パネルカーテン
【課題】パネルをハンガーレールに対し回動可能としながら、ハンガーレールを窓面に近接して配設可能とするパネルカーテンを提供する。
【解決手段】平板状のパネル1a〜1cをハンガーレール2に沿って移動可能に支持したパネルカーテンにおいて、パネル1a〜1cをハンガーレール2から吊下支持する吊下げ枠を回動側吊下げ枠4aと非回動側吊下げ枠4bに分割し、回動側吊下げ枠4bを非回動側吊下げ枠4aに蝶番7を支点として回動可能に片持ち支持した。
【解決手段】平板状のパネル1a〜1cをハンガーレール2に沿って移動可能に支持したパネルカーテンにおいて、パネル1a〜1cをハンガーレール2から吊下支持する吊下げ枠を回動側吊下げ枠4aと非回動側吊下げ枠4bに分割し、回動側吊下げ枠4bを非回動側吊下げ枠4aに蝶番7を支点として回動可能に片持ち支持した。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、平板状のカーテン生地あるいはパネルをハンガーレールに沿って引き出して、カーテンあるいは間仕切りとして使用するパネルカーテンに関するものである。
【背景技術】
【0002】
平板状のカーテン生地を使用したパネルカーテンは、複数枚のカーテン生地がそれぞれ吊下枠から吊下支持され、各吊下枠がハンガーレールに沿って移動可能に支持される。そして、各カーテン生地をハンガーレールに沿って引き出すことにより、そのカーテン生地で窓外からの外光を遮り、各カーテン生地をハンガーレールの一方に移動させれば、窓面を開放可能となっている。
【0003】
また、複数枚の平板状のパネルをハンガーレールに沿って移動可能に吊下支持した間仕切りパネルでは、各パネルをハンガーレールに沿って引き出すことにより室内空間を適宜に区画可能である。
【特許文献1】実公昭50−2286号公報
【特許文献2】実公昭53−54441号公報
【特許文献3】特開平10−2330号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のようなパネルカーテンでは、各カーテン生地はハンガーレールに対し回動不能に吊下支持されている。従って、各カーテン生地を引き出した状態では、縦型ブラインドのスラットの回動に相当するような採光量の調節機能は具備していない。
【0005】
特許文献1に記載された間仕切りでは、パネルの中央部をランナーで吊下支持し、そのランナーの下方でパネルをく字状に折り曲げ可能とした構成が開示されている。しかし、このような構成をパネルカーテンに応用しようとすると、カーテン生地を回動させて折り曲げるために、ハンガーレールと窓との間に所要の空間を確保する必要がある。従って、カーテン生地を窓の近傍に吊下支持することができないという問題点がある。また、パネルの全重量を一つのランナーで支持するため、ランナーを大型化して十分な強度を確保する必要がある。
【0006】
特許文献2に記載されたフォールディングドアでは、複数枚のパネルの中央部をランナーで吊下支持し、各パネルを蝶番で互いに回動可能とした構成が開示されている。しかし、ハンガーレールと窓との間に所要の空間を確保する必要がある点では、特許文献1と同様である。
【0007】
特許文献3に記載された間仕切りの懸架装置では、移動枠を垂直方向に維持しながら案内枠体に沿って円滑に移動させ得る直動案内装置が開示されている。しかし、ランナーと案内枠体との間でのがたつきの発生を防止するためには、ランナー及び案内枠体の精度を十分に確保する必要がある。また、プリーツスクリーンを折り畳むために、案内枠体と窓面との間に所要の空間を確保する必要がある点では、特許文献1と同様である。
【0008】
この発明の目的は、パネルをハンガーレールに対し回動可能としながら、ハンガーレールを窓面に近接して配設可能とするパネルカーテンを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1では、平板状のパネルをハンガーレールに沿って移動可能に支持したパネルカーテンにおいて、前記パネルをハンガーレールから吊下支持する吊下げ枠を回動側吊下げ枠と非回動側吊下げ枠に分割し、前記回動側吊下げ枠を前記非回動側吊下げ枠に蝶番を支点として回動可能に片持ち支持した。
【0010】
請求項2では、記非回動側吊下げ枠を、垂直荷重を支持する第一のランナーと、前記回動側吊下げ枠回動時の水平分力に基づく前記非回動側吊下げ枠の傾きを規制する第二のランナーで前記ハンガーレールに移動可能に支持した。
【0011】
請求項3では、前記蝶番には、前記回動側吊下げ枠の水平分力を支持する摺動面を備えた。
請求項4では、前記回動側吊下げ枠の端部には、該回動側吊下げ枠を回動操作するための棒体を吊下支持した。
【0012】
請求項5では、前記非回動側吊下げ枠の一側面に前記パネルを吊下支持し、前記非回動側吊下げ枠の側方に前記第二のランナーのベースを延設し、前記非回動側吊下げ枠には前記ベースを支点として該非回動側吊下げ枠の傾きを補正可能とした補正部材を設けた。
【0013】
請求項6では、前記ハンガーレールに前記パネルを複数枚並行して移動可能に吊下支持し、前記回動側吊下げ枠には、前記非回動側吊下げ枠及び回動側吊下げ枠を直線状とした状態で先頭パネルを引き出したとき後続のパネルを追随して引き出し可能とする係止装置を備えた。
【0014】
請求項7では、前記係止装置は、前記回動側吊下げ枠の端部に設けたカウンタと、隣接するパネルの非回動側吊下げ枠の端部に設けられて前記カウンタに係合するエンドフックとで構成し、前記カウンタは前記エンドフックが前記回動側吊下げ枠の先端側から当接したとき、該エンドフックに係合しないように上方へ回動可能とした。
【0015】
請求項8では、前記蝶番には、前記回動側吊下げ枠の回動位置を所定角度毎に保持する係止手段を備えた。
請求項9では、前記パネルをカーテン生地で構成し、前記蝶番の下方において、前記カーテン生地の下端部には上下方向にスリットを設けた。
【0016】
請求項10では、前記非回動側吊下げ枠の両端部を一対の前記第一のランナー及び前記第二のランナーで支持し、前記第二のランナーは前記ハンガーレールの内側面に当接して水平方向に回転する一対の車輪を備え、一方の第二のランナーの車輪で前記非回動側吊下げ枠の前方向への傾きを規制し、他方の第二のランナーの車輪で前記非回動側吊下げ枠の後方向への傾きを規制した。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、パネルをハンガーレールに対し回動可能としながら、ハンガーレールを窓面に近接して配設可能とするパネルカーテンを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、この発明を具体化した一実施の形態を図面に従って説明する。図1に示すパネルカーテンは、3枚のパネル1a〜1cがハンガーレール2にそれぞれ移動可能に支持されている。ハンガーレール2は押出し形材で形成され、図2に示すように、3条のレール部3a〜3cが一体に形成され、各レール部3a〜3cに前記パネル1a〜1cがそれぞれ移動可能に支持されている。
【0019】
前記各パネル1a〜1cは、二分割された吊下げ枠4a,4bから一枚のカーテン生地5がそれぞれ吊下支持される。すなわち、吊下げ枠4a,4bの側面に面ファスナー6が取着され、その面ファスナー6にカーテン生地5の上縁が接着されている。
【0020】
