説明

シリコンインゴットの面取り加工装置

【課題】スループット時間が短く、フットプリントがコンパクトな角柱状シリコンインゴットの面取り加工装置を提供する。
【解決手段】角柱状インゴットの4隅Rコーナ部の円筒研削加工を1個の研削車9gで、角柱状インゴットの4側平面の面取りを一対の粗研削砥石10g,10gで同期制御研削加工行ったのち、その面取り面4面を一対の精密仕上げ研削砥石11g,11gで同期制御研削加工して面取りを完成させるインゴットの面取り加工装置1。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、太陽電池(太陽光発電板)の基板として用いられる正方形もしくは長方形基板の原材料の角柱状の多結晶シリコンインゴットや単結晶シリコンインゴットの面取り加工装置に関する。シリコンインゴットをワイヤーカット方法で厚み200〜240μmにスライスして同時に多くの太陽電池用シリコン基板を得る際に、インゴット切断時のチッピングや割れのない角柱状もしくは円柱状シリコンインゴットを短時間で製造するためにシリコンインゴット表面を2対のカップ型またはリング状型研削砥石と1個の砥石車を用いて均一に10〜10,000μm厚みを面取り加工するのに使用される。
【背景技術】
【0002】
太陽電池用シリコン基板を製造する工程において、円柱状単結晶シリコンインゴットの円断面4周片をバンドソウで切り取り、4隅部に円弧(Rコーナー部)を残した角柱状シリコンインゴット(ワークピース)となし、ついで、横形円筒研削装置の主軸台と心押台よりなるクランプ装置で支架し、カップホイール型砥石で四側面の表面を所望厚み(8〜10mm)を面取りし、ついでスライスして厚み200〜330μmの正方形状シリコン基板を製造することが行われている(例えば、非特許文献1参照)。
【0003】
また、角柱状シリコンインゴットとして、溶解した金属珪素(S)溶湯を角柱状グラファイト容器内に注湯し一方向に凝固させた後、容器内面と接触汚染した下端面と側面を面取りして得られる多結晶シリコンインゴットや、半導体基板の生産が閑散な時期に、半導体基板製造用円柱状シリコンインゴットの四側面を一部R部分を残してスライサーにより切断し、ついで、両端面を面取り加工し、その後、柱状インゴットのコーナーR面取り加工(取り代量は7.5〜8mm)を行ったのち、四側面平面を面取り加工(取り代量は0.5〜1mm)して太陽電池用の角柱状単結晶シリコンインゴットとしたものが利用されている。多結晶シリコン基板に比較して単結晶シリコン基板の方が光変換率は高いが、面取り加工は難しいと言われている。
【0004】
例えば、特開平8−73297号公報(特許文献1)は、ケイ石またはケイ砂を電気炉で還元して得た金属シリコン融液を、耐熱性柱状容器内に流し込み、容器下端から上端に向けて徐々に冷却することによって一方向凝固した角柱状多結晶シリコンインゴット棒とし、容器内面と接触汚染した下端面と側面を5mm取り代量研削、研磨して面取りし、さらにフッ酸・硝酸混合水溶液でエッチングして多結晶シリコンインゴットを製造する方法を提案する。
【0005】
米国公開特許第2008/0223351A1明細書(特許文献2)は、エッチング処理された角柱状多結晶シリコンインゴットを厚み200〜330μmの太陽電池用シリコン基板とするスライサーとしてワイヤーカットソウを提案する。
【0006】
更に、水平方向に0.3m/分で移動する角柱状多結晶シリコンインゴットの隣り合う側面を一対の630〜650rpmで回転する粗研磨ブラシで粗面取り加工した後、ついで、水平方向に0〜0.1m/分で移動する粗面取り加工された角柱状多結晶シリコンインゴットの隣り合う側面を一対の回転する仕上げ研磨ブラシで仕上げ面取り加工する方法も提案されている(例えば、特許文献3参照)。また、砥粒含有モノフィラメントブラシ毛を回転基体に植毛した工業用ブラシも知られている(非特許文献2参照)。
【0007】
特開2004−6997号公報(特許文献4)は、太陽電池用シリコンウエハ製造用の円柱状シリコンブロックをバンドソウで面取りして角柱状シリコンブロックとした後、ロール型ダイヤモンドスポンジ平砥石を用いて側平面を研磨加工し、そののち、スライス加工して角状ウエハを製造する方法を提案する。
【0008】
特開2009−55039号公報(特許文献5)は、又、円柱状シリコンブロックをバンドソウで面取りして角柱状シリコンブロックとした後、砥粒径が80〜60μmのカップホイール型砥石で側平面を粗研削加工し、ついで、砥粒径が3〜40μmのカップホイール型砥石で側平面を仕上げ研削加工し、さらに表面をエッチング処理したのち、スライシング加工して角状ウエハを製造する方法を提案する。
【0009】
