バス通過報知システム
【課題】簡単な構成によって、どのバスが停留所を最後に通過したか又はどのバスが次に停留所に来るかを停留所で報知可能とする。
【解決手段】バス(1)に搭載され当該バス(1)の識別情報を無線送信する無線タグ(10)と、バス停留所標識(2)に設置され所定の受信エリアを有しバス(1)が受信エリアに入ったときに無線タグ(10)から識別情報を無線受信し当該バス(1)が通過した旨のメッセージを報知する報知装置(20)とを具備する。
【効果】利用者が少ないためバスの運転間隔が長く且つ経営コストを抑制しなければならない地域バス・システムで有用である。
【解決手段】バス(1)に搭載され当該バス(1)の識別情報を無線送信する無線タグ(10)と、バス停留所標識(2)に設置され所定の受信エリアを有しバス(1)が受信エリアに入ったときに無線タグ(10)から識別情報を無線受信し当該バス(1)が通過した旨のメッセージを報知する報知装置(20)とを具備する。
【効果】利用者が少ないためバスの運転間隔が長く且つ経営コストを抑制しなければならない地域バス・システムで有用である。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バス通過報知システムに関し、さらに詳しくは、簡単な構成によって、どのバスが停留所を最後に通過したか又はどのバスが次に停留所に来るかを停留所で報知可能としたバス通過報知システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、定期運行されるバスに無線送受信機を搭載し、バスの停留所にも無線送受信機を設置し、停留所を通過したバスと停留所とが無線交信し、停留所を通過したバスを特定し、そのバスが通過したことを報知するシステムが知られている(例えば、特許文献1、特許文献2参照。)。
【特許文献1】特開平8−161694号公報
【特許文献2】特開2002−109688号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記従来のシステムでは、バスに無線送受信機を搭載すると共に停留所にも無線送受信機を設置する必要があるため、構成が複雑になり、実施コストが掛かる問題点がある。
そこで、本発明の目的は、簡単な構成によって、どのバスが停留所を最後に通過したか又はどのバスが次に停留所に来るかを停留所で報知可能としたバス通過報知システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
第1の観点では、本発明は、定期運行されるバスに搭載され当該バスの識別情報を無線送信する無線タグと、バスの停留所に設置され所定の受信エリアを有し前記無線タグを搭載したバスが前記受信エリアに入ったときに前記無線タグから前記識別情報を無線受信し当該バスが通過した旨のメッセージを報知する報知装置とを具備したことを特徴とするバス通過報知システムを提供する。
上記第1の観点によるバス通過報知システムでは、バスから停留所へバスの識別情報を送信するので、どのバスが停留所を最後に通過したかが判る。従って、どのバスが停留所を最後に通過したか又はどのバスが次に停留所に来るかを停留所で報知可能となる。そして、バスには無線送信機を搭載し、停留所には無線受信機を設置すれば足るため、構成が簡単になり、実施コストを低減することが出来る。
【0005】
第2の観点では、本発明は、前記第1の観点によるバス通過報知システムにおいて、前記識別情報は路線識別データおよび始発時刻データを含み、前記報知装置は前記路線識別データおよび前記始発時刻データを基にそれらに対応する発車予定時刻を検索し、該発車予定時刻のバスが通過した旨のメッセージおよび前記発車予定時刻の次の発車予定時刻のバスが次に来る旨のメッセージの少なくとも一方のメッセージを報知することを特徴とするバス通過報知システムを提供する。
上記構成において「始発時刻データ」とは、車庫から定期運行に出発する予定時刻または車庫から定期運行に出発した実際時刻のデータをいう。
上記第2の観点によるバス通過報知システムでは、路線識別データおよび始発時刻データによりバスを識別することが出来る。
【0006】
第3の観点では、本発明は、前記第2の観点によるバス通過報知システムにおいて、前記識別情報は時間表識別データを含み、前記報知装置は前記路線識別データおよび前記始発時刻データおよび前記時間表データを基にそれらに対応する発車予定時刻を検索し、該発車予定時刻のバスが通過した旨のメッセージおよび前記発車予定時刻の次の発車予定時刻のバスが次に来る旨のメッセージの少なくとも一方のメッセージを報知することを特徴とするバス通過報知システムを提供する。
上記構成において「時間表識別データ」とは、複数の時間表を使い分けている場合にそれらを識別するためのデータをいう。
上記第3の観点によるバス通過報知システムでは、例えば月〜金と土日で異なる時間表を使う場合やお盆の期間だけ特別の時間表を使うような場合に対応することが出来る。
【0007】