前記各吊下げ枠4a,4bは中間部に設けられる蝶番7を支点として回動可能に連結されている。そして、一方の吊下げ枠(非回動側吊下げ枠)4aが4個のランナーを介してハンガーレール2に移動可能に支持され、他方の吊下げ枠(回動側吊下げ枠)4bが蝶番7を介して片持ち支持されている。
【0021】
前記ランナーは、2個の第一のランナー8a,8bと、同じく2個の第二のランナー9a,9bとからなる。第一のランナー8a,8bは、吊下げ枠4aの両端部近傍に配設され、図4に示すように、ランナー本体10に一対の車輪11a,11bが回転可能に支持されている。そして、車輪11a,11bが前記レール部3a〜3cの底辺上を転動するようになっている。
【0022】
前記ランナー本体10の下部には前記吊下げ枠4aの上部に形成された溝部12に係合する吊下部13が設けられ、その吊下部13が吊下げ枠4aの側方から溝部12内に挿入されて、吊下げ枠4aがランナー本体10に吊下支持されている。従って、第一のランナー8a,8bは吊下げ枠4a,4bをハンガーレール2に沿って移動可能に支持する。
【0023】
第二のランナー9a,9bは、前記第一のランナー8a,8bの近傍にそれぞれ配設される。そして、図5に示すように、クランク状に屈曲されたベース14に対し一対の車輪15a,15bが水平方向に回転可能に支持され、その車輪15a,15bがレール部3a〜3cの内側面に当接しながら転動するようになっている。
【0024】
また、第二のランナー9aの車輪15aは、レール部3a〜3cの室内側の内側面に当接し、車輪15bはレール部3a〜3cの窓側の内側面に当接している。第二のランナー9bの車輪15aは、レール部3a〜3cの窓側の内側面に当接し、車輪15bはレール部3a〜3cの室内側の内側面に当接している。従って、第二のランナー9a,9bにより吊下げ枠4aの前後方向の傾きが規制されている。
【0025】
前記ベース14には前記吊下げ枠4aの溝部12内に突出する突部16が形成されている。前記吊下げ枠4aの下部に形成された溝部17には前記吊下げ枠4aの傾きを補正する補正部材18が取着されている。すなわち、補正部材18には前記溝部17に係合する吊下部19が形成され、その吊下部19が吊下げ枠4aの側方から溝部17内に挿入されて、補正部材18が吊下げ枠4aに吊下支持されている。
【0026】
前記補正部材18にはネジ孔20が設けられ、そのネジ孔20にネジ21が螺入される。そして、ネジ21の先端部は前記第二のランナー9a,9bのベース14の下端部に設けられた案内凹部22内に挿入されている。従って、ネジ21の先端を案内凹部22の底面に当接させた状態で、ネジ21のネジ孔20への螺入量を調節することにより、吊下げ枠4aが突部16を支点として垂直方向に吊下支持されるように調節可能となっている。
【0027】
図6及び図7に示すように、前記蝶番7は先端部が吊下げ枠4aに嵌合される第一の回動部材23aと、先端部が吊下げ枠4bに嵌合される第二の回動部材23bとが支軸24で回動可能に連結されている。
【0028】
第一の回動部材23aの基端部には二股部25が形成され、第二の回動部材23bの基端部にはシャフトホルダー26が嵌合されている。シャフトホルダー26は、板状に形成されるとともに、その中央部に第二の回動部材23bの基端部に設けられた透孔27に嵌合可能とした筒部28が形成されている。
【0029】
その筒部28を透孔27に嵌合してシャフトホルダー26が第二の回動部材23bの基端部に取着された状態で、同基端部が第一の回動部材23aの二股部25間に挿入され、その二股部25及び前記シャフトホルダー26の筒部28を貫通する支軸24で第一及び第二の回動部材23a,23bが相対回動可能に連結されている。
【0030】
また、蝶番7は第一の回動部材23aの二股部25と、その二股部25間に挿入される第二の回動部材23bの基端部及びシャフトホルダー26との間の摺動面50で吊下げ枠4b及び吊下げ枠4bから吊下支持されるカーテン生地5の重量を支持可能となっている。
【0031】
前記シャフトホルダー26には、図8に示すように、前記筒部28を中心として45度間隔に係止孔(係止手段)29a〜29eが形成されている。また、前記第一の回動部材23aの二股部25の一方には保持孔30が形成され、その保持孔30内にボール31及びコイルスプリング32が挿入され、第一の回動部材23aの上面に固定されるカバー33でコイルスプリング32が保持孔30内に保持される。保持孔30の中心と支軸24の中心との距離は、前記各係止孔29a〜29dの中心と支軸24の中心との距離と同一である。
【0032】
従って、カバー33を支点とするコイルスプリング32の付勢力により、ボール31が下方へ付勢され、前記係止孔29a〜29dのいずれかに係合可能となっている。
また、図7に示すように、ボール31が係止孔29aに係合している状態では、吊下げ枠4a,4bが直線状に保持される。そして、吊下げ枠4bを矢印B方向すなわち室内側に回動させれば、第二の回動部材23bとともにシャフトホルダー26が回動するため、吊下げ枠4bが45度回転される毎にボール31が係止孔29b〜29dに順次係合するようになっている。
【0033】
ボール31が各係止孔29a〜29d間を移動するときは、コイルスプリング32の付勢力に抗してボール31が上方へ押し上げられ、係止孔29a〜29dのいずれかがボール31の位置に達すると、コイルスプリング32の付勢力によりボール31が下方へ移動して係止孔29a〜29dのいずれかに係合する。従って、ボール31が係止孔29a〜29dのいずれかに係合した状態では、吊下げ枠4bがその回動位置で安定して保持される。
【0034】
図1及び図2に示すように、前記パネル1aの吊下げ枠4bの一端すなわち先頭側端部には、操作棒(棒体)34aが吊下支持されている。そして、操作棒34aの操作によりパネル1aをハンガーレール2に沿って移動操作可能であり、蝶番7を回動支点として吊下げ枠4bを回動操作可能である。
【0035】
前記パネル1b,1cの吊下げ枠4bの一端すなわち先頭側端部には、金属の芯棒(棒体)35が吊下支持されている。図9に示すように、吊下げ枠4bの端部には掛止め部材36が嵌着され、その掛止め部材36には掛止め孔37が上下方向に貫通されている。そして、逆U字状に屈曲された芯棒35の上端部が掛止め孔37に上方から嵌挿されている。
【0036】
従って、芯棒35の下端部を操作することにより、蝶番7を回動支点として吊下げ枠4bを回動操作可能である。
前記パネル1cの吊下げ枠4aの端部には操作棒34bが吊下支持されている。そして、操作棒34aの操作によりパネル1cをハンガーレール2に沿って移動操作可能である。
【0037】
前記パネル1b,1cの吊下げ枠4bの先頭側端部近傍には、パネル1aの引き出し操作に追随してパネル1b,1cを引き出し可能とする係止装置38が取着されている。この係止装置38は、図10〜図12に示すように、ベース39と平板状のカウンタ40とから構成される。
【0038】
ベース39はその上端部が前記吊下げ枠4bの溝部17に嵌合され、かつネジ41で吊下げ枠4bに固定されている。ベース39にはカウンタ40の一端すなわち吊下げ枠4bの先端側に設けられた嵌合軸42が嵌合され、カウンタ40は嵌合軸42を回動支点としてベース39に回動可能に支持されている。
【0039】
カウンタ40の他端側には軸42を中心とした円弧状のガイド溝43が形成され、そのガイド溝43にベース39から突出されるガイド軸44が挿通されている。従って、カウンタ40はガイド軸44がガイド溝43内を相対移動する範囲内でベース39に対し回動可能であり、常にはその自重によりガイド軸44がガイド溝43の上端部に位置する状態で吊下支持されている。