特開2009−99734号公報(特許文献6)は、鋳造によって成形されたシリコンインゴットを切断して複数のシリコンブロックとし、次いで該シリコンブロックをスライスして多数のシリコンウエハとするシリコンウエハの製造方法において、鋳造によって成形されたシリコンインゴットを切断して複数のシリコンブロックとするに際して、予めシリコンインゴットの少なくとも一面を平らに研削する研削工程と、シリコンインゴットを、その平らに研削された面を下向きにして基台上に載置し、該シリコンインゴットから複数のシリコンブロックを切り出すシリコンブロック切り出し工程と、を含むシリコンウエハの製造方法を提案する。
【0010】
特開2009−233794号公報(特許文献7)は、シリコンブロックの表面を研削/研磨する際に、シリコンブロックの長手方向の前後を機械的にチャッキング(クランピング)する一対のチャッキング部材(主軸台と心押台)で保持し、この状態でシリコンブロックの側面及びこれらを結ぶ4つの角部(4隅のRコーナー部)を粗研削砥石と精密仕上げ砥石を用いて研削研磨する方法を提案する。この方法により、シリコンブロックの4つの角部および4側面を非接触でチャッキング部材に宙に浮かせたような状態で保持することができるので、その側面及び角部に傷が付いてしまうことを防止でき、さらにシリコンブロックの側面だけではなく角部も研削研磨して面取りすることができることから、シリコンブロックをスライス加工してシリコンウエハを製造する際、その周縁部が欠けたりすることを回避でき歩留まりを向上することができる。
【0011】
一方、特開平4−322965号公報(特許文献8)、特開平6−166600号公報(特許文献9)および特開平6−246630号公報(特許文献10)は、半導体基板用シリコン基板の製造用の円柱状シリコンインゴットの表面を面取り加工する横形の円筒研削装置を提案する。
【0012】
これら特許文献8乃至特許文献10に開示される横形の円筒研削装置は、減速機構を介してサーボモータによりセンター軸を回転させる主軸台と左右方向に移動可能な心押台の一対よりなるクランプ機構と、このクランプ機構の主軸台シンターと心押台センターとによって円柱状シリコンインゴットの軸芯が水平(横)方向に、かつ、回転可能に支持された円柱状インゴットの円周上面部に円板状平砥石の円形平面が向くように砥石軸に軸承した研削ヘッドを昇降させる昇降機構と、前記研削ヘッドを円柱状インゴットの前記軸芯に対し平行に左右直線移動させるリニア移動機構よりなる。
【0013】
円柱状シリコンインゴットの円筒研削は、回転する円柱状インゴットの円周上面部高さ位置の面取りする高さ位置に円板状平砥石の底面を昇降機構により下降させ、ついで、リニア移動機構により研削ヘッドを右方向に移動させて研削ヘッドの円板状平砥石を円柱状インゴットの円周上面に回転させながら円柱状インゴット当接させて切り込みを開始し、円板状平砥石が円柱状インゴットの右端位置に到達した後、円板状平砥石を昇降機構により切り込み量の高さ量下降させ、リニア移動機構により円板状平砥石の移動方向を左方向に反転させ、ついで、円板状平砥石が円柱状インゴットの左端位置に到達した後、円板状平砥石を昇降機構により切り込み量の高さ量下降させ、リニア移動機構により研削ヘッドを右方向に移動させ、円板状平砥石が円柱状インゴットの右端位置に到達した後、円板状平砥石を昇降機構により切り込み量の高さ量下降させ、リニア移動機構により円板状平砥石の移動方向を左方向に反転させ、ついで、円板状平砥石が円柱状インゴットの左端位置に到達後、以下同様にして円板状平砥石の下降、反転、面取り、下降、反転、面取りを繰り返し、所望の厚み(10μm〜5mm)の面取り加工を行う。
【0014】
本発明者等は、この横形の円筒研削装置を用い、両端が水平に切断された一辺が156mm、長さ250mmの角柱状シリコンインゴットをワークローディング装置を用いてワークホルダーから宙吊りし、一対のクランプ装置を構成する主軸台と心押台間に導き、心押台センターを前進させて前記角柱状シリコンインゴットを主軸台センターと主軸台センターとで宙吊りに支架し、角柱状シリコンインゴットの表面の面取り加工を試みたが、円板状平砥石の接触面積が大きく、円周外周面を面取りしても表面粗さが2〜5μmであり、表面粗さが1μm以下の面取り加工が困難であることが判明した。よって、粗研削加工と仕上げ研削加工を施す必要があることが判明した。また、断面円形上のシリコンインゴットを最大限に有効に活かすために残された四隅部のRコーナー部分についても研削加工を施さないと後工程のワイヤーカットソウでインゴットをスライシングする際にワイヤーカットソウが切断破損したり、インゴット部分にチッピングが生じ、同時にワイヤーカットに供されていた2乃至3本全てのインゴットスライス加工をダメにしてしまい、これら全てのインゴットを再生に廻す必要が生じることが判明した。
【0015】
