説明

デジタルカメラ

【課題】撮影目的に応じた最適な撮影レンズを持った撮像部を任意に交換使用できる便利なデジタルカメラを提供する。
【解決手段】撮影レンズ301及び撮影レンズにより結像された被写体像を光電変換する撮像素子303を有する撮像部3と、撮像素子からの電気信号を画像処理する画像処理部を有するカメラ本体部2とを備え、前記カメラ本体部2に対して撮像部が着脱可能に装着されるデジタルカメラである。そして、種類の異なる複数の撮像部を交換装着可能に構成されている。これにより、撮影目的に合った撮影レンズを備えた撮像部3を選択使用すれば、前記撮影レンズに対応した最適の撮像素子が自動的に設定されることになり、使い勝手が良くなる。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、デジタルカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】デジタルカメラとして、撮影レンズ及び撮影レンズにより結像された被写体像を光電変換する撮像素子を有する撮像部と、撮像素子からの電気信号を画像処理する画像処理部を有するカメラ本体部とによって構成されたものがある。
【0003】上記撮像素子としては、光電変換素子としてのCCD(Charge Coupled Device)が一般に用いられる。撮影レンズからの被写体の光学像がCCDの受光面に結像されると、この光学像がCCDで光電変換され、CCDからの電気信号は、所定の画像処理が施されて画像データとなる。
【0004】従来、撮影レンズ及びCCDを備えた撮像部を、カメラ本体部に着脱可能に装着したデジタルカメラが知られている。このデジタルカメラは、撮像部とカメラ本体部とをケーブルで接続しておくことにより、撮像部の変位自由度が増大し、自由なアングルで撮影できるという利点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、撮影目的に応じて複数の撮影レンズを選択使用できると、撮影者にとって便利である。しかし、撮像部がカメラ本体部から着脱可能な従来のデジタルカメラにおいては、撮像部を別種のものと交換することができない構成となっており、このため撮影目的に応じて最適な撮影レンズをセットすることができず、使い勝手が良くないという欠点があった。
【0006】一方、銀塩一眼レフタイプのカメラボディのフィルムゲート近傍にCCDを配設し、銀塩一眼レフカメラ用レンズにより撮像可能にしたものも知られている。しかし、この場合は、撮影レンズの交換は可能であるものの、CCDを交換できないため、銀塩一眼レフ用レンズの種類によっては撮像素子とのマッチングが十分でない場合があり、使用できる撮影レンズが制限されるという欠点があった。
【0007】この発明は、このような技術的背景に鑑みてなされたもので、撮影目的に応じて最適な撮影レンズを有する撮像部を、任意に交換使用できる使い勝手の良い便利なデジタルカメラの提供を課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題は、撮影レンズ及び撮影レンズにより結像された被写体像を光電変換する撮像素子を有する撮像部と、前記撮像素子からの電気信号を画像処理する画像処理部を有するカメラ本体部とを備え、前記カメラ本体部に対して前記撮像部を着脱可能に装着するデジタルカメラにおいて、種類の異なる複数の撮像部が前記カメラ本体部に交換装着可能に構成されていることを特徴とするデジタルカメラによって解決される。
【0009】このデジタルカメラによれば、撮影レンズ及び撮像素子を有する撮像部を、カメラ本体部に対して別種のものと交換できるようになると共に、撮影目的に合った撮影レンズを有する撮像部を選択すれば、上記撮影レンズに対応した最適の撮像素子が自動的に設定されることになり、使い勝手が良くなる。言い換えると、目的にあった撮影レンズと撮像素子の最適のペアを選択することができる。
【0010】さらに、前記カメラ本体部は、前記撮像部の種類を検出する検出手段と、この検出手段の出力に応じて、前記カメラ本体部の制御を行う制御手段とを備えている構成とするのがよい。
【0011】このデジタルカメラによれば、撮像部の種類を検出し、それに応じてカメラ本体部を制御するから、撮像部の種類に合わせた最適の制御が実行される。
【0012】あるいはまた、カメラ本体部が、前記撮像部の種類を検出する検出手段と、この検出手段の検出結果を表示する表示手段とを備えている構成としてもよい。
【0013】このデジタルカメラでは、撮像部の種類を検出してこれを表示手段に表示するから、装着された撮像部の種類を一目で把握することができる。
【0014】また、前記撮像部は撮像部の種類を記憶する記憶手段を備える一方、前記カメラ本体部は電源スイッチと、この電源スイッチの投入時に、前記撮像部の情報を前記記憶手段から取得する情報取得手段とを備えている場合には、電源投入と同時に撮像部の種類を直ちに知ることができる。
【0015】また、撮像部は、撮像部の種類を記憶する記憶手段を備え、この記憶手段に、前記撮像部における撮像素子の有効画素数が記憶されてなる構成としても良い。
【0016】これにより、撮像部が交換されても、有効画素数に応じた最適な制御が実行される。
【0017】この場合、カメラ本体部は、画像を記録する記録手段と、前記撮像素子の有効画素数及び前記記録手段の空き容量から撮影可能枚数を演算する演算手段と、この演算手段の演算結果を表示する表示手段とを備えているのが望ましい。撮影可能枚数を演算し表示手段に表示させることで、撮像部が交換されても、撮影可能な枚数を的確に把握することができる。
【0018】また、記憶手段に、撮像部のフィルタ構成が記憶されている場合には、撮像部のフィルタ構成に応じた適正な制御が実行される。
