説明

デジタルビデオシステム

【課題】ユーザ毎に異なるパスワードを設定可能として、閲覧等を制限し、プライバシーの保護を簡便にできるようにしたデジタルビデオシステムを提供する。
【解決手段】第2管理レベル制御部55が、再生又は編集時に第2入力部57によって入力されたパスワードのデータと第2データ管理情報記録部542に記録されているパスワードを照合し、両者が一致する場合に、画像再生装置5によって画像の再生又は編集を受け付ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、デジタルビデオシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、デジタルビデオカメラ等のデジタルビデオシステムにおいては、画像データの取り扱いに関して種々の提案がなされている。例えば、特許文献1には、特定の画像データが特定の機器以外で見られることを防止するために、暗号化した画像データを外部機器に送信する技術が示されている。また、特許文献2には、画像データに識別情報を付加して外部機器に送信し、外部機器は、受信した画像データに付加されている識別情報と、予め記憶している識別情報とが一致した場合、受信した画像データを記憶する技術が示されている。また、特許文献3には、使用者毎及び装置毎の画像の再生及び消去を制限するために、画像に本体パスワードを付加して記録媒体に記録し、画像のファイルに付加されたデータパスワードと本体パスワードが一致する場合は、記録媒体の画像を外部装置に対して送信する技術が示されている。また、特許文献4には、画像に関するプライバシー等を保護するために、元画像を復元してそれを視認可能な状態にするための権限管理情報を加工画像に関連付けて画像ファイルに格納し、画像ファイル内の権限管理情報に基づいてファイルの送信許可を判別する技術が示されている。また、特許文献5には、再生装置からのID又はパスワードを含む無線ICタグとコマンドに応答して画像データを送信する技術が示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平10−257416号公報
【特許文献2】特開平10−248045号公報
【特許文献3】特開2006−121507号公報
【特許文献4】特開2009−033738号公報
【特許文献5】特開2006−217220号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一般に、一つのデジタルビデオシステムを使用するユーザが増えると、各ユーザのプライバシー保護の要請から、ユーザ毎に異なる管理レベルで画像の閲覧等を管理できるシステムが望まれる。しかしながら、上記いずれの特許文献に記載の技術を用いても、複数のユーザ毎に異なる管理レベルでパスワードを設定し、閲覧等の制限を設けることが困難であった。
【0005】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、ユーザ毎に異なる管理レベルでパスワードを設定可能として、閲覧等を制限し、プライバシーの保護を簡便にできるようにしたデジタルビデオシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために請求項1の発明は、画像を撮像する画像撮像装置と、前記画像撮像装置によって撮像された画像を再生する画像再生装置とを備えたデジタルビデオシステムにおいて、前記画像撮像装置は、撮像された画像のデータを記録する第1画像記録手段と、画像の撮像時又は撮像後にその画像の管理レベル及び該管理レベルに対応するパスワードを入力するための第1入力手段と、前記第1入力手段によって入力された管理レベル及びパスワードのデータを前記画像のデータに関連づけて記録する第1データ管理情報記録手段と、第1画像記録手段に記録されている前記画像のデータ及び前記第1データ管理情報記録手段に記録されている前記管理レベル及びパスワードのデータを前記画像再生装置に転送する転送制御手段とを有し、前記画像再生装置は、前記画像撮像装置の転送制御手段によって転送された前記画像、管理レベル及びパスワードのデータを受信する受信手段と、前記受信手段によって受信された前記画像のデータを記録する第2画像記録手段と、管理レベル及びパスワードのデータを記録する第2データ管理情報記録手段と、画像の再生又は編集時にパスワードを入力するための第2入力手段と、前記第2入力手段によって入力されたパスワードのデータと前記第2データ管理情報記録手段に記録されているパスワードのデータとを照合し、前記第2入力手段によって入力されたパスワードのデータと前記第2データ管理情報記録手段に記録されているパスワードのデータが一致する場合に、第2画像記録手段に記録されている画像の再生又は編集を受け付ける管理レベル制御手段とを有することを特徴とする。
【0007】
請求項2の発明は、請求項1に記載のデジタルビデオシステムにおいて、前記転送制御手段は、前記画像撮像装置と前記画像再生装置が接続され、前記第1データ管理情報記録手段と前記第2データ管理情報記録手段が互いに対応関係にあるとき、前記画像記録手段に記録されている前記画像のデータ及び前記第1データ管理情報記録手段に記録されている前記管理レベル及びパスワードのデータを前記画像再生装置に転送することを特徴とする。
