説明

ナビゲーション装置及びナビゲーション装置の地図更新システム

【課題】 地図データの不正な更新を防止する。
【解決手段】 DVD-ROM3に更新用地図データと、該データの種類とバージョンで異なる地図識別コードを記録しておき、該地図識別コードが記録された認証装置6と組にして販売し、カーナビゲーション装置1に両者がセットされると、制御部15が両者から読み出した地図識別コードを照合し一致すると、フラッシュメモリ18に既に登録済みでなければ、時刻データを元に認証コードを作成し、地図識別コードと対にしてメモリ18に書込み、書込可であることを条件に認証装置6にも書込む。登録済みの場合、地図識別コードと対で登録された認証コードを書込可であることを条件に認証装置6に書込む。続いて認証装置6から認証コードを読み出し、メモリ18に今回の地図識別コードと対で登録されたコードと一致すれば認証装置6を書込禁止とし、DVD-ROM3からハードディスク装置10へインストールする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はナビゲーション装置及びナビゲーション装置の地図更新システムに係り、とくにハードディスク装置の如く大容量な記憶装置に記憶させて使用する地図データの更新を更新用地図データの記録された記録媒体から行うようにしたナビゲーション装置及びナビゲーション装置の地図更新システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年カーナビゲーション装置に用いられる地図データは、地図画像の3次元表示等のため大容量化が進んでいる。このため、地図データを高速に読み出してリアルタイムで複雑な地図表示を可能とするため大容量のハードディスク装置を設けて、地図データを全てハードディスクに書き込んでおき、必要な地図データをハードディスク装置から高速に読み出して地図画像を描画するようにしたカーナビゲーション装置が実用化されている。
【0003】
道路の新設、都市開発等で地図は定期に更新されるため、ハードディスク装置に書き込まれている地図データも随時更新する必要があるが、従来はハードディスク装置をカーナビゲーション装置本体から取り外し、メーカに送付しなければならず大変手間の掛かる作業が必要であった。
最近はDVD−ROMと呼ばれる大容量の記録媒体が登場したことから、更新用の地図データをDVD−ROMに記録して販売し、ユーザはこの地図データ更新用のDVD−ROMを購入し、カーナビゲーション装置本体に設けられたDVD読み取り装置にセットして、DVD−ROMから更新用地図データを読み出しハードディスクに書き込むようになってきている(地図データのインストール)。
【0004】
ところで、DVD−ROMはパソコンを用いて中身の記録データを容易にコピーして新たなDVD−ROMを作成することができるので、或るユーザが購入した正規のDVD−ROMから違法コピーされたDVD−ROMを他のユーザが貰い受け、当該他のユーザの所有するカーナビゲーション装置のハードディスク装置へ更新用地図データをインストールできてしまう。また、或るユーザの購入した正規のDVD−ROMを他のユーザが借り受け、当該他のユーザの所有するカーナビゲーション装置のハードディスク装置へ更新用地図データをインストールできてしまう。
この結果、地図データの著作権の所有者の権利が容易に侵害されてしまうという問題があった。
【0005】
この点に鑑みて本願出願人は先に、地図更新用DVD−ROMから地図データのインストールをする場合、地図更新用DVD−ROMのほかに認証機関が提供した認証装置を購入してカーナビゲーション装置にセットし、現在時刻データを原データにして暗号化して生成した同じ認証コードをハードディスク装置と認証装置の双方に登録をしないと正常に更新することができない発明を出願した。この発明によれば、認証コードを機器毎にユニークでユーザに判らないコードとでき、認証装置の購入を地図データの更新インストールのための必須条件とできる。認証装置には1回しか認証コードを書き込めないので、他のユーザが正規ユーザから地図更新用DVD−ROMと使用済みの認証装置を譲り受けても、認証装置に新たな認証コードを登録できない。よって、当該他のユーザが自己のカーナビゲーション装置に認証コードの作成と登録を行わせたとしても、現在時刻データを原データにして暗号化した認証コードがハードディスク装置に登録されるので、譲り受けた使用済みの認証装置に登録された認証コードと一致することは有り得ず、不正に地図データの更新がされることはない。
【0006】
また、認証装置には1回しか認証コードを書き込めないこと、地図データの更新が終了すると、ハードディスク装置に記憶された認証コードが削除されることから、正規ユーザの資格も1回のインストールで終わる。前に正規ユーザであった者がその後、バージョンアップされた別の地図更新用DVD−ROMまたはこの記録データをコピーしたDVD−ROMを貰い受けたり、借り受けたとしても、前回使用した認証装置では最早、地図データの更新はできない。従って、その後、バージョンアップされたときは、再度地図更新用DVD−ROMと認証装置を新たに購入しなければ地図データの更新をすることはできない。
【0007】
けれども、上記した発明では、地図更新用DVD−ROMが全国版、関東地方、中部地方などの地方版、東京都、神奈川県などの都道府県版の如く階層別の複数の種類が用意されているとき、例えば、価格の安い東京都版を購入して未使用の認証装置を入手し、価格の高い全国版を他人から借り受けるようにすれば、全国版の地図データの不正な更新が出来てしまう欠点があった。
また、ハードディスク装置の前回更新した地図データが破壊すると、ハードディスク装置に記憶された認証コードが削除済みであることから、前回更新時に使用した認証装置を用いて再インストールすることが出来ないという不便があった。
【0008】
【特許文献1】特開2001−165669号公報
【特許文献2】特開2002−357428号公報
【特許文献3】特願2004−077303号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は上記した従来技術の問題に鑑み、更新用地図データが複数種存在する場合でも不正なインストールを確実に防止し、また更新用地図データの正規ユーザによる再インストールも可能とできるナビゲーション装置及びナビゲーション装置の地図更新システムを提供することを、その目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
請求項1記載の発明では、現在位置と現在時刻のデータを検出する検出手段と、予め地図データを記憶した大容量の地図データ記憶手段と、地図画像を表示する表示手段と、現在位置周辺の地図データを用いて地図画像を描画し表示手段に表示させる地図表示制御手段と、地図データ提供メーカより提供される更新用の地図データが記録された地図データ記録媒体から記録データを読み出す記録媒体読み出し手段と、記録媒体読み出し手段を制御し地図データ記録媒体から更新用の地図データを読み出すとともに、地図データ記憶手段に書き込んで地図データを更新させる地図更新制御手段と、を備えたナビゲーション装置において、地図データ記録媒体に更新用地図データを識別するための更新用地図データ識別コードを記録しておき、更新用地図データの正規ユーザの認証に用いる認証コードを記憶可能な第1の認証情報記憶手段と、記録媒体読み出し手段を制御して、該記録媒体読み出し手段にセットされている更新用地図データ記録媒体から更新用地図データ識別コードを読み出すとともに、外部に接続されている認証装置を制御して該認証装置に内蔵された認証情報記憶用の第2の認証情報記憶手段に予め認証サービス機関により書き込まれた更新用地図データ識別コードを読み出して照合する照合手段と、照合手段で一致したとき、第1の認証情報記憶手段に認証コードが未登録の場合に、検出手段での検出データの全部または一部を含んだ所定の原データを元に更新用地図データの正規ユーザの認証に用いる認証コードを作成し、第1の認証情報記憶手段に登録するとともに、外部に接続されている認証装置が書き込み禁止モードでないことを条件に認証装置を制御して第2の認証情報記憶手段に今回作成した認証コードを書き込んで認証の準備を完了し、第1の認証情報記憶手段に認証コードが既登録の場合には、外部に接続されている認証装置が書き込み禁止モードでなければ認証装置を制御して前記既登録の認証コードを書き込んで認証の準備を完了し、認証装置が書き込み禁止モードであれば認証コードを書き込まずに認証準備を完了する認証情報登録手段と、認証準備が完了後、自動又はユーザの指示に従い外部に接続されている認証装置を制御して第2の認証情報記憶手段に書き込まれている認証コードを読み出し、第1の認証情報記憶手段に登録された認証コードと同一か判別し、同一であれば認証成功とし、外部に接続されている認証装置を制御して、該認証装置が書き込み禁止モードでないことを条件に書き込み禁止モードに設定させるとともに、地図更新制御手段による地図データの更新を許可する認証手段と、を設け、地図更新制御手段は、認証手段で地図データの更新が許可されると、自動又はユーザの指示に従い地図データの更新を行うようにしたこと、を特徴としている。
【0011】
請求項5の発明では、ナビゲーション装置と、更新用地図データの正規ユーザの認証に用いる認証コードと更新用地図データを識別するための更新用地図データ識別コードを記憶可能な第1の認証情報記憶手段を内蔵し、書き込み禁止モードの設定が可能で、ナビゲーション装置に後付けで接続される認証装置とから成り、地図データ記録媒体に更新用地図データを識別するための前記更新用地図データ識別コードを記録しておくとともに、認証装置の第1の認証情報記憶手段に、予め認証サービス機関により、更新用地図データを識別するための更新用地図データ識別コードを書き込んでおき、ナビゲーション装置に、更新用地図データの正規ユーザの認証に用いる認証コードを記憶可能な第2の認証情報記憶手段と、記録媒体読み出し手段を制御して、該記録媒体読み出し手段にセットされている更新用地図データ記録媒体から更新用地図データ識別コードを読み出すとともに、外部に接続されている認証装置を制御して第1の認証情報記憶手段に書き込まれている更新用地図データ識別コードを読み出して照合する照合手段と、照合手段で一致したとき、第2の認証情報記憶手段に認証コードが未登録の場合に、検出手段での検出データの全部または一部を含んだ所定の原データを元に更新用地図データの正規ユーザの認証に用いる認証コードを作成し、第2の認証情報記憶手段に登録するとともに、外部に接続されている認証装置が書き込み禁止モードでないことを条件に認証装置を制御して第1の認証情報記憶手段に今回作成した認証コードを書き込んで認証の準備を完了し、第2の認証情報記憶手段認証コードが既登録の場合には、外部に接続されている認証装置が書き込み禁止モードでなければ認証装置を制御して前記既登録の認証情報に含まれる認証コードを書き込んで認証の準備を完了し、認証装置が書き込み禁止モードであれば認証コードを書き込まずに認証準備を完了する認証情報登録手段と、認証準備が完了後、自動又はユーザの指示に従い外部に接続されている認証装置を制御して第1の認証情報記憶手段に書き込まれている認証コードを読み出し、第2の認証情報記憶手段に登録された認証コードと同一か判別し、同一であれば認証成功とし、外部に接続されている認証装置を制御して、該認証装置が書き込み禁止モードでないことを条件に書き込み禁止モードに設定させるとともに、地図更新制御手段による地図データの更新を許可する認証手段と、を設け、地図更新制御手段は、認証手段で更新が許可された場合に、自動又はユーザの指示に従い地図データの更新を行うようにしたこと、を特徴としている。
【0012】