【0019】この場合、フィルタ構成に基づいて補間処理を変更する変更手段を備えたものとすることで、フィルタ構成に基づいた適正な補間処理が実行される。
【0020】また、記憶手段に、撮像部の欠陥画素座標が記憶されている場合には、欠陥画素座標を考慮した適正な制御が行われ、撮像素子の種類に関係なく適切な画質が保持される。
【0021】また、記憶手段に、撮像素子の駆動基準信号が記憶されている場合には、撮像素子は最適な信号で駆動される。
【0022】また、記憶手段に、撮像部のホワイトバランス補正係数が記憶されている場合には、撮像部が交換されても、例えばフラッシュ撮影時のホワイトバランスが最適に保たれる。
【0023】
【発明の実施の形態】<デジタルカメラの説明>この実施形態に係るデジタルカメラを、図1〜図8に基づいて説明する。
【0024】デジタルカメラ1は、図1に示すように、箱型のカメラ本体部2と直方体状の撮像部3とから構成されている。上記撮像部3は、正面から見てカメラ本体部2の右側面に着脱可能、かつ、この右側面と平行な面内に回動可能に装着されている。
【0025】図2に示すように、撮像部3は、カメラ本体部2の高さ方向の長さ寸法と略同一の長さ寸法を有し、かつ、カメラ本体部2の幅寸法と略同一の寸法を有する縦長直方体状の撮像部本体3Aを備え、この撮像部本体3Aの一方の側面には、撮像部3をカメラ本体部2に装着するための装着部3Bが突設されている。撮像部3は、撮像部本体3Aを一方向に長い直方体状とし、保管時にはカメラ本体部2の側面に沿わせてセットできるようにしているので、デジタルカメラ1の幅寸法を大きくすることなく光軸方向に長いズームレンズ301の採用が可能になっている。
【0026】なお、装着部3Bによる撮像部3のカメラ本体部2への装着機構については後述する。
【0027】上記撮像部本体3Aの内部には、図2に示すように、標準マクロズームレンズ301が配設され、このマクロズームレンズ301の後方位置の適所にCCDカラーエリアセンサ303を備えた撮像回路302が設けられている。また、撮像部3内の適所にフラッシュ光の被写体からの反射光を受光する調光センサ305を備えた調光回路304が設けられている。調光センサ305は、装着部3Bの前端面の適所に配置されている。
【0028】また、上記撮像部3には、図3に示すように、この撮像部3のカメラ本体部2からの離脱を可能にするロック解除レバー307が設けられている。
【0029】一方、カメラ本体部2は、図1〜図3に示すように、例えばLCD(Liquid Crystal Display)からなる表示部10、メモリカード8の装着部17及びパーソナルコンピュータが外部接続される接続端子13を有し、主として上記撮像部3で取り込まれた画像信号に所定の信号処理を施した後、LCD表示部10への表示、メモリカード8への記録、パーソナルコンピュータへの転送等の処理を行なうものである。
【0030】次に、撮像部3のカメラ本体部2への装着機構について説明する。
【0031】正面から見てカメラ本体部2の右側面には、図4に示すように、撮像部3が着脱可能に装着される接続板23が、右側面と平行な平面内に回動自在に設けられている。この接続板23の回動によりカメラ本体部2に取り付けられた撮像部3が回転基準位置Aを基準として略±90の範囲で回動する。図5の500に回転支持部分を示す。
【0032】上記装着部3Bの装着面308には、図5に示すように、周縁適所に4個の係合爪310a〜310dが突設された長方形状の孔309が設けられ、この孔309に上記接続板23を嵌入して撮像部3がカメラ本体部2に装着されるようになっている。
【0033】上記接続板23の装着面には、複数の接続端子を備えた接続端子部234が設けられる一方、上記装着部3Bの孔309内に上記接続板23の接続端子部234に対向して複数の接続端子を備えた接続端子部334が設けられており、接続板23を介して撮像部3をカメラ本体部2に取り付けると、撮像部3とカメラ本体部2とが上記接続端子部234及び334を介して電気的に接続されるようになっている。
【0034】上記接続板23には、両長辺の適所に長方形状の凹部231a,231bが穿設され、接続端子部234が設けられていない面(以下、この面を裏面という)の一方の両隅部と上記凹部231a,231bに連続する位置に、それぞれ溝を形成して、装着部3Bの係合爪310a〜310dがそれぞれ係合する係合部232a,232b,232c,232dが設けられている。また、接続端子部234が設けられた面(以下、この面を表面という)には、凹部231aが穿設された長辺の適所に溝を形成して、装着部3Bのキー部材311が嵌入係合される係合部233が設けられている。
【0035】上記撮像部3の装着部3Bは、以下の手順でカメラ本体部2の接続板23に取り付けられる。すなわち、まず、孔309の係合爪310c,310dがそれぞれ接続板23の凹部231a,231bに対向するように、装着部3Bの装着面308を接続板23と平行に配置した後、装着部3Bを接続板23に押し当てる。このとき、係合爪310c,310dがそれぞれ接続板23の凹部231a,231bに嵌入する一方、キー部材311が接続板23の表面に押されてスプリング312の付勢力に抗してロック解除位置に移動し、装着部3Bは、接続板23の裏面が装着部3Bの装着面308と同一になるまで押し当てられる。この後、装着部3Bを後端側(図5のB方向)に移動させると、装着部3Bの係合爪310a〜310dがそれぞれ接続板23の係合部232a〜232dに係合して装着部3Bが接続板23に離脱不能に装着されるとともに、キー部材311がスプリング312の付勢力によりロック位置に移動して係合部233に嵌入し、接続板23への撮像部3の取付状態がロックされる。
