説明

パドルスイッチ

【課題】構造を工夫して部品の組立作業を簡素化し、製造コストを削減することが可能な車両用のパドルスイッチを提供する。
【解決手段】本発明のパドルスイッチSは、ステアリングホイールに取り付けられるケース本体S1と、ケース本体S1に回動可能に支持されたパドル3と、パドル3の回動時に押圧されて接点の接触又は離間を切り換えるスイッチ機構S3と、パドル3の回動時にクリック感を付与するクリック機構S2を備えており、ケース本体S1は、スイッチ機構S3を収容するケース2を有し、ケース2には接点の接続端子66を覆うコネクタ部23が設けられているとともに、クリック機構S2は、ケース本体S1内に設けられた凹面14と、パドル3の端面に設けられ、内部にコイルスプリング5を収容し、コイルスプリング5のばね力により凹面14に押圧される凸部42が形成されたスプリングホルダ4とから構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両のステアリングホイールに設置されるパドルスイッチに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、スポーツタイプや高級セダン等の車両において、走行条件に応じて変速ギアを手動で切り換えられるように、マニュアルモード機能付きの自動変速機を搭載したものが知られている。このような車両には、運転者が操作するステアリングホイールに、走行中に段階的にシフトアップとシフトダウンを切り換えることができるスイッチが設置されている。このようなスイッチの一例として、下記の特許文献1に車載用のステアリングスイッチが開示されている。
【0003】
特許文献1のステアリングスイッチは、支持部材に回動可能に支持された操作ノブを備えており、この支持部材をステアリングホイールのパッド部の裏面に固定し、操作ノブをリング部とパッド部の間の空間部内に突出させている。また、支持部材には回路基板が設けられており、この回路基板上を摺動する摺動子が操作ノブに取り付けられている。そして、走行中に運転者が指で操作ノブをプッシュ又はプル操作することにより、回路基板と摺動子の相対位置を変化させて2種類の信号を出力し、この信号に基づいてシフトアップ又はシフトダウンを切り換えるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−166832号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、特許文献1のステアリングスイッチにおいてもそうであるが、走行中に運転者がスイッチに視線を移すと危険であるため、この種のスイッチには、指でスイッチを操作してシフトアップやシフトダウンを切り換えたことが感覚的に分かるように、クリック感を付与するクリック機構が設けられている。例えば特許文献1のステアリングスイッチでいうと、操作ノブの端面に形成された凹部内にスプリングとボールを収納し、その上からホルダを嵌めて固定し、支持部材のカム面にスプリングのばね力でボールを押し付けた構造を採用している(特許文献1の図4と図5を参照)。この構造により、操作ノブを動かすとボールがスプリングを圧縮しながらカム面の谷部から山部へと移行し、このときカム面からの抵抗を受けて所定のクリック感が得られるというものである。
【0006】
ところが、このステアリングスイッチのクリック機構によると、凹部内にスプリングとボールを正確に位置決めしながら挿入する作業や、その上から更にホルダを嵌めて固定する作業などの精密性が求められるため、構造上スイッチの部品の組立作業が煩雑で面倒である。また、これらの部品のうち、特にボールについては金属製のものを使用しており、他の樹脂製の部品に比べて材料費が高価となる。したがって、従来のステアリングスイッチにおいては、組立作業や部品の材料費などの観点から、スイッチの製造コストが高くなってしまうという問題があった。
【0007】
