説明

セキュリティシステム

【課題】従来に増してセキュリティ性を向上することが可能なセキュリティシステムを提供すること。
【解決手段】セキュリティシステム1は、車内に設けられる乱数発生器2と、その乱数発生器2で生成され、また、同器2に表示された乱数を撮影するカメラ機能の付いた携帯電話3と、その携帯電話3からの送信情報を解析し、その解析の結果を車両制御に反映させる管理センター4とを備える。管理センター4は、携帯電話3を通じて取得した乱数が基準乱数に一致したとき、ドア錠の解錠命令を発行する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、認証を経て制御対象物に対する作動制御を許容するセキュリティシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯電話機(以下、単に携帯電話と称する。)が急速に普及し、車両に搭乗する者は携帯電話を所持しているのが一般的である。そこで、車両用のセキュリティシステムにおいて、携帯電話を車両キーとして利用する技術も提案されている。例えば、特許文献1に開示されたものでは、携帯電話のID番号が正しい場合にドアロックが解除され、特許文献2に開示されたものでは、携帯電話が車両に接続されていることを条件として同携帯電話が有するユーザIDの照合が実施され、照合が一致した場合にエンジンの始動が許可される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−120097号公報
【特許文献2】特開2003−137070号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1等による技術では、携帯電話のID番号或いはユーザID等といった、いわば固定されたデータが基準データと照合される態様で認証がなされるので、基準データに一致するデータを獲得した第三者により作動制御が実施されてしまう虞があり、また、携帯電話を獲得した第三者により作動制御が実施されてしまう虞があり、セキュリティ性の面で改良の余地があった。
【0005】
本発明は、このような問題点に着目してなされたものであって、その目的は、従来に増してセキュリティ性を向上することが可能なセキュリティシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、認証を経て制御対象物に対する作動制御を許容するセキュリティシステムにおいて、前記制御対象物に隣接する形で設けられ、乱数を生成する乱数発生器と、前記乱数発生器で生成された乱数に関するデータを送信する携帯端末と、前記乱数発生器で生成された乱数を前記携帯端末を介して取得して基準乱数との照合による認証を行い、その認証で照合が一致した場合に前記制御対象物に対する作動制御を許容する管理センターとを備えることをその要旨としている。
【0007】
同構成によると、作動制御が許容されるために必要な認証に乱数が用いられるので、固定のデータが照合に掛けられる構成との比較において、第三者による作動制御が抑制される。また、携帯端末を介して管理センターで認証するため、携帯端末を獲得した第三者と制御対象物との間のみで認証が完結してしまうこともない。従って、従来に増してセキュリティ性を向上することができる。尚、乱数発生器は、例えば、車両のドア錠のような制御対象物に隣接する形で車内に設けられるので、ユーザが車両キーとして所持する携帯電話等に乱数発生器が設けられる構成との比較において、管理センターでの認証で照合が一致する乱数の第三者による獲得が困難となる。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のセキュリティシステムにおいて、前記携帯端末は、乱数に関するデータとともに、自端末に個別に設定された端末情報を前記管理センターに送信し、前記管理センターには、制御対象物のオーナによって所持される携帯端末の端末情報が登録され、同管理センターは、前記携帯端末からの送信情報に含まれる端末情報が自センターに登録された端末情報であることを条件として、前記送信情報に含まれるデータから把握される乱数が基準乱数と一致した場合に前記制御対象物に対する作動制御を許容することをその要旨としている。
【0009】
