説明

デジタル放送受信装置

【課題】ワンセグの受信装置に弱階層を受信可能とする機能を備えさせることなく、多数のワンセグの受信装置に対して、一括して更新データの更新を行うことを可能とするデジタル放送受信装置を提供する。
【解決手段】弱階層及び強階層を受信するデジタル放送受信装置100において、IDバージョン比較部108は、登録データ記憶部121に記憶されている複数の携帯端末の識別情報と、弱階層を通じて送信される更新情報に含まれる識別情報とを比較する。DEMUX部102は、識別情報が一致した場合に、更新データをダウンロードデータ保存部123に記録する。IDバージョン比較部108は、更新データをダウンロードデータ保存部123から読み出して複数の携帯端末に送信し、携帯端末の情報を更新する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主に地上デジタル放送波の強階層を受信する受信装置が有する情報の更新に利用されるデジタル放送受信装置に関する。
【背景技術】
【0002】
地上デジタル放送の運用規定上、いわゆるワンセグの受信装置には、受信機の更新データそのものは伝送されず、「更新する必要がある」という告知情報のみがワンセグ受信機向けに伝送される。すなわち、ワンセグの受信装置は、強階層のみを受信するため、更新の有無を知らせる情報(強階層SDTT:Software Download Trigger Table)は受信できるものの、弱階層で伝送されるソフトウェアの更新データ(DII :Download Info Indication、DDB :Download Data Block)を受信することができない構成になっている。
【0003】
そのため、一般的なワンセグの受信装置では、例えばインターネットを通じて更新データをユーザー自らダウンロードしてSDカード等に記録し、SDカードをワンセグの受信装置に挿入して更新を実行することが行われている。
また、携帯電話等にワンセグ受信機が備えられている場合には、放送を受信する構成以外にデータを受信できる構成があるため、当該構成を利用して更新データを取得して更新を行うことも行われている。
【0004】
また、弱階層及び強階層を受信できる家屋内設置型のデジタル放送受信装置にて、一度、更新データをダウンロードさせた後、赤外線通信を利用して、家屋内設置型のデジタル放送受信装置からワンセグの受信装置に更新データを送信する技術も存在する(例えば、特許文献2参照)。
また、ワンセグの受信装置に、弱階層を受信できる機能を備えさせ、当該機能により、更新データをダウンロードできるようにする技術も存在する(例えば、特許文献3参照)。
【特許文献1】特開2004−186982号公報
【特許文献2】特開2004−23583号公報
【特許文献3】特開2004−23584号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、例えば、ある事業所において社員に支給されている同型のワンセグの受信装置100台に対してファームウェアを更新データにより更新する場合、一台ずつに前述したSDカードを挿入して更新を行う必要がある。
また、当該ワンセグの受信装置が携帯電話の機能を有しており、ネットワークから更新データを取得する場合や、家屋内設置型のデジタル放送受信装置経由で更新データを取得する場合には、一台ずつ接続して、更新データをダウンロードする必要がある。
また、ワンセグの受信装置に、弱階層を受信できる機能を備えることは、コスト高となる問題がある。
【0006】
本発明は、上記問題を解決すべくなされたもので、その目的は、ワンセグの受信装置に弱階層を受信可能とする機能を備えさせることなく、多数のワンセグの受信装置に対して、一括して更新データの更新を行うことを可能とするデジタル放送受信装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記問題を解決するために、本発明は、デジタル放送波の強階層を受信する複数の受信装置と、デジタル放送波の弱階層及び強階層を受信するデジタル放送受信装置とを備え、弱階層を通じて送信される前記受信装置の更新データにより前記複数の受信装置が記憶するデータを更新する更新システムにおけるデジタル放送受信装置であって、前記複数の受信装置のそれぞれに予め付与される複数の識別情報を記憶する第1の記憶手段と、前記弱階層を通じて送信される更新情報に含まれる識別情報と、前記第1の記憶手段に記憶されるそれぞれの識別情報とを比較する比較手段と、前記比較手段が、比較することにより前記弱階層を通じて送信される更新情報に含まれる識別情報と、前記第1の記憶手段に記憶される識別情報とが一致する場合に、当該更新データを第2の記憶手段に記録する第1の記録手段と、前記第2の記憶手段に記憶される更新データを、前記第1の記憶手段に記憶されている識別情報ごとに対応する更新データを前記第2の記憶手段から読み出して前記複数の受信装置に送信する送信手段と、を備えたことを特徴とするデジタル放送受信装置である。
この構成により、弱階層及び強階層を受信するデジタル放送受信装置に識別情報を登録した強階層を受信する多数の受信装置が有する情報を更新させる際に、デジタル放送受信装置が、受信装置に必要とされる更新データを受信し、受信した更新データを受信装置に中継して送信し、受信装置に記憶されている情報を受信した更新データにより更新させる処理を、多数の受信装置に一括して行わせることが可能となる。
【発明の効果】
【0008】
