説明

サスペンション装置

【課題】大荷重および微振動の双方を的確に吸収するサスペンション装置を提供する。
【解決手段】シリンダ26に衝撃が加わりシリンダ26が上方へ変位すると、コイルスプリング22は圧縮され、ピストンロッド28はシリンダ26内に没入するもののピストンロッド28も上方に変位する。この変位により、アッパープレート34とインシュレータ金具30との間のゴム部材32が圧縮され、衝撃が吸収される。ゴム部材32の圧縮で衝撃が吸収しきれない場合に、コイルスプリング22が圧縮されつつシリンダ26が上方に変位すると共に、ピストンロッド28がシリンダ26内に没入し、バンプストッパ24の下端24Bとシリンダ26の上端26Aとが当接し、上限位置に位置するバンプストッパ24はピストンロッド28およびシリンダ26と共に上方に変位される。上方への衝撃は、バンプストッパ24が圧縮されることにより吸収される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サスペンション装置に関する。
【背景技術】
【0002】
自動車には、走行中の路面から入力される荷重を吸収するために、サスペンション装置が備えられている。
サスペンション装置として、ショックアブソーバと、コイルスプリングと、バンプストッパとを備えるストラット式サスペンション装置が提案されている(特許文献1参照)。
ショックアブソーバは、シリンダ内でピストンロッド基端のピストンを移動させることで運動エネルギーを減衰するものであり、ピストンロッドを上向きにして配置されシリンダの下部が車輪側に連結される。
ピストンロッドの上端はインシュレータを介して車体に結合されており、インシュレータは衝撃緩和、微振動の吸収を行うゴム部材を含んで構成されている。
コイルスプリングは、ショックアブソーバの周囲で、車体側で支持されたアッパースプリングシートと、シリンダに取着されたロアスプリングシートとの間に配置され、それらスプリングシートを離す方向に付勢している。
【0003】
バンプストッパは、車輪から車体に大きな荷重が入力したときにコイルスプリングによる衝撃吸収をサポートするものである。
バンプストッパはピストンロッドに嵌装され、バンプストッパの下端は、ショックアブソーバのシリンダの上端に当接可能に配置されている。
また、バンプストッパの上端は、ピストンロッドに沿って移動可能に設けられた受け金具を挟んでゴム部材の下端に当接している。
【0004】
車両の走行時、サスペンション装置に荷重が入力されると、インシュレータのゴム部材により、衝撃の緩和、微振動の吸収が行われ、また、コイルスプリングによって荷重が吸収され、ショックアブソーバによってコイルスプリングの振動が減衰される。
シリンダの上端がバンプストッパの下端に当接するまでコイルスプリングが縮むと(ピストンロッドがシリンダ内に押し込まれると)、バンプストッパはその上端が前記の受け金具を介してインシュレータのゴム部材に当接しているため、荷重は、コイルスプリングに加えインシュレータのゴム部材とバンプストッパにも作用し、コイルスプリング、インシュレータのゴム部材、バンプストッパが圧縮することで荷重が吸収される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平8−285002号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記のサスペンション装置では、シリンダの上端がバンプストッパの下端に当接すると、荷重は、コイルスプリングに加え、インシュレータのゴム部材とバンプストッパの双方に作用する。言い換えると、荷重はバンプストッパとゴム部材とに直列的に作用する。
したがって、バンプストッパとゴム部材との双方が同時に同じ大きさの荷重を吸収しなくてはならないため、ゴム部材の耐久性を確保する上で、ゴム部材のばね定数を大きく確保する必要がある。
