説明

シート搬送ガイド部材及びそれを備えた画像形成装置

【課題】簡単な構成で開閉を可能とし、紙詰まりやジャムの発生、騒音の外部漏れを防止すると共に、誤作動を防止することを可能とするシート搬送ガイド部材及びそれを備えた画像形成装置を提供する。
【解決手段】シート搬送ガイド部材21は、取手部37、空洞部36と開放部38とからなる連通路39、及び係合突起48が一体成形されており、裏面21bには搬送ローラ23が配設されている。開放部38の裏面21b側の第2開口端38aには、第2開口端38aを遮蔽すると共にシート搬送をガイド可能な遮蔽部材41が装着され、遮蔽部材41には、搬送ローラ23の表面を清掃可能な清掃部材51と、清掃部材51により除去した異物を回収する回収部52と、が設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、デジタル複写機、レーザプリンタ等の画像形成装置に関し、特に、装置本体の外装面の一部及びシート搬送路を構成する開閉可能なシート搬送ガイドを備えた画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の画像形成装置の構成を図6に示す。100は画像形成装置であり、ここでは一例としてデジタル複合機を示している。複合機本体1内には、帯電、露光、現像及び転写の各工程により所定の画像を形成する画像形成部Pが配設されている。この画像形成部Pには、可視像(トナー像)を担持する感光体ドラム2が配設されており、コピー動作を行う場合、感光体ドラム2上に形成されたトナー像が、画像形成部に隣接して配置されたシート搬送経路を介して搬送されるシート(記録媒体)6上に転写され、さらに、定着部7においてシート6上に定着された後、装置本体より排出される構成となっている。感光体ドラム2を図6において時計回りに回転させながら、感光体ドラム2に対する画像形成プロセスが実行される。
【0003】
次に、画像形成部Pについて詳細に説明する。回転自在に配設された感光体ドラム2の周囲及び右方には、感光体ドラム2を帯電させる帯電器3と、感光体ドラム2に画像情報を露光する露光ユニット4と、感光体ドラム2上にトナー像を形成する現像ユニット5と、感光体ドラム2上に残留した現像剤(トナー)を除去するクリーニング部9が設けられている。
【0004】
先ず、帯電器3によって感光体ドラム2の表面を一様に帯電させ、次いで露光ユニット4によって光照射し、感光体ドラム2上に画像信号に応じた静電潜像を形成する。トナーコンテナ10内のトナーは、現像ユニット5により感光体ドラム2上に供給されて静電的に付着することにより、露光ユニット4からの露光により形成された静電潜像に応じたトナー像が形成される。
【0005】
また、給紙機構10は、複合機本体1に着脱自在に取り付けられ、用紙を収納する複数の給紙カセット10a、10bと、その上方に設けられるスタックバイパス(手差しトレイ)10cとを備えている。トナー像が転写されるシート6は、例えば、給紙カセット10bから搬送ローラ23、用紙搬送路11、給紙ローラ12、及びレジストローラ14を経由して画像形成部Pへ供給され、感光体ドラム2の位置へと搬送される。シート6がレジストローラ14から搬送されるタイミングに合わせて画像書き出し信号がONとなり、感光体ドラム2上に画像形成を行う。そして、感光体ドラム2の左側において、所定の転写電圧が印加された転写ローラ16で電界付与することにより、感光体ドラム2上のトナー像がシート6上に転写される。
【0006】
トナー像が転写されたシート6は、感光体ドラム2から離脱し、定着部7へと搬送される。また、トナー像が転写された後の感光体ドラム2は、引き続き行われる新たな静電潜像の形成に備え、その表面に残留したトナーがクリーニング部9により除去される。画像形成部Pから定着部7に搬送されたシート6は、定着ローラ対7aにより加熱及び加圧されてトナー像がシート6の表面に定着され、所定の画像が形成される。定着部7を通過したシート6は、複数方向に分岐したシート搬送路15に送られて、シート搬送路15の分岐点に設けられた複数の経路切換ガイドを有する経路切換機構27、28によって搬送方向が振り分けられ、そのまま(或いは、両面搬送路19に送られて両面コピーされた後に)、排出ローラ対17a又は17bを介して第1排出トレイ18a、第2排出トレイ18bのシート排出部に排出される。
【0007】
なお、両面搬送路19は、片面に画像形成された用紙がスイッチバックされて搬送される経路であり、再び画像形成部Pにより異なる片面が画像形成されて排出される(両面複写)。また、29は、画像読取部13上に載置される原稿を押さえて保持するプラテン(原稿押さえ)である。
【0008】
このような画像形成装置においては、装置本体の外装カバーにおいてシート搬送路11と対向する側面部分を装置本体に回動可能に軸支して開閉可能とし、表面21aが外装カバーの一部を構成すると共に、裏面21bがシート搬送路11の上記側面部分側の側面部を構成するシート搬送ガイド部材21(図6のハッチング部分)を用い、シート搬送路19で紙詰まりやジャム等が発生した場合には、シート搬送ガイド部材21を開けてこれらを除去する方法が用いられている。