本発明はこのような問題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、構造を工夫して部品の組立作業を簡素化し、製造コストを削減することが可能な車両用のパドルスイッチを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記の目的を達成するために、本発明のパドルスイッチは、車両のステアリングホイールに設置されるパドルスイッチであって、前記ステアリングホイールに取り付けられるケース本体と、前記ケース本体に回動可能に支持されたパドルと、前記パドルの回動に連動して接点を切り換えるスイッチ機構と、前記パドルの回動に連動してクリック感を付与するクリック機構を備えており、前記クリック機構は、前記ケース本体内に設けられた凹面と、前記パドルの端面に設けられ、内部にコイルスプリングを収容し、当該コイルスプリングのばね力により前記凹面に押圧される凸部が形成されたスプリングホルダとから構成されていることを特徴とする。
【0009】
また、前記クリック機構について、前記凹面には傾斜角度の異なる複数の傾斜面が設けられている構成を採用することができる。なお、前記スプリングホルダは樹脂により構成されていることが好ましい。
【発明の効果】
【0010】
本発明のパドルスイッチによれば、クリック機構について、従来のようにボールとスプリングを別々に組み立てる構造ではなく、コイルスプリングを収容したスプリングホルダに凸部を一体成形する構造を採用したことにより、部品の組立作業が簡素化され、スイッチ全体の製造コストを削減することができるという効果がある。また、特にスプリングホルダを樹脂製とすれば、金属製のボールに比べて部品の材料費を節約することも可能になる。さらに、凸部が押し付けられる凹面に傾斜角度の異なる複数の傾斜面を設けることによって、凸部が移動したときに異なる傾斜角度の境界部分で凹面から受ける抵抗が変化するので、運転者により確実にクリック感を与えることができるという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明のパドルスイッチを設置したステアリングホイールの外観図である。
【図2】同スイッチの正面図である。
【図3】同スイッチの断面図である。
【図4】同スイッチを構成するパドルとスプリングホルダとコイルスプリングの組立工程を示す分解図である。
【図5】同スイッチを構成するパドルとボディの組立工程を示す分解図である。
【図6】同スイッチを構成するベースとラバーとボタンの組立工程を示す分解図である。
【図7】同スイッチを構成するベースとケースの組立工程を示す分解図である。
【図8】同スイッチを構成するパドルとケースの組立工程を示す分解図である。
【図9】同スイッチを構成するパドルとブラケットの組立工程を示す分解図である。
【図10】同スイッチを構成するパドルの詳細図で、(a)は平面図、(b)は右側面図、(c)は正面図、(d)はA−A断面図である。
【図11】同スイッチを構成するスプリングホルダの詳細図で、(a)は正面図、(b)は左側面図、(c)は平面図、(d)は右側面図、(e)はA−A断面図である。
【図12】同スイッチを構成するボディの詳細図で、(a)は正面図、(b)は縦断面図、(c)は平面図、(d)は底面図、(e)は横断面図である。
【図13】同スイッチにおけるクリック機構の説明図で、(a)は静止時の状態、(b)は動作時の状態を示す説明図である。
【図14】同スイッチを構成するベースの詳細図で、(a)は平面図、(b)は部分拡大平面図、(c)はA−A断面図、(d)はB−B断面図、(e)はC−C断面図である。
【図15】同スイッチにおけるスイッチ機構の分解断面図である。
【図16】同スイッチを構成するケースの詳細図で、(a)は平面図、(b)はA−A断面図、(c)はB−B断面図、(d)はC−C断面図、(e)は右側面図である。
【図17】同スイッチを取り付けるためのブラケットの詳細図で、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は右側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照しながら説明する。
【0013】
図1は車両のステアリングホイールを示したものである。同図に示すステアリングホイールWは、円環状のリム部W1の内側に3本のスポーク部W2,…を介してパッド部W3が連結されており、リム部W1の内側に3箇所の空間部W4,…が設けられている。本実施形態のパドルスイッチSは、このステアリングホイールWのパッド部W3の背面にブラケット9を介して取り付けられ、パドル3の一部が空間部W4内に突出するように設置される。
【0014】
