説明

コンテンツ視聴システム、コンテンツ視聴装置、および、コンテンツ視聴プログラム

【課題】コンテンツが視聴されていたテレビ受像機と通信可能な携帯端末で効率良く継続して当該コンテンツを視聴させること。
【解決手段】テレビ受像機によって、通信することが可能な携帯端末が検知され(ステップS114)、テレビ受像機でのコンテンツの出力を終了される場合、出力されているコンテンツの視聴を再開するための視聴再開情報が、検知された携帯端末に送信される(ステップS119)。携帯端末によって、テレビ受像機から送信されてきた視聴再開情報が受信され(ステップS221)、受信された視聴再開情報に基づいて、テレビ受像機によって出力されていたコンテンツの続きが出力される(ステップS228)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツ視聴システム、コンテンツ視聴装置、および、コンテンツ視聴プログラムに関し、特に、コンテンツを他装置で継続して視聴するのに適したコンテンツ視聴システム、コンテンツ視聴装置、および、コンテンツ視聴プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ある機器で視聴していたコンテンツの続きを、別の機器で視聴または録画する技術が実施、提案されている。たとえば、以下のような技術があげられる。
【0003】
特許文献1には、各サーバ装置を一意に識別するための装置エンティティIDを、元の装置IDに対応付けて生成し、コンテンツ再生要求信号を受信した時、それに含まれる装置エンティティIDに基づき要求先サーバ装置を特定し、それに対して指定コンテンツを要求し、要求先サーバ装置から要求元端末装置へと指定コンテンツを中継し、中継を監視し、中継の中断を検知し、中継の監視結果から該コンテンツの中断位置を示すコンテンツ中断情報を、装置エンティティIDと対応付けて生成する視聴情報管理装置が記載されている。この装置によれば、中断されたコンテンツを一元管理し、任意の中断コンテンツを、任意の端末装置にて、その中断位置から再生可能とすることができる。
【0004】
特許文献2には、送信側装置により、コンテンツが出力され、中断指示が受付けられ、中断指示後データの記録が開始され、受信側装置により、継続指示が受付けられ、継続指示後データの記録が開始され、中断指示後データの送信が要求され、送信側装置により、要求受信を条件に中断指示後データの記録が終了され、それが第1,第2データに分割され、それぞれストリーム,コピー方式で送信先に送信され、受信側装置により、送信元からの第1データのコンテンツが出力され、送信元からの第2データの記録が開始され、第1データ出力後に第2データのコンテンツが出力され、連続するように継続指示後データのコンテンツが出力されるコンテンツ記録再生システムが記載されている。このシステムによれば、ネットワーク状態に応じて効率よくある装置で視聴のコンテンツを他装置で継続してタイムシフト視聴させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−319443号公報
【特許文献2】特開2008−109490号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、特許文献1の技術では、別途、視聴情報管理装置を用意する必要があり、コストが増加したり、構成が複雑になったりするといった問題がある。
【0007】
また、特許文献1および特許文献2の技術では、継続視聴するために、視聴情報管理装置およびユーザがコンテンツを視聴していた送信側装置が、それぞれ、端末装置および受信側装置からの問い合わせを常に待っている必要があるといった問題がある。また、それに伴い、消費電力も多くなるので、効率が悪くなるといった問題も生じる。
【0008】
さらに、特許文献1および特許文献2のいずれの技術でも、管理装置および送信側装置が、継続視聴をする装置を予測できないため、視聴が中断されたコンテンツの情報を一元管理する必要があったり、受信側装置で継続指示が受付けられるのを待つ必要があったりして、効率が悪くなるといった問題がある。
【0009】
この発明は、上述の問題を解決するためになされたものであり、その目的の1つは、コンテンツが視聴されていたコンテンツ視聴装置と通信可能なコンテンツ視聴装置で効率良く継続して当該コンテンツを視聴させることが可能なコンテンツ視聴システム、コンテンツ視聴装置、および、コンテンツ視聴プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上述の目的を達成するために、この発明のある局面によれば、コンテンツ視聴システムは、第1のコンテンツ視聴装置と1つまたは複数の第2のコンテンツ視聴装置とを含む。第1のコンテンツ視聴装置および第2のコンテンツ視聴装置は、それぞれ、制御部と、制御部によって制御されてコンテンツ情報を受信する受信部と、制御部によって制御されて他のコンテンツ視聴装置と互いに通信するための通信部と、制御部によって制御されて受信部によって受信されたコンテンツ情報に基づくコンテンツを視聴可能なように出力する視聴出力部とを備える。
【0011】
第1のコンテンツ視聴装置の制御部は、通信部を制御することによって、通信することが可能な第2のコンテンツ視聴装置を検知する検知部と、第1のコンテンツ視聴装置でのコンテンツの出力を終了する制御を行なう場合、視聴出力部によって出力されているコンテンツの視聴を再開するための視聴再開情報を、検知部によって検知された第2のコンテンツ視聴装置に送信するように、通信部を制御する送信制御部とを含む。
【0012】
第2のコンテンツ視聴装置の制御部は、第1のコンテンツ視聴装置から送信されてきた視聴再開情報を受信するように、通信部を制御する受信制御部と、通信部によって受信された視聴再開情報に基づいて、第1のコンテンツ視聴装置によって出力されていたコンテンツの続きを出力するよう、視聴出力部を制御する出力制御部とを含む。
【0013】
この発明に従えば、第1のコンテンツ視聴装置によって、通信することが可能な第2のコンテンツ視聴装置が検知され、第1のコンテンツ視聴装置でのコンテンツの出力を終了される場合、出力されているコンテンツの視聴を再開するための視聴再開情報が、検知された第2のコンテンツ視聴装置に送信される。第2のコンテンツ視聴装置によって、第1のコンテンツ視聴装置から送信されてきた視聴再開情報が受信され、受信された視聴再開情報に基づいて、第1のコンテンツ視聴装置によって出力されていたコンテンツの続きが出力される。
【0014】
その結果、コンテンツが視聴されていた第1のコンテンツ視聴装置と通信可能な第2のコンテンツ視聴装置で効率良く継続して当該コンテンツを視聴させることが可能なコンテンツ視聴システムを提供することができる。
【0015】
好ましくは、第2のコンテンツ視聴装置は、さらに、制御部により用いられる情報を記憶する記憶部と、ユーザから所定の指示の入力を受付ける入力受付部とを備える。
【0016】
第2のコンテンツ視聴装置の制御部は、さらに、通信部によって視聴再開情報が受信された場合、当該視聴再開情報を記憶部に記憶させる記憶制御部と、視聴出力部によって何らかの情報が出力されているときに、通信部によって視聴再開情報が受信された場合、または、記憶部に視聴再開情報が記憶されているときに、視聴出力部によって何らかの情報の出力が開始される場合、視聴再開情報に基づくコンテンツの続きを視聴するか否かの問合せをユーザに報知するよう、視聴出力部を制御する報知制御部とを含む。
【0017】
出力制御部は、入力受付部によってコンテンツの続きを視聴する指示の入力が受付けられた場合、コンテンツの続きを出力する。
【0018】
この発明に従えば、第2のコンテンツ視聴装置によって、当該視聴再開情報が記憶され、何らかの情報が出力されているときに視聴再開情報が受信された場合、または、視聴再開情報が記憶されているときに何らかの情報の出力が開始される場合、視聴再開情報に基づくコンテンツの続きを視聴するか否かの問合せがユーザに報知され、コンテンツの続きを視聴する指示の入力が受付けられた場合、コンテンツの続きが出力される。その結果、より効率良く継続してコンテンツを視聴させることができる。
【0019】
この発明の他の局面によれば、コンテンツ視聴装置は、制御部と、制御部によって制御されてコンテンツ情報を受信する受信部と、制御部によって制御されて他のコンテンツ視聴装置と互いに通信するための通信部と、制御部によって制御されて受信部によって受信されたコンテンツ情報に基づくコンテンツを視聴可能なように出力する視聴出力部とを備える。
【0020】
制御部は、通信部を制御することによって、通信することが可能な他のコンテンツ視聴装置を検知する検知部と、コンテンツの出力を終了する制御を行なう場合、視聴出力部によって出力されているコンテンツの視聴を再開するための視聴再開情報を、検知部によって検知された他のコンテンツ視聴装置に送信するように、通信部を制御する送信制御部とを含む。
【0021】
この発明に従えば、コンテンツ視聴装置によって、通信することが可能な他のコンテンツ視聴装置が検知され、コンテンツの出力を終了する場合、出力されているコンテンツの視聴を再開するための視聴再開情報が、検知された他のコンテンツ視聴装置に送信される。
【0022】
その結果、コンテンツが視聴されていた当該コンテンツ視聴装置と通信可能な他のコンテンツ視聴装置で効率良く継続して当該コンテンツを視聴させることが可能なコンテンツ視聴装置を提供することができる。
【0023】
好ましくは、制御部は、さらに、検知部によって検知された他のコンテンツ視聴装置から当該他のコンテンツ視聴装置がコンテンツを出力可能であるか否かを示す出力可能情報を取得するよう、通信部を制御する取得部を含む。送信制御部は、通信部によって取得された出力可能情報がコンテンツを出力可能であることを示す他のコンテンツ視聴装置である場合、当該他のコンテンツ視聴装置に、視聴再開情報を送信する制御を行なう。
【0024】
この発明に従えば、コンテンツ視聴装置によって、検知された他のコンテンツ視聴装置から当該他のコンテンツ視聴装置がコンテンツを出力可能であるか否かを示す出力可能情報が取得され、取得された出力可能情報がコンテンツを出力可能であることを示す他のコンテンツ視聴装置である場合、当該他のコンテンツ視聴装置に、視聴再開情報が送信される。その結果、より効率良く継続してコンテンツを視聴させることができる。
【0025】
好ましくは、送信制御部は、視聴再開情報とともに、当該視聴再開情報に基づくコンテンツの続きを視聴するか否かの問合せを報知させるための問合せ情報を送信する制御を行なう。
【0026】
この発明に従えば、コンテンツ視聴装置によって、視聴再開情報とともに、当該視聴再開情報に基づくコンテンツの続きを視聴するか否かの問合せを報知させるための問合せ情報が送信される。その結果、より効率良く継続してコンテンツを視聴させることができる。
