説明

スタンドとして使用できる回転式及び軸回転式ベルトクリップ

【課題】2つの異なる軸上で旋回と軸回転の両方を行える携帯型電子装置用のベルトクリップを提供。
【解決手段】クリップ本体と、旋回運動ブラケットを前記クリップ本体の回りに時計回りと反時計回りの内の少なくとも1つの方向に第1面内で回転させることができるようにしている保持ピンによって、前記クリップ本体に連結されている。前記旋回運動ブラケットの前記第1端部とは反対側の第2端部に連結されている取付ブラケットであって、前記旋回運動ブラケットを、前記取付ブラケットの回りに、時計回りと反時計回りの内の少なくとも1つの方向に第2面内で回転させることができるようにしており、前記第2面は、前記第1面に実質的に垂直である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概括的には、携帯型電子装置用のベルトクリップに、具体的には、携帯型電子装置のケースに対して旋回及び軸回転させることができ、電子装置を平坦な面の上に置いたときにはスタンドとして機能するベルトクリップに関する。
【背景技術】
【0002】
本出願は、35U.S.C§119(e)に基づいて、2006年12月28日出願の米国仮特許出願第60/877,583号の利益を主張する。
ベルトクリップは、携帯型電子装置又は物体をユーザーのベルトに取り付けて、ユーザーが、装置を自分のベルトに付けて携行できるようにするのに用いられる既知の構造である。その様なベルトクリップを有する携帯型電子装置の例には、携帯電話、ページャー、音楽プレイヤー(例えば、mp3、WMA、AACなど)及び/又はビデオプレイヤー及びCDプレイヤーが含まれる。1つの典型的なベルトクリップの設計は、一端が装置のハウジング(又は装置を保持する容器)の後面の上部に固定されハウジングの背とクリップを形成する細長い部材を有しており、ユーザーのベルトが細長い部材とハウジングの間に配置されるようになっている。細長い部材は、しばしば、ヒンジによってハウジングの背に取り付けられており、(例えば、ばねで)ハウジングの背面に対して付勢され、ユーザーのベルトを、細長い部材とハウジングの間に保持するようになっている。細長い部材の底部はフックになっていて、ベルトを容易に保持できるようになっている。
【0003】
ベルトクリップは、しばしば、ハウジングの溝の中に配置することのできるエッジを有するベルトクリップに連結されされている滑動可能部材によって、携帯型電子装置のハウジングに取り外し可能に取り付けられる。これにより、ユーザーは、必要ない場合にはベルトクリップを取り外し、装置のスクリーン又は前面の制御部を見るために装置を一時的に取り外し、或いは、携帯電話の場合は、電話をユーザーの耳に当てることができるようになる。しかしながら、その様なベルトクリップの欠点は、ユーザーがスクリーンを見るか又は装置前面の制御部にアクセスする必要が生じる度に、ベルトクリップを取り外し取り付ける追加の段階がユーザーに要求されることである。
【0004】
その様なベルトクリップのもう1つの欠点は、しばしば、ユーザーの本体に堅く保持され、ユーザーの身体位置に対して(ベルトクリップに取り付けられている)装置を動かせる量が極めて少なくなり、装置を装着するのがしばしば不快になることである。これは、ユーザーが着座し、電子装置がユーザーの大腿部の上部に食い込むときに、特に不快である。
【0005】
その様なベルトクリップの更に別の欠点は、ベルトクリップには、ユーザーがビデオ及びスクリーン画像を最適な方向で見ることができるように、(ベルトクリップに取り付けられている)装置を、平坦な面の上に角度の付いた半垂直位置で縦長又は横長の何れかの方向に置くことのできる能力がないことである。
【0006】
従って、携帯型電子装置をベルトクリップに締結し、ユーザーが装置を旋回させ、軸回転させ、及び/又は傾斜させることができて、最初にユーザーのベルトから携帯型電子装置を取り外す必要無しに、容易に装置のスクリーンを見ることができるようにするシステムと方法が必要とされている。平坦な面の上に置いたときに、取り付けられている携帯型電子装置を、半垂直位置で縦長又は横長の何れかの方向に固定することのできるベルトクリップが必要とされている。その様なシステムは、ユーザーが、スクリーンを見るか又は制御部にアクセスするために、携帯型電子装置をユーザーのベルト及び/又はベルトクリ
ップから取り外さなければならなくなることを低減することになり、携帯型電子装置を角度の付いた直立位置に保持するための別体のケース又は装置の必要を無くすることになるので、現在入手できるベルトクリップに勝る改良が提供される。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、2つの異なる軸上で旋回と軸回転の両方を行える携帯型電子装置(例えば、音楽プレイヤー、ビデオプレイヤー、携帯情報端末、携帯電話など)用のベルトクリップを提供する。その様なクリップは、例えば、最初に電子プレイヤーをユーザーのベルトから又は装置が取り付けられているケースから取り外す必要無しに、電子装置のスクリーンを見て、制御部にアクセスするのに用いることができる。ベルトクリップが、携帯型電子装置に取り付けられているときは、装置は、平面上で、斜めの縦長又は横長のどちらかの方向に立てることができるので、ユーザーが、付属ケース内に据え付けられている携帯型電子装置の制御にアクセスするか又はスクリーンを閲覧するために最適な方向を選択できるようになる。電子装置とベルトクリップの間に形成される角度は変えることができるので、ユーザーは、ベルトクリップをスタンドとして用いているときに、見る角度を最適化することができる。この同じ機能は、更に、ユーザーが着座し、ベルトクリップがケース及び衣類に取り付けられているときに、ケースが、自動的にベルトクリップから僅かに離れる方向に回転して、ユーザーの大腿部の上部に食い込むことのないようにする。
