説明

チアゾール誘導体

式(I)の化合物ならびにその薬学的に許容しうる塩及びエステル、ここで、R〜Rは、請求項1に記載の意味を有し、これは、医薬組成物の形態で使用できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、FBPアーゼ阻害剤として有用な新規化合物に関する。
【0002】
本発明は、特に、式(I):
【0003】
【化7】

【0004】
(式中、
は、水素、アルキル、シクロアルキル、ハロゲン、ハロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、アラルキル、−S−R、−O−R又はニトロであり;
は、水素、アルキル、シクロアルキル、ハロゲン、ハロアルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシアルキル又はアルコキシカルボニルであるか;あるいは
及びRは、それらが結合している炭素原子と一緒になってアリールを形成し;
は、フェニル、チアゾリル、チオフェニル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジジニル、オキサゾイル又はイソオキサゾイルであり、ここで、フェニル、チアゾリル、チオフェニル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジジニル、オキサゾイル及びイソオキサゾイルは、アルキル、シクロアルキル、アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アリール、アリールオキシ、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルオキシ、アミノ、ニトロ、アルコキシアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルコキシ及びヒドロキシアルコキシから独立に選択される1〜3個の置換基で場合により置換されており;
は、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリルアルキル、アラルキル又はハロアルキルである)
の化合物ならびにその薬学的に許容しうる塩及びエステルに関するが、ただし、R及びRは、同時には双方とも水素ではなく、また、
N−((2−ベンゾチアゾリルアミノ)カルボニル)−4−メチル−ベンゼンスルホンアミド;
N−((2−ベンゾチアゾリルアミノ)カルボニル)−2−メチル−ベンゼンスルホンアミド;
N−(((5,6−ジメチル−2−ベンゾチアゾリル)アミノ)カルボニル)−2−メチル−ベンゼンスルホンアミド;
N−(((4−クロロ−2−ベンゾチアゾリル)アミノ)カルボニル)−2−メチル−ベンゼンスルホンアミド;
2−メチル−N−(((4−メチル−2−チアゾリル)アミノ)カルボニル)−ベンゼンスルホンアミド;
N−(((6−エトキシ−2−ベンゾチアゾリル)アミノ)カルボニル)−2−メチル−ベンゼンスルホンアミド;及び
4−メチル−N−(((4−メチル−2−チアゾリル)アミノ)カルボニル)−ベンゼンスルホンアミドは除外される。
【0005】
本発明は、AMPによりアロステリックに制御され、フルクトース−1,6−ビスホスフェートのフルクトース−6−ホスフェートへの加水分解を引き起こす、グルコース新生の律速酵素であるフルクトース−1,6−ビスホスフェート(FBPアーゼ)の阻害剤である新規な化学的化合物に関する。本発明の化合物は、新規なFBPアーゼAMP部位阻害剤に相当し、ヒト医薬及び動物薬の双方に好適な、有益な薬理学的特性を有している。
【0006】
FBPアーゼの阻害剤であって、グルコース、グリコーゲン、ATP、アミノ酸、ヌクレオチド、NADPHなどを生成する様々な必須代謝経路の共通の前駆体に相当する代謝物、グルコース−6−ホスフェートに可逆的に変換されるフルクトース−6−ホスフェートの産生阻害剤として、本発明の化合物は、体のホメオスタシスの管理及び代謝異常の予防に関連する多様な適応を有する。
【0007】
FBPアーゼ阻害剤ならびに肝臓中及び腎臓もしくは腸のようなグルコースを産生できる他の臓器中でのグルコース新生の阻害剤として、本発明の化合物は、血糖低下剤であり、グルコースホメオスタシスの異常、例えば糖尿病、特に2型及び1型糖尿病(NIDDM及びIDDM)、空腹時血糖異常(IFG)、耐糖能異常(IGT)の治療及び/又は予防用に、ならびに最も重要な要素がインスリン耐性(IGTであるか又はそうではない)、肥満、脂質異常、高血圧、プロトロンビン及び炎症性状態である代謝症候群(メタボリックシンドローム)(MetS、シンドロームX又はインスリン耐性症候群とも記述される)の病気の進行の予防用に必要とされる。そこで、本発明の化合物はまた、糖尿病合併症又は糖尿病関連疾患、例えば心筋症、大血管アテローム性動脈硬化性疾患(冠動脈、脳血管及び末梢動脈疾患を含む)、小血管疾患(網膜症、白内障、失明及び腎症を含む)、神経障害(末梢神経障害及び交感神経異常)、糖尿病性壊死、感染又はうつ病などの予防及び/又は治療用に必要とされる。
【0008】
さらに、ATPの解糖的産生を増加させることができるフルクトース−1,6−ビスホスフェートの蓄積を引き起こすFBPアーゼの阻害剤として、本発明の化合物は、抗虚血剤として細胞保護効果を有し、虚血が引き起こす組織損傷の予防に有用である。したがって、本発明の化合物は、組織損傷の緊急管理が有益である種々の虚血性及び炎症性症状、例えば手術外傷、心筋梗塞、鬱血性心不全、卒中、鎌状赤血球病などに使用することができ、さらに、心臓保護、心機能及び耐運動性の改善、赤血球及び肺内皮機能の改善、移植における臓器保存などに有用性がある。このように、本発明の化合物は、また、喘息発作、高血圧、動脈硬化などを処置するのに使用でき、さらに、ある種の過剰グリコーゲン貯蔵疾患、例えばマックアードル(MacArdle)病(GSD−タイプV)などの管理に使用できる。
【0009】
また、FBPアーゼの阻害剤、ならびにそれによるヘキソース代謝の他の経路(例えば、糖タンパク質、スフィンゴ糖脂質又はグリコサミノグリカンの生合成に使用されるアミノ糖/ヘキソサミンの合成ならびにグルクロネート、プロテオグリカンの前駆体及び共役グルクロニドなどに導くウロン酸経路)、又は一般的な芳香族生合成経路(ヌクレオチド及びアミノ酸合成)に対する炭素源を提供し、還元的生合成(脂質生成、ステロイド生成)に対するNADPHを生成するペントースホスフェート経路(PPP、ホスホグルコネート経路とも呼ばれる)のための前駆体として働くフルクトース−6−ホスフェート及びグルコース−6−ホスフェートのグルコース新生経路からの産生の阻害剤として、本発明の化合物は、さらに、肥満、動脈硬化、炎症、アルツハイマー病、癌又は呼吸器疾患、例えば過剰の粘膜産生及びアレルギー性喘息、過剰の界面活性物質合成、嚢胞性線維症などを含む多くの疾患の予防及び/又は管理において有用性を有する。
【0010】
さらに、本発明の化合物は、FBPアーゼの上方制御が正常な体機能を保証するのに有効でありうる、ある種の欠損、例えばGSD−タイプ0(グリコーゲンシンターゼ欠損)のようなある種のグリコーゲン貯蔵疾患を明白に除外して、一つもしくは他のFBPアーゼアイソフォームの発現及び/又は活性の増加に関連して見出される、任意の疾患、症候群、症状、又は臓器の機能不全に使用することができる。
【0011】
式Iの化合物ならびにそれらの薬学的に許容しうる塩及びエステルは、新規であり、有益な薬理学的特性を有する。特に、それらはFBPアーゼ阻害剤であり、糖尿病、例えば1型、2型及び3型糖尿病、空腹時血糖異常(IFG)、耐糖能異常(IGT)、代謝症候群、インスリン耐性、脂質異常、肥満、高血圧、アテローム性動脈硬化症、糖尿病合併症、炎症、呼吸器疾患又は虚血の予防及び/又は治療に使用できる。好ましいものは、2型糖尿病、1型糖尿病、3型糖尿病、空腹時血糖異常(IFG)、耐糖能異常(IGT)、代謝症候群、糖尿病性合併症及び虚血の予防及び/又は進行の予防及び/又は治療である。特に好ましいものは、2型糖尿病及び1型糖尿病の予防及び/又は治療である。
【0012】
本発明の目的は、式Iの化合物及びそれらの上記の塩とエステルそれ自体ならびに治療活性物質としてのそれらの使用、その化合物の製造方法、中間体、医薬組成物、その化合物、それらの薬学的に許容しうる塩とエステルを含有する医薬、病気の予防及び/又は治療、特に2型糖尿病、1型糖尿病、3型糖尿病、空腹時血糖異常(IFG)、耐糖能異常(IGT)、糖尿病性合併症又は虚血、特に2型糖尿病及び1型糖尿病の治療及び/又は予防におけるその化合物、エステル及び塩の使用である。
【0013】
本発明の化合物は、ヒト及び動物のホメオスタシスの管理に必要とされる1以上の別の活性物質と、任意の好適な割合で組み合わせることができる。そのような物質は、インスリン増感剤、例えばペルオキシソーム増殖活性化受容体モジュレーター(特にチアゾリンジオンを有する、PPARα、γ、δアゴニスト、例えばロシグリタゾン及びピオグリタゾン)、インスリン分泌促進薬(スルホニルウレア、例えばグリブリド、グリメピリド及びグリピジドならびに非スルホニルウレア分泌促進薬、例えばメグリチニド レパグリニド及びナテグリニド)、インスリン、メトフォルミン、α−グルコシダーゼ阻害剤(例えば、アカルボース、ミグリトール)、グルカゴン様ペプチド(GLP−1)類縁体(例えば、エキセナチド)、ジペプチジルペプチダーゼ−IV(DPP−IV)阻害剤、グルカゴンホスホリラーゼ阻害剤、グルカゴンシンターゼキナーゼ−3阻害剤、11β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ−1阻害剤、カルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ−1阻害剤、グルココルチコイド受容体アンタゴニスト、グルカゴン受容体アンタゴニスト、アデノシン(A2B)受容体アゴニスト、アミリンアゴニスト(例えば、プラムリンチド)、リパーゼ阻害剤(例えば、オルリスタット)、あるいは代謝機能障害の治療及び/又は予防に有用な、有益な薬理学的特性を示す任意の他の合成もしくは天然物質でありうる。
【0014】
本明細書において、用語「アルキル」は、単独で又は組み合わされて、炭素原子1〜8個を有する直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基、好ましくは炭素原子1〜6個を有する直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基、及び特に好ましくは炭素原子1〜4個を有する直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基を意味する。直鎖状又は分岐鎖状のC〜Cアルキル基の例は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、tert−ブチル、異性体のペンチル類、異性体のヘキシル類、異性体のヘプチル類、及び異性体のオクチル類、好ましくはメチル及びエチル、最も好ましくはメチルである。
【0015】
用語「シクロアルキル」は、単独で又は組み合わされて、炭素原子3〜8個を有するシクロアルキル環、好ましくは炭素原子3〜6個を有するシクロアルキル環を意味する。C〜Cシクロアルキルの例は、シクロプロピル、メチル−シクロプロピル、ジメチルシクロプロピル、シクロブチル、メチル−シクロブチル、シクロペンチル、メチル−シクロペンチル、シクロヘキシル、メチル−シクロヘキシル、ジメチル−シクロヘキシル、シクロヘプチル及びシクロオクチルであり、好ましくはシクロプロピルである。
【0016】
用語「アルコキシ」は、単独で又は組み合わされて、式:アルキル−O−の基を意味し、ここで用語「アルキル」は、先に与えられた意味を有し、例えば、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、及びtert−ブトキシ、好ましくはメトキシ及びエトキシ、最も好ましくはメトキシである。
【0017】
用語「ハロアルキル」は、単独で又は組み合わされて、1〜5個の水素原子がハロゲン原子、好ましくはフルオロで置き換えられている、先に定義されたとおりのアルキル基を意味する。好ましい例は、ペンタフルオロエチル及び、特にトリフルオロメチルとジフルオロメチルである。
【0018】
用語「ハロアルコキシ」は、単独で又は組み合わされて、式:ハロアルキル−O−の基を意味し、ここで、用語「ハロアルキル」は、前に定義されたとおりである。
【0019】
用語「ヒドロキシアルキル」は、単独で又は組み合わされて、1個以上の水素原子、好ましくは1個の水素原子がヒドロキシ基で置き換えられている、前に定義されたとおりのアルキル基を意味する。ヒドロキシアルキルの例は、ヒドロキシメチル及びヒドロキシエチルである。
【0020】
用語「アリール」は、単独で又は組み合わされて、フェニル又はナフチル基、好ましくはフェニル基を意味し、これは、ハロゲン、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、アミノ、アルキル、アルコキシ、アルキルカルボニル、シアノ、カルバモイル、アルコキシカルバモイル、メチレンジオキシ、カルボキシ、アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、アルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニル、ヒドロキシ、ニトロ、アルキル−SO−、アミノ−SO−、シクロアルキルなどから各々独立に選択される1個以上の置換基、好ましくは1〜3個を場合により有する。例は、アルキル、ハロゲン、アルコキシ、トリフルオロメトキシ、ニトロ及びトリフルオロメチルから独立に選択される、1〜3個、好ましくは1又は2個の置換基で場合により置換されている、フェニル又はナフチル、特にフェニルである。好ましい例は、フェニル又は、アルキル、ハロゲン及びアルコキシから独立に選択される、1〜3個、好ましくは1又は2個の置換基で置換されているフェニルである。
【0021】
用語「アリールオキシ」は、単独で又は組み合わされて、アリール−O−基を意味し、ここで用語「アリール」は、先に与えられた意味を有する。
【0022】
用語「アルコキシアルキル」は、単独で又は組み合わされて、1個以上の水素原子、好ましくは1個の水素原子が前に定義されたとおりのアルコキシ基で置き換えられている、前に定義されたとおりのアルキル基を意味する。アルコキシアルキルの例は、メトキシメチル及びメトキシエチルである。
【0023】
用語「アルコキシカルボニル」は、単独で又は組み合わされて、アルコキシ−CO−基を意味し、ここで用語「アルコキシ」は、先に与えられた意味を有する。
【0024】
用語「アルコキシアルコキシ」は、単独で又は組み合わされて、1個以上の水素原子、好ましくは1個の水素原子が前に定義されたとおりのアルコキシ基で置き換えられている、前に定義されたとおりのアルコキシ基を意味する。アルコキシアルコキシの例は、メトキシメトキシ及びメトキシエトキシである。
【0025】
用語「ヒドロキシアルコキシ」は、単独で又は組み合わされて、1個以上の水素原子、好ましくは1個の水素原子がヒドロキシ基で置き換えられている、前に定義されたとおりのアルコキシ基を意味する。ヒドロキシアルコキシの例は、ヒドロキシエトキシである。
【0026】
用語「ヘテロシクリル」は、単独で又は組み合わされて、窒素、酸素及び硫黄から選択される1個以上のヘテロ原子を含有する、飽和の、部分的に不飽和の又は芳香族の5〜10員のヘテロ環を意味する。所望ならば、1個以上の炭素原子が、例えば、ハロゲン、アルキル、アルコキシ、オキソ等で、及び/又は二級窒素原子(すなわち、−NH−)が、アルキル、シクロアルキル、アラルコキシカルボニル、アルカノイル、フェニルもしくはフェニルアルキルで、又は三級窒素原子(すなわち、=N−)が、オキシドで置換されていることができ、ハロゲン、アルキル、シクロアルキル及びアルコキシが好ましい。そのようなヘテロシクリル基の例は、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ピラゾイル、イミダゾイル(例えば、イミダゾール−4−イル及び1−ベンジルオキシカルボニル−イミダゾール−4−イル)、ピラゾイル、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、ヘキサヒドロ−ピリミジニル、フリル、チエニル、チアゾリル、オキサゾリル、インドリル(例えば、2−インドリル)、キノリル(例えば、2−キノリル、3−キノリル及び1−オキシド−2−キノリル)、イソキノリル(例えば、1−イソキノリル及び3−イソキノリル)、テトラヒドロキノリル、1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリル及びキノキサリニルである。好ましいものは、オキサゾリル、チエニル、ピラゾリル、チアゾリル、1,2,3−チアジアゾリル及びピロリジニルであり、ここで、オキサゾリル、チエニル、ピラゾリル、チアゾリル、1,2,3−チアジアゾリル及びピロリジニルは、アルキル、ハロゲン及びシクロアルキル、特にシクロヘキシルから独立に選択される1〜3個の置換基、好ましくは1又は2個の置換基で場合により置換されている。
【0027】
用語「ヘテロシクリルアルキル」は、単独で又は組み合わされて、ヘテロシクリル−アルキル基を意味し、ここで用語「ヘテロシクリル」及び「アルキル」は、先に定義されたとおりである。
【0028】
用語「アミノ」は、単独で又は組み合わされて、窒素原子を介して結合している一級、二級又は三級アミノ基を意味し、二級アミノ基は、アルキル又はシクロアルキル置換基を有し、三級アミノ基は、2個の同様のもしくは異なるアルキルもしくはシクロアルキル置換基又は一緒になって環を形成する2個の窒素置換基を有し、例えば−NH、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、メチル−エチルアミノ、ピロリジン−1−イル又はピペリジノ等、好ましくは一級アミノ、ジメチルアミノ及びジエチルアミノ、特にジメチルアミノを意味する。
【0029】
用語「ハロゲン」は、単独で又は組み合わされて、フッ素、塩素、臭素又はヨウ素、好ましくはフッ素、塩素又は臭素を意味する。
【0030】
用語「カルボニル」は、単独で又は組み合わされて、−C(O)−基を意味する。
【0031】
用語「アラルキル」は、単独で又は組み合わされて、アリール−アルキル基を意味し、ここで用語「アリール」及び「アルキル」は、先に定義されたとおりである。好ましくは、ベンジルである。
【0032】
用語「オキシ」は、単独で又は組み合わされて、−O−基を意味する。
【0033】
用語「ヒドロキシ」は、単独で又は組み合わされて、−OH基を意味する。
【0034】
用語「ニトロ」は、単独で又は組み合わされて、−NO基を意味する。
【0035】
用語「シアノ」は、単独で又は組み合わされて、−CN基を意味する。
【0036】
用語「薬学的に許容しうる塩」は、遊離塩基又は遊離酸の生物学的有効性及び特性を保持しており、生物学的にも他の意味でも有害でない、それらの塩のことをいう。この塩は、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸などのような無機酸、好ましくは塩酸により、ならびに酢酸、プロピオン酸、グリコール酸、ピルビン酸、シュウ酸、マレイン酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、安息香酸、ケイ皮酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、サリチル酸、N−アセチルシステインなどのような有機酸により、形成される。さらにこれらの塩は、遊離酸への無機塩基又は有機塩基の付加により調製することができる。無機塩基から誘導される塩は、特に限定されないが、ナトリウム、カリウム、リチウム、アンモニウム、カルシウム、マグネシウム塩などを含む。有機塩基から誘導される塩は、特に限定されないが、イソプロピルアミン、トリメチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、エタノールアミン、リシン、アルギニン、N−エチルピペリジン、ピペリジン、ポリアミン樹脂などのような、一級、二級、及び三級アミン、置換アミン(天然の置換アミンを含む)、環状アミンならびに塩基性イオン交換樹脂を含む。式Iの化合物はまた、両性イオンの形で存在することができる。特に好ましい式Iの化合物の薬学的に許容しうる塩は、ナトリウム塩である。
【0037】
式Iの化合物はまた、溶媒和、例えば、水和することができる。溶媒和は、製造過程で達成できるか、又は例えば、最初は無水の式Iの化合物の吸湿性の結果として起こりうる(水和)。用語、薬学的に許容しうる塩はまた、生理学的に許容しうる溶媒和物を含む。
【0038】
「薬学的に許容しうるエステル」は、一般式(I)の化合物が、官能基で誘導体化されて、インビボで親化合物に変換し戻すことが可能な誘導体を提供することを意味する。このような化合物の例として、生理学的に許容でき、代謝的に変化しやすいエステル誘導体、例えばメトキシメチルエステル、メチルチオメチルエステル及びピバロイルオキシメチルエステルが挙げられる。さらに、インビボで一般式(I)の親化合物を生成しうる、代謝的に変化しやすいエステルに類似の、一般式(I)の化合物の任意の生理学的に許容しうる等価物は、本発明の範囲内である。
【0039】
式Iの化合物は、いくつかの不斉中心を含むことができ、光学的に純粋な鏡像異性体、鏡像異性体の混合物、例えばラセミ化合物、光学的に純粋なジアステレオ異性体、ジアステレオ異性体の混合物、ジアステレオ異性体のラセミ化合物又はジアステレオ異性体のラセミ化合物の混合物の形態で存在することができる。
【0040】
好ましいものは、式Iの化合物及びその薬学的に許容しうる塩、特に式Iの化合物である。
【0041】
さらに好ましいものは、式(I):
【0042】
【化8】

