説明

シールド接続構造

【課題】部品点数を削減するとともに、製造工程を簡素化する。
【解決手段】本発明は、筐体の一部を構成し、筐体の内部と外部とを連通する連通路15が形成された導電性ハウジング11と、電線Wの端末に接続され、連通路15の内部に収容されている端子金具50と、筐体の内部に臨んで設けられ、連通路15の内壁と端子金具50との間を絶縁するクラスターブロック14と、連通路15を区画し筐体の外部に面した隔壁16と、隔壁16を貫通して設けられ、筐体の外部から端子金具50とともに電線Wを挿通させる挿通孔16Aと、編組線Hを電線の外周にかしめつける導電性のかしめ筒18とを備え、かしめ筒18は、筐体の外部から挿通孔16Aに圧入されることで、導電性ハウジング11に固定されるとともに編組線Hと導電性ハウジング11とを導通可能に接続するシールド接続体10としたところに特徴を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、機器の筐体の内部から外部へ引き出された電線を導電路に沿ってシールドするシールド層を筐体に接続するシールド接続構造に関する。
【背景技術】
【0002】
この種のシールド接続構造として、例えば下記特許文献1に記載のシールド接続構造が知られている。このシールド接続構造は、機器の筐体の内部と外部とを連通する連通路が形成された導電性ハウジング、電線を導電路に沿ってシールドするシールド層、シールド層を導電性ハウジングに接続する複数の導通部材、電線を連通路の内部に固定する防塵ゴム部材などを備えている。このシールド接続構造の組み付けは、まず、電線を防塵ゴム部材によって連通路の内部に固定し、次に、複数の導通部材を連通路の内部に挿入し、シールド層と導電性ハウジングとを導通可能に接続することで行われる。
【特許文献1】特開2005−56806公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記の接続構造では、複数の導通部材が必要になるため、部品の管理が煩雑になる。また、電線を防塵ゴム部材で連通路の内部に固定した後に、各導通部材を導電性ハウジングに対して順次挿入する必要があるため、製造工程が複雑になる。
【0004】
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、シールド層を筐体に接続するシールド接続構造において、部品点数を削減するとともに、製造工程を簡素化することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、機器の筐体の内部から外部へ引き出された電線を導電路に沿ってシールドするシールド層を筐体に接続するシールド接続構造であって、筐体の一部を構成し、筐体の内部と外部とを連通する連通路が形成された導電性ハウジングと、電線の端末に接続され、連通路の内部に収容されている端子金具と、筐体の内部に臨んで設けられ、連通路の内壁と端子金具との間を絶縁する絶縁性ハウジングと、連通路を区画し筐体の外部に面した隔壁と、隔壁を貫通して設けられ、筐体の外部から端子金具とともに電線を挿通させる挿通孔と、シールド層を電線の外周にかしめつける導電性のかしめ筒とを備え、かしめ筒は、筐体の外部から挿通孔に圧入されることで、導電性ハウジングに固定されるとともにシールド層と導電性ハウジングとを導通可能に接続する構成としたところに特徴を有する。
【0006】
このような構成によると、かしめ筒によってシールド層を電線の外周にかしめて電線の端末に端子金具を接続した後、端子金具を挿通孔に挿通しながら連通路に挿入する。端子金具が所定の位置まで挿入されると、連通路の内壁と端子金具とは、絶縁性ハウジングによって絶縁される。次に、筐体の外部からかしめ筒を挿通孔に圧入することでかしめ筒を導電性ハウジングに固定し、シールド層と導電性ハウジングとを導通可能に接続することができる。このように、シールド層をかしめて固定するかしめ筒を挿通孔に圧入するだけで導通をとることができるから、製造工程を簡素化することができる。また、複数の部品を必要とすることなく、かしめ筒のみで足りるため、部品点数を削減することができる。
【0007】
本発明の実施の態様として、以下の構成が好ましい。
かしめ筒は、挿通孔の周縁部に突き当たる曲げ部を有する構成としてもよい。
このような構成によると、挿通孔に圧入されるかしめ筒の圧入深さを一定にすることができる。
