサーバ31で符号化して収録し、この収録データを読み出して第2のビデオサーバ32にコピーし、このコピーデータを第3のビデオサーバ33にコピーし、以下同様に第Nのビデオサーバ3Nにコピーすることで全てのビデオサーバに同一コンテンツを収録する。最終段である第Nのビデオサーバ3Nから収録データの復号コンテンツを出力させ、この復号コンテンツをスイッチャ22によって映像・音声モニタ5に送り、プレビューすることで、1回のプレビューで全ビデオサーバの収録データについて異常の有無を判定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば放送局において、番組に使用する映像信号、音声信号等のコンテンツをそれぞれ符号化して複数の収録装置に収録するコンテンツ収録システムと、このシステムに用いられる収録装置及び収録制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
放送局で使用される放送番組送出(オンエア)システムでは、予め番組に使用する映像信号、音声信号等のコンテンツを符号化して収録し、要求に応じて符号化コンテンツを復号して出力するビデオサーバ(収録装置)を備え、番組のオンエア要求に応じてビデオサーバから収録コンテンツを読み出して送出する。このとき、オンエア要求に確実に応じるため、現用系と予備系の2系統のビデオサーバを並列運転させ、現用系のビデオサーバの出力をオンエアに使用し、現用系のビデオサーバに異常が生じた場合に即時に予備系のビデオサーバの出力に切り替えられるようにしている。さらに、予備系統を増やして3系統以上のビデオサーバが運転される場合もある。
【0003】
このように、上記放送番組送出システムに使用される複数のビデオサーバは、互いに並列運転され、放送番組の送出スケジュールに合わせて同一の収録コンテンツを送出するため、予め同一のコンテンツを入力し、符号化して収録しておくことになる。このように複数のビデオサーバに同一のコンテンツを符号化して収録するには、個々のビデオサーバに同一コンテンツを並列に入力して同時に収録させる方法と、コンテンツ提供元に接続されるビデオサーバを切り替えて1台ごとに収録させる方法とがある。
【0004】
ところで、映像等のコンテンツのデータファイルを複数のビデオサーバ等の蓄積装置にコピーする場合、短時間でコンテンツの収録を済ませるために、複数の再生ヘッドで同一素材を記録媒体から読み出して複数のビデオサーバ等の蓄積装置へ同時に蓄積するものがある(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
しかしながら、放送局で使用するビデオサーバでは、蓄積時のエラー発生により再生映像に雑音発生等の異常が生じたものが放送されないようにしなければならない。しかもビデオサーバに収録される放送映像、音声信号のデータは、入力される原素材(オリジナル映豫、音声信号)から、例えばMPEG(Moving Picture Expart Groupe)のように圧縮符号化された放送用の符号化素材データに変換されて収録(蓄積)される場合が多い。この蓄積されたデータに僅か1ビットのエラーでも含まれた場合、圧縮符号の復号化への影響が大きく、データの再生時に視覚上大きい障害になる恐れがある。
【0006】
単なるデータ蓄積装置の場合には、入出力されるデジタルのデータを比較照合して蓄積前後のデータが同じであることを確認すればよい。しかし、放送局のビデオサーバでは、上記の符号化を含む収録処理を行うので、収録データのみでなく符号化および復号化処理を含めた全体を通しての確認が必要である。言い換えれば、各ビデオサーバで復号出力される放送用の信号が原素材と同様の映像・音声に復号されることを全てモニタしなければならない。
【0007】
そこで、ビデオサーバに収録されたデータは、収録後にデータの内容が正常であるか、言い換えれば、放送に支障のない品質であるかを確認するプレビューが行われる。予備系統が増える場合、並列運転されるビデオサーバの台数分、記録時間を通してプレビューをしなければならず、時間がかかると共にプレビューするオペレータの負担が大きい問題があった。
【特許文献1】特開平5−210909号公報(第5頁、第1図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
以上のように、従来の放送局等で使用されるコンテンツ収録システムは、並列運転される収録装置の台数分、コンテンツの収録時間を通して、各収録装置に蓄積されたデータを繰り返しプレビューしなければならず、時間がかかると共にプレビューするオペレータの負担が大きい問題があった。
【0009】
本発明の目的は、同一のコンテンツを複数の収録装置に収録する場合でも、全ての収録装置の収録コンテンツを一度にプレビューすることができ、短時間にエラーを確認することのできるコンテンツ収録システムとこのシステムに用いられる収録装置及び収録制御方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記問題を解決するために、本発明に係るコンテンツ収録システムは、映像信号、音声信号の少なくともいずれかを含むコンテンツを収録する第1乃至第N(Nは2以上の自然数)の収録装置と;前記第1乃至第Nの収録装置それぞれの収録コンテンツを選択的にプレビューするモニタ装置と;前記第1乃至第Nの収録装置それぞれの収録及びプレビュー出力の処理を制御する制御装置とを具備し;前記第1乃至第Nの収録装置は、前記コンテンツを入力して符号化する符号化部と;前記符号化部で符号化されて得られる符号化データが書き込まれる記録部と;前記記録部から読み出される符号化データから元のコンテンツを復号する復号化部と;外部から与えられるデータを取り込んで前記記録部に書き込み、前記記録部に記録されるデータを読み出して外部に出力する外部入出力部とを備え;前記第1乃至第Nの収録装置の外部入出力部は、前記第1の収録装置から第Nの収録装置までシリアルに接続され;前記制御装置は、前記第1の収録装置に対し、前記コンテンツを入力させて前記符号化部による符号化データを前記記録部に書き込ませ;第i(iは1〜N−1のうちのいずれかの自然数)の収録装置に対し、前記外部入出力部に前記記録部に書き込まれた符号化データを読み出させて外部出力させ;第i+1の収録装置に対し、前記外部入出力部に前記第iの収録装置から外部出力された符号化データを取り込ませて前記記録部に書き込ませることでコピーにより収録させ;第Nの収録装置に対し、前記記録部に書き込まれた符号化データを読み出させて前記復号化部で元のコンテンツを復号させ;前記モニタ装置に第Nの収録装置から出力されるコンテンツをプレビューさせることを特徴とする。
【0011】
また、本発明に係るコンテンツ収録システムに用いられる収録装置は、映像信号、音声信号の少なくともいずれかを含むコンテンツを収録する第1乃至第N(Nは2以上の自然数)の収録装置と、前記第1乃至第Nの収録装置それぞれの収録コンテンツを選択的にプレビューするモニタ装置と、前記第1乃至第Nの収録装置それぞれの収録及びプレビュー出力の処理を制御する制御装置とを具備するコンテンツ収録システムに用いられる前記第1乃至第Nの収録装置の一つであって;前記コンテンツを入力して符号化する符号化部と;前記符号化部で符号化されて得られる符号化データが書き込まれる記録部と;前記記録部から読み出される符号化データから元のコンテンツを復号する復号化部と;外部から与えられるデータを取り込んで前記記録部に書き込み、前記記録部に記録されるデータを読み出して外部に出力する外部入出力部とを備え;前記第1乃至第Nの収録装置の外部入出力部が、前記第1の収録装置から第Nの収録装置までシリアルに接続されることを特徴とする。