【0043】
(式中、
は、水素、アルキル、シクロアルキル、ハロゲン、ハロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、アラルキル、−S−R又は−O−Rであり;
は、水素、アルキル、シクロアルキル、ハロゲン又はハロアルキルであるか;あるいは
及びRは、それらが結合している炭素原子と一緒になってアリールを形成し;
は、フェニル、チアゾリル、チオフェニル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジジニル、オキサゾイル又はイソオキサゾイルであり、ここで、フェニル、チアゾリル、チオフェニル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジジニル、オキサゾイル及びイソオキサゾイルは、アルキル、シクロアルキル、アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アリール、アリールオキシ、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルオキシ、アミノ及びニトロから独立に選択される1〜3個の置換基で場合により置換されており;
は、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリルアルキル又はアラルキルである)
の化合物ならびにその薬学的に許容しうる塩及びエステルであり、ただし、R及びRは、同時には双方とも水素ではなく、また、
N−((2−ベンゾチアゾリルアミノ)カルボニル)−4−メチル−ベンゼンスルホンアミド;
N−((2−ベンゾチアゾリルアミノ)カルボニル)−2−メチル−ベンゼンスルホンアミド;
N−(((5,6−ジメチル−2−ベンゾチアゾリル)アミノ)カルボニル)−2−メチル−ベンゼンスルホンアミド;
N−(((4−クロロ−2−ベンゾチアゾリル)アミノ)カルボニル)−2−メチル−ベンゼンスルホンアミド;
2−メチル−N−(((4−メチル−2−チアゾリル)アミノ)カルボニル)−ベンゼンスルホンアミド;
N−(((6−エトキシ−2−ベンゾチアゾリル)アミノ)カルボニル)−2−メチル−ベンゼンスルホンアミド;及び
4−メチル−N−(((4−メチル−2−チアゾリル)アミノ)カルボニル)−ベンゼンスルホンアミドは除外される。
【0044】
さらに好ましいものは、Rが、水素、メチル、ハロゲン、チエニル又は−S−Rである、式Iの化合物である。特に好ましいものは、Rがブロモである、式Iのそれらの化合物である。
【0045】
同じく好ましいものは、Rがニトロである、式Iに係るそれらの化合物である。
【0046】
また、好ましいものは、Rが、水素、メチル又はハロゲンである、式Iの化合物である。特に好ましいものは、Rが水素である、それらである。
【0047】
さらに好ましいものは、Rが、アルコキシアルキル、ヒドロキシアルキル又はアルコキシカルボニルである、式Iのそれらの化合物である。
【0048】
さらに好ましいものは、R及びRが、それらが結合している炭素原子と一緒になってフェニルを形成する、式Iの化合物である。
【0049】
本発明の他の好ましい態様は、Rが、フェニル、チオフェニル又はピリジニルであり、ここで、フェニル、チオフェニル及びピリジニルが、アルキル、シクロアルキル、ハロゲン、ハロアルコキシ、アリールオキシ、ジクロロメチル−1H−ピラゾリル)オキシ、メチルチアゾリル、シクロヘキシル−メチル−オキサゾリル、オキサゾリル、チアジアゾリル、メチルオキサゾリル、メチルピロリジニル、(メトキシメチル)−ピロリジニル、(メチルエチル)−ピロリジニル及びメトキシピリジニルから独立に選択される1〜3個の置換基、好ましくは1又は2個の置換基で場合により置換されている、式Iに係る化合物である。
【0050】
さらに好ましいものは、Rが、フェニル、チオフェニル又はピリジニルであり、ここで、フェニル、チオフェニル及びピリジニルが、アルキル、シクロアルキル、ハロゲン、ハロアルコキシ、アリールオキシ、3,4−ジクロロ−1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)オキシ、2−メチル−4−チアゾリル、4−シクロヘキシル−2−メチル−5−オキサゾリル、オキサゾリル、1,2,3−チアジアゾール−4−イル、4−メチル−5−オキサゾリル、2−メチル−1−ピロリジニル、2−(メトキシメチル)−1−ピロリジニル、2−(1−メチルエチル)−1−ピロリジニル及び6−メトキシピリジン−3−イルから独立に選択される1〜3個の置換基、特に1又は2個の置換基で場合により置換されている、式Iに係るそれらの化合物である。
【0051】
特に好ましいものは、Rが、フェニル、チオフェニル又はピリジニルであり、ここで、フェニル、チオフェニル及びピリジニルが、アルキル、シクロプロピル、ハロゲン、ハロアルコキシ、フェニル、ジフルオロフェニル、メチルフェニル、メトキシフェニル、メチルオキサゾリル及びメトキシピリジニルから独立に選択される1〜3個の置換基で場合により置換されている、式Iの化合物である。
【0052】
さらに好ましいものは、Rが、フェニル、チオフェニル、ピリジニル又はチアゾリルであり、ここで、フェニル、チオフェニル、ピリジニル及びチアゾリルが、アルキル、シクロアルキル、ハロゲン、ハロアルコキシ、アルコキシアルキル、アルコキシアルコキシ、アリールオキシ、ジクロロメチル−1H−ピラゾリル)オキシ、メチルチアゾリル、シクロヘキシル−メチル−オキサゾリル、オキサゾリル、チアジアゾリル、メチルオキサゾリル、メチルピロリジニル、(メトキシメチル)−ピロリジニル、(メチルエチル)−ピロリジニル、メトキシピリジニル、6−メトキシ−4−メチル−ピリジン−3−イル、アルコキシ−アルキル−フェニル、アルコキシピリジニル、フルオロピリジニル及びメトキシ−チアゾリルから独立に選択される1〜3個の置換基で場合により置換されている、式Iの化合物である。
【0053】
特に好ましいものは、Rが、フェニル、チオフェニル、ピリジニル又はチアゾリルであり、ここで、フェニル、チオフェニル、ピリジニル及びチアゾリルが、アルキル、シクロアルキル、ハロゲン、ハロアルコキシ、アルコキシアルキル、アルコキシアルコキシ、アリールオキシ、3,4−ジクロロ−1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)オキシ、2−メチル−4−チアゾリル、4−シクロヘキシル−2−メチル−5−オキサゾリル、オキサゾリル、1,2,3−チアジアゾール−4−イル、4−メチル−5−オキサゾリル、2−メチル−1−ピロリジニル、2−(メトキシメチル)−1−ピロリジニル、2−(1−メチルエチル)−1−ピロリジニル、6−メトキシピリジン−3−イル、6−メトキシ−4−メチル−ピリジン−3−イル、4−メトキシ−2−メチルフェニル、メトキシ−ピリジニル、5−イソブチル−4−メチルチオフェニル、6−フルオロピリジン−3−イル、5−フルオロピリジン−3−イル及び2−メトキシ−1,3−チアゾール−4−イルから独立に選択される1〜3個の置換基で場合により置換されている、式Iの化合物である。
【0054】
本発明の他の好ましい態様は、Rが、アルキル、アルキルオキサゾリルメチル又はフェニルメチルである、式Iの化合物である。特に好ましいものは、Rが、メチル又は((1,1−ジメチルエチル)−2−オキサゾリル)メチルである、それらである。
【0055】
式Iの好ましい化合物は、Rが、ハロアルキルである、それらである。
【0056】
式(I)の好ましい化合物の例は:
1. N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−3−(ジフルオロメトキシ)ベンゼンスルホンアミド;
2. 4−ブロモ−N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−5−クロロチオフェン−2−スルホンアミド;
3. N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−3,4−ジクロロベンゼンスルホンアミド;
4. N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−4−クロロ−3−メチルベンゼンスルホンアミド;
5. N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−3−メチルベンゼンスルホンアミド;
6. N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−2’,4’−ジフルオロビフェニル−4−スルホンアミド;
7. N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−3−クロロベンゼンスルホンアミド;
8. N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−4,5−ジクロロチオフェン−2−スルホンアミド;
9. N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−4−(2−クロロフェノキシ)−ベンゼンスルホンアミド;
10. N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−3,5−ジメチルベンゼンスルホンアミド;
11. N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−4−[(3,4−ジクロロ−1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)オキシ]ベンゼンスルホンアミド;
12. N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−4−(2−メチル−1,3−チアゾール−4−イル)ベンゼンスルホンアミド;
13. N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−5−メチルチオフェン−2−スルホンアミド;
14. N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−5−フェニルチオフェン−2−スルホンアミド;
15. N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]ビフェニル−4−スルホンアミド;
16. N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−5−クロロチオフェン−2−スルホンアミド;
17. N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−3−フルオロベンゼンスルホンアミド;
18. N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−3−メトキシベンゼンスルホンアミド;
19. N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−2,5−ジクロロチオフェン−3−スルホンアミド;
20. N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−3,4−ジフルオロベンゼンスルホンアミド;
21. N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−4−メトキシベンゼンスルホンアミド;
22. N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−4−クロロベンゼンスルホンアミド;
23. N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−4−(4−シクロヘキシル−2−メチル−1,3−オキサゾール−5−イル)−2−フルオロベンゼンスルホンアミド;
24. N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−4−(2−メトキシフェノキシ)−ベンゼンスルホンアミド;
25. N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−3−ニトロベンゼンスルホンアミド;
26. N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−4−(1,3−オキサゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド;
27. N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−3,5−ジフルオロベンゼンスルホンアミド;
28. N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−4−フルオロベンゼンスルホンアミド;
29. N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−4−メチルベンゼンスルホンアミド;
30. N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−4−エチルベンゼンスルホンアミド;
31. N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]ベンゼンスルホンアミド;
32. N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−4−(1,2,3−チアジアゾール−4−イル)ベンゼンスルホンアミド;
33. N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−3−(トリフルオロメトキシ)−ベンゼンスルホンアミド;
34. N−[(5−{[(5−tert−ブチル−1,3−オキサゾール−2−イル)メチル]チオ}−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−3−メチルベンゼンスルホンアミド;
35. 3−メチル−N−{[5−(2−チエニル)−1,3−チアゾール−2−イル]カルバモイル}ベンゼンスルホンアミド;
36. N−[(4−クロロ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−3−メチルベンゼンスルホンアミド;
37. N−{[5−(ベンジルチオ)−1,3−チアゾール−2−イル]カルバモイル}−3−メチルベンゼンスルホンアミド;
38. N−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3−メチルベンゼンスルホンアミド;
39. N−[(4,5−ジメチル−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−3−メチルベンゼンスルホンアミド;
40. N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−2−エチル−2’−メチルビフェニル−4−スルホンアミド;
41. N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−2−エチルビフェニル−4−スルホンアミド;
42. N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−2−エチル−3’−メチルビフェニル−4−スルホンアミド;
43. N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−2,6−ジメチルビフェニル−4−スルホンアミド;
44. N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−4−(4−メチル−1,3−オキサゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド;
45. N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−5−クロロ−6−(2−メチルピロリジン−1−イル)ピリジン−3−スルホンアミド;
46. N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−5−クロロ−6−[(2S)−2−(メトキシメチル)ピロリジン−1−イル]ピリジン−3−スルホンアミド;
47. N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−5−クロロ−6−(2−イソプロピルピロリジン−1−イル)ピリジン−3−スルホンアミド;
48. N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−3−エチルベンゼンスルホンアミド;
49. N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−3−イソプロピルベンゼンスルホンアミド;
50. N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−5−(4−メトキシフェニル)チオフェン−2−スルホンアミド;
51. N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−5−イソブチルチオフェン−2−スルホンアミド;
52. N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−5−(4−メトキシフェニル)−4−メチル−チオフェン−2−スルホンアミド;
53. N−[(5−クロロ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−3−メチルベンゼンスルホンアミド;
54. 3−クロロ−N−{[5−(メチルチオ)−1,3−チアゾール−2−イル]カルバモイル}ベンゼンスルホンアミド;
55. N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−3−シクロプロピル−ベンゼンスルホンアミド;
56. N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−2−クロロベンゼンスルホンアミド;及び
57. N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−5−(6−メトキシピリジン−3−イル)−4−メチルチオフェン−2−スルホンアミド
である。
【0057】
式(I)の特に好ましい化合物の例は:
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−3−(ジフルオロメトキシ)ベンゼンスルホンアミド;
4−ブロモ−N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−5−クロロチオフェン−2−スルホンアミド;
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−3,4−ジクロロベンゼンスルホンアミド;
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−4−クロロ−3−メチルベンゼンスルホンアミド;
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−3−メチルベンゼンスルホンアミド;
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−2’,4’−ジフルオロビフェニル−4−スルホンアミド;
N−[(5−{[(5−tert−ブチル−1,3−オキサゾール−2−イル)メチル]チオ}−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−3−メチルベンゼンスルホンアミド;
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−2−エチル−2’−メチルビフェニル−4−スルホンアミド;
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−2−エチルビフェニル−4−スルホンアミド;
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−4−(4−メチル−1,3−オキサゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド;
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−3−エチルベンゼンスルホンアミド;
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−5−(4−メトキシフェニル)チオフェン−2−スルホンアミド;
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−5−イソブチルチオフェン−2−スルホンアミド;
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−5−(4−メトキシフェニル)−4−メチル−チオフェン−2−スルホンアミド;
N−[(5−クロロ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−3−メチルベンゼンスルホンアミド;
3−クロロ−N−{[5−(メチルチオ)−1,3−チアゾール−2−イル]カルバモイル}ベンゼンスルホンアミド;
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−3−シクロプロピル−ベンゼンスルホンアミド及び
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−5−(6−メトキシピリジン−3−イル)−4−メチルチオフェン−2−スルホンアミド
である。
【0058】
式Iに係るさらに好ましい化合物は、
58. N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−4−クロロ−5−(2−メトキシエチル)チオフェン−2−スルホンアミド;
59. N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−5−(4−メトキシ−2−メチルフェニル)−4−メチルチオフェン−2−スルホンアミド;
60. N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−4−(6−メトキシピリジン−3−イル)−3−メチルベンゼンスルホンアミド;
61. N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−5−イソブチル−4−メチルチオフェン−2−スルホンアミド;
62. 3−メチル−N−({4−メチル−5−[(トリフルオロメチル)チオ]−1,3−チアゾール−2−イル}カルバモイル)ベンゼンスルホンアミド;
63. N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−5−(2−メトキシエチル)−4−メチルチオフェン−2−スルホンアミド;
64. N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−4−(6−フルオロピリジン−3−イル)−3−メチルベンゼンスルホンアミド;
65. N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−5−(6−フルオロピリジン−3−イル)−4−メチルチオフェン−2−スルホンアミド;
66. N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−3−クロロ−4−フルオロベンゼンスルホンアミド;
67. N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−5−(3−メトキシプロピル)−4−メチルチオフェン−2−スルホンアミド;
68. N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−4−(2−メトキシ−1,3−チアゾール−4−イル)−3−メチルベンゼンスルホンアミド;
69. N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−4−(5−フルオロピリジン−3−イル)−3−メチルベンゼンスルホンアミド;
70. N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−5−メトキシ−4−メチルチオフェン−2−スルホンアミド;
71. N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−5−(2−メトキシエトキシ)−4−メチルチオフェン−2−スルホンアミド;
72. N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−5−(6−メトキシ−4−メチルピリジン−3−イル)−4−メチルチオフェン−2−スルホンアミド;
73. N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−5−(メトキシメチル)−4−メチルチオフェン−2−スルホンアミド;
74. N−[(5−ブロモ−4−メチル−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−3−メチルベンゼンスルホンアミド;
75. N−[(5−ブロモ−4−メチル−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−3−(ジフルオロメトキシ)ベンゼンスルホンアミド;
76. 3−メチル−N−[(4−メチル−5−ニトロ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]ベンゼンスルホンアミド;
77. N−{[5−ブロモ−4−(メトキシメチル)−1,3−チアゾール−2−イル]カルバモイル}−3−メチルベンゼンスルホンアミド;
78. 5−ブロモ−2−({[(3−メチルフェニル)スルホニル]カルバモイル}アミノ)−1,3−チアゾール−4−カルボン酸エチル;
79. N−[(5−メトキシ−4−メチル−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−3−メチルベンゼンスルホンアミド;及び
80. N−{[5−ブロモ−4−(ヒドロキシメチル)−1,3−チアゾール−2−イル]カルバモイル}−3−メチルベンゼンスルホンアミド
である。
【0059】
式Iのさらに特に好ましい化合物は、
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−5−イソブチル−4−メチルチオフェン−2−スルホンアミド;
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−4−(6−フルオロピリジン−3−イル)−3−メチルベンゼンスルホンアミド;
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−5−(3−メトキシプロピル)−4−メチルチオフェン−2−スルホンアミド;
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−5−(2−メトキシエトキシ)−4−メチルチオフェン−2−スルホンアミド;
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−5−(6−メトキシ−4−メチルピリジン−3−イル)−4−メチルチオフェン−2−スルホンアミド;
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−5−(メトキシメチル)−4−メチルチオフェン−2−スルホンアミド;
N−[(5−ブロモ−4−メチル−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−3−メチルベンゼンスルホンアミド;
N−[(5−ブロモ−4−メチル−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−3−(ジフルオロメトキシ)ベンゼンスルホンアミド;
5−ブロモ−2−({[(3−メチルフェニル)スルホニル]カルバモイル}アミノ)−1,3−チアゾール−4−カルボン酸エチル;及び
N−[(5−メトキシ−4−メチル−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−3−メチルベンゼンスルホンアミド
である。
【0060】
式Iの化合物の製造方法は、本発明の目的である。
【0061】
本発明の式Iの化合物の製造は、逐次的な合成経路又は集中的な合成経路で行いうる。本発明の合成法は、以下のスキームに示されている。反応及び得られた生成物の精製を行うために要する技術は当業者に公知である。プロセスの以下の記述に使用される置換基及びインデックスは、異なることが示されない限り、上記の意味を有する。
【0062】
式Iの化合物は、スキーム1〜2及び製造例1〜55に示されているようにして、製造することができる。式IIの出発原料は、公知化合物であるか、又はこの分野で周知の方法により製造しうる。
【0063】
アミノチアゾールIIIのスルホニルウレア誘導体は、主として、スキーム1に記載のアプローチにより製造された。アリール又はヘテロアリールスルホニルクロリド誘導体IIは、ピリジン中のシアン酸ナトリウムとの反応に従って、中間体のイソシアネート錯体に変換した(Lit.: USP5,550,238)。中間体は、アミノチアゾールIIIと直接反応させると、阻害剤Iを与えた。あるいは、アミノチアゾールIIIを、ピリジンの存在下に、クロロギ酸フェニルIVと反応させると、ビス−カーバメート誘導体Vが製造された(Lit.: DE19501174)。次いで、アリール又はヘテロアリールスルホンアミドVIを、DBU等の塩基の存在下にVと反応させると、I型の化合物が得られた。
【0064】
【化9】