請求項9の発明では、ナビゲーション装置において、地図データ記録媒体に更新用地図データを識別するための更新用地図データ識別コードを記録しておくとともに、地図データ記憶手段には、更新用地図データの正規ユーザの認証に用いる認証コードを記憶可能としておき、更新用地図データの正規ユーザの認証に用いる認証コードを記憶可能な第1の認証情報記憶手段と、記録媒体読み出し手段を制御して、該記録媒体読み出し手段にセットされている更新用地図データ記録媒体から更新用地図データ識別コードを読み出すとともに、外部に接続された認証装置を制御して認証情報記憶用の第2の認証情報記憶手段に予め認証サービス機関により書き込まれた更新用地図データ識別コードを読み出して照合する照合手段と、照合手段で一致したとき、第1の認証情報記憶手段と地図データ記憶手段の両者に認証コードが未登録の場合は、検出手段での検出データの全部または一部を含んだ所定の原データを元に更新用地図データの正規ユーザの認証に用いる認証コードを作成し、第1の認証情報記憶手段と地図データ記憶手段に登録するとともに、外部に接続されている認証装置が書き込み禁止モードでないことを条件に認証装置を制御して第2の認証情報記憶手段に今回作成した認証コードを書き込んで認証の準備を完了し、第1の認証情報記憶手段と地図データ記憶手段の両方に認証コードが既登録であり、かつ同一の場合は、外部に接続されている認証装置が書き込み禁止でなければ認証装置を制御して、前記既登録の認証コードを第2の認証情報記憶手段に書き込むことで認証の準備を完了し、認証装置が書き込み禁止モードであれば認証コードを書き込むことなく認証の準備を完了し、第1の認証情報記憶手段と地図データ記憶手段の両方に認証コードが既登録であり、かつ同一でない場合は、認証準備不能とする認証情報登録手段と、認証準備が完了後、自動又はユーザの指示に従い外部に接続されている認証装置を制御して第2の認証情報記憶手段に書き込まれている認証コードを読み出し、第1の認証情報記憶手段と地図データ記憶手段の両者に登録された認証コードと同一か判別し、同一であれば認証成功とし、外部に接続されている認証装置を制御して、該認証装置が書き込み禁止モードでないことを条件に書き込み禁止モードに設定させるとともに、地図更新制御手段による地図データの更新を許可する認証手段と、を設け、地図更新制御手段は、認証手段で更新が許可された場合に限り、自動又はユーザの指示に従い地図データの更新を行うようにしたこと、を特徴としている。
【0013】
請求項12の発明では、ナビゲーション装置と、更新用地図データの正規ユーザの認証に用いる認証コードと更新用地図データを識別するための更新用地図データ識別コードが記憶可能な第1の認証情報記憶手段を内蔵し、書き込み禁止モードの設定が可能で、ナビゲーション装置に後付けで接続される認証装置とから成り、地図データ記録媒体に更新用地図データを識別するための前記更新用地図データ識別コードを記録しておくとともに、認証装置の第1の認証情報記憶手段に、予め認証サービス機関により、更新用地図データを識別するための更新用地図データ識別コードを書き込んでおき、ナビゲーション装置は、地図データ記憶手段に、更新用地図データの正規ユーザの認証に用いる認証コードを記憶可能としておくとともに、更新用地図データの正規ユーザの認証に用いる認証コードを記憶可能な第2の認証情報記憶手段と、記録媒体読み出し手段を制御して、該記録媒体読み出し手段にセットされている更新用地図データ記録媒体から更新用地図データ識別コードを読み出すとともに、外部に接続された認証装置を制御して第1の認証情報記憶手段に書き込まれている更新用地図データ識別コードを読み出して照合する照合手段と、照合手段で一致したとき、第2の認証情報記憶手段と地図データ記憶手段の両者に認証コードが未登録の場合は、検出手段での検出データの全部または一部を含んだ所定の原データを元に更新用地図データの正規ユーザの認証に用いる認証コードを作成し、第2の認証情報記憶手段と地図データ記憶手段に登録するとともに、外部に接続されている認証装置が書き込み禁止モードでないことを条件に認証装置を制御して第1の認証情報記憶手段に今回作成した認証コードを書き込んで認証の準備を完了し、第2の認証情報記憶手段と地図データ記憶手段の両方に認証コードが既登録であり、かつ同一の場合は、外部に接続されている認証装置が書き込み禁止でなければ認証装置を制御して、前記既登録の認証情報に含まれる認証コードを第1の認証情報記憶手段に書き込むことで認証の準備を完了し、認証装置が書き込み禁止モードであれば認証コードを書き込むことなく認証の準備を完了し、第2の認証情報記憶手段と地図データ記憶手段の両方に認証コードが既登録であり、かつ同一でない場合は、認証準備不能とする認証情報登録手段と、認証準備が完了後、自動又はユーザの指示に従い外部に接続された認証装置を制御して第1の認証情報記憶手段に書き込まれている認証コードを読み出し、第2の認証情報記憶手段と地図データ記憶手段に登録された認証コードと同一か判別し、同一であれば認証成功とし、外部に接続された認証装置を制御して該認証装置を書き込み禁止モードに設定させるとともに、地図更新制御手段による地図データの更新を許可する認証手段と、を設け、地図更新制御手段は、認証手段で更新が許可された場合に、自動又はユーザの指示に従い地図データの更新を行うようにしたこと、を特徴としている。
【0014】
請求項15の発明では、地図データ記録媒体に更新用地図データを識別するための更新用地図データ識別コードを記録しておき、更新用地図データの正規ユーザの認証に用いる認証コードと更新用地図データ識別コードを対にした認証情報を1又は複数個記憶可能な第1の認証情報記憶手段と、記録媒体読み出し手段を制御して、該記録媒体読み出し手段にセットされている更新用地図データ記録媒体から更新用地図データ識別コードを読み出すとともに、外部に接続されている認証装置を制御して該認証装置に内蔵された認証情報記憶用の第2の認証情報記憶手段に予め認証サービス機関により書き込まれた更新用地図データ識別コードを読み出して照合する照合手段と、照合手段で一致したとき、第1の認証情報記憶手段に今回の更新用地図データ識別コードを含む認証情報が未登録の場合に、検出手段での検出データの全部または一部を含んだ所定の原データを元に更新用地図データの正規ユーザの認証に用いる認証コードを作成し、今回の更新用地図データ識別コードと対にして認証情報とし、該認証情報を第1の認証情報記憶手段に登録するとともに、外部に接続されている認証装置が書き込み禁止モードでないことを条件に認証装置を制御して第2の認証情報記憶手段に今回作成した認証コードを書き込んで認証の準備を完了し、第1の認証情報記憶手段に今回の更新用地図データ識別コードを含む認証情報が既登録の場合には、外部に接続されている認証装置が書き込み禁止モードでなければ認証装置を制御して前記既登録の認証情報に含まれる認証コードを書き込んで認証の準備を完了し、認証装置が書き込み禁止モードであれば認証コードを書き込まずに認証準備を完了する認証情報登録手段と、認証準備が完了後、自動又はユーザの指示に従い外部に接続されている認証装置を制御して第2の認証情報記憶手段に書き込まれている認証情報の少なくとも認証コードを読み出し、第1の認証情報記憶手段に今回の更新用地図データ識別コードと対にして登録された認証コードと同一か判別し、同一であれば認証成功とし、外部に接続されている認証装置を制御して、該認証装置が書き込み禁止モードでないことを条件に書き込み禁止モードに設定させるとともに、地図更新制御手段による地図データの更新を許可する認証手段と、を設け、地図更新制御手段は、認証手段で地図データの更新が許可されると、自動又はユーザの指示に従い地図データの更新を行うようにしたこと、を特徴としている。
【0015】
請求項19の発明では、ナビゲーション装置と、更新用地図データの正規ユーザの認証に用いる認証コードと更新用地図データを識別するための更新用地図データ識別コードを対にした認証情報が記憶可能な第1の認証情報記憶手段を内蔵し、書き込み禁止モードの設定が可能で、ナビゲーション装置に後付けで接続される認証装置とから成り、地図データ記録媒体に更新用地図データを識別するための前記更新用地図データ識別コードを記録しておくとともに、認証装置の第1の認証情報記憶手段に、予め認証サービス機関により、更新用地図データを識別するための更新用地図データ識別コードを書き込んでおき、ナビゲーション装置に、更新用地図データの正規ユーザの認証に用いる認証コードと更新用地図データ識別コードを対にした認証情報を1又は複数個記憶可能な第2の認証情報記憶手段と、記録媒体読み出し手段を制御して、該記録媒体読み出し手段にセットされている更新用地図データ記録媒体から更新用地図データ識別コードを読み出すとともに、外部に接続されている認証装置を制御して第1の認証情報記憶手段に書き込まれている更新用地図データ識別コードを読み出して照合する照合手段と、照合手段で一致したとき、第2の認証情報記憶手段に今回の更新用地図データ識別コードを含む認証情報が未登録の場合に、検出手段での検出データの全部または一部を含んだ所定の原データを元に更新用地図データの正規ユーザの認証に用いる認証コードを作成し、今回の更新用地図データ識別コードと対にして認証情報とし、該認証情報を第2の認証情報記憶手段に登録するとともに、外部に接続されている認証装置が書き込み禁止モードでないことを条件に認証装置を制御して第1の認証情報記憶手段に今回作成した認証コードを書き込んで認証の準備を完了し、第2の認証情報記憶手段に今回の更新用地図データ識別コードを含む認証情報が既登録の場合には、外部に接続されている認証装置が書き込み禁止モードでなければ認証装置を制御して前記既登録の認証情報に含まれる認証コードを書き込んで認証の準備を完了し、認証装置が書き込み禁止モードであれば認証コードを書き込まずに認証準備を完了する認証情報登録手段と、認証準備が完了後、自動又はユーザの指示に従い外部に接続されている認証装置を制御して第1の認証情報記憶手段に書き込まれている認証情報の少なくとも認証コードを読み出し、第2の認証情報記憶手段に今回の更新用地図データ識別コードと対にして登録された認証コードと同一か判別し、同一であれば認証成功とし、外部に接続されている認証装置を制御して、該認証装置が書き込み禁止モードでないことを条件に書き込み禁止モードに設定させるとともに、地図更新制御手段による地図データの更新を許可する認証手段と、を設け、地図更新制御手段は、認証手段で更新が許可された場合に、自動又はユーザの指示に従い地図データの更新を行うようにしたこと、を特徴としている。
【0016】
請求項23の発明では、地図データ記録媒体に更新用地図データを識別するための更新用地図データ識別コードを記録しておくとともに、地図データ記憶手段には、更新用地図データの正規ユーザの認証に用いる認証コードと更新用地図データ識別コードを対にした認証情報を1又は複数個記憶可能としておき、更新用地図データの正規ユーザの認証に用いる認証コードと更新用地図データ識別コードを対にした認証情報を、地図データ記憶手段と同じ個数を記憶可能な第1の認証情報記憶手段と、記録媒体読み出し手段を制御して、該記録媒体読み出し手段にセットされている更新用地図データ記録媒体から更新用地図データ識別コードを読み出すとともに、外部に接続された認証装置を制御して認証情報記憶用の第2の認証情報記憶手段に予め認証サービス機関により書き込まれた更新用地図データ識別コードを読み出して照合する照合手段と、照合手段で一致したとき、第1の認証情報記憶手段と地図データ記憶手段の両者に今回の更新用地図データ識別コードを含む認証情報が未登録の場合は、検出手段での検出データの全部または一部を含んだ所定の原データを元に更新用地図データの正規ユーザの認証に用いる認証コードを作成し、今回の更新用地図データ識別コードと対にして認証情報とし、該認証情報を第1の認証情報記憶手段と地図データ記憶手段に登録するとともに、外部に接続されている認証装置が書き込み禁止モードでないことを条件に認証装置を制御して第2の認証情報記憶手段に今回作成した認証コードを書き込んで認証の準備を完了し、第1の認証情報記憶手段と地図データ記憶手段の両方に今回の更新用地図データ識別コードを含む認証情報が既登録であり、かつ同一の場合は、外部に接続されている認証装置が書き込み禁止でなければ認証装置を制御して、前記既登録の認証情報に含まれる認証コードを第2の認証情報記憶手段に書き込むことで認証の準備を完了し、認証装置が書き込み禁止モードであれば認証コードを書き込むことなく認証の準備を完了し、第1の認証情報記憶手段と地図データ記憶手段の両方に今回の更新用地図データ識別コードを含む認証情報が既登録であり、かつ同一でない場合は、認証準備不能とする認証情報登録手段と、認証準備が完了後、自動又はユーザの指示に従い外部に接続されている認証装置を制御して第2の認証情報記憶手段に書き込まれている認証情報の少なくとも認証コードを読み出し、第1の認証情報記憶手段と地図データ記憶手段の両者に今回の更新用地図データ識別コードと対にして登録された認証コードと同一か判別し、同一であれば認証成功とし、外部に接続されている認証装置を制御して、該認証装置が書き込み禁止モードでないことを条件に書き込み禁止モードに設定させるとともに、地図更新制御手段による地図データの更新を許可する認証手段と、を設け、地図更新制御手段は、認証手段で更新が許可された場合に限り、自動又はユーザの指示に従い地図データの更新を行うようにしたこと、を特徴としている。
