説明

ナビゲーションシステム、携帯端末装置、ナビゲーション方法及びナビゲーションプログラム

【課題】 位置方向センサ類が使用できない場合でも正確なナビゲーションを行う。
【解決手段】 内蔵するカメラによって自端末の現在位置の周囲の環境を撮影した周囲画像情報を、案内要請として送信する案内要請手段を含む携帯端末装置10と、携帯端末装置10からの案内要請に基づいて音声案内を出力する案内端末30と、案内端末30の音声案内を音声案内の内容を画像化した情報である指示画像情報に変換して携帯端末装置10に送信する音声解析変換手段を含む音声解析変換サーバ30とを含むナビゲーションシステムを提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ナビゲーション技術に関し、特に、第3者による音声案内を可視化して表示することが可能なナビゲーションシステム、携帯端末装置、ナビゲーション方法及びナビゲーションプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
現在位置や目的地への経路案内を行うナビゲーション技術については、例えば、GPS(Global Positioning System)測位情報などの位置方向センサ類により位置情報を取得し、該位置情報に基づきガイド情報を表示出力してナビゲーションを行う技術が一般的に知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−296743号公報
【特許文献2】特開2004−297250号公報
【特許文献3】特開2005−277681号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、このような位置方向センサ類だけによるナビゲーション技術は、精度が不足するごみごみした都心や、高低のあるビル内などでは、利用者に正しい情報を提供する事が難しいという課題があった。
【0005】
また、GPSが利用不可な環境にいる、或いは位置情報自体に誤差があるなどの場合においては、ナビゲーションそのものの精度が低下する可能性もあり、利用者にとって信頼でき、安心して使える環境が望まれていた。
【0006】
(発明の目的)
本発明の目的は、上述した課題を解決し、位置方向センサ類が使用できない場合でも正確なナビゲーションを行うことができるナビゲーションシステム、携帯端末装置、ナビゲーション方法及びナビゲーションプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1のナビゲーションシステムは、内蔵するカメラによって自端末の現在位置の周囲の環境を撮影した周囲画像情報を、案内要請として送信する案内要請手段を含む携帯端末装置と、携帯端末装置からの案内要請に基づいて音声案内を出力する案内端末と、案内端末の音声案内を音声案内の内容を画像化した情報である指示画像情報に変換して携帯端末装置に送信する音声解析変換手段を含む音声解析変換サーバとを含む。
【0008】
本発明の第1の携帯端末装置は、内蔵するカメラによって自端末の現在位置の周囲の環境を撮影した周囲画像情報を、案内要請に基づいて音声案内を出力する案内端末に対して案内要請として送信する案内要請手段と、音声案内を音声案内の内容を画像化した情報である指示画像情報に変換する音声解析変換サーバからの指示画像情報を受信する手段とを含む。
【0009】
本発明の第1のナビゲーション方法は、携帯端末装置が、内蔵するカメラによって自端末の現在位置の周囲の環境を撮影した周囲画像情報を、案内要請として送信し、案内端末が、携帯端末装置からの案内要請に基づいて音声案内を出力し、音声解析変換サーバが、案内端末の音声案内を音声案内の内容を画像化した情報である指示画像情報に変換して携帯端末装置に送信する。
【0010】
本発明の第1のナビゲーションプログラムは、携帯端末装置に、内蔵するカメラによって自端末の現在位置の周囲の環境を撮影した周囲画像情報を、案内要請に基づいて音声案内を出力する案内端末に対して案内要請として送信する処理と、音声案内を音声案内の内容を画像化した情報である指示画像情報に変換する音声解析変換サーバから指示画像情報を受信する処理と、を実行させる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、位置方向センサ類が使用できない場合でも正確なナビゲーションを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の第1の実施の形態によるナビゲーションシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】第1の実施の形態による携帯電話端末の動作を示すフローチャートである。
【図3】第1の実施の形態による案内端末及び音声解析変換サーバの動作を示すフローチャートである。