【0065】
塩化フェニルスルホニルIIAは、対応する臭化物VIIから、最初に、THFのような不活性溶媒中、低温でリチウムハロゲン交換を行い、次いで、リチウム化種をSOガスでトラップすることにより製造した。得られた中間体は、塩化スルフリル又はN−クロロコハク酸イミドのような塩素化剤と反応させて、IIAを製造した。あるいは、アリールアミンVIIIを、亜硝酸ナトリウムでジアゾ化した。ジアゾニウム塩中間体は、SOガス、塩化銅(I)の存在下に、酸性溶液中で、メールワイン(Meerwein)反応に付して、IIAを得た。使用される第三の方法は、活性化フェニルIXとクロロスルホン酸の直接反応であった。塩化チオフェンスルホニルIIBは、チオフェン前駆体Xから、予め形成したDMF−SOCl錯体との反応により製造した。あるいは、低温でのブチルリチウムでのリチオ化と引き続く塩化スルフリルとの反応により、IIB型の化合物が得られた(スキーム2)。
【0066】
【化10】

【0067】
前記の式(I):
【0068】
【化11】

【0069】
の化合物の好ましい製造方法は、以下の反応の一つを含む(式中、R〜Rは前に定義されたとおりである):
a)式Iの化合物を得るための、NaOCNの存在下での、式(II):
【0070】
【化12】

【0071】
に係る化合物と、式(III):
【0072】
【化13】

【0073】
の化合物との反応。特に好ましいものは、反応がピリジンの存在下に行われる、a)に係るそれらの反応である;又は
b)式Iに係る化合物を得るための、式(V):
【0074】
【化14】

【0075】
に係る化合物の、式(VI):
【0076】
【化15】

【0077】
の化合物の存在下での反応。特に好ましいものは、反応が、塩基、例えばDBU(1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン)等の存在下に行われる、b)に係るそれらの反応である。
【0078】
好ましい中間体は、
4−(4−シクロヘキシル−2−メチル−オキサゾール−5−イル)−2−フルオロ−ベンゼンスルホンアミド;
2−エチル−2’−メチル−ビフェニル−4−スルホニルクロリド;
2−エチル−ビフェニル−4−スルホニルクロリド;
2,6−ジメチル−ビフェニル−4−スルホニルクロリド;
4−(4−メチル−オキサゾール−5−イル)−ベンゼンスルホニルクロリド;
3−エチル−ベンゼンスルホニルクロリド;
3−イソプロピル−ベンゼンスルホニルクロリド;
3−シクロプロピル−ベンゼンスルホニルクロリド;
5−イソブチル−チオフェン−2−スルホニルクロリド;
5−(4−メトキシ−フェニル)−チオフェン−2−スルホニルクロリド;
5−(4−メトキシ−フェニル)−4−メチル−チオフェン−2−スルホニルクロリド;
5−(6−メトキシ−ピリジン−3−イル)−4−メチル−チオフェン−2−スルホニルクロリド及び
5−(6−メトキシ−ピリジン−3−イル)−4−メチル−チオフェン−2−スルホン酸アミド
である。
【0079】
治療活性物質として使用するための上記の式Iの化合物は、本発明のさらなる目的である。
【0080】
本発明のさらなる目的は、酵素、フルクトース−1,6−ビスホスファターゼに関連する異常により引き起こされる病気、好ましくは2型糖尿病、1型糖尿病、3型糖尿病、空腹時血糖異常(IFG)、耐糖能異常(IGT)、糖尿病性合併症又は虚血の予防及び/又は治療用の医薬を製造するための、式Iに係る化合物である。
【0081】
同様に好ましいものは、記載の式Iの化合物及び治療上不活性な担体を含む医薬組成物である。
【0082】
本発明のさらに好ましい実施態様は、2型糖尿病、1型糖尿病、3型糖尿病、空腹時血糖異常(IFG)、耐糖能異常(IGT)、糖尿病性合併症又は虚血の治療及び/又は予防用の、特に好ましくは2型糖尿病又は1型糖尿病の治療及び/又は予防用の医薬を製造するための、記載の式Iに係る化合物の使用である。
【0083】
本発明のさらなる目的は、記載の方法のいずれか一つに従って製造された、式Iにかかる化合物である。
【0084】
同じく好ましいものは、2型糖尿病、1型糖尿病、3型糖尿病、空腹時血糖異常(IFG)、耐糖能異常(IGT)、糖尿病性合併症又は虚血の治療及び/又は予防方法であって、有効量の記載の式Iの化合物を投与することを含む方法である。好ましいものは、2型糖尿病又は1型糖尿病の治療及び/又は予防のためのこの方法である。
【0085】
アッセイ手順
FBPアーゼアッセイの説明
以下の試験は、ヒト肝臓FBPアーゼ(スイスプロット(Swissprot)データベースリフェレンスPO9467、登録F16P_HUMAN)に対する本発明の化合物の阻害活性を評価するために行われた。
【0086】
酵素の調製: ヒト肝臓FBPアーゼcDNA(NM_000507)は、Origene Technologies, Inc.から購入し、大腸菌中で発現するためのベクターにサブクローニングされ、そしてシーケンスされた。組換えヒト肝臓FBPアーゼ(hlFBPアーゼ)は、El-Maghrabi et al.により記載されているものに類似の熱変性を使用する以下のプロトコルに従って精製した[El-Maghrabi, M.R. et al, "Isolation of a human liver fructose-1,6-bisphosphatase cDNA and expression of the protein in Escherichia coli." J Biol Chem 268:9466-9472, 1993]。簡潔に述べると、非常に高レベルの可溶性で活性なヒト肝臓FBPアーゼを一時的に発現する大腸菌細胞を、20mMトリス−HCl pH7.5、1mM EDTA、1mM DTT中に懸濁し、フレンチプレスで溶解した。可溶性抽出物を65℃で5分間熱変性し、不溶性で、変性されたタンパク質を、遠心分離で除去した。抽出物を、次いで、20mMトリス−HCl pH7.5、1mM EDTA、1mM DTTで平衡化したBioRad Macro−Prep High Qカラムにかけ、透過物(FBPアーゼ活性を含むもの)を集め、20mM HEPES pH7.2、1mM DTTで平衡化したBioRad Macro−Prep HSカラムにかけた。次いで、NaCl濃度が増加するグラジエントをHSカラムに適用して、画分を集めた。活性なFBPアーゼを含有する画分をプールし、20mMトリス−HCl pH7.5、150mM NaCl、1mM EDTA、1mM DTT中で平衡化したSephacryl S200カラムでのサイズ排除カラムクロマトグラフィーによりさらに精製した。酵素調製物の純度は、質量分析で評価して、>90%であった。
【0087】
インビトロ活性:組換えヒト肝臓FBPアーゼ(hlFBPアーゼ)活性は、酵素によりフルクトース−1,6−ビスホスフェートの加水分解から生じる無機リン酸遊離物を測定することによりアッセイした。[Baykov A.A et al., "Malachite Green procedure for orthophosphate determination and its use in alkaline phosphatase-based enzyme immunoassays".Anal. Biochem., 171:266-270, 1988]中でBaykov A.A. et al.が記述しているように、無機リン酸は、モリブデン酸アンモニウム/マラカイトグリーン試薬で錯体化したのち、620nmでの分光光度法により、容易に定量することができる。酵素反応は、Wright S.W. et al.[Wright S.W. et al., "Anilinoquinazoline inhibitors of Fructose-1,6-bisphosphatase bind to a novel allosteric site: synthesis, in vitro characterization, and X-ray crystallography". J. Med. Chem. 45:3865-3877, 2002]により記載されている手順を修正して行った。具体的には、反応は、アロステリック阻害剤の存在下又は非存在下に、100μlの最終容量で、96ウエルプレート中で行った。反応は、25ngのhlFBPアーゼを、50mM HEPES−KOHバッファーpH7.2、2mM MgCl、2mM EDTA、1mM DTT、50μMフルクトース−1,6−ビスホスフェート及び1% DMSOを含有する反応混合物に加えて開始した。室温で50分間インキュベートしたのち、室温で30分間撹拌しかつ0.2μmフィルターを通してろ過した水中に0.03%マラカイトグリーン、0.2%モリブデン酸アンモニウム、0.05%トリトンX−100及び0.7M HSOを含有する150μlのモリブデン酸アンモニウム/マラカイトグリーン試薬を加えることにより、リン酸遊離物は、10分間で着色錯体を形成した。これらの条件下で、アッセイは、経時的に直線的であり、620nmでの分光光度法による読取後に、FBPアーゼ阻害を検出できた。
【0088】
試験化合物として本発明の代表的な化合物を用いた上記のアッセイで得られた結果を、以下の表に示す。
【0089】
【表1】

