説明

データ受信装置

【課題】複数の受信機を用いて、連続的に識別データを受信することを可能としたデータ受信装置を提供することを目的とする。
【解決手段】識別データを受信する受信動作及び受信動作以外の第1所定動作を行う第1動作実行手段を有する第1受信機(10)と、識別データを受信する受信動作及び該受信動作以外の第2所定動作を行う第2動作実行手段を有する第2受信機(20)と、第1受信機の第1動作実行手段に第1所定動作を実行させる第1所定動作要求信号及び第2受信機に第2所定動作を実行させる第2所定動作要求信号を送信する要求信号送信手段(32)と、第1受信機に対する第1所定動作要求信号を第2受信機が第2所定動作を終了した後に送信し且つ第2受信信号に対する第2所定動作要求信号を第1受信機が第1所定動作を終了した後に送信するように要求信号送信手段を制御する制御手段(31)を有することを特徴とするデータ受信装置(1)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、データ受信装置、特に識別データを複数の受信機で受信するデータ受信装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ユーザがPC(パーソナルコンピュータ)等を利用して、機密性の高い情報の入力や文書の作成を行っている場合、ユーザがPCを離れる時に、第3者にPCに記憶されたデータを勝手に見られたり、ダウンロードされたり、改ざんされたり、消去されたりすることを防ぐ必要性がある。
【0003】
そこで、ユーザが携帯している発信機である携帯機器100から識別データであるIDコードを送信し、受信機であるベース250でIDコードを受信してPC200へ送信し、PC200において予め登録されているものと一致した場合にはPCの利用を許可するようにしたセキュリティシステムが知られている(例えば、特許文献1)。
【0004】
このようなPCにおける認証は、所定間隔で行われることから、定期的にPCが適切な識別データを受信機側から受信し続けなければ、PCを利用し続けることはできない。また、PCから受信機側へデータの送信要求がなされた場合に、受信機側からPCへ受信機が受信した識別データが送信される。
【0005】
しかしながら、受信機が受信した識別データをPCへ送信している間は識別データを受信することができないので、受信機において、連続的に識別データを受信することができないという問題があった。受信機で、連続的に識別データを受信することができないと、PCから受信機へデータの送信要求がなされた時に、受信機で識別データを受信できておらず、そのためPCで識別データを連続的に認証できないので、PCの継続利用が中断されてしまう不具合があった。
【0006】
【特許文献1】特開2006−139757号公報(図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
そこで、本発明は、上記の不具合を解消することを可能としたデータ受信装置を提供することを目的とする。
【0008】
また、本発明は、複数の受信機を用いて、連続的に識別データを受信することを可能としたデータ受信装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明に係るデータ受信装置は、識別データを受信する受信動作及び受信動作以外の第1所定動作を行う第1動作実行手段を有する第1受信機と、識別データを受信する受信動作及び受信動作以外の第2所定動作を行う第2動作実行手段を有する第2受信機と、第1受信機の第1動作実行手段に第1所定動作を実行させる第1所定動作要求信号及び第2受信機に第2所定動作を実行させる第2所定動作要求信号を送信する要求信号送信手段と、第1受信機に対する第1所定動作要求信号を第2受信機が第2所定動作を終了した後に送信し且つ第2受信信号に対する第2所定動作要求信号を第1受信機が第1所定動作を終了した後に送信するように要求信号送信手段を制御する制御手段を有することを特徴とする。
【0010】
さらに、本発明に係るデータ受信装置では、制御手段は、第1受信機に対する第1所定動作要求信号を、第2受信機が第2所定動作を終了してから、さらに第1受信機と第2受信機の両方が、識別データを1回以上受信可能な時間だけ経過した後に送信し、及び第2受信機に対する第2所定動作要求信号を、第1受信機が第1所定動作を終了してから、さらに第1受信機と第2受信機の両方が、識別データを1回以上受信可能な時間だけ経過した後に送信する、ことが好ましい。
【0011】
さらに、本発明に係るデータ受信装置では、制御手段は、第1受信機及び第2受信機から受信した識別データ又は第1受信機及び第2受信機が受信した識別データに基づいて作成した作成データに基づいて、制御手段が制御する機能の少なくとも一部をロック状態又はアンロック状態にする施錠手段を有する、ことが好ましい。
【0012】
さらに、本発明に係るデータ受信装置では、施錠手段は、ロック状態では、第1受信機から識別データ又は作成データを受信した場合に、制御手段が制御する機能の少なくとも一部をアンロック状態に切り替え、アンロック状態では、第1受信機又は第2受信機のいずれかから識別データ又は作成データを受信しなかった場合に、制御手段が制御する機能の少なくとも一部をロック状態に切り替える、ことが好ましい。