【0027】
さらに好ましくは、送信制御部は、視聴再開情報および問合せ情報とともに、当該問合せ情報に基づく問合せを報知させる期間を示す報知期間情報を送信する制御を行なう。
【0028】
この発明に従えば、コンテンツ視聴装置によって、視聴再開情報および問合せ情報とともに、当該問合せ情報に基づく問合せを報知させる期間を示す報知期間情報が送信される。その結果、より効率良く継続してコンテンツを視聴させることができる。
【0029】
好ましくは、検知部は、さらに、他のコンテンツ視聴装置から当該他のコンテンツ視聴装置の状態を検知し、制御部は、さらに、状態検知部によって検知された状態が、視聴再開情報を送信する予め定められた状態であるか否かを判断する判断部を含み、送信制御部は、判断部によって視聴再開情報を送信する予め定められた状態であると判断された状態の他のコンテンツ装置に、視聴再開情報を送信する制御を行なう。
【0030】
この発明に従えば、コンテンツ視聴装置によって、他のコンテンツ視聴装置から当該他のコンテンツ視聴装置の状態が検知され、検知された状態が視聴再開情報を送信する予め定められた状態であるか否かが判断され、視聴再開情報を送信する予め定められた状態であると判断された状態の他のコンテンツ装置に、視聴再開情報が送信される。その結果、より効率良く継続してコンテンツを視聴させることができる。
【0031】
この発明のさらに他の局面によれば、コンテンツ視聴装置は、制御部と、制御部によって制御されてコンテンツ情報を受信する受信部と、制御部により用いられる情報を記憶する記憶部と、ユーザから所定の指示の入力を受付ける入力受付部と、制御部によって制御されて他のコンテンツ視聴装置と互いに通信するための通信部と、制御部によって制御されて受信部によって受信されたコンテンツ情報に基づくコンテンツを視聴可能なように出力する視聴出力部とを備える。
【0032】
制御部は、他のコンテンツ視聴装置から送信されてきた当該他のコンテンツ視聴装置で視聴されていたコンテンツの視聴を再開するための視聴再開情報を受信するように、通信部を制御する受信制御部と、通信部によって視聴再開情報が受信された場合、当該視聴再開情報を記憶部に記憶させる記憶制御部と、視聴出力部によって何らかの情報が出力されているときに、通信部によって視聴再開情報が受信された場合、または、記憶部に視聴再開情報が記憶されているときに、視聴出力部によって何らかの情報の出力が開始される場合、視聴再開情報に基づくコンテンツの続きを視聴するか否かの問合せをユーザに報知するよう、視聴出力部を制御する報知制御部と、入力受付部によってコンテンツの続きを視聴する指示の入力が受付けられた場合、通信部によって受信された視聴再開情報、または、記憶部に記憶された視聴再開情報に基づいて、他のコンテンツ視聴装置によって出力されていたコンテンツの続きを出力するよう、視聴出力部を制御する出力制御部とを含む。
【0033】
この発明に従えば、コンテンツ視聴装置によって、他のコンテンツ視聴装置から送信されてきた当該他のコンテンツ視聴装置で視聴されていたコンテンツの視聴を再開するための視聴再開情報が受信され、視聴再開情報が受信された場合、当該視聴再開情報が記憶され、何らかの情報が出力されているときに視聴再開情報が受信された場合、または、視聴再開情報が記憶されているときに何らかの情報の出力が開始される場合、視聴再開情報に基づくコンテンツの続きを視聴するか否かの問合せがユーザに報知され、コンテンツの続きを視聴する指示の入力が受付けられた場合、受信された視聴再開情報または記憶された視聴再開情報に基づいて、他のコンテンツ視聴装置によって出力されていたコンテンツの続きが出力される。
【0034】
その結果、コンテンツが視聴されていた他のコンテンツ視聴装置と通信可能な当該コンテンツ視聴装置で効率良く継続して当該コンテンツを視聴させることが可能なコンテンツ視聴装置を提供することができる。
【0035】
この発明のさらに他の局面によれば、コンテンツ視聴プログラムは、制御部と、制御部によって制御されてコンテンツ情報を受信する受信部と、制御部によって制御されて他のコンテンツ視聴装置と互いに通信するための通信部と、制御部によって制御されて受信部によって受信されたコンテンツ情報に基づくコンテンツを視聴可能なように出力する視聴出力部とを備えるコンテンツ視聴装置で実行されるプログラムである。
【0036】
コンテンツ視聴プログラムは、通信部を制御することによって、通信することが可能な他のコンテンツ視聴装置を検知するステップと、コンテンツの出力を終了する制御を行なう場合、視聴出力部によって出力されているコンテンツの視聴を再開するための視聴再開情報を、検知された他のコンテンツ視聴装置に送信するように、通信部を制御するステップとを制御部に実行させる。
【0037】
この発明に従えば、コンテンツが視聴されていた当該コンテンツ視聴装置と通信可能な他のコンテンツ視聴装置で効率良く継続して当該コンテンツを視聴させることが可能なコンテンツ視聴プログラムを提供することができる。
【0038】
この発明のさらに他の局面によれば、コンテンツ視聴プログラムは、制御部と、制御部によって制御されてコンテンツ情報を受信する受信部と、制御部により用いられる情報を記憶する記憶部と、ユーザから所定の指示の入力を受付ける入力受付部と、制御部によって制御されて他のコンテンツ視聴装置と互いに通信するための通信部と、制御部によって制御されて受信部によって受信されたコンテンツ情報に基づくコンテンツを視聴可能なように出力する視聴出力部とを備えるコンテンツ視聴装置で実行されるプログラムである。
【0039】
コンテンツ視聴プログラムは、他のコンテンツ視聴装置から送信されてきた当該他のコンテンツ視聴装置で視聴されていたコンテンツの視聴を再開するための視聴再開情報を受信するように、通信部を制御するステップと、通信部によって視聴再開情報が受信された場合、当該視聴再開情報を記憶部に記憶させるステップと、視聴出力部によって何らかの情報が出力されているときに、通信部によって視聴再開情報が受信された場合、または、記憶部に視聴再開情報が記憶されているときに、視聴出力部によって何らかの情報の出力が開始される場合、視聴再開情報に基づくコンテンツの続きを視聴するか否かの問合せをユーザに報知するよう、視聴出力部を制御するステップと、入力受付部によってコンテンツの続きを視聴する指示の入力が受付けられた場合、通信部によって受信された視聴再開情報に基づいて、他のコンテンツ視聴装置によって出力されていたコンテンツの続きを出力するよう、視聴出力部を制御するステップとを制御部に実行させる。
【0040】
この発明に従えば、コンテンツが視聴されていた他のコンテンツ視聴装置と通信可能な当該コンテンツ視聴装置で効率良く継続して当該コンテンツを視聴させることが可能なコンテンツ視聴プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】この発明の実施の形態におけるコンテンツ視聴システムの概略的な構成を示す図である。
【図2】この実施の形態におけるテレビ受像機の構成の概略を示すブロック図である。
【図3】この実施の形態における携帯端末の構成の概略を示すブロック図である。
【図4】この実施の形態におけるテレビ受像機および携帯端末によってそれぞれ実行される継続視聴のための処理の流れを示すフローチャートである。
【図5】この実施の形態における継続視聴の動作の流れの第1の例を説明するための図である。
【図6】この実施の形態における継続視聴の動作の流れの第1の例の続きを説明するための図である。
【図7】この実施の形態における継続視聴の動作の流れの第2の例を説明するための図である。
【図8】この実施の形態における継続視聴の設定のための画面を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0042】
以下、この発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中の同一または相当部分については、同一符号を付してその説明は繰返さない。
【0043】
図1は、この発明の実施の形態におけるコンテンツ視聴システム10の概略的な構成を示す図である。図1を参照して、コンテンツ視聴システム10は、テレビ受像機100、携帯端末200A〜200C、テレビ放送の放送局の放送設備300、WWW(World Wide Web)サーバ400、電気通信事業者(キャリア)の通信設備500、ホームサーバ600、および、WAN(Wide Area Network)900を含む。
【0044】
WAN900は、電話交換網およびデジタル交換網の電気通信事業者が提供するネットワーク、ならびに、インターネットを含む。
【0045】
放送局の放送設備300は、テレビ放送の映像および音声が符号化されたデジタルデータをサーバから読出して、読出したデジタルデータを電気信号に変換して、変換した電気信号を電波としてアンテナ301から送信する。
【0046】
放送局の放送には、地上デジタル放送、BS(Broadcasting Satellite)デジタル放送、CS(Communications Satellite)デジタル放送、アナログ放送、FM(Frequency Modulation)ラジオ放送、および、AM(Amplitude Modulation)ラジオ放送などがある。
【0047】
なお、放送設備300は、無線でテレビ放送を送信することに替えて、ケーブルテレビのように、有線でテレビ放送を送信するようにしてもよい。また、放送設備300のサーバは、WAN900に接続されるようにしてもよい。
【0048】
WWWサーバ400は、WAN900に接続される。WWWサーバ400は、クライアントコンピュータからの要求に応じて、文字情報、画像、映像および音声などのコンテンツを出力するためのコンテンツデータをクライアントコンピュータに送信する。なお、コンテンツには、放送される映像および音声も含まれる。
【0049】
電気通信事業者の通信設備500は、携帯端末200A〜200Cと無線で接続可能であるとともに、WAN900に接続される。携帯端末200A〜200Cの間の音声またはデータによる通信を取り持つとともに、携帯端末200A〜200CとWAN900に接続された装置または設備との間のデータまたは音声による通信を取り持つ。
【0050】
ホームサーバ600は、家庭内に設置され、家庭内LAN(Local Area Network)に接続される。家庭内LANは、インターネットプロバイダのサーバなどを介してWAN900に接続される。ホームサーバ600は、家庭内のPC(Personal Computer)およびAV(Audio Visual)機器などのコンテンツの再生機器(たとえば、テレビ受像機100、携帯端末200A〜200C)からの要求に応じて、映像および音声などのコンテンツを出力するためのコンテンツデータを再生機器に送信する。
