説明

パターン形成方法、感活性光線性又は感放射線性樹脂組成物、レジスト膜、電子デバイスの製造方法及び電子デバイス

【課題】ラインウィズスラフネス等のラフネス性能、局所的なパターン寸法の均一性、露光ラチチュード及びドライエッチング耐性に優れ、かつ露光により形成されるパターン部の膜厚低下、いわゆる膜べりを抑制するパターン形成方法、それに用いられる感活性光線性又は感放射線性樹脂組成物、レジスト膜、電子デバイスの製造方法及び電子デバイスを提供する。
【解決手段】(ア)下記一般式(I)で表される繰り返し単位(a)、及び酸の作用により分解してアルコール性水酸基を生じる基と多環の脂環式炭化水素基とを有する繰り返し単位(b)を有する樹脂(P)並びに活性光線又は放射線の照射により酸を発生する化合物(B)を含有する感活性光線性又は感放射線性樹脂組成物によって膜を形成する工程、(イ)該膜を露光する工程、及び(ウ)有機溶剤を含む現像液を用いて現像してネガ型のパターンを形成する工程を含む、パターン形成方法。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
(ア)下記一般式(I)で表される繰り返し単位(a)、及び酸の作用により分解してアルコール性水酸基を生じる基と多環の脂環式炭化水素基とを有する繰り返し単位(b)を有する樹脂(P)並びに活性光線又は放射線の照射により酸を発生する化合物(B)を含有する感活性光線性又は感放射線性樹脂組成物によって膜を形成する工程、
(イ)該膜を露光する工程、及び
(ウ)有機溶剤を含む現像液を用いて現像してネガ型のパターンを形成する工程
を含む、パターン形成方法。
【化1】

上記一般式(I)中、Rは、水素原子又はメチル基を表す。
、R及びRは、各々独立に、直鎖状又は分岐状のアルキル基を表す。
【請求項2】
前記樹脂(P)が、前記繰り返し単位(a)及び前記繰り返し単位(b)を、それらの合計量として、樹脂(P)中の全繰り返し単位に対して60モル%以上含有する樹脂である、請求項1に記載のパターン形成方法。
【請求項3】
前記R、R及びRについての直鎖状又は分岐状のアルキル基が炭素数1〜4のアルキル基である、請求項1又は2に記載のパターン形成方法。
【請求項4】
前記繰り返し単位(b)における酸の作用により分解してアルコール性水酸基を生じる前記基が下記一般式(OR−1)〜(OR−9)からなる群より選択される少なくとも1つにより表される基である、請求項1〜3のいずれか1項に記載のパターン形成方法。
【化2】

【化3】

上記一般式(OR−1)中、
Rxは、各々独立に、水素原子又は1価の有機基を表す。Rxは、互いに結合して、環を形成していてもよい。
Rxは、1価の有機基を表す。RxとRxとは、互いに結合して、環を形成していてもよい。
上記一般式(OR−2)中、
Rxは、各々独立に、1価の有機基を表す。Rxは、互いに結合して、環を形成していてもよい。
上記一般式(OR−3)中、
Rxは、水素原子又は1価の有機基を表す。
Rxは、各々独立に、1価の有機基を表す。Rxは、互いに結合して、環を形成していてもよい。RxとRxとは、互いに結合して、環を形成していてもよい。
上記一般式(OR−4)中、
Rxは、各々独立に、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、アルケニル基、又はアルキニル基を表す。2つのRxは、互いに結合して、環を形成していてもよい。但し、3つの前記Rxのうち1つ又は2つが水素原子である場合は、残りの前記Rxのうち少なくとも1つは、アリール基、アルケニル基、又はアルキニル基を表す。
上記一般式(OR−5)中、
Rxは、各々独立に、水素原子又は1価の有機基を表す。Rxは、互いに結合して、環を形成していてもよい。
上記一般式(OR−6)中、
Rxは、各々独立に、水素原子又は1価の有機基を表す。Rxは、互いに結合して、環を形成していてもよい。
上記一般式(OR−7)中、
Rxは、1価の有機基を表す。
上記一般式(OR−8)中、
Rx10は、各々独立に、1価の有機基を表す。Rx10は、互いに結合して、環を形成していてもよい。
上記一般式(OR−9)中、
Rx11は、各々独立に、1価の有機基を表す。Rx11は、互いに結合して、環を形成していてもよい。
上記一般式(OR−5)〜(OR−9)中、*は、樹脂の主鎖又は側鎖に連結する結合手を表す。
【請求項5】
前記繰り返し単位(b)が、下記一般式(IV−1)又は(IV−2)で表される繰り返し単位である、請求項1〜4のいずれか1項に記載のパターン形成方法。
【化4】

