説明

スロットマシン

【課題】スロットマシンに関し、メインとなる遊技に加え、提示された条件を達成するという新たな遊技を楽しむことができるようにする。
【解決手段】スロットマシン10には、複数のリール61〜63、リール駆動手段(例えばリールモータ64)、停止操作手段(例えばストップスイッチ40)、遊技制御手段20を備える。遊技制御手段20には、メイン遊技利益付与手段160、条件提示手段210、条件提示遊技利益付与手段230を備える。条件提示手段210は、停止操作手段40の停止操作に関連し、遊技者が達成可能な条件を提示するためのものである。条件提示遊技利益付与手段230は、条件提示手段210により提示された条件が達成されたときに、メイン遊技利益付与手段160により付与される利益と異なる利益を、遊技者に付与する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、スロットマシンに関し、メインとなる遊技に加え、提示された条件を達成するという新たな遊技を楽しむできるようにしたものである。
【背景技術】
【0002】
従来、スロットマシンでは、予め設定されたシンボルの組み合わせにより、メダルを払い出したり、いわゆるボーナス・ゲーム等に移行可能としていた。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、上記した従来のスロットマシンでは、メインとなるシンボルの組み合わせ遊技しかできず、長時間遊技を行っていると、遊技が単調になってしまうという問題点があった。
そこで、各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、次の点にある。
(請求項1)
すなわち、請求項1に記載の発明は、従来のメインとなる遊技に加え、遊技者が達成可能な条件を提示することで、遊技の単調性を解消することができるようにしたものである。
【0004】
これに加え、請求項1に記載の発明によれば、提示される条件は、停止操作手段の停止操作に関連しているため、技術介入性が有り、しかも遊技者が条件を達成することにより、利益を得られるので、興趣に富むスロットマシンを提供することができる。
(本発明の他の態様の発明)
つぎに、本願の特許請求の範囲の請求項1に係る発明(第1の発明)と異なる態様の発明の目的について説明する。
(第2の発明)
第2の発明は、上記した第1の発明に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
【0005】
すなわち、第2の発明は、条件を遊技者に表示することができるようにしたものである。
(第3の発明)
第3の発明は、上記した第1の発明又は第2の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
【0006】
すなわち、第3の発明は、条件を連続して提示することで、遊技者が条件を達成する機会を増加することができるようにしたものである。
(第4の発明)
第4の発明は、上記した第1〜3の発明のいずれかの発明の目的に加え、次の点を目的とする。
【0007】
すなわち、第4の発明は、条件の提示時期を、乱数により変化することができるようにしたものである。
(第5の発明)
第5の発明は、上記した第4の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、第5の発明は、役の当選判定を行う乱数とは別の乱数を取得することができるようにしたものである。
(第6の発明)
第6の発明は、上記した第1〜5の発明のいずれかの発明の目的に加え、次の点を目的とする。
【0008】
すなわち、第6の発明は、特別遊技終了後に、提示された条件による遊技を楽しむことができるようにしたものである。
(第7の発明)
第7の発明は、上記した第1〜3の発明のいずれかの発明の目的に加え、次の点を目的とする。
【0009】
すなわち、第7の発明は、当選後、特別遊技が開始させる迄の間に、提示された条件による遊技を楽しむことができるようにしたものである。
(第8の発明)
第8の発明は、上記した第1〜7の発明のいずれかの発明の目的に加え、次の点を目的とする。
【0010】
すなわち、第8の発明は、メインとなる遊技と異なり、所定のシンボルの組み合わせを停止表示させないという、新たな遊技を提供することができるようにしたものである。
(第9の発明)
第9の発明は、上記した第1〜7の発明のいずれかの発明の目的に加え、次の点を目的とする。
【0011】
すなわち、第9の発明は、メインとなる遊技との共通性を持たせることができるようにしたものである。
例えば、所定のシンボルの組み合わせを、入賞とならない組み合わせに設定することで、入賞を逃した場合にも、提示された条件による遊技を楽しむことができるようにしたものである。
(第10の発明)
第10の発明は、上記した第1〜9の発明のいずれかの発明の目的に加え、次の点を目的とする。
【0012】
すなわち、第10の発明は、停止操作手段の操作の順番を指定することで、遊技の単調性を解消することができるようにしたものである。
(第11の発明)
第11の発明は、上記した第1〜10の発明のいずれかの発明の目的に加え、次の点を目的とする。
【0013】
すなわち、第11の発明は、時間の観念を遊技に取り込むことができるようにしたものである。
(第12の発明)
第12の発明は、上記した第1〜11の発明のいずれかの発明の目的に加え、次の点を目的とする。
【0014】
すなわち、第12の発明は、所定の入賞役を逃した場合にも、提示された条件による遊技を楽しむことができるようにしたものである。
(第13の発明)
第13の発明に記載の発明は、上記した第1〜11の発明のいずれかの発明の目的に加え、次の点を目的とする。
【0015】
すなわち、第13の発明は、メインとなる遊技と重複して利益を得ることができるようにしたものである。
(第14の発明)
第14の発明は、上記した第1〜13の発明のいずれかの発明の目的に加え、次の点を目的とする。
【0016】
すなわち、第14の発明は、入賞となる役の種類を増加させることにより、メインとなる遊技における利益を間接的に増加させることができるようにしたものである。
(第15の発明)
第15の発明は、上記した第1〜14の発明のいずれかの発明の目的に加え、次の点を目的とする。
【0017】
すなわち、第15の発明は、メインの利益を直接的に増加させることができるようにしたものである。
例えば、第15の発明によれば、入賞時のメダルの払出枚数を増加することで、メインの利益を直接的に増加させることができる