【図4】第1の実施の形態による2Dの俯瞰視点、カメラ映像拡張現実視点の例を示す図である。
【図5】本発明の音声解析変換サーバ20のハードウェア構成例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
次に、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し,適宜説明を省略する。
【0014】
(第1の実施の形態)
まず、本発明の第1の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。以下の図において、本発明の本質に関わらない部分の構成については省略してあり、図示されていない。
【0015】
図1は、本発明の第1の実施の形態によるナビゲーションシステム100の構成を示すブロック図である。図1を参照すると、本実施の形態のナビゲーションシステム100は、携帯電話端末10と、音声解析変換サーバ20と、案内端末30とから構成される。
【0016】
携帯電話端末10は、無線通信部110と、表示部120と、操作部130と、内蔵カメラ140と、測位部150と、音声通信部170と、制御部160とを含む。
【0017】
図1では、本発明に必要な構成要素のみを示し、一般的な携帯電話端末が備える他の構成要素については図示を省略している。また、本実施の形態においては、携帯端末装置として携帯電話端末を用いる例を示しているが、スマートフォン、PDA(Personal Data Assistance)、ノートPC等を含む携帯可能でカメラ機能と通信・通話機能を備える他の情報端末機器にも適用することが可能である。
【0018】
無線通信部110は、アンテナを介して図示しない無線基地局装置との間で無線により情報の送受を行う機能を有する。
【0019】
表示部120は、画像、図形、文字、記号などの情報表示出力(映像信号処理)を行う機能を有する。
【0020】
操作部130は、ユーザが文字入力や操作入力を行うためのテンキー、スクロールキー、十字キー、決定キー等から構成される。
【0021】
内蔵カメラ140は、通常の携帯電話端末10に備えられているカメラと同様、対象の静止画や動画を撮影し、その画像を保存する機能を有する。
【0022】
測位部150は、GPS衛星から発射された電波が携帯電話端末10に到達するまでの時間を測定し、この時間差からGPS衛星と携帯電話端末10との距離を求め、この距離を利用して位置座標を求める機能を有する。
【0023】
音声通信部170は、図示しない送話部171及び受話部172を介して入出力される音声信号の処理を行う機能を有する。
【0024】
制御部160は、上記各部の制御を行う機能を有し、各種処理の実行を行う制御手段161と、表示部120への表示するガイド情報を生成するガイド情報生成手段162と、案内端末30へ案内要請を行う案内要請手段163とを含む。
【0025】
制御手段161は、操作部130によるユーザの指示を処理する機能を有する。制御手段161は、ユーザが操作部130によりナビゲーション用のアプリケーションプログラム(以下ナビゲーションアプリと称する)の起動を指示すると、該ナビゲーションアプリを起動する。また、ユーザが操作部130により案内端末30への通話発信の指示を行った場合、案内端末30へ発信を行う。
【0026】
また、制御手段161は、ナビゲーションアプリがカメラ映像拡張現実視点による表示を行う場合は、内蔵カメラ140にて取得した周囲の画像情報(周囲画像情報)をガイド情報生成手段162に渡す。なお、カメラ映像拡張現実視点とは、画像情報に案内のための情報を重畳した案内モードである。
【0027】
ガイド情報生成手段162は、制御手段161を介して内蔵カメラ140から受け取ったの周囲画像情報と、案内端末30から音声解析変換サーバ20を介して受け取った指示画像情報とを合成して、ユーザが認識可能なガイド情報を生成して表示部120に表示する機能を有する。
【0028】
案内要請手段163は、操作部130によるユーザの指示に基づき、制御手段161を介して内蔵カメラ140から受け取った周囲画像情報を、無線通信部110を介して案内端末30へ送信する。また、測位部150からの位置情報を合わせて送信しても良い。なお、該周囲画像情報は静止画であっても動画による映像であっても良い。本実施の形態においては、静止画として説明を行う。
【0029】
案内端末30は、一般的なコンピュータ装置を想定とし、携帯電話端末10から案内要請を受け取る案内要請受信部310と、案内者が発した音声による案内(音声案内)を音声解析変換サーバ20を送信する音声案内送信部320とを有する。案内端末30そのものについては本発明の本質には関わらないためその詳細については省略する。
【0030】
案内要請受信部310は、案内要請を受信すると、ナビゲーションを行うための所定のアプリケーション(以下、案内指示用アプリと称する)を起動する機能を有する。
