説明

セキュリティシステムおよびセキュリティチェック方法

【課題】液体を収容した液体容器が危険物でないことを迅速かつ簡易に判断する。
【解決手段】液体を収容している液体容器の質量を計測する質量計測部、および、質量計測部により計測された質量を示す情報を含む容器情報をラベルに印刷して出力する情報出力部を有し、店舗に設置される容器情報出力装置と、液体容器の質量を計測する質量計測部、液体容器に貼られているラベルから容器情報を読み取る情報読取部、および、質量計測部により計測された液体容器の質量と情報読取部により読み取られた容器情報により示される質量とが一致するか否かを判断して出力する容器情報判断部を有し、手荷物検査所に設置される容器情報検査装置とを備えるセキュリティシステムが提供される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、セキュリティシステムおよびセキュリティチェック方法に関する。本発明は、特に、空港等の特定の領域に持ち込まれた液体容器を検査するセキュリティシステム、および、セキュリティチェック方法に関する。
【背景技術】
【0002】
飛行機の機内に持ち込む液体の検査について、誘電率を利用して可燃性液体を検知する方法がある(例えば、特許文献1を参照)。また、免税店で販売された酒類等の液体を機内に持ち込む場合に、特殊なビニール袋にレシート共に入れることによって、乗り継ぎのときに再度機内へ持ち込むことを認める方式がある。
【特許文献1】国際公開第2005/008230号パンフレット
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、特許文献1の方法においては、液体を、誘電率を用いて同定することにより危険物であるかどうかを判定するが、誘電率のみからは液体を同定することが難しいものもあり、また、同定することができるとしても時間がかかる。また、ビニール袋を用いる方式においては、例えば、未使用のビニール袋が盗難されて使用される等の事態が予想され、確実性が低い。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記課題を解決するために、本発明の第1の形態においては、液体を収容している液体容器の物理量を計測する物理量計測部、および、前記物理量計測部により計測された物理量を示す情報を含む容器情報をラベルに印刷して出力する情報出力部を有し、店舗に設置される容器情報出力装置と、前記液体容器の前記物理量を計測する物理量計測部、前記液体容器に貼られている前記ラベルから前記容器情報を読み取る情報読取部、および、前記物理量計測部により計測された前記液体容器の前記物理量と前記情報読取部により読み取られた前記容器情報により示される物理量とが一致するか否かを判断して出力する容器情報判断部を有し、手荷物検査所に設置される容器情報検査装置とを備えるセキュリティシステムが提供される。この場合に、前記容器情報出力装置および前記容器情報判断部の前記物理量計測部は、前記物理量として前記液体容器の質量を計測する質量計測部を有してもよい。
【0005】
上記セキュリティシステムにおいて、前記情報出力部は、前記容器情報を暗号化して前記ラベルに印刷し、前記情報読取部は、前記ラベルから読み取った前記容器情報を復号することにより前記容器情報により示される物理量を取得してもよい。
【0006】
上記セキュリティシステムにおいて、前記液体容器を識別する液体容器識別情報に対応づけて、前記液体容器の物理量を示す情報を格納する容器情報格納部をさらに備え、前記情報出力部は、前記容器情報として前記液体容器識別情報をさらに前記ラベルに印刷し、 前記容器情報判断部は、前記物理量計測部により計測された前記液体容器の物理量と前記情報読取部により読み取られた前記容器情報により示される物理量とが一致した場合に、前記情報読取部により読み取られた前記液体容器識別情報に対応付けて前記物理量を示す情報を前記容器情報格納部に書き込み、前記容器情報判断部は、前記情報読取部から容器情報が新たに読み取られた場合に、前記容器情報に含まれる前記液体容器識別情報に対応付けて前記容器情報格納部に格納された物理量を示す情報を読み出し、読み出した情報に示される物理量と前記物理量計測部により計測された物理量とが一致するか否かをさらに判断してもよい。この場合に、複数の前記容器情報検査装置が、ネットワークを介して一の前記容器情報格納部を共用してもよい。
【0007】
上記セキュリティシステムにおいて、前記容器情報出力装置の前記物理量計測部は、前記液体容器の誘電率を計測する誘電率計測部をさらに有し、前記情報出力部は、さらに、前記誘電率計測部により計測された誘電率を示す情報を前記ラベルに印刷し、前記容器情報検査装置の前記物理量計測部は、前記液体容器の誘電率を計測する誘電率計測部をさらに有し、前記容器情報判断部は、さらに、前記誘電率計測部により計測された前記液体容器の誘電率と前記情報読取部により読み取られた前記容器情報により示される誘電率とが一致するか否かを判断して出力してもよい。
【0008】
上記セキュリティシステムにおいて、前記容器情報出力装置および容器情報検査装置の前記誘電率計測部は、前記液体容器の高さ方向に沿って複数個所で誘電率を計測してもよい。