(第16の発明)
第16の発明は、上記した第1〜15の発明のいずれかの発明の目的に加え、次の点を目的とする。
【0018】
すなわち、第16の発明は、リールを遊技者に有利に制御することにより、メインとなる遊技における利益を間接的に増加させることができるようにしたものである。
【課題を解決するための手段】
【0019】
各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した各目的を達成するためになされたものであり、各発明の特徴点を図面に示した発明の実施の形態を用いて、以下に説明する。
なお、カッコ内の符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
また、図面番号も、発明の実施の形態において用いた図番を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(請求項1)
請求項1に記載の発明は、次の点を特徴とする。
【0020】
第一に、スロットマシン(10)には、例えば図1に示すように、次の構成を備える。
(1)複数のリール61〜63(図4参照)
複数のリール61〜63には、各々複数種類のシンボル65(図2参照)がそれぞれ表示されている。
(2)リール駆動手段(例えばリールモータ64)
リール駆動手段(例えばリールモータ64)は、複数のリール61〜63(図4参照)を回転させるためのものである。
【0021】
なお、リール駆動手段(例えばリールモータ64)の数は、リール61〜63と同数でも良いし、或いは1個のリール駆動手段(例えばリールモータ64)により複数個のリール61〜63を回転するようにしても良い。
(3)停止操作手段(例えばストップスイッチ40)
停止操作手段(例えばストップスイッチ40)は、リール61〜63(図4参照)を停止させるためのものである。
【0022】
(4)遊技制御手段(20)
遊技制御手段(20)は、リール駆動手段(例えばリールモータ64)及び停止操作手段(例えばストップスイッチ40)にそれぞれ接続され、遊技を制御するためのものである。
第二に、遊技制御手段(20)には、例えば図1に示すように、メイン遊技利益付与手段(160)を備える。
【0023】
上記メイン遊技利益付与手段(160)は、停止操作手段(例えばストップスイッチ40)の停止操作にもとづいて停止表示されたシンボル65(図2参照)の組み合わせが所定の態様となったときに、遊技者に利益を付与するためのものである。
第三に、遊技制御手段(20)には、例えば図1に示すように、次の手段を備える。
(1)条件提示手段(210)
条件提示手段(210)は、停止操作手段(例えばストップスイッチ40)の停止操作に関連し、遊技者が達成可能な条件を提示するためのものである。
【0024】
(2)条件提示遊技利益付与手段(230)
条件提示遊技利益付与手段(230)は、条件提示手段(210)により提示された条件が達成されたときに、メイン遊技利益付与手段(160)により付与される利益と異なる利益を、遊技者に付与するためのものである。
(本発明の他の態様の発明)
つぎに、本願の特許請求の範囲の請求項1に係る発明(第1の発明)と異なる態様の発明について説明する。
(第2の発明)
第2の発明は、第1の発明に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
【0025】
すなわち、スロットマシン(10)には、例えば図1に示すように、提示条件表示手段(80)を備える。
上記提示条件表示手段(80)は、条件提示手段(210)により提示される条件を遊技者に表示するためのものである。
(第3の発明)
第3の発明は、上記した第1の発明又は第2の発明に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
【0026】
すなわち、条件提示手段(210)による条件提示を、複数の遊技回数、連続して行うようにしている。
(第4の発明)
第4の発明は、上記した第1〜3の発明のいずれかに記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
【0027】
第一に、遊技制御手段(20)には、例えば図1に示すように、乱数を取得するための乱数取得手段(120)を備える。
第二に、乱数取得手段(120)により所定の乱数を取得することを条件に、条件提示手段(210)による条件提示を行うようにしている。
(第5の発明)
第5の発明は、上記した第4の発明に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
【0028】
第一に、乱数取得手段(120)には、例えば図1に示すように、当選判定用乱数取得手段(121)と、条件提示判定用乱数取得手段(122)とを備える。
上記当選判定用乱数取得手段(121)は、当選の判定用の乱数を取得するためのものである。
前記条件提示判定用乱数取得手段(122)は、条件提示の判定用の乱数を取得するためのものである。
【0029】
第二に、条件提示判定用乱数取得手段(122)により所定の乱数を取得することを条件に、条件提示手段(210)による条件提示を行うようにしている。
(第6の発明)
第6の発明は、上記した第1〜5の発明のいずれかに記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
【0030】
第一に、遊技制御手段(20)には、例えば図1に示すように、特別遊技を実行するための特別遊技実行手段(161)を備える。
第二に、特別遊技実行手段(161)による特別遊技が終了したことを条件に、条件提示手段(210)による条件提示を行うようにしている。
(第7の発明)
第7の発明は、上記した第1〜3の発明のいずれかに記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
【0031】
第一に、遊技制御手段(20)には、例えば図1に示すように、当選判定手段(130)と、特別遊技実行手段(161)とを備える。
上記当選判定手段(130)は、乱数の当選を判定するためのものである。
前記特別遊技実行手段(161)は、所定のシンボル65(図2参照)の組み合わせが停止表示されることを条件に、特別遊技を実行するためのものである。
【0032】
第二に、当選判定手段(130)により当選と判定された後、特別遊技実行手段(161)による特別遊技が開始される迄の間に、条件提示手段(210)による条件提示を行うようにしている。
(第8の発明)