【0017】
請求項26の発明では、ナビゲーション装置と、更新用地図データの正規ユーザの認証に用いる認証コードと更新用地図データを識別するための更新用地図データ識別コードを対にした認証情報が記憶可能な第1の認証情報記憶手段を内蔵し、書き込み禁止モードの設定が可能で、ナビゲーション装置に後付けで接続される認証装置とから成り、地図データ記録媒体に更新用地図データを識別するための前記更新用地図データ識別コードを記録しておくとともに、認証装置の第1の認証情報記憶手段に、予め認証サービス機関により、更新用地図データを識別するための更新用地図データ識別コードを書き込んでおき、ナビゲーション装置は、地図データ記憶手段に、更新用地図データの正規ユーザの認証に用いる認証コードと更新用地図データ識別コードを対にした認証情報を1又は複数個記憶可能としておくとともに、更新用地図データの正規ユーザの認証に用いる認証コードと更新用地図データ識別コードを対にした認証情報を、地図データ記憶手段と同じ個数を記憶可能な第2の認証情報記憶手段と、記録媒体読み出し手段を制御して、該記録媒体読み出し手段にセットされている更新用地図データ記録媒体から更新用地図データ識別コードを読み出すとともに、外部に接続された認証装置を制御して第1の認証情報記憶手段に書き込まれている更新用地図データ識別コードを読み出して照合する照合手段と、照合手段で一致したとき、第2の認証情報記憶手段と地図データ記憶手段の両者に今回の更新用地図データ識別コードを含む認証情報が未登録の場合は、検出手段での検出データの全部または一部を含んだ所定の原データを元に更新用地図データの正規ユーザの認証に用いる認証コードを作成し、今回の更新用地図データ識別コードと対にして認証情報とし、該認証情報を第2の認証情報記憶手段と地図データ記憶手段に登録するとともに、外部に接続されている認証装置が書き込み禁止モードでないことを条件に認証装置を制御して第1の認証情報記憶手段に今回作成した認証コードを書き込んで認証の準備を完了し、第2の認証情報記憶手段と地図データ記憶手段の両方に今回の更新用地図データ識別コードを含む認証情報が既登録であり、かつ同一の場合は、外部に接続されている認証装置が書き込み禁止でなければ認証装置を制御して、前記既登録の認証情報に含まれる認証コードを第1の認証情報記憶手段に書き込むことで認証の準備を完了し、認証装置が書き込み禁止モードであれば認証コードを書き込むことなく認証の準備を完了し、第2の認証情報記憶手段と地図データ記憶手段の両方に今回の更新用地図データ識別コードを含む認証情報が既登録であり、かつ同一でない場合は、認証準備不能とする認証情報登録手段と、認証準備が完了後、自動又はユーザの指示に従い外部に接続された認証装置を制御して第1の認証情報記憶手段に書き込まれている認証情報の少なくとも認証コードを読み出し、第2の認証情報記憶手段と地図データ記憶手段に今回の更新用地図データ識別コードと対にして登録された認証コードと同一か判別し、同一であれば認証成功とし、外部に接続された認証装置を制御して該認証装置を書き込み禁止モードに設定させるとともに、地図更新制御手段による地図データの更新を許可する認証手段と、を設け、地図更新制御手段は、認証手段で更新が許可された場合に、自動又はユーザの指示に従い地図データの更新を行うようにしたこと、を特徴としている。
【0018】
請求項1、15において、第1の認証情報記憶手段は、地図データ記憶手段の一部の記憶領域としても良い。
請求項5、19において、第2の認証情報記憶手段は、地図データ記憶手段の一部の記憶領域としても良い。
請求項1、5、9、12、15、19、23、26において、所定の原データは、検出手段で検出された現在時刻データの全部または一部を含むようにするか、現在位置データの全部または一部を含むようにするか、現在時刻データの全部または一部及び現在位置データの全部または一部を含むようにしても良い。
請求項1、9、15、23において、ナビゲーション装置の機器固有コードを記憶した装置情報記憶手段を設け、前記認証手段は、認証が成功したとき、外部に接続されている認証装置を制御して、該認証装置が書き込み禁止モードでないことを条件に第2の認証情報記憶手段に機器固有コードを追加して書き込み、続いて当該認証装置を書き込み禁止モードに設定させたあと、更新制御手段による地図データの更新を許可するようにしても良い。
請求項5、12、19、26において、ナビゲーション装置の機器固有コードを記憶した装置情報記憶手段を設け、前記認証手段は、認証が成功したとき、外部に接続されている認証装置を制御して、該認証装置が書き込み禁止モードでないことを条件に第1の認証情報記憶手段に機器固有コードを追加して書き込み、続いて当該認証装置を書き込み禁止モードに設定させたあと、更新制御手段による地図データの更新を許可するようにしても良い。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、更新用地図データの記録媒体を用いて当該更新用地図データにつき地図データの更新をする場合、照合手段で更新用地図データ記録媒体に記録された更新用地図データ識別コードと外部接続された認証装置に登録された更新用地図データ識別コードが一致すると判別されると、まだ認証コード(または今回の更新用地図データ識別コードを含む認証情報)がナビゲーション装置側に未登録の場合、更新用地図データの正規ユーザの認証に用いる認証コードが作成されてナビゲーション装置側に登録され(または更新用地図データ識別コードと対にして登録され)、かつ書き込み禁止モードでないことを条件に認証装置にも登録されて認証の準備が完了され、認証コード(または今回の更新用地図データ識別コードを含む認証情報)がナビゲーション装置側に既登録の場合、認証コードの作成はされず、前記既登録の認証コード(または前記既登録の認証情報に含まれる認証コード)が書き込み禁止モードでないことを条件に認証装置に登録されて認証の準備が完了する。認証の準備が完了すると、認証装置に書き込まれている認証コード(または認証情報の少なくとも認証コード)を読み出し、ナビゲーション装置側に登録された認証コード(または今回の更新用地図データ識別コードと対にして登録された認証コード)と同一か判別し、同一であれば、認証装置が書き込み禁止モードに設定されて認証成功となり、今回の更新用地図データ識別コードに対応する更新用地図データの更新が可能となる。
従って、地図データを更新するためには、認証を行う前に、ナビゲーション装置側と認証装置側とで、同一の認証コード(または認証コードと更新用地図データ識別コードの対からなる同一の認証情報)が登録された状態となっていなければならず、認証コードは検出手段での検出データの全部または一部を含んだ所定の原データを元に作成されるので、ナビゲーション装置が異なれば異なる認証コードとなり、また認証装置は1度地図データの更新に使用すると書き込み禁止になることから、他人が正規ユーザから更新用地図データ記録媒体と使用済の認証装置を貰い受けても、当該他人の機器の側で作成される認証コードが正規ユーザから貰い受けた認証装置の認証コードと不一致となり、不正な更新を防止できる。他人が例えば安価な東京都版の記録媒体を購入して未使用の認証装置を入手する一方、高価な全国版の正規ユーザから全国版の更新用地図データ記録媒体を貰い受けて全国版の更新用地図データをインストールしようとしたとき、予め、東京都版と全国版とで更新地図データ識別コードが異なるようにしておけば、認証装置に登録された更新用地図データ識別コードと全国版記録媒体に記録された更新用地図データ識別コードが不一致となり、不正な更新を防止できる。
また、認証装置は1度使用すると書き込みが禁止されるが、ナビゲーション装置側に前回又は過去複数回分の更新時に用いた認証コード(または認証情報)が登録されているので、何らかの理由で地図データ記憶手段の中の更新済みの地図データが壊れても、正規ユーザであれば前回又はそれ以前に更新した更新用地図データ記録媒体と対応する使用済みの認証装置から再インストールすることができる。
他の発明によれば、認証成功時に機器固有コードが認証装置に追加して書き込まれるので、何らかの事情でナビゲーション装置側に登録した認証情報が壊れかつ地図データ記憶手段が壊れたとしても、機器固有コードからナビゲーション装置購入者であることを証明でき、更新地図データ識別コードからどの更新地図データの正規ユーザかが判るので、メーカにユーザが使用権を有する最新の地図データをインストール済の地図データ記憶手段と交換させることができる。
また他の発明によれば、装置側は地図データ記憶手段及びこれと異なる他の認証情報記憶手段の両方に認証コード(または認証情報)を登録するようにし、更新用地図データ記録媒体から読み出した更新用地図データ識別コードと認証装置から読み出した更新用地図データ識別コードが一致しても、地図データ記憶手段及び当該他の認証情報記憶手段の両方とも認証コード(または今回一致した更新用地図データ識別コードを含む認証情報)が未登録であるか、地図データ記憶手段及び当該他の認証情報記憶手段の両方ともに認証コード(または今回一致した更新用地図データ識別コードを含む認証情報)が既登録であり、かつ同一の認証コード(または認証情報)でないと認証準備不能として地図の更新がされないようにしたので、正規ユーザが更新地図データをインストール済の地図データ記憶手段を他人の地図データ記憶手段と交換して再度更新用地図データをインストールしようとしても失敗し、不正な更新を防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
GPS衛星航法で取得した現在時刻データを更新用地図データの正規ユーザ認証コード作成のための原データとすることで、カーナビゲーション装置が異なれば、装置内に登録される認証コードが全て異なるようにしたので、偶然に、異なる装置間で同じ認証コードが登録されるのを防ぐことができる。認証サービス機関は地図データ提供メーカと別組織に委託すれば、メーカの負担を減らせる。更新用地図データの記録されたDVD−ROMの販売店が認証装置も一緒にユーザに販売することで、ユーザが別途認証装置を入手しなくて済み、手間が省ける。
【実施例1】
【0021】
図1は本発明の一つの実施例に係る更新用地図データの記録されたDVD−ROMの正規ユーザの認証システムを示す概略図である。
1はユーザの所有するカーナビゲーション装置であり、地図データを記憶した大容量の記憶装置であるハードディスク装置10を内蔵する。2は地図データ提供メーカであり、地図データに対する著作権を有し、更新用地図データの記録されたDVD−ROM(以下、地図更新用DVD−ROMという)3を製作、販売する。地図更新用DVD−ROM3は全国版、関東地方、近畿地方などの地方版、東京都、神奈川県などの都道府県版に分かれており、地図更新用DVD−ROM3にはメーカにより、記録された更新用地図データを識別するための製作年の下2桁(kとする)と種類番号mとバージョン番号nとを組み合わせた更新用地図データ識別コード(k−n−m)が記録されている。mはここでは一例として全国版、地方版、都道府県版の種類(階層レベル)を指す整数値とし、全国版が01、地方版が02、都道府県版が03とする(なお、地方版の場合、関東地方が0201、近畿地方が0202という具合に地方毎に変えても良く、都道府県版の場合、東京都版が0301、神奈川県版が0302の如く都道府県毎に変えても良い)。nは初版が01で、バージョンが1つ上がる毎に、02、03となる。4は地図データ提供メーカから委託を受けて地図更新用DVD−ROM3に記録された更新用地図データの正規ユーザの認証を可能とする認証装置6を提供する外部の認証サービス機関であり、ここでは地図データ提供メーカとは別組織である。認証サービス機関4は1枚の地図更新用DVD−ROM3と1つの認証装置6を組にして提供するが、認証装置6には予め、組み合わされる地図更新用DVD−ROM3に記録された更新用地図データ識別コードを書き込んでおく。5は地図データ提供メーカ2と提携して認証サービス機関4から提供された地図更新用DVD−ROM3と認証装置6の組をパックして販売する販売店である。ユーザは、ハードディスク装置10の地図データを更新したい場合、販売店5で所望の種類とバージョンの地図更新用DVD−ROM3を認証装置6とともに購入する。ユーザは地図更新用DVD−ROM3をカーナビゲーション装置1にセットするとともに認証装置6をカーナビゲーション装置1に接続し、地図データの更新を指示することで、地図データの更新が可能となる。