【0012】
また、本発明に係るコンテンツ収録システムに用いられる収録制御方法は、映像信号、音声信号の少なくともいずれかを含むコンテンツを収録する第1乃至第N(Nは2以上の自然数)の収録装置と、前記第1乃至第Nの収録装置それぞれの収録コンテンツを選択的にプレビューするモニタ装置とを具備し;前記第1乃至第Nの収録装置は、前記コンテンツを入力して符号化する符号化部と、前記符号化部で符号化されて得られる符号化データが書き込まれる記録部と;前記記録部から読み出される符号化データから元のコンテンツを復号する復号化部と、外部から与えられるデータを取り込んで前記記録部に書き込み、前記記録部に記録されるデータを読み出して外部に出力する外部入出力部とを備え;前記第1乃至第Nの収録装置の外部入出力部は、前記第1の収録装置から第Nの収録装置までシリアルに接続されるコンテンツ収録システムに用いられ;前記第1の収録装置に対し、前記コンテンツを入力させて前記符号化部による符号化データを前記記録部に書き込ませ;第i(iは1〜N−1のうちのいずれかの自然数)の収録装置に対し、前記外部入出力部に前記記録部に書き込まれた符号化データを読み出させて外部出力させ;第i+1の収録装置に対し、前記外部入出力部に前記第iの収録装置から外部出力された符号化データを取り込ませて前記記録部に書き込ませることでコピーにより収録させ;第Nの収録装置に対し、前記記録部に書き込まれた符号化データを読み出させて前記復号化部で元のコンテンツを復号させ;前記モニタ装置に第Nの収録装置から出力されるコンテンツをプレビューさせることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、同一のコンテンツを複数の収録装置に収録する場合でも、全ての収録装置の収録コンテンツを一度にプレビューすることができ、短時間にエラーを確認することのできるコンテンツ収録システムとこのシステムに用いられる収録装置及び収録制御方法を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
【0015】
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係るコンテンツ収録システムの構成を示すブロック図である。図1において、VTR/DVD1は放送番組で使用されるオリジナルの映像・音声信号(コンテンツ)を提供するものである。このVTR/DVD1は、1個に限らず、複数(#1〜#n)の場合もあり得る。複数の場合は、図中点線で示すように、スイッチャ21によって任意のVTR/DVD1の出力を選択的に出力可能となっている。尚、VTR/DVD1はオリジナル映像・音声信号の信号源を例示したものであり、その信号源には、これ以外に、図示しないネットワーク等を通じてオリジナル映像・音声信号を供給する通信装置や電子装置も該当する。
【0016】
また、上記システムは、第1乃至第Nのビデオサーバ31〜3N(Nは2以上の自然数)を備える。ここでは説明を簡略にするため、第1のビデオサーバ31を現用系、その他のビデオサーバ32〜3Nを予備系とする。各ビデオサーバ31〜3Nは、基本的に同構成であり、入力される映像・音声信号を取り込んで符号化し、符号化された素材データを内部記憶部に書き込み(収録)、要求に応じて内部記憶部に書き込まれた符号化素材データを読み出し復号して、放送映像・音声信号として出力する。
【0017】
各ビデオサーバ31〜3Nは、データライン8によってシリアルに接続されている。このデータライン8は、例えばギガビットのレートでデータを高速伝送可能な伝送路であり、第1番目のビデオサーバ31に収録された符号化素材データを第2番目のビデオサーバ32に転送してコピー形式で収録するために使用される。同様にして、第i(iは1〜N−1のいずれかの自然数)番目のビデオサーバ3iに収録された符号化素材データを第i+1番目のビデオサーバ3(i+1)に転送してコピー形式で収録するために使用される。
【0018】
上記第1乃至第Nのビデオサーバ31〜3Nから出力される映像・音声信号はスイッチャ22によって選択的に導出することが可能である。このスイッチャ22から導出された映像・音声信号は、オンエアされる放送映像・音声信号として出力されるが、これとは別に要求に応じて映像・音声モニタ5に送られる。この映像・音声モニタ5は、入力された放送映像・音声信号を合わせてあるいは個別に提示し、エラーチェック等の処理を行う装置である。
【0019】
また、上記システムは、操作卓4を備える。この操作卓4は、上記VTR/DVD1、スイッチャ21,22、ビデオサーバ31〜3Nに対するユーザの操作入力を受け付けて、その操作に対応するコマンド等の制御信号を生成し、ローカルネットワーク(以下、LANと称する)7を通じて該当する箇所に送ってそれぞれの処理を制御する。例えば、各ビデオサーバ31〜3Nに対する収録制御及び読み出し出力制御、ビデオサーバ31〜3Nのいずれかから出力される放送映像・音声信号を映像・音声モニタ5へ切り替えて出力するスイッチャ22に対する切替制御を行う。
【0020】
さらに具体的に説明すると、操作卓4は、LAN7を介して図示されない放送局のマスター装置のAPC(自動番組送出設備:Automatic Program Controller)、オートメーションシステム等に接続され、オペレータの操作入力を受けることで、番組編集に関わる各種の制御コマンドを生成する装置であって、上記VTR/DVD1、スイッチャ21,22、ビデオサーバ31〜3Nに操作入力に応じたコマンド(制御信号)を送信する。操作卓4は、詳細は図示しないが、専用の入力ボタンやスイッチ、キーボード等の入力デバイス、ディスプレイ等の表示機器、およびLAN7との通信インターフェースを備える専用機材でもよいが、パーソナルコンピュータやワークステーション等の情報端末を用いることも可能である。
【0021】
各ビデオサーバ31〜3Nに収録された映像・音声信号の符号化素材データ(以下、符号化素材データと称する)は、操作卓4からのコマンドに従って、データライン8を介して、シリアル接続される次のビデオサーバ32へ転送される。
【0022】
LAN7は、例えば、放送局における制御信号を伝送するための専用ネットワークでもよいし、また、GP−IB等のバス、プロセス制御等のネットワークを利用することも可能である。また、必ずしもバス接続でなく、機器間を個別に1:1に接続するようにしたリンクの集合のネットワークであってもよい。このLAN7に接続される上記VTR/DVD1、スイッチャ21,22、ビデオサーバ31〜3Nは、LAN7と接続するための信号入出カインタフェースを有している。
【0023】
図2は、上記第1の実施形態のビデオサーバ31の機能面の構成を示す機能ブロック図である。尚、ビデオサーバ32〜3Nについては、第1番目のビデオサーバ31と同様であるため、ここではその説明を省略する。
【0024】