【0009】
例えば、シート搬送カバー21の裏面21bには搬送ローラ22を設けると共に、装置本体の搬送ローラ23と対向する位置には、装置本体に設けられた図示しない駆動装置と連結された駆動ローラ25を設ける。そしてシート搬送ガイド部材21を閉じると、搬送ローラ23と駆動ローラ25とがニップを形成する。
【0010】
そして、駆動装置により駆動ローラ25が駆動すると、シートを下流側に搬送することができる。一方、シート搬送カバー21を開けると、上記ニップが解除されると共に、シート搬送路11が開放し、シートを除去することができる。
【0011】
しかし、このような方法において、シート搬送ガイド部材21の開閉に伴いシート搬送ガイド部材21と装置本体とをロック及びロック解除するためには、複雑な構成が必要となり、部品点数の増加や各部品の組み立て誤差等が生じるおそれがあった。そこで、シート搬送路カバー部材の部品点数を少なくする方法が提案されている。
【0012】
例えば、特許文献1には、シート体(シート)搬送路の一面側を構成すると共に装置本体に軸支され、該回動軸周りに回動することにより開閉可能なカバー部材(シート搬送路カバー部材)に、回動自在にシャフトを設け、該シャフトに、装置本体とのロック及びその解除を行うフック部材と、カバー部材の外部から操作可能なレバー部材と、を連結し、シャフト、フック部材及びレバー部材を一体に形成すると共に、シャフト部材にシート体の搬送ガイドを形成することによって、部品点数を少なくし、製造工程を簡素化すると共に部品間の組み立て精度を向上させる方法が開示されている。
【0013】
また、特許文献2には、記録媒体(シート)の搬送路を一部に有し、左右に設けられた一対のフックを、装置本体側に設けられたフック受け部と係合させることにより開閉可能な扉(シート搬送路カバー部材)を有する画像形成装置において、扉を閉じた状態で該扉の外力に見合う反力を生ずる弾性部材を備えることにより、扉を装置本体に対して確実に位置決め固定して記録媒体の斜行やジャムの発生を防止する方法が開示されている。
【0014】
なお、特許文献3には、駆動ローラとピンチローラとを対向させて配置する搬送ローラ装置において、用紙(シート)搬送路の上ガイド部材として、ピンチローラを支軸として揺動するレバー部材を設け、レバー部材を揺動させることによりピンチローラを駆動ローラから離間させてジャム紙の取り出しを容易にする方法が開示されている。
【0015】
また、特許文献4には、シート材を収納するカセットを挿抜自在に備えた画像形成装置本体のカセット装着部の空洞部の天井壁を手指が入る把手部とし、空洞部に、該空洞部から退避可能な保護部材を設けることにより、本体を移動する際の作業性と安全性を向上させるための支持部を低コスト且つ省スペースで設ける方法が開示されている。
【特許文献1】特開2004−246063号公報
【特許文献2】特開平07−261629号公報
【特許文献3】特開2004−075259号公報
【特許文献4】特開平08−165033号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
しかし、特許文献1及び2の方法では、カバー部材と、シャフトやフック部材及びレバー部材とを別部材としているため、これらを組み立てる必要が生じる。また、特許文献3には、用紙搬送路の一側面を構成するガイド部材を揺動させることによりジャム紙を取り除くことは開示されているが、外装カバーと一体となったガイド部材に関する方法ではない。さらに、特許文献4には、手指を挿入する空洞部を設けることは開示されているが、開閉可能にシート搬送路を形成するための方法ではなく、画像形成装置の移動における作業性を向上するための方法に過ぎない。
【0017】
そこで、部品点数を減らすことができ、手指を空洞部に挿入し、取手部に引っ掛けて引き出すという動作だけで簡単にシート搬送カバーを開けるために、カバー部材と、シャフト、フック部材及びレバー部材といったシート搬送ガイド部材を開閉するための開閉用部材とを一体成形することが考えられる。例えば、樹脂製のシート搬送ガイド部材をこのように一体成形する場合、通常、金型を用いて成形することができる。また、シートをガイドするガイドリブも一体成形することができる。
【0018】
しかし、かかる金型成形では、成形後に金型を抜く必要がある。例えば、シート搬送ガイド部材の表面部に手指を挿入するための空洞部は、表面からガイドリブの裏面側に至るまでの間に金型を挿入して成形を行い、成形後、表面側から金型を抜き取ることにより形成される。また、空洞部に隣接し、該空洞部に挿入した手指を引っ掛けるための取手部は、裏面からシート搬送ガイド部材の表面にかけて、表面に取手部に相当する部分が残り且つ空洞部と連通するように金型を挿入し、成形後、裏面側から金型を抜き取ることにより形成される。かかる取手部の形成により、取手部から裏面にかけて開放する開放部が形成される。