【0090】
上記の化合物は、1.0μM〜1nMのIC50値を有し;好ましい化合物は、500〜1nMのIC50値を有する。より好ましい化合物は、200〜1nMのIC50値を有する。これらの結果が、上記の試験を用いることにより得られている。
【0091】
インビボ活性:本発明の代表的化合物のグルコース低下活性は、成熟雄性糖尿病db/dbマウスにおいて、急性処置後に実証された。db/dbマウス(12〜20週齢)は、Jackson Laboratoriesから購入し、血糖値に対する化合物の時間経過効果を、蛍光測定法を用いて尾静脈サンプリングで測定した(Glucotrend system (Roche AG))。
【0092】
式Iの化合物ならびにそれらの薬学的に許容しうる塩及びエステルは、医薬として(例えば、医薬製剤の形態で)使用することができる。医薬製剤は、体内に、例えば、経口的に(例えば、錠剤、コーティング錠剤、糖衣錠、硬及び軟ゼラチンカプセル、液剤、乳剤又は懸濁剤の形態で)、経鼻的に(例えば、経鼻スプレーの形態で)、エアゾール調合物として又は経直腸的に(例えば、坐剤の形態で)、投与することができる。しかしながら、投与は、また、非経口的に、例えば筋肉内に又は静脈内に(例えば、注射液の形態で)達成することができる。
【0093】
式Iの化合物ならびにそれらの薬学的に許容しうる塩及びエステルは、錠剤、コーティング錠剤、糖衣錠及び硬ゼラチンカプセルの製造用の薬学的に不活性な、無機又は有機助剤と共に加工することができる。ラクトース、トウモロコシデンプン又はその誘導体、タルク、ステアリン酸又はその塩等を、例えば、錠剤、糖衣錠及び硬ゼラチンカプセル用のそのような助剤として使用することができる。
【0094】
軟質ゼラチンカプセル用に適した助剤は、例えば、植物油、ワックス、脂肪、半固体物質及び液体ポリオール等である。
【0095】
液剤及びシロップを製造するのに適した助剤は、例えば、水、ポリオール、ショ糖、転化糖等である。
【0096】
注射液用に適した助剤は、例えば、水、アルコール、ポリオール、グリセリン、植物油等である。
【0097】
坐剤用に適した助剤は、例えば、天然油又は硬化油、ワックス、脂肪、半固体又は液体ポリオール等である。
【0098】
また、医薬製剤は、防腐剤、可溶化剤、粘度上昇性物質、安定化剤、湿潤剤、乳化剤、甘味料、着色剤、着香剤、浸透圧を変えるための塩、緩衝剤、マスキング剤又は酸化防止剤を含むことができる。それらは、また、その他の治療上有益な物質をも含むことができる。
【0099】
本発明に従えば、式Iの化合物及びそれらの薬学的に許容しうる塩は、例えば、2型糖尿病、1型糖尿病、3型糖尿病、空腹時血糖異常(IFG)、耐糖能異常(IGT)、糖尿病性合併症又は虚血の予防及び/又は治療のために使用することができる。用量は、広い範囲で変化することができ、当然のことながら、各々の特定のケースにおける個々の必要に適合させられよう。一般に、経口投与の場合には、例えば、等しい量からなる好ましくは1〜3つの個々の投与に分割した、体重1kgあたり約0.1mg〜100mg、好ましくは体重1kgあたり約0.5mg〜10mg(例えば、一人あたり約300mg)の一日用量が、適切である。しかしながら、必要であることが示された場合には、上記の上限を超えることができる。
【0100】
本発明を、以下、非限定的な性格を有する実施例により例証する。
【実施例】
【0101】
実施例1
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−3−(ジフルオロメトキシ)ベンゼンスルホンアミド
標記化合物、MS:m/e 429.9(MH)を、実施例2に関する記載の手順と同様にして、3−ジフルオロメトキシ−ベンゼンスルホニルクロリドを使用して調製した。
δH (400 MHz;d6-ジメチルスルホキシド) 7.84 (1H, d), 7.69-7.73 (2H, m), 7.50-7.54 (2H, m), 7.36 (1H, t)
【0102】
実施例2
4−ブロモ−N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−5−クロロチオフェン−2−スルホンアミド
4−ブロモ−5−クロロ−チオフェン−2−スルホニルクロリド(0.44g、1.50mmol)及びピリジン(0.27ml、3.40mmol)を、乾燥アセトニトリル(1ml)中のシアン酸ナトリウム(0.14g、2.20mmol)の撹拌した懸濁液に加え、混合物を室温で4時間撹拌した。5−ブロモ−チアゾール−2−イルアミン臭化水素酸塩(0.26g、1.00mmol)を加え、反応物を30分間撹拌した。水(2ml)及び酢酸(3滴)を加えた。得られた沈殿物を濾過し、固体を水、冷メタノール及びジエチルエーテルで洗浄した。固体を減圧下で乾燥させて、4−ブロモ−N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−5−クロロチオフェン−2−スルホンアミド0.29g(60%)、m/e 477.8(MH)を得た。
【0103】
実施例3
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−3,4−ジクロロベンゼンスルホンアミド
標記化合物、MS:m/e 427.9(MH)を、実施例2に関する記載の手順と同様にして、3,4−ジクロロ−ベンゼンスルホニルクロリドを使用して調製した。
【0104】
実施例4
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−4−クロロ−3−メチルベンゼンスルホンアミド
標記化合物、MS:m/e 411.9(MH)を、実施例2に関する記載の手順と同様にして、4−クロロ−3−メチル−ベンゼンスルホニルクロリドを使用して調製した。
【0105】
実施例5
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−3−メチルベンゼンスルホンアミド
標記化合物、MS:m/e 374.0(MH)を、実施例2に関する記載の手順と同様にして、3−メチル−ベンゼンスルホニルクロリドを使用して調製した。
【0106】
実施例6
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−2’,4’−ジフルオロビフェニル−4−スルホンアミド
標記化合物、MS:m/e 475.9(MH)を、実施例2に関する記載の手順と同様にして、2’,4’−ジフルオロ−ビフェニル−4−スルホニルクロリドを使用して調製した。
【0107】
実施例7
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−3−クロロベンゼンスルホンアミド
標記化合物、MS:m/e 393.9(MH)を、実施例2に関する記載の手順と同様にして、3−クロロ−ベンゼンスルホニルクロリドを使用して調製した。
【0108】
実施例8
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−4,5−ジクロロチオフェン−2−スルホンアミド
標記化合物を、実施例2に関する記載の手順と同様にして、4,5−ジクロロ−チオフェン−2−スルホニルクロリドを使用して調製した:δH(400MHz;d6-ジメチルスルホキシド)7.67 (1H, s), 7.46 (1H, s)
【0109】
実施例9
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−4−(2−クロロフェノキシ)ベンゼンスルホンアミド
標記化合物、MS:m/e 486.0(MH)を、実施例2に関する記載の手順と同様にして、4−(2−クロロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニルクロリドを使用して調製した。
【0110】
実施例10
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−3,5−ジメチルベンゼンスルホンアミド
標記化合物、MS:m/e 388.0(MH)を、実施例2に関する記載の手順と同様にして、3,5−ジメチル−ベンゼンスルホニルクロリドを使用して調製した。
【0111】
実施例11
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−4−[(3,4−ジクロロ−1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)オキシ]ベンゼンスルホンアミド
i)ジフェニル(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)イミドジカルボナート
クロロギ酸フェニル(1.4ml、11.0mmol)を、ピリジン20ml中の5−ブロモ−チアゾール−2−臭化水素酸塩(1.3g、5.0mmol)の懸濁液にアルゴン雰囲気下でゆっくり加えた。反応混合物を室温で3時間撹拌して、次に減圧下で濃縮した。残留物を水に懸濁し、濃HClを使用して酸性化し、明褐色の結晶(2.3g、93%)を得た。m/e 419.2(MH)。
【0112】
ii)N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−4−[(3,4−ジクロロ−1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)オキシ]ベンゼンスルホンアミド
4−(4,5−ジクロロ−2−メチル−2H−ピラゾール−3−イルオキシ)−ベンゼンスルホンアミド(77.3mg、0.24mmol)及びジフェニル(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)イミドジカルボナート(100mg、0.24mmol)を、DMF(0.4ml)に懸濁した。DMF(0.1ml)中のDBU(0.04ml、0.26mmol)の溶液を滴下して、清澄な混合物を室温で1.5時間振とうして、4℃で一晩保持した。混合物を酢酸(0.2ml)を使用して酸性化し、水(0.2ml)で希釈し、分取RP(C18)クロマトグラフィーを直接使用して精製した:凍結乾燥物9mg、MS:m/e 523.8(MH)。
【0113】
実施例12
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−4−(2−メチル−1,3−チアゾール−4−イル)ベンゼンスルホンアミド
標記化合物、MS:m/e 457.1(MH)を、実施例2に関する記載の手順と同様にして、4−(2−メチル−チアゾール−4−イル)−ベンゼンスルホニルクロリドを使用して調製した。
【0114】
実施例13
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−5−メチルチオフェン−2−スルホンアミド
標記化合物、MS:m/e 380.0(MH)を、実施例2に関する記載の手順と同様にして、5−メチル−チオフェン−2−スルホニルクロリドを使用して調製した。
【0115】
実施例14
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−5−フェニルチオフェン−2−スルホンアミド
標記化合物、MS:m/e 445.7(MH)を、実施例2に関する記載の手順と同様にして、5−フェニル−チオフェン−2−スルホニルクロリドを使用して調製した。
【0116】
実施例15
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]ビフェニル−4−スルホンアミド
標記化合物、MS:m/e 436.0(MH)を、実施例2に関する記載の手順と同様にして、ビフェニル−4−スルホニルクロリドを使用して調製した。
【0117】
実施例16
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−5−クロロチオフェン−2−スルホンアミド
標記化合物、MS:m/e 399.9(MH)を、実施例2に関する記載の手順と同様にして、5−クロロ−チオフェン−2−スルホニルクロリドを使用して調製した。
【0118】
実施例17
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−3−フルオロベンゼンスルホンアミド
標記化合物、MS:m/e 378.0(MH)を、実施例2に関する記載の手順と同様にして、3−フルオロ−ベンゼンスルホニルクロリドを使用して調製した。
【0119】
実施例18
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−3−メトキシベンゼンスルホンアミド
標記化合物、MS:m/e 389.9(MH)を、実施例2に関する記載の手順と同様にして、3−メトキシ−ベンゼンスルホニルクロリドを使用して調製した。
【0120】
実施例19
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−2,5−ジクロロチオフェン−3−スルホンアミド
標記化合物、MS:m/e 437.6(MH)、実施例2に関する記載の手順と同様にして、2,5−ジクロロ−チオフェン−3−スルホニルクロリドを使用して調製した。
【0121】
実施例20
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−3,4−ジフルオロベンゼンスルホンアミド
標記化合物、MS:m/e 395.9(MH)を、実施例2に関する記載の手順と同様にして、3,4−ジフルオロ−ベンゼンスルホニルクロリドを使用して調製した。
【0122】
実施例21
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−4−メトキシベンゼンスルホンアミド
標記化合物、MS:m/e 389.9(MH)を、実施例2に関する記載の手順と同様にして、4−メトキシ−ベンゼンスルホニルクロリドを使用して調製した。
【0123】
実施例22
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−4−クロロベンゼンスルホンアミド
標記化合物、MS:m/e 394.0(MH)を、実施例2に関する記載の手順と同様にして、4−クロロ−ベンゼンスルホニルクロリドを使用して調製した。
【0124】
実施例23
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−4−(4−シクロヘキシル−2−メチル−1,3−オキサゾール−5−イル)−2−フルオロベンゼンスルホンアミド
標記化合物、MS:m/e 541.0(MH)を、実施例11に関する記載の手順と同様にして、4−(4−シクロヘキシル−2−メチル−オキサゾール−5−イル)−2−フルオロ−ベンゼンスルホンアミドを使用して調製した。
【0125】
実施例24
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−4−(2−メトキシフェノキシ)ベンゼンスルホンアミド
標記化合物、MS:m/e 482.1(MH)を、実施例2に関する記載の手順と同様にして、4−(2−メトキシ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニルクロリドを使用して調製した。
【0126】
実施例25
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−3−ニトロベンゼンスルホンアミド
標記化合物、MS:m/e 405(MH)を、実施例2に関する記載の手順と同様にして、3−ニトロ−ベンゼンスルホニルクロリドを使用して調製した。
【0127】
実施例26
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−4−(1,3−オキサゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
標記化合物、MS:m/e 429.1(MH)を、実施例2に関する記載の手順と同様にして、4−オキサゾール−5−イル−ベンゼンスルホニルクロリドを使用して調製した。
【0128】
実施例27
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−3,5−ジフルオロベンゼンスルホンアミド
標記化合物、MS:m/e 395.9(MH)を、実施例2に関する記載の手順と同様にして、3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニルクロリドを使用して調製した。
【0129】
実施例28
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−4−フルオロベンゼンスルホンアミド
標記化合物、MS:m/e 378.0(MH)を、実施例2に関する記載の手順と同様にして、4−フルオロ−ベンゼンスルホニルクロリドを使用して調製した。
【0130】
実施例29
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−4−メチルベンゼンスルホンアミド
CHCl(10ml)中のトルエン−4−スルホニルウレアイソシアナート(2.6g、13mmol)の溶液を、CHCl(60ml)中の2−アミノ−5−ブロモチアゾール塩酸塩(3.4g、13mmol)とトリエチルアミン(5.4ml、39mmol)を含有している混合物にアルゴン雰囲気下でゆっくり加えて、室温で一晩撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、酢酸エチルで希釈し、NaHCO(半飽和3×)、5% KHSO/10% KSO、水、飽和NaClで洗浄し、乾燥させ(MgSO.2HO)、濾過し、減圧下で濃縮した。MeOH/水から再結晶化して、ベージュ色の固体:2.8g(58%)を得た。MS:m/e 376.1(MH)。
【0131】
実施例30
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−4−エチルベンゼンスルホンアミド
標記化合物、MS:m/e 390.1(MH)を、実施例2に関する記載の手順と同様にして、4−エチル−ベンゼンスルホニルクロリドを使用して調製した。
【0132】
実施例31
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]ベンゼンスルホンアミド
標記化合物、MS:m/e 359.9(MH)を、実施例2に関する記載の手順と同様にして、ベンゼンスルホニルクロリドを使用して調製した。
【0133】
実施例32
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−4−(1,2,3−チアジアゾール−4−イル)ベンゼンスルホンアミド
標記化合物、MS:m/e 443.9(MH)を、実施例2に関する記載の手順と同様にして、4−[1,2,3]チアジアゾール−4−イル−ベンゼンスルホニルクロリドを使用して調製した。
【0134】
実施例33
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−3−(トリフルオロメトキシ)ベンゼンスルホンアミド
標記化合物、MS:m/e 444(MH)を、実施例2に関する記載の手順と同様にして、4−トリフルオロメトキシ−ベンゼンスルホニルクロリドを使用して調製した。
【0135】
実施例34
N−[(5−{[(5−tert−ブチル−1,3−オキサゾール−2−イル)メチル]チオ}−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−3−メチルベンゼンスルホンアミド
標記化合物、MS:m/e 467(MH)を、実施例39に記載の手順と同様にして、5−(5−tert−ブチル−オキサゾール−2−イルメチルスルファニル)−チアゾール−2−イルアミンを使用して調製した。
【0136】
実施例35
3−メチル−N−{[5−(2−チエニル)−1,3−チアゾール−2−イル]カルバモイル}ベンゼンスルホンアミド
標記化合物、MS:m/e 378.1(MH)を、実施例39に記載の手順と同様にして、5−チオフェン−2−イル−チアゾール−2−イルアミンを使用して調製した。
【0137】
実施例36
N−[(4−クロロ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−3−メチルベンゼンスルホンアミド
標記化合物、MS:m/e 332(MH)を、実施例39に記載の手順と同様にして、4−クロロ−チアゾール−2−イルアミンを使用して調製した。
【0138】
実施例37
N−{[5−(ベンジルチオ)−1,3−チアゾール−2−イル]カルバモイル}−3−メチルベンゼンスルホンアミド
標記化合物、MS:m/e 420(MH)を、実施例39に記載の手順と同様にして、5−ベンジルスルファニル−チアゾール−2−イルアミンを使用して調製した。
【0139】
実施例38
N−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3−メチルベンゼンスルホンアミド
標記化合物、MS:m/e 348(MH)を、実施例39に記載の手順と同様にして、ベンゾチアゾール−2−イルアミンを使用して調製した。
【0140】
実施例39
N−[(4,5−ジメチル−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−3−メチルベンゼンスルホンアミド