また、パドルスイッチSは左右に1個ずつ設置されていて、運転者がリム部W1を握ったままの状態で、走行中に右手の指で右側のパドルスイッチSを手前に引くとシフトアップ、左手の指で左側のパドルスイッチSを手前に引くとシフトダウンの操作を行えるようになっている。なお、左右のパドルスイッチS,Sは形状が左右対称であるが、基本的な構造は同じであるため、以下では左側のパドルスイッチSについてその構造を説明する。
【0015】
図2と図3に示すように、本実施形態のパドルスイッチSは、ケース本体S1と、クリック機構S2と、スイッチ機構S3を備えて大略構成されている。
【0016】
ケース本体S1は、ボディ1とケース2により構成され、ブラケット9を介してステアリングホイールWに取り付けられるとともに、パドル3を回動可能に支持する機能を有している。また、クリック機構S2は、ボディ1とスプリングホルダ4とコイルスプリング5からなり、コイルスプリング5のばね力により押圧されたスプリングホルダ4がパドル3の回動時に移動し、運転者に所定のクリック感を与える機能を有している。更に、スイッチ機構S3は、ベース6とボタン7とラバー8からなる押しボタンスイッチであり、パドル3の回動時にボタン7が押されることによりベース6内部の接点を切り換えて信号を出力する機能を有している。以下、各部の詳細な構造について、組立工程(工程A〜F)に従って説明する。
【0017】
(1)工程A
まず、図4に示すように、パドル3に対してスプリングホルダ4とコイルスプリング5を装着する。
【0018】
パドル3は、図10に示したとおり、耐衝撃性に優れた熱可塑性樹脂(本実施形態ではABS樹脂)で成形された扇形状の操作部31と、操作部31に連結された支持部32と、支持部32の外側に形成された軸部33とから構成されている。また、支持部32の内側にはスプリングホルダ4を収容するための空洞部34が設けられており、空洞部34を囲む壁面に細長状の係止孔35が形成されている。
【0019】
スプリングホルダ4は、図11に示したとおり、弾性率が高く耐摩耗性に優れた熱可塑性樹脂(本実施形態ではPOM樹脂)で成形された筒型の保持部41と、保持部41の先端に突出形成された凸部42とから構成されている。また、保持部41の外側には前記係止孔35に嵌合する係止爪43が形成されている。
【0020】
そして、図11(e)に示すように、ばね線をコイル状に巻いたコイルスプリング5をスプリングホルダ4の保持部41内に収容した後、これをパドル3の空洞部34内に挿入する。これにより、係止爪43が係止孔35に嵌まって抜け止めされ、コイルスプリング5を収容したスプリングホルダ4がパドル3の端面にスライド可能に装着される。
【0021】
このように、本実施形態では、従来のステアリングスイッチにおける金属製のボールに代えて樹脂製のスプリングホルダ4に凸部42を一体成形したので、部品の材料費を節約することができる。また、従来のようにボールとスプリングを正確に位置決めする作業に比べ、スプリングホルダ4をパドル3に挿入するだけの作業で済むので組立工程も簡素化される。したがって、パドルスイッチS全体の製造コストを削減することができる。
【0022】
(2)工程B
次に、図5に示すように、パドル3に対してボディ1を装着する。
【0023】
ボディ1は、図12に示したとおり、スプリングホルダ4と同じ熱可塑性樹脂(本実施形態ではPOM樹脂)で成形された箱型の本体部11を有している。本体部11にはパドル3の軸部33を支持する軸孔12が形成されており、その内側にはパドル3の支持部32とスプリングホルダ4を収容する空間部13が設けられている。また、図12(b)のように、本体部11の内壁にはスプリングホルダ4の凸部42を受け止める窪んだ凹面14が設けられており、この凹面14には傾斜角度の異なる2つの斜面(急斜面14aと緩斜面14b)が形成されている。
【0024】
そして、図5のように、スプリングホルダ4が装着されたパドル3をボディ1に挿入する。これにより、ボディ1の空間部13にスプリングホルダ4とパドル3の支持部32が収容される。また、ボディ1の軸孔12にパドル3の軸部33が嵌まって抜け止めされ、パドル3がボディ1に回動可能に支持される。このパドル3とボディ1の一体化構造によって、図13に示したクリック機構S2が構成されている。
【0025】
図13(a)はパドルスイッチSの静止時におけるクリック機構S2の状態を示したものである。図のように静止時において、スプリングホルダ4は、内部のコイルスプリング5のばね力によってボディ1に押し付けられており、ボディ1の凹面14がスプリングホルダ先端の凸部42を受け止めている。