この発明によれば、デジタル放送受信装置は、複数の受信装置のそれぞれに予め付与される複数の識別情報を記憶する第1の記憶手段と、弱階層を通じて送信される更新情報に含まれる識別情報と、第1の記憶手段に記憶される識別情報とを比較する比較手段と、比較手段が、比較することにより弱階層を通じて送信される更新情報に含まれる識別情報と、記憶手段に記憶される識別情報とが一致すると判定した場合に、当該更新データを第2の記憶手段に記録する第1の記録手段と、第1の記憶手段に記憶されている識別情報ごとに、第2の記憶手段に記憶される更新データを、対応する更新データを第2の記憶手段から読み出して複数の受信装置に送信する識別情報に対応する複数の受信装置に送信する送信手段と、を備えることとした。
これにより、強階層を受信する受信装置において弱階層を受信可能とする機能を備えさせることなく、強階層を受信する多数の受信装置の情報を、一括して更新データを用いて更新させるデジタル放送受信装置を提供できる効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
【0010】
図1は、本実施形態を示す概略ブロック図である。
本実施形態で示すいわゆるワンセグの携帯端末の更新を行う更新システムは、デジタル放送受信装置100、複数の携帯端末211、212,213、214、・・・(以下、まとめて表すときには、代表して携帯端末200という)、放送局装置300、リモコン操作器400を備える地上デジタル放送データ更新システムである。
【0011】
デジタル放送受信装置100は、放送局装置300が放送する地上デジタル放送波の弱階層及び強階層を受信する。デジタル放送受信装置100は予め登録された携帯端末200の更新に用いられる更新データであるダウンロードデータを弱階層のデジタル放送波によって受信し、受信したダウンロードデータを携帯端末200に中継し、そして、携帯端末200が有する情報をダウンロードデータを用いて更新させる。
【0012】
リモコン操作器400は、デジタル放送受信装置100に対して操作入力を行う操作キーを有し、デジタル放送受信装置100が表示する画面に示される選択項目を選択する指示情報をデジタル放送受信装置100に送信する。
【0013】
携帯端末200は、放送局装置300が放送する地上デジタル放送波の強階層を受信する受信装置である。また、携帯端末200は、内部の記憶領域に、「識別情報」と端末固有の「シリアル番号」を記憶している。
【0014】
「識別情報」は、「メーカーID(Maker_id)」、「モデルID(Model_id)」、「グループID(Group_id)」、「バージョンID(Version_id)」の項目を含んだ情報を示す。
また、端末ごとに付与される「シリアル番号」による識別情報によって、端末を特定する情報として扱う。
以下、「識別情報」と記載するときは、「メーカーID(Maker_id)」、「モデルID(Model_id)」、「グループID(Group_id)」、「バージョンID(Version_id)」の項目を含んだ情報を示すこととする。
【0015】
携帯端末200は、デジタル放送受信装置100に「識別情報」と端末ごとに付与される「シリアル番号」を送信する。
また、携帯端末200は、デジタル放送受信装置100からのダウンロード完了通知を受信すると、放送局装置300から放送されたダウンロードデータを記憶したデジタル放送受信装置100から送信されるダウンロードデータを受信して、記録して更新を行う。
【0016】
放送局装置300は、地上デジタル放送で用いられる放送局設備であって、弱階層によって放送するエンジニアリングサービスを利用して、携帯端末200のダウンロードデータならびに携帯端末200のダウンロードデータ配信に関するSDTT(Software Download Trigger Table)情報を配信する。
【0017】
弱階層及び強階層を受信するデジタル放送受信装置100は、予め登録された強階層で受信する複数の携帯端末200のダウンロードデータを、弱階層で放送されるエンジニアリングサービスを利用して受信する。デジタル放送受信装置100は、表示する表示画面によって、リモコン操作器400における入力処理により、登録された複数の携帯端末200にダウンロードデータを送信し、ダウンロードデータを受信した携帯端末200での更新処理を行わせる。
【0018】
図2は、地上デジタル放送波の弱階層及び強階層を受信するデジタル放送受信装置100の内部構成を示す概略ブロック図である。
デジタル放送受信装置100は、13セグ受信部101、DEMUX(Demultiplexer)部102、映像・音声デコード部103、表示部104、ソフトウェア更新部105、携帯端末接続・通信部106、携帯端末情報管理部107、IDバージョン比較部108、タイマー管理部109、リモコン操作制御部110を備える。また、登録データ記憶部121、予約管理データ記憶部122、ダウンロードデータ保存部123を記憶領域として備える。
【0019】
13セグ受信部101は、地上デジタル放送波の弱階層及び強階層を受信し、受信したTS(Transport Stream)フレームをDEMUX部102に出力する。
【0020】
DEMUX部102は、入力された弱階層のTSフレームから、弱階層SDTTの情報をIDバージョン比較部108に入力する。また、DEMUX部102は、入力された弱階層のTSフレームに含まれる、ダウンロードデータを抽出してダウンロードデータ保存部123に記録する。また、DEMUX部102は、入力された弱階層のTSフレームに含まれる、映像・音声情報を抽出して、映像・音声デコード部103に入力する。