図2において、ビデオサーバ31は、内部バス315、制御バス318を備える。内部バス315には、符号化部311、復号化部312、記憶部314、入力インターフェースであるI/O部317i、出力インターフェースであるI/O部317oが接続され、制御バス318には符号化部311、復号化部312、CPU313、記憶部314、LAN7と接続されて制御信号入出力インターフェースとして機能する制御I/F部316、制御I/F部317i,317o、操作部319が接続される。
【0025】
なお、図2に示すI/O部317i,317oは、タイミング制御等により1つのインターフェースで入出力を兼ねるものであってもよいが、ここでは、説明の利便上入力と出力とにそれぞれインターフェースを備えるものとしている。
【0026】
次に、図1、図2を参照してビデオサーバ3の処理の概要を説明する。
【0027】
本実施形態のコンテンツ収録システムにおいて、VTR/DVD1では、LAN7を介して制御卓4から収録を指示するコマンドを受けると、オリジナル映像・音声信号を再生する。この映像・音声信号はビデオサーバ31に入力される。ビデオサーバ31において、符号化部311に入力されたオリジナル映像・音声信号は、例えば、18Mbpsの符号化速度によるMPEG信号に符号化される。なお、符号化は、ここで述べるような圧縮符号化でなく、圧縮されないデジタル符号化、又は、記憶部314に書込記憶するための符号化であってもよい。
【0028】
そして、オリジナル映像・音声信号が符号化された符与化素材データは、内部バス315を介して記憶部314に送られ、当該記憶部314に書き込まれる(収録)。従来は、上記の符号化処理及び書込記憶処理が各ビデオサーバで繰り返されるコピー方法であるため、各ビデオサーバそれぞれの収録データについてプレビューして正常処理されていることを確認しなければならなかった。
【0029】
しかし、本実施形態では、ビデオサーバ31〜3Nの間でそれぞれの内部バス315に入出力される符号化素材データをデータライン8を介して転送してコピーする。各ビデオサーバ31〜3Nでは、操作卓4からLAN7と制御インターフェース316とを介して、収録の開始/終了コマンド、映像・音声の収録元/コピー先の指定、再生等を指示するコマンドが制御信号として与えられる。尚、ビデオサーバ31〜3Nは、スイッチ、ダイヤル等の操作部319を備え、制御卓4に代わって、操作部319からコマンド等の制御信号を直接、又は制御インターフェース316を介して制御バス318との間で入出力されるものでもよい。
【0030】
CPU313は、制御バス318を介して入力される収録、コピー、プレビューのための再生等のコマンドに対応して、符号化部311から出力される符号化素材データの記憶部314への書込み、または読み出しを行う。再生コマンドが入力される場合は、記憶部314から符号化素材データを読み出して内部バス315を介して復号化部312に入力し、所定の放送映像・音声信号に復号化させて再生出力させる。これにより、再生出力がスイッチャ22を介して映像・音声モニタ5に送られてオペレータのプレビューが可能になる。
【0031】
ビデオサーバ31は、内部バス315で転送される符号化素材データを高速で外部と入出力するI/O部317i、317oを備えている。そして、操作卓4からコピーコマンドが入力された場合には、記憶部314に書き込まれた符号化素材データを読み出して、出力側のI/O部317oからデータライン8を介して第2のビデオサーバ32の入力側のI/O部317iに送る。ビデオサーバ32は、同じくコピーコマンドを受けて、入力側のI/O部317iから入力される符号化素材データを記憶部314に書き込み、コピーを完了する。
【0032】
図3(a),(b)は、それぞれデータライン8の接続形態を示す系統図である。
図3(a)は、各ビデオサーバ31〜3Nに対し、第i(iは1〜N−1のうちの自然数)番目のビデオサーバ3iと第i+1番目のビデオサーバ3(i+1)との間で1:1のリンクを、例えば、ギガビットレートでデータを伝送可能なデータライン8で従続接続する場合の系統図である。この場合、ビデオサーバ3i,3(i+1)間は予めデータライン8によって個別に接続される。各ビデオサーバ31〜3Nには、操作卓4からオペレータによりコピー先が入力設定される。この場合、データライン8は、従続接続されるビデオサーバの台数をNとすれば、(N−1)本使用される。
【0033】
図3(b)は、各ビデオサーバ31〜3Nの入力側のI/O部37iと出力側のI/O部37oを共通バスによるデータライン8に接続する場合の系統図である。この場合、コピー元とコピー先(データ転送先)のビデオサーバのアドレスが従続接続となるように、オペレータの指定により操作卓4から入力設定される。したがって、物理的には並列(バス)接続であっても、論理的には従続接続が行われる。
【0034】
図4は、映像・音声信号(素材信号)のビデオサーバ間の入出力関係を示すテーブルの一例である。
【0035】
オペレータは、図4に示すテーブルTに規定される素材の符号化データ、そのコピー宛先となるビデオサーバの識別番号等を、操作卓4のディスプレイ(図示せず)に表示される項目、入力欄へ入力する。操作卓4に入力された項目の情報は、操作卓4からコマンドになってLAN7を介してスイッチャ21,22、各ビデオサーバ31〜3N等へ入力され、前述の様に書込記憶、転送、及びコピー等の動作が行われる。
【0036】
尚、各ビデオサーバ31〜3Nでは、予め、データライン8での伝送に必要なアドレス情報とビデオサーバのID等の識別情報とを対比して管理するものとし、データライン8を介して送信されるパケットは、そのアドレス情報に従って入出力先(送受信先)が制御される。
【0037】
図4において、コンテンツ欄には、VTR/DVD1等に蓄積されているオリジナル映像・音声信号の素材名称(記号)「ABN1」が記入される。素材名称自体は、VTR/DVD1や各ビデオサーバ31〜3Nで共通である。厳密には、符号化される前と後では、例えば、"ABN1−1"、"ABN1−2"の様に添付記号等で区別して管理されるが、以下では説明が頻雑となるのを避けるため省略している。
【0038】
0系、1系、2系の欄は、現用、予備に指定されるビデオサーバの系統の番号である。図1に示される各ビデオサーバ「31〜3N」の符号と対応するようにしてもよいが、ここでは説明を簡単にするため、3系統運用のためビデオサーバ31〜33を使用する場合について述べる。
【0039】
入力欄、出力欄には、オリジナル映像・音声信号又は符号化素材データの入力先、出力先が記入される。例えば、ビデオサーバ3Aは、最初にオリジナル映像・音声信号が入力されるので、「VTR/DVD1」が入力先であり、出力先は、コピー先であるビデオサーバ「32」である。ビデオサーバ32では入力先がビデオサーバ31,出力先がビデオサーバ33である。
【0040】
図4のモニタ欄に示される「*」のマークは、原則として従続接続の最終段のビデオサーバ(ここでは33とする。)であることを意味しており、収録(蓄積)データを読み出した放送映像・音声信号が映像・音声モニタ5に出力され、表示される。もし、従続接続された中間のビデオサーバ3iでの収録データをモニタしたい場合にはそのモニタしたいビデオサーバ3iに「*」マークを入力設定すればよい。
【0041】