【0026】
これに対し、図13(b)はパドルスイッチSの動作時におけるクリック機構S2の状態を示したものである。図のようにパドル3の操作部31を押すと、パドル3が軸部33を支点にして回転し、これに伴って、スプリングホルダ4がコイルスプリング5を圧縮しながらボディ1の空間部13内を移動する。このとき、凸部42が凹面14の急斜面14aを登っていき、頂部を乗り越えて緩斜面14bに移る際に凹面14から受ける抵抗が軽くなり、これにより、確実に所定のクリック感が得られるようになっている。
【0027】
なお、本実施形態では、従来のように金属製のボールとスプリングとの接触が無く、スプリングホルダ4とボディ1が共に耐摩耗性に優れた熱可塑性樹脂(本実施形態ではPOM樹脂)で成形されている。このため、凸部42と凹面14との摺動摩耗がほとんど起こらないので、長期にわたり安定した動作を確保することができる。
【0028】
(3)工程C
他方、クリック機構S2とは別に、図6に示すスイッチ機構S3を組み立てる。
【0029】
本実施形態のスイッチ機構S3は、ベース6とボタン7とラバー8からなる押しボタンスイッチである。ベース6は、図14に示したとおり、絶縁性を有する熱可塑性樹脂(本実施形態ではPBT樹脂)で成形された上面開口型の本体部61を有している。本体部61内には底面にラバー8を載置する円環状の台座62が設けられており、台座62の中央に接点パターンが配置されている。接点パターンは、導電性を有する金属板(本実施形態ではりん青銅板)を打ち抜いてベース6にインサートした固定接点63と可動接点64からなり、固定接点63は正面から中央に向かって水平に延びており、可動接点64は背面から中央に向かって水平に延び、中間を斜めに切り起こした板ばね状に成形されている。
【0030】
そして、図15に示すように、ベース6の内部にラバー8をセットし、その上からボタン7を被せて装着する。ラバー8は、エラストマ―樹脂等の軟質材料(本実施形態ではシリコーンゴム)により脚部81を有する円形ドーム型に成形され、弾力により台座62の上で屈伸可能に設置される。ボタン7は、耐衝撃性に優れた硬質材料(本実施形態ではポリアミド樹脂)により冠型に成形され、外周に設けられたフック71をベース6の段部65に引っ掛けることによって抜け止めされる。このようにして、ベース6とボタン7とラバー8からなる押しボタン式のスイッチ機構S3が組み立てられる。
【0031】
(4)工程D
次に、図7に示すように、押しボタン式のスイッチ機構S3をケース2に収容する。
【0032】
ケース2は、図16に示したとおり、ボディ1と同じ熱可塑性樹脂(本実施形態ではPOM樹脂)で成形され、中央の仕切壁21を介して一方側にボディ1の開口面を塞ぐ蓋部22が、他方側にベース6の接続端子66を覆うコネクタ部23が設けられている。蓋部22には、側面にボディ1の係止孔15に嵌合する係止爪24が形成され、底面にベース6の取付片67を挿入する溝25が形成されている。また、コネクタ部23には、ベース6の接続端子66を挿通させる挿通孔26が形成されている。
【0033】
そして、図7のように、スイッチ機構S3を水平にスライドさせてケース2に挿入すると、ベース6の取付片67がケース2の溝25に嵌まり、ベース6がケース2に固定される。また、ベース6の接続端子66は挿通孔26を通り抜けてコネクタ部23内に配置される。これにより、ケース2内にスイッチ機構S3が収容され、両者が一体化される。
【0034】
(5)工程E
続いて、図8に示すスイッチ機構S3が一体化されたケース2を、パドル3が一体化されたボディ1に装着する。
【0035】
図8のようにボディ1の上から逆さまにしたケース2を被せると、ボディ1の開口面がケース2の蓋部22によって塞がれ、ボディ1の係止孔15にケース2の係止爪24が嵌まって抜け止めされる。これによりボディ1とケース2からなるケース本体S1が形成され、このケース本体S1内に、ボディ1、スプリングホルダ4及びコイルスプリング5からなるクリック機構S2と、ベース6、ボタン7及びラバー8からなるスイッチ機構S3が収容されたパドルスイッチSが完成する。
【0036】
(6)工程F
最後に、図9に示すようにパドルスイッチSにブラケット9を取り付けて、ステアリングホイールWに設置する。
【0037】