同構成によると、作動制御が許容されるためには、基準乱数に一致する乱数と、管理センターに登録された端末情報が必要である。このため、乱数発生器で生成された乱数に関するデータが第三者の携帯端末から管理センターに送信されたところで、作動制御は許容されない。むしろ、こうしたことが第三者により実施された場合には、この第三者の携帯端末の端末情報が管理センターに送信されることとなり、この者の特定に繋がる。従って、こうした意味でもセキュリティ性を向上することができる。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のセキュリティシステムにおいて、前記乱数発生器は、自器に個別に設定された識別情報に対して、時刻を関数とする演算を実施することで乱数を生成し、前記管理センターには、制御対象物に個別に設定された対象物情報に関連付けする形で、その制御対象物に隣接して設けられる乱数発生器の識別情報及び当該制御対象物のオーナによって所持される携帯端末の端末情報が登録され、同管理センターは、前記携帯端末からの送信情報に含まれる端末情報が自センターに登録された端末情報であるとき、その端末情報に関連付けされた識別情報に対して、時刻を関数とする演算を実施することで基準乱数を生成し、前記携帯端末を通じて取得した乱数と自センターで演算した基準乱数とが一致したとき、その一致した基準乱数を演算する際に用いた識別情報に関連付けされている対象物情報から把握される制御対象物について作動制御を許容することをその要旨としている。
【0011】
同構成によると、乱数発生器の識別情報を共有することで、時刻の同期を前提として、各演算される乱数が一致する。このため、時刻毎の乱数といった膨大なデータを記憶する必要がなく、管理センターに必要なメモリ容量を小さくすることができる。
【0012】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載のセキュリティシステムにおいて、前記乱数発生器は、乱数を表示する表示機能を備え、前記携帯端末は、前記乱数発生器に表示された乱数を撮影するカメラ機能を備え、前記管理センターは、前記携帯端末で撮影された乱数に関する画像データを取得して基準乱数との照合による認証を行うことをその要旨としている。
【0013】
同構成によると、乱数が管理センターで取得されるようにするに際し、ユーザは携帯端末での撮影を実施すればよい。このため、セキュリティ性の向上を目指して複雑な乱数が用いられる場合でも、それに関する画像データを管理センターに送ることで、当該乱数が比較的簡単にしかも確実に管理センターで取得されるようになる。従って、セキュリティ性を考慮しつつ、利便性を向上することができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明は、以上のように構成されているため、次のような効果を奏する。
本発明によれば、従来に増してセキュリティ性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明に係るセキュリティシステムを車両用のセキュリティシステムに具体化した一実施形態について、そのセキュリティシステムの構成及び動作を示す説明図。
【図2】乱数発生器及び管理センターで乱数が演算される様子を示す概念図。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明に係るセキュリティシステムを車両用のセキュリティシステムに具体化した一実施形態について説明する。
図1に示すように、セキュリティシステム1は、車内に設けられる乱数発生器2と、その乱数発生器2で生成され、また、同器2に表示された乱数を撮影するカメラ機能の付いた携帯電話3と、その携帯電話3からの送信情報を解析し、その解析の結果を車両制御に反映させる管理センター4とを備える。
【0017】
前記乱数発生器2は、自器に表示された乱数をドアウインドウ越しに車両外部から撮影できるよう、例えば、ドア錠に隣接する位置に後付けされる。乱数発生器2は、自器に個別に設定された識別コードに対して、時刻を関数とする演算を実施することで乱数を生成し、例えば、分単位で、すなわち1分毎に新たな乱数を生成し、その乱数の表示を更新する。
【0018】
尚、このように乱数発生器2で乱数が生成される一方で、管理センター4でも、乱数発生器2の識別コードに対して、時刻を関数とする演算が実施されることで基準乱数が生成される(図2参照)。このため、乱数発生器2による乱数と、管理センター4による基準乱数とを照合するといった認証を行い、その認証で照合が一致したことを条件として、乱数発生器2が搭載された車両の制御を許容しようとする場合、両時刻が同期している必要がある。この点を考慮して本実施形態では、乱数発生器2による演算後の乱数に加えて、その乱数を演算する際に用いられた時刻が同器2に併せて表示され、その時刻に関する情報が携帯電話3による撮影を通じて管理センター4で取得されることで両時刻の同期が図られる。