第4の観点では、本発明は、前記第2の観点によるバス通過報知システムにおいて、前記報知装置は前記発車予定時刻のバスの実際通過時刻および前記発車予定時刻と前記実際通過時刻の差の少なくとも一方を報知することを特徴とするバス通過報知システムを提供する。
上記第4の観点によるバス通過報知システムでは、バスの運行状態(時刻表通りか、遅れているか、進んでいるか)を報知することが出来る。
【0008】
第5の観点では、本発明は、前記第4の観点によるバス通過報知システムにおいて、前記識別情報は現在時刻を含み、前記報知装置は前記現在時刻から前記実際通過時刻を得ることを特徴とするバス通過報知システムを提供する。
各停留所の報知装置がそれぞれ時計を持つと、それらの時計を正確に合わせるための管理の負担が増えるが、上記第5の観点によるバス通過報知システムでは、報知装置が時計を持つ必要がなくなるため、管理が容易になる。
【発明の効果】
【0009】
本発明のバス通過報知システムによれば、どのバスが停留所を最後に通過したか又はどのバスが次に停留所に来るかを停留所で報知可能となる。そして、構成が簡単になり、実施コストを低減することが出来る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、図に示す実施の形態により本発明をさらに詳細に説明する。なお、これにより本発明が限定されるものではない。
【実施例1】
【0011】
図1は、バス通過報知システム100を示す平面図である。
バス通過報知システム100は、定期運行されるバス1に搭載される無線タグ10と、バス停留所標識2に設置される報知装置20とを具備してなる。
【0012】
図2は、実施例1に係る無線タグ10の構成を示すブロック図である。
無線タグ10は、マイクロコンピュータ11と、外部の管理装置(図示省略)から路線識別データ,始発時刻データおよび時間表識別データをマイクロコンピュータ11にセットするためのコネクタ12と、現在時刻,路線識別データ,始発時刻データおよび時間表識別データを無線送信するための送信部13と、時計14とを具備している。
送信部13は、例えば半径5m程度の送信エリア(電波強度が半減するエリア)を有している。
時間表識別データは、次のバスに使うべき時刻表を指すデータとする。例えば、休日の前日に当たる平日の最終バスに搭載された無線タグ10から無線送信する時間表識別データは「休日用時刻表」を指すデータであり、平日の前日に当たる休日の最終バスに搭載された無線タグ10から無線送信する時間表識別データは「平日用時刻表」を指すデータである。
【0013】
図3は、実施例1に係る無線タグ10の動作を示すフロー図である。
ステップS1では、前回の送信から所定の送信周期(例えば1秒)以上経過するまで待ち、経過したらステップS2へ進む。
ステップS2では、現在時刻,路線識別データ,始発時刻データおよび時間表識別データを無線送信する。
ステップS3では、送信休止状態にする。そして、ステップS1に戻る。
【0014】
図4は、実施例1に係る報知装置20の構成を示すブロック図である。
報知装置20は、マイクロコンピュータ21と、外部の管理装置(図示省略)から停留所データ(図5のSD)をマイクロコンピュータ21にセットするためのコネクタ22と、現在時刻,路線識別データ,始発時刻データおよび時刻表識別データを無線受信するための受信部23と、メッセージを表示するための表示部24と、太陽電池で充電される電池25と、マイクロコンピュータ21にスタートを指示されてから一定時間経過までスイッチをオフにすると共にスイッチを介してマイクロコンピュータ21などに電池25から給電するタイマー26とを具備している。
受信部23は、バス停留所標識2から例えば半径5m程度の受信エリア(受信感度が半減するエリア)を有している。
【0015】
図5は、実施例1に係る停留所データSDを示す概念図である。
停留所データSDは、報知装置20が設置されるバス停留所標識2を通過するバスの路線識別データと、平日用時刻表の始発時刻データおよび当該停留所における発車予定時刻と、休日用時刻表の始発時刻データおよび当該停留所における発車予定時刻のリストである。
【0016】
図6は、実施例1に係る報知装置20の動作を示すフロー図である。
この動作は、マイクロコンピュータ21への通電により起動される。
【0017】
ステップR1では、最新に無線受信した時刻表識別データが指す時刻表において一日の最初に停留所を通過するバスの発車予定時刻を停留所データSDから取り出し、図7に示すように、次に来るバスを報知するメッセージとして表示器24に表示する。そして、ステップR3へ進む。
【0018】
ステップR3では、現在時刻,路線識別データ,始発時刻データおよび時刻表識別データを無線受信するまで待機し、無線受信したらステップR4へ進む。
ステップR4では、前回無線受信した時刻表識別データが指す時刻表において、今回無線受信した路線識別データおよび始発時刻データに対応する発車予定時刻を、停留所データSDで検索する。
ステップR6では、図8に示すように、無線受信した路線識別データおよび始発時刻データに対応する発車予定時刻のバスの次の発車予定時刻のバスが次に来るメッセージおよび無線受信した路線識別データおよび始発時刻データに対応する発車予定時刻のバスが最後に無線受信した現在時刻に通過したメッセージを表示器24に表示する。
