説明

バックライト点灯回路、および液晶テレビジョン

【課題】発振時に起こるオーバーシュートを抑制することが可能なバックライト点灯回路、および上記バックライト点灯回路を使用した液晶テレビジョンの提供を目的とする。
【解決手段】本液晶テレビジョン100は、受信したテレビジョン放送を基にバックライト点灯回路10からの光を液晶ディスプレイ50で透過させて映像を表示する。バックライト点灯回路10は、電源回路60から供給された電源電圧、及びゲートドライブバイアス回路14によりインバータ回路のトランジスタQ1,Q2を発振させて高周波電圧を生成し、バックライト13を点灯させる。電源回路60はゲートドライブバイアス回路14に電源電圧を供給した後インバータ回路11に入力電源を供給する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バックライトを点灯させるバックライト点灯回路、および上記バックライト点灯回路を使用した液晶テレビジョンに関するものである。
【背景技術】
【0002】
図5に示すように、バックライト点灯回路1は、マイクロコンピュータ7が点灯開始信号を出力すると、電源回路5がインバータ回路3及びゲートドライブバイアス回路4に電源電圧を供給する。このとき、インバータ回路3、及びゲートドライブバイアス回路4とは電源回路5から同じタイミングで電源電圧の供給を受ける。次に、ゲートドライブバイアス回路4がトランジスタQ1,Q2を交互に発振させることで、インバータ回路3に印加された電源電圧の極性を変化させる。そして、トランスWは、印加された電源電圧を高周波電圧に昇圧してバックライト2を点灯する。また、ゲートドライブバイアス回路4は異常検出回路6と接続している。異常検出回路6がバックライト点灯回路1の異常を検出した場合は、ゲートドライブバイアス回路4にトランジスタQ1,Q2の発振を停止させ、バックライト2の点灯を停止する。
【0003】
図6は、対になったトランジスタQ1、Q2の発振を示す図である。図6では、グランドを基準としたトランジスタQ1,Q2が交互に発振する様子を示している。トランジスタQ1,Q2はT1で発振を開始すると、時間T2でトランジスタQ1,Q2はオーバーシュート状態に達し、時間T3以後安定状態となる。バックライト点灯回路は、トランジスタQ1,Q2のオーバーシュートに耐えられるよう素子の耐圧を設計している。耐圧が高い素子は当然高くコストをアップさせる原因となっていた。また、耐圧の高い素子を使用した場合、熱損失が大きかった。さらには、オーバーシュートにより生じるインラッシュ電流によりノイズを発生させる原因となっていた。
【0004】
停電復旧時に、トランジスタQ1,Q2のゲートにバイアス電流が急激に流れるのを防止し、トランジスタQ1,Q2の発振を安定させる技術が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
さらに、交流電源を全波整流する全波整流回路と、交流電源を半波整流する半波整流回路とを設け、全波整流回路の出力をトランジスタの電源とし、半波整流回路の出力をトランジスタ駆動用電源とすることで、熱損失を低減させる技術が開示されている(例えば、特許文献2参照。)。
【特許文献1】特開2006ー100128
【特許文献2】特開平4−183278
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述した特許文献1の技術は、停電時復旧時にトランジスタのゲートに急激に電流を供給しないようにするものであるため、発振開始時に起こるオーバーシュートを抑制するものではない。
【0007】
また、特許文献2の技術は、熱損失を抑制するものであるため、同様に発振開始時に起こるオーバーシュートを抑制するものではない。
【0008】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、発振時に起こるオーバーシュートを抑制することが可能なバックライト点灯回路、および上記バックライト点灯回路を使用した液晶テレビジョンの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明の請求項1にかかる発明では、電源回路から供給された電源電圧を対になったトランジスタの発振により高周波電圧に変換するインバータ回路と、前記高周波電圧により点灯を行なうバックライトと、前記電源回路から供給された電源電圧を所定時間を掛けて平滑化して、前記トランジスタのゲートに出力することで前記トランジスタを発振可能状態にするトランジスタ発振回路とを有するバックライト点灯回路において、前記インバータ回路への電源電圧の供給より先に、前記トランジスタ発振回路に前記トランジスタを発振可能状態にさせる電源電圧順次供給回路とを有する構成としてある。