【0019】
前記携帯電話3は、車両オーナ、すなわち正規ユーザによって所持され、自機で撮影された乱数及び時刻に関する画像データとともに、自機に個別に設定された端末IDを管理センター4に送信する。
【0020】
前記管理センター4には、車両に個別に設定された車両IDに関連付けする形で、その車両に搭載されている乱数発生器2の識別コード及び当該車両のオーナによって所持される携帯電話3の端末IDが登録されている。管理センター4は、携帯電話3からの送信情報を受信すると、その情報に含まれる画像データを例えばパターンマッチング等の画像認識の手法を用いて解析することで、携帯電話3を通じて取得した乱数及び時刻を特定する。そして、管理センター4は、前記情報に含まれる端末IDが自センター4に登録された端末IDであるとき、その端末IDに関連付けされた識別コードに対して、上記特定した時刻を関数とする演算を実施することで基準乱数を生成する。そして、管理センター4は、上記取得した乱数と自センターで演算した基準乱数とが一致したとき、その一致した基準乱数を演算する際に用いた識別コードに関連付けされている車両IDを特定し、この車両IDを持つ車両に対して、ドア錠の解錠命令を発行する。
【0021】
そして、このドア錠の解錠命令が、車両5のデータコミュニケーションモジュール(DCM)で受信されると、同モジュール等とともに車内通信ネットワークに接続された解錠装置による制御のもと、当該解錠命令に従ってドアロック(ドア錠)が解錠される。本実施形態においてセキュリティシステム1が適用される車両及び当該車両に搭載されるドア錠等は「制御対象物」に相当する。ちなみに、解錠装置等とともに車内通信ネットワークに接続される照合ECU(Electronic Control Unit)は、ユーザが車両キーとして所持する携帯機(電子キー)について、電気的な照合によるキー認証を行って、照合が一致した場合に、解錠装置による解錠動作を許容する公知の制御ユニットである。
【0022】
以上説明したように、本実施形態によれば、以下の作用効果を奏することができる。
(1)ドア錠の解錠が許容されるために必要な認証に乱数が用いられるので、固定のデータが照合に掛けられる構成との比較において、第三者による解錠が抑制される。また、携帯電話3を介して管理センター4で認証するため、携帯電話3を獲得した第三者と車両との間のみで認証が完結してしまうこともない。従って、従来に増してセキュリティ性を向上することができる。
【0023】
(2)上記(1)の特に乱数を用いたことによる効果について説明すると、固定のデータは獲得のタイミングによらず内容が不変であるので、それを任意のタイミングで獲得できさえすればいつでも認証をパスすることが可能となり、したがって第三者による解錠が許容され易いとも考えられる。これに対して、時間の経過とともに内容の異なるデータ、すなわち乱数を認証に用いることとすれば、特定の乱数を獲得したところで、その乱数でいつでも認証をパスできることにはならず、したがって第三者による解錠を困難なものにできる。
【0024】
(3)乱数発生器2は、ドア錠に隣接する形で車内に設けられるので、ユーザが車両キーとして所持する携帯電話等に乱数発生器が設けられる構成との比較において、管理センター4での認証で照合が一致する乱数の第三者による獲得が困難となる。従って、セキュリティ性の向上に貢献できる。
【0025】
(4)上記(3)について説明すると、携帯電話等の所持品に乱数発生器が内蔵されている場合、当該所持品を獲得することで乱数発生器による乱数生成のメカニズムが比較的簡単に解析されてしまう。これに対して、携帯電話3とは独立する形で乱数発生器2を用意することとすれば、携帯電話3を獲得したところで、乱数発生器2の解析を実施することはできず、したがって第三者による解析を困難なものにできる。
【0026】
(5)ドア錠の解錠が許容されるためには、基準乱数に一致する乱数と、管理センター4に登録された携帯電話3の端末IDが必要である。このため、乱数発生器2で生成された乱数に関するデータが第三者の携帯電話から管理センター4に送信されたところで、ドア錠の解錠は許容されない。むしろ、こうしたことが第三者により実施された場合には、この第三者の携帯電話の端末IDが管理センター4に送信されることとなり、この者の特定に繋がる。従って、こうした意味でもセキュリティ性を向上することができる。
【0027】
(6)上記(5)に関連して、仮にもドアウインドウが割られて乱数発生器2が盗み出されたところで車両の盗難には直結しないので、盗難の意欲が削がれ、したがって盗難抑止力を高めることができる。