【0008】
本発明の1つの実施形態では、クリップ本体と、中央に円形のスイベルマウントが取り付けられている取付ブラケットと、を備えている携帯型電子装置用のベルトクリップアッセンブリが提供されている。スイベルマウントは、第1回転軸で時計回り及び/又は反時計回りに回転することができ、スイベルマウントの一方の縁部に取り付けられている長方形の旋回運動ブラケットを有している。旋回運動ブラケットは、保持ピンによってクリップ本体の一端の孔に取り付けられる中空の円筒形の端部を有しており、クリップ本体を、長方形部材の回りに、垂直な第2回転軸で時計回り及び/又は反時計回りに回転させることができるようになっている。取付ブラケットは、携帯型電子装置用のケースの一方の側面に取り付けられる。クリップ本体は、更に、クリップ本体の一部に切込が付いた円形の孔を備えているので、クリップ本体を、取付装置の第1側面に塗布された感圧接着剤によって表面に取り付けられている取付装置に、取り外し可能に連結させることができる。取付装置は、取付装置の第2側面に連結されている円筒形のボタンを備えており、ボタンはクリップ本体上の切込が付いた孔と係合する突起を備えている。
【0009】
本発明のもう1つの実施形態では、第1の細長い脚が第2の細長い脚と平行に伸張しているU字型に成形された細長いクリップ本体を備えている携帯型装置を携行するためのシステムが提供されている。クリップ本体は、ベルト又はウエストバンドの様な衣類に取り付けることができる。本システムは、更に、旋回運動ブラケットを備えており、旋回運動ブラケットの第1端部は、保持ピンによってクリップ本体に連結されており、旋回運動ブラケットを、クリップ本体の回りに、時計回り及び/又は反時計回りに第1面内で回転させることができるようになっている。本システムは、更に、旋回運動ブラケットの、第1端部とは反対側の第2端部に連結されている取付ブラケットを備えており、取付ブラケットを、旋回運動ブラケットの回りに、時計回り及び/又は反時計回りに第2面内で回転させることができるようになっている。第2面は、第1面に垂直である。本システムは、更に、携帯型装置用のケースを備えており、ケースは、取付ブラケットとケースを第1面及び第2面内で一緒に回転させることができるように、取付ブラケットに取り外し可能に取り付けられている。旋回運動ブラケットの第1端部は、クリップ本体の回りに第1面内で鋭角に回転させて、クリップの閉じられている端部から遠位側の第1の細長い脚の縁部が、クリップ本体の縁部が水平面上に置かれたときに、ケース用のスタンドとして機能するようになっている。取付ブラケットとケースは、第2面内で、横長と縦長の位置まで回転
させることができる。
【0010】
本発明の又別の実施形態では、第1の細長い脚が第2の細長い脚と平行に伸張しているU字型に成形された細長いクリップ本体を備えているベルトクリップアッセンブリが提供されている。クリップ本体は、各自が着ている衣類に取り付けられる。本ベルトクリップアッセンブリは、更に、旋回運動ブラケットを備えており、旋回運動ブラケットの第1端部は、保持ピンによってクリップ本体に連結されており、クリップ本体を、旋回運動ブラケットの回りに、第1回転軸で回転させることができるようになっている。本ベルトクリップアッセンブリは、更に、旋回運動ブラケットの、第1端部とは反対側の第2端部に連結されている取付ブラケットを備えており、クリップ本体を、取付ブラケットの回りに第2回転軸で回転させることができるようになっている。第2軸は、第1回転軸に垂直である。取付ブラケットは、携帯型装置用のケースに取り外し可能に連結することができる。
【0011】
好適な実施形態に関する以下の詳細な説明を考察することによって、当業者には、ベルトクリップ装置をより完全に理解し、加えて、更なる利点とその目的を実現させることができるようになるであろう。先ずは、簡潔に記載されている添付図面を参照されたい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明は、2つの異なる軸上で旋回と軸回転の両方を行う携帯型電子装置(例えば、音楽プレイヤー、ビデオプレイヤー、携帯情報端末、携帯電話など)用のベルトクリップを提供する。その様なクリップの1つの利点は、ユーザーのベルトから電子プレイヤーを取り外す必要無しに、ユーザーが、容易に、スクリーンを見ることができ、電子装置の制御部にアクセスできることである。本発明の以下の実施形態は、特定の材料と色で構成されている要素について述べると共に、様々な要素の回転の具体的な方向と回転の程度の範囲について述べるが、これらは例示に過ぎない。これらの実施形態は、如何なる意味でも制限を課すものではない。以下の詳細な説明では、同様の要素の参照番号は、1つ又は複数の図面に出てくる同様の要素を示すために用いられている。
【0013】
図1は、本発明の1つの実施形態による、ユーザーのベルト又は衣類118に装着され、中に取り付けられている携帯型電子装置(図示せず)を保持し保護するケース122の背に取り付けられるベルトクリップ又はクリップ本体102の斜視図である。システムすなわちベルトクリップアッセンブリ100は、クリップ本体102と取付ブラケット112を備えており、別の実施形態では、中に取り付けることのできる携帯型電子装置用のケース122を更に備えている。この実施形態では、クリップ本体102は、前方部材すなわち第1の細長い脚104と、後方部材すなわち第2の細長い脚108と、孔120と、保持ピン150と、孔106と、切込132と、スロット110と、を備えている。クリップ本体102は、スロット110によって第2の細長い脚108から分離されている第1の細長い脚104を利用しているので、ベルト118をスロット110に挿入することによって、ベルトクリップアッセンブリ100をユーザーのベルト118に固定することができる。当業者には理解頂けるように、ユーザーのベルト118の代わりに、パンツ又はスカートのウエストバンドの上部の様な他の衣類又は部分を、スロット110に挿入してもよい。保持ピン150は、孔120の中に配置されており、クリップ本体102を、取付ブラケット112の回りに第2回転軸で軸回転させることができるようになっている(図4と以下の議論を参照)。以下に更に説明する様に、クリップ本体102がユーザーのベルトに取り付けられていないときには、孔106と切込132を用いて、クリップ本体102を取付装置124に取り付けることができる。