【0019】
その結果、空洞部及び開放部を通してシート搬送ガイド部材の表面側から裏面側まで連通する連通路が形成されることになる。これにより、連通路を通って装置内部の騒音が外側に漏れるおそれがある。また、空洞部から手指を深く挿入し過ぎると、手指が連通路を通って装置内部まで侵入するおそれがあり、装置本体内部の搬送ローラ周辺に配設された搬送ローラを検知する検知センサ等の内部部材等に触れ、誤作動を引き起こすおそれもある。さらに、連通路の裏面側開口端にシートが引っ掛かり、紙詰まりやジャム等が発生するおそれもある。
【0020】
そして、かかる問題点を解消するための方法は、上記特許文献1〜4には開示されていない。
【0021】
本発明は、上記問題点に鑑み、簡単な構成で開閉を可能とし、紙詰まりやジャムの発生、騒音の外部漏れを防止すると共に、誤作動を防止することを可能とするシート搬送ガイド部材及びそれを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0022】
上記目的を達成するために本発明は、表面が装置本体側面の外装カバーの一部を構成すると共に裏面がシート搬送路の一側面を構成し、一端が装置本体に回動可能に軸支されることにより開閉可能なシート搬送ガイド部材であって、装置本体の係止部と係合することにより前記シート搬送ガイド部材の開閉をロック可能な係合部と、前記表面側と裏面側とを連通する連通路と、が形成されており、前記連通路の前記表面側の第1開口端には取手部が突設され、前記裏面側の第2開口端には、前記連通路を遮蔽すると共に前記シート搬送路の一部を構成する遮蔽部材が設けられたことを特徴としている。
【0023】
また本発明は、前記第2開口端及び遮蔽部材が、前記裏面に設けられた搬送ローラのシート搬送方向上流側直近に配設され、前記遮蔽部材の前記シート搬送方向下流側端部における前記搬送ローラと対向する位置に、自由端が前記搬送ローラ表面に当接しローラ表面を清掃可能な清掃部材が突設されたことを特徴としている。
【0024】
また本発明は、前記遮蔽部材の前記シート搬送方向下流側端部に、前記清掃部材により除去された異物を回収する回収部が設けられたことを特徴としている。
【0025】
また本発明は、前記裏面には、前記シート搬送方向に沿って、シートの搬送をガイド可能な第1のガイドリブが設けられ、前記遮蔽部材には、前記シート搬送方向において前記第1のガイドリブと略同一直線上に第2のガイドリブが設けられたことを特徴としている。
【0026】
また本発明は、前記遮蔽部材は、前記第2開口端に着脱可能であることを特徴としている。
【0027】
また本発明は、前記シート搬送ガイド部材を備えたことを特徴とする画像形成装置である。
【発明の効果】
【0028】
本発明の第1の構成によれば、表面が装置本体の外装カバーを構成すると共に裏面がシート搬送路の一側面を構成する開閉可能なシート搬送ガイド部材に、装置本体の係止部と係合して開閉をロック可能な係合部と、表面側と裏面側とを連通する連通路とを形成し、連通路の表面側の第1開口端に取手部を突設することにより、第1開口端から手指を挿入し取手部に引っ掛けてシート搬送ガイド部材を回動させるだけで、シート搬送ガイド部材を開閉することができる。加えて、裏面側の第2開口端に遮蔽部材を装着することにより、第2開口端を遮蔽すると共に、シート搬送ガイド部材の裏面のシート搬送路面の一部を構成することができる。
【0029】
これにより、簡単な構成でシート搬送ガイド部材を開閉可能として紙詰まりやジャムを除去可能とするだけでなく、第2開口端へのシートの侵入を防止することができるため、シートの引っ掛かりによる紙詰まりやジャムの発生を防止することができる。さらに、騒音の伝達通路を遮蔽することができるため、装置内部の騒音が漏れることを防止することができる。加えて、手指の装置内部へ侵入し内部部材に触れることを防ぐことができるため、誤作動を防止することができる。
【0030】
また、本発明の第2の構成によれば、上記第1の構成のシート搬送ガイド部材において、第2開口端及び遮蔽部材を、裏面に設けられた搬送ローラのシート搬送方向上流側直近に配設し、遮蔽部材のシート搬送方向下流側端部に、自由端が搬送ローラ表面に当接しローラ表面を清掃可能な清掃部材を突設することにより、搬送ローラ表面に付着した紙粉等の異物を除去することができ、搬送ローラのシート搬送力の低下を防止することができる。
【0031】
また、本発明の第3の構成によれば、上記第2の構成のシート搬送ガイド部材において、遮蔽部材のシート搬送方向下流側端部に、清掃部材により除去された異物を回収する回収部を設けることによって、かかる異物が装置内部へ飛散することを防止することができ、装置内部の汚染を防ぐことができる。
【0032】
