サスペンションアセンブリのタイプレート及びフレームハンガ
タンデム車軸構成を形成する第1及び第2の車軸の上方で長手方向に延びる車両フレームレールを支持するための弾性バネ式サスペンションについて説明する。このサスペンションは、車両フレームレールに装着されたフレームハンガアセンブリを含む。フレームハンガアセンブリは、2つの完全バネモジュールを有し、これらの各々が、2つの剪断バネと、平坦な上面を有するピラミッド形を有する漸進的バネレート荷重クッションと、バネを装着するためのバネマウントとを含む。バネマウントにはサドルアセンブリが連結され、サドルアセンブリには釣合い梁が連結され、さらに車軸に連結される。このサスペンションのバネレートは、空気圧サスペンションのように、バネ荷重の関数としてほぼ直線的に増加する。従って、このサスペンションは、ロール安定性を犠牲にすることなく優れた乗り心地を発揮する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に車両サスペンションに関する。より詳細には、本発明は、業務用又は大型運搬トラック用途で使用されるような、弾性バネ式車両サスペンションに関する。
【背景技術】
【0002】
業務用又は大型運搬トラック用途で使用するための単一バネレートサスペンション及び可変バネレートサスペンションが知られている。
【0003】
単一バネレートサスペンションはバネレートが固定されており、一般に、乗り心地の良いサスペンション又は適当なロール安定性を示す硬いサスペンションを実現するレベルに設定しなければならない。この結果、単一バネレートサスペンションでは、選択するバネレートに応じてロール安定性又は乗り心地が損なわれる。
【0004】
可変レートサスペンションは、動作中に複数のバネレートを提供することにより、この単一レートサスペンションの欠陥を克服する。バネ荷重が増加すると、これに対応してバネレートも増加する。
【0005】
業務用又は大型運搬トラック用途で使用するための可変バネレートの弾性バネ式サスペンションの例が米国特許第6,585,286号に記載されており、該特許の開示内容は引用により本明細書に組み入れられる。このサスペンションは、まくらバネ及び補助バネを利用して可変バネレートを実現する。
【0006】
このようなサスペンションのバネレートは、荷重に応じて補助バネが係合又は離脱することにより変化することができる。このようなサスペンションを有するシャーシに軽度の荷重がかかった場合の乗り心地は、定格シャーシ荷重でのロール安定性を犠牲にすることなく極めて良好である。このようなサスペンションを有するシャーシに軽度から中程度に荷重がかかった場合に中程度から重度の道路状況又は動作状態の変化に直面すると、補助バネの頻繁な係合及び離脱が生じることがある。このような補助バネの係合又は離脱ごとに、システムのバネレートが、ストライクスルー効果として知られる急激な変化を経験することがある。結果として、乗り心地が損なわれる恐れがある。グラフで描くとバネレートは不連続であり、補助バネが係合又は離脱する荷重におけるステップ関数として表すことができる。
【0007】
業務用又は大型運搬トラック用途のための従来の弾性バネ式サスペンションでは、これらの弾性バネが、事実上圧縮性の、引張性の、及び/又は剪断性のある荷重を受ける必要がある。引張荷重は、弾性破壊を引き起こす。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】米国特許第6,585,286号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
業務用又は大型運搬トラック用途のための従来のバネ式車両サスペンションに関して上記で特定した状態を考慮すれば、これらの用途のための新たな改善されたサスペンションを提供することが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本明細書では、同じ部分を同じ参照数字で示す図面を参照しながら本発明の例示的な実施形態について説明する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本明細書に開示する原理によって構築された車両サスペンションの側面図である。
【図2】図1に示すフレームハンガアセンブリ及びサドルアセンブリの側面図である。
【図3】図2に示すフレームハンガアセンブリ及びサドルアセンブリの端面図である。
【図4】図1に示すフレームハンガのバネモジュールの側面図である。
【図5】図4に示すフレームハンガバのネモジュールの端面図である。
【図6】図1に示すフレームハンガの側面図である。
【図7】図6に示すフレームハンガの、図6の線7−7に沿って切り取った断面図である。
【図8】例示的な実施形態による剪断バネの斜視図である。
【図8A】図8に示す剪断バネの上面図である。
【図8B】図8に示す剪断バネの側面図である。
【図8C】図8Aに示す剪断バネの、図8Aの線AーAに沿って切り取った断面図である。
【図8D】図8Aに示す剪断バネの、図8Aの線BーBに沿って切り取った断面図である。
【図9】例示的な実施形態による別の剪断バネの斜視図である。
【図10】図1に示す漸進的バネレート荷重クッションの立面図である。
【図11】漸進的バネレート荷重クッションの別の実施形態の斜視図である。
【図12】図1に示すバネマウントの側面図である。
【図13】図12に示すバネマウントの、図12の線13−13に沿って切り取った断面図である。
【図14】図12に示すバネマウントの上面図である。
【図15】図14に示すバネマウントの、図14の線15−15に沿って切り取った断面図である。
【図16】図1に示すサドルアセンブリの側面図である。
【図17】図16に示すサドルアセンブリのサドル部分の側面図である。
【図18】図17に示すサドルの底面図である。
【図19】図17に示すサドルの端面図である。
【図20】図1に示す組み立て式釣合い梁の側面図である。
【図21】図20に示す組み立て式釣合い梁の上面図である。
【図22】本明細書に開示する原理によって構築された別のサスペンションの側面図である。
【図23】本明細書に開示する原理によって構築されたさらに別のサスペンションの側面図である。
【図24A】本明細書に開示する原理によって構築されたサスペンションの動作特性に関するグラフ表示である。
【図24B】本明細書に開示する原理によって構築されたサスペンションの動作特性に関するグラフ表示である。
【図25】本明細書に開示する原理によって構築されたサスペンションに使用するための代替のフレームハンガアセンブリの側面図である。
【図26】例示的な実施形態によるフレームハンガアセンブリの側面図である。
【図27】図26に示すフレームハンガアセンブリの上面図である。
【図28】図26に示すフレームハンガアセンブリの端面図である。
【図29】例示的な実施形態によるバネハウジングの側面図である。
【図30】図29に示すバネハウジングの上面図である。
【図31】図29に示すバネハウジングの端面図である。
【図32】図29に示すバネハウジングの、図29の線A−Aに沿って切り取った断面図である。
【図33】図31に示すバネハウジングの、線B−Bに沿って切り取った断面図である。
【図34】例示的な実施形態による荷重クッションの側面図である。
【図35】図34に示す荷重クッションの上面図である。
【図36】図34に示す荷重クッションの端面図である。
【図37】図34に示す荷重クッションの、図34の線A−Aに沿って切り取った垂直横断面図である。
【図38】図36に示す荷重クッションの、図36の線B−Bに沿って切り取った垂直横断面図である。
【図39】例示的な実施形態によるバネマウントの斜視図である。
【図40】図39に示すバネマウントの上面図である。
【図41】図39に示すバネマウントの底面図である。
【図42】図39に示すバネマウントの端面図である。
【図43】図42に示すバネマウントの、図42の線A−Aに沿って切り取った断面図である。
【図44】図41に示すバネマウントの、図41の線B−Bに沿って切り取った断面図である。
【図45】例示的な実施形態によるサドルの側面図である。
【図46】図45に示すサドルの底面図である。
【図47】図45に示すサドルの端面図である。
【図48】例示的な実施形態によるサドルキャップ端部の斜視図である。
【図49】図48に示すサドルキャップ端部の側面図である。
【図50】図34に示す荷重クッションの例示的なベースプレートを示す図である。
【図51】図34に示す荷重クッションの例示的なレートプレートを示す図である。
【図52】例示的な実施形態による別の荷重クッションの斜視図である。
【図53】例示的な実施形態による別の荷重クッションの斜視図である。
【図54】本明細書に開示する原理によって構築されたサスペンションで得られる動作特性のグラフ表示である。
【図55】例示的な実施形態によるフレームハンガアセンブリの側面図である。
【図56】図55に示すフレームハンガアセンブリの上面図である。
【図57】図55に示すフレームハンガアセンブリの端面図である。
【図58】例示的なサスペンションアセンブリを示す図である。
【図59】例示的なサスペンションアセンブリを示す図である。
【図60】例示的なサスペンションアセンブリを示す図である。
【図61】例示的なサスペンションアセンブリを示す図である。
【図62】例示的なタイプレートを示す図である。
【図63】例示的なサスペンション内で使用できる例示的なフレームハンガを示す図である。
【図64】例示的なサスペンション内で使用できる例示的なフレームハンガを示す図である。
【図65】例示的なサスペンション内で使用できる例示的なフレームハンガを示す図である。
【図66】例示的なサスペンション内で使用できる例示的なフレームハンガを示す図である。
【図67】例示的なサスペンション内で使用できる例示的なフレームハンガを示す図である。
【図68】例示的なサスペンションアセンブリを示す図である。
【図69】雄部分を有する例示的なタイプレートを示す図である。
【図70】一対の例示的なフレームハンガを示す図である。
【図71】例示的なサスペンションアセンブリを示す図である。
【図72】雌部分を有する例示的なタイプレートを示す図である。
【図73】図63に示すフレームハンガの左右側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
1.例示的なサスペンション
図1〜図21に、全体を50で示す車両サスペンション及びその構成部品の実施形態を示す。車両サスペンション50は、車両用タンデム車軸構成の側方に延びる車両車軸(図示せず)の上方で長手方向に延びるC字形の車両フレームレール52を支持するように設計される。代替の実施形態では、車両フレームレール52が、箱形フレームレール、(I形梁を含むフレームレールなどの)I形フレームレール、又は他の何らかの種類のフレームレールを含むことができる。当業者であれば理解するであろうが、本明細書で説明する車両サスペンション50及びその他のサスペンションの構成部品は、車両の両側で対を成している。また、車両車軸の両端には、車両の車輪(図示せず)が既知の方法で装着される。さらに、1又はそれ以上の車両フレームのクロスメンバ(図示せず)により車両フレームレール52を連結することもできる。
【0013】
当業者であれば、サスペンション50及びその構成部品に合わせて構成されたサスペンションを(セミトラクタに連結するトレーラなどの)トレーラのフレームレールに選択的に取り付けできることをさらに理解するであろう。トレーラのフレームレールは、上述したようなフレームレール又は別の種類のフレームレールを含むことができる。
【0014】
本明細書では、以下、別途明確に記載しない限り、「車両」とは車両又はトレーラのことを意味する。従って、例えば、車両フレームは、車両フレーム又はトレーラフレームを意味する。さらに、本明細書では、車両の左側とは、観察者が車両の後部に向き合ったときに観察者の左手側にくる車両の側を意味し、車両の右側とは、観察者が車両の後部に向き合ったときに観察者の右手側にくる車両の側を意味する。さらに、本明細書では、「アウトボード」とは、車両の前部から後部へ走る中心線からより離れた位置を意味するのに対し、「インボード」とは、この中心線により近い位置を意味する。
【0015】
所与の実施形態による車両サスペンション50は、有すること及び/又は提供することに限定されるわけではないが、以下の特徴のうちの1又はそれ以上を有し及び/又は提供することができる。(i)サスペンション50に加わる荷重の増加に応じて連続的に増加する(曲線の途切れない)バネレート、(ii)サスペンション50に加わる荷重の増加に応じてほぼ直線的に増加するバネレート、(iii)釣合い梁78の中央ブッシング76に形成される枢支点に起因する最小車軸間制動荷重伝達及び/又は改善された関節接合、(iv)サスペンション50の1又はそれ以上のバネに最低限しか作用しない又は全く作用しない引張荷重、(v)締結具数の削減、締結具予荷重の臨界を低減する機械継ぎ手、及びサスペンション50の1又はそれ以上のバネにおける引張荷重の排除に起因する改善された耐久性、(vi)定格シャーシ荷重でのロール安定性を犠牲にすることのない、軽荷重シャーシでの優れた乗り心地、(vii)タイヤチェーンの使用に関する制限がないこと、及び(viii)サスペンション50を採用する車両が道路状況又は動作状態の中程度から重度の変動に直面したときの補助バネの係合又は離脱に起因するバネレートの急激な変化がないこと。
【0016】
図1に示すように、サスペンション50は、フレームレール52に既知の方法で装着された2つのバネモジュール56を有するフレームハンガアセンブリ54を含む。これに関して、個々のバネモジュール56は、隣接するフレームレール52にバネモジュールを取り付けるための穴を有するフレーム取り付け部58を含む。
【0017】
バネモジュール56の各々は、上壁62,側壁64、底壁及び66によって定められる窓様開口部60を含む(例えば、図6及び図7も参照)。個々の開口部60内には、側壁64と、開口部内の中心に位置するバネマウント70との間に剪断バネ68が配置される。剪断バネ68は、バネモジュール56内に圧縮状態で装着されることが好ましい。車両の予想最大荷重定格が増加するにつれて、剪断バネ68、側壁64、及びバネマウント70に加わる圧縮荷重も増加することができる。例えば、第1の予想最大荷重定格では、剪断バネ68、側壁64、及び/又はバネマウント70を、約13,000ポンドの荷重で圧縮して装着することができる。別の例として、第1の予想最大荷重定格よりも大きな第2の予想最大荷重定格では、剪断バネ68、側壁64、及び/又はバネマウント70を、約20,000ポンドの荷重で圧縮して装着することができる。
【0018】
また、個々の開口部60内には、バネマウント70と開口部60の上壁62との間に漸進的バネレート荷重クッション72が配置される。以下でより詳細に説明するように、荷重クッション72は、(荷重クッション72が荷重を受けている間)連続的に増加するバネレートを有することが好ましい。
【0019】
本明細書を通じて、バネモジュール56が、剪断バネ68及び漸進的バネレート荷重クッション72を有するものとして説明するが、車両荷重の大きさがフル荷重状態で十分に小さい場合、バネモジュール56は剪断バネ68のみを有していれば(すなわち、漸進的バネレート荷重クッション72を有さない)十分であることが理解されよう。ほんの一例として、フル荷重状態で十分に小さな車両荷重の大きさとは、0ポンド〜8,000ポンド、又は0ポンド〜10,000ポンドとすることができる。
【0020】
個々の開口部60内に含まれるバネマウント70には、2つのサスペンションサドルアセンブリ74が取り付けられる。一方のサドルアセンブリ74は、図3に示すようにバネモジュール56のアウトボード側に配置される。他方のサドルアセンブリ74は、これも図3に示すようにバネモジュール56の反対(インボード)側に配置される。サドルアセンブリ74は、当業では移動梁としても知られている長手方向に延びる組み立て式釣合い梁78の中央ブッシング76に取り付けられる。
【0021】
個々の梁78の両端には、ブッシング管又はキャニスタ80が配置される。梁78の個々の端部は、車両車軸(図示せず)のそれぞれの端部に既知の方法で連結される。
【0022】
図2及び図3に、フレームハンガアセンブリ54及びサドルアセンブリ74の実施形態を示す。この実施形態では、フレームハンガアセンブリ54が2つのバネモジュール56を含み、個々のバネモジュール56は、フレームハンガ82と、2つの剪断バネ68と、漸進的バネレート荷重クッション72と、バネマウント70とを含む。同様に、この実施形態では、個々のサドルアセンブリ74が、サドル部分84とサドルキャップ端部86とを含む。個々のサドルアセンブリ74のサドル部分84は、剪断バネ68及び漸進的バネレート荷重クッション72のための装着面を提供するバネマウント70に連結される。
【0023】
剪断バネ68は、バネマウント70と側壁64との間に取り付けられているが、好ましくは約13,000ポンド〜約20,000ポンドの荷重下で、バネマウント70と側壁64との間で圧縮状態に保たれることが好ましい。換言すれば、剪断バネ68は引張荷重を受けない。こうすることで、このような荷重を受ける弾性バネに比べ、剪断バネ68の疲労寿命が延びる。図示のように、剪断バネ68はまた、剪断状態で作用することによって性能が向上するように全体として斜めに配向される。バネモジュール56内の剪断バネ68の一方又は両方を、この剪断バネ68と同様に構成された別の1又は複数のバネと交換することもできる。
【0024】
漸進的バネレート荷重クッション72は、バネマウント70と開口部60のそれぞれの上壁62との間に装着される。荷重クッション72は、荷重を受けている間に連続的に増加するバネレートを有することが好ましい。従って、サスペンション50は、荷重を受けている間に連続的に増加するバネレートを有する。荷重クッション72は圧縮状態で作用して引張荷重を受けないため、荷重クッション72の疲労寿命も、このような荷重を受ける(弾性バネなどの)他のバネを上回る。
【0025】
図4及び図5には、フルフレームハンガ用バネモジュール56の実施形態を示す。この実施形態では、個々のフルフレームハンガ用バネモジュール56が、フレームハンガ82と、バネマウント70と、2つの剪断バネ68と、漸進的バネレート荷重クッション72(図2参照)とを含む。個々のバネマウント70は、サドルアセンブリ74を取り付けできるようにするためにフレームハンガ82のインボード及びアウトボードにそれぞれ位置する2つのサドル装着ボア114(図12〜図15を参照)を含む(図2及び図3も参照)。
【0026】
開口部60の底壁66は、サスペンション50のリバウンドストップとなっている。この一体化したリバウンド制御により、このような目的のための補助装置の必要性がなくなる。図示のように、緩衝器90を含めて開口部60の底壁66に取り付け、サスペンションがリバウンドした際に発生し得る可聴ノイズをさらに低減することができる。一例として、緩衝器90は、接着剤又は他の(単複の)締結具を使用して底壁66に取り付けることができるエラストマ材料を含むことができる。緩衝器90のエラストマ材料には、後述するエラストマ材料の例を適用することができる。
【0027】
図6及び図7に、フレームハンガ82の実施形態のさらなる詳細を示す。具体的には、図6及び図7には、この実施形態の側壁64がポケット92を含むことを示している。他方の側壁64も、同様に構成されたポケット92(図示せず)を含むことが好ましい。ポケット92が、それぞれの剪断バネ68を位置決めするように最適化された高さ寸法及び幅寸法を有することにより、この実施形態では、剪断バネ68を保持するための選択的に使用できる締結具の必要性がなくなることが好ましい。フレームハンガの開口部60の幅、従ってポケット92間のスパンも、組み立て時に剪断バネ68の圧縮に合わせて最適化されることが好ましい。さらに、ポケット92の深さは、剪断バネ68がストローク全体を通じて動く動作時の剪断バネ68のクリアランスに合わせて最適化される。ポケットの深さを最適化することにより、剪断バネ68の圧縮、及び剪断バネ68と(側壁64内のポケット又はバネマウント70内のポケットなどの)嵌合部材との間の摩擦係数によって与えられる保持力に加え、剪断バネ68の二次的な垂直及び水平の保持力も与えられる。本明細書で開示する主題の範囲には、締結具を必要とする実施形態も含まれるが、好ましい寸法であれば、組み立て時に剪断バネ68を保持するために締結具は必要ない。
【0028】
再び図7を参照すると、個々の開口部60の上壁62は、例えば、垂直平面内に2つの楕円形状を使用し及び/又は含んでドーム様構造94を形成し、被荷重状態中の漸進的バネレート荷重クッション72の膨らみを制御することにより、荷重クッションの有用寿命を延ばすことができる。ドーム様構造94の別の利点は、荷重クッションを損傷する恐れのある潜在的な鋭角の端部が、ドーム様構造94により排除される点である。
【0029】
個々のフレームハンガ82は、図示のように対称設計を有することが好ましい。これにより、個々のフレームハンガ82を車両の左側又は右側のいずれにも配置できるようになる。個々のフレームハンガ82は、あらゆる動作状態においてフレームハンガ82をその関連する車両フレームレールに保持するように最適化されたフレームボルトパターンを有することができる。ボルトパターンの最適化として、例えば、フレームハンガ82をフレームレール52に確実に締め付けるために、及び/又は締結具の伸張を最大化するために必要な締結具の数量を最小化することを挙げることができる。
【0030】
図8、図8A、及び図8Bに、剪断バネ68の実施形態の様々な図を示す。この実施形態では、剪断バネ68が、プレート98に結合された荷重ブロック96で構築される。1つの点では、(エラストマ荷重ブロックなどの)荷重ブロック96が、天然ゴム、合成ゴム、スチレンブタジエン、合成ポリイソプレン、ブチルゴム、ニトリルゴム、エチレンプロピレンゴム、ポリアクリル酸ゴム、高密度ポリエチレン、熱可塑性エラストマ、熱可塑性オレフィン(TPO)、ウレタン、ポリウレタン、熱可塑性ポリウレタン(TPU)、又はその他の種類のエラストマなどのエラストマ材料(すなわちエラストマ)を含むことができる。
【0031】
これに関して、及び具体的には、荷重ブロック96は、米国材料試験協会(ASTM)のD2000 M4AA 717 A13 B13 C12 F17 K11 Z1 Z2と定義されるエラストマを含むことができる。この場合、Z1は天然ゴムを表し、Z2は、所望の剪断速度を達成するために選択されるデュロメータを表す。選択されるデュロメータは、ショアAスケール、ASTM D2240 タイプAスケール、又はASTM D2240 タイプDスケールなどの、所定の予め定められたスケールに基づくことができる。好ましい実施形態では、ショアAスケールによれば、Z2は、例えば70±5であることが好ましい。別の実施形態では、ショアAスケールによれば、Z2は、例えば50〜80の範囲内である。他のZ2及びZ2の範囲の例も可能である。
【0032】
別の点では、(粘性エラストマ荷重ブロックなどの)荷重ブロック96が粘性エラストマ材料を含むことができ、この粘性エラストマ材料は、(i)剪断バネ68が所与の範囲内の荷重下にある場合、及びその荷重が除去された場合には弾性特性を有し、及び(ii)加わる荷重が所与の範囲の最大荷重を超えた場合には、(例えば、元の非荷重形状に戻らない)非弾性特性を有する。所与の範囲は、無荷重から最大予想荷重に所与の閾値を加えた荷重に及ぶことができる。所与の閾値は、考えられる剪断バネ68の過荷重を考慮したものである。一例として、粘性エラストマ材料は、アモルファスポリマー類、半結晶性ポリマー類、及びバイオポリマー類を含むことができる。他の粘性エラストマ材料の例も可能である。
【0033】
1つの実施形態によれば、荷重ブロック96は、1又はそれ以上の充填剤を含むこともできる。この(単複の)充填剤は、荷重ブロック96の性能を最適化することができる。充填剤は、以下に限定されるわけではないが、ワックス、オイル、硬化剤、及び/又はカーボンブラックを含むことができる。このような充填剤は、荷重ブロック96の耐久性を向上させること、及び/又は荷重ブロック96に加わる所与の剪断荷重及び/又は圧縮荷重に対して荷重ブロック96を調整することにより性能を最適化することができる。充填剤の使用を通じた荷重ブロック96の耐久性の改善として、例えば、荷重ブロック96の荷重特性に対して温度上昇を最小化すること、及び/又は荷重ブロック96の保形を最大化することを挙げることができる。
【0034】
剪断バネ68は、例えば、プレート98を鋳型(図示せず)に挿入することにより形成することができる。プレート98の各々は、コーティング材でコーティングすることができる。一例として、このコーティング材は、カルシウムで改質された亜鉛及びリン酸塩を含むことができる。コーティング材は、1平方フィート当たり200ミリグラム〜400ミリグラムのコーティング重量を有することができる。他のコーティング材の例も可能である。コーティングしたプレートに結合剤を塗布して、プレート98を荷重ブロック96に結合することができる。一例として、結合剤は、米国ノースカロライナ州ケーリーのLord Corporation社製のChemlok(登録商標)を含むことができる。他の結合剤の例も可能である。コーティング材の塗布及び/又は結合剤の塗布は、プレート98を鋳型に挿入する前、最中、及び/又は後に行うことができる。コーティング材及び結合剤を塗布した後、(注入可能な形の間に)荷重ブロック材料を鋳型に挿入して荷重ブロック96を形成することができる。
【0035】
好ましい実施形態では、プレート98のあらゆる露出部分(例えば、荷重ブロック材料で覆われていないプレート98の部分)が、荷重ブロック材料以外の手段により腐食から保護される。他の実施形態では、(プレート98の端部などの)プレート98のいくつかの露出部分は腐食から保護されない場合もあるが、プレート98の他のあらゆる露出部分は腐食から保護される。図8C及び図8Dに、剪断バネ68の1つの実施形態、具体的にはプレート98内の貫通穴99の断面図を示す。貫通穴99は、荷重ブロック96を形成する際に、荷重ブロック材料が鋳型を通じてより流れやすくすることができる。
【0036】
上述したように、剪断バネ68は圧縮状態で装着される。図示の実施形態では、剪断バネ68の圧縮が、これらをバネモジュール56の側壁64内の(ポケット92などの)バネポケットと、バネマウント70内に形成されたポケットとの間に装着することによって生じる圧縮荷重に起因する。剪断バネに予荷重をかける他の手段を選択的に使用してもよい。
【0037】
剪断バネ68は、これらの剪断バネレートを通じてサスペンション50の垂直バネレートに寄与する。この垂直バネレートは、サスペンション50の動きの範囲全体にわたって一定である。エラストマ剪断バネを備えたバネモジュールでは、異なるデュロメータ定格を有するエラストマを使用することにより、いずれかの剪断バネ形状が得られるように垂直バネレートをカスタマイズすることができる。
【0038】
剪断バネ68の圧縮バネレートは、組み立てを支援するために、取り付けられ状態に漸近するために、及び車両の加速中又は減速中の剪断バネの圧縮によるサスペンションの長手方向移動を最小限に、好ましくは5ミリメートル未満に保つために、わずかな圧縮範囲にわたって一定となるように設計されることが好ましい。
【0039】
剪断バネ68用のプレート98の各々は、仮に剪断バネ68の剪断バネレートに影響を及ぼしたとしても最小限の影響しか及ぼさない。プレート98は、剪断バネ68の圧縮特性の最適化に使用される。対応する荷重ブロック96を有する追加プレート98を追加することによって剪断バネ68の圧縮率を増加できるのに対し、プレート98及び対応する荷重ブロック96を除去することによって剪断バネ68の圧縮率を減少させることができる。プレート98は、以下に限定されるわけではないが、鉄、鋼鉄、アルミニウム、プラスチック、複合材料、又はその他の何らかの材料を含む様々な好適な材料のいずれかで作製することができる。プレート98の寸法及び形状は、剪断バネ68の好ましい包装、重量、及び美的特性が得られるように、及び剪断バネ68をハンガ内及びバネマウントのポケット内に配置できるように選択することができる。プレート98を完全に、又は少なくとも実質的にエラストマに封入して、これらのプレートの耐腐食性及び嵌合するサスペンション部材における摩擦をさらに強化することができる。
【0040】
1つの実施形態によれば、剪断バネ68の所望の剪断率は、約403N/mm(すなわち1インチ当たり約2,300重量ポンド(すなわちlbf/in))であり、剪断バネ68の初期圧縮バネレートは約6,000N/mm(すなわち約34,200lbf/in)であり、剪断バネ68の最大剪断移動距離は約68.7mm(約2.7インチ)であり、剪断バネ68の設置高さは約83.8mm(約3.3インチ)である。
【0041】
図9には、剪断バネ68の周囲に任意のタブ100を組み込んだ剪断バネ68の1つの実施形態を示している。このタブ100は、組み立て中に剪断バネの正しい配向を確実にする。なお、使用する場合には、このような任意のタブはあらゆる形状、大きさ、又は個数であってよい。
【0042】
図10には、漸進的バネレート荷重クッション72の1つの実施形態を示している。漸進的バネレート荷重クッション72は、バネマウント70とドーム様構造94との間に位置し、バネマウント70に締結具で取り付けることができる。通常、個々の漸進的バネレート荷重クッション72は、(先細壁105、107などの)少なくとも1つの先細壁、及び全体を通じて大きさが異なるほぼ同様の形状の水平断面を有するように設計される。これらの実施形態では、個々の水平断面の形状は他の水平断面とほぼ同様であるが、大きさ又は断面積は他の水平断面と同じではない。大きさの変化係数、又は類似率は、少なくとも1つの先細壁の先細の関数である。水平断面は、包装、重量、又は審美性にとって望ましいいずれの幾何学形状であってもよい。
【0043】
例示的な実施形態によれば、荷重クッション72は、ピラミッドに似せて成形されたエラストマの漸進的バネレート荷重クッションである。これに関して、図10に示す荷重クッション72は、ベースプレート102と、ピラミッドに似せて成形されたエラストマ104と、平坦な上面106とを含む。ベースプレート102は、以下に限定されるわけではないが、鉄、鉄鋼、アルミニウム、プラスチック、及び複合材料を含む様々な好適な材料で作製することができる。ベースプレートの寸法及び形状は、包装、重量、及び審美性にとって望ましいあらゆる寸法又は形状に変えることができる。ベースプレート102は、ベースプレート102をバネマウント70に固定する締結具を位置決めし、全体の質量を最小化し、バネマウント70の上面に適合するような寸法にされることが好ましい。
【0044】
漸進的バネレート荷重クッション72のエラストマ104の大きさ及び寸法は、垂直バネレート要件に合わせて最適化される。この用途では、漸進的バネレート荷重クッション72の垂直バネレートが荷重の増加とともに連続的に増加し、バネレートをバネ荷重の関数として示すグラフ上に途切れのない曲線形状を定める。エラストマ104の大きさ及び寸法は、(平坦な上面106などの)荷重を受ける面の面積の、(ベースプレート102から上面106に至るエラストマ104の4つの壁などの)荷重を受けない拡張自在な面の総面積に対する割合である形状係数に基づくことができる。
【0045】
好ましい漸進的バネレート荷重クッション72は、図示のように、平坦な上面106を有するピラミッドに酷似した形状を有する。この好ましい形状では、漸進的バネレート荷重クッション72の垂直バネレートが、荷重の増加とともに直線的に増加する。1つの実施形態では、エラストマ104の底面の断面が5インチ×6インチ、上面106の断面が0.8インチ×0.8インチ、エラストマ104の高さが3.2インチである。漸進的バネレート荷重クッション72のバネレートは、エラストマ104のデュロメータを変化させることによって最適化することができる。デュロメータを変化させることにより、一群の互換性のある漸進的バネレート荷重クッションを作成することができる。
【0046】
図11に、より大きな耐腐食性を得るとともにバネマウント接合部に摩擦を生じる目的で、ベースプレート102をエラストマ104に完全に封入したエラストマ性漸進的バネレート荷重クッション72の1つの実施形態を示す。代替の実施形態では、ベースプレート102の一部を露出させても(例えば、エラストマ104で覆われていなくても)よい。このベースプレート102の露出部分は、エラストマ104以外の手段により腐食から保護することができる。さらに別の実施形態では、ベースプレート102の露出部分の端部を除き、ベースプレート102の全ての露出部分をエラストマ104以外の手段により腐食から保護することができる。一例として、ベースプレート102は、エラストマ104のピラミッド形部分の最大幅部分の全ての部分を越えて、0.25インチ〜0.5インチ延びることができる。
【0047】
図11に示すように、荷重クッション72は、ベースプレート102に組み込まれた耳部108を有する。個々の耳部108は貫通穴109を含み、ここに締結具を挿入してバネマウント70及び/又はサドルアセンブリ74に締結し、荷重クッション72をサスペンション50内に保持することができる。貫通穴109は、様々な形状のいずれであってもよい。例えば、貫通穴109を矩形とすることができる。この方法では、挿入される締結具は、当業では根角ボルトとして知られている頭部が丸く頸部が四角いボルトを含むことができる。別の例として、貫通穴109を円形とすることができる。この方法では、挿入される締結具は六角頭ボルトを含むことができる。他の好適な締結具及び対応する形状の貫通穴を選択的に使用してもよい。
【0048】
図12〜図15に、個々のバネモジュール56内に含まれるバネマウント70の1つの実施形態を示す。バネマウント70は、上部に漸進的バネレート荷重クッション72を着座させるほぼ平坦な上面110と、バネマウント70の両側に位置する、剪断バネ68を収容するための一対のポケット112と、バネマウント70の両側に位置する、サドル接合部を形成してサスペンションサドル84への取り付けを可能にする一対のサドル装着ボア114とを含む。
【0049】
対向して位置するポケット112は、組み立て時に剪断バネ68を位置決めするような寸法にされることが好ましい。バネマウント70の寸法によってもたらされる、ポケットを分離する水平方向のスパンも、組み立て時の剪断バネ68の所望の圧縮に合わせて最適化される。また、ポケット112の深さは、剪断バネがストローク全体を通じて動く動作時の剪断バネのクリアランスに合わせて最適化することができる。ポケットの深さを最適化することにより、剪断バネの圧縮、及び剪断バネと嵌合部材との間の摩擦係数によって与えられる保持力に加え、剪断バネの二次的な垂直及び水平の保持力も与えられる。本明細書で開示する主題の範囲には、剪断バネ68を保持するために締結具を必要とする実施形態も含まれるが、好ましい寸法であれば、組み立て時に剪断バネ68を保持するために締結具は必要ない。
【0050】
バネマウント70のサドル接合部は、あらゆる動作状態において継ぎ手の完全性を保持するのに望ましい角度を有するバネマウントーサドル機械継ぎ手の雌部分116を形成する。第1の最大荷重に対処するサスペンション内のサドルアセンブリでは、この望ましい角度は約160度であることが好ましい。第1の最大荷重よりも大きな第2の最大荷重に対処するサスペンション内のサドルアセンブリのような代替構成では、望ましい角度は、140度などのように160度未満とすることができる。当業者であれば、バネマウントーサドル機械継ぎ手の雌部分の望ましい角度を、120度〜180度の間のいくつかの角度とすることができることを理解するであろう。
【0051】
剪断荷重にはバネマウントーサドル接合部機械継ぎ手のみによって耐えるので、この継ぎ手が締結具117(図2参照)の直接的な剪断荷重を除去する。バネマウントーサドル接合部機械継ぎ手は、締結具予荷重の臨界を低減するとともに必要な締結具の数を最小化する。締結具117は、各々が根角ボルト、標準的な六角頭ボルト又は六角フランジボルト、或いは他の何らかの種類の締結具を含むことができる。
【0052】
応力集中を最小化するために、バネマウント70のサドル接合部の頂部にはバネマウントフィレット300が含まれることが好ましい。バネマウントフィレット300は、20ミリメートルの半径を有することができる。バネマウントフィレット300は、サドル84がバネマウント70に締結される際に、バネマウント70のサドル接合部の先端における密着を防ぐ。フィレット300は、機械継ぎ手の活性面のみが継ぎ手の傾斜面となることも確実にする。このようにすると、必要な公差が緩和され、鋳肌面を使用して継ぎ手を構築することができる。
【0053】
バネマウント70は、様々な材料のいずれで作製してもよい。好ましい実施形態では、バネマウント70が、D55ダクタイル鋳鉄で作製される。別の実施形態では、バネマウント70を、例えば、別の種類の鉄、鉄鋼、アルミニウム、炭素繊維などの複合材料、又はその他の何らかの材料で作製することができる。
【0054】
図16〜図19に、サスペンション内に含まれるサドルアセンブリ74の1つの実施形態を示す。サドルアセンブリ74は、サドル部分(又はより単純にサドル)84とサドルキャップ端部86とを含む。サドル部分84の中央ハブ接合部には1つのハーフボア119aが形成されてサドルキャップ構成の上半分を形成し、サドルキャップ端部86には別のハーフボア119bが形成されてサドルキャップ構成の下半分を形成する。このサドルキャップ構成のゆったりとした公差により、サドル部分84及びサドルキャップ端部86を含むサドルアセンブリ74を鋳放しで組み立てることができる。この構造は、釣合い梁又はその他の車両部品を取り付けるサドルキャップ接合部を提供し、当業では公知である。サドル部分84及びサドルキャップ端部86の中にサドルキャップボア118を機械加工して、サドルアセンブリ74を釣合い梁78又はその他の部品に取り付ける際に、埋め込みボルト及びナットの形で示す締結具120(図16を参照)がサドル部分84とサドルキャップ端部86を互いに固定できるようにすることができる。
【0055】
図45〜図49に、サドルアセンブリ74内で使用できる別の実施形態を示している。具体的には、図45〜図47にサドル84Aを示し、図48及び図49にサドルキャップ端部86Aを示している。サドル84A及びサドルキャップ端部86Aは、鉄、鋼鉄、アルミニウム、複合材料、又は他の何らかの材料で作製することができ、各々が、当業者にとって既知の鋳造工程で形成される別個の鋳造物を含むことができる。この方法では、サドル84Aが、サドル84Aを鋳造する際に形成される貫通穴84Bを含むことができ、サドルキャップ端部86Aが、サドルキャップ端部86Aを鋳造する際に形成される貫通穴86Bを含むことができる。締結具117などの締結具を貫通穴84B、86Bに挿入して、後でサドルキャップ端部86Aをサドル84Aに締結及び取り付けできるようにすることができる。代替の実施形態では、貫通穴84B及び/又は貫通穴86Bを機械加工によって形成することができる。
【0056】
サドル84、84Aは、サスペンションの動作状態中の部品応力を最小化するとともに部品質量を最小化するために、図示のように立体骨組/トラス様の形状又は構成を有することが好ましい。サドル84、84Aは、バネマウント70又はバネマウント346(図26参照)のサドル装着ボア114と位置を合わせるためのバネマウント装着ボア122をさらに有する。サドル84、84Aは、これらの好ましいバネマウント接合部のための雄部分124を含み、この雄部分124は、バネマウントーサドル接合部機械継ぎ手の対応する雌部分116内に受け入れられるように設計される。サスペンション内で第1の最大荷重に対処するために使用するサドルアセンブリでは、機械継ぎ手の雄部分124のスパン138も160度であることが好ましい。サスペンション内で第2の最大荷重に対処するサドルアセンブリのような代替構成では、機械継ぎ手の雄部分のスパン138は、140度などのように160度未満とすることができる。当業者であれば、スパン138を、120度〜180度の間のいくつかの角度とすることができることを理解するであろう。
【0057】
応力集中を最小化するために、サドル84、84Aのバネマウント接合部の頂部にはサドル円形部302が含まれることが好ましい。サドル円形部302は、バネマウントフィレット300よりも大きくすることができる。好ましい例では、サドル円形部302が、バネマウントフィレット300の半径よりも10ミリメートル大きな半径を有する。従って、バネマウントフィレット300が20ミリメートルの半径を有する場合、サドル円形部302は30ミリメートルの半径を有する。サドル円形部302は、バネマウント70又はバネマウント346がサドル84、84Aに締結される際に、バネマウント接合部の先端におけるサドル84、84Aの密着を防ぐ。サドル円形部302は、機械継ぎ手の活性面のみが継ぎ手の傾斜面となることも確実にする。このようにすると、必要な公差が緩和され、サドル及びバネマウントの鋳肌面を使用して継ぎ手を構築することができる。
【0058】
図20及び図21に、サスペンション50及び本明細書で説明する他のサスペンションで使用できる(移動梁とも呼ばれる)釣合い梁78の1つの実施形態を示す。釣合い梁78は、天板126と、底板128と、側板130と、2つのエンドブッシングハブ80と、1つの中央ブッシングハブ132とを有する組み立て部品であることが好ましい。側板130の中央部分には中央ブッシングハブ132が含まれ、この中には、サドルアセンブリ74に連結するために装着された中央ブッシング134を保持する。エンドブッシングハブ80内には、タンデム車軸(図示せず)に連結するための追加のブッシング136が既知の態様で保持される。
【0059】
釣合い梁78を使用することにより、釣合い梁の中央ブッシング134に形成される実際の枢支点に起因する車軸間制動荷重伝達が最小化される。釣合い梁78を使用することにより、この実際の枢支点による関節接合も向上する。
【0060】
本明細書で説明するサスペンションはモジュール式である。一例として、車両の車高を望むように設定することができる。具体的には、フレーム取り付け穴と剪断バネポケットとの間で、フレームハンガを寸法の異なる別のフレームハンガに変更することによって車両の車高を変更することができる。サドルを、中央ハブ接合部とバネマウント接合部との間の寸法が異なる別のサドルに変更することにより、車両の車高を変更することもできる。また、フレームハンガ及びサドルの両方を、寸法の異なる他のフレームハンガ及びサドルと交換することによって車両の車高を変更することもできる。
【0061】
本明細書で説明する原理は、様々な車軸構成のための様々な弾性バネ式サスペンションにも使用することができる。例えば、釣合い梁を有するタンデム車軸シャーシのための弾性バネ式サスペンションについて説明したが、本原理は、サドルを適当な車軸接合部を有する別のサドルに交換することにより、シングル車軸シャーシ、釣合い梁のないタンデム車軸シャーシ、及び(釣合い梁の有無にかかわらず)トリデム車軸シャーシにまで及ぶ。
【0062】
なお、フレームハンガアセンブリにバネモジュール又は部分的バネモジュールを追加し、或いは漸進的バネレート荷重クッションを、表面積がより大きな及び/又は底面がより大きな平坦な上面(頂部)を有する荷重クッションなどの別の漸進的バネレート荷重クッションと交換することにより、サスペンションの荷重容量をシャーシの大きさに合わせて増加させることができる。或いは、フレームハンガアセンブリからバネモジュール又は部分的バネモジュールを除去し、或いは漸進的バネレート荷重クッションを、表面積がより小さな及び/又は底面がより小さな平坦な上面(頂部)を有する荷重クッションなどの別の漸進的バネレート荷重クッションと交換することにより、サスペンションの荷重容量をシャーシの大きさに合わせて減少させることもできる。