【0031】
音声解析変換サーバ20は、案内端末30からの音声案内の内容を画像化した指示画像情報を生成して携帯電話端末10へ送信する音声解析変換部210を備える。音声解析変換部210は、案内端末30から受け取った音声案内を音声解析し、音声案内の内容を画像化した指示画像情報を生成して携帯電話端末10へ送信する。
【0032】
指示画像情報とは、音声案内の内容を解析して情報分解し画像化した画像情報であり、例えば、音声案内が「3つ目の角までまっすぐ進んでください」であった場合、「まっすぐ」「3つめの角」「進んでください」のように、進行方向(まっすぐ)・目標、距離(3つめの角)・行動(進む)に情報分解したものである。指示画像情報は、テキスト画像であってもよいし、例えば「まっすぐ」の場合、直進方向の矢印等のアイコン画像であってもよく、自由に設定可能である。
【0033】
なお、音声解析については、本発明の技術分野における当業者にとってよく知られており、方式そのものは本発明の本質には関わらないため、その詳細については省略する。なお、音声解析変換サーバ20の機能を、後述する案内端末30が備えていても良い。

【0034】
(第1の実施の形態の動作の説明)
次に、本実施の形態によるナビゲーションシステム100の動作について、図面を参照して詳細に説明する。
【0035】
まず、携帯電話端末10の動作について、図2のフローチャートを参照して説明する。
【0036】
まず、携帯電話端末10のユーザが操作部130によりナビゲーションアプリの起動を指示すると、制御手段161がナビゲーションアプリを起動する(ステップS201)。ナビゲーションアプリは、2Dの俯瞰視点、カメラ映像拡張現実視点などが選択できる。
【0037】
ここで、2Dの俯瞰視点、カメラ映像拡張現実視点の例を図4に示す。カメラによる拡張現実視点は、内蔵カメラ140を通した周囲画像情報を表示する方式である。
【0038】
次いで、ユーザが、操作部130により案内端末30へ通話発信を行う指示をすると、制御手段161が、案内端末30へ発信を行い、携帯電話端末10と案内端末30を通話状態にする(ステップS202)。なお、ステップS202とステップS201の動作順序を逆として、先に通話状態にしたあとでナビゲーション用アプリケーションを起動しても良い。
【0039】
次いで、ユーザが、カメラによる拡張現実視点を選択すると(ステップS203”YES”)、案内要請手段163が、内蔵カメラ140による周囲画像情報を、無線通信部110を介して案内端末30へ案内要請として送信する(ステップS204)。このとき、合わせて測位部150からの位置情報を合わせて送信しても良い。なお、案内要請手段163による情報送信を、案内端末30は案内要請として受け取る。
【0040】
そして、案内端末30から音声解析変換サーバ20を介した指示画像情報を受け取ると、ガイド情報生成手段162が、制御手段161を介して内蔵カメラ140から受け取った周囲画像情報と、該指示画像情報とを合成して、ユーザが認識可能なガイド情報を生成し、表示部120に表示する(ステップS205)。
【0041】
ここで、ガイド情報生成手段162によるガイド情報は、カメラによる拡張現実視点のみならず、2Dの俯瞰視点等でも良い。この場合は、測位部150による位置情報と、所定の地図情報、指示画像情報を合成する。ただしこれに限定されない。
【0042】
ユーザが、カメラによる拡張現実視点以外を選択した場合は(ステップS203”NO”)、案内要請手段161は、測位部150からの位置情報を送信する(ステップS206)。そして、該位置情報とに基づき案内端末30から音声解析変換サーバ20を介して送られた指示画像情報と、測位部150からの位置情報と、ナビゲーションアプリが予め有する地図情報とを合成して、ガイド情報を生成して表示部120に表示する(ステップS207)。なお、測位部150からの位置情報は案内端末30へは送信せず、通話によって現在位置を知らせる等でもよい。
【0043】
次に、案内端末30及び音声解析変換サーバ20の動作について、図3のフローチャートを参照して説明する。なお、以下においては、ユーザがカメラによる拡張現実視点を選択した場合について説明するが、ユーザがカメラによる拡張現実視点以外以外を選択した場合も、本発明の技術分野における当業者であれば以下の説明から容易に想到できるものである。
【0044】
まず、案内端末30の案内者は、携帯電話端末10のユーザと通話状態である場合に、該ユーザから案内要請があった場合、案内要請受信部310が該案内要請を受信すると、案内指示用アプリを起動する(ステップS301)。そして、携帯電話端末10から送られた周囲画像情報は案内指示用アプリによって、案内端末30の図示しない表示部に表示される(ステップS302)。
【0045】