【0021】
IDバージョン比較部108は、登録データ記憶部121に記憶されている携帯端末200の「識別情報」と、受信した弱階層SDTTによる「識別情報」とを比較する。
また、IDバージョン比較部108は、「識別情報」の「メーカーID(Maker_id)」、「モデルID(Model_id)」、「グループID(Group_id)」の比較の結果が一致し、「バージョンID(Version_id)」によって、新しいバージョンのデータが配信されると判定したときには、ダウンロードデータがエンジニアリングサービスによって配信される時刻などの受信予約情報をタイマー管理部109に入力する。
【0022】
タイマー管理部109は、IDバージョン比較部108から入力された受信予約情報を予約管理データ記憶部122に記録し、予約管理データ記憶部122に記憶されている受信予約情報と、タイマー管理部109が内部に備える計時部からの時刻情報を比較し、配信予定時刻になると13セグ受信部101に対して、ダウンロードデータの受信指示を行う。
【0023】
映像・音声デコード部103は、DEMUX部102から入力された地上デジタル放送の映像・音声を復号し、表示部104に入力する。
【0024】
表示部104は、映像・音声デコード部103から入力された映像を表示する。
また、表示部104は、携帯端末情報管理部107から入力される情報ならびにリモコン操作制御部110からの情報により操作画面を生成し、操作画面の切り換え表示を行う。
【0025】
ソフトウェア更新部105は、受信してダウンロードデータ保存部123に記憶されているダウンロードデータを利用し、デジタル放送受信装置100で必要とされる情報の更新機能を有する。
【0026】
携帯端末接続・通信部106は、携帯端末200との通信処理を行い、携帯端末接続・通信部106は、携帯端末情報管理部107から入力されたダウンロードデータ、識別信号要求信号、ダウンロード完了通知を携帯端末200に送信する。また、携帯端末200から受信する携帯端末200の「識別情報」、「シリアル番号」などの各種情報を携帯端末情報管理部107に入力する。
【0027】
携帯端末情報管理部107は、携帯端末200に、携帯端末接続・通信部106を経由して携帯端末200の「識別情報」、「シリアル番号」を要求する要求信号をはじめとする各種情報を送信する。
また、携帯端末情報管理部107は、携帯端末200が、デジタル放送受信装置100に対して送信し携帯端末接続・通信部106を経由して入力される「識別情報」、「シリアル番号」を含む情報を登録データ記憶部121の携帯端末情報テーブルに記録する。
また、携帯端末情報管理部107は、地上デジタル放送によって配信されたダウンロードデータの、ダウンロードが完了している状況であるかをダウンロードデータ保存部123を参照して判定し、判定した結果を登録データ記憶部121に記録する。
また、携帯端末情報管理部107は、リモコン操作器400による選択によりダウンロードを行う携帯端末200を示す情報を含む選択情報の入力を契機として、リモコン操作制御部110から携帯端末200へのダウンロード通知が入力されると、選択されたダウンロードを行う携帯端末200に対して、ダウンロード完了通知を携帯端末接続・通信部106を経由して送信し、デジタル放送受信装置100と携帯端末200との通信を開始させる。
【0028】
また、携帯端末情報管理部107は、登録データ記憶部121に記憶されている携帯端末情報テーブルを参照し、ダウンロードを行う携帯端末200に対応させてダウンロードデータ保存部123に記憶されているダウンロードデータを読み出し、読み出したダウンロードデータを携帯端末接続・通信部106に入力する。
また、携帯端末情報管理部107は、携帯端末200が送信し携帯端末接続・通信部106を経由して入力された状態信号であるダウンロードデータ送信許可通知、ダウンロード受信状況通知、受信完了通知などの信号を受信すると、登録データ記憶部121に記憶されている携帯端末情報テーブルに携帯端末200との通信状態を示す情報と送信処理の進捗率の情報を記録する。
また、携帯端末情報管理部107は、携帯端末200から携帯端末接続・通信部106を経由して入力された状態信号である更新状況通知、更新完了通知などの信号を受信すると、登録データ記憶部121に記憶されている携帯端末情報テーブルに携帯端末200での更新状態に対応する情報と更新処理の進捗率の情報を記録する。
また、携帯端末情報管理部107は、ダウンロードデータ保存部123に記憶されているダウンロードデータの取得状態、ダウンロードデータの送信状態について登録データ記憶部121の携帯端末情報テーブルを参照し、また、携帯端末の「識別情報」、「シリアル番号」、リモコン操作制御部110から入力される選択情報を参照し、表示部104に情報を表示させる。
【0029】
リモコン操作制御部110は、リモコン操作器400からの信号を受信し、13セグ受信部101、表示部104、携帯端末情報管理部107にリモコン操作器からの選択情報を通知する。
【0030】
登録データ記憶部121は、携帯端末が保有する「識別情報」、「シリアル番号」、および ダウンロード実行に必要な変数として、「表示」、「更新可能状態」、「実行」、「処理状態」、「処理進捗」の項目を携帯端末情報テーブルとして記憶する。
【0031】
図3は、登録データ記憶部121に記憶される携帯端末情報テーブルの構造を示す図である。
【0032】