【0008】
挿通孔の周縁部に、曲げ部を収容する凹部を設けた構成としてもよい。
このような構成によると、曲げ部を凹部で収容することができ、曲げ部を外部に突出させないで済むため、省スペース化に寄与できる。
【0009】
連通路において隔壁よりも筐体の外部側に、連通路の内部をシールするゴム栓が嵌め込まれている構成としてもよい。
このような構成によると、ゴム栓を嵌め込むことで連通路の内部に水が浸入することを規制できる。
【0010】
導電性ハウジングは、複数のサブハウジングをシール状態で導通可能に組み付けてなる構成としてもよい。
このような構成によると、複数のサブハウジングをシール状態で導通可能に組み付けることで、複雑な形状の導電性ハウジングであっても容易に製造することができる。例えば、連通路で電線を屈曲させることもできる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、シールド層を筐体に接続するシールド接続構造において、部品点数を削減することができるとともに、製造工程を簡素化することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図7の図面を参照しながら説明する。本実施形態におけるシールド接続体(本発明の「シールド接続構造」の一例)10は、インバータ(図示せず)からの三相電線をコンプレッサーモータ(本発明の「機器」の一例)に接続するために用いられる。シールド接続体10は導電性のハウジング(以下「導電性ハウジング」という)11を有している。この導電性ハウジング11は、アルミニウム合金のダイキャスト鋳物によって製作されており、コンプレッサーモータの筐体の一部を構成している。この導電性ハウジング11は、図1に示すように、インバータからの三相電線を内部に引き込む第1ハウジング20と、筐体の本体部(図示せず)に取り付けられる第2ハウジング30とから構成されている。
【0013】
第1ハウジング20は、図5に示すように、円筒状をなす筒状本体部21と、筒状本体部21の下端から側方に張り出し形成された張り出し部22とを備えて構成されている。一方、第1ハウジング20の下面と接触する第2ハウジング30の上面は、筒状本体部21の下面と張り出し部22の下面とに対応して横長に形成されている。
【0014】
筒状本体部21の外周部分には、一対の第1ボルト12を挿通させる一対の第1ボルト挿通孔23が上下方向に貫通して形成されている。また、張り出し部22の外周部分には、第1ボルト12よりも短い一対の第2ボルト13を挿通させる一対の第2ボルト挿通孔24が上下方向に貫通して形成されている。
【0015】
一方、第2ハウジング30には、両第1ボルト挿通孔23と両第2ボルト挿通孔24とに対応して4つのボルト固定孔33が形成されている。4つのボルト固定孔33は、4本のボルト12,13とそれぞれ螺合可能である。これにより、両ハウジング20,30は、4本のボルト12,13を各ボルト挿通孔23,24に差し込んで4つのボルト固定孔33に螺合させることにより、組み付け状態に保持される。
【0016】
第2ハウジング30の外周部分には、3つの第3ボルト挿通孔34が上下方向に貫通して形成されている。これらの第3ボルト挿通孔34には、3本の第3ボルト(図示せず)が挿通可能である。3本の第3ボルトは、筐体の本体部に形成された3つのボルト取付孔(図示せず)に螺合可能である。これにより、第2ハウジング30は、3本の第3ボルトを3つの第3ボルト挿通孔34に差し込んでそれぞれボルト取付孔に螺合させることにより、筐体の本体部に取り付け固定される。
【0017】
第2ハウジング30の上面には、第1ゴムリング40を装着可能な第1装着溝31が周方向に沿って凹設されている。したがって、第1ゴムリング40を第1装着溝31の内壁と第1ハウジング20の下面との間で挟持することにより、第1ハウジング20と第2ハウジング30との間がシールされた状態で、第1ハウジング20と第2ハウジング30とが導通可能に接続される。
【0018】
また、第2ハウジング30の下面には、図4に示すように、第2ゴムリング41を装着可能な第2装着溝32が凹設されている。したがって、第2ゴムリング41を第2装着溝32と筐体の本体部の上面との間で挟持することにより、第2ハウジング30と筐体の本体部との間がシールされた状態で、第2ハウジング30と筐体の本体部とが導通可能に接続される。