【0008】
請求項3の発明は、請求項2に記載のデジタルビデオシステムにおいて、前記画像再生装置は、前記第2入力手段によって入力されたパスワードのデータを前記画像撮像装置に送信し、前記画像撮像装置の転送制御手段は、前記画像再生装置から送信されたパスワードのデータと前記第1データ管理情報記録手段に記録されているパスワードのデータを照合し、前記画像再生装置から送信されたパスワードのデータと前記第1データ管理情報記録手段に記録されているパスワードのデータが一致する場合に、前記画像記録手段に記録されている前記画像のデータ及び前記第1データ管理情報記録手段に記録されている前記管理レベル及びパスワードのデータを転送することを特徴とする。
【0009】
請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3に記載のデジタルビデオシステムにおいて、前記画像、管理レベル及びパスワードのデータは、同一の伝送線路を介して転送されることを特徴とする。
【0010】
請求項5の発明は、請求項1乃至請求項3に記載のデジタルビデオシステムにおいて、前記画像のデータと、前記管理レベル及びパスワードのデータとは、異なるの伝送線路を介して転送されることを特徴とする。
【0011】
請求項6の発明は、請求項1乃至請求項3に記載のデジタルビデオシステムに用いられる画像再生装置である。
【発明の効果】
【0012】
請求項1の発明によれば、画像撮像装置と画像再生装置との間で管理レベルやパスワードの入力の有無に関わりなく画像データ等の転送及び記憶が行われるので送受信時に改めてパスワード等の入力が不要となる。また画像データの再生にあたっては、管理レベル制御手段が、第2入力手段によって入力されたパスワードのデータと第2データ管理情報記録手段に記録されているパスワードのデータが一致する場合に、画像再生装置によって画像の再生又は編集を受け付けるので、他人には見られたくない画像を他人の閲覧から保護することができる。これにより、プライバシーの保護を適切に行える。また、管理レベル毎に異なるパスワードを設定できるので、他人による閲覧の許可を細かく設定できるようになる。
【0013】
請求項2の発明によれば、第1データ管理情報記録手段と第2データ管理情報記録手段が互いに対応関係にない場合、すなわちデータ管理情報に互換性がない場合には、画像撮像装置と画像再生装置が接続されても画像等のデータが転送されないので、無用なデータの転送を回避することができる。また、画像再生装置には、画像のデータが転送されないので、プライバシーの保護をより一層適切に行える。
【0014】
請求項3の発明によれば、画像再生装置から送信されたパスワードのデータと第1データ管理情報記録手段に記録されているパスワードのデータが一致しない場合には、第1画像記録手段に記録されている画像等のデータが転送されないので、プライバシーの保護をより一層適切に行える。
【0015】
請求項4の発明によれば、画像、管理レベル及びパスワードのデータは、同一の伝送線路を介して転送されるので、簡素な構成で画像撮像装置と画像再生装置とを接続できるようになる。
【0016】
請求項5の発明によれば、大容量の画像のデータと、小容量の管理レベル及びパスワードのデータとを、伝送線路を異にして転送できるので、例えば、画像のデータに対して高速通信可能な伝送線路を用いることにより、迅速に画像データを転送できるようになる。
【0017】
請求項6の発明によれば、データ管理情報に互換性を持たせることによって、異なるメーカの画像撮像装置と画像再生装置を組み合わせて請求項1乃至請求項5に記載のデジタルビデオシステムを構築できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の一実施形態によるデジタルビデオシステムの構成を示すブロック図。
【図2】管理レベルとパスワードの関係の一例を示す図。
【図3】同システムの画像撮像装置の動作を示すフローチャート。
【図4】同システムの画像再生装置の動作を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明の一実施形態によるデジタルビデオシステムについて図面を参照して説明する。図1はデジタルビデオシステムを示している。デジタルビデオシステム1は、画像を撮像する画像撮像装置(デジタルビデオカメラ)2と、画像撮像装置2によって撮像された画像を再生する画像再生装置(レコーダ)5とを備えている。
【0020】
画像撮像装置2は、撮像部21と、画像処理部22と、録画再生機能部23と、内蔵メモリ24と、第1管理レベル制御部25と、画像表示部26と、転送制御部(転送制御手段)27と、画像転送部28と第1データ管理情報送受信部(第1データ管理情報送受信手段)29と、入力部(第1入力手段)30等を有している。撮像部21は、レンズ等を介して画像を撮像して電気信号に変換する。画像処理部22は、撮像部21から出力された電気信号を処理する。録画再生機能部23は、撮像部21によって撮像された画像の録画及び再生の制御を司る。