「識別情報」(メーカーID(Maker_id)、モデルID(Model_id)、グループID(Group_id)、バージョンID(Version_id))、及び「シリアル番号」の項目は、携帯端末200が予め記憶している情報であり、携帯端末のメーカー、機種、グループ、現在の携帯端末200のバージョン、端末を特定する一連の番号を示す識別子である。以上の項目は、携帯端末200が保有している情報を、携帯端末200のデジタル放送受信装置接続・通信部206がデジタル放送受信装置100に入力し、デジタル放送受信装置100の携帯端末情報管理部107が登録データ記憶部121に記録する。
【0033】
また、「表示」の項目は、デジタル放送受信装置100用のリモコン操作器400などからの選択情報により予め設定される画面表示用の文字情報である。
【0034】
また、「更新可能状態」の項目は、デジタル放送受信装置100がダウンロードデータを受信して、ダウンロードデータがダウンロードデータ保存部123に記憶されている状態を示す情報である。
【0035】
また、「実行」の項目は、表示部104に表示された情報をもとにユーザーが参照して、更新処理の実行を行うか否かの判定結果を記録する項目である。
【0036】
また、「処理状態」の項目は、ダウンロードデータをデジタル放送受信装置100が受信して、ダウンロードが行える状態を示す項目である。「処理状態」の項目は、ダウンロードデータをデジタル放送受信装置100が受信して、ダウンロードが行える状態のときには「更新可能」と記録し、ダウンロードデータをデジタル放送受信装置100が受信できずダウンロードが行えない状態のときには「更新の必要なし」と記録する。
【0037】
また、「処理進捗」の項目は、デジタル放送受信装置100と携帯端末200との通信処理の進行状況、または、携帯端末200におけるダウンロードデータの更新状況についての進捗を100分率で表した数値を示す。
【0038】
例えば、端末識別情報テーブルの1番目に記憶されている携帯端末200の情報を参照すると、「メーカーID(Maker_id)」は、「100」。「モデルID(Model_id)」は、「10」。「グループID(Group_id)」は、「1」。「バージョンID(Version_id)」は、「10」。「シリアル番号」は、「01000」。「表示」は、「パパの携帯テレビ」。「更新可能状態」は、「更新可能」。「実行」は、「する」。「処理状態」は、「送信中」。「処理進捗」は、「50」が記憶されている。
ここで示す状態は、登録されている「パパの携帯テレビ」と呼ばれる携帯端末200について、ダウンロードデータがデジタル放送受信装置100へのダウンロードが完了している状況を表している。また、ユーザーが携帯端末200にダウンロードデータを送信することを選択して、そのダウンロードを開始する入力が行われ、デジタル放送受信装置100が携帯端末200にダウンロードデータを送信中で、50%処理が完了している状態を表している。
【0039】
予約管理データ記憶部122は、受信予約情報として当該ダウンロードデータが配信される弱階層SDTT情報からの「識別情報」、「開始時間(start_time)」、「継続時間(duration)」の項目を含んでいる。
【0040】
ダウンロードデータ保存部123は、ダウンロードデータに対応するの「識別情報」、およびダウンロードデータを記憶する。ダウンロードデータ保存部123が記憶する情報は、「識別情報」、と、DII(Download Info Indication)/DBB(Download Data Block)を使って配信された情報を抽出した「ダウンロードデータ」に関する項目を含んでいる。
【0041】
図4は、デジタル放送波の強階層を受信する携帯端末200の内部構成を示す概略ブロック図である。
携帯端末200は、1セグ受信部201、DEMUX部202、映像・音声デコード部203、表示部204、ソフトウェア更新部205、デジタル放送受信装置接続・通信部206を備える。また、ダウンロードデータ保存部221を記憶領域として有している。
【0042】
1セグ受信部201は、地上デジタル放送の強階層の受信機能を有し、受信したTSフレームをDEMUX部202に出力する。
【0043】
DEMUX部202は、1セグ受信部201から入力された強階層のTSフレームから、映像・音声情報を抽出し、映像・音声デコード部203に入力する。
【0044】
映像・音声デコード部203は、DEMUX部202から入力された受信した地上デジタル放送の映像・音声を復号し、表示部204に入力する。
【0045】
表示部204は、映像・音声デコード部203から入力された映像を表示し、音声を出力する。
【0046】
ソフトウェア更新部205は、ダウンロードデータ保存部221に記憶されているダウンロードデータにより更新を行う。また、ソフトウェア更新部205は、更新処理の進捗状況に応じて更新状態通知を、また更新完了時に更新完了通知をデジタル放送受信装置接続・通信部206に入力する。
【0047】
デジタル放送受信装置接続・通信部206は、デジタル放送受信装置100との通信処理を行い、デジタル放送受信装置100に携帯端末200の「識別情報」を送信する。
また、デジタル放送受信装置接続・通信部206は、デジタル放送受信装置100からダウンロード完了通知を受信し、ダウンロードデータデータを受信可能であるときには、ダウンロードデータ送信許可通知を送信する。