第8の発明は、上記した第1〜7の発明のいずれかに記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
【0033】
すなわち、条件提示手段(210)は、所定のシンボル65(図2参照)の組み合わせを停止表示させないことを条件の内容としている。
(第9の発明)
第9の発明は、上記した第1〜7の発明のいずれかに記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
【0034】
すなわち、条件提示手段(210)は、所定のシンボル65(図2参照)の組み合わせを停止表示させることを条件の内容としている。
(第10の発明)
第10の発明は、上記した第1〜9の発明のいずれかに記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
【0035】
第一に、停止操作手段(例えばストップスイッチ40)を、各リール61〜63(図4参照)にそれぞれ対応させて複数設けている。
第二に、条件提示手段(210)は、複数の停止操作手段(例えばストップスイッチ40)の操作の順番を指定することを条件の内容としている。
(第11の発明)
第11の発明は、上記した第1〜10の発明のいずれかに記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
【0036】
すなわち、条件提示手段(210)は、所定の時間内に所定の遊技を実行させることを条件の内容としている。
(第12の発明)
第12の発明は、上記した第1〜11の発明のいずれかに記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
【0037】
すなわち、条件提示手段(210)は、所定の入賞役を成立させないことを条件の内容としている。
(第13の発明)
第13の発明は、上記した第1〜11の発明のいずれかに記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
【0038】
すなわち、条件提示手段(210)は、所定の入賞役を入賞させることを条件の内容としている。
(第14の発明)
第14の発明は、上記した第1〜13の発明のいずれかに記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
【0039】
第一に、遊技制御手段(20)には、例えば図1に示すように、役を判定するための当選判定手段(130)を備える。
第二に、条件提示遊技利益付与手段(230)は、当選判定手段(130)において判定される役の種類を増加することにより利益を付与するようにしている。
(第15の発明)
第15の発明は、上記した第1〜14の発明のいずれかに記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
【0040】
すなわち、条件提示遊技利益付与手段(230)は、メイン遊技利益付与手段(160)により付与される利益を増加させることにより利益を付与するようにしている。
例えば、表5に示すように、メインの遊技で役として構成される入賞時の払出枚数を増加しても良い。
なお、メイン遊技利益付与手段(160)により付与される利益の増加は、入賞時の払出枚数の増加に限定されず、特別遊技に関連させてメイン遊技利益付与手段(160)により付与される利益を増加しても良い。
(第16の発明)
第16の発明は、上記した第1〜15の発明のいずれかに記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
【0041】
第一に、遊技制御手段(20)には、例えば図1に示すように、リール駆動手段(例えばリールモータ64)を制御するためのリール制御手段(150)を備える。
第二に、条件提示遊技利益付与手段(230)は、リール制御手段(150)を介してリール61〜63(図4参照)を遊技者に有利に制御することにより利益を付与するようにしている。
【発明の効果】
【0042】
本発明は、以上のように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
(請求項1)
請求項1に記載の発明によれば、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項1に記載の発明によれば、従来のメインとなる遊技に加え、遊技者が達成可能な条件を提示することで、遊技の単調性を解消することができる。
【0043】
これに加え、請求項1に記載の発明によれば、提示される条件は、停止操作手段の停止操作に関連しているため、技術介入性が有り、しかも遊技者が条件を達成することにより、利益を得られるので、興趣に富むスロットマシンを提供することができる。
(第2の発明の効果)
第2の発明によれば、上記した第1の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
【0044】
すなわち、第2の発明によれば、条件を遊技者に表示することができる。
(第3の発明の効果)
第3の発明によれば、上記した第1又は第2の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、第3の発明によれば、条件を連続して提示することで、遊技者が条件を達成する機会を増加することができる。
(第4の発明の効果)
第4の発明によれば、上記した第1〜3の発明のいずれか記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
【0045】
すなわち、第4の発明によれば、条件の提示時期を、乱数により変化することができる。
(第5の発明の効果)
第5の発明によれば、上記した第4の発明に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
【0046】
すなわち、第5の発明によれば、役の当選判定を行う乱数とは別の乱数を取得することができる。
(第6の発明の効果)
第6の発明によれば、上記した第1〜5の発明のいずれかに記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
【0047】
すなわち、第6の発明によれば、特別遊技終了後に、提示された条件による遊技を楽しむことができる。
(第7の発明の効果)
第7の発明によれば、上記した第1〜3の発明のいずれかに記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
【0048】