【0019】
第1ハウジング20と第2ハウジング30とがシール状態で導通可能に組み付けられた導電性ハウジング11の内部には、図6に示すように、筐体の内部と外部とを連通する連通路15が形成されている。連通路15には、電線Wの端末に接続された端子金具50、電線Wなどが収容されている。連通路15は、上下両端に開口する一対の開口部を有し、両開口部は、連通路15を上下方向に通る中心軸に対してそれぞれ反対方向にオフセットして配設されている。両開口部のうち連通路15の一端(下端)15A側開口は筐体の内部に連通しており、同他端(上端)15B側開口は筐体の外部に連通している。
【0020】
電線Wは、芯線を被覆で覆った周知の構成である。さらに電線Wは、金属素線を編むことによって形成された編組線Hで覆われ、この編組線Hが絶縁性の樹脂からなるシースで覆われることによってシールド電線が構成されている。編組線Hは、連通路15の他端15B側においてシースの外周面側に折り返されている。また、電線Wは、連通路15において第1ハウジング20から第2ハウジング30に入ったところで略直角方向(横方向)に折り曲げられている。なお、電線Wは、芯線の端末が端子金具50のワイヤバレル部51に圧着されることにより、端子金具50と導通可能に接続されている。
【0021】
連通路15の他端15Bには、連通路15を区画し筐体の外部に面した隔壁16が形成されている。隔壁16には、電線Wの端末に接続された端子金具50を挿通可能な3つの挿通孔16Aが貫通して形成されている。このため、端子金具50を電線Wの端末に接続した状態で、端子金具50および電線Wを筐体の外部から挿通孔16Aを通って連通路15の内部に導入できるようになっている。
【0022】
連通路15において隔壁16の上部側には、上方に開口するゴム栓収容部17が形成されている。このゴム栓収容部17には、シースの外周面と連通路15の内周面とに密着した状態でシールド電線が貫通しているゴム栓60が嵌め込まれている。このゴム栓60は、複数のシールド電線を一括してシールする一括ゴム栓である。また、連通路15の他端15Bには、ゴム栓60を押さえ付けてゴム栓60の離脱を防ぐゴム栓カバー61が装着されている。ゴム栓カバー61は、第1ボルト12によって第1ハウジング20とともに第2ハウジング30に固定されている。ゴム栓カバー61には、シールド電線を挿通させる挿通溝62が側方に切り欠かれている。これにより、筐体の外部から連通路15の内部に水が浸入することが規制される。
【0023】
端子金具50は、絶縁性の樹脂からなるクラスターブロック(本発明の「絶縁性ハウジング」の一例)14に収容されている。このクラスターブロック14は、連通路15の一端15A側に収容されている。また、クラスターブロック14は、筐体の内部に臨んで配置されている。
【0024】
クラスターブロック14には、3本の電線Wの端末にそれぞれ接続された3つの端子金具50が収容されている。クラスターブロック14において端子金具50と対応する位置には、図4に示すように、相手側端子金具(図示せず)が挿入される3つの端子挿入孔14Aが形成されている。第2ハウジング30が筐体の本体部に取り付けられるに伴って相手側端子金具が端子挿入孔14Aに挿入されると、相手側端子金具と端子金具50とが導通可能に接続される。
【0025】
さて、本実施形態のシールド接続体10には、編組線Hを電線Wの外周にかしめつけるかしめ筒18が取り付けられている。このかしめ筒18は導電性を有し、シースの外周面に沿って嵌着される円筒状の下敷きリング18Aと、下敷きリング18Aの外周側に嵌着される円筒状のかしめリング18Bとから構成されている。編組線Hをシースの端末で折り返して下敷きリング18Aの外周側に被せた後に、編組線Hの外周側にかしめリング18Bを被せて、下敷きリング18Aとかしめリング18Bとによって編組線Hをシールド電線の外周にかしめつけることで、編組線Hとかしめ筒18とを導通可能に接続することができる。
【0026】
さらに、かしめ筒18によって編組線Hがかしめつけられたシールド電線を筐体の外部から挿通孔16Aに挿入し、かしめ筒18を挿通孔16Aの内周面に対して圧接すると、かしめ筒18が第1ハウジング20に圧入固定されるとともに編組線Hがかしめ筒18を通じて第1ハウジング20に導通可能に接続される。したがって、編組線Hは、かしめ筒18、第1ハウジング20、第2ハウジング30を通じて筐体の本体部と導通可能に接続される。