ステップR7では、無線受信した路線識別データおよび始発時刻データに対応する発車予定時刻のバスが停留所データSDの最終バスかチェックし、最終バスでなければステップR3に戻り、最終バスならステップR8へ進む。
【0019】
ステップR8では、最終バスの発車予定時刻から次に停留所を通過するバスの発車予定時刻までの時間より例えば1時間短い時間が経過するまでスイッチをオフするようにタイマー27をセットする。そして、処理を終了する。
【0020】
実施例1のバス通過報知システム100によれば次の効果が得られる。
(1)バス1がバス停留所標識2の近傍を通過する時、無線タグ10から無線送信されている現在時刻,路線識別データおよび始発時刻データを報知装置20が無線受信し、どのバスが通過したか特定する。これにより、どのバスが停留所を最後に通過したか又はどのバスが次に停留所に来るかを停留所で報知可能となる。
(2)バス1がバス停留所標識2の近傍を通過する時、無線タグ10から無線送信されている時刻表識別データを報知装置20が無線受信し、時刻表を切り換える。これにより、例えば平日用時刻表と休日用時刻表を切り換えることが出来る。
(3)バス1に搭載する無線タグ10は無線送信機能を有し、停留所に設置する報知装置は無線受信機能を有すれば足るため、構成が簡単になり、実施コストを低減することが出来る。
(4)バス1の運行状態(時刻表通りか、遅れているか、進んでいるか)を停留所で報知可能になる。
(5)各停留所の報知装置20がそれぞれ時計を持つと、それらの時計を正確に合わせるための管理の負担が増えるが、実施例1のバス通過報知システム100では、報知装置20が時計を持つ必要がないため、管理が容易になる。
(6)タイマー26により電池25の消耗を抑制できる。
【実施例2】
【0021】
図9は、実施例2に係る無線タグ10の構成を示すブロック図である。
無線タグ10は、マイクロコンピュータ11と、外部の管理装置(図示省略)から路線識別データ,始発時刻データおよび時間表識別データをマイクロコンピュータ11にセットするためのコネクタ12と、路線識別データ,始発時刻データおよび時間表識別データを無線送信するための送信部13とを具備している。
送信部13は、例えば半径5m程度の送信エリア(電波強度が半減するエリア)を有している。
時間表識別データは、次のバスに使うべき時刻表を指すデータとする。例えば、休日の前日に当たる平日の最終バスに搭載された無線タグ10から無線送信する時間表識別データは「休日用時刻表」を指すデータであり、平日の前日に当たる休日の最終バスに搭載された無線タグ10から無線送信する時間表識別データは「平日用時刻表」を指すデータである。
【0022】
図10は、実施例2に係る無線タグ10の動作を示すフロー図である。
ステップS1では、前回の送信から所定の送信周期(例えば1秒)以上経過するまで待ち、経過したらステップS2へ進む。
ステップS2では、路線識別データ,始発時刻データおよび時刻表識別データを無線送信する。
ステップS3では、送信休止状態にする。そして、ステップS1に戻る。
【0023】
図11は、実施例2に係る報知装置20の構成を示すブロック図である。
報知装置20は、マイクロコンピュータ21と、外部の管理装置(図示省略)から停留所データ(図5のSD)をマイクロコンピュータ21にセットするためのコネクタ22と、路線識別データ,始発時刻データおよび時刻表識別データを無線受信するための受信部23と、メッセージを表示するための表示部24と、太陽電池で充電される電池25と、マイクロコンピュータ21にスタートを指示されてから一定時間経過までスイッチをオフにすると共にスイッチを介してマイクロコンピュータ21などに電池25から給電するタイマー26と、時計27とを具備している。
受信部23は、バス停留所標識2から例えば半径5m程度の受信エリア(受信感度が半減するエリア)を有している。
【0024】
図12は、実施例2に係る報知装置20の動作を示すフロー図である。
この動作は、マイクロコンピュータ21への通電により起動される。
【0025】
ステップR1では、最新に無線受信した時刻表識別データが指す時刻表において一日の最初に停留所を通過するバスの発車予定時刻を停留所データSDから取り出し、図7に示すように、次に来るバスを報知するメッセージとして表示器24に表示する。そして、ステップR3へ進む。
【0026】
ステップR2では、図13に示すように現在時刻を表示する。
ステップR3では、路線識別データ,始発時刻データおよび時刻表識別データを無線受信するまで待機し、無線受信したらステップR4へ進む。
ステップR4では、前回無線受信した時刻表識別データが指す時刻表において、今回無線受信した路線識別データおよび始発時刻データに対応する発車予定時刻を、停留所データSDで検索する。