【0013】
さらに、本発明に係るデータ受信装置では、第1所定動作は、第1受信機が受信した識別データ又は第1受信機が受信した識別データに基づいて作成した作成データを、制御手段に送信するための動作であり、第2所定動作は、第2受信機が受信した識別データ又は第2受信機が受信した識別データに基づいて作成した作成データを、制御手段に送信するための動作である、ことが好ましい。
【0014】
さらに、本発明に係るデータ受信装置では、制御手段は、第1受信機及び第2受信機から受信した識別データに基づいて、第2受信機が所定動作を終了してから第1受信機に第1所定動作要求信号を送信するまでの第1間隔と、第1受信機が所定動作を終了してから第2受信機に第2所定動作要求信号を送信するまでの第2間隔とを調整する、ことが好ましい。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、複数の受信機を用いて識別データを受信するように構成し、所定のタイミングで制御手段から複数の受信機への要求信号を送信するように構成したので、制御手段側で、要求信号に応じて確実に識別データを受信することが可能となった。これによって、不用意にPCの機能の一部がロック状態となってしまうことを防止することが可能となった。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下図面を参照して、本発明に係るデータ受信装置について説明する。
【0017】
図1は、本発明に係るデータ受信装置1の概略構成を示した図である。
【0018】
データ受信装置1は、第1受信機10、第2受信機20及びPC(パーソナル・コンピュータ)30から構成されている。また、第1受信機10及び第2受信機20は、USBケーブルでPC30に接続されている。
【0019】
データ受信装置1では、第1受信機10及び/又は第2受信機20が送信機40から出力される識別データを受信してPC30に送信し、PC30において予め記憶されているデータと受信した識別データとの認証を行って、認証が取れた場合には、PC30を利用可能な状態(開錠(アンロック)状態)に維持し、認証がとれない場合には、PC30を利用不可能状態(施錠(ロック)状態)に維持する。即ち、データ受信装置1は、PCの施錠システム、又はパソコンロックシステムとしてPCに付加され得る装置(及びソフトウエア)として構成される。
【0020】
例えば、データ受信装置1は、予め定められた識別コードを送信するタグ型の送信機40とセットで利用される。即ち、正規のユーザが携帯する正規の送信機40が第1受信機10又は第2受信機20の受信範囲内にある限りは、PC30はユーザに利用可能となり、正規の送信機40が第1受信機10又は第2受信機20の受信範囲内から離れた場合等では、PC30は施錠状態(ロック状態)に維持され、他人に利用することができなくなって、セキュリティが守られることとなる。
【0021】
第1受信機10は、第1CPU11、送信機40からのデータを受信するための第1アンテナ12、受信データの復調を行う第1受信回路13、プログラムや受信したデータを一時記録等するためのRAM及びROM等から構成される第1メモリ14、PC30からの所定動作要求信号を受信し且つ受信したデータ等をPC30へ送信するための第1USBインタフェース(I/F)15等から構成されている。
【0022】
第1CPU11は、第1受信回路13から識別データを受信する受信動作と、受信動作以外の動作である、識別データを第1USBインタフェース(I/F)15を用いてPC30へ送信する所定動作を制御する動作実行手段として機能する。また、第1CPU11は、受信した識別データを第1メモリ14に一時記録する。
【0023】
第1CPU11は、識別データを受信する際の受信強度に応じて、例えば8ビットの受信強度データを生成して識別データと合わせてPC30へ送信することも可能である。また、第1CPU11は、識別データを受信する際に、受信強度の閾値を設定し、閾値以下の場合には受信した識別データを識別データとして利用しない(受信しない)ようにすることも可能である。さらに、第1CPU11は、PC30からの信号に応じて、受信強度の閾値を変更するように制御することも可能である。さらに、第1受信機10や第2受信機20から、識別データとともに送信される8ビットの受信強度データに基づいて、PC30の第3CPU31が、第1受信機10や第2受信機20が受信した識別データの受信強度が閾値を超えているか否か判断するようにすることもできる。
【0024】
第1CPU11は、また、識別データをPC30へ送信するのではなく、予め第1メモリ14に記録されている基準データと受信した識別データの認証を行って、その結果作成された認証されたことを示す作成データをPC30へ送信する様に構成されていても良い。作成データをPC30へ送信する場合は、作成データを送信する動作が所定動作となる。
【0025】
複数の送信機が第1受信機10の周囲に存在する場合には、複数の送信機に対応した識別データが受信されることとなるが、その場合に、第1CPU11は、受信された全ての識別データ及びその際の受信強度データを第1メモリ14へ記録することも、予め定められた個数(例えば5種類)の識別データのみを第1メモリ14へ記録することも可能である。さらに、第1メモリ14へ記録する識別データの個数をPC30からの信号に応じて変更するように制御することも可能である。