【0009】
上記セキュリティシステムにおいて、前記容器情報出力装置および容器情報検査装置の前記誘電率計測部は、前記液体容器の高さ方向に沿って相対的に移動するセンサにより複数個所で誘電率を計測してもよい。
【0010】
上記セキュリティシステムにおいて、前記容器情報出力装置の前記物理量計測部は、前記液体容器の熱伝導率を計測する熱伝導率計測部をさらに有し、前記情報出力部は、さらに、前記熱伝導率計測部により計測された熱伝導率を示す情報を前記ラベルに印刷し、前記容器情報検査装置の前記物理量計測部は、前記液体容器の熱伝導率を計測する熱伝導率計測部をさらに有し、前記容器情報判断部は、さらに、前記熱伝導率計測部により計測された前記液体容器の熱伝導率と前記情報読取部により読み取られた前記容器情報により示される熱伝導率とが一致するか否かを判断して出力してもよい。
【0011】
上記セキュリティシステムにおいて、前記容器情報出力装置および容器情報検査装置の前記熱伝導率計測部は、前記液体容器の高さ方向に沿って複数個所で熱伝導率を計測してもよい。
【0012】
上記セキュリティシステムにおいて、前記容器情報出力装置および容器情報検査装置の前記熱伝導率計測部は、前記液体容器の高さ方向に沿って相対的に移動するセンサにより複数個所で熱伝導率を計測してもよい。
【0013】
上記セキュリティシステムにおいて、前記容器情報出力装置は、前記液体容器の売買を記録するキャッシュレジスターをさらに有してもよい。
【0014】
本発明の第2の形態においては、店舗に設置された物理量計測部により、液体を収容している液体容器の物理量を計測する店側物理量計測ステップと、前記店側物理量計測ステップにより計測された物理量を示す情報を含む容器情報をラベルに印刷して前記液体容器に貼り付ける情報出力ステップと、手荷物検査所に設置された物理量計測部により、前記液体容器の物理量を計測する検査側物理量計測ステップと、前記液体容器に貼られている前記ラベルから前記容器情報を読み取る情報読取ステップと、前記検査側物理量計測ステップにより計測された前記液体容器の物理量と前記情報読取ステップにより読み取られた前記容器情報により示される物理量とが一致するか否かを判断する容器情報判断ステップとを備えるセキュリティチェック方法が提供される。
【0015】
本発明の第3の形態においては、液体を収容している液体容器の誘電率を計測する装置において、前記液体容器の高さ方向に沿って複数個所で誘電率を計測する。また、本発明の第4の形態においては、液体を収容している液体容器の熱伝導率を計測する装置において、前記液体容器の高さ方向に沿って複数個所で熱伝導率を計測する。
【0016】
本発明の第5の形態においては、液体を収容している液体容器の質量を計測する質量計測部と、前記液体容器の売買を記録するキャッシュレジスターと、前記質量計測部により計測された質量を示す情報および前記キャッシュレジスターによる売買の記録を含む容器情報をラベルに印刷して出力する情報出力部と、を有する容器情報出力装置が提供される。
【0017】
なお、上記の発明の概要は、発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、発明の実施の形態を通じて発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0019】
図1は、本実施形態のセキュリティシステムの一例としての空港セキュリティシステム100が用いられる複数の空港10、20、30を模式的に説明する模式図である。以下の説明において、旅行者が出発国の空港10から経由国の空港20で乗り継ぎをして目的国の空港30まで飛行機で移動するものとする。
【0020】
空港10の出国ゲート12には手荷物検査所14が設けられ、機内に持ち込む手荷物が検査される。空港10において出国ゲート12よりも飛行機の搭乗口側の領域はクリーンエリアと呼ばれ、当該領域に免税店16が配される。空港20においても同様に、手荷物検査所22が設けられ、機内に持ち込む手荷物が検査される。また、空港30においては入国審査所32を通過することにより、目的国に入国する。
【0021】
ここで、旅行者が免税店16において、酒類、化粧品等の液体容器110を空港10の免税店16で購入して、空港20を経由して空港30に持ち込むとする。この場合に、経由国の空港20は、液体容器110が他国から持ち込まれているので、改めて手荷物検査所22において検査をする。しかしながら、液体容器110は目的国で消費されるおみやげ等であることが多く、手荷物検査所22において開封することができない。また、液体容器110を開封せずに液体が危険物であるかどうかを判定することは難しく、また、判定することができるとしても時間がかかる。よって、このような場合に一律に他国から持ち込まれた液体容器110を一律に没収する空港もあり、旅行者にとって不便である。以下、液体容器110という場合には内部に収容された液体も含むことを意味し、液体を含まないことを意味する場合には容器本体という。また、免税店16は、店舗の一例である。
【0022】