図5は、第1の実施形態における3台のビデオサーバ31〜33へ出カされるコマンドとそれに対する動作手順の1例を説明するフローチャートである。
【0042】
制御卓4で、素材名称「ABN1」の収録に係わる図4のテーブルTの各項目と、例えば、収録の開始を指示する「GO」コマンドがオペレータによってキーボードから入力されたとする。制御卓4からビデオサーバ31には、オリジナル映像・音声信号(素材名称)を収録し、収録データをビデオサーバ32へ送信するコマンド、ビデオサーバ32は、ビデオサーバ31から符号化ファイルを受信し、コピーしてビデオサーバ33へ送信するコマンド、ビデオサーバ33へはビデオサーバ32から符号化ファイルを受信してコピーする等のコマンドが作成され、LAN7を介して各ビデオサーバ、VTR・DVD1、スイッチャ21,22等へ送信される。
【0043】
まず、テーブルTにおいて、0系であるビデオサーバ31の欄には、VTR・DVD1から「ABN1」の素材を収録することが記入されている。そこで、スイッチャ21にVTR・DVD1とビデオサーバ31とを接続する選択コマンドが送信される(ステップs1)。
【0044】
そして、VTR・DVD1に素材「ABN1」を出力させるコマンドをLAN7を介して送信する。また、ビデオサーバ31に対し、入力素材「ABN1」を符号化部311で符号化して記憶部314に書き込み収録する指示と、収録終了後にビデオサーバ32へ向けて送信を通知してから素材「ABN1」の符号化データを送信させる指示とを有する収録コマンドをLAN7を介して送信する(ステップs2)。
【0045】
また、ビデオサーバ32には、ビデオサーバ31から素材「ABN1」を受信して記憶部314にコピーし、コピー終了後にビデオサーバ33へ向けてデータ送信を通知してから素材「ABN1」のデータを送信するように指示する第1コピーコマンドをLAN7を介して送信し、ビデオサーバ33には、ビデオサーバ32から素材「ABN1」を受信して記憶部314にコピーする第2コピーコマンドをLAN7を介して送信する(スデップs3)。
【0046】
一方、ビデオサーバ31では、CPU313の処理により、制御バス318を監視してLAN7を介して受信する収録コマンドを読み込み、符号化部311から出力される素材「ABN1」の符号化データを記憶部314に書き込む(収録処理)(ステップs4)。そして、データ送信の通知をLAN7又はデータライン8を介してビデオサーバ32へ送信してから、データライン8を介して「ABN1」の符号化データを送信する(ステップs4−1)。
【0047】
ビデオサーバ32では、CPU313の処理により、LAN7を介して第1コピーコマンドを受信すると、LAN7又はデータライン8を監視し、送信通知信号を受信するとそれに続く「ABN1」の符号化データを受信して記憶部314に書き込んでコピーする(ステップs5)。そして、データ送信を通知する送信通知信号をLAN7、又はデータライン8を介してビデオサーバ33へ送信する(ステップs5−1)。
【0048】
ビデオサーバ33では、CPU313の処理により、LAN7を介して第2コピーコマンドを受信すると、LAN7、又はデータライン8を監視し、送信通知信号を受信すると、それに続く「ABN1」の符号化データを記憶部34に書き込む(コピー処理)(ステップs6)。
【0049】
ビデオサーバ33でのコピーが完了後、オペレータにより制御卓4から再生コマンドがLAN7を介してビデオサーバ31へ出力される(ステップs7)。
この再生コマンドでは、スイッチャ22に、ビデオサーバ33の出力を映像・音声モニタ5へ接続するコマンドが含まれている。再生コマンドを受信したビデオサーバ33は、記憶部314から素材「ABN1」の符号化データを読み出して復号化部312で復号し、スイッチャ22を介して映像・音声モニタ5に出力する(ステップs8)。
【0050】
なお、上記実施形態において、コンテンツ収録システムに含まれるビデオサーバの台数が2台だけの場合には、上記ビデオサーバ32が除外された動作が行われる。
【0051】
(第2の実施形態)
以下、図6を参照して本発明に係るコンテンツ収録システムの第2の実施形態について説明する。尚、第2の実施形態のシステム構成は第1の実施形態と同じであるため、ここではその説明を省略し、第1の実施形態とは異なる動作手順のみを説明する。
【0052】
図6は、第2の実施形態における3台のビデオサーバ31〜33へ出力されるコマンドとそれに対する動作手順の1例を説明するフローチャートである。
【0053】
制御卓4で、図4のテーブルTの各項目と、例えば、収録の開始を指示する「GO」コマンドがオペレータによってキーボードから入力されたとする。制御卓4では、ビデオサーバ31に対し、オリジナル映像・音声信号(素材名称)を符号化し、これによって生成される符号化素材データを収録すると共に、収録された符号化素材データを読み出して出力するコマンドが作成される。また、ビデオサーバ32に対し、ビデオサーバ31から読み出し出力される符号化素材データを入力しコピーすることで収録すると共に、収録された符号化素材データを読み出し出力するコマンドが作成される。また、ビデオサーバ33に対し、ビデオサーバ32から読み出し出力される符号化素材データを入力しコピーすることで収録するコマンドが作成される。また、VTR/DVD1に対する再生コマンド、スイッチャ21,22に対する切替コマンドが作成される。そして、それぞれLAN7を介して各ビデオサーバ31〜33、VTR・DVD1、スイッチャ21,22へ送られる。
【0054】
即ち、テーブルTには、0系であるビデオサーバ31の欄には、VTR・DVD1からの素材を収録することが記入されている。そこで、操作卓4では、スイッチャ21にVTR・DVD1とビデオサーバ31とを接続する選択コマンドを送信する(ステップs1)。
【0055】
次に、VTR・DVD1に素材「ABN1」を出力するように再生コマンドをLAN7を介して送信し、ビデオサーバ31に入力素材「ABN1」を符号化し収録する符号化収録コマンドをLAN7を介して送信する(ステップs20)。
【0056】
また、ビデオサーバ32には、ビデオサーバ31から素材「ABN1」をダウンロードする第1のコピーコマンドをLAN7を介して送信し、ビデオサーバ33には、ビデオサーバ32から素材「ABN1」をダウンロードする第2のコピーコマンドをLAN7を介して送信する(ステップs30)。
【0057】
また、ビデオサーバ31では、CPU313の処理により、制御バス318を監視してLAN7を介して受信する収録コマンドを読み込み、符号化部311で処理された素材「ABN1」の符号化データを記憶部314に書き込んで収録する(ステップs40)。
【0058】
ビデオサーバ32では、CPU313の処理により、LAN7を介してゴピーコマンドを受信すると、内部タイマ(図示せず)を参照し、ビデオサーバ31での収録終了を想定した所定の時間(例えばt1)を過ぎてから、もしくは、コピーコマンドに併せて設定されるコピー開始時刻のタイミングに、データライン8を介してビデオサーバ31にアクセスする。そして、素材「ABN1」の符号化データをビデオサーバ31の記憶部314から内部バス315とデータライン8等を経由してダウンロードし、自分の記憶部314に書き込んでコピーする(ステップs50)。もし、ビデオサーバ31で収録が終了していなければ、また所定の時間経過後再アクセスして上記コピーを行う。