【0036】なお、撮像部3の接続板23からの取外しは、ロック解除レバー307を装着面308から離れる方向(図6のC方向)に操作してキー部材311をロック解除位置(鎖線で示す位置)に移動させ、キー部材311と係合部233との係合を解除し、この状態で装着部3Bを接続板23に対して、図5のB方向と逆方向に相対移動させた後、装着部3Bを接続板23から離隔する方向に移動させることにより行なわれる。
【0037】さて、以上説明した撮像部3は、実焦点距離7〜21mm(1/2インチサイズCCD303を使用しているので、35mmフィルム換算で約38〜115mm)、FNo3.6(ワイド側)〜5.6(テレ側)の標準ズームレンズユニットを使用しているが、この発明の特長は、上記撮像部3を、撮影レンズの異なる別種のものと交換可能に構成されている点にある。従って、例えば上記撮像部3を図7に示すものと交換できる。
【0038】図7においては、実焦点距離5.2mm(1/2インチサイズCCD303wを使用しているので、35mmフィルム換算約28mm)、FNo1.9の広角レンズを使用した撮像部3wを装着してある。
【0039】なお、図7において、図2に対応する部材には、wを付した図番を付与している。
【0040】さて、図1に戻って、カメラ本体部2の前面には、左端部の適所にグリップ部4が設けられ、右端部の上部適所に内蔵フラッシュ5が設けられている。また、カメラ本体部2の上面には、図3に示すように、略中央に記録画像を再生する際のコマ送り用のスイッチ6,7が設けられている。スイッチ6は、記録画像をコマ番号が増大する方向(撮影順の方向)にコマ送りするためのスイッチ(以下、UPスイッチという)であり、スイッチ7は、記録画像をコマ番号が減少する方向にコマ送りするためのスイッチ(以下、DOWNスイッチという)である。また、背面側からみてDOWNスイッチ7の左側にメモリカード8に記録された画像を消去するための消去スイッチDが設けられ、UPスイッチ6の右方にシャッターボタン9が設けられている。
【0041】カメラ本体部2の背面には、図3に示すように、左端部の略中央に撮影画像のモニタ表示(ビューファインダーに相当)及び記録画像の再生表示等を行なうためのLCD表示部10が設けられている。また、LCD表示部10の下方位置に、メモリカード8に記録される画像データの圧縮率Kを切換設定するための圧縮率設定スライドスイッチ12が、LCD表示部10の上方位置に、電源スイッチPSやフラッシュ(以下、FLと記することがある)モード設定スイッチ11等がそれぞれ配置されている。また、カメラ本体部2の側面には、パーソナルコンピュータが外部接続される接続端子13が設けられている。
【0042】デジタルカメラ1には、フラッシュ発光に関するモードとして被写体輝度に応じて自動的に内蔵フラッシュ5を発光させる「自動発光モード」、被写体輝度に関係なく内蔵フラッシュ5を強制的に発光させる「強制発光モード」及び内蔵フラッシュ5の発光を禁止する「発光禁止モード」が設けられ、FLモード設定スイッチ11を押す毎に「自動発光」、「強制発光」及び「発光禁止」の各モードがサイクリックに切り換わり、いずれかのモードが選択設定されるようになっている。
【0043】また、デジタルカメラ1は、上記圧縮率設定スイッチ12により、1/8と1/20の2種類の圧縮率Kが選択設定可能であり、圧縮率設定スイッチ12を、例えば右にスライドすると、圧縮率K=1/8が設定され、左にスライドすると、圧縮率K=1/20が設定される。なお、本実施の形態では、2種類の圧縮率Kが選択設定できるようにしているが、3種類以上の圧縮率Kを選択設定できるようにしてもよい。
【0044】更に、カメラ本体部2の背面の右端上部には、「撮影モード」と「再生モード」とを切換設定する撮影/再生モード設定スイッチ14が設けられている。撮影モードは、写真撮影を行なうモードであり、再生モードは、メモリカード8に記録された撮影画像をLCD表示部10に再生表示するモードである。撮影/再生モード設定スイッチ14も2接点のスライドスイッチからなり、例えば右にスライドすると、再生モードが設定され、左にスライドすると、撮影モードが設定される。
【0045】なお、撮影モードにおいては、表示部10内の上部エリア101に、撮影可能枚数が表示される。
【0046】図8に示すように、カメラ本体部2の底面には、電池装填室18とメモリカード8のカード装填室17とが設けられ、両装填室16,17の装填口は、クラムシェルタイプの蓋15により閉塞されるようになっている。この実施の形態におけるデジタルカメラ1は、4本の単三形乾電池を直列接続してなる電源電池Eを駆動源としている。
【0047】次に、上記撮像部3の内部構成を図9のブロック図にて説明する。
【0048】CCD303は、マクロズームレンズ301により結像された被写体の光像を、R(赤),G(緑),B(青)の色成分の画像信号(各画素で受光された画素信号の信号列からなる信号)に光電変換して出力する。タイミングジェネレータ331は、CCD303の駆動を制御するための各種のタイミングパルスを生成するものである。
【0049】撮像部3における露出制御は、絞りが固定絞りとなっているので、CCD303の露光量、すなわち、シャッタースピードに相当するCCD303の電荷蓄積時間を調節して行なわれる。被写体輝度が低輝度時に適切なシャッタースピードが設定できない場合は、CCD303から出力される画像信号のレベル調整を行なうことにより露光不足による不適正露出が補正される。すなわち、低輝度時は、シャッタースピードとゲイン調整とを組み合わせて露出制御が行なわれる。画像信号のレベル調整は、信号処理回路313内のAGC回路のゲイン調整において行なわれる。