また、本発明の第4の構成によれば、上記第1〜第3のいずれかの構成のシート搬送ガイド部材において、シート搬送ガイド部材の裏面にシート搬送方向に沿って第1のガイドリブを設け、遮蔽部材にシート搬送方向において第1のガイドリブと略同一直線上に第2のガイドリブを設けることによって、シートとの摩擦を低減することができる。
【0033】
また、本発明の第5の構成によれば、上記第1〜第4のいずれかの構成のシート搬送ガイド部材において、遮蔽部材を、第2開口端に着脱可能とすることによって、遮蔽部材のみに劣化等の不具合が生じた場合でも、シート搬送ガイド部材を装置本体から取り外す等面倒な作業を伴うことなく、遮蔽部材のみを取り外すことができる。特に、遮蔽部材に清掃部材と回収部とを設けた場合には、遮蔽部材のみを取り外という簡単な作業で、回収部に回収した異物を廃棄することができ、利便性がより向上する。
【0034】
本発明の第6の構成によれば、上記第1〜第5のいずれかの構成のシート搬送ガイド部材を備えた画像形成装置とすることにより、簡単な構成でシート搬送ガイド部材の開閉を可能にして紙詰まりやジャムを除去可能にすると共に、シートの引っ掛かりによる紙詰まりやジャムの発生、装置内部の騒音の漏れや、誤作動が防止された画像形成を行うことが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0035】
以下に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1は、本発明のシート搬送ガイド部材を裏面側から見た斜視図であり、図2は、図1のX−X矢視断面図である。図6と共通する部分には同一の符号を付して説明を省略する。
【0036】
シート搬送ガイド部材21は、シャフト挿入孔31が装置本体から突設された回動用シャフト(図示せず)に嵌合することにより、シャフト挿入孔31を支点として回動可能に、装置本体に配設されている。また、シート搬送ガイド部材21におけるシート搬送方向(図1の上方向)と垂直方向の両端部には、装置本体の係止部(図示せず)と係合可能なフック32が配設されている。
【0037】
シート搬送ガイド部材21の裏面21b(図1の紙面上)において搬送ローラ(搬送ローラ)23が配設されていない部分には、シート搬送方向に沿って複数の第1ガイドリブ(第1のガイドリブ)33及び複数の第1ガイドリブ支持部材34が設けられている。また、表面21aは、外装カバーの一部を構成し、裏面21bはシート搬送経路19の内側面を構成している。
【0038】
一方、図2に示すように、装置本体の搬送ローラ23が配置される周辺には、搬送ローラ23が所定位置に設置されたことを検知する検知センサ35が設けられており、シート搬送ガイド部材21が確実に閉められ、搬送ローラ23が所定位置に設置されたことを検知すると、駆動ローラ25に装置本体の図示しない駆動装置からの駆動が入力されるようになっている。
【0039】
シート搬送ガイド部材21の材質として、例えば樹脂を用いることができる。そして、シート搬送ガイド部材21を、該部材を開閉するための部材(以下、開閉用部材という)と一体成形するために、例えば、金型を用いてシート搬送ガイド部材21を成形することができる。図2に示すように、シート搬送ガイド部材21の表面21a(図2の左側)には、断面略扇形状の金型A(シート搬送ガイド部材21の表面21a側を形成するための金型の一部であり、破線及びハッチングで示す。また、破線矢印は金型の抜き方向を示す。)を用いることにより、表面21aと第1ガイドリブ33の表面21a側部分(図2の左側)とが、シート搬送方向に垂直方向に沿って断面略扇形状に切り欠かれた空洞部36が形成される。
【0040】
これにより、シート搬送ガイド部材21の表面21aから第1ガイドリブ33にかけて空洞部36が設けられ、空洞部36の表面21a側の第1開口端36aから手指を挿入可能となっている。また、第1開口端36aのシート搬送方向上流側端辺から下流側に向かって(後述する開放部38に向かって)湾曲部36bが形成されている。
【0041】
空洞部36のシート搬送方向下流側端部に沿って且つ該端部の下流側には、略直方体形状の金型B(シート搬送ガイド部材21の裏面21bを形成する金型の一部であり、破線及びハッチングで示す。また、破線矢印は金型の抜き方向を示す。)を用いることにより、第1ガイドリブ33を表面21a側から裏面21b側に略直方体形状に切り欠かれた状態となり、シート搬送方向に沿って第1開口端36aのシート搬送方向下流側端部に隣接して、取手部37が形成される。
【0042】
また、かかる取手部37の形成に伴い、取手部37から裏面21b側に開放する開放部38が形成される。さらに、開放部38のシート搬送方向上流側端部における表面21a側端部は、空洞部36のシート搬送方向下流側端部と連通しており、空洞部36と開放部38とで連通路39が形成されている。
【0043】