【0026】
第2受信機20も、第2CPU21、第2アンテナ22、第2受信回路23、第2メモリ24、第2USBI/F25等から構成されている。また、第2CPU21は、第2受信回路23から識別データを受信する受信動作と、受信動作以外の動作である、識別データを第2USBインタフェース(I/F)25を用いてPC30へ送信する所定動作を制御する動作実行手段として機能する。さらに、第2CPU21も、前述した第1CPU11と同様な制御を行うことが可能なように構成されている。また、作成データをPC30へ送信する場合は、作成データを送信する動作が所定動作となる。
【0027】
PC30は、第3CPU31、第1USBI/F15及び第2USBI/F25とのデータの送受信を行うための第3USBI/F32、プログラムを記録し受信したデータ等を記録するRAM及びROM等から構成される第3メモリ33、キーボード及びマウス等から構成される操作部34、液晶ディスプレイ等から構成される表示部35等から構成されている。
【0028】
第3CPU31は、所定動作要求信号送信手段として機能する第3USBI/F32を制御して第1受信機10及び第2受信機20へ所定動作要求信号を送信する要求信号送信制御動作と、所定動作要求信号を第1受信機10及び第2受信機20の何れか一方へ所定のタイミングで切替えて送信する切換制御動作を行う、制御手段として機能することができる。また、第3CPU31は、受信した識別データ及び受信強度データに基づいて、PC30の施錠(ロック)状態及び開錠(アンロック)状態を制御する、施錠手段として機能することもできる。施錠状態では、PC30の全ての機能を使用不可能状態としても良いし、PC30の機能の一部のみを使用不可能状態(例えば、スクリーンセーバのみ動作可能等)と設定しても良い。また、第1受信機10や第2受信機20が、前述の作成データをPC30に送信する場合には、認証されたことを示す作成データを受信したときに、PC30の第3CPU31が、開錠状態に制御し、認証されたことを示す作成データを受信しなかった場合には、PC30の第CPU31が施錠状態に制御するようにしてもよい。
【0029】
送信機40は、所定の間隔(例えば2秒間隔)で、識別コードを送信するように構成されている。送信機40は、例えば、ユーザが常時携帯することを前提としたタグ型に構成されていることが好ましいが、バッチ型、ユーザの首からぶら下げる名刺サイズのカード型、腕時計、携帯電話、PDA及び小型PC端末などの携帯型情報機器端末として構成されていても良い。
【0030】
図2は、各種信号等のタイミングを示した図である。
【0031】
図2(a)はPC30からの所定動作要求信号の送信タイミングの一例を示し、図2(b)は第1受信機10の動作タイミングの一例を示し、図2(c)は第2受信機20の動作タイミングの一例を示し、図2(d)は送信機40からの識別データの送信タイミングの一例を示している。
【0032】
図2(a)及び(b)に示す様に、PC30が、第1受信機10へ所定動作要求信号P1を送信すると、第1受信機10の第1CPU11が、既に受信した識別データ及び識別データを受信した際の受信強度データをPC30へ送信するための所定動作を期間T3に実行する。また、第1CPU11は、所定動作終了後、次の所定動作要求信号P3を受信するまでの期間T4の間は識別データを受信するための受信動作を実行する。以後、第1CPU13は、所定動作と受信動作とを繰り返し実行する。
【0033】
図2(a)及び(c)に示す様に、PC30が、第2受信機20へ所定動作要求信号P2を送信すると、第2受信機20の第2CPU21が、既に受信した識別データ及び識別データを受信した際の受信強度データをPC30へ送信するための所定動作を期間T5に実行する。また、第2CPU21は、所定動作終了後、次の所定動作要求信号P4を受信するまでの期間T6の間は識別データを受信するための受信動作を実行する。以後、第2CPU21は、所定動作と受信動作とを繰り返し実行する。
【0034】
図2(d)に示すように、送信機40からは、識別データを含んだ信号P10、P11が所定の間隔T9(例えば、2秒間隔)で送信される。複数の送信機が存在し、それぞれの信号の送信タイミングは不定期である。
【0035】
図2の例では、第1受信機10は、期間T3において所定動作(識別データをPC30へ送信する送信動作)中であることから、受信動作を行えず、送信機40からの信号P11を受信することができない。しかしながら、第2受信機20では、期間T6において受信動作を行っているため、信号P11を受信可能である。このように、本発明に係るデータ受信装置では、第1受信機10又は第2受信機20の何れか一方が必ず受信動作を行えるタイミングでPC30から所定動作要求信号が送信されるように予めプログラムされている。
【0036】