ステップR6では、図13に示すように、無線受信した路線識別データおよび始発時刻データに対応する発車予定時刻のバスの次の発車予定時刻のバスが次に来るメッセージおよび無線受信した路線識別データおよび始発時刻データに対応する発車予定時刻のバスが最後に無線受信した現在時刻に通過したメッセージを表示器24に表示する。
ステップR7では、無線受信した路線識別データおよび始発時刻データに対応する発車予定時刻のバスが停留所データSDの最終バスかチェックし、最終バスでなければステップR2に戻り、最終バスならステップR8へ進む。
【0027】
ステップR8では、最終バスの発車予定時刻から次に停留所を通過するバスの発車予定時刻までの時間より例えば1時間短い時間が経過するまでスイッチをオフするようにタイマー27をセットする。そして、処理を終了する。
【0028】
実施例2のバス通過報知システム100によれば次の効果が得られる。
(1)バス1がバス停留所標識2の近傍を通過する時、無線タグ10から無線送信されている路線識別データおよび始発時刻データを報知装置20が無線受信し、どのバスが通過したか特定する。これにより、どのバスが停留所を最後に通過したか又はどのバスが次に停留所に来るかを停留所で報知可能となる。
(2)バス1がバス停留所標識2の近傍を通過する時、無線タグ10から無線送信されている時刻表識別データを報知装置20が無線受信し、時刻表を切り換える。これにより、例えば平日用時刻表と休日用時刻表を切り換えることが出来る。
(3)バス1に搭載する無線タグ10は無線送信機能を有し、停留所に設置する報知装置は無線受信機能を有すれば足るため、構成が簡単になり、実施コストを低減することが出来る。
(4)バス1の運行状態(時刻表通りか、遅れているか、進んでいるか)を停留所で報知可能になる。
(5)各停留所の報知装置20がそれぞれ時計を持ち、現在時刻を表示器24に表示している。このため、利用者は、自分の腕時計の時刻と表示器24に表示された現在時刻とを比較することにより、報知装置20が正しく働いているかチェックでき、信頼性を高められる。
(6)タイマー26により電池25の消耗を抑制できる。
【産業上の利用可能性】
【0029】
本発明のバス通過報知システムは、利用者が少ないためバスの運転間隔が長く且つ経営コストを抑制しなければならない地域バス・システムに利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明に係るバス通過報知システムを示す概念図である。
【図2】実施例1に係る無線タグの構成ブロック図である。
【図3】実施例1に係る無線タグの動作を示すフロー図である。
【図4】実施例1に係る報知装置の構成ブロック図である。
【図5】実施例1に係る停留所データSDを示す概念図である。
【図6】実施例1に係る報知装置の動作を示すフロー図である。
【図7】表示器での表示例を示す概念図である。
【図8】実施例1に係る表示器での表示例を示す概念図である。
【図9】実施例2に係る無線タグの構成ブロック図である。
【図10】実施例2に係る無線タグの動作を示すフロー図である。
【図11】実施例2に係る報知装置の構成ブロック図である。
【図12】実施例2に係る報知装置の動作を示すフロー図である。
【図13】実施例2に係る表示器での表示例を示す概念図である。
【符号の説明】
【0031】
1 バス
2 バス停留所標識
3 時刻表
10 無線タグ
13 送信部
20 報知装置
23 受信部
24 表示器
100 バス通過報知システム
【技術分野】
【0001】
本発明は、バス通過報知システムに関し、さらに詳しくは、簡単な構成によって、どのバスが停留所を最後に通過したか又はどのバスが次に停留所に来るかを停留所で報知可能としたバス通過報知システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、定期運行されるバスに無線送受信機を搭載し、バスの停留所にも無線送受信機を設置し、停留所を通過したバスと停留所とが無線交信し、停留所を通過したバスを特定し、そのバスが通過したことを報知するシステムが知られている(例えば、特許文献1、特許文献2参照。)。
【特許文献1】特開平8−161694号公報
【特許文献2】特開2002−109688号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記従来のシステムでは、バスに無線送受信機を搭載すると共に停留所にも無線送受信機を設置する必要があるため、構成が複雑になり、実施コストが掛かる問題点がある。
そこで、本発明の目的は、簡単な構成によって、どのバスが停留所を最後に通過したか又はどのバスが次に停留所に来るかを停留所で報知可能としたバス通過報知システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
第1の観点では、本発明は、定期運行されるバスに搭載され当該バスの識別情報を無線送信する無線タグと、バスの停留所に設置され所定の受信エリアを有し前記無線タグを搭載したバスが前記受信エリアに入ったときに前記無線タグから前記識別情報を無線受信し当該バスが通過した旨のメッセージを報知する報知装置とを具備したことを特徴とするバス通過報知システムを提供する。