【0040】
また、ガイド軸44がガイド溝43の上端部に位置する状態で吊下支持されているとき、前記カウンタ40の下辺はパネル1b,1cの先端側に向かって上昇する斜辺45となるように構成され、カウンタ40の後辺は垂直辺46となるように構成されている。
【0041】
図1及び図3に示すように、前記パネル1a,1bの吊下げ枠4aの端部すなわちパネル1a,1bの後端部にはエンドフック47a,47bが取着されている。そのエンドフック47a,47bは、先端部が室内側へ水平方向に屈曲されている。そして、各パネル1a〜1cの吊下げ枠4a,4bがハンガーレール2に沿って直線状に吊下支持されているとき、パネル1aのエンドフック47aの移動軌跡上にパネル1bのカウンタ40が位置し、パネル1bのエンドフック47bの移動軌跡上にパネル1cのカウンタ40が位置している。
【0042】
従って、パネル1aが引き出されてそのエンドフック47aがパネル1bの先端部まで移動すると、そのエンドフック47aがパネル1bのカウンタ40の垂直辺46に当接してパネル1bを同方向に移動させるようになっている。
【0043】
また、パネル1bが引き出されてそのエンドフック47bがパネル1cの先端部まで移動すると、そのエンドフック47bがパネル1cのカウンタ40の垂直辺46に当接してパネル1cを同方向に移動させるようになっている。
【0044】
一方、エンドフック47aがパネル1bのカウンタ40より同パネル1bの先端側に位置する状態から、パネル1aを畳み込むときには、エンドフック47aはパネル1bのカウンタ40の斜辺45に当接して同カウンタ40を上方へ押し上げながら移動する。そして、エンドフック47aが係止装置38を通り過ぎれば、カウンタ40は自重により下方へ回動して原位置に復帰するようになっている。パネル1bのエンドフック47bとパネル1cのカウンタ40についても同様に動作する。
【0045】
前記各パネル1a〜1cのカーテン生地5の幅方向中央部の下縁部には、スリット48が形成され、そのスリット48の両側において、カーテン生地5の下縁部に袋状部が形成され、その袋状部内にボトムバー49が収容されている。そして、ボトムバー49の重量によりカーテン生地5が垂直方向に緊張され、吊下げ枠4bが蝶番7を支点として回動されるとき、カーテン生地5の下縁部がスリット48により容易に回動可能となっている。
【0046】
次に、上記のように構成されたパネルカーテンの動作を説明する。図13(a)は、パネル1a〜1cの吊下げ枠4a,4bを直線状に保持して畳み込んだ状態を示し、図1及び図3に示す状態に相当する。この状態から操作棒34aを操作してパネル1aをハンガーレール2に沿って引き出すと、やがてパネル1aのエンドフック47aがパネル1bのカウンタ40に当接して、パネル1aと共にパネル1bが移動する。
【0047】
次いで、パネル1bのエンドフック47bがパネル1cのカウンタ40に当接してパネル1bと共にパネル1cが移動する。このような動作により、図13(b)に示すように、パネル1a〜1cがハンガーレール2に沿って引き出される。
【0048】
この状態から、パネル1aの操作棒34a及びパネル1b,1cの芯棒35を操作して、各パネル1a〜1cの吊下げ枠4bを45度ずつ室内側に回転させると、図13(c)に示すように、各パネル1a〜1cのカーテン生地5の半分が室内側に45度回動された状態となる。この状態では窓外からの直射光を遮りながら、外光の採り入れが可能となる。
【0049】
この状態から、各パネル1a〜1cの吊下げ枠4bをさらに回動させて、図13(d)に示すように各吊下げ枠4bを90度回動させると、採光量をさらに増大させることができる。
【0050】
また、同図(e)に示すように、各パネル1a〜1cの吊下げ枠4bの回動角を適宜に選択することも可能である。
同図(f)は、各パネル1a〜1cの吊下げ枠4bを135度回動させた状態を示す。同図(g)は中央のパネル1bの吊下げ枠4bのみを90度回動させた状態を示す。この状態では、パネル1b,1c間に開口部が形成される。従って、このパネルカーテンを間仕切りとして使用した場合に、この開口部を出入り口として利用可能である。
【0051】
同図(h)は、各パネル1a〜1cの吊下げ枠4bを135度回動させた状態で、ハンガーレール2の中間部で各パネル1a〜1cを重ね合わせた状態を示す。この状態では、各パネル1a〜1cの両側に大きな開口部を得ることが可能となる。
【0052】
同図(i)は、各パネル1a〜1cの吊下げ枠4bを135度回動させた状態で、ハンガーレール2の右側で各パネル1a〜1cを重ね合わせた状態を示す。この状態では、各パネル1a〜1cの左側に大きな開口部を得ることが可能となる。
【0053】
同図(j)は、各パネル1a〜1cの吊下げ枠4bを135度回動させた状態で、パネル1b,1cをハンガーレール2の左側で重ね合わせ、パネル1aをハンガーレール2の右側に位置させた状態を示す。この状態では、パネル1b,1cと同1aとの間に大きな開口部を得ることが可能となる。
【0054】
同図(k)は、各パネル1a〜1cの吊下げ枠4bを90度回動させた状態で、ハンガーレール2の左側で各パネル1a〜1cを重ね合わせた状態を示す。この状態では、各パネル1a〜1cの右側に大きな開口部を得ることが可能となる。
【0055】
同図(l)は、各パネル1a〜1cの吊下げ枠4a,4bを直線状に保持した状態で、パネル1a,1cをハンガーレール2の左側に位置させ、パネル1bをハンガーレール2の右側に位置させた状態を示す。この状態では、パネル1a,1cとパネル1bとの間に開口部を得ることが可能となる。
【0056】
前記各パネル1a〜1cは、吊下げ枠4aが第一及び第二のランナー8a,8b,9a,9bでハンガーレール2に対し移動可能に支持され、吊下げ枠4bは蝶番7を介して吊下げ枠4aに回動可能に片持ち支持されている。
【0057】
すると、吊下げ枠4bが室内側に回動されたとき、吊下げ枠4aは吊下げ枠4bを片持ち支持する状態となり、水平分力すなわち捩り方向の力が作用する。しかし、吊下げ枠4aは、垂直荷重を支持する第一のランナー8a,8bと、水平分力を支持する第二のランナー9a,9bで支持されているので、吊下げ枠4bの回動に関わらず、吊下げ枠4aの傾きが規制される。
【0058】
また、蝶番7は第一及び第二の回動部材23a,23bが摺動面50で摺動しながら回動するので、水平分力を安定して支持可能である。
吊下げ枠4bを室内側に回動させた状態で、パネル1a〜1cをハンガーレール2に沿って移動させるとき、図1に鎖線で示すように、パネル1bのエンドフック47bはパネル1cのカウンタ40より同パネル1cの先頭側に移動することがある。
【0059】
このような状態から、パネル1bを畳み込み方向すなわち同図において左方へ移動させると、エンドフック47bはカウンタ40の斜辺45に当接して同カウンタ40を上方へ押し上げながら移動する。そして、エンドフック47bがカウンタ40の吊下位置を通過すると、カウンタ40はその自重により図1に示す原位置に復帰する。パネル1aのエンドフック47aとパネル1bのカウンタ40も同様に動作する。
【0060】
上記のようなパネルカーテンでは、次に示す作用効果を得ることができる。
(1)操作棒34aを操作してパネル1aを引き出すことにより、平板状のパネル1a〜1cをハンガーレール2に沿って順次引き出し、あるいはハンガーレール2に沿って畳み込むことができる。