次いで、案内端末30は、該周囲画像情報に基づく案内者の音声案内を、音声案内送信部320にて音声解析変換サーバ20へ送る(ステップS303)。なお、指示を出す際は音声混入を避けるためにPoC(Push−to−Talk over Cellular)のように、ボタンを押しながら一方通行による単信通信の音声案内を送る。
【0046】
次いで、案内端末30から送られた音声案内は、音声解析変換サーバ20の音声解析変換部210により、指示画像情報へと変換され、携帯電話端末10へ送られる(ステップS304)。
【0047】
(第1の実施の形態による効果)
次に本実施の形態の効果について説明する。
【0048】
本実施の形態によれば、ナビゲーションに際し、GPS等の位置方向センサ類による位置情報だけでなく、第3者(案内者)の音声案内を解析して変換した指示画像情報を用いるので、例えば、建物内などセンサ類の利用に難があるシーン、あるいはセンサ類が使用不可のシーンでも正確なナビゲーションを行うことができる。
【0049】
また、本実施の形態によれば、第3者(案内者)の音声案内を解析して変換した指示画像情報を用いるため、目的地の場所が分からない、分かり難い、設定できない等の場合であっても、現在地からどのように進めばよいかを案内できる。更に、利用シーンに合わせた効果的な探索方法が提供できる。
【0050】
また、本実施の形態によれば、携帯電話端末10は、ガイド情報の表示出力として、上空俯瞰からの2D視点だけでなく、内蔵カメラ140を通して表示したAR(拡張現実)上に進行方向などを切替えて表示することも可能であり、上空視点では進み方がわからないシーンでも自分の視点で進行方向などが確認できる。
【0051】
また、本実施の形態によれば、携帯電話端末10は、音声通話をしている案内者に携帯電話端末10のカメラ映像を提供することにより、携帯電話端末10のユーザが現在何を見ているか、どう進んだかの視点が共有することができる。
【0052】
次に、本発明の音声解析変換サーバ20のハードウェア構成例について、図5を参照して説明する。図5は音声解析変換サーバ20のハードウェア構成例を示すブロック図である。
【0053】
図5を参照すると、音声解析変換サーバ20は、一般的なコンピュータ装置と同様のハードウェア構成であり、CPU(Central Processing Unit)801、RAM(Random Access Memory)等のメモリからなる、データの作業領域やデータの一時退避領域に用いられる主記憶部802、ネットワークを介してデータの送受信を行う通信部803、入力装置805や出力装置806及び記憶装置807と接続してデータの送受信を行う入出力インタフェース部804、上記各構成要素を相互に接続するシステムバス808を備えている。記憶装置807は、例えば、ROM(Read Only Memory)、磁気ディスク、半導体メモリ等の不揮発性メモリから構成されるハードディスク装置等で実現される。
【0054】
本発明の音声解析変換サーバ20の音声解析変換部210は、プログラムを組み込んだ、LSI(Large Scale Integration)等のハードウェア部品である回路部品を実装することにより、その動作をハードウェア的に実現することは勿論として、その機能を提供するプログラムを、記憶装置807に格納し、そのプログラムを主記憶部802にロードしてCPU801で実行することにより、ソフトウェア的に実現することも可能である。
【0055】
なお、案内端末30が上述のような構成を有し、上述した各機能をハードウェア的又はソフトウェア的に実現しても良い。
【0056】
以上好ましい実施の形態をあげて本発明を説明したが、本発明は必ずしも、上記実施の形態に限定されるものでなく、その技術的思想の範囲内において様々に変形して実施することができる。
【0057】
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
【0058】
また、本発明の各種の構成要素は、必ずしも個々に独立した存在である必要はなく、複数の構成要素が一個の部材として形成されていること、一つの構成要素が複数の部材で形成されていること、ある構成要素が他の構成要素の一部であること、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していること、等でもよい。
【0059】
また、本発明の方法およびコンピュータプログラムには複数の手順を順番に記載してあるが、その記載の順番は複数の手順を実行する順番を限定するものではない。このため、本発明の方法およびコンピュータプログラムを実施する時には、その複数の手順の順番は内容的に支障しない範囲で変更することができる。
【0060】
さらに、本発明の方法およびコンピュータプログラムの複数の手順は個々に相違するタイミングで実行されることに限定されない。このため、ある手順の実行中に他の手順が発生すること、ある手順の実行タイミングと他の手順の実行タイミングとの一部ないし全部が重複していること、等でもよい。