そこで、本実施形態の空港セキュリティシステム100は、空港20に持ち込まれた液体容器110が免税店16で購入された真正な商品であるかどうかを判断して、真正な商品であれば持込を許可することを目的とする。当該空港セキュリティシステム100は、空港10の免税店16に設置された容器情報出力装置200と、空港20の手荷物検査所22に設置された容器情報検査装置300とを備える。容器情報出力装置200は、液体容器110の質量等の物理量を計測し、当該物理量の情報を含む、液体容器110に貼り付けるラベル120を出力する。容器情報検査装置300は、液体容器110の当該物理量を計測し、液体容器110に貼り付けられたラベル120の情報と、計測により得られた当該液体容器110の物理量とを比較する。これにより、空港20において、液体容器110が免税店16で購入された真正の商品であるか否かを判断し、真正な商品であったら、危険物であるかどうかの判定をすることなく、機内への持ち込みを許可することができる。
【0023】
図2は、容器情報出力装置200の機能を説明する機能ブロック図である。図2に示すように、容器情報出力装置200は、質量計測部210、誘電率計測部220、熱伝導率計測部240、情報出力部260およびキャッシュレジスター270を有する。なお図2は空間的な配置を示したものではなく、容器情報出力装置200において、質量、誘電率および熱伝導率を計測する領域がそれぞれ設けられ、液体容器110が配された領域に対応して状態で質量、誘電率または熱伝導率が計測されてもよい。また、質量計測部210、誘電率計測部220および熱伝導率計測部240はそれぞれ、物理量計測部の一例である。これらに代えて、または、加えて、物理量計測部がX照射による透過画像等の他の物理量を計測してもよい。
【0024】
図3は、容器情報出力装置200の動作(S10)を示すフローチャートである。上記図2とともに当該図3を用いて、容器情報出力装置200の動作を説明する。
【0025】
まず、空港10の免税店16において旅行者が液体容器110を購入する場合に、キャッシュレジスター270は、免税店16の販売員から液体容器110の金額等、売買に用いる情報の入力を取得して記憶する(S100)。この場合に、キャッシュレジスター270は、液体容器110に取り付けられているバーコードから液体容器110を識別する液体容器IDを取得する。この液体容器IDは、当該商品の識別番号、例えば、JANコード等であってもよい。これに加えて、キャッシュレジスター270は、液体容器110を購入する旅行者のパスポート番号、フライト番号、当該免税店16を識別する免税店IDを取得する。次いで、誘電率計測部220は、液体容器110の質量を計測する(S110)。
【0026】
さらに、容器情報出力装置200は、免税店16の販売員から液体容器110の誘電率を計測する指示を受け付けたかどうかを判断する(S120)。ここで、液体容器110の容器本体がペットボトル、ガラス等の誘電体の場合には誘電率を計測する指示を入力することが好ましく、当該容器本体が金属製のカン等の導電体の場合には誘電率を計測する指示を入力しないことが好ましい。
【0027】
ステップS120において、液体容器110の誘電率を計測する指示を受け付けた場合に(S120:Yes)、誘電率計測部220は、液体容器110の誘電率を計測する。ここで、誘電率計測部220は、液体容器110に近接して液体容器110の外部に配されたコンデンサ222を有する。コンデンサ222に電荷が蓄積されるときにコンデンサ222の外部には漏れ電界が発生するが、この漏れ電界が液体容器110の液体を貫くことにより、当該液体に応じてコンデンサ222の容量が決まる。よって、誘電率計測部220は、コンデンサ222に既知の電圧を掛けたときに蓄積される電荷を計測することにより、コンデンサ222の容量を算出し、当該容量に基づいて液体容器110の誘電率を算出する。また、誘電率計測部220は、電荷を計測することに換えて、コンデンサ222の容量が変化するとその発振周波数が変化する発振回路を用いて、当該発振回路の発振周波数を計測することにより、液体容器110の誘電率を算出してもよい。
【0028】
次に、情報出力部260は、キャッシュレジスター270で取得された上記情報、質量計測部210で計測された質量を示す情報、および、誘電率計測部220で計測された誘電率を示す情報を、容器情報として取得し、これらの情報を暗号化する(S140)。この場合に、情報出力部260は、容器情報をバーコード、QRコード等、ラベル120に印刷するための所定のフォーマットに暗号化してもよいし、当該容器情報を例えば公開鍵暗号方法等の他の暗号化方法で暗号化した後に、さらに、ラベル120に印刷するための所定のフォーマットに暗号化してもよい。なおこの場合に、容器情報は質量および誘電率を示す情報を含むが、熱伝導率を示す情報はNULLである。また、容器情報には、キャッシュレジスター270による販売日時も含まれることが好ましい。
【0029】