すなわち、第7の発明によれば、当選後、特別遊技が開始させる迄の間に、提示された条件による遊技を楽しむことができる。
(第8の発明の効果)
第8の発明によれば、上記した第1〜7の発明のいずれかに記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
【0049】
すなわち、第8の発明によれば、メインとなる遊技と異なり、所定のシンボルの組み合わせを停止表示させないという、新たな遊技を提供することができる。
(第9の発明の効果)
第9の発明によれば、上記した第1〜7の発明のいずれかに記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
【0050】
すなわち、第9の発明によれば、メインとなる遊技との共通性を持たせることができる。
例えば、所定のシンボルの組み合わせを、入賞とならない組み合わせに設定することで、入賞を逃した場合にも、提示された条件による遊技を楽しむことができる。
(第10の発明の効果)
第10の発明によれば、上記した第1〜9の発明のいずれかに記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
【0051】
すなわち、第10の発明によれば、停止操作手段の操作の順番を指定することで、遊技の単調性を解消することができる。
(第11の発明の効果)
第11の発明によれば、上記した第1〜10の発明のいずれかに記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
【0052】
すなわち、第11の発明によれば、時間の観念を遊技に取り込むことができる。
(第12の発明の効果)
第12の発明によれば、上記した第1〜11の発明のいずれかに記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、第12の発明によれば、所定の入賞役を逃した場合にも、提示された条件による遊技を楽しむことができる。
(第13の発明の効果)
第13の発明によれば、上記した第1〜11の発明のいずれかに記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
【0053】
すなわち、第13の発明によれば、メインとなる遊技と重複して利益を得ることができる。
(第14の発明の効果)
第14の発明によれば、上記した第1〜13の発明のいずれかに記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
【0054】
すなわち、第14の発明によれば、入賞となる役の種類を増加させることにより、メインとなる遊技における利益を間接的に増加させることができる。
(第15の発明の効果)
第15の発明によれば、上記した第1〜14の発明のいずれかに記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
【0055】
すなわち、第15の発明によれば、メインの利益を直接的に増加させることができる。
例えば、第15の発明によれば、入賞時のメダルの払出枚数を増加することで、メインの利益を直接的に増加させることができる
(第16の発明の効果)
第16の発明によれば、上記した第1〜15の発明のいずれかに記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
【0056】
すなわち、第16の発明によれば、リールを遊技者に有利に制御することにより、メインとなる遊技における利益を間接的に増加させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】スロットマシンの概略ブロック図である。
【図2】各リールのシンボル配列の説明図である。
【図3】表示窓の説明図である。
【図4】通常の有効ラインの説明図である。
【図5】増加する2本の有効ラインの説明図である。
【図6】増加後の7本の有効ラインの説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0058】
(図面の説明)
図1〜6は、本発明の実施の形態の一例をそれぞれ示すものである。
図1は、スロットマシンの概略ブロック図、図2は各リールのシンボル配列の説明図、図3は表示窓の説明図、図4は通常の有効ラインの説明図、図5は増加する2本の有効ラインの説明図、図6は増加後の7本の有効ラインの説明図をそれぞれ示すものである。
(スロットマシン10)
図1中、10は、スロットマシンを示すものである。
【0059】
上記スロットマシン10は、図1に示すように、遊技制御手段20を中心に構成されている。
(遊技制御手段20)
遊技制御手段20は、遊技を制御するためのものである。
上記遊技制御手段20は、図示しないが、CPUを中心に構成され、ROM、RAM、I/O等を備えている。そして、CPUは、ROMに記憶されたプログラムを読み込むことで、図1に示すように、大別すると、次の手段として機能する。
【0060】
(1)メイン遊技制御手段100
(2)条件提示遊技制御手段200
なお、遊技制御手段20の手段は、上記した(1)〜(2)に限定されない。
また、メイン遊技制御手段100と、条件提示遊技制御手段200とを、2個のCPUにより制御するようにしても良い。
(遊技制御手段20の入力段)
前記遊技制御手段20の入力段には、図1に示すように、次のパーツがそれぞれ接続されている。
【0061】
(1)スタートスイッチ30
(2)ストップスイッチ40
(3)メダル検出手段50
なお、遊技制御手段20の入力段に接続されるパーツは、上記した(1)〜(3)に限定されない。
(遊技制御手段20の出力段)
前記遊技制御手段20の出力段には、図1に示すように、次のパーツがそれぞれ接続されている。
【0062】
(1)リールユニット60
(2)ホッパーユニット70
(3)提示条件表示手段80
(4)役報知手段90
なお、遊技制御手段20の出力段に接続されるパーツは、上記した(1)〜(4)に限定されない。
(スタートスイッチ30)
スタートスイッチ30は、リールユニット60の駆動を開始させるためのものである。
【0063】
上記スタートスイッチ30は、メダルの投入を条件に有効化され、遊技者の操作に基づいて、後述するが、リールユニット60のリールモータ64を駆動することで、複数個のリールを一斉、或いは所定順に回転開始させるためのものである。
スタートスイッチ30は、例えば、アクチュエータ式のスイッチのON/OFFにより操作を検知している。
【0064】
なお、スタートスイッチ30は、アクチュエータ式のスイッチに限定されない。