第1受信機10又は第2受信機20の何れか一方が必ず識別データが受信できるようにするためには、必ず送信機40からの信号P10、11の送信期間T10が第1受信機10の所定動作期間T3又は第2受信機20の所定動作期間T5と少しでも重複せずに受信できるようにすれば良い。そこで、第1受信機10の所定動作終了後、第2受信機20の所定動作開始までの期間T7及び第2受信機20の所定動作終了後、第1受信機10の所定動作開始までの期間T8を、送信機40からの信号P10、11の送信期間T10よりも大きくなるように設定した。別の言い方をすれば、第1受信機10の所定動作終了後、第2受信機20の所定動作開始までの期間T7及び第2受信機20の所定動作終了後、第1受信機10の所定動作開始までの期間T8を、第1受信機10及び第2受信機20の両方が送信機40からの信号を少なくとも1回以上受信可能な時間以上とすれば良い。
【0037】
このように設定することによって、送信機40から送信された信号P20が期間T7で受信可能となり、送信機40から送信された信号P21が期間T8で受信可能となる。仮に、信号P20が、第1受信機10の所定動作期間T3の終了直前の一部の期間と重複して、第1受信機10で受信できくても、その期間は第2受信機20が受信動作を行っており、しかも、前述のT7の間隔をあけることで、第2受信機20の所定動作期間T5が始まるまでには、信号P20の送信は終了しているので、この場合は第2受信機20で受信することができる。
【0038】
また、信号P20が、第1受信機10の所定動作期間T3が終了した後に送信され、第2受信機20の所定動作期間T5の一部の期間と重複し、第2受信機20では受信できなくても、信号P20が送信されている期間は、第1受信機10が受信動作をおこなっているので、第1受信機10で受信することができる。
【0039】
信号P21と、その前後の所定動作期間T5,T3の関係も同様であり、第1受信機10または第2受信機20のいずれかで受信することができる。このように、どのようなタイミングで送信機40から信号が送信されて来ても、第1受信機10又は第2受信機20の何れか一方が必ず受信動作を行っている期間に受信を完了することができる。
【0040】
したがって、上記のような条件に合致するように、PC30の第3CPU31は、第1受信機10への所定動作要求信号P1と第2受信機20への所定動作要求信号P2との間隔T1と、第2受信機20への所定動作要求信号P2と第1受信機10への所定動作要求信号P3との間隔T2とを予め内部タイマー等に設定することとなる。なお、間隔T1及びT2は同じ時間間隔であっても、違う時間間隔であっても良い。
【0041】
また、PC30の第3CPU31は、第1受信機10への所定動作要求信号の送信から第1受信機10からの識別データの受信までの期間等を計測し、計測時間と既知の送信機40からの信号の送信期間T10に基づいて、間隔T1及びT2を適切な値に変更することができるようにプログラミングすることも可能である。
【0042】
さらに、複数のセキュリティレベルに対応した複数の長さの識別コードが混在するシステムなどのように、長い識別コードが後で追加される場合には、第1受信機10や第2受信機20が受信した識別コードに含まれる、識別コードの長さを表す情報に基づいて、PC30の第3CPU31が、間隔T1及びT2を適切な値に変更することができるようにプログラミングすることも可能である。
【0043】
図3は、PC30における施錠フローの一例を示す図である。
【0044】
図3に示す施錠フローは、予め第3メモリ33に記録されているプログラムに従って、第3CPU31が、データ受信装置1の他の構成要素と協働して実行するものとする。また、図3に示す施錠フローが実行される時点で、データ受信装置1の各構成要素には電力が供給され、動作可能な状態に維持されているものとする。
【0045】
最初に、第3CPU31は、第1受信機10に所定動作要求信号(図2(a)のP1参照)を送信する(S1)。所定動作要求信号に応じて、第1受信機10は所定動作(図2(b)の期間T3参照)を行うので、その結果、第3CPU31は第1受信機10から識別データを受信する(S2)。
【0046】
次に、第3CPU31は、S2で受信した識別データが、第3メモリ33に予め記憶されている基準データと等しいか否かの認証を行い(S3)、認証が正しく行われなかった場合(S2で受信した識別データが基準データと等しくない場合又は、S2で識別データを受信できなかった場合)には、第3メモリ33の所定のアドレスにロックフラグ1を立てる(S4)。また、認証が正しく行われた場合には、ロックフラグ1を立てずに、次のステップに進む。
【0047】
次に、第3CPU31は、第2受信機20に所定動作要求信号(図2(a)のP2参照)を送信する(S5)。所定動作要求信号に応じて、第2受信機20は所定動作(図2(c)の期間T5参照)を行うので、その結果、第3CPU31は第2受信機20から識別データを受信する(S6)。
【0048】
次に、第3CPU31は、S6で受信した識別データが、第3メモリ33に予め記憶されている基準データと等しいか否かの認証を行い(S7)、認証が正しく行われなかった場合(S6で受信した識別データが基準データと等しくない場合又は、S2で識別データを受信できなかった場合)には、第3メモリ33の所定の他のアドレスにロックフラグ2を立てる(S8)。また、認証が正しく行われた場合には、ロックフラグ2を立てずに、次のステップに進む。
【0049】