【0059】
ビデオサーバ33のCPU313は、LAN7を介してコピーコマンドを受信すると、内部タイマ(図示せず)を参照し、ビデオサーバ32でのコピー終了を想定した所定の時間(例えば、t1の2倍以上)を過ぎてから、もしくは、コピーコマンドに併せて設定されるコピー開始時刻のタイミングにデータライン8を介してビデオサーバ32にアクセスし、素材「ABN1」の符号化データをビデオサーバ32の記憶部314から内部バス315とデータライン8等を経由してダウンロードし、自分の記憶部314に書き込んでコピーする(ステップs60)。
【0060】
もし、ビデオサーバ32でコピーが終了していなければ、また所定の時間経過後再アクセスして上記コピーを行う。なお、ビデオサーバ33では、コピーが完了すると、コピー完了通知を制御卓4へLAN7を介して返送し、制御卓4では、その完了通知を例えばディスプレイ等に表示するようにしてもよい。
【0061】
ビデオサーバ33でのコピーが完了後、オペレータにより制御卓4から再生コマンドがLAN7を介してビデオサーバ33へ出力される(ステップs7)。この再生コマンドでは、スイッチャ22に、ビデオサーバ33の出力経路を映像・音声モニタ5へ接続するコマンドが含まれている。
【0062】
再生コマンドを受信したビデオサーバ33は、記憶部314から素材「ABN1」の符号化素材データを読み出して、復号化部32で復号して出力する。この復号化された映像・音声信号は、スイッチャ22を介して映像・音声モニタ5に送られる(ステップs8)。
【0063】
以上の第1の実施形態及び第2の実施形態において、ビデオサーバ32、33では、符号化部31へ映像・音声信号は入力されず、符号化素材データがデジタルコピーの形式でデータライン8を介して次段のビデオサーバへ転送されるだけである。もし、仮に従続接続された1台のビデオサーバ(例えば32)のコピー処理でエラーが発生すれば、最終段のビデオサーバ33から出力される映像・音声信号を映像・音声モニタ5でプレビューすれば、異常な映像表示、又は音声出力になるから、いずれかのビデオサーバで異常な収録がなされていることがわかる。異常を検出した場合には、スイッチャ22でビデオサーバ出力を順に切り替えて映像・音声モニタ5に入力しプレビューすることで、どのビデオサーバで異常収録がなされたかを判別することができる。
【0064】
以上のように、本発明では、デジタルコピー前後の誤り制御と転送中に行われる誤り制御により、最終段のビデオサーバ33までの間でエラーが発生した符号化素材データが記録される確率は非常に低い。そこで、最終段のビデオサーバ33で蓄積された符号化素材データを再生出力して、スイッチャ22を経て選択出力して映像・音声モニタ5でプレビューを行う。プレビューの結果がオリジナル映像・音声信号と見分けがたい品質で再生されていると判定することができれば、従続接続された全てのビデオサーバで正常に符号化素材データが収録されていることが1回のプレビューだけで確認することができる。
【0065】
仮に最終段でプレビューして異常が有る場合、操作卓4からスイッチャ2から遡って従続接続の上流に位置するビデオサーバ3(例えば、上記例では、ビデオサーバ32)に対して再生出力のコマンドを入力する。そして、当該ビデオサーバから異常のない再生出力が得られるかどうかをプレビューすれば、時間を節約して異常発生箇所を確認することができる。
【0066】
このように本発明によるコンテンツ収録システムでは、プレビューに要する回数が少なくて済み、オペレータの作業負担が大きく軽減される。
【0067】
(第3の実施形態)
以下、図7乃至図9を参照して本発明に係るコンテンツ収録システムの第3の実施形態について説明する。尚、第3の実施形態のシステム構成は第1の実施形態と同じであるため、ここではその説明を省略し、第1の実施形態とは異なる動作手順のみを説明する。
【0068】
まず、収録とプレビューは、それぞれ番組の放送時間と同じ時間を要するが、書込中に読み出しを行うことによって、収録とプレビューを同時に行えるので所要時間は放送時間とほぼ同じにすることができる。この場合、コンテンツ収録システムにおいて、装置、機器の使用効率を高めることができる。
【0069】
すなわち、本実施形態のビデオサーバ31〜3Nは、書き込み処理中に書き込まれたデータを読み出し出力することのできる記憶部314を用いる。その記憶部314は、磁気ディスクであってもよいし、その他の半導体、又は各種の記憶媒体を採用することも可能である。記憶媒体から書き込み処理中に読み出し出力する技術は、古くは、磁気テープ記録で記録ヘッドと再生ヘッドによりこの機能を実現しており、各記録媒体それぞれについても、記録方法の書き込み中に読み出す記録再生方法が実現されている。
【0070】
ここでは、半導体メモリを利用したコピー収録と、プレビューをほぼ一緒に実施することのできる”追いかけ再生”を行う方法を例に説明する。
【0071】
図7は、ビデオサーバ31〜33の間で入出力される信号のタイミングを説明する図である。
【0072】
図7において1素材(1つの放送番組)の放送時間をT分とする。素材の映像・音声信号は、フレーム単位で符号化され、その1フレームの時間長はF[msec]である。追いかけ再生を可能とするために、この1フレーム分の映像信号を1フレームの時間長Fよりも短い時間p[msec]で次のビデオサーバとの間でデータライン8を介して入出力する。以下のステップt1〜t10は、動作タイミングを示す。NTSCテレビ方式では、1フレームあたりの時間長は約33[msec]である。
【0073】
ビデオサーバ31へは、VTR/DVD1からの映像・音声信号が入力され(t1)、3フレーム程度の符号化時間d1[msec]を経過後(t2)に符号化素材データとして記憶部314へ書き込まれる。記憶部314では、その書き込み直後(数〜数10[msec])に符号化素材データの読み出しが始まる(t3)。そして次段のビデオサーバ32へ転送が開始される(t4)。
【0074】
ビデオサーバ32では、ビデオサーバ31と同様に、受信された符号化素材データが記憶部314へ書き込まれ(t5)、その書き込み直後(数〜数10[msec])に記憶部314から符号化素材データが読み出され(t6)、ビデオサーバ33への転送が行われる(t7)。ビデオサーバ33では、ビデオサーバ32と同様の処理を繰り返す(t8)が、記憶部314から符号化素材データを読み出す(t9)のに続いて、次段へ転送するのではなく、復号化して映像・音声モニタ5へ出力する(t10)。このとき、ビデオサーバ3Cは、符号化素材データを読み出してd2[msec]の復号化時間で出力する。
【0075】
但し、記録部314から符号化素材データの読み出し開始時間(t2)については、上記に数〜数10[msec]と例を示したが、記録の仕方によっては数秒の場合もある。
【0076】
以上の処理を行った場合、VTR/DVD1から映像・音声信号が入力されてから映像音声モニタ5で表示される時間は、秒単位を考えれば十分であるので、仮に3台に同じ符号化素材データをコピー収録しても、収録とプレビューとをほぼ同時に行うので、放送に要するのと殆ど同じ時間長で2つの作業を一度に済ませることができる。
【0077】