(2)各パネル1a〜1cの吊下げ枠4bを蝶番7を介して回動することができる。従って、このパネルカーテンを窓の内側に設置すると、吊下げ枠4bを適宜室内側へ回動させることにより、縦型ブラインドに類似する機能を得ることができる。
(3)蝶番7を回動支点として、吊下げ枠4bを室内側へ回動する構成であるので、各パネル1a〜1cを窓面に近接して設置することができる。
(4)このパネルカーテンを間仕切りとして使用した場合には、吊下げ枠4bを回動させて、パネルカーテンの一部を開口させることにより、出入り口として利用することができる。
(5)パネル1a〜1cの各吊下げ枠4bの端部に設けた操作棒34a及び芯棒35を操作することにより、各吊下げ枠4bを確実に回動させることができる。
(6)各パネル1a〜1cの吊下げ枠4aは、垂直荷重を支持する第一のランナー8a,8bと、水平分力を支持する第二のランナー9a,9bを備えているので、吊下げ枠4bを安定して回動操作することができるとともに、吊下げ枠4a,4bの移動操作時のがたつきを防止することができる。
(7)蝶番7は、摺動面50で面接触しながら回動する構成であるので、吊下げ枠4bの水平分力を安定して支持することができる。
(8)各パネル1a〜1cは、蝶番7の下方でカーテン生地5の下端部にスリット48が形成され、そのスリット48の両側にボトムバー49が収容されている。従って、吊下げ枠4bとともにカーテン生地5を容易に回動させることができる。
(9)パネル1a〜1bを畳み込んだ状態から、パネル1aをハンガーレール2に沿って引き出すと、カウンタ40に係合するエンドフック47a,47bにより、パネル1b,1cを順次追随させて引き出すことができる。また、エンドフック47a,47bがパネル1b,1cのカウンタ40を通り過ぎた位置から各パネル1a,1bを畳み込むとき、カウンタ40をエンドフック47a,47bに係合しないように上方へ回動させることができる。従って、パネル1aの引き出し操作により、エンドフック47a,47bがパネル1b,1cのカウンタ40に係合可能となるように容易にリセットすることができる。
(10)第一のランナー8a,8bから吊下支持される吊下げ枠4aは、補正部材18のネジ21の螺入量を調節することにより、吊下げ枠4aの傾きを調整することができる。従って、吊下げ枠4aの中心からオフセットされてカーテン生地5が吊下支持されていても、ネジ21の螺入量を調整することにより、吊下げ枠4aを垂直方向に吊下支持することができる。
(11)シャフトホルダー26に設けた係止孔29a〜29dとその係止孔29a〜29dに係合するボール31により、吊下げ枠4bの回動位置を45度間隔で保持することができる。
(12)第二のランナー9a,9bにより吊下げ枠4aの室内側あるいは窓側への傾きを規制することができる。
【0061】
上記実施の形態は、以下の態様で実施してもよい。
・ハンガーレールに沿って支持される非回動側吊下げ枠の両端部に、それぞれ蝶番を介して回動側吊下げ枠を片持ち支持する構成としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0062】
【図1】パネルカーテンを示す正面図である。
【図2】パネルカーテンを示す側面図である。
【図3】パネルカーテンの各パネルを示す平面図である。
【図4】第一のランナーを示す側面図である。
【図5】第二のランナーを示す側面図である。
【図6】蝶番を示す平面図である。
【図7】図6におけるA−A線断面図である。
【図8】シャフトホルダーを示す平面図である。
【図9】芯棒の取付部を示す斜視図である。
【図10】係止装置を示す正面図である。
【図11】係止装置を示す側面図である。
【図12】係止装置を示す断面図である。
【図13】(a)〜(l)はパネルカーテンの動作を示す説明図である。
【符号の説明】
【0063】
1a〜1c…パネル、2…ハンガーレール、4a…非回動側吊下げ枠、4b…回動側吊下げ枠、7…蝶番、8a,8b…第一のランナー、9a,9b…第二のランナー、18…補正部材、29a〜29d…係止孔、34a,34b…棒体(操作棒)、35…芯棒、38…係止装置、48…スリット、50…ボトムバー。
【技術分野】
【0001】
この発明は、平板状のカーテン生地あるいはパネルをハンガーレールに沿って引き出して、カーテンあるいは間仕切りとして使用するパネルカーテンに関するものである。
【背景技術】
【0002】
平板状のカーテン生地を使用したパネルカーテンは、複数枚のカーテン生地がそれぞれ吊下枠から吊下支持され、各吊下枠がハンガーレールに沿って移動可能に支持される。そして、各カーテン生地をハンガーレールに沿って引き出すことにより、そのカーテン生地で窓外からの外光を遮り、各カーテン生地をハンガーレールの一方に移動させれば、窓面を開放可能となっている。
【0003】
また、複数枚の平板状のパネルをハンガーレールに沿って移動可能に吊下支持した間仕切りパネルでは、各パネルをハンガーレールに沿って引き出すことにより室内空間を適宜に区画可能である。
【特許文献1】実公昭50−2286号公報
【特許文献2】実公昭53−54441号公報
【特許文献3】特開平10−2330号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のようなパネルカーテンでは、各カーテン生地はハンガーレールに対し回動不能に吊下支持されている。従って、各カーテン生地を引き出した状態では、縦型ブラインドのスラットの回動に相当するような採光量の調節機能は具備していない。
【0005】
特許文献1に記載された間仕切りでは、パネルの中央部をランナーで吊下支持し、そのランナーの下方でパネルをく字状に折り曲げ可能とした構成が開示されている。しかし、このような構成をパネルカーテンに応用しようとすると、カーテン生地を回動させて折り曲げるために、ハンガーレールと窓との間に所要の空間を確保する必要がある。従って、カーテン生地を窓の近傍に吊下支持することができないという問題点がある。また、パネルの全重量を一つのランナーで支持するため、ランナーを大型化して十分な強度を確保する必要がある。
【0006】
特許文献2に記載されたフォールディングドアでは、複数枚のパネルの中央部をランナーで吊下支持し、各パネルを蝶番で互いに回動可能とした構成が開示されている。しかし、ハンガーレールと窓との間に所要の空間を確保する必要がある点では、特許文献1と同様である。
【0007】
特許文献3に記載された間仕切りの懸架装置では、移動枠を垂直方向に維持しながら案内枠体に沿って円滑に移動させ得る直動案内装置が開示されている。しかし、ランナーと案内枠体との間でのがたつきの発生を防止するためには、ランナー及び案内枠体の精度を十分に確保する必要がある。また、プリーツスクリーンを折り畳むために、案内枠体と窓面との間に所要の空間を確保する必要がある点では、特許文献1と同様である。
【0008】
この発明の目的は、パネルをハンガーレールに対し回動可能としながら、ハンガーレールを窓面に近接して配設可能とするパネルカーテンを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1では、平板状のパネルをハンガーレールに沿って移動可能に支持したパネルカーテンにおいて、前記パネルをハンガーレールから吊下支持する吊下げ枠を回動側吊下げ枠と非回動側吊下げ枠に分割し、前記回動側吊下げ枠を前記非回動側吊下げ枠に蝶番を支点として回動可能に片持ち支持した。