【0063】
2.追加の例示的なサスペンション
図22に、好ましくはタンデム車軸構成を有する業務用又は大型運搬トラックで使用するように設計された別のバネ式サスペンション200を示す。3つの完全バネモジュール56が、フレームハンガアセンブリ202を定める。また、サスペンション200で使用するサドルアセンブリ204は、3つのバネマウント接合部を有する。上記を除き、サスペンション200は、図1に示すサスペンション50と同様のものである。他が全て同一であると仮定すれば、追加のバネモジュール56を使用することにより生み出されるサスペンション200の荷重容量は、図1に示すサスペンション50の荷重容量よりも大きくなる。
【0064】
所与の実施形態によるバネ式サスペンション200は、有すること及び/又は提供することに限定されるわけではないが、以下の特徴のうちの1又はそれ以上を有し及び/又は提供することができる。(i)サスペンション200に加わる荷重の増加に応じて連続的に増加する(曲線の途切れない)バネレート、(ii)サスペンション200に加わる荷重の増加に応じてほぼ直線的に増加するバネレート、(iii)釣合い梁78の中央ブッシングに形成される枢支点に起因する最小車軸間制動荷重伝達及び/又は改善された関節接合、(iv)サスペンション200の1又はそれ以上のバネに最低限しか作用しない又は全く作用しない引張荷重、(v)締結具数の削減、締結具予荷重の臨界を低減する機械継ぎ手、及びサスペンション200の1又はそれ以上のバネにおける引張荷重の排除に起因する改善された耐久性、(vi)定格シャーシ荷重でのロール安定性を犠牲にすることのない、軽荷重シャーシでの優れた乗り心地、(vii)タイヤチェーンの使用に関する制限がないこと、及び(viii)サスペンション200を採用する車両が道路状況又は動作状態の中程度から重度の変動に直面したときの補助バネの係合又は離脱に起因するバネレートの急激な変化がないこと。
【0065】
図23に、好ましくはタンデム車軸構成を有する業務用又は大型運搬トラックで使用するように設計されたバネサスペンションのさらに別の実施形態250を示す。サスペンション250は、フレームハンガアセンブリ254を形成する2つの完全バネモジュール56と、1つの半/部分的バネモジュール252とを有する。2つの完全バネモジュール56は、ほぼ図1及び図22にそれぞれ示すサスペンション50及び200の実施形態に関して上述したように構築される。
【0066】
図23の実施形態では、部分的バネモジュール252が、底壁256を有するフレーム取り付け部分255を含む。漸進的バネレート荷重クッション72が締結具によって保持され、底壁256と、部分的バネモジュール252の一部として含まれるバネマウント70との間に配置される。底壁256は、上述したドーム様構造94のようなドーム様構造を含むことができる。サスペンション250で使用するサドルアセンブリ204は、図22に示すサスペンション200で使用するものと同様のものとすることができる。他が全て同一であると仮定すれば、2つの完全バネモジュール56に加えて部分的バネモジュール252を使用することにより生み出されるサスペンション250の荷重容量は、図1に示すサスペンション50の荷重容量よりも大きくなる。
【0067】
所与の実施形態によるバネ式サスペンション250は、有すること及び/又は提供することに限定されるわけではないが、以下の特徴のうちの1又はそれ以上を有し及び/又は提供することができる。(i)サスペンション250に加わる荷重の増加に応じて連続的に増加する(曲線の途切れない)バネレート、(ii)サスペンション250に加わる荷重の増加に応じてほぼ直線的に増加するバネレート、(iii)釣合い梁78の中央ブッシングに形成される枢支点に起因する最小車軸間制動荷重伝達及び/又は改善された関節接合、(iv)サスペンション250の1又はそれ以上のバネに最低限しか作用しない又は全く作用しない引張荷重、(v)締結具数の削減、締結具予荷重の臨界を低減する機械継ぎ手、及びサスペンション250の1又はそれ以上のバネにおける引張荷重の排除に起因する改善された耐久性、(vi)定格シャーシ荷重でのロール安定性を犠牲にすることのない、軽荷重シャーシでの優れた乗り心地、(vii)タイヤチェーンの使用に関する制限がないこと、及び(viii)サスペンション250を採用する車両が道路状況又は動作状態の中程度から重度の変動に直面したときの補助バネの係合又は離脱に起因するバネレートの急激な変化がないこと。
【0068】
図25に、(取り付け用ブラケットなどの)フレーム接合部302と、(サスペンション取り付け具などの)着脱自在に取り付け可能なバネモジュール304とを含むフレームハンガアセンブリの1つの実施形態300を示す。フレーム接合部302は、締結具310を使用して個々のバネモジュール304を上壁308に取り付けできるようにする下壁306を含む。締結具310は、(上述した)締結具117のように構成することができる。バネモジュール304は、上述したもののような、剪断バネ68と、バネマウント70と、漸進的バネレート荷重クッション72とを含むことができる。
【0069】
この実施形態では、フレームハンガアセンブリ300を使用することにより、例示的なサスペンションシステムのモジュール性が強化される。例えば、バネモジュール304を、サスペンションの垂直バネレートが異なるバネを有する他のバネモジュール304と交換することが容易になる。また、フレーム接合部302に機械加工によって開けられた穴/ボアの位置を修正することにより、複数の車両フレーム構成(すなわち、車高及びフレーム幅)を取り入れることができ、均一な汎用のバネモジュール304を生産できるようになる。この結果、部品の在庫が減少する。これにより、世界中のあらゆる業界標準フレーム構成との互換性も可能となる一方で、組み立ても簡略化される。
【0070】
モジュール式フレームハンガアセンブリ300は、全ての車両フレーム構成に大きさを合わせて適合できるという意味でも汎用とすることができる。この結果、1つのバネモジュール304を、全ての車両フレーム構成に使用することができる。特に異なる車両フレーム構成ごとに様々なフレーム接合部302を使用することもできる。
【0071】
次に、図26〜図28に、別の例示的な実施形態によるフレームハンガアセンブリ330の様々な図を示す。フレームハンガアセンブリ330は、車両用タンデム車軸構成の側方に延びる車両車軸の上方で長手方向に延びる(フレームレール52などの)フレームレールを支持することができる。図26に示すように、フレームハンガアセンブリ330は、フレームハンガ332と、バネモジュール334、335と、バネモジュール334、335のアウトボード側に取り付けられたサドルアセンブリ337とを含む。図27は、フレームハンガアセンブリ330の上面図である。図28は、サドルアセンブリ337、及びバネモジュール334、335のインボード側に取り付けられたサドルアセンブリ339を示している。フレームハンガ332は、締結具309を使用してバネモジュール334、335に取り付けることができる。サドルアセンブリ337、339は、締結具351を使用してバネモジュール334、335に取り付けることができる。締結具309、351は、(上述した)締結具117のように構成することができる。
【0072】
フレームハンガ332は、様々な車両に取り付けるために様々な形で構成することができる。様々な車両は、各々が(車高、フレームレール幅、及び/又はフレームレールの穴パターンなどの)それぞれのフレーム構成を有することができる。第1の構成では、フレームハンガ332が、例えば、(i)第1の壁高、及び(ii)第1のフレームハンガの穴パターンを有する垂直壁338を含むことができる。第2の構成では、フレームハンガ332が、例えば、(i)第2の壁高、及び(ii)第1のフレームハンガの穴パターン又は別のフレームハンガの穴パターンを有する垂直壁338を含むことができる。本明細書では、第2の壁高のほうが第1の壁高よりも高い。このようにして、第1の壁高を有する垂直壁338を有するフレームハンガ332を、第2の壁高を有する垂直壁338を有するフレームハンガ332と交換することにより、及び/又はサドルアセンブリ337、339を、サドルアセンブリ337、339の寸法とは異なる寸法を有するサドルアセンブリと交換することにより、車両の車高を増加させることができる。他の個々のフレームハンガ構成の壁高とフレームハンガの穴パターンとの組み合わせとは異なる壁高及びフレームハンガの穴パターンを配置した構成などの、フレームハンガ332の他の構成も可能である。
【0073】
様々なフレームハンガの穴パターンは、フレームレールのアウトボードの垂直壁のそれぞれのフレームレールの穴パターンに合わせることができる。締結具117などの締結具を、垂直壁338の穴、及びフレームレールのアウトボードの垂直壁を通じて挿入し、後でフレームハンガ332をフレームレールに締結できるようにすることができる。
【0074】
フレームハンガ332は、鉄、鉄鋼、アルミニウム、複合材料、又はその他の何らかの材料で作製することができる。図26に示すように、フレームハンガ332は、第1の下壁端部340及び第2の下壁端部342を有する下壁336を含む。図27に示すように、下壁336は、2組の貫通穴311を含む。貫通穴311の個々の組は、バネモジュール334、335の穴に適合する所与のバネモジュール取り付け穴パターンで配置される。フレームハンガ332は、壁端340から壁端342に延びる垂直壁338も含む。
【0075】
バネモジュール334、335は、各々がバネハウジング344と、バネマウント346と、漸進的バネレート荷重クッション348と、剪断バネ350、352とを含む。バネモジュール334、335は互換性を有するとともに、バネモジュール334、335を車両の左側又は右側に、及びフレームハンガ330の前部又は後部に配置できるように対称性を有することもできる。サドルアセンブリ337、339は、バネマウント346、及び長手方向に延びる組み立て式釣合い梁(すなわち移動梁)(図示せず)の中央ブッシングに取り付けることができる。その後、サドルアセンブリ337、339を、(整備及び/又はサドルアセンブリ337、339の交換などの)様々な理由のいずれかによって、バネマウント346及び/又は釣合い梁から取り外すこともできる。
【0076】
図55〜図57に、フレームハンガ332(図26〜図28参照)をフレームハンガ333に置き換えた実施形態によるフレームハンガアセンブリ330の追加の図を示している。フレームハンガ333は、締結具309を使用してバネモジュール334、335に取り付けることができる。
【0077】
フレームハンガ333は、様々な車両に取り付けるために様々な形で構成することができる。様々な車両は、各々が(車高、フレームレール幅、及び/又はフレームレールの穴パターンなどの)それぞれのフレーム構成を有することができる。第1の構成では、フレームハンガ333が、例えば、(i)第1の壁高、及び(ii)第1のフレームハンガの穴パターンを有する垂直壁341を含むことができる。第2の構成では、フレームハンガ333が、例えば、(i)第2の壁高、及び(ii)第1のフレームハンガの穴パターン又は別のフレームハンガの穴パターンを有する垂直壁341を含むことができる。本明細書では、第2の壁高のほうが第1の壁高よりも高い。このようにして、第1の壁高を有する垂直壁341を有するフレームハンガ333を、第2の壁高を有する垂直壁341を有するフレームハンガ333と交換することにより、車両の車高を増加させることができる。他の個々のフレームハンガ構成の壁高とフレームハンガの穴パターンとの組み合わせとは異なる壁高及びフレームハンガの穴パターンを配置した構成などの、フレームハンガ333の他の構成も可能である。
【0078】
様々なフレームハンガの穴パターンは、フレームレールのアウトボードの垂直壁のそれぞれのフレームレールの穴パターンに合わせることができる。締結具117などの締結具を、垂直壁341の穴、及びフレームレールのアウトボードの垂直壁を通じて挿入し、後でフレームハンガ333をフレームレールに締結できるようにすることができる。
【0079】
フレームハンガ333は、鉄、鉄鋼、アルミニウム、複合材料、又はその他の何らかの材料で作製することができる。図55に示すように、フレームハンガ333は、第1の下壁端部380及び第2の下壁端部381を有する下壁382を含む。図27に示すように、下壁382は、2組の貫通穴383を含む。貫通穴383の個々の組は、所与のバネモジュール取り付け穴パターンで配置される。下壁382は、フレームハンガ333を(フレームレール52などの)車両フレームレールの下側に取り付けるための穴384を含むこともできる。垂直壁341は、壁端380から壁端381に延びる。
【0080】
次に、図29〜図31に、バネハウジング344の1つの実施形態の様々な図を示す。バネハウジング344は、鉄、鋼鉄、アルミニウム、複合材料、又はその他の何らかの材料で作製することができる。好ましい実施形態では、バネハウジング344は、当業者にとって既知の鋳造法を通じて作製された鋳造物であることが好ましい。代替の実施形態では、バネハウジング344を、複数の鋳造物及び/又は鍛造物から製造することができる。図30及び図33に示すように、バネハウジング344は、バネハウジング344の重量を軽減するための金属節約部分である窪み357を含む。
【0081】
バネハウジング344は、バネマウント346と、荷重クッション348と、剪断バネ350、352とを取り付けることができる内側部分345を含む。内側部分345は、底壁354、上壁356、及び側壁358、360によって少なくとも部分的に定めることができる。上壁356は、フレームハンガ332又は333の(貫通穴311又は383などの)貫通穴のパターンと同じ穴パターンで配置された貫通穴370を有することが好ましい。上壁356は、フレームレール及び/又はフレームレールの下側ガセットの底部側の貫通穴に合わせた貫通穴371を有することもできる。貫通穴311又は383、及び貫通穴370を通じて締結具309を挿入し、バネモジュール334、335をフレームハンガに締結及び取り付けできるようにすることができる。代替構成では、貫通穴370の代わりに、上壁356を貫通しないネジ穴をバネハウジング344に使用することができる。
【0082】
図32及び図33は、バネハウジング344の断面図である。これらの図に示すように、バネハウジング344は、バネハウジングポケット364、366と、上壁356内のドーム様構造368とを含む。ドーム様構造368は、荷重クッション348が荷重を受けているときの荷重クッション348の膨張を制御して、荷重クッション348の有用寿命を延ばすことができる。ドーム様構造368は、荷重クッション348が上壁356に接触したときに荷重クッション348を損傷する恐れのある鋭角の端部も排除する。
【0083】
ポケット364の高さ、幅及び奥行き寸法は、剪断バネ350を位置決めするように最適化されることが好ましく、ポケット366の高さ、幅及び奥行き寸法は、剪断バネ352を位置決めするように最適化されることが好ましい。ポケット364、366間のスパン372は、組み立て時に剪断バネ350、352の圧縮に合わせて最適化されることが好ましい。剪断バネ350、352の圧縮は、例えば、約13,000ポンド〜約20,000ポンドの荷重とすることができる。さらに、ポケット364、366の深さは、剪断バネ350、352がストローク全体を通じて動く動作時のこれらのバネのクリアランスに合わせて最適化されることが好ましい。ポケットの深さを最適化することにより、剪断バネ350、352の圧縮、及び剪断バネ350、352と嵌合部材(例えば、ポケット364、366とバネマウント346)との間の摩擦係数によって与えられる保持力に加え、剪断バネ350、352の二次的な垂直及び水平の保持力も与えられる。本明細書で開示する主題の範囲には、剪断バネ350、352を保持するために締結具を必要とする及び/又は使用する実施形態も含まれるが、好ましい寸法を使用すれば、組み立て時に剪断バネ350、352を保持するために締結具は必要ない。
【0084】
図26及び図29には、緩衝器を使用しないバネハウジング344を示している。しかしながら、代替の実施形態では、バネハウジング344が、底壁354の上方に緩衝器を含むことができる。このような緩衝器は、上述した緩衝器90のように構成することができる。
【0085】
次に、図34〜図38に、漸進的バネレート荷重クッション348の実施形態の様々な図を示す。図37に示すように、荷重クッション348は、ベースプレート400と、レートプレート402と、第1のクッション部分406及び第2のクッション部分408を含むクッション材404とを含む。ベースプレート400は、上部側410と、底部側412と、上部側410と底部側412との間にある複数の端部414とを含む。同様に、レートプレート402は、上部側416と、底部側418と、上部側416と底部側418との間にある複数の端部420とを含む。
【0086】
図50及び図51に、ベースプレート400及びレートプレート402の実施形態の平面図をそれぞれ示す。図50及び図51に示すように、ベースプレート400及びレートプレート402は、荷重クッション348の製造中にクッション材404がプレート400、402を通過できるようにする貫通穴422を各々が有する。ベースプレート400は、荷重クッション348をバネマウント346に装着できるようにするための貫通穴426を有する耳部424を含む。好ましい実施形態では、耳部424が、ベースプレート400の中心線の両側でオフセットされる。代替の実施形態では、耳部424の中心線を、ベースプレート400の中心線と同じものとすることができる。耳部424を通じて締結具362を挿入し、バネマウント346及び/又はサドルアセンブリ337、339に締結して、バネハウジング344内に荷重クッション348を保持することができる。
【0087】
ベースプレート400及びレートプレート402は、鉄鋼、アルミニウム、鉄、プラスチック、複合材料、又はその他の何らかの材料などの様々な材料のいずれかで作製することができる。例示的な実施形態によれば、端部414、420が、各々6.35mm(約0.25インチ)の高さを有し、ベースプレート400が、152.4mm(6.0インチ)の長さ及び152.4mmの幅を有し、レートプレート402が、152.4mmの長さ及び152.4mmの幅を有する。ベースプレート400の例示的な長さ及び幅寸法は、耳部424の寸法を考慮していない。当業者であれば、プレート400、402が上記以外の寸法を有することができると理解するであろう。
【0088】
図38は、図36に示す荷重クッションの線B−Bに沿って切り取った垂直断面図である。図38に示すように、クッション部分406は、平坦な上面428を有する。例示的な実施形態によれば、クッション部分406の個々の垂直断面は、図38に示す先細端部430、432のような2つの先細端部を有する。また、クッション部分406は、全体を通じて大きさが異なる同様の形状の水平断面を有する。具体的には、個々の水平断面の形状は他の水平断面とほぼ同様であるが、大きさ又は断面積は他の水平断面と同じではない。水平断面の大きさの変化係数(例えば類似率)は、先細の関数である。クッション部分406の最大水平断面がレートプレート402の上部側416に結合されることが好ましいのに対し、クッション部分406の最小断面は上面428であることが好ましい。クッション部分406の水平断面は、包装、重量、又は審美性にとって望ましい(円形、矩形、又は三角形などの)いずれの幾何学形状であってもよい。図52及び図53に、ベースプレート400と、レートプレート402と、クッション部分406、408とを含むクッション材404を有する荷重クッションの代替の実施形態を示す。
【0089】
クッション部分406の大きさ及び寸法は、上述した形状係数に基づくことができる。クッション部分406がピラミッド形状を有する1つの実施形態によれば、及び一例として、クッション部分406の最大水平断面は155.4mm(約6.1インチ)の長さ及び155.4mmの幅を有し、クッション部分406の最小断面は45.7mm(約1.8インチ)の長さを有し、クッション部分406の高さは83mm(約3.3インチ)である。当業者であれば、クッション部分406が他の寸法を選択的に有することができると理解するであろう。
【0090】
クッション部分408は、レートプレート402の水平断面形状と同様の形状を有することが好ましい。クッション部分408のこれらの水平断面は、レートプレート402の寸法と実質的に同様の寸法を有することができる。この場合、実質的に同様とは、±15パーセントのことである。レートプレート402が(角に丸みがあるかどうかに関わらず)矩形形状である例示的な実施形態によれば、クッション部分408の(単複の)最大水平断面が155.4mmの長さ及び155.4mmの幅を有することができるのに対し、クッション部分408の(単複の)最小水平断面は145.4mm(約5.7インチ)の長さ及び145.4mmの幅を有することができる。
【0091】
この実施形態では、クッション材404は、様々な材料のいずれを含んでもよい。1つの点では、クッション材404が、天然ゴム、合成ゴム、スチレンブタジエン、合成ポリイソプレン、ブチルゴム、ニトリルゴム、エチレンプロピレンゴム、ポリアクリル酸ゴム、高密度ポリエチレン、熱可塑性エラストマ、熱可塑性オレフィン(TPO)、ウレタン、ポリウレタン、熱可塑性ポリウレタン(TPU)、又はその他の種類のエラストマなどのエラストマを含むことができる。これに関して、及び具体的には、クッション材404は、ASTM D2000 M4AA 621 A13 B13 C12 F17 K11 Z1と定義されるエラストマを含むことができ、Z1は、所望の圧縮率曲線を達成するために選択されるデュロメータを表す。選択されるデュロメータは、ショアAスケール、ASTM D2240 タイプAスケール、又はASTM D2240 タイプDスケールなどの、所定の予め定められたスケールに基づくことができる。好ましい実施形態では、ショアAスケールによれば、Z1は、例えば70±5であることが好ましい。別の実施形態では、ショアAスケールによれば、Z1は、例えば50〜80の範囲内である。他のZ1の例も可能である。
【0092】
別の点では、クッション材404が、無荷重から荷重クッションに加わる最大予想荷重に所与の閾値を加えた範囲内の荷重が荷重クッション348にかかっているときに弾性特性を有する粘性エラストマ材料を含むことができる。所与の閾値は、考えられる荷重クッション348の過荷重を考慮したものである。一例として、粘性エラストマ材料は、アモルファスポリマー類、半結晶性ポリマー類、及びバイオポリマー類を含むことができる。
【0093】
荷重クッション348は、ベースプレート400及びレートプレート402を鋳型(図示せず)に挿入することによって形成することができる。ベースプレート400及びレートプレート402は、(上述したような)コーティング材でコーティングすることができる。コーティングしたプレートに結合剤を塗布して、このプレートをクッション材404に結合することができる。コーティング材の塗布及び/又は結合剤の塗布は、プレート400、402を鋳型に挿入する前、最中、及び/又は後に行うことができる。コーティング材及び結合剤を塗布した後、クッション材404を鋳型に挿入することができる。クッション材404は、端部414、420、又は少なくとも端部414、420の大部分を覆うことが好ましい。一例として、端部414、420の大部分とは、プレート400、402を鋳型内に配置するために使用する押さえ部分を除く、端部414、420の全ての部分を含むことができる。端部414、420におけるクッション材404の厚みは、1.5mm(約0.06インチ)とすることができる。
【0094】
当業者であれば、サスペンション50、200、250、300で使用する荷重クッションを荷重クッション348のように構成できることを理解するであろう。当業者であれば、荷重クッション348を、レートプレート402と同様の1又はそれ以上の追加のレートプレートを含めて、及び追加のレートプレートごとにクッション部分408と同様のそれぞれのクッション部分を含めて構成できることも理解するであろう。このような代替構成では、個々の追加のレートプレートが、クッション材404よりも先に鋳型に挿入される。
【0095】
次に、図39〜図44に、バネマウント346の1つの実施形態の様々な図を示す。バネマウント346は、側面452、454を含む。バネマウント346は、側面452、454を車両のインボード側又はアウトボード側の両方に使用できるように、対称性を有することができる。サスペンション50、200、250、300で使用するバネマウント70は、このバネマウント346のように構成することができる。
【0096】
バネマウント346は、上部に(荷重クッション348などの)荷重クッションを着座させるほぼ平坦な上面464と、壁部466、468とを含む。平坦な上面464の高さを、壁部466、468の頂部よりも低くすることにより、より背の高い荷重クッションを使用できるようになる。代替構成では、上面464を壁部466、468と同じ高さにすることができる。
【0097】
図43に示すように、バネマウント346は、バネマウント346の両側に配置された一対のポケット470、472を含む。ポケット470、472は、組み立て時に剪断バネ350、352を位置決めするような寸法にされることが好ましい。ポケット470、472を分離する水平スパン471は、組み立て時の剪断バネ350、352の所望の圧縮に合わせて最適化される。ポケット470、472の深さは、剪断バネ350、352がストローク全体を通じて動く動作時の剪断バネ350、352のクリアランスに合わせて最適化することができる。ポケットの深さを最適化することにより、剪断バネ350、352の圧縮、及び剪断バネ350と(ポケット364、470などの)嵌合部材との間の摩擦係数並びに剪断バネ352と(ポケット366、472などの)嵌合部材との間の摩擦係数によって与えられる保持力に加え、剪断バネ350、352の二次的な垂直及び水平の保持力も与えられる。本明細書で開示する主題の範囲には、剪断バネ350、352を保持するために締結具を必要とする実施形態も含まれるが、スパン471、ポケット470、472の深さ、スパン372、ポケット364、366の深さ、及び剪断バネ350、352の長さが好ましい寸法であれば、組み立て時に剪断バネ350、352を保持するために締結具は必要ない。
【0098】
図39及び図40に示すように、バネマウント346は、(i)所与の角度を有する機械継ぎ手の雌部分を形成するアウトボードサドル接合部456と、(ii)所与の角度を有する別の機械継ぎ手の雌部分を形成するインボードサドル接合部458と、(iii)アウトボードサドル装着ボア460と、(iv)インボードサドル装着ボア461と、(iv)荷重クッション装着ボア462とを含む。サドル装着ボア460、461は、それぞれサドル接合部456、458の一部である。サドル337、339の装着ボア及びサドル装着ボア460、461に挿入された締結具により、サドル337、339をバネマウント346に取り付けできるようになる。
【0099】
図44に、あらゆる動作状態において継ぎ手の完全性を保持するのに望ましい角度を有するバネマウントーサドル機械継ぎ手の雌部分482を示す。一例として、第1の最大荷重に対処するサスペンション内のサドルアセンブリでは、この望ましい角度は約160度であることが好ましい。別の例として、第1の最大荷重よりも大きな第2の最大荷重に対処するサスペンション内のサドルアセンブリでは、望ましい角度は、(140度などの)160度未満とすることができる。剪断荷重にはバネマウントーサドル接合部機械継ぎ手のみによって耐えるので、この継ぎ手が締結具351(図26参照)の直接的な剪断荷重を除去する。バネマウントーサドル接合部機械継ぎ手は、締結具予荷重の臨界を低減するとともに必要な締結具の数を最小化する。当業者であれば、望ましい角度は、120度〜180度の間のいくつかの角度とすることができることを理解するであろう。
【0100】
応力集中を最小化するために、サドル接合部456、458の頂部にはバネマウントフィレット480を含めることができる。例示的な実施形態によれば、フィレット480が20ミリメートルの半径を有する。フィレット480は、サドル337、339がサドル接合部456、458にそれぞれ締結される際に、サドル接合部456、458の先端における密着を防ぐ。フィレット480は、機械継ぎ手の活性面のみが継ぎ手の傾斜面となることを確実にする。このようにすると、必要な公差が緩和され、鋳肌面を使用して継ぎ手を構築することができる。
【0101】
次に、代替構成では、2つのネジ山付き端部を有するU字形ボルトなどのU字形ボルトを使用して、バネモジュール334、335を車両のフレームレールに取り付けることができる。この代替構成には、フレームハンガ332又は333は不要である。一例として、2つのU字形ボルトを、ネジ山付き端部が下向きの方向に延びる状態でフレームレールの上部側に被せて配置し、その後バネハウジング344の両端にある装着穴370を通じて挿入することができる。U字形ボルトのネジ山付き端部にナットを取り付けて、バネハウジング344がフレームレールと接触するように保つことができる。バネハウジング335も、同様の方法でフレームレールに取り付けることができる。
【0102】
さらに、特にタンデム車軸構成を有する業務用又は大型運搬トラックで使用するための代替構成では、フレームハンガ332及び/又は333を、(バネモジュール334のように構成された3つのバネモジュール、又はバネモジュール334のように構成された2つのバネモジュール及び部分的バネモジュール252のように構成された1つのバネモジュールなどの)3つのバネモジュールを取り付けできるようにすることができる。この代替構成では、3つのバネモジュールの各々におけるそれぞれのバネマウントに着脱自在に取り付け可能なサドルアセンブリを提供することができる。例えば、他が全て同一であると仮定すれば、3つのバネモジュールを使用することにより、サスペンション330(図26を参照)よりも大きな車両サスペンションの荷重容量を生み出す方法が得られる。
【0103】
次に、図58及び図59は、例示的なサスペンションアセンブリ500の斜視図である。具体的には、図58にサスペンションアセンブリ500のアウトボード側を示し、図59にサスペンションアセンブリ500のインボード側を示している。図58に示すように、サスペンションアセンブリ500は、フレームハンガ502、504と、タイプレート506と、移動梁508と、サドルアセンブリ510とを含む。図59に示すように、サスペンションアセンブリ500は、フレームハンガ502、504と、タイプレート506と、移動梁508と、サドルアセンブリ532とを含む。図59には、取り付け穴の組564を含むフレームハンガ502、及び取り付け穴の組566を含むフレームハンガ504も示している。図58には、取り付け穴の組564、566のアウトボード側を示している。
【0104】
フレームハンガ502、504には、締結具の組によってタイプレート506を取り付けることができる。タイプレート506は、(i)フレームハンガ502又はその一部、(ii)フレームハンガ504又はその一部、(iii)タイプレート506、を整備(例えば修理又は交換)するために、1又はそれ以上のフレームハンガ502、504から除去することができる。これに関して、タイプレート506は、フレームハンガ502、504に着脱自在に取り付けることができる。フレームハンガ502、504にタイプレート506を取り付けることにより、取り付け穴の組564、566が単一のより大きな取り付け穴の組として機能できるようにとなる。単一のより大きな取り付け穴の組の利点は、取り付け穴の組564、566を、少ない締結具で使用する場合には取り付け穴の数を少なくして構成し、及び/又は小型の締結具とともに使用する場合には穴の大きさを小さくして構成できる点である。
【0105】
次に、図60は、サスペンションアセンブリ500のアウトボード側を示す立面図であり、図61は、サスペンションアセンブリ500のインボード側を示す立面図である。図60及び図61に示すように、フレームハンガ502は窓様開口部512を含み、この開口部内には、バネマウント518と、剪断バネ520、526と、漸進的バネレート荷重クッション521とが含まれる。同様に、フレームハンガ504は窓様開口部514を含み、この開口部内には、フレームハンガ504は、バネマウント516と、剪断バネ522、524と、漸進的バネレート荷重クッション530とが含まれる。フレームハンガ502、504のバネマウント、荷重クッション、及び剪断バネは、本明細書内で別のフレームハンガに関して説明したいずれかのバネマウント、荷重クッション、及び剪断バネのように構成することができる。バネマウント516、518には、サドルアセンブリ510、532を取り付けることができる。サドルアセンブリ510、532は、サドルアセンブリ74又は204のように構成及び機能することができる。
【0106】
次に、図62にタイプレート506を示す。図62に示すように、タイプレート506は、取り付け穴の組507、509を含む。取り付け穴の組507、509は、タイプレート506の第1の側から第2の側まで貫く貫通穴を含むことができる。或いは、取り付け穴の組507、509は、タイプレート506を貫く距離の途中までしか延びなくてもよい。取り付け穴の組507、509は、ネジ山付きであってもよく、又はネジ山付きでなくてもよい。
【0107】
タイプレート506は、タイプレート506内を通る水平及び垂直の中心線に関して対称性を有することができる。図62に示すように、取り付け穴の組507、509は、各々が3つの穴を含む。代替の実施形態では、取り付け穴の組507、509が、各々(1つ又は2つの穴などの)3つよりも少ない数の穴、又は3つよりも多い数の穴を含むことができる。本明細書でタイプレートを使用しているものとして説明するあらゆるサスペンションのタイプレートは、複数の別個のプレートを含むことができ、またこれらの別個のプレートの各々をタイプレート506のように構成し、様々な取り付け穴の組の穴が整列するように積み重ねて、これらの穴を締結具が通過できるようにすることができる。
【0108】
タイプレート506は、様々な材料のいずれで作製してもよい。例えば、タイプレート506を、高強度低合金鋼などの鉄鋼で作製することができる。別の例として、タイプレート506を、鉄、アルミニウム、炭素繊維、或いはその他の何らかの材料又は材料の組み合わせで作製することができる。
【0109】
次に、図63に、フレームハンガ504の詳細を示す。図63に示すように、フレームハンガ504は、開口部514と、フレームハンガ底部545と、フランジ549と、フランジ549のアウトボード側及びインボード側にそれぞれ位置する外側壁541、543とを含む。図63は、フランジ549のインボード側を示している。フランジ549は、取り付け穴の組552を含む。この取り付け穴の組552は、タイプレート506の取り付け穴の組に対応することができる。これに関して、取り付け穴の組552及びその対応するタイプレート506の取り付け穴の組を通じて締結具の組を挿入し、タイプレート506をフレームハンガ504に取り付けることができる。
【0110】
開口部514は、上壁540、側壁542、544、及び底壁546によって少なくとも部分的に定められる。側壁544はポケット548を含む。側壁542もポケット(図示せず)を含むことができる。側壁542、544のポケットは、ポケット92のように構成及び機能することができる。
【0111】
ポケット548の所与の中心を1つの中心線が通過し、側壁542のポケットの所与の中心を別の中心線が通過する。これらの2つの中心線は、この2つの中心線を単一の中心線550として表すことができるように一致する(すなわち、空間内の同じ相対位置又は同じ領域を占める)ことが好ましい。或いは、ポケット548の所与の中心を通過する中心線が、側壁542のポケットの所与の中心を通過する中心線と実質的に一致する。本明細書では、2つの中心線が実質的に一致すると言う場合、これらの2つの中心線は平行であり、互いに38.1mm(約1.5インチ)の範囲内にある。
【0112】
次に、図73では、(点539で表す)中心線550又はポケット548の所与の中心及び側壁542のポケットの所与の中心を通過する実質的に一致する中心線を含む(破線537で示す)面が、フレームハンガ底部545に平行であり、又は実質的に平行である。この面は、ポケット548の所与の中心、側壁542のポケットの所与の中心、及びフランジ549を通過する。この面は、フレームハンガ504にタイプレート506が取り付けられている場合にはタイプレート506も通過する。面がフレームハンガ底部に実質的に平行な1つの実施形態では、フレームハンガ底部に平行な線がこの面と交差し、交差により形成される鋭角が5度(すなわち300分)を超えないようにされる。
【0113】
次に、図64に、フレームハンガ502の詳細を示す。図64に示すように、フレームハンガ502は、開口部512と、フレームハンガ底部561と、フランジ553と、フランジ553のアウトボード側及びインボード側にそれぞれ位置する外側壁557、559とを含む。図64は、フランジ553のインボード側を示している。フランジ553は、取り付け穴の組551を含む。この取り付け穴の組551は、タイプレート506の取り付け穴の組に対応することができる。これに関して、取り付け穴の組551及びその対応するタイプレート506の取り付け穴の組を通じて締結具の組を挿入し、タイプレート506をフレームハンガ502に取り付けることができる。
【0114】
開口部512は、上壁552、側壁554、556、及び底壁558によって少なくとも部分的に定められる。側壁554はポケット560を含む。側壁556もポケット(図示せず)を含むことができる。側壁554、556のポケットは、ポケット92のように構成及び機能することができる。
【0115】
ポケット560の所与の中心を1つの中心線が通過し、側壁556のポケットの所与の中心を別の中心線が通過する。これらの2つの中心線は、この2つの中心線を単一の中心線562として表すことができるように一致する(すなわち、空間内の同じ相対位置又は同じ領域を占める)ことが好ましい。或いは、ポケット560の所与の中心を通過する中心線が、側壁556のポケットの所与の中心を通過する中心線と実質的に一致する。
【0116】
中心線562又はポケット560の所与の中心及び側壁556のポケットの所与の中心を通過する実質的に一致する中心線を含む(破線537で示す)面は、フレームハンガ底部561に平行であり、又は実質的に平行である。この面は、ポケット560の所与の中心、側壁556のポケットの所与の中心、及びフランジ553を通過する。この面は、フレームハンガ502にタイプレート506が取り付けられている場合にはタイプレート506も通過する。
【0117】
取り付け穴の組551、552は、フランジ549、553のインボード側からアウトボード側まで貫く貫通穴をそれぞれ含むことができる。或いは、取り付け穴の組551、552が、フランジ549、553を貫く距離の途中までしか延びなくてもよい。これらの代替の取り付け穴の組では、インボード側又はアウトボード側のいずれからも穴にアクセスすることができる。取り付け穴の組551、552は、ネジ山付きであってもよく、又はネジ山付きでなくてもよい。
【0118】
図63及び図64は、フレームハンガ502が取り付け穴の組564を含み、フレームハンガ504が取り付け穴の組566を含むことを示している。取り付け穴の組564、566は、(フレームレール52などの)フレームレールのそれぞれの取り付け穴の組に対応することができる。取り付け穴の組564、566及びフレームレールの取り付け穴の組を通じて様々な締結具のいずれかを挿入し、サスペンションアセンブリ500をフレームレールに取り付けることができる。フレームレール及び取り付け穴の組564、566から締結具を除去することにより、フレームハンガ502、504をフレームレールから取り外すことができるようになる。これに関して、フレームハンガ502、504は、フレームレールに着脱自在に取り付けることができる。
【0119】
次に、図65に、別の例示的なフレームハンガ580を示す。フレームハンガ580は、フランジ579、583と、フレームハンガ底部599と、取り付け穴の組582、584、586と、上壁590、側壁592、594及び底壁596によって少なくとも部分的に定められる窓様開口部588とを含む。上壁590は、上壁540のように構成することができ、側壁592、594は、側壁542、544のようにそれぞれ構成することができ、底壁596は、底壁546のように構成することができる。取り付け穴の組582、584は、それぞれのタイプレートのそれぞれの取り付け穴の組に対応することができる。フランジ579、583は、各々がそれぞれの(図65に示す)インボード側及びそれぞれのアウトボード側を含む。
【0120】
フレームハンガ580と同様の1又はそれ以上のフレームハンガを、(図22に示すバネ式サスペンションアセンブリ200などの)2又はそれ以上のフレームハンガを含むサスペンションアセンブリで使用することもできる。一例として、サスペンションアセンブリ200の中心に位置するバネモジュール56をフレームハンガ580に置き換えることができ、サスペンションアセンブリ200の最も左側のバネモジュール56を(図64に示す)フレームハンガ502に置き換えることができ、サスペンションアセンブリ200の最も右側のバネモジュール56を(図63に示す)フレームハンガ504に置き換えることができる。この例によれば、フレームハンガ502、504、580は、各々が図22のサスペンションアセンブリ200のバネモジュール56内に示すものと同様のバネマウント、漸進的バネレート荷重クッション、及び剪断バネの対を含むことができる。
【0121】
取り付け穴の組509、584に締結具の組を通し、取り付け穴の組507、551に別の締結具の組を通すことにより、(タイプレート506のように構成されたタイプレートなどの)タイプレートをフレームハンガ502、580に取り付けることができる。同様に、取り付け穴の組509、552に締結具の組を通し、取り付け穴の組507、582に別の締結具の組を通すことにより、(タイプレート506のように構成されたタイプレートなどの)別のタイプレートをフレームハンガ504、580に取り付けることができる。フレームハンガ502、504、580に取り付けたタイプレートの1又はそれ以上は、フレームハンガの1つを修理及び/又は交換するためなどの様々な理由のいずれかによってフレームハンガから取り外すことができる。換言すれば、1又はそれ以上のタイプレートは、フレームハンガ502、504、580に着脱自在に取り付けることができる。
【0122】
代替構成では、サスペンションアセンブリ200の3つのバネモジュール全てを、フレームハンガ580のように構成されたそれぞれのフレームハンガと交換することができ、それぞれのタイプレートを、個々の隣接するフレームハンガの対に着脱自在に取り付けることができる。
【0123】
次に、図66に、別の例示的なフレームハンガ604を示す。フレームハンガ604は、上壁640、側壁642、644及び底壁646によって少なくとも部分的に定められる窓様開口部614を含む。側壁644はポケット648を含むことができ、側壁642は別のポケット(図示せず)を含むことができる。側壁642、644のポケットは、ポケット92のように構成及び機能することができる。フレームハンガ604は、外側壁部645、647と、外側壁部645、647から離れて延びる(フランジなどの)タイプレート部分650と、フレームハンガ底部641とを含む。タイプレート部分650は、取り付け穴の組652と、(図66に示す)インボード側と、アウトボード側とを含む。フレームハンガ604は、取り付け穴の組666をさらに含む。取り付け穴の組666は、(フレームレール52などの)フレームレールの取り付け穴の組に対応することができる。取り付け穴の組666及びフレームレールの取り付け穴の組を通じて様々な締結具のいずれかを挿入し、フレームハンガ604をフレームレールに取り付けることができる。