さらに、情報出力部260は、ステップS140に暗号化した容器情報をラベル120に印刷することにより出力し(S150)、免税店16の販売員がラベル120を液体容器110に貼り付ける(S160)。この場合に、情報出力部260は、容器情報を、ステップS140で用いた所定のフォーマットで印刷する。図2に示す例において、情報出力部260は容器情報をQRコード122で印刷する。ラベル120は印刷面の裏面に粘着剤が設けられ、液体容器110に貼り付けられる。ここで、ラベル120には貼り替え防止処理がなされていることが好ましい。貼り替え防止処理の一例として、印刷面に複数のハーフカットを設けることが挙げられる。
【0030】
また、情報出力部260は、目視により読み取れる情報をあわせてラベル120に印刷してもよい。図2に示す例においては、空港10を示すアルファベット略号が印刷されている。これにより、自国内の移動については、液体容器110のチェックを省略することもできる。
【0031】
上記ステップS120において、液体容器110の誘電率を計測する指示を受け付けなかった場合に(S120:No)、容器情報出力装置200は、免税店16の販売員から液体容器110の熱伝導率を計測する指示を受け付けたかどうかを判断する(S170)。ここで、液体容器110の容器本体が金属製のカン等、熱伝導率が高い場合には熱伝導率を計測する指示を入力することが好ましく、当該容器本体がペットボトル、ガラス等、熱伝導率が低い場合には熱伝導率を計測する指示を入力しないことが好ましい。
【0032】
ステップS170において、液体容器110の熱伝導率を計測する指示を受け付けた場合に(S170:Yes)、熱伝導率計測部240は、液体容器110の熱伝導率を計測する(S180)。ここで、熱伝導率計測部240は、互いに間隔を置いて隣接された熱源242および温度センサ252を有する。空港セキュリティシステム100の熱伝導率を計測する場合に、まず、温度センサ252は、熱源242を加熱しない状態での温度を計測する。次に、熱源242に電力を供給して加熱してから所定の時間後に、温度センサ252で温度を計測する。ここで、容器本体に与えられた熱量は、容器本体内の液体の熱伝導率に応じた速さで拡散される。よって、上記温度差は、容器本体内の液体の熱伝導率によって定まる。よって、熱伝導率計測部240は、これらの温度差に基づいて、熱伝導率を算出する。ステップS180の次に、容器情報出力装置200は上記ステップS140に進む。この場合には、キャッシュレジスター270は、容器情報として質量および熱伝導率を示す情報を含むが、誘電率を示す情報はNULLである。
【0033】
また、上記ステップS170において、液体容器110の熱伝導率を計測する指示を受け付けなかった場合に(S170:No)、容器情報出力装置200は、ステップS140に進む。この場合には、容器情報は質量を示す情報を含むが、誘電率および熱伝導率を示す情報をNULLとする。
【0034】
以上により、容器情報出力装置200の動作(S10)が終了する。なお、ステップS130およびS180において、それぞれ計測された誘電率または熱伝導率に基づいて、液体容器110に収容されている液体が危険物であるかどうかがさらに判断されてもよい。この場合に、危険物と判断された場合にはその旨が警告され、ラベルの印刷が中止されることが好ましい。
【0035】
図4は、容器情報検査装置300の機能を説明する機能ブロック図である。図4に示すように、容器情報検査装置300は、質量計測部310、誘電率計測部320、熱伝導率計測部340、情報読取部360、容器情報判断部370、表示部380および容器情報格納部400を有する。ここで、質量計測部310、誘電率計測部320および熱伝導率計測部340はそれぞれ、物理量計測部の一例である。これらに代えて、または、加えて、物理量計測部が容器情報出力装置200にて計測される他の物理量に対応した物理量を計測してもよい。
【0036】
図5は、容器情報格納部400に格納される情報の一例を示す。容器情報格納部400は、液体容器IDに対応づけて、液体容器110の質量を示す情報を格納する。容器情報格納部400は、さらに、書き込み日時、および、質量以外の容器情報を格納してもよい。図5に示す例においては、質量以外の容器情報として、免税店IDが格納されている。
【0037】
この容器情報格納部400は、個々の容器情報検査装置300に設けられてもよいが、複数の容器情報検査装置300で共用されてもよい。この場合に、個々の容器情報検査装置300は、ネットワークを介して容器情報格納部400との間で情報を授受する。例えば、容器情報格納部400は、同じ空港内の複数の容器情報検査装置300、同じ国内の複数の容器情報検査装置300で共用されてもよい。
【0038】
図6は、容器情報検査装置300の動作(S20)を示すフローチャートである。上記図4、図5とともに当該図6を用いて、容器情報検査装置300の動作を説明する。
【0039】
まず、空港20の手荷物検査所22に液体容器110が持ち込まれた場合に、情報読取部360は、液体容器110に貼り付けられたラベル120のQRコード122から容器情報を読み取る(S200)。さらに、情報読取部360は、読み取った情報を復号することにより、容器情報に含まれる質量を示す情報等を取得する(S202)。次いで、質量計測部310は、液体容器110の質量を計測する(S210)。なお、情報読取部360は、ステップS202において取得された情報に含まれる販売日時と、当該液体容器110が手荷物検査所22に持ち込まれた日時とを比較して、例えば数日等、所定の時間以上離れていたら、エラーとしてその旨を表示してもよい。