次に、第3CPU31は、ロックフラグ1及び2が共に立っているか否かの判断を行い(S9)、ロックフラグ1及び2が共に立っている場合(第1及び第2受信機から受信した識別データが共に正しくない場合)には、PC30の一部機能を施錠状態(ロック状態)とし(S10)、ロックフラグ1及び2が共に立っていない場合(第1及び第2受信機から受信した識別データの内の少なくとも1方は正しい場合)には、PC30の施錠状態となった一部機能を開錠状態(アンロック状態)とする(S11)。
【0050】
次に、第3CPU31は、ロックフラグ1及び2を下げて(S12)、S1〜S12を繰り返し実行する。
【0051】
このように、第3CPU31は、図2において説明したように、第1受信機10及び第2受信機20の少なくとも一方は受信状態となるようなタイミングで所定動作要求信号を送信することによって、第1受信機10及び第2受信機20のそれぞれから識別データを受信し、受信した識別データの内の少なくとも一方の認証が正しく行われれば、PC30を開錠状態(アンロック状態)に維持し、継続して送信機40を有するユーザにPC30を利用し続けられるように制御を行う。
【0052】
なお、第3CPU31によってロック状態とするPC30の一部機能は、例えば、操作部34からの入力機能であっても良いし、スクリーンセイバー機能以外の全てであっても良く、状況に応じて適宜設定することが可能である。
【0053】
また、図2の例では、第1受信機10又は第2受信機20の少なくとも何れか一方が必ず識別データを受信できるようにするために、第1受信機10の所定動作期間T3と第2受信機20の所定動作期間T5との間隔を、識別データを少なくとも1回受信可能な間隔T7やT8だけ離したが、従来の1個の受信機で受信する場合と比較して、受信できない期間を少なくするのであれば、所定動作期間T3と所定動作期間T5とが重複しないように、これらの間隔を、識別データが少なくとも1回受信可能な間隔より短くしても良い。所定動作期間T3の期間内に送信されてきた識別データは、従来は受信できなかったのに対し、その期間は、第2受信機で受信することができる。また、所定動作期間T5の期間内に送信されてきた識別データは、従来は受信できなかったのに対し、その期間は、第1受信機で受信することができる。また、所定動作期間T3とT5との間隔が短くなることによって、所定動作期間T3とT5の両方の期間にまたがるように識別データが送信されると、受信機1と受信機2のいずれも識別データを受信することができないが、特に、識別データの送信時間が非常に短い場合には、そのタイミングで識別データが送信される確率が低くなる。
【0054】
図4は、データ受信装置1の状態の移行を説明するための図である。
【0055】
前述した例では、図3のフローに示す様に、第1受信機10及び第2受信機20で受信したそれぞれの識別データの内、少なくとも1つの識別データを用いた認証が正しく行われた場合には、PC30がアンロック状態とされ、第1受信機10及び第2受信機20で受信したそれぞれの識別30データによる認証が両方とも正しく行われなかった場合には、PC30がロック状態とされる。しかしながら、正規ユーザが正規の送信機40を携帯してPC30を利用している場合に、送信機40と第1受信機10及び第2受信機20との位置関係等によって通信が遮断され、突然PC30の一部機能がロックされたのでは都合が悪い。そこで、図4の例では、PC30の第3CPU31が予め記憶されたプログラムに従って、データ受信装置1を3つの状態に推移させるようにして、正規ユーザにとって、利用し易いように制御を行っている。
【0056】
図4(a)はデータ受信装置1の第1状態を示し、図4(b)はデータ受信装置1の第2状態を示し、図4(c)はデータ受信装置1の第3状態を示している。
【0057】
図4(a)に示す第1状態において、PC30の第3CPU31は、PC30の一部機能を施錠状態(ロック状態)に維持しており、第1受信機10へのみ所定動作要求信号を送信し、第2受信機20へは所定動作要求信号を送信しないように設定される。これによって、第2受信機20からは識別信号を受信しないこととなり、第2受信機20はあたかも受信動作を行っていないのと同じ状態となる。
【0058】
さらに、PC30の第3CPU31は、所定の指示信号を第1受信機10の第1CPU11へ送信することによって、第1受信機10の受信強度の閾値を高く設定している。したがって、第1受信機10が送信機40からの信号を受信する際に、受信強度が高くないと、仮に識別データを受信したとしても、識別データの認証が正しく行われたとは判断されない。例えば、正規ユーザが第1受信機10から遠く離れた場所に居て識別データが届いてしまった場合でも、識別データの認証が正しく行われたとは判断されず、PC30は開錠状態とはならない。
【0059】
即ち、第1状態では、PC30を開錠状態にし難い様に、識別データの認証が容易に行われないように設定されている。
【0060】
第1受信機10が受信した識別データの受信強度が閾値を超えたか否かの判断は、第1受信機10から、識別データとともに送信される受信強度データに基づいて、PC30の第3CPU31が行うようにして、この第3CPU31が判断するための閾値を高く設定してもよい。
【0061】
図4(a)に示す第1状態において、識別データの認証が正しく行われたと判断された場合には、矢印Aに示す様に、データ受信装置1は、後述する図4(b)の第2状態に移行する。
【0062】