【0021】
内蔵メモリ24は、画像撮像装置2から取外し不可能なように内蔵され、第1画像データ記録部(第1画像記録手段)241と第1データ管理情報記録部(第1データ管理情報記録手段)242を有している。画像データ記録部241は、画像処理部22から出力された画像の電気信号を記録する。第1データ管理情報記録部242は、画像の管理レベル及び該管理レベルに対応するパスワードのデータを記録する。この第1データ管理情報記録部242によって記録される管理レベル及びパスワードは、入力部30を介して入力される。第1管理レベル制御部25は、入力部30を介して入力された管理レベルの制御を司る。例えば、第1管理レベル制御部25は、入力部30を介して入力された管理レベル及びパスワードのデータを画像のデータに関連づけて第1データ管理情報記録部242に記録させる。
【0022】
画像表示部26は、撮像部21によって撮像された画像又は画像データ記録部241によって記録されている画像を表示する。転送制御部27は、画像再生装置5へのデータの転送の制御を司る。画像転送部28は、転送制御部27によって制御され、画像データ記録部241によって記録されている画像のデータを画像再生装置5に転送する。第1データ管理情報送受信部29は、転送制御部27によって制御され、第1データ管理情報記録部242によって記録されている管理レベル及びパスワードのデータを画像再生装置5に転送する。入力部30は、ユーザによって操作され、管理レベル及びパスワードの入力に用いられる。
【0023】
画像再生装置5は、画像入力部(受信手段)51と、第2データ管理情報送受信部(受信手段)52と、録画再生機能部53と、記録メディア54と、第2管理レベル制御部(第2管理レベル制御手段)55と、画像出力部56と、入力部(第2入力手段)57等を有している。画像入力部51は、画像転送部28から転送された画像のデータを受信する。第2データ管理情報送受信部52は、第1データ管理情報送受信部29から転送された管理レベル及びパスワードのデータを受信する。録画再生機能部53は、画像入力部51によって受信された画像データの録画又は再生の制御を司る。
【0024】
記録メディア54は、例えば、ハードディスクや光ディスクであり、第2画像データ記録部(第2画像データ記録手段)541と第2データ管理情報記録部(第2データ管理情報記録手段)542を有している。画像データ記録部541は、画像入力部51によって受信された画像データを記録する。第2データ管理情報記録部542は、第2データ管理情報送受信部(第2データ管理情報送受信手段)52によって受信された画像の管理レベル及び該管理レベルに対応するパスワードのデータを記録する。第2管理レベル制御部55は、入力部57を介して入力された管理レベルの制御を司る。例えば、第2管理レベル制御部55は、第2データ管理情報送受信部52によって受信された画像の管理レベル及び該管理レベルに対応するパスワードのデータを画像のデータに関連づけて第2データ管理情報記録部542に記録させる。また、第2管理レベル制御部55は、入力部57によって入力されたパスワードのデータと第2データ管理情報記録部542に記録されているパスワードのデータとを照合する。画像出力部56は、記録メディア54に記録されている画像データを出力する。画像出力部56にはモニタ装置等の画像表示装置が接続されて、画像が表示される。入力部57は、ユーザによって操作され、パスワードの入力に用いられる。
【0025】
本実施形態において、画像撮像装置2と画像再生装置5とは、HDMI(High-Definition Multimedia Interface)ケーブル6を介して接続される。HDMIケーブル6は、画像のデータを伝送するための伝送線路61と管理レベル及びパスワードのデータを伝送するための伝送線路62を有する。伝送線路61と伝送線路62とは、異なる伝送線路とされる。
【0026】
図2は、管理レベルとパスワードの関係の一例を示している。画像撮像装置2を操作して画像を撮像したユーザ(ユーザAとする)が管理レベル1を選択した場合、画像再生装置5を操作するユーザ(ユーザBとする)は、第1パスワードの入力のみで、画像を再生等することができる。ユーザAが管理レベル2を選択した場合、ユーザBは、第1パスワードと第2パスワードを入力することにより、画像を再生等することができる。同様にユーザAが管理レベル3を選択した場合、ユーザBは、第1パスワードと第2パスワードと第3パスワードを入力しなければ、画像を再生等することができない。このように、管理レベル毎にパスワードの個数を変更することにより、ユーザAは、ユーザBに応じて管理レベルを設定し、再生等の操作を段階的に制限することができる。なお、各管理レベルのパスワードの個数を1つとして、管理レベルに応じて異なるパスワードを設定するように構成してもよい。
【0027】