また、デジタル放送受信装置接続・通信部206は、デジタル放送受信装置100から受信したダウンロードデータをダウンロードデータ保存部221に記録し、受信が完了すると受信完了通知をデジタル放送受信装置100に送信する。
また、デジタル放送受信装置接続・通信部206は、ソフトウェア更新部205による更新処理の進捗により、更新状況通知をデジタル放送受信装置100に送信する。
また、デジタル放送受信装置接続・通信部206は、ソフトウェア更新部205による更新処理が完了すると、更新完了通知をデジタル放送受信装置100に送信する。
【0048】
ダウンロードデータ保存部221は、デジタル放送受信装置100から送信され、デジタル放送受信装置接続・通信部206によって記録されたダウンロードデータを記憶する。
【0049】
(登録処理)
最初に、デジタル放送受信装置100は、ダウンロードデータを受信する準備として、複数の携帯端末200「識別情報」、「シリアル番号」の情報を予めデジタル放送受信装置100の登録データ記憶部121に記憶させる登録処理を行う。
【0050】
まず、デジタル放送受信装置100と携帯端末200とを通信ができる環境に配置する。
デジタル放送受信装置100は、携帯端末200との通信確立処理を行い、登録データ記憶部121へ記憶させることが必要な携帯端末200を検知する。
【0051】
次に、デジタル放送受信装置100における携帯端末情報管理部107は、デジタル放送受信装置100における携帯端末接続・通信部106を経由して携帯端末200に、携帯端末200の「識別情報」と「シリアル番号」を要求する識別情報要求信号を送信する。
【0052】
そして、携帯端末200のデジタル放送受信装置接続・通信部206は、識別情報要求信号を受信すると、デジタル放送受信装置100に対して、「識別情報」と「シリアル番号」を送信する。
【0053】
デジタル放送受信装置100における携帯端末情報管理部107が、デジタル放送受信装置100における携帯端末接続・通信部106を経由して携帯端末200から「識別情報」と「シリアル番号」を受信すると、デジタル放送受信装置100の携帯端末情報管理部107は、入力された「識別情報」と「シリアル番号」をデジタル放送受信装置100の登録データ記憶部121に新規の携帯端末200の追加として記録する。
【0054】
(ダウンロード情報予約処理)
続いて図5を参照して、配信予定を記録するダウンロード情報予約処理に関する処理を説明する。
【0055】
13セグ受信部101は、弱階層SDTT情報が入力されると、弱階層SDTTが放送されるチャンネルの受信波のTSフレームを、DEMUX部102に入力する。DEMUX部102は、入力されたTSフレームから、弱階層SDTT情報を抽出し、IDバージョン比較部108に入力する(ステップSa11)。
【0056】
IDバージョン比較部108は、弱階層SDTT情報による情報がダウンロードを行う対象機種であるかの判定行う。具体的には、受信した弱階層SDTTの情報に含まれる「識別情報」と、登録データ記憶部121に記憶されている携帯端末200の「識別情報」とが一致するか否かを判定する(ステップSa12)。
【0057】
一方、IDバージョン比較部108は、受信した弱階層SDTTの情報に含まれる「識別情報」に、登録データ記憶部121の携帯端末情報テーブルに記憶されている携帯端末200の「識別情報」が含まれていないときには、「対象機種なし」と判定し、ステップSa11の処理を行う(ステップSa13)。
【0058】
IDバージョン比較部108は、受信した弱階層SDTTの情報に含まれる「識別情報」に、登録データ記憶部121の携帯端末情報テーブルに記憶されている携帯端末200の「識別情報」のものが含まれているときには、「対象機種あり」と判定する。そして、IDバージョン比較部108は、弱階層SDTTで通知されている「識別情報」、配信日時の情報をタイマー管理部109に入力する。タイマー管理部109は、入力された「識別情報」、配信日時の情報を、予約管理データ記憶部122に受信予約情報として記録し、ダウンロード予約処理を終了する(ステップSa14)。
【0059】
(放送によるダウンロード処理)
次に、図6を参照して、配信されるダウロードデータを取得するダウンロード処理に関する処理を説明する。
【0060】
タイマー管理部109は、タイマー管理部109の内部に備える計時部が出力する日時などの計時情報と、予約管理データ記憶部122に記憶されている全ての携帯端末200の受信予約情報を参照して、受信予約情報が設定されているいずれかの携帯端末200の「開始時間」の項目に記憶されているダウンロードデータの配信予定時刻になると13セグ受信部101に通知する(ステップSa21)。
【0061】
13セグ受信部101は、エンジニアリングサービスを受信するため、受信予約情報に記憶されていたチャネルを選択してエンジニアリングサービスを受信可能な状態にする。そして、13セグ受信部101は、エンジニアリングサービス情報が含まれる弱階層のTSフレームをDEMUX部102に入力する(ステップSa22)。
【0062】
DEMUX部102は、エンジニアリングサービス情報を含んでいる弱階層のTSフレームからダウンロードデータを抽出する。そして、DEMUX部102は、複数のダウンロードデータを識別するために、ダウンロードされたダウンロードデータに対応する「識別情報」と関連付けてダウンロードデータ保存部123に記録する(ステップSa23)。
【0063】
DEMUX部102は、ダウンロードデータの受信が終了しているかの判定を行い、判定の結果が未終了であれば、ステップSa23の処理を行う。