図4(b)に示す第2状態において、PC30の第3CPU31は、PC30の一部機能を開錠状態(アンロック状態)に維持しており、第1受信機10及び第2受信機20へ図2で説明したタイミングで交互に所定動作要求信号を送信する。また、PC30の第3CPU31は、所定の指示信号を第1受信機10の第1CPU11及び第2受信機20の第2CPU21へ送信することによって、第1受信機10の受信強度の閾値を第1状態の時と比較してより低く設定している。第2受信機20の閾値は、第1状態で低い値に設定されており、第2の状態でも維持される。さらに、第2状態では、図3に示した処理フローに従って、PC30の一部機能のロック及びアンロック状態が制御される。
【0063】
即ち、第2状態では、PC30の開錠状態を維持し易い様に識別データの認証が容易に行われるように設定されている。正規ユーザが携帯する正規送信機40が第1受信機10及び第2受信機20の受信範囲内に存在する場合には、なるべくPC30の使用を一時的に中断させないように設定している。
【0064】
図4(b)に示す第2状態で、第1受信機10及び第2受信機20からのそれぞれの識別データによる認証が両方とも正しく行われない場合には、矢印Bに示す様に、データ受信装置1は、図4(c)に示す第3状態に移行する。
【0065】
図4(c)に示す第3状態において、PC30の第3CPU31は、PC30の一部機能を施錠状態(ロック状態)に維持しており、第1受信機10へのみ所定動作要求信号を送信し、第2受信機20へは所定動作要求信号を送信しないように設定される。これによって、第2受信機20からは識別信号を受信しないこととなり、第2受信機20はあたかも受信動作を行っていないのと同じ状態となる。しかしながら、PC30の第3CPU31は、第1状態とは異なり、所定の指示信号を第1受信機10の第1CPU11へ送信することによって、第1受信機10の受信強度の閾値を第1状態の時と比較してより低く設定している。
【0066】
即ち、第3状態では、第1状態よりはPC30を開錠状態にし易く、第2状態よりはPC30を開錠状態にし難くするように設定している。
【0067】
図4(c)に示す第3状態で、第3状態に移行してから1分以内に、第1受信機10からの識別データによる認証が正しく行なわれた場合には、矢印Cに示す様に、データ装置1は、図4(b)に示す第2状態に移行する。逆に、第3状態に移行してから1分を経過しても、引き続き、第1受信機10からの識別データによる認証が正しく行なわれない場合には、矢印Dに示す様に、データ受信装置1は、図4(a)に示す第1状態に移行する。なお、第3状態が維持される期間(例えば、1分)は一例であって、他の期間を採用することも可能である。
【0068】
即ち、図4(c)の状態に移行した直後には、正規ユーザが不用意に体を動かしたために、第1受信機10と第2受信機20が識別データを受信できずに、意図しない施錠状態に移行したり、正規ユーザが付近にある物をとるために体を動かして、一時的に施錠状態となる場合などの、正規ユーザが直ぐにPC30の利用を再開したい場合も考えられることから、直ぐに第1状態に移行せずに、中間的な第3状態に移行させるようにしたものである。そして、この第3状態で、1分経過しても、識別データを受信しないには、正規ユーザがPC30から離れた位置に移動した可能性が大きいので第3状態から第1状態に移行させる。
【0069】
図4に示したように、認証の状態に応じて、データ受信装置1を第1状態〜第3状態の何れかに移行するように設定したので、突然PC30が施錠状態になったり、施錠状態から開錠状態に中々移行しなくなったり、と言った不具合を解消することが可能となった。
【0070】
図5は、データ受信装置1の状態の他の移行を説明するための図である。
【0071】
図5(a)は図4(a)と同様のデータ受信装置1の第1状態を示し、図5(b)は図4(b)と同様のデータ受信装置1の第2状態を示し、図5(c)はデータ受信装置1の第4状態を示している。図5に示すデータ受信装置1の状態の移行は、図4に示すものの代りに用いることができる。
【0072】
図5(c)に示す第4状態では、PC30の第3CPU31は、PC30の一部機能を開錠状態(アンロック状態)に維持しており、第1受信機10及び第2受信機20へ所定のタイミングで交互に所定動作要求信号を送信する。また、PC30の第3CPU31は、所定の指示信号を第1受信機10の第1CPU11及び第2受信機20の第2CPU21へ送信することによって、第1受信機10及び第2受信機20の受信強度の閾値を第1状態の時と比較してより低く設定している。さらに、第4状態では、図3に示した処理フローに従って、PC30の一部機能のロック及びアンロック状態が制御される。
【0073】
図5(c)に示す第4状態では、第4状態に移行してから1分以内に、第1受信機10又は第2受信機20のそれぞれ受信された識別データの少なくとも一方による認証が正しく行なわれた場合には、矢印Cに示す様に、データ装置1は、図5(b)に示す第2状態に移行する。逆に、第4状態に移行してから1分を経過しても、引き続き、第1受信機10及び第2受信機20のそれぞれで受信された識別データによる認証が両方とも正しく行なわれない場合には、矢印Dに示す様に、データ受信装置1は、図5(a)に示す第1状態に移行する。なお、第4状態が維持される期間(例えば、1分)は一例であって、他の期間を採用することも可能である。