【0050】CCD駆動回路314は、タイミングジェネレータ331から送信される信号に基づきCCD303の駆動信号を生成するものである。タイミングジェネレータ331は、例えばA/D変換器321のタイミング信号、各画素の受光信号の読出制御信号(水平転送信号,垂直転送信号)等のクロック信号を生成する。信号処理回路313は、CCD303から出力される画像信号(アナログ信号)に所定のアナログ信号処理を施すものである。信号処理回路313は、CDS(相関二重サンプリング)回路とAGC(オートゲインコントロール)回路とを有し、CDS回路により画像信号のノイズの低減を行ない、AGC回路のゲインを調整することにより画像信号のレベル調整を行なう。
【0051】調光回路304は、フラッシュ撮影における内蔵フラッシュ5の発光量を全体制御部211により設定された所定の発光量に制御するものである。フラッシュ撮影においては、露出開始と同時に被写体からのフラッシュ光の反射光が調光センサ305により受光され、この受光量が所定の発光量に達すると、調光回路304から全体制御部を介してFL制御回路214に発光停止信号が出力される。FL制御回路214は、この発光停止信号に応答して内蔵フラッシュ5の発光を強制的に停止し、これにより内蔵フラッシュ5の発光量が所定の発光量に制御される。
【0052】A/D変換器321は、画像信号の各画素信号を10ビットのデジタル信号に変換するものである。A/D変換器321は、タイミングジェネレータ331から入力されるA/D変換用のクロックに基づいて各画素信号(アナログ信号)を10ビットのデジタル信号に変換する。
【0053】EEPROM341には、次の表のような撮像部3の種類を特定する構成情報が記憶されている。前述したように撮像部3は、他の光学系やCCD303及び信号処理回路を備えたものと交換可能になっており、後述するように、交換時にEEPROM341から撮像部3の情報を取得して、それに基づいてカメラ本体部2の制御を切り替える構成になっている。
【0054】
【表1】


なお、表1において(H)は水平方向、(V)は垂直方向を表す。
【0055】上述の撮像部3と以下に述べるカメラ本体部2とは、撮像部3の接続端子部334に設けられた、334a,334b,334c,334d,334eからなる5グループの接続端子群と、カメラ本体部2の接続端子部234に設けられた234a,234b,234c,234d,234eからなる5グループの接続端子群によって、電気的に接続される。
【0056】次に、カメラ本体部2の内部構成を図9のブロック図にて説明する。
【0057】ここでは、まず、撮像部3として標準ズームレンズ301が装着された場合を例にとって説明する。
【0058】カメラ本体部2内には、基準クロック、タイミングジェネレータ331、A/D変換器321に対するクロックを生成するタイミング制御回路202が設けられている。タイミング制御回路202は、全体制御部211により制御される。
【0059】黒レベル補正回路205は、後述する黒基準信号を用いて、A/D変換された画素信号(以下、画素データという)の黒レベルを基準の黒レベルに補正するものである。補間処理回路206は、上記CCD303から出力された生の画像データから、各画素RGB10ビットの画像データを補間処理により生成する回路である。
【0060】また、ホワイトバランス回路(以下WB回路という)207は、γ補正後にホワイトバランスも合わせて調整されるように、R,G,Bの各色成分の画素データのレベル変換を行なうものである。WB回路207は、全体制御部211から入力されるレベル変換テーブルを用いて、R,G,Bの各色成分の画素データのレベルを変換する。
【0061】なお、レベル変換テーブルの各色成分の変換係数(特性の傾き)は全体制御部211により撮影画像毎に設定される。
【0062】γ補正回路208は、画素データのγ特性を補正するものである。γ補正回路208は、γ特性の異なる6種類のγ補正テーブルを有し、撮影シーンや撮影条件に応じて所定のγ補正テーブルにより画素データのγ補正を行なう。
【0063】画像メモリ209は、γ補正回路208から出力される画素データを記憶するメモリである。画像メモリ209は、1フレーム分の記憶容量を有している。すなわち、画像メモリ209は、CCD303がn行m列の画素を有している場合、n×m画素分の画素データの記憶容量を有し、各画素データが対応する画素位置に記憶されるようになっている。
【0064】VRAM210は、LCD表示部10に再生表示される画像データのバッファメモリである。VRAM210は、LCD表示部10の画素数に対応した画像データの記憶容量を有している。
【0065】撮影待機状態においては、撮像部3により1/30(秒)毎に撮像された画像の各画素データがA/D変換器321〜γ補正回路208により所定の信号処理を施された後、画像メモリ209に記憶されるとともに、全体制御部211を介してVRAM210に転送され、LCD表示部10に表示される(ライブビュー表示)。これにより撮影者はLCD表示部10に表示された画像により被写体像を視認することができる。また、再生モードにおいては、メモリカード8から読み出された画像が全体制御部211で所定の信号処理が施された後、VRAM210に転送され、LCD表示部10に再生表示される。
【0066】カードI/F212は、メモリカード8への画像データの書込み及び画像データの読出しを行なうためのインターフェースである。また、通信用I/F213は、パーソナルコンピュータ19を通信可能に外部接続するための、例えばUSB規格に準拠したインターフェースである。
【0067】FL制御回路214は、内蔵フラッシュ5の発光を制御する回路である。FL制御回路214は、全体制御部211の制御信号に基づき内蔵フラッシュ5の発光の有無、発光量及び発光タイミング等を制御し、調光回路304から入力される発光停止信号に基づき内蔵フラッシュ5の発光量を制御する。