【0040】
さらに、容器情報判断部370は、質量計測部310により計測された液体容器110の質量と情報読取部360により読み取られた容器情報により示される質量とが一致するか否かを判断する(S220)。ここで容器情報判断部370は、一致を判断する場合に、質量計測部310により計測された質量と容器情報により示される質量とが有効桁数まで同一であるか否かにより判断してもよいが、誤差を考慮して、これらの質量の差が予め設定された範囲内にあるか否かにより判断してもよい。以下の一致の判断についても同様である。
【0041】
ステップS220において、質量計測部310により計測された液体容器110の質量と情報読取部360により読み取られた容器情報により示される質量とが一致しない場合に(S220:No)、容器情報判断部370はその旨を出力する(S230)。すなわち、これらの質量が一致しないのは、液体容器110の中身の液体が入れ替えられたか、ラベル120が貼りかえられたとして、容器情報判断部370は警告を出力する。この場合に、容器情報判断部370は、表示部380において警告を示す赤色のLEDを点灯させてもよいし、警告を示す音声を発してもよい。
【0042】
一方、ステップS220において、質量計測部310により計測された質量と情報読取部360により読み取られた質量とが一致した場合に(S220:Yes)、容器情報判断部370は、情報読取部360により読み取られた容器情報に誘電率を示す情報が含まれているか否かを判断する(S240)。この場合に、容器情報判断部370は、容器情報において誘電率がNULLであった場合には誘電率を示す情報が含まれていないと判断し、NULL以外の値の場合には誘電率を示す情報が含まれていると判断する。
【0043】
ステップS240において、容器情報に誘電率を示す情報が含まれている場合に(S240:Yes)、誘電率計測部320は、液体容器110の誘電率を計測する(S250)。ここで、誘電率計測部320およびコンデンサ322の構成および作用は、容器情報出力装置200の誘電率計測部220およびコンデンサ222と同一であるので、説明を省略する。
【0044】
次に、容器情報判断部370は、誘電率計測部320により計測された液体容器110の誘電率と情報読取部360により読み取られた容器情報により示される誘電率とが一致するか否かを判断する(S260)。誘電率計測部320により計測された誘電率と情報読取部360により読み取られた誘電率とが一致しない場合に(S260:No)、容器情報判断部370はその旨を出力する(S230)。
【0045】
ステップS260において、誘電率計測部320により計測された誘電率と情報読取部360により読み取られた誘電率とが一致する場合に(S260:Yes)、容器情報判断部370は、情報読取部360から読み取られた容器情報に含まれる液体容器IDに対応付けて容器情報格納部400に格納された質量を示す情報を読み出す(S270)。ステップS270により容器情報格納部400から質量を示す情報が読み出されなかった場合に(S280:No)、ステップS220およびS260で質量および誘電率がそれぞれ一致したので、容器情報判断部370はその旨を出力する(S290)。すなわち、液体容器110は免税店16で購入された真性品であるとして、容器情報判断部370は持ち込み許可を出力する。この場合に、容器情報判断部370は、表示部380において持ち込み許可を示す緑色のLEDを点灯させてもよいし、許可を示す音声を発してもよい。さらに、容器情報判断部370は、情報読取部360により読み取られた液体容器IDに対応付けて質量を示す情報を容器情報格納部400に書き込む(S300)。
【0046】
一方、ステップS270により容器情報格納部400から質量を示す情報が読み出された場合に(S280:Yes)、容器情報判断部370は、読み出した情報に示される質量と質量計測部310により計測された質量とが一致するか否かをさらに判断する(S310)。この場合に、容器情報判断部370は、液体容器IDに対応付けて複数の質量が容器情報格納部400から読み出された場合には、それらの統計値を用いる。統計値の一例は平均値である。さらに、容器情報判断部370は、一致を判断する場合に、質量計測部310により計測された質量が当該平均値に対して予め設定された範囲内にあるかどうかを判断するのに代えて、これらの質量が作る分布に基づいて、質量計測部310により計測された質量が当該分布のどこに位置するかに基づいて一致を判断してもよい。この場合に、容器情報判断部370は、当該液体容器IDに対応付けて容器情報格納部400に格納されている質量の情報の個数が所定数を超えた場合に、前者の判断基準から後者の判断基準に切り替えてもよい。
【0047】
ステップS310において、読み出した情報に示される質量と質量計測部310により計測された質量とが一致しない場合に(S310:No)、容器情報検査装置300はステップS230へ進む。一方、ステップS310において、読み出した情報に示される質量と質量計測部310により計測された質量とが一致した場合に(S310:Yes)、容器情報検査装置300はステップS290へ進む。