【0124】
次に、図67に、さらに別の例示的なフレームハンガ602を示す。フレームハンガ602は、上壁652、側壁654、656、及び底壁658によって少なくとも部分的に定められる窓様開口部612を含む。側壁654はポケット660を含むことができ、側壁656は別のポケット(図示せず)を含むことができる。側壁654、656のポケットは、ポケット92のように構成及び機能することができる。フレームハンガ602は、タイプレートチャネル663のいずれかの側に位置するフランジ655、657を含む。フランジ655は取り付け穴の組651を含み、フランジ657は取り付け穴の組653を含む。フレームハンガ602は、取り付け穴の組664をさらに含む。取り付け穴の組664は、(フレームレール52などの)フレームレールの取り付け穴の組に対応することができる。取り付け穴の組664及びフレームレールの取り付け穴の組を通じて様々な締結具のいずれかを挿入し、フレームハンガ602をフレームレールに取り付けることができる。これらの締結具を除去して、フレームレールからフレームハンガ602、604を取り外す(例えば除去する)こともできる。
【0125】
(図1に示すサスペンションアセンブリ50などの)サスペンションアセンブリを、フレームハンガ602、604を含む形で構成することができる。例えば、最も左側のフレームハンガアセンブリ54をフレームハンガ602に置き換えることができ、最も右側のフレームハンガアセンブリ54をフレームハンガ604に置き換えることができる。このような構成では、取り付け穴の組651、652、653を通じて締結具の組を挿入し、タイプレート部分650の端部をタイプレートチャネル663に挿入してフレームハンガ602、604を互いに取り付けできるようにすることができる。フレームハンガ602、604を含むサスペンションアセンブリでは、フレームハンガ602、604が、各々(バネマウント70などの)バネマウントと、(荷重クッション72などの)漸進的バネレート荷重クッションと、(剪断バネ68などの)剪断バネの対とを含むことができる。
【0126】
別の構成では、(サスペンションアセンブリ50などの)サスペンションアセンブリを、フレームハンガ502、604を含む形で構成することができる。例えば、最も左側のフレームハンガアセンブリ54をフレームハンガ502に置き換えることができ、最も右側のフレームハンガアセンブリ54をフレームハンガ604に置き換えることができる。このような構成では、タイプレート部分650の端部をフランジ553に隣接させて配置することにより、取り付け穴の組551、652を通じて締結具の組を挿入してフレームハンガ502、604を互いに取り付けできるようにすることができる。フレームハンガ502、604を含むサスペンションアセンブリでは、フレームハンガ502、604が、各々(バネマウント70などの)バネマウントと、(荷重クッション72などの)漸進的バネレート荷重クッションと、(剪断バネ68などの)剪断バネの対とを含むことができる。
【0127】
さらに別の構成では、(サスペンションアセンブリ50などの)サスペンションアセンブリを、フレームハンガ602と、フレームハンガ602の鏡像であるフレームハンガと、これらのフレームハンガのタイプレートチャネル663に挿入して締結具の組を通じてフレームハンガに取り付けることができる(タイプレート506などの)タイプレートとを含む形で構成することができる。この例示的な構成のフレームハンガは、各々が(バネマウント70などの)バネマウントと、(荷重クッション72などの)漸進的バネレート荷重クッションと、(剪断バネ68などの)剪断バネの対とを含むことができる。
【0128】
再び図66を参照すると、タイプレート部分650がフレームハンガ604の左側にあると考えられる場合、フレームハンガ604を、フレームハンガ604の右側の外側壁部と、右側の外側壁部から離れて延びる別のタイプレート部分(図示せず)とを含むように構成することができる。これに関して、フレームハンガ604の右側を、フレームハンガ604の左側の鏡像とすることができる。このフレームハンガ604の構成を、3つのフレームハンガを含む(図22に示すサスペンションアセンブリ200などの)サスペンションアセンブリ内で使用することができる。例えば、2つのタイプレート部分を有するフレームハンガを、(i)フレームハンガ502又は602のように構成された左側のフレームハンガ、及び(ii)フレームハンガ504又はフレームハンガ602の鏡像のように構成された右側のフレームハンガに結合する中央フレームハンガとすることができる。或いは、2つのタイプレート部分を有するフレームハンガが、フレームハンガ580のように構成された2つのフレームハンガに結合するようにしてもよい。
【0129】
さらに別の例示的な実施形態によれば、サスペンションアセンブリが、(i)バネマウント、漸進的バネレート荷重クッション、及び剪断バネの対を収容するための第1のフレームハンガ部分と、(ii)別のバネマウント、別の漸進的バネレート荷重クッション、及び別の剪断バネの対を収容するための第2のフレームハンガ部分と、(iii)第1のフレームハンガ部分から第2のフレームハンガ部分に延びる鋳造物の一部とを含む単一鋳造物を含むことができる。本明細書では、このサスペンションアセンブリを、単一鋳造サスペンションアセンブリと呼ぶ。
【0130】
タイプレート又はタイプレート部分を有していないサスペンションアセンブリと比較すると、単一鋳造サスペンションアセンブリを使用する1つの利点は、より少ない及び/又はより小型の締結具を使用して、単一鋳造サスペンションアセンブリをフレームレールに取り付けることができる点である。サスペンションアセンブリ500を使用すること、サスペンションアセンブリにフレームハンガ502、580及びタイプレート506を使用すること、又はサスペンションアセンブリにフレームハンガ602、604を使用することによっても同じ利点を得ることができる。
【0131】
サスペンションアセンブリ500は、単一鋳造サスペンションアセンブリを使用することからは得られない1又はそれ以上の利点を有することができる。一例として、サスペンションアセンブリ500では、他のフレームハンガを除去及び交換する必要なくフレームハンガ502、504の一方を除去及び交換できるのに対し、単一鋳造物の第1又は第2のフレームハンガ部分を交換する必要がある場合、単一鋳造サスペンションアセンブリ全体を交換する必要が生じ得る。別の例として、単一鋳造サスペンションアセンブリを製造するのに必要となり得る大型の工具と比較して、フレームハンガ502、504を製造するには小型の工具を使用すれば済む。小型の工具にかかる費用は、大型の工具にかかる費用よりも少なくて済む。単一鋳造サスペンションアセンブリと比較した場合、サスペンションアセンブリ500を使用することの他の利点も考えられる。
【0132】
図64〜図67に示すフレームハンガは、フレームハンガをタイプレート又は別のフレームハンガのタイプレート部分に取り付けるための取り付け穴の組が3つの穴を有することを示しているが、当業者であれば、タイプレート506の取り付け穴の組の穴が3つよりも多い場合又は少ない場合があるので、これらのフレームハンガの取り付け穴の組の穴も3つより多くても又は少なくてもよいことを理解するであろう。
【0133】
次に、図68に、例示的なサスペンションアセンブリ501を示す。図61に示すサスペンションアセンブリ500と同様に、サスペンションアセンブリ501は、フレームハンガ502、504と、タイプレート506と、移動梁508と、サドルアセンブリ510とを含む。また、サスペンションアセンブリ501は、フレームハンガ502、504のアウトボード側にタイプレート507を含む。代替の実施形態では、タイプレート506、507を隣同士に重ね、フレームハンガ502、504のフランジのインボード側又はアウトボード側に取り付けることができる。これに関して、タイプレート506は、フレームハンガ502、504のインボードフランジ又はアウトボードフランジに当接することができ、このタイプレート506にタイプレート507が当接することができる。
【0134】
次に、図69に、別の例示的なタイプレート995を示す。タイプレート995は、対応する機械継ぎ手の雌部分を含む2つのフレームハンガに取り付けられた場合に機械継ぎ手を形成するために使用することができる雄部分998、999を有する表側を含む。これらの2つのフレームハンガの例を図70に示す。タイプレート995は、図62に示すタイプレート506の平坦な面のような、平坦とすることができる裏側も含む。雄部分998には取り付け穴の組996が位置し、雄部分999には別の取り付け穴の組997が位置する。取り付け穴の組996、997は、タイプレート995の第1の側から第2の側まで貫く貫通穴を含むことができる。或いは、取り付け穴の組996、997は、タイプレート995を貫く距離の途中までしか延びなくてもよい。取り付け穴の組996、997は、ネジ山付きであってもよく、又はネジ山付きでなくてもよい。
【0135】
タイプレート995は、タイプレート995を通る水平中心線及び垂直中心線に対して対称性を有することができる。図69に示すように、取り付け穴の組996、997は、各々3つの穴を含む。代替の実施形態では、取り付け穴の組996、997が、各々3つよりも少ない数の穴(例えば1つ又は2つの穴)、又は3つよりも多い数の穴を含むことができる。
【0136】
タイプレート995は、様々な材料のいずれで作製してもよい。例えば、タイプレート995は、高強度低合金鋼などの鉄鋼で作製することができる。別の例として、タイプレート995を、鉄、アルミニウム、炭素繊維、或いはその他の何らかの材料又は材料の組み合わせで作製することができる。
【0137】
次に、図70に、例示的なフレームハンガ980、981を示す。図70に示すように、フレームハンガ980は、(i)フランジ982と、(ii)タイプレート995をフレームハンガ980に挿入及び/又は取り付ける際に機械継ぎ手を形成するために使用できる雌部分984と、(iii)雌部分984に位置する取り付け穴の組986とを含む。同様に、フレームハンガ981は、(i)フランジ983と、(ii)タイプレート995をフレームハンガ981に取り付ける際に機械継ぎ手を形成するために使用できる雌部分985と、(iii)雌部分985に位置する取り付け穴の組987とを含む。具体的には、雄部分998、999を雌部分984、985に挿入すると、機械継ぎ手を形成することができる。
【0138】
フランジ982、983は、各々がそれぞれのインボード側及びアウトボード側を含む。図70は、フランジ982、983のインボード側を示している。代替の実施形態では、フランジ982のアウトボード側に雌部分984と同様の雌部分を配置し、フランジ983のアウトボード側に雌部分985と同様の別の雌部分を配置することができる。さらに別の代替の実施形態では、フランジ982、983のインボード側及びアウトボード側の各々が、タイプレート995などのタイプレートをフレームハンガ980、981のインボード側に取り付け、タイプレート995などの別のタイプレートをフレームハンガ980、981のアウトボード側に取り付けたときに複数の機械継ぎ手を形成するために使用できる、機械継ぎ手のそれぞれの雌部分を含むことができる。
【0139】
本明細書で説明した他のフレームハンガと同様に、フレームハンガ980、981の各々も、バネマウントと、漸進的バネレート荷重クッションと、剪断バネの対とを内部に取り付けることができる窓様開口部を含むことができる。フレームハンガ980、981の窓様開口部は、本明細書で説明した他のフレームハンガのいずれかと同様の4つの壁によって定めることができる。本明細書で説明した他のフレームハンガと同様に、フレームハンガ980、981は、フレームレール及びサドルアセンブリに着脱自在に取り付けることができ、これがさらに移動梁に着脱自在に取り付けられる。フレームハンガ980、981は、フレームハンガ980、981をフレームレールに取り付けるための締結具を挿入できる穴を提供するための取り付け穴の組978、979をそれぞれ含むことができる。
【0140】
タイプレート995は、フレームハンガ980、981に着脱自在に取り付け可能である。様々な締結具のいずれかを使用して、タイプレート995をフレームハンガ980、981に取り付けることができる。タイプレート995の第1の側は、雄部分998、999のいずれかが雌部分984、985のいずれかに当接できるように対称性を有することができる。タイプレート995がフレームハンガ980、981に取り付けられている間に、フレームハンガ980、981の一方(例えばフレームハンガ980)を何らかの理由で除去する必要がある場合、タイプレート995をフレームハンガ980に取り付けるために使用されている締結具をフレームハンガ980及びタイプレート995から除去して、フレームハンガ980、981を含むサスペンションアセンブリからフレームハンガ980を除去できるようにすることができる。
【0141】
雌部分984、985を雄部分998、999に当接させることにより形成できる機械継ぎ手は、取り付け穴の組986、987、996、997の組に挿入された締結具に加わる剪断力の量を低減することができる。当業者であれば、タイプレートとフレームハンガによって形成される機械継ぎ手の他の構成も可能であることを理解するであろう。例えば、(i)機械継ぎ手の雌部分を含むタイプレートをタイプレート995が雄部分998、999を含む位置で使用することにより、及び(ii)機械継ぎ手の雄部分を含むフレームハンガをフレームハンガ980、981が雌部分984、985を含む位置で使用することにより、別の機械継ぎ手の構成を実施することができる。図72に、2つのフレームハンガの雄部分を受け入れて2つの機械継ぎ手を形成できる雌部分1001、1002を含むタイプレート1000を示す。
【0142】
別の例として、機械継ぎ手に使用する雌部分が、タイプレートの端部まで、又はフレームハンガのフランジの端部まで延びなくてもよい。この例によれば、タイプレートの両端又はフレームハンガのフランジの両端が、タイプレート又はフレームハンガのフランジの他の部分に対して平坦であってよい。この方法では、雄部分を雌部分に挿入して適所に保つ一方で、締結具を雄部分及び雌部分内の取り付け穴の組に挿入することができる。この雌部分及び雄部分の構成は、タイプレート対フレームハンガの取り付けをより容易にすることができる。
【0143】
次に、図71に、例示的なサスペンションアセンブリ900を示す。図71には、サスペンションアセンブリ900のアウトボード側を示している。サスペンションアセンブリ900は、フレームハンガ902、904、906と、サドルアセンブリ204と、移動梁78と、隣接するフレームハンガ902、904に取り付けられたタイプレート930と、隣接するフレームハンガ904、906に取り付けられたタイプレート932とを含む。タイプレート930、932は、タイプレート506、タイプレート995、又はタイプレート1000のように構成することができる。
【0144】
フレームハンガ902、904、906の各々は、タイプレートの取り付け穴の組に対応するそれぞれの取り付け穴の組を含む1又はそれ以上のフランジを含むことができる。一例として、フレームハンガ902、904、906上のフランジを、フレームハンガ502、504、580、602、980、又は981のフランジのように構成することができる。図71には、フレームハンガ902、904、906のアウトボード側に取り付けられたタイプレート930、932を示しているが、代替構成では、タイプレート930、932を、フレームハンガ902、904、906のインボード側に取り付けることができる。さらに別の代替構成では、タイプレートを、フレームハンガ902、904、906のインボード側とアウトボード側の両方に取り付けることができる。さらに別の代替構成では、タイプレートをそれぞれ重ねたものを、サスペンションアセンブリ900の隣接するフレームハンガのインボード側、アウトボード側、又はインボード側及びアウトボード側に取り付けることができる。
【0145】
フレームハンガ902は、バネマウント910と、漸進的バネレート荷重クッション912と、バネマウント910の両側に位置する剪断バネ908、914とを含む。フレームハンガ904は、バネマウント917と、漸進的バネレート荷重クッション918と、バネマウント917の両側に位置する剪断バネ916、920とを含む。フレームハンガ906は、バネマウント928と、漸進的バネレート荷重クッション924と、バネマウント928の両側に位置する剪断バネ922、926とを含む。フレームハンガ902、904、906のバネマウント、荷重クッション、及び剪断バネは、本明細書で別のフレームハンガに関して説明したいずれかのバネマウント、荷重クッション、及び剪断バネのように構成することができる。
【0146】
バネマウント910、917、928には、バネマウントの各々の1又はそれ以上の締結具によってサドルアセンブリ204を着脱自在に取り付けることができる。図71のサドルアセンブリ204は、図22に示すサドルアセンブリ204のように構成することができる。同様に、図71の移動梁78は、図22に示す移動梁78のように構成することができる。
【0147】
図71に示すように、サスペンションアセンブリ900は、複数の締結具を介してフレームレール52に取り付けられる。サスペンションアセンブリ900を整備するために、サスペンションアセンブリ900をフレームレール52から除去することもできる。或いは、サスペンションアセンブリ900の個々の部分をフレームレール52から除去する一方で、サスペンションアセンブリ900の他の部分をフレームレール52に取り付けたままにしておくこともできる。例えば、(i)タイプレート930、932を除去すること、(ii)フレームハンガ904のバネマウントをサドルアセンブリ204に取り付けている(単複の)締結具を除去すること、及び(iii)フレームハンガ904をフレームレール52に取り付けるために使用されている締結具を除去することにより、フレームハンガ904をフレームレール52及びサスペンションアセンブリ900から除去することができる。
【0148】
代替の実施形態では、サスペンションアセンブリ900を、1又はそれ以上の追加のフレームハンガを含むように修正することができる。この修正したサスペンションアセンブリでは、サドルアセンブリ204を、最も左側及び最も右側のフレームハンガ内にあるバネマウントに達するように延ばすことができる。また、この修正したサスペンションアセンブリでは、1又はそれ以上の追加のタイプレートを追加して、このタイプレートを個々の隣接するフレームハンガの対に取り付けるようにすることができる。
【0149】
3.例示的な動作特性
図24Aに、図1、図22、及び図23にそれぞれ示す種類のサスペンションの特定の実施形態に関して得ることができる動作特性のグラフ表示を示す。図24Aは、サスペンションのバネ荷重を垂直偏向の関数として示している。図示のように、この関数は、荷重が増加するにつれて垂直偏向の量が次第に減少し始めるまで、最初はほぼ直線的に漸進的に増加する。
【0150】
図24Bには、図1、図22、及び図23にそれぞれ示す種類のサスペンションの特定の実施形態に関して得ることができる他の動作特性のグラフ表示を示している。図24Bは、サスペンションのバネレートをサスペンションのバネ荷重の関数として示している。図示のように、サスペンションは、荷重の関数として連続的に増加する(曲線の途切れない)バネレートを有する。さらに、これらのサスペンションで使用する漸進的バネレート荷重クッション72の好ましいピラミッド形状により、バネレートは、荷重の増加とともにほぼ直線的に増加する。補助バネを利用した弾性バネ式サスペンションによく見られるような垂直バネレートの急激な変化はない。これらの動作特性は、この種の機械的サスペンションではなく、空気圧サスペンションが示す動作特性に似ている。従って、これらのサスペンションは、乗り心地を損なうことなく優れたロール安定性を発揮する。
【0151】
図54に、本明細書で説明するサスペンションを採用した実施形態に関して得ることができる同様の動作特性のグラフ表示を示す。これに関して、サスペンションを採用するという意味は、説明するサスペンションを車両の左右両側に採用するということである。図54は、サスペンションのバネ荷重を垂直偏向の関数として示している。図示のように、この関数は、荷重が増加するにつれて垂直偏向の量が次第に減少し始めるまで、最初はほぼ直線的に漸進的に増加する。線54Aは、図1に示すサスペンション50を採用した実施形態のものである。
【0152】
線54B、54C、及び54Dは、フレームハンガアセンブリ330を含むサスペンションを採用した実施形態のものである。線54B、54C、及び54Dでは、荷重クッション348がレートプレート402を含み、クッション材404のデュロメータは70である。線54Bでは、荷重クッション348とバネマウント346との間に0.5インチのシム板(又は0.5インチと同等の複数のシム板)を挿入している。線54Cでは、荷重クッション348とバネマウント346との間に0.25インチのシム板(又は0.25インチと同等の複数のシム板)を挿入している。線54Dでは、荷重クッション348とバネマウント346との間にシム板を挿入していない。
【0153】
線54E、54F、及び54Gは、フレームハンガアセンブリ330を含むサスペンションを採用した実施形態のものである。線54E、54F、及び54Gでは、フレームハンガアセンブリ330内に使用する荷重クッションはレートプレートを含んでいないが、荷重クッションの高さは、線54B、54C、及び54Dの実施形態で使用する荷重クッション348と同じである。これに関して、フレームハンガアセンブリを荷重クッション72とともに使用することができる。線54E、54F、及び54Gの荷重クッション材のデュロメータは65である。線54Eでは、荷重クッションとバネマウントとの間に0.5インチのシム板(又は0.5インチと同等の複数のシム板)を挿入している。線54Fでは、荷重クッションとバネマウントとの間に0.25インチのシム板(又は0.25インチと同等の複数のシム板)を挿入している。線54Gでは、荷重クッションとバネマウントとの間に(単複の)シム板を挿入していない。
【0154】
サスペンションのバネ荷重の関数としてのサスペンションのバネレートは、所望の乗り心地を実現するようにカスタマイズすることができる。例えば、図1、図22、図23、及び図26に示すシステムのサスペンションの実施形態の各々では、マウントと荷重クッション72、348との間に1又は複数のシム板を挿入することができる。これらのシム板は、荷重クッション72、348の動作高を高め、これにより荷重クッション72、348の荷重が、シム板を使用しない場合の荷重クッションの荷重と比較してより軽い荷重から開始する。好ましい構成では、(単複の)シム板が、荷重クッション72、348内に使用するベースプレートと同じ形状及び大きさである。このようにすると、荷重クッション72、348を取り付けるために使用する締結具、又は恐らくはより長い締結具を使用して、マウントと荷重クッションとの間に(単複の)シム板を固定することができる。
【0155】
また、所与の実施形態によれば、フレームハンガ300又は330を採用する所与のサスペンションは、有すること及び/又は提供することに限定されるわけではないが、以下の特徴のうちの1又はそれ以上を有し及び/又は提供することができる。(i)所与のサスペンションに加わる荷重の増加に応じて連続的に増加する(曲線の途切れない)バネレート、(ii)所与のサスペンションに加わる荷重の増加に応じてほぼ直線的に増加するバネレート、(iii)フレームハンガ300又は330に間接的に取り付けられた釣合い梁の中央ブッシングに形成される枢支点に起因する最小車軸間制動荷重伝達及び/又は改善された関節接合、(iv)所与のサスペンションの1又はそれ以上のバネに最低限しか作用しない又は全く作用しない引張荷重、(v)締結具数の削減、締結具予荷重の臨界を低減する機械継ぎ手、及び所与のサスペンションの1又はそれ以上のバネにおける引張荷重の排除に起因する改善された耐久性、(vi)定格シャーシ荷重でのロール安定性を犠牲にすることのない、軽荷重シャーシでの優れた乗り心地、(vii)タイヤチェーンの使用に関する制限が無いこと、及び(viii)所与のサスペンションを採用する車両が道路状況又は動作状態の中程度から重度の変動に直面したときの補助バネの係合又は離脱に起因するバネレートの急激な変化が無いこと。
【0156】
4.追加の実施形態例
括弧内に番号を付して列挙する以下の条項により、追加の実施形態について記載する。
(1) 所与の材料を含むクッション部分と、上部側、底部側、及び複数の端部を有するベースプレートとを含み、クッション部分が、前記ベースプレートの上部側から離れて延び、2つの先細端部を有する少なくとも1つの垂直断面を有する、サスペンションシステム用荷重クッション。
(2) 前記所与の材料がエラストマ材料を含む、条項(1)に記載の荷重クッション。
(3) 前記所与の材料が粘性エラストマ材料を含む、条項(1)に記載の荷重クッション。
(4) 前記所与の材料が、(i)ウレタン、及び(ii)ポリウレタンから成る群から選択された材料を含む、条項(1)に記載の荷重クッション。
(5) 前記クッション部分が前記ベースプレートに結合される、条項(1)、(2)、(3)、又は(4)に記載の荷重クッション。
(6) 前記クッション部分が、形状がピラミッド形であるとともに、前記ベースプレートの上部側に平行な上面を有する、条項(1)、(2)、(3)、(4)、又は(5)に記載の荷重クッション。
(7) 前記上部側の一部、前記底部側の一部、及び前記複数の端部の一部が、前記荷重クッションの製造中に前記ベースプレートを保持するための押さえとして使用され、前記所与の材料が、押さえ以外の前記ベースプレートを全て覆う、条項(1)、(2)、(3)、(4)、(5)、又は(6)に記載の荷重クッション。
(8) 前記荷重クッションが、複数の水平断面を含み、個々の水平断面が、共通の形状及びそれぞれの大きさを有する、条項(1)、(2)、(3)、(4)、(5)、(6)、又は(7)に記載の荷重クッション。
(9) 前記共通の形状が矩形である、条項(1)、(2)、(3)、(4)、(5)、(6)、(7)、又は(8)に記載の荷重クッション。
(10) 前記共通の形状が円形である、条項(1)、(2)、(3)、(4)、(5)、(6)、(7)、又は(8)に記載の荷重クッション。
(11) 第1のクッション部分と、第2のクッション部分と、上部側及び底部側を有するベースプレートと、上部側及び底部側を有するレートプレートとを含み、前記ベースプレートの上部側が前記レートプレートの上部側と平行であり、前記第1のクッション部分が前記レートプレートの上部側から離れて延びるとともに、2つの先細端部を有する少なくとも1つの垂直断面を有し、前記第2のクッション部分が、前記ベースプレートと前記レートプレートの底部側との間に位置する、サスペンションシステム用荷重クッション。
(12) 前記ベースプレートが、前記ベースプレートの上部側と前記ベースプレートの底部側との間に複数の端部を有し、前記レートプレートが、前記レートプレートの上部側と前記レートプレートの底部側との間に複数の端部を有し、前記第2のクッション部分が、前記ベースプレートの複数の端部、前記ベースプレートの底部側、及び前記レートプレートの複数の端部を覆い、前記第2のクッション部分が、前記第1のクッション部分に接する、条項(11)に記載の荷重クッション。
(13) 前記ベースプレートが、それぞれの装着穴を有する少なくとも1つの耳部を含み、個々の耳部の穴を通じてバネマウントのそれぞれの穴に挿入されるそれぞれの締結具により、前記荷重クッションを前記バネマウントに取り付けることができる、条項(11)又は(12)に記載の荷重クッション。
(14) 前記ベースプレートが前記第2のクッション部分に結合され、前記レートプレートが前記第1のクッション部分及び前記第2のクッション部分に結合される、条項(11)、(12)、又は(13)に記載の荷重クッション。
(15) 前記ベースプレートが、(i)鉄、(ii)鉄鋼、(iii)アルミニウム、(iv)プラスチック、及び(v)複合材料から成る群から選択された材料で作製され、前記レートプレートが、(i)鉄、(ii)鉄鋼、(iii)アルミニウム、(iv)プラスチック、及び(v)複合材料から成る群から選択された材料で作製される、条項(11)、(12)、(13)、又は(14)に記載の荷重クッション。
(16) 前記第1のクッション部分及び前記第2のクッション部分がエラストマ性である、条項(11)、(12)、(13)、(14)、又は(15)に記載の荷重クッション。
(17) 前記第1のクッション部分及び前記第2のクッション部分が、前記ベースプレート及び前記レートプレートを保持する鋳型に注入されたエラストマにより形成される、条項(11)、(12)、(13)、(14)、(15)、又は(16)に記載の荷重クッション。
(18) 前記第1のクッション部分及び前記第2のクッション部分が、(i)粘性エラストマ材料、(ii)ウレタン、及び(iii)ポリウレタンから成る群から選択された材料で作製される、条項(11)、(12)、(13)、(14)、又は(15)に記載の荷重クッション。
(19) 前記第1のクッション部分が、平坦な上面を有するほぼピラミッド形を有する、条項(11)、(12)、(13)、(14)、(15)、(16)、(17)、又は(18)に記載の荷重クッション。
(20) 複数の水平断面を含み、個々の水平断面が共通の形状及びそれぞれの大きさを有する、条項(11)、(12)、(13)、(14)、(15)、(16)、(17)、(18)、又は(19)に記載の荷重クッション。
(21) 前記共通の形状が矩形である、条項(20)に記載の荷重クッション。
(22) 前記共通の形状が矩形である、条項(20)に記載の荷重クッション。
(23) 第1の内壁及び第2の内壁を有するバネハウジングと、第1の剪断バネと、第2の剪断バネと、バネマウントとを含み、前記第1の剪断バネが前記第1の内壁と前記バネマウントとの間で圧縮状態に保たれ、前記第2の剪断バネが前記第2の内壁と前記バネマウントとの間で圧縮状態に保たれるサスペンションアセンブリ。
(24) 前記第1の剪断バネが第1の端部と第2の端部とを含み、前記第2の剪断バネが第1の端部と第2の端部とを含み、前記バネマウントが第1のマウントポケットと第2のマウントポケットとを含み、前記第1の内壁が第1の壁ポケットを含み、前記第2の内壁が第2の壁ポケットを含み、前記第1の剪断バネの前記第1の端部が前記第1の壁ポケット内に配置可能であり、前記第1の剪断バネの前記第2の端部が前記第1のマウントポケット内に配置可能であり、前記第2の剪断バネの前記第1の端部が前記第2の壁ポケット内に配置可能であり、前記第2の剪断バネの前記第2の端部が前記第2のマウントポケット内に配置可能である、条項(23)に記載のサスペンションアセンブリ。
(25) 複数の貫通穴を含み、前記フレームレールを覆い複数の貫通穴を貫いて配置された複数のU字形ボルトによりフレームレールに結合する、条項(23)又は(24)に記載のサスペンションアセンブリ。
(26) 下壁及び側壁を含むフレームハンガをさらに含み、前記下壁が、所与のパターンで配置された複数の貫通穴を含み、前記バネハウジングが、所与のパターンで構成された複数の穴を含み、前記フレームレールが、前記下壁の貫通穴及び前記バネハウジングの穴に挿入された締結具によって前記バネハウジングに取り付けられ、前記バネハウジングが、前記側壁の貫通穴及び前記フレームレールの貫通穴に挿入された締結具によって前記フレームレールに取り付け可能である、条項(23)、(24)、又は(25)に記載のサスペンションアセンブリ。
(27) フレームハンガに取り付けられた別のバネハウジングをさらに含み、該別のバネハウジングが、別の第1の内壁と、別の第2の内壁と、別のバネマウントと、別の第1の剪断バネと、別の第2の剪断バネとを含み、前記別の第1の剪断バネが、前記別の第1の内壁と前記別のバネマウントとの間に圧縮状態で保たれ、前記別の第2の剪断バネが、前記別の第2の内壁と前記別のバネマウントとの間に圧縮状態で保たれる、条項(26)に記載のサスペンションアセンブリ。
(28) バネマウントに取り付けられた荷重クッションをさらに含む、条項(23)、(24)、(25)、(26)、又は(27)に記載のサスペンションアセンブリ。
(29) 前記荷重クッションが、エラストマの漸進的バネレート荷重クッションを含む、条項(28)に記載のサスペンションアセンブリ。
(30) 前記荷重クッションが、平坦な上面を含むピラミッド形を有するエラストマ部分を含む、条項(28)に記載のサスペンションアセンブリ。
(31) 前記バネハウジングが、ドーム様構造を有する上壁をさらに含み、前記荷重クッションに荷重が加わっている間、前記平坦な上面が前記ドーム様構造に接する、条項(30)に記載のサスペンションアセンブリ。
(32) 第1のサドルアセンブリと第2のサドルアセンブリとをさらに含み、前記バネマウントが、第1のサドル接合部と第2のサドル接合部とを含み、前記第1のサドルアセンブリが、前記第1のサドル接合部において前記バネマウントに結合し、前記第2のサドルアセンブリが、前記第2のサドル接合部において前記バネマウントに結合する、条項(23)、(24)、(25)、(26)、(27)、(28)、(29)、(30)、又は(31)に記載のサスペンションアセンブリ。
(33) 前記第1のサドル接合部が、所与の角度を有する第1の機械継ぎ手の雌部分を含み、前記第2のサドル接合部が、前記所与の角度を有する第2の機械継ぎ手の雌部分を形成し、前記第1のサドルアセンブリが、前記所与の角度を有する第1の機械継ぎ手の雄部分を含み、前記第2のサドルアセンブリが、前記所与の角度を有する第2の機械継ぎ手の雄部分を含む、条項(32)に記載のサスペンションアセンブリ。
(34) 前記所与の角度が120度〜180度である、条項(33)に記載のサスペンションアセンブリ。
(35) (i)第1のサドルアセンブリと、(ii)第2のサドルアセンブリと、(iii)第1の車軸と、(iv)第2の車軸とに取り付けられた釣合い梁をさらに含む、条項(32)に記載のサスペンションアセンブリ。
(36) 条項(23)に記載の第1のサスペンションアセンブリと、条項(23)に記載の第2のサスペンションアセンブリとを含む、モジュール式サスペンションシステム。
(37) 第1のサドルアセンブリと第2のサドルアセンブリとをさらに含み、前記第1のサドルアセンブリが、前記第1のサスペンションアセンブリのバネマウント上の第1の位置及び前記第2のサスペンションアセンブリのバネマウント上の第1の位置に取り付けられ、前記第2のサドルアセンブリが、前記第1のサスペンションアセンブリのバネマウント上の第2の位置及び前記第2のサスペンションアセンブリのバネマウント上の第2の位置に取り付けられる、条項(23)、(24)、(25)、(26)、(27)、(28)、(29)、(30)、又は(31)に記載のモジュール式サスペンションシステム。
(38) 前記第1のサドルアセンブリ及び前記第2のサドルアセンブリに取り付けられた第1の釣合い梁をさらに含み、該第1の釣合い梁が、第1の車軸及び第2の車軸に取り付け可能である、条項(37)に記載のモジュール式サスペンションシステム。
(39) 条項(23)に記載の第3のサスペンションアセンブリと、条項(23)に記載の第4のサスペンションアセンブリと、第3のサドルアセンブリと、第4のサドルアセンブリと、第3のサドルアセンブリ及び第4のサドルアセンブリに取り付けられた第2の釣合い梁とをさらに含み、前記第3のサドルアセンブリが、前記第3のサスペンションアセンブリのバネマウント上の第1の位置及び前記第4のサスペンションアセンブリのバネマウント上の第1の位置に取り付けられ、前記第4のサドルアセンブリが、前記第3のサスペンションアセンブリのバネマウント上の第2の位置及び前記第4のサスペンションアセンブリのバネマウント上の第2の位置に取り付けられ、前記第2の釣合い梁が、前記第1の車軸及び前記第2の車軸に取り付け可能である、条項(38)に記載のモジュール式サスペンションシステム。
(40) 前記第1のサスペンションアセンブリのバネマウント上に装着された第1の荷重クッションと、前記第2のサスペンションアセンブリのバネマウント上に装着された第2の荷重クッションとをさらに含む、条項(37)、(38)、又は(39)に記載のモジュール式サスペンションシステム。
(41) 前記第1の荷重クッションが第1のエラストマクッションを含み、前記第2の荷重クッションが第2のエラストマ荷重クッションを含む、条項(40)に記載のモジュール式サスペンションシステム。
(42) 前記第1のエラストマ荷重クッションが荷重を受けている間、前記第1のエラストマ荷重クッションが漸進的バネレートを有し、前記第2のエラストマ荷重クッションが荷重を受けている間、前記第2のエラストマ荷重クッションが漸進的バネレートを有する、条項(41)に記載のモジュール式サスペンションシステム。
(43) 前記第1の荷重クッションが第1の粘性エラストマクッションを含み、前記第2の荷重クッションが第2の粘性エラストマ荷重クッションを含む、条項(40)に記載のモジュール式サスペンションシステム。
(44) 前記第1の粘性エラストマ荷重クッションが荷重を受けている間、前記第1の粘性エラストマ荷重クッションが漸進的バネレートを有し、前記第2の粘性エラストマ荷重クッションの荷重が受けている間、前記第2の粘性エラストマ荷重クッションが漸進的バネレートを有する、条項(43)に記載のモジュール式サスペンションシステム。
(100) 上部側と、底部側と、第1のサドル接合部を含むインボード側と、第2のサドル接合部を含むアウトボード側と、第1のポケットを含む前方側と、第2のポケットを含む後方側とを含み、前記第1のポケットが第1のバネを位置決めするように構成され、前記第2のポケットが第2のバネを位置決めするように構成された装置。
(101) 前記第1のサドル接合部が、第1の頂部と、該第1の頂部から前方側へ向かって離れて延びる第1の傾斜面と、前記第1の頂部から後方側へ向かって離れて延びる第2の傾斜面とによって部分的に定められ、前記第2のサドル接合部が、第2の頂部と、該第2の頂部から前方側へ向かって離れて延びる第3の傾斜面と、前記第2の頂部から後方側へ向かって離れて延びる第4の傾斜面とによって部分的に定められる、条項(100)に記載の装置。
(102) 前記第1の頂部、前記第1の傾斜面、及び前記第2の傾斜面が、120度〜180度の角度を有する第1の機械継ぎ手の雌部分を形成し、前記第2の頂部前記、第3の傾斜面、及び前記第4の傾斜面が、120度〜180度の角度を有する第2の機械継ぎ手の雌部分を形成する、条項(101)に記載の装置。
(102A) 前記第1の機械継ぎ手の雌部分が160度の角度を有し、前記第2の機械継ぎ手の雌部分が160度の角度を有する、条項(102)に記載の装置。
(102B) 前記第1の機械継ぎ手の雌部分が、前記第1の機械継ぎ手の雄部分を受け入れるように構成され、前記第1の機械継ぎ手の雄部分が、前記装置に結合する第1のサドル上に配置され、前記第2の機械継ぎ手の雌部分が、前記第2の機械継ぎ手の雄部分を受け入れるように構成され、前記第2の機械継ぎ手の雄部分が、前記装置に結合する第2のサドル上に配置される、条項(102)に記載の装置。
(103) 前記第1の頂部が、前記第1の機械継ぎ手に加わる応力を緩和するための第1のフィレットを含み、前記第2の頂部が、前記第2の機械継ぎ手に加わる応力を緩和するための第2のフィレットを含む、条項(102B)に記載の装置。
(103A) 前記装置のインボード側に締結されたサドルの頂部が、前記装置のインボード側に締結されたサドルに前記第1のフィレットが接触するのを防ぐために前記第1のフィレットよりも大きなフィレットを含み、前記装置のアウトボード側に締結されたサドルの頂部が、前記装置のアウトボード側に締結されたサドルに前記第2のフィレットが接触するのを防ぐために前記第2のフィレットよりも大きなフィレットを含む、条項(103)に記載の装置。
(103B) 前記装置のインボード側に締結された前記サドルに前記第1の頂部が接触するのを防ぐために、前記装置のインボード側に締結された前記サドルの前記頂部の先端部分を切り取り、前記装置のアウトボード側に締結された前記サドルに前記第2の頂部が接触するのを防ぐために、前記装置のアウトボード側に締結された前記サドルの前記頂部の先端部分を切り取った、条項(102B)又は(103)に記載の装置。
(104) 前記底部側の前方側と後方側との間及びインボード側とアウトボード側との間の一部が半円形のアーチを形成する、条項(100)、(101)、(102)、(102A)、(102B)、(103)、(103A)、又は(103B)に記載の装置。
(105) 前記上部側から前記第1のサドル接合部に延びる第1のボアを含み、前記上部側から前記第2のサドル接合部に延びる第2のボアを含み、前記第1のボアが、荷重クッションを前記第1の上部側表面に保持するとともに第1のサドルを前記第1のサドル接合部に保持するための第1の締結具を受け入れるように構成され、前記第2のボアが、荷重クッションを前記第1の上部側表面に保持するとともに第2のサドルを前記第2のサドル接合部に保持するための第2の締結具を受け入れるように構成される、条項(100)、(101)、(102)、(102A)、(102B)、(103)、(103A)、(103B)、又は(104)に記載の装置。
(106) 鉄、鉄鋼、アルミニウム、及び炭素繊維から成る群から選択された材料で作製される、条項(100)、(101)、(102)、(102A)、(102B)、(103)、(103A)、(103B)、(104)又は(105)に記載の装置。
(107) ダクタイル鋳鉄で作製される、条項(100)、(101)、(102)、(102A)、(102B)、(103)、(103A)、(103B)、(104)又は(105)に記載の装置。
(108) 前記第1のバネが、第1のエラストマ荷重ブロックと該第1の荷重ブロックの両端に位置する2つのプレートとを含む第1の剪断バネを含み、前記第2のバネが、第2のエラストマ荷重ブロックと該第2の荷重ブロックの両端に位置する2つのプレートとを含む第2の剪断バネを含む、条項(100)、(101)、(102)、(102A)、(102B)、(103)、(103A)、(103B)、(104)、(105)、(106)、又は(107)に記載の装置。
(109) 前記第1のバネが、複数のエラストマ荷重ブロックと複数のプレートとを含み、前記第1のバネの個々のプレートが、前記第1のバネの1つの荷重ブロックによって分離され、前記第2のバネが、複数のエラストマ荷重ブロックと複数のプレートとを含み、前記第2のバネの個々のプレートが、前記第2のバネの1つの荷重ブロックによって分離される、条項(100)、(101)、(102)、(102A)、(102B)、(103)、(103A)、(103B)、(104)、(105)、(106)、又は(107)に記載の装置。
(110) 前記第1のバネが圧縮することにより、前記第1のバネが、前記第1のポケットとバネハウジング内に配置された第3のポケットとの間に保持され、前記第2のバネが圧縮することにより、前記第2のバネが、前記第2のポケットと前記バネハウジング内に配置された第4のポケットとの間に保持される、条項(100)、(101)、(102)、(102A)、(102B)、(103)、(103A)、(103B)、(104)、(105)、(106)、(107)、(108)、又は(109)に記載の装置。