一方、DEMUX部102は、ダウンロードデータの受信が終了しているかの判定の結果、終了であれば、ダウンロード処理を終了させる(ステップSa24)。
【0064】
次に、図7を参照して、デジタル放送受信装置100の携帯端末情報管理部107が登録データ記憶部121に記憶されている情報を読み出して表示部104に表示する表示画面について説明する。
「名前」、「状態」、「実行」の項目を含む複数の携帯端末200の状態が表示され、ユーザーにより操作選択される「更新を実行」、「キャンセル」の2つの操作キーが表示されている。
【0065】
「名前」の項目は、携帯端末200の所有者などを識別する情報を表示する。
【0066】
「状態」の項目は、ダウンロードデータをデジタル放送受信装置100が受信して、携帯端末200にダウンロードが行える状態であるか否かを示す項目である。すなわち、当該項目は、前述した図6の処理が終了した後、リモコン操作器400による当該表示画面の表示が指示された際、携帯端末情報管理部107がダウンロードデータ保存部123を参照して、複数の携帯端末200のそれぞれに対応するダウンロードデータの有無の判定を行い、その判定結果が示される項目である。項目の表示には、デジタル放送受信装置100がダウンロードデータを受信して、携帯端末200がダウンロードできる状態で「更新可能」を表示し、デジタル放送受信装置100がダウンロードデータを受信できておらず携帯端末200にダウンロードできない状態のときには「更新の必要なし」を表示する。
【0067】
「実行」の項目は、ダウンロードデータを携帯端末200に送信させるかどうかの選択入力により設定された変数の状態を示す。項目の表示には、ダウンロードデータを携帯端末200に送信させるときには「する」を、ダウンロードデータを携帯端末200に送信させないときには「しない」を表示する。
【0068】
「更新を実行」のキーは、前述の「実行」の項目で「する」選択されている対象の端末について、ダウンロードデータを送信開始させる操作キーであり、当該キーが当該キーが選択されることにより「実行」の項目で選択されたダウンロードを行う複数の携帯端末200の情報を含んだ選択情報がリモコン操作制御部110から携帯端末情報管理部107に出力される。
【0069】
「キャンセル」のキーは、前述の「更新を実行」キーを選択する前に操作することで、実行予定の更新処理を中断させる操作キーである。
【0070】
ここでは、4台の携帯端末200が登録され、上から3台の携帯端末200はダウンロードが完了している状態を示し、1台はダウンロードが未完了の状態である。ユーザーは、ダウンロードが完了している3台の携帯端末200に対して、まとめてダウンロード処理を行うため、「実行」項目の入力を3台の携帯端末200に対して「する」を選択したことを表している。ユーザーによる選択条件の選択が確定された後、「更新を実行」の操作キーが選択されることになる。
【0071】
(携帯端末へのダウンロード処理)
次に、図8に示すシーケンス図を参照して、デジタル放送受信装置100から携帯端末200へのダウンロードデータ送信に関する処理と、携帯端末200でのダウンロードデータの更新処理に関する一連の処理を説明する。
ここでは、デジタル放送受信装置100は、図6を参照して説明したダウンロードが完了した状態であり、さらに、デジタル放送受信装置100と携帯端末200とが通信可能な状態に予め設定されているものとする。
デジタル放送受信装置100は、リモコン操作器400により選択されたダウンロードを行うそれぞれの携帯端末200を示す情報を含んだ選択情報により携帯端末200へのダウンロード処理を開始する。
【0072】
まず、リモコン操作器400による「更新を実行」のキーの選択により、リモコン操作制御部110が携帯端末情報管理部107に選択情報を出力する。
携帯端末情報管理部107は、リモコン操作制御部110から出力される選択情報によりダウンロード開始を検出する。
また、携帯端末情報管理部107は、ダウンロードデータが準備されていることを携帯端末200に通知するため、携帯端末接続・通信部106に、ダウンロード完了通知を携帯端末200に対して送信させる(ステップSb11)。
【0073】
携帯端末200のデジタル放送受信装置接続・通信部206がダウンロード完了通知を受信すると、携帯端末200のデジタル放送受信装置接続・通信部206は、ダウンロード可能状態であることを、携帯端末200の「識別情報」、「シリアル番号」を含むダウンロードデータ送信許可通知をもってデジタル放送受信装置100に応答する(ステップSb12)。
【0074】
続いて、デジタル放送受信装置100の携帯端末接続・通信部106を経由して携帯端末情報管理部107がダウンロードデータ送信許可通知を携帯端末200から受信すると、デジタル放送受信装置100の携帯端末情報管理部107は、登録データ記憶部121の携帯端末情報テーブルの「識別情報」、「シリアル番号」と、携帯端末200から送付された「識別情報」、「シリアル番号」とを比較して登録されているか否かを判定する。登録されている携帯端末200であれば、デジタル放送受信装置の携帯端末情報管理部107は、ダウンロードデータ保存部123から当該携帯端末200に対応するダウンロードデータを読み出し、携帯端末接続・通信部106を経由して、携帯端末200にダウンロードデータの送信を開始する(ステップSb13)。
【0075】