【0048】
また、ステップS240において、容器情報に誘電率を示す情報が含まれていない場合に(S240:No)、容器情報判断部370は、容器情報に熱伝導率を示す情報が含まれているか否かを判断する(S320)。ステップS320において、容器情報に熱伝導率を示す情報が含まれている場合に(S320:Yes)、熱伝導率計測部340は、液体容器110の熱伝導率を計測する(S330)。ここで、熱伝導率計測部340、熱源342および温度センサ352の構成および作用は、容器情報出力装置200の熱伝導率計測部240、熱源242および温度センサ252と同一であるので、説明を省略する。
【0049】
次に、容器情報判断部370は、熱伝導率計測部340により計測された液体容器110の熱伝導率と情報読取部360により読み取られた容器情報により示される熱伝導率とが一致するか否かを判断する(S340)。熱伝導率計測部340により計測された熱伝導率と情報読取部360により読み取られた熱伝導率とが一致しない場合に(S340:No)、容器情報検査装置300はステップS230へ進む。一方、熱伝導率計測部340により計測された熱伝導率と情報読取部360により読み取られた熱伝導率とが一致した場合に(S340:Yes)、容器情報検査装置300はステップS270へ進む。
【0050】
また、ステップS320において、容器情報に熱伝導率を示す情報が含まれていない場合に(S320:No)、容器情報検査装置300はステップS270へ進む。なおこの場合には、質量、誘電率および熱伝導率の三つのうち、質量の一致しか確認されていない。よって、ステップS290において、容器情報判断部370は、質量、誘電率および熱伝導率の三つのうちの二つの一致が確認された場合とは異なる出力をしてもよい。異なる出力の一例として、容器情報判断部370は、表示部380において黄色のLEDを点灯してもよい。
【0051】
以上、本実施形態によれば、空港10の免税店16の容器情報出力装置200において計測した液体容器110の質量等を空港20の容器情報検査装置300で確認することにより、空港30に持ち込まれた液体容器110が免税店16で購入された真正品であるかどうかを判断することができる。よって、液体容器110が危険物でないことを迅速かつ簡易に判断し、持込の可否を判断することができる。特に、液体容器110に収容されている液体自体を特定しなくてもよいので、より迅速に判断することができる。
【0052】
なお、ステップS260およびS260において、計測による値と容器情報による値とが一致しない場合に、それぞれ計測された誘電率または熱伝導率に基づいて、液体容器110に収容されている液体が危険物であるかどうかがさらに判断されてもよい。この場合に、当該液体容器110が危険物と判断された場合には、その旨が警告されることが好ましい。また、ステップS240およびS320において、それぞれ誘電率および熱伝導率の情報が読み出された場合にそれらの計測を容器情報検査装置300のユーザに促すべく、それぞれの情報が読み出された旨を表示部380に表示してもよい。
【0053】
図7は、容器情報出力装置200の他の例を示す。図7の容器情報出力装置200において、図2の容器情報出力装置200と同一の構成および動作については、説明を省略する。
【0054】
図7の容器情報出力装置200は、傾斜しており、液体容器110の側面が載置される容器側面支持台232と、容器側面支持台232の下方に配され、液体容器110の底面を指示する容器底面支持部234と、誘電率計測部220と、当該誘電率計測部220に連結された三つのコンデンサ222、224、226とを有する。三つのコンデンサ222、224、226は、容器側面支持台232に沿って、すなわち液体容器110の側面の高さ方向に沿って配される。これにより、誘電率計測部220は、液体容器110の高さ方向に沿って三箇所で誘電率を計測する。よって、異なる比重の液体を液体容器110に収容している場合に、その旨を検知することができる。なお、図7に示す例では高さ方向の三箇所で計測しているが、高さ方向二箇所で計測してもよいし、四箇所以上で計測してもよい。
【0055】
図7の容器情報出力装置200において、誘電率計測部220は、測定個所を示す情報に対応付けて、当該測定個所の誘電率を情報出力部260に通知してもよい。この場合に、情報出力部260は、測定個所を示す情報に対応付けて、当該測定個所の誘電率を示す情報をQRコード122に出力してもよい。
【0056】
また、図7において、容器情報出力装置200の構成を説明したが、容器情報検査装置300においても、図7に示すように、液体容器110の高さ方向の複数個所で誘電率を計測してもよい。この場合に、容器情報検査装置300の情報読取部360が測定個所を示す情報に対応付けられた誘電率をQRコード122から読み出したときには、対応する測定個所において容器情報検査装置300での実測値とQRコード122から読み出した値とを比較することが好ましい。
【0057】