上記第1の観点によるバス通過報知システムでは、バスから停留所へバスの識別情報を送信するので、どのバスが停留所を最後に通過したかが判る。従って、どのバスが停留所を最後に通過したか又はどのバスが次に停留所に来るかを停留所で報知可能となる。そして、バスには無線送信機を搭載し、停留所には無線受信機を設置すれば足るため、構成が簡単になり、実施コストを低減することが出来る。
【0005】
第2の観点では、本発明は、前記第1の観点によるバス通過報知システムにおいて、前記識別情報は路線識別データおよび始発時刻データを含み、前記報知装置は前記路線識別データおよび前記始発時刻データを基にそれらに対応する発車予定時刻を検索し、該発車予定時刻のバスが通過した旨のメッセージおよび前記発車予定時刻の次の発車予定時刻のバスが次に来る旨のメッセージの少なくとも一方のメッセージを報知することを特徴とするバス通過報知システムを提供する。
上記構成において「始発時刻データ」とは、車庫から定期運行に出発する予定時刻または車庫から定期運行に出発した実際時刻のデータをいう。
上記第2の観点によるバス通過報知システムでは、路線識別データおよび始発時刻データによりバスを識別することが出来る。
【0006】
第3の観点では、本発明は、前記第2の観点によるバス通過報知システムにおいて、前記識別情報は時間表識別データを含み、前記報知装置は前記路線識別データおよび前記始発時刻データおよび前記時間表データを基にそれらに対応する発車予定時刻を検索し、該発車予定時刻のバスが通過した旨のメッセージおよび前記発車予定時刻の次の発車予定時刻のバスが次に来る旨のメッセージの少なくとも一方のメッセージを報知することを特徴とするバス通過報知システムを提供する。
上記構成において「時間表識別データ」とは、複数の時間表を使い分けている場合にそれらを識別するためのデータをいう。
上記第3の観点によるバス通過報知システムでは、例えば月〜金と土日で異なる時間表を使う場合やお盆の期間だけ特別の時間表を使うような場合に対応することが出来る。
【0007】
第4の観点では、本発明は、前記第2の観点によるバス通過報知システムにおいて、前記報知装置は前記発車予定時刻のバスの実際通過時刻および前記発車予定時刻と前記実際通過時刻の差の少なくとも一方を報知することを特徴とするバス通過報知システムを提供する。
上記第4の観点によるバス通過報知システムでは、バスの運行状態(時刻表通りか、遅れているか、進んでいるか)を報知することが出来る。
【0008】
第5の観点では、本発明は、前記第4の観点によるバス通過報知システムにおいて、前記識別情報は現在時刻を含み、前記報知装置は前記現在時刻から前記実際通過時刻を得ることを特徴とするバス通過報知システムを提供する。
各停留所の報知装置がそれぞれ時計を持つと、それらの時計を正確に合わせるための管理の負担が増えるが、上記第5の観点によるバス通過報知システムでは、報知装置が時計を持つ必要がなくなるため、管理が容易になる。
【発明の効果】
【0009】
本発明のバス通過報知システムによれば、どのバスが停留所を最後に通過したか又はどのバスが次に停留所に来るかを停留所で報知可能となる。そして、構成が簡単になり、実施コストを低減することが出来る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、図に示す実施の形態により本発明をさらに詳細に説明する。なお、これにより本発明が限定されるものではない。
【実施例1】
【0011】
図1は、バス通過報知システム100を示す平面図である。
バス通過報知システム100は、定期運行されるバス1に搭載される無線タグ10と、バス停留所標識2に設置される報知装置20とを具備してなる。
【0012】
図2は、実施例1に係る無線タグ10の構成を示すブロック図である。
無線タグ10は、マイクロコンピュータ11と、外部の管理装置(図示省略)から路線識別データ,始発時刻データおよび時間表識別データをマイクロコンピュータ11にセットするためのコネクタ12と、現在時刻,路線識別データ,始発時刻データおよび時間表識別データを無線送信するための送信部13と、時計14とを具備している。
送信部13は、例えば半径5m程度の送信エリア(電波強度が半減するエリア)を有している。
時間表識別データは、次のバスに使うべき時刻表を指すデータとする。例えば、休日の前日に当たる平日の最終バスに搭載された無線タグ10から無線送信する時間表識別データは「休日用時刻表」を指すデータであり、平日の前日に当たる休日の最終バスに搭載された無線タグ10から無線送信する時間表識別データは「平日用時刻表」を指すデータである。
【0013】
図3は、実施例1に係る無線タグ10の動作を示すフロー図である。
ステップS1では、前回の送信から所定の送信周期(例えば1秒)以上経過するまで待ち、経過したらステップS2へ進む。
ステップS2では、現在時刻,路線識別データ,始発時刻データおよび時間表識別データを無線送信する。
ステップS3では、送信休止状態にする。そして、ステップS1に戻る。
【0014】