【0068】RTC219は、撮影日時を管理するするための時計回路である。図示しない別の電源で駆動される。
【0069】操作部250は、上述した、UPスイッチ6、DOWNスイッチ7、シャッターボタン9、FLモード設定スイッチ11、圧縮率設定スイッチ12及び撮影/再生モード設定スイッチ14等を備えている。
【0070】電源部Eは4本の電池からなり、全体制御部211からの電源オフ信号を受けて、撮像部3、カメラ本体部2の両者がシャットダウンされる。
【0071】全体制御部211は、マイクロコンピュータからなり、上述した撮像部3内及びカメラ本体部2内の各部材の駆動を有機的に制御してデジタルカメラ1の撮影動作を統括制御するものである。
【0072】また、全体制御部211は、図10に示すように、露出制御値(シャッタースピード(SS))を設定するための輝度判定部211aとシャッタースピード設定部211bとを備えている。
【0073】輝度判定部211aは、撮影待機状態におい て、CCD303により1/30(秒)毎に取り込まれる画像を利用して被写体の明るさを判定するものである。すなわち、輝度判定部211aは、画像メモリ209に更新的に記憶される画像データを用いて被写体の明るさを判定するものである。
【0074】輝度判定部211aは、画像メモリ209の記憶エリアを9個のブロックに分割し、各ブロックに含まれるG(緑)の色成分の画素データを用いて各ブロックを代表する輝度データを算出する。
【0075】シャッタースピード設定部211bは、輝度判定部211aによる被写体の明るさの判定結果に基づいてシャッタースピード(CCD303の積分時間)を設定するものである。シャッタースピード設定部211bは、シャッタースピードSSのテーブルを有している。
【0076】シャッタースピードSSは、カメラ起動時に1/128(秒)に初期設定され、撮影待機状態において、シャッタースピード設定部211bは、輝度判定部211aによる被写体の明るさの判定結果に応じて初期値から高速側若しくは低速側に1段ずつ変更設定する。
【0077】また、全体制御部211は、撮影シーンに応じて適切なシャッタースピードSSの設定、γ補正、フィルタリング補正(後述)を行なうために、「低輝度シーン」、「中輝度通常シーン」、「中輝度逆光シーン」及び「高輝度シーン」の4種類の撮影シーンを判定するシーン判定部211cを備えている。「低輝度シーン」は、室内撮影や夜間撮影のように、通常、フラッシュによる補助光を必要とするシーンであり、「中輝度通常シーン」は、主被写体に対する照明光(自然光、人工光を含む)が順光で、かつ、その明るさが適当であるため補助光無しで撮影可能なシーンである。また、「中輝度逆光シーン」は、全体的な明るさは適当であるが、主被写体に対する照明光が逆光のため、フラッシュ発光が好ましいシーンであり、「高輝度シーン」は、例えば晴天の海やスキー場での撮影のように全体的に非常に明かるいシーンである。
【0078】更に、全体制御部211は、撮像画像が風景や人物等の通常の写真撮影の画像(以下、この種の撮影画像を自然画という)であるか、ホワイトボード等に描かれた文字、図表等の画像(以下、この種の2値画像に類似した画像を文字画という)であるかを判定する画像判定部211eを備えている。
【0079】画像判定部211eは、画像メモリ209に記憶された撮像画像を構成する画素データに基づき各画素位置の輝度データのヒストグラムを作成し、このヒストグラムに基づき撮像画像の内容を判定する。一般に、撮像画像の輝度データのヒストグラムは、自然画の場合は、輝度分布の偏りが少なく、1つのピーク値を有する、いわゆる1山分布となるが、例えばホワイトボードに描かれた文字のような文字画の場合は、白地部分と黒の文字部分とにそれぞれ輝度分布の偏りが見られ、2山分布となる。従って、画像判定部211eは、撮像画像の輝度データBV(i,j)のヒストグラムが1山分布であるか、2山分布であるかを判別することにより撮像画像が自然画であるか、文字画であるかを判別する。そして、この判定結果もメモリ211dに記憶される。
【0080】全体制御部211は、上記撮影画像の記録処理を行なうために、フィルタリング処理を行なうフィルタ部211fとサムネイル画像及び圧縮画像を生成する記録画像生成部211gとを備え、メモリカード8に記録された画像をLCD表示部10に再生するために、再生画像を生成する再生画像生成部211hを備えている。
【0081】フィルタ部211fは、デジタルフィルタにより記録すべき画像の高周波成分を補正して輪郭に関する画質の補正を行なうものである。フィルタ部211fは、圧縮率K=1/8,1/20のそれぞれについて、標準的な輪郭補正を行うデジタルフィルタと、この標準的な輪郭補正に対して、輪郭を強める2種類のデジタルフィルタと輪郭を弱める2種類のデジタルフィルタの合計5種類のデジタルフィルタを備えている。
【0082】記録画像生成部211gは、画像メモリ209から画素データを読み出してメモリカード8に記録すべきサムネイル画像と圧縮画像とを生成する。記録画像生成部211gは、画像メモリ209からラスタ走査方向に走査しつつ、横方向と縦方向の両方向でそれぞれ8画素毎に画素データを読み出し、順次、メモリカード8に転送することで、サムネイル画像を生成しつつメモリカード8に記録する。
【0083】また、記録画像生成部211gは、画像メモリ209から全画素データを読み出し、これらの画素データに2次元DCT変換、ハフマン符号化等のJPEG方式による所定の圧縮処理を施して圧縮画像の画像データを生成し、この圧縮画像データをメモリカード8の本画像エリアに記録する。