さらに、図7において、誘電率計測部220の測定個所について説明したが、これを熱伝導率計測部240の測定個所に応用してもよい。例えば、容器情報出力装置200において、熱源242および温度センサ252の組を図7に対応する三箇所に配してもよい。これにより、熱伝導率計測部240は、液体容器110の高さ方向に沿って三箇所で熱伝導率を計測することができる。この場合に、隣接する温度センサ252は、間に一つ配された熱源242を共用してもよい。
【0058】
図8は、容器情報出力装置200のさらに他の例を示す。図8の容器情報出力装置200において、図7の容器情報出力装置200と同一の構成および動作については、説明を省略する。
【0059】
図8の容器情報出力装置200において、容器底面支持部234は、容器側面支持台232に沿って上下に移動する。これにより、液体容器110がコンデンサ222、224に対して移動し、すなわち、液体容器110とコンデンサ222等とが相対的に移動し、液体容器110の高さ方向の複数個所で誘電率を計測することができる。
【0060】
なお、図8の例も、容器情報検査装置300の誘電率計測部320、容器情報出力装置200の熱伝導率計測部240および容器情報検査装置300の熱伝導率計測部340に適用することができる。また、図8ではコンデンサ222等を固定して容器底面支持部234を移動したが、これに代えて、容器底面支持部234を固定してコンデンサ222等を移動してもよい。
【0061】
以上、本実施形態によれば、空港30に持ち込まれた液体容器110が免税店16で購入された真正品であるかどうかを判断することができる。よって、液体容器110が危険物でないことを迅速かつ簡易に判断し、持込の可否を判断することができる。
【0062】
上記実施形態として空港セキュリティシステム100を説明したが、当該システムは空港以外のセキュリティに用いることができる。例えば、当該システムは、他の交通機関またはイベント会場の入場におけるセキュリティに用いることができる。
【0063】
また、上記物理量の一致を判断することに加えて、液体容器110から読み取られた液体容器IDと、当該液体容器110を持ち込んだ旅行者が持っているレシートから読み取られた液体容器IDとの一致を判断してもよい。この場合には、容器情報出力装置200の情報出力部260は、ステップS150においてラベル120を印刷するのに加えて、当該ラベル120に記載される情報をレシートに印刷する。これにより、セキュリティを高めることができる。
【0064】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0065】
【図1】本実施形態の空港セキュリティシステム100が用いられる複数の空港10、20、30を模式的に説明する模式図である。
【図2】容器情報出力装置200の機能を説明する機能ブロック図である。
【図3】容器情報出力装置200の動作(S10)を示すフローチャートである。
【図4】容器情報検査装置300の機能を説明する機能ブロック図である。
【図5】容器情報格納部400に格納される情報の一例を示す。
【図6】容器情報検査装置300の動作(S20)を示すフローチャートである。
【図7】容器情報出力装置200の他の例を示す。
【図8】容器情報出力装置200のさらに他の例を示す。
【符号の説明】
【0066】
10 空港、12 出国ゲート、14 手荷物検査所、16 免税店、20 空港、22 手荷物検査所、30 空港、32 入国審査所、100 空港セキュリティシステム、110 液体容器、120 ラベル、122 QRコード、200 容器情報出力装置、210 質量計測部、220 誘電率計測部、222 コンデンサ、224 コンデンサ、226 コンデンサ、232 容器側面支持台、234 容器底面支持部、240 熱伝導率計測部、242 熱源、252 温度センサ、260 情報出力部、270 キャッシュレジスター、300 容器情報検査装置、310 質量計測部、320 誘電率計測部、322 コンデンサ、340 熱伝導率計測部、342 熱源、352 温度センサ
360 情報読取部、370 容器情報判断部、380 表示部、400 容器情報格納部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体を収容している液体容器の物理量を計測する物理量計測部、および、前記物理量計測部により計測された物理量を示す情報を含む容器情報をラベルに印刷して出力する情報出力部を有し、店舗に設置される容器情報出力装置と、
前記液体容器の前記物理量を計測する物理量計測部、前記液体容器に貼られている前記ラベルから前記容器情報を読み取る情報読取部、および、前記物理量計測部により計測された前記液体容器の前記物理量と前記情報読取部により読み取られた前記容器情報により示される物理量とが一致するか否かを判断して出力する容器情報判断部を有し、手荷物検査所に設置される容器情報検査装置と
を備えるセキュリティシステム。
【請求項2】
前記情報出力部は、前記容器情報を暗号化して前記ラベルに印刷し、
前記情報読取部は、前記ラベルから読み取った前記容器情報を復号することにより前記容器情報により示される物理量を取得する請求項1に記載のセキュリティシステム。