【0014】
図1では、クリップ本体102は、取付ブラケット112の中央部に作動的に接続されている。取付ブラケット112は、湾曲した第1端部すなわち湾曲した縁部116と、湾曲した第2端部すなわち湾曲した縁部114と、解除タブ134a−134bと、携帯電
話、mp3音楽プレイヤー、ビデオプレイヤー、携帯情報端末などの様な携帯型電子装置用のケース122に取り付けることのできる取付ブラケット112と、を備えている。この実施形態では、ケース122は、プラスチック又は金属の様な剛性材料(「ハードケース」)で構成されているが、例えば人工又は天然のゴムなどの半剛性材料の様な他の材料を利用してもよい。1つの実施形態では、システム100は、スイッチ又は制御部の状態を判定するために、最初に携帯型電子装置をケース122から取り外す必要無しに、携帯型電子装置の外側の一部分に配置されているスイッチ又は制御部(図示せず)の状態を判定することができるという利点をユーザーに提供する、実質的に透明な材料で構成されている。
【0015】
取付ブラケット112は、湾曲した第1端部116を、ケース122の右側すなわち第1側面の細長い第1の孔(図示せず)に挿入し、その後、湾曲した第2端部114を、ケース122の左側すなわち第2側面の細長い孔(図示せず)に挿入することによって、ケース122の背面に取り外し可能に連結される。取付ブラケット112をケース122から取り外すには、ユーザーは、取付ブラケット112がケース122から外れる、すなわちケースから「飛び出る」まで、解除タブ134aと134bに適当な圧力を加える(図5と以下の議論を参照)。当業者には理解頂けるように、取付ブラケット112をケース122の背面に取り外し可能に連結するこの他の方法も、本発明の思想の範囲に含まれる。
【0016】
別の実施形態では、ケース122は、レザー、ビニール、シリコンなどの柔らかい材料で構成されている(「ソフトケース」)。取付ブラケット112は、ケース122の背面に縫い付けることによって、ソフトケース122に取り付けられる。当業者には理解頂けるように、取付ブラケット112は、他の方法によっても同様に、ソフトケース122に取り付けることができる。別の実施形態(図示せず)では、取付ブラケット112は、携帯型電子装置をケース122に取り付ける必要無しに、クリップ本体102を、直接携帯型電子装置の1つの側面に取り外し可能に取り付けるのに用いられている。
【0017】
図1に示す実施形態の別の変更例では、クリップ本体102は、取付装置124に取り付けることができる。取付装置124は、切込すなわち溝130a付きのボタン126と、タブ140と、取付装置124の基部の平坦な側面又は裏面に塗布されている感圧接着剤又は接着性裏当て128と、を備えている。第2切込すなわち溝130bは、溝130aの反対側にあるが(図2Aと2Bで分かる)、一体となって、ボタン126の上部にタブ140を形成している。ユーザーのベルト118から取り外されると、クリップ本体102は、取付装置124を第1の細長い脚104に取り付けることによって、表面(例えば、自動車のダッシュボード、コンピューターのディスプレイ装置の側面、垂直な壁など)に取り付けることができる。取付装置124は、先ず、感圧接着剤128から保護ライナー(図示せず)を取り除き、接着性裏当てを表面の平坦な部分に接触させた状態で取付装置の前側に一時的に圧力を加えることによって、表面の平坦な部分(図示せず)に堅く取り付けられる。
【0018】
取付装置124は、一般に、水平面から或る角度だけ外れている表面に取り付けられるが、以下に論じる様に、クリップ本体102は取り付けられている取付ブラケット112の回りに旋回及び軸回転させることができるので、水平な表面も利用することができる。取付装置124は、ボタン126を孔106に挿入し、必要に応じて切込132とタブ140が整列するようにクリップ本体102を回転させることによって、第1の細長い脚104に堅く取り付けられている。次いで、タブ132と切込140が互いに噛み合うように、圧力がクリップ本体102に軽く加えられる。当業者には理解頂けるように、取付装置124を第1の細長い脚102に取り外し可能に取り付ける他の方法も、本発明の思想の範囲の中に含まれている。
【0019】
本発明の1つの実施形態による、クリップ本体102を表面に固定するのに用いられる取付装置124の上面及び側面斜視図を示している図2Aと図2Bの図を見ると、取付装置124をよく理解することができる。図2Aに示している様に、取付装置124の基部は長円又は楕円形を有しているが、別の実施形態では他の形状も使用することができる。取付装置124を構成している構成要素は、プラスチック、ゴム、又は金属の様な半剛性又は剛性材料で作られている。図2Aでは、取付装置124は、ボタン126の上面に凹んでいる半球体の窪み202を有しているが、ボタン126の上部には、他の形状を使用してもよい。
【0020】
図2Bでは、ボタン126は、T字形を有しており、元々は円筒形のボタン126の両側に切込130aと130bが付けられて、タブ140を形成している。ボタン126の上部は、平らになっている。この形状の利点は、ボタン126が、例えばドーム型の上部を備えて異なる形に作られている場合よりも深く孔106に挿入できることである。従って、図2Bに示している目下の形状であれば、ボタン126を、第1の細長い脚104と堅く噛み合わせることができる(図1参照)。しかしながら、当業者には理解頂けるように、ボタン126は、孔106が適合する形状である限り、異なる形状であってもよく、窪み202が無くても同様に機能することができる。