開放部38により、空洞部36から挿入した手指を、さらに取手部37に挿入するためのスペースが確保されており、取手部37は、空洞部36から挿入した手指を、シート搬送ガイド部材21の表面21aの裏側部分で引っ掛け可能となっている。なお、シャフト挿入孔31、フック32や第1ガイドリブ33、第1ガイドリブ33と略垂直に交差してこれを支持する第1ガイドリブ支持部材34も金型成形により一体成形されている。
【0044】
このように、フック32と、空洞部36と開放部38とからなる連通路39とを、シート搬送ガイド部材21と一体成形することにより、手指を空洞部36から挿入し、取手部37に引っ掛けてシート搬送ガイド部材21を表面21a側に引き出すと、フック32と装置本体の係止部との係合が解除され、シート搬送ガイド部材21を開けることができる。一方、シート搬送ガイド部材21を装置本体に押し込むことにより、フック32と装置本体の係止部とが係合し、シート搬送ガイド部材21を閉じ、ロックすることができる。
【0045】
かかる構成により、シート搬送ガイド部材21と開閉用部材が一体成形され、部品点数を減らすことができ、手指を空洞部36に挿入し、取手部37に引っ掛けて引き出すという動作だけで簡単にシート搬送カバー21を開けることが可能となる。
【0046】
しかし、シート搬送ガイド部材21は、空洞部36及び開放部38を通じて表面21aから裏面21bまで連通しているため、空洞部36及び開放部38を通って装置内部の騒音が外側に漏れるおそれがある。また、空洞部36から手指を深く挿入し過ぎると、手指が開放部38を通って装置内部まで侵入するおそれがあり、装置本体内部の搬送ローラ23周辺に配設された検知スイッチ35(図1参照)に触れ、誤作動を引き起こすおそれもある。さらに、開放部38の裏面21b側の第2開口端38aにシートが引っ掛かり、紙詰まりやジャム等が発生するおそれもある。
【0047】
そこで、以下に示すように、シート搬送ガイド部材21に遮蔽部材41を装着することとした。図3は、本発明の一実施形態に係るシート搬送ガイド部材に遮蔽部材を装着した状態を裏面側から見た斜視図であり、図4は、図3のX−X矢視断面図である。また、図5は、本実施形態に用いる遮蔽部材を裏面側から見た斜視図である。図1、図2と共通する部分には同一の符号を付して説明を省略する。
【0048】
図3及び図4に示すように、シート搬送ガイド部材21の第2開口端38aには、第2開口端38aを遮蔽すると共に、シート搬送ガイド部材21の裏面21b(すなわちシート搬送路11の一側面)を構成し、第1ガイドリブ33と共にシートをガイド可能な断面略L字状の遮蔽部材41が装着されている。
【0049】
また、図4に示すように、L字の長辺部は第2開口端38aを遮蔽すると共にシート搬送路面の一部を形成するシート搬送路形成部42を構成している。また、シート搬送路形成部42には、図5も参照して、シート搬送ガイド部材21に設けられた第1ガイドリブ33と略同位置に略同間隔で、シート搬送方向に第1ガイドリブ33と略同一直線上となるように第2ガイドリブ(第2のガイドリブ)43が設けられている。
【0050】
さらに、図4及び図5に示すように、シート搬送路形成部42の先端部42aの両端部側には、それぞれ表面21a側(図4の左側)に且つシート搬送方向上流側(図4の下側)に向かって断面L字状の表面側突設片44が設けられている。また、先端部42aの中央部には、シート搬送方向上流側に向かって裏面側突設片45が突設されている。
【0051】
そして、図4に示すように、シート搬送ガイド部材21の湾曲部36bにおける開放部38側の端部36baに、表面側突設片44が表面21a側から当接し、裏面側突設片45が裏面21b側から当接することにより、表面側突設部44と、裏面側突設部45とで湾曲部36bの端部36baを挟持することができる。これにより、シート搬送路形成部42のシート搬送方向上流側端部がシート搬送ガイド部材21に支持されるようになっている。
【0052】
一方、図4に示すように、遮蔽部材41の短辺部46のシート搬送方向上流側の側面は、第1ガイドリブ支持部材34aのシート搬送方向下流側(図4の上側)面と当接するようになっている。
【0053】
また、図5に示すように、短辺部46の両端部より内側寄り(中央部寄り)部分には、それぞれシート搬送方向下流側(図5の上側)且つ裏面21b側(図5の紙面側)に開放した略L字状のシート部材からなる支持用突出片47が突設されている。支持用突出片47は、これと当接する第1ガイドリブ33a(図1及び図3参照)の内側面(シート搬送方向と垂直方向中央部側)に当接するようになっている。
【0054】
各支持用突出片47の先端部には、外側(シート搬送方向と垂直方向両端部側)に向かって突出する十字形状の係合突起48が突設されている。また、第1ガイドリブ33aの係合突起48と対向する位置には、係合突起48が嵌合可能な係合孔(図示せず)が設けられており、係合突起48が上記係合孔に嵌め込まれることにより、短辺部46がシート搬送ガイド部材21に支持されるようになっている。
【0055】