【0051】
テレビ受像機100は、家庭内に設置され、家庭内LANに接続される。また、テレビ受像機100は、携帯端末200A〜200Cと近距離通信することが可能である。
【0052】
近距離通信は、本実施の形態においては、Bluetooth(登録商標)を用いて行なわれるが、これに限定されず、IrDA(Infrared Data Association)、Zigbee(登録商標)、HomeRF(登録商標)(Home Radio Frequency)、または、無線LAN(IEEE802.11a、IEEE802.11b、IEEE802.11g)を用いて行なわれるようにしてもよい。
【0053】
また、本実施の形態においては、テレビ受像機100および携帯端末200A〜200Cの通信経路が近距離である通信方式であることとするが、テレビ受像機100および携帯端末200A〜200Cが近くにある場合に少なくとも通信可能であるものであれば、これに限定されず、通信経路が近距離でない通信、たとえば、家庭内のルータを介するような有線LAN、または、インターネットもしくは携帯電話網を経由するような通信であってもよい。
【0054】
テレビ受像機100は、放送局の放送設備300から放送局のアンテナ301を介してテレビ放送の電波を電気信号として受信して、受信した電気信号をデジタルデータに変換し、変換したデジタルデータを復号したテレビ放送の映像および音声を出力する。
【0055】
また、テレビ受像機100は、LANの外部のWWWサーバ400またはLANの内部のホームサーバ600から取得したコンテンツデータで示されるコンテンツを出力する。
【0056】
携帯端末200A〜200Cは、テレビ受像機100が設置される家庭内の人(たとえば、家族の父、母、子)によって所持される。携帯端末200A〜200Cは、電気通信事業者の通信設備500を介して他の携帯端末と、音声信号およびデータ信号をやりとりすることが可能である。つまり、ユーザは、携帯端末200A〜200Cを用いて、他の携帯端末のユーザと、通話および電子メールなどのデータ通信をすることが可能である。
【0057】
携帯端末200A〜200Cは、前述したように、テレビ受像機100と近距離通信することが可能である。携帯端末200A〜200Cは、選択的に、テレビ受像機100と同様、テレビ放送の映像および音声を出力する機能を有する。携帯端末200A〜200Cは、選択的に、テレビ受像機100と同様、LANの外部または内部のサーバから取得したコンテンツデータで示されるコンテンツを出力する機能を有する。
【0058】
図2は、この実施の形態におけるテレビ受像機100の構成の概略を示すブロック図である。図2を参照して、テレビ受像機100は、制御部110と、記憶部120と、操作部130と、出力部140と、赤外線受信部150と、放送受信部160と、近距離通信部170と、ネットワーク通信部180とを含む。
【0059】
制御部110は、CPU(Central Processing Unit)およびその補助回路からなり、記憶部120、操作部130、出力部140、赤外線受信部150、放送受信部160、近距離通信部170、および、ネットワーク通信部180を制御し、記憶部120に記憶されたプログラムまたはデータに従って所定の処理を実行し、操作部130、赤外線受信部150、放送受信部160、近距離通信部170およびネットワーク通信部180から入力されたデータを処理し、処理したデータを、記憶部120に記憶させたり、出力部140、近距離通信部170、または、ネットワーク通信部180に出力したりする。
【0060】
記憶部120は、制御部110でプログラムを実行するために必要な作業領域として用いられるRAM(Random Access Memory)と、制御部110で実行するための基本的なプログラムを記憶するためのROM(Read Only Memory)とを含む。また、RAMには、所定の処理を実行するためのデータまたはスクリプトなどのプログラムが、赤外線受信部150、放送受信部160、近距離通信部170、または、ネットワーク通信部180から読込まれて記憶される。さらに、記憶部120の記憶領域を補助するための補助記憶装置の記憶媒体として、磁気ディスク(HD(Hard Disk)、FD(Flexible Disk))、光ディスク(CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disk)、BD(Blu-ray Disc))、光磁気ディスク(MO(Magneto-Optical disk))、または、半導体メモリ(メモリカード、SSD(Solid State Drive))などが用いられてもよい。
【0061】
操作部130は、主電源をオンしたりオフしたりするための主電源スイッチと、チャンネルを昇順または降順に切換えるためのチャンネル切換えボタンと、音量を増加させたり減少させたりするための音量ボタンとを含む。なお、操作部130は、他の操作のための部分を含むようにしてもよい。操作部130がユーザによって操作されることによって、操作部130から制御部110に操作に応じた操作信号が送信される。制御部110は、操作部130からの操作信号に応じてテレビ受像機100の各部を制御する。
【0062】
リモコン151は、テレビをスタンバイ状態にしたりオン状態にしたりするための電源スイッチと、チャンネルを特定のチャンネルに切換えるためのチャンネル指定ボタンと、音量を増加させたり減少させたりするための音量ボタンとを含む。なお、リモコン151は、他の操作のための部分を含むようにしてもよい。リモコン151がユーザによって操作されることによって、リモコン151から赤外線受信部150に操作に応じた操作信号が赤外線で送信される。
【0063】
赤外線受信部150は、リモコン151からの操作信号を赤外線で受信し、受信した操作信号を制御部110に送信する。制御部110は、赤外線受信部150からの操作信号に応じてテレビ受像機100の各部を制御する。
【0064】
放送受信部160は、制御部110によって制御されて、放送局の放送設備300からアンテナ161を介して受信した放送信号を復調し、復調した信号のうち動画圧縮データ(たとえば、MPEG(Moving Picture Experts Group)−2データ、MPEG−4データ、H.264データ)を復号して映像信号および音声信号に変換し、変換した映像信号および音声信号を出力部140に送信する。
【0065】
近距離通信部170は、制御部110によって制御されて、近距離通信が可能な範囲にある他の近距離通信が可能な機器(本実施の形態においては、携帯端末200)と、近距離通信でデータをやりとりする。近距離通信については、図1で説明したので重複する説明は繰返さない。
【0066】
ネットワーク通信部180は、制御部110によって制御されて、LAN800を介して、他のネットワーク通信可能な機器、たとえば、前述したホームサーバ600またはWWWサーバ400と、データをやりとりする。なお、前述したように、LAN800は、WAN900に接続される。
【0067】
出力部140は、ディスプレイ(たとえば、LCD(Liquid Crystal Display))およびスピーカを含む。出力部140は、制御部110によって制御されて、放送受信部160で受信された放送信号が変換された映像信号および音声信号、または、ネットワーク通信部180で受信されたコンテンツデータが制御部110で変換された映像信号および音声信号を、それぞれ、映像としてディスプレイに表示させ、音声としてスピーカから出力させる。
【0068】
なお、テレビ受像機100は、WWWサーバ400またはホームサーバ600から受信したコンテンツデータなどを記憶するハードディスクレコーダ部などの大容量記憶部を備えるようにしてもよい。
【0069】
また、テレビ受像機100は、赤外線受信部150の代わりに、双方向通信可能な赤外線通信部を含むように構成されるようにしてもよい。赤外線通信部は、赤外線受信部150の機能に加えて、近距離通信部170の機能を有するようにしてもよい。
【0070】
図3は、この実施の形態における携帯端末200の構成の概略を示すブロック図である。図3を参照して、携帯端末200は、制御部210と、記憶部220と、操作部230と、音声入出力部235と、出力部240と、赤外線送受信部250と、放送受信部260と、近距離通信部270と、ネットワーク通信部280と、電話網通信部290とを含む。
【0071】
制御部210は、CPUおよびその補助回路からなり、記憶部220、操作部230、音声入出力部235、出力部240、赤外線送受信部250、放送受信部260、近距離通信部270、ネットワーク通信部280、および、電話網通信部290を制御し、記憶部220に記憶されたプログラムまたはデータに従って所定の処理を実行し、操作部230、赤外線送受信部250、放送受信部260、近距離通信部270、ネットワーク通信部280、および、電話網通信部290から入力されたデータを処理し、処理したデータを、記憶部220に記憶させたり、出力部240、赤外線送受信部250、近距離通信部270、ネットワーク通信部280、または、電話網通信部290に出力したりする。
【0072】
記憶部220は、図2で説明したテレビ受像機100の記憶部120と同様であるので、重複する説明は繰返さない。
【0073】
操作部230は、電話番号や各種データなどの数字やアルファベットやその他の文字などを入力するための、ダイヤルキー、十字操作キー、および、その他のファンクションキーを含む。なお、操作部230は、他の操作のための部分を含むようにしてもよい。たとえば、出力部240のディスプレイに設けられるタッチパネルを含むようにしてもよい。操作部230がユーザによって操作されることによって、操作部230から制御部210に操作に応じた操作信号が送信される。制御部210は、操作部230からの操作信号に応じて携帯端末200の各部を制御する。
【0074】
音声入出力部235は、マイクおよびスピーカで構成される。音声入出力部235は、制御部210によって制御されて、外部からマイクに入力された音声を音声信号に変換し、変換した音声信号を電話網通信部290に送信するとともに、電話網通信部290からの音声信号を音声に変換して、スピーカで外部に出力する。
【0075】
電話網通信部290は、制御部210によって制御されて、通話相手の他の携帯端末または固定電話から電気通信事業者の通信設備500およびアンテナ291を介して無線信号を受信し、受信した無線信号を音声信号に変換して、変換した音声信号を音声入出力部235に送信するとともに、音声入出力部235からの音声信号を無線信号に変換して、アンテナ291および電気通信事業者の通信設備500を介して通話相手の他の携帯端末または固定電話に送信する。
【0076】