【0061】
上記実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、これに限定されない。
【0062】
(付記1)
内蔵するカメラによって自端末の現在位置の周囲の環境を撮影した周囲画像情報を、案内要請として送信する案内要請手段を含む携帯端末装置と、
前記携帯端末装置からの案内要請に基づいて音声案内を出力する案内端末と、
前記案内端末の前記音声案内を音声案内の内容を画像化した情報である指示画像情報に変換して前記携帯端末装置に送信する音声解析変換サーバと
を含むことを特徴とするナビゲーションシステム。
【0063】
(付記2)
前記携帯端末装置が、自端末の位置情報を取得する測位手段を含み、
前記案内要請手段は、
前記周囲画像情報と、前記位置情報とを案内要請として送信することを特徴とする付記1に記載のナビゲーションシステム。
【0064】
(付記3)
前記案内要請手段は、
前記ユーザが画像情報に案内のための情報を重畳した案内モードであるカメラ映像拡張現実視点を選択した場合に、前記周囲画像情報と、前記位置情報とを、前記案内要請として送信することを特徴とする付記2に記載のナビゲーションシステム。
【0065】
(付記4)
前記案内要請手段は、
前記ユーザが前記カメラ映像拡張現実視点を選択した場合に、前記周囲画像情報を送信し、ユーザが俯瞰視点を選択した場合に、前記位置情報を送信することを特徴とする付記2に記載のナビゲーションシステム。
【0066】
(付記5)
前記携帯端末装置は、
前記周囲画像情報と、前記指示画像情報とを合成してガイド情報を生成して提示するガイド情報生成手段を含むことを特徴とする付記1から付記4の何れか1項に記載のナビゲーションシステム。
【0067】
(付記6)
前記ガイド情報生成手段は、
前記位置情報と、予め保持する地図情報と、前記指示画像情報とを合成してガイド情報を生成することを特徴とする付記5に記載のナビゲーションシステム。
【0068】
(付記7)
前記案内端末は、
前記携帯端末装置の前記案内要請手段からの情報送信を、案内要請として受信する案内要請受信手段と、
前記案内要請手段からの情報に基づく案内者の音声案内を前記音声解析変換サーバへ送信する音声案内送信手段と
を備えることを特徴とする付記1から付記6の何れか1項に記載のナビゲーションシステム。
【0069】
(付記8)
前記音声案内送信手段は、
単信通信により前記音声案内を送信することを特徴とする付記7に記載のナビゲーションシステム。
【0070】
(付記9)
内蔵するカメラによって自端末の現在位置の周囲の環境を撮影した周囲画像情報を、案内要請に基づいて音声案内を出力する案内端末に対して前記案内要請として送信する案内要請手段と、
前記音声案内を音声案内の内容を画像化した情報である指示画像情報に変換する音声解析変換サーバからの前記指示画像情報を受信する手段と
を含むことを特徴とする携帯端末装置。
【0071】
(付記10)
自端末の位置情報を取得する測位手段を含み、
前記案内要請手段は、
前記周囲画像情報と、前記位置情報とを案内要請として送信することを特徴とする付記9に記載の携帯端末装置。
【0072】
(付記11)
前記案内要請手段は、
前記ユーザが画像情報に案内のための情報を重畳した案内モードであるカメラ映像拡張現実視点を選択した場合に、前記周囲画像情報と、前記位置情報とを、前記案内要請として送信することを特徴とする付記10に記載の携帯端末装置。
【0073】
(付記12)
前記案内要請手段は、
前記ユーザが前記カメラ映像拡張現実視点を選択した場合に、前記周囲画像情報を送信し、ユーザが俯瞰視点を選択した場合に、前記位置情報を送信することを特徴とする付記10に記載の携帯端末装置。
【0074】
(付記13)
前記携帯端末装置は、
前記周囲画像情報と、前記指示画像情報とを合成してガイド情報を生成して提示するガイド情報生成手段を含むことを特徴とする付記9から付記12の何れか1項に記載の携帯端末装置。
【0075】
(付記14)
前記ガイド情報生成手段は、
前記位置情報と、予め保持する地図情報と、前記指示画像情報とを合成してガイド情報を生成することを特徴とする付記13に記載の携帯端末装置。
【0076】
(付記15)
携帯端末装置が、
内蔵するカメラによって自端末の現在位置の周囲の環境を撮影した周囲画像情報を、案内要請として送信し、
案内端末が、
前記携帯端末装置からの案内要請に基づいて音声案内を出力し、
音声解析変換サーバが、前記案内端末の前記音声案内を音声案内の内容を画像化した情報である指示画像情報に変換して前記携帯端末装置に送信する
ことを特徴とするナビゲーション方法。
【0077】
(付記16)
携帯端末装置に、
内蔵するカメラによって自端末の現在位置の周囲の環境を撮影した周囲画像情報を、案内要請に基づいて音声案内を出力する案内端末に対して前記案内要請として送信する処理と、