【0010】
つまり、オーバーシュート制御回路は、トランジスタを発振可能状態にした後、インバータ回路に電源電圧を供給させる。トランジスタのオーバーシュートの電圧値は、トランジスタに印加された電源電圧に比例する。そのため、トランジスタの発振可能状態を、電源電圧より先にすることで、トランジスタに印加される電源電圧の値を下げオーバーシュート時の電圧値を下げる。これにより、インバータ回路を構成する素子の耐圧値を下げてコストを下げることができる。また、オーバーシュートにより起こるラッシュ電流を抑制し素子の損失及びノイズを防止することができる。
【0011】
また、本発明では、前記電源回路は、前記インバータ回路へ電源電圧を供給する系統と、前記トランジスタ発振回路へ電源電圧を供給する系統とを別々に備える構成としてある。
つまり、電源回路が、電源電圧をインバータ回路とトランジスタ発振回路とに別々に供給することにより、電源電圧順次供給回路の制御を簡易にする。
【0012】
また、本発明では、本バックライト点灯回路は、マイクロコンピュータを用いて駆動を制御される構成とされ、前記マイクロコンピュータは、前記トランジスタ発振回路に代えて前記トランジスタのゲートに信号を出力することで該トランジスタを発振可能状態とする構成としてある。
つまり、マイクロコンピュータからの信号によりトランジスタは発振可能状態とされるため、トランジスタを発振可能状態にする制御を行い易くすることができる。
【0013】
また、上記課題を解決するために、本発明では、所要のテレビジョン放送信号を受信するチューナモジュールと、前記チューナモジュールが受信したテレビジョン放送信号に基づく映像を、光を透過させて表示する液晶ディスプレイと、電源回路から供給された電源電圧を対になったトランジスタの発振により高周波電圧に変換する自励式インバータ回路と、前記高周波電圧により点灯を行なうバックライトと、前記電源回路から供給された電源電圧を所定時間を掛けて平滑化して、前記トランジスタのゲートに出力することで前記トランジスタを発振可能状態にするトランジスタ発振回路とを備えるバックライト点灯回路とを有する液晶テレビジョンにおいて、前記電源回路は、前記自励式インバータ回路へ電源電圧を供給する系統と、前記トランジスタ発振回路へ電源電圧を供給する系統とを別々に備え、前記自励式インバータ回路への電源電圧の供給より先に、前記トランジスタ発振回路に前記トランジスタを発振可能状態にさせ、前記トランジスタの発振開始の際に印加される電源電圧の値を下げた構成としてある。
【発明の効果】
【0014】
以上説明したように本発明によれば、発振時に起こるオーバーシュートを抑制することができ、素子のコストを下げるとともに、素子損失の抑制並びにノイズの発生を抑制できる。
また請求項2にかかる発明によれば、電源電圧の供給制御を行い易くすることが可能となる。
そして請求項3にかかる発明によれば、制御を行い易くすることが可能となる。
さらに請求項4のような、より具体的な構成において、上述した請求項1または請求項2の各発明と同様の作用を奏することはいうまでもない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、下記の順序に従って本発明の実施形態を説明する。
(1)液晶テレビジョンの構成
(2)バックライト点灯回路の構成
(3)バックライト点灯回路の作用・効果
(4)各種変形例
(5)まとめ
【0016】
(1)液晶テレビジョンの構成
本液晶テレビジョンは、受信したテレビジョン放送を基にバックライト点灯回路からの光を液晶ディスプレイで透過させて映像を表示する。バックライト点灯回路は、電源回路から供給された電源電圧、及びゲートドライブバイアス回路(トランジスタ発振回路)によりインバータ回路のトランジスタを発振させて高周波電圧を生成し、バックライトを点灯させる。電源回路(電源電圧順次供給回路)はゲートドライブバイアス回路に電源電圧を供給した後、インバータ回路に入力電源を供給することで、トランジスタの発振時に起こるオーバーシュートを低減する。
【0017】