このようにゴム部材のばね定数を大きくすると、バンプストッパが動作しない程度の微振動が入力した場合、ゴム部材で微振動を十分に吸収することができず、乗り心地を確保する上で不利となる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、大荷重が入力した場合であっても、微振動が入力した場合であっても、それら大荷重および微振動の双方を的確に吸収する上で有利なサスペンション装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述の目的を達成するため、請求項1記載の発明は、ピストンロッドを上向きにして配置されシリンダの下部が車輪側に連結されるショックアブソーバと、前記ピストンロッドの上部に取着されたインシュレータ金具と、前記インシュレータ金具を上下から挟むゴム部材と、前記ゴム部材を上下から挟み車体側に連結されるアッパープレートおよびロアプレートと、前記ロアプレートの下方で車体側で支持され前記ピストンロッドが挿通されるアッパースプリングシートと、前記シリンダに取着されたロアスプリングシートと前記アッパースプリングシートとの間に配置されそれらスプリングシートを離す方向に付勢するコイルスプリングと、前記シリンダから突出する前記ピストンロッド部分に嵌装されその上下端が前記アッパースプリングシートと前記シリンダの上端とに当接可能なバンプストッパと、前記バンプストッパの上端の前記ピストンロッド上での上限位置を規制する規制部材とを備え、前記上限位置は、前記ショックアブソーバに上方への衝撃が加わった際に、前記アッパープレートと前記インシュレータ金具との間の前記ゴム部材が圧縮され、続いて、前記バンプストッパの上端が前記アッパースプリングシートに当接する位置であるサスペンション装置である。
また、請求項2記載の発明は、前記規制部材が、前記ピストンロッドに嵌装され、その下端が前記バンプストッパの上端に当接し、その上端が前記インシュレータ金具の下面に当接して配置された筒状部材で構成されているサスペンション装置である。
また、請求項3記載の発明は、前記筒状部材の軸方向に雌ねじが形成され、前記筒状部材は前記雌ねじを前記ピストンロッドの雄ねじに螺合することで配置されているサスペンション装置である。
また、請求項4記載の発明は、前記ゴム部材のばね定数が前記バンプストッパのばね定数よりも小さいサスペンション装置である。
【発明の効果】
【0008】
請求項1記載の発明によれば、規制部材によりバンプストッパの上端の上限位置を規制することによって、ショックアブソーバに上方への衝撃が加わった場合、まず、ゴム部材によって荷重が吸収され、さらに大きな荷重についてはバンプストッパによって荷重が吸収される。
そのため、ゴム部材の耐久性を確保しつつ、ゴム部材のばね定数をバンプストッパのばね定数よりも小さく設定でき、このようにすることでバンプストッパが動作しない程度の微振動が入力した場合、ゴム部材で微振動を十分に吸収することができ、乗り心地を確保する上で有利となる。
請求項2記載の発明によれば、部品点数の削減を図る上で有利となる。
請求項3記載の発明によれば、筒状部材のピストンロッドへの組み付け作業の簡素化を図る上で有利となる。
請求項4記載の発明によれば、乗り心地を確保する上で有利となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本実施の形態のサスペンション装置10の構成を示す断面図である。
【図2】バンプストッパ24の上端24Aとアッパースプリングシート18との間に隙間が形成された状態を示す断面図である。
【図3】バンプストッパ24の上端24Aとアッパースプリングシート18とが当接した状態を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
次に、本実施の形態の自動車のサスペンション装置10について図面を参照して説明する。
図1に示すように、本実施の形態のサスペンション装置10は、ストラット式サスペンション装置10である。
サスペンション装置10は、各車輪にそれぞれ1つずつ設置されており、図1は、左前輪としての車輪2に設置されたサスペンション装置10を示している。
【0011】
サスペンション装置10は、車体を構成するストラットハウス12と車輪2との間に設けられている。
サスペンション装置10は、車輪2を介して入力される荷重を吸収するとともに、車体のローリングやピッチングを抑制する機能を有している。
なお、本実施の形態では、サスペンション装置10が前輪に設けられている場合について説明するが、本発明は後輪のサスペンション装置10にも無論適用可能である。
【0012】