(111) 前記第1のポケットが、前記第1のバネを垂直及び水平に保持し、前記第2のポケットが、前記第2のバネを垂直及び水平に保持する、条項(100)、(101)、(102)、(102A)、(102B)、(103)、(103A)、(103B)、(104)、(105)、(106)、(107)、(108)、(109)、又は(110)に記載の装置。
(112) 前記第1のバネが圧縮することにより、前記第1のバネが、前記第1のポケットとフレームハンガ内に配置された第3のポケットとの間に保持され、前記第2のバネが圧縮することにより、前記第2のバネが、前記第2のポケットと前記フレームハンガ内に配置された第4のポケットとの間に保持される、条項(100)、(101)、(102)、(102A)、(102B)、(103)、(103A)、(103B)、(104)、(105)、(106)、(107)、(108)、又は(109)に記載の装置。
(113) 前記第1のポケットが前記第1のバネを垂直及び水平に保持し、前記第2のポケットが前記第2のバネを垂直及び水平に保持する、条項(112)に記載の装置。
(114) 第1の上部側表面と、第2の上部側表面と、第3の上部側表面とを含む上部側を含み、前記第2の上部側表面及び前記第3の上部側表面が前記第1の上部側表面の下方に位置し、底部側と、第1のサドル接合部を含むインボード側と、第2のサドル接合部を含むアウトボード側と、第1のポケットを含む前方側と、第2のポケットを含む後方側とをさらに含み、前記第1のポケットが前記第1のバネを位置決めするように構成され、前記第2のポケットが前記第2のバネを位置決めするように構成された装置。
(115) 前記上部側が、第4の上部側表面と第5の上部側表面とをさらに含み、前記第1の上部側表面が、前記第4の上部側表面と前記第5の上部側表面との間にあり、前記第4の上部側表面及び前記第5の上部側表面が、前記第1の上部側表面の上方に位置する、条項(114)に記載の装置。
(116) 前記第1の上部側表面が、該第1の上部側表面に荷重クッションを保持するためのそれぞれの締結具を受け入れるように構成された少なくとも1つの装着ボアを含む、条項(114)又は(115)に記載の装置。
(117) 前記第1のサドル接合部が、第1の頂部、第1の頂部から前方側へ向かって離れて延びる第1の傾斜面、及び第1の頂部から後方側へ向かって離れて延びる第2の傾斜面によって部分的に定められ、前記第2のサドル接合部が、第2の頂部、第2の頂部から前方側へ向かって離れて延びる第3の傾斜面、及び第2の頂部から後方側へ向かって離れて延びる第4の傾斜面によって部分的に定められる、条項(114)、(115)、又は(116)に記載の装置。
(118) 前記第1の頂部、前記第1の傾斜面、及び前記第2の傾斜面が、120度〜180度の角度を有する第1の機械継ぎ手の雌部分を形成し、前記第2の頂部、前記第3の傾斜面、及び前記第4の傾斜面が、120度〜180度の角度を有する第2の機械継ぎ手の雌部分を形成する、条項(117)に記載の装置。
(119) 前記第1の機械継ぎ手の雌部分が160度の角度を有し、前記第2の機械継ぎ手の雌部分が160度の角度を有する、条項(118)に記載の装置。
(120) 前記第1の機械継ぎ手の雌部分が、前記第1の機械継ぎ手の雄部分を受け入れるように構成され、前記第1の機械継ぎ手の雄部分が、前記装置に結合する第1のサドル上に配置され、前記第2の機械継ぎ手の雌部分が、前記第2の機械継ぎ手の雄部分を受け入れるように構成され、前記第2の機械継ぎ手の雄部分が、前記装置に結合する第2のサドル上に配置される、条項(118)に記載の装置。
(120A) 前記第1の頂部が、前記第1の機械継ぎ手に加わる応力を緩和するための第1のフィレットを含み、前記第2の頂部が、前記第2の機械継ぎ手に加わる応力を緩和するための第2のフィレットを含む、条項(117)に記載の装置。
(120B) 前記装置のインボード側に締結されたサドルの頂部が、前記装置のインボード側に締結された前記サドルに前記第1のフィレットが接するのを防ぐために前記第1のフィレットよりも大きなフィレットを含み、アウトボード側に締結されたサドルの頂部が、前記装置のアウトボード側に締結された前記サドルに前記第2のフィレットが接触するのを防ぐために前記第2のフィレットよりも大きなフィレットを含む、条項(120A)に記載の装置。
(120C) 前記装置のインボード側に締結された前記サドルに前記第1の頂部が接触するのを防ぐために、前記装置のインボード側に締結された前記サドルの前記頂部の先端部分を切り取り、前記装置のアウトボード側に締結された前記サドルに前記第2の頂部が接触するのを防ぐために、前記装置のアウトボード側に締結された前記サドルの前記頂部の先端部分を切り取った、条項(120)又は(120A)に記載の装置。
(121) 前記第1のサドル接合部を第1のサドルに取り付けた場合、前記第2のサドル接合部を第2のサドルに取り付けることができ、前記第1のサドル接合部を前記第2のサドルに取り付けた場合、前記第2のサドルを前記第1のサドルに取り付けることができるように対称性を有する、条項(114)、(115)、(116)、(117)、又は(118)に記載の装置。
(122) 前記第1のバネが、第1のエラストマ荷重ブロックと該第1の荷重ブロックの両端に位置する2つのプレートとを含む第1の剪断バネを含み、前記第2のバネが、第2のエラストマ荷重ブロックと該第2の荷重ブロックの両端に位置する2つのプレートとを含む第2の剪断バネを含む、条項(114)、(115)、(116)、(117)、(118)、(119)、(119A)、(120)、(120A)、(120B)、(120C)、又は(121)に記載の装置。
(123) 前記第2の上部側表面から前記第1のサドル接合部に延びる第1のボアと、前記第3の上部側表面から前記第2のサドル接合部に延びる第2のボアとをさらに含み、前記第1のボアが、前記装置を前記第1のサドル接合部において第1のサドルに取り付けるための第1の締結具を受け入れるように構成され、前記第2のボアが、前記装置を前記第2のサドル接合部において第2のサドルに取り付けるための第2の締結具を受け入れるように構成された、条項(114)、(115)、(116)、(117)、(118)、(119)、(119A)、(120)、(120A)、(120B)、(120C)、(121)、又は(122)に記載の装置。
(124) 前記底部側の前方側と後方側との間及びインボード側とアウトボード側との間の一部が半円形のアーチを形成する、条項(114)、(115)、(116)、(117)、(118)、(119)、(119A)、(120)、(120A)、(120B)、(120C)、(121)、(122)、又は(123)に記載の装置。
(125) 鉄、鉄鋼、アルミニウム、及び炭素繊維から成る群から選択された材料で作製される、条項(114)、(115)、(116)、(117)、(118)、(119)、(119A)、(120)、(120A)、(120B)、(120C)、(121)、(122)、(123)、又は(124)に記載の装置。
(126) ダクタイル鋳鉄で作製される、条項(114)、(115)、(116)、(117)、(118)、(119)、(119A)、(120)、(120A)、(120B)、(120C)、(121)、(122)、(123)、又は(124)に記載の装置。
(127) 前記第1のバネが、複数のエラストマ荷重ブロックと複数のプレートとを含み、前記第1のバネの個々のプレートが、前記第1のバネの1つの荷重ブロックによって分離され、前記第2のバネが、複数のエラストマ荷重ブロックと複数のプレートとを含み、前記第2のバネの個々のプレートが、前記第2のバネの1つの荷重ブロックによって分離される、条項(114)、(115)、(116)、(117)、(118)、(119)、(119A)、(120)、(120A)、(120B)、(120C)、(121)、(122)、(123)、(124)、(125)、又は(126)に記載の装置。
(128) 前記第1のバネが圧縮することにより、前記第1のバネが、前記第1のポケットとバネハウジング内に配置された第3のポケットとの間に保持され、前記第2のバネが圧縮することにより、前記第2のバネが、前記第2のポケットと前記バネハウジング内に配置された第4のポケットとの間に保持される、条項(114)、(115)、(116)、(117)、(118)、(119)、(119A)、(120)、(120A)、(120B)、(120C)、(121)、(122)、(123)、(124)、(125)、(126)、又は(127)に記載の装置。
(129) 前記第1のポケットが、前記第1のバネを垂直及び水平に保持し、前記第2のポケットが、前記第2のバネを垂直及び水平に保持する、条項(114)、(115)、(116)、(117)、(118)、(119)、(119A)、(120)、(120A)、(120B)、(120C)、(121)、(122)、(123)、(124)、(125)、(126)、(127)、又は(128)に記載の装置。
(130) 前記第1のバネが圧縮することにより、前記第1のバネが、前記第1のポケットとフレームハンガ内に配置された第3のポケットとの間に保持され、前記第2のバネが圧縮することにより、前記第2のバネが、前記第2のポケットと前記フレームハンガ内に配置された第4のポケットとの間に保持される、条項(114)、(115)、(116)、(117)、(118)、(119)、(119A)、(120)、(120A)、(120B)、(120C)、(121)、(122)、(123)、(124)、(125)、(126)、又は(127)に記載の装置。
(131) 前記第1のポケットが、前記第1のバネを垂直及び水平に保持し、前記第2のポケットが、前記第2のバネを垂直及び水平に保持する、条項(130)に記載の装置。
(150) フレームハンガをフレームレールに取り付けるように構成されたフレームレール接合部を含む前記フレームハンガと、上壁と、底壁と、第1の側壁と、第2の側壁とを含み、前記上壁、前記底壁、前記第1の側壁、及び前記第2の側壁が、各々それぞれの内側を含み、前記上壁、前記底壁、前記第1の側壁、及び前記第2の側壁の内側が前記フレームハンガ内に開口部を定める装置。
(151) 前記上壁の内側の少なくとも一部が凹形のドーム形状を有する、条項(150)に記載の装置。
(152) 前記第1の側壁の内側が、第1のバネの第1の端部を位置決めすることができる第1のポケットを含み、前記第2の側壁の内側が、第2のバネの第1の端部を位置決めすることができる第2のポケットを含む、条項(150)又は(151)に記載の装置。
(153) 前記第1のバネが、第1のエラストマ荷重ブロックと該第1の荷重ブロックの両端に位置する2つのプレートとを含む第1の剪断バネを含み、前記第2のバネが、第2のエラストマ荷重ブロックと該第2の荷重ブロックの両端に位置する2つのプレートとを含む第2の剪断バネを含む、条項(152)に記載の装置。
(154) 前記フレームレール接合部が、前記フレームレールに前記フレームハンガを取り付けるための締結具の組を受け入れるように構成された取り付け穴の組を含む、条項(150)、(151)、(152)、又は(153)に記載の装置。
(155) 緩衝器をさらに含み、該緩衝器の少なくとも一部が前記底壁の内側に取り付けられる、条項(150)、(151)、(152)、(153)、又は(154)に記載の装置。
(156) 前記緩衝器がエラストマ材料を含み、前記緩衝器が前記底壁の内側に接着剤によって取り付けられる、条項(155)に記載の装置。
(157) 両側に第1のポケットと第2のポケットとを含むバネマウントと、第1の端部と第2の端部とを含む第1の剪断バネと、第1の端部と第2の端部とを含む第2の剪断バネとをさらに含み、前記第1の側壁の内側が第3のポケットを含み、前記第2の側壁の内側が第4のポケットを含み、前記第1の剪断バネの前記第1の端部が前記第1のポケット内に配置されて前記第1の剪断バネの前記第2の端部が前記第3のポケット内に配置され、前記第2の剪断バネの前記第1の端部が前記第2のポケット内に配置されて前記第2の剪断バネの前記第2の端部が前記第4のポケット内に配置された、条項(150)、(151)、(154)、(155)、又は(156)に記載の装置。
(158) 前記バネマウントに取り付けられた荷重クッションをさらに含み、該荷重クッション及び前記バネマウントが、前記荷重クッションが前記上壁の内側に接するように動き、前記荷重クッションが前記上壁の内側に接すると前記荷重クッションが圧縮する、条項(157)に記載の装置。
(159) 前記第1のフランジに第1のタイプレートを取り付けるように構成された第1の取り付け穴の組を含む第1のフランジをさらに含み、該第1のフランジが前記第1の側壁の外側から離れて延び、前記第1のタイプレートが第2のフレームハンガに取り付け可能である、条項(150)、(151)、(152)、(153)、(154)、(155)、(156)、(157)、又は(158)に記載の装置。
(160) 前記第2のフランジに第2のタイプレートを取り付けるように構成された第2の取り付け穴の組を含む第2のフランジをさらに含み、該第2のフランジが前記第2の側壁の外側から離れて延び、前記第2のタイプレートが第3のフレームハンガに取り付け可能である、条項(159)に記載の装置。
(161) 前記第1のフランジが雌部分を含み、前記第1のタイプレートが雄部分を含み、前記第1のフランジが前記第1のタイプレートに当接すると、前記雌部分が前記雄部分を受け入れて機械継ぎ手を形成する、条項(159)に記載の装置。
(162) 前記第1のフランジが雄部分を含み、前記第1のタイプレートが雌部分を含み、前記第1のフランジが前記第1のタイプレートに当接すると、前記雌部分が前記雄部分を受け入れて機械継ぎ手を形成する、条項(159)に記載の装置。
(163) 第1の取り付け穴の組を含む第1のフランジと、第2の取り付け穴の組を含む第2のフランジとをさらに含み、前記取り付け穴の組及び前記第2の取り付け穴の組が、前記第1のフランジ及び前記第2のフランジに第1のタイプレートを取り付けるように構成され、前記第1のフランジ及び前記第2のフランジが前記第1の側壁の外側から離れて延び、前記第1のタイプレートが第2のフレームハンガに取り付け可能である、条項(150)、(151)、(152)、(153)、(154)、(155)、(156)、(157)、又は(158)に記載の装置。
(164) 第1の取り付け穴の組を含む第1のフランジをさらに含み、該第1のフランジが、前記第1の側壁の外側から離れて延び、前記第1の取り付け穴の組が、第2のフレームハンガの外側壁から離れて延びるフランジに前記第1のフランジを取り付けるように構成された、条項(150)、(151)、(152)、(153)、(154)、(155)、(156)、(157)、又は(158)に記載の装置。
(165) 前記上壁が前記フレームハンガとフレームレール接合部を含み、前記フレームハンガが前記フレームレールの底部側に取り付けられる、条項(150)、(151)、(152)、(153)、(154)、(155)、(156)、(157)、(158)、(159)、(160)、(161)、(162)、(163)、又は(164)に記載の装置。
(166) 上壁と、底壁と、第1の側壁と、第2の側壁とを含むバネハウジングと、フレームレール接合部を含む第1のフレームハンガとを含み、前記フレームレール接合部が、前記第1のフレームハンガを第1のフレームレール及び前記バネハウジングに取り付けるように構成され、前記上壁、前記底壁、前記第1の側壁、及び前記第2の側壁が、各々それぞれの内側を含み、前記上壁、前記底壁、前記第1の側壁、及び前記第2の側壁の内側が前記バネハウジング内に開口部を定める装置。
(167) 前記上壁の外側に1又はそれ以上の窪みを形成して前記バネハウジングの重さを減少させた、条項(166)に記載の装置。
(168) 前記バネハウジングが、第1の取り付け穴の組を含み、前記第1のフレームハンガが、第2の取り付け穴の組を含み、前記第1の取り付け穴の組が前記第2の取り付け穴の組に適合して、前記第1の取り付け穴の組及び前記第2の取り付け穴の組に締結具の組を挿入し、前記バネハウジングを前記第1のフレームハンガに締結できるようにした、条項(166)又は(167)に記載の装置。
(169) 前記第1のフレームハンガが、前記第1のフレームレールの第1の取り付け穴の組に適合する第3の取り付け穴の組を含み、該第3の取り付け穴の組及び前記第1のフレームレールの第1の取り付け穴の組に別の締結具の組を挿入して前記第1のフレームハンガを前記第1のフレームレールに締結できるようにした、条項(168)に記載の装置。
(170) 前記第1のフレームハンガが、前記第1のフレームレールの底部に配置された第2の取り付け穴の組に適合する、前記上壁に配置された第4の取り付け穴の組を含み、該第4の取り付け穴の組及び前記第1のフレームレールの前記第2の取り付け穴の組に第3の締結具の組を挿入して前記第1のフレームハンガを前記第1のフレームレールに締結できるようにした、条項(168)に記載の装置。
(171) 前記第1のフレームハンガが、該第1のフレームハンガの代わりに第2のフレームハンガを前記バネハウジングに取り付けできるように前記バネハウジングから除去可能である、条項(166)、(167)、(168)、(169)、又は(170)に記載の装置。
(172) 前記第1のフレームハンガが、下壁及び垂直壁を含み、前記第2のフレームハンガが、下壁及び垂直壁とを含み、前記第2のフレームハンガの前記垂直壁の高さが、前記第1のフレームハンガの前記垂直壁の高さを上回るか又は下回る、条項(171)に記載の装置。
(173) 前記第1のフレームハンガが、第1の取り付け穴の組を含む垂直壁と、第2の取り付け穴の組を含む底壁とを含み、前記第2のフレームハンガが、第3の取り付け穴の組を含む垂直壁と、第4の取り付け穴の組を含む底壁とを含み、前記バネハウジングの前記上壁が、前記バネハウジングを前記第1のフレームハンガ又は前記第2のフレームハンガに取り付けるための前記第2の取り付け穴の組及び前記第4の取り付け穴の組に適合する第5の取り付け穴の組を含み、前記第1の取り付け穴の組のパターンが、前記第3の取り付け穴の組のパターンとは異なり、前記第1の取り付け穴の組のパターンが、前記第1のフレームレールの取り付け穴のパターンに適合し、前記第2の取り付け穴の組のパターンが、前記第2のフレームレールの取り付け穴のパターンに適合する、条項(171)に記載の装置。
(174) 前記上壁の内側の少なくとも一部が凹形のドーム形状を有する、条項(166)、(167)、(168)、(169)、(170)(171)、(172)、又は(173)に記載の装置。
(175) 前記第1の側壁の内側が、第1のバネの第1の端部を位置決めすることができる第1のポケットを含み、前記第2の側壁の内側が、第2のバネの第1の端部を位置決めすることができる第2のポケットを含む、条項(166)、(167)、(168)、(169)、(170)(171)、(172)、(173)、又は(174)に記載の装置。
(176) 前記第1のバネが、第1のエラストマ荷重ブロックと該第1の荷重ブロックの両端に位置する2つのプレートとを含む第1の剪断バネを含み、前記第2のバネが、第2のエラストマ荷重ブロックと該第2の荷重ブロックの両端に位置する2つのプレートとを含む第2の剪断バネを含む、条項(175)に記載の装置。
(177) 両側に第1のポケットと第2のポケットとを含むバネマウントと、第1の端部と第2の端部とを含む第1の剪断バネと、第1の端部と第2の端部とを含む第2の剪断バネとをさらに含み、前記第1の側壁の内側が第3のポケットを含み、前記第2の側壁の内側が第4のポケットを含み、前記第1の剪断バネの前記第1の端部が前記第1のポケット内に配置されて前記第1の剪断バネの前記第2の端部が前記第3のポケット内に配置され、前記第2の剪断バネの前記第1の端部が前記第2のポケット内に配置されて前記第2の剪断バネの前記第2の端部が前記第4のポケット内に配置された、条項(166)、(167)、(168)、(169)、(170)(171)、(172)、(173)、又は(174)に記載の装置。
(178) 前記バネマウントに取り付けられた荷重クッションをさらに含み、該荷重クッション及び前記バネマウントが、前記荷重クッションが前記上壁の内側に接するように動き、前記荷重クッションが前記上壁の内側に接すると前記荷重クッションが圧縮する、条項(177)に記載の装置。
(179) 緩衝器をさらに含み、該緩衝器の少なくとも一部が前記底壁の内側に取り付けられる、条項(166)、(167)、(168)、(169)、(170)(171)、(172)、(173)、(174)、(175)、(176)、(177)、又は(178)に記載の装置。
(180) 前記緩衝器がエラストマ材料を含み、前記緩衝器が前記底壁の内側に接着剤によって取り付けられる、条項(179)に記載の装置。
(200) 第1の機械継ぎ手の雄部分と第2の機械継ぎ手の雄部分とを含むサドルと、第1のハーフボアを形成するサドルキャップ端部とを含み、前記第1の機械継ぎ手の雄部分及び前記第2の機械継ぎ手の雄部分が前記サドルの第1の側に配置され、前記サドルが、前記サドルの第2の側に第2のハーフボアを形成し、前記サドルキャップ端部及び前記サドルが互いに付着するように構成された装置。
(201) 鉄、鉄鋼、アルミニウム、及び複合材料から成る群から選択された材料で鋳造される、条項(200)に記載の装置。
(201A) ダクタイル鋳鉄で鋳造される、条項(200)に記載の装置。
(202) 前記サドルが立体骨組形状で構築される、条項(200)、(201)、又は(201A)に記載の装置。
(203) 第1の締結具と第2の締結具とをさらに含み、前記サドルキャップ端部が第1のボアと第2のボアとを含み、前記サドルが第3のボアと第4のボアとを含み、前記サドルキャップ端部を前記サドルに取り付けるために、前記第1の締結具の一部を前記第1のボア及び前記第3のボア内に取り付けることができ、前記第2の締結具の一部を前記第2のボア及び前記第4のボア内に取り付けることができる、条項(200)、(201)、(201A)、又は(202)に記載の装置。
(204) 前記第1の締結具が埋め込みボルトとナットとを含み、前記第2の締結具が別の埋め込みボルトと別のナットを含む、条項(200)、(201)、(201A)、(202)、又は(203)に記載の装置。
(204A) 前記第1の締結具が第1のネジを含み、前記第2の締結具が第2のネジを含む、条項(200)、(201)、(201A)、(202)、又は(203)に記載の装置。
(205) 前記サドルキャップ端部内に前記第1のボア及び前記第2のボアが機械加工され、前記サドル内に前記第3のボア及び前記第4のボアが機械加工され、前記サドルが、該サドルの前記第1の側とサドルの前記第2の側との間に開口領域を含む、条項(200)、(201)、(201A)、(202)、(203)、又は(204)に記載の装置。
(206) 前記サドルが、該サドルの前記第1の側と前記サドルの前記第2の側との間に開口領域を含む、条項(200)、(201)、(201A)、(202)、(203)、(204)、又は(205)に記載の装置。
(207) 前記サドルを前記サドルキャップ端部に取り付けたときに、前記第1のハーフボア及び前記第2のハーフボアが、釣合い梁の中央ハブのための中央ハブ接合部を形成する、条項(200)、(201)、(201A)、(202)、(203)、(204)、(205)、又は(206)に記載の装置。
(208) 前記第1の機械継ぎ手の雄部分により形成される角度が120度〜180度であり、前記第2の機械継ぎ手の雄部分により形成される角度が120度〜180度である、条項(200)、(201)、(201A)、(202)、(203)、(204)、(205)、(206)、又は(207)に記載の装置。
(209) 前記第1の機械継ぎ手の雄部分により形成される角度が160であり、前記第2の機械継ぎ手の雄部分により形成される角度が160である、条項(208)に記載の装置。
(209A) 前記第1の機械継ぎ手の雄部分の頂部の先端部分を切り取り、前記第2の機械継ぎ手の雄部分の頂部の先端部分を切り取った、条項(208)又は(209)に記載の装置。
(210) 前記第1の機械継ぎ手の雄部分が、前記第1の機械継ぎ手の雌部分に受け入れられるように構成され、前記第2の機械継ぎ手の雄部分が、前記第2の機械継ぎ手の雌部分に受け入れられるように構成され、前記第1の機械継ぎ手の雌部分が、第1のフレームハンガ内のバネマウント上に配置され、前記第2の機械継ぎ手の雌部分が、第2のフレームハンガ内のバネマウント上に配置された、条項(200)、(201)、(201A)又は(202)に記載の装置。
(210A) 第1の締結具と第2の締結具とをさらに含み、前記第1の機械継ぎ手の雄部分と前記第1の機械継ぎ手の雌部分とが前記第1の締結具によって互いに締結され、前記第2の機械継ぎ手の雄部分と前記第2の機械継ぎ手の雌部分とが前記第2の締結具によって互いに締結される、条項(210)に記載の装置。
(210B) 前記第1の機械継ぎ手の雄部分が、前記第1の機械継ぎ手の雌部分に受け入れられるように構成され、前記第2の機械継ぎ手の雄部分が、前記第2の機械継ぎ手の雌部分に受け入れられるように構成され、前記第1の機械継ぎ手の雌部分が、第1のバネハウジング内のバネマウント上に配置され、前記第2の機械継ぎ手の雌部分が、第2のバネハウジング内のバネマウント上に配置された、条項(203)、(204)、(204A)、(205)、(206)、(207)、(208)、又は(209)に記載の装置。
(210C) 第3の締結具と第4の締結具とをさらに含み、前記第1の機械継ぎ手の雄部分と前記第1の機械継ぎ手の雌部分とが前記第3の締結具によって互いに締結され、前記第2の機械継ぎ手の雄部分と前記第2の機械継ぎ手の雌部分とが前記第4の締結具によって互いに締結される、条項(210A)に記載の装置。
(210D) 前記第1の機械継ぎ手の雌部分が、該第1の機械継ぎ手の雌部分の頂部に第1のフィレットを含み、前記第2の機械継ぎ手の雌部分が、該第2の機械継ぎ手の雌部分の頂部に第2のフィレットを含み、前記第1の機械継ぎ手の雄部分が、該第1の機械継ぎ手の雄部分の頂部に第3のフィレットを含み、前記第2の機械継ぎ手の雄部分が、該第2の機械継ぎ手の雄部分の頂部に第4のフィレットを含む、条項(210)に記載の装置。
(210E) 前記第1のフィレットが前記第3のフィレットよりも小さく、前記第2のフィレットが前記第4のフィレットよりも小さい、条項(210D)に記載の装置。
(211) 前記第1の機械継ぎ手の雄部分が、前記第1の機械継ぎ手の雌部分に受け入れられるように構成され、前記第2の機械継ぎ手の雄部分が、前記第2の機械継ぎ手の雌部分に受け入れられるように構成され、前記第1の機械継ぎ手の雌部分が、第1のバネハウジング内のバネマウント上に配置され、前記第2の機械継ぎ手の雌部分が、第2のバネハウジング内のバネマウント上に配置される、条項(200)、(201)、(201A)、(202)、(203)、(204)、(205)、(206)、(207)、(208)、又は(209)に記載の装置。
(212) 前記第1の機械継ぎ手の雌部分の頂部に配置されたフィレットが、前記第1の機械継ぎ手の雄部分の頂部に配置されたフィレットよりも小さく、前記第2の機械継ぎ手の雌部分の頂部に配置されたフィレットが、前記第2の機械継ぎ手の雄部分の頂部に配置されたフィレットよりも小さい、条項(210)又は(211)に記載の装置。
(213) 前記サドルが、第3の機械継ぎ手の雄部分をさらに含み、前記第3の機械継ぎ手の雄部分が前記サドルの第1の側に配置され、前記第3の機械継ぎ手の雄部分が前記第3の機械継ぎ手の雌部分に受け入れられるように構成され、前記第3の機械継ぎ手の雌部分が第3のフレームハンガ内のバネマウント上に配置される、条項(200)、(201)、(201A)、(202)、(203)、(204)、(205)、(206)、(207)、(208)、(209)、(210)、(211)、又は(212)に記載の装置。
(214) 前記第3の機械継ぎ手の雄部分により形成される角度が120度〜180度である、条項(213)に記載の装置。
(215) 前記第3の機械継ぎ手の雄部分により形成される角度が160度である、条項(214)に記載の装置。
(216) 前記第3の機械継ぎ手の雌部分の頂部に配置されたフィレットが、前記第3の機械継ぎ手の雄部分の頂部に配置されたフィレットよりも小さい、条項(214)又は(215)に記載の装置。
(216A) 前記第1の機械継ぎ手の雌部分が、該第1の機械継ぎ手の雌部分の頂部に第1のフィレットを含み、前記第2の機械継ぎ手の雌部分が、該第2の機械継ぎ手の雌部分の頂部に第2のフィレットを含み、前記第3の機械継ぎ手の雌部分が、該第3の機械継ぎ手の雌部分の頂部に第3のフィレットを含み、前記第1の機械継ぎ手の雄部分が、該第1の機械継ぎ手の雄部分の頂部に第4のフィレットを含み、前記第2の機械継ぎ手の雄部分が、該第2の機械継ぎ手の雄部分の頂部に第5のフィレットを含み、前記第3の機械継ぎ手の雄部分が、該第3の機械継ぎ手の雄部分の頂部に第6のフィレットを含む、条項(214)又は(215)に記載の装置。
(216B) 前記第1のフィレットが前記第4のフィレットよりも小さく、前記第2のフィレットが前記第5のフィレットよりも小さく、前記第3のフィレットが前記第6のフィレットよりも小さい、条項(216A)に記載の装置。
(216C) 前記第1の機械継ぎ手の雄部分の頂部の先端部分を切り取り、前記第2の機械継ぎ手の雄部分の頂部の先端部分を切り取り、前記第3の機械継ぎ手の雄部分の頂部の先端部分を切り取った、条項(213)に記載の装置。
(217) 前記サドルが、該サドルの第1の側と該サドルの第2の側との間に開口領域を含み、前記第3のボアが、前記開口領域から前記サドルの第2の側までの貫通穴を含み、前記第4のボアが、前記開口領域から前記サドルの第2の側までの貫通穴を含む、条項(203)に記載の装置。
(218) 前記第1の締結具がボルト及びナットを含み、前記第2の締結具が別のボルト及び別のナットを含む、条項(217)に記載の装置。
【0157】
5.まとめ
特定の例示的な態様を参照しながら本発明について説明したが、この説明を限定的な意味で解釈すべきではない。むしろ、以下の特許請求の範囲によって定められる本発明の真の思想及び範囲から逸脱することなく、例示的な実施形態に様々な変更及び修正を加えることができる。さらに、当業者であれば、このようないずれの変更及び修正も、以下の特許請求の範囲の1又はそれ以上の要素と同等のものとして認識するであろうし、法的に認められる最大限までこのような特許請求の範囲に含まれるべきである。
【0158】
最後に、本明細書では、「例示的な」という用語を、「例、事例、又は例証として役立つ」ということを意味するために使用している。本明細書で「例示的な」として説明したあらゆる実施形態を、必ずしも他の実施形態よりも好ましい又は有利であると解釈すべきではない。
【符号の説明】
【0159】
500 サスペンションアセンブリ
502 フレームハンガ
504 フレームハンガ
506 タイプレート
508 移動梁
510 サドルアセンブリ
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に車両サスペンションに関する。より詳細には、本発明は、業務用又は大型運搬トラック用途で使用されるような、弾性バネ式車両サスペンションに関する。
【背景技術】
【0002】
業務用又は大型運搬トラック用途で使用するための単一バネレートサスペンション及び可変バネレートサスペンションが知られている。
【0003】
単一バネレートサスペンションはバネレートが固定されており、一般に、乗り心地の良いサスペンション又は適当なロール安定性を示す硬いサスペンションを実現するレベルに設定しなければならない。この結果、単一バネレートサスペンションでは、選択するバネレートに応じてロール安定性又は乗り心地が損なわれる。
【0004】
可変レートサスペンションは、動作中に複数のバネレートを提供することにより、この単一レートサスペンションの欠陥を克服する。バネ荷重が増加すると、これに対応してバネレートも増加する。
【0005】
業務用又は大型運搬トラック用途で使用するための可変バネレートの弾性バネ式サスペンションの例が米国特許第6,585,286号に記載されており、該特許の開示内容は引用により本明細書に組み入れられる。このサスペンションは、まくらバネ及び補助バネを利用して可変バネレートを実現する。
【0006】
このようなサスペンションのバネレートは、荷重に応じて補助バネが係合又は離脱することにより変化することができる。このようなサスペンションを有するシャーシに軽度の荷重がかかった場合の乗り心地は、定格シャーシ荷重でのロール安定性を犠牲にすることなく極めて良好である。このようなサスペンションを有するシャーシに軽度から中程度に荷重がかかった場合に中程度から重度の道路状況又は動作状態の変化に直面すると、補助バネの頻繁な係合及び離脱が生じることがある。このような補助バネの係合又は離脱ごとに、システムのバネレートが、ストライクスルー効果として知られる急激な変化を経験することがある。結果として、乗り心地が損なわれる恐れがある。グラフで描くとバネレートは不連続であり、補助バネが係合又は離脱する荷重におけるステップ関数として表すことができる。
【0007】
業務用又は大型運搬トラック用途のための従来の弾性バネ式サスペンションでは、これらの弾性バネが、事実上圧縮性の、引張性の、及び/又は剪断性のある荷重を受ける必要がある。引張荷重は、弾性破壊を引き起こす。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】米国特許第6,585,286号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
業務用又は大型運搬トラック用途のための従来のバネ式車両サスペンションに関して上記で特定した状態を考慮すれば、これらの用途のための新たな改善されたサスペンションを提供することが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本明細書では、同じ部分を同じ参照数字で示す図面を参照しながら本発明の例示的な実施形態について説明する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本明細書に開示する原理によって構築された車両サスペンションの側面図である。
【図2】図1に示すフレームハンガアセンブリ及びサドルアセンブリの側面図である。
【図3】図2に示すフレームハンガアセンブリ及びサドルアセンブリの端面図である。
【図4】図1に示すフレームハンガのバネモジュールの側面図である。
【図5】図4に示すフレームハンガバのネモジュールの端面図である。
【図6】図1に示すフレームハンガの側面図である。
【図7】図6に示すフレームハンガの、図6の線7−7に沿って切り取った断面図である。
【図8】例示的な実施形態による剪断バネの斜視図である。
【図8A】図8に示す剪断バネの上面図である。
【図8B】図8に示す剪断バネの側面図である。
【図8C】図8Aに示す剪断バネの、図8Aの線AーAに沿って切り取った断面図である。
【図8D】図8Aに示す剪断バネの、図8Aの線BーBに沿って切り取った断面図である。
【図9】例示的な実施形態による別の剪断バネの斜視図である。
【図10】図1に示す漸進的バネレート荷重クッションの立面図である。
【図11】漸進的バネレート荷重クッションの別の実施形態の斜視図である。
【図12】図1に示すバネマウントの側面図である。
【図13】図12に示すバネマウントの、図12の線13−13に沿って切り取った断面図である。
【図14】図12に示すバネマウントの上面図である。
【図15】図14に示すバネマウントの、図14の線15−15に沿って切り取った断面図である。
【図16】図1に示すサドルアセンブリの側面図である。
【図17】図16に示すサドルアセンブリのサドル部分の側面図である。
【図18】図17に示すサドルの底面図である。
【図19】図17に示すサドルの端面図である。
【図20】図1に示す組み立て式釣合い梁の側面図である。
【図21】図20に示す組み立て式釣合い梁の上面図である。
【図22】本明細書に開示する原理によって構築された別のサスペンションの側面図である。
【図23】本明細書に開示する原理によって構築されたさらに別のサスペンションの側面図である。
【図24A】本明細書に開示する原理によって構築されたサスペンションの動作特性に関するグラフ表示である。
【図24B】本明細書に開示する原理によって構築されたサスペンションの動作特性に関するグラフ表示である。
【図25】本明細書に開示する原理によって構築されたサスペンションに使用するための代替のフレームハンガアセンブリの側面図である。
【図26】例示的な実施形態によるフレームハンガアセンブリの側面図である。
【図27】図26に示すフレームハンガアセンブリの上面図である。
【図28】図26に示すフレームハンガアセンブリの端面図である。
【図29】例示的な実施形態によるバネハウジングの側面図である。
【図30】図29に示すバネハウジングの上面図である。
【図31】図29に示すバネハウジングの端面図である。
【図32】図29に示すバネハウジングの、図29の線A−Aに沿って切り取った断面図である。
【図33】図31に示すバネハウジングの、線B−Bに沿って切り取った断面図である。
【図34】例示的な実施形態による荷重クッションの側面図である。
【図35】図34に示す荷重クッションの上面図である。
【図36】図34に示す荷重クッションの端面図である。
【図37】図34に示す荷重クッションの、図34の線A−Aに沿って切り取った垂直横断面図である。
【図38】図36に示す荷重クッションの、図36の線B−Bに沿って切り取った垂直横断面図である。
【図39】例示的な実施形態によるバネマウントの斜視図である。
【図40】図39に示すバネマウントの上面図である。
【図41】図39に示すバネマウントの底面図である。
【図42】図39に示すバネマウントの端面図である。
【図43】図42に示すバネマウントの、図42の線A−Aに沿って切り取った断面図である。
【図44】図41に示すバネマウントの、図41の線B−Bに沿って切り取った断面図である。
【図45】例示的な実施形態によるサドルの側面図である。
【図46】図45に示すサドルの底面図である。
【図47】図45に示すサドルの端面図である。
【図48】例示的な実施形態によるサドルキャップ端部の斜視図である。
【図49】図48に示すサドルキャップ端部の側面図である。
【図50】図34に示す荷重クッションの例示的なベースプレートを示す図である。
【図51】図34に示す荷重クッションの例示的なレートプレートを示す図である。
【図52】例示的な実施形態による別の荷重クッションの斜視図である。
【図53】例示的な実施形態による別の荷重クッションの斜視図である。
【図54】本明細書に開示する原理によって構築されたサスペンションで得られる動作特性のグラフ表示である。
【図55】例示的な実施形態によるフレームハンガアセンブリの側面図である。
【図56】図55に示すフレームハンガアセンブリの上面図である。
【図57】図55に示すフレームハンガアセンブリの端面図である。
【図58】例示的なサスペンションアセンブリを示す図である。
【図59】例示的なサスペンションアセンブリを示す図である。
【図60】例示的なサスペンションアセンブリを示す図である。
【図61】例示的なサスペンションアセンブリを示す図である。
【図62】例示的なタイプレートを示す図である。
【図63】例示的なサスペンション内で使用できる例示的なフレームハンガを示す図である。
【図64】例示的なサスペンション内で使用できる例示的なフレームハンガを示す図である。
【図65】例示的なサスペンション内で使用できる例示的なフレームハンガを示す図である。
【図66】例示的なサスペンション内で使用できる例示的なフレームハンガを示す図である。
【図67】例示的なサスペンション内で使用できる例示的なフレームハンガを示す図である。
【図68】例示的なサスペンションアセンブリを示す図である。
【図69】雄部分を有する例示的なタイプレートを示す図である。
【図70】一対の例示的なフレームハンガを示す図である。
【図71】例示的なサスペンションアセンブリを示す図である。
【図72】雌部分を有する例示的なタイプレートを示す図である。
【図73】図63に示すフレームハンガの左右側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
1.例示的なサスペンション
図1〜図21に、全体を50で示す車両サスペンション及びその構成部品の実施形態を示す。車両サスペンション50は、車両用タンデム車軸構成の側方に延びる車両車軸(図示せず)の上方で長手方向に延びるC字形の車両フレームレール52を支持するように設計される。代替の実施形態では、車両フレームレール52が、箱形フレームレール、(I形梁を含むフレームレールなどの)I形フレームレール、又は他の何らかの種類のフレームレールを含むことができる。当業者であれば理解するであろうが、本明細書で説明する車両サスペンション50及びその他のサスペンションの構成部品は、車両の両側で対を成している。また、車両車軸の両端には、車両の車輪(図示せず)が既知の方法で装着される。さらに、1又はそれ以上の車両フレームのクロスメンバ(図示せず)により車両フレームレール52を連結することもできる。
【0013】
当業者であれば、サスペンション50及びその構成部品に合わせて構成されたサスペンションを(セミトラクタに連結するトレーラなどの)トレーラのフレームレールに選択的に取り付けできることをさらに理解するであろう。トレーラのフレームレールは、上述したようなフレームレール又は別の種類のフレームレールを含むことができる。
【0014】
本明細書では、以下、別途明確に記載しない限り、「車両」とは車両又はトレーラのことを意味する。従って、例えば、車両フレームは、車両フレーム又はトレーラフレームを意味する。さらに、本明細書では、車両の左側とは、観察者が車両の後部に向き合ったときに観察者の左手側にくる車両の側を意味し、車両の右側とは、観察者が車両の後部に向き合ったときに観察者の右手側にくる車両の側を意味する。さらに、本明細書では、「アウトボード」とは、車両の前部から後部へ走る中心線からより離れた位置を意味するのに対し、「インボード」とは、この中心線により近い位置を意味する。
【0015】
所与の実施形態による車両サスペンション50は、有すること及び/又は提供することに限定されるわけではないが、以下の特徴のうちの1又はそれ以上を有し及び/又は提供することができる。(i)サスペンション50に加わる荷重の増加に応じて連続的に増加する(曲線の途切れない)バネレート、(ii)サスペンション50に加わる荷重の増加に応じてほぼ直線的に増加するバネレート、(iii)釣合い梁78の中央ブッシング76に形成される枢支点に起因する最小車軸間制動荷重伝達及び/又は改善された関節接合、(iv)サスペンション50の1又はそれ以上のバネに最低限しか作用しない又は全く作用しない引張荷重、(v)締結具数の削減、締結具予荷重の臨界を低減する機械継ぎ手、及びサスペンション50の1又はそれ以上のバネにおける引張荷重の排除に起因する改善された耐久性、(vi)定格シャーシ荷重でのロール安定性を犠牲にすることのない、軽荷重シャーシでの優れた乗り心地、(vii)タイヤチェーンの使用に関する制限がないこと、及び(viii)サスペンション50を採用する車両が道路状況又は動作状態の中程度から重度の変動に直面したときの補助バネの係合又は離脱に起因するバネレートの急激な変化がないこと。
【0016】