角柱状シリコンインゴットの一辺の長さが50mmから125mm、156mm、200mm、240mmと長くなるに連れて、一辺が156mmm乃至240mmの角柱状シリコンインゴットをワイヤーカットソウで一度にスライスして厚み200〜330μmの太陽電池用シリコン基板を多量生産する際に前述したように角柱状シリコンインゴットのRコーナー部分でチッピングが発生することが往々にあり、シリコン基板の生産ロス率を高めていることが基板加工メーカーより指摘されている。このチッピングが生じる現象は、半導体基板用の円筒状シリコンインゴットのワイヤーカットの際でもたびたび生じている。
【0016】
一辺が156mm、高さが250mmであり四隅にRコーナー部を残して切断された角柱状単結晶シリコンインゴットの面取り加工に現在では約95〜120分、一辺が156mm、高さが500mmであり四隅にRコーナー部を残して切断された角柱状単結晶シリコンインゴットの面取り加工に約180〜210分要しているのが実情である。この加工時間に、粗研削装置から仕上げ研削装置へのシリコンインゴットの受け渡し時間約10分が追加される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0017】
【非特許文献1】株式会社ジェイシーエム、“太陽電池製造装置 単結晶 全自動ライン”,〔オンライン〕、平成21年3月9日検索、インターネット<URL:http://www.e-jcm.co.jp/SolarCell/Mono/Auto/>
【特許文献1】特開平8−73297号公報
【特許文献2】米国公開特許第2008/0223351A1明細書
【特許文献3】特許第3405411号明細書
【非特許文献2】昭和工業株式会社、“工業用ブラシのコンサルタント 昭和工業”,〔オンライン〕、平成21年3月16日検索、インターネット<URL:http://www.skbrush.co.jp/>
【特許文献4】特開2004−6997号公報
【特許文献5】特開2009−55039号公報
【特許文献6】特開2009−99734号公報
【特許文献7】特開2009−233794号公報
【特許文献8】特開平4−322965号公報
【特許文献9】特開平6−166600号公報
【特許文献10】特開平6−246630号公報
【特許文献11】特開2002−18711号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0018】
麻生首相のアース・グリーン・インダストリー政策およびオバマ大統領のグリーン・ニューデイル政策の一環から太陽光発電が注目され、太陽電池用シリコン基板加工メーカーは、一辺が156〜330mmの角柱状シリコンインゴットの表面を面取り加工でき、かつ、機械設置面積が小さい面取り装置の出現を望んでいる。
【0019】
特許文献7記載の角柱状シリコンインゴットの面取り加工装置は、ワークピースの角柱状シリコンインゴットのクランプ機構へのローディング作業およびこのクランプ機構から研削研磨加工されたワークピースのアンローディング作業をローディング装置を用いて行うので作業者の負担を軽減できる利点を有するが、粗研削砥石と精密仕上げ研削砥石を用いる4隅部の円筒研削加工の2工程と、前記粗研削砥石を用い角柱状シリコンインゴットの90度回転毎の平面粗研削加工の4工程および、前記精密仕上げ研削砥石を用い角柱状シリコンインゴットの90度回転毎の平面精密仕上げ研削(研磨)加工の4工程の10工程が必要とされる。
【0020】
本願発明者等は、DRAMのような半導体基板材料の円柱状インゴットでは、外周面の表面粗さ(Ra)は1μm以下が要求されるが、太陽電池用シリコンインゴットでは4隅部の表面粗さ(Ra)は2〜4μmと粗くても後工程のスライシング工程でチッピングは生じないことを太陽電池用シリコン基板製造メーカーより聞き出し、インゴットの4隅部の円筒研削加工は砥石車を用いる研削加工の1工程で充分であり、面取り作業時間が短縮できると予測した。
【0021】
また、粗研削砥石の一対と精密仕上げ研削砥石の一対を使用して角柱状インゴットの側面前後を同時に面取り加工すれば面取り作業時間が短縮できると予想した。
【0022】
本発明は、シリコンインゴットの面取りを短時間で行うことができるコンパクトな面取り加工装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0023】
本発明の請求項1に記載のシリコンインゴットの面取り加工装置は、
a)機枠(ベース)上に左右方向に設けられた案内レール上を左右方向に往復移動できるように設けられたワークテーブル、
b)このワークテーブル上に左右に分離して搭載された主軸台と心押台の一対よりなるクランプ機構、
c)前記クランプ機構に支架されたワーク(角柱状インゴット)を載せた前記ワークテーブルを左右方向に往復移動させる駆動機構、
d)前記ワークテーブルを正面側から直角に見る方向であって、かつ、左側方向より右側方向へ向かって、
e)前後移動可能な砥石軸の一対に軸承されたカップホイール型砥石またはリング状砥石の一対をその砥石面が相対向するようにワークテーブルを挟んでワークテーブル前後に設けられた第一研削ステージ、