ブラケット9は、図17に示したとおり、鋼板(本実施形態では電気亜鉛めっき鋼板)を所望の形状に折り曲げて成形したものである。ブラケット9の中央には、ケース本体S1に固定するための位置決め孔91と取付孔92が形成され、その周縁にはステアリングホイールWに固定するための取付孔93,…が形成されている。まず、中央の位置決め孔91にケース外部のピン27を嵌めて位置決めし、その両側の取付孔92にボルトを通してケース2に螺子止め固定することにより、パドルスイッチSにブラケット9が取り付けられる。
【0038】
そして、ブラケット周縁の取付孔93にボルト94を通し、これをステアリングホイールWのパッド部W3の背面に螺子止め固定する。これにより、図1に示したようにステアリングホイールWにパドルスイッチSが設置される。なお、以上説明したパドルスイッチSは左側のシフトダウン用のスイッチであるが、右側のシフトアップ用のスイッチも形状が左右対称であり、同様に組み立てられて設置される。
【0039】
このように、ステアリングホイールWに設置されたパドルスイッチSは、以下のように機能する。図1において、運転者が指でパドルスイッチSを手前に押して操作すると、パドル3が軸部33を支点に回動し、これに連動して、図3に示すスイッチ機構S3ではパドル3の支持部32によってボタン7が押される。このとき、ボタン7の押圧力でラバー8の脚部81が座屈変形し、ラバー中央の押圧部82が可動接点64を押し下げる。これにより、可動接点64と固定接点63が接触し、接続端子66,66が導通してスイッチがONの状態に切り換わる。
【0040】
これに対し、パドルスイッチSの操作を解除すると、ラバー8が自身の弾力により元通りの形に戻り、ボタン7が持ち上がってパドル3が初期位置に復帰する。これにより、可動接点64が固定接点63から離れ、接続端子66,66の導通が断たれてスイッチがOFFの状態に切り換わるようになっている。
【符号の説明】
【0041】
W…ステアリングホイール
W1…リム部
W2…スポーク部
W3…パッド部
W4…空間部
S…パドルスイッチ
S1…ケース本体
S2…クリック機構
S3…スイッチ機構
1…ボディ
11…本体部
12…軸孔
13…空間部
14…凹面
14a…急斜面
14b…緩斜面
15…係止孔
2…ケース
21…仕切壁
22…蓋部
23…コネクタ部
24…係止爪
25…溝
26…挿通孔
27…ピン
3…パドル
31…操作部
32…支持部
33…軸部
34…空洞部
35…係止孔
4…スプリングホルダ
41…保持部
42…凸部
43…係止爪
5…コイルスプリング
6…ベース
61…本体部
62…台座
63…固定接点
64…可動接点
65…段部
66…接続端子
67…取付片
7…ボタン
71…フック
8…ラバー
81…脚部
82…押圧部
9…ブラケット
91…位置決め孔
92…取付孔
93…取付孔
94…ボルト

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両のステアリングホイールに設置されるパドルスイッチであって、
前記ステアリングホイールに取り付けられるケース本体と、
前記ケース本体に回動可能に支持されたパドルと、
前記パドルの回動に連動して接点を切り換えるスイッチ機構と、
前記パドルの回動に連動してクリック感を付与するクリック機構を備えており、
前記クリック機構は、前記ケース本体内に設けられた凹面と、前記パドルの端面に設けられ、内部にコイルスプリングを収容し、当該コイルスプリングのばね力により前記凹面に押圧される凸部が形成されたスプリングホルダとから構成されていることを特徴とするパドルスイッチ。
【請求項2】
前記クリック機構について、前記凹面には傾斜角度の異なる複数の傾斜面が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のパドルスイッチ。
【請求項3】
前記クリック機構について、前記スプリングホルダが樹脂により構成されていることを特徴とする請求項1に記載のパドルスイッチ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2013−86595(P2013−86595A)
【公開日】平成25年5月13日(2013.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−227126(P2011−227126)
【出願日】平成23年10月14日(2011.10.14)
【出願人】(000114145)ミック電子工業株式会社 (40)
【Fターム(参考)】