携帯端末200のデジタル放送受信装置接続・通信部206がダウンロードデータの受信を開始すると、携帯端末200のデジタル放送受信装置接続・通信部206は、デジタル放送受信装置100にダウンロードデータ受信状況通知を送付するとともに、受信したダウンロードデータをダウンロードデータ保存部221に記録する(ステップSb14)。
【0076】
デジタル放送受信装置100の携帯端末接続・通信部106を経由して携帯端末情報管理部107が携帯端末200からダウンロード受信状況通知を受信すると、デジタル放送受信装置100の携帯端末情報管理部107は、携帯端末200の受信状況を、登録データ記憶部121の携帯端末情報テーブルに記録し、表示部104に状態を表示させる。また、デジタル放送受信装置100の携帯端末情報管理部107は、携帯端末接続・通信部106を経由して、ダウンロードデータ保存部123から読み出したダウンロードデータを携帯端末200に対して引き続き送信する。
【0077】
この状態での表示画面について図9を参照して説明する。
図9で示す画面は、複数の携帯端末200に対して図8の処理が並列に行われている状態を示した図である。
図9に示すように、当該表示画面は、「名前」、「状態」の項目と、操作選択手段としての「キャンセル」の操作キーとからなる。
【0078】
「名前」の項目は、携帯端末200の所有者などを識別する情報を表示する。
【0079】
「状態」の項目は、ダウンロードデータを携帯端末200に送信している状態を表示する。「状態」の項目の第1の表示は、ダウンロードデータを送信している表示として、「更新データを送信中」を表示する。あわせて、「状態」の項目は、送信するダウンロードデータ量に対して、送信したダウンロードデータの量の比率を百分率で表した数値と、100%をフルスケールとするグラフにより表示する。
【0080】
「状態」の項目の第2の表示は、携帯端末200において、ダウンロードした情報を携帯端末200が更新処理をしている状態の表示として、「更新中です」を表示する。あわせて、更新するダウンロードデータの更新処理に対して、更新処理したダウンロードデータの量の比率を百分率で表した数値と、100%をフルスケールとするグラフにより表示する。
【0081】
「状態」の項目の第3の表示は、携帯端末200において、ダウンロードした情報が携帯端末200によって更新され処理が完了した状態として「更新が正常に終了しました」を表示する。
【0082】
「状態」の項目の第4の表示は、前述の図3の表示画面における「実行」の項目で、「しない」を選んだことにより、更新を行わない端末について「更新の必要なし」の表示を行い示している。
【0083】
なお、「状態」の項目として、携帯端末200と通信できない状況であるときに、「端末との通信が行えない状況です。」の表示を行うようにしてもよい。
【0084】
「キャンセル」のキーは、前述の「更新を実行」キーの操作によって開始されたダウンロードデータの送信、ならびに携帯端末200で行われている更新処理を中断させる入力キーである。
【0085】
図8のステップSb13の段階における通信処理中の携帯端末200は、例えば、図9の表示画面では「通信中」を表している「パパの携帯テレビ」に相当する。
【0086】
以下、図8のシーケンスの説明を続ける。
【0087】
デジタル放送受信装置100から全てのダウンロードデータを受信すると、携帯端末200のデジタル放送受信装置接続・通信部206は、デジタル放送受信装置100から受信したダウンロードデータのダウンロードデータ保存部221への記録を完了させる。また、携帯端末200のデジタル放送受信装置接続・通信部206は、受信完了通知をデジタル放送受信装置100に対して送信する。(ステップSb15)。
【0088】
また、携帯端末200がダウンロードした情報の更新が行える状況であるときは、携帯端末200のソフトウェア更新部205は、ソフトウェア更新処理を開始する(ステップSb16)。
【0089】
デジタル放送受信装置100の携帯端末接続・通信部106を経由して携帯端末情報管理部107が携帯端末200から受信完了通知を受信すると、デジタル放送受信装置100の携帯端末情報管理部107は、携帯端末200の受信完了状況を、登録データ記憶部121の携帯端末情報テーブルを参照し、表示部104に状態を表示させる。
【0090】
携帯端末200のソフトウェア更新部205がソフトウェア更新処理Sb16を終了すると、携帯端末200のデジタル放送受信装置接続・通信部206は、デジタル放送受信装置100に対し更新終了通知を送信する(ステップSb17)。
【0091】
デジタル放送受信装置100の携帯端末接続・通信部106を経由して携帯端末情報管理部107が、携帯端末200から更新終了通知を受信すると、携帯端末情報管理部107は、登録データ記憶部121に記憶されている携帯端末情報テーブルに更新完了を記録(登録データの更新)する。
【0092】
またデジタル放送受信装置100の携帯端末情報管理部107は、表示部104に状態を表示させ、携帯端末200のダウンロードデータによる更新処理を終了する(ステップSb18)。
【0093】
以上により、ワンセグの受信装置に弱階層を受信可能とする機能を備えさせることなく、複数の携帯端末200に対して、一括して更新データの更新を行うことを可能とするデジタル放送受信装置100を提供できる。
また、弱階層及び強階層のデジタル放送受信装置100の画面に表示されるユーザーインタフェースを使って、ユーザーが処理の状況を確認することができ、簡易な操作手順の更新処理が可能となる。
【0094】