【0010】
請求項2では、記非回動側吊下げ枠を、垂直荷重を支持する第一のランナーと、前記回動側吊下げ枠回動時の水平分力に基づく前記非回動側吊下げ枠の傾きを規制する第二のランナーで前記ハンガーレールに移動可能に支持した。
【0011】
請求項3では、前記蝶番には、前記回動側吊下げ枠の水平分力を支持する摺動面を備えた。
請求項4では、前記回動側吊下げ枠の端部には、該回動側吊下げ枠を回動操作するための棒体を吊下支持した。
【0012】
請求項5では、前記非回動側吊下げ枠の一側面に前記パネルを吊下支持し、前記非回動側吊下げ枠の側方に前記第二のランナーのベースを延設し、前記非回動側吊下げ枠には前記ベースを支点として該非回動側吊下げ枠の傾きを補正可能とした補正部材を設けた。
【0013】
請求項6では、前記ハンガーレールに前記パネルを複数枚並行して移動可能に吊下支持し、前記回動側吊下げ枠には、前記非回動側吊下げ枠及び回動側吊下げ枠を直線状とした状態で先頭パネルを引き出したとき後続のパネルを追随して引き出し可能とする係止装置を備えた。
【0014】
請求項7では、前記係止装置は、前記回動側吊下げ枠の端部に設けたカウンタと、隣接するパネルの非回動側吊下げ枠の端部に設けられて前記カウンタに係合するエンドフックとで構成し、前記カウンタは前記エンドフックが前記回動側吊下げ枠の先端側から当接したとき、該エンドフックに係合しないように上方へ回動可能とした。
【0015】
請求項8では、前記蝶番には、前記回動側吊下げ枠の回動位置を所定角度毎に保持する係止手段を備えた。
請求項9では、前記パネルをカーテン生地で構成し、前記蝶番の下方において、前記カーテン生地の下端部には上下方向にスリットを設けた。
【0016】
請求項10では、前記非回動側吊下げ枠の両端部を一対の前記第一のランナー及び前記第二のランナーで支持し、前記第二のランナーは前記ハンガーレールの内側面に当接して水平方向に回転する一対の車輪を備え、一方の第二のランナーの車輪で前記非回動側吊下げ枠の前方向への傾きを規制し、他方の第二のランナーの車輪で前記非回動側吊下げ枠の後方向への傾きを規制した。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、パネルをハンガーレールに対し回動可能としながら、ハンガーレールを窓面に近接して配設可能とするパネルカーテンを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、この発明を具体化した一実施の形態を図面に従って説明する。図1に示すパネルカーテンは、3枚のパネル1a〜1cがハンガーレール2にそれぞれ移動可能に支持されている。ハンガーレール2は押出し形材で形成され、図2に示すように、3条のレール部3a〜3cが一体に形成され、各レール部3a〜3cに前記パネル1a〜1cがそれぞれ移動可能に支持されている。
【0019】
前記各パネル1a〜1cは、二分割された吊下げ枠4a,4bから一枚のカーテン生地5がそれぞれ吊下支持される。すなわち、吊下げ枠4a,4bの側面に面ファスナー6が取着され、その面ファスナー6にカーテン生地5の上縁が接着されている。
【0020】
前記各吊下げ枠4a,4bは中間部に設けられる蝶番7を支点として回動可能に連結されている。そして、一方の吊下げ枠(非回動側吊下げ枠)4aが4個のランナーを介してハンガーレール2に移動可能に支持され、他方の吊下げ枠(回動側吊下げ枠)4bが蝶番7を介して片持ち支持されている。
【0021】
前記ランナーは、2個の第一のランナー8a,8bと、同じく2個の第二のランナー9a,9bとからなる。第一のランナー8a,8bは、吊下げ枠4aの両端部近傍に配設され、図4に示すように、ランナー本体10に一対の車輪11a,11bが回転可能に支持されている。そして、車輪11a,11bが前記レール部3a〜3cの底辺上を転動するようになっている。
【0022】
前記ランナー本体10の下部には前記吊下げ枠4aの上部に形成された溝部12に係合する吊下部13が設けられ、その吊下部13が吊下げ枠4aの側方から溝部12内に挿入されて、吊下げ枠4aがランナー本体10に吊下支持されている。従って、第一のランナー8a,8bは吊下げ枠4a,4bをハンガーレール2に沿って移動可能に支持する。
【0023】
第二のランナー9a,9bは、前記第一のランナー8a,8bの近傍にそれぞれ配設される。そして、図5に示すように、クランク状に屈曲されたベース14に対し一対の車輪15a,15bが水平方向に回転可能に支持され、その車輪15a,15bがレール部3a〜3cの内側面に当接しながら転動するようになっている。
【0024】
また、第二のランナー9aの車輪15aは、レール部3a〜3cの室内側の内側面に当接し、車輪15bはレール部3a〜3cの窓側の内側面に当接している。第二のランナー9bの車輪15aは、レール部3a〜3cの窓側の内側面に当接し、車輪15bはレール部3a〜3cの室内側の内側面に当接している。従って、第二のランナー9a,9bにより吊下げ枠4aの前後方向の傾きが規制されている。
【0025】
前記ベース14には前記吊下げ枠4aの溝部12内に突出する突部16が形成されている。前記吊下げ枠4aの下部に形成された溝部17には前記吊下げ枠4aの傾きを補正する補正部材18が取着されている。すなわち、補正部材18には前記溝部17に係合する吊下部19が形成され、その吊下部19が吊下げ枠4aの側方から溝部17内に挿入されて、補正部材18が吊下げ枠4aに吊下支持されている。
【0026】
前記補正部材18にはネジ孔20が設けられ、そのネジ孔20にネジ21が螺入される。そして、ネジ21の先端部は前記第二のランナー9a,9bのベース14の下端部に設けられた案内凹部22内に挿入されている。従って、ネジ21の先端を案内凹部22の底面に当接させた状態で、ネジ21のネジ孔20への螺入量を調節することにより、吊下げ枠4aが突部16を支点として垂直方向に吊下支持されるように調節可能となっている。
【0027】
図6及び図7に示すように、前記蝶番7は先端部が吊下げ枠4aに嵌合される第一の回動部材23aと、先端部が吊下げ枠4bに嵌合される第二の回動部材23bとが支軸24で回動可能に連結されている。
【0028】
第一の回動部材23aの基端部には二股部25が形成され、第二の回動部材23bの基端部にはシャフトホルダー26が嵌合されている。シャフトホルダー26は、板状に形成されるとともに、その中央部に第二の回動部材23bの基端部に設けられた透孔27に嵌合可能とした筒部28が形成されている。
【0029】
その筒部28を透孔27に嵌合してシャフトホルダー26が第二の回動部材23bの基端部に取着された状態で、同基端部が第一の回動部材23aの二股部25間に挿入され、その二股部25及び前記シャフトホルダー26の筒部28を貫通する支軸24で第一及び第二の回動部材23a,23bが相対回動可能に連結されている。
【0030】
また、蝶番7は第一の回動部材23aの二股部25と、その二股部25間に挿入される第二の回動部材23bの基端部及びシャフトホルダー26との間の摺動面50で吊下げ枠4b及び吊下げ枠4bから吊下支持されるカーテン生地5の重量を支持可能となっている。
【0031】
前記シャフトホルダー26には、図8に示すように、前記筒部28を中心として45度間隔に係止孔(係止手段)29a〜29eが形成されている。また、前記第一の回動部材23aの二股部25の一方には保持孔30が形成され、その保持孔30内にボール31及びコイルスプリング32が挿入され、第一の回動部材23aの上面に固定されるカバー33でコイルスプリング32が保持孔30内に保持される。保持孔30の中心と支軸24の中心との距離は、前記各係止孔29a〜29dの中心と支軸24の中心との距離と同一である。