【請求項3】
前記液体容器を識別する液体容器識別情報に対応づけて、前記液体容器の物理量を示す情報を格納する容器情報格納部をさら備え、
前記情報出力部は、前記容器情報として前記液体容器識別情報をさらに前記ラベルに印刷し、
前記容器情報判断部は、前記物理量計測部により計測された前記液体容器の物理量と前記情報読取部により読み取られた前記容器情報により示される物理量とが一致した場合に、前記情報読取部により読み取られた前記液体容器識別情報に対応付けて前記物理量を示す情報を前記容器情報格納部に書き込み、
前記容器情報判断部は、前記情報読取部から容器情報が新たに読み取られた場合に、前記容器情報に含まれる前記液体容器識別情報に対応付けて前記容器情報格納部に格納された物理量を示す情報を読み出し、読み出した情報に示される物理量と前記物理量計測部により計測された物理量とが一致するか否かをさらに判断する請求項1または2に記載のセキュリティシステム。
【請求項4】
複数の前記容器情報検査装置が、ネットワークを介して一の前記容器情報格納部を共用する請求項3に記載のセキュリティシステム。
【請求項5】
前記容器情報出力装置および前記容器情報判断部の前記物理量計測部は、前記物理量として前記液体容器の質量を計測する質量計測部を有する請求項1から4のいずれかに記載のセキュリティシステム。
【請求項6】
前記容器情報出力装置の前記物理量計測部は、前記液体容器の誘電率を計測する誘電率計測部をさらに有し、
前記情報出力部は、さらに、前記誘電率計測部により計測された誘電率を示す情報を前記ラベルに印刷し、
前記容器情報検査装置の前記物理量計測部は、前記液体容器の誘電率を計測する誘電率計測部をさらに有し、
前記容器情報判断部は、さらに、前記誘電率計測部により計測された前記液体容器の誘電率と前記情報読取部により読み取られた前記容器情報により示される誘電率とが一致するか否かを判断して出力する請求項5に記載のセキュリティシステム。
【請求項7】
前記容器情報出力装置および容器情報検査装置の前記誘電率計測部は、前記液体容器の高さ方向に沿って複数個所で誘電率を計測する請求項6に記載のセキュリティシステム。
【請求項8】
前記容器情報出力装置および容器情報検査装置の前記誘電率計測部は、前記液体容器の高さ方向に沿って相対的に移動するセンサにより複数個所で誘電率を計測する請求項7に記載のセキュリティシステム。
【請求項9】
前記容器情報出力装置の前記物理量計測部は、前記液体容器の熱伝導率を計測する熱伝導率計測部をさらに有し、
前記情報出力部は、さらに、前記熱伝導率計測部により計測された熱伝導率を示す情報を前記ラベルに印刷し、
前記容器情報検査装置の前記物理量計測部は、前記液体容器の熱伝導率を計測する熱伝導率計測部をさらに有し、
前記容器情報判断部は、さらに、前記熱伝導率計測部により計測された前記液体容器の熱伝導率と前記情報読取部により読み取られた前記容器情報により示される熱伝導率とが一致するか否かを判断して出力する請求項5から8のいずれかに記載のセキュリティシステム。
【請求項10】
前記容器情報出力装置および容器情報検査装置の前記熱伝導率計測部は、前記液体容器の高さ方向に沿って複数個所で熱伝導率を計測する請求項9に記載のセキュリティシステム。
【請求項11】
前記容器情報出力装置および容器情報検査装置の前記熱伝導率計測部は、前記液体容器の高さ方向に沿って相対的に移動するセンサにより複数個所で熱伝導率を計測する請求項10に記載のセキュリティシステム。
【請求項12】
前記容器情報出力装置は、前記液体容器の売買を記録するキャッシュレジスターをさらに有する請求項1から11のいずれかに記載のセキュリティシステム。
【請求項13】
店舗に設置された物理量計測部により、液体を収容している液体容器の物理量を計測する店側物理量計測ステップと、
前記店側物理量計測ステップにより計測された物理量を示す情報を含む容器情報をラベルに印刷して前記液体容器に貼り付ける情報出力ステップと、
手荷物検査所に設置された物理量計測部により、前記液体容器の物理量を計測する検査側物理量計測ステップと、
前記液体容器に貼られている前記ラベルから前記容器情報を読み取る情報読取ステップと、
前記検査側物理量計測ステップにより計測された前記液体容器の物理量と前記情報読取ステップにより読み取られた前記容器情報により示される物理量とが一致するか否かを判断する容器情報判断ステップと
を備えるセキュリティチェック方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−251828(P2009−251828A)
【公開日】平成21年10月29日(2009.10.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−97541(P2008−97541)
【出願日】平成20年4月3日(2008.4.3)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.QRコード
【出願人】(000220000)東京ガス・エンジニアリング株式会社 (15)
【Fターム(参考)】