m−トルエンスルホニルクロリド(0.076ml、0.53mmol、1.4当量)及びピリジン(0.103ml、1.27mmol、3.4当量)を、乾燥アセトニトリル(1ml)中のシアン酸ナトリウム(56mg、0.86mmol、2.3当量)の撹拌した懸濁液に加えて、混合物を室温で3時間撹拌した。2−アミノ−4,5−ジメチルチアゾール塩酸塩(34mg、0.28mmol、1.0当量)を加え、反応物を1時間撹拌した。水(2ml)及び酢酸(3滴)を加えた。得られた沈殿物を10分間遠心分離し、上澄みをデカントした。固体を水(2ml)で洗浄し、物質を遠心分離し、上清をデカントした。固体を減圧下、40℃で乾燥させて、N−[(4,5−ジメチル−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−3−メチルベンゼンスルホンアミド49mg(収率55%)を得た。LC @UV215nm;Rt 1.81:93%, m/z (ES+):326 (MH+), 651 (2MH+);δH (400MHz;d4-メタノール) 7.54-7.98 (4H, m), 2.57 (3H, s), 2.31 (3H, s), 2.27 (3H, s)。
【0141】
実施例40
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−2−エチル−2’−メチルビフェニル−4−スルホンアミド、一ナトリウム塩
標記化合物、MS:m/e 478.0(MH)を、実施例43に記載の手順と同様にして、第1の工程で4−ブロモ−2−エチル−1−ヨード−ベンゼン及び1−ブロモ−2−メチル−ベンゼンを使用して調製した。遊離酸をアセトニトリルに溶解し、0.01M NaOHを使用してpHを7.2に調整し、凍結乾燥することにより、ナトリウム塩を凍結乾燥物として調製した。
【0142】
実施例41
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−2−エチルビフェニル−4−スルホンアミド
標記化合物、MS:m/e 464.1(MH)を、実施例43に記載の手順と同様にして、第1の工程で4−ブロモ−2−エチル−1−ヨード−ベンゼン及びブロモベンゼンを使用して調製した。
【0143】
実施例42
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−2−エチル−3’−メチルビフェニル−4−スルホンアミド、一ナトリウム塩
標記化合物、MS:m/e 480.2(MH)を、実施例43に記載の手順と同様にして、第1の工程で4−ブロモ−2−エチル−1−ヨード−ベンゼン及び1−ブロモ−3−メチル−ベンゼンを使用して調製した。
【0144】
実施例43
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−2,6−ジメチルビフェニル−4−スルホンアミド
i)4−ブロモ−2,6−ジメチルビフェニルの調製
テトラヒドロフラン中の2.5M n−ブチルリチウム(1.42ml、3.54mmol、1.1当量)を、乾燥テトラヒドロフラン(18ml)中のブロモベンゼン(0.34ml、3.22mmol、1.0当量)の溶液に窒素下、−78℃で滴下し、混合物を30分間撹拌した。塩化亜鉛(0.48g、3.54mmol、1.1当量)を加え、混合物を撹拌しながら2時間室温になるにまかせた。パラジウムテトラキストリフェニルホスフィン(0.19g、0.16mmol、0.05当量)、及びテトラヒドロフラン(2ml)中の5−ブロモ−2−ヨード−1,3−ジメチル−ベンゼン(1.00g、3.22mmol、1.0当量)の溶液を加え、混合物を室温で16時間撹拌した。テトラヒドロフランを減圧下で蒸発させ、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(SiO、ヘプタン)により精製した。画分を合わせて、4−ブロモ−2,6−ジメチルビフェニル278mg(収率33%)を澄明な油状物として得た。δH (400MHz;d4−メタノール)7.28-7.39 (3H, m), 7.18 (2H, s), 7.03 (2H, d), 1.90 (6H, s)。
【0145】
ii)2,6−ジメチルビフェニル−4−スルホニルクロリドの調製
テトラヒドロフラン中の2.5M n−ブチルリチウム(0.46ml、1.17mmol、1.1当量)を、乾燥テトラヒドロフラン(5ml)中の4−ブロモ−2,6−ジメチルビフェニル(0.28g、1.06mmol、1.0当量)の溶液に窒素下、−78℃で滴下し、混合物を15分間撹拌した。この溶液をカニューレにより、二酸化硫黄(3mL)及びテトラヒドロフラン(3ml)の溶液に窒素下、−78℃で加えた。溶液を撹拌しながら16時間室温に温まるにまかせた。溶媒を減圧下で蒸発させ、残留物をヘキサン(4ml)及びジクロロメタン(4ml)に懸濁した。懸濁液を0℃に冷却し、ヘキサン(2ml)中のスルフリルクロリド(0.14g、1.06mmol、1.0当量)の溶液を加え、混合物を撹拌しながら1.5時間室温に温まるにまかせた。ヘキサン及びジクロロメタンを減圧下で蒸発させて、粗2,6−ジメチルビフェニル−4−スルホニルクロリド0.22g(収率74%)を赤色のガム状物として得、この物質を更に精製しないで次の工程に使用した。
【0146】
iii)N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−2,6−ジメチルビフェニル−4−スルホンアミドの調製
2,6−ジメチルビフェニル−4−スルホニルクロリド(0.147g、0.53mmol、1.4当量)及びピリジン(0.152ml、1.87mmol、5.0当量)を、乾燥アセトニトリル(1.5ml)中のシアン酸ナトリウム(56mg、0.86mmol、2.3当量)の撹拌した懸濁液に加えて、混合物を室温で3時間撹拌した。5−ブロモ−チアゾール−2−イルアミン臭化水素酸塩(97mg、0.38mmol、1.0当量)を加えて、反応物を1時間撹拌した。水(2ml)及び酢酸(3滴)を加えた。生成物をジクロロメタン(2ml)中に抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発させて、褐色のガム状物を得た。ガム状物を、分取HPLCにより精製して、N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−2,6−ジメチルビフェニル−4−スルホンアミド15mg(収率9%)を得た。LC @UV215nm;Rt 2.64:96%, m/z (ES+):467, 468 (M+H)。
【0147】
実施例44
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−4−(4−メチル−1,3−オキサゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
i)4−メチル−5−フェニル−オキサゾール
エタノール(20ml)中の1−メチル−1−トシルメチルイソシアニド(2.1g、10mmol)の溶液に、ベンズアルデヒド(1.0ml、10mmol)及び炭酸カリウム(2.1g、15mmol)を加えた。反応混合物を、アルゴン下で5時間還流した。反応混合物を濃縮し、残留物を酢酸エチル中に抽出し、水、1N HCl(3×)、NaHCO(半飽和、3×)、飽和NaClで洗浄し、乾燥(MgSO.2HO)させ、濾過し、溶媒を減圧下で除去した。粗褐色の油状物を、シリカゲル(酢酸エチル/n−ヘプタン 1:5〜1:3)で精製した:結晶質固体、0.75g(45%)、MS:m/e 160.2(MH)。
【0148】
ii)4−(4−メチル−オキサゾール−5−イル)−ベンゼンスルホニルクロリド
CHCl(1ml)中の4−メチル−5−フェニル−オキサゾール(0.2g、1.3mmol)の冷えた溶液(氷浴)に、クロロスルホン酸(0.5ml、7.7mmol)を滴下した。暗褐色の反応混合物を4℃で30分間撹拌し、ゆっくり温めて還流した。2時間後、反応混合物を氷−水に注いで、酢酸エチル(3×)で抽出した。合わせた有機抽出物を水、ブラインで洗浄し、乾燥(MgSO.2HO)させ、濾過し、蒸発させて、明褐色の固体:0.19g、(56%)を得た。MS:m/e 257.1。
【0149】
iii)N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−4−(4−メチル−1,3−オキサゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
標記化合物、MS:m/e 443.1(MH)を、実施例2に関する記載の手順と同様にして、4−(4−メチル−オキサゾール−5−イル)−ベンゼンスルホニルクロリドを使用して調製した。
【0150】
実施例45
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−5−クロロ−6−(2−メチルピロリジン−1−イル)ピリジン−3−スルホンアミド
i)N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−5,6−ジクロロピリジン−3−スルホンアミド
標記化合物、MS:m/e 529.0(MH)を、実施例2に関する記載の手順と同様にして、2,3−ジクロロピリジン−5−スルホニルクロリドを使用して調製した。
【0151】
ii)N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−5−クロロ−6−(2−メチルピロリジン−1−イル)ピリジン−3−スルホンアミド
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−5,6−ジクロロピリジン−3−スルホンアミド(20mg、0.05mmol)を、DMF(1ml)に溶解し、2−メチルピロリジン(0.10ml、1mmol)と50℃で2.5時間反応させた。反応混合物を酢酸エチル(30ml)で希釈し、水、NaHCO(半飽和3×)、5% KHSO/10% KSO、飽和NaClで洗浄し、乾燥させ(MgSO.2HO)、濾過して、減圧下で濃縮した。粗生成物を、分取RP−HPLCにより精製した:6mg、MS:m/e 477.9(MH)。
【0152】
実施例46
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−5−クロロ−6−[(2S)−2−(メトキシメチル)ピロリジン−1−イル]ピリジン−3−スルホンアミド
標記化合物、MS:m/e 508.0(MH)を、実施例45に記載の手順と同様にして、工程2で(S)−2−(メトキシメチル)ピロリジンを使用して調製した。
【0153】
実施例47
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−5−クロロ−6−(2−イソプロピルピロリジン−1−イル)ピリジン−3−スルホンアミド
標記化合物、MS:m/e 506.0(MH)を、実施例45に記載の手順と同様にして、工程2で2−(メチルエチル)ピロリジンを使用して調製した。
【0154】
実施例48
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−3−エチルベンゼンスルホンアミド
i)3−エチル−ベンゼンスルホニルクロリド
3−エチル−フェニルアミン(2.4g、20mmol)を、濃HCl(37%、12ml)及び酢酸(5ml)を含有している撹拌混合物に5℃(氷−塩浴)で滴下した。水(3ml)中の亜硝酸ナトリウム(1.5g、22mmol)の溶液を0℃で滴下し、得られた黒色のスラリーを更に低温で30分間撹拌した。酢酸(50ml)中の塩化銅(I)(0.5g、5mmol)溶液を、SOガスで飽和した。この飽和溶液に、上記の黒色のスラリーを0〜5℃で加え、反応物を室温に温まるにまかせて、更に45分間撹拌した。氷−水(300ml)を加え、得られた混合物を酢酸エチル(3×)で抽出し、合わせた有機抽出物を水、ブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO.2HO)、濾過して、減圧下で濃縮した。粗黒色の油状物をシリカゲル(ジエチルエーテル/n−ヘプタン 1:10)で精製した:黄色の油状物、0.68g(14%)、MS:m/e 204.2(MH)。
【0155】
ii)N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−3−エチルベンゼンスルホンアミド
標記化合物、MS:m/e 388.0(MH)を、実施例2に関する記載の手順と同様にして、3−エチル−ベンゼンスルホニルクロリドを使用して調製した。
【0156】
実施例49
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−3−イソプロピルベンゼンスルホンアミド
標記化合物、MS:m/e 402.2(MH)を、実施例48に記載の手順と同様にして、第1の工程で3−イソプロピル−フェニルアミンを使用して調製した。
【0157】
実施例50
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−5−(4−メトキシフェニル)チオフェン−2−スルホンアミド
i)5−(4−メトキシ−フェニル)−チオフェン−2−スルホニルクロリド
スルフリルクロリド(0.32g、2.34mmol)を、乾燥DMF(0.18ml、2.34mmol)の撹拌溶液にアルゴン雰囲気下、0℃で滴下した結果、白色の固体が形成された。15分後、2−(4−メトキシ−フェニル)−チオフェン(0.38g、2mmol)を加え、混合物を100℃に温め、融解物を更に45分間撹拌した。砕氷を加え、反応混合物を酢酸エチル(2×)で抽出し、合わせた有機抽出物を水、ブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO.2HO)、濾過して、減圧下で濃縮した。緑色の粗固体を、シリカゲル(酢酸エチル/n−ヘプタン 1:9)で精製した:緑色の固体、0.13g(18%)。
【0158】
ii)N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−5−(4−メトキシフェニル)チオフェン−2−スルホンアミド
標記化合物、MS:m/e 471.9(MH)を、実施例2に関する記載の手順と同様にして、5−(4−メトキシ−フェニル)−チオフェン−2−スルホニルクロリドを使用して調製した。
【0159】
実施例51
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−5−イソブチルチオフェン−2−スルホンアミド
i)2−メチル−1−チオフェン−2−イル−プロパン−1−オン
チオフェン(10.1g、120mmol)、イソ酪酸(8.8g、100mmol)及びポリリン酸20gを含有している混合物を、75℃で2時間磁気的に撹拌した。反応混合物を水(100ml)で希釈し、CHCl(2×)で抽出した。合わせた有機抽出物を水、ブラインで洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、減圧下で濃縮して、褐色の油状物:14g(77%)を得た。GC−MS:M=154.0。
【0160】
ii)2−イソブチル−チオフェン
ジエチレングリコール(25ml)中の水酸化カリウム(2.24g、40mmol)とヒドラジン一水和物(3.0g、60mmol)の混合物に、2−メチル−1−チオフェン−2−イル−プロパン−1−オン(1.54g、10mmol)を加えた。合わせた混合物を180℃で1時間、次に210℃で更に2時間加熱した。混合物を室温に冷まし、水(100ml)で希釈し、ジエチルエーテル(3×)で抽出した。合わせた有機抽出物を水、ブラインで洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、減圧下で濃縮して、黄色の油状物:0.9g(61%)を得た。GC−MS:M=140.0。
【0161】
iii)5−イソブチル−チオフェン−2−スルホニルクロリド
標記化合物、GC−MS:M=238.0を、実施例50に関する記載の手順と同様にして、第1の工程で2−イソブチル−チオフェンを使用して調製した。
【0162】
iv)N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−5−イソブチルチオフェン−2−スルホンアミド
標記化合物、MS:m/e 422.0(MH)を、実施例2に関する記載の手順と同様にして、5−イソブチル−チオフェン−2−スルホニルクロリドを使用して調製した。
【0163】
実施例52
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−5−(4−メトキシフェニル)−4−メチル−チオフェン−2−スルホンアミド
i)2−(4−メトキシ−フェニル)−3−メチル−チオフェン
2−ブロモ−3−メチル−チオフェン(0.53g、3.00mmol)を、1,4−ジオキサン(35ml)にアルゴン雰囲気下で溶解した。この溶液に、Pd(PPh(0.33g、0.28mmol)、4−メトキシフェニルボロン酸(0.50g、3.30mmol)及び2M NaCO(6ml)を加えた。得られた混合物を、100℃で2時間撹拌した。反応物を室温に冷まし、tert.ブチルメチルエーテルで希釈し、水に注ぎ、tert.ブチルメチルエーテル(2×)で抽出した。合わせた有機抽出物を水、ブラインで洗浄し、乾燥(MgSO.2HO)させ、濾過し、減圧下で濃縮して、黄色の油状物を得、それをシリカゲル(n−ヘプタン)で精製して、油状物:0.32g(48%)として得た。GC−MS:M=204。
【0164】
ii)5−(4−メトキシ−フェニル)−4−メチル−チオフェン−2−スルホニルクロリド
上記の塩化スルホニル、EI−MS:M=304.1を、実施例50と同様にして、第1の工程で2−(4−メトキシ−フェニル)−3−メチル−チオフェンを使用して調製した。
【0165】
iii)N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−5−(4−メトキシフェニル)−4−メチル−チオフェン−2−スルホンアミド
標記化合物、MS:m/e 486.2(MH)を、実施例2に関する記載の手順と同様にして、5−(4−メトキシ−フェニル)−4−メチル−チオフェン−2−スルホニルクロリドを使用して調製した。
【0166】
実施例53
N−[(5−クロロ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−3−メチルベンゼンスルホンアミド
標記化合物、MS:m/e 330.1(MH)を、実施例39に記載の手順と同様にして、5−クロロ−チアゾール−2−イルアミンを使用して調製した。
【0167】
実施例54
3−クロロ−N−{[5−(メチルチオ)−1,3−チアゾール−2−イル]カルバモイル}ベンゼンスルホンアミド
ナトリウムメタンチオラート(0.42g、6.0mmol)を、メタノール(30ml)中のN−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−3−クロロベンゼンスルホンアミド(0.60g、1.5mmol)の懸濁液に加えた。混合物を60時間加熱還流して、減圧下で濃縮した。粗生成物の一部(80mg)をアセトニトリル−水に溶解し、酢酸を使用して酸性化した。形成された沈殿物をDMSOに再溶解し、分取RP−HPLCにより精製した:凍結乾燥物14mg、MS:m/e 362.1(MH)。
【0168】
実施例55
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−3−シクロプロピル−ベンゼンスルホンアミド
i)3−シクロプロピル−ベンゼンスルホニルクロリド
1−ブロモ−3−シクロプロピル−ベンゼン(1.0g、5.1mmol)[prep.: J. Org. Chem. vol. 41, 2262-6(1976)]を、乾燥THF/ジエチルエーテル(1:1、30ml)にアルゴン雰囲気下で溶解し、−78℃に冷却した。BuLi(ヘキサン類中1.6M、3.2ml、5.1mmol)を滴下し、反応混合物を更に低温で15分間撹拌した。この反応混合物を、予め−78℃に冷却したジエチルエーテル(20ml)のSOガス飽和溶液に、カニューレを介して加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌して、減圧下で濃縮した。粗中間体をn−ヘキサン(4Aシーブで乾燥、20ml)に懸濁し、冷やした(氷−水)。乾燥ヘキサン(8ml)中のスルフリルクロリド(0.3ml、3.6mmol)の溶液を、撹拌懸濁液に滴下し、次に冷却浴を取り外した。90分後、室温で反応混合物を濾過(Speedex pad)し、濾液を減圧下で濃縮して、黄色の油状物:0.6g、(67%)を得た。GC−MS:M=216。
【0169】
ii)N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−3−シクロプロピル−ベンゼンスルホンアミド
標記化合物、MS:m/e 402.3(MH)を、実施例2に関する記載の手順と同様にして、3−シクロプロピル−ベンゼンスルホニルクロリドを使用して調製した。
【0170】
実施例56
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−2−クロロベンゼンスルホンアミド
標記化合物、MS:m/e 393.9(MH)を、実施例2に関する記載の手順と同様にして、2−クロロ−ベンゼンスルホニルクロリドを使用して調製した。
【0171】
実施例57
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−5−(6−メトキシピリジン−3−イル)−4−メチルチオフェン−2−スルホンアミド