【0027】
また、かしめリング18Bの端部には、径方向外側に張り出す曲げ部18Cが設けられている。この曲げ部18Cは、かしめ筒18が所定の圧入深さで挿通孔16Aに圧入されたときに挿通孔16Aの周縁部(筐体の外部側に位置する周縁部)に突き当たるように構成されている。つまり、曲げ部18Cが挿通孔16Aの周縁部に突き当たるまでかしめ筒18を挿通孔16Aに圧入すればよいから、圧入機などを用いなくても常に一定の圧入深さでかしめ筒18を圧入することができる。
【0028】
また、隔壁16における筐体の外部側の面には、凹部19が形成されている。挿通孔16Aは、凹部19に形成されているため、曲げ部18Cを凹部19の内部に収容することができる。したがって、曲げ部18Cを隔壁16における筐体の外部側の面から突出させないで済むため、省スペース化に寄与できる。
【0029】
本実施形態は以上のような構成であって、続いてその作用を説明する。まず、シールド電線をゴム栓60に先通しした後、このシールド電線に対してかしめ筒18を通す。シールド電線のシースを皮剥ぎして電線Wを引き出すとともに、編組線Hを露出させる。また、電線Wの端末において被覆を皮剥ぎし、芯線を露出させる。この芯線を端子金具50のワイヤバレル部51によって圧着し、被覆をインシュレーションバレル部によって芯線ともども圧着する。次に、編組線Hを下敷きリング18Aの外周面に折り返し、編組線Hの上にかしめリング18Bを被せる。そして、下敷きリング18Aとかしめリング18Bとによって編組線Hをかしめつけてシールド電線の外周に固着する。この後、曲げ部18Cが挿通孔16Aの周縁部に突き当たるまでかしめ筒18を筐体の外部から挿通孔16Aに圧入し、一定の圧入深さでかしめ筒18が第1ハウジング20に固定される。
【0030】
次に、端子金具50を挿通孔16Aに対して筐体の外部から挿通し、さらに、クラスターブロック14の内部に挿入しておく。電線Wを略直角に屈曲させつつクラスターブロック14を第2ハウジング30の内部に収容し、第1ハウジング20と第2ハウジング30とを組み付け、両ハウジング20,30を第2ボルト13で筐体の本体部に固定する。次に、ゴム栓60をゴム栓収容部17に嵌め込み、ゴム栓60をゴム栓カバー61で押さえつけて、ゴム栓カバー61、第1ハウジング20、および第2ハウジング30を第1ボルト12で固定する。この後、第2ハウジング30を筐体の本体部に組み付けると、相手側端子金具が端子挿入孔14Aを通って端子金具50と導通可能に接続されることで電気回路(電力供給線や信号線などから構成される回路)が形成され、第2ハウジング30が筐体の本体部と導通可能に接続されることでアース回路が形成される。この後、第2ハウジング30と筐体の本体部とを第3ボルトで固定する。こうして、編組線Hは、かしめ筒18、第1ハウジング20、および第2ハウジング30を通じて筐体の本体部と導通可能に接続される。
【0031】
以上のように本実施形態では、かしめ筒18を隔壁16の挿通孔16Aに圧入するだけで編組線Hを筐体に対して導通可能に接続できるから、製造工程を簡素化することができる。また、編組線Hをシールド電線の外周にかしめつけるかしめ筒18を利用して筐体に対して導通可能に接続できるから、部品点数を削減することができる。なお、端子金具50は挿通孔16Aに挿通可能としてあるから、シールド電線を先に挿通孔16Aに通しておく必要がなく、電線Wの端末に圧着された端子金具50をそのまま挿通孔16Aに通すことができる。
【0032】
また、かしめ筒18の端部に曲げ部18Cを設けたから、かしめ筒18の挿通孔16Aに対する圧入深さを一定にすることができる。このとき、曲げ部18Cを凹部19に収容するようにしたから、曲げ部18Cを隔壁16の壁面から突出させないで済み、省スペース化に寄与することができる。
【0033】
また、ゴム栓60をゴム栓収容部17に嵌め込んでシールをとる構成としたから、連通路15の内部に水が浸入することを規制できる。
さらに、導電性ハウジング11を第1ハウジング20と第2ハウジング30とを組み付けてなる構成としたから、複雑な形状の導電性ハウジング11を容易に製造することができる。
【0034】
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)本実施形態では各電線Wが編組線Hおよびシースによって覆われてなるシールド電線としているものの、本発明によると、複数の電線Wを一つの編組線Hで一括して覆う一括シールド型の電線としてもよい。