【0074】
即ち、第4状態では、第2状態と同様に、PC30の開錠状態を維持し易い様に識別データの認証が容易に行われるように設定されている。一時的に、PC30の一部機能がロック状態とされても、なるべく直ぐにアンロック状態に復帰できるように設定している。
【0075】
図5に示したように、認証の状態に応じて、データ受信装置1を第1状態、第2状態及び第4状態の何れかに移行するように設定したので、突然PC30が施錠状態になったり、施錠状態から開錠状態に中々移行しなくなったり、と言った不具合を解消することが可能となった。
【0076】
図6は、データ受信装置1の状態の更に他の移行を説明するための図である。
【0077】
図6(a)は図4(a)と同様のデータ受信装置1の第1状態を示し、図6(b)は図4(b)と同様のデータ受信装置1の第2状態を示し、図6(c)は図4(c)と同様のデータ受信装置1の第3状態を示しており、図6(d)は図5(c)と同様のデータ受信装置1の第4状態を示している。図6に示すデータ受信装置1の状態の移行は、図4に示すものの代りに用いることができる。
【0078】
図6(a)に示す第1状態において、識別データの認証が正しく行われたと判断された場合には、矢印Aに示す様に、データ受信装置1は、図6(b)に示す第2状態に移行する。
【0079】
図6(b)に示す第2状態で、第1受信機10及び第2受信機20のそれぞれの識別データによる認証が両方とも正しく行われない場合には、矢印Bに示す様に、データ受信装置1は、図6(d)に示す第4状態に移行する。
【0080】
図6(d)に示す第4状態で、第4状態に移行してから1分以内に、第1受信機10又は第2受信機20のそれぞれで受信された識別データの少なくとも一方による認証が正しく行なわれた場合には、矢印Cに示す様に、データ装置1は、図6(b)に示す第2状態に移行する。逆に、第4状態に移行してから1分を経過しても、引き続き、第1受信機10及び第2受信機20のそれぞれで受信された識別データによる認証が両方とも正しく行なわれない場合には、矢印Dに示す様に、データ受信装置1は、図6(c)に示す第3状態に移行する。なお、第4状態が維持される期間(例えば、1分)は一例であって、他の期間を採用することも可能である。
【0081】
図6(c)に示す第3状態で、第3状態に移行してから1分以内に、第1受信機10からの識別データによる認証が正しく行なわれた場合には、矢印Eに示す様に、データ装置1は、図6(b)に示す第2状態に移行する。逆に、第3状態に移行してから1分を経過しても、引き続き、第1受信機10からの識別データによる認証が正しく行なわれない場合には、矢印Fに示す様に、データ受信装置1は、図6(a)に示す第1状態に移行する。なお、第3状態が維持される期間(例えば、1分)は一例であって、他の期間を採用することも可能である。
【0082】
図6に示したように、認証に状態に応じて、データ受信装置1を第1状態〜第4状態の何れかに移行するように設定したので、突然PC30が施錠状態になったり、施錠状態から開錠状態に中々移行しなくなったり、と言った不具合をさらに解消することが可能となった。
【0083】
図4の第1状態及び第3状態、図5の第1状態、図6の第1状態及び第4状態では、第2受信機20が、所定動作要求信号を送信しないようにして、受信動作を行わないのと同じ状態にしたが、第2受信機から識別データを受信してもそれを破棄したり、第2受信機20の閾値を、識別データが受信できない程度に高くすることにより、受信動作を行わないのと同じ状態にしたり、実際に、受信動作を停止するように、PC30の第3CPUが制御してもよい。
【0084】
ところで、前述した図4〜図6に示した例では、下記に記載したように、開錠状態に移行したら施錠状態になりにくくするための制御(下記(A))と、開錠状態から施錠状態に移行した場合に、所定時間の間は、識別データの認証が容易に行われるようにする制御(下記(B)及び(C))とを組み合わせることで、より、正規ユーザが利用し易いデータ受信装置を構成している。
(A)第1受信機10が識別データを受信することにより開錠状態(図4(b)、図5(b)、図6(b))に移行する施錠状態(図4(a)、図5(a)、図6(a))を有し、開錠状態に移行すると、第1受信機10又は第2受信機20のいずれかが識別データを受信することにより開錠状態を維持する。
(B)上記(A)において、開錠状態で第1受信機10及び第2受信機20ともに識別データが受信できない場合には、第1受信機10と第2受信機20のいずれかが識別データを受信すると開錠状態に戻る施錠状態(図5(c)、図6(d))を経由してから、第1受信機10が識別データを受信することにより開錠状態(図5(b)、図6(b))に移行する施錠状態に復帰させる。
(C)受信機(図4〜図6の例では第1の受信機10)の受信強度が高い第1の閾値に設定した施錠状態(図4(a)、図5(a)、図6(a))で、受信機が識別データを受信することにより、受信強度が低い第2の閾値の開錠状態(図4(b)、図5(b)、図6(b))に移行し、開錠状態で受信機が識別データを受信できない場合には、受信機の受信強度の閾値が低い第2の閾値である施錠状態(図4(c)、図5(c)、図6(c)及び(d))を経由してから、受信強度が高い第1の閾値の施錠状態に復帰させる。