【0021】
図3は、本発明の1つの実施形態による、軸回転位置にあるクリップ本体102の斜視図である。この図では、クリップ本体102を構成している追加の構成要素、即ち、スイベル(旋回)マウント302と、半円形縁部304a及び304bが見える。半円形縁部304aと304bは、スイベルマウント302を、取付ブラケット112に取り付けることができるようにしている切抜(図示せず)を取り囲む領域で取付ブラケット112に安定性を付与する、斜角の付いた縁部を有している。更に具体的には、半円形の縁部304aと304bは、取付ブラケット112が軸の回りに捩れるのを防いでいる。更に、半円形の縁部304a及び304bは、クリップ本体102がベルト118から取り付け取り外しされるときに、取付ブラケット112がベルト又はポケットの縁部に引っかかるのを最小にする(図1参照)。スイベルマウント302は、クリップ本体102を、図示の方向から反時計回りに180度まで旋回又は回転させることができるようにしている。別の実施形態では、クリップ本体102の回転の範囲と方向は、様々である(例えば、時計回りに360度までの回転)。
【0022】
取付ブラケット112の背面には、取付ブラケット112とケース122の間の摩擦係数を上げて、ユーザーが取付ブラケット112をケース122の背面に取り付け易くする、シリコン、ゴムなどで構成されている、撓む(compliant)パッド(図示せず)を設置で
きるように凹んでいる円形のリング(図示せず)がある。他の形状の凹み領域も、本発明の精神と範囲に含まれる。撓むパッドを使用すると、湾曲した第2端部114と湾曲した第1端部116を、ケース122の側面の孔(図示せず)に取り付ける際にユーザーによって加えられる力に予荷重を加え、また、ケースに取り付けられる取付ブラケット112によって引っ掻き傷が付かないようにケース122を守る働きをする。
【0023】
図3の実施形態では、クリップ本体102は、取付ブラケット112の回りに、第1回転軸に実質的に垂直な第2回転軸で、時計回り及び反時計回り方向に、複数の所定の角度又は位置(「クリックストッパ」)まで単独で回転し、これらの所定の角度に達すると、ユーザーにはクリック音が聞こえるようになっている。クリップ本体102が、複数のクリックストッパの内の1つまで回されると、クリップ本体102は、或る特定の位置に半ロックされる。つまり、クリップ本体102がこれらのクリックストッパの間の或る角度にあるときに、クリップ本体102を、複数のクリックストッパの内の1つで、同じ方向又は反対方向の何れかに回し続けるには、より大きな力が必要となる。別の見方をすれば
、旋回運動ブラケット402(図4と以下の議論を参照)は、取付ブラケット112の回りに、第1面に実質的に垂直な第2面内で、複数の所定の角度又は位置まで時計回り及び反時計回りに単独で回転する。1つの実施形態では、これは、取付ブラケット112の前側の中央部に取り付けられていて、スイベルマウント302の背面上の、スイベルマウント302の外周回りに配置されている一組の三角形の爪(図示せず)と噛み合う、突起タブ(図示せず)を有する円形のコネクタを使用することによって実現されている。
【0024】
スイベルマウント302の裏面は、円形のコネクタと物理的に接触している。ユーザーがクリップ本体102を回転させると、突起タブは、所定の角度で各爪を捕える。爪の配置と、スイベルマウント302の背面に配置されている爪の数とで、クリップ本体102が回されるときに停止する角度が決まる。スイベルマウント302の外周の互いに反対側の端部に、クリップ本体102が時計回り又は反時計回りに最大回転量を超えて回転するのを防ぐストッパとして働く、他とは異なる形状を有する2つの爪を配置してもよく、この爪の配置は、スイベルマウント302の製造時に決定される。当業者には理解頂けるように、クリックストッパ効果を生み出し、クリップ本体102が取付ブラケット102の回りを回転する最大の角度を制限するのに、他の型式のコネクタを使用してもよい。
【0025】
複数のクリックストッパを使用すると、ユーザーは、容易に、クリップ本体102を自分のベルトから取り外す必要無しにどれだけクリップ本体102を回転させたかを判断し、回転量を視覚的に観察できるようになる。ユーザーは、ベルトクリップを、取付ブラケット112の回りに、クリック音が聞こえるまで、回転又は旋回させるだけでよい。同様に、ユーザーは、クリップ本体102を、反対方向に同じ数のクリックストッパだけ回転させるだけで、クリップ本体102を前の位置に迅速に戻すことができる。クリックストッパを使用すると、更に、ベルトクリップを特定方向に或る特定数のクリックストッパ(例えば、3つの反時計回りのクリックストッパ)だけ旋回させなければならないと知っているユーザーにとっては、ユーザーは、容易に、もっと小さいか大きい程度の回転に迅速に達することができるようになるので、ユーザーが椅子(図示せず)に着座しているときに、ケース122(図1、4、5参照)がユーザーの大腿部の上部に食い込むことが無くなる。別の実施形態では、所与の回転量に対して使うことのできるクリックストッパの数は変化し、或いはクリックストッパの機構が完全に省かれている。その様なクリックストッパの機構に関する変更例も、本発明の精神と範囲に含まれている。
【0026】
スイベルマウント302は、旋回運動ブラケット又は長方形ブラケット402の第2端部に連結されている(図4参照)。更に、旋回運動ブラケット402の第1端部は、孔120内に配置されている保持ピン150によって、クリップ本体102の端部に連結されている。保持ピン150は、旋回運動ブラケット402とクリップ本体102を一体に保持し、なお且つ、クリップ本体102が、旋回運動ブラケット402の端部回りに、第1回転軸で、第1面内を時計回り及び/又は反時計回りに回転できるようにしている。別の見方をすれば、旋回運動ブラケット402も、クリップ本体102の端部回りに、第1面内で、時計回り及び/又は反時計回りに回転することができる。