【0084】全体制御部211は、撮影モードにおいて、シャッターボタン9により撮影が指示されると、撮影指示後に画像メモリ209に取り込まれた画像のサムネイル画像と圧縮率設定スイッチ12で設定された圧縮率KによりJPEG方式により圧縮された圧縮画像とを生成し、撮影画像に関するタグ情報(コマ番号、露出値、シャッタースピード、圧縮率K、撮影日、撮影時のフラッシュのオン・オフのデータ、シーン情報、画像の判定結果等の情報)とともに両画像をメモリカード8に記憶する。
【0085】デジタルカメラ1によって記録された画像は、図11に示すように、圧縮率1/20で40コマの画像が記録可能であり、各コマ81〜85はタグの部分とJPEG形式で圧縮された高解像度の画像データ(640×480画素)とサムネイル表示用の画像データ(80×60画素)が記録されている。各コマ単位で、例えばEXIF形式の画像ファイルとして扱うことが可能である。
【0086】<撮像部3に応じたカメラ本体部2の制御>次に、撮像部3に応じた全体制御部211の制御に関して、図12のフローチャートを参照しつつ説明する。
【0087】電源スイッチPSを押すことによって、カメラ本体部2が起動すると、S10で撮像部3のEEPROM341を参照し、表1に示される情報を取得する。
【0088】S20では、表1の項目(3)で示す有効画素数のデータから、1フレームあたりの画像データサイズを演算し、画像メモリ209として必要なメモリ容量を確保する。また、S30では、撮影可能枚数表示を切り替える(S30)。
【0089】撮影可能枚数は、現在装着されているメモリカード8の残り容量を見たうえで、次式により求めて表示する。
【0090】Int(メモリカード8の残り容量/((有効画素数H×有効画素数V×24/8)×(設定されている圧縮率)))
なお、Int()は、引数内の値を超えない整数を返す関数である。これにより、撮像部3を別種のものと交換しても常に適切な残り枚数が表示される。
【0091】次いで、S40では、表1の項目(3)で示す有効画素数のデータから、全体制御部211における画像メモリ209からVRAM210へ転送する際の間引き処理における間引き率を切り替える。
【0092】間引き率は、有効画素数V/有効画素数H > LCD表示部10の縦画素数/LCD表示部10の横画素数のとき、LCD表示部10の縦画素数/有効画素数V有効画素数V/有効画素数H ≦ LCD表示部10の縦画素数/LCD表示部10の横画素数のとき、LCD表示部10の横画素数/有効画素数Hにより求める。これにより、撮像部3を交換しても常に撮影画面全体がLCD表示部10に表示される。
【0093】S50では、(1)フィルタの種類、(2)欠陥画素情報から、補間処理回路206で行う補間処理の内容を設定する。
【0094】(1)フィルタの種類各アドレスに格納されているデータとその内容には、表2に示すように、フィルタ構成(CCDの種類)が記憶されており、これによって補間処理回路206における処理内容を切り替える。
【0095】
【表2】


なお、R,G,Bの補間処理は、各画素がR,G,Bのうちの1つの色情報しか持たないので、周辺画素データを使った線形補間により各画素におけるR,G,Bの値を生成するものである。また、Y,M,CからR,G,Bへの補間処理においては、次のような処理を行う。補色フィルターを持つCCD303においては、フィルター配列が図13のようになっており、各画素はCy,Y e,Mgのうちの1つの色情報しか持たないので、周辺画素データを使った線形補間により各画素におけるCy,Ye,Mg,Gの値を生成する。その後、次式により、R,Bの値を求め、R,G,Bへの色変換を行う。
【0096】B=(Cy−Ye+Mg)/2、R=(−Cy+Ye+Mg)/2(2)欠陥画素情報を用いた欠陥画素情報処理欠陥画素の座標(Xi,Yi)が記録されており、各画素からの画像データを読み出す際に、欠陥画素に対応するアドレスのデータは画像データとして採用せずに欠陥画素の上下左4画素の平均値を欠陥画素の値として出力するものである。これらの処理により、いかなるCCDを採用した撮像部3が装着されても、適切な色合い、画質を劣化させることなく画像の表示と記録が行える。
【0097】S60では、CCD303からの画像データの読み出し制御タイミングを設定する。カメラ本体部2の全体制御部211はEEPROM341から表1の項目(4)に示したデータを得る。つまり、有効画素スタート位置(H)Esth、(V)Estv黒基準画素数(H)Bh、(V)Bv黒基準画素スタート位置(H)Bsth、(V)Bstv水平同期信号周期Th、垂直同期信号周期Tvの各データ(CCDの駆動基準信号)を取得し、図14に示したタイミングで画像データのカメラ本体部2への取り込みを行い、CCD303からの読み出し制御に用いられる。
【0098】図14において、CLKは基準クロックを表す。基準クロックの1周期は、CCD303の1画素の読み出しに対応している。垂直同期信号VdがLレベルになったタイミングtoで、1フレーム分の画像データの読み出しが開始される。基準クロックCLKから1水平周期Th毎に水平同期信号HDが生成され、水平同期信号HDから1垂直周期Tvで垂直同期信号VDが生成される。水平同期信号HDは、CCD303の1ライン分の読み出しに対応している。タイミングtoからBstvライン後に、幅Bvの黒基準信号が出力され、Estv後に有効画素信号が出力される。これが1垂直周期にわたって繰り返される。
【0099】有効画像信号の1ラインに関して詳細に示すと、水平同期信号HDがLレベルになったタイミングtlが特定の1ラインの基準となっており、このタイミングからBsthクロック後に、CCD303からはBhピクセル分の黒基準信号が出力され、タイミングtlからEsthクロック後に、Ph画素分の有効画像信号が出力される。これによって、いかなるCCD303を用いた撮像部3が装着されても、画像が適正に表示、記録される。
【0100】S70では、フラッシュ撮影時のホワイトバランスの設定を行う。