【0032】
従って、カバー33を支点とするコイルスプリング32の付勢力により、ボール31が下方へ付勢され、前記係止孔29a〜29dのいずれかに係合可能となっている。
また、図7に示すように、ボール31が係止孔29aに係合している状態では、吊下げ枠4a,4bが直線状に保持される。そして、吊下げ枠4bを矢印B方向すなわち室内側に回動させれば、第二の回動部材23bとともにシャフトホルダー26が回動するため、吊下げ枠4bが45度回転される毎にボール31が係止孔29b〜29dに順次係合するようになっている。
【0033】
ボール31が各係止孔29a〜29d間を移動するときは、コイルスプリング32の付勢力に抗してボール31が上方へ押し上げられ、係止孔29a〜29dのいずれかがボール31の位置に達すると、コイルスプリング32の付勢力によりボール31が下方へ移動して係止孔29a〜29dのいずれかに係合する。従って、ボール31が係止孔29a〜29dのいずれかに係合した状態では、吊下げ枠4bがその回動位置で安定して保持される。
【0034】
図1及び図2に示すように、前記パネル1aの吊下げ枠4bの一端すなわち先頭側端部には、操作棒(棒体)34aが吊下支持されている。そして、操作棒34aの操作によりパネル1aをハンガーレール2に沿って移動操作可能であり、蝶番7を回動支点として吊下げ枠4bを回動操作可能である。
【0035】
前記パネル1b,1cの吊下げ枠4bの一端すなわち先頭側端部には、金属の芯棒(棒体)35が吊下支持されている。図9に示すように、吊下げ枠4bの端部には掛止め部材36が嵌着され、その掛止め部材36には掛止め孔37が上下方向に貫通されている。そして、逆U字状に屈曲された芯棒35の上端部が掛止め孔37に上方から嵌挿されている。
【0036】
従って、芯棒35の下端部を操作することにより、蝶番7を回動支点として吊下げ枠4bを回動操作可能である。
前記パネル1cの吊下げ枠4aの端部には操作棒34bが吊下支持されている。そして、操作棒34aの操作によりパネル1cをハンガーレール2に沿って移動操作可能である。
【0037】
前記パネル1b,1cの吊下げ枠4bの先頭側端部近傍には、パネル1aの引き出し操作に追随してパネル1b,1cを引き出し可能とする係止装置38が取着されている。この係止装置38は、図10〜図12に示すように、ベース39と平板状のカウンタ40とから構成される。
【0038】
ベース39はその上端部が前記吊下げ枠4bの溝部17に嵌合され、かつネジ41で吊下げ枠4bに固定されている。ベース39にはカウンタ40の一端すなわち吊下げ枠4bの先端側に設けられた嵌合軸42が嵌合され、カウンタ40は嵌合軸42を回動支点としてベース39に回動可能に支持されている。
【0039】
カウンタ40の他端側には軸42を中心とした円弧状のガイド溝43が形成され、そのガイド溝43にベース39から突出されるガイド軸44が挿通されている。従って、カウンタ40はガイド軸44がガイド溝43内を相対移動する範囲内でベース39に対し回動可能であり、常にはその自重によりガイド軸44がガイド溝43の上端部に位置する状態で吊下支持されている。
【0040】
また、ガイド軸44がガイド溝43の上端部に位置する状態で吊下支持されているとき、前記カウンタ40の下辺はパネル1b,1cの先端側に向かって上昇する斜辺45となるように構成され、カウンタ40の後辺は垂直辺46となるように構成されている。
【0041】
図1及び図3に示すように、前記パネル1a,1bの吊下げ枠4aの端部すなわちパネル1a,1bの後端部にはエンドフック47a,47bが取着されている。そのエンドフック47a,47bは、先端部が室内側へ水平方向に屈曲されている。そして、各パネル1a〜1cの吊下げ枠4a,4bがハンガーレール2に沿って直線状に吊下支持されているとき、パネル1aのエンドフック47aの移動軌跡上にパネル1bのカウンタ40が位置し、パネル1bのエンドフック47bの移動軌跡上にパネル1cのカウンタ40が位置している。
【0042】
従って、パネル1aが引き出されてそのエンドフック47aがパネル1bの先端部まで移動すると、そのエンドフック47aがパネル1bのカウンタ40の垂直辺46に当接してパネル1bを同方向に移動させるようになっている。
【0043】
また、パネル1bが引き出されてそのエンドフック47bがパネル1cの先端部まで移動すると、そのエンドフック47bがパネル1cのカウンタ40の垂直辺46に当接してパネル1cを同方向に移動させるようになっている。
【0044】
一方、エンドフック47aがパネル1bのカウンタ40より同パネル1bの先端側に位置する状態から、パネル1aを畳み込むときには、エンドフック47aはパネル1bのカウンタ40の斜辺45に当接して同カウンタ40を上方へ押し上げながら移動する。そして、エンドフック47aが係止装置38を通り過ぎれば、カウンタ40は自重により下方へ回動して原位置に復帰するようになっている。パネル1bのエンドフック47bとパネル1cのカウンタ40についても同様に動作する。
【0045】
前記各パネル1a〜1cのカーテン生地5の幅方向中央部の下縁部には、スリット48が形成され、そのスリット48の両側において、カーテン生地5の下縁部に袋状部が形成され、その袋状部内にボトムバー49が収容されている。そして、ボトムバー49の重量によりカーテン生地5が垂直方向に緊張され、吊下げ枠4bが蝶番7を支点として回動されるとき、カーテン生地5の下縁部がスリット48により容易に回動可能となっている。
【0046】
次に、上記のように構成されたパネルカーテンの動作を説明する。図13(a)は、パネル1a〜1cの吊下げ枠4a,4bを直線状に保持して畳み込んだ状態を示し、図1及び図3に示す状態に相当する。この状態から操作棒34aを操作してパネル1aをハンガーレール2に沿って引き出すと、やがてパネル1aのエンドフック47aがパネル1bのカウンタ40に当接して、パネル1aと共にパネル1bが移動する。
【0047】
次いで、パネル1bのエンドフック47bがパネル1cのカウンタ40に当接してパネル1bと共にパネル1cが移動する。このような動作により、図13(b)に示すように、パネル1a〜1cがハンガーレール2に沿って引き出される。
【0048】
この状態から、パネル1aの操作棒34a及びパネル1b,1cの芯棒35を操作して、各パネル1a〜1cの吊下げ枠4bを45度ずつ室内側に回転させると、図13(c)に示すように、各パネル1a〜1cのカーテン生地5の半分が室内側に45度回動された状態となる。この状態では窓外からの直射光を遮りながら、外光の採り入れが可能となる。
【0049】
この状態から、各パネル1a〜1cの吊下げ枠4bをさらに回動させて、図13(d)に示すように各吊下げ枠4bを90度回動させると、採光量をさらに増大させることができる。
【0050】
また、同図(e)に示すように、各パネル1a〜1cの吊下げ枠4bの回動角を適宜に選択することも可能である。
同図(f)は、各パネル1a〜1cの吊下げ枠4bを135度回動させた状態を示す。同図(g)は中央のパネル1bの吊下げ枠4bのみを90度回動させた状態を示す。この状態では、パネル1b,1c間に開口部が形成される。従って、このパネルカーテンを間仕切りとして使用した場合に、この開口部を出入り口として利用可能である。