液晶テレビジョンは、受信したテレビジョン放送を基にバックライト点灯回路からの光を光液晶ディスプレイで透過させて映像を表示する。図1に示すように、本液晶テレビジョン100は、受像機90とリモコン装置80とから構成される。受像機90は、チューナモジュール20と、ディジタル回路30と、音声出力部40と、液晶ディスプレイ50と、電源回路60と、受像機90の駆動を制御するマイクロコンピュータ70と、バックライト点灯回路10とを備えている。チューナモジュール20は、アンテナ200が受信したテレビジョン放送信号をリモコン装置80の選局に基づいて検波する。また、チューナモジュール20は、検波したテレビジョン放送信号から映像信号と音声信号とを取り出し、ディジタル回路30に出力する。ディジタル回路30は、映像信号と音声信号とに所定の信号処理を施し、映像信号を液晶ディスプレイ50に出力し、音声信号を音声出力部40に出力する。液晶ディスプレイ50は、バックライト点灯回路10から照射された光の透過率を変化させて映像を表示する。バックライト点灯回路10は電源回路60から供給された電源電圧により点灯する。
【0018】
(2)バックライト点灯回路の構成
バックライト点灯回路は、自励式のインバータ回路が発生した高周波電圧でバックライトを点灯させる。図2に示すように、バックライト点灯回路10は、自励発振式のインバータ回路11、トランス12、バックライト13、インバータ回路11の発振を開始させるゲートドライブバイアス回路14、および異常検出回路15とから構成されている。また、電源回路60はマイクロコンピュータ70と接続しており、マイクロコンピュータ70から点灯開始信号が出力されると、電源回路60はインバータ回路に電源電圧を供給する。これによりインバータ回路11は、バックライト13の点灯させる。また、異常検出回路15がバックライト13の異常を検出した場合は、ゲートドライブバイアス回路14にインバータ回路11の発振を停止させて、バックライト13の点灯を停止する。
【0019】
インバータ回路11は、プッシュプル接続されたトランジスタQ1,Q2と、トランス12の1次側に並列に接続された共振コンデンサC1とを備えている。トランス12は、1次巻線W1、帰還巻線WFおよび2次巻線W2とを備える。1次巻線W1の中間タップはチョークコイルL1を介して入力端子INに接続されている。2次巻線W2は、バラストコンデンサC2が接続されている。バックライト13は冷陰極管で構成され、2次巻線W2と接続されている。
【0020】
ゲートドライブバイアス回路14は、トランジスタQ1,Q2のゲートに安定的にゲートドライブ信号を供給する。図3に示すように、ゲートドライブバイアス回路14は、電源回路60から供給された電源電圧を一定時間を掛けて平滑コンデンサC3,C4で平滑化してゲートドライブ信号を生成し、インバータ回路11のトランジスタQ1,Q2に供給する。これにより、電源回路60から供給された電源電圧が不安定となった場合でも安定的にゲートドライブ信号を供給することができる。また、ゲートドライブバイアス回路14は、スイッチ素子SW1,SW2を用いて異常検出回路15と接続している。このため、異常検出回路15から異常検出信号がスイッチ素子SW1,SW2に出力されると、スイッチ素子SW1,SW2は平滑コンデンサC3,C4の逐電電荷をグランドに放出する。これにより、ゲートドライブバイアス回路14は、トランジスタQ1,Q2へのゲート信号の供給を停止して、インバータ回路11の発振を停止させる。
【0021】
電源回路60は、ゲートドライブバイアス回路14に電源電圧を供給した後、インバータ回路に入力電源を供給する。電源回路60は、商用電源から供給された交流電圧を整流した後、分圧によってインバータ回路11とゲートドライブバイアス回路14とに別々の系統で電源を供給する。さらに、電源回路60は、インバータ回路11より先にゲートドライブバイアス回路14に電源を供給する。本実施の形態では、電源回路60内のワイヤーロジックを用いて、主電源が供給されるとともにゲートドライブバイアス回路14に電源電圧を供給する構成としてある。また、マイクロコンピュータ70から点灯開始信号が入力された際、インバータ回路11に電源電圧を供給する構成としてある。
【0022】
(3)バックライト点灯回路の作用・効果