【0101】ホワイトバランス補正回路207において、S10で取得した、表1の項目(5)で示すホワイトバランス補正値(係数)R、Bをストアし、フラッシュ撮影時にRデータに対して、ホワイトバランス補正値Rを乗じ、Bデータに対して、ホワイトバランス補正値Bを乗じたものを出力するものである。
【0102】一例を挙げると、カメラ本体部2のフラッシュ5の色温度が5000Kの下で、CCD303の分光感度特性が図15の実線のときには、ホワイトバランス補正値R=1.5、ホワイトバランス補正値B=1.8が最適であり、撮像部3の交換によって、CCD303の分光感度特性が図15の点線のようになる時には、ホワイトバランス補正値R=2.0、ホワイトバランス補正値B=1.8が最適である。従って、フラッシュ5の色温度に応じた補正値を予め撮像部3のEEPROM341に格納しておき、これをS10で取得し、S70で格納し、実際のフラッシュ撮影時に係数の乗算処理を行って記録することにより、撮像部3が交換されても、フラッシュ撮影時のホワイトバランスを常に最適にすることができる。
【0103】S80、S90では、電源起動時に装着されている撮像部3のスペック(図16参照)をLCD表示部10に3秒間だけ表示する。
【0104】なお、表示時間は任意に設定できるし、また、撮像部3のスペックの表示は、スイッチの操作によって適宜行うようにしてもかまわない。これは、S10で取得した、表1の項目(7)に示す撮像部3のレンズのスペックと、表1の項目(1)に示すフィルタの種類、表1の項目(6)に示す撮像素子サイズを併せて表示するようにする。
【0105】なお、撮影レンズ301が単焦点レンズの場合には、レンズ焦点距離(ワイド端)は0であり、レンズ焦点距離(テレ端)の値を用いて表示する。
【0106】S100では、先述した撮影モード、再生モードに応じた処理を行い、S101で撮像部3が取り外されたことが検出されたなら、S102で全体制御部211から、電源部Eへ電源オフ信号を出力し、その結果,カメラ本体部2及び撮像部3ともシャットダウンされる。撮像部3の交換時においては、撮像部3を取り外し、別の撮像部を装着すると、それに応じてカメラ本体部2は図12に示した手順で制御されることになる。
【0107】ところで、上記実施の形態では、撮像部3(3w)を接続板23介してカメラ本体部2に着脱可能に接続した例で説明したが、撮像部3(3w)をケーブルを介してカメラ本体部2に着脱可能に接続する構成も可能である。
【0108】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、撮影レンズ及び撮像素子を有する撮像部を、カメラ本体部に対して別種のものと交換できるようになるとともに、撮影目的に合った撮影レンズを有する撮像部を選択すれば、上記撮影レンズに対応した最適の撮像素子が自動的に設定されることになる。つまり、目的にあった撮影レンズと撮像素子の最適のペアを選択することができ、きわめて使い勝手の良い便利なデジタルカメラとなる。
【0109】請求項2に記載の発明によれば、上記効果に加えて、撮像部の種類を検出し、それに応じてカメラ本体部を制御するから、撮像部の種類に合わせた最適の制御を実行することができる。
【0110】請求項3に記載の発明によれば、カメラ本体部が撮像部の種類を検出してこれを表示手段に表示するから、装着された撮像部の種類を一目で把握することができる。
【0111】請求項4に記載の発明によれば、電源投入と同時に撮像部の種類を直ちに知ることができる。
【0112】請求項5に記載の発明によれば、撮像部の記憶手段に撮像素子の有効画素数が記憶されてなるから、撮像部が交換されても、有効画素数に応じた最適な制御を実行でき、たとえば撮像部を交換しても常に撮影画面全体を表示させるような処理が可能となる。
【0113】請求項6に記載の発明によれば、撮影可能枚数を演算し表示手段に表示させることができ、撮像部が交換されても、撮影可能な枚数を的確に把握することができる。
【0114】請求項7に記載の発明によれば、記憶手段に記憶された撮像部のフィルタ構成に応じた適正な制御を実行することができる。
【0115】請求項8に記載の発明によれば、フィルタ構成に基づいて補間処理を変更するから、フィルタ構成に基づいた適正な補間処理を実行することができる。
【0116】請求項9に記載の発明によれば、記憶手段に記憶された撮像部の欠陥画素座標を考慮した適正な制御が行われ、撮像素子の種類に関係なく適切な画質を保持することができる。
【0117】請求項10に記載の発明によれば、記憶手段に記憶された撮像素子の駆動基準信号に応じて、撮像素子を最ができる。
【0118】請求項10に記載の発明によれば、記憶手段に記憶された撮像部のホワイトバランス補正係数に応じた適正な制御により、撮像部が交換されても、例えばフラッシュ撮影時のホワイトバランスを最適に保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係るデジタルカメラの正面図である。
【図2】同じくデジタルカメラにおける撮像部の構成を示す正面相当図である。
【図3】同じくデジタルカメラの背面図である。
【図4】同じくデジタルカメラのカメラ本体部における撮像部用接続板を示す斜視図である。
【図5】同じく撮像部用接続板に対する撮像部の装着構造を示す斜視図である。
【図6】同じく撮像部の接続板に対する装着ロック機構を示す断面図である。
【図7】同じくデジタルカメラに装着した別種の撮像部の構成を示す正面相当図である。
【図8】同じくデジタルカメラの底面図である。
【図9】同じくデジタルカメラの制御系を示すブロック図である。
【図10】図9のブロック図における全体制御部の構成を示すブロック図である。