また、当該遊技に投入可能な最大メダル数が投入されたときに、スタートスイッチ30の操作に替えて、自動的にリールを回転開始させても良い。
(ストップスイッチ40)
ストップスイッチ40は、後述するが、リールユニット60の複数個のリール毎に設けられ、スタートスイッチ30の操作後、リールが回転開始してから所定時間経過後に有効化され、操作により、対応するリールを停止させるものであり、停止操作手段として機能する。
【0065】
本実施の形態では、例えば、3個のリールに対応した3個のストップスイッチ40から構成されている。
なお、リールや、ストップスイッチ40の個数は、3個に限定されない。
上記ストップスイッチ40は、例えば、光センサ等を用いて発光素子からの光の受光・遮光により、操作を検出している。
【0066】
なお、ストップスイッチ40は、光センサに限定されない。
また、リールの回転開始後、ストップスイッチ40が所定時間操作されない場合に、リールを自動的に停止させても良い。
(メダル検出手段50)
メダル検出手段50は、図示しないが、メダル投入口から、メダルが投入されたことを検出するものである。
【0067】
上記メダル検出手段50は、例えば、光センサ等を用いて発光素子からの光の受光・遮光により、メダルを検出している。
なお、メダル検出手段50は、光センサに限定されない。
また、所定のメダルを貯留可能なスロットマシン10では、メダル投入に替えて、図示しないが、ベットスイッチを操作することで、貯留メダルを電気的に擬似投入可能としても良い。
(リールユニット60)
リールユニット60は、図1〜2に示すように、複数、例えば3個のリール61〜63と、各リール61〜63を個別に回転するための複数、例えばリール61〜63と同数の3個の、リール駆動手段としてのリールモータ64とを備える。
【0068】
なお、リール61〜63の数は、3個に限らず、2個、或いは4個以上でも良い。
また、リールモータ64の数は、リール61〜63と同数に限らず、1個のリールモータ64で複数個のリール61〜63を回転するようにしても良い。
上記3個のリール61〜63は、図2に示すように、左リール61、中リール62、右リール63より構成される。
【0069】
上記各リール61〜63には、図2に示すように、遊技者が識別可能な複数種類のシンボル65が所定個数、例えば21個表示されている。
なお、シンボルの数は、21個に限らず、2〜20個、或いは22個以上でも良い。
上記各シンボル65には、図2に示すように、例えば数字、文字、記号が使用されているが、絵でも良い。
【0070】
各リール61〜63のシンボル65は、図3に示すように、スロットマシン10の表示窓11に複数個、例えば上下方向に3個、表示可能に配置されている。
なお、表示窓11に表示可能な各リール61〜63のシンボル65の個数は、3個に限らず、1個、2個、或いは4個以上でも良い。
前記表示窓11には、図4に示すように、複数本、例えば5本のライン12が表示されている。
【0071】
なお、ライン12の数は、5本に限定されず、図5に示すように、7本や、或いは1〜4本、6本、8本以上でも良い。
なお、リールユニット60は、各リール61〜63毎にシンボル65が表示可能であれば良く、例えば液晶表示装置やブラウン管等の光学的表示装置を使用しても良い。
(ホッパーユニット70)
ホッパーユニット70は、後述するが、メイン遊技制御手段100の入賞判定手段140により、リール61〜63に付されたシンボル65が所定の停止態様と判定されたとき等に、それぞれに対応するメダルを遊技者に還元するためのものである。
(提示条件表示手段80)
提示条件表示手段80は、図1に示すように、液晶表示装置81を備え、条件提示遊技制御手段200により提示される条件を遊技者に表示するためのものである。
【0072】
なお、提示条件表示手段80は、液晶表示装置81に限らず、ドットマトリックス等を使用しても良く、遊技者に条件を提示可能であれば、どのようなものであっても良いが、文字等が表示可能なものが望ましい。
(役報知手段90)
役報知手段90は、役、例えば小役を報知するためのものである。
【0073】
なお、役報知手段90は、液晶表示装置81に限らず、ドットマトリックス等を使用しても良く、遊技者に条件を提示可能であれば、どのようなものであっても良い。また、役報知手段90は、提示条件表示手段80と共用しても良い。
(メイン遊技制御手段100)
メイン遊技制御手段100は、一般的なスロットマシン10の遊技を制御するためのものである。
【0074】
上記メイン遊技制御手段100は、図1に示すように、大別すると、次の手段を備える。
(1)乱数発生手段110
(2)乱数取得手段120
(3)当選判定手段130
(4)入賞判定手段140
(5)リール制御手段150
(6)メイン遊技利益付与手段160
なお、メイン遊技制御手段100の手段は、上記した(1)〜(6)に限定されない。
(条件提示遊技制御手段200)
条件提示遊技制御手段200は、提示する条件に関する遊技を制御するためのものである。
【0075】
上記条件提示遊技制御手段200には、図1に示すように、大別すると、次の手段を備える。
(1)条件提示手段210
(2)条件判定手段220
(3)条件提示遊技利益付与手段230
なお、条件提示遊技制御手段200の手段は、上記した(1)〜(3)に限定されない。
(乱数発生手段110)
乱数発生手段110は、乱数を発生させるものである。
【0076】
上記乱数発生手段110は、インクリメントカウンタやソフトカウンタ等を用いて構成されている。これは、一般的に乱数と呼ばれるもの(以下、「狭義の乱数」という。)を発生していないが、後述する乱数取得手段120による取得タイミングが一定となりえないため、「広義の乱数」といえる。このため、本明細書中では、「乱数」は、上記した「狭義の乱数」に加えて、前記「広義の乱数」を含んだ概念として使用する。
【0077】
なお、乱数発生手段110は、後述する乱数取得手段120との組み合わせにより不確定要素のある所定範囲の数値を発生可能に構成されていれば、どのような構成であっても良い。
具体的には、乱数発生手段110は、図1に示すように、次の手段を備える。
(1)当選判定用乱数発生手段111
(2)条件提示判定用乱数発生手段112
なお、乱数発生手段110の手段は、上記した(1)〜(2)に限定されず、又、(1)と(2)とを共用しても良い。
(当選判定用乱数発生手段111)
当選判定用乱数発生手段111は、役の抽選を行うための乱数を発生するためのものである。
(条件提示判定用乱数発生手段112)