【0027】
図3に示す様に、クリップ本体102は、取付ブラケットから離れる方向に約45度の鋭角で軸回転又は傾斜させることができるが、別の実施形態では、他の軸回転角度も可能である。軸回転角度を約45度に制限しているのは、この角度でベルトクリップが回転爪に達し、この軸回転角度を維持しようとするので、取付ブラケット112がケース122に取り付けられている場合(図1、4、5参照)にクリップ本体102をスタンドとして働かせることができるからであるが、別の実施形態では、他の軸回転角度も効果的に利用されている。システム100が、その様に、ケース122に取り付けられている携帯型電子装置用のスタンドとして用いられる場合は、携帯型電子装置のビデオスクリーン又は制御部を見て、アクセスすることができる。
【0028】
クリップ本体102をケース122のスタンドとして使用する際は、旋回運動ブラケット402の第1端部は、クリップ本体102の端部の孔120の端部の回りに、第1回転軸で第1面内で反時計回り及び時計回りに、ケース122の底縁部とクリップ本体102の閉じている端部から遠い側の第1の細長い脚104の縁部とが水平面上に配置されるように、回される。旋回運動ブラケット402は、取付ブラケット112とケース122を、第2面内で時計回り及び反時計回りに、横長及び縦長位置まで一体に回転させることができるように作られている(図5と以下の議論を参照)。別の見方をすれば、クリップ本体102の第1端部は、旋回運動ブラケット402の回りに、第1回転軸で時計回り及び反時計回りに或る鋭角まで回転させ、ケース122の底縁部とクリップ本体102の閉じている端部から遠い側の第1の細長い脚104の縁部とを、水平面上に配置させることができる。而して、取付ブラケットが第2回転軸回りに対応する位置まで回されると、ケース122は、半垂直位置で縦長及び横長方向に立つ。
【0029】
図4は、本発明の1つの実施形態による、取り付けられたケース122の中に嵌められている携帯型電子装置(図示せず)のスクリーンを見るために一杯に軸回転させた位置にあるベルトクリップ122の斜視図である。この実施形態では、クリップ本体102は、旋回運動ブラケット402と、第2の細長い脚108内に配置されている孔404と、第1の細長い脚104に垂直な棚406と、半円形の縁部408と、を更に備えている。旋回運動ブラケット402の一端は、スイベルマウント302に回転可能に取り付けられ、先に図3に関して論じた様に、孔120内に取り付けられている保持ピン150によって取り付けられている。スイベルマウント302の上部は、斜角の付いた縁部414を備えている。斜角の付いた縁部414は、クリップ本体102を孔120の回りに回すと、スイベルマウント302が孔404内に容易に挿入できるようにしているが、別の実施形態では、スイベルマウント102は、斜角の付いた縁部414無しに機能する。
【0030】
図4には、旋回運動ブラケット402のリブ付き構造が示されている。より具体的には、ブラケット402は、リブ付き縁部412a、412b、412cを備えている。リブ付き構造は、クリップ本体102を取付ブラケット112の回りに旋回又は軸回転させるときに生じる捩りのために旋回運動ブラケット402が壊れるのを防ぐ構造的な剛性を付加している。別の実施形態では、旋回運動ブラケット402は、リブ付き縁部412a−412cの構成ではなく、別の型式及びパターンのリブを有している。更に、リブ付き縁部412a−412cを厚くして、旋回運動ブラケット402と取り付けられているクリップ本体102を、スイベルマウント302で取付ブラケット112の回りに旋回させるときに、捩り剛性をブラケット402に加えることもできる。
【0031】
孔404は、旋回運動ブラケット402とスイベルマウント302の形状に一致するように形成されているので、クリップ本体を、取付ブラケット112に対して折り畳んで平らにすることができる。つまり、クリップ本体102を、取付ブラケット112にほぼ面一になる位置まで軸回転させると、第2の細長い脚108は、取付ブラケット112に対して平らになる。この構成は、図1に示されている。ベルトクリップをユーザーのベルト118に取り付ける際は、ベルト118をスロット110に挿入する(図1と先の議論を参照)。スロット110は、第2の細長い脚108、第1の細長い脚104、半円形の縁部408、及び棚406で境界が画定されている。半円形の縁部408と棚406は、ベルト118の回りに接点を提供することによって、クリップ本体102がベルト118に固定又は保持される働きをし、具体的には、棚406は、ユーザーがぶらついていて不注意でクリップ本体102が衝撃を受けても、ベルトクリップがベルト118から偶発的に外れることのないようにしている。
【0032】
図4に示している様に、棚406は、三角形の支持部410a−410cを有している
が、当業者には理解頂けるように、支持部410a−410cは異なる形状でもよいし、別の実施形態では、異なる数の支持部が利用されている。支持部410a−410cは、棚406に剛性と強度を提供するので、ユーザーがベルト118をスロット110に挿入するか、ユーザーがベルト118からクリップ本体102を強引に取り外す際にクリップ本体102が衝撃を受けても、棚406は、第1の細長い脚104から容易に取れたりはしない。
【0033】