【0022】
図2はカーナビゲーション装置の地図更新システムの構成を示すブロック図である。地図更新システムはカーナビゲーション装置1と後付けで着脱自在に接続される認証装置6から成る。1はカーナビゲーション装置であり、この内、10は地図データ記憶手段としてのハードディスク装置であり、予めメーカ側で出荷時に地図データが書き込まれている。このハードディスク装置10には、更新用地図データ識別コードと後述する認証コードを対にした認証情報を複数個記憶可能になっている。11は衛星航法で現在位置と現在時刻のデータを検出するGPS受信部、12は地図画像を表示したり、GUI(グラフィカルユーザインタフェース)としての入力操作の支援画面等を表示する表示部、13はDVD−ROMの読み取りを行うDVD−ROMドライブ部、14はキー入力を行う入力部、15は現在位置周辺の地図表示のためのナビゲーション制御処理、地図更新用DVD−ROM3の正規ユーザの認証準備処理(更新用地図データ識別コードの照合、正規ユーザの認証に用いる認証コードの作成・登録)、正規ユーザの認証処理、地図データ更新制御処理等を行うマイコン構成の制御部、16は認証装置とデータ・コマンドを授受するインタフェース部、17はインタフェース部16と接続されたメスコネクタ、18はフラッシュメモリであり、予め、メーカ側で出荷時にカーナビゲーション装置の機器固有コード(製造シリアルナンバ)が書き込まれており、また、複数個の認証情報を読み書き自在に記憶可能である。なお、GPS受信部11で検出される現在時刻には時分秒のほか年月日も含まれる。
【0023】
制御部15は電源オン直後や入力部14でナビゲーションモードが選択されたとき、ナビゲーションモードとなり、GPS受信部11で検出した現在位置データに基づき、ハードディスク装置10から現在位置周辺の地図データを読み出し、現在位置周辺の地図画像を現在位置マークとともに描画し、表示部12に表示させる。なお、このナビゲーション制御については良く知られているので、詳細な説明は省略する。
【0024】
制御部15は、ユーザにより入力部14のキー操作で地図データの更新が指示されると、DVD−ROMドライブ部13を制御し該DVD−ROMドライブ部13にセットされた地図更新用DVD−ROM3から更新用地図データ識別コードを読み取るとともに、インタフェース部16を介してカーナビゲーション装置1に後付で接続された認証装置6を制御し、更新用地図データ識別コードを読み取り、両者が一致するか照合し、一致しなければ不正なユーザであると判断して、警告を発するが、一致したとき、フラッシュメモリ18とハードディスク装置10の両者に今回の更新用地図データ識別コードを含む認証情報が登録されているか判別し、登録済でなければ、その時点でGPS受信部11で検出された現在時刻データを原データとして、所定の暗号方式で暗号変換を行い認証コードを作成してフラッシュメモリ18とハードディスク装置10に今回の更新用地図データ識別コードと対にして記憶させ、また、インタフェース部16を介して認証装置6に認証コードを転送して書き込みをさせる。そして、フラッシュメモリ18とハードディスク装置10に今回の更新用地図データ識別コードを含む認証情報が登録済となり、外部に接続されている認証装置に認証コードが登録済となると、インタフェース部16を介して認証装置6から認証コードを入力し、フラッシュメモリ18とハードディスク装置10の両者に今回の更新用地図データ識別コードと対で登録された認証コードと比較する。一致すれば、今回の更新用地図データの正規ユーザであることの認証成功とし、インタフェース部16を介して認証装置6に機器固有コードを転送して書き込みをさせたあと書き込み禁止モードに設定させる。そして、DVD−ROMドライブ部13を制御して、地図更新用DVD−ROM3から地図データを読み出し、ハードディスク装置10に書き込んでインストールする。認証装置6から入力した認証コードが、フラッシュメモリ18とハードディスク装置10の両者に今回の更新用地図データ識別コードと対で登録された認証コードと不一致であれば、不正なユーザであると判断して、警告を発する。
【0025】
図3は認証装置6の構成を示すブロック図である。60は更新用地図データ識別コード、認証コード、機器固有コードを記憶可能なフラッシュメモリであり、予め、認証サービス機関4により認証装置6と組を成す地図更新用DVD−ROM3の更新用地図データ識別コードが書き込まれている。認証コードと機器固有コードは、未登録を意味する「0」が書き込まれている。61はカーナビゲーション装置1のメスコネクタ17と着脱自在に接続可能なオスコネクタ、62はオスコネクタ17と接続されてカーナビゲーション装置1とデータ・コマンドを授受するインタフェース部、63はインタフェース部61を介してカーナビゲーション装置1から入力するデータ・コマンドに従いレジスタ部60に対する書き込み/読み出しをしたり、書き込み禁止モードの設定をしたりする制御部である。
【0026】
図4は地図更新用DVD−ROM3の提供方法の説明図、図5は制御部15による正規ユーザの認証準備処理を示すフローチャート、図6は正規ユーザの認証処理と地図データ更新制御処理を示すフローチャート、図7と図8は表示部12に表示される画面の説明図、図9は地図データの正規ユーザの認証動作の具体的説明図であり、以下、これらの図を参照してこの実施例の動作を説明する。
(1)地図更新用DVD−ROMと認証装置の入手(図4参照)
地図データ提供メーカ2は全国版、関東地方、近畿地方などの地方版、東京都、神奈川県などの都道府県版の種類に分かれた地図更新用DVD−ROM3を製作する。1枚の地図更新用DVD−ROM3には、全国版の更新用地図データ、関東地方版の更新用地図データ、近畿地方版の更新用地図データ、東京都版の更新用地図データ、神奈川県版の更新用地図データなどの最新バージョンが1つ記録されており、また、更新用地図データを識別するための更新用地図データ識別コードも記録されている。地図データ提供メーカ2は、地図更新用DVD−ROM3を、更新用地図データ識別コードとともに認証サービス機関4に提供する。認証サービス機関4は、1枚の地図更新用DVD−ROM3と1つの認証装置6を組にして販売店5に提供するが、認証装置6には予め、組をなす地図更新用DVD−ROM3に記録された更新用地図データ識別コードを書き込んでおく。販売店5は認証サービス機関4から地図データ提供メーカ2が新たに発行した地図更新用DVD−ROM3を認証装置6とセットされた状態で認証サービス機関4から仕入れて販売する。地図データの更新をしたいユーザは、販売店5へ行き、所望の種類とバージョンの地図更新用DVD−ROM3と認証装置6のセットを購入する。なお、認証サービス機関4が提供する認証装置6はフラッシュメモリ60に認証コードと機器固有コードに未登録状態を示す「0」が書き込まれており、また制御部63に内蔵された書き換え可能な不揮発性の内部メモリ(図示せず)に記憶されたモード情報が書き込み禁止解除モードとされている。
【0027】
(2)認証準備
ユーザが、地図更新用DVD−ROM3をDVD−ROMドライブ部13にセットし、認証装置6のオスコネクタ61をカーナビゲーション装置1のメスコネクタ17に接続して、入力部14のキー入力操作で地図更新を指示すると、制御部15は表示部12に図7(1)に示す如く、「地図の更新を開始します」と表示させ(図5のステップS10)、DVD−ROMドライブ部13に地図更新用DVD−ROM3がセットされており、カーナビゲーション装置1に認証装置6が接続されているかチェックする(ステップS11)。NOのときは、地図更新用DVD−ROMと認証装置のペアのセットを促す表示をさせる(ステップS12。図7(2))。ステップS11でYESとなれば、続いて、DVD−ROMドライブ部13を制御して地図更新用DVD−ROM3から更新用地図データ識別コードを読み取り、インタフェース部16、61を介して認証装置6の制御部63に更新用地図データ識別コードの読み取り指令を与えてフラッシュメモリ60から更新用地図データ識別コードを読み取らせて入力し、照合する(ステップS13、S14)。
一致しなければ、都道府県用など廉価版用の認証装置6を用いて、全国版や地方版の高価な更新用地図データをインストールしようとしている可能性が有り、図7(3)の如く警告を表示して処理を終える(ステップS15)。
【0028】
照合の結果一致すれば、フラッシュメモリ18とハードディスク装置10の両方に今回の更新用地図データ識別コードを含む認証情報が未登録か判別する(ステップS14でYES、S16)。若し、両方に登録されており、かつ同じ認証情報であれば(ステップS17でYES)、前回正常にインストール済みなので認証コード作成とフラッシュメモリ18とハードディスク装置10への登録はせず、後述するステップS21へ移行する。フラッシュメモリ18とハードディスク装置10のいずれか一方だけに今回の更新用地図データ識別コードを含む認証情報が登録されているか、フラッシュメモリ18とハードディスク装置10の両方に今回の更新用地図データ識別コードを含む認証情報が登録されているが、認証コードが一致しないときは、ハードディスク装置10の交換等により不正にインストールしようとしているか、認証情報が一部壊れた可能性があるので、図7(3)の如く警告を表示し認証準備不能として処理を終える(ステップS16とS17でNO、S18、図7(4))。
【0029】
フラッシュメモリ18とハードディスク装置10の両方に今回の更新用地図データ識別コードを含む認証情報が未登録であれば、その時点でGPS受信部11で検出された現在時刻データを原データとして、所定の暗号方式の暗号変換を行い更新用地図データの正規ユーザの認証に用いる認証コードを作成し、更新用地図データ識別コードと対にしてフラッシュメモリ18とハードディスク装置10に追加して記憶させる(ステップS16でYES、S19、S20)。続いて、認証装置6の制御部63にモード情報を出力させ書き込み禁止解除モードであれば、書き込み指令と認証コードを出力し、フラッシュメモリ60に認証コードを書き込ませて認証の準備を完了する(ステップS21でNO、S22)。若し書き込み禁止モードであれば認証装置6は使用済みなので、認証装置6への今回の認証コードの書き込みはせずに、認証の準備を完了する(ステップS21でYES)。これと異なり、ステップS17でYESとなった場合、フラッシュメモリ18とハードディスク装置10に今回の更新用地図データ識別コードに対応して登録された認証コードを認証装置6が書き込み禁止モードでないことを条件に書き込ませて認証の準備を完了する(ステップS21でNO、S22)。若し書き込み禁止モードであれば認証装置6は使用済みなので、認証装置6への今回の認証コードの書き込みはせずに、認証の準備を完了する(ステップS21でYES)。
【0030】
(3)認証
認証の準備が正常に完了したとき、制御部15は、認証装置6の制御部63に認証コードの読み出し指令を与え、認証コードを読み出させて入力し(図6のステップS30)、フラッシュメモリ18とハードディスク装置10の両者に今回の更新用地図データ識別コードと対で登録された認証コードと同一か判定する(ステップS31)。同一であれば、認証装置6が書き込み禁止モードでないことを条件に制御部63に書き込み指令と機器固有コードを転送して書き込みをさせたあと書き込み禁止モード設定指令を与えて書き込み禁止モードに設定させ(ステップS32乃至S34)、今回の更新用地図データの正規ユーザであることの認証成功を通知の表示をさせる(ステップS35、図8(1))。ステップS31で不一致であれば、正規ユーザから地図更新用DVD−ROM3と使用済み認証装置6の両者を貰い受けて更新用地図データをインストールしようとしている可能性が有り、図8(2)の如く認証失敗の警告を表示させて処理を終える(ステップS40)。なお、認証装置6に書き込まれた機器固有コードは、何らかの事情でナビゲーション装置1に登録した認証情報が全て壊れかつハードディスク装置10が壊れたときに、機器固有コードからナビゲーション装置購入者であることを証明するもので、更新用地図データ識別コードからどの更新用地図データの正規ユーザかが判る。