i)2−メトキシ−5−(3−メチル−チオフェン−2−イル)−ピリジン
標記中間体、MS:m/e 206.1(MH)を、実施例52と同様にして、2−ブロモ−3−メチル−チオフェン及び2−メトキシ−5−ピリジンボロン酸から調製した。
【0172】
ii)5−(6−メトキシ−ピリジン−3−イル)−4−メチル−チオフェン−2−スルホニルクロリド
2−メトキシ−5−(3−メチル−チオフェン−2−イル)−ピリジン(0.32g、1.6mmol)を、THF/ジエチルエーテル(10ml、1:1 v/v)に溶解して、−70℃に冷却した。BuLi(1.6M ヘキサン類、1ml、1.6mmol)を滴下し、更に15分後−70℃で反応混合物を、ジエチルエーテル(10ml)中のSO(5ml)の凝縮溶液にカニューレを介して加えた。黄色の反応混合物を室温にゆっくり温めて、一晩撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、残留物をジエチルエーテルで洗浄して、乾燥させた。粗固体(0.31g)を乾燥n−ヘキサン(7ml)に懸濁し、氷浴を使用して0℃に冷却し、CHCl中のスルフリルクロリド(1M、1.2ml、1.2mmol)の溶液で処理した。反応混合物をゆっくり室温に温め、分析(TLC)によると全く出発物質を示さなかった。溶媒を減圧下で除去して、粗生成物をシリカゲル(n−ヘプタン/tert.ブチルメチルエーテル 1:9〜1:4 v/v)で精製して、白色の固体:0.19g(38%)を得た。MS:m/e 304.0(MH)。
【0173】
iii)5−(6−メトキシ−ピリジン−3−イル)−4−メチル−チオフェン−2−スルホン酸アミド
5−(6−メトキシ−ピリジン−3−イル)−4−メチル−チオフェン−2−スルホニルクロリド(0.19g、0.63mmol)を、アセトン(6ml)に溶解し、水酸化アンモニウム水溶液(25%、1.2ml)を滴下した。1時間後、溶媒を減圧下で除去し、残留物を水で希釈して、酢酸エチル(3×)で抽出した。合わせた有機抽出物を水、ブラインで洗浄し、乾燥(MgSO.2HO)させ、濾過し、減圧下で濃縮して、粗生成物を得、それをシリカゲル(n−ヘプタン−酢酸エチル 1:2〜2:1 v/v)で精製して、ベージュ色の固体:0.12g(62%)を得た。MS:m/e 283.0(MH)。
【0174】
iv)N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−5−(6−メトキシピリジン−3−イル)−4−メチルチオフェン−2−スルホンアミド
【0175】
実施例58
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−4−クロロ−5−(2−メトキシエチル)チオフェン−2−スルホンアミド
i)3−ブロモ−2−(2−メトキシ−エチル)−チオフェン
無水THF(125mL)中の2,3−ジブロモチオフェン(12.6g、50mmol)の溶液に、n−BuLi(1.6M/ヘキサン、31mL)を−75℃で30分間かけて加えた。反応混合物を更に−75℃で30分間撹拌し、p−トルエンスルホン酸−2−メトキシエチルエステル(11.8g、50mmol)を1時間かけて滴下した。混合物を冷却なしで2時間撹拌し、ブラインでクエンチして、エーテルで抽出した。有機物を洗浄し、乾燥させて、濃縮した。残留物を、溶離剤としてヘプタン/酢酸エチルを使用するシリカゲルのクロマトグラフィーに付して、3−ブロモ−2−(2−メトキシ−エチル)−チオフェン(1.8g)を無色の液体として得た。MS(EI):221.1(M)
【0176】
ii)3−クロロ−2−(2−メトキシ−エチル)−チオフェン
DMF(8mL)中の3−ブロモ−2−(2−メトキシ−エチル)−チオフェン(1.7g、8mmol)の溶液に、塩化銅(I)(1.42g、12mmol)を加えた。反応混合物を140℃で18時間撹拌し、氷/水でクエンチし、エーテルで抽出し、有機物を洗浄し、乾燥させ、濃縮して、残留物を溶離剤としてヘプタン/酢酸エチルを使用するシリカゲルのクロマトグラフィーに付して、3−クロロ−2−(2−メトキシ−エチル)−チオフェン(1.25g)を明褐色の液体として得た。MS(EI)m/e 176.1(M)
【0177】
iii)4−クロロ−5−(2−メトキシ−エチル)−チオフェン−2−スルホニルクロリド
1,2−ジクロロエタン(10mL)中の三酸化硫黄ジメチルホルムアミド錯体(1.40g、9mmol)の懸濁液に、3−クロロ−2−(2−メトキシ−エチル)−チオフェン(Yun, Sangmin; Kim, Eun Sook; Kim, Hee Seock; Ha, Tae Hee; Suh, Kwee-Hyun; Lee, Gwan Sun, WO 2005087779(1.35g、8mmol)を加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌し、塩化チオニル(1.2g、10mmol)を加え、混合物を55〜60℃で3〜4時間撹拌し、溶離剤としてヘプタン/酢酸エチル又はジクロロメタン/酢酸エチルを使用するシリカゲルのクロマトグラフィーに直接付して、4−クロロ−5−(2−メトキシ−エチル)−チオフェン−2−スルホニルクロリド(1.6g)を明黄色の液体として得た。
MS(EI)m/e 274.0(M)
【0178】
iv)N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−4−クロロ−5−(2−メトキシエチル)チオフェン−2−スルホンアミド
標記化合物を、実施例2に関する記載の手順と同様にして、4−クロロ−5−(2−メトキシ−エチル)−チオフェン−2−スルホニルクロリドから出発して調製して、所望の化合物を褐色を帯びた固体として得た。MS(ISN):m/e 458.0、459.9(M−H)
【0179】
実施例59
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−5−(4−メトキシ−2−メチルフェニル)−4−メチルチオフェン−2−スルホンアミド
i)2−(4−メトキシ−2−メチル−フェニル)−3−メチル−チオフェン
化合物を、実施例52i)に関する記載の手順と同様にして、4−メトキシ−2−メチル−フェニルボロン酸を使用して調製し、2−(4−メトキシ−2−メチル−フェニル)−3−メチル−チオフェン、910mgを得た。m/e 218.2(MH)。
【0180】
ii)5−(4−メトキシ−2−メチル−フェニル)−4−メチル−チオフェン−2−スルホニルクロリド
化合物を、実施例50i)に関する記載の手順と同様にして、2−(4−メトキシ−2−メチル−フェニル)−3−メチル−チオフェンを使用して調製し、5−(4−メトキシ−2−メチル−フェニル)−4−メチル−チオフェン−2−スルホニルクロリドを明黄色の油状物350mgとして得た。m/e 316.1(MH)。
【0181】
iii)N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−5−(4−メトキシ−2−メチルフェニル)−メチルチオフェン−2−スルホンアミド
5−(4−メトキシ−2−メチル−フェニル)−4−メチル−チオフェン−2−スルホニルクロリド(95mg、0.30mmol、1.5当量)を、MeCN 0.3mlに溶解し、続いてシアン酸ナトリウム(28.6mg、0.44mmol、2.2当量)を加えた。強く撹拌しながら、ピリジン(0.055ml、0.68mmol、3.4当量)を反応混合物に滴下し、更に室温で4時間撹拌した。2−アミノ−5−ブロモチアゾール.HBr(52mg、0.20mmol、1.0当量)を加え、反応物を1時間撹拌した。水(20ml)及び70% 酢酸(2ml)を、懸濁液に加え、それを濾過し、水及び冷MeOHで洗浄した。粗固体をMeCN−DMSOに溶解し、A=0.1% HCOOH;B=MeCNで、かつBの勾配40%〜90%を10分間用いるHPLC 75×30mm RP18 5μmカラムのクロマトグラフィーに付した。所望の画分を凍結乾燥して、N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−5−(4−メトキシ−2−メチルフェニル)−4−メチルチオフェン−2−スルホンアミド、16mgを得た。m/e 499.9(MH)。
【0182】
実施例60
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−4−(6−メトキシピリジン−3−イル)−3−メチルベンゼンスルホンアミド
i)N−tert−ブチル−4−(6−メトキシ−ピリジン−3−イル)−3−メチル−ベンゼンスルホンアミド
本化合物を、実施例64と同様にして、4−ブロモ−n−tert−ブチル−3−メチル−ベンゼン(1g、3.26mmol)及び2−メトキシ−5−ピリジンボロン酸(550mg、3.6mmol、1.1当量)で出発して調製し、標記化合物995mgを無色のガム状物として得た。MS(ES):m/e 333.3(M−H)
【0183】
ii)4−(6−メトキシ−ピリジン−3−イル)−3−メチル−ベンゼンスルホンアミド
本化合物を、実施例64と同様にして、n−tert−ブチル−4−(6−メトキシ−ピリジン−3−イル)−3−メチル−ベンゼンスルホンアミド(930mg、2.78mmol)で出発して調製し、標記化合物750mgを白色の固体として得た。MS(ES):m/e 277.3(M−H)
【0184】
iii)N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−4−(6−メトキシピリジン−3−イル)−3−メチルベンゼンスルホンアミド
本化合物を、実施例64と同様にして、4−(6−メトキシ−ピリジン−3−イル)−3−メチル−ベンゼンスルホンアミド(200mg、0.72mmol)で出発して調製し、標記化合物33mgを明褐色で無定形の固体として得た。MS(ES):m/e 481.2(M−H)
【0185】
実施例61
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−5−イソブチル−4−メチルチオフェン−2−スルホンアミド
i)2−イソブチル−3−メチル−チオフェン
乾燥ジエチルエーテル中の2−ブロモ−3−メチルチオフェン(1.5g、8.5mmol)を含有する溶液の一部を、混合物が還流し始めるまで、乾燥ジエチルエーテル中のマグネシウム(308mg、12.7mmol、1.5当量)の懸濁液に滴下した。残りの溶液を滴下した。乾燥ジエチルエーテル中のトルエン−4−スルホン酸イソブチルエステル(2.9g、12.7mmol、1.5当量)の溶液を室温で滴下し、次に混合物を更に2時間還流した。室温に冷ました後、混合物を飽和塩化アンモニウム溶液でクエンチして、tert.ブチルメチルエーテルで抽出した。合わせた有機抽出物を水、ブラインで洗浄し、硫酸マグネシウム二水和物で乾燥させ、濾過し、蒸発させて、黄色の油状物を得た。Kugelrohrで蒸留した後、標記化合物630mgを無色の油状物として得た。GC−MS(EI):M=154
【0186】
ii)5−イソブチル−4−メチル−チオフェン−2−スルホニルクロリド
標記化合物190mg、GC−MS:M=252を、実施例50に関する記載の手順と同様にして、2−イソブチル−3−メチル−チオフェン(350mg、1.93mmol)から出発して調製した。
【0187】
iii)N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−5−イソブチル−4−メチルチオフェン−2−スルホンアミド
本化合物を、実施例2と同様にして、5−イソブチル−4−メチル−チオフェン−2−スルホニルクロリド(187mg、0.74mmol)及び5−ブロモ−チアゾール−2−イルアミン臭化水素酸塩(140mg、0.54mmol、0.73当量)から出発して調製した。分取HPLCで精製した後、標記化合物49mgを白色で無定形の固体として得た。MS(ES):m/e 436.1(M−H)
【0188】
実施例62
3−メチル−N−({4−メチル−5−[(トリフルオロメチル)チオ]−1,3−チアゾール−2−イル}カルバモイル)ベンゼンスルホンアミド
本化合物を、実施例2と同様にして、3−メチル−ベンゼンスルホニルクロリド(122mg、0.64mmol)及び4−メチル−5−トリフルオロメチルスルファニル−チアゾール−2−イルアミン(100mg、0.466mmol、0.73当量)から出発して調製した。分取HPLCで精製した後、標記化合物46mgを白色で無定形の固体として得た。MS(ES):m/e 410.0(M−H)
【0189】
実施例63
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−5−(2−メトキシエチル)−4−メチルチオフェン−2−スルホンアミド
i)2−(2−メトキシ−エチル)−3−メチル−チオフェン
本化合物を、実施例61と同様にして、2−ブロモ−3−メチルチオフェン(1.5g、8.5mmol)及びトルエン−4−スルホン酸 2−メトキシ−エチルエステル(2.9g、12.7mmol、1.5当量)から出発して調製した。粗生成物を、溶離剤n−ヘプタン及びtert.ブチルメチルエーテルを用いるシリカゲルで精製した。標記化合物を明黄色の油状物490mgとして得た。GC−MS(EI):M=156
【0190】
ii)5−(2−メトキシ−エチル)−4−メチル−チオフェン−2−スルホニルクロリド
本化合物を、実施例61と同様にして、2−(2−メトキシ−エチル)−3−メチル−チオフェン(250mg、1.6mmol)から出発して調製した。標記化合物を明黄色の油状物220mgとして得た。GC−MS(EI):M=254。
【0191】
iii)N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−5−(2−メトキシエチル)−4−メチルチオフェン−2−スルホンアミド
本化合物を、実施例2と同様にして、5−(2−メトキシ−エチル)−4−メチル−チオフェン−2−スルホニルクロリド(210mg、0.742mmol)及び5−ブロモ−チアゾール−2−イルアミン臭化水素酸塩(141mg、0.542mmol、0.73当量)から出発して調製した。分取HPLCで精製した後、標記化合物を白色の、無定形で、凍結乾燥した固体として得た:38mg。MS(ES):m/e 438.0(M−H)
【0192】
実施例64
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−4−(6−フルオロピリジン−3−イル)−3−メチルベンゼンスルホンアミド
i)4−ブロモ−N−tert−ブチル−3−メチル−ベンゼンスルホンアミド
ジクロロメタン中の4−ブロモ−3−メチル−ベンゼンスルホニルクロリド(11g、40.8mmol)及びN’N−ジイソプロピルエチルアミン(8.5ml、49mmol,1.2当量)の撹拌した氷−冷溶液に、tert.ブチルアミン(5.2ml、49mmol,1.2当量)を滴下した。室温で2時間後、反応混合物を水で希釈して、ジクロロメタンで抽出した。有機抽出物を減圧下で濃縮し、残留物をn−ヘプタンで撹拌し、濾過して、所望の化合物11.2gを黄色の固体として得た。MS(ES):m/e 304.2(M−H)
【0193】
ii)N−tert−ブチル−4−(6−フルオロ−ピリジン−3−イル)−3−メチル−ベンゼンスルホンアミド
本化合物を、実施例52と同様にして、4−ブロモ−n−tert−ブチル−3−メチル−ベンゼンスルホンアミド(11g、36.2mmol)から出発して調製し、所望の化合物10.8gを明黄色のガム状物として得た。MS(ES):m/e 321.3(M−H)
【0194】
iii)4−(6−フルオロ−ピリジン−3−イル)−3−メチル−ベンゼンスルホンアミド
n−tert−ブチル−4−(6−フルオロ−ピリジン−3−イル)−3−メチル−ベンゼンスルホンアミド(10.4g、32.4mmol)を、トリフルオロ酢酸225mlと水25mlの混合物で50℃にて2時間処理した。混合物を濃縮し、残留物を酢酸エチルに溶解して、重炭酸ナトリウム水溶液で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウム二水和物で乾燥させ、濾過し、蒸発させて、標記化合物7.3gを明黄色の固体として得た。MS(ES):m/e 264.9(M−H)
【0195】
iv)N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−4−(6−メトキシピリジン−3−イル)−3−メチルベンゼンスルホンアミド
アセトニトリル130ml中の4−(6−フルオロ−ピリジン−3−イル)−3−メチル−ベンゼンスルホンアミド(4.2g、16mmol)及びトリエチルアミン(5.1ml、36.8mmol、2.3当量)の溶液に、クロロギ酸フェニル(2.4ml、19.2mmol、1.2当量)を0℃で滴下した。溶液を室温で1時間撹拌した後、5−ブロモ−チアゾール−2−イルアミン(4.3g、24mmol、1.5当量)を一度に加えた。混合物を60℃に温め、次にメタンスルホン酸(1.5ml、24mmol、1.5当量)を加え、反応混合物を60℃で1時間撹拌した。室温に冷ました後、混合物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウム二水和物で乾燥させ、濾過し、蒸発させた。粗生成物を、酢酸エチル/n−ヘプタンを用いるシリカゲルで精製して、標記化合物2.67gを明褐色の固体として得た。MS(ES):m/e 470.7(M−H)
【0196】
実施例65
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−5−(6−フルオロピリジン−3−イル)−4−メチルチオフェン−2−スルホンアミド
i)2−フルオロ−5−(3−メチル−チオフェン−2−イル)−ピリジン
本化合物を、実施例52と同様にして、2−ブロモ−3−メチルチオフェン(2.6g、15mmol)及び2−フルオロ−5−ピリジン−ボロン酸(2.3g、16.5mmol、1.1当量)から出発して調製して、所望の化合物2.2gを明黄色の油状物として得た。MS(ES):m/e 194.2(M+H)
【0197】
ii)5−(6−フルオロ−ピリジン−3−イル)−4−メチル−チオフェン−2−スルホニルクロリド
本化合物を、実施例50i)と同様にして、2−フルオロ−5−(3−メチル−チオフェン−2−イル)−ピリジン(1.1g、5.7mmol)から出発して調製した。標記化合物350mgを明黄色の固体として得た。MS(EI):M=291.1
【0198】
iii)5−(6−フルオロ−ピリジン−3−イル)−4−メチル−チオフェン−2−スルホン酸アミド
5−(6−フルオロ−ピリジン−3−イル)−4−メチル−チオフェン−2−スルホニルクロリド(310mg、1.06mmol)をジオキサンに溶解して、氷浴で冷却した。撹拌をしながら、過剰量の25%水酸化アンモニウム溶液を滴下した。室温で2時間後、反応物を中和して、ジオキサンを蒸発させた。反応混合物を酢酸エチルで抽出し、合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウム二水和物で乾燥させ、濾過して、蒸発させた。粗生成物を、溶離剤の酢酸エチル/n−ヘプタンを用いるシリカゲルで精製して、標記化合物218mgを白色の固体として得た。MS(ES):m/e 271.2(M−H)
【0199】
iv)N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−5−(6−フルオロピリジン−3−イル)−4−メチルチオフェン−2−スルホンアミド
本化合物を、実施例64iv)と同様にして、5−(6−フルオロ−ピリジン−3−イル)−4−メチル−チオフェン−2−スルホン酸アミド(200mg、0.734mmol)及び5−ブロモ−チアゾール−2−イルアミン臭化水素酸塩(286mg、1.1mmol、1.5当量)から出発して調製した。分取HPLCで精製した後、標記化合物13mgを白色で無定形の固体として得た。MS(ES):m/e 474.7(M−H)
【0200】
実施例66
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−3−クロロ−4−フルオロベンゼンスルホンアミド
本化合物を、実施例59iii)に関する記載の手順と同様にして、3−クロロ−4−フルオロ−ベンゼンスルホニルクロリドを使用して調製し、結晶化した後に、N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−3−クロロ−4−フルオロベンゼンスルホンアミド257mgを得た。m/e 412.1(MH)。
【0201】
実施例67
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−5−(3−メトキシプロピル)−4−メチルチオフェン−2−スルホンアミド
i)トルエン−4−スルホン酸 3−メトキシ−プロピルエステル
4−メチル−ベンゼンスルホニルクロリド(21g、110.0mmol、1.1当量)を、ピリジン(16.1ml、200.0mmol、2.0当量)中の3−メトキシ−プロパン−1−オール(9g、100.0mmol、1.0当量)の溶液に0℃で加えた。0℃で1時間後、白色の固体を形成した。それを水で希釈し、酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機物をKHSO/KSO及びブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させ、エーテル(吸湿性)から結晶化して、トルエン−4−スルホン酸 3−メトキシ−プロピルエステル21.4gを得た。m/e 245.0(MH)。