前記音声案内を音声案内の内容を画像化した情報である指示画像情報に変換する音声解析変換サーバから前記指示画像情報を受信する処理と、を実行させることを特徴とするナビゲーションプログラム。
【符号の説明】
【0078】
100:ナビゲーションシステム
10:携帯電話端末
110:無線通信部
120:表示部
130:操作部
140:内蔵カメラ
150:測位部
160:制御部
161:制御手段
162:ガイド情報生成手段
163:案内要請手段
170:音声通信部
171:送話部
172:受話部
20:音声解析変換サーバ
210:音声解析変換部
30:案内端末
310:案内要請受信部
320:音声案内送信部
801:CPU
802:主記憶部
803:通信部
804:入出力インタフェース部
805:入力装置
806:出力装置
807:記憶装置
808:システムバス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内蔵するカメラによって自端末の現在位置の周囲の環境を撮影した周囲画像情報を、案内要請として送信する案内要請手段を含む携帯端末装置と、
前記携帯端末装置からの案内要請に基づいて音声案内を出力する案内端末と、
前記案内端末の前記音声案内を音声案内の内容を画像化した情報である指示画像情報に変換して前記携帯端末装置に送信する音声解析変換手段を含む音声解析変換サーバと
を含むことを特徴とするナビゲーションシステム。
【請求項2】
前記携帯端末装置が、自端末の位置情報を取得する測位手段を含み、
前記案内要請手段は、
前記周囲画像情報と、前記位置情報とを案内要請として送信することを特徴とする請求項1に記載のナビゲーションシステム。
【請求項3】
前記案内要請手段は、
前記ユーザが画像情報に案内のための情報を重畳した案内モードであるカメラ映像拡張現実視点を選択した場合に、前記周囲画像情報と、前記位置情報とを、前記案内要請として送信することを特徴とする請求項2に記載のナビゲーションシステム。
【請求項4】
前記案内要請手段は、
前記ユーザが前記カメラ映像拡張現実視点を選択した場合に、前記周囲画像情報を送信し、ユーザが俯瞰視点を選択した場合に、前記位置情報を送信することを特徴とする請求項2に記載のナビゲーションシステム。
【請求項5】
前記携帯端末装置は、
前記周囲画像情報と、前記指示画像情報とを合成してガイド情報を生成して提示するガイド情報生成手段を含むことを特徴とする請求項1から請求項4の何れか1項に記載のナビゲーションシステム。
【請求項6】
前記ガイド情報生成手段は、
前記位置情報と、予め保持する地図情報と、前記指示画像情報とを合成してガイド情報を生成することを特徴とする請求項5に記載のナビゲーションシステム。
【請求項7】
前記案内端末は、
前記携帯端末装置の前記案内要請手段からの情報送信を、案内要請として受信する案内要請受信手段と、
前記案内要請手段からの情報に基づく案内者の音声案内を前記音声解析変換サーバへ送信する音声案内送信手段と
を備えることを特徴とする請求項1から請求項6の何れか1項に記載のナビゲーションシステム。
【請求項8】
内蔵するカメラによって自端末の現在位置の周囲の環境を撮影した周囲画像情報を、案内要請に基づいて音声案内を出力する案内端末に対して前記案内要請として送信する案内要請手段と、
前記音声案内を音声案内の内容を画像化した情報である指示画像情報に変換する音声解析変換サーバからの前記指示画像情報を受信する手段と
を含むことを特徴とする携帯端末装置。
【請求項9】
携帯端末装置が、
内蔵するカメラによって自端末の現在位置の周囲の環境を撮影した周囲画像情報を、案内要請として送信し、
案内端末が、
前記携帯端末装置からの案内要請に基づいて音声案内を出力し、
音声解析変換サーバが、前記案内端末の前記音声案内を音声案内の内容を画像化した情報である指示画像情報に変換して前記携帯端末装置に送信する
ことを特徴とするナビゲーション方法。
【請求項10】
携帯端末装置に、
内蔵するカメラによって自端末の現在位置の周囲の環境を撮影した周囲画像情報を、案内要請に基づいて音声案内を出力する案内端末に対して前記案内要請として送信する処理と、
前記音声案内を音声案内の内容を画像化した情報である指示画像情報に変換する音声解析変換サーバから前記指示画像情報を受信する処理と、を実行させることを特徴とするナビゲーションプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−179943(P2011−179943A)
【公開日】平成23年9月15日(2011.9.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−43901(P2010−43901)
【出願日】平成22年3月1日(2010.3.1)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】