図4は、実施例1に係る報知装置20の構成を示すブロック図である。
報知装置20は、マイクロコンピュータ21と、外部の管理装置(図示省略)から停留所データ(図5のSD)をマイクロコンピュータ21にセットするためのコネクタ22と、現在時刻,路線識別データ,始発時刻データおよび時刻表識別データを無線受信するための受信部23と、メッセージを表示するための表示部24と、太陽電池で充電される電池25と、マイクロコンピュータ21にスタートを指示されてから一定時間経過までスイッチをオフにすると共にスイッチを介してマイクロコンピュータ21などに電池25から給電するタイマー26とを具備している。
受信部23は、バス停留所標識2から例えば半径5m程度の受信エリア(受信感度が半減するエリア)を有している。
【0015】
図5は、実施例1に係る停留所データSDを示す概念図である。
停留所データSDは、報知装置20が設置されるバス停留所標識2を通過するバスの路線識別データと、平日用時刻表の始発時刻データおよび当該停留所における発車予定時刻と、休日用時刻表の始発時刻データおよび当該停留所における発車予定時刻のリストである。
【0016】
図6は、実施例1に係る報知装置20の動作を示すフロー図である。
この動作は、マイクロコンピュータ21への通電により起動される。
【0017】
ステップR1では、最新に無線受信した時刻表識別データが指す時刻表において一日の最初に停留所を通過するバスの発車予定時刻を停留所データSDから取り出し、図7に示すように、次に来るバスを報知するメッセージとして表示器24に表示する。そして、ステップR3へ進む。
【0018】
ステップR3では、現在時刻,路線識別データ,始発時刻データおよび時刻表識別データを無線受信するまで待機し、無線受信したらステップR4へ進む。
ステップR4では、前回無線受信した時刻表識別データが指す時刻表において、今回無線受信した路線識別データおよび始発時刻データに対応する発車予定時刻を、停留所データSDで検索する。
ステップR6では、図8に示すように、無線受信した路線識別データおよび始発時刻データに対応する発車予定時刻のバスの次の発車予定時刻のバスが次に来るメッセージおよび無線受信した路線識別データおよび始発時刻データに対応する発車予定時刻のバスが最後に無線受信した現在時刻に通過したメッセージを表示器24に表示する。
ステップR7では、無線受信した路線識別データおよび始発時刻データに対応する発車予定時刻のバスが停留所データSDの最終バスかチェックし、最終バスでなければステップR3に戻り、最終バスならステップR8へ進む。
【0019】
ステップR8では、最終バスの発車予定時刻から次に停留所を通過するバスの発車予定時刻までの時間より例えば1時間短い時間が経過するまでスイッチをオフするようにタイマー27をセットする。そして、処理を終了する。
【0020】
実施例1のバス通過報知システム100によれば次の効果が得られる。
(1)バス1がバス停留所標識2の近傍を通過する時、無線タグ10から無線送信されている現在時刻,路線識別データおよび始発時刻データを報知装置20が無線受信し、どのバスが通過したか特定する。これにより、どのバスが停留所を最後に通過したか又はどのバスが次に停留所に来るかを停留所で報知可能となる。
(2)バス1がバス停留所標識2の近傍を通過する時、無線タグ10から無線送信されている時刻表識別データを報知装置20が無線受信し、時刻表を切り換える。これにより、例えば平日用時刻表と休日用時刻表を切り換えることが出来る。
(3)バス1に搭載する無線タグ10は無線送信機能を有し、停留所に設置する報知装置は無線受信機能を有すれば足るため、構成が簡単になり、実施コストを低減することが出来る。
(4)バス1の運行状態(時刻表通りか、遅れているか、進んでいるか)を停留所で報知可能になる。
(5)各停留所の報知装置20がそれぞれ時計を持つと、それらの時計を正確に合わせるための管理の負担が増えるが、実施例1のバス通過報知システム100では、報知装置20が時計を持つ必要がないため、管理が容易になる。
(6)タイマー26により電池25の消耗を抑制できる。
【実施例2】
【0021】
図9は、実施例2に係る無線タグ10の構成を示すブロック図である。
無線タグ10は、マイクロコンピュータ11と、外部の管理装置(図示省略)から路線識別データ,始発時刻データおよび時間表識別データをマイクロコンピュータ11にセットするためのコネクタ12と、路線識別データ,始発時刻データおよび時間表識別データを無線送信するための送信部13とを具備している。
送信部13は、例えば半径5m程度の送信エリア(電波強度が半減するエリア)を有している。
時間表識別データは、次のバスに使うべき時刻表を指すデータとする。例えば、休日の前日に当たる平日の最終バスに搭載された無線タグ10から無線送信する時間表識別データは「休日用時刻表」を指すデータであり、平日の前日に当たる休日の最終バスに搭載された無線タグ10から無線送信する時間表識別データは「平日用時刻表」を指すデータである。
【0022】
図10は、実施例2に係る無線タグ10の動作を示すフロー図である。