f)前記第一研削ステージの右横側に平行に設けた、前後移動可能な砥石軸の一対に軸承されたカップホイール型砥石またはリング状砥石の一対をその砥石面が相対向するようにワークテーブルを挟んでワークテーブル前後に設けられた第二研削ステージ、
g)上記第二研削ステージの右横側であって前記ワークテーブルの前側に位置するハウジング材にワークを前記クランプ機構への移出入を可能とする開口部を備えるロードポート、
および、
h)上記ロードポートに対向する前記ワークテーブルの後側に、砥石車を有する砥石軸をワークテーブルの左右方向に平行であって、この砥石軸をその軸芯が前後方向に移動可能にツールテーブル上に設けたRコーナー部研削ステージ、
を設けたことを特徴とする面取り加工装置(なお、前記第一研削ステージで使用する砥石および前記第二研削ステージで使用する砥石は、左右の砥石のいずれが粗研削砥石であっても精密仕上げ研削砥石であってもよい)を提供するものである。
【0024】
本発明の請求項2に記載のシリコンインゴットの面取り加工装置は、前記請求項1記載の面取り加工装置において、前記第一研削ステージで使用する砥石が粗研削砥石であって、この一対の粗研削砥石のカップ砥石直径またはリング砥石直径は異なり、一方の直径が他方の直径よりも5〜20mm短いことを特徴とする、請求項1記載の面取り加工装置を提供するものである。
【0025】
本発明の請求項3に記載のシリコンインゴットの面取り加工装置は、前記請求項1記載の面取り加工装置の前記ワークテーブルの前側であって前記ロードポートと前記第二研削ステージとの空間部にi)ワークストッカー(インゴット複数本を貯える棚)およびj)ワークローディング/アンローディング装置を並設したことを特徴とする、請求項1記載の面取り加工装置を提供するものである。
【発明の効果】
【0026】
本発明の角柱状シリコンインゴットの面取り加工装置は、角柱状シリコンインゴットを宙吊りしたクランプ機構を左右方向に往復移動させながら、かつ、主軸台のクランプ軸を360度回転させながら円筒状砥石車により円筒研削してインゴットの4隅部(Rコーナー部)面取り加工を行う。
【0027】
ついで、一対の粗研削砥石を用いてインゴットの前後面を同時に粗研削加工(面取り)した後、クランプ機構の主軸台のチャック軸を90度回転することにより支架されているインゴットの未研削加工面を前後位置とし、ついで、この角柱状シリコンインゴットを宙吊りしたクランプ機構を左右方向に往復移動させながら前記一対の粗研削砥石を用いてインゴットの前後面を同時に粗研削加工(平面取り)し、粗研削加工の平面取り加工作業を終了させる。
【0028】
前記粗研削加工の面取り作業が終了した後、一対の精密仕上げ研削砥石を用いてインゴットの前後面を同時に精密仕上げ研削加工(面取り)した後、クランプ機構の主軸台のチャック軸を90度回転することにより支架されているインゴットの未精密仕上げ研削加工面を前後位置とし、ついで、この角柱状シリコンインゴットを宙吊りしたクランプ機構を左右方向に往復移動させながら前記一対の精密仕上げ研削砥石を用いてインゴットの前後面を同時に精密仕上げ研削加工(平面取り)し、精密仕上げ平面取り加工作業を終了させる。
【0029】
特許文献7記載のインゴットの面取り加工装置のRコーナー部面取り2工程、平面粗研削4工程および平面仕上げ研削4工程の合計10工程に対し、本願発明の面取り加工装置はRコーナー部面取り1工程、平面粗研削2工程および平面仕上げ研削2工程の合計5工程で面取り作業を行うことができるので、面取り加工時間は約半減弱となる。一辺が156mm、高さが250mmであり四隅にR部を残してバンドソウで切断された角柱状単結晶シリコンインゴットの面取り加工をスループット加工時間約82分で生産できる。また、156mm辺、高さ500mmの角柱状シリコンインゴットの面取り加工のスループット加工時間は、約170分で行うことができる。
【0030】
さらに第一研削ステージで使用する砥石が粗研削砥石であって、この一対の粗研削砥石のカップ砥石直径またはリング砥石直径は異なり、一方の直径が他方の直径よりも5〜20mm短い粗研削砥石を用いることにより、理由はわからないがワークテーブル右反転時のインゴットのヨーイング幅が同一径の粗研削砥石を用いた場合よりも小さく抑えられ、表面うねりが少ない平滑(表面粗さが1μm以下と小さい)な面取り加工表面を有するインゴットが得られる。
【0031】
本発明の角柱状シリコンインゴットの面取り加工装置は、ワークストッカーおよびワークローディング/アンローディング装置を並設することにより、クランピング機構へのインゴットの移出入を自動化することができ、作業者が角柱状シリコンインゴットのローディング/アンローディング作業をなす重労働から開放できる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】図1は面取り加工装置を正面左側斜め約15度の角度から見た斜視図である。