また、電話網通信部290は、制御部210によって制御されて、データ通信が可能な機器、たとえば、WWWサーバ400または他の携帯端末と、電気通信事業者の通信設備500およびアンテナ291を介して無線信号を受信し、受信した無線信号をデータに変換して、変換したデータを記憶部220に記憶させたり、データを表示させるために出力部240に送信したりするとともに、送信するデータを無線信号に変換して、アンテナ291および電気通信事業者の通信設備500を介してデータ通信先のWWWサーバ400または他の携帯端末に送信する。
【0077】
赤外線送受信部250は、制御部210によって制御されて、赤外線通信が可能な範囲にある他の赤外線通信可能な機器と、赤外線通信でデータをやりとりする。
【0078】
放送受信部260は、近距離通信部270、および、ネットワーク通信部280については、図2で説明したテレビ受像機100の放送受信部160、近距離通信部170、および、ネットワーク通信部180と同様であるので、重複する説明は繰返さない。
【0079】
出力部240は、ディスプレイおよびスピーカを含む。出力部240は、制御部210によって制御されて、放送受信部260で受信された放送信号が変換された映像信号および音声信号、または、ネットワーク通信部280もしくは電話網通信部290で受信されたコンテンツデータが制御部210で変換された映像信号および音声信号を、それぞれ、映像としてディスプレイに表示させ、音声としてスピーカから出力させる。
【0080】
図4は、この実施の形態におけるテレビ受像機100および携帯端末200によってそれぞれ実行される継続視聴のための処理の流れを示すフローチャートである。図4を参照して、図4の左側のフローチャートがテレビ受像機100側の継続視聴のための処理であり、図4の右側のフローチャートが携帯端末200側の継続視聴のための処理である。なお、同じ結果が得られるのであれば、フローチャートの処理の順番を入替えてもよい。
【0081】
なお、テレビ受像機100と携帯端末200とのBluetooth通信についてのペアリングは完了しており、テレビ受像機100および携帯端末200には、ペアリング済の機器に関するBluetoothデバイスアドレスが記憶されているものとする。
【0082】
テレビ受像機100においては、本体の操作部130の主電源スイッチがオンにされることで、図4のフローチャートで示される処理が開始される。
【0083】
まず、ステップS101で、テレビ受像機100の制御部110は、ユーザによってリモコン151の電源スイッチが操作され、電源操作がされたことを示す操作信号が赤外線受信部150を介して受信されたか否かを検知することによって、電源操作がされたか否かを判断する。なお、このときには、テレビ受像機100は、スタンバイ状態である。
【0084】
リモコン151で電源操作がされていないと判断した場合(ステップS101でNOと判断された場合)、制御部110は、ステップS101の処理を繰返す。つまり、テレビ受像機100は、スタンバイ状態とままとされる。
【0085】
一方、リモコン151で電源操作がされたと判断した場合(ステップS101でYESと判断された場合)、ステップS102で、制御部110は、テレビ受像機100をスタンバイ状態からオン状態に切換える制御をする。なお、テレビ受像機100がオン状態のときにリモコン151で電源操作がされると、テレビ受像機100は、スタンバイ状態に切換えられる。
【0086】
ステップS102からステップS111までの間には、制御部110は、テレビ受像機100の制御のためのさまざまな処理を実行する。たとえば、制御部110は、放送を受信して出力部140のディスプレイに表示させる制御をしたり、リモコン151からの操作に応じて、音量を制御したり、選局制御をしたり、放送種別(地上デジタル、BS、CS)を変更する制御をしたり、WWWサーバ400またはホームサーバ600などの外部装置からコンテンツデータを受信して、受信したコンテンツデータで示される映像または音声のコンテンツを再生する制御をしたり、受信したコンテンツデータで示される文字または画像のコンテンツを表示する制御をしたりする。
【0087】
図5は、この実施の形態における継続視聴の動作の流れの第1の例を説明するための図である。図5を参照して、図5の左側のテレビ受像機100の動作の流れの1番目の図で示すように、テレビ受像機100がオン状態になり、1chが選択されると、1chの○放送が現在流している放送が出力部140のディスプレイに表示される。
【0088】
図5の例においては、携帯端末200A〜200Dをそれぞれ、家族の父、母、息子、および、娘が所持していることとする。そして、父の携帯端末200A、母の携帯端末200B、および、息子の携帯端末200Cが、テレビ受像機100と近距離通信可能な範囲にある、つまり、テレビ受像機100と近距離通信可能である。また、娘の携帯端末200Dは、テレビ受像機100と近距離通信可能な範囲にない、つまり、テレビ受像機100と近距離通信不能である。
【0089】
図4に戻って、ステップS111では、制御部110は、テレビ受像機100がオン状態であるときに、リモコン151の電源スイッチの操作信号の受信を検知することによって、電源操作がされたか否かを判断する。リモコン151で電源操作がされていないと判断した場合(ステップS111でNOと判断した場合)、制御部110は、実行する処理をステップS102の直後の処理に戻す。
【0090】
一方、リモコン151で電源操作がされたと判断した場合(ステップS111でYESと判断した場合)、ステップS112で、制御部110は、中断情報を作成し、作成した中断情報を記憶部120に一時的に記憶させる。表1〜表3は、この実施の形態における中断情報に含まれる情報を説明するため表である。
【0091】
【表1】

【0092】
表1を参照して、中断情報には、たとえば、この情報の種別が「中断情報」である旨の情報、テレビ受像機100で視聴されていたコンテンツ種別が「通常の地上デジタルテレビジョン放送(以下「フルセグ放送」または「12セグメント放送」という)、または、携帯電話・移動体端末向けの1セグメント部分受信サービスの地上デジタルテレビジョン放送(以下「ワンセグ放送」または「ワンセグ」という)」である旨の情報、視聴されていたコンテンツを特定する情報が「6ch」である旨の情報、継続視聴する機器での視聴継続確認のためのメッセージの表示の有無が「有り」である旨の情報、および、当該メッセージの表示時間が「3分」である旨の情報が含まれる。
【0093】
このような中断情報が継続視聴をする機器(本実施の形態においては携帯端末200)に送信されることで、「ワンセグ放送の6chが視聴されていたこと」、「視聴継続確認のメッセージを3分表示させること」を継続視聴をする機器に伝達することができる。
【0094】
【表2】

【0095】
また、表2を参照して、中断情報には、たとえば、この情報の種別が「中断情報」である旨の情報、テレビ受像機100で視聴されていたコンテンツ種別が「mp4方式の動画」である旨の情報、視聴されていたコンテンツを特定する情報がIPアドレス「192.168.0.1」にあるファイル「movie01.mp4」である旨の情報、視聴を中断したポイントが「0:15:30/01:00:00」である旨の情報、継続視聴する機器での継続確認のためのメッセージの表示の有無が「有り」である旨の情報、および、当該メッセージの表示時間が「3分」である旨の情報が含まれる。
【0096】
このような中断情報が継続視聴をする機器に送信されることで、「LANのIPアドレス192.168.0.1のサーバのmovie01.mp4のmp4形式の動画が全再生時間1時間0分0秒のうち0時間15分30秒まで視聴されていたこと」、「視聴継続確認のメッセージを3分表示させること」を継続視聴をする機器に伝達することができる。
【0097】
【表3】

【0098】
また、表3を参照して、中断情報には、たとえば、この情報の種別が「中断情報」である旨の情報、テレビ受像機100で視聴されていたコンテンツ種別が「mp4方式の動画」である旨の情報、視聴されていたコンテンツを特定する情報がURL(Uniform Resource Locator)「http://aaa.sss.com/movie01.mp4」である旨の情報、視聴を中断したポイントが「0:15:30/01:00:00」である旨の情報、継続視聴する機器での継続確認のためのメッセージの表示の有無が「有り」である旨の情報、および、当該メッセージの表示時間が「3分」である旨の情報が含まれる。
【0099】
このような中断情報が継続視聴をする機器に送信されることで、「URLがhttp://aaa.sss.com/movie01.mp4のmp4形式の動画が全再生時間1時間0分0秒のうち0時間15分30秒まで視聴されていたこと」、「視聴継続確認のメッセージを3分表示させること」を継続視聴をする機器に伝達することができる。
【0100】
図4に戻って、ステップS113では、近距離通信部170を制御して、端末の情報を問合せる旨の端末情報取得要求を、通信可能な機器に通信先を指定せず、ペアリング済のすべての機器のBluetoothデバイスアドレス宛てに送信する。
【0101】
図5に進んで、リモコン151で電源ボタンが押下されると、図4のステップS111でYESと判断されて、ステップS113の処理が実行されて、図5の左側のテレビ受像機100の動作の流れの2番目の図で示すように、テレビ受像機100から通信先を指定せずに端末情報取得要求が送信される。
【0102】
ここでは、父の携帯端末200A、母の携帯端末200B、および、息子の携帯端末200Dに、端末情報取得要求が送信される。しかし、娘の携帯端末200Dは、テレビ受像機100と近距離通信不能であるので、端末情報取得要求は送信されない。
【0103】
図4に戻って、携帯端末200においては、電源がオンにされることで、図4のフローチャートで示される処理が開始される。
【0104】
まず、ステップS211までの間には、携帯端末200の制御部210は、携帯端末200の制御のためのさまざまな処理を実行する。たとえば、電話またはメールの着信があるか否かを確認するための処理、操作部130の操作に応じて、ワンセグ放送を受信して出力部240のディスプレイに表示させる制御をしたり、音量を制御したり、選局制御をしたり、WWWサーバ400またはホームサーバ600などの外部装置からコンテンツデータを受信して、受信したコンテンツデータで示される映像または音声のコンテンツを再生する制御をしたり、受信したコンテンツデータで示される文字または画像のコンテンツを表示する制御をしたりする。
【0105】
ステップS211では、制御部210は、近距離通信部270を制御して、他の機器(ここでは、テレビ受像機100)から、端末情報取得要求を受信したか否かを検知する。受信したと検知した場合(ステップS211でYESと判断した場合)、ステップS212で、制御部210は、近距離通信部270を制御して、端末情報取得要求の送信元のテレビ受像機100に、端末情報を送信する。表4は、この実施の形態における端末情報に含まれる情報を説明するための表である。