バックライト点灯回路10の動作は以下の通りである。まず、電源回路60に主電源が供給されると、電源回路60はゲートドライブバイアス回路14に半波整流された電源電圧を供給する。ゲートドライブバイアス回路14は、平滑コンデンサC3,C4の逐電容量に合わせてゲートドライブ信号をトランジスタQ1,Q2に供給する。これによりトランジスタQ1,Q2とは発振可能状態になる。次に、マイクロコンピュータ70から点灯開始信号が出力されると、電源回路60はインバータ回路11の入力端子INに半波整流された入力電圧を供給する。インバータ回路11は、帰還巻線WFからの電流及びゲートドライブバイアス回路14からのゲートドライブ信号によりトランジスタQ1,Q2とを発振させて2次巻線W2に高周波電圧を発生させる。
【0023】
図4(a)は、本バックライト点灯回路における、点灯開始信号、トランジスタQ1,Q2に印加される電源電圧の値、及びインバータ回路11に印加される入力電圧の各値の推移を示す。また、図4(b)は、電源回路60からインバータ回路11とゲートドライブバイアス回路14とに同タイミングで電源電圧が供給された場合の各値の推移を示す。図4(a)に示すように、主電源が電源回路60に供給されると、時間T0で電源回路60からゲートドライブバイアス回路14に電源電圧が供給される。これにより、ゲートドライブバイアス回路14は、トランジスタQ1,Q2のゲートにデートドライブ信号を出力し始める。次に、時間T1でマイクロコンピュータ70から点灯開始信号が入力されると、電源回路60は電源電圧をインバータ回路11に供給し始める。これにより、インバータ回路11は、ゲートに出力されたゲートドライブ信号がしきい値を超えた時間T2で、コレクタ/エミッタ間を導通させて発振を開始する。このとき、トランジスタQ1,Q2に印加された電圧値は飽和に達する前である。図4(b)ではトランジスタQ1,Q2のゲートに印加された電圧がしきい値を越える時間T2では、入力電圧の値は飽和状態に達しており、図4(a)におけるT2に対して高い電圧値となる。
【0024】
本発明に係るバックライト点灯回路10は、インバータ回路11に電源電圧が供給される前より先に、ゲートドライブ信号をトランジスタQ1,Q2に供給することで、インバータ回路11に供給された電源電圧が飽和電圧になる前に発振を開始させる。オーバーシュート時の電圧値は、発振開始時にトランジスタQ1,Q2に印加される電源電圧の値に比例する。そのため、発振開始時にトランジスタQ1,Q2に印加される電圧値を下げることができる。これにより、インバータ回路11を構成する各素子の耐圧を下げてコストを低くすることができる。また、素子の耐圧を低くすることで素子の許容損失を下げることができ、回路全体での熱損失を抑えることができる。さらには、オーバーシュートにより発生するインラッシュ電流を低減することができ、ノイズを低減することができる。
【0025】
(4)各種変形例
本バックライト点灯回路、および上記バックライト点灯回路を使用した液晶テレビジョンは様々な変形例が存在する。
その一例として、トランジスタQ1,Q2のゲートに出力するゲートドライブ信号をマイクロコンピュータ70から出力してもよい。つまり、トランジスタQ1,Q2のゲートに出力されるデートドライブ信号は、発振開始前はマイクロコンピュータ70から出力し、発振開始後はゲートドライブバイアス回路14から出力するものであってもよい。これにより、ゲートドライブ信号をトランジスタQ1,Q2に供給するタイミングをマイクロコンピュータ側で調整することが可能となり、調整を簡易に行うことができる。また、電源回路60が、インバータ回路11及びゲートドライブバイアス回路に同じタイミングで電源電圧を供給する場合でも、オーバーシュートを抑制することができる。このため、電源回路60の出力系統を2つに分ける必要がなく、電源回路の構成を簡単にすることができる。
【0026】
(5)まとめ
本液晶テレビジョン100は、受信したテレビジョン放送を基にバックライト点灯回路10からの光を液晶ディスプレイ50で透過させて映像を表示する。バックライト点灯回路10は、電源回路60から供給された電源電圧、及びゲートドライブバイアス回路14によりインバータ回路のトランジスタQ1,Q2を発振させて高周波電圧を生成し、バックライト13を点灯させる。電源回路60はゲートドライブバイアス回路14に電源電圧を供給した後インバータ回路11に入力電源を供給することで、トランジスタQ1,Q2の発振時に起こるオーバーシュートを低減する。
【0027】
なお、本発明は上記実施例に限られるものでないことは言うまでもない。当業者であれば言うまでもないことであるが、
・上記実施例の中で開示した相互に置換可能な部材および構成等を適宜その組み合わせを変更して適用すること