【図2】図2は面取り加工装置の平面図である。
【図3】図3は面取り加工装置の正面図である。
【図4】図4は面取り加工装置の左側面図である。
【図5】図5は面取り加工装置の右側面図である。
【図6】図6は密閉カバー、ワークストッカーおよびワークローディング/アンローディング装置を取り外して見た面取り加工装置の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
本発明の面取り加工装置1は、図1、図2および図6に示されるように、機枠(ベース)2に左右方向に延びて敷設された一対の案内レール3,3上を左右方向に往復移動できるように設けられたワークテーブル4を設けてある。このワークテーブル4の左右往復移動は、サーボモータ5による回転駆動をボールネジ6が受けて回転し、このボールネジに螺合された固定台(図示されていない)が左方向または右方向に前進することにより、この固定台表面にワークテーブル4の裏面が固定されているワークテーブル4が左方向または右方向に前進する。ワークテーブル4の左方向または右方向の前進は、サーボモータ5の回転軸が時計廻り方向か、逆時計廻り方向かに依存する。
【0034】
このワークテーブル4上に左右に分離して搭載された主軸台7aと心押台7bの一対よりなるクランプ機構7が搭載されている。よって、ワークテーブル4の左方向または右方向の移動に付随してこのクランプ機構7も左方向または右方向に移動し、クランプ機構7の主軸台センター支持軸7aと心押台センター支持軸7bにより支架されて宙吊り状態となったワーク(角柱状インゴット)wがRコーナー部研削ステージ9、第一研削ステージ10、第二研削ステージ11、またはロードポート8位置へと移動することが可能となっている。
【0035】
クランプ機構7は特許文献7に記載されるように公知のチャック機構であり、円筒研削盤でよく使用されている。主軸台7aは主軸台センター支持軸7aをサーボモータ7aで回転させることによりワークwを360度あるいは90度回転させる機能を有する。心押台7bは空気シリンダー7e駆動でガイドレール上を左右に移動できる移動台7b上に設けられ、ワークをクランプ機構7で支架したのち、レバーを押し下げることにより固定し、ワークテーブル4の移動により心押台7bを搭載する移動台7bが移動するのを防ぐ。
【0036】
前記Rコーナー部研削ステージ9、第一研削ステージ10、第二研削ステージ11、およびロードポート8の位置関係は、前記ワークテーブル4を正面側から直角に見る方向であって、かつ、左側方向より右側方向へ向かって、第一研削ステージ10、第二研削ステージ11、ロードポート8を設け、このロードポート8の背面にRコーナー部研削ステージ9が設けられる。Rコーナー部研削ステージ9、第一研削ステージ10および第二研削ステージ11は密閉カバー12で覆われている。また、ロードポート8は片手横スライド扉12aにより閉じられる。密閉カバー12で覆われた各研削ステージ9,10,11の空間には排気ダクト13が接続され、この空間内に浮遊するミストや研削屑を外部へ排出する。
【0037】
第一研削ステージ10は、サーボモータ10m,10mの回転駆動により前後移動可能なツールテーブル10t,10t上に設けられた砥石軸の一対10a,10aに軸承されたカップホイール型砥石またはリング状砥石の一対10g,10gをその研削砥石面10g,10gが相対向するようにワークテーブル4を挟んでワークテーブル4前後に対称にかつ砥石軸芯10,10が同一線上となる位置に設け、これら砥石軸10a,10aはサーボモータ10,10の回転駆動により回転される構造となっている。
【0038】
サーボモータ10m,10mによる回転駆動をボールネジが受けて回転し、このボールネジに螺合された固定台が前方向または後方向に前進または後退することにより、この固定台表面にツールテーブル10t,10tの裏面が固定されているツールテーブル10t,10tが前進移動または後退移動する。このツールテーブルの前進または後退の移動方向は、サーボモータ10m,10mの回転軸が時計廻り方向か、逆時計廻り方向かに依存する。
【0039】
第二研削ステージ11は、サーボモータ11m,11mの回転駆動により前後移動可能なツールテーブル11t,11t上に設けられた砥石軸の一対11a,11aに軸承されたカップホイール型砥石またはリング状砥石の一対11g,11gをその研削砥石面11g,11gが相対向するようにワークテーブル4を挟んでワークテーブル4前後に対称にかつ砥石軸芯11,11が同一線上となる位置に設け、これら砥石軸11a,11aはサーボモータ11,11の回転駆動により回転される構造となっている。
【0040】