条件提示判定用乱数発生手段112は、条件提示の判定用の乱数を発生するためのものである。
(乱数取得手段120)
乱数取得手段120は、上記した乱数発生手段110により発生した乱数を取得するためのものである。
【0078】
上記乱数取得手段120は、有効なスタートスイッチ30の操作を契機に乱数発生手段110で発生した乱数を取得し、RAMの所定の領域にその値を格納している。
なお、乱数の取得契機は、スタートスイッチ30の操作時に限らず、メダルの検出時から後述する当選判定手段130による、役の当選判定を行うとき迄であれば、いづれのタイミングで行っても良い。
【0079】
具体的には、乱数取得手段120には、図1に示すように、次の手段を備える。
(1)当選判定用乱数取得手段121
(2)条件提示判定用乱数取得手段122
なお、乱数取得手段120の手段は、上記した(1)〜(2)に限定されず、又、(1)と(2)とを共用しても良い。
(当選判定用乱数取得手段121)
当選判定用乱数取得手段121は、役の抽選を行うための乱数を取得するためのものである。
【0080】
具体的には、当選判定用乱数取得手段121は、乱数発生手段110の当選判定用乱数発生手段111により発生した当選判定用の乱数を取得している。
(条件提示判定用乱数取得手段122)
条件提示判定用乱数取得手段122は、条件提示の判定用の乱数を取得するためのものである。
【0081】
具体的には、条件提示判定用乱数取得手段122は、乱数発生手段110の条件提示判定用乱数発生手段112により発生した条件提示判定用の乱数を取得している。
(当選判定手段130)
当選判定手段130は、乱数の当選、及び役を判定するためのものである。
具体的には、当選判定手段130には、図1に示すように、次の手段を備える。
【0082】
(1)判定テーブル131
当選判定手段130の手段は、上記した(1)に限定されない。
(判定テーブル131)
判定テーブル131は、役の当選乱数値が記憶されたものであり、当選確率の異なる複数の判定テーブル131を有するものである。
【0083】
上記当選判定手段130は、乱数取得手段120の当選判定用乱数取得手段121により取得した乱数と、判定テーブル131とを比較して役の当選・非当選を判定している。
前記判定テーブル131は、遊技に使用したメダルの数や、設定した機械割数、遊技態様により複数設けられ、その時々に応じて、判定テーブルを切り換えている。
当選判定手段130により役の当選となった場合には、それぞれ対応する役のフラグをRAMの所定領域に格納する。
(入賞判定手段140)
入賞判定手段140は、リール駆動手段としての3個のリールモータ64により、駆動制御されたリール61〜63(シンボル65)の停止態様が、役を構成するシンボル65の組み合わせとなったか否かを判定するためのものである。
【0084】
入賞判定手段140により、入賞と判定した場合は、後述する払出制御手段162によりメダルを払い出したり、特別遊技実行手段161により特別遊技を開始させたりする。
ここで、当選判定手段130により、役が当選したにもかかわらず、後述するがリール制御手段150で述べる理由及びシンボル65の配置等により、当該役を構成するシンボル65が停止しなかった場合、その役が当選したことを次回の遊技以降に持ち越すように構成しても良い。
【0085】
また、役の種類によって当選を持ち越すものとそうでないものを設けても良い。例えば、特別遊技に移行することとなる役については持ち越しを行い、その他の役については持ち越さないようにする。
(リール制御手段150)
リール制御手段150は、リール駆動手段としての3個のリールモータ64を制御するためのものである。
【0086】
具体的には、リール制御手段150は、ストップスイッチ40の操作タイミング及び当選判定手段130による役の当選・非当選に応じて、リール61〜63の停止位置を制御するものである。
例えば、いづれの役にも当選していない場合には、リール制御手段150は、表示窓(図示せず)に表示されるシンボル65が、役の構成とならないシンボル65の組み合わせとなる停止態様を表示するようにリール61〜63を駆動制御する。
【0087】
また、役が当選している場合は、当該役を構成するシンボル65の組み合わせとなる停止態様を表示するようにリール61〜63を駆動制御する。
なお、通常ストップスイッチ40を操作してからリール61〜63を停止させる迄の時間は、遊技者に違和感を与えないように、ストップスイッチ40の操作後、約4シンボル65分迄の移動範囲で停止させる。
(メイン遊技利益付与手段160)
メイン遊技利益付与手段160は、停止操作手段としてのストップスイッチ40の停止操作にもとづいて停止表示されたシンボル65の組み合わせが、役の入賞を構成する態様となったときに、遊技者に利益を付与するためのものである。
【0088】
具体的には、メイン遊技利益付与手段160には、図1に示すように、次の手段を備える。
(1)特別遊技実行手段161
(2)払出制御手段162
なお、メイン遊技利益付与手段160の手段は、上記した(1)〜(2)に限定されない。
(特別遊技実行手段161)
特別遊技実行手段161は、特別遊技を実行するためのものである。
【0089】
具体的には、特別遊技実行手段161は、役のうち、特定の特別役(例えば「777」)が入賞したときに通常よりも遊技者に有利な遊技を実行させるためのものである。
ここで、特別遊技は、次のような遊技形態を含む。
なお、特別遊技は、次のレギュラーボーナス遊技、ビックボーナス遊技に限定されない。
【0090】
(1)レギュラーボーナス遊技
レギュラーボーナス遊技(以下「RB遊技」、或いは単に「RB」という。)は、通常のシンボル65の組み合わせが成立したときと異なる利益を与えるようにしたり、通常利益を得られないシンボル65の組み合わせで利益を得られるように遊技内容を変化させたりする遊技態様である。
【0091】
RB遊技は、RB遊技開始条件となるシンボル65の組み合わせ、例えば「B」の3つぞろい(後掲の表1のNo.3参照)が成立したことを条件に、以降の12遊技の間、「7/R/R」(後掲の表3のNo.1,2参照)、「R/R/R」(後掲の表3のNo.3参照)の組み合わせが成立したときに15枚のメダルを払い出すものである。
なお、このときには、前述した判定テーブル131は、約90%で上記した入賞役が当選となる判定テーブル131を使用する。このようにすることにより、遊技者はRB遊技中に100枚程度のメダルを獲得可能となる。
【0092】