【0031】
(4)地図データのインストール(地図更新制御処理)
認証が成功すると、制御部15は、DVD−ROMドライブ部13を制御して、地図更新用DVD−ROM3から地図データを読み出し、ハードディスク装置10に書き込んでインストールする。画面には進行状況を示す「インストール中」を表示する(ステップS36、S37、図8(3))。終了すれば、その旨表示し、更新制御処理を終える(ステップS38でYES、S39、図8(4))。この結果、以降のナビゲーションモード時、更新された地図データに基づく地図表示がされる。
その後新たにリリースされた次のバージョンの更新用地図データが記録された地図更新用DVD−ROM3からインストールしたいときも、当該地図更新用DVD−ROM3及び対応する認証装置6をセットすれば、前述と全く同様にして、認証準備、認証、インストールの処理が実行される。この際、認証情報はフラッシュメモリ18とハードディスク装置10に追加されるので、過去の認証履歴が判る。
【0032】
(5)地図データの再インストール
何らかの原因で前回更新したハードディスク装置10の地図データが破壊したとき、再度所望の更新用地図データが記録された地図更新用DVD−ROM3及び組を成す認証装置6をセットすれば、フラッシュメモリ18とハードディスク装置10に過去の認証履歴が残っているので、図5のステップS14でYES、S16でNO、S17とS21でYES、図6のステップS31でYESとなって、認証が成功し、再インストールされる。
【0033】
(6)具体例
図9を参照してより具体的に説明すると、例えば、機器固有コード「abc001」のカーナビゲーション装置1Aを所有するユーザAが正規に初めて購入した2004年製作の全国版(m=01)、バージョンn=02の地図更新用DVD−ROM3−02−01及び対応する認証装置6−02−01をカーナビゲーション装置1Aにセットし、更新を指示すると、図5のステップS14でYES、S16でYESとなり、ステップS19の処理時点の時刻が13時20分56秒であれば、そのまま並べた数字列「132056」が認証コード作成の原データとされる。そして、暗号方式が2桁ずつ分け、各2桁ずつの数字につき、1桁目と2桁目を入れ替えることとすると、認証コード=「310265」となり、フラッシュメモリ18Aとハードディスク装置10Aに更新用地図データ識別コード「04−02−01」と対にした認証情報として追加登録され(ステップS20)、予め更新用地図データ識別コード「04−02−01」が記録された認証装置6−02−01に認証コード「310265」と機器固有コード「abc001」が登録され(ステップS22、図6のステップS31でYES、S33)、かつ認証装置6−02−01は書き込み禁止モードとなって(ステップS34)、全国版、バージョン02の地図データがインストールされる(ステップS36)。
【0034】
その後、ユーザAが全国版、バージョンn=03の地図更新用DVD−ROM3−03−01を不正に入手しても、先の認証装置6−02−01では更新用地図データ識別コードが異なり、図5のステップS14でNOとなるのでインストールに失敗する。ユーザAが正規に地図更新用DVD−ROM3−03−01を購入すれば、対応する認証装置6−03−01とともにカーナビゲーション装置1Aにセットし、更新を指示することでインストールできる。このとき作成された認証コードが「713154」であれば、フラッシュメモリ18A、ハードディスク装置10A、認証装置6−03−01の登録内容は図9の如くなる。
【0035】
これとは別に、例えば、機器固有コード「abc002」のカーナビゲーション装置1Bを所有するユーザBが、ユーザAから全国版の地図更新用DVD−ROM3−02−01及び対応する認証装置6−02−01を貰い受けてカーナビゲーション装置1Bにセットし、更新を指示しても図5のステップS19で認証コードを作成する時刻が13時20分56秒と一致する可能性はほぼ零であり、認証コードは例えば「906234」の如く異なる値となる。この結果、図6のステップS31でNOとなり認証に失敗してインストール不能となる。
また、ユーザBが2004年製作の廉価な都道府県版(m=03)、バージョンn=02の地図更新用DVD−ROM3−02−03及び対応する認証装置6−02−03を購入し、ユーザAから貰い受けた全国版の高価な地図更新用DVD−ROM3−02−01を認証装置6−02−03を用いてインストールしようとしたとき、更新用地図データ識別コードが一致しないので、図5のステップS14でNOとなり、インストールに失敗する。
【0036】
ユーザBが正規に購入した都道府県版の地図更新用DVD−ROM3−02−03と認証装置6−02−03をカーナビゲーション装置1Bにセットし、更新を指示すると、図5のステップS19の処理により、その時点の時刻が10時20分47秒であれば、認証コード=「010274」が作成され、フラッシュメモリ18Bとハードディスク装置10Bに更新用地図データ識別コード「04−02−03」と対にした認証情報として登録され、予め更新用地図データ識別コード「04−02−03」が記録された認証装置6−02−03に認証コード「010274」と機器固有コード「abc002」が登録され、認証装置6−02−03は書き込み禁止モードとなって、都道府県版、バージョン02の地図データがインストールされる。
【0037】
その後、全国版、バージョンn=03の地図更新用DVD−ROM3−03−01を不正に入手しても、先の認証装置6−02−03では更新用地図データ識別コードが異なり、図5のステップS14でNOとなるのでインストールに失敗する。正規に地図更新用DVD−ROM3−03−01を購入すれば、対応する認証装置6−03−01とともにカーナビゲーション装置1Bにセットし、更新を指示することでインストールできる。このとき作成された認証コードが「317184」であれば、フラッシュメモリ18B、ハードディスク装置10B、認証装置6−03−01の登録内容は図9の如くなる。
【0038】
この実施例によれば、地図データを更新するためには、正規ユーザの認証を行う前にカーナビゲーション装置1の側と認証装置6の側とで、認証コードと更新用地図データ識別コードの対からなる同一の認証情報が登録された状態となっていなければならず、認証コードはGPS受信部11で検出された時刻データの一部を原データとし、所定の暗号方式による暗号変換を行って作成されるので、カーナビゲーション装置1が異なれば異なる認証コードとなり、また認証装置6は1度地図データの更新に使用すると書き込み禁止になることから、他人が正規ユーザから地図更新用DVD−ROM3と使用済の認証装置6を貰い受けても、当該他人の機器の側で作成される認証コードが正規ユーザから貰い受けた認証装置6の認証コードと不一致となり、不正な更新を防止できる。他人が例えば廉価な都道府県版の地図更新用DVD−ROM3を購入して未使用の認証装置6を入手する一方、高価な全国版の正規ユーザから全国版の地図更新用DVD−ROM3を貰い受けて全国版の更新用地図データをインストールしようとしたとき、予め、都道府県版と全国版とで更新地図データ識別コードが異なるようにしておけば、認証装置6に登録された更新用地図データ識別コードと全国版の地図更新用DVD−ROM3に記録された更新用地図データ識別コードが不一致となり、不正な更新を防止できる。
【0039】
また、認証装置6は1度使用すると書き込みが禁止されるが、カーナビゲーション装置1の側に過去の更新時に用いた認証情報が蓄積されているので、何らかの理由でハードディスク装置10の中の更新済みの地図データが壊れても、正規ユーザであれば手持ちの地図更新用DVD−ROM3と対応する使用済みの認証装置6から再インストールすることができる。
また、認証成功時に機器固有コードが認証装置6に追加して書き込まれるので、何らかの事情でカーナビゲーション装置1の側に登録した認証情報が全て壊れかつハードディスク装置10が壊れても、機器固有コードからカーナビゲーション装置購入者であることを証明でき、更新地図データ識別コードからどの更新地図データの正規ユーザかが判るので、メーカにユーザが使用権を有する最新の地図データをインストール済のハードディスク装置10と交換させることができる。
【0040】
また、カーナビゲーション装置1の側はハードディスク装置10とこれと異なるフラッシュメモリ18の両方に認証情報を登録するようにし、地図更新用DVD−ROM3から読み出した更新用地図データ識別コードと認証装置6から読み出した更新用地図データ識別コードが一致しても、ハードディスク装置10とフラッシュメモリ18の両方とも今回一致した更新用地図データ識別コードを含む認証情報が未登録であるか、ハードディスク装置10とフラッシュメモリ18の両方ともに今回一致した更新用地図データ識別コードを含む認証情報が既登録であり、かつ同一の認証情報でないと認証準備不能として地図の更新がされないようにしたので、正規ユーザが更新地図データをインストール済のハードディスク装置10を他人のハードディスク装置10と交換して再度更新地図データをインストールしようとしても失敗し、不正な更新を防止できる。
また、地図更新用DVD−ROM3に予め、ディスク毎に異なるユニークな認証コードを記録しないので、同じ種類とバージョンであれば同じ記録内容で良く、製造コストが安く済む。
また、カーナビゲーション装置に予め、機器毎に異なるユニークな認証コード群を書き込まなくて良く、メーカ側で機器固有コードと認証コード群を対応付けたデータベースを作成しなくて済むので、装置の製造コスト、管理コストも安くて済む。
また、フラッシュメモリ18とハードディスク装置10の内、一方の認証情報が壊れても、他方から容易に復元することができる。この復元は、例えば、カーナビゲーション装置のメーカが行うようにすれば良い。
【0041】
なお、上記した実施例では、制御部15は図5のステップS21でYESとなるか、ステップS22の処理を終えて認証準備が完了すると、自動的に図6のフローへ進むようにしたが、表示部12に「認証準備が完了しました。認証を行いますか?」と表示し、キー入力部14で認証実行の指示操作がされたとき、図6のフローへ進むようにしても良い。同様に、図6のステップS35で認証成功通知画面を表示したとき、自動で地図更新処理をするようにしたが、ユーザの地図更新の指示操作を待って更新処理をするようにしても良い。
【0042】
また、原データはGPS受信部11で検出される現在時刻データの一部としたが、現在時刻データの全部としたり、或いは、GPS受信部11で検出された現在位置データの全部または一部としたり、或いは、GPS受信部11で検出された現在時刻データの全部または一部及び現在位置データの全部または一部の組合せとしても良い。更に、カーナビゲーション装置の製造シリアルナンバの全部または一部と、GPS受信部11で検出された現在時刻データの全部または一部を組み合わせたり、或いはカーナビゲーション装置の製造シリアルナンバの全部または一部と、GPS受信部11で検出された現在位置データの全部または一部を組み合わせたり、或いはカーナビゲーション装置の製造シリアルナンバの全部または一部と、GPS受信部11で検出された現在時刻データの全部または一部及び現在位置データの全部または一部の組合せとしても良い。また、これらの原データをそのまま認証コードとしても良い。
【0043】
また、カーナビゲーション装置側には、フラッシュメモリ18とハードディスク装置10の両方に認証情報を登録するようにしたが、いずれか一方だけに登録するようにしても良く、例えば、フラッシュメモリ18だけに登録する場合、図5のステップS16では今回の更新用地図データ識別コードを含む認証情報はフラッシュメモリ18に未登録かの判断に代え、YESであればステップS19へ進み、NOであれば、ステップS21に進むようにし、ステップS17とS18は省略し、図6のステップS31は認証装置から読み出した認証コードがフラッシュメモリ18に今回の更新用地図データ識別コードと対応付けて登録された認証コードと同一かの判断に代えればよい。
【0044】