サーボモータ11m,11mによる回転駆動をボールネジが受けて回転し、このボールネジに螺合された固定台が前方向または後方向に前進移動または後退移動することにより、この固定台表面にツールテーブル11t,11tの裏面が固定されているツールテーブル11t,11tが前進または後退する。このツールテーブルの前進または後退の移動方向は、サーボモータ11m,11mの回転軸が時計廻り方向か、逆時計廻り方向かに依存する。
【0041】
第二研削ステージ11は、前記第一研削ステージ10の右横側に平行に設けられる。即ち、両ステージ10,11の砥石軸芯10,11が平行である。
【0042】
なお、前記第一研削ステージ10で使用する砥石および前記第二研削ステージ11で使用する砥石は、左右の砥石のいずれが粗研削砥石であっても精密仕上げ研削砥石であってもよい。図6および図7は、第一研削ステージ10で使用する砥石が粗研削砥石10gであり、第二研削ステージ11で使用する砥石は精密仕上げ研削砥石11gを用いた例を示す。
【0043】
研削砥石10g,10g,11g,11gのカップ砥石直径またはリング砥石直径は、一辺が150mmの正方形状の太陽電池用シリコン基板を目的とするときは、240〜60mmであり、カップ砥石片の幅は3〜10mm、リング状砥石幅は5〜15mmであるのがシリコンインゴットの研削焼け防止の観点から好ましい。砥石の中心点から砥石幅外周の距離(半径)は、粗研削砥石の1個または2個と精密仕上げ研削砥石の2個は同一半径であるのが、インゴット面取り仕上げ面の平均粗さRaが良好なものとなる。また、一対の粗研削砥石10g,10gのカップ砥石直径またはリング砥石直径は同じであっても一方の直径が他方の直径よりも5〜20mm短くても良い。
【0044】
研削砥石10g,11gの砥粒は、ダイヤモンド砥粒、CBN砥粒が好ましく、結合剤(ボンド)はメタルボンド、ビトリファイドボンド、エポキシレジンボンドがよい。例えば、カップホイール型粗研削砥石10gは、例えば特開平9−38866号公報、特開2000―94342号公報や特開2004−167617号公報等に開示される有底筒状砥石台金の下部環状輪に砥石刃の多数を研削液が散逸する隙間間隔で環状に配置したカップホイール型砥石で、台金の内側に供給された研削液が前記隙間から散逸する構造のものが好ましい。このカップホイール型砥石10gの環状砥石刃の直径は、角柱状シリコンインゴットの一辺の長さの1.2〜1.5倍の直径であることが好ましい。前記カップホイール型粗研削砥石の環状砥石刃は、砥番100〜280番のダイヤモンドレジンボンド砥石、またはダイヤモンドビトリファイドボンド砥石が好ましい。また、カップホイール型精密仕上げ研削砥石11gの環状砥石刃は、砥番300〜1,200番のダイヤモンドレジンボンド砥石、ダイヤモンドビトリファイドボンド砥石、またはダイヤモンドメタルボンド砥石が好ましい。また、後述する砥石車9gとしては砥番300〜1,200番のダイヤモンド砥石車が好ましい。
【0045】
研削液としては、純水、コロイダルシリカ水分散液、セリア水分散液、SC−1液、SC−2液、あるいは、純水とこれら前記の水分散液または研削液を併用する。なお、研削液としては、環境を考慮した水処理の面から純水のみを利用するのが好ましい。
【0046】
ロードポート8は、第二研削ステージ11の右横側であってワークテーブル4の前側に位置するハウジング材にワークwを前記クランプ機構への移出入を可能とする開口部を設けることにより形成される。
【0047】
Rコーナー部研削ステージ9は、上記ロードポート8に対向する前記ワークテーブル4の後側に、砥石車9wを有する砥石軸9aをワークテーブル4の左右方向に平行であって、この砥石軸9aの軸芯9を前後方向に移動可能にツールテーブル9t上に設けた構造を採る。
【0048】
図2、図4および図5から理解されるように、砥石軸9aの回転駆動はサーボモータ9の回転駆動により行われ、ツールテーブル9tの前進後退は、サーボモータ9mによる回転駆動をボールネジが受けて回転し、このボールネジに螺合された固定台が前方向または後方向に前進または後退することにより、この固定台表面にツールテーブル9tの裏面が固定されているツールテーブル9tが案内レール9r,9r上を前進移動または後退移動する。このツールテーブルの前進または後退の移動方向は、サーボモータ9mの回転軸が時計廻り方向か、逆時計廻り方向かに依存する。
【0049】
図2において、符号9cは研削液供給管を、図4において符号9dは乾燥空気(ドライエアー)供給口を示す。この乾燥空気は、面取り加工され、研削液(純水)により洗浄された角柱状インゴット(ワーク)の表面に吹き付けられ、研削液を吹き飛ばして角柱状インゴット表面を乾燥するのに使用される。また、図1において符号20は制御装置を、符号21は操作盤を示す。
【0050】
図1、図2、図3および図4に示すように、本発明のシリコンインゴットの面取り加工装置1は、前記ワークテーブル4の前側であって前記ロードポート8と前記第二研削ステージ10との空間部にワークローディング/アンローディング装置13およびインゴット3本を貯えるワークストッカー14を機枠2上に並設している。符号15は、脚立車を備えた運搬台車16のテーブル上に載置された予備のワークストッカーである。