・上記実施例の中で開示されていないが、公知技術であって上記実施例の中で開示した部材および構成等と相互に置換可能な部材および構成等を適宜置換し、またその組み合わせを変更して適用すること
・上記実施例の中で開示されていないが、公知技術等に基づいて当業者が上記実施例の中で開示した部材および構成等の代用として想定し得る部材および構成等と適宜置換し、またその組み合わせを変更して適用すること
は本発明の一実施例として開示されるものである。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】一例としての液晶テレビジョンのブロック構成図である。
【図2】一例としてのバックライト点灯回路を示す図である。
【図3】一例としてのゲートドライブバイアス回路を示す図である。
【図4】一例としての本バックライト点灯回路のタイミングチャートである。
【図5】一例としての従来のバックライト点灯回路を示す図である。
【図6】一例としての発振開始時における従来のインバータ回路の波形図である。
【符号の説明】
【0029】
10…バックライト点灯回路、11…インバータ回路、12…トランス、13…バックライト、14…ゲートドライブバイアス回路、15…異常検出回路、60…電源回路、70…マイクロコンピュータ、80…リモコン装置、90…受像機、100…液晶テレビジョン、C1…共振コンデンサ、C2…バラストコンデンサ、C3,C4…平滑コンデンサ、IN…入力端子、L1…チョークコイル、Q1,Q2…トランジスタ、SW1,SW2…スイッチ素子



【特許請求の範囲】
【請求項1】
電源回路から供給された電源電圧を対になったトランジスタの発振により高周波電圧に変換するインバータ回路と、
前記高周波電圧により点灯を行なうバックライトと、
前記電源回路から供給された電源電圧を所定時間を掛けて平滑化して、前記トランジスタのゲートに出力することで前記トランジスタを発振可能状態にするトランジスタ発振回路とを有するバックライト点灯回路において、
前記インバータ回路への電源電圧の供給より先に、前記トランジスタ発振回路に前記トランジスタを発振可能状態にさせる電源電圧順次供給回路とを有することを特徴とするバックライト点灯回路。
【請求項2】
前記電源回路は、前記インバータ回路へ電源電圧を供給する系統と、前記トランジスタ発振回路へ電源電圧を供給する系統とを別々に備えることを特徴とする請求項1に記載のバックライト点灯回路。
【請求項3】
本バックライト点灯回路は、マイクロコンピュータを用いて駆動を制御される構成とされ、
前記マイクロコンピュータは、前記トランジスタ発振回路に代えて前記トランジスタのゲートに信号を出力することで該トランジスタを発振可能状態とすることを特徴とする請求項1に記載のバックライト点灯回路。
【請求項4】
所要のテレビジョン放送信号を受信するチューナモジュールと、
前記チューナモジュールが受信したテレビジョン放送信号に基づく映像を、光を透過させて表示する液晶ディスプレイと、
電源回路から供給された電源電圧を対になったトランジスタの発振により高周波電圧に変換する自励式インバータ回路と、前記高周波電圧により点灯を行なうバックライトと、前記電源回路から供給された電源電圧を所定時間を掛けて平滑化して、前記トランジスタのゲートに出力することで前記トランジスタを発振可能状態にするトランジスタ発振回路とを備えるバックライト点灯回路とを有する液晶テレビジョンにおいて、
前記電源回路は、前記自励式インバータ回路へ電源電圧を供給する系統と、前記トランジスタ発振回路へ電源電圧を供給する系統とを別々に備え、
前記自励式インバータ回路への電源電圧の供給より先に、前記トランジスタ発振回路に前記トランジスタを発振可能状態にさせ、前記トランジスタの発振開始の際に印加される電源電圧の値を下げたことを特徴とする液晶テレビジョン。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−262816(P2008−262816A)
【公開日】平成20年10月30日(2008.10.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−104986(P2007−104986)
【出願日】平成19年4月12日(2007.4.12)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】