ステップS1では、前回の送信から所定の送信周期(例えば1秒)以上経過するまで待ち、経過したらステップS2へ進む。
ステップS2では、路線識別データ,始発時刻データおよび時刻表識別データを無線送信する。
ステップS3では、送信休止状態にする。そして、ステップS1に戻る。
【0023】
図11は、実施例2に係る報知装置20の構成を示すブロック図である。
報知装置20は、マイクロコンピュータ21と、外部の管理装置(図示省略)から停留所データ(図5のSD)をマイクロコンピュータ21にセットするためのコネクタ22と、路線識別データ,始発時刻データおよび時刻表識別データを無線受信するための受信部23と、メッセージを表示するための表示部24と、太陽電池で充電される電池25と、マイクロコンピュータ21にスタートを指示されてから一定時間経過までスイッチをオフにすると共にスイッチを介してマイクロコンピュータ21などに電池25から給電するタイマー26と、時計27とを具備している。
受信部23は、バス停留所標識2から例えば半径5m程度の受信エリア(受信感度が半減するエリア)を有している。
【0024】
図12は、実施例2に係る報知装置20の動作を示すフロー図である。
この動作は、マイクロコンピュータ21への通電により起動される。
【0025】
ステップR1では、最新に無線受信した時刻表識別データが指す時刻表において一日の最初に停留所を通過するバスの発車予定時刻を停留所データSDから取り出し、図7に示すように、次に来るバスを報知するメッセージとして表示器24に表示する。そして、ステップR3へ進む。
【0026】
ステップR2では、図13に示すように現在時刻を表示する。
ステップR3では、路線識別データ,始発時刻データおよび時刻表識別データを無線受信するまで待機し、無線受信したらステップR4へ進む。
ステップR4では、前回無線受信した時刻表識別データが指す時刻表において、今回無線受信した路線識別データおよび始発時刻データに対応する発車予定時刻を、停留所データSDで検索する。
ステップR6では、図13に示すように、無線受信した路線識別データおよび始発時刻データに対応する発車予定時刻のバスの次の発車予定時刻のバスが次に来るメッセージおよび無線受信した路線識別データおよび始発時刻データに対応する発車予定時刻のバスが最後に無線受信した現在時刻に通過したメッセージを表示器24に表示する。
ステップR7では、無線受信した路線識別データおよび始発時刻データに対応する発車予定時刻のバスが停留所データSDの最終バスかチェックし、最終バスでなければステップR2に戻り、最終バスならステップR8へ進む。
【0027】
ステップR8では、最終バスの発車予定時刻から次に停留所を通過するバスの発車予定時刻までの時間より例えば1時間短い時間が経過するまでスイッチをオフするようにタイマー27をセットする。そして、処理を終了する。
【0028】
実施例2のバス通過報知システム100によれば次の効果が得られる。
(1)バス1がバス停留所標識2の近傍を通過する時、無線タグ10から無線送信されている路線識別データおよび始発時刻データを報知装置20が無線受信し、どのバスが通過したか特定する。これにより、どのバスが停留所を最後に通過したか又はどのバスが次に停留所に来るかを停留所で報知可能となる。
(2)バス1がバス停留所標識2の近傍を通過する時、無線タグ10から無線送信されている時刻表識別データを報知装置20が無線受信し、時刻表を切り換える。これにより、例えば平日用時刻表と休日用時刻表を切り換えることが出来る。
(3)バス1に搭載する無線タグ10は無線送信機能を有し、停留所に設置する報知装置は無線受信機能を有すれば足るため、構成が簡単になり、実施コストを低減することが出来る。
(4)バス1の運行状態(時刻表通りか、遅れているか、進んでいるか)を停留所で報知可能になる。
(5)各停留所の報知装置20がそれぞれ時計を持ち、現在時刻を表示器24に表示している。このため、利用者は、自分の腕時計の時刻と表示器24に表示された現在時刻とを比較することにより、報知装置20が正しく働いているかチェックでき、信頼性を高められる。
(6)タイマー26により電池25の消耗を抑制できる。
【産業上の利用可能性】
【0029】
本発明のバス通過報知システムは、利用者が少ないためバスの運転間隔が長く且つ経営コストを抑制しなければならない地域バス・システムに利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明に係るバス通過報知システムを示す概念図である。
【図2】実施例1に係る無線タグの構成ブロック図である。
【図3】実施例1に係る無線タグの動作を示すフロー図である。
【図4】実施例1に係る報知装置の構成ブロック図である。
【図5】実施例1に係る停留所データSDを示す概念図である。
【図6】実施例1に係る報知装置の動作を示すフロー図である。
【図7】表示器での表示例を示す概念図である。
【図8】実施例1に係る表示器での表示例を示す概念図である。
【図9】実施例2に係る無線タグの構成ブロック図である。
【図10】実施例2に係る無線タグの動作を示すフロー図である。