【0051】
ワークストッカー14,15は、角柱状シリコンインゴット(ワーク)3本w,w,wを45度傾斜して収納できる断面が逆2等辺三角形状のV字棚段を備え、機枠から突き出した位置決めピン16上に載置されている。
【0052】
前記ワークローディング/アンローディング装置13は、ワークストッカー14V字棚段に保管されている角柱状シリコンインゴット(ワーク)w1本を1対の爪13a,13bで挟持し、両爪を上昇させることによりワークを吊り上げ、ついで、後退、右方向への移動、下降してロードポート8前に位置させ、さらに後退させることによりこのロードポート8からワークをクランプ装置7の主軸台7aと心押台7b間へと搬送する。ワークの一端を主軸台7aのセンター支持軸7a1に当接させた後、心押台7bを空気シリンダー7eで右方向に移動させてセンター支持軸7b1に他端を当接させワークを45度V傾斜させかつ4面を宙吊り状態に支架する。ついで、前記爪13a,13bを離間させてワークの把持を開放し、ついで、両爪13a,13bを支持する固定台13fを上昇させ、左方向に移動させ、さらに、前方向に後退させ両爪13a,13bを待機位置へと戻る。
【0053】
また、前記クランプ装置7に4面を宙吊り状態に支架されている面取り加工および洗浄・風乾されたワークを両爪13a,13bで把持し、ついで、両爪13a,13bを支持する固定台13fを上昇させ、左方向に移動させ、さらに、前方向に後退させ両爪13a,13bをワークストッカー14,15の空棚上方へ移動したのち、下降させてワークを前記空棚に載置下後、両爪13a,13bを離間してワークを開放したのち、前記待機位置へと両爪13a,13bを戻す。
【0054】
両爪13a,13bを支持する固定台13fの前後方向の移動は、図2および図5に示すようにサーボモータ13mにより回転駆動されたボールネジ13kに裏面を螺合させた固定台13fの滑走面13sをコラム13c側面に設けられた案内レール13g上を滑走させることにより行われる。両爪13a,13bを支持する固定台13fの上下方向の移動は、エアーシリンダー13pにより行われる。両爪13a,13bの離間は、図5の円内に示されるマイクロウイークエアシリンダ13eを用いて両爪13a,13bを離間させる。両爪13a,13bの僅かな昇降の微調整は、マイクロウイークエアシリンダ13lを用いて行う。両爪13a,13bの僅かな前後移動の微調整は、マイクロウイークエアシリンダ13を用いて行う。
【0055】
本発明のシリコンインゴットの面取り加工装置1を用い、ワークwとして両端が平面切断され、4周辺をスライス加工し、四円弧隅部の円弧Rが残された角柱状シリコンインゴットwを面取り加工する作業は、ワークストッカー14V字棚段に保管されている角柱状シリコンインゴット1本をワークローディング/アンローディング装置13を用いてクランプ機構7へ搬送し、ついで、ワークをクランプ機構7に支架させる。
【0056】
角柱状シリコンインゴットを宙吊りしたクランプ機構7を左右方向に1〜15mm/分速度で往復移動させながら、かつ、主軸台のセンター支持軸を10〜300rpmの回転速度で回転させながら円筒状砥石車9gを800〜3,000rpmの回転速度で回転しつつ、り研削液が5〜100cc/分の量作業点に供給されている角柱状シリコンインゴット面にインフィードする円筒研削を行ってインゴットの4隅部(Rコーナー部)の面取り加工を行う。
【0057】
ついで、一対の粗研削砥石10g,10gを100〜300rpmの回転速度で同期制御回転させつつ、角柱状インゴットの前後面に研削液20〜1,000cc/分の量を作業点に供給しながら1〜15mm/分速度で左右方向に移動している角柱状インゴットの前後面を同時に0.1〜0.3mm量の切り込みを繰り返す粗研削加工を行った後、クランプ機構7の主軸台7aのセンター支持軸を90度回転することにより支架されているインゴットの未研削加工面を前後位置とし、ついで、この角柱状シリコンインゴットを宙吊りしたクランプ機構7を左右方向に往復移動させながら前記一対の粗研削砥石10g,10gを用いて研削液5〜100cc/分の量が作業点に供給されているインゴットの前後面を同時に粗研削加工し、粗研削加工の平面取り(0.3〜0.8mm)加工作業を終了させる。
【0058】