【0028】
(7)乱数発生器2の識別コードを共有することで、時刻の同期を前提として、各演算される乱数が一致する。このため、時刻毎の乱数といった膨大なデータを記憶する必要がなく、管理センター4に必要なメモリ容量を小さくすることができる。
【0029】
(8)乱数が管理センター4で取得されるようにするに際し、ユーザは携帯電話3での撮影を実施すればよい。このため、セキュリティ性の向上を目指して複雑な乱数が用いられる場合でも、それに関する画像データを管理センター4に送ることで、当該乱数が比較的簡単にしかも確実に管理センター4で取得されるようになる。従って、セキュリティ性を考慮しつつ、利便性を向上することができる。
【0030】
(9)セキュリティシステム1を車両制御方法として捉えると、次のようになる。すなわち、車内に設けられる乱数発生器2に表示された乱数を携帯電話3のカメラ機能を用いて撮影し、その乱数に関する画像データを管理センター4に送信し、その画像データを管理センター4で解析し、その画像データから把握される乱数が基準乱数と一致したとき、その乱数を生成した乱数発生器が搭載された車両の制御を許容する方法。このように車内に表示された乱数を撮影して画像データを管理センター4に送ることで、車両制御が許容される。従って、近頃は携帯電話3のようなカメラ付きの携帯電話が主流である点を踏まえると、車内に乱数発生器2を設置するだけで比較的簡単に当該方法に倣う車両制御が実現され、後付けが容易なセキュリティシステム1を構築することができる。
【0031】
(10)車両制御が許容されるために必要な条件に、携帯電話3で車内表示を撮影するといった人的動作が含まれている。このように車両近くに携帯電話3の所持者であるユーザが存在していることを条件として、車両制御が許容されることから、中継器を使った不正行為を試みたところで車両制御は許容されず、したがって高いセキュリティ性を得ることができる。
【0032】
尚、前記実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・前記実施形態による構成に倣って、乱数を用いた認証で照合が一致した場合に、ドア錠の解錠のみならず、エンジンの始動等を含む車両制御全般を許容するようにしてもよい。この場合、図1に破線で示すように、車両制御が許容される利用時間帯を関連付けする形で予約リストを作成し、そのリストに従って複数の車両の貸し出しを管理センター4で管理するレンタカーシステム、或いは、1台の車両を複数のユーザが共同で利用するカーシェアリングシステム等を構築することが可能となる。
【0033】
・乱数発生器2及び管理センター4、或いは、乱数発生器2及び携帯電話3及び管理センター4にGPS(global positioning systemの頭文字をとった全世界的な無線測位システム)機能を備えさせる等して、乱数発生器2と管理センター4との間で時刻の同期を図るようにしてもよい。
【0034】
・乱数発生器2について、乱数の生成される時間的な間隔は分単位でなくてもよく、例えば、秒単位或いは時間単位或いは日単位等であってもよい。勿論、5分間隔或いは2時間間隔等といったように任意の時間間隔で乱数が生成され、その乱数の表示が更新されてもよい。尚、乱数の生成される時間間隔を長いものとすると、乱数発生器2と管理センター4との間で時刻を同期させ易く、すなわち演算で用いる時刻に関する許容差が広がるので、正規ユーザによる作動制御が確実に許容されるようになる。一方、乱数の生成される時間間隔を短いものとすると、刻々と乱数が変化することに伴って、第三者による作動制御が確実に阻止されるようになる。
【0035】
・乱数発生器2について、セキュリティ性或いは防水性等を向上できる点で車内に設けられることが望ましいが、携帯電話3のカメラ機能に関する解像度との兼ね合いで、さらに鮮明な撮影画像を得る必要があるならば、乱数発生器2は車両の外側に設けられてもよい。
【0036】
・乱数発生器2は必ずしも表示機能を備える必要はない。例えば、乱数発生器2で生成された乱数が、同器2に有線或いは無線で接続された別体の表示モニターに表示される構成を採用してもよい。この場合、乱数発生器2を任意の場所に設置できるので、これを視認不能に隠すこととすれば、防犯性を高めることができる。
【0037】
・携帯電話3について、撮影及び管理センター4への送信が一つの操作、すなわちワンボタンで実行されるソフトが組み込まれていれば、ユーザの負担が軽減され、利便性が向上する。
【0038】
・カメラ付きの通信端末であれば、携帯端末は携帯電話に限定されない。