また、レギュラーボーナス遊技に対して、いわゆるシングルボーナス遊技(以下「SIN」という。)というものがある。すなわち、SINは、RB遊技中の条件遊技を1遊技だけ行うものである。
(2)ビックボーナス遊技
ビックボーナス遊技(以下「BB遊技」、或いは単に「BB」という。)は、RB遊技の開始条件となるシンボル65の組み合わせを増加させたり変更したりして、RB遊技への移行を容易に行えるようにした遊技態様である。
【0093】
BB遊技は、BB遊技開始条件となるシンボル65の組み合わせ、例えば「7」の3つぞろい(後掲の表1のNo.1,2参照)が成立したことを条件に、以降の30遊技間又は、RB遊技を3回行う間のRB遊技期間以外に「R/R/R」(後掲の表2のNo.11参照)、「B/B/B」(後掲の表2のNo.3参照)の組み合わせが成立したときにRB遊技に移行するものである。当該遊技を、いわゆるジャック・イン(以下「JACIN」という。)という。すなわち、JACINは、BB遊技中にRB遊技に移行することをいう。
【0094】
なお、このときには、前述した判定テーブルは、約15%でRB遊技当選となる判定テーブルを使用する。このようにすることにより、遊技者はBB遊技中に300枚程度のメダルを獲得可能となる。
また、上記したRB・BB遊技の内容は、上記した範囲に限定されない。
(払出制御手段162)
払出制御手段162は、ホッパーユニット70を制御するためのものである。
【0095】
具体的には、払出制御手段162は、入賞判定手段140により入賞が判定されたときに、次の表1〜3に例示した入賞役に対応する枚数のメダルを、遊技者に払い出すように、ホッパーユニット70を駆動制御している。
なお、表1〜2中、「ANY」は、シンボル65の種類を問わないことを意味する。
【0096】
【表1】

【0097】
【表2】

【0098】
【表3】

【0099】
(条件提示手段210)
条件提示手段210は、停止操作手段としてのストップスイッチ40の停止操作に関連し、遊技者が達成可能な条件を提示するためのものである。
具体的には、条件提示手段210には、図1に示すように、次の手段を備える。
(1)条件テーブル211
なお、条件提示手段210のテーブルは、上記した(1)に限定されない。
(条件テーブル211)
条件テーブル211には、次の内容が記録されている。
【0100】
(1)条件の提示時期
(2)条件の内容
なお、条件テーブル211に記憶された内容は、上記した(1)〜(2)に限定されない。
(条件の提示時期)
条件の提示時期は、例えば、次の通りである。
【0101】
(1)条件提示手段210による条件提示を、複数の遊技回数、連続して行うこと。
例えば、所定の遊技中、例えば特別遊技中又は一般遊技中等には毎遊技条件を提示する。
(2)条件提示判定用乱数取得手段122により所定の乱数を取得することを条件に、条件提示手段210による条件提示を行うこと。
【0102】
例えば、乱数取得手段120の当選判定用乱数取得手段121や、条件提示判定用乱数取得手段122により取得した乱数値が所定の値であったときに、当該遊技又は次回の遊技に条件を提示する。
(3)メイン遊技利益付与手段160の特別遊技実行手段161による特別遊技が終了したことを条件に、条件提示手段210による条件提示を行うこと。
【0103】
例えば、BB遊技・RB遊技が終了したときに条件を提示する。
(4)当選判定手段130により当選と判定された後、メイン遊技利益付与手段160の特別遊技実行手段161による特別遊技が開始される迄の間に、条件提示手段による条件提示210を行うこと。
例えば、1000遊技間、特別遊技に移行せず、その後に特別遊技に当選したときに、当該遊技から特別遊技役の入賞がある迄の間の遊技において、条件を提示する。
【0104】
(5)上記(2)〜(4)の複合
例えば、1000遊技間、特別遊技に移行せず、所定の乱数値を取得した場合や、所定の乱数を取得し、且つ特別遊技が終了した場合、1000遊技間、特別遊技に移行せず、その後、特別遊技に移行し、当該遊技の終了後等が挙げられる。
なお、条件の提示時期は、上記した(1)〜(5)に限定されない。
(条件の内容)
条件の内容は、例えば、通りである。
【0105】
(1)所定のシンボル65(表6参照)の組み合わせを停止表示させないこと。
(2)所定のシンボル65(表6参照)の組み合わせを停止表示させること。
例えば、所定のシンボル65の組み合わせは、メダルの払出のない組み合わせとしても良い。
(3)複数の停止操作手段、例えば3個のストップスイッチ40の操作の順番を指定すること。
【0106】
(4)所定の時間内に所定の遊技を実行させること。
(5)所定の入賞役を成立させないこと。
(6)所定の入賞役を入賞させること。
(7)上記(1)〜(6)の組み合わせ。
なお、条件の内容は、上記した(1)〜(7)に限定されない。
【0107】
さらに、条件の内容を、次の表4に例示する。
【0108】
【表4】

【0109】
(条件判定手段220)
条件判定手段220は、提示した条件が遊技者により達成されたか否かを判定するためのものである。
例えば、所定の時間内に所定のシンボル65の組み合わせを出現させる条件が提示された場合は、条件提示時に、計時タイマを作動させる。この後、計時タイマが、所定値を超える迄に、所定のシンボル65が停止したか否かを判定する。
【0110】
ここで、条件が達成されると、RAMの所定領域に条件が達成されたことを格納する。
(条件提示遊技利益付与手段230)
条件提示遊技利益付与手段230は、条件提示手段230により提示された条件が達成されたときに、遊技者に利益を付与するためのものである。
条件提示遊技利益付与手段230により付与される利益は、大別すると、次の通りである。
【0111】
(1)条件提示遊技利益付与手段230により付与される利益が、メイン遊技利益付与手段160により付与される利益と異なる場合(以下「異なる利益」という。)。
(2)条件提示遊技利益付与手段230により付与される利益が、メイン遊技利益付与手段160により付与される利益と同一の内容の場合(以下「同一の内容の利益」という。)。
【0112】
なお、条件提示遊技利益付与手段230により付与される利益は、上記した(1)〜(2)に限定されない。
(異なる利益)
異なる利益は、メインの遊技で利益として直接付与されない利益、すなわち、メイン遊技利益付与手段160により直接付与されない利益を意味する。
【0113】
具体的には、異なる利益は、例えば、次の通りである。
(1−1)メインの遊技で増加することのない役の種類の増加。
(1−2)メインの遊技で役として構成される入賞時の払出枚数の増加。