前記粗研削加工の面取り作業が終了した後、一対の精密仕上げ研削砥石11g,11gを1,200〜3,000rpmの回転速度で回転させつつ左右方向に1〜15mm/分速度で往復移動しているインゴットの前後面に当接、摺擦させてインゴットの前後面を同時に同期制御精密仕上げ研削加工(0.05〜0.1mm量の切り込みを行う作業を繰り返す)した後、クランプ機構の主軸台のセンター支持軸7a1を90度回転することにより支架されているインゴットの未精密仕上げ研削加工面を前後位置とし、ついで、この角柱状シリコンインゴットを宙吊りしたクランプ機構を左右方向に往復移動させながら前記一対の精密仕上げ研削砥石11g,11gを用いてインゴットの前後面を同時に精密仕上げ研削加工し、精密仕上げ平面取り加工(0.1〜0.2mm)作業を終了させる。この精密仕上げ平面取り加工の際、角柱状シリコンインゴットとカップホイール型精密仕上げ研削砥石が当接する加工作業点に向けて研削液が50〜1,000cc/分の供給量で供給される。
【0059】
前記精密仕上げ研削加工の面取り作業が終了した後、クランプ機構7をロードポート8位置へ後退させ、そこで角柱状シリコンインゴットを回転させながら圧空をインゴット表面に噴き付けて風乾させる。風乾が終えたらクランプ機構7による角柱状シリコンインゴットの回転を終了させる。
【0060】
ワークローディング/アンローディング装置13の両爪13a,13bを用いてクランプ機構7に支架されている角柱状シリコンインゴットwを把持し、ついで、心押台7bを左方向へ後退させて支架を解いたのち、両爪13a,13bをワークストッカー14V字棚段上方へ移動させ、下降して角柱状シリコンインゴットwをワークストッカー14V字棚段に載置し、その後、両爪13a,13bを離間して角柱状シリコンインゴットwの把持を解く。
【産業上の利用可能性】
【0061】
角柱状シリコンインゴットの面取り加工スループット時間が従来機械の約半分で行うことができるシリコンインゴットの面取り加工装置である。
【符号の説明】
【0062】
1 面取り加工装置
w 角柱状シリコンインゴット
2 機枠
4 ワークテーブル
7 クランプ機構
7a 主軸台
7b 心押台
8 ロードポート
9 Rコーナー部研削ステージ
10 第一研削ステージ
11 第二研削ステージ
13 ワークローディング/アンローディング装置
14 ワークストッカー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
a)機枠(ベース)上に左右方向に設けられた案内レール上を左右方向に往復移動できるように設けられたワークテーブル、
b)このワークテーブル上に左右に分離して搭載された主軸台と心押台の一対よりなるクランプ機構、
c)前記クランプ機構に支架されたワーク(角柱状インゴット)を載せた前記ワークテーブルを左右方向に往復移動させる駆動機構、
d)前記ワークテーブルを正面側から直角に見る方向であって、かつ、左側方向より右側方向へ向かって、
e)前後移動可能な砥石軸の一対に軸承されたカップホイール型砥石またはリング状砥石の一対をその砥石面が相対向するようにワークテーブルを挟んでワークテーブル前後に設けられた第一研削ステージ、
f)前記第一研削ステージの右横側に平行に設けた、前後移動可能な砥石軸の一対に軸承されたカップホイール型砥石またはリング状砥石の一対をその砥石面が相対向するようにワークテーブルを挟んでワークテーブル前後に設けられた第二研削ステージ、
g)上記第二研削ステージの右横側であって前記ワークテーブルの前側に位置するハウジング材にワークを前記クランプ機構への移出入を可能とする開口部を備えるロードポート、
および、
h)上記ロードポートに対向する前記ワークテーブルの後側に、砥石車を有する砥石軸をワークテーブルの左右方向に平行であって、この砥石軸をその軸芯が前後方向に移動可能にツールテーブル上に設けたRコーナー部研削ステージ、
を設けたことを特徴とする面取り加工装置(なお、前記第一研削ステージで使用する砥石および前記第二研削ステージで使用する砥石は、左右の砥石のいずれが粗研削砥石であっても精密仕上げ研削砥石であってもよい。)。
【請求項2】
請求項1記載の面取り加工装置において、前記第一研削ステージで使用する砥石が粗研削砥石であって、この一対の粗研削砥石のカップ砥石直径またはリング砥石直径は異なり、一方の直径が他方の直径よりも5〜20mm短いことを特徴とする、請求項1記載の面取り加工装置。
【請求項3】
請求項1記載の面取り加工装置の前記ワークテーブルの前側であって前記ロードポートと前記第二研削ステージとの空間部にi)ワークストッカー(インゴット複数本を貯える棚)およびj)ワークローディング/アンローディング装置を並設したことを特徴とする、請求項1記載の面取り加工装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−136382(P2011−136382A)
【公開日】平成23年7月14日(2011.7.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−296602(P2009−296602)
【出願日】平成21年12月28日(2009.12.28)
【出願人】(391011102)株式会社岡本工作機械製作所 (161)
【Fターム(参考)】