図8は、本実施形態における映像・音声の信号(素材信号)のビデオサーバ間の入出力関係を示すテーブルTの一例である。各項目については、図4の場合と同様なので、ここではその説明を省略する。
【0078】
本テーブルTの特徴とする点はモード欄にある。このモード欄に記入されるモードは、符号化収録「C」、コピー収録「W」、転送「S」、再生(復号化出力のみ)「R」の4種の動作記号の組み合わせにより指定される。すなわち、ビデオサーバ31〜3Nが符号化収録のみを行う場合は「C」、収録しながら書き込み中に読み出して転送を行う場合は「CS」、コピー収録(書込中読み出し)しながら転送する場合は「WS」、コピー収録(書込中読み出し)しながら復号化して出力する場合は「WR」となっている。ここでは、ビデオサーバ31は、「CS」、ビデオサーバ32は「WS」、ビデオサーバ33は、「WR」である。また、収録しながら復号化して出力する場合には「CR」になる。
【0079】
制御卓4は、素材名称、各ビデオサーバの入力及び出力先を判読して、コマンドを作成し、LAN7を介してそれぞれのビデオサーバへ送信する。
【0080】
図9は、第3の実施形態における3台のビデオサーバ31〜33へ出力されるコマンドとそれに対する動作手順の1例を説明するフローチャートである。なお、前掲の図7のタイミングは、下記の各コマンドが出力され、各サーバで待機状態になってからの書込中の読み出しタイミングを示しているものである。
【0081】
制御卓4で、素材名称「ABN1」の収録に係わる図8のテーブルTの各項目と、例えば、収録の開始を指示する「GO」コマンドがオペレータによってキーボードから入力されたとする。そして、制御卓4から、ビデオサーバ31にはオリジナル映像・音声信号(素材名称)を収録し、収録データをビデオサーバ32へ送信するコマンドがLAN7を介して送信される。ビデオサーバ32には、ビデオサーバ31から送信される符号化素材データを受信し、コピーしてビデオサーバ33へ送信するコマンドがLAN7を介して送信される。ビデオサーバ33には、ビデオサーバ32から送信される符号化素材データファイルを受信してコピーする等のコマンドが作成され、LAN7を介して送信される。その他、VTR・DVD1、スイッチャ21,22等へ各素材の伝送、切替処理を指示するコマンドがLAN7を介して送信される。
【0082】
まず、0系であるビデオサーバ31の欄には、VTR・DVD1からの素材を収録することが記入されている。そこで、スイッチャ21にVTR・DVD1とビデオサーバ31とを接続する選択コマンドが送信される(ステップs101)。
【0083】
そして、制御卓4からVTR・DVD1に対して素材「ABN1」を出力させるコマンドをLAN7を介して送信する。また、ビデオサーバ31に対し、入力素材「ABN1」を符号化部311で符号化して記憶部314に書き込み収録する指示と、書込の開始に続いてビデオサーバ32へ向けてデータ送信を通知してから書込中の素材「ABN1」のデータを読み出して送信させる指示とを有する収録コマンドをLAN7を介して送信する(ステップs102)。
【0084】
また、ビデオサーバ32に対して、ビデオサーバ31から送信される素材「ABN1」を受信して記憶部314にコピーし、書込開始に続いてビデオサーバ33へ向けてデータ送信を通知してから書込中の素材「ABN1」のデータを読み出して送信させる第1コピーコマンドと、ビデオサーバ33に対して、ビデオサーバ32から送信される素材「ABN1」を受信して記憶部314にコピーし、書込開始に続いて書込中の素材「ABN1」のデータを読み出し、復号化して出力する第2コピーコマンドとをLAN7を介して送信する(ステップs103)。
【0085】
一方、ビデオサーバ31のCPU313は、制御バス318を監視してLAN7を介して受信する収録コマンドを読み込み、符号化部311から出力される素材「ABN1」の符号化データを記憶部314に書き込み記憶して収録する。そして、ビデオサーバ32へ、データ送信開始を通知する送信通知信号を、LAN7、又はデータライン8を介して送信する(ステップs104)。
【0086】
また、引き続き、CPU313は、記憶部314に書込中の符号化データを読み出して、データライン8を介してビデオサーバ32へ送信する(ステップs104−1)。
【0087】
ビデオサーバ32のCPU313は、LAN7を介して第1コピーコマンドを受信すると、LAN7、又はデータライン8を監視し、送信通知信号を受信すると、それに続く「ABN1」の符号化データをデータライン8から受信し、記憶部314に書込コピーし、これと共にビデオサーバ33へ、データ送信開始を通知する送信通知信号をLAN7、又はデータライン8を介して送信する(ステップs105)。
【0088】
また、引き続き、CPU33は、記憶部34に書込中の符号化データを読み出して、データライン8を介してビデオサーバ33へ送信する(ステップs105−1)。
【0089】
ビデオサーバ33のCPU313は、LAN7を介して第2コピーコマンドを受信すると、LAN7、又はデータライン8を監視し、送信通知信号を受信すると、それに続く「ABN1」の符号化データをデータライン8から受け取り、記憶部314に書込コピーすると共に、そのデータを続いて読み出して復号化部312で復号しスイッチャ22を介して音声映像モニタ5に出力する(ステップs106)。
【0090】
尚、本実施形態のコンテンツ収録システムにおいて、ビデオサーバが2台だけの構成である場合、上記ビデオサーバ32が除外された動作が行われる。
【0091】
以上の説明では、ビデオサーバ32、33では、符号化部311へは映像・音声信号は入力されず、符号化素材データがデジタルコピーされてデータライン8を介して次段のビデオサーバへ転送されるだけである。もし、仮に従続接続された1台のビデオサーバ(例えば32)のコピー処理でエラーが発生すれば、最終段のビデオサーバ33から出力される映像・音声信号を映像・音声モニタ5でプレビューしたとき、異常な映像表示、又は音声出力になる。
【0092】
しかし、デジタルコピー前後の誤り制御と転送中に行われる誤り制御により、最終段のビデオサーバ33までの間で、エラーが発生した符号化素材データが記録される確率は非常に低い。そこで、最終段のビデオサーバ33で蓄積された符号化素材データを再生出力して、スイッチャ22の切替制御によって映像・音声モニタ5に送り、プレビューを行う。プレビューの結果、オリジナル映像・音声信号と見分け難い品質で再生されていると判定することができれば、従続接続された全てのビデオサーバ31〜33で正常に符号化素材データがコピーおよび蓄積されていることが1回のプレビューだけで確認することができる。さらに、プレビューを記録中に再生しているので、収録に要する時間は、プレビュー確認時間を含めてもオリジナル映像・音声信号を1回出力する時間に数秒以下の時間が加わるだけで済ませることができる。
【0093】
一方、仮に最終段のビデオサーバ33の再生出力をプレビューした際に、異常が有る場合、操作卓4からスイッチャ22から遡って従続接続の上流に位置するビデオサーバ(例えば、上記例ではビデオサーバ32)に対して再生出力のコマンドを入力する。そして、当該ビデオサーバから異常のない再生出力が得られるかどうかをプレビューすれば、時間を節約して異常発生箇所を確認することができる。
【0094】