【0202】
ii)2−(3−メトキシ−プロピル)−3−メチル−チオフェン
マグネシウムの削りくず(365mg、15.0mmol、1.5当量)を、乾燥ジエチルエーテル15mlに懸濁した。エーテル10ml中のヨウ素の結晶及び数滴の2−ブロモ−3−メチルチオフェンを、反応が開始するまで加えた(30℃に加熱して3分間)。2−ブロモ−3−メチルチオフェン(合計2.44g、10.0mmol、1.0当量)の残った溶液を滴下し、反応を還流下に保持した。反応混合物を30分間還流した。ジエチルエーテル5mlに溶解したトルエン−4−スルホン酸 3−メトキシ−プロピルエステル(2.13g、12.0mmol、1.2当量)を滴下し、黄色の溶液を再び2時間還流した。褐色の懸濁液を冷却し、1N HClで酸性化して、酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機物をKHSO/KSO及びブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させて、溶媒としてヘプタン、次にMTBE−ヘプタン 1:9を用いる50gシリカゲルカードリッジのクロマトグラフィーに付して、2−(3−メトキシ−プロピル)−3−メチル−チオフェン410mgを得た。GC/MSによりm/e 170.0(MH)。
【0203】
iii)5−(3−メトキシ−プロピル)−4−メチル−チオフェン−2−スルホニルクロリド
DCE 1mlに溶解した2−(3−メトキシ−プロピル)−3−メチル−チオフェン(409mg、2.4mmol、1.0当量)を、DCE 2ml中の三酸化硫黄ジメチルホルムアミド錯体(441mg、2.88mmol、1.2当量)の懸濁液に滴下した。反応混合物を55℃に15分間加熱し、次に室温に冷ました。塩化チオニル(0.21ml、2.88mmol、1.2当量)を、混合物に滴下し、次にそれを80℃に1時間加熱した。室温で反応物を氷で15分間処理し、次に酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させて、溶媒として酢酸エチル−ヘプタン 1:2を用いる20gシリカゲルカートリッジのクロマトグラフィーに付して、5−(3−メトキシ−プロピル)−4−メチル−チオフェン−2−スルホニルクロリド400mgとして同定された褐色の液体を得た。m/e 268.0(MH)。
【0204】
iiii)N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−5−(3−メトキシプロピル)−4−メチルチオフェン−2−スルホンアミド
本化合物を、実施例59iii)に関する記載の手順と同様にして、5−(3−メトキシ−プロピル)−4−メチル−チオフェン−2−スルホニルクロリドを使用して調製して、結晶化した後、N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−5−(3−メトキシプロピル)−4−メチルチオフェン−2−スルホンアミド18mgを得た。m/e 452.0(MH)。
【0205】
実施例68
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−4−(2−メトキシ−1,3−チアゾール−4−イル)−3−メチルベンゼンスルホンアミド
i)N−tert−ブチル−3−メチル−ベンゼンスルホンアミドボロン酸
4−ブロモ−N−tert−ブチル−3−メチル−ベンゼンスルホンアミド(10g、32.6mmol)を乾燥テトラヒドロフランに溶解し、次に−78℃に冷却した。ホウ酸トリイソプロピル(27.7ml、120.8mmol、3.7当量)を一度に加え、続いてn−ブチルリチウム溶液 1.6M(75.5ml、120.8mmol、3.7当量)を−78℃で滴下した。混合物を一晩撹拌し、次に水を滴下してクエンチした。有機溶媒を蒸発させ、0.5M HClでpHを3に調整した。残留物を酢酸エチルで抽出し、合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウム二水和物で乾燥させ、濾過して、蒸発させた。粗生成物を、酢酸エチル/n−ヘプタンを用いるシリカゲルで精製して、標記生成物2.82gを黄色でロウ状の固体として得た。MS(ES):m/e 270(M−H)
【0206】
ii)4−(2−メトキシ−4H−1λ−チアゾール−4−イル)−3−メチル−ベンゼンスルホンアミド
本化合物を、実施例52と同様にして、N−tert−ブチル−3−メチル−ベンゼンスルホンアミドボロン酸(1.0g、3.69mmol)及び4−ブロモ−2−メトキシ−チアゾール(0.78g、4.05mmol、1.1当量)から出発して調製した。n−ヘプタン/tert.ブチルメチルエーテルを用いるシリカゲルで精製した後、t−ブチル保護スルホンアミド510mgを得た。実施例98と同様にして脱保護し、標記化合物260mgを明黄色の固体として得た。MS(ES):m/e 270(M−H)
【0207】
iii)N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−4−(2−メトキシ−1,3−チアゾール−4−イル)−3−メチルベンゼンスルホンアミド
本化合物を、実施例64と同様にして、4−(2−メトキシ−4H−1λ−チアゾール−4−イル)−3−メチル−ベンゼンスルホンアミド(180mg、0.633mmol)から出発して調製し、所望の化合物118mgを明褐色の固体として得た。MS(ES):m/e 487.0(M−H)
【0208】
実施例69
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−4−(5−フルオロピリジン−3−イル)−3−メチルベンゼンスルホンアミド
i)N−tert−ブチル−4−(5−フルオロ−ピリジン−3−イル)−3−メチル−ベンゼンスルホンアミド
本化合物を、実施例52と同様にして、N−tert−ブチル−3−メチル−ベンゼンスルホンアミドボロン酸(0.5g、1.84mmol)及び5−ブロモ−3−フルオロピリジン(357mg、2.03mmol、1.1当量)から出発して調製した。n−ヘプタン/酢酸エチルを用いるシリカゲルで精製した後、標記化合物335mgを明黄色の固体として得た。MS(ES):m/e 321.1(M−H)
【0209】
ii)N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−4−(5−フルオロピリジン−3−イル)−3−メチルベンゼンスルホンアミド
本化合物を、実施例64と同様にして、N−tert−ブチル−4−(5−フルオロ−ピリジン−3−イル)−3−メチル−ベンゼンスルホンアミド(174mg;0.653mmol)から出発して調製した。酢酸エチル/n−ヘプタンを使用するシリカゲルで精製した後、標記化合物107mgを明褐色の固体として得た。MS(ES):m/e 468.9(M−H)
【0210】
実施例70
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−5−メトキシ−4−メチルチオフェン−2−スルホンアミド
i)5−メトキシ−4−メチル−チオフェン−2−スルホン酸アミド
2−メトキシ−3−メチル−チオフェン(1g、7.8mmol)を、乾燥テトラヒドロフランに溶解した。n−ヘキサン中のn−ブチルリチウム1.6M(5.1ml、8.2mmol、1.1当量)を−78℃で加えた。−78℃で1時間後、二酸化硫黄ガスを反応混合物の表面全体に30分間泡立てた。反応混合物をジエチルエーテルで希釈して、室温に温まるにまかせた。溶媒を蒸発させ、残留物をジクロロメタンに溶解した。N−クロロスクシンイミド(1.1g、8.2mmol、1.1当量)を一度に加えた。2時間撹拌した後、混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。残留物をアセトンに溶解し、過剰量の25%水酸化アンモニウム水溶液を加えて、混合物を室温で30分間撹拌した。溶媒を蒸発させ、残留した油状物を酢酸エチルに溶解し、水で抽出し、ブラインで洗浄し、硫酸マグネシウム二水和物で乾燥させ、濾過して、蒸発させた。酢酸エチル/n−ヘプタンを用いるシリカゲルで精製した後、標記化合物210mgを明褐色の固体として得た。MS(ES):m/e 206.0(M−H)
【0211】
ii)N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−5−メトキシ−4−メチルチオフェン−2−スルホンアミド
本化合物を、実施例64と同様にして、5−メトキシ−4−メチル−チオフェン−2−スルホン酸アミド(100mg、0.482mmol)から出発して調製した。酢酸エチル/n−ヘプタンを使用するシリカゲルで精製した後、標記化合物53mgを明褐色の固体として得た。MS(ES):m/e 409.9(M−H)
【0212】
実施例71
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−5−(2−メトキシエトキシ)−4−メチルチオフェン−2−スルホンアミド
i)2−(2−メトキシ−エトキシ)−3−メチル−チオフェン
2−メトキシ−3−メチル−チオフェン(1.5g、11.7mmol)、2−メトキシ−エタノール(3.8g、50.5mmol、4.3当量)及び硫酸水素ナトリウム無水物(100mg、0.833mmol、0.07当量)を、トルエン中で120℃にて3.5時間撹拌した。混合物を酢酸エチルで希釈し、重炭酸ナトリウム溶液で抽出した。有機溶媒をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウム二水和物で乾燥させ、濾過して、蒸発させた。Kugelrohrで蒸留した後、標記化合物980mgを明黄色の油状物として得た。GC−MS(EI)M=172。
【0213】
ii)5−(2−メトキシ−エトキシ)−4−メチル−チオフェン−2−スルホン酸アミド
本化合物を、実施例70と同様にして、2−(2−メトキシ−エトキシ)−3−メチル−チオフェン(910mg、5.28mmol)から出発して調製した。酢酸エチル/n−ヘプタンを使用するシリカゲルで精製した後、標記化合物180mgを明褐色の固体として得た。MS(ES):m/e 250.0(M−H)
【0214】
iii)N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−5−(2−メトキシエトキシ)−4−メチルチオフェン−2−スルホンアミド
本化合物を、実施例64と同様にして、5−(2−メトキシ−エトキシ)−4−メチル−チオフェン−2−スルホン酸アミド(165mg、0.657mmol)から出発して調製した。酢酸エチル/n−ヘプタンを用いるシリカゲルで精製した後、標記化合物106mgを明褐色の固体として得た。MS(ES):m/e 453.8(M−H)
【0215】
実施例72
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−5−(6−メトキシ−4−メチルピリジン−3−イル)−4−メチルチオフェン−2−スルホンアミド
i)5−ブロモ−2−メトキシ−4−メチル−ピリジンボロン酸
標記化合物、MS:m/e 166.0(M−H)を、実施例68に関する記載の手順と同様にして、5−ブロモ−2−メトキシ−4−メチル−ピリジンを使用して調製した。
【0216】
ii)2−メトキシ−4−メチル−5−(3−メチル−チオフェン−2−イル)−ピリジン
標記化合物、MS:m/e 220.3(M+H)を、実施例52に関する記載の手順と同様にして、5−ブロモ−2−メトキシ−4−メチル−ピリジンボロン酸を使用して調製した。
【0217】
iii)5−(6−メトキシ−4−メチル−ピリジン−3−イル)−4−メチル−チオフェン−2−スルホン酸アミド
標記化合物、MS:m/e 297.2(M−H)を、実施例70に関する記載の手順と同様にして、2−メトキシ−4−メチル−5−(3−メチル−チオフェン−2−イル)−ピリジンを使用して調製した。
【0218】
iv)N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−5−(6−メトキシ−4−メチルピリジン−3−イル)−4−メチルチオフェン−2−スルホンアミド
標記化合物、MS:m/e 500.8(M−H)を、実施例64に関する記載の手順と同様にして、5−(6−メトキシ−4−メチル−ピリジン−3−イル)−4−メチル−チオフェン−2−スルホン酸アミドを使用して調製した。
【0219】
実施例73
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−5−(メトキシメチル)−4−メチルチオフェン−2−スルホンアミド
i)(3−メチル−チオフェン−2−イル)−メタノール
水素化ホウ素ナトリウム(6.0g、158.5mmol、2当量)を、乾燥テトラヒドロフラン中で不活性雰囲気下にて懸濁した。10℃で乾燥テトラヒドロフラン中の3−メチル−チオフェン−2−カルバルデヒド(10g、79.2mmol、1当量)の溶液を滴下した。混合物を、室温で3時間撹拌した。反応混合物を希酸でクエンチして、濾過した。濾液をジエチルエーテルで抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウム二水和物で乾燥させ、濾過して、蒸発させた。粗生成物をKugelrohrで蒸留して、標記化合物8.33gを明黄色の油状物として得た。GC−MS(EI)M=128
【0220】
ii)2−メトキシメチル−3−メチル−チオフェン
水素化ナトリウム(2.2g 約60%、55.2mmol、1.2当量)を、乾燥テトラヒドロフラン中で不活性雰囲気下にて懸濁した。5℃で、乾燥テトラヒドロフラン中の(3−メチル−チオフェン−2−イル)−メタノール(5.16g、46mmol)の溶液を滴下した。混合物を室温で1時間撹拌して、次にヨードメタン(7.8g、55.2mmol、1.2当量)を滴下した。混合物を室温で一晩撹拌し、次に希酸でクエンチして、ジエチルエーテルで抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウム二水和物で乾燥させ、濾過し、蒸発させて、標記化合物5.7gを明緑色の油状物として得た。GC−MS(EI)M=142。
【0221】
iii)5−メトキシメチル−4−メチル−チオフェン−2−スルホン酸アミド
標記化合物、MS:m/e 204.0(M−H)を、実施例70に関する記載の手順と同様にして、2−メトキシメチル−3−メチル−チオフェンを使用して調製した。
【0222】
iv)N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−5−(メトキシメチル)−4−メチルチオフェン−2−スルホンアミド
標記化合物、MS:m/e 423.7(M−H)を、実施例64に関する記載の手順と同様にして、5−メトキシメチル−4−メチル−チオフェン−2−スルホン酸アミドを使用して調製した。
【0223】
実施例74
N−[(5−ブロモ−4−メチル−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−3−メチルベンゼンスルホンアミド
標記化合物、MS:m/e 388.0(M−H)を、実施例64に関する記載の手順と同様にして、トルエン−3−スルホンアミド及び5−ブロモ−4−メチル−チアゾール−2−イルアミンを使用して調製した。
【0224】
実施例75
N−[(5−ブロモ−4−メチル−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−3−(ジフルオロメトキシ)ベンゼンスルホンアミド
標記化合物、MS:m/e 439.9(M−H)を、実施例2に関する記載の手順と同様にして、3−ジフルオロメトキシ−ベンゼンスルホニルクロリド及び5−ブロモ−4−メチル−チアゾール−2−イルアミンを使用して調製した。
【0225】
実施例76
3−メチル−N−[(4−メチル−5−ニトロ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]ベンゼンスルホンアミド
標記化合物、MS:m/e 355.0(M−H)を、実施例64に関する記載の手順と同様にして、トルエン−3−スルホンアミド及び4−メチル−5−ニトロ−チアゾール−2−イルアミンを使用して調製した。
【0226】
実施例77
N−{[5−ブロモ−4−(メトキシメチル)−1,3−チアゾール−2−イル]カルバモイル}−3−メチルベンゼンスルホンアミド
i)4−メトキシメチル−チアゾール−2−イルアミン
メタノール中の1,3−ジブロモアセトン(15g、52mmol)及びチオウレア(4.05g、53.2mmol、1.02当量)を、一晩還流した。反応混合物を水で希釈し、25% HClでpHを1に調整して、続いて酢酸エチルで抽出した。水層のpHを、固体の炭酸ナトリウムを使用して8〜9に調整した。水層を酢酸エチルで抽出し、合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウム二水和物で乾燥させ、濾過して、蒸発させた。粗生成物を、溶離剤として酢酸エチル/n−ヘプタンを用いるシリカゲル(NH−変性)で精製して、白色の固体:340mgを得た。MS(ES)m/e 145(M+H)
【0227】
ii)5−ブロモ−4−メトキシメチル−チアゾール−2−イルアミン
4−メトキシメチル−チアゾール−2−イルアミン(170mg、1.1mmol)を、アセトニトリルに溶解し、N−ブロモスクシンイミド(231mg、1.3mmol、1.1当量)を一度に加えた。混合物を室温で2時間撹拌し、次に濾過して、濾液を蒸発させた。溶離剤として酢酸エチル/n−ヘプタンを用いるシリカゲルで精製した後、明赤色の固体260mgを得た:MS:m/e 222.8(M+H)。
【0228】
iii)N−{[5−ブロモ−4−(メトキシメチル)−1,3−チアゾール−2−イル]カルバモイル}−3−メチルベンゼンスルホンアミド
標記化合物、MS:m/e 417.9(M−H)を、実施例64に関する記載の手順と同様にして、トルエン−3−スルホンアミド及び5−ブロモ−4−メトキシメチル−チアゾール−2−イルアミンを使用して調製した。
【0229】
実施例78
5−ブロモ−2−({[(3−メチルフェニル)スルホニル]カルバモイル}アミノ)−1,3−チアゾール−4−カルボン酸エチル
i)2−アミノ−5−ブロモ−チアゾール−4−カルボン酸エチルエステル
2−アミノ−チアゾール−4−カルボン酸エチルエステル(1.4g、8mmol)を、アセトニトリル(15ml)に溶解し、N−ブロモスクシンイミド(1.7g、9.6mmol、1.2当量)を一度に加えた。混合物を室温で3時間撹拌し、次に濾過して、濾液を蒸発させた。溶離剤として酢酸エチル/n−ヘプタンを用いるシリカゲルで精製した後、オフホワイトの固体0.71gを得た:MS:m/e 248.9(M−H)。
【0230】
ii)5−ブロモ−2−({[(3−メチルフェニル)スルホニル]カルバモイル}アミノ)−1,3−チアゾール−4−カルボン酸エチル
標記化合物、MS:m/e 449.9(M+H)を、実施例64に関する記載の手順と同様にして、トルエン−3−スルホンアミド及び2−アミノ−5−ブロモ−チアゾール−4−カルボン酸エチルエステルを使用して調製した。
【0231】
実施例79
N−[(5−メトキシ−4−メチル−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−3−メチルベンゼンスルホンアミド
N−[(5−ブロモ−4−メチル−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−3−メチルベンゼンスルホンアミド(41mg、0.11mmol)を、メタノール(3.1ml)中のナトリウムメタンチオラート(31mg、0.42mmol)で80℃にて4日間処理した。分取HPLCで精製した後、予想外に標記化合物9mgを白色で、無定形の凍結乾燥した固体として得た。MS(ES):m/e 340.1(M−H)
【0232】
実施例80
N−{[5−ブロモ−4−(ヒドロキシメチル)−1,3−チアゾール−2−イル]カルバモイル}−3−メチルベンゼンスルホンアミド
5−ブロモ−2−({[(3−メチルフェニル)スルホニル]カルバモイル}アミノ)−1,3−チアゾール−4−カルボン酸エチル(50mg、0.11mmol)を、テトラヒドロフラン(2ml)中の水素化ホウ素ナトリウム(21mg、0.56mmol)で室温にて2日間処理した。0.5M HClを加え、クエンチし、反応混合物を分取HPLCで精製して、標記化合物21mgを無定形の固体として得た。MS(ES):m/e 404.1(M−H)
【0233】
標記化合物、MS:m/e 487.1(MH)を、実施例11に関する記載の手順と同様にして、5−(6−メトキシ−ピリジン−3−イル)−4−メチル−チオフェン−2−スルホン酸アミドを使用して調製した。
【0234】
実施例A
式Iの化合物は、それ自体既知の方法により、下記の組成の錠剤を製造するための活性成分として使用することができる:
1錠当たり
活性成分 200mg
微晶質セルロース 155mg
トウモロコシデンプン 25mg
タルク 25mg
ヒドロキシプロピルメチルセルロース 20mg
425mg
【0235】
実施例B
式Iの化合物は、それ自体既知の方法により、下記の組成のカプセル剤を製造するための活性成分として使用することができる:
1カプセル当たり
活性成分 100.0mg
トウモロコシデンプン 20.0mg
乳糖 95.0mg
タルク 4.5mg
ステアリン酸マグネシウム 0.5mg
220.0mg