サスペンション装置10は、ショックアブソーバ14と、インシュレータ16と、アッパースプリングシート18と、ロアスプリングシート20と、コイルスプリング22と、バンプストッパ24と、規制部材とを含んで構成されている。
【0013】
ショックアブソーバ14は、シリンダ26と、ピストンロッド28とを備えている。
ショックアブソーバ14は、ピストンロッド28を上向きにして配置され、シリンダ26の下部が車輪2側に連結されている。
より詳細に説明すると、ピストンロッド28の基端のピストン2802がシリンダ26に収容され、ピストン2802がシリンダ26内を移動することによって、油がピストン2802のオリフィスを通り、運動エネルギーが減衰される。
シリンダ26は、その下部が車輪2にステアリングナックル4によって連結されている。
【0014】
インシュレータ16は、衝撃緩和、微振動の吸収を行うものである。
図2に示すように、インシュレータ16は、インシュレータ金具30と、ゴム部材32と、アッパープレート34と、ロアプレート36とを含んで構成されている。
インシュレータ金具30は、ピストンロッド28の上部に取着されている。
より詳細には、インシュレータ金具30の中央孔にピストンロッド28が挿通され、インシュレータ金具30の上下からナット38と、後述する筒状部材42により挟むことにより、インシュレータ金具30はピストンロッド28の上部に固定されている。
ゴム部材32は、インシュレータ金具30の外周部に設けられ、インシュレータ金具30を上下から挟んでいる。
本実施の形態では、ゴム部材32のばね定数は、バンプストッパ24のばね定数よりも小さい値に設定されている。
アッパープレート34およびロアプレート36は、ゴム部材32を上下から挟みボルト37を介して車体側(ストラットハウス12)に連結されている。
【0015】
図2に示すように、アッパースプリングシート18は、ロアプレート36の下方に配置されている。
すなわち、アッパースプリングシート18の中央孔にピストンロッド28が挿通され、中央孔の周囲のアッパースプリングシート18部分がベアリング40を介してロアプレート36に回転可能に支持されている。
したがって、アッパースプリングシート18は、ロアプレート36の下方で車体側で支持されている。
【0016】
図1に示すように、ロアスプリングシート20は、その取り付け孔にシリンダ26が挿通され、シリンダ26の中間部で支持されている。
【0017】
図1に示すように、コイルスプリング22は、ショックアブソーバ14の周囲でアッパースプリングシート18とロアスプリングシート20との間に介装され、それらスプリングシート18、20を離す方向に付勢している。
【0018】
図1、図2に示すように、バンプストッパ24は、シリンダ26から突出するピストンロッド28部分に嵌装されている。
バンプストッパ24の上端24Aは、アッパースプリングシート18に当接可能に設けられている。
バンプストッパ24の下端24Bは、シリンダ26の上端26Aに当接可能に設けられている。
より詳細には、ショックアブソーバ装置10が動作していない状態では、バンプストッパ24の下端24Bとシリンダ26の上端26Aとの間には所定の隙間が形成されているが、ショックアブソーバ装置10が動作してピストンロッド28がシリンダ26内に没入していくと、バンプストッパ24の下端24Bは、シリンダ26の上端26Aに当接する。
バンプストッパ24の中間部24Cは、ピストンロッド28の延在方向に沿って蛇腹状に形成され、バンプストッパ24に荷重が入力された場合に、中間部24Cが当該荷重に対して変形しやすく、したがって、荷重をより効果的に吸収するように図られている。
バンプストッパ24の下端24Bからダストカバー24Dが下方に垂設され、シリンダ26の上部を覆っている。
バンプストッパ24を形成する材料としては、ゴムや発泡ウレタンなど従来公知のさまざま弾性材料が使用可能である。
【0019】
規制部材は、バンプストッパ24の上端24Aのピストンロッド28上での上限位置を規制するものである。
図2、図3に示すように、本実施の形態では、規制部材は筒状部材42で構成されている。
筒状部材42は、ピストンロッド28に嵌装され、筒状部材42の下端42Aがバンプストッパ24の上部箇所に当接し、筒状部材42の上端42Bがインシュレータ金具30の下面30Aに当接して配置されている。
また、本実施の形態では、筒状部材42の軸方向に雌ねじが形成され、筒状部材42は雌ねじをピストンロッド28の雄ねじに螺合することで配置されている。