以上のように、本発明によるコンテンツ収録システムでは、プレビューに要する時間が少なくて済み、放送映像・音声信号を収録するビデオサーバの台数が多いほど、および収録する放送映像・音声信号の放送時間が長いほど、コピーとプレビューに要する時間を大幅に節減することができ、これによってオペレータの作業負担を大きく軽減することができる。
【0095】
その他、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0096】
【図1】本発明のコンテンツ収録システムの第1の実施形態に係る構成を示す系統図。
【図2】上記第1実施形態におけるビデオサーバの機能構成を示す機能ブロック図。
【図3】上記第1実施形態におけるデータラインの接続形態を示す系統図。
【図4】上記第1の実施形態における映像・音声信号(素材信号)のビデオサーバ間の入出力関係を示すテーブルの一例の図。
【図5】上記第1実施形態におけるビデオサーバへ出力されるコマンドと動作手順の1例を説明するフローチャート。
【図6】本発明のコンテンツ収録システムの第2の実施形態におけるビデオサーバへ出力されるコマンドと動作手順の1例を説明するフローチャート。
【図7】本発明のコンテンツ収録システムの第3の実施形態における各サーバの間を入出力する信号のタイミングを説明する図。
【図8】上記第3の実施形態における映像・音声信号(素材信号)のビデオサーバ間の入出力関係を示すテーブルの一例の図。
【図9】上記第3の実施形態におけるビデオサーバへ出力されるコマンドと動作手順の1例を説明するフローチャート。
【符号の説明】
【0097】
1…VTR/DVD、21…スイッチャ、22…スイッチャ、31〜3N(Nは2以上の自然数)…第1乃至第Nのビデオサーバ、4…操作卓、5…映像・音声モニタ、7…ローカルネットワーク(LAN)、8…データライン、
311…符号化部、312…復号化部、314…記憶部、315…内部バス、316…制御I/F部、317i…入力I/O部、317o…出力I/O部、318…制御バス、319…操作部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
映像信号、音声信号の少なくともいずれかを含むコンテンツを収録する第1乃至第N(Nは2以上の自然数)の収録装置と、
前記第1乃至第Nの収録装置それぞれの収録コンテンツを選択的にプレビューするモニタ装置と、
前記第1乃至第Nの収録装置それぞれの収録及びプレビュー出力の処理を制御する制御装置とを具備し、
前記第1乃至第Nの収録装置は、
前記コンテンツを入力して符号化する符号化部と、
前記符号化部で符号化されて得られる符号化データが書き込まれる記録部と、
前記記録部から読み出される符号化データから元のコンテンツを復号する復号化部と、
外部から与えられるデータを取り込んで前記記録部に書き込み、前記記録部に記録されるデータを読み出して外部に出力する外部入出力部と
を備え、
前記第1乃至第Nの収録装置の外部入出力部は、前記第1の収録装置から第Nの収録装置までシリアルに接続され、
前記制御装置は、
前記第1の収録装置に対し、前記コンテンツを入力させて前記符号化部による符号化データを前記記録部に書き込ませ、
第i(iは1〜N−1のうちのいずれかの自然数)の収録装置に対し、前記外部入出力部に前記記録部に書き込まれた符号化データを読み出させて外部出力させ、
第i+1の収録装置に対し、前記外部入出力部に前記第iの収録装置から外部出力された符号化データを取り込ませて前記記録部に書き込ませることでコピーにより収録させ、
第Nの収録装置に対し、前記記録部に書き込まれた符号化データを読み出させて前記復号化部で元のコンテンツを復号させ、
前記モニタ装置に第Nの収録装置から出力されるコンテンツをプレビューさせることを特徴とするコンテンツ収録システム。
【請求項2】
前記第1乃至第Nの収録装置の記録部は、前記符号化データを書き込みながらその書き込み中の符号化データを順次読み出す機能を備え、
前記制御装置は、前記第iの収録装置に対して前記符号化データを前記記憶部に書き込ませながらその書き込み中の順次符号化データを読み出させて外部出力させ、前記第i+1の収録装置に対して前記記憶部に前記第iの収録装置から外部出力された符号化データを取り込ませて前記記録部に書き込ませることを特徴とする請求項1記載のコンテンツ収録システム。
【請求項3】
前記第1乃至第Nの収録装置の外部入出力部は、外部出力インターフェースと外部入力インターフェースとを備え、前記第iの収録装置の外部出力インターフェースは第i+1の収録装置の外部入力インターフェースに接続されることを特徴とする請求項1記載のコンテンツ収録システム。
【請求項4】
前記第1乃至第Nの収録装置の外部入出力部は、それぞれ外部のデータバスに接続され、互いに前記データバスを介して前記符号化データを送受することを特徴とする請求項1記載のコンテンツ収録システム。
【請求項5】
さらに、前記第1乃至第Nの収録装置それぞれの復号出力からいずれかを選択して前記モニタ装置に導出するスイッチャを備え、
前記制御装置は、前記スイッチャに対し、指定の収録装置の復号出力を選択させることを特徴とする請求項1記載のコンテンツ収録システム。
【請求項6】
前記制御装置は、
前記第1の収録装置に対して、前記入力コンテンツを符号化して前記記憶部に書き込み収録し、その収録終了後に前記第2の収録装置へデータ送信を通知して、前記記憶部から前記符号化データを読み出して前記第2の収録装置に送信するように指示する収録コマンドを送信し、
前記第i+1の収録装置に対して、前記第iの収録装置から送信される符号化データを受信して記録部に書き込みコピーするように指示し、前記第i+2の収録装置が有る場合には、前記コピー終了後に前記第i+2の収録装置へデータ送信を通知して、前記記憶部から前記符号化データを読み出して前記第i+2の収録装置へ送信するように指示するコピーコマンドを送信し、
前記第1乃至第Nの収録装置は、前記制御装置から送信されるコマンドに従って処理を実行することを特徴とする請求項1記載のコンテンツ収録システム。
【請求項7】
前記制御装置は、
前記第1の収録装置に対して、前記入力コンテンツを符号化して前記記憶部に書き込み収録するように指示する収録コマンドを送信し、
前記第i+1の収録装置に対して、前記第iの収録装置の記録部から前記符号化データをダウンロードして前記記録部に書き込みコピーするコピーコマンドを送信し、
前記第1乃至第Nの収録装置は、前記制御装置から送信されるコマンドに従って処理を実行することを特徴とする請求項1記載のコンテンツ収録システム。
【請求項8】
前記制御装置は、
前記第1の収録装置に対して、前記入力コンテンツを符号化して前記記憶部に書き込み収録し、その収録開始に続いて前記第2の収録装置へデータ送信を通知して、前記記憶部から書き込み中の符号化データを順次読み出して前記第2の収録装置に送信するように指示する収録コマンドを送信し、
前記第i+1の収録装置に対して、前記第iの収録装置から送信される符号化データを受信して記録部に書き込みコピーするように指示し、前記第i+2の収録装置が有る場合には、前記コピー開始に続いて前記第i+2の収録装置へデータ送信を通知して、前記記憶部から書き込み中の前記符号化データを順次読み出して前記第i+2の収録装置へ送信するように指示するコピーコマンドを送信し、