一方、支持用突出片47は、その裏面21b側端部からシート搬送方向上流に向かって、シート搬送路形成部42から裏面21b側に突出するよう延設されており、かかる延設部は、第3ガイドリブ(第2のガイドリブ)49を形成している。第3ガイドリブ49は、シート搬送方向に第1ガイドリブ33と略同一直線上となるように、且つ第2ガイドリブと内側から隣接して設けられ、第1ガイドリブ33及び第2ガイドリブ43と共にシートの搬送をガイドするようになっている(図3参照)。
【0056】
また、シート搬送路形成部42の短辺部46側の端部において、各支持用突出片47より外側には、自由端が搬送ローラ23と当接し、搬送ローラ23の表面に付着した紙粉等の異物を除去してこれを清掃する、略矩形状のシート部材からなる清掃部材51が突設されている。ここでは、清掃部材51は、樹脂製のフィルムを用いることとし、その先端部が搬送ローラ23のシート搬送方向への回転に対しカウンターとなるよう、搬送ローラ23表面における回転軸中心に対し表面側に当接することとする。
【0057】
清掃部材51として、ここでは樹脂製のフィルムを用いたが、搬送ローラ23の表面と当接し、ローラ表面の異物を除去することができるものであれば、これに特に限定されるものではない。また、その他、例えば、フェルトを用いたり、先端に複数の掻き取り部を有するブラシ状部材や、先端に回動自在なローラ部材を有するシャフトを突設することもできる。また、ブラシの柄やシャフトを一体成形にて突出させ、その先端に掻き取り部やローラ部材を設けることもできる。また、搬送ローラ23表面への当接方法も、清掃部材51として用いる部材により適宜設定することができる。
【0058】
さらに、短辺部46のシート搬送方向下流側面には、清掃部材51により搬送ローラ23表面から除去された異物を回収する回収部52が設けられている。回収部52は、短辺部46の端辺及び支持用突出片47に沿った位置からシート搬送方向下流側に突設され、且つ清掃部材51が配設された端辺部分が開放したコの字形状のシート部材から形成されている。また、回収部52のコの字の先端部は、清掃部材51の固定端側の両端辺と当接し、回収した異物が漏れないようになっている。
【0059】
回収部52として、例えば、上記した清掃部材51と同様の樹脂製のフィルムを用いることができるが、清掃部材51により除去された異物を回収できるものであれば、これに特に限定されるものではない。その他、例えば、短辺部46と一体成形することもできる。また、短辺部46の4つの端辺に沿ってロの字状の突出部をシート搬送方向下流側に形成し、かかる突出部における裏面21b側の端辺から上記清掃部材51を突設することもできる。また、例えば、箱状部材を、別部材として短辺部46に配設することもできる。
【0060】
次に、遮蔽部材41をシート搬送ガイド部材21に装着する動作、及び遮蔽部材41が装着されたシート搬送ガイド部材21によるシート搬送動作について説明する。
【0061】
まず、図4に示すように、シート搬送路形成部42の先端部42aにおける表面側突設片44と、裏面側突設片45と、により湾曲部36bの端部36baを挟持し、短辺部46の内面を第1ガイドリブ支持部材34aの側面にシート搬送方向下流側から当接させ、係合突起48を上記係合孔に係合することにより、遮蔽部材41をシート搬送ガイド部材21に装着することができる。
【0062】
なお、支持用突起片47は、係合突起48が第1ガイドリブ33aの側面と当接している間は外側に撓み、係合突起48が係合孔に嵌め込まれると元に戻るように形成されている。また、清掃部材51を搬送ローラ23に当接させることができる。
【0063】
上記のようにして、シート搬送ガイド部材21に遮蔽部材41を装着し、シート搬送ガイド部材21を閉じると、搬送ローラ23が、装置本体に設けられた駆動ローラ25と当接し、ニップを形成する。また、搬送ローラ23は、上述の検知センサにより検知され、駆動ローラ25(図6参照)への駆動入力が可能となる。
【0064】
そして画像形成が開始され、シートが給紙カセット10bから排出されると(図6参照)、第1ガイドリブ33にガイドされながら遮蔽部材41が配設された位置に到達する。ここで、シートは第1ガイドリブ33、第2ガイドリブ43及び第3ガイドリブ49にガイドされながら搬送ローラ23に到達すると、搬送ローラ23により、更に下流側に搬送される。
【0065】
この際、遮蔽部材41により、裏面21bでは第2開口端38a(図2参照)が遮蔽されているため、シートが第2開口端38aに引っ掛かってジャムが発生することを防止することができる。また、かかる遮蔽により、装置内部の騒音がシート搬送ガイド21の連通路39を通って裏面21bから表面21aへ漏れることを防止することができる。更に、空洞部36から手指を挿入しても、装置内部に到達することはできないため、装置内部の搬送ローラ23周辺に配設された検知センサ35(図1参照)に接触することを防止することができ、誤動作を防止することができる。
【0066】