図1に示すように、サスペンション50は、フレームレール52に既知の方法で装着された2つのバネモジュール56を有するフレームハンガアセンブリ54を含む。これに関して、個々のバネモジュール56は、隣接するフレームレール52にバネモジュールを取り付けるための穴を有するフレーム取り付け部58を含む。
【0017】
バネモジュール56の各々は、上壁62,側壁64、底壁及び66によって定められる窓様開口部60を含む(例えば、図6及び図7も参照)。個々の開口部60内には、側壁64と、開口部内の中心に位置するバネマウント70との間に剪断バネ68が配置される。剪断バネ68は、バネモジュール56内に圧縮状態で装着されることが好ましい。車両の予想最大荷重定格が増加するにつれて、剪断バネ68、側壁64、及びバネマウント70に加わる圧縮荷重も増加することができる。例えば、第1の予想最大荷重定格では、剪断バネ68、側壁64、及び/又はバネマウント70を、約13,000ポンドの荷重で圧縮して装着することができる。別の例として、第1の予想最大荷重定格よりも大きな第2の予想最大荷重定格では、剪断バネ68、側壁64、及び/又はバネマウント70を、約20,000ポンドの荷重で圧縮して装着することができる。
【0018】
また、個々の開口部60内には、バネマウント70と開口部60の上壁62との間に漸進的バネレート荷重クッション72が配置される。以下でより詳細に説明するように、荷重クッション72は、(荷重クッション72が荷重を受けている間)連続的に増加するバネレートを有することが好ましい。
【0019】
本明細書を通じて、バネモジュール56が、剪断バネ68及び漸進的バネレート荷重クッション72を有するものとして説明するが、車両荷重の大きさがフル荷重状態で十分に小さい場合、バネモジュール56は剪断バネ68のみを有していれば(すなわち、漸進的バネレート荷重クッション72を有さない)十分であることが理解されよう。ほんの一例として、フル荷重状態で十分に小さな車両荷重の大きさとは、0ポンド〜8,000ポンド、又は0ポンド〜10,000ポンドとすることができる。
【0020】
個々の開口部60内に含まれるバネマウント70には、2つのサスペンションサドルアセンブリ74が取り付けられる。一方のサドルアセンブリ74は、図3に示すようにバネモジュール56のアウトボード側に配置される。他方のサドルアセンブリ74は、これも図3に示すようにバネモジュール56の反対(インボード)側に配置される。サドルアセンブリ74は、当業では移動梁としても知られている長手方向に延びる組み立て式釣合い梁78の中央ブッシング76に取り付けられる。
【0021】
個々の梁78の両端には、ブッシング管又はキャニスタ80が配置される。梁78の個々の端部は、車両車軸(図示せず)のそれぞれの端部に既知の方法で連結される。
【0022】
図2及び図3に、フレームハンガアセンブリ54及びサドルアセンブリ74の実施形態を示す。この実施形態では、フレームハンガアセンブリ54が2つのバネモジュール56を含み、個々のバネモジュール56は、フレームハンガ82と、2つの剪断バネ68と、漸進的バネレート荷重クッション72と、バネマウント70とを含む。同様に、この実施形態では、個々のサドルアセンブリ74が、サドル部分84とサドルキャップ端部86とを含む。個々のサドルアセンブリ74のサドル部分84は、剪断バネ68及び漸進的バネレート荷重クッション72のための装着面を提供するバネマウント70に連結される。
【0023】
剪断バネ68は、バネマウント70と側壁64との間に取り付けられているが、好ましくは約13,000ポンド〜約20,000ポンドの荷重下で、バネマウント70と側壁64との間で圧縮状態に保たれることが好ましい。換言すれば、剪断バネ68は引張荷重を受けない。こうすることで、このような荷重を受ける弾性バネに比べ、剪断バネ68の疲労寿命が延びる。図示のように、剪断バネ68はまた、剪断状態で作用することによって性能が向上するように全体として斜めに配向される。バネモジュール56内の剪断バネ68の一方又は両方を、この剪断バネ68と同様に構成された別の1又は複数のバネと交換することもできる。
【0024】
漸進的バネレート荷重クッション72は、バネマウント70と開口部60のそれぞれの上壁62との間に装着される。荷重クッション72は、荷重を受けている間に連続的に増加するバネレートを有することが好ましい。従って、サスペンション50は、荷重を受けている間に連続的に増加するバネレートを有する。荷重クッション72は圧縮状態で作用して引張荷重を受けないため、荷重クッション72の疲労寿命も、このような荷重を受ける(弾性バネなどの)他のバネを上回る。
【0025】
図4及び図5には、フルフレームハンガ用バネモジュール56の実施形態を示す。この実施形態では、個々のフルフレームハンガ用バネモジュール56が、フレームハンガ82と、バネマウント70と、2つの剪断バネ68と、漸進的バネレート荷重クッション72(図2参照)とを含む。個々のバネマウント70は、サドルアセンブリ74を取り付けできるようにするためにフレームハンガ82のインボード及びアウトボードにそれぞれ位置する2つのサドル装着ボア114(図12〜図15を参照)を含む(図2及び図3も参照)。
【0026】
開口部60の底壁66は、サスペンション50のリバウンドストップとなっている。この一体化したリバウンド制御により、このような目的のための補助装置の必要性がなくなる。図示のように、緩衝器90を含めて開口部60の底壁66に取り付け、サスペンションがリバウンドした際に発生し得る可聴ノイズをさらに低減することができる。一例として、緩衝器90は、接着剤又は他の(単複の)締結具を使用して底壁66に取り付けることができるエラストマ材料を含むことができる。緩衝器90のエラストマ材料には、後述するエラストマ材料の例を適用することができる。
【0027】
図6及び図7に、フレームハンガ82の実施形態のさらなる詳細を示す。具体的には、図6及び図7には、この実施形態の側壁64がポケット92を含むことを示している。他方の側壁64も、同様に構成されたポケット92(図示せず)を含むことが好ましい。ポケット92が、それぞれの剪断バネ68を位置決めするように最適化された高さ寸法及び幅寸法を有することにより、この実施形態では、剪断バネ68を保持するための選択的に使用できる締結具の必要性がなくなることが好ましい。フレームハンガの開口部60の幅、従ってポケット92間のスパンも、組み立て時に剪断バネ68の圧縮に合わせて最適化されることが好ましい。さらに、ポケット92の深さは、剪断バネ68がストローク全体を通じて動く動作時の剪断バネ68のクリアランスに合わせて最適化される。ポケットの深さを最適化することにより、剪断バネ68の圧縮、及び剪断バネ68と(側壁64内のポケット又はバネマウント70内のポケットなどの)嵌合部材との間の摩擦係数によって与えられる保持力に加え、剪断バネ68の二次的な垂直及び水平の保持力も与えられる。本明細書で開示する主題の範囲には、締結具を必要とする実施形態も含まれるが、好ましい寸法であれば、組み立て時に剪断バネ68を保持するために締結具は必要ない。
【0028】
再び図7を参照すると、個々の開口部60の上壁62は、例えば、垂直平面内に2つの楕円形状を使用し及び/又は含んでドーム様構造94を形成し、被荷重状態中の漸進的バネレート荷重クッション72の膨らみを制御することにより、荷重クッションの有用寿命を延ばすことができる。ドーム様構造94の別の利点は、荷重クッションを損傷する恐れのある潜在的な鋭角の端部が、ドーム様構造94により排除される点である。
【0029】
個々のフレームハンガ82は、図示のように対称設計を有することが好ましい。これにより、個々のフレームハンガ82を車両の左側又は右側のいずれにも配置できるようになる。個々のフレームハンガ82は、あらゆる動作状態においてフレームハンガ82をその関連する車両フレームレールに保持するように最適化されたフレームボルトパターンを有することができる。ボルトパターンの最適化として、例えば、フレームハンガ82をフレームレール52に確実に締め付けるために、及び/又は締結具の伸張を最大化するために必要な締結具の数量を最小化することを挙げることができる。
【0030】
図8、図8A、及び図8Bに、剪断バネ68の実施形態の様々な図を示す。この実施形態では、剪断バネ68が、プレート98に結合された荷重ブロック96で構築される。1つの点では、(エラストマ荷重ブロックなどの)荷重ブロック96が、天然ゴム、合成ゴム、スチレンブタジエン、合成ポリイソプレン、ブチルゴム、ニトリルゴム、エチレンプロピレンゴム、ポリアクリル酸ゴム、高密度ポリエチレン、熱可塑性エラストマ、熱可塑性オレフィン(TPO)、ウレタン、ポリウレタン、熱可塑性ポリウレタン(TPU)、又はその他の種類のエラストマなどのエラストマ材料(すなわちエラストマ)を含むことができる。
【0031】
これに関して、及び具体的には、荷重ブロック96は、米国材料試験協会(ASTM)のD2000 M4AA 717 A13 B13 C12 F17 K11 Z1 Z2と定義されるエラストマを含むことができる。この場合、Z1は天然ゴムを表し、Z2は、所望の剪断速度を達成するために選択されるデュロメータを表す。選択されるデュロメータは、ショアAスケール、ASTM D2240 タイプAスケール、又はASTM D2240 タイプDスケールなどの、所定の予め定められたスケールに基づくことができる。好ましい実施形態では、ショアAスケールによれば、Z2は、例えば70±5であることが好ましい。別の実施形態では、ショアAスケールによれば、Z2は、例えば50〜80の範囲内である。他のZ2及びZ2の範囲の例も可能である。
【0032】
別の点では、(粘性エラストマ荷重ブロックなどの)荷重ブロック96が粘性エラストマ材料を含むことができ、この粘性エラストマ材料は、(i)剪断バネ68が所与の範囲内の荷重下にある場合、及びその荷重が除去された場合には弾性特性を有し、及び(ii)加わる荷重が所与の範囲の最大荷重を超えた場合には、(例えば、元の非荷重形状に戻らない)非弾性特性を有する。所与の範囲は、無荷重から最大予想荷重に所与の閾値を加えた荷重に及ぶことができる。所与の閾値は、考えられる剪断バネ68の過荷重を考慮したものである。一例として、粘性エラストマ材料は、アモルファスポリマー類、半結晶性ポリマー類、及びバイオポリマー類を含むことができる。他の粘性エラストマ材料の例も可能である。
【0033】
1つの実施形態によれば、荷重ブロック96は、1又はそれ以上の充填剤を含むこともできる。この(単複の)充填剤は、荷重ブロック96の性能を最適化することができる。充填剤は、以下に限定されるわけではないが、ワックス、オイル、硬化剤、及び/又はカーボンブラックを含むことができる。このような充填剤は、荷重ブロック96の耐久性を向上させること、及び/又は荷重ブロック96に加わる所与の剪断荷重及び/又は圧縮荷重に対して荷重ブロック96を調整することにより性能を最適化することができる。充填剤の使用を通じた荷重ブロック96の耐久性の改善として、例えば、荷重ブロック96の荷重特性に対して温度上昇を最小化すること、及び/又は荷重ブロック96の保形を最大化することを挙げることができる。
【0034】
剪断バネ68は、例えば、プレート98を鋳型(図示せず)に挿入することにより形成することができる。プレート98の各々は、コーティング材でコーティングすることができる。一例として、このコーティング材は、カルシウムで改質された亜鉛及びリン酸塩を含むことができる。コーティング材は、1平方フィート当たり200ミリグラム〜400ミリグラムのコーティング重量を有することができる。他のコーティング材の例も可能である。コーティングしたプレートに結合剤を塗布して、プレート98を荷重ブロック96に結合することができる。一例として、結合剤は、米国ノースカロライナ州ケーリーのLord Corporation社製のChemlok(登録商標)を含むことができる。他の結合剤の例も可能である。コーティング材の塗布及び/又は結合剤の塗布は、プレート98を鋳型に挿入する前、最中、及び/又は後に行うことができる。コーティング材及び結合剤を塗布した後、(注入可能な形の間に)荷重ブロック材料を鋳型に挿入して荷重ブロック96を形成することができる。
【0035】
好ましい実施形態では、プレート98のあらゆる露出部分(例えば、荷重ブロック材料で覆われていないプレート98の部分)が、荷重ブロック材料以外の手段により腐食から保護される。他の実施形態では、(プレート98の端部などの)プレート98のいくつかの露出部分は腐食から保護されない場合もあるが、プレート98の他のあらゆる露出部分は腐食から保護される。図8C及び図8Dに、剪断バネ68の1つの実施形態、具体的にはプレート98内の貫通穴99の断面図を示す。貫通穴99は、荷重ブロック96を形成する際に、荷重ブロック材料が鋳型を通じてより流れやすくすることができる。
【0036】
上述したように、剪断バネ68は圧縮状態で装着される。図示の実施形態では、剪断バネ68の圧縮が、これらをバネモジュール56の側壁64内の(ポケット92などの)バネポケットと、バネマウント70内に形成されたポケットとの間に装着することによって生じる圧縮荷重に起因する。剪断バネに予荷重をかける他の手段を選択的に使用してもよい。
【0037】
剪断バネ68は、これらの剪断バネレートを通じてサスペンション50の垂直バネレートに寄与する。この垂直バネレートは、サスペンション50の動きの範囲全体にわたって一定である。エラストマ剪断バネを備えたバネモジュールでは、異なるデュロメータ定格を有するエラストマを使用することにより、いずれかの剪断バネ形状が得られるように垂直バネレートをカスタマイズすることができる。
【0038】
剪断バネ68の圧縮バネレートは、組み立てを支援するために、取り付けられ状態に漸近するために、及び車両の加速中又は減速中の剪断バネの圧縮によるサスペンションの長手方向移動を最小限に、好ましくは5ミリメートル未満に保つために、わずかな圧縮範囲にわたって一定となるように設計されることが好ましい。
【0039】
剪断バネ68用のプレート98の各々は、仮に剪断バネ68の剪断バネレートに影響を及ぼしたとしても最小限の影響しか及ぼさない。プレート98は、剪断バネ68の圧縮特性の最適化に使用される。対応する荷重ブロック96を有する追加プレート98を追加することによって剪断バネ68の圧縮率を増加できるのに対し、プレート98及び対応する荷重ブロック96を除去することによって剪断バネ68の圧縮率を減少させることができる。プレート98は、以下に限定されるわけではないが、鉄、鋼鉄、アルミニウム、プラスチック、複合材料、又はその他の何らかの材料を含む様々な好適な材料のいずれかで作製することができる。プレート98の寸法及び形状は、剪断バネ68の好ましい包装、重量、及び美的特性が得られるように、及び剪断バネ68をハンガ内及びバネマウントのポケット内に配置できるように選択することができる。プレート98を完全に、又は少なくとも実質的にエラストマに封入して、これらのプレートの耐腐食性及び嵌合するサスペンション部材における摩擦をさらに強化することができる。
【0040】
1つの実施形態によれば、剪断バネ68の所望の剪断率は、約403N/mm(すなわち1インチ当たり約2,300重量ポンド(すなわちlbf/in))であり、剪断バネ68の初期圧縮バネレートは約6,000N/mm(すなわち約34,200lbf/in)であり、剪断バネ68の最大剪断移動距離は約68.7mm(約2.7インチ)であり、剪断バネ68の設置高さは約83.8mm(約3.3インチ)である。
【0041】
図9には、剪断バネ68の周囲に任意のタブ100を組み込んだ剪断バネ68の1つの実施形態を示している。このタブ100は、組み立て中に剪断バネの正しい配向を確実にする。なお、使用する場合には、このような任意のタブはあらゆる形状、大きさ、又は個数であってよい。
【0042】
図10には、漸進的バネレート荷重クッション72の1つの実施形態を示している。漸進的バネレート荷重クッション72は、バネマウント70とドーム様構造94との間に位置し、バネマウント70に締結具で取り付けることができる。通常、個々の漸進的バネレート荷重クッション72は、(先細壁105、107などの)少なくとも1つの先細壁、及び全体を通じて大きさが異なるほぼ同様の形状の水平断面を有するように設計される。これらの実施形態では、個々の水平断面の形状は他の水平断面とほぼ同様であるが、大きさ又は断面積は他の水平断面と同じではない。大きさの変化係数、又は類似率は、少なくとも1つの先細壁の先細の関数である。水平断面は、包装、重量、又は審美性にとって望ましいいずれの幾何学形状であってもよい。
【0043】
例示的な実施形態によれば、荷重クッション72は、ピラミッドに似せて成形されたエラストマの漸進的バネレート荷重クッションである。これに関して、図10に示す荷重クッション72は、ベースプレート102と、ピラミッドに似せて成形されたエラストマ104と、平坦な上面106とを含む。ベースプレート102は、以下に限定されるわけではないが、鉄、鉄鋼、アルミニウム、プラスチック、及び複合材料を含む様々な好適な材料で作製することができる。ベースプレートの寸法及び形状は、包装、重量、及び審美性にとって望ましいあらゆる寸法又は形状に変えることができる。ベースプレート102は、ベースプレート102をバネマウント70に固定する締結具を位置決めし、全体の質量を最小化し、バネマウント70の上面に適合するような寸法にされることが好ましい。
【0044】
漸進的バネレート荷重クッション72のエラストマ104の大きさ及び寸法は、垂直バネレート要件に合わせて最適化される。この用途では、漸進的バネレート荷重クッション72の垂直バネレートが荷重の増加とともに連続的に増加し、バネレートをバネ荷重の関数として示すグラフ上に途切れのない曲線形状を定める。エラストマ104の大きさ及び寸法は、(平坦な上面106などの)荷重を受ける面の面積の、(ベースプレート102から上面106に至るエラストマ104の4つの壁などの)荷重を受けない拡張自在な面の総面積に対する割合である形状係数に基づくことができる。
【0045】
好ましい漸進的バネレート荷重クッション72は、図示のように、平坦な上面106を有するピラミッドに酷似した形状を有する。この好ましい形状では、漸進的バネレート荷重クッション72の垂直バネレートが、荷重の増加とともに直線的に増加する。1つの実施形態では、エラストマ104の底面の断面が5インチ×6インチ、上面106の断面が0.8インチ×0.8インチ、エラストマ104の高さが3.2インチである。漸進的バネレート荷重クッション72のバネレートは、エラストマ104のデュロメータを変化させることによって最適化することができる。デュロメータを変化させることにより、一群の互換性のある漸進的バネレート荷重クッションを作成することができる。
【0046】
図11に、より大きな耐腐食性を得るとともにバネマウント接合部に摩擦を生じる目的で、ベースプレート102をエラストマ104に完全に封入したエラストマ性漸進的バネレート荷重クッション72の1つの実施形態を示す。代替の実施形態では、ベースプレート102の一部を露出させても(例えば、エラストマ104で覆われていなくても)よい。このベースプレート102の露出部分は、エラストマ104以外の手段により腐食から保護することができる。さらに別の実施形態では、ベースプレート102の露出部分の端部を除き、ベースプレート102の全ての露出部分をエラストマ104以外の手段により腐食から保護することができる。一例として、ベースプレート102は、エラストマ104のピラミッド形部分の最大幅部分の全ての部分を越えて、0.25インチ〜0.5インチ延びることができる。
【0047】
図11に示すように、荷重クッション72は、ベースプレート102に組み込まれた耳部108を有する。個々の耳部108は貫通穴109を含み、ここに締結具を挿入してバネマウント70及び/又はサドルアセンブリ74に締結し、荷重クッション72をサスペンション50内に保持することができる。貫通穴109は、様々な形状のいずれであってもよい。例えば、貫通穴109を矩形とすることができる。この方法では、挿入される締結具は、当業では根角ボルトとして知られている頭部が丸く頸部が四角いボルトを含むことができる。別の例として、貫通穴109を円形とすることができる。この方法では、挿入される締結具は六角頭ボルトを含むことができる。他の好適な締結具及び対応する形状の貫通穴を選択的に使用してもよい。
【0048】
図12〜図15に、個々のバネモジュール56内に含まれるバネマウント70の1つの実施形態を示す。バネマウント70は、上部に漸進的バネレート荷重クッション72を着座させるほぼ平坦な上面110と、バネマウント70の両側に位置する、剪断バネ68を収容するための一対のポケット112と、バネマウント70の両側に位置する、サドル接合部を形成してサスペンションサドル84への取り付けを可能にする一対のサドル装着ボア114とを含む。
【0049】
対向して位置するポケット112は、組み立て時に剪断バネ68を位置決めするような寸法にされることが好ましい。バネマウント70の寸法によってもたらされる、ポケットを分離する水平方向のスパンも、組み立て時の剪断バネ68の所望の圧縮に合わせて最適化される。また、ポケット112の深さは、剪断バネがストローク全体を通じて動く動作時の剪断バネのクリアランスに合わせて最適化することができる。ポケットの深さを最適化することにより、剪断バネの圧縮、及び剪断バネと嵌合部材との間の摩擦係数によって与えられる保持力に加え、剪断バネの二次的な垂直及び水平の保持力も与えられる。本明細書で開示する主題の範囲には、剪断バネ68を保持するために締結具を必要とする実施形態も含まれるが、好ましい寸法であれば、組み立て時に剪断バネ68を保持するために締結具は必要ない。
【0050】
バネマウント70のサドル接合部は、あらゆる動作状態において継ぎ手の完全性を保持するのに望ましい角度を有するバネマウントーサドル機械継ぎ手の雌部分116を形成する。第1の最大荷重に対処するサスペンション内のサドルアセンブリでは、この望ましい角度は約160度であることが好ましい。第1の最大荷重よりも大きな第2の最大荷重に対処するサスペンション内のサドルアセンブリのような代替構成では、望ましい角度は、140度などのように160度未満とすることができる。当業者であれば、バネマウントーサドル機械継ぎ手の雌部分の望ましい角度を、120度〜180度の間のいくつかの角度とすることができることを理解するであろう。
【0051】
剪断荷重にはバネマウントーサドル接合部機械継ぎ手のみによって耐えるので、この継ぎ手が締結具117(図2参照)の直接的な剪断荷重を除去する。バネマウントーサドル接合部機械継ぎ手は、締結具予荷重の臨界を低減するとともに必要な締結具の数を最小化する。締結具117は、各々が根角ボルト、標準的な六角頭ボルト又は六角フランジボルト、或いは他の何らかの種類の締結具を含むことができる。
【0052】
応力集中を最小化するために、バネマウント70のサドル接合部の頂部にはバネマウントフィレット300が含まれることが好ましい。バネマウントフィレット300は、20ミリメートルの半径を有することができる。バネマウントフィレット300は、サドル84がバネマウント70に締結される際に、バネマウント70のサドル接合部の先端における密着を防ぐ。フィレット300は、機械継ぎ手の活性面のみが継ぎ手の傾斜面となることも確実にする。このようにすると、必要な公差が緩和され、鋳肌面を使用して継ぎ手を構築することができる。
【0053】
バネマウント70は、様々な材料のいずれで作製してもよい。好ましい実施形態では、バネマウント70が、D55ダクタイル鋳鉄で作製される。別の実施形態では、バネマウント70を、例えば、別の種類の鉄、鉄鋼、アルミニウム、炭素繊維などの複合材料、又はその他の何らかの材料で作製することができる。
【0054】
図16〜図19に、サスペンション内に含まれるサドルアセンブリ74の1つの実施形態を示す。サドルアセンブリ74は、サドル部分(又はより単純にサドル)84とサドルキャップ端部86とを含む。サドル部分84の中央ハブ接合部には1つのハーフボア119aが形成されてサドルキャップ構成の上半分を形成し、サドルキャップ端部86には別のハーフボア119bが形成されてサドルキャップ構成の下半分を形成する。このサドルキャップ構成のゆったりとした公差により、サドル部分84及びサドルキャップ端部86を含むサドルアセンブリ74を鋳放しで組み立てることができる。この構造は、釣合い梁又はその他の車両部品を取り付けるサドルキャップ接合部を提供し、当業では公知である。サドル部分84及びサドルキャップ端部86の中にサドルキャップボア118を機械加工して、サドルアセンブリ74を釣合い梁78又はその他の部品に取り付ける際に、埋め込みボルト及びナットの形で示す締結具120(図16を参照)がサドル部分84とサドルキャップ端部86を互いに固定できるようにすることができる。
【0055】
図45〜図49に、サドルアセンブリ74内で使用できる別の実施形態を示している。具体的には、図45〜図47にサドル84Aを示し、図48及び図49にサドルキャップ端部86Aを示している。サドル84A及びサドルキャップ端部86Aは、鉄、鋼鉄、アルミニウム、複合材料、又は他の何らかの材料で作製することができ、各々が、当業者にとって既知の鋳造工程で形成される別個の鋳造物を含むことができる。この方法では、サドル84Aが、サドル84Aを鋳造する際に形成される貫通穴84Bを含むことができ、サドルキャップ端部86Aが、サドルキャップ端部86Aを鋳造する際に形成される貫通穴86Bを含むことができる。締結具117などの締結具を貫通穴84B、86Bに挿入して、後でサドルキャップ端部86Aをサドル84Aに締結及び取り付けできるようにすることができる。代替の実施形態では、貫通穴84B及び/又は貫通穴86Bを機械加工によって形成することができる。
【0056】
サドル84、84Aは、サスペンションの動作状態中の部品応力を最小化するとともに部品質量を最小化するために、図示のように立体骨組/トラス様の形状又は構成を有することが好ましい。サドル84、84Aは、バネマウント70又はバネマウント346(図26参照)のサドル装着ボア114と位置を合わせるためのバネマウント装着ボア122をさらに有する。サドル84、84Aは、これらの好ましいバネマウント接合部のための雄部分124を含み、この雄部分124は、バネマウントーサドル接合部機械継ぎ手の対応する雌部分116内に受け入れられるように設計される。サスペンション内で第1の最大荷重に対処するために使用するサドルアセンブリでは、機械継ぎ手の雄部分124のスパン138も160度であることが好ましい。サスペンション内で第2の最大荷重に対処するサドルアセンブリのような代替構成では、機械継ぎ手の雄部分のスパン138は、140度などのように160度未満とすることができる。当業者であれば、スパン138を、120度〜180度の間のいくつかの角度とすることができることを理解するであろう。
【0057】
応力集中を最小化するために、サドル84、84Aのバネマウント接合部の頂部にはサドル円形部302が含まれることが好ましい。サドル円形部302は、バネマウントフィレット300よりも大きくすることができる。好ましい例では、サドル円形部302が、バネマウントフィレット300の半径よりも10ミリメートル大きな半径を有する。従って、バネマウントフィレット300が20ミリメートルの半径を有する場合、サドル円形部302は30ミリメートルの半径を有する。サドル円形部302は、バネマウント70又はバネマウント346がサドル84、84Aに締結される際に、バネマウント接合部の先端におけるサドル84、84Aの密着を防ぐ。サドル円形部302は、機械継ぎ手の活性面のみが継ぎ手の傾斜面となることも確実にする。このようにすると、必要な公差が緩和され、サドル及びバネマウントの鋳肌面を使用して継ぎ手を構築することができる。
【0058】
図20及び図21に、サスペンション50及び本明細書で説明する他のサスペンションで使用できる(移動梁とも呼ばれる)釣合い梁78の1つの実施形態を示す。釣合い梁78は、天板126と、底板128と、側板130と、2つのエンドブッシングハブ80と、1つの中央ブッシングハブ132とを有する組み立て部品であることが好ましい。側板130の中央部分には中央ブッシングハブ132が含まれ、この中には、サドルアセンブリ74に連結するために装着された中央ブッシング134を保持する。エンドブッシングハブ80内には、タンデム車軸(図示せず)に連結するための追加のブッシング136が既知の態様で保持される。
【0059】
釣合い梁78を使用することにより、釣合い梁の中央ブッシング134に形成される実際の枢支点に起因する車軸間制動荷重伝達が最小化される。釣合い梁78を使用することにより、この実際の枢支点による関節接合も向上する。
【0060】
本明細書で説明するサスペンションはモジュール式である。一例として、車両の車高を望むように設定することができる。具体的には、フレーム取り付け穴と剪断バネポケットとの間で、フレームハンガを寸法の異なる別のフレームハンガに変更することによって車両の車高を変更することができる。サドルを、中央ハブ接合部とバネマウント接合部との間の寸法が異なる別のサドルに変更することにより、車両の車高を変更することもできる。また、フレームハンガ及びサドルの両方を、寸法の異なる他のフレームハンガ及びサドルと交換することによって車両の車高を変更することもできる。
【0061】
本明細書で説明する原理は、様々な車軸構成のための様々な弾性バネ式サスペンションにも使用することができる。例えば、釣合い梁を有するタンデム車軸シャーシのための弾性バネ式サスペンションについて説明したが、本原理は、サドルを適当な車軸接合部を有する別のサドルに交換することにより、シングル車軸シャーシ、釣合い梁のないタンデム車軸シャーシ、及び(釣合い梁の有無にかかわらず)トリデム車軸シャーシにまで及ぶ。
【0062】
なお、フレームハンガアセンブリにバネモジュール又は部分的バネモジュールを追加し、或いは漸進的バネレート荷重クッションを、表面積がより大きな及び/又は底面がより大きな平坦な上面(頂部)を有する荷重クッションなどの別の漸進的バネレート荷重クッションと交換することにより、サスペンションの荷重容量をシャーシの大きさに合わせて増加させることができる。或いは、フレームハンガアセンブリからバネモジュール又は部分的バネモジュールを除去し、或いは漸進的バネレート荷重クッションを、表面積がより小さな及び/又は底面がより小さな平坦な上面(頂部)を有する荷重クッションなどの別の漸進的バネレート荷重クッションと交換することにより、サスペンションの荷重容量をシャーシの大きさに合わせて減少させることもできる。
【0063】
2.追加の例示的なサスペンション
図22に、好ましくはタンデム車軸構成を有する業務用又は大型運搬トラックで使用するように設計された別のバネ式サスペンション200を示す。3つの完全バネモジュール56が、フレームハンガアセンブリ202を定める。また、サスペンション200で使用するサドルアセンブリ204は、3つのバネマウント接合部を有する。上記を除き、サスペンション200は、図1に示すサスペンション50と同様のものである。他が全て同一であると仮定すれば、追加のバネモジュール56を使用することにより生み出されるサスペンション200の荷重容量は、図1に示すサスペンション50の荷重容量よりも大きくなる。
【0064】
所与の実施形態によるバネ式サスペンション200は、有すること及び/又は提供することに限定されるわけではないが、以下の特徴のうちの1又はそれ以上を有し及び/又は提供することができる。(i)サスペンション200に加わる荷重の増加に応じて連続的に増加する(曲線の途切れない)バネレート、(ii)サスペンション200に加わる荷重の増加に応じてほぼ直線的に増加するバネレート、(iii)釣合い梁78の中央ブッシングに形成される枢支点に起因する最小車軸間制動荷重伝達及び/又は改善された関節接合、(iv)サスペンション200の1又はそれ以上のバネに最低限しか作用しない又は全く作用しない引張荷重、(v)締結具数の削減、締結具予荷重の臨界を低減する機械継ぎ手、及びサスペンション200の1又はそれ以上のバネにおける引張荷重の排除に起因する改善された耐久性、(vi)定格シャーシ荷重でのロール安定性を犠牲にすることのない、軽荷重シャーシでの優れた乗り心地、(vii)タイヤチェーンの使用に関する制限がないこと、及び(viii)サスペンション200を採用する車両が道路状況又は動作状態の中程度から重度の変動に直面したときの補助バネの係合又は離脱に起因するバネレートの急激な変化がないこと。
【0065】
図23に、好ましくはタンデム車軸構成を有する業務用又は大型運搬トラックで使用するように設計されたバネサスペンションのさらに別の実施形態250を示す。サスペンション250は、フレームハンガアセンブリ254を形成する2つの完全バネモジュール56と、1つの半/部分的バネモジュール252とを有する。2つの完全バネモジュール56は、ほぼ図1及び図22にそれぞれ示すサスペンション50及び200の実施形態に関して上述したように構築される。
【0066】
図23の実施形態では、部分的バネモジュール252が、底壁256を有するフレーム取り付け部分255を含む。漸進的バネレート荷重クッション72が締結具によって保持され、底壁256と、部分的バネモジュール252の一部として含まれるバネマウント70との間に配置される。底壁256は、上述したドーム様構造94のようなドーム様構造を含むことができる。サスペンション250で使用するサドルアセンブリ204は、図22に示すサスペンション200で使用するものと同様のものとすることができる。他が全て同一であると仮定すれば、2つの完全バネモジュール56に加えて部分的バネモジュール252を使用することにより生み出されるサスペンション250の荷重容量は、図1に示すサスペンション50の荷重容量よりも大きくなる。
【0067】
所与の実施形態によるバネ式サスペンション250は、有すること及び/又は提供することに限定されるわけではないが、以下の特徴のうちの1又はそれ以上を有し及び/又は提供することができる。(i)サスペンション250に加わる荷重の増加に応じて連続的に増加する(曲線の途切れない)バネレート、(ii)サスペンション250に加わる荷重の増加に応じてほぼ直線的に増加するバネレート、(iii)釣合い梁78の中央ブッシングに形成される枢支点に起因する最小車軸間制動荷重伝達及び/又は改善された関節接合、(iv)サスペンション250の1又はそれ以上のバネに最低限しか作用しない又は全く作用しない引張荷重、(v)締結具数の削減、締結具予荷重の臨界を低減する機械継ぎ手、及びサスペンション250の1又はそれ以上のバネにおける引張荷重の排除に起因する改善された耐久性、(vi)定格シャーシ荷重でのロール安定性を犠牲にすることのない、軽荷重シャーシでの優れた乗り心地、(vii)タイヤチェーンの使用に関する制限がないこと、及び(viii)サスペンション250を採用する車両が道路状況又は動作状態の中程度から重度の変動に直面したときの補助バネの係合又は離脱に起因するバネレートの急激な変化がないこと。
【0068】
図25に、(取り付け用ブラケットなどの)フレーム接合部302と、(サスペンション取り付け具などの)着脱自在に取り付け可能なバネモジュール304とを含むフレームハンガアセンブリの1つの実施形態300を示す。フレーム接合部302は、締結具310を使用して個々のバネモジュール304を上壁308に取り付けできるようにする下壁306を含む。締結具310は、(上述した)締結具117のように構成することができる。バネモジュール304は、上述したもののような、剪断バネ68と、バネマウント70と、漸進的バネレート荷重クッション72とを含むことができる。
【0069】
この実施形態では、フレームハンガアセンブリ300を使用することにより、例示的なサスペンションシステムのモジュール性が強化される。例えば、バネモジュール304を、サスペンションの垂直バネレートが異なるバネを有する他のバネモジュール304と交換することが容易になる。また、フレーム接合部302に機械加工によって開けられた穴/ボアの位置を修正することにより、複数の車両フレーム構成(すなわち、車高及びフレーム幅)を取り入れることができ、均一な汎用のバネモジュール304を生産できるようになる。この結果、部品の在庫が減少する。これにより、世界中のあらゆる業界標準フレーム構成との互換性も可能となる一方で、組み立ても簡略化される。
【0070】
モジュール式フレームハンガアセンブリ300は、全ての車両フレーム構成に大きさを合わせて適合できるという意味でも汎用とすることができる。この結果、1つのバネモジュール304を、全ての車両フレーム構成に使用することができる。特に異なる車両フレーム構成ごとに様々なフレーム接合部302を使用することもできる。
【0071】
次に、図26〜図28に、別の例示的な実施形態によるフレームハンガアセンブリ330の様々な図を示す。フレームハンガアセンブリ330は、車両用タンデム車軸構成の側方に延びる車両車軸の上方で長手方向に延びる(フレームレール52などの)フレームレールを支持することができる。図26に示すように、フレームハンガアセンブリ330は、フレームハンガ332と、バネモジュール334、335と、バネモジュール334、335のアウトボード側に取り付けられたサドルアセンブリ337とを含む。図27は、フレームハンガアセンブリ330の上面図である。図28は、サドルアセンブリ337、及びバネモジュール334、335のインボード側に取り付けられたサドルアセンブリ339を示している。フレームハンガ332は、締結具309を使用してバネモジュール334、335に取り付けることができる。サドルアセンブリ337、339は、締結具351を使用してバネモジュール334、335に取り付けることができる。締結具309、351は、(上述した)締結具117のように構成することができる。
【0072】
フレームハンガ332は、様々な車両に取り付けるために様々な形で構成することができる。様々な車両は、各々が(車高、フレームレール幅、及び/又はフレームレールの穴パターンなどの)それぞれのフレーム構成を有することができる。第1の構成では、フレームハンガ332が、例えば、(i)第1の壁高、及び(ii)第1のフレームハンガの穴パターンを有する垂直壁338を含むことができる。第2の構成では、フレームハンガ332が、例えば、(i)第2の壁高、及び(ii)第1のフレームハンガの穴パターン又は別のフレームハンガの穴パターンを有する垂直壁338を含むことができる。本明細書では、第2の壁高のほうが第1の壁高よりも高い。このようにして、第1の壁高を有する垂直壁338を有するフレームハンガ332を、第2の壁高を有する垂直壁338を有するフレームハンガ332と交換することにより、及び/又はサドルアセンブリ337、339を、サドルアセンブリ337、339の寸法とは異なる寸法を有するサドルアセンブリと交換することにより、車両の車高を増加させることができる。他の個々のフレームハンガ構成の壁高とフレームハンガの穴パターンとの組み合わせとは異なる壁高及びフレームハンガの穴パターンを配置した構成などの、フレームハンガ332の他の構成も可能である。
【0073】
様々なフレームハンガの穴パターンは、フレームレールのアウトボードの垂直壁のそれぞれのフレームレールの穴パターンに合わせることができる。締結具117などの締結具を、垂直壁338の穴、及びフレームレールのアウトボードの垂直壁を通じて挿入し、後でフレームハンガ332をフレームレールに締結できるようにすることができる。
【0074】
フレームハンガ332は、鉄、鉄鋼、アルミニウム、複合材料、又はその他の何らかの材料で作製することができる。図26に示すように、フレームハンガ332は、第1の下壁端部340及び第2の下壁端部342を有する下壁336を含む。図27に示すように、下壁336は、2組の貫通穴311を含む。貫通穴311の個々の組は、バネモジュール334、335の穴に適合する所与のバネモジュール取り付け穴パターンで配置される。フレームハンガ332は、壁端340から壁端342に延びる垂直壁338も含む。
【0075】
バネモジュール334、335は、各々がバネハウジング344と、バネマウント346と、漸進的バネレート荷重クッション348と、剪断バネ350、352とを含む。バネモジュール334、335は互換性を有するとともに、バネモジュール334、335を車両の左側又は右側に、及びフレームハンガ330の前部又は後部に配置できるように対称性を有することもできる。サドルアセンブリ337、339は、バネマウント346、及び長手方向に延びる組み立て式釣合い梁(すなわち移動梁)(図示せず)の中央ブッシングに取り付けることができる。その後、サドルアセンブリ337、339を、(整備及び/又はサドルアセンブリ337、339の交換などの)様々な理由のいずれかによって、バネマウント346及び/又は釣合い梁から取り外すこともできる。
【0076】
図55〜図57に、フレームハンガ332(図26〜図28参照)をフレームハンガ333に置き換えた実施形態によるフレームハンガアセンブリ330の追加の図を示している。フレームハンガ333は、締結具309を使用してバネモジュール334、335に取り付けることができる。
【0077】
フレームハンガ333は、様々な車両に取り付けるために様々な形で構成することができる。様々な車両は、各々が(車高、フレームレール幅、及び/又はフレームレールの穴パターンなどの)それぞれのフレーム構成を有することができる。第1の構成では、フレームハンガ333が、例えば、(i)第1の壁高、及び(ii)第1のフレームハンガの穴パターンを有する垂直壁341を含むことができる。第2の構成では、フレームハンガ333が、例えば、(i)第2の壁高、及び(ii)第1のフレームハンガの穴パターン又は別のフレームハンガの穴パターンを有する垂直壁341を含むことができる。本明細書では、第2の壁高のほうが第1の壁高よりも高い。このようにして、第1の壁高を有する垂直壁341を有するフレームハンガ333を、第2の壁高を有する垂直壁341を有するフレームハンガ333と交換することにより、車両の車高を増加させることができる。他の個々のフレームハンガ構成の壁高とフレームハンガの穴パターンとの組み合わせとは異なる壁高及びフレームハンガの穴パターンを配置した構成などの、フレームハンガ333の他の構成も可能である。
【0078】
様々なフレームハンガの穴パターンは、フレームレールのアウトボードの垂直壁のそれぞれのフレームレールの穴パターンに合わせることができる。締結具117などの締結具を、垂直壁341の穴、及びフレームレールのアウトボードの垂直壁を通じて挿入し、後でフレームハンガ333をフレームレールに締結できるようにすることができる。
【0079】
フレームハンガ333は、鉄、鉄鋼、アルミニウム、複合材料、又はその他の何らかの材料で作製することができる。図55に示すように、フレームハンガ333は、第1の下壁端部380及び第2の下壁端部381を有する下壁382を含む。図27に示すように、下壁382は、2組の貫通穴383を含む。貫通穴383の個々の組は、所与のバネモジュール取り付け穴パターンで配置される。下壁382は、フレームハンガ333を(フレームレール52などの)車両フレームレールの下側に取り付けるための穴384を含むこともできる。垂直壁341は、壁端380から壁端381に延びる。
【0080】
次に、図29〜図31に、バネハウジング344の1つの実施形態の様々な図を示す。バネハウジング344は、鉄、鋼鉄、アルミニウム、複合材料、又はその他の何らかの材料で作製することができる。好ましい実施形態では、バネハウジング344は、当業者にとって既知の鋳造法を通じて作製された鋳造物であることが好ましい。代替の実施形態では、バネハウジング344を、複数の鋳造物及び/又は鍛造物から製造することができる。図30及び図33に示すように、バネハウジング344は、バネハウジング344の重量を軽減するための金属節約部分である窪み357を含む。
【0081】