前記第1乃至第Nの収録装置は、前記制御装置から送信されるコマンドに従って処理を実行することを特徴とする請求項2記載のコンテンツ収録システム。
【請求項9】
前記制御装置は、
前記第1の収録装置に対して、前記入力コンテンツを符号化して前記記憶部に書き込み収録するように指示する収録コマンドを送信し、
前記第i+1の収録装置に対して、前記第iの収録装置の記録部から書き込み中の符号化データを順次ダウンロードして前記記録部に書き込みコピーするコピーコマンドを送信し、
前記第1乃至第Nの収録装置は、前記制御装置から送信されるコマンドに従って処理を実行することを特徴とする請求項2記載のコンテンツ収録システム。
【請求項10】
映像信号、音声信号の少なくともいずれかを含むコンテンツを収録する第1乃至第N(Nは2以上の自然数)の収録装置と、前記第1乃至第Nの収録装置それぞれの収録コンテンツを選択的にプレビューするモニタ装置と、前記第1乃至第Nの収録装置それぞれの収録及びプレビュー出力の処理を制御する制御装置とを具備するコンテンツ収録システムに用いられる前記第1乃至第Nの収録装置の一つであって、
前記コンテンツを入力して符号化する符号化部と、
前記符号化部で符号化されて得られる符号化データが書き込まれる記録部と、
前記記録部から読み出される符号化データから元のコンテンツを復号する復号化部と、
外部から与えられるデータを取り込んで前記記録部に書き込み、前記記録部に記録されるデータを読み出して外部に出力する外部入出力部と
を備え、
前記第1乃至第Nの収録装置の外部入出力部が、前記第1の収録装置から第Nの収録装置までシリアルに接続されることを特徴とする収録装置。
【請求項11】
前記記録部は、前記符号化データを書き込みながらその書き込み中の符号化データを順次読み出す機能を備えることを特徴とする請求項10記載の収録装置。
【請求項12】
映像信号、音声信号の少なくともいずれかを含むコンテンツを収録する第1乃至第N(Nは2以上の自然数)の収録装置と、前記第1乃至第Nの収録装置それぞれの収録コンテンツを選択的にプレビューするモニタ装置とを具備し、
前記第1乃至第Nの収録装置は、前記コンテンツを入力して符号化する符号化部と、前記符号化部で符号化されて得られる符号化データが書き込まれる記録部と、
前記記録部から読み出される符号化データから元のコンテンツを復号する復号化部と、外部から与えられるデータを取り込んで前記記録部に書き込み、前記記録部に記録されるデータを読み出して外部に出力する外部入出力部とを備え、
前記第1乃至第Nの収録装置の外部入出力部は、前記第1の収録装置から第Nの収録装置までシリアルに接続されるコンテンツ収録システムに用いられ、
前記第1の収録装置に対し、前記コンテンツを入力させて前記符号化部による符号化データを前記記録部に書き込ませ、
第i(iは1〜N−1のうちのいずれかの自然数)の収録装置に対し、前記外部入出力部に前記記録部に書き込まれた符号化データを読み出させて外部出力させ、
第i+1の収録装置に対し、前記外部入出力部に前記第iの収録装置から外部出力された符号化データを取り込ませて前記記録部に書き込ませることでコピーにより収録させ、
第Nの収録装置に対し、前記記録部に書き込まれた符号化データを読み出させて前記復号化部で元のコンテンツを復号させ、
前記モニタ装置に第Nの収録装置から出力されるコンテンツをプレビューさせることを特徴とするコンテンツ収録システムの収録制御方法。
【請求項13】
前記第1乃至第Nの収録装置の記録部が、前記符号化データを書き込みながらその書き込み中の符号化データを順次読み出す機能を備えるとき、
前記第iの収録装置に対して前記符号化データを前記記憶部に書き込ませながらその書き込み中の順次符号化データを読み出させて外部出力させ、前記第i+1の収録装置に対して前記記憶部に前記第iの収録装置から外部出力された符号化データを取り込ませて前記記録部に書き込ませることを特徴とする請求項12記載のコンテンツ収録システムの収録制御方法。
【請求項14】
前記第1乃至第Nの収録装置がコマンドに従って処理を実行するとき、
前記第1の収録装置に対して、前記入力コンテンツを符号化して前記記憶部に書き込み収録し、その収録終了後に前記第2の収録装置へデータ送信を通知して、前記記憶部から前記符号化データを読み出して前記第2の収録装置に送信するように指示する収録コマンドを送信し、
前記第i+1の収録装置に対して、前記第iの収録装置から送信される符号化データを受信して記録部に書き込みコピーするように指示し、前記第i+2の収録装置が有る場合には、前記コピー終了後に前記第i+2の収録装置へデータ送信を通知して、前記記憶部から前記符号化データを読み出して前記第i+2の収録装置へ送信するように指示するコピーコマンドを送信することを特徴とする請求項12記載のコンテンツ収録システムの収録制御方法。
【請求項15】
前記第1乃至第Nの収録装置がコマンドに従って処理を実行するとき、
前記第1の収録装置に対して、前記入力コンテンツを符号化して前記記憶部に書き込み収録するように指示する収録コマンドを送信し、
前記第i+1の収録装置に対して、前記第iの収録装置の記録部から前記符号化データをダウンロードして前記記録部に書き込みコピーするコピーコマンドを送信することを特徴とする請求項12記載のコンテンツ収録システムの収録制御方法。
【請求項16】
前記第1乃至第Nの収録装置がコマンドに従って処理を実行するとき、
前記第1の収録装置に対して、前記入力コンテンツを符号化して前記記憶部に書き込み収録し、その収録開始に続いて前記第2の収録装置へデータ送信を通知して、前記記憶部から書き込み中の符号化データを順次読み出して前記第2の収録装置に送信するように指示する収録コマンドを送信し、
前記第i+1の収録装置に対して、前記第iの収録装置から送信される符号化データを受信して記録部に書き込みコピーするように指示し、前記第i+2の収録装置が有る場合には、前記コピー開始に続いて前記第i+2の収録装置へデータ送信を通知して、前記記憶部から書き込み中の前記符号化データを順次読み出して前記第i+2の収録装置へ送信するように指示するコピーコマンドを送信することを特徴とする請求項13記載のコンテンツ収録システムの収録制御方法。
【請求項17】
前記第1乃至第Nの収録装置がコマンドに従って処理を実行するとき、
前記第1の収録装置に対して、前記入力コンテンツを符号化して前記記憶部に書き込み収録するように指示する収録コマンドを送信し、
前記第i+1の収録装置に対して、前記第iの収録装置の記録部から書き込み中の符号化データを順次ダウンロードして前記記録部に書き込みコピーするコピーコマンドを送信することを特徴とする請求項13記載のコンテンツ収録システムの収録制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2008−54298(P2008−54298A)
【公開日】平成20年3月6日(2008.3.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−185741(P2007−185741)
【出願日】平成19年7月17日(2007.7.17)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】