【0051】
同図(h)は、各パネル1a〜1cの吊下げ枠4bを135度回動させた状態で、ハンガーレール2の中間部で各パネル1a〜1cを重ね合わせた状態を示す。この状態では、各パネル1a〜1cの両側に大きな開口部を得ることが可能となる。
【0052】
同図(i)は、各パネル1a〜1cの吊下げ枠4bを135度回動させた状態で、ハンガーレール2の右側で各パネル1a〜1cを重ね合わせた状態を示す。この状態では、各パネル1a〜1cの左側に大きな開口部を得ることが可能となる。
【0053】
同図(j)は、各パネル1a〜1cの吊下げ枠4bを135度回動させた状態で、パネル1b,1cをハンガーレール2の左側で重ね合わせ、パネル1aをハンガーレール2の右側に位置させた状態を示す。この状態では、パネル1b,1cと同1aとの間に大きな開口部を得ることが可能となる。
【0054】
同図(k)は、各パネル1a〜1cの吊下げ枠4bを90度回動させた状態で、ハンガーレール2の左側で各パネル1a〜1cを重ね合わせた状態を示す。この状態では、各パネル1a〜1cの右側に大きな開口部を得ることが可能となる。
【0055】
同図(l)は、各パネル1a〜1cの吊下げ枠4a,4bを直線状に保持した状態で、パネル1a,1cをハンガーレール2の左側に位置させ、パネル1bをハンガーレール2の右側に位置させた状態を示す。この状態では、パネル1a,1cとパネル1bとの間に開口部を得ることが可能となる。
【0056】
前記各パネル1a〜1cは、吊下げ枠4aが第一及び第二のランナー8a,8b,9a,9bでハンガーレール2に対し移動可能に支持され、吊下げ枠4bは蝶番7を介して吊下げ枠4aに回動可能に片持ち支持されている。
【0057】
すると、吊下げ枠4bが室内側に回動されたとき、吊下げ枠4aは吊下げ枠4bを片持ち支持する状態となり、水平分力すなわち捩り方向の力が作用する。しかし、吊下げ枠4aは、垂直荷重を支持する第一のランナー8a,8bと、水平分力を支持する第二のランナー9a,9bで支持されているので、吊下げ枠4bの回動に関わらず、吊下げ枠4aの傾きが規制される。
【0058】
また、蝶番7は第一及び第二の回動部材23a,23bが摺動面50で摺動しながら回動するので、水平分力を安定して支持可能である。
吊下げ枠4bを室内側に回動させた状態で、パネル1a〜1cをハンガーレール2に沿って移動させるとき、図1に鎖線で示すように、パネル1bのエンドフック47bはパネル1cのカウンタ40より同パネル1cの先頭側に移動することがある。
【0059】
このような状態から、パネル1bを畳み込み方向すなわち同図において左方へ移動させると、エンドフック47bはカウンタ40の斜辺45に当接して同カウンタ40を上方へ押し上げながら移動する。そして、エンドフック47bがカウンタ40の吊下位置を通過すると、カウンタ40はその自重により図1に示す原位置に復帰する。パネル1aのエンドフック47aとパネル1bのカウンタ40も同様に動作する。
【0060】
上記のようなパネルカーテンでは、次に示す作用効果を得ることができる。
(1)操作棒34aを操作してパネル1aを引き出すことにより、平板状のパネル1a〜1cをハンガーレール2に沿って順次引き出し、あるいはハンガーレール2に沿って畳み込むことができる。
(2)各パネル1a〜1cの吊下げ枠4bを蝶番7を介して回動することができる。従って、このパネルカーテンを窓の内側に設置すると、吊下げ枠4bを適宜室内側へ回動させることにより、縦型ブラインドに類似する機能を得ることができる。
(3)蝶番7を回動支点として、吊下げ枠4bを室内側へ回動する構成であるので、各パネル1a〜1cを窓面に近接して設置することができる。
(4)このパネルカーテンを間仕切りとして使用した場合には、吊下げ枠4bを回動させて、パネルカーテンの一部を開口させることにより、出入り口として利用することができる。
(5)パネル1a〜1cの各吊下げ枠4bの端部に設けた操作棒34a及び芯棒35を操作することにより、各吊下げ枠4bを確実に回動させることができる。
(6)各パネル1a〜1cの吊下げ枠4aは、垂直荷重を支持する第一のランナー8a,8bと、水平分力を支持する第二のランナー9a,9bを備えているので、吊下げ枠4bを安定して回動操作することができるとともに、吊下げ枠4a,4bの移動操作時のがたつきを防止することができる。
(7)蝶番7は、摺動面50で面接触しながら回動する構成であるので、吊下げ枠4bの水平分力を安定して支持することができる。
(8)各パネル1a〜1cは、蝶番7の下方でカーテン生地5の下端部にスリット48が形成され、そのスリット48の両側にボトムバー49が収容されている。従って、吊下げ枠4bとともにカーテン生地5を容易に回動させることができる。
(9)パネル1a〜1bを畳み込んだ状態から、パネル1aをハンガーレール2に沿って引き出すと、カウンタ40に係合するエンドフック47a,47bにより、パネル1b,1cを順次追随させて引き出すことができる。また、エンドフック47a,47bがパネル1b,1cのカウンタ40を通り過ぎた位置から各パネル1a,1bを畳み込むとき、カウンタ40をエンドフック47a,47bに係合しないように上方へ回動させることができる。従って、パネル1aの引き出し操作により、エンドフック47a,47bがパネル1b,1cのカウンタ40に係合可能となるように容易にリセットすることができる。
(10)第一のランナー8a,8bから吊下支持される吊下げ枠4aは、補正部材18のネジ21の螺入量を調節することにより、吊下げ枠4aの傾きを調整することができる。従って、吊下げ枠4aの中心からオフセットされてカーテン生地5が吊下支持されていても、ネジ21の螺入量を調整することにより、吊下げ枠4aを垂直方向に吊下支持することができる。
(11)シャフトホルダー26に設けた係止孔29a〜29dとその係止孔29a〜29dに係合するボール31により、吊下げ枠4bの回動位置を45度間隔で保持することができる。
(12)第二のランナー9a,9bにより吊下げ枠4aの室内側あるいは窓側への傾きを規制することができる。
【0061】
上記実施の形態は、以下の態様で実施してもよい。
・ハンガーレールに沿って支持される非回動側吊下げ枠の両端部に、それぞれ蝶番を介して回動側吊下げ枠を片持ち支持する構成としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0062】
【図1】パネルカーテンを示す正面図である。
【図2】パネルカーテンを示す側面図である。
【図3】パネルカーテンの各パネルを示す平面図である。
【図4】第一のランナーを示す側面図である。
【図5】第二のランナーを示す側面図である。
【図6】蝶番を示す平面図である。
【図7】図6におけるA−A線断面図である。
【図8】シャフトホルダーを示す平面図である。
【図9】芯棒の取付部を示す斜視図である。
【図10】係止装置を示す正面図である。
【図11】係止装置を示す側面図である。
【図12】係止装置を示す断面図である。
【図13】(a)〜(l)はパネルカーテンの動作を示す説明図である。
【符号の説明】
【0063】
1a〜1c…パネル、2…ハンガーレール、4a…非回動側吊下げ枠、4b…回動側吊下げ枠、7…蝶番、8a,8b…第一のランナー、9a,9b…第二のランナー、18…補正部材、29a〜29d…係止孔、34a,34b…棒体(操作棒)、35…芯棒、38…係止装置、48…スリット、50…ボトムバー。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