バネハウジング344は、バネマウント346と、荷重クッション348と、剪断バネ350、352とを取り付けることができる内側部分345を含む。内側部分345は、底壁354、上壁356、及び側壁358、360によって少なくとも部分的に定めることができる。上壁356は、フレームハンガ332又は333の(貫通穴311又は383などの)貫通穴のパターンと同じ穴パターンで配置された貫通穴370を有することが好ましい。上壁356は、フレームレール及び/又はフレームレールの下側ガセットの底部側の貫通穴に合わせた貫通穴371を有することもできる。貫通穴311又は383、及び貫通穴370を通じて締結具309を挿入し、バネモジュール334、335をフレームハンガに締結及び取り付けできるようにすることができる。代替構成では、貫通穴370の代わりに、上壁356を貫通しないネジ穴をバネハウジング344に使用することができる。
【0082】
図32及び図33は、バネハウジング344の断面図である。これらの図に示すように、バネハウジング344は、バネハウジングポケット364、366と、上壁356内のドーム様構造368とを含む。ドーム様構造368は、荷重クッション348が荷重を受けているときの荷重クッション348の膨張を制御して、荷重クッション348の有用寿命を延ばすことができる。ドーム様構造368は、荷重クッション348が上壁356に接触したときに荷重クッション348を損傷する恐れのある鋭角の端部も排除する。
【0083】
ポケット364の高さ、幅及び奥行き寸法は、剪断バネ350を位置決めするように最適化されることが好ましく、ポケット366の高さ、幅及び奥行き寸法は、剪断バネ352を位置決めするように最適化されることが好ましい。ポケット364、366間のスパン372は、組み立て時に剪断バネ350、352の圧縮に合わせて最適化されることが好ましい。剪断バネ350、352の圧縮は、例えば、約13,000ポンド〜約20,000ポンドの荷重とすることができる。さらに、ポケット364、366の深さは、剪断バネ350、352がストローク全体を通じて動く動作時のこれらのバネのクリアランスに合わせて最適化されることが好ましい。ポケットの深さを最適化することにより、剪断バネ350、352の圧縮、及び剪断バネ350、352と嵌合部材(例えば、ポケット364、366とバネマウント346)との間の摩擦係数によって与えられる保持力に加え、剪断バネ350、352の二次的な垂直及び水平の保持力も与えられる。本明細書で開示する主題の範囲には、剪断バネ350、352を保持するために締結具を必要とする及び/又は使用する実施形態も含まれるが、好ましい寸法を使用すれば、組み立て時に剪断バネ350、352を保持するために締結具は必要ない。
【0084】
図26及び図29には、緩衝器を使用しないバネハウジング344を示している。しかしながら、代替の実施形態では、バネハウジング344が、底壁354の上方に緩衝器を含むことができる。このような緩衝器は、上述した緩衝器90のように構成することができる。
【0085】
次に、図34〜図38に、漸進的バネレート荷重クッション348の実施形態の様々な図を示す。図37に示すように、荷重クッション348は、ベースプレート400と、レートプレート402と、第1のクッション部分406及び第2のクッション部分408を含むクッション材404とを含む。ベースプレート400は、上部側410と、底部側412と、上部側410と底部側412との間にある複数の端部414とを含む。同様に、レートプレート402は、上部側416と、底部側418と、上部側416と底部側418との間にある複数の端部420とを含む。
【0086】
図50及び図51に、ベースプレート400及びレートプレート402の実施形態の平面図をそれぞれ示す。図50及び図51に示すように、ベースプレート400及びレートプレート402は、荷重クッション348の製造中にクッション材404がプレート400、402を通過できるようにする貫通穴422を各々が有する。ベースプレート400は、荷重クッション348をバネマウント346に装着できるようにするための貫通穴426を有する耳部424を含む。好ましい実施形態では、耳部424が、ベースプレート400の中心線の両側でオフセットされる。代替の実施形態では、耳部424の中心線を、ベースプレート400の中心線と同じものとすることができる。耳部424を通じて締結具362を挿入し、バネマウント346及び/又はサドルアセンブリ337、339に締結して、バネハウジング344内に荷重クッション348を保持することができる。
【0087】
ベースプレート400及びレートプレート402は、鉄鋼、アルミニウム、鉄、プラスチック、複合材料、又はその他の何らかの材料などの様々な材料のいずれかで作製することができる。例示的な実施形態によれば、端部414、420が、各々6.35mm(約0.25インチ)の高さを有し、ベースプレート400が、152.4mm(6.0インチ)の長さ及び152.4mmの幅を有し、レートプレート402が、152.4mmの長さ及び152.4mmの幅を有する。ベースプレート400の例示的な長さ及び幅寸法は、耳部424の寸法を考慮していない。当業者であれば、プレート400、402が上記以外の寸法を有することができると理解するであろう。
【0088】
図38は、図36に示す荷重クッションの線B−Bに沿って切り取った垂直断面図である。図38に示すように、クッション部分406は、平坦な上面428を有する。例示的な実施形態によれば、クッション部分406の個々の垂直断面は、図38に示す先細端部430、432のような2つの先細端部を有する。また、クッション部分406は、全体を通じて大きさが異なる同様の形状の水平断面を有する。具体的には、個々の水平断面の形状は他の水平断面とほぼ同様であるが、大きさ又は断面積は他の水平断面と同じではない。水平断面の大きさの変化係数(例えば類似率)は、先細の関数である。クッション部分406の最大水平断面がレートプレート402の上部側416に結合されることが好ましいのに対し、クッション部分406の最小断面は上面428であることが好ましい。クッション部分406の水平断面は、包装、重量、又は審美性にとって望ましい(円形、矩形、又は三角形などの)いずれの幾何学形状であってもよい。図52及び図53に、ベースプレート400と、レートプレート402と、クッション部分406、408とを含むクッション材404を有する荷重クッションの代替の実施形態を示す。
【0089】
クッション部分406の大きさ及び寸法は、上述した形状係数に基づくことができる。クッション部分406がピラミッド形状を有する1つの実施形態によれば、及び一例として、クッション部分406の最大水平断面は155.4mm(約6.1インチ)の長さ及び155.4mmの幅を有し、クッション部分406の最小断面は45.7mm(約1.8インチ)の長さを有し、クッション部分406の高さは83mm(約3.3インチ)である。当業者であれば、クッション部分406が他の寸法を選択的に有することができると理解するであろう。
【0090】
クッション部分408は、レートプレート402の水平断面形状と同様の形状を有することが好ましい。クッション部分408のこれらの水平断面は、レートプレート402の寸法と実質的に同様の寸法を有することができる。この場合、実質的に同様とは、±15パーセントのことである。レートプレート402が(角に丸みがあるかどうかに関わらず)矩形形状である例示的な実施形態によれば、クッション部分408の(単複の)最大水平断面が155.4mmの長さ及び155.4mmの幅を有することができるのに対し、クッション部分408の(単複の)最小水平断面は145.4mm(約5.7インチ)の長さ及び145.4mmの幅を有することができる。
【0091】
この実施形態では、クッション材404は、様々な材料のいずれを含んでもよい。1つの点では、クッション材404が、天然ゴム、合成ゴム、スチレンブタジエン、合成ポリイソプレン、ブチルゴム、ニトリルゴム、エチレンプロピレンゴム、ポリアクリル酸ゴム、高密度ポリエチレン、熱可塑性エラストマ、熱可塑性オレフィン(TPO)、ウレタン、ポリウレタン、熱可塑性ポリウレタン(TPU)、又はその他の種類のエラストマなどのエラストマを含むことができる。これに関して、及び具体的には、クッション材404は、ASTM D2000 M4AA 621 A13 B13 C12 F17 K11 Z1と定義されるエラストマを含むことができ、Z1は、所望の圧縮率曲線を達成するために選択されるデュロメータを表す。選択されるデュロメータは、ショアAスケール、ASTM D2240 タイプAスケール、又はASTM D2240 タイプDスケールなどの、所定の予め定められたスケールに基づくことができる。好ましい実施形態では、ショアAスケールによれば、Z1は、例えば70±5であることが好ましい。別の実施形態では、ショアAスケールによれば、Z1は、例えば50〜80の範囲内である。他のZ1の例も可能である。
【0092】
別の点では、クッション材404が、無荷重から荷重クッションに加わる最大予想荷重に所与の閾値を加えた範囲内の荷重が荷重クッション348にかかっているときに弾性特性を有する粘性エラストマ材料を含むことができる。所与の閾値は、考えられる荷重クッション348の過荷重を考慮したものである。一例として、粘性エラストマ材料は、アモルファスポリマー類、半結晶性ポリマー類、及びバイオポリマー類を含むことができる。
【0093】
荷重クッション348は、ベースプレート400及びレートプレート402を鋳型(図示せず)に挿入することによって形成することができる。ベースプレート400及びレートプレート402は、(上述したような)コーティング材でコーティングすることができる。コーティングしたプレートに結合剤を塗布して、このプレートをクッション材404に結合することができる。コーティング材の塗布及び/又は結合剤の塗布は、プレート400、402を鋳型に挿入する前、最中、及び/又は後に行うことができる。コーティング材及び結合剤を塗布した後、クッション材404を鋳型に挿入することができる。クッション材404は、端部414、420、又は少なくとも端部414、420の大部分を覆うことが好ましい。一例として、端部414、420の大部分とは、プレート400、402を鋳型内に配置するために使用する押さえ部分を除く、端部414、420の全ての部分を含むことができる。端部414、420におけるクッション材404の厚みは、1.5mm(約0.06インチ)とすることができる。
【0094】
当業者であれば、サスペンション50、200、250、300で使用する荷重クッションを荷重クッション348のように構成できることを理解するであろう。当業者であれば、荷重クッション348を、レートプレート402と同様の1又はそれ以上の追加のレートプレートを含めて、及び追加のレートプレートごとにクッション部分408と同様のそれぞれのクッション部分を含めて構成できることも理解するであろう。このような代替構成では、個々の追加のレートプレートが、クッション材404よりも先に鋳型に挿入される。
【0095】
次に、図39〜図44に、バネマウント346の1つの実施形態の様々な図を示す。バネマウント346は、側面452、454を含む。バネマウント346は、側面452、454を車両のインボード側又はアウトボード側の両方に使用できるように、対称性を有することができる。サスペンション50、200、250、300で使用するバネマウント70は、このバネマウント346のように構成することができる。
【0096】
バネマウント346は、上部に(荷重クッション348などの)荷重クッションを着座させるほぼ平坦な上面464と、壁部466、468とを含む。平坦な上面464の高さを、壁部466、468の頂部よりも低くすることにより、より背の高い荷重クッションを使用できるようになる。代替構成では、上面464を壁部466、468と同じ高さにすることができる。
【0097】
図43に示すように、バネマウント346は、バネマウント346の両側に配置された一対のポケット470、472を含む。ポケット470、472は、組み立て時に剪断バネ350、352を位置決めするような寸法にされることが好ましい。ポケット470、472を分離する水平スパン471は、組み立て時の剪断バネ350、352の所望の圧縮に合わせて最適化される。ポケット470、472の深さは、剪断バネ350、352がストローク全体を通じて動く動作時の剪断バネ350、352のクリアランスに合わせて最適化することができる。ポケットの深さを最適化することにより、剪断バネ350、352の圧縮、及び剪断バネ350と(ポケット364、470などの)嵌合部材との間の摩擦係数並びに剪断バネ352と(ポケット366、472などの)嵌合部材との間の摩擦係数によって与えられる保持力に加え、剪断バネ350、352の二次的な垂直及び水平の保持力も与えられる。本明細書で開示する主題の範囲には、剪断バネ350、352を保持するために締結具を必要とする実施形態も含まれるが、スパン471、ポケット470、472の深さ、スパン372、ポケット364、366の深さ、及び剪断バネ350、352の長さが好ましい寸法であれば、組み立て時に剪断バネ350、352を保持するために締結具は必要ない。
【0098】
図39及び図40に示すように、バネマウント346は、(i)所与の角度を有する機械継ぎ手の雌部分を形成するアウトボードサドル接合部456と、(ii)所与の角度を有する別の機械継ぎ手の雌部分を形成するインボードサドル接合部458と、(iii)アウトボードサドル装着ボア460と、(iv)インボードサドル装着ボア461と、(iv)荷重クッション装着ボア462とを含む。サドル装着ボア460、461は、それぞれサドル接合部456、458の一部である。サドル337、339の装着ボア及びサドル装着ボア460、461に挿入された締結具により、サドル337、339をバネマウント346に取り付けできるようになる。
【0099】
図44に、あらゆる動作状態において継ぎ手の完全性を保持するのに望ましい角度を有するバネマウントーサドル機械継ぎ手の雌部分482を示す。一例として、第1の最大荷重に対処するサスペンション内のサドルアセンブリでは、この望ましい角度は約160度であることが好ましい。別の例として、第1の最大荷重よりも大きな第2の最大荷重に対処するサスペンション内のサドルアセンブリでは、望ましい角度は、(140度などの)160度未満とすることができる。剪断荷重にはバネマウントーサドル接合部機械継ぎ手のみによって耐えるので、この継ぎ手が締結具351(図26参照)の直接的な剪断荷重を除去する。バネマウントーサドル接合部機械継ぎ手は、締結具予荷重の臨界を低減するとともに必要な締結具の数を最小化する。当業者であれば、望ましい角度は、120度〜180度の間のいくつかの角度とすることができることを理解するであろう。
【0100】
応力集中を最小化するために、サドル接合部456、458の頂部にはバネマウントフィレット480を含めることができる。例示的な実施形態によれば、フィレット480が20ミリメートルの半径を有する。フィレット480は、サドル337、339がサドル接合部456、458にそれぞれ締結される際に、サドル接合部456、458の先端における密着を防ぐ。フィレット480は、機械継ぎ手の活性面のみが継ぎ手の傾斜面となることを確実にする。このようにすると、必要な公差が緩和され、鋳肌面を使用して継ぎ手を構築することができる。
【0101】
次に、代替構成では、2つのネジ山付き端部を有するU字形ボルトなどのU字形ボルトを使用して、バネモジュール334、335を車両のフレームレールに取り付けることができる。この代替構成には、フレームハンガ332又は333は不要である。一例として、2つのU字形ボルトを、ネジ山付き端部が下向きの方向に延びる状態でフレームレールの上部側に被せて配置し、その後バネハウジング344の両端にある装着穴370を通じて挿入することができる。U字形ボルトのネジ山付き端部にナットを取り付けて、バネハウジング344がフレームレールと接触するように保つことができる。バネハウジング335も、同様の方法でフレームレールに取り付けることができる。
【0102】
さらに、特にタンデム車軸構成を有する業務用又は大型運搬トラックで使用するための代替構成では、フレームハンガ332及び/又は333を、(バネモジュール334のように構成された3つのバネモジュール、又はバネモジュール334のように構成された2つのバネモジュール及び部分的バネモジュール252のように構成された1つのバネモジュールなどの)3つのバネモジュールを取り付けできるようにすることができる。この代替構成では、3つのバネモジュールの各々におけるそれぞれのバネマウントに着脱自在に取り付け可能なサドルアセンブリを提供することができる。例えば、他が全て同一であると仮定すれば、3つのバネモジュールを使用することにより、サスペンション330(図26を参照)よりも大きな車両サスペンションの荷重容量を生み出す方法が得られる。
【0103】
次に、図58及び図59は、例示的なサスペンションアセンブリ500の斜視図である。具体的には、図58にサスペンションアセンブリ500のアウトボード側を示し、図59にサスペンションアセンブリ500のインボード側を示している。図58に示すように、サスペンションアセンブリ500は、フレームハンガ502、504と、タイプレート506と、移動梁508と、サドルアセンブリ510とを含む。図59に示すように、サスペンションアセンブリ500は、フレームハンガ502、504と、タイプレート506と、移動梁508と、サドルアセンブリ532とを含む。図59には、取り付け穴の組564を含むフレームハンガ502、及び取り付け穴の組566を含むフレームハンガ504も示している。図58には、取り付け穴の組564、566のアウトボード側を示している。
【0104】
フレームハンガ502、504には、締結具の組によってタイプレート506を取り付けることができる。タイプレート506は、(i)フレームハンガ502又はその一部、(ii)フレームハンガ504又はその一部、(iii)タイプレート506、を整備(例えば修理又は交換)するために、1又はそれ以上のフレームハンガ502、504から除去することができる。これに関して、タイプレート506は、フレームハンガ502、504に着脱自在に取り付けることができる。フレームハンガ502、504にタイプレート506を取り付けることにより、取り付け穴の組564、566が単一のより大きな取り付け穴の組として機能できるようにとなる。単一のより大きな取り付け穴の組の利点は、取り付け穴の組564、566を、少ない締結具で使用する場合には取り付け穴の数を少なくして構成し、及び/又は小型の締結具とともに使用する場合には穴の大きさを小さくして構成できる点である。
【0105】
次に、図60は、サスペンションアセンブリ500のアウトボード側を示す立面図であり、図61は、サスペンションアセンブリ500のインボード側を示す立面図である。図60及び図61に示すように、フレームハンガ502は窓様開口部512を含み、この開口部内には、バネマウント518と、剪断バネ520、526と、漸進的バネレート荷重クッション521とが含まれる。同様に、フレームハンガ504は窓様開口部514を含み、この開口部内には、フレームハンガ504は、バネマウント516と、剪断バネ522、524と、漸進的バネレート荷重クッション530とが含まれる。フレームハンガ502、504のバネマウント、荷重クッション、及び剪断バネは、本明細書内で別のフレームハンガに関して説明したいずれかのバネマウント、荷重クッション、及び剪断バネのように構成することができる。バネマウント516、518には、サドルアセンブリ510、532を取り付けることができる。サドルアセンブリ510、532は、サドルアセンブリ74又は204のように構成及び機能することができる。
【0106】
次に、図62にタイプレート506を示す。図62に示すように、タイプレート506は、取り付け穴の組507、509を含む。取り付け穴の組507、509は、タイプレート506の第1の側から第2の側まで貫く貫通穴を含むことができる。或いは、取り付け穴の組507、509は、タイプレート506を貫く距離の途中までしか延びなくてもよい。取り付け穴の組507、509は、ネジ山付きであってもよく、又はネジ山付きでなくてもよい。
【0107】
タイプレート506は、タイプレート506内を通る水平及び垂直の中心線に関して対称性を有することができる。図62に示すように、取り付け穴の組507、509は、各々が3つの穴を含む。代替の実施形態では、取り付け穴の組507、509が、各々(1つ又は2つの穴などの)3つよりも少ない数の穴、又は3つよりも多い数の穴を含むことができる。本明細書でタイプレートを使用しているものとして説明するあらゆるサスペンションのタイプレートは、複数の別個のプレートを含むことができ、またこれらの別個のプレートの各々をタイプレート506のように構成し、様々な取り付け穴の組の穴が整列するように積み重ねて、これらの穴を締結具が通過できるようにすることができる。
【0108】
タイプレート506は、様々な材料のいずれで作製してもよい。例えば、タイプレート506を、高強度低合金鋼などの鉄鋼で作製することができる。別の例として、タイプレート506を、鉄、アルミニウム、炭素繊維、或いはその他の何らかの材料又は材料の組み合わせで作製することができる。
【0109】
次に、図63に、フレームハンガ504の詳細を示す。図63に示すように、フレームハンガ504は、開口部514と、フレームハンガ底部545と、フランジ549と、フランジ549のアウトボード側及びインボード側にそれぞれ位置する外側壁541、543とを含む。図63は、フランジ549のインボード側を示している。フランジ549は、取り付け穴の組552を含む。この取り付け穴の組552は、タイプレート506の取り付け穴の組に対応することができる。これに関して、取り付け穴の組552及びその対応するタイプレート506の取り付け穴の組を通じて締結具の組を挿入し、タイプレート506をフレームハンガ504に取り付けることができる。
【0110】
開口部514は、上壁540、側壁542、544、及び底壁546によって少なくとも部分的に定められる。側壁544はポケット548を含む。側壁542もポケット(図示せず)を含むことができる。側壁542、544のポケットは、ポケット92のように構成及び機能することができる。
【0111】
ポケット548の所与の中心を1つの中心線が通過し、側壁542のポケットの所与の中心を別の中心線が通過する。これらの2つの中心線は、この2つの中心線を単一の中心線550として表すことができるように一致する(すなわち、空間内の同じ相対位置又は同じ領域を占める)ことが好ましい。或いは、ポケット548の所与の中心を通過する中心線が、側壁542のポケットの所与の中心を通過する中心線と実質的に一致する。本明細書では、2つの中心線が実質的に一致すると言う場合、これらの2つの中心線は平行であり、互いに38.1mm(約1.5インチ)の範囲内にある。
【0112】
次に、図73では、(点539で表す)中心線550又はポケット548の所与の中心及び側壁542のポケットの所与の中心を通過する実質的に一致する中心線を含む(破線537で示す)面が、フレームハンガ底部545に平行であり、又は実質的に平行である。この面は、ポケット548の所与の中心、側壁542のポケットの所与の中心、及びフランジ549を通過する。この面は、フレームハンガ504にタイプレート506が取り付けられている場合にはタイプレート506も通過する。面がフレームハンガ底部に実質的に平行な1つの実施形態では、フレームハンガ底部に平行な線がこの面と交差し、交差により形成される鋭角が5度(すなわち300分)を超えないようにされる。
【0113】
次に、図64に、フレームハンガ502の詳細を示す。図64に示すように、フレームハンガ502は、開口部512と、フレームハンガ底部561と、フランジ553と、フランジ553のアウトボード側及びインボード側にそれぞれ位置する外側壁557、559とを含む。図64は、フランジ553のインボード側を示している。フランジ553は、取り付け穴の組551を含む。この取り付け穴の組551は、タイプレート506の取り付け穴の組に対応することができる。これに関して、取り付け穴の組551及びその対応するタイプレート506の取り付け穴の組を通じて締結具の組を挿入し、タイプレート506をフレームハンガ502に取り付けることができる。
【0114】
開口部512は、上壁552、側壁554、556、及び底壁558によって少なくとも部分的に定められる。側壁554はポケット560を含む。側壁556もポケット(図示せず)を含むことができる。側壁554、556のポケットは、ポケット92のように構成及び機能することができる。
【0115】
ポケット560の所与の中心を1つの中心線が通過し、側壁556のポケットの所与の中心を別の中心線が通過する。これらの2つの中心線は、この2つの中心線を単一の中心線562として表すことができるように一致する(すなわち、空間内の同じ相対位置又は同じ領域を占める)ことが好ましい。或いは、ポケット560の所与の中心を通過する中心線が、側壁556のポケットの所与の中心を通過する中心線と実質的に一致する。
【0116】
中心線562又はポケット560の所与の中心及び側壁556のポケットの所与の中心を通過する実質的に一致する中心線を含む(破線537で示す)面は、フレームハンガ底部561に平行であり、又は実質的に平行である。この面は、ポケット560の所与の中心、側壁556のポケットの所与の中心、及びフランジ553を通過する。この面は、フレームハンガ502にタイプレート506が取り付けられている場合にはタイプレート506も通過する。
【0117】
取り付け穴の組551、552は、フランジ549、553のインボード側からアウトボード側まで貫く貫通穴をそれぞれ含むことができる。或いは、取り付け穴の組551、552が、フランジ549、553を貫く距離の途中までしか延びなくてもよい。これらの代替の取り付け穴の組では、インボード側又はアウトボード側のいずれからも穴にアクセスすることができる。取り付け穴の組551、552は、ネジ山付きであってもよく、又はネジ山付きでなくてもよい。
【0118】
図63及び図64は、フレームハンガ502が取り付け穴の組564を含み、フレームハンガ504が取り付け穴の組566を含むことを示している。取り付け穴の組564、566は、(フレームレール52などの)フレームレールのそれぞれの取り付け穴の組に対応することができる。取り付け穴の組564、566及びフレームレールの取り付け穴の組を通じて様々な締結具のいずれかを挿入し、サスペンションアセンブリ500をフレームレールに取り付けることができる。フレームレール及び取り付け穴の組564、566から締結具を除去することにより、フレームハンガ502、504をフレームレールから取り外すことができるようになる。これに関して、フレームハンガ502、504は、フレームレールに着脱自在に取り付けることができる。
【0119】
次に、図65に、別の例示的なフレームハンガ580を示す。フレームハンガ580は、フランジ579、583と、フレームハンガ底部599と、取り付け穴の組582、584、586と、上壁590、側壁592、594及び底壁596によって少なくとも部分的に定められる窓様開口部588とを含む。上壁590は、上壁540のように構成することができ、側壁592、594は、側壁542、544のようにそれぞれ構成することができ、底壁596は、底壁546のように構成することができる。取り付け穴の組582、584は、それぞれのタイプレートのそれぞれの取り付け穴の組に対応することができる。フランジ579、583は、各々がそれぞれの(図65に示す)インボード側及びそれぞれのアウトボード側を含む。
【0120】
フレームハンガ580と同様の1又はそれ以上のフレームハンガを、(図22に示すバネ式サスペンションアセンブリ200などの)2又はそれ以上のフレームハンガを含むサスペンションアセンブリで使用することもできる。一例として、サスペンションアセンブリ200の中心に位置するバネモジュール56をフレームハンガ580に置き換えることができ、サスペンションアセンブリ200の最も左側のバネモジュール56を(図64に示す)フレームハンガ502に置き換えることができ、サスペンションアセンブリ200の最も右側のバネモジュール56を(図63に示す)フレームハンガ504に置き換えることができる。この例によれば、フレームハンガ502、504、580は、各々が図22のサスペンションアセンブリ200のバネモジュール56内に示すものと同様のバネマウント、漸進的バネレート荷重クッション、及び剪断バネの対を含むことができる。
【0121】
取り付け穴の組509、584に締結具の組を通し、取り付け穴の組507、551に別の締結具の組を通すことにより、(タイプレート506のように構成されたタイプレートなどの)タイプレートをフレームハンガ502、580に取り付けることができる。同様に、取り付け穴の組509、552に締結具の組を通し、取り付け穴の組507、582に別の締結具の組を通すことにより、(タイプレート506のように構成されたタイプレートなどの)別のタイプレートをフレームハンガ504、580に取り付けることができる。フレームハンガ502、504、580に取り付けたタイプレートの1又はそれ以上は、フレームハンガの1つを修理及び/又は交換するためなどの様々な理由のいずれかによってフレームハンガから取り外すことができる。換言すれば、1又はそれ以上のタイプレートは、フレームハンガ502、504、580に着脱自在に取り付けることができる。
【0122】
代替構成では、サスペンションアセンブリ200の3つのバネモジュール全てを、フレームハンガ580のように構成されたそれぞれのフレームハンガと交換することができ、それぞれのタイプレートを、個々の隣接するフレームハンガの対に着脱自在に取り付けることができる。
【0123】
次に、図66に、別の例示的なフレームハンガ604を示す。フレームハンガ604は、上壁640、側壁642、644及び底壁646によって少なくとも部分的に定められる窓様開口部614を含む。側壁644はポケット648を含むことができ、側壁642は別のポケット(図示せず)を含むことができる。側壁642、644のポケットは、ポケット92のように構成及び機能することができる。フレームハンガ604は、外側壁部645、647と、外側壁部645、647から離れて延びる(フランジなどの)タイプレート部分650と、フレームハンガ底部641とを含む。タイプレート部分650は、取り付け穴の組652と、(図66に示す)インボード側と、アウトボード側とを含む。フレームハンガ604は、取り付け穴の組666をさらに含む。取り付け穴の組666は、(フレームレール52などの)フレームレールの取り付け穴の組に対応することができる。取り付け穴の組666及びフレームレールの取り付け穴の組を通じて様々な締結具のいずれかを挿入し、フレームハンガ604をフレームレールに取り付けることができる。
【0124】
次に、図67に、さらに別の例示的なフレームハンガ602を示す。フレームハンガ602は、上壁652、側壁654、656、及び底壁658によって少なくとも部分的に定められる窓様開口部612を含む。側壁654はポケット660を含むことができ、側壁656は別のポケット(図示せず)を含むことができる。側壁654、656のポケットは、ポケット92のように構成及び機能することができる。フレームハンガ602は、タイプレートチャネル663のいずれかの側に位置するフランジ655、657を含む。フランジ655は取り付け穴の組651を含み、フランジ657は取り付け穴の組653を含む。フレームハンガ602は、取り付け穴の組664をさらに含む。取り付け穴の組664は、(フレームレール52などの)フレームレールの取り付け穴の組に対応することができる。取り付け穴の組664及びフレームレールの取り付け穴の組を通じて様々な締結具のいずれかを挿入し、フレームハンガ602をフレームレールに取り付けることができる。これらの締結具を除去して、フレームレールからフレームハンガ602、604を取り外す(例えば除去する)こともできる。
【0125】
(図1に示すサスペンションアセンブリ50などの)サスペンションアセンブリを、フレームハンガ602、604を含む形で構成することができる。例えば、最も左側のフレームハンガアセンブリ54をフレームハンガ602に置き換えることができ、最も右側のフレームハンガアセンブリ54をフレームハンガ604に置き換えることができる。このような構成では、取り付け穴の組651、652、653を通じて締結具の組を挿入し、タイプレート部分650の端部をタイプレートチャネル663に挿入してフレームハンガ602、604を互いに取り付けできるようにすることができる。フレームハンガ602、604を含むサスペンションアセンブリでは、フレームハンガ602、604が、各々(バネマウント70などの)バネマウントと、(荷重クッション72などの)漸進的バネレート荷重クッションと、(剪断バネ68などの)剪断バネの対とを含むことができる。
【0126】
別の構成では、(サスペンションアセンブリ50などの)サスペンションアセンブリを、フレームハンガ502、604を含む形で構成することができる。例えば、最も左側のフレームハンガアセンブリ54をフレームハンガ502に置き換えることができ、最も右側のフレームハンガアセンブリ54をフレームハンガ604に置き換えることができる。このような構成では、タイプレート部分650の端部をフランジ553に隣接させて配置することにより、取り付け穴の組551、652を通じて締結具の組を挿入してフレームハンガ502、604を互いに取り付けできるようにすることができる。フレームハンガ502、604を含むサスペンションアセンブリでは、フレームハンガ502、604が、各々(バネマウント70などの)バネマウントと、(荷重クッション72などの)漸進的バネレート荷重クッションと、(剪断バネ68などの)剪断バネの対とを含むことができる。
【0127】
さらに別の構成では、(サスペンションアセンブリ50などの)サスペンションアセンブリを、フレームハンガ602と、フレームハンガ602の鏡像であるフレームハンガと、これらのフレームハンガのタイプレートチャネル663に挿入して締結具の組を通じてフレームハンガに取り付けることができる(タイプレート506などの)タイプレートとを含む形で構成することができる。この例示的な構成のフレームハンガは、各々が(バネマウント70などの)バネマウントと、(荷重クッション72などの)漸進的バネレート荷重クッションと、(剪断バネ68などの)剪断バネの対とを含むことができる。
【0128】
再び図66を参照すると、タイプレート部分650がフレームハンガ604の左側にあると考えられる場合、フレームハンガ604を、フレームハンガ604の右側の外側壁部と、右側の外側壁部から離れて延びる別のタイプレート部分(図示せず)とを含むように構成することができる。これに関して、フレームハンガ604の右側を、フレームハンガ604の左側の鏡像とすることができる。このフレームハンガ604の構成を、3つのフレームハンガを含む(図22に示すサスペンションアセンブリ200などの)サスペンションアセンブリ内で使用することができる。例えば、2つのタイプレート部分を有するフレームハンガを、(i)フレームハンガ502又は602のように構成された左側のフレームハンガ、及び(ii)フレームハンガ504又はフレームハンガ602の鏡像のように構成された右側のフレームハンガに結合する中央フレームハンガとすることができる。或いは、2つのタイプレート部分を有するフレームハンガが、フレームハンガ580のように構成された2つのフレームハンガに結合するようにしてもよい。
【0129】
さらに別の例示的な実施形態によれば、サスペンションアセンブリが、(i)バネマウント、漸進的バネレート荷重クッション、及び剪断バネの対を収容するための第1のフレームハンガ部分と、(ii)別のバネマウント、別の漸進的バネレート荷重クッション、及び別の剪断バネの対を収容するための第2のフレームハンガ部分と、(iii)第1のフレームハンガ部分から第2のフレームハンガ部分に延びる鋳造物の一部とを含む単一鋳造物を含むことができる。本明細書では、このサスペンションアセンブリを、単一鋳造サスペンションアセンブリと呼ぶ。
【0130】
タイプレート又はタイプレート部分を有していないサスペンションアセンブリと比較すると、単一鋳造サスペンションアセンブリを使用する1つの利点は、より少ない及び/又はより小型の締結具を使用して、単一鋳造サスペンションアセンブリをフレームレールに取り付けることができる点である。サスペンションアセンブリ500を使用すること、サスペンションアセンブリにフレームハンガ502、580及びタイプレート506を使用すること、又はサスペンションアセンブリにフレームハンガ602、604を使用することによっても同じ利点を得ることができる。
【0131】
サスペンションアセンブリ500は、単一鋳造サスペンションアセンブリを使用することからは得られない1又はそれ以上の利点を有することができる。一例として、サスペンションアセンブリ500では、他のフレームハンガを除去及び交換する必要なくフレームハンガ502、504の一方を除去及び交換できるのに対し、単一鋳造物の第1又は第2のフレームハンガ部分を交換する必要がある場合、単一鋳造サスペンションアセンブリ全体を交換する必要が生じ得る。別の例として、単一鋳造サスペンションアセンブリを製造するのに必要となり得る大型の工具と比較して、フレームハンガ502、504を製造するには小型の工具を使用すれば済む。小型の工具にかかる費用は、大型の工具にかかる費用よりも少なくて済む。単一鋳造サスペンションアセンブリと比較した場合、サスペンションアセンブリ500を使用することの他の利点も考えられる。
【0132】
図64〜図67に示すフレームハンガは、フレームハンガをタイプレート又は別のフレームハンガのタイプレート部分に取り付けるための取り付け穴の組が3つの穴を有することを示しているが、当業者であれば、タイプレート506の取り付け穴の組の穴が3つよりも多い場合又は少ない場合があるので、これらのフレームハンガの取り付け穴の組の穴も3つより多くても又は少なくてもよいことを理解するであろう。
【0133】
次に、図68に、例示的なサスペンションアセンブリ501を示す。図61に示すサスペンションアセンブリ500と同様に、サスペンションアセンブリ501は、フレームハンガ502、504と、タイプレート506と、移動梁508と、サドルアセンブリ510とを含む。また、サスペンションアセンブリ501は、フレームハンガ502、504のアウトボード側にタイプレート507を含む。代替の実施形態では、タイプレート506、507を隣同士に重ね、フレームハンガ502、504のフランジのインボード側又はアウトボード側に取り付けることができる。これに関して、タイプレート506は、フレームハンガ502、504のインボードフランジ又はアウトボードフランジに当接することができ、このタイプレート506にタイプレート507が当接することができる。
【0134】
次に、図69に、別の例示的なタイプレート995を示す。タイプレート995は、対応する機械継ぎ手の雌部分を含む2つのフレームハンガに取り付けられた場合に機械継ぎ手を形成するために使用することができる雄部分998、999を有する表側を含む。これらの2つのフレームハンガの例を図70に示す。タイプレート995は、図62に示すタイプレート506の平坦な面のような、平坦とすることができる裏側も含む。雄部分998には取り付け穴の組996が位置し、雄部分999には別の取り付け穴の組997が位置する。取り付け穴の組996、997は、タイプレート995の第1の側から第2の側まで貫く貫通穴を含むことができる。或いは、取り付け穴の組996、997は、タイプレート995を貫く距離の途中までしか延びなくてもよい。取り付け穴の組996、997は、ネジ山付きであってもよく、又はネジ山付きでなくてもよい。
【0135】
タイプレート995は、タイプレート995を通る水平中心線及び垂直中心線に対して対称性を有することができる。図69に示すように、取り付け穴の組996、997は、各々3つの穴を含む。代替の実施形態では、取り付け穴の組996、997が、各々3つよりも少ない数の穴(例えば1つ又は2つの穴)、又は3つよりも多い数の穴を含むことができる。
【0136】
タイプレート995は、様々な材料のいずれで作製してもよい。例えば、タイプレート995は、高強度低合金鋼などの鉄鋼で作製することができる。別の例として、タイプレート995を、鉄、アルミニウム、炭素繊維、或いはその他の何らかの材料又は材料の組み合わせで作製することができる。
【0137】
次に、図70に、例示的なフレームハンガ980、981を示す。図70に示すように、フレームハンガ980は、(i)フランジ982と、(ii)タイプレート995をフレームハンガ980に挿入及び/又は取り付ける際に機械継ぎ手を形成するために使用できる雌部分984と、(iii)雌部分984に位置する取り付け穴の組986とを含む。同様に、フレームハンガ981は、(i)フランジ983と、(ii)タイプレート995をフレームハンガ981に取り付ける際に機械継ぎ手を形成するために使用できる雌部分985と、(iii)雌部分985に位置する取り付け穴の組987とを含む。具体的には、雄部分998、999を雌部分984、985に挿入すると、機械継ぎ手を形成することができる。
【0138】
フランジ982、983は、各々がそれぞれのインボード側及びアウトボード側を含む。図70は、フランジ982、983のインボード側を示している。代替の実施形態では、フランジ982のアウトボード側に雌部分984と同様の雌部分を配置し、フランジ983のアウトボード側に雌部分985と同様の別の雌部分を配置することができる。さらに別の代替の実施形態では、フランジ982、983のインボード側及びアウトボード側の各々が、タイプレート995などのタイプレートをフレームハンガ980、981のインボード側に取り付け、タイプレート995などの別のタイプレートをフレームハンガ980、981のアウトボード側に取り付けたときに複数の機械継ぎ手を形成するために使用できる、機械継ぎ手のそれぞれの雌部分を含むことができる。
【0139】
本明細書で説明した他のフレームハンガと同様に、フレームハンガ980、981の各々も、バネマウントと、漸進的バネレート荷重クッションと、剪断バネの対とを内部に取り付けることができる窓様開口部を含むことができる。フレームハンガ980、981の窓様開口部は、本明細書で説明した他のフレームハンガのいずれかと同様の4つの壁によって定めることができる。本明細書で説明した他のフレームハンガと同様に、フレームハンガ980、981は、フレームレール及びサドルアセンブリに着脱自在に取り付けることができ、これがさらに移動梁に着脱自在に取り付けられる。フレームハンガ980、981は、フレームハンガ980、981をフレームレールに取り付けるための締結具を挿入できる穴を提供するための取り付け穴の組978、979をそれぞれ含むことができる。
【0140】
タイプレート995は、フレームハンガ980、981に着脱自在に取り付け可能である。様々な締結具のいずれかを使用して、タイプレート995をフレームハンガ980、981に取り付けることができる。タイプレート995の第1の側は、雄部分998、999のいずれかが雌部分984、985のいずれかに当接できるように対称性を有することができる。タイプレート995がフレームハンガ980、981に取り付けられている間に、フレームハンガ980、981の一方(例えばフレームハンガ980)を何らかの理由で除去する必要がある場合、タイプレート995をフレームハンガ980に取り付けるために使用されている締結具をフレームハンガ980及びタイプレート995から除去して、フレームハンガ980、981を含むサスペンションアセンブリからフレームハンガ980を除去できるようにすることができる。
【0141】