上記一般式(IV−1)及び(IV−2)中、
01及びR02は、各々独立に、水素原子又はメチル基を表す。
11は、(n1+1)価の多環の脂環式炭化水素基を表す。
12は、(n2+1)価の多環の脂環式炭化水素基を表す。
及びAは、各々独立に、単結合又はアルキレン基を表す。
Rx’は、水素原子、アルキル基又はシクロアルキル基を表す。
Rx’は、各々独立に、アルキル基又はシクロアルキル基を表す。Rxは互いに結合して、環を形成していても良い。また、Rx’とRx’とは互いに結合して、環を形成していても良い。
Rx’は、各々独立に、水素原子、アルキル基又はシクロアルキル基を表す。Rx’は、互いに結合して、環を形成していてもよい。
Rx’は、アルキル基又はシクロアルキル基を表す。Rx’とRx’とは、互いに結合して、環を形成していてもよい。
n1及びn2は、各々独立に、1〜3の整数を表す。
n1が2又は3のとき、複数のA、複数のRx’及び複数のRx’は、各々独立に、互いに同じであっても異なっていてもよい。
n2が2又は3のとき、複数のA、複数のRx’及び複数のRx’は、各々独立に、互いに同じであっても異なっていてもよい。
【請求項6】
前記化合物(B)が下記一般式(II)又は(III)で表される有機酸を発生する化合物である、請求項1〜5のいずれか1項に記載のパターン形成方法。
【化5】

上記一般式中、
Xfは、各々独立に、フッ素原子、又は、少なくとも1つのフッ素原子で置換されたアルキル基を表す。
及びRは、各々独立に、水素原子、フッ素原子、又は、アルキル基を表す。
Lは、各々独立に、2価の連結基を表す。
Cyは、環状の有機基を表す。
Rfは、フッ素原子を含んだ基である。
xは、1〜20の整数を表す。
yは、0〜10の整数を表す。
zは、0〜10の整数を表す。
【請求項7】
前記感活性光線性又は感放射線性樹脂組成物が、活性光線又は放射線の照射により塩基性が低下する、塩基性化合物又はアンモニウム塩化合物(C)を更に含有する、請求項1〜6のいずれか1項に記載のパターン形成方法。
【請求項8】
前記感活性光線性又は感放射線性樹脂組成物が、フッ素原子及び珪素原子の少なくともいずれかを有する疎水性樹脂を更に含有する、請求項1〜7のいずれか1項に記載のパターン形成方法。
【請求項9】
前記現像液が、ケトン系溶剤、エステル系溶剤、アルコール系溶剤、アミド系溶剤及びエーテル系溶剤からなる群より選択される少なくとも1種類の有機溶剤を含有する現像液である、請求項1〜8のいずれか1項に記載のパターン形成方法。
【請求項10】
更に、(エ)有機溶剤を含有するリンス液を用いて洗浄する工程を含む、請求項1〜9のいずれか1項に記載のパターン形成方法。
【請求項11】
請求項1〜10のいずれか1項に記載のパターン形成方法に供せられる感活性光線性又は感放射線性樹脂組成物。
【請求項12】
請求項11に記載の感活性光線性又は感放射線性樹脂組成物により形成されるレジスト膜。
【請求項13】
請求項1〜10のいずれか1項に記載のパターン形成方法を含む、電子デバイスの製造方法。
【請求項14】
請求項13に記載の電子デバイスの製造方法により製造された電子デバイス。

【公開番号】特開2012−208431(P2012−208431A)
【公開日】平成24年10月25日(2012.10.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−75854(P2011−75854)
【出願日】平成23年3月30日(2011.3.30)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】