図3は、画像撮像装置2の動作を示している。ユーザAは、画像撮像装置2を操作して画像を撮像すると(#1)、録画再生機能部23は、撮像された画像を第1画像データ記録部241に記録させる。ユーザAは、その画像の管理レベル及びパスワードを入力する(#2)。第1管理レベル制御部25は、入力された管理レベル及びパスワードを第1データ管理情報記録部242に記録させる。管理レベル及びパスワードの入力は、画像の撮像の際同時に行ってもよいし、その後行ってもよい。
【0028】
そして、画像撮像装置2と画像再生装置5が接続されると(#3)、転送制御部27は、両者の対応関係を判定する(#4)。ここで対応関係とは、例えば、画像撮像装置2と画像再生装置5が同等規格の管理レベル及びパスワードによって画像のデータの再生等を管理できる関係にある(互換性を有する)こと、すなわち、第1データ管理情報記録部242と第2データ管理情報記録部542が互いに対応関係にあることをいう。HDMIケーブル6によって接続される機器は、互いの仕様等を各機器に付されたID等によって知ることができるため、接続時にID等を参照することにより、画像撮像装置2は画像再生装置5の対応関係を知ることができる。
【0029】
接続された画像再生装置5が対応関係を有する場合(#4においてYES)、転送制御部27は、第1画像データ記録部241によって記録されている画像のデータを画像転送部28及び伝送線路61を介して、画像再生装置5に転送する。また、第1データ管理情報記録部242によって記録されている管理レベル及びパスワードのデータを第1データ管理情報送受信部29及び伝送線路62を介して、画像再生装置5に転送する(#5)。
【0030】
図4は、画像再生装置5の動作を示している。画像入力部51及び第2データ管理情報送受信部52は、#5において転送された画像、管理レベル及びパスワードのデータを受信する(#11)。録画再生機能部53は、画像入力部51によって受信された画像データを第2画像データ記録部541に記録させ、第2管理レベル制御部55は、第2データ管理情報送受信部52によって受信された管理レベル及びパスワードのデータを第2データ管理情報記録部542に記録させる(#12)。
【0031】
その後、ユーザBによって、入力部57を介して上記画像の再生指令が入力され(#13)、パスワードが入力されると(#14)、第2管理レベル制御部55は、入力部57によって入力されたパスワードのデータと第2データ管理情報記録手段に記録されているパスワードのデータとを照合する(#15)。パスワードのデータの照合は、図2に示したような管理レベルとの対応関係を考慮してなされる。パスワードが一致すると(#15においてYES)、録画再生機能部53は、第2画像データ記録部541に記録させた画像データを再生する(#16)。
【0032】
以上のように、本実施形態のデジタルビデオシステムによれば、第2管理レベル制御部55が、第2入力部57によって入力されたパスワードのデータと第2データ管理情報記録部542に記録されているパスワードのデータが一致する場合に、画像再生装置5によって画像の再生又は編集を受け付けるので、他人には見られたくない画像を他人の閲覧から保護することができる。これにより、プライバシーの保護を適切に行える。また、管理レベル毎に異なるパスワードを設定できるので、他人による閲覧の許可を細かく設定できるようになる。
【0033】
また、第1データ管理情報記録部242と第2データ管理情報記録部542が互いに対応関係にない場合には、画像撮像装置2と画像再生装置5が接続されても画像等のデータが転送されないので、無用なデータの転送を回避することができる。また、画像再生装置5には、画像のデータが転送されないので、プライバシーの保護をより一層適切に行える。また、大容量の画像のデータと、小容量の管理レベル及びパスワードのデータとを、伝送線路を異にして転送できるので、例えば、画像のデータに対して高速通信可能な伝送線路61を用いることにより、迅速に画像データを転送できるようになる。
【0034】
なお、本発明は上記実施形態の構成に限られることなく、少なくとも第2管理レベル制御部55が、再生又は編集時に第2入力部57によって入力されたパスワードのデータと第2データ管理情報記録部542に記録されているパスワードを照合し、両者が一致する場合に、画像再生装置5によって画像の再生又は編集を受け付けるように構成されていればよい。
【0035】
また、本発明は種々の変形が可能であり、例えば、#4において、画像撮像装置2と画像再生装置5との対応関係を照合するだけでなく、画像再生装置5の入力部57からパスワードの入力を促すように構成してもよい。この場合において、パスワードは、例えば、#2、#14において入力されるものと同等であり、第2管理レベル制御部55は、入力されたパスワードを第2データ管理情報送受信部52を介して画像撮像装置2に送信する。第1データ管理情報送受信部29を介してパスワードを受信した画像撮像装置2の第1管理レベル制御部25は、受信したパスワードのデータと#2において入力されたパスワードのデータを照合し、両者が一致する場合は#5に移行して、管理レベル及びパスワードのデータを画像再生装置5に転送するように構成してもよい。この構成によれば、画像再生装置5から送信されたパスワードのデータと第1データ管理情報記録部242に記録されているパスワードのデータが一致しない場合には、第1画像データ記録部241に記録されている画像等のデータが転送されないので、プライバシーの保護をより一層適切に行える。