また、清掃部材47により、搬送ローラ23表面の紙粉等の異物を除去できるため、搬送ローラ23の搬送力の低下を防止することができる。さらに、清掃部材51により除去された異物を、回収部52により回収することができるため、異物による飛散を防止し、装置本体内部の汚染を防止することができる。
【0067】
また、遮蔽部材41を、シート搬送ガイド部材21に着脱可能とすることにより、遮蔽部材41のみに劣化等の不具合が生じた場合でも、シート搬送ガイド部材21を装置本体から取り外す等面倒な作業を伴うことなく、遮蔽部材41のみを取り外すことができる。特に、遮蔽部材41に清掃部材51と回収部52とを設けた場合には、遮蔽部材41のみを取り外すだけという簡単な作業で、回収部52に回収した異物を廃棄することができ、利便性がより向上する。
【0068】
その他本発明は、上記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、上記実施形態では給紙カセット10bから排出されたシートを搬送するシート搬送路について説明したが、装置本体側面の外装カバーを構成すると共にシート搬送路を構成するシート搬送ガイド部材を配設できるシート搬送路であればいずれの搬送経路にも適用でき、特に限定されない。
【0069】
その他、例えば、図6において、両面搬送路19にも適用することができる。この場合、両面搬送路18におけるシート搬送方向が下方へ(図3において下側へ)向かうため、例えば、図3において、搬送ローラ23の回転方向を逆にするような構成とすることができる。また、図6に示す両面搬送路19が形成されていないような画像形成装置において、定着部7から排出ローラ17aに至るシート搬送路にも適用することができる。さらにこれらの場合、図3において、シート搬送ガイド部材21の裏面21bにおいて、搬送ローラ23とは反対側の端部に、さらに搬送ローラを配設し、搬送ローラ23と併せて2つの搬送ローラでシートを搬送することもできる。
【0070】
また、空洞部36、開放部38及び遮蔽部材41の配置も、上記実施形態に特に限定されず、適宜設定可能である。また、上記実施形態では、シート搬送ガイド部材21及び遮蔽部材41を樹脂製としたが、一体成形可能であればよく、特に限定されるものではない。また、ここではシート搬送部材21の上側を開閉可能としたが(図6参照)、開閉方向は特に限定されるものではなく、下側を開閉可能とすることも左側若しくは右側を開閉可能とすることもできる。
【0071】
また、ここでは画像形成装置として、両面ユニットが搭載される両面印刷方式のデジタル複合機について示したが、他の画像形成装置に適用することもでき、特に限定されるものではない。例えば、アナログ方式の複写機やタンデム方式のカラー画像形成装置、ファクシミリ、レーザプリンタ等、他のタイプの画像形成装置にも適用することが可能である。
【産業上の利用可能性】
【0072】
本発明は、表面が装置本体側面の外装カバーの一部を構成すると共に裏面がシート搬送路の一側面を構成し、一端が装置本体に回動可能に軸支されることにより開閉可能なシート搬送ガイド部材であって、装置本体の係止部と係合することにより前記シート搬送ガイド部材の開閉をロック可能な係合部と、前記表面側と裏面側とを連通する連通路と、が形成されており、前記連通路の前記表面側の第1開口端には取手部が突設され、前記裏面側の第2開口端には、前記連通路を遮蔽すると共に前記シート搬送路の一部を構成する遮蔽部材が設けられたものである。
【0073】
これにより、簡単な構成でシート搬送ガイド部材を開閉することが可能となる。また、第2開口端へのシートの侵入を防止することができるため、シートの引っ掛かりによる紙詰まりやジャムの発生を防止することができ、騒音の伝達通路を遮蔽することができるため、装置内部の騒音が漏れることを防止することができる。さらに、手指の装置内部へ侵入し内部部材に触れることを防ぐことができるため、誤作動を防止することができる。
【0074】
また、第2開口端及び遮蔽部材を、裏面に設けられた搬送ローラのシート搬送方向上流側直近に配設し、遮蔽部材のシート搬送方向下流側端部に、自由端が搬送ローラ表面に当接しローラ表面を清掃可能な清掃部材を突設することにより、搬送ローラ表面に付着した紙粉等の異物を除去することができ、搬送ローラのシート搬送力の低下を防止することができる。
【0075】
また、遮蔽部材のシート搬送方向下流側端部に、清掃部材により除去された異物を回収する回収部を設けることによって、かかる異物が装置内部へ飛散することを防止することができ、装置内部の汚染を防ぐことができる。また、シート搬送ガイド部材の裏面にシート搬送方向に沿って第1のガイドリブを設け、遮蔽部材にシート搬送方向において第1のガイドリブと略同一直線上に第2のガイドリブを設けることによって、シートとの摩擦を低減することができる。
【0076】