【図11】メモリカード内の画像の記憶構造を示す説明図である。
【図12】撮像部に応じた全体制御部の制御を示すフローチャートである。
【図13】補色フィルターをもつ撮像素子におけるフィルター配列状態を示す図である。
【図14】カメラ本体部に画像データを取り込む祭のタイミングチャートである。
【図15】フラッシュ発光時の撮像素子の分光感度特性図である。
【図16】撮像部のスペックの表示例の説明図である。
【符号の説明】
1・・・・・・・・・・・・デジタルカメラ
2・・・・・・・・・・・・カメラ本体部
3,3w・・・・・・・・・撮像部
8・・・・・・・・・・・・メモリカード(記録手段)
10・・・・・・・・・・・表示部(表示手段)
211・・・・・・・・・・全体制御部
205・・・・・・・・・・黒レベル補正回路
206・・・・・・・・・・補間処理回路
207・・・・・・・・・・WB回路
208・・・・・・・・・・γ補正回路
301,301w・・・・・撮影レンズ
303,303w・・・・・撮像素子
341・・・・・・・・・・EEPROM(記憶手段)
CLK・・・・・・・・・・駆動基準信号
R,B・・・・・・・・・・ホワイトバランス補正係数
PS・・・・・・・・・・・電源スイッチ

【特許請求の範囲】
【請求項1】 撮影レンズ及び撮影レンズにより結像された被写体像を光電変換する撮像素子を有する撮像部と、前記撮像素子からの電気信号を画像処理する画像処理部を有するカメラ本体部とを備え、前記カメラ本体部に対して前記撮像部が着脱可能に装着されるデジタルカメラにおいて、種類の異なる複数の撮像部が前記カメラ本体部に交換装着可能に構成されていることを特徴とするデジタルカメラ。
【請求項2】 前記カメラ本体部は、前記撮像部の種類を検出する検出手段と、この検出手段の出力に応じて、前記カメラ本体部の制御を行う制御手段とを備えている請求項1に記載のデジタルカメラ。
【請求項3】 前記カメラ本体部は、前記撮像部の種類を検出する検出手段と、この検出手段の検出結果を表示する表示手段とを備えている請求項1に記載のデジタルカメラ。
【請求項4】 前記撮像部は撮像部の種類を記憶する記憶手段を備える一方、前記カメラ本体部は電源スイッチと、この電源スイッチの投入時に、前記撮像部の情報を前記記憶手段から取得する情報取得手段とを備えている請求項2に記載のデジタルカメラ。
【請求項5】 前記撮像部は、撮像部の種類を記憶する記憶手段を備え、この記憶手段に、前記撮像部における撮像素子の有効画素数が記憶されてなる請求項2に記載のデジタルカメラ。
【請求項6】 前記カメラ本体部は、画像を記録する記録手段と、前記撮像素子の有効画素数及び前記記録手段の空き容量から撮影可能枚数を演算する演算手段と、この演算手段の演算結果を表示する表示手段とを備えている請求項5に記載のデジタルカメラ。
【請求項7】 前記撮像部は、撮像部の種類を記憶する記憶手段を備え、この記憶手段に、撮像部のフィルタ構成が記憶されてなる請求項2に記載のデジタルカメラ。
【請求項8】 前記撮像部のフィルタ構成に基づいて補間処理を変更する変更手段を備えている請求項7に記載のデジタルカメラ。
【請求項9】 前記撮像部は、撮像部の種類を記憶する記憶手段を備え、この記憶手段に、撮像部の欠陥画素座標が記憶されてなる請求項2に記載のデジタルカメラ。
【請求項10】 前記撮像部は、撮像部の種類を記憶する記憶手段を備え、この記憶手段に、撮像部の駆動基準信号が記憶されてなる請求項2に記載のデジタルカメラ。
【請求項11】 前記撮像部は、撮像部の種類を記憶する記憶手段を備え、この記憶手段に、撮像部のホワイトバランス補正係数が記憶されてなる請求項2に記載のデジタルカメラ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図6】
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【図5】
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【図7】
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【図8】
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【図11】
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【図13】
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【図15】
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【図16】
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【図9】
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【図10】
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【図12】
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【図14】
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【公開番号】特開2000−50138(P2000−50138A)
【公開日】平成12年2月18日(2000.2.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願平10−214479
【出願日】平成10年7月29日(1998.7.29)
【出願人】(000006079)ミノルタ株式会社 (155)
【Fターム(参考)】