旋回運動ブラケット402は取付ブラケット112の中央部回りに回転させることができ、クリップ本体102は旋回運動ブラケット402の端部回りに単独で回転させることができるので、ユーザーは、ベルトクリップをベルト118に又はユーザーのウエストバンドの上部に取り付けたままで、ケース122をクリップ本体102の回りに、2つの異なる回転軸で、第1及び第2面内で軸回転させ、傾斜させることができる(図1と先の議論を参照)。軸回転及び傾斜させることにより、ユーザーは、先ずクリップ本体102をユーザーのベルト118から取り外す必要無しに、透明部分504(図5と以下の議論を参照)と、中に入っている携帯型装置(図示せず)を備えているケース122の前面部分に、様々な角度で容易にアクセスできるようになる。クリップ本体102が、旋回運動ブラケット402の端部の回りに回転するという能力は、クリップ本体102がユーザーのベルト118に取り付けられ、ユーザーが着座するときに、ケースが、クリップ本体102から自動的に僅かに離れる方向に回転して、ケースがユーザーの大腿部の上部に食い込むのを防ぐことができるという利点を有している。
【0034】
図5は、本発明の1つの実施形態による、平坦でも湾曲していてもよいが水平面上に置いたときに、取り付けられているケース122の中に嵌っている携帯型電子装置(図示せず)用のスタンドとして働くように軸回転させた、クリップ本体102の別の斜視図である。本発明の利点は、取付ブラケットを第2回転軸回りに第2面内で回転させて、クリップ本体102を、時計回り又は反時計回り何れかに互いに約90度旋回させるだけで、携帯型電子装置を、水平面上に縦長及び横長の両様式で立てることができることである。本発明のこの特徴によって、ユーザーは、音楽プレイヤーの制御部へアクセスするか又はビデオクリップを見るなどの、ユーザーが実現したい機能の種類に合わせて、ケース122内に取り付けられている携帯型電子装置の最適な立ち位置を選択できるようになる。クリップ本体102とケース122の間の角度も、先に論じた様に(図3及び図4と上記議論を参照)、保持ピン150を介して、ベルトクリップを旋回運動ブラケット402の端部の回りに回転させることによって変えることができる。この動作は、ケース122の底縁部と、ケース122とクリップ本体102が置かれている面との間の角度を変えるので、ユーザーは、ケース122内に取り付けられ、透明な部分504を介してアクセスされる電子装置の制御部又はスクリーンを見る角度を最適にすることができる。
【0035】
ケース122は、ケース122内に取り付けられている携帯型電子装置の閲覧スクリーン又は制御部を見るか又はアクセスできるようにする透明な部分、又は窓又は切抜504と、長円形の切抜502と、底縁部506とを備えている。別の実施形態では、窓504は、複数の異なる大きさと形状を備えていてもよく、窓を、ケース122の他の部分より薄い材料で作って、ユーザーが、アクセスするために先ず装置をケース122から取り外す必要無しに、電子装置の制御部を押すことができるようにしてもよい。本発明の利点は、底縁部506を水平面上に置く前に、ユーザーが、ケース122を横長又は縦長何れかの方向に回転させ、先ず、取付ブラケット112を第2回転軸回りに所定の角度の内の適切な角度の1つまで回すことによって、ユーザーが、切抜504へアクセスし及び/又はこれを見るのを最適にすることができることである(図4と上記の議論を参照)。
【0036】
図5の実施形態では、ケース122と、クリップ本体102と、取付ブラケット112を備えている構成要素は、透明なプラスチック材料(例えば、ポリカーボネート)で構成
されており、保持ピン150は、金属で構成されている。この実施形態の別の変更例では、ケース122は、異なる色のプラスチックで構成されており、保持ピン150は、プラスチックで構成されている。本発明は、プラスチックで構成されていることに限定されるのではなく、他の材料で構成されていてもよい。湾曲した第2端部114と湾曲した第1端部116は、湾曲した第2端部114が長円形の切抜502に嵌り込むように、互いに間隔を空けて配置されている。取付ブラケット112をケース122の背面に取り外し可能に取り付けるために、湾曲した第1端部116も、同様に、ケース122の上側にある反対側の長円形の切抜(図示せず)に嵌り込む(図1及び図4参照)。ユーザーは、タブ134aと134bを握り、タブ134と134bをケース122の背面に向いた方向に軽く押すことによって、取付ブラケット112をケース122の背部から取り外すことができる。当業者には理解頂けるように、長円形の切抜502と、ケースの上側にある反対側の長円形の切抜は、異なる形状であっても、取付ブラケット112を、ケース122に取り外し可能に取り付けることができる。
【0037】
実施形態のこの他の変更例では、長円形の切抜502と、ケースの上側にある反対側の長円形の切抜は使用されておらず、代わりに、ケース122の互いに反対側に、湾曲した端部114と湾曲した端部116に取り外し可能に連結される、複数の適した形状の突起領域(図示せず)が設けられている(図1と図4参照)。ケース122に長円形の切抜502と、反対側の長円形の切抜を使用することに関する別の変更例も、本発明の精神と範囲に含まれ、例えば、ケース122の底面には長円形の切抜502を使用し、ケース122の反対側には適した形状の突起領域を使用するか、又はその逆も、これに当てはまる。取付ブラケット112をケース122に取り外し可能に連結することができるということは、なおその様な実施形態の変更例に当てはまる。
【0038】
別の実施形態では、取付ブラケット112は、ケース122の背面に隣接するブラケット112の平面から突き出ている複数の雄型タブ(図示せず)を有している。雄型タブは、ケース122の背面の複数の孔(図示せず)に填り込む。更に別の実施形態では、取付ブラケット112は、プラスチック熱溶接又は接着剤によってケース122の背面に永久的に取り付けられるか、或いは、ブラケット112は、製造工程でケース122と一体に成形されていてもよい。当業者には理解頂けるように、その他に、取付ブラケット112をケース122の背面に取り外し可能に取り付けるか、又は永久的に取り付ける方法も、本発明の精神と範囲に含まれる。
【0039】