また、フラッシュメモリ18とハードディスク装置10には複数個の認証情報を蓄積するようにしたが、前回更新した更新用地図データの再インストールだけできるように、書き換え自在に最新の1個だけ登録するようにしても良く、この場合、図5のステップS20は、認証コードと今回の更新用地図データ識別コードを対にした認証情報をフラッシュメモリとハードディスク装置に書き込む(既に書き込まれている場合は上書き)ようにすれば良い。このフラッシュメモリ18とハードディスク装置10に認証情報を書き換え自在に最新の1個だけ登録するとき、更新用地図データ識別コードの登録は省略し認証コードだけ登録するよにしても良い。この場合は、図5のステップS16はフラッシュメモリ18とハードディスク装置10の両方とも認証コードは未登録か判断するようにし、ステップS17はフラッシュメモリ18とハードディスク装置10の両方に認証コードが既登録でかつ同一か判断するようにし、ステップS20は認証コードをフラッシュメモリ18とハードディスク装置10に書きこむ(既に書き込まれている場合は上書き)ようにし、図6のステップS31は認証装置から読み取った認証コードはフラッシュメモリ18とハードディスク装置10に登録された認証コードと同一か判断するように代えれば良い。これらの場合も、フラッシュメモリ18とハードディスク装置10の両方に認証情報を登録するのでなく、いずれか一方だけに登録するようにしても良い。
【0045】
また上記した実施例では、更新用の地図データがDVD−ROMに記録された場合を例に挙げて説明したが、CD−ROMなど、他の種類の記録媒体であっても良い。また、認証機関は地図データ提供メーカとは別組織としたが、地図データ提供メーカが認証機関を兼ねても良い。また、カーナビゲーション装置では認証コードをハードディスク装置に書き込むようにしたが、書き換え自在で不揮発性の半導体メモリを設けておき、該メモリに書き込むようにしても良い。
【産業上の利用可能性】
【0046】
本発明は、カーナビゲーション装置、船舶用ナビゲーション装置などに適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】本発明に係るカーナビゲーション装置の更新用地図データの正規ユーザ認証方法の説明図である(実施例1)。
【図2】カーナビゲーション装置の地図更新システムの構成を示すブロック図である。
【図3】認証装置の構成を示すブロック図である。
【図4】地図更新用DVD−ROMの提供方法の説明図である。
【図5】カーナビゲーション装置の制御部による認証準備処理を示すフローチャートである。
【図6】カーナビゲーション装置の制御部による認証処理と地図更新制御処理を示すフローチャートである。
【図7】表示部の表示例を示す説明図である。
【図8】表示部の表示例を示す説明図である。
【図9】地図データの正規ユーザ認証動作の具体的説明図である。
【符号の説明】
【0048】
1 カーナビゲーション装置 2 地図データ提供メーカ
3 地図更新用DVD−ROM 4 認証サービス機関
5 販売店 6 認証装置
10 ハードディスク装置 11 GPS受信部
12 表示部 13 DVDドライブ部
14 入力部 15、63 制御部
16、62 インタフェース部 18、60 フラッシュメモリ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
現在位置と現在時刻のデータを検出する検出手段と、予め地図データを記憶した大容量の地図データ記憶手段と、地図画像を表示する表示手段と、現在位置周辺の地図データを用いて地図画像を描画し表示手段に表示させる地図表示制御手段と、地図データ提供メーカより提供される更新用の地図データが記録された地図データ記録媒体から記録データを読み出す記録媒体読み出し手段と、記録媒体読み出し手段を制御し地図データ記録媒体から更新用の地図データを読み出すとともに、地図データ記憶手段に書き込んで地図データを更新させる地図更新制御手段と、を備えたナビゲーション装置において、
地図データ記録媒体に更新用地図データを識別するための更新用地図データ識別コードを記録しておき、
更新用地図データの正規ユーザの認証に用いる認証コードを記憶可能な第1の認証情報記憶手段と、
記録媒体読み出し手段を制御して、該記録媒体読み出し手段にセットされている更新用地図データ記録媒体から更新用地図データ識別コードを読み出すとともに、外部に接続されている認証装置を制御して該認証装置に内蔵された認証情報記憶用の第2の認証情報記憶手段に予め認証サービス機関により書き込まれた更新用地図データ識別コードを読み出して照合する照合手段と、
照合手段で一致したとき、第1の認証情報記憶手段に認証コードが未登録の場合に、検出手段での検出データの全部または一部を含んだ所定の原データを元に更新用地図データの正規ユーザの認証に用いる認証コードを作成し、第1の認証情報記憶手段に登録するとともに、外部に接続されている認証装置が書き込み禁止モードでないことを条件に認証装置を制御して第2の認証情報記憶手段に今回作成した認証コードを書き込んで認証の準備を完了し、第1の認証情報記憶手段に認証コードが既登録の場合には、外部に接続されている認証装置が書き込み禁止モードでなければ認証装置を制御して前記既登録の認証コードを書き込んで認証の準備を完了し、認証装置が書き込み禁止モードであれば認証コードを書き込まずに認証準備を完了する認証情報登録手段と、
認証準備が完了後、自動又はユーザの指示に従い外部に接続されている認証装置を制御して第2の認証情報記憶手段に書き込まれている認証コードを読み出し、第1の認証情報記憶手段に登録された認証コードと同一か判別し、同一であれば認証成功とし、外部に接続されている認証装置を制御して、該認証装置が書き込み禁止モードでないことを条件に書き込み禁止モードに設定させるとともに、地図更新制御手段による地図データの更新を許可する認証手段と、
を設け、
地図更新制御手段は、認証手段で地図データの更新が許可されると、自動又はユーザの指示に従い地図データの更新を行うようにしたこと、
を特徴とするナビゲーション装置。
【請求項2】
前記第1の認証情報記憶手段は、地図データ記憶手段の一部の記憶領域としたこと、
を特徴とする請求項1記載のナビゲーション装置。
【請求項3】
前記所定の原データは、検出手段で検出された現在時刻データの全部または一部を含むようにするか、現在位置データの全部または一部を含むようにするか、現在時刻データの全部または一部及び現在位置データの全部または一部を含むようにしたこと、
を特徴とする請求項1記載のナビゲーション装置。
【請求項4】
ナビゲーション装置の機器固有コードを記憶した装置情報記憶手段を設け、
前記認証手段は、認証が成功したとき、外部に接続されている認証装置を制御して、該認証装置が書き込み禁止モードでないことを条件に第2の認証情報記憶手段に機器固有コードを追加して書き込み、続いて当該認証装置を書き込み禁止モードに設定させたあと、更新制御手段による地図データの更新を許可するようにしたこと、
を特徴とする請求項1記載のナビゲーション装置。
【請求項5】
現在位置と現在時刻のデータを検出する検出手段と、地図データを記憶した地図データ記憶手段と、地図画像を表示する表示手段と、現在位置周辺の地図データを用いて地図画像を描画し表示手段に表示させる地図表示制御手段と、地図データ提供メーカより提供される更新用の地図データが記録された地図データ記録媒体から記録データを読み出す記録媒体読み出し手段と、記録媒体読み出し手段を制御し地図データ記録媒体から更新用の地図データを読み出すとともに、地図データ記憶手段に書き込んで地図データを更新させる地図更新制御手段と、を備えたナビゲーション装置と、
更新用地図データの正規ユーザの認証に用いる認証コードと更新用地図データを識別するための更新用地図データ識別コードを記憶可能な第1の認証情報記憶手段を内蔵し、書き込み禁止モードの設定が可能で、ナビゲーション装置に後付けで接続される認証装置とから成り、
地図データ記録媒体に更新用地図データを識別するための前記更新用地図データ識別コードを記録しておくとともに、
認証装置の第1の認証情報記憶手段に、予め認証サービス機関により、更新用地図データを識別するための更新用地図データ識別コードを書き込んでおき、
ナビゲーション装置に、
更新用地図データの正規ユーザの認証に用いる認証コードを記憶可能な第2の認証情報記憶手段と、
記録媒体読み出し手段を制御して、該記録媒体読み出し手段にセットされている更新用地図データ記録媒体から更新用地図データ識別コードを読み出すとともに、外部に接続されている認証装置を制御して第1の認証情報記憶手段に書き込まれている更新用地図データ識別コードを読み出して照合する照合手段と、
照合手段で一致したとき、第2の認証情報記憶手段に認証コードが未登録の場合に、検出手段での検出データの全部または一部を含んだ所定の原データを元に更新用地図データの正規ユーザの認証に用いる認証コードを作成し、第2の認証情報記憶手段に登録するとともに、外部に接続されている認証装置が書き込み禁止モードでないことを条件に認証装置を制御して第1の認証情報記憶手段に今回作成した認証コードを書き込んで認証の準備を完了し、第2の認証情報記憶手段認証コードが既登録の場合には、外部に接続されている認証装置が書き込み禁止モードでなければ認証装置を制御して前記既登録の認証情報に含まれる認証コードを書き込んで認証の準備を完了し、認証装置が書き込み禁止モードであれば認証コードを書き込まずに認証準備を完了する認証情報登録手段と、
認証準備が完了後、自動又はユーザの指示に従い外部に接続されている認証装置を制御して第1の認証情報記憶手段に書き込まれている認証コードを読み出し、第2の認証情報記憶手段に登録された認証コードと同一か判別し、同一であれば認証成功とし、外部に接続されている認証装置を制御して、該認証装置が書き込み禁止モードでないことを条件に書き込み禁止モードに設定させるとともに、地図更新制御手段による地図データの更新を許可する認証手段と、
を設け、
地図更新制御手段は、認証手段で更新が許可された場合に、自動又はユーザの指示に従い地図データの更新を行うようにしたこと、
を特徴とするナビゲーション装置の地図更新システム。
【請求項6】
前記第2の認証情報記憶手段は、地図データ記憶手段の一部の記憶領域としたこと、
を特徴とする請求項5記載のナビゲーション装置。
【請求項7】
前記所定の原データは、検出手段で検出された現在時刻データの全部または一部を含むようにするか、現在位置データの全部または一部を含むようにするか、現在時刻データの全部または一部及び現在位置データの全部または一部を含むようにしたこと、
を特徴とする請求項5記載のナビゲーション装置の地図更新システム。
【請求項8】
ナビゲーション装置の機器固有コードを記憶した装置情報記憶手段を設け、
前記認証手段は、認証が成功したとき、外部に接続されている認証装置を制御して、該認証装置が書き込み禁止モードでないことを条件に第1の認証情報記憶手段に機器固有コードを追加して書き込み、続いて当該認証装置を書き込み禁止モードに設定させたあと、更新制御手段による地図データの更新を許可するようにしたこと、
を特徴とする請求項5記載のナビゲーション装置の地図更新システム。
【請求項9】
現在位置と現在時刻のデータを検出する検出手段と、予め地図データを記憶した大容量の地図データ記憶手段と、地図画像を表示する表示手段と、現在位置周辺の地図データを用いて地図画像を描画し表示手段に表示させる地図表示制御手段と、地図データ提供メーカより提供される更新用の地図データが記録された地図データ記録媒体から記録データを読み出す記録媒体読み出し手段と、記録媒体読み出し手段を制御し地図データ記録媒体から更新用の地図データを読み出すとともに、地図データ記憶手段に書き込んで地図データを更新させる地図更新制御手段と、を備えたナビゲーション装置において、
地図データ記録媒体に更新用地図データを識別するための更新用地図データ識別コードを記録しておくとともに、
地図データ記憶手段には、更新用地図データの正規ユーザの認証に用いる認証コードを記憶可能としておき、
更新用地図データの正規ユーザの認証に用いる認証コードを記憶可能な第1の認証情報記憶手段と、
記録媒体読み出し手段を制御して、該記録媒体読み出し手段にセットされている更新用地図データ記録媒体から更新用地図データ識別コードを読み出すとともに、外部に接続された認証装置を制御して認証情報記憶用の第2の認証情報記憶手段に予め認証サービス機関により書き込まれた更新用地図データ識別コードを読み出して照合する照合手段と、