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化1】


(式中、
は、水素、アルキル、シクロアルキル、ハロゲン、ハロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、アラルキル、−S−R、−O−R又はニトロであり;
は、水素、アルキル、シクロアルキル、ハロゲン、ハロアルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシアルキル又はアルコキシカルボニルであるか;あるいは
及びRは、それらが結合している炭素原子と一緒になってアリールを形成し;
は、フェニル、チアゾリル、チオフェニル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジジニル、オキサゾイル又はイソオキサゾイルであり、ここで、フェニル、チアゾリル、チオフェニル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジジニル、オキサゾイル及びイソオキサゾイルは、アルキル、シクロアルキル、アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アリール、アリールオキシ、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルオキシ、アミノ、ニトロ、アルコキシアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルコキシ及びヒドロキシアルコキシから独立に選択される1〜3個の置換基で場合により置換されており;
は、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリルアルキル、アラルキル又はハロアルキルである)
の化合物ならびにその薬学的に許容しうる塩及びエステルであり、ただし、R及びRは、同時には双方とも水素ではなく、また、
N−((2−ベンゾチアゾリルアミノ)カルボニル)−4−メチル−ベンゼンスルホンアミド;
N−((2−ベンゾチアゾリルアミノ)カルボニル)−2−メチル−ベンゼンスルホンアミド;
N−(((5,6−ジメチル−2−ベンゾチアゾリル)アミノ)カルボニル)−2−メチル−ベンゼンスルホンアミド;
N−(((4−クロロ−2−ベンゾチアゾリル)アミノ)カルボニル)−2−メチル−ベンゼンスルホンアミド;
2−メチル−N−(((4−メチル−2−チアゾリル)アミノ)カルボニル)−ベンゼンスルホンアミド;
N−(((6−エトキシ−2−ベンゾチアゾリル)アミノ)カルボニル)−2−メチル−ベンゼンスルホンアミド;及び
4−メチル−N−(((4−メチル−2−チアゾリル)アミノ)カルボニル)−ベンゼンスルホンアミドは除外される。
【請求項2】
が、水素、アルキル、シクロアルキル、ハロゲン、ハロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、アラルキル、−S−R又は−O−Rであり;
が、水素、アルキル、シクロアルキル、ハロゲン又はハロアルキルであるか;あるいは
及びRは、それらが結合している炭素原子と一緒になってアリールを形成し;
が、フェニル、チアゾリル、チオフェニル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジジニル、オキサゾイル又はイソオキサゾイルであり、ここで、フェニル、チアゾリル、チオフェニル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジジニル、オキサゾイル及びイソオキサゾイルは、アルキル、シクロアルキル、アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アリール、アリールオキシ、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルオキシ、アミノ及びニトロから独立に選択される1〜3個の置換基で場合により置換されており;かつ
が、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリルアルキル又はアラルキルである、請求項1記載の化合物。
【請求項3】
が、水素、メチル、ハロゲン、チエニル又は−S−Rである、請求項1又は2記載の化合物。
【請求項4】
が、ブロモである、請求項1〜3のいずれか一項記載の化合物。
【請求項5】
が、水素、メチル又はハロゲンである、請求項1〜4のいずれか一項記載の化合物。
【請求項6】
が、水素である、請求項1〜5のいずれか一項記載の化合物。
【請求項7】
及びRが、それらが結合している炭素原子と一緒になってフェニルを形成する、請求項1又は2記載の化合物。
【請求項8】
が、フェニル、チオフェニル、ピリジニル又はチアゾリルであり、ここで、フェニル、チオフェニル、ピリジニル及びチアゾリルが、アルキル、シクロアルキル、ハロゲン、ハロアルコキシ、アルコキシアルキル、アルコキシアルコキシ、アリールオキシ、ジクロロメチル−1H−ピラゾリル)オキシ、メチルチアゾリル、シクロヘキシル−メチル−オキサゾリル、オキサゾリル、チアジアゾリル、メチルオキサゾリル、メチルピロリジニル、(メトキシメチル)−ピロリジニル、(メチルエチル)−ピロリジニル、メトキシピリジニル、6−メトキシ−4−メチル−ピリジン−3−イル、アルコキシ−アルキル−フェニル、アルコキシピリジニル、フルオロピリジニル及びメトキシ−チアゾリルから独立に選択される1〜3個の置換基で場合により置換されている、請求項1〜7のいずれか一項記載の化合物。
【請求項9】
が、フェニル、チオフェニル、ピリジニル又はチアゾリルであり、ここで、フェニル、チオフェニル、ピリジニル及びチアゾリルが、アルキル、シクロアルキル、ハロゲン、ハロアルコキシ、アルコキシアルキル、アルコキシアルコキシ、アリールオキシ、3,4−ジクロロ−1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)オキシ、2−メチル−4−チアゾリル、4−シクロヘキシル−2−メチル−5−オキサゾリル、オキサゾリル、1,2,3−チアジアゾール−4−イル、4−メチル−5−オキサゾリル、2−メチル−1−ピロリジニル、2−(メトキシメチル)−1−ピロリジニル、2−(1−メチルエチル)−1−ピロリジニル、6−メトキシピリジン−3−イル、6−メトキシ−4−メチル−ピリジン−3−イル、4−メトキシ−2−メチルフェニル、メトキシ−ピリジニル、5−イソブチル−4−メチルチオフェニル、6−フルオロピリジン−3−イル、5−フルオロピリジン−3−イル及び2−メトキシ−1,3−チアゾール−4−イルから独立に選択される1〜3個の置換基で場合により置換されている、請求項1〜8のいずれか一項記載の化合物。
【請求項10】
が、フェニル、チオフェニル又はピリジニルであり、ここで、フェニル、チオフェニル及びピリジニルが、アルキル、シクロアルキル、ハロゲン、ハロアルコキシ、アリールオキシ、ジクロロ−メチル−1H−ピラゾリル)オキシ、メチルチアゾリル、シクロヘキシル−メチル−オキサゾリル、オキサゾリル、チアジアゾリル、メチルオキサゾリル、メチルピロリジニル、(メトキシメチル)−ピロリジニル、(メチルエチル)−ピロリジニル及びメトキシピリジニルから独立に選択される1〜3個の置換基で場合により置換されている、請求項1〜9のいずれか一項記載の化合物。
【請求項11】
が、フェニル、チオフェニル又はピリジニルであり、ここで、フェニル、チオフェニル及びピリジニルが、アルキル、シクロアルキル、ハロゲン、ハロアルコキシ、アリールオキシ、3,4−ジクロロ−1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)オキシ、2−メチル−4−チアゾリル、4−シクロヘキシル−2−メチル−5−オキサゾリル、オキサゾリル、1,2,3−チアジアゾール−4−イル、4−メチル−5−オキサゾリル、2−メチル−1−ピロリジニル、2−(メトキシメチル)−1−ピロリジニル、2−(1−メチルエチル)−1−ピロリジニル及び6−メトキシピリジン−3−イルから独立に選択される1〜3個の置換基で場合により置換されている、請求項1〜10のいずれか一項記載の化合物。
【請求項12】
が、フェニル、チオフェニル又はピリジニルであり、ここで、フェニル、チオフェニル及びピリジニルが、アルキル、シクロプロピル、ハロゲン、ハロアルコキシ、フェニル、ジフルオロフェニル、メチルフェニル、メトキシフェニル、メチルオキサゾリル及びメトキシピリジニルから独立に選択される1〜3個の置換基で場合により置換されている、請求項1〜11のいずれか一項記載の化合物。
【請求項13】
が、アルキル、アルキルオキサゾリルメチル又はフェニルメチルである、請求項1〜12のいずれか一項記載の化合物。
【請求項14】
が、メチル又は((1,1−ジメチルエチル)−2−オキサゾリル)メチルである、請求項1〜13のいずれか一項記載の化合物。
【請求項15】
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−3−(ジフルオロメトキシ)ベンゼンスルホンアミド;
4−ブロモ−N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−5−クロロチオフェン−2−スルホンアミド;
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−3,4−ジクロロベンゼンスルホンアミド;
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−4−クロロ−3−メチルベンゼンスルホンアミド;
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−3−メチルベンゼンスルホンアミド;
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−2’,4’−ジフルオロビフェニル−4−スルホンアミド;
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−3−クロロベンゼンスルホンアミド;
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−4,5−ジクロロチオフェン−2−スルホンアミド;
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−4−(2−クロロフェノキシ)−ベンゼンスルホンアミド;
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−3,5−ジメチルベンゼンスルホンアミド;
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−4−[(3,4−ジクロロ−1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)オキシ]ベンゼンスルホンアミド;
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−4−(2−メチル−1,3−チアゾール−4−イル)ベンゼンスルホンアミド;
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−5−メチルチオフェン−2−スルホンアミド;
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−5−フェニルチオフェン−2−スルホンアミド;
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]ビフェニル−4−スルホンアミド;
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−5−クロロチオフェン−2−スルホンアミド;
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−3−フルオロベンゼンスルホンアミド;
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−3−メトキシベンゼンスルホンアミド;
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−2,5−ジクロロチオフェン−3−スルホンアミド;
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−3,4−ジフルオロベンゼンスルホンアミド;
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−4−メトキシベンゼンスルホンアミド;
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−4−クロロベンゼンスルホンアミド;
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−4−(4−シクロヘキシル−2−メチル−1,3−オキサゾール−5−イル)−2−フルオロベンゼンスルホンアミド;
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−4−(2−メトキシフェノキシ)−ベンゼンスルホンアミド;
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−3−ニトロベンゼンスルホンアミド;
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−4−(1,3−オキサゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド;
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−3,5−ジフルオロベンゼンスルホンアミド;
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−4−フルオロベンゼンスルホンアミド;
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−4−メチルベンゼンスルホンアミド;
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−4−エチルベンゼンスルホンアミド;
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]ベンゼンスルホンアミド;
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−4−(1,2,3−チアジアゾール−4−イル)ベンゼンスルホンアミド;
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−3−(トリフルオロメトキシ)−ベンゼンスルホンアミド;
N−[(5−{[(5−tert−ブチル−1,3−オキサゾール−2−イル)メチル]チオ}−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−3−メチルベンゼンスルホンアミド;
3−メチル−N−{[5−(2−チエニル)−1,3−チアゾール−2−イル]カルバモイル}ベンゼンスルホンアミド;
N−[(4−クロロ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−3−メチルベンゼンスルホンアミド;
N−{[5−(ベンジルチオ)−1,3−チアゾール−2−イル]カルバモイル}−3−メチルベンゼンスルホンアミド;
N−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3−メチルベンゼンスルホンアミド;
N−[(4,5−ジメチル−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−3−メチルベンゼンスルホンアミド;
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−2−エチル−2’−メチルビフェニル−4−スルホンアミド;
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−2−エチルビフェニル−4−スルホンアミド;
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−2−エチル−3’−メチルビフェニル−4−スルホンアミド;
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−2,6−ジメチルビフェニル−4−スルホンアミド;
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−4−(4−メチル−1,3−オキサゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド;
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−5−クロロ−6−(2−メチルピロリジン−1−イル)ピリジン−3−スルホンアミド;
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−5−クロロ−6−[(2S)−2−(メトキシメチル)ピロリジン−1−イル]ピリジン−3−スルホンアミド;
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−5−クロロ−6−(2−イソプロピルピロリジン−1−イル)ピリジン−3−スルホンアミド;
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−3−エチルベンゼンスルホンアミド;
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−3−イソプロピルベンゼンスルホンアミド;
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−5−(4−メトキシフェニル)チオフェン−2−スルホンアミド;
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−5−イソブチルチオフェン−2−スルホンアミド;
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−5−(4−メトキシフェニル)−4−メチル−チオフェン−2−スルホンアミド;
N−[(5−クロロ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−3−メチルベンゼンスルホンアミド;
3−クロロ−N−{[5−(メチルチオ)−1,3−チアゾール−2−イル]カルバモイル}ベンゼンスルホンアミド;及び
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−3−シクロプロピル−ベンゼンスルホンアミド
から選択される、請求項1〜14のいずれか一項記載の化合物。
【請求項16】
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−3−(ジフルオロメトキシ)−ベンゼンスルホンアミド;
4−ブロモ−N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−5−クロロチオフェン−2−スルホンアミド;
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−3,4−ジクロロベンゼンスルホンアミド;
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−4−クロロ−3−メチルベンゼンスルホンアミド;
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−3−メチルベンゼンスルホンアミド;
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−2’,4’−ジフルオロビフェニル−4−スルホンアミド;
N−[(5−{[(5−tert−ブチル−1,3−オキサゾール−2−イル)メチル]チオ}−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−3−メチルベンゼンスルホンアミド;
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−2−エチル−2’−メチルビフェニル−4−スルホンアミド;
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−2−エチルビフェニル−4−スルホンアミド;
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−4−(4−メチル−1,3−オキサゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド;
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−3−エチルベンゼンスルホンアミド;
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−5−(4−メトキシフェニル)チオフェン−2−スルホンアミド;
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−5−イソブチルチオフェン−2−スルホンアミド;
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−5−(4−メトキシフェニル)−4−メチル−チオフェン−2−スルホンアミド;
N−[(5−クロロ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−3−メチルベンゼンスルホンアミド;
3−クロロ−N−{[5−(メチルチオ)−1,3−チアゾール−2−イル]カルバモイル}ベンゼンスルホンアミド;
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−3−シクロプロピル−ベンゼンスルホンアミド;
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−2−クロロベンゼンスルホンアミド;
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−5−(6−メトキシピリジン−3−イル)−4−メチルチオフェン−2−スルホンアミド;及び
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−5−(6−メトキシピリジン−3−イル)−4−メチルチオフェン−2−スルホンアミド
から選択される、請求項1〜15のいずれか一項記載の化合物。
【請求項17】
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−4−クロロ−5−(2−メトキシエチル)チオフェン−2−スルホンアミド;
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−5−(4−メトキシ−2−メチルフェニル)−4−メチルチオフェン−2−スルホンアミド;
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−4−(6−メトキシピリジン−3−イル)−3−メチルベンゼンスルホンアミド;
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−5−イソブチル−4−メチルチオフェン−2−スルホンアミド;
3−メチル−N−({4−メチル−5−[(トリフルオロメチル)チオ]−1,3−チアゾール−2−イル}カルバモイル)ベンゼンスルホンアミド;
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−5−(2−メトキシエチル)−4−メチルチオフェン−2−スルホンアミド;
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−4−(6−フルオロピリジン−3−イル)−3−メチルベンゼンスルホンアミド;

N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−5−(6−フルオロピリジン−3−イル)−4−メチルチオフェン−2−スルホンアミド;
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−3−クロロ−4−フルオロベンゼンスルホンアミド;
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−5−(3−メトキシプロピル)−4−メチルチオフェン−2−スルホンアミド;
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−4−(2−メトキシ−1,3−チアゾール−4−イル)−3−メチルベンゼンスルホンアミド;
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−4−(5−フルオロピリジン−3−イル)−3−メチルベンゼンスルホンアミド;
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−5−メトキシ−4−メチルチオフェン−2−スルホンアミド;
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−5−(2−メトキシエトキシ)−4−メチルチオフェン−2−スルホンアミド;
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−5−(6−メトキシ−4−メチルピリジン−3−イル)−4−メチルチオフェン−2−スルホンアミド;
N−[(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−5−(メトキシメチル)−4−メチルチオフェン−2−スルホンアミド;
N−[(5−ブロモ−4−メチル−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−3−メチルベンゼンスルホンアミド;
N−[(5−ブロモ−4−メチル−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−3−(ジフルオロメトキシ)ベンゼンスルホンアミド;
3−メチル−N−[(4−メチル−5−ニトロ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]ベンゼンスルホンアミド;
N−{[5−ブロモ−4−(メトキシメチル)−1,3−チアゾール−2−イル]カルバモイル}−3−メチルベンゼンスルホンアミド;
5−ブロモ−2−({[(3−メチルフェニル)スルホニル]カルバモイル}アミノ)−1,3−チアゾール−4−カルボン酸エチル;
N−[(5−メトキシ−4−メチル−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]−3−メチルベンゼンスルホンアミド;及び
N−{[5−ブロモ−4−(ヒドロキシメチル)−1,3−チアゾール−2−イル]カルバモイル}−3−メチルベンゼンスルホンアミド
から選択される、請求項1〜14のいずれか一項記載の化合物。
【請求項18】
請求項1〜17のいずれか一項記載の式I:
【化2】


の化合物の製造方法であって、以下の反応:
a)式II:
【化3】


の化合物の、NaOCN及び式III:
【化4】


の化合物の存在下での反応;又は
b)式V:
【化5】


の化合物の、式VI:
【化6】


の化合物の存在下での反応;
の一つを含む方法(式中、R〜Rは、請求項1〜17のいずれか一項に定義されている)。
【請求項19】
治療活性物質として使用するための、請求項1〜17のいずれか一項記載の化合物。
【請求項20】
酵素、フルクトース−1,6−ビスホスファターゼに関連する異常により引き起こされる病気の予防及び治療用の医薬を製造するための、請求項1〜17のいずれか一項記載の化合物。
【請求項21】
請求項1〜17のいずれか一項記載の化合物及び薬学的に不活性な担体を含む医薬組成物。
【請求項22】
2型糖尿病、1型糖尿病、3型糖尿病、空腹時血糖異常(IFG)、耐糖能異常(IGT)、糖尿病性合併症又は虚血の治療及び/又は予防用の医薬を製造するための、請求項1〜17のいずれか一項記載の化合物の使用。
【請求項23】
2型糖尿病又は1型糖尿病の治療及び/又は予防用の医薬を製造するための、請求項22の使用。
【請求項24】
請求項18の方法に従って製造された、請求項1〜17のいずれか一項記載の化合物。
【請求項25】
2型糖尿病、1型糖尿病、3型糖尿病、空腹時血糖異常(IFG)、耐糖能異常(IGT)、糖尿病性合併症又は虚血の治療及び/又は予防方法であって、有効量の請求項1〜17のいずれか一項に定義された化合物を投与することを含む方法。
【請求項26】
2型糖尿病又は1型糖尿病の治療及び/又は予防のための、請求項25の方法。
【請求項27】
本明細書に記載の発明。

【公表番号】特表2009−538860(P2009−538860A)
【公表日】平成21年11月12日(2009.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−512545(P2009−512545)
【出願日】平成19年5月22日(2007.5.22)
【国際出願番号】PCT/EP2007/054908
【国際公開番号】WO2007/137962
【国際公開日】平成19年12月6日(2007.12.6)
【出願人】(591003013)エフ.ホフマン−ラ ロシュ アーゲー (1,754)
【氏名又は名称原語表記】F. HOFFMANN−LA ROCHE AKTIENGESELLSCHAFT
【Fターム(参考)】