【図11】実施例2に係る報知装置の構成ブロック図である。
【図12】実施例2に係る報知装置の動作を示すフロー図である。
【図13】実施例2に係る表示器での表示例を示す概念図である。
【符号の説明】
【0031】
1 バス
2 バス停留所標識
3 時刻表
10 無線タグ
13 送信部
20 報知装置
23 受信部
24 表示器
100 バス通過報知システム
【特許請求の範囲】
【請求項1】
定期運行されるバスに搭載され当該バスの識別情報を無線送信する無線タグと、バスの停留所に設置され所定の受信エリアを有し前記無線タグを搭載したバスが前記受信エリアに入ったときに前記無線タグから前記識別情報を無線受信し当該バスが通過した旨のメッセージを報知する報知装置とを具備したことを特徴とするバス通過報知システム。
【請求項2】
請求項1に記載のバス通過報知システムにおいて、前記識別情報は路線識別データおよび始発時刻データを含み、前記報知装置は前記路線識別データおよび前記始発時刻データを基にそれらに対応する発車予定時刻を検索し、該発車予定時刻のバスが通過した旨のメッセージおよび前記発車予定時刻の次の発車予定時刻のバスが次に来る旨のメッセージの少なくとも一方のメッセージを報知することを特徴とするバス通過報知システム。
【請求項3】
請求項2に記載のバス通過報知システムにおいて、前記識別情報は時間表識別データを含み、前記報知装置は前記路線識別データおよび前記始発時刻データおよび前記時間表データを基にそれらに対応する発車予定時刻を検索し、該発車予定時刻のバスが通過した旨のメッセージおよび前記発車予定時刻の次の発車予定時刻のバスが次に来る旨のメッセージの少なくとも一方のメッセージを報知することを特徴とするバス通過報知システム。
【請求項4】
請求項2または請求項3に記載のバス通過報知システムにおいて、前記報知装置は前記発車予定時刻のバスの実際通過時刻および前記発車予定時刻と前記実際通過時刻の差の少なくとも一方を報知することを特徴とするバス通過報知システム。
【請求項5】
請求項4に記載のバス通過報知システムにおいて、前記識別情報は現在時刻を含み、前記報知装置は前記現在時刻から前記実際通過時刻を得ることを特徴とするバス通過報知システム。
【請求項1】
定期運行されるバスに搭載され当該バスの識別情報を無線送信する無線タグと、バスの停留所に設置され所定の受信エリアを有し前記無線タグを搭載したバスが前記受信エリアに入ったときに前記無線タグから前記識別情報を無線受信し当該バスが通過した旨のメッセージを報知する報知装置とを具備したことを特徴とするバス通過報知システム。
【請求項2】
請求項1に記載のバス通過報知システムにおいて、前記識別情報は路線識別データおよび始発時刻データを含み、前記報知装置は前記路線識別データおよび前記始発時刻データを基にそれらに対応する発車予定時刻を検索し、該発車予定時刻のバスが通過した旨のメッセージおよび前記発車予定時刻の次の発車予定時刻のバスが次に来る旨のメッセージの少なくとも一方のメッセージを報知することを特徴とするバス通過報知システム。
【請求項3】
請求項2に記載のバス通過報知システムにおいて、前記識別情報は時間表識別データを含み、前記報知装置は前記路線識別データおよび前記始発時刻データおよび前記時間表データを基にそれらに対応する発車予定時刻を検索し、該発車予定時刻のバスが通過した旨のメッセージおよび前記発車予定時刻の次の発車予定時刻のバスが次に来る旨のメッセージの少なくとも一方のメッセージを報知することを特徴とするバス通過報知システム。
【請求項4】
請求項2または請求項3に記載のバス通過報知システムにおいて、前記報知装置は前記発車予定時刻のバスの実際通過時刻および前記発車予定時刻と前記実際通過時刻の差の少なくとも一方を報知することを特徴とするバス通過報知システム。
【請求項5】
請求項4に記載のバス通過報知システムにおいて、前記識別情報は現在時刻を含み、前記報知装置は前記現在時刻から前記実際通過時刻を得ることを特徴とするバス通過報知システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2009−37504(P2009−37504A)
【公開日】平成21年2月19日(2009.2.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−202525(P2007−202525)
【出願日】平成19年8月3日(2007.8.3)
【出願人】(000003414)東京特殊電線株式会社 (173)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年2月19日(2009.2.19)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年8月3日(2007.8.3)
【出願人】(000003414)東京特殊電線株式会社 (173)
【Fターム(参考)】
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