照合手段で一致したとき、第1の認証情報記憶手段と地図データ記憶手段の両者に認証コードが未登録の場合は、検出手段での検出データの全部または一部を含んだ所定の原データを元に更新用地図データの正規ユーザの認証に用いる認証コードを作成し、第1の認証情報記憶手段と地図データ記憶手段に登録するとともに、外部に接続されている認証装置が書き込み禁止モードでないことを条件に認証装置を制御して第2の認証情報記憶手段に今回作成した認証コードを書き込んで認証の準備を完了し、第1の認証情報記憶手段と地図データ記憶手段の両方に認証コードが既登録であり、かつ同一の場合は、外部に接続されている認証装置が書き込み禁止でなければ認証装置を制御して、前記既登録の認証コードを第2の認証情報記憶手段に書き込むことで認証の準備を完了し、認証装置が書き込み禁止モードであれば認証コードを書き込むことなく認証の準備を完了し、第1の認証情報記憶手段と地図データ記憶手段の両方に認証コードが既登録であり、かつ同一でない場合は、認証準備不能とする認証情報登録手段と、
認証準備が完了後、自動又はユーザの指示に従い外部に接続されている認証装置を制御して第2の認証情報記憶手段に書き込まれている認証コードを読み出し、第1の認証情報記憶手段と地図データ記憶手段の両者に登録された認証コードと同一か判別し、同一であれば認証成功とし、外部に接続されている認証装置を制御して、該認証装置が書き込み禁止モードでないことを条件に書き込み禁止モードに設定させるとともに、地図更新制御手段による地図データの更新を許可する認証手段と、
を設け、
地図更新制御手段は、認証手段で更新が許可された場合に限り、自動又はユーザの指示に従い地図データの更新を行うようにしたこと、
を特徴とするナビゲーション装置。
【請求項10】
前記所定の原データは、検出手段で検出された現在時刻データの全部または一部を含むようにするか、現在位置データの全部または一部を含むようにするか、現在時刻データの全部または一部及び現在位置データの全部または一部を含むようにしたこと、
を特徴とする請求項9記載のナビゲーション装置。
【請求項11】
ナビゲーション装置の機器固有コードを記憶した装置情報記憶手段を設け、
前記認証手段は、認証が成功したとき、外部に接続されている認証装置を制御して、該認証装置が書き込み禁止モードでないことを条件に第1の認証情報記憶手段に機器固有コードを追加して書き込み、続いて当該認証装置を書き込み禁止モードに設定させたあと、更新制御手段による地図データの更新を許可するようにしたこと、
を特徴とする請求項9記載のナビゲーション装置。
【請求項12】
現在位置と現在時刻のデータを検出する検出手段と、地図データを記憶した地図データ記憶手段と、地図画像を表示する表示手段と、現在位置周辺の地図データを用いて地図画像を描画し表示手段に表示させる地図表示制御手段と、地図データ提供メーカより提供される更新用の地図データが記録された地図データ記録媒体から記録データを読み出す記録媒体読み出し手段と、地図データ更新の指示を受けて、記録媒体読み出し手段を制御し地図データ記録媒体から更新用の地図データを読み出すとともに、地図データ記憶手段に書き込んで地図データを更新させる地図更新制御手段と、を備えたナビゲーション装置と、
更新用地図データの正規ユーザの認証に用いる認証コードと更新用地図データを識別するための更新用地図データ識別コードが記憶可能な第1の認証情報記憶手段を内蔵し、書き込み禁止モードの設定が可能で、ナビゲーション装置に後付けで接続される認証装置とから成り、
地図データ記録媒体に更新用地図データを識別するための前記更新用地図データ識別コードを記録しておくとともに、
認証装置の第1の認証情報記憶手段に、予め認証サービス機関により、更新用地図データを識別するための更新用地図データ識別コードを書き込んでおき、
ナビゲーション装置は、
地図データ記憶手段に、更新用地図データの正規ユーザの認証に用いる認証コードを記憶可能としておくとともに、
更新用地図データの正規ユーザの認証に用いる認証コードを記憶可能な第2の認証情報記憶手段と、
記録媒体読み出し手段を制御して、該記録媒体読み出し手段にセットされている更新用地図データ記録媒体から更新用地図データ識別コードを読み出すとともに、外部に接続された認証装置を制御して第1の認証情報記憶手段に書き込まれている更新用地図データ識別コードを読み出して照合する照合手段と、
照合手段で一致したとき、第2の認証情報記憶手段と地図データ記憶手段の両者に認証コードが未登録の場合は、検出手段での検出データの全部または一部を含んだ所定の原データを元に更新用地図データの正規ユーザの認証に用いる認証コードを作成し、第2の認証情報記憶手段と地図データ記憶手段に登録するとともに、外部に接続されている認証装置が書き込み禁止モードでないことを条件に認証装置を制御して第1の認証情報記憶手段に今回作成した認証コードを書き込んで認証の準備を完了し、第2の認証情報記憶手段と地図データ記憶手段の両方に認証コードが既登録であり、かつ同一の場合は、外部に接続されている認証装置が書き込み禁止でなければ認証装置を制御して、前記既登録の認証情報に含まれる認証コードを第1の認証情報記憶手段に書き込むことで認証の準備を完了し、認証装置が書き込み禁止モードであれば認証コードを書き込むことなく認証の準備を完了し、第2の認証情報記憶手段と地図データ記憶手段の両方に認証コードが既登録であり、かつ同一でない場合は、認証準備不能とする認証情報登録手段と、
認証準備が完了後、自動又はユーザの指示に従い外部に接続された認証装置を制御して第1の認証情報記憶手段に書き込まれている認証コードを読み出し、第2の認証情報記憶手段と地図データ記憶手段に登録された認証コードと同一か判別し、同一であれば認証成功とし、外部に接続された認証装置を制御して該認証装置を書き込み禁止モードに設定させるとともに、地図更新制御手段による地図データの更新を許可する認証手段と、
を設け、
地図更新制御手段は、認証手段で更新が許可された場合に、自動又はユーザの指示に従い地図データの更新を行うようにしたこと、
を特徴とするナビゲーション装置の地図更新システム。
【請求項13】
前記所定の原データは、検出手段で検出された現在時刻データの全部または一部を含むようにするか、現在位置データの全部または一部を含むようにするか、現在時刻データの全部または一部及び現在位置データの全部または一部を含むようにしたこと、
を特徴とする請求項12記載のナビゲーション装置の地図更新システム。
【請求項14】
ナビゲーション装置の機器固有コードを記憶した装置情報記憶手段を設け、
前記認証手段は、認証が成功したとき、外部に接続されている認証装置を制御して、該認証装置が書き込み禁止モードでないことを条件に第1の認証情報記憶手段に機器固有コードを追加して書き込み、続いて当該認証装置を書き込み禁止モードに設定させたあと、更新制御手段による地図データの更新を許可するようにしたこと、
を特徴とする請求項12記載のナビゲーション装置の地図更新システム。
【請求項15】
現在位置と現在時刻のデータを検出する検出手段と、予め地図データを記憶した大容量の地図データ記憶手段と、地図画像を表示する表示手段と、現在位置周辺の地図データを用いて地図画像を描画し表示手段に表示させる地図表示制御手段と、地図データ提供メーカより提供される更新用の地図データが記録された地図データ記録媒体から記録データを読み出す記録媒体読み出し手段と、記録媒体読み出し手段を制御し地図データ記録媒体から更新用の地図データを読み出すとともに、地図データ記憶手段に書き込んで地図データを更新させる地図更新制御手段と、を備えたナビゲーション装置において、
地図データ記録媒体に更新用地図データを識別するための更新用地図データ識別コードを記録しておき、
更新用地図データの正規ユーザの認証に用いる認証コードと更新用地図データ識別コードを対にした認証情報を1又は複数個記憶可能な第1の認証情報記憶手段と、
記録媒体読み出し手段を制御して、該記録媒体読み出し手段にセットされている更新用地図データ記録媒体から更新用地図データ識別コードを読み出すとともに、外部に接続されている認証装置を制御して該認証装置に内蔵された認証情報記憶用の第2の認証情報記憶手段に予め認証サービス機関により書き込まれた更新用地図データ識別コードを読み出して照合する照合手段と、
照合手段で一致したとき、第1の認証情報記憶手段に今回の更新用地図データ識別コードを含む認証情報が未登録の場合に、検出手段での検出データの全部または一部を含んだ所定の原データを元に更新用地図データの正規ユーザの認証に用いる認証コードを作成し、今回の更新用地図データ識別コードと対にして認証情報とし、該認証情報を第1の認証情報記憶手段に登録するとともに、外部に接続されている認証装置が書き込み禁止モードでないことを条件に認証装置を制御して第2の認証情報記憶手段に今回作成した認証コードを書き込んで認証の準備を完了し、第1の認証情報記憶手段に今回の更新用地図データ識別コードを含む認証情報が既登録の場合には、外部に接続されている認証装置が書き込み禁止モードでなければ認証装置を制御して前記既登録の認証情報に含まれる認証コードを書き込んで認証の準備を完了し、認証装置が書き込み禁止モードであれば認証コードを書き込まずに認証準備を完了する認証情報登録手段と、
認証準備が完了後、自動又はユーザの指示に従い外部に接続されている認証装置を制御して第2の認証情報記憶手段に書き込まれている認証情報の少なくとも認証コードを読み出し、第1の認証情報記憶手段に今回の更新用地図データ識別コードと対にして登録された認証コードと同一か判別し、同一であれば認証成功とし、外部に接続されている認証装置を制御して、該認証装置が書き込み禁止モードでないことを条件に書き込み禁止モードに設定させるとともに、地図更新制御手段による地図データの更新を許可する認証手段と、
を設け、
地図更新制御手段は、認証手段で地図データの更新が許可されると、自動又はユーザの指示に従い地図データの更新を行うようにしたこと、
を特徴とするナビゲーション装置。
【請求項16】
前記第1の認証情報記憶手段は、地図データ記憶手段の一部の記憶領域としたこと、
を特徴とする請求項15記載のナビゲーション装置。
【請求項17】
前記所定の原データは、検出手段で検出された現在時刻データの全部または一部を含むようにするか、現在位置データの全部または一部を含むようにするか、現在時刻データの全部または一部及び現在位置データの全部または一部を含むようにしたこと、
を特徴とする請求項15記載のナビゲーション装置。
【請求項18】
ナビゲーション装置の機器固有コードを記憶した装置情報記憶手段を設け、
前記認証手段は、認証が成功したとき、外部に接続されている認証装置を制御して、該認証装置が書き込み禁止モードでないことを条件に第2の認証情報記憶手段に機器固有コードを追加して書き込み、続いて当該認証装置を書き込み禁止モードに設定させたあと、更新制御手段による地図データの更新を許可するようにしたこと、
を特徴とする請求項15記載のナビゲーション装置。
【請求項19】
現在位置と現在時刻のデータを検出する検出手段と、地図データを記憶した地図データ記憶手段と、地図画像を表示する表示手段と、現在位置周辺の地図データを用いて地図画像を描画し表示手段に表示させる地図表示制御手段と、地図データ提供メーカより提供される更新用の地図データが記録された地図データ記録媒体から記録データを読み出す記録媒体読み出し手段と、記録媒体読み出し手段を制御し地図データ記録媒体から更新用の地図データを読み出すとともに、地図データ記憶手段に書き込んで地図データを更新させる地図更新制御手段と、を備えたナビゲーション装置と、
更新用地図データの正規ユーザの認証に用いる認証コードと更新用地図データを識別するための更新用地図データ識別コードを対にした認証情報が記憶可能な第1の認証情報記憶手段を内蔵し、書き込み禁止モードの設定が可能で、ナビゲーション装置に後付けで接続される認証装置とから成り、
地図データ記録媒体に更新用地図データを識別するための前記更新用地図データ識別コードを記録しておくとともに、
認証装置の第1の認証情報記憶手段に、予め認証サービス機関により、更新用地図データを識別するための更新用地図データ識別コードを書き込んでおき、
ナビゲーション装置に、
更新用地図データの正規ユーザの認証に用いる認証コードと更新用地図データ識別コードを対にした認証情報を1又は複数個記憶可能な第2の認証情報記憶手段と、
記録媒体読み出し手段を制御して、該記録媒体読み出し手段にセットされている更新用地図データ記録媒体から更新用地図データ識別コードを読み出すとともに、外部に接続されている認証装置を制御して第1の認証情報記憶手段に書き込まれている更新用地図データ識別コードを読み出して照合する照合手段と、