【0036】
また、画像撮像装置2と画像再生装置5との接続にUSB(Universal Serial Bus)ケーブルを用いることにより、伝送線路61と伝送線路62を同一の伝送線路によって構成してもよい。この場合は、簡素な構成で画像撮像装置と画像再生装置とを接続できるようになる。また、画像撮像装置2と画像再生装置5との接続は、無線通信によってなされるものであってもよい。
【符号の説明】
【0037】
1 デジタルビデオシステム
2 画像撮像装置
5 画像再生装置
25 第1管理レベル制御部
27 転送制御部(転送制御手段)
30 入力部(第1入力手段)
51 画像入力部(受信手段)
52 第2データ管理情報送受信部(受信手段)
55 第2管理レベル制御部(第2管理レベル制御手段)
57 入力部(第2入力手段)
241 第1画像データ記録部(第1画像記録手段)
242 第1データ管理情報記録部(第1データ管理情報記録手段)
541 第2画像データ記録部(第2画像記録手段)
542 第2データ管理情報記録部(第2データ管理情報記録手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像を撮像する画像撮像装置と、前記画像撮像装置によって撮像された画像を再生する画像再生装置とを備えたデジタルビデオシステムにおいて、
前記画像撮像装置は、撮像された画像のデータを記録する第1画像記録手段と、画像の撮像時又は撮像後にその画像の管理レベル及び該管理レベルに対応するパスワードを入力するための第1入力手段と、前記第1入力手段によって入力された管理レベル及びパスワードのデータを前記画像のデータに関連づけて記録する第1データ管理情報記録手段と、第1画像記録手段に記録されている前記画像のデータ及び前記第1データ管理情報記録手段に記録されている前記管理レベル及びパスワードのデータを前記画像再生装置に転送する転送制御手段とを有し、
前記画像再生装置は、前記画像撮像装置の転送制御手段によって転送された前記画像、管理レベル及びパスワードのデータを受信する受信手段と、前記受信手段によって受信された前記画像のデータを記録する第2画像記録手段と、管理レベル及びパスワードのデータを記録する第2データ管理情報記録手段と、画像の再生又は編集時にパスワードを入力するための第2入力手段と、前記第2入力手段によって入力されたパスワードのデータと前記第2データ管理情報記録手段に記録されているパスワードのデータとを照合し、前記第2入力手段によって入力されたパスワードのデータと前記第2データ管理情報記録手段に記録されているパスワードのデータが一致する場合に、第2画像記録手段に記録されている画像の再生又は編集を受け付ける管理レベル制御手段とを有することを特徴とするデジタルビデオシステム。
【請求項2】
前記転送制御手段は、前記画像撮像装置と前記画像再生装置が接続され、前記第1データ管理情報記録手段と前記第2データ管理情報記録手段が互いに対応関係にあるとき、前記画像記録手段に記録されている前記画像のデータ及び前記第1データ管理情報記録手段に記録されている前記管理レベル及びパスワードのデータを前記画像再生装置に転送することを特徴とする請求項1に記載のデジタルビデオシステム。
【請求項3】
前記画像再生装置は、前記第2入力手段によって入力されたパスワードのデータを前記画像撮像装置に送信し、
前記画像撮像装置の転送制御手段は、前記画像再生装置から送信されたパスワードのデータと前記第1データ管理情報記録手段に記録されているパスワードのデータを照合し、前記画像再生装置から送信されたパスワードのデータと前記第1データ管理情報記録手段に記録されているパスワードのデータが一致する場合に、前記画像記録手段に記録されている前記画像のデータ及び前記第1データ管理情報記録手段に記録されている前記管理レベル及びパスワードのデータを転送することを特徴とする請求項2に記載のデジタルビデオシステム。
【請求項4】
前記画像、管理レベル及びパスワードのデータは、同一の伝送線路を介して転送されることを特徴とする請求項1乃至請求項3に記載のデジタルビデオシステム。
【請求項5】
前記画像のデータと、前記管理レベル及びパスワードのデータとは、異なる伝送線路を介して転送されることを特徴とする請求項1乃至請求項3に記載のデジタルビデオシステム。
【請求項6】
請求項1乃至請求項3に記載のデジタルビデオシステムに用いられる画像再生装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−108108(P2011−108108A)
【公開日】平成23年6月2日(2011.6.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−264186(P2009−264186)
【出願日】平成21年11月19日(2009.11.19)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】