・本発明に係るセキュリティシステムは、車両用のセキュリティシステムに限らず、例えば、住宅や店舗といった建物用のセキュリティシステムとして具体化されてもよい。この場合、建物のドア或いは門戸等に乱数発生器2を設置し、その表示を携帯電話3で撮影し、画像データを管理センター4に送信し、それを管理センター4で解析し、乱数が一致した場合に建物内への進入が許容される。
【0039】
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について記載する。
(イ)車内に設けられる乱数発生器に表示された乱数を携帯端末のカメラ機能を用いて撮影し、その乱数に関する画像データを管理センターに送信し、その画像データを管理センターで解析し、その画像データから把握される乱数が基準乱数と一致したとき、その乱数を生成した乱数発生器が搭載された車両の制御を許容する車両制御方法。
【0040】
同構成によると、車内に表示された乱数を撮影して画像データを管理センターに送ることで、車両制御が許容される。従って、近頃はカメラ付きの携帯電話が主流である点を踏まえると、車内に乱数発生器を設置するだけで比較的簡単に当該方法に倣う車両制御が実現され、後付けが容易なセキュリティシステムを構築することができる。
【符号の説明】
【0041】
1…セキュリティシステム、2…乱数発生器、3…携帯電話(携帯端末)、4…管理センター、5…車両(制御対象物)。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
認証を経て制御対象物に対する作動制御を許容するセキュリティシステムにおいて、
前記制御対象物に隣接する形で設けられ、乱数を生成する乱数発生器と、前記乱数発生器で生成された乱数に関するデータを送信する携帯端末と、前記乱数発生器で生成された乱数を前記携帯端末を介して取得して基準乱数との照合による認証を行い、その認証で照合が一致した場合に前記制御対象物に対する作動制御を許容する管理センターとを備える
ことを特徴とするセキュリティシステム。
【請求項2】
請求項1に記載のセキュリティシステムにおいて、
前記携帯端末は、乱数に関するデータとともに、自端末に個別に設定された端末情報を前記管理センターに送信し、
前記管理センターには、制御対象物のオーナによって所持される携帯端末の端末情報が登録され、同管理センターは、前記携帯端末からの送信情報に含まれる端末情報が自センターに登録された端末情報であることを条件として、前記送信情報に含まれるデータから把握される乱数が基準乱数と一致した場合に前記制御対象物に対する作動制御を許容する
ことを特徴とするセキュリティシステム。
【請求項3】
請求項2に記載のセキュリティシステムにおいて、
前記乱数発生器は、自器に個別に設定された識別情報に対して、時刻を関数とする演算を実施することで乱数を生成し、
前記管理センターには、制御対象物に個別に設定された対象物情報に関連付けする形で、その制御対象物に隣接して設けられる乱数発生器の識別情報及び当該制御対象物のオーナによって所持される携帯端末の端末情報が登録され、同管理センターは、前記携帯端末からの送信情報に含まれる端末情報が自センターに登録された端末情報であるとき、その端末情報に関連付けされた識別情報に対して、時刻を関数とする演算を実施することで基準乱数を生成し、前記携帯端末を通じて取得した乱数と自センターで演算した基準乱数とが一致したとき、その一致した基準乱数を演算する際に用いた識別情報に関連付けされている対象物情報から把握される制御対象物について作動制御を許容する
ことを特徴とするセキュリティシステム。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか一項に記載のセキュリティシステムにおいて、
前記乱数発生器は、乱数を表示する表示機能を備え、
前記携帯端末は、前記乱数発生器に表示された乱数を撮影するカメラ機能を備え、
前記管理センターは、前記携帯端末で撮影された乱数に関する画像データを取得して基準乱数との照合による認証を行う
ことを特徴とするセキュリティシステム。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2012−48371(P2012−48371A)
【公開日】平成24年3月8日(2012.3.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−188282(P2010−188282)
【出願日】平成22年8月25日(2010.8.25)
【出願人】(000003551)株式会社東海理化電機製作所 (3,198)
【Fターム(参考)】