以上、携帯型電子装置用のケースに対して旋回及び軸回転させることのできる携帯型電子装置用のベルトクリップの好適な実施形態について述べてきたが、当業者には自明のように、上に述べたシステムと方法の或る種の利点が実現されている。例えば、ユーザーが、先ずユーザーのベルトから装置を取り外すことなく、(ベルトクリップに取り付けられている)装置のスクリーンを見るか又は制御部にアクセスできるようにし、及び/又は、プレイヤーを水平面上に置いたときに、ベルトクリップがスタンドとして機能できるようにする軸回転機構について説明してきたが、その様々な修正、改造、及び代替実施形態も、本発明の範囲と精神の範囲内にあるものと理解されたい。本発明は、更に、特許請求の範囲によって定義される。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明の1つの実施形態による、中に取り付けられている携帯型電子装置を保持し保護するケースの背に取り付けられるベルトクリップアッセンブリの斜視図である。
【図2A】図2Aは、本発明の1つの実施形態による、ベルトクリップを表面に固定するのに用いられる取付装置の上面斜視図である。
【図2B】図2Bは、図2Aに示されている取付装置の側面斜視図である。
【図3】本発明の1つの実施形態による、軸回転した位置にある図1のベルトクリップアッセンブリの斜視図である。
【図4】本発明の1つの実施形態による、完全に軸回転した位置にある図1のベルトクリップアッセンブリの斜視図である。
【図5】本発明の1つの実施形態による、携帯型電子装置用のスタンドとして働くように軸回転させることのできるベルトクリップアッセンブリの斜視図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯型装置を携行するためのシステムにおいて、
第2の細長い脚に実質的に平行に伸張している第1の細長い脚を有するU形状に形成されている細長いクリップ本体であって、ヒトが着用している衣類に取り付けるようになっている、クリップ本体と、
旋回運動ブラケットであって、前記旋回運動ブラケットの第1端部は、前記旋回運動ブラケットを前記クリップ本体の回りに時計回りと反時計回りの内の少なくとも1つの方向に第1面内で回転させることができるようにしている保持ピンによって、前記クリップ本体に連結されている、旋回運動ブラケットと、
前記旋回運動ブラケットの前記第1端部とは反対側の第2端部に連結されている取付ブラケットであって、前記旋回運動ブラケットを、前記取付ブラケットの回りに、時計回りと反時計回りの内の少なくとも1つの方向に第2面内で回転させることができるようにしており、前記第2面は、前記第1面に実質的に垂直である、取付ブラケットと、
前記取付ブラケットに取り外し可能に取り付けられる前記携帯型装置のケースであって、前記取付ブラケットと前記ケースは、前記第1面と前記第2面内で、一体に回転するようになっている、ケースと、を備えており、
前記旋回運動ブラケットの前記第1端部は、更に、前記クリップ本体回りに前記第1面内で鋭角に回転させることができるようになっており、前記クリップの閉じている端部から遠い側の前記第1の細長い脚の縁部は、前記クリップ本体の前記縁部が水平面上に置かれると、前記ケース用のスタンドとして働き、前記旋回運動ブラケットは、更に、前記取付ブラケットと前記ケースを、前記第2面内で横長及び縦長位置まで回転させることができるようになっている、システム。
【請求項2】
前記取付ブラケットは、前記旋回運動ブラケットを、前記旋回運動ブラケットの前記第1面内の回転とは関係なく、前記第2面内で、複数の一組の所定の位置の内の1つまで回転させることができるようになっている、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
平坦な基部の側に感圧接着剤が張り付けられている取付装置であって、前記取付装置に圧力が加えられると、前記取付装置が表面に取り付けられるようになっている、取付装置を更に備えており、前記取付装置は、前記第1の細長い脚に取り外し可能に連結されるようになっており、前記取付装置は、前記ベルトクリップアッセンブリを支持している、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記第2の脚は、前記旋回運動ブラケットの第1側面とほぼ噛み合う孔を備えており、前記クリップ本体を、前記クリップ本体が前記取付ブラケットに対して平坦に折り畳まれるまで、前記第1回転軸に沿って回転させることができるようにしている、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記クリップ本体、前記旋回運動ブラケット、前記取付ブラケット、及び前記ケースは、透明な剛性材料で構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記ケースは、細長い第1孔を備えた第1側面と、細長い第2孔を備えた反対側の第2側面とを備えており、前記取付ブラケットは、湾曲した第2端部の反対側にある湾曲した第1端部を更に備えており、前記第2端部には複数の解除タブが配置されていて、前記湾曲した第1端部を、前記細長い第1孔に取り外し可能に連結させ、前記複数の解除タブを備えた前記湾曲した第2端部を、前記細長い第2孔に取り外し可能に連結させることができるようになっている、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
圧力が、前記複数の解除タブに、前記第2孔に実質的に垂直な方向に加えられると、前
記取付ブラケットは、前記ケースとの前記取り外し可能な連結を解除する、請求項6に記載のシステム。
【請求項8】
前記第1の細長い脚に垂直な棚であって、前記第2の細長い脚に向けて伸張して前記クリップ本体をベルトの回りに保持している、棚を更に備えている、請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