【0085】
しかしながら図4〜図6に示した例だけに限らず、上記(A)〜(B)の一部の制御を用いて構成することもできる。例えば、図4(b)の第2状態で第1受信機10及び第2受信機20ともに識別データを受信できない場合に図4(c)の第3状態に移行せずに第1状態に移行させて、上記(A)の制御だけを行っても良い。また、図5(a)の第1状態〜図5(d)の第4状態で第1受信機10の閾値の変更せずに固定とし、上記(B)の制御だけを行っても良い。また、図4(b)の第2状態で第2受信機20の受信動作を行わずに(すなわち、第1〜第3状態で第2受信機20の受信動作を行わずに)、第1受信機10だけで識別データの受信動作を行うようにして、上記(C)の制御だけを行っても良い。
【図面の簡単な説明】
【0086】
【図1】本発明に係るデータ受信装置1の概略構成を示した図である。
【図2】各種信号等のタイミングを示した図である。
【図3】PC30における施錠フローの一例を示す図である。
【図4】データ受信装置1の状態の移行を説明するための図である。
【図5】データ受信装置1の状態の他の移行を説明するための図である。
【図6】データ受信装置1の状態の更に他の移行を説明するための図である。
【符号の説明】
【0087】
1 データ受信装置
10 第1受信機
11 第1CPU
13 第1受信回路
14 第1メモリ
15 第1USBI/F
20 第2受信機
21 第2CPU
23 第2受信回路
24 第2メモリ
25 第2USBI/F
30 PC
31 第3CPU
33 第3メモリ
40 送信機

【特許請求の範囲】
【請求項1】
識別データを受信する受信動作及び該受信動作以外の第1所定動作を行う第1動作実行手段を有する第1受信機と、
前記識別データを受信する受信動作及び該受信動作以外の第2所定動作を行う第2動作実行手段を有する第2受信機と、
前記第1受信機の前記第1動作実行手段に前記第1所定動作を実行させる第1所定動作要求信号、及び前記第2受信機に前記第2所定動作を実行させる第2所定動作要求信号を送信する要求信号送信手段と、
前記第1受信機に対する前記第1所定動作要求信号を前記第2受信機が前記第2所定動作を終了した後に送信し、且つ前記第2受信信号に対する前記第2所定動作要求信号を前記第1受信機が前記第1所定動作を終了した後に送信するように、前記要求信号送信手段を制御する制御手段と、
を有することを特徴とするデータ受信装置。
【請求項2】
前記制御手段は、
前記第1受信機に対する前記第1所定動作要求信号を、前記第2受信機が前記第2所定動作を終了してから、さらに前記第1受信機と前記第2受信機の両方が、前記識別データを1回以上受信可能な時間だけ経過した後に送信し、及び
前記第2受信機に対する前記第2所定動作要求信号を、前記第1受信機が前記第1所定動作を終了してから、さらに前記第1受信機と前記第2受信機の両方が、前記識別データを1回以上受信可能な時間だけ経過した後に送信する、
請求項1に記載のデータ受信装置。
【請求項3】
前記制御手段は、前記第1受信機及び第2受信機から受信した前記識別データ又は前記第1受信機及び第2受信機が受信した前記識別データに基づいて作成した作成データに基づいて、前記制御手段が制御する機能の少なくとも一部をロック状態又はアンロック状態にする施錠手段を有する、請求項1又は2に記載のデータ受信装置。
【請求項4】
前記施錠手段は、
前記ロック状態では、前記第1受信機から前記識別データ又は前記作成データを受信した場合に、前記制御手段が制御する機能の少なくとも一部をアンロック状態に切り替え、
前記アンロック状態では、前記第1受信機又は前記第2受信機のいずれかから前記識別データ又は前記作成データを受信しなかった場合に、前記制御手段が制御する機能の少なくとも一部をロック状態に切り替える、請求項3に記載のデータ受信装置。
【請求項5】
前記第1所定動作は、前記第1受信機が受信した前記識別データ又は前記第1受信機が受信した前記識別データに基づいて作成した作成データを、前記制御手段に送信するための動作であり、
前記第2所定動作は、前記第2受信機が受信した前記識別データ又は前記第2受信機が受信した前記識別データに基づいて作成した作成データを、前記制御手段に送信するための動作である、請求項1〜4の何れか一項に記載のデータ受信装置。
【請求項6】
前記制御手段は、前記第1受信機又は前記第2受信機から受信した前記識別データに基づいて、前記第2受信機が前記所定動作を終了してから前記第1受信機に前記第1所定動作要求信号を送信するまでの第1間隔と、前記第1受信機が前記所定動作を終了してから前記第2受信機に前記第2所定動作要求信号を送信するまでの第2間隔とを調整する、請求項1に記載のデータ受信装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−134636(P2009−134636A)
【公開日】平成21年6月18日(2009.6.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−311421(P2007−311421)
【出願日】平成19年11月30日(2007.11.30)
【出願人】(307023373)シチズン時計株式会社 (227)
【Fターム(参考)】