また、遮蔽部材を、第2開口端に着脱可能とすることによって、遮蔽部材のみに劣化等の不具合が生じた場合でも、シート搬送ガイド部材を装置本体から取り外す等面倒な作業を伴うことなく、遮蔽部材のみを取り外すことができる。特に、遮蔽部材に清掃部材と回収部とを設けた場合には、遮蔽部材のみを取り外という簡単な作業で、回収部に回収した異物を廃棄することができ、利便性がより向上する。
【0077】
また、上記シート搬送ガイド部材を備えた画像形成装置とすることにより、簡単な構成でシート搬送ガイド部材の開閉を可能にして紙詰まりやジャムを除去することが可能になると共に、シートの引っ掛かりによる紙詰まりやジャムの発生や、装置内部の騒音が漏れることや、誤作動が防止された画像形成を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0078】
【図1】は、本発明のシート搬送ガイド部材を裏面側から見た斜視図である。
【図2】は、本実施形態のシート搬送ガイド部材を示す図であり、図1のX−X矢視断面図である。
【図3】は、本実施形態に用いられる遮蔽部材をシート搬送ガイド部材に装着した状態を示す、裏面側から見た斜視図である。
【図4】は、本実施形態に用いられる遮蔽部材をシート搬送ガイド部材に装着した状態を示す図であり、図3におけるX−X矢視断面図である。
【図5】は、本実施形態に用いられる遮蔽部材を裏面側から見た斜視図である。
【図6】は、従来の画像形成装置の全体構成を示す概略図である。
【符号の説明】
【0079】
3 画像形成部
7 定着部
10 給紙機構
10a、10b 給紙カセット
10c 手差しトレイ
11 シート搬送路
19 両面搬送路
21 シート搬送ガイド部材
21a 裏面(シート搬送路面)
21b 表面
23 搬送ローラ
25 駆動ローラ
31 シャフト挿入孔
32 フック(係合部)
33、33a 第1ガイドリブ(第1のガイドリブ)
34、34a 第1ガイドリブ支持部材
35 検知センサ
36 空洞部
36a 第1開口端
36b 湾曲部
36ba 端部
37 取手部
38 開放部
38a 第2開口端
39 連通路
41 遮蔽部材
42 シート搬送路形成部
42a 先端部
43 第2ガイドリブ(第2のガイドリブ)
44 表面側突設片
45 裏面側突設片
46 短辺部
47 支持用突出片
48 係合突起
49 第3ガイドリブ(第2のガイドリブ)
51 清掃部材
52 回収部
100 画像形成装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表面が装置本体側面の外装カバーの一部を構成すると共に裏面がシート搬送路の一側面を構成し、一端が装置本体に回動可能に軸支されることにより開閉可能なシート搬送ガイド部材であって、
装置本体の係止部と係合することにより前記シート搬送ガイド部材の開閉をロック可能な係合部と、
前記表面側と裏面側とを連通する連通路と、が形成されており、
前記連通路の前記表面側の第1開口端には取手部が突設され、
前記裏面側の第2開口端には、前記連通路を遮蔽すると共に前記シート搬送路の一部を構成する遮蔽部材が設けられたことを特徴とするシート搬送ガイド部材。
【請求項2】
前記第2開口端及び遮蔽部材が、前記裏面に設けられた搬送ローラのシート搬送方向上流側直近に配設され、
前記遮蔽部材の前記シート搬送方向下流側端部における前記搬送ローラと対向する位置に、自由端が前記搬送ローラ表面に当接しローラ表面を清掃可能な清掃部材が突設されたことを特徴とする請求項1に記載のシート搬送ガイド部材。
【請求項3】
前記遮蔽部材の前記シート搬送方向下流側端部に、前記清掃部材により除去された異物を回収する回収部が設けられたことを特徴とする請求項2に記載のシート搬送ガイド部材。
【請求項4】
前記裏面には、前記シート搬送方向に沿って、シートの搬送をガイド可能な第1のガイドリブが設けられ、前記遮蔽部材には、前記シート搬送方向において前記第1のガイドリブと略同一直線上に第2のガイドリブが設けられたことを特徴とする請求項1〜3に記載のシート搬送ガイド部材。
【請求項5】
前記遮蔽部材は、前記第2開口端に着脱可能であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のシート搬送ガイド部材。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれかに記載のシート搬送ガイド部材を備えたことを特徴とする画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−91120(P2009−91120A)
【公開日】平成21年4月30日(2009.4.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−264186(P2007−264186)
【出願日】平成19年10月10日(2007.10.10)
【出願人】(000006150)京セラミタ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】