前記ケースは、携帯型装置が前記ケース内に取り付けられているときに、ユーザーが、前記携帯型装置の複数の制御部の内の少なくとも1つにアクセスできるようにしている少なくとも1つの透明部分を備えており、前記クリップ本体は、前記クリップ本体が前記衣類に取り付けられているときに、ユーザーが、前記ケースを前記クリップ本体の回りに前記第1面内で回転させ、前記複数の制御部の内の前記少なくとも1つにアクセスすることができるようにしている、請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
前記ケースは、前記クリップ本体が前記衣類に取り付けられているときに、前記クリップ本体の回りに前記第2面内で回転させることができるようになっており、ユーザーが、前記透明部分にアクセスするときに、前記第2平面内の複数の回転角の内の少なくとも1つを選択できるようにしている、請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
ベルトクリップアッセンブリにおいて、
第2の細長い脚に実質的に平行に伸張している第1の細長い脚を有するU形状に形成されている細長いクリップ本体であって、ヒトが着用している衣類に取り付けるようになっている、クリップ本体と、
旋回運動ブラケットであって、前記旋回運動ブラケットの第1端部は、前記クリップ本体を前記旋回運動ブラケットの回りに第1回転軸で回転させることができるようにしている保持ピンによって、前記クリップ本体に連結されている、旋回運動ブラケットと、
前記旋回運動ブラケットの前記第1端部とは反対側の第2端部に連結されている取付ブラケットであって、前記クリップ本体を、前記取付ブラケットの回りに、第2回転軸で回転させることができるようにしており、前記第2軸は、前記第1回転軸に実質的に垂直である、取付ブラケットと、を備えており、
前記取付ブラケットは、携帯型装置のケースに取り外し可能に連結させることができるようになっている、ベルトクリップアッセンブリ。
【請求項12】
前記クリップ本体、前記旋回運動ブラケット、前記取付ブラケット、及び前記ケースは、透明な剛性材料で構成されている、請求項11に記載のベルトクリップアッセンブリ。
【請求項13】
前記取付ブラケットは、前記取付ブラケットの中央に突起タブ付きコネクタを備えており、前記旋回運動ブラケットは、前記旋回運動ブラケットの前記第2端部の1つの側面の前記縁部に沿って配置され、前記コネクタと噛み合う複数の爪を更に備えており、前記クリップ本体を、前記クリップ本体の前記第1回転軸回りの回転とは関係無く、前記第2回転軸回りに、複数のユーザーが選択した所定の位置まで回転させることができるようにしている、請求項11に記載のベルトクリップアッセンブリ。
【請求項14】
前記ベルトクリップアッセンブリは、携帯型装置を保持するようになっているケースを更に備えている、請求項11に記載のベルトクリップアッセンブリ。
【請求項15】
前記クリップ本体は、更に、前記第1回転軸回りに鋭角に回転させることができるようになっており、前記クリップの前記閉じている端部から遠い側の前記第1の細長い脚の縁部は、前記クリップ本体の前記縁部が水平面上に置かれると、前記ケース用のスタンドとして働き、前記取付ブラケットは、前記第2回転軸回りにユーザーが選択した第1又は第
2位置に回転させることができるようになっており、前記第2位置は、前記第1位置から約約90度回転した位置である、請求項14に記載のベルトクリップアッセンブリ。
【請求項16】
前記クリップ本体は、更に、前記第1回転軸回りに鋭角に回転させることができるようになっており、前記クリップ本体の前記閉じている端部から遠い側の前記第1の細長い脚の縁部は、前記ケースの第1縁部を支持して、前記ケースを、前記取付ブラケットが前記第2回転軸回りに対応する位置まで回されると、水平面上に半垂直位置で横長方向に立たせることができる、請求項14に記載のベルトクリップアッセンブリ。
【請求項17】
前記クリップ本体は、更に、前記第1回転軸回りに鋭角に回転させることができるようになっており、前記クリップ本体の前記閉じている端部から遠い側の前記第1の細長い脚の縁部は、前記ケースの第2縁部を支持して、前記ケースを、前記取付ブラケットが前記第2回転軸回りに対応する位置まで回されると、水平面上に半垂直位置で縦長方向に立たせることができる、請求項14に記載のベルトクリップアッセンブリ。
【請求項18】
前記クリップ本体は、前記第1回転軸回りに、時計回り及び半時計回りに回転するように構成されている、請求項11に記載のベルトクリップアッセンブリ。
【請求項19】
前記クリップ本体は、前記旋回運動ブラケットの前記第2端部の回りに、時計回り又は半時計回りの内の少なくとも一方で前記第2回転軸に沿って回転するように構成されている、請求項11に記載のベルトクリップアッセンブリ。
【請求項20】
平坦な基部の側に感圧接着剤が張り付けられている取付装置であって、前記取付装置に圧力が加えられると、前記取付装置が表面に取り付けられるようになっている、取付装置を更に備えており、前記取付装置は、前記第1の細長い脚に取り外し可能に連結されるようになっており、前記取付装置は、前記ベルトクリップアッセンブリを支持している、請求項11に記載のベルトクリップアッセンブリ。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2008−208993(P2008−208993A)
【公開日】平成20年9月11日(2008.9.11)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2007−336010(P2007−336010)
【出願日】平成19年12月27日(2007.12.27)
【出願人】(507339777)ベルキン・インターナショナル・インコーポレーテッド (4)
【Fターム(参考)】