筒状部材42(規制部材)で規制されるバンプストッパ24の上端24Aの上限位置は、ショックアブソーバ14に上方への衝撃が加わった際に、図2に示すように、アッパープレート34とインシュレータ金具30との間のゴム部材32が圧縮され、続いて、図3に示すように、バンプストッパ24の上端24Aがアッパースプリングシート18に当接する位置である。
言い換えると、筒状部材42は、ショックアブソーバ14に上方への衝撃が加わった際に、アッパープレート34とインシュレータ金具30との間のゴム部材32が圧縮され、続いて、バンプストッパ24の上端24Aがアッパースプリングシート18に当接する長さで形成されている。
【0020】
次に、サスペンション装置10の動作を説明する。
車両が例えば路肩などの障害物に乗り上げた際の動作を説明する。
車両が障害物に乗り上げると、シリンダ26には、車輪2を介して上方への衝撃が加わり、したがって、シリンダ26は上方へ変位する。
この変位により、コイルスプリング22は圧縮され、ピストンロッド28はシリンダ26内に没入するもののピストンロッド28も上方に変位する。その際、コイルスプリング22の圧縮により荷重が吸収され、ショックアブソーバ14によってコイルスプリング22の振動が減衰される。
また、このピストンロッド28の変位により、アッパープレート34とインシュレータ金具30との間のゴム部材32が圧縮され、上方への衝撃が吸収される。
この状態で、図2に示すように、規制部材である筒状部材42がバンプストッパ24の上端24Aの上限位置を規制しているため、バンプストッパ24の上端24Aとアッパースプリングシート18との間には隙間Sが確保されている。
【0021】
アッパープレート34とインシュレータ金具30との間のゴム部材32の圧縮で衝撃が吸収しきれない場合に、コイルスプリング22が圧縮されつつシリンダ26が上方に変位すると共に、ピストンロッド28がシリンダ26内に没入し、バンプストッパ24の下端24Bとシリンダ26の上端26Aとが当接し、上限位置に位置するバンプストッパ24はピストンロッド28およびシリンダ26と共に上方に変位される。
そして、図3に示すように、上限位置に位置するバンプストッパ24の上端24Aがアッパースプリングシート18に当接する。
バンプストッパ24の上端24Aがアッパースプリングシート18に当接すると、今度は、上方への衝撃は、ピストンロッド28がシリンダ26内に没入されることにより、また、バンプストッパ24がアッパースプリングシート18とロアスプリングシート20との間で圧縮されることにより吸収される。
【0022】
以上説明したように、本実施の形態のサスペンション装置10によれば、筒状部材42によりバンプストッパ24の上端24Aの上限位置を規制することによって、ショックアブソーバ14に上方への衝撃が加わった際に、アッパープレート34とインシュレータ金具30との間のゴム部材32が圧縮され、続いて、バンプストッパ24の上端24Aがアッパースプリングシート18に当接するようにした。
したがって、ショックアブソーバ14に上方への衝撃が加わった場合、まず、ゴム部材32によって荷重が吸収されたのち、さらに大きな荷重についてはバンプストッパ24によって荷重が吸収される。
そのため、バンプストッパ24とゴム部材32との双方が同時に同じ大きさの荷重を吸収しなくて済むため、ゴム部材32の耐久性を確保しつつ、ゴム部材32のばね定数をバンプストッパ24のばね定数よりも小さく設定できる。言い換えると、ゴム部材32の設計自由度を確保することができる。
そして、ゴム部材32のばね定数をバンプストッパ24のばね定数よりも小さく設定することで、バンプストッパ24が動作しない程度の微振動が入力した場合、ゴム部材32で微振動を十分に吸収することができ、乗り心地を確保する上で有利となる。
したがって、大きな荷重が入力した場合であっても、微振動が入力した場合であっても、それら大きな荷重および微振動の双方を的確に吸収する上で有利となる。
【0023】
また、筒状部材42で規制されるバンプストッパ24の上端の上限位置は、ショックアブソーバ14に上方への衝撃が加わった際に、アッパープレート34とインシュレータ金具30との間のゴム部材32が圧縮され、続いて、バンプストッパ24の上端24Aがアッパースプリングシート18に当接する位置である。