【0106】
【表4】

【0107】
表4を参照して、端末情報には、たとえば、この情報の種別が「端末情報」である旨の情報、この装置の種類が「携帯端末」である旨の情報、この装置のアドレス(本実施の形態においてはBluetoothデバイスアドレス)が「XX-XX-XX-XX-XX-XX」(Xは1桁の16進数)である旨の情報、この装置のチューナが「地上デジタル(ワンセグ)」である旨の情報、この装置で再生可能なコンテンツが「動画(mpg,mp4,h26)、音楽(aac,ac3,mp3)」である旨の情報が含まれる。
【0108】
なお、装置種類には、「携帯端末」の他に、「テレビ受像機」および「レコーダ」などがある。チューナ種別には、「地上デジタル」の他に、「BS」および「CS」などがある。また、本実施の形態においては、近距離通信がBluetoothで行なわれるため、アドレスがBluetoothデバイスアドレスであることとしたが、アドレスは、近距離通信の方式によって定められ、たとえば、近距離通信が無線LANで行なわれる場合は、アドレスがIP(Internet Protocol)アドレスとなる。
【0109】
図4に戻って、他の機器から端末情報取得要求を受信していないと検知した場合(ステップS211でNOと判断した場合)、および、ステップS212の後、制御部210は、実行する処理をステップS221の処理に進める。
【0110】
図5に進んで、端末情報取得要求が受信されると、図4のステップS211でYESと判断されて、ステップS212の処理が実行されて、図5の右側の携帯端末200の動作の流れの2番目の図で示すように、携帯端末200A〜200Cからテレビ受像機100に、それぞれ、端末情報が送信される。
【0111】
図4に戻って、テレビ受像機100においては、ステップS114で、制御部110は、近距離通信部170を制御して、所定時間(たとえば、5秒)の間に携帯端末100から端末情報を受信したか否かを検知する。所定時間の間に端末情報を受信していないと検知した場合(ステップS114でNOと判断した場合)、制御部110は、実行する処理をステップS121の処理に進める。
【0112】
一方、所定時間の間に端末情報を受信したと検知した場合(ステップS114でYESと判断した場合)、ステップS115で、制御部110は、近距離通信部170で受信された端末情報を記憶部120に一時的に記憶させる。表5は、この実施の形態におけるテレビ受像機100の記憶部120に記憶される端末情報リストを説明するための表である。
【0113】
【表5】

【0114】
表5を参照して、端末情報リストには、たとえば、端末情報を送信してきた端末の台数が3台であること、1番目に受信された端末情報のデータ構造、2番目に受信された端末情報のデータ構造、および、3番目に受信された端末情報のデータ構造が含まれる。3台以上の端末から端末情報が受信された場合は、端末情報リストに、さらに、受信された端末情報のデータ構造が含められる。
【0115】
図4に戻って、次に、ステップS116で、制御部110は、記憶部120の端末情報リストに未処理の端末情報が記憶されているか否かを判断する。未処理の端末情報が記憶されていないと判断した場合(ステップS116でNOと判断した場合)、制御部110は、実行する処理をステップS121の処理に進める。
【0116】
一方、未処理の端末情報が記憶されていると判断した場合(ステップS116でYESと判断した場合)、ステップS117で、制御部110は、その未処理の端末情報を記憶部120の端末情報リストから1件読出す。
【0117】
そして、ステップS118で、制御部110は、テレビ受像機100で視聴されていた視聴対象のコンテンツが、端末情報で示される装置(ここでは、携帯端末200)で視聴可能か否かを判断する。
【0118】
具体的には、視聴対象のコンテンツが、放送のコンテンツである場合、当該放送を受信可能なチューナが、端末情報のチューナ種別の情報に含まれているか否かが判断されることによって、視聴可能か否かが判断される。なお、テレビ受像機100で視聴されていたのが地上デジタル放送である場合は、ワンセグ放送のチューナがあれば、視聴可能と判断されることとする。
【0119】
また、視聴対象のコンテンツが、他のサーバなどの機器から受信されたコンテンツである場合、当該コンテンツの種別が、端末情報の再生可能コンテンツの情報に含まれているか否かが判断されることによって、視聴可能か否かが判断される。
【0120】
視聴対象を視聴可能であると判断した場合(ステップS118でYESと判断した場合)、ステップS119で、制御部110は、近距離通信部170を制御して、ステップS112で記憶部120に記憶された中断情報を、当該端末情報のアドレスの装置に送信する。
【0121】
視聴対象を視聴可能でないと判断した場合(ステップS118でNOと判断した場合)、および、ステップS119の後、制御部110は、実行する処理をステップS116の処理に戻す。
【0122】
図5に進んで、端末情報が受信されると、図4のステップS114およびステップS116でYESと判断されて、ステップS118で、視聴対象を視聴可能であると判断された携帯端末に中断情報が送信される。
【0123】
ここでは、視聴対象が地上デジタル放送の1chであり、父の携帯端末200Aおよび息子の携帯端末200Cには地上デジタル放送のワンセグ放送のチューナが設けられているおり、その旨の端末情報がテレビ受像機100に送信されるため、視聴対象を視聴可能であると判断されて、中断情報が送信される。
【0124】
一方、母の携帯端末200Bには、ワンセグ放送のチューナが設けられておらず、その旨の端末情報がテレビ受像機100に送信されるため、視聴対象を視聴不能であると判断されて、中断情報が送信されない。
【0125】
図4に戻って、携帯端末200においては、ステップS221で、制御部210は、近距離通信部270を制御して、他の機器(ここでは、テレビ受像機100)から、中断情報を受信したか否かを検知する。受信していないと検知した場合(ステップS221でNOと判断した場合)、制御部210は、実行する処理をステップS211の前の最初の処理に戻す。
【0126】
一方、中断情報を受信したと検知した場合(ステップS221でYESと判断した場合)、ステップS222で、制御部210は、近距離通信部270で受信された中断情報を記憶部220に一時的に記憶させる。
【0127】
次に、ステップS223で、制御部210は、出力部240に何らかの表示制御をしているか否かを、つまり、画面がオンであるか否かを判断する。画面がオンでないと判断した場合(ステップS223でNOと判断した場合)、ステップS224で、制御部210は、ステップS221で中断情報を受信してから、中断情報のメッセージ表示時間(前述の表1〜表3の中断情報では、3分)が経過したか否かを判断する。
【0128】
メッセージ表示時間が経過していないと判断した場合(ステップS224でNOと判断した場合)、制御部210は、実行する処理をステップS223の処理に戻す。一方、メッセージ表示時間が経過したと判断した場合(ステップS224でYESと判断した場合)、制御部210は、実行する処理をステップS229の処理に進める。
【0129】
中断情報が受信されたときから画面がオンであったり、メッセージ表示時間の間に画面がオンになったりして、画面がオンであると判断した場合(ステップS223でYESと判断した場合)、ステップS225で、制御部210は、出力部240を制御して、継続視聴するか否かをユーザに問合せる選択画面を表示する。
【0130】
図6は、この実施の形態における継続視聴の動作の流れの第1の例の続きを説明するための図である。この図は、図5における携帯端末200A,200Cにおいて中断情報が受信された後の流れを詳細に示す。
【0131】
図6を参照して、父の携帯端末200Aでは、中断情報が受信されたときに画面がオンであるので、図4のステップS223でYESと判断され、ステップS225で、選択画面が表示される。
【0132】
一方、息子の携帯端末200Aは、中断情報が受信されたときには画面がオンでないので、図4のステップS223でNOと判断される。そして、メッセージ表示時間内に画面がオンにされると、図4のステップS224でYESと判断されずに、ステップS223でYESと判断されて、ステップS225で、選択画面が表示される。
【0133】
選択画面には、テレビ受像機100で視聴されていたコンテンツである地上デジタル放送の1chの○放送の△△スポーツを継続して視聴するか否かを確認する旨の文書、「視聴する」ことを選択するためのボタン、および、「視聴しない」ことを選択するためのボタンが表示される。
【0134】
図4に戻って、ステップS226では、制御部210は、操作部230から「視聴する」が選択された旨の操作信号が受信されたか否かを判断する。「視聴する」の操作信号が受信されていないと判断した場合(ステップS226でNOと判断した場合)、ステップS227で、制御部210は、操作部230から「視聴しない」が選択された旨の操作信号が受信されたか否か、または、ステップS221で中断情報を受信してから、中断情報のメッセージ表示時間が経過したか否かを判断する。
【0135】
「視聴しない」の操作信号が受信されておらず、かつ、メッセージ表示時間が経過していないと判断した場合(ステップS227でNOと判断した場合)、制御部210は、実行する処理をステップS226の処理に戻す。一方、「視聴しない」の操作信号が受信された、または、メッセージ表示時間が経過したと判断した場合(ステップS227でYESと判断した場合)、制御部210は、実行する処理をステップS229の処理に進める。
【0136】
「視聴する」の操作信号が受信されたと判断した場合(ステップS226でYESと判断した場合)、ステップS228で、制御部210は、放送受信部260、ネットワーク通信部280または電話網通信部290を制御して、ステップS222で記憶部220に記憶された中断情報に基づき、テレビ受像機100で視聴されていたコンテンツを受信して、出力部240を制御して、受信されたコンテンツを継続して出力する。その後、制御部210は、実行する処理をステップS229の処理に進める。
【0137】
ステップS229では、制御部210は、ステップS222で記憶部220に記憶された中断情報を消去する。その後、実行する処理をステップS211の前の最初の処理に戻す。
【0138】
図6に進んで、父の携帯端末200Aおよび息子の携帯端末200Cに表示された選択画面で「視聴する」が選択された場合、図4のステップS226でYESと判断されて、ステップS228で、中断情報に基づいてテレビ受像機100で視聴されていたコンテンツである地上デジタル放送のワンセグ放送の1chの出力が開始される。