なお、表示部104が表示する画面に表示する「名前」の項目は、リモコン操作器からの選択情報のほか、携帯端末200からの登録、通信手段を用いて接続される外部の端末からの登録などによっても記録処理を行うことができ、特定の方式に制限されることなく入力することが可能である。
【0095】
なお、デジタル放送受信装置100から携帯端末200へのダウンロードを行う際に、相互の通信が不良の場合や、最新データを送信済みでダウンロードが必要ない場合などには、携帯端末情報管理部107が出力する情報により表示部104で生成する表示画面の当該項目について、通常の表示色から変更するなどの方法で表示させることができる。
【0096】
上述のデジタル放送受信装置100、携帯端末200は内部に、コンピュータシステムを有している。そして、上述した地上デジタル放送波の強階層を受信する携帯端末200が有する情報の更新の処理過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【0097】
【図1】本発明の実施形態に係る地上デジタル放送データ更新システムの概略ブロック図である。
【図2】同実施形態に係るデジタル放送受信装置100の内部構成を示す概略ブロック図である。
【図3】同実施形態におけるダウンロード処理を予定する携帯端末200の処理である。
【図4】同実施形態に係る携帯端末200の内部構成を示す概略ブロック図である。
【図5】同実施形態におけるダウンロード情報予約処理に関するフローチャートである。
【図6】同実施形態におけるダウンロード処理に関するフローチャートである。
【図7】同実施形態における表示部における表示画面(その1)である。
【図8】同実施形態における状況を示すシーケンスチャートである。
【図9】同実施形態における表示部における表示画面(その2)である。
【符号の説明】
【0098】
100 デジタル放送受信装置
101 13セグ受信部
102 DEMUX部(第1の記録手段)
103 映像・音声デコード部
104 表示部
105 ソフトウェア更新部
106 携帯端末・接続通信部(送信手段)
107 携帯端末情報管理部(判定手段、表示手段)
108 IDバージョン比較部(比較手段)
109 タイマー管理部(第1の記録手段)
110 リモコン操作制御部
121 登録データ記憶部(第1の記憶手段)
122 予約管理データ記憶部
123 ダウンロードデータ保存部(第2の記憶手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
デジタル放送波の強階層を受信する複数の受信装置と、デジタル放送波の弱階層及び強階層を受信するデジタル放送受信装置とを備え、弱階層を通じて送信される前記受信装置の更新データにより前記複数の受信装置が記憶するデータを更新する更新システムにおけるデジタル放送受信装置であって、
前記複数の受信装置のそれぞれに予め付与される複数の識別情報を記憶する第1の記憶手段と、
前記弱階層を通じて送信される更新情報に含まれる識別情報と、前記第1の記憶手段に記憶されるそれぞれの識別情報とを比較する比較手段と、
前記比較手段が、比較することにより前記弱階層を通じて送信される更新情報に含まれる識別情報と、前記第1の記憶手段に記憶される識別情報とが一致する場合に、当該更新データを第2の記憶手段に記録する第1の記録手段と、
前記第2の記憶手段に記憶されている更新データを、前記第1の記憶手段に記憶される識別情報ごとに対応する更新データを前記第2の記憶手段から読み出して前記複数の受信装置に送信する送信手段と、
を備えたことを特徴とするデジタル放送受信装置。
【請求項2】
前記第1の記憶手段から識別情報を読み出し、読み出した識別情報に対応する更新データが前記第2の記憶手段に記憶されているか否かを判定する判定手段と、
前記識別情報ごとに、前記判定手段の判定による更新データの有無を示す情報と、前記更新データについて更新を行うか否かを選択させる選択情報とを画面に表示する表示手段と、を備え、
前記送信手段は、
前記表示手段により表示される更新データの有無を示す情報が、更新データ有りを示し、前記画面での選択が行われた選択情報により更新を行うことが示された前記識別情報についての更新データを前記第2の記憶手段から読み出し、読み出した更新データに含まれる識別情報に対応する複数の受信装置に送信する
ことを特徴とする請求項1に記載のデジタル放送受信装置。
【請求項3】
前記表示手段は、
前記送信手段により更新データが、当該更新データに含まれる識別情報に対応する複数の受信装置に送信された場合、前記複数の受信装置ごとの更新の状況を示す情報を画面に表示する
ことを特徴とする請求項2に記載のデジタル放送受信装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2009−159470(P2009−159470A)
【公開日】平成21年7月16日(2009.7.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−337340(P2007−337340)
【出願日】平成19年12月27日(2007.12.27)
【出願人】(390019839)三星電子株式会社 (8,520)
【氏名又は名称原語表記】SAMSUNG ELECTRONICS CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】416,Maetan−dong,Yeongtong−gu,Suwon−si,Gyeonggi−do 442−742(KR)
【Fターム(参考)】