(1−3)メインの遊技で切り換えることのないリール制御の変更。
(1−4)メインの遊技で切り換えることのない特別遊技の内容の変更。
【0114】
(1−5)メインの遊技で切り換えることのない特有の判定テーブルの使用。
(1−6)メインの遊技で報知することのない特有の役の報知。
(1−7)メインの遊技で移行することのない特定の遊技態様。
なお、異なる利益は、上記した(1−1)〜(1−7)に限定されない。
上記した「(1−1)メインの遊技で増加することのない役の種類の増加。」の具体例を、次の表5に例示する。
【0115】
【表5】

【0116】
なお、役の種類としては、前掲の表1と比較すると、上記表5に示すように、No.3,5,9,10の4種類を増加させている。
上記した「(1−2)メインの遊技で役として構成される入賞時の払出枚数の増加。」の具体例を、次の表6に例示する。
【0117】
【表6】

【0118】
なお、メダルの払出枚数として、前掲の表1と比較すると、上記表6のNo.7〜10のメダルの払出枚数を増加させている。
(同一の内容の利益)
同一の内容の利益は、メインの遊技で利益として直接付与される利益、すなわち、メイン遊技利益付与手段160により直接付与される利益を意味する。
【0119】
具体的には、同一の内容の利益は、例えば、次の通りである。
(2−1)メインの遊技で増加することがある役の種類の増加。
(2−2)メインの遊技で切り換えることがあるリール制御の変更。
(2−3)メインの遊技で切り換えることがある特別遊技の内容の変更。
(2−4)メインの遊技で切り換えることがある特有の判定テーブルの使用。
【0120】
(2−5)メインの遊技で報知することがある役の報知。
上記例示したように、本実施の形態では、メインの遊技で付与される利益は、予め定められた遊技態様毎の払出・予め定められた役の入賞に基づく特別遊技への移行がこれに該当する。
例えば、条件提示手段による条件が達成されたときにBB或いはRB遊技に移行するようなものが、メインの遊技で与えられる利益と同一内容の利益の付与に該当する。
【0121】
なお、同一の内容の利益は、上記した(2−1)〜(2−5)に限定されない。
また、同一の内容の利益と、異なる利益とは、相対的な区別であり、上記した(1−1)〜(1−7)を同一の内容の利益に含めて考えることも可能であるし、逆に(2−1)〜(2−5)を異なる利益に含めて考えることも可能である。
一方、異なる利益と、同一の内容の利益とを区別することなく、次の表7〜9に例示する。
【0122】
なお、後掲の表8中の「CT遊技」は、いわゆるチャレンジ・タイム遊技を意味する(以下、「CT遊技」という。)。
また、後掲の表9中、「AT」は、後述するが、いわゆるアシスト・タイムを意味する(以下、「AT」という。)。
【0123】
【表7】

【0124】
【表8】

【0125】
【表9】

【0126】
(AT)
ATにおいては、次の表10に例示するように、複数、例えば2種類や3種類の特定の小役の当選を報知する。
【0127】
【表10】

【0128】
上記1つの特定小役は、図2に例示するように、他の特定小役と窓枠上に停止不可能のリール61〜63配列上に配置する。
スロットマシン10は、ストップスイッチ40の操作時における停止シンボル65及び当該停止シンボル65からシンボル変動方向のリール61〜63に配置された4シンボル65を停止可能なシンボル65と仮定する。そして、特定の小役の非共通シンボル65を有する左リール61〜63のシンボル配列を、図2に示すように、6シンボル65毎の間隔で構成することで、特定の小役の当選時の入賞する確率は、表5に示すように、各々「1/3」となる。
【0129】
上記特定の小役の当選を報知することで、遊技者が入賞可能なタイミングでストップボタン40を操作することにより、入賞確率が高くなる遊技状態をアシスト・タイム(AT)という。
【符号の説明】
【0130】
10 スロットマシン 11 表示窓
12 ライン 20 遊技制御手段
30 スタートスイッチ 40 ストップスイッチ
50 メダル検出手段 60 リールユニット
61〜63 リール 64 リールモータ
65 シンボル 70 ホッパーユニット
80 提示条件表示手段 81 液晶表示装置
90 役報知手段 100 メイン遊技制御手段
110 乱数発生手段 111 当選判定用乱数発生手段
112 条件提示判定用乱数発生手段 120 乱数取得手段
121 当選判定用乱数取得手段 122 条件提示判定用乱数取得手段
130 当選判定手段 131 判定テーブル
140 入賞判定手段 150 リール制御手段
160 メイン遊技利益付与手段 161 特別遊技実行手段
162 払出制御手段 200 条件提示遊技制御手段
210 条件提示手段 211 条件テーブル
220 条件判定手段 230 条件提示遊技利益付与手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数種類のシンボルがそれぞれ表示された複数のリールと、
前記複数のリールを回転させるためのリール駆動手段と、
前記リールを停止させるための停止操作手段と、
前記リール駆動手段及び前記停止操作手段にそれぞれ接続され、遊技を制御するための遊技制御手段とを備え、
前記遊技制御手段には、
前記停止操作手段の停止操作にもとづいて停止表示された前記シンボルの組み合わせが所定の態様となったときに、遊技者に利益を付与するためのメイン遊技利益付与手段を備えるスロットマシンにおいて、
前記遊技制御手段には、
前記停止操作手段の停止操作に関連し、遊技者が達成可能な条件を提示するための条件提示手段と、
前記条件提示手段により提示された条件が達成されたときに、
前記メイン遊技利益付与手段により付与される利益と異なる利益を、
遊技者に付与するための条件提示遊技利益付与手段と
を備えていることを特徴とするスロットマシン。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−264267(P2010−264267A)
【公開日】平成22年11月25日(2010.11.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−153494(P2010−153494)
【出願日】平成22年7月5日(2010.7.5)
【分割の表示】特願2000−313349(P2000−313349)の分割
【原出願日】平成12年10月13日(2000.10.13)
【出願人】(390031783)サミー株式会社 (5,279)
【Fターム(参考)】