【0139】
一方、父の携帯端末200Aおよび息子の携帯端末200Cに表示された選択画面で「視聴しない」が選択された場合は、図4のステップS227でYESと判断され、いずれも選択されずにメッセージ表示時間が経過した場合は、図4のステップS227でYESと判断され、息子の携帯端末200Cで画面がオンにされずにメッセージ表示時間が経過した場合は、図4のステップS224でYESと判断され、それぞれ、ステップS228に処理が進められずにステップS229に処理が進められるために、ステップS228でテレビ受像機100で視聴されていたコンテンツの出力が開始されることなく、待ち受け画面、または、元の画面に戻る。
【0140】
このように、携帯端末200A,200Cでの選択画面の表示時間を有限とすることで、継続視聴が行なわれない場合に、継続視聴を行なわない旨の操作をしなくても表示時間が経過すると選択画面の表示が終了されるので、無駄な操作をすること無しに無駄な選択画面の表示を終了させることができる。
【0141】
また、ライブ放送のようなリアルタイム性の高いコンテンツの場合は、時間が経ち過ぎると、継続視聴の意味合いが薄れるために、自動的に継続視聴のための処理をキャンセル(選択画面の消去)をしてしまうことにより、利便性を向上させることができる。
【0142】
図4に戻って、ステップS121では、制御部110は、ステップS112で記憶部120に記憶された中断情報およびステップS115で記憶部120に記憶された端末情報をそれぞれ記憶部120から消去する。
【0143】
次いで、ステップS122で、制御部110は、テレビ受像機100をオン状態からスタンバイ状態に切換える制御をする。つまり、テレビ受像機100をスタンバイ状態にする操作がされてから、継続視聴のための処理が終了した後に、テレビ受像機100がスタンバイ状態にされる。その後、制御部110は、実行する処理をステップS101の処理に戻す。
【0144】
図5に進んで、継続視聴のための動作が終了した後、図5の左側のテレビ受像機100の動作の流れの最後である4番目の図で示すように、図4のステップS122の処理が実行されることによって、テレビ受像機100がスタンバイ状態になり、画面表示がオフになる。
【0145】
図7は、この実施の形態における継続視聴の動作の流れの第2の例を説明するための図である。前述した図5においては、テレビ受像機100によって放送局の放送設備300から受信され出力されている放送を携帯端末200A,Cで継続視聴する場合の動作の流れについて説明した。図7においては、テレビ受像機100によってWWWサーバ400から取得され再生されているコンテンツAを携帯端末200Aで継続視聴する場合の動作の流れについて説明する。
【0146】
図7を参照して、図7の左側のテレビ受像機100の動作の流れの1番目の図で示すように、図4のステップS102で、テレビ受像機100がオン状態にされ、WWWサーバ400のインターネットサービスの動画コンテンツであるコンテンツAを再生する操作がされると、テレビ受像機100によって、コンテンツAがWWWサーバ400からWAN900を介して取得され、コンテンツAが再生されて出力部140のディスプレイに表示される。この図では、コンテンツAの全再生時間である1時間0分0秒のうち0時間15分30秒まで再生が進んだことが示されている。
【0147】
図7の例においては、携帯端末200Aが、テレビ受像機100と近距離通信可能な範囲にある、つまり、テレビ受像機100と近距離通信可能である。
【0148】
テレビ受像機100側で、リモコン151で電源ボタンが押下されると、図4のステップS111でYESと判断されて、ステップS113の処理が実行されて、図5の左側のテレビ受像機100の動作の流れの2番目の図で示すように、テレビ受像機100からペアリング済のすべての端末に端末情報取得要求が送信される。ここでは、携帯端末200Aに端末情報取得要求が送信される。
【0149】
携帯端末200A側で、端末情報取得要求が受信されると、図4のステップS211でYESと判断されて、ステップS212の処理が実行されて、図7の右側の携帯端末200の動作の流れの2番目の図で示すように、携帯端末200Aからテレビ受像機100に、端末情報が送信される。
【0150】
テレビ受像機100側で、端末情報が受信されると、図4のステップS114およびステップS116でYESと判断されて、ステップS118で、視聴対象を視聴可能であると判断された携帯端末に中断情報が送信される。
【0151】
ここでは、視聴対象がWWWサーバ400のコンテンツAであり、コンテンツAがmpg形式であるとし、携帯端末200Aでmpg形式のコンテンツが再生可能であり、その旨の端末情報がテレビ受像機100に送信されるとすると、テレビ受像機100によって、携帯端末200が視聴対象を視聴可能であると判断されて、当該携帯端末に中断情報が送信される。
【0152】
携帯端末200Aでは、中断情報が受信されたときに画面がオンであるので、図4のステップS223でYESと判断され、ステップS225で、選択画面が表示される。
【0153】
選択画面には、テレビ受像機100で視聴されていたコンテンツであるWWWサーバ400(URL=http://xxxxxxxxxxxxxx)のコンテンツA(0時間15分30秒まで再生済)を継続して視聴するか否かを確認する旨の文書、「視聴する」ことを選択するためのボタン、および、「視聴しない」ことを選択するためのボタンが表示される。
【0154】
携帯端末200Aに表示された選択画面で「視聴する」が選択された場合、図4のステップS226でYESと判断されて、ステップS228で、中断情報に基づいてテレビ受像機100で視聴されていたコンテンツであるコンテンツA(0時間15分30秒まで再生済)がWWWサーバ400(URL=http://xxxxxxxxxxxxxx)からWAN900を介して取得されて、コンテンツAの出力が開始される。
【0155】
一方、携帯端末200Aに表示された選択画面で「視聴しない」が選択された場合は、図4のステップS227でYESと判断され、ステップS228でテレビ受像機100で視聴されていたコンテンツの出力が開始されることなく、待ち受け画面、または、元の画面に戻る。
【0156】
継続視聴のための動作が終了した後、図7の左側のテレビ受像機100の動作の流れの最後である3番目の図で示すように、図4のステップS122の処理が実行されることによって、テレビ受像機100がスタンバイ状態になり、画面表示がオフになる。
【0157】
図8は、この実施の形態における継続視聴の設定のための画面を示す図である。図8を参照して、継続視聴の設定のための継続視聴設定画面には、継続視聴のための処理を行なうか否かを設定するためのセレクトメニュー付きの第1のテキストボックス、継続視聴のための処理を行なうときに、継続視聴される側の機器で継続視聴をするか否かを確認するための選択画面を表示するか否かを設定するためのセレクトメニュー付きの第2のテキストボックス、および、選択画面の表示時間を入力するための第3のテキストボックスが表示される。
【0158】
第1のテキストボックスにおいては、継続視聴のための処理を行なう旨の「する」、または、継続視聴のための処理を行なわない旨の「しない」を選択可能である。
【0159】
第2のテキストボックスにおいては、継続視聴される側の機器で選択画面を表示する旨の「選択画面表示」、または、継続視聴される側の機器で選択画面を表示させずにすぐに継続視聴を開始させる旨の「すぐに継続視聴」を選択可能である。
【0160】
第3のテキストボックスにおいては、1分から60分までの1分単位で、選択画面の表示時間を設定することが可能である。
【0161】
継続視聴設定画面は、テレビ受像機100の設定画面の1つとして設けられる。テレビ受像機100のリモコン151または操作部130によって、継続視聴設定画面を表示させて、各テキストボックスの設定をすることが可能である。
【0162】
なお、第1のテキストボックスで、継続視聴のための処理を行なわない旨の「しない」が選択された場合、第2のテキストボックスおよび第3のテキストボックスは、グレーアウトされ、設定不能とされる。また、第2のテキストボックスで「すぐに継続視聴」が選択された場合、第3のテキストボックスは、グレーアウトされ、設定不能とされる。
【0163】
次に、この実施の形態におけるコンテンツ視聴システム10によって奏される効果について説明する。
【0164】
携帯端末200の接続状態が確認されてから、中断情報が近距離通信で送信されるので、テレビ受像機100で視聴されていたコンテンツを、テレビ受像機100の近傍で視聴していたユーザが所有する携帯端末でのみ、継続視聴をさせることができる。このため、テレビ受像機100でコンテンツを視聴していたと考えられるユーザの携帯端末を含む携帯端末200にのみ、中断情報を送信でき、無駄な情報を送信すること無しに、続きを見たいであろうユーザが容易に継続視聴できる環境を提供できる。
【0165】
携帯端末200のコンテンツを出力する機能(チューナの有無、ブラウザの有無、再生可能なファイル形式の情報など)を取得して、継続視聴が可能な携帯端末200にのみ中断情報を送信するため、無駄な情報を送信すること無しに、続きを見ることが可能なユーザの携帯端末でのみ容易に継続視聴することができる環境を提供できる。
【0166】
携帯端末200の状態(近距離通信可能か否か)を確認してから中断情報を送信するため、近距離通信可能なユーザの携帯端末でのみ容易に継続視聴することができる環境を提供できる。これらの効果は、携帯端末が複数であっても奏される。
【0167】
予め中断情報を送信しているので、携帯端末200で継続視聴が開始される際に、テレビ受像機100と携帯端末200が通信可能でなくてもよく、携帯端末200で継続視聴が開始される際に、テレビ受像機100と携帯端末200が通信する必要を無くすることができる。
【0168】
また、視聴が中断される側の機器では、中断情報が送信されると、継続視聴される側の機器で継続視聴が開始されるのを待つことなく、継続視聴のための処理を終了させることができるので、その後に、継続視聴される側の機器と連携処理したり、継続視聴される側の機器からの問合せを待機したりする必要を無くすることができる。
【0169】
また、視聴が中断される側の機器および継続視聴される側の機器以外に、特別な機器を設ける必要がないので、システムの構成を簡単にすることができる。
【0170】
次に、上述した実施の形態の変形例について説明する。
(1) 前述した実施の形態においては、視聴が中断される側の機器(テレビ受像機100)と継続視聴される側の機器(携帯端末200)との近距離通信がBluetoothで行なわれることとした。このため、テレビ受像機100および携帯端末200に、Bluetoothで近距離通信を行なうための近距離通信部170,270をそれぞれ設けるようにした。