平板状のパネルをハンガーレールに沿って移動可能に支持したパネルカーテンにおいて、
前記パネルをハンガーレールから吊下支持する吊下げ枠を回動側吊下げ枠と非回動側吊下げ枠に分割し、前記回動側吊下げ枠を前記非回動側吊下げ枠に蝶番を支点として回動可能に片持ち支持したことを特徴とするパネルカーテン。
【請求項2】
前記非回動側吊下げ枠を、垂直荷重を支持する第一のランナーと、前記回動側吊下げ枠回動時の水平分力に基づく前記非回動側吊下げ枠の傾きを規制する第二のランナーで前記ハンガーレールに移動可能に支持したことを特徴とする請求項1記載のパネルカーテン。
【請求項3】
前記蝶番には、前記回動側吊下げ枠の水平分力を支持する摺動面を備えたことを特徴とする請求項1または2記載のパネルカーテン。
【請求項4】
前記回動側吊下げ枠の端部には、該回動側吊下げ枠を回動操作するための棒体を吊下支持したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のパネルカーテン。
【請求項5】
前記非回動側吊下げ枠の一側面に前記パネルを吊下支持し、前記非回動側吊下げ枠の側方に前記第二のランナーのベースを延設し、前記非回動側吊下げ枠には前記ベースを支点として該非回動側吊下げ枠の傾きを補正可能とした補正部材を設けたことを特徴とする請求項2記載のパネルカーテン。
【請求項6】
前記ハンガーレールに前記パネルを複数枚並行して移動可能に吊下支持し、前記回動側吊下げ枠には、前記非回動側吊下げ枠及び回動側吊下げ枠を直線状とした状態で先頭パネルを引き出したとき後続のパネルを追随して引き出し可能とする係止装置を備えたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のパネルカーテン。
【請求項7】
前記係止装置は、前記回動側吊下げ枠の端部に設けたカウンタと、隣接するパネルの非回動側吊下げ枠の端部に設けられて前記カウンタに係合するエンドフックとで構成し、前記カウンタは前記エンドフックが前記回動側吊下げ枠の先端側から当接したとき、該エンドフックに係合しないように上方へ回動可能としたことを特徴とする請求項6記載のパネルカーテン。
【請求項8】
前記蝶番には、前記回動側吊下げ枠の回動位置を所定角度毎に保持する係止手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のパネルカーテン。
【請求項9】
前記パネルをカーテン生地で構成し、前記蝶番の下方において、前記カーテン生地の下端部には上下方向にスリットを設けたことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載のパネルカーテン。
【請求項10】
前記非回動側吊下げ枠の両端部を一対の前記第一のランナー及び前記第二のランナーで支持し、前記第二のランナーは前記ハンガーレールの内側面に当接して水平方向に回転する一対の車輪を備え、一方の第二のランナーの車輪で前記非回動側吊下げ枠の前方向への傾きを規制し、他方の第二のランナーの車輪で前記非回動側吊下げ枠の後方向への傾きを規制することを特徴とする請求項2記載のパネルカーテン。
【請求項1】
平板状のパネルをハンガーレールに沿って移動可能に支持したパネルカーテンにおいて、
前記パネルをハンガーレールから吊下支持する吊下げ枠を回動側吊下げ枠と非回動側吊下げ枠に分割し、前記回動側吊下げ枠を前記非回動側吊下げ枠に蝶番を支点として回動可能に片持ち支持したことを特徴とするパネルカーテン。
【請求項2】
前記非回動側吊下げ枠を、垂直荷重を支持する第一のランナーと、前記回動側吊下げ枠回動時の水平分力に基づく前記非回動側吊下げ枠の傾きを規制する第二のランナーで前記ハンガーレールに移動可能に支持したことを特徴とする請求項1記載のパネルカーテン。
【請求項3】
前記蝶番には、前記回動側吊下げ枠の水平分力を支持する摺動面を備えたことを特徴とする請求項1または2記載のパネルカーテン。
【請求項4】
前記回動側吊下げ枠の端部には、該回動側吊下げ枠を回動操作するための棒体を吊下支持したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のパネルカーテン。
【請求項5】
前記非回動側吊下げ枠の一側面に前記パネルを吊下支持し、前記非回動側吊下げ枠の側方に前記第二のランナーのベースを延設し、前記非回動側吊下げ枠には前記ベースを支点として該非回動側吊下げ枠の傾きを補正可能とした補正部材を設けたことを特徴とする請求項2記載のパネルカーテン。
【請求項6】
前記ハンガーレールに前記パネルを複数枚並行して移動可能に吊下支持し、前記回動側吊下げ枠には、前記非回動側吊下げ枠及び回動側吊下げ枠を直線状とした状態で先頭パネルを引き出したとき後続のパネルを追随して引き出し可能とする係止装置を備えたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のパネルカーテン。
【請求項7】
前記係止装置は、前記回動側吊下げ枠の端部に設けたカウンタと、隣接するパネルの非回動側吊下げ枠の端部に設けられて前記カウンタに係合するエンドフックとで構成し、前記カウンタは前記エンドフックが前記回動側吊下げ枠の先端側から当接したとき、該エンドフックに係合しないように上方へ回動可能としたことを特徴とする請求項6記載のパネルカーテン。
【請求項8】
前記蝶番には、前記回動側吊下げ枠の回動位置を所定角度毎に保持する係止手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のパネルカーテン。
【請求項9】
前記パネルをカーテン生地で構成し、前記蝶番の下方において、前記カーテン生地の下端部には上下方向にスリットを設けたことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載のパネルカーテン。
【請求項10】
前記非回動側吊下げ枠の両端部を一対の前記第一のランナー及び前記第二のランナーで支持し、前記第二のランナーは前記ハンガーレールの内側面に当接して水平方向に回転する一対の車輪を備え、一方の第二のランナーの車輪で前記非回動側吊下げ枠の前方向への傾きを規制し、他方の第二のランナーの車輪で前記非回動側吊下げ枠の後方向への傾きを規制することを特徴とする請求項2記載のパネルカーテン。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2007−105234(P2007−105234A)
【公開日】平成19年4月26日(2007.4.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−298850(P2005−298850)
【出願日】平成17年10月13日(2005.10.13)
【出願人】(000250672)立川ブラインド工業株式会社 (224)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年4月26日(2007.4.26)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年10月13日(2005.10.13)
【出願人】(000250672)立川ブラインド工業株式会社 (224)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]