【0035】
(2)本実施形態では機器としてコンプレッサーモータに適用しているものの、本発明によると、インバータに適用してもよい。
【0036】
(3)本実施形態ではかしめ筒18を下敷きリング18Aとかしめリング18Bとの2部材で構成しているものの、本発明によると、かしめ筒18をかしめリング18Bのみで構成してもよい。
【0037】
(4)本実施形態では曲げ部18Cを設けているものの、本発明によると、曲げ部18Cを設けなくてもよく、また、曲げ部18Cの代わりにかしめ筒18の先端を突き当て可能な突き当て部を第1ハウジング20に設けてもよい。
【0038】
(5)本実施形態では挿通孔16Aの周縁部に凹部19を設けているものの、本発明によると、ゴム栓60側に凹部を設けてもよい。
【0039】
(6)本実施形態ではゴム栓収容部17にゴム栓60を嵌め込んでいるものの、本発明によると、各かしめ筒18と挿通孔16Aとの間をシールするゴム栓を組み込んでもよい。
【0040】
(7)本実施形態では導電性ハウジング11を2部材で構成しているものの、本発明によると、導電性ハウジング11を1部材で構成してもよいし、あるいは導電性ハウジング11を3部材以上で構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本実施形態のシールド接続体の斜視図
【図2】同側面図
【図3】同平面図
【図4】同底面図
【図5】同分解斜視図
【図6】図3のA−A線断面図
【図7】図3のB−B線断面図
【符号の説明】
【0042】
10…シールド接続体(シールド接続構造)
11…導電性ハウジング
14…クラスターブロック(絶縁性ハウジング)
15…連通路
16…隔壁
16A…挿通孔
18…かしめ筒
18C…曲げ部
19…凹部
20…第1ハウジング
30…第2ハウジング
50…端子金具
60…ゴム栓
H…編組線
W…電線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
機器の筐体の内部から外部へ引き出された電線を導電路に沿ってシールドするシールド層を前記筐体に接続するシールド接続構造であって、
前記筐体の一部を構成し、前記筐体の内部と外部とを連通する連通路が形成された導電性ハウジングと、
前記電線の端末に接続され、前記連通路の内部に収容されている端子金具と、
前記筐体の内部に臨んで設けられ、前記連通路の内壁と前記端子金具との間を絶縁する絶縁性ハウジングと、
前記連通路を区画し前記筐体の外部に面した隔壁と、
前記隔壁を貫通して設けられ、前記筐体の外部から前記端子金具とともに前記電線を挿通させる挿通孔と、
前記シールド層を前記電線の外周にかしめつける導電性のかしめ筒とを備え、
前記かしめ筒は、前記筐体の外部から前記挿通孔に圧入されることで、前記導電性ハウジングに固定されるとともに前記シールド層と前記導電性ハウジングとを導通可能に接続することを特徴とするシールド接続構造。
【請求項2】
前記かしめ筒は、前記挿通孔の周縁部に突き当たる曲げ部を有する請求項1に記載のシールド接続構造。
【請求項3】
前記挿通孔の周縁部に、前記曲げ部を収容する凹部を設けた請求項2に記載のシールド接続構造。
【請求項4】
前記連通路において前記隔壁よりも前記筐体の外部側に、前記連通路の内部をシールするゴム栓が嵌め込まれている請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載のシールド接続構造。
【請求項5】
前記導電性ハウジングは、複数のサブハウジングをシール状態で導通可能に組み付けてなる請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載のシールド接続構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−67476(P2010−67476A)
【公開日】平成22年3月25日(2010.3.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−233145(P2008−233145)
【出願日】平成20年9月11日(2008.9.11)
【出願人】(000183406)住友電装株式会社 (6,135)
【Fターム(参考)】