【0171】
しかし、近距離通信を無線LANで行なうようにする場合は、ネットワーク通信部180,280が近距離通信部170,270の代わりに近距離通信を行なうので、テレビ受像機100および携帯端末200のそれぞれに近距離通信部170,270を設けないようにしてもよい。ただし、テレビ受像機100が接続される家庭内のLAN800に無線LANのアクセスポイントが接続されるようにし、当該アクセスポイントをテレビ受像機100の近辺に設置する必要がある。
【0172】
この場合、テレビ受像機100のネットワーク通信部180が、無線LANのアクセスポイントの機能を有するようにして、テレビ受像機100および携帯端末200が直接通信するようにしてもよい。
【0173】
また、近距離通信をIrDAで行なうようにする場合は、赤外線受信部150および赤外線送受信部250が近距離通信部170,270の代わりに近距離通信を行なうので、テレビ受像機100および携帯端末200のそれぞれに近距離通信部170,270を設けないようにしてもよい。ただし、テレビ受像機100の赤外線受信部150を、携帯端末200の赤外線送受信部250と通信可能な赤外線送受信部に変更する必要がある。
【0174】
(2) 前述した実施の形態においては、中断情報は、コンテンツを特定可能な情報を含むようにした。しかし、これに限定されず、中断情報に、コンテンツそのもののデータを含むようにしてもよい。
【0175】
(3) 前述した実施の形態においては、継続視聴される側の機器(携帯端末200)の画面表示がオフの場合であっても中断情報を送信するようにした。しかし、これに限定されず、継続視聴される側の機器の画面表示がオフの場合は、中断情報を送信しないようにしてもよい。
【0176】
(4) 前述した実施の形態においては、視聴が中断される側の機器であるテレビ受像機100側で、図8で説明した継続視聴設定画面で継続視聴のための設定を行なうようにした。しかし、これに限定されず、継続視聴される側の機器(たとえば、携帯端末200)側で、継続視聴のための設定を行なうようにしてもよい。これにより、継続視聴される側の機器が個人ごとに用いられる機器(たとえば、携帯端末200)であれば、個人ごとに、継続視聴に関してカスタマイズすることが可能となり、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0177】
(5) 前述した実施の形態においては、Bluetoothの通信において、テレビ受像機100がマスターとされ、それ以外の機器(携帯端末200A〜200D)がスレーブとされる。接続確認は、スタンバイ状態への切換え時にテレビ受像機100が、機器探索するようししてもよいし、予めペアリングしたときに、機器情報リストをテレビ受像機100が記憶しておき、スタンバイ状態への切換え時に毎回機器探索しないようにしてもよい。
【0178】
(6) 前述した実施の形態においては、図4で説明したように、テレビ受像機100において、ステップS111で電源操作がされたと判断されてから、ステップS112からステップS121までで継続視聴のための処理を行なった後に、ステップS122で、実際にスタンバイ状態に切換える制御を行なうようにした。
【0179】
しかし、これに限定されず、電源操作がされたと判断された直後に、実際にスタンバイ状態に切換えた後に、継続視聴のための処理を行なうようにしてもよい。
【0180】
(7) 前述した実施の形態においては、テレビ受像機100においてユーザによって電源操作がされることを契機に、継続視聴のための処理を行ない、その後にスタンバイ状態に切換える制御を行なうようにした。しかし、これに限定されず、ユーザによって継続視聴をする旨の操作がされることを契機に、継続視聴のための処理を行ない、その後に電源はオン状態のままとするようにしてもよい。
【0181】
このようにすれば、たとえば、息子は携帯端末200で継続視聴するが、父はテレビ受像機100で続けて視聴する場合など、継続視聴のための処理を行なった場合もテレビ受像機100での視聴を継続したい場合であっても、携帯端末200で継続視聴するための処理を行なうことができる。
【0182】
この場合に、継続視聴をする旨の操作がされたときに、継続視聴させる側の機器だけでなく、テレビ受像機100でも継続して視聴するか否かを確認するようにしてもよい。
【0183】
(8) 前述した実施の形態においては、継続視聴のための処理が終了した後、図4のステップS121で中断情報を消去するようにした。しかし、これに限定されず、中断情報を消去しないで、後で、テレビ受像機100がオン状態とされたときに、記憶部120に記憶された中断情報を利用できるようにしてもよい。これにより、テレビ受像機100でも時間が経過した後に継続視聴することが可能となる。
【0184】
(9) 前述した実施の形態においては、図7では、外部のWWWサーバ400からのコンテンツデータで示されるコンテンツを継続視聴する例を説明した。この外部のWWWサーバ400に替えて、家庭内のホームサーバ600など他のサーバからのコンテンツデータで示されるコンテンツを継続視聴するようにしてもよい。
【0185】
たとえば、ホームサーバ600の場合は、DLNA(Digital Living Network Alliance)ガイドラインに準拠した方式で、動画および音楽などのコンテンツが共有され、テレビ受像機100は、放送コンテンツ以外にこれらのコンテンツをストリーミング再生する機能を必要とする。この場合は、前述したように、表4で説明した再生可能コンテンツを用いられて、継続視聴される側の機器で視聴対象を視聴可能か否かが判断される。
【0186】
(10) 前述した実施の形態においては、視聴が中断される側の機器、および、継続視聴される側の機器が、それぞれ、テレビ受像機100、および、携帯端末200であることとした。しかし、これに限定されず、逆であってもよいし、いずれも携帯端末200であってもよいし、いずれもテレビ受像機であってもよいし、コンテンツ(放送を含む)を視聴可能な他の機器の組合せであってもよい。
【0187】
(11) 前述した実施の形態においては、コンテンツを視聴していた機器の電源がスタンバイ状態に切換えられるときを契機として、継続視聴のための処理を実行するようにした。しかし、これに限定されず、コンテンツの再生の停止、および、放送のチャンネルの切換えを、継続視聴のための処理を行なう契機としてもよい。
【0188】
(12) 前述した実施の形態においては、視聴が中断される側の機器(テレビ受像機100)が、継続視聴される側の機器(携帯端末200)で視聴対象を視聴可能か否かを判断するようにして、視聴可能な機器にのみ、中断情報を送信するようにした。
【0189】
しかし、これに限定されず、視聴が中断される側の機器では、継続視聴される側の機器で視聴対象が視聴可能か否かを判断せずに、すべての近距離通信可能な継続視聴される側の機器に、中断情報を送信するようにして、継続視聴される側の機器が、視聴対象を視聴可能か否かを判断するようにしてもよい。このようにした場合、端末情報取得要求および端末情報は不要となる。
【0190】
(13) 前述した実施の形態においては、継続視聴される側の機器(携帯端末200)で、いかなる処理が行なわれていても、画面がオン状態であれば、図4のステップS225で、確認画面を表示させるようにした。しかし、これに限定されず、視聴が中断される側の機器(テレビ受像機100)から中断情報が送信されてきたときに、画面がオン状態であっても、特定の処理、たとえば、通話処理または他のコンテンツの再生処理が行なわれているときには、確認画面を表示させないようにしてもよい。
【0191】
また、端末情報に携帯端末200で行なわれている処理を示す旨の情報を含めるようにして、テレビ受像機100は、端末情報に基づいて、特定の処理、たとえば、通話処理または他のコンテンツの再生処理が行なわれている携帯端末200には、中断情報を送信しないようにしてもよい。
【0192】
(14) 前述した実施の形態においては、テレビ受像機100の制御部110および携帯端末200の制御部210によって図4の処理で示されるソフトウェアが実行されることにより、それぞれ、制御部110,210に所定の機能を有する部分が構成されるようにした。しかし、これに限定されず、図4の処理で示される機能が、ハードウェアで、制御部110,210に構成されるようにしてもよい。
【0193】
(15) この発明は、コンテンツ視聴システム10の発明、ならびに、当該システムで実行される視聴方法の発明、ならびに、コンテンツ視聴システム10に含まれる視聴が中断される側の機器(たとえば、テレビ受像機100)の発明、ならびに、当該機器で実行される視聴方法の発明および視聴プログラムの発明、ならびに、コンテンツ視聴システム10に含まれる継続視聴される側の機器(たとえば、携帯端末200)の発明、ならびに、当該機器で実行される視聴方法の発明および視聴プログラムの発明、ならびに、それらの視聴プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体の発明として捉えることができる。
【0194】
コンピュータ読取可能な記録媒体としては、磁気テープ、カセットテープ、フレキシブルディスク、ハードディスク等の磁気ディスク、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disk)等の光ディスク、MO(Magneto Optical disk)、MD(登録商標)(MiniDisc)等の光磁気ディスク、ICカード、光カード等のメモリカード、あるいは、マスクROM,EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrionically Erasable and Programmable Read Only Memory)、フラッシュROM等の半導体メモリを含めた、固定的にプログラムを担持する記録媒体であってもよいし、ネットワークからプログラムがダウンロードされるように流動的にプログラムを担持する媒体であってもよい。
【0195】
また、本発明にかかる視聴プログラムは、機器のオペレーティングシステム(OS)の一部として提供されるプログラムモジュールのうち、必要なモジュールを所定の配列で所定のタイミングで呼出して処理を実行させるものであってもよい。その場合、プログラム自体には上記モジュールが含まれずOSと協働して処理が実行される。このようなモジュールを含まないプログラムも、本発明にかかるプログラムに含まれ得る。
【0196】
また、本発明にかかるプログラムは、他のプログラムの一部に組込まれて提供されるものであってもよい。その場合にも、プログラム自体には、上記他のプログラムに含まれるモジュールが含まれず、他のプログラムと協働して処理が実行される。このような他のプログラムに組込まれたプログラムも、本発明にかかるプログラムに含まれ得る。