照合手段で一致したとき、第2の認証情報記憶手段に今回の更新用地図データ識別コードを含む認証情報が未登録の場合に、検出手段での検出データの全部または一部を含んだ所定の原データを元に更新用地図データの正規ユーザの認証に用いる認証コードを作成し、今回の更新用地図データ識別コードと対にして認証情報とし、該認証情報を第2の認証情報記憶手段に登録するとともに、外部に接続されている認証装置が書き込み禁止モードでないことを条件に認証装置を制御して第1の認証情報記憶手段に今回作成した認証コードを書き込んで認証の準備を完了し、第2の認証情報記憶手段に今回の更新用地図データ識別コードを含む認証情報が既登録の場合には、外部に接続されている認証装置が書き込み禁止モードでなければ認証装置を制御して前記既登録の認証情報に含まれる認証コードを書き込んで認証の準備を完了し、認証装置が書き込み禁止モードであれば認証コードを書き込まずに認証準備を完了する認証情報登録手段と、
認証準備が完了後、自動又はユーザの指示に従い外部に接続されている認証装置を制御して第1の認証情報記憶手段に書き込まれている認証情報の少なくとも認証コードを読み出し、第2の認証情報記憶手段に今回の更新用地図データ識別コードと対にして登録された認証コードと同一か判別し、同一であれば認証成功とし、外部に接続されている認証装置を制御して、該認証装置が書き込み禁止モードでないことを条件に書き込み禁止モードに設定させるとともに、地図更新制御手段による地図データの更新を許可する認証手段と、
を設け、
地図更新制御手段は、認証手段で更新が許可された場合に、自動又はユーザの指示に従い地図データの更新を行うようにしたこと、
を特徴とするナビゲーション装置の地図更新システム。
【請求項20】
前記第2の認証情報記憶手段は、地図データ記憶手段の一部の記憶領域としたこと、
を特徴とする請求項19記載のナビゲーション装置。
【請求項21】
前記所定の原データは、検出手段で検出された現在時刻データの全部または一部を含むようにするか、現在位置データの全部または一部を含むようにするか、現在時刻データの全部または一部及び現在位置データの全部または一部を含むようにしたこと、
を特徴とする請求項19記載のナビゲーション装置の地図更新システム。
【請求項22】
ナビゲーション装置の機器固有コードを記憶した装置情報記憶手段を設け、
前記認証手段は、認証が成功したとき、外部に接続されている認証装置を制御して、該認証装置が書き込み禁止モードでないことを条件に第1の認証情報記憶手段に機器固有コードを追加して書き込み、続いて当該認証装置を書き込み禁止モードに設定させたあと、更新制御手段による地図データの更新を許可するようにしたこと、
を特徴とする請求項19記載のナビゲーション装置の地図更新システム。
【請求項23】
現在位置と現在時刻のデータを検出する検出手段と、予め地図データを記憶した大容量の地図データ記憶手段と、地図画像を表示する表示手段と、現在位置周辺の地図データを用いて地図画像を描画し表示手段に表示させる地図表示制御手段と、地図データ提供メーカより提供される更新用の地図データが記録された地図データ記録媒体から記録データを読み出す記録媒体読み出し手段と、記録媒体読み出し手段を制御し地図データ記録媒体から更新用の地図データを読み出すとともに、地図データ記憶手段に書き込んで地図データを更新させる地図更新制御手段と、を備えたナビゲーション装置において、
地図データ記録媒体に更新用地図データを識別するための更新用地図データ識別コードを記録しておくとともに、
地図データ記憶手段には、更新用地図データの正規ユーザの認証に用いる認証コードと更新用地図データ識別コードを対にした認証情報を1又は複数個記憶可能としておき、
更新用地図データの正規ユーザの認証に用いる認証コードと更新用地図データ識別コードを対にした認証情報を、地図データ記憶手段と同じ個数を記憶可能な第1の認証情報記憶手段と、
記録媒体読み出し手段を制御して、該記録媒体読み出し手段にセットされている更新用地図データ記録媒体から更新用地図データ識別コードを読み出すとともに、外部に接続された認証装置を制御して認証情報記憶用の第2の認証情報記憶手段に予め認証サービス機関により書き込まれた更新用地図データ識別コードを読み出して照合する照合手段と、
照合手段で一致したとき、第1の認証情報記憶手段と地図データ記憶手段の両者に今回の更新用地図データ識別コードを含む認証情報が未登録の場合は、検出手段での検出データの全部または一部を含んだ所定の原データを元に更新用地図データの正規ユーザの認証に用いる認証コードを作成し、今回の更新用地図データ識別コードと対にして認証情報とし、該認証情報を第1の認証情報記憶手段と地図データ記憶手段に登録するとともに、外部に接続されている認証装置が書き込み禁止モードでないことを条件に認証装置を制御して第2の認証情報記憶手段に今回作成した認証コードを書き込んで認証の準備を完了し、第1の認証情報記憶手段と地図データ記憶手段の両方に今回の更新用地図データ識別コードを含む認証情報が既登録であり、かつ同一の場合は、外部に接続されている認証装置が書き込み禁止でなければ認証装置を制御して、前記既登録の認証情報に含まれる認証コードを第2の認証情報記憶手段に書き込むことで認証の準備を完了し、認証装置が書き込み禁止モードであれば認証コードを書き込むことなく認証の準備を完了し、第1の認証情報記憶手段と地図データ記憶手段の両方に今回の更新用地図データ識別コードを含む認証情報が既登録であり、かつ同一でない場合は、認証準備不能とする認証情報登録手段と、
認証準備が完了後、自動又はユーザの指示に従い外部に接続されている認証装置を制御して第2の認証情報記憶手段に書き込まれている認証情報の少なくとも認証コードを読み出し、第1の認証情報記憶手段と地図データ記憶手段の両者に今回の更新用地図データ識別コードと対にして登録された認証コードと同一か判別し、同一であれば認証成功とし、外部に接続されている認証装置を制御して、該認証装置が書き込み禁止モードでないことを条件に書き込み禁止モードに設定させるとともに、地図更新制御手段による地図データの更新を許可する認証手段と、
を設け、
地図更新制御手段は、認証手段で更新が許可された場合に限り、自動又はユーザの指示に従い地図データの更新を行うようにしたこと、
を特徴とするナビゲーション装置。
【請求項24】
前記所定の原データは、検出手段で検出された現在時刻データの全部または一部を含むようにするか、現在位置データの全部または一部を含むようにするか、現在時刻データの全部または一部及び現在位置データの全部または一部を含むようにしたこと、
を特徴とする請求項23記載のナビゲーション装置。
【請求項25】
ナビゲーション装置の機器固有コードを記憶した装置情報記憶手段を設け、
前記認証手段は、認証が成功したとき、外部に接続されている認証装置を制御して、該認証装置が書き込み禁止モードでないことを条件に第1の認証情報記憶手段に機器固有コードを追加して書き込み、続いて当該認証装置を書き込み禁止モードに設定させたあと、更新制御手段による地図データの更新を許可するようにしたこと、
を特徴とする請求項23記載のナビゲーション装置。
【請求項26】
現在位置と現在時刻のデータを検出する検出手段と、地図データを記憶した地図データ記憶手段と、地図画像を表示する表示手段と、現在位置周辺の地図データを用いて地図画像を描画し表示手段に表示させる地図表示制御手段と、地図データ提供メーカより提供される更新用の地図データが記録された地図データ記録媒体から記録データを読み出す記録媒体読み出し手段と、地図データ更新の指示を受けて、記録媒体読み出し手段を制御し地図データ記録媒体から更新用の地図データを読み出すとともに、地図データ記憶手段に書き込んで地図データを更新させる地図更新制御手段と、を備えたナビゲーション装置と、
更新用地図データの正規ユーザの認証に用いる認証コードと更新用地図データを識別するための更新用地図データ識別コードを対にした認証情報が記憶可能な第1の認証情報記憶手段を内蔵し、書き込み禁止モードの設定が可能で、ナビゲーション装置に後付けで接続される認証装置とから成り、
地図データ記録媒体に更新用地図データを識別するための前記更新用地図データ識別コードを記録しておくとともに、
認証装置の第1の認証情報記憶手段に、予め認証サービス機関により、更新用地図データを識別するための更新用地図データ識別コードを書き込んでおき、
ナビゲーション装置は、
地図データ記憶手段に、更新用地図データの正規ユーザの認証に用いる認証コードと更新用地図データ識別コードを対にした認証情報を1又は複数個記憶可能としておくとともに、
更新用地図データの正規ユーザの認証に用いる認証コードと更新用地図データ識別コードを対にした認証情報を、地図データ記憶手段と同じ個数を記憶可能な第2の認証情報記憶手段と、
記録媒体読み出し手段を制御して、該記録媒体読み出し手段にセットされている更新用地図データ記録媒体から更新用地図データ識別コードを読み出すとともに、外部に接続された認証装置を制御して第1の認証情報記憶手段に書き込まれている更新用地図データ識別コードを読み出して照合する照合手段と、
照合手段で一致したとき、第2の認証情報記憶手段と地図データ記憶手段の両者に今回の更新用地図データ識別コードを含む認証情報が未登録の場合は、検出手段での検出データの全部または一部を含んだ所定の原データを元に更新用地図データの正規ユーザの認証に用いる認証コードを作成し、今回の更新用地図データ識別コードと対にして認証情報とし、該認証情報を第2の認証情報記憶手段と地図データ記憶手段に登録するとともに、外部に接続されている認証装置が書き込み禁止モードでないことを条件に認証装置を制御して第1の認証情報記憶手段に今回作成した認証コードを書き込んで認証の準備を完了し、第2の認証情報記憶手段と地図データ記憶手段の両方に今回の更新用地図データ識別コードを含む認証情報が既登録であり、かつ同一の場合は、外部に接続されている認証装置が書き込み禁止でなければ認証装置を制御して、前記既登録の認証情報に含まれる認証コードを第1の認証情報記憶手段に書き込むことで認証の準備を完了し、認証装置が書き込み禁止モードであれば認証コードを書き込むことなく認証の準備を完了し、第2の認証情報記憶手段と地図データ記憶手段の両方に今回の更新用地図データ識別コードを含む認証情報が既登録であり、かつ同一でない場合は、認証準備不能とする認証情報登録手段と、
認証準備が完了後、自動又はユーザの指示に従い外部に接続された認証装置を制御して第1の認証情報記憶手段に書き込まれている認証情報の少なくとも認証コードを読み出し、第2の認証情報記憶手段と地図データ記憶手段に今回の更新用地図データ識別コードと対にして登録された認証コードと同一か判別し、同一であれば認証成功とし、外部に接続された認証装置を制御して該認証装置を書き込み禁止モードに設定させるとともに、地図更新制御手段による地図データの更新を許可する認証手段と、
を設け、
地図更新制御手段は、認証手段で更新が許可された場合に、自動又はユーザの指示に従い地図データの更新を行うようにしたこと、
を特徴とするナビゲーション装置の地図更新システム。
【請求項27】
前記所定の原データは、検出手段で検出された現在時刻データの全部または一部を含むようにするか、現在位置データの全部または一部を含むようにするか、現在時刻データの全部または一部及び現在位置データの全部または一部を含むようにしたこと、
を特徴とする請求項26記載のナビゲーション装置の地図更新システム。
【請求項28】
ナビゲーション装置の機器固有コードを記憶した装置情報記憶手段を設け、
前記認証手段は、認証が成功したとき、外部に接続されている認証装置を制御して、該認証装置が書き込み禁止モードでないことを条件に第1の認証情報記憶手段に機器固有コードを追加して書き込み、続いて当該認証装置を書き込み禁止モードに設定させたあと、更新制御手段による地図データの更新を許可するようにしたこと、
を特徴とする請求項26記載のナビゲーション装置の地図更新システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2006−133541(P2006−133541A)
【公開日】平成18年5月25日(2006.5.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−323019(P2004−323019)
【出願日】平成16年11月5日(2004.11.5)
【出願人】(000003595)株式会社ケンウッド (1,981)
【Fターム(参考)】