雌部分984、985を雄部分998、999に当接させることにより形成できる機械継ぎ手は、取り付け穴の組986、987、996、997の組に挿入された締結具に加わる剪断力の量を低減することができる。当業者であれば、タイプレートとフレームハンガによって形成される機械継ぎ手の他の構成も可能であることを理解するであろう。例えば、(i)機械継ぎ手の雌部分を含むタイプレートをタイプレート995が雄部分998、999を含む位置で使用することにより、及び(ii)機械継ぎ手の雄部分を含むフレームハンガをフレームハンガ980、981が雌部分984、985を含む位置で使用することにより、別の機械継ぎ手の構成を実施することができる。図72に、2つのフレームハンガの雄部分を受け入れて2つの機械継ぎ手を形成できる雌部分1001、1002を含むタイプレート1000を示す。
【0142】
別の例として、機械継ぎ手に使用する雌部分が、タイプレートの端部まで、又はフレームハンガのフランジの端部まで延びなくてもよい。この例によれば、タイプレートの両端又はフレームハンガのフランジの両端が、タイプレート又はフレームハンガのフランジの他の部分に対して平坦であってよい。この方法では、雄部分を雌部分に挿入して適所に保つ一方で、締結具を雄部分及び雌部分内の取り付け穴の組に挿入することができる。この雌部分及び雄部分の構成は、タイプレート対フレームハンガの取り付けをより容易にすることができる。
【0143】
次に、図71に、例示的なサスペンションアセンブリ900を示す。図71には、サスペンションアセンブリ900のアウトボード側を示している。サスペンションアセンブリ900は、フレームハンガ902、904、906と、サドルアセンブリ204と、移動梁78と、隣接するフレームハンガ902、904に取り付けられたタイプレート930と、隣接するフレームハンガ904、906に取り付けられたタイプレート932とを含む。タイプレート930、932は、タイプレート506、タイプレート995、又はタイプレート1000のように構成することができる。
【0144】
フレームハンガ902、904、906の各々は、タイプレートの取り付け穴の組に対応するそれぞれの取り付け穴の組を含む1又はそれ以上のフランジを含むことができる。一例として、フレームハンガ902、904、906上のフランジを、フレームハンガ502、504、580、602、980、又は981のフランジのように構成することができる。図71には、フレームハンガ902、904、906のアウトボード側に取り付けられたタイプレート930、932を示しているが、代替構成では、タイプレート930、932を、フレームハンガ902、904、906のインボード側に取り付けることができる。さらに別の代替構成では、タイプレートを、フレームハンガ902、904、906のインボード側とアウトボード側の両方に取り付けることができる。さらに別の代替構成では、タイプレートをそれぞれ重ねたものを、サスペンションアセンブリ900の隣接するフレームハンガのインボード側、アウトボード側、又はインボード側及びアウトボード側に取り付けることができる。
【0145】
フレームハンガ902は、バネマウント910と、漸進的バネレート荷重クッション912と、バネマウント910の両側に位置する剪断バネ908、914とを含む。フレームハンガ904は、バネマウント917と、漸進的バネレート荷重クッション918と、バネマウント917の両側に位置する剪断バネ916、920とを含む。フレームハンガ906は、バネマウント928と、漸進的バネレート荷重クッション924と、バネマウント928の両側に位置する剪断バネ922、926とを含む。フレームハンガ902、904、906のバネマウント、荷重クッション、及び剪断バネは、本明細書で別のフレームハンガに関して説明したいずれかのバネマウント、荷重クッション、及び剪断バネのように構成することができる。
【0146】
バネマウント910、917、928には、バネマウントの各々の1又はそれ以上の締結具によってサドルアセンブリ204を着脱自在に取り付けることができる。図71のサドルアセンブリ204は、図22に示すサドルアセンブリ204のように構成することができる。同様に、図71の移動梁78は、図22に示す移動梁78のように構成することができる。
【0147】
図71に示すように、サスペンションアセンブリ900は、複数の締結具を介してフレームレール52に取り付けられる。サスペンションアセンブリ900を整備するために、サスペンションアセンブリ900をフレームレール52から除去することもできる。或いは、サスペンションアセンブリ900の個々の部分をフレームレール52から除去する一方で、サスペンションアセンブリ900の他の部分をフレームレール52に取り付けたままにしておくこともできる。例えば、(i)タイプレート930、932を除去すること、(ii)フレームハンガ904のバネマウントをサドルアセンブリ204に取り付けている(単複の)締結具を除去すること、及び(iii)フレームハンガ904をフレームレール52に取り付けるために使用されている締結具を除去することにより、フレームハンガ904をフレームレール52及びサスペンションアセンブリ900から除去することができる。
【0148】
代替の実施形態では、サスペンションアセンブリ900を、1又はそれ以上の追加のフレームハンガを含むように修正することができる。この修正したサスペンションアセンブリでは、サドルアセンブリ204を、最も左側及び最も右側のフレームハンガ内にあるバネマウントに達するように延ばすことができる。また、この修正したサスペンションアセンブリでは、1又はそれ以上の追加のタイプレートを追加して、このタイプレートを個々の隣接するフレームハンガの対に取り付けるようにすることができる。
【0149】
3.例示的な動作特性
図24Aに、図1、図22、及び図23にそれぞれ示す種類のサスペンションの特定の実施形態に関して得ることができる動作特性のグラフ表示を示す。図24Aは、サスペンションのバネ荷重を垂直偏向の関数として示している。図示のように、この関数は、荷重が増加するにつれて垂直偏向の量が次第に減少し始めるまで、最初はほぼ直線的に漸進的に増加する。
【0150】
図24Bには、図1、図22、及び図23にそれぞれ示す種類のサスペンションの特定の実施形態に関して得ることができる他の動作特性のグラフ表示を示している。図24Bは、サスペンションのバネレートをサスペンションのバネ荷重の関数として示している。図示のように、サスペンションは、荷重の関数として連続的に増加する(曲線の途切れない)バネレートを有する。さらに、これらのサスペンションで使用する漸進的バネレート荷重クッション72の好ましいピラミッド形状により、バネレートは、荷重の増加とともにほぼ直線的に増加する。補助バネを利用した弾性バネ式サスペンションによく見られるような垂直バネレートの急激な変化はない。これらの動作特性は、この種の機械的サスペンションではなく、空気圧サスペンションが示す動作特性に似ている。従って、これらのサスペンションは、乗り心地を損なうことなく優れたロール安定性を発揮する。
【0151】
図54に、本明細書で説明するサスペンションを採用した実施形態に関して得ることができる同様の動作特性のグラフ表示を示す。これに関して、サスペンションを採用するという意味は、説明するサスペンションを車両の左右両側に採用するということである。図54は、サスペンションのバネ荷重を垂直偏向の関数として示している。図示のように、この関数は、荷重が増加するにつれて垂直偏向の量が次第に減少し始めるまで、最初はほぼ直線的に漸進的に増加する。線54Aは、図1に示すサスペンション50を採用した実施形態のものである。
【0152】
線54B、54C、及び54Dは、フレームハンガアセンブリ330を含むサスペンションを採用した実施形態のものである。線54B、54C、及び54Dでは、荷重クッション348がレートプレート402を含み、クッション材404のデュロメータは70である。線54Bでは、荷重クッション348とバネマウント346との間に0.5インチのシム板(又は0.5インチと同等の複数のシム板)を挿入している。線54Cでは、荷重クッション348とバネマウント346との間に0.25インチのシム板(又は0.25インチと同等の複数のシム板)を挿入している。線54Dでは、荷重クッション348とバネマウント346との間にシム板を挿入していない。
【0153】
線54E、54F、及び54Gは、フレームハンガアセンブリ330を含むサスペンションを採用した実施形態のものである。線54E、54F、及び54Gでは、フレームハンガアセンブリ330内に使用する荷重クッションはレートプレートを含んでいないが、荷重クッションの高さは、線54B、54C、及び54Dの実施形態で使用する荷重クッション348と同じである。これに関して、フレームハンガアセンブリを荷重クッション72とともに使用することができる。線54E、54F、及び54Gの荷重クッション材のデュロメータは65である。線54Eでは、荷重クッションとバネマウントとの間に0.5インチのシム板(又は0.5インチと同等の複数のシム板)を挿入している。線54Fでは、荷重クッションとバネマウントとの間に0.25インチのシム板(又は0.25インチと同等の複数のシム板)を挿入している。線54Gでは、荷重クッションとバネマウントとの間に(単複の)シム板を挿入していない。
【0154】
サスペンションのバネ荷重の関数としてのサスペンションのバネレートは、所望の乗り心地を実現するようにカスタマイズすることができる。例えば、図1、図22、図23、及び図26に示すシステムのサスペンションの実施形態の各々では、マウントと荷重クッション72、348との間に1又は複数のシム板を挿入することができる。これらのシム板は、荷重クッション72、348の動作高を高め、これにより荷重クッション72、348の荷重が、シム板を使用しない場合の荷重クッションの荷重と比較してより軽い荷重から開始する。好ましい構成では、(単複の)シム板が、荷重クッション72、348内に使用するベースプレートと同じ形状及び大きさである。このようにすると、荷重クッション72、348を取り付けるために使用する締結具、又は恐らくはより長い締結具を使用して、マウントと荷重クッションとの間に(単複の)シム板を固定することができる。
【0155】
また、所与の実施形態によれば、フレームハンガ300又は330を採用する所与のサスペンションは、有すること及び/又は提供することに限定されるわけではないが、以下の特徴のうちの1又はそれ以上を有し及び/又は提供することができる。(i)所与のサスペンションに加わる荷重の増加に応じて連続的に増加する(曲線の途切れない)バネレート、(ii)所与のサスペンションに加わる荷重の増加に応じてほぼ直線的に増加するバネレート、(iii)フレームハンガ300又は330に間接的に取り付けられた釣合い梁の中央ブッシングに形成される枢支点に起因する最小車軸間制動荷重伝達及び/又は改善された関節接合、(iv)所与のサスペンションの1又はそれ以上のバネに最低限しか作用しない又は全く作用しない引張荷重、(v)締結具数の削減、締結具予荷重の臨界を低減する機械継ぎ手、及び所与のサスペンションの1又はそれ以上のバネにおける引張荷重の排除に起因する改善された耐久性、(vi)定格シャーシ荷重でのロール安定性を犠牲にすることのない、軽荷重シャーシでの優れた乗り心地、(vii)タイヤチェーンの使用に関する制限が無いこと、及び(viii)所与のサスペンションを採用する車両が道路状況又は動作状態の中程度から重度の変動に直面したときの補助バネの係合又は離脱に起因するバネレートの急激な変化が無いこと。
【0156】
4.追加の実施形態例
括弧内に番号を付して列挙する以下の条項により、追加の実施形態について記載する。
(1) 所与の材料を含むクッション部分と、上部側、底部側、及び複数の端部を有するベースプレートとを含み、クッション部分が、前記ベースプレートの上部側から離れて延び、2つの先細端部を有する少なくとも1つの垂直断面を有する、サスペンションシステム用荷重クッション。
(2) 前記所与の材料がエラストマ材料を含む、条項(1)に記載の荷重クッション。
(3) 前記所与の材料が粘性エラストマ材料を含む、条項(1)に記載の荷重クッション。
(4) 前記所与の材料が、(i)ウレタン、及び(ii)ポリウレタンから成る群から選択された材料を含む、条項(1)に記載の荷重クッション。
(5) 前記クッション部分が前記ベースプレートに結合される、条項(1)、(2)、(3)、又は(4)に記載の荷重クッション。
(6) 前記クッション部分が、形状がピラミッド形であるとともに、前記ベースプレートの上部側に平行な上面を有する、条項(1)、(2)、(3)、(4)、又は(5)に記載の荷重クッション。
(7) 前記上部側の一部、前記底部側の一部、及び前記複数の端部の一部が、前記荷重クッションの製造中に前記ベースプレートを保持するための押さえとして使用され、前記所与の材料が、押さえ以外の前記ベースプレートを全て覆う、条項(1)、(2)、(3)、(4)、(5)、又は(6)に記載の荷重クッション。
(8) 前記荷重クッションが、複数の水平断面を含み、個々の水平断面が、共通の形状及びそれぞれの大きさを有する、条項(1)、(2)、(3)、(4)、(5)、(6)、又は(7)に記載の荷重クッション。
(9) 前記共通の形状が矩形である、条項(1)、(2)、(3)、(4)、(5)、(6)、(7)、又は(8)に記載の荷重クッション。
(10) 前記共通の形状が円形である、条項(1)、(2)、(3)、(4)、(5)、(6)、(7)、又は(8)に記載の荷重クッション。
(11) 第1のクッション部分と、第2のクッション部分と、上部側及び底部側を有するベースプレートと、上部側及び底部側を有するレートプレートとを含み、前記ベースプレートの上部側が前記レートプレートの上部側と平行であり、前記第1のクッション部分が前記レートプレートの上部側から離れて延びるとともに、2つの先細端部を有する少なくとも1つの垂直断面を有し、前記第2のクッション部分が、前記ベースプレートと前記レートプレートの底部側との間に位置する、サスペンションシステム用荷重クッション。
(12) 前記ベースプレートが、前記ベースプレートの上部側と前記ベースプレートの底部側との間に複数の端部を有し、前記レートプレートが、前記レートプレートの上部側と前記レートプレートの底部側との間に複数の端部を有し、前記第2のクッション部分が、前記ベースプレートの複数の端部、前記ベースプレートの底部側、及び前記レートプレートの複数の端部を覆い、前記第2のクッション部分が、前記第1のクッション部分に接する、条項(11)に記載の荷重クッション。
(13) 前記ベースプレートが、それぞれの装着穴を有する少なくとも1つの耳部を含み、個々の耳部の穴を通じてバネマウントのそれぞれの穴に挿入されるそれぞれの締結具により、前記荷重クッションを前記バネマウントに取り付けることができる、条項(11)又は(12)に記載の荷重クッション。
(14) 前記ベースプレートが前記第2のクッション部分に結合され、前記レートプレートが前記第1のクッション部分及び前記第2のクッション部分に結合される、条項(11)、(12)、又は(13)に記載の荷重クッション。
(15) 前記ベースプレートが、(i)鉄、(ii)鉄鋼、(iii)アルミニウム、(iv)プラスチック、及び(v)複合材料から成る群から選択された材料で作製され、前記レートプレートが、(i)鉄、(ii)鉄鋼、(iii)アルミニウム、(iv)プラスチック、及び(v)複合材料から成る群から選択された材料で作製される、条項(11)、(12)、(13)、又は(14)に記載の荷重クッション。
(16) 前記第1のクッション部分及び前記第2のクッション部分がエラストマ性である、条項(11)、(12)、(13)、(14)、又は(15)に記載の荷重クッション。
(17) 前記第1のクッション部分及び前記第2のクッション部分が、前記ベースプレート及び前記レートプレートを保持する鋳型に注入されたエラストマにより形成される、条項(11)、(12)、(13)、(14)、(15)、又は(16)に記載の荷重クッション。
(18) 前記第1のクッション部分及び前記第2のクッション部分が、(i)粘性エラストマ材料、(ii)ウレタン、及び(iii)ポリウレタンから成る群から選択された材料で作製される、条項(11)、(12)、(13)、(14)、又は(15)に記載の荷重クッション。
(19) 前記第1のクッション部分が、平坦な上面を有するほぼピラミッド形を有する、条項(11)、(12)、(13)、(14)、(15)、(16)、(17)、又は(18)に記載の荷重クッション。
(20) 複数の水平断面を含み、個々の水平断面が共通の形状及びそれぞれの大きさを有する、条項(11)、(12)、(13)、(14)、(15)、(16)、(17)、(18)、又は(19)に記載の荷重クッション。
(21) 前記共通の形状が矩形である、条項(20)に記載の荷重クッション。
(22) 前記共通の形状が矩形である、条項(20)に記載の荷重クッション。
(23) 第1の内壁及び第2の内壁を有するバネハウジングと、第1の剪断バネと、第2の剪断バネと、バネマウントとを含み、前記第1の剪断バネが前記第1の内壁と前記バネマウントとの間で圧縮状態に保たれ、前記第2の剪断バネが前記第2の内壁と前記バネマウントとの間で圧縮状態に保たれるサスペンションアセンブリ。
(24) 前記第1の剪断バネが第1の端部と第2の端部とを含み、前記第2の剪断バネが第1の端部と第2の端部とを含み、前記バネマウントが第1のマウントポケットと第2のマウントポケットとを含み、前記第1の内壁が第1の壁ポケットを含み、前記第2の内壁が第2の壁ポケットを含み、前記第1の剪断バネの前記第1の端部が前記第1の壁ポケット内に配置可能であり、前記第1の剪断バネの前記第2の端部が前記第1のマウントポケット内に配置可能であり、前記第2の剪断バネの前記第1の端部が前記第2の壁ポケット内に配置可能であり、前記第2の剪断バネの前記第2の端部が前記第2のマウントポケット内に配置可能である、条項(23)に記載のサスペンションアセンブリ。
(25) 複数の貫通穴を含み、前記フレームレールを覆い複数の貫通穴を貫いて配置された複数のU字形ボルトによりフレームレールに結合する、条項(23)又は(24)に記載のサスペンションアセンブリ。
(26) 下壁及び側壁を含むフレームハンガをさらに含み、前記下壁が、所与のパターンで配置された複数の貫通穴を含み、前記バネハウジングが、所与のパターンで構成された複数の穴を含み、前記フレームレールが、前記下壁の貫通穴及び前記バネハウジングの穴に挿入された締結具によって前記バネハウジングに取り付けられ、前記バネハウジングが、前記側壁の貫通穴及び前記フレームレールの貫通穴に挿入された締結具によって前記フレームレールに取り付け可能である、条項(23)、(24)、又は(25)に記載のサスペンションアセンブリ。
(27) フレームハンガに取り付けられた別のバネハウジングをさらに含み、該別のバネハウジングが、別の第1の内壁と、別の第2の内壁と、別のバネマウントと、別の第1の剪断バネと、別の第2の剪断バネとを含み、前記別の第1の剪断バネが、前記別の第1の内壁と前記別のバネマウントとの間に圧縮状態で保たれ、前記別の第2の剪断バネが、前記別の第2の内壁と前記別のバネマウントとの間に圧縮状態で保たれる、条項(26)に記載のサスペンションアセンブリ。
(28) バネマウントに取り付けられた荷重クッションをさらに含む、条項(23)、(24)、(25)、(26)、又は(27)に記載のサスペンションアセンブリ。
(29) 前記荷重クッションが、エラストマの漸進的バネレート荷重クッションを含む、条項(28)に記載のサスペンションアセンブリ。
(30) 前記荷重クッションが、平坦な上面を含むピラミッド形を有するエラストマ部分を含む、条項(28)に記載のサスペンションアセンブリ。
(31) 前記バネハウジングが、ドーム様構造を有する上壁をさらに含み、前記荷重クッションに荷重が加わっている間、前記平坦な上面が前記ドーム様構造に接する、条項(30)に記載のサスペンションアセンブリ。
(32) 第1のサドルアセンブリと第2のサドルアセンブリとをさらに含み、前記バネマウントが、第1のサドル接合部と第2のサドル接合部とを含み、前記第1のサドルアセンブリが、前記第1のサドル接合部において前記バネマウントに結合し、前記第2のサドルアセンブリが、前記第2のサドル接合部において前記バネマウントに結合する、条項(23)、(24)、(25)、(26)、(27)、(28)、(29)、(30)、又は(31)に記載のサスペンションアセンブリ。
(33) 前記第1のサドル接合部が、所与の角度を有する第1の機械継ぎ手の雌部分を含み、前記第2のサドル接合部が、前記所与の角度を有する第2の機械継ぎ手の雌部分を形成し、前記第1のサドルアセンブリが、前記所与の角度を有する第1の機械継ぎ手の雄部分を含み、前記第2のサドルアセンブリが、前記所与の角度を有する第2の機械継ぎ手の雄部分を含む、条項(32)に記載のサスペンションアセンブリ。
(34) 前記所与の角度が120度〜180度である、条項(33)に記載のサスペンションアセンブリ。
(35) (i)第1のサドルアセンブリと、(ii)第2のサドルアセンブリと、(iii)第1の車軸と、(iv)第2の車軸とに取り付けられた釣合い梁をさらに含む、条項(32)に記載のサスペンションアセンブリ。
(36) 条項(23)に記載の第1のサスペンションアセンブリと、条項(23)に記載の第2のサスペンションアセンブリとを含む、モジュール式サスペンションシステム。
(37) 第1のサドルアセンブリと第2のサドルアセンブリとをさらに含み、前記第1のサドルアセンブリが、前記第1のサスペンションアセンブリのバネマウント上の第1の位置及び前記第2のサスペンションアセンブリのバネマウント上の第1の位置に取り付けられ、前記第2のサドルアセンブリが、前記第1のサスペンションアセンブリのバネマウント上の第2の位置及び前記第2のサスペンションアセンブリのバネマウント上の第2の位置に取り付けられる、条項(23)、(24)、(25)、(26)、(27)、(28)、(29)、(30)、又は(31)に記載のモジュール式サスペンションシステム。
(38) 前記第1のサドルアセンブリ及び前記第2のサドルアセンブリに取り付けられた第1の釣合い梁をさらに含み、該第1の釣合い梁が、第1の車軸及び第2の車軸に取り付け可能である、条項(37)に記載のモジュール式サスペンションシステム。
(39) 条項(23)に記載の第3のサスペンションアセンブリと、条項(23)に記載の第4のサスペンションアセンブリと、第3のサドルアセンブリと、第4のサドルアセンブリと、第3のサドルアセンブリ及び第4のサドルアセンブリに取り付けられた第2の釣合い梁とをさらに含み、前記第3のサドルアセンブリが、前記第3のサスペンションアセンブリのバネマウント上の第1の位置及び前記第4のサスペンションアセンブリのバネマウント上の第1の位置に取り付けられ、前記第4のサドルアセンブリが、前記第3のサスペンションアセンブリのバネマウント上の第2の位置及び前記第4のサスペンションアセンブリのバネマウント上の第2の位置に取り付けられ、前記第2の釣合い梁が、前記第1の車軸及び前記第2の車軸に取り付け可能である、条項(38)に記載のモジュール式サスペンションシステム。
(40) 前記第1のサスペンションアセンブリのバネマウント上に装着された第1の荷重クッションと、前記第2のサスペンションアセンブリのバネマウント上に装着された第2の荷重クッションとをさらに含む、条項(37)、(38)、又は(39)に記載のモジュール式サスペンションシステム。
(41) 前記第1の荷重クッションが第1のエラストマクッションを含み、前記第2の荷重クッションが第2のエラストマ荷重クッションを含む、条項(40)に記載のモジュール式サスペンションシステム。
(42) 前記第1のエラストマ荷重クッションが荷重を受けている間、前記第1のエラストマ荷重クッションが漸進的バネレートを有し、前記第2のエラストマ荷重クッションが荷重を受けている間、前記第2のエラストマ荷重クッションが漸進的バネレートを有する、条項(41)に記載のモジュール式サスペンションシステム。
(43) 前記第1の荷重クッションが第1の粘性エラストマクッションを含み、前記第2の荷重クッションが第2の粘性エラストマ荷重クッションを含む、条項(40)に記載のモジュール式サスペンションシステム。
(44) 前記第1の粘性エラストマ荷重クッションが荷重を受けている間、前記第1の粘性エラストマ荷重クッションが漸進的バネレートを有し、前記第2の粘性エラストマ荷重クッションの荷重が受けている間、前記第2の粘性エラストマ荷重クッションが漸進的バネレートを有する、条項(43)に記載のモジュール式サスペンションシステム。
(100) 上部側と、底部側と、第1のサドル接合部を含むインボード側と、第2のサドル接合部を含むアウトボード側と、第1のポケットを含む前方側と、第2のポケットを含む後方側とを含み、前記第1のポケットが第1のバネを位置決めするように構成され、前記第2のポケットが第2のバネを位置決めするように構成された装置。
(101) 前記第1のサドル接合部が、第1の頂部と、該第1の頂部から前方側へ向かって離れて延びる第1の傾斜面と、前記第1の頂部から後方側へ向かって離れて延びる第2の傾斜面とによって部分的に定められ、前記第2のサドル接合部が、第2の頂部と、該第2の頂部から前方側へ向かって離れて延びる第3の傾斜面と、前記第2の頂部から後方側へ向かって離れて延びる第4の傾斜面とによって部分的に定められる、条項(100)に記載の装置。
(102) 前記第1の頂部、前記第1の傾斜面、及び前記第2の傾斜面が、120度〜180度の角度を有する第1の機械継ぎ手の雌部分を形成し、前記第2の頂部前記、第3の傾斜面、及び前記第4の傾斜面が、120度〜180度の角度を有する第2の機械継ぎ手の雌部分を形成する、条項(101)に記載の装置。
(102A) 前記第1の機械継ぎ手の雌部分が160度の角度を有し、前記第2の機械継ぎ手の雌部分が160度の角度を有する、条項(102)に記載の装置。
(102B) 前記第1の機械継ぎ手の雌部分が、前記第1の機械継ぎ手の雄部分を受け入れるように構成され、前記第1の機械継ぎ手の雄部分が、前記装置に結合する第1のサドル上に配置され、前記第2の機械継ぎ手の雌部分が、前記第2の機械継ぎ手の雄部分を受け入れるように構成され、前記第2の機械継ぎ手の雄部分が、前記装置に結合する第2のサドル上に配置される、条項(102)に記載の装置。
(103) 前記第1の頂部が、前記第1の機械継ぎ手に加わる応力を緩和するための第1のフィレットを含み、前記第2の頂部が、前記第2の機械継ぎ手に加わる応力を緩和するための第2のフィレットを含む、条項(102B)に記載の装置。
(103A) 前記装置のインボード側に締結されたサドルの頂部が、前記装置のインボード側に締結されたサドルに前記第1のフィレットが接触するのを防ぐために前記第1のフィレットよりも大きなフィレットを含み、前記装置のアウトボード側に締結されたサドルの頂部が、前記装置のアウトボード側に締結されたサドルに前記第2のフィレットが接触するのを防ぐために前記第2のフィレットよりも大きなフィレットを含む、条項(103)に記載の装置。
(103B) 前記装置のインボード側に締結された前記サドルに前記第1の頂部が接触するのを防ぐために、前記装置のインボード側に締結された前記サドルの前記頂部の先端部分を切り取り、前記装置のアウトボード側に締結された前記サドルに前記第2の頂部が接触するのを防ぐために、前記装置のアウトボード側に締結された前記サドルの前記頂部の先端部分を切り取った、条項(102B)又は(103)に記載の装置。
(104) 前記底部側の前方側と後方側との間及びインボード側とアウトボード側との間の一部が半円形のアーチを形成する、条項(100)、(101)、(102)、(102A)、(102B)、(103)、(103A)、又は(103B)に記載の装置。
(105) 前記上部側から前記第1のサドル接合部に延びる第1のボアを含み、前記上部側から前記第2のサドル接合部に延びる第2のボアを含み、前記第1のボアが、荷重クッションを前記第1の上部側表面に保持するとともに第1のサドルを前記第1のサドル接合部に保持するための第1の締結具を受け入れるように構成され、前記第2のボアが、荷重クッションを前記第1の上部側表面に保持するとともに第2のサドルを前記第2のサドル接合部に保持するための第2の締結具を受け入れるように構成される、条項(100)、(101)、(102)、(102A)、(102B)、(103)、(103A)、(103B)、又は(104)に記載の装置。
(106) 鉄、鉄鋼、アルミニウム、及び炭素繊維から成る群から選択された材料で作製される、条項(100)、(101)、(102)、(102A)、(102B)、(103)、(103A)、(103B)、(104)又は(105)に記載の装置。
(107) ダクタイル鋳鉄で作製される、条項(100)、(101)、(102)、(102A)、(102B)、(103)、(103A)、(103B)、(104)又は(105)に記載の装置。
(108) 前記第1のバネが、第1のエラストマ荷重ブロックと該第1の荷重ブロックの両端に位置する2つのプレートとを含む第1の剪断バネを含み、前記第2のバネが、第2のエラストマ荷重ブロックと該第2の荷重ブロックの両端に位置する2つのプレートとを含む第2の剪断バネを含む、条項(100)、(101)、(102)、(102A)、(102B)、(103)、(103A)、(103B)、(104)、(105)、(106)、又は(107)に記載の装置。
(109) 前記第1のバネが、複数のエラストマ荷重ブロックと複数のプレートとを含み、前記第1のバネの個々のプレートが、前記第1のバネの1つの荷重ブロックによって分離され、前記第2のバネが、複数のエラストマ荷重ブロックと複数のプレートとを含み、前記第2のバネの個々のプレートが、前記第2のバネの1つの荷重ブロックによって分離される、条項(100)、(101)、(102)、(102A)、(102B)、(103)、(103A)、(103B)、(104)、(105)、(106)、又は(107)に記載の装置。
(110) 前記第1のバネが圧縮することにより、前記第1のバネが、前記第1のポケットとバネハウジング内に配置された第3のポケットとの間に保持され、前記第2のバネが圧縮することにより、前記第2のバネが、前記第2のポケットと前記バネハウジング内に配置された第4のポケットとの間に保持される、条項(100)、(101)、(102)、(102A)、(102B)、(103)、(103A)、(103B)、(104)、(105)、(106)、(107)、(108)、又は(109)に記載の装置。
(111) 前記第1のポケットが、前記第1のバネを垂直及び水平に保持し、前記第2のポケットが、前記第2のバネを垂直及び水平に保持する、条項(100)、(101)、(102)、(102A)、(102B)、(103)、(103A)、(103B)、(104)、(105)、(106)、(107)、(108)、(109)、又は(110)に記載の装置。
(112) 前記第1のバネが圧縮することにより、前記第1のバネが、前記第1のポケットとフレームハンガ内に配置された第3のポケットとの間に保持され、前記第2のバネが圧縮することにより、前記第2のバネが、前記第2のポケットと前記フレームハンガ内に配置された第4のポケットとの間に保持される、条項(100)、(101)、(102)、(102A)、(102B)、(103)、(103A)、(103B)、(104)、(105)、(106)、(107)、(108)、又は(109)に記載の装置。
(113) 前記第1のポケットが前記第1のバネを垂直及び水平に保持し、前記第2のポケットが前記第2のバネを垂直及び水平に保持する、条項(112)に記載の装置。
(114) 第1の上部側表面と、第2の上部側表面と、第3の上部側表面とを含む上部側を含み、前記第2の上部側表面及び前記第3の上部側表面が前記第1の上部側表面の下方に位置し、底部側と、第1のサドル接合部を含むインボード側と、第2のサドル接合部を含むアウトボード側と、第1のポケットを含む前方側と、第2のポケットを含む後方側とをさらに含み、前記第1のポケットが前記第1のバネを位置決めするように構成され、前記第2のポケットが前記第2のバネを位置決めするように構成された装置。
(115) 前記上部側が、第4の上部側表面と第5の上部側表面とをさらに含み、前記第1の上部側表面が、前記第4の上部側表面と前記第5の上部側表面との間にあり、前記第4の上部側表面及び前記第5の上部側表面が、前記第1の上部側表面の上方に位置する、条項(114)に記載の装置。
(116) 前記第1の上部側表面が、該第1の上部側表面に荷重クッションを保持するためのそれぞれの締結具を受け入れるように構成された少なくとも1つの装着ボアを含む、条項(114)又は(115)に記載の装置。
(117) 前記第1のサドル接合部が、第1の頂部、第1の頂部から前方側へ向かって離れて延びる第1の傾斜面、及び第1の頂部から後方側へ向かって離れて延びる第2の傾斜面によって部分的に定められ、前記第2のサドル接合部が、第2の頂部、第2の頂部から前方側へ向かって離れて延びる第3の傾斜面、及び第2の頂部から後方側へ向かって離れて延びる第4の傾斜面によって部分的に定められる、条項(114)、(115)、又は(116)に記載の装置。
(118) 前記第1の頂部、前記第1の傾斜面、及び前記第2の傾斜面が、120度〜180度の角度を有する第1の機械継ぎ手の雌部分を形成し、前記第2の頂部、前記第3の傾斜面、及び前記第4の傾斜面が、120度〜180度の角度を有する第2の機械継ぎ手の雌部分を形成する、条項(117)に記載の装置。
(119) 前記第1の機械継ぎ手の雌部分が160度の角度を有し、前記第2の機械継ぎ手の雌部分が160度の角度を有する、条項(118)に記載の装置。
(120) 前記第1の機械継ぎ手の雌部分が、前記第1の機械継ぎ手の雄部分を受け入れるように構成され、前記第1の機械継ぎ手の雄部分が、前記装置に結合する第1のサドル上に配置され、前記第2の機械継ぎ手の雌部分が、前記第2の機械継ぎ手の雄部分を受け入れるように構成され、前記第2の機械継ぎ手の雄部分が、前記装置に結合する第2のサドル上に配置される、条項(118)に記載の装置。
(120A) 前記第1の頂部が、前記第1の機械継ぎ手に加わる応力を緩和するための第1のフィレットを含み、前記第2の頂部が、前記第2の機械継ぎ手に加わる応力を緩和するための第2のフィレットを含む、条項(117)に記載の装置。
(120B) 前記装置のインボード側に締結されたサドルの頂部が、前記装置のインボード側に締結された前記サドルに前記第1のフィレットが接するのを防ぐために前記第1のフィレットよりも大きなフィレットを含み、アウトボード側に締結されたサドルの頂部が、前記装置のアウトボード側に締結された前記サドルに前記第2のフィレットが接触するのを防ぐために前記第2のフィレットよりも大きなフィレットを含む、条項(120A)に記載の装置。
(120C) 前記装置のインボード側に締結された前記サドルに前記第1の頂部が接触するのを防ぐために、前記装置のインボード側に締結された前記サドルの前記頂部の先端部分を切り取り、前記装置のアウトボード側に締結された前記サドルに前記第2の頂部が接触するのを防ぐために、前記装置のアウトボード側に締結された前記サドルの前記頂部の先端部分を切り取った、条項(120)又は(120A)に記載の装置。
(121) 前記第1のサドル接合部を第1のサドルに取り付けた場合、前記第2のサドル接合部を第2のサドルに取り付けることができ、前記第1のサドル接合部を前記第2のサドルに取り付けた場合、前記第2のサドルを前記第1のサドルに取り付けることができるように対称性を有する、条項(114)、(115)、(116)、(117)、又は(118)に記載の装置。
(122) 前記第1のバネが、第1のエラストマ荷重ブロックと該第1の荷重ブロックの両端に位置する2つのプレートとを含む第1の剪断バネを含み、前記第2のバネが、第2のエラストマ荷重ブロックと該第2の荷重ブロックの両端に位置する2つのプレートとを含む第2の剪断バネを含む、条項(114)、(115)、(116)、(117)、(118)、(119)、(119A)、(120)、(120A)、(120B)、(120C)、又は(121)に記載の装置。
(123) 前記第2の上部側表面から前記第1のサドル接合部に延びる第1のボアと、前記第3の上部側表面から前記第2のサドル接合部に延びる第2のボアとをさらに含み、前記第1のボアが、前記装置を前記第1のサドル接合部において第1のサドルに取り付けるための第1の締結具を受け入れるように構成され、前記第2のボアが、前記装置を前記第2のサドル接合部において第2のサドルに取り付けるための第2の締結具を受け入れるように構成された、条項(114)、(115)、(116)、(117)、(118)、(119)、(119A)、(120)、(120A)、(120B)、(120C)、(121)、又は(122)に記載の装置。
(124) 前記底部側の前方側と後方側との間及びインボード側とアウトボード側との間の一部が半円形のアーチを形成する、条項(114)、(115)、(116)、(117)、(118)、(119)、(119A)、(120)、(120A)、(120B)、(120C)、(121)、(122)、又は(123)に記載の装置。
(125) 鉄、鉄鋼、アルミニウム、及び炭素繊維から成る群から選択された材料で作製される、条項(114)、(115)、(116)、(117)、(118)、(119)、(119A)、(120)、(120A)、(120B)、(120C)、(121)、(122)、(123)、又は(124)に記載の装置。
(126) ダクタイル鋳鉄で作製される、条項(114)、(115)、(116)、(117)、(118)、(119)、(119A)、(120)、(120A)、(120B)、(120C)、(121)、(122)、(123)、又は(124)に記載の装置。
(127) 前記第1のバネが、複数のエラストマ荷重ブロックと複数のプレートとを含み、前記第1のバネの個々のプレートが、前記第1のバネの1つの荷重ブロックによって分離され、前記第2のバネが、複数のエラストマ荷重ブロックと複数のプレートとを含み、前記第2のバネの個々のプレートが、前記第2のバネの1つの荷重ブロックによって分離される、条項(114)、(115)、(116)、(117)、(118)、(119)、(119A)、(120)、(120A)、(120B)、(120C)、(121)、(122)、(123)、(124)、(125)、又は(126)に記載の装置。
(128) 前記第1のバネが圧縮することにより、前記第1のバネが、前記第1のポケットとバネハウジング内に配置された第3のポケットとの間に保持され、前記第2のバネが圧縮することにより、前記第2のバネが、前記第2のポケットと前記バネハウジング内に配置された第4のポケットとの間に保持される、条項(114)、(115)、(116)、(117)、(118)、(119)、(119A)、(120)、(120A)、(120B)、(120C)、(121)、(122)、(123)、(124)、(125)、(126)、又は(127)に記載の装置。
(129) 前記第1のポケットが、前記第1のバネを垂直及び水平に保持し、前記第2のポケットが、前記第2のバネを垂直及び水平に保持する、条項(114)、(115)、(116)、(117)、(118)、(119)、(119A)、(120)、(120A)、(120B)、(120C)、(121)、(122)、(123)、(124)、(125)、(126)、(127)、又は(128)に記載の装置。
(130) 前記第1のバネが圧縮することにより、前記第1のバネが、前記第1のポケットとフレームハンガ内に配置された第3のポケットとの間に保持され、前記第2のバネが圧縮することにより、前記第2のバネが、前記第2のポケットと前記フレームハンガ内に配置された第4のポケットとの間に保持される、条項(114)、(115)、(116)、(117)、(118)、(119)、(119A)、(120)、(120A)、(120B)、(120C)、(121)、(122)、(123)、(124)、(125)、(126)、又は(127)に記載の装置。
(131) 前記第1のポケットが、前記第1のバネを垂直及び水平に保持し、前記第2のポケットが、前記第2のバネを垂直及び水平に保持する、条項(130)に記載の装置。
(150) フレームハンガをフレームレールに取り付けるように構成されたフレームレール接合部を含む前記フレームハンガと、上壁と、底壁と、第1の側壁と、第2の側壁とを含み、前記上壁、前記底壁、前記第1の側壁、及び前記第2の側壁が、各々それぞれの内側を含み、前記上壁、前記底壁、前記第1の側壁、及び前記第2の側壁の内側が前記フレームハンガ内に開口部を定める装置。
(151) 前記上壁の内側の少なくとも一部が凹形のドーム形状を有する、条項(150)に記載の装置。
(152) 前記第1の側壁の内側が、第1のバネの第1の端部を位置決めすることができる第1のポケットを含み、前記第2の側壁の内側が、第2のバネの第1の端部を位置決めすることができる第2のポケットを含む、条項(150)又は(151)に記載の装置。
(153) 前記第1のバネが、第1のエラストマ荷重ブロックと該第1の荷重ブロックの両端に位置する2つのプレートとを含む第1の剪断バネを含み、前記第2のバネが、第2のエラストマ荷重ブロックと該第2の荷重ブロックの両端に位置する2つのプレートとを含む第2の剪断バネを含む、条項(152)に記載の装置。
(154) 前記フレームレール接合部が、前記フレームレールに前記フレームハンガを取り付けるための締結具の組を受け入れるように構成された取り付け穴の組を含む、条項(150)、(151)、(152)、又は(153)に記載の装置。
(155) 緩衝器をさらに含み、該緩衝器の少なくとも一部が前記底壁の内側に取り付けられる、条項(150)、(151)、(152)、(153)、又は(154)に記載の装置。
(156) 前記緩衝器がエラストマ材料を含み、前記緩衝器が前記底壁の内側に接着剤によって取り付けられる、条項(155)に記載の装置。
(157) 両側に第1のポケットと第2のポケットとを含むバネマウントと、第1の端部と第2の端部とを含む第1の剪断バネと、第1の端部と第2の端部とを含む第2の剪断バネとをさらに含み、前記第1の側壁の内側が第3のポケットを含み、前記第2の側壁の内側が第4のポケットを含み、前記第1の剪断バネの前記第1の端部が前記第1のポケット内に配置されて前記第1の剪断バネの前記第2の端部が前記第3のポケット内に配置され、前記第2の剪断バネの前記第1の端部が前記第2のポケット内に配置されて前記第2の剪断バネの前記第2の端部が前記第4のポケット内に配置された、条項(150)、(151)、(154)、(155)、又は(156)に記載の装置。
(158) 前記バネマウントに取り付けられた荷重クッションをさらに含み、該荷重クッション及び前記バネマウントが、前記荷重クッションが前記上壁の内側に接するように動き、前記荷重クッションが前記上壁の内側に接すると前記荷重クッションが圧縮する、条項(157)に記載の装置。
(159) 前記第1のフランジに第1のタイプレートを取り付けるように構成された第1の取り付け穴の組を含む第1のフランジをさらに含み、該第1のフランジが前記第1の側壁の外側から離れて延び、前記第1のタイプレートが第2のフレームハンガに取り付け可能である、条項(150)、(151)、(152)、(153)、(154)、(155)、(156)、(157)、又は(158)に記載の装置。
(160) 前記第2のフランジに第2のタイプレートを取り付けるように構成された第2の取り付け穴の組を含む第2のフランジをさらに含み、該第2のフランジが前記第2の側壁の外側から離れて延び、前記第2のタイプレートが第3のフレームハンガに取り付け可能である、条項(159)に記載の装置。
(161) 前記第1のフランジが雌部分を含み、前記第1のタイプレートが雄部分を含み、前記第1のフランジが前記第1のタイプレートに当接すると、前記雌部分が前記雄部分を受け入れて機械継ぎ手を形成する、条項(159)に記載の装置。