【0197】
(16) 提供されるプログラム製品は、ハードディスクまたはメモリ(前述の実施の形態では記憶部120,220)などのプログラム格納部にインストールされて実行される。なお、プログラム製品は、プログラム自体と、プログラムが記録された記録媒体とを含む。
【0198】
(17) 今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0199】
10 コンテンツ視聴システム、100 テレビ受像機、110 制御部、120 記憶部、130 操作部、140 出力部、150 赤外線受信部、151 リモコン、160 放送受信部、161 アンテナ、170 近距離通信部、180 ネットワーク通信部、200,200A〜200D 携帯端末、210 制御部、220 記憶部、230 操作部、235 音声入出力部、240 出力部、250 赤外線送受信部、260 放送受信部、261 アンテナ、270 近距離通信部、280 ネットワーク通信部、290 電話網通信部、291 アンテナ、300 放送局の放送設備、301 アンテナ、400 WWWサーバ、500 電気通信事業者の通信設備、600 ホームサーバ、800 LAN、900 WAN。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のコンテンツ視聴装置と1つまたは複数の第2のコンテンツ視聴装置とを含むコンテンツ視聴システムであって、
前記第1のコンテンツ視聴装置および前記第2のコンテンツ視聴装置は、それぞれ、
制御部と、
前記制御部によって制御されてコンテンツ情報を受信する受信部と、
前記制御部によって制御されて他のコンテンツ視聴装置と互いに通信するための通信部と、
前記制御部によって制御されて前記受信部によって受信されたコンテンツ情報に基づくコンテンツを視聴可能なように出力する視聴出力部とを備え、
前記第1のコンテンツ視聴装置の前記制御部は、
前記通信部を制御することによって、通信することが可能な第2のコンテンツ視聴装置を検知する検知手段と、
前記第1のコンテンツ視聴装置でのコンテンツの出力を終了する制御を行なう場合、前記視聴出力部によって出力されているコンテンツの視聴を再開するための視聴再開情報を、前記検知手段によって検知された前記第2のコンテンツ視聴装置に送信するように、前記通信部を制御する送信制御手段とを含み、
前記第2のコンテンツ視聴装置の前記制御部は、
前記第1のコンテンツ視聴装置から送信されてきた前記視聴再開情報を受信するように、前記通信部を制御する受信制御手段と、
前記通信部によって受信された前記視聴再開情報に基づいて、前記第1のコンテンツ視聴装置によって出力されていたコンテンツの続きを出力するよう、前記視聴出力部を制御する出力制御手段とを含む、コンテンツ視聴システム。
【請求項2】
前記第2のコンテンツ視聴装置は、さらに、
前記制御部により用いられる情報を記憶する記憶部と、
ユーザから所定の指示の入力を受付ける入力受付部とを備え、
前記第2のコンテンツ視聴装置の前記制御部は、さらに、
前記通信部によって前記視聴再開情報が受信された場合、当該視聴再開情報を前記記憶部に記憶させる記憶制御手段と、
前記視聴出力部によって何らかの情報が出力されているときに、前記通信部によって前記視聴再開情報が受信された場合、または、前記記憶部に前記視聴再開情報が記憶されているときに、前記視聴出力部によって何らかの情報の出力が開始される場合、前記視聴再開情報に基づくコンテンツの続きを視聴するか否かの問合せをユーザに報知するよう、前記視聴出力部を制御する報知制御手段とを含み、
前記出力制御手段は、前記入力受付部によって前記コンテンツの続きを視聴する指示の入力が受付けられた場合、前記コンテンツの続きを出力する、請求項1に記載のコンテンツ視聴システム。
【請求項3】
制御部と、
前記制御部によって制御されてコンテンツ情報を受信する受信部と、
前記制御部によって制御されて他のコンテンツ視聴装置と互いに通信するための通信部と、
前記制御部によって制御されて前記受信部によって受信されたコンテンツ情報に基づくコンテンツを視聴可能なように出力する視聴出力部とを備え、
前記制御部は、
前記通信部を制御することによって、通信することが可能な他のコンテンツ視聴装置を検知する検知手段と、
コンテンツの出力を終了する制御を行なう場合、前記視聴出力部によって出力されているコンテンツの視聴を再開するための視聴再開情報を、前記検知手段によって検知された前記他のコンテンツ視聴装置に送信するように、前記通信部を制御する送信制御手段とを含む、コンテンツ視聴装置。
【請求項4】
前記制御部は、さらに、
前記検知手段によって検知された前記他のコンテンツ視聴装置から当該他のコンテンツ視聴装置がコンテンツを出力可能であるか否かを示す出力可能情報を取得するよう、前記通信部を制御する取得手段を含み、
前記送信制御手段は、前記通信部によって取得された前記出力可能情報がコンテンツを出力可能であることを示す前記他のコンテンツ視聴装置である場合、当該他のコンテンツ視聴装置に、前記視聴再開情報を送信する制御を行なう、請求項3に記載のコンテンツ視聴装置。
【請求項5】
前記送信制御手段は、前記視聴再開情報とともに、当該視聴再開情報に基づくコンテンツの続きを視聴するか否かの問合せを報知させるための問合せ情報を送信する制御を行なう、請求項3または請求項4に記載のコンテンツ視聴装置。
【請求項6】
前記送信制御手段は、前記視聴再開情報および前記問合せ情報とともに、当該問合せ情報に基づく問合せを報知させる期間を示す報知期間情報を送信する制御を行なう、請求項5に記載のコンテンツ視聴装置。
【請求項7】
前記検知手段は、さらに、前記他のコンテンツ視聴装置から当該他のコンテンツ視聴装置の状態を検知し、
前記制御部は、さらに、
前記状態検知手段によって検知された前記状態が、前記視聴再開情報を送信する予め定められた状態であるか否かを判断する判断手段を含み、
前記送信制御手段は、前記判断手段によって前記視聴再開情報を送信する予め定められた状態であると判断された状態の前記他のコンテンツ装置に、前記視聴再開情報を送信する制御を行なう、請求項3から請求項6までのいずれかに記載のコンテンツ視聴装置。
【請求項8】
制御部と、
前記制御部によって制御されてコンテンツ情報を受信する受信部と、
前記制御部により用いられる情報を記憶する記憶部と、
ユーザから所定の指示の入力を受付ける入力受付部と、
前記制御部によって制御されて他のコンテンツ視聴装置と互いに通信するための通信部と、
前記制御部によって制御されて前記受信部によって受信されたコンテンツ情報に基づくコンテンツを視聴可能なように出力する視聴出力部とを備え、
前記制御部は、
前記他のコンテンツ視聴装置から送信されてきた当該他のコンテンツ視聴装置で視聴されていたコンテンツの視聴を再開するための視聴再開情報を受信するように、前記通信部を制御する受信制御手段と、
前記通信部によって前記視聴再開情報が受信された場合、当該視聴再開情報を前記記憶部に記憶させる記憶制御手段と、
前記視聴出力部によって何らかの情報が出力されているときに、前記通信部によって前記視聴再開情報が受信された場合、または、前記記憶部に前記視聴再開情報が記憶されているときに、前記視聴出力部によって何らかの情報の出力が開始される場合、前記視聴再開情報に基づくコンテンツの続きを視聴するか否かの問合せをユーザに報知するよう、前記視聴出力部を制御する報知制御手段と、
前記入力受付部によって前記コンテンツの続きを視聴する指示の入力が受付けられた場合、前記通信部によって受信された前記視聴再開情報、または、前記記憶部に記憶された前記視聴再開情報に基づいて、前記他のコンテンツ視聴装置によって出力されていたコンテンツの続きを出力するよう、前記視聴出力部を制御する出力制御手段とを含む、コンテンツ視聴装置。
【請求項9】
制御部と、前記制御部によって制御されてコンテンツ情報を受信する受信部と、前記制御部によって制御されて他のコンテンツ視聴装置と互いに通信するための通信部と、前記制御部によって制御されて前記受信部によって受信されたコンテンツ情報に基づくコンテンツを視聴可能なように出力する視聴出力部とを備えるコンテンツ視聴装置で実行されるコンテンツ視聴プログラムであって、
前記通信部を制御することによって、通信することが可能な他のコンテンツ視聴装置を検知するステップと、
コンテンツの出力を終了する制御を行なう場合、前記視聴出力部によって出力されているコンテンツの視聴を再開するための視聴再開情報を、検知された前記他のコンテンツ視聴装置に送信するように、前記通信部を制御するステップとを前記制御部に実行させる、コンテンツ視聴プログラム。
【請求項10】
制御部と、前記制御部によって制御されてコンテンツ情報を受信する受信部と、前記制御部により用いられる情報を記憶する記憶部と、ユーザから所定の指示の入力を受付ける入力受付部と、前記制御部によって制御されて他のコンテンツ視聴装置と互いに通信するための通信部と、前記制御部によって制御されて前記受信部によって受信されたコンテンツ情報に基づくコンテンツを視聴可能なように出力する視聴出力部とを備えるコンテンツ視聴装置で実行されるコンテンツ視聴プログラムであって、
前記他のコンテンツ視聴装置から送信されてきた当該他のコンテンツ視聴装置で視聴されていたコンテンツの視聴を再開するための視聴再開情報を受信するように、前記通信部を制御するステップと、
前記通信部によって前記視聴再開情報が受信された場合、当該視聴再開情報を前記記憶部に記憶させるステップと、
前記視聴出力部によって何らかの情報が出力されているときに、前記通信部によって前記視聴再開情報が受信された場合、または、前記記憶部に前記視聴再開情報が記憶されているときに、前記視聴出力部によって何らかの情報の出力が開始される場合、前記視聴再開情報に基づくコンテンツの続きを視聴するか否かの問合せをユーザに報知するよう、前記視聴出力部を制御するステップと、
前記入力受付部によって前記コンテンツの続きを視聴する指示の入力が受付けられた場合、前記通信部によって受信された前記視聴再開情報に基づいて、前記他のコンテンツ視聴装置によって出力されていたコンテンツの続きを出力するよう、前記視聴出力部を制御するステップとを前記制御部に実行させる、コンテンツ視聴プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−287951(P2010−287951A)
【公開日】平成22年12月24日(2010.12.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−138313(P2009−138313)
【出願日】平成21年6月9日(2009.6.9)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】