したがって、図2に示すように、アッパープレート34とインシュレータ金具30との間のゴム部材32が圧縮されるまでは、バンプストッパ24の上端24Aとアッパースプリングシート18との間には隙間Sが形成されている。
このような隙間Sが形成されることにより、バンプストッパ24の上端24Aとアッパースプリングシート18とが摩擦して発生する異音を防止でき、車両の静粛性を高める上で有利となる。
また、規制部材である筒状部材42の上下高さを変更することで、ピストンロッド28の長さを実質的に変更することができるため、ショックアブソーバ14のストローク長を容易に調整する上で有利となる。
【0024】
なお、規制部材はピストンロッド28上でバンプストッパ24の上端24Aの上限位置を規制するものであればよく、筒状部材42に限定されない。例えば、規制部材として、ピストンロッド28に、バンプストッパ24の上端24Aに当接可能に装着したストップリング(Cリング、Eリング)、あるいは、ナットなど従来公知のさまざまな当接部材が採用可能である。この場合には、インシュレータ金具30を上下からナットで挟んでインシュレータ金具30をピストンロッド28に固定すればよい。しかしながら、実施の形態のように規制部材を筒状部材42で構成すると、部品点数を削減する上で有利となる。
【符号の説明】
【0025】
2……車輪、10……サスペンション装置、12……ストラットハウス、14……ショックアブソーバ、18……アッパースプリングシート、20……ロアスプリングシート、22……コイルスプリング、24……バンプストッパ、24A……上端、24B……下端、26……シリンダ、26A……上端、28……ピストンロッド、30……インシュレータ金具、32……ゴム部材、34……アッパープレート、36……ロアプレート、42……筒状部材(規制部材)。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ピストンロッドを上向きにして配置されシリンダの下部が車輪側に連結されるショックアブソーバと、
前記ピストンロッドの上部に取着されたインシュレータ金具と、
前記インシュレータ金具を上下から挟むゴム部材と、
前記ゴム部材を上下から挟み車体側に連結されるアッパープレートおよびロアプレートと、
前記ロアプレートの下方で車体側で支持され前記ピストンロッドが挿通されるアッパースプリングシートと、
前記シリンダに取着されたロアスプリングシートと前記アッパースプリングシートとの間に配置されそれらスプリングシートを離す方向に付勢するコイルスプリングと、
前記シリンダから突出する前記ピストンロッド部分に嵌装されその上下端が前記アッパースプリングシートと前記シリンダの上端とに当接可能なバンプストッパと、
前記バンプストッパの上端の前記ピストンロッド上での上限位置を規制する規制部材とを備え、
前記上限位置は、前記ショックアブソーバに上方への衝撃が加わった際に、前記アッパープレートと前記インシュレータ金具との間の前記ゴム部材が圧縮され、続いて、前記バンプストッパの上端が前記アッパースプリングシートに当接する位置である、
サスペンション装置。
【請求項2】
前記規制部材は、前記ピストンロッドに嵌装され、その下端が前記バンプストッパの上端に当接し、その上端が前記インシュレータ金具の下面に当接して配置された筒状部材で構成されている、
請求項1記載のサスペンション装置。
【請求項3】
前記筒状部材の軸方向に雌ねじが形成され、
前記筒状部材は前記雌ねじを前記ピストンロッドの雄ねじに螺合することで配置されている、
請求項2記載のサスペンション装置。
【請求項4】
前記ゴム部材のばね定数は前記バンプストッパのばね定数よりも小さい、
請求項1乃至3に何れか1項記載のサスペンション装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2011−252562(P2011−252562A)
【公開日】平成23年12月15日(2011.12.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−127918(P2010−127918)
【出願日】平成22年6月3日(2010.6.3)
【出願人】(000006286)三菱自動車工業株式会社 (2,892)
【Fターム(参考)】