(162) 前記第1のフランジが雄部分を含み、前記第1のタイプレートが雌部分を含み、前記第1のフランジが前記第1のタイプレートに当接すると、前記雌部分が前記雄部分を受け入れて機械継ぎ手を形成する、条項(159)に記載の装置。
(163) 第1の取り付け穴の組を含む第1のフランジと、第2の取り付け穴の組を含む第2のフランジとをさらに含み、前記取り付け穴の組及び前記第2の取り付け穴の組が、前記第1のフランジ及び前記第2のフランジに第1のタイプレートを取り付けるように構成され、前記第1のフランジ及び前記第2のフランジが前記第1の側壁の外側から離れて延び、前記第1のタイプレートが第2のフレームハンガに取り付け可能である、条項(150)、(151)、(152)、(153)、(154)、(155)、(156)、(157)、又は(158)に記載の装置。
(164) 第1の取り付け穴の組を含む第1のフランジをさらに含み、該第1のフランジが、前記第1の側壁の外側から離れて延び、前記第1の取り付け穴の組が、第2のフレームハンガの外側壁から離れて延びるフランジに前記第1のフランジを取り付けるように構成された、条項(150)、(151)、(152)、(153)、(154)、(155)、(156)、(157)、又は(158)に記載の装置。
(165) 前記上壁が前記フレームハンガとフレームレール接合部を含み、前記フレームハンガが前記フレームレールの底部側に取り付けられる、条項(150)、(151)、(152)、(153)、(154)、(155)、(156)、(157)、(158)、(159)、(160)、(161)、(162)、(163)、又は(164)に記載の装置。
(166) 上壁と、底壁と、第1の側壁と、第2の側壁とを含むバネハウジングと、フレームレール接合部を含む第1のフレームハンガとを含み、前記フレームレール接合部が、前記第1のフレームハンガを第1のフレームレール及び前記バネハウジングに取り付けるように構成され、前記上壁、前記底壁、前記第1の側壁、及び前記第2の側壁が、各々それぞれの内側を含み、前記上壁、前記底壁、前記第1の側壁、及び前記第2の側壁の内側が前記バネハウジング内に開口部を定める装置。
(167) 前記上壁の外側に1又はそれ以上の窪みを形成して前記バネハウジングの重さを減少させた、条項(166)に記載の装置。
(168) 前記バネハウジングが、第1の取り付け穴の組を含み、前記第1のフレームハンガが、第2の取り付け穴の組を含み、前記第1の取り付け穴の組が前記第2の取り付け穴の組に適合して、前記第1の取り付け穴の組及び前記第2の取り付け穴の組に締結具の組を挿入し、前記バネハウジングを前記第1のフレームハンガに締結できるようにした、条項(166)又は(167)に記載の装置。
(169) 前記第1のフレームハンガが、前記第1のフレームレールの第1の取り付け穴の組に適合する第3の取り付け穴の組を含み、該第3の取り付け穴の組及び前記第1のフレームレールの第1の取り付け穴の組に別の締結具の組を挿入して前記第1のフレームハンガを前記第1のフレームレールに締結できるようにした、条項(168)に記載の装置。
(170) 前記第1のフレームハンガが、前記第1のフレームレールの底部に配置された第2の取り付け穴の組に適合する、前記上壁に配置された第4の取り付け穴の組を含み、該第4の取り付け穴の組及び前記第1のフレームレールの前記第2の取り付け穴の組に第3の締結具の組を挿入して前記第1のフレームハンガを前記第1のフレームレールに締結できるようにした、条項(168)に記載の装置。
(171) 前記第1のフレームハンガが、該第1のフレームハンガの代わりに第2のフレームハンガを前記バネハウジングに取り付けできるように前記バネハウジングから除去可能である、条項(166)、(167)、(168)、(169)、又は(170)に記載の装置。
(172) 前記第1のフレームハンガが、下壁及び垂直壁を含み、前記第2のフレームハンガが、下壁及び垂直壁とを含み、前記第2のフレームハンガの前記垂直壁の高さが、前記第1のフレームハンガの前記垂直壁の高さを上回るか又は下回る、条項(171)に記載の装置。
(173) 前記第1のフレームハンガが、第1の取り付け穴の組を含む垂直壁と、第2の取り付け穴の組を含む底壁とを含み、前記第2のフレームハンガが、第3の取り付け穴の組を含む垂直壁と、第4の取り付け穴の組を含む底壁とを含み、前記バネハウジングの前記上壁が、前記バネハウジングを前記第1のフレームハンガ又は前記第2のフレームハンガに取り付けるための前記第2の取り付け穴の組及び前記第4の取り付け穴の組に適合する第5の取り付け穴の組を含み、前記第1の取り付け穴の組のパターンが、前記第3の取り付け穴の組のパターンとは異なり、前記第1の取り付け穴の組のパターンが、前記第1のフレームレールの取り付け穴のパターンに適合し、前記第2の取り付け穴の組のパターンが、前記第2のフレームレールの取り付け穴のパターンに適合する、条項(171)に記載の装置。
(174) 前記上壁の内側の少なくとも一部が凹形のドーム形状を有する、条項(166)、(167)、(168)、(169)、(170)(171)、(172)、又は(173)に記載の装置。
(175) 前記第1の側壁の内側が、第1のバネの第1の端部を位置決めすることができる第1のポケットを含み、前記第2の側壁の内側が、第2のバネの第1の端部を位置決めすることができる第2のポケットを含む、条項(166)、(167)、(168)、(169)、(170)(171)、(172)、(173)、又は(174)に記載の装置。
(176) 前記第1のバネが、第1のエラストマ荷重ブロックと該第1の荷重ブロックの両端に位置する2つのプレートとを含む第1の剪断バネを含み、前記第2のバネが、第2のエラストマ荷重ブロックと該第2の荷重ブロックの両端に位置する2つのプレートとを含む第2の剪断バネを含む、条項(175)に記載の装置。
(177) 両側に第1のポケットと第2のポケットとを含むバネマウントと、第1の端部と第2の端部とを含む第1の剪断バネと、第1の端部と第2の端部とを含む第2の剪断バネとをさらに含み、前記第1の側壁の内側が第3のポケットを含み、前記第2の側壁の内側が第4のポケットを含み、前記第1の剪断バネの前記第1の端部が前記第1のポケット内に配置されて前記第1の剪断バネの前記第2の端部が前記第3のポケット内に配置され、前記第2の剪断バネの前記第1の端部が前記第2のポケット内に配置されて前記第2の剪断バネの前記第2の端部が前記第4のポケット内に配置された、条項(166)、(167)、(168)、(169)、(170)(171)、(172)、(173)、又は(174)に記載の装置。
(178) 前記バネマウントに取り付けられた荷重クッションをさらに含み、該荷重クッション及び前記バネマウントが、前記荷重クッションが前記上壁の内側に接するように動き、前記荷重クッションが前記上壁の内側に接すると前記荷重クッションが圧縮する、条項(177)に記載の装置。
(179) 緩衝器をさらに含み、該緩衝器の少なくとも一部が前記底壁の内側に取り付けられる、条項(166)、(167)、(168)、(169)、(170)(171)、(172)、(173)、(174)、(175)、(176)、(177)、又は(178)に記載の装置。
(180) 前記緩衝器がエラストマ材料を含み、前記緩衝器が前記底壁の内側に接着剤によって取り付けられる、条項(179)に記載の装置。
(200) 第1の機械継ぎ手の雄部分と第2の機械継ぎ手の雄部分とを含むサドルと、第1のハーフボアを形成するサドルキャップ端部とを含み、前記第1の機械継ぎ手の雄部分及び前記第2の機械継ぎ手の雄部分が前記サドルの第1の側に配置され、前記サドルが、前記サドルの第2の側に第2のハーフボアを形成し、前記サドルキャップ端部及び前記サドルが互いに付着するように構成された装置。
(201) 鉄、鉄鋼、アルミニウム、及び複合材料から成る群から選択された材料で鋳造される、条項(200)に記載の装置。
(201A) ダクタイル鋳鉄で鋳造される、条項(200)に記載の装置。
(202) 前記サドルが立体骨組形状で構築される、条項(200)、(201)、又は(201A)に記載の装置。
(203) 第1の締結具と第2の締結具とをさらに含み、前記サドルキャップ端部が第1のボアと第2のボアとを含み、前記サドルが第3のボアと第4のボアとを含み、前記サドルキャップ端部を前記サドルに取り付けるために、前記第1の締結具の一部を前記第1のボア及び前記第3のボア内に取り付けることができ、前記第2の締結具の一部を前記第2のボア及び前記第4のボア内に取り付けることができる、条項(200)、(201)、(201A)、又は(202)に記載の装置。
(204) 前記第1の締結具が埋め込みボルトとナットとを含み、前記第2の締結具が別の埋め込みボルトと別のナットを含む、条項(200)、(201)、(201A)、(202)、又は(203)に記載の装置。
(204A) 前記第1の締結具が第1のネジを含み、前記第2の締結具が第2のネジを含む、条項(200)、(201)、(201A)、(202)、又は(203)に記載の装置。
(205) 前記サドルキャップ端部内に前記第1のボア及び前記第2のボアが機械加工され、前記サドル内に前記第3のボア及び前記第4のボアが機械加工され、前記サドルが、該サドルの前記第1の側とサドルの前記第2の側との間に開口領域を含む、条項(200)、(201)、(201A)、(202)、(203)、又は(204)に記載の装置。
(206) 前記サドルが、該サドルの前記第1の側と前記サドルの前記第2の側との間に開口領域を含む、条項(200)、(201)、(201A)、(202)、(203)、(204)、又は(205)に記載の装置。
(207) 前記サドルを前記サドルキャップ端部に取り付けたときに、前記第1のハーフボア及び前記第2のハーフボアが、釣合い梁の中央ハブのための中央ハブ接合部を形成する、条項(200)、(201)、(201A)、(202)、(203)、(204)、(205)、又は(206)に記載の装置。
(208) 前記第1の機械継ぎ手の雄部分により形成される角度が120度〜180度であり、前記第2の機械継ぎ手の雄部分により形成される角度が120度〜180度である、条項(200)、(201)、(201A)、(202)、(203)、(204)、(205)、(206)、又は(207)に記載の装置。
(209) 前記第1の機械継ぎ手の雄部分により形成される角度が160であり、前記第2の機械継ぎ手の雄部分により形成される角度が160である、条項(208)に記載の装置。
(209A) 前記第1の機械継ぎ手の雄部分の頂部の先端部分を切り取り、前記第2の機械継ぎ手の雄部分の頂部の先端部分を切り取った、条項(208)又は(209)に記載の装置。
(210) 前記第1の機械継ぎ手の雄部分が、前記第1の機械継ぎ手の雌部分に受け入れられるように構成され、前記第2の機械継ぎ手の雄部分が、前記第2の機械継ぎ手の雌部分に受け入れられるように構成され、前記第1の機械継ぎ手の雌部分が、第1のフレームハンガ内のバネマウント上に配置され、前記第2の機械継ぎ手の雌部分が、第2のフレームハンガ内のバネマウント上に配置された、条項(200)、(201)、(201A)又は(202)に記載の装置。
(210A) 第1の締結具と第2の締結具とをさらに含み、前記第1の機械継ぎ手の雄部分と前記第1の機械継ぎ手の雌部分とが前記第1の締結具によって互いに締結され、前記第2の機械継ぎ手の雄部分と前記第2の機械継ぎ手の雌部分とが前記第2の締結具によって互いに締結される、条項(210)に記載の装置。
(210B) 前記第1の機械継ぎ手の雄部分が、前記第1の機械継ぎ手の雌部分に受け入れられるように構成され、前記第2の機械継ぎ手の雄部分が、前記第2の機械継ぎ手の雌部分に受け入れられるように構成され、前記第1の機械継ぎ手の雌部分が、第1のバネハウジング内のバネマウント上に配置され、前記第2の機械継ぎ手の雌部分が、第2のバネハウジング内のバネマウント上に配置された、条項(203)、(204)、(204A)、(205)、(206)、(207)、(208)、又は(209)に記載の装置。
(210C) 第3の締結具と第4の締結具とをさらに含み、前記第1の機械継ぎ手の雄部分と前記第1の機械継ぎ手の雌部分とが前記第3の締結具によって互いに締結され、前記第2の機械継ぎ手の雄部分と前記第2の機械継ぎ手の雌部分とが前記第4の締結具によって互いに締結される、条項(210A)に記載の装置。
(210D) 前記第1の機械継ぎ手の雌部分が、該第1の機械継ぎ手の雌部分の頂部に第1のフィレットを含み、前記第2の機械継ぎ手の雌部分が、該第2の機械継ぎ手の雌部分の頂部に第2のフィレットを含み、前記第1の機械継ぎ手の雄部分が、該第1の機械継ぎ手の雄部分の頂部に第3のフィレットを含み、前記第2の機械継ぎ手の雄部分が、該第2の機械継ぎ手の雄部分の頂部に第4のフィレットを含む、条項(210)に記載の装置。
(210E) 前記第1のフィレットが前記第3のフィレットよりも小さく、前記第2のフィレットが前記第4のフィレットよりも小さい、条項(210D)に記載の装置。
(211) 前記第1の機械継ぎ手の雄部分が、前記第1の機械継ぎ手の雌部分に受け入れられるように構成され、前記第2の機械継ぎ手の雄部分が、前記第2の機械継ぎ手の雌部分に受け入れられるように構成され、前記第1の機械継ぎ手の雌部分が、第1のバネハウジング内のバネマウント上に配置され、前記第2の機械継ぎ手の雌部分が、第2のバネハウジング内のバネマウント上に配置される、条項(200)、(201)、(201A)、(202)、(203)、(204)、(205)、(206)、(207)、(208)、又は(209)に記載の装置。
(212) 前記第1の機械継ぎ手の雌部分の頂部に配置されたフィレットが、前記第1の機械継ぎ手の雄部分の頂部に配置されたフィレットよりも小さく、前記第2の機械継ぎ手の雌部分の頂部に配置されたフィレットが、前記第2の機械継ぎ手の雄部分の頂部に配置されたフィレットよりも小さい、条項(210)又は(211)に記載の装置。
(213) 前記サドルが、第3の機械継ぎ手の雄部分をさらに含み、前記第3の機械継ぎ手の雄部分が前記サドルの第1の側に配置され、前記第3の機械継ぎ手の雄部分が前記第3の機械継ぎ手の雌部分に受け入れられるように構成され、前記第3の機械継ぎ手の雌部分が第3のフレームハンガ内のバネマウント上に配置される、条項(200)、(201)、(201A)、(202)、(203)、(204)、(205)、(206)、(207)、(208)、(209)、(210)、(211)、又は(212)に記載の装置。
(214) 前記第3の機械継ぎ手の雄部分により形成される角度が120度〜180度である、条項(213)に記載の装置。
(215) 前記第3の機械継ぎ手の雄部分により形成される角度が160度である、条項(214)に記載の装置。
(216) 前記第3の機械継ぎ手の雌部分の頂部に配置されたフィレットが、前記第3の機械継ぎ手の雄部分の頂部に配置されたフィレットよりも小さい、条項(214)又は(215)に記載の装置。
(216A) 前記第1の機械継ぎ手の雌部分が、該第1の機械継ぎ手の雌部分の頂部に第1のフィレットを含み、前記第2の機械継ぎ手の雌部分が、該第2の機械継ぎ手の雌部分の頂部に第2のフィレットを含み、前記第3の機械継ぎ手の雌部分が、該第3の機械継ぎ手の雌部分の頂部に第3のフィレットを含み、前記第1の機械継ぎ手の雄部分が、該第1の機械継ぎ手の雄部分の頂部に第4のフィレットを含み、前記第2の機械継ぎ手の雄部分が、該第2の機械継ぎ手の雄部分の頂部に第5のフィレットを含み、前記第3の機械継ぎ手の雄部分が、該第3の機械継ぎ手の雄部分の頂部に第6のフィレットを含む、条項(214)又は(215)に記載の装置。
(216B) 前記第1のフィレットが前記第4のフィレットよりも小さく、前記第2のフィレットが前記第5のフィレットよりも小さく、前記第3のフィレットが前記第6のフィレットよりも小さい、条項(216A)に記載の装置。
(216C) 前記第1の機械継ぎ手の雄部分の頂部の先端部分を切り取り、前記第2の機械継ぎ手の雄部分の頂部の先端部分を切り取り、前記第3の機械継ぎ手の雄部分の頂部の先端部分を切り取った、条項(213)に記載の装置。
(217) 前記サドルが、該サドルの第1の側と該サドルの第2の側との間に開口領域を含み、前記第3のボアが、前記開口領域から前記サドルの第2の側までの貫通穴を含み、前記第4のボアが、前記開口領域から前記サドルの第2の側までの貫通穴を含む、条項(203)に記載の装置。
(218) 前記第1の締結具がボルト及びナットを含み、前記第2の締結具が別のボルト及び別のナットを含む、条項(217)に記載の装置。
【0157】
5.まとめ
特定の例示的な態様を参照しながら本発明について説明したが、この説明を限定的な意味で解釈すべきではない。むしろ、以下の特許請求の範囲によって定められる本発明の真の思想及び範囲から逸脱することなく、例示的な実施形態に様々な変更及び修正を加えることができる。さらに、当業者であれば、このようないずれの変更及び修正も、以下の特許請求の範囲の1又はそれ以上の要素と同等のものとして認識するであろうし、法的に認められる最大限までこのような特許請求の範囲に含まれるべきである。
【0158】
最後に、本明細書では、「例示的な」という用語を、「例、事例、又は例証として役立つ」ということを意味するために使用している。本明細書で「例示的な」として説明したあらゆる実施形態を、必ずしも他の実施形態よりも好ましい又は有利であると解釈すべきではない。
【符号の説明】
【0159】
500 サスペンションアセンブリ
502 フレームハンガ
504 フレームハンガ
506 タイプレート
508 移動梁
510 サドルアセンブリ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のフレームハンガ及び第2のフレームハンガに着脱自在に取り付け可能な第1のタイプレートを含み、
前記第1のタイプレートが、前記第1のフレームハンガに存在する取り付け穴の組に対応する第1の取り付け穴の組を含み、
前記第1のタイプレートが、前記第2のフレームハンガに存在する取り付け穴の組に対応する第2の取り付け穴の組を含み、
前記第1のタイプレートが、前記第1のフレームハンガ内の剪断バネポケットの中心線及び前記第2のフレームハンガ内の剪断バネポケットの中心線を含む面が前記タイプレートを通過するように前記第1のフレームハンガに結合し、
前記面が、前記第1のフレームハンガの底部及び前記第2のフレームハンガの底部に平行又は実質的に平行であり、
前記第1のフレームハンガ内の前記剪断バネポケットの前記中心線が、前記第2のフレームハンガ内の前記剪断バネポケットの前記中心線と実質的に一致する、ことを特徴とするタイプレート。
【請求項2】
前記第1の取り付け穴の組が複数の取り付け穴を含み、前記第2の取り付け穴の組が複数の取り付け穴を含む、ことを特徴とする請求項1に記載のタイプレート。
【請求項3】
前記第1の取り付け穴の組が取り付け穴を1つだけ含み、前記第2の取り付け穴の組が取り付け穴を1つだけ含む、ことを特徴とする請求項1に記載のタイプレート。
【請求項4】
更に、所与の幅及び所与の高さを有する第2のタイプレートを含み、
前記第1のタイプレートが前記所与の幅及び前記所与の高さを有し、
前記第2のタイプレートが、前記第1のフレームハンガに存在する前記取り付け穴の組に対応する第1の取り付け穴の組を含み、
前記第2のタイプレートが、前記第2のフレームハンガに存在する前記取り付け穴の組に対応する第2の取り付け穴の組を含み、
前記第1のタイプレートの前記第1の取り付け穴の組と前記第2のタイプレートの前記第1の取り付け穴の組を位置合わせすることにより、前記第1のタイプレートの前記第1の取り付け穴の組と前記第2のタイプレートの前記第1の取り付け穴の組の両方を通じて締結具を配置できるようになり、
前記第1のタイプレートの前記第2の取り付け穴の組と前記第2のタイプレートの前記第2の取り付け穴の組を位置合わせすることにより、前記第1のタイプレートの前記第2の取り付け穴の組と前記第2のタイプレートの前記第2の取り付け穴の組の両方を通じて締結具を配置できるようになる、ことを特徴とする請求項1に記載のタイプレート。
【請求項5】
前記第1のタイプレートが、前記第1のフレームハンガ上の第1の雌部分に対応する第1の雄部分を含み、
前記第1のタイプレートが、前記第2のフレームハンガ上の第2の雌部分に対応する第2の雄部分を含み、
前記第1の取り付け穴の組が、前記第1の雄部分に配置され、
前記第2の取り付け穴の組が、前記第2の雄部分に配置される、ことを特徴とする請求項1に記載のタイプレート。
【請求項6】
前記第1の雄部分及び前記第1の雌部分が、該第1の雄部分が該第1の雌部分内に配置されたときに第1の機械継ぎ手を形成し、
前記第2の雄部分及び前記第2の雌部分が、該第2の雄部分が該第2の雌部分内に配置されたときに第2の機械継ぎ手を形成する、ことを特徴とする請求項5に記載のタイプレート。
【請求項7】
前記第1のタイプレートが、前記第1のフレームハンガ上の第1の雄部分に対応する第1の雌部分を含み、
前記第1のタイプレートが、前記第2のフレームハンガ上の第2の雄部分に対応する第2の雌部分を含み、
前記第1の取り付け穴の組が、前記第1の雌部分に配置され、
前記第2の取り付け穴の組が、前記第2の雌部分に配置される、ことを特徴とする請求項1に記載のタイプレート。
【請求項8】
前記第1の雄部分及び前記第1の雌部分が、該第1の雄部分が該第1の雌部分内に配置されたときに第1の機械継ぎ手を形成し、
前記第2の雄部分及び前記第2の雌部分が、該第2の雄部分が該第2の雌部分内に配置されたときに第2の機械継ぎ手を形成する、ことを特徴とする請求項7に記載のタイプレート。
【請求項9】
(i)第1のフレームハンガ対フレームレール取り付け穴の組を含む第1のフレームハンガと、(ii)第2のフレームハンガ対フレームレール取り付け穴の組を含む第2のフレームハンガとに着脱自在に取り付け可能なタイプレートを含み、
前記タイプレートが、前記第1のフレームハンガに存在するタイプレート取り付け穴の組に対応する第1の取り付け穴の組を含み、
前記タイプレートが、前記第2のフレームハンガに存在するタイプレート取り付け穴の組に対応する第2の取り付け穴の組を含み、
前記タイプレートが、前記第1のフレームハンガ対フレームレール取り付け穴の組よりも下方かつ前記第2のフレームハンガ対フレームレール取り付け穴の組よりも下方の位置に取り付けられるように前記第1のフレームハンガ及び前記第2のフレームハンガに結合する、ことを特徴とするタイプレート。
【請求項10】
第1の1又はそれ以上の取り付け穴の組と、1又はそれ以上のバネ要素を受け入れるようになっている開口部とを含む第1のフレームハンガと、
第2の1又はそれ以上の取り付け穴の組と、1又はそれ以上のバネ要素を受け入れるようになっている開口部とを含む第2のフレームハンガと、
第3の1又はそれ以上の取り付け穴の組と第4の1又はそれ以上の取り付け穴の組とを含む第1のタイプレートと、
を含み、
前記第1のタイプレートが、前記第1の1又はそれ以上の取り付け穴の組及び前記第3の1又はそれ以上の取り付け穴の組を通じて挿入された1又はそれ以上の第1の締結具によって前記第1のフレームハンガに締結され、
前記第1のタイプレートが、前記第2の1又はそれ以上の取り付け穴の組及び前記第4の1又はそれ以上の取り付け穴の組を通じて挿入された1又はそれ以上の第2の締結具によって前記第2のフレームハンガに締結され、
前記タイプレートが、前記第1及び第2のフレームハンガに取り付けられた場合、前記第1及び第2のフレームハンガのフレームレール取り付け面とほぼ平行な面内に位置する、ことを特徴とするサスペンションアセンブリ。
【請求項11】
前記第1のフレームハンガが、第1のフレームハンガ対フレームレール取り付け穴の組をさらに含み、
前記第2のフレームハンガが、第2のフレームハンガ対フレームレール取り付け穴の組をさらに含む、ことを特徴とする請求項10に記載のサスペンションアセンブリ。
【請求項12】
前記第1のフレームハンガが、第1の側壁によって少なくとも部分的に定められる開口部を含み、
前記第1の側壁が、第1の剪断バネの第1の端部を保持するための第1のポケットを含み、
前記第2のフレームハンガが、第2の側壁によって少なくとも部分的に定められる開口部を含み、
前記第2の側壁が、第2の剪断バネの第1の端部を保持するための第2のポケットを含み、
前記第1のタイプレートが、前記第1のポケットの中心線及び前記第2のポケットの中心線を含む面が前記タイプレートを通過するように前記第1のフレームハンガに結合し、
前記面が、前記第1のフレームハンガの底部に平行又は実質的に平行であり、
前記第1のポケットの前記中心線が、前記第2のポケットの前記中心線と実質的に一致する、ことを特徴とする請求項10に記載のサスペンションアセンブリ。
【請求項13】
前記第1の締結具及び前記第2の締結具が、(i)ボルト及びナット、(ii)ハックファスナ、(iii)リベット、(iv)ネジ、及び(v)ネジ山形成ネジから成る群から選択される、ことを特徴とする請求項10に記載のサスペンションアセンブリ。
【請求項14】
第5の取り付け穴の組及び第6の取り付け穴の組を含む第2のタイプレートをさらに含み、
前記第2のタイプレートが、前記第5の取り付け穴の組を通じて挿入された前記第1の締結具によって前記第1のフレームハンガに締結され、
前記第2のタイプレートが、前記第6の取り付け穴の組を通じて挿入された前記第2の締結具によって前記第2のフレームハンガに締結される、ことを特徴とする請求項10に記載のサスペンションアセンブリ。
【請求項15】
前記第1のタイプレート及び前記第2のタイプレートが、同様の高さ寸法、幅寸法、及び奥行き寸法を有する、ことを特徴とする請求項14に記載のサスペンションアセンブリ。
【請求項16】
前記第1のフレームハンガが、インボード側とアウトボード側とを含む第1のフランジを含み、
前記第2のフレームハンガが、インボード側とアウトボード側とを含む第2のフランジを含み、
前記第1の取り付け穴の組が前記第1のフランジ上に配置され、
前記第2の取り付け穴の組が前記第2のフランジ上に配置され、
前記第1のタイプレートが、前記第1のフランジの前記インボード側及び前記第2のフランジの前記インボード側に当接し、
前記第2のタイプレートが、前記第1のフランジの前記アウトボード側及び前記第2のフランジの前記アウトボード側に当接する、ことを特徴とする請求項14に記載のサスペンションアセンブリ。
【請求項17】
前記第1のフレームハンガが、第1のフランジをさらに含み、
前記第2のフレームハンガが、第2のフランジをさらに含み、
前記第1の取り付け穴の組が、前記第1のフランジ上に配置され、
前記第2の取り付け穴の組が、前記第2のフランジ上に配置され、
前記第1のタイプレートが、前記第1のフランジ及び前記第2のフランジに当接し、
前記第2のタイプレートが、前記第1のタイプレートに当接する、ことを特徴とする請求項14に記載のサスペンションアセンブリ。
【請求項18】
前記第1のフレームハンガが、第1のバネマウントと、第1の荷重クッションと、前記第1のバネマウントの両側に位置する第1の剪断バネの組とを含み、
前記第2のフレームハンガが、第2のバネマウントと、第2の荷重クッションと、前記第2のバネマウントの両側に位置する第2の剪断バネの組とを含む、ことを特徴とする請求項10に記載のサスペンションアセンブリ。
【請求項19】
前記第1のフレームハンガが、第1のタイプレートチャネルを形成する第1のフランジと第2のフランジとをさらに含み、
前記第2のフレームハンガが、第2のタイプレートチャネルを形成する第3のフランジと第4のフランジとをさらに含み、
前記第1のタイプレートの一部が前記第1のタイプレートチャネル内に位置し、前記第1のタイプレートの別の一部が前記第2のタイプレートチャネル内に位置する、ことを特徴とする請求項10に記載のサスペンションアセンブリ。
【請求項20】
第1の1又はそれ以上のタイプレート取り付け穴の組を含む第1のフレームハンガと、
第2の1又はそれ以上のタイプレート取り付け穴の組と第3の1又はそれ以上のタイプレート取り付け穴の組とを含む第2のフレームハンガと、
第4の1又はそれ以上のタイプレート取り付け穴の組を含む第3のフレームハンガと、
前記第1のタイプレート取り付け穴の組を通じて配置された1又はそれ以上の締結具によって前記第1のフレームハンガに着脱自在に取り付け可能であるとともに、前記第2のタイプレート取り付け穴の組を通じて配置された1又はそれ以上の締結具によって前記第2のフレームハンガにも着脱自在に取り付け可能な第1のタイプレートと、
前記第3のタイプレート取り付け穴の組を通じて配置された1又はそれ以上の締結具によって前記第2のフレームハンガに着脱自在に取り付け可能であるとともに、前記第4のタイプレート取り付け穴の組を通じて配置された1又はそれ以上の締結具によって前記第3のフレームハンガにも着脱自在に取り付け可能な第2のタイプレートと、を含むことを特徴とするサスペンションアセンブリ。
【請求項21】
サドルアセンブリの組をさらに含み、
前記複数のフレームハンガが、少なくとも3つのフレームハンガを含み、
前記サドルアセンブリの組が、前記複数のフレームハンガに着脱自在に取り付け可能である、ことを特徴とする請求項20に記載のサスペンションアセンブリ。
【請求項1】
第1のフレームハンガ及び第2のフレームハンガに着脱自在に取り付け可能な第1のタイプレートを含み、
前記第1のタイプレートが、前記第1のフレームハンガに存在する取り付け穴の組に対応する第1の取り付け穴の組を含み、
前記第1のタイプレートが、前記第2のフレームハンガに存在する取り付け穴の組に対応する第2の取り付け穴の組を含み、
前記第1のタイプレートが、前記第1のフレームハンガ内の剪断バネポケットの中心線及び前記第2のフレームハンガ内の剪断バネポケットの中心線を含む面が前記タイプレートを通過するように前記第1のフレームハンガに結合し、
前記面が、前記第1のフレームハンガの底部及び前記第2のフレームハンガの底部に平行又は実質的に平行であり、
前記第1のフレームハンガ内の前記剪断バネポケットの前記中心線が、前記第2のフレームハンガ内の前記剪断バネポケットの前記中心線と実質的に一致する、ことを特徴とするタイプレート。
【請求項2】
前記第1の取り付け穴の組が複数の取り付け穴を含み、前記第2の取り付け穴の組が複数の取り付け穴を含む、ことを特徴とする請求項1に記載のタイプレート。
【請求項3】
前記第1の取り付け穴の組が取り付け穴を1つだけ含み、前記第2の取り付け穴の組が取り付け穴を1つだけ含む、ことを特徴とする請求項1に記載のタイプレート。
【請求項4】
更に、所与の幅及び所与の高さを有する第2のタイプレートを含み、
前記第1のタイプレートが前記所与の幅及び前記所与の高さを有し、
前記第2のタイプレートが、前記第1のフレームハンガに存在する前記取り付け穴の組に対応する第1の取り付け穴の組を含み、
前記第2のタイプレートが、前記第2のフレームハンガに存在する前記取り付け穴の組に対応する第2の取り付け穴の組を含み、
前記第1のタイプレートの前記第1の取り付け穴の組と前記第2のタイプレートの前記第1の取り付け穴の組を位置合わせすることにより、前記第1のタイプレートの前記第1の取り付け穴の組と前記第2のタイプレートの前記第1の取り付け穴の組の両方を通じて締結具を配置できるようになり、
前記第1のタイプレートの前記第2の取り付け穴の組と前記第2のタイプレートの前記第2の取り付け穴の組を位置合わせすることにより、前記第1のタイプレートの前記第2の取り付け穴の組と前記第2のタイプレートの前記第2の取り付け穴の組の両方を通じて締結具を配置できるようになる、ことを特徴とする請求項1に記載のタイプレート。
【請求項5】
前記第1のタイプレートが、前記第1のフレームハンガ上の第1の雌部分に対応する第1の雄部分を含み、
前記第1のタイプレートが、前記第2のフレームハンガ上の第2の雌部分に対応する第2の雄部分を含み、
前記第1の取り付け穴の組が、前記第1の雄部分に配置され、
前記第2の取り付け穴の組が、前記第2の雄部分に配置される、ことを特徴とする請求項1に記載のタイプレート。
【請求項6】
前記第1の雄部分及び前記第1の雌部分が、該第1の雄部分が該第1の雌部分内に配置されたときに第1の機械継ぎ手を形成し、
前記第2の雄部分及び前記第2の雌部分が、該第2の雄部分が該第2の雌部分内に配置されたときに第2の機械継ぎ手を形成する、ことを特徴とする請求項5に記載のタイプレート。
【請求項7】
前記第1のタイプレートが、前記第1のフレームハンガ上の第1の雄部分に対応する第1の雌部分を含み、
前記第1のタイプレートが、前記第2のフレームハンガ上の第2の雄部分に対応する第2の雌部分を含み、
前記第1の取り付け穴の組が、前記第1の雌部分に配置され、
前記第2の取り付け穴の組が、前記第2の雌部分に配置される、ことを特徴とする請求項1に記載のタイプレート。
【請求項8】
前記第1の雄部分及び前記第1の雌部分が、該第1の雄部分が該第1の雌部分内に配置されたときに第1の機械継ぎ手を形成し、
前記第2の雄部分及び前記第2の雌部分が、該第2の雄部分が該第2の雌部分内に配置されたときに第2の機械継ぎ手を形成する、ことを特徴とする請求項7に記載のタイプレート。
【請求項9】
(i)第1のフレームハンガ対フレームレール取り付け穴の組を含む第1のフレームハンガと、(ii)第2のフレームハンガ対フレームレール取り付け穴の組を含む第2のフレームハンガとに着脱自在に取り付け可能なタイプレートを含み、
前記タイプレートが、前記第1のフレームハンガに存在するタイプレート取り付け穴の組に対応する第1の取り付け穴の組を含み、
前記タイプレートが、前記第2のフレームハンガに存在するタイプレート取り付け穴の組に対応する第2の取り付け穴の組を含み、
前記タイプレートが、前記第1のフレームハンガ対フレームレール取り付け穴の組よりも下方かつ前記第2のフレームハンガ対フレームレール取り付け穴の組よりも下方の位置に取り付けられるように前記第1のフレームハンガ及び前記第2のフレームハンガに結合する、ことを特徴とするタイプレート。
【請求項10】
第1の1又はそれ以上の取り付け穴の組と、1又はそれ以上のバネ要素を受け入れるようになっている開口部とを含む第1のフレームハンガと、
第2の1又はそれ以上の取り付け穴の組と、1又はそれ以上のバネ要素を受け入れるようになっている開口部とを含む第2のフレームハンガと、
第3の1又はそれ以上の取り付け穴の組と第4の1又はそれ以上の取り付け穴の組とを含む第1のタイプレートと、
を含み、
前記第1のタイプレートが、前記第1の1又はそれ以上の取り付け穴の組及び前記第3の1又はそれ以上の取り付け穴の組を通じて挿入された1又はそれ以上の第1の締結具によって前記第1のフレームハンガに締結され、
前記第1のタイプレートが、前記第2の1又はそれ以上の取り付け穴の組及び前記第4の1又はそれ以上の取り付け穴の組を通じて挿入された1又はそれ以上の第2の締結具によって前記第2のフレームハンガに締結され、
前記タイプレートが、前記第1及び第2のフレームハンガに取り付けられた場合、前記第1及び第2のフレームハンガのフレームレール取り付け面とほぼ平行な面内に位置する、ことを特徴とするサスペンションアセンブリ。
【請求項11】
前記第1のフレームハンガが、第1のフレームハンガ対フレームレール取り付け穴の組をさらに含み、
前記第2のフレームハンガが、第2のフレームハンガ対フレームレール取り付け穴の組をさらに含む、ことを特徴とする請求項10に記載のサスペンションアセンブリ。
【請求項12】
前記第1のフレームハンガが、第1の側壁によって少なくとも部分的に定められる開口部を含み、
前記第1の側壁が、第1の剪断バネの第1の端部を保持するための第1のポケットを含み、
前記第2のフレームハンガが、第2の側壁によって少なくとも部分的に定められる開口部を含み、
前記第2の側壁が、第2の剪断バネの第1の端部を保持するための第2のポケットを含み、
前記第1のタイプレートが、前記第1のポケットの中心線及び前記第2のポケットの中心線を含む面が前記タイプレートを通過するように前記第1のフレームハンガに結合し、
前記面が、前記第1のフレームハンガの底部に平行又は実質的に平行であり、
前記第1のポケットの前記中心線が、前記第2のポケットの前記中心線と実質的に一致する、ことを特徴とする請求項10に記載のサスペンションアセンブリ。
【請求項13】
前記第1の締結具及び前記第2の締結具が、(i)ボルト及びナット、(ii)ハックファスナ、(iii)リベット、(iv)ネジ、及び(v)ネジ山形成ネジから成る群から選択される、ことを特徴とする請求項10に記載のサスペンションアセンブリ。
【請求項14】
第5の取り付け穴の組及び第6の取り付け穴の組を含む第2のタイプレートをさらに含み、
前記第2のタイプレートが、前記第5の取り付け穴の組を通じて挿入された前記第1の締結具によって前記第1のフレームハンガに締結され、
前記第2のタイプレートが、前記第6の取り付け穴の組を通じて挿入された前記第2の締結具によって前記第2のフレームハンガに締結される、ことを特徴とする請求項10に記載のサスペンションアセンブリ。
【請求項15】
前記第1のタイプレート及び前記第2のタイプレートが、同様の高さ寸法、幅寸法、及び奥行き寸法を有する、ことを特徴とする請求項14に記載のサスペンションアセンブリ。
【請求項16】
前記第1のフレームハンガが、インボード側とアウトボード側とを含む第1のフランジを含み、
前記第2のフレームハンガが、インボード側とアウトボード側とを含む第2のフランジを含み、
前記第1の取り付け穴の組が前記第1のフランジ上に配置され、
前記第2の取り付け穴の組が前記第2のフランジ上に配置され、
前記第1のタイプレートが、前記第1のフランジの前記インボード側及び前記第2のフランジの前記インボード側に当接し、
前記第2のタイプレートが、前記第1のフランジの前記アウトボード側及び前記第2のフランジの前記アウトボード側に当接する、ことを特徴とする請求項14に記載のサスペンションアセンブリ。
【請求項17】
前記第1のフレームハンガが、第1のフランジをさらに含み、
前記第2のフレームハンガが、第2のフランジをさらに含み、
前記第1の取り付け穴の組が、前記第1のフランジ上に配置され、
前記第2の取り付け穴の組が、前記第2のフランジ上に配置され、
前記第1のタイプレートが、前記第1のフランジ及び前記第2のフランジに当接し、
前記第2のタイプレートが、前記第1のタイプレートに当接する、ことを特徴とする請求項14に記載のサスペンションアセンブリ。
【請求項18】
前記第1のフレームハンガが、第1のバネマウントと、第1の荷重クッションと、前記第1のバネマウントの両側に位置する第1の剪断バネの組とを含み、
前記第2のフレームハンガが、第2のバネマウントと、第2の荷重クッションと、前記第2のバネマウントの両側に位置する第2の剪断バネの組とを含む、ことを特徴とする請求項10に記載のサスペンションアセンブリ。
【請求項19】
前記第1のフレームハンガが、第1のタイプレートチャネルを形成する第1のフランジと第2のフランジとをさらに含み、
前記第2のフレームハンガが、第2のタイプレートチャネルを形成する第3のフランジと第4のフランジとをさらに含み、
前記第1のタイプレートの一部が前記第1のタイプレートチャネル内に位置し、前記第1のタイプレートの別の一部が前記第2のタイプレートチャネル内に位置する、ことを特徴とする請求項10に記載のサスペンションアセンブリ。
【請求項20】
第1の1又はそれ以上のタイプレート取り付け穴の組を含む第1のフレームハンガと、
第2の1又はそれ以上のタイプレート取り付け穴の組と第3の1又はそれ以上のタイプレート取り付け穴の組とを含む第2のフレームハンガと、
第4の1又はそれ以上のタイプレート取り付け穴の組を含む第3のフレームハンガと、
前記第1のタイプレート取り付け穴の組を通じて配置された1又はそれ以上の締結具によって前記第1のフレームハンガに着脱自在に取り付け可能であるとともに、前記第2のタイプレート取り付け穴の組を通じて配置された1又はそれ以上の締結具によって前記第2のフレームハンガにも着脱自在に取り付け可能な第1のタイプレートと、
前記第3のタイプレート取り付け穴の組を通じて配置された1又はそれ以上の締結具によって前記第2のフレームハンガに着脱自在に取り付け可能であるとともに、前記第4のタイプレート取り付け穴の組を通じて配置された1又はそれ以上の締結具によって前記第3のフレームハンガにも着脱自在に取り付け可能な第2のタイプレートと、を含むことを特徴とするサスペンションアセンブリ。
【請求項21】
サドルアセンブリの組をさらに含み、
前記複数のフレームハンガが、少なくとも3つのフレームハンガを含み、
前記サドルアセンブリの組が、前記複数のフレームハンガに着脱自在に取り付け可能である、ことを特徴とする請求項20に記載のサスペンションアセンブリ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図8A】
【図8B】
【図8C】
【図8D】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24A】
【図24B】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図39】
【図40】
【図41】
【図42】
【図43】
【図44】
【図45】
【図46】
【図47】
【図48】
【図49】
【図50】
【図51】
【図52】
【図53】
【図54】
【図55】
【図56】
【図57】
【図58】
【図59】
【図60】
【図61】
【図62】
【図63】
【図64】
【図65】
【図66】
【図67】
【図68】
【図69】
【図70】
【図71】
【図72】
【図73】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図8A】
【図8B】
【図8C】
【図8D】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24A】
【図24B】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図39】
【図40】
【図41】
【図42】
【図43】
【図44】
【図45】
【図46】
【図47】
【図48】
【図49】
【図50】
【図51】
【図52】
【図53】
【図54】
【図55】
【図56】
【図57】
【図58】
【図59】
【図60】
【図61】
【図62】
【図63】
【図64】
【図65】
【図66】
【図67】
【図68】
【図69】
【図70】
【図71】
【図72】
【図73】
【公表番号】特表2012−511470(P2012−511470A)
【公表日】平成24年5月24日(2012.5.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−540719(P2011−540719)
【出願日】平成21年9月10日(2009.9.10)
【国際出願番号】PCT/US2009/056575
【国際公開番号】WO2010/068319
【国際公開日】平成22年6月17日(2010.6.17)
【出願人】(510243610)ヘンドリクソン ユーエスエイ リミテッド ライアビリティ カンパニー (3)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成24年5月24日(2012.5.24)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年9月10日(2009.9.10)
【国際出願番号】PCT/US2009/056575
【国際公開番号】WO2010/068319
【国際公開日】平成22年6月17日(2010.6.17)
【出願人】(510243610)ヘンドリクソン ユーエスエイ リミテッド ライアビリティ カンパニー (3)
【Fターム(参考)】
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