説明

パネル固定部材及びパネル固定構造

【課題】吹抜け化粧手摺等の施工時等に、吹抜け側から階下へとネジ等が落下し難いパネル固定部材を提供する。
【解決手段】頭部15aと雄ネジ部12とを有する雄部材11と、雄部材11がパネル面材32又はパネル支持板31の何れか一方に挿通された状態で、該雄部材11の頭部15aと反対面側に突出する雄ネジ部12に嵌装される環状板部材13と、頭部15aと前記雄部材11の雄ネジ部12と螺合する雌ネジ部25cとを有する雌部材21とを、具備し、前記環状板部材13が、前記雄部材11の雄ネジ部12のネジ山の径よりも小さく、該雄ネジ部12のネジ谷の径よりも大きい内径を有し、前記環状板部材13が弾性を有する素材とした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、吹抜け化粧手摺等にパネル面材を取付けるための固定部材の技術に関する。
【背景技術】
【0002】
多数の商業施設や公共施設などの建築物においては、「吹抜け化粧手摺」や「階段化粧手摺」等が設けられており、それらは透明のパネル面材(ガラス製、アクリル製)等を手摺を構成するフレーム等によって保持することにより構成されている。そして、従来から、透明のパネル面材の外観を損なうことなく、パネル面材を手摺を構成するフレーム等に固設するためのパネル固定部材も公知となっている(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開2000−87925号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、特許文献1に記載のパネル固定部材のように、パネル面材と該パネル面材を支持する板状部材とを固定部材で両側から挟んで共締めする際には、パネル面材の一面側において一方の固定部材を保持しながら、該パネル面材の他面側において他方の固定部材を操作する必要があり、作業性が悪く、保持される側の固定部材が抜け落ちることがあった。特に、パネル面材をパネル支持板に配設するときには、パネル面材の吹抜け側に配設される固定部材が階下へ落下する虞があるために、作業に注意を要した。
【0004】
そこで、本発明が解決しようとする課題は、パネル面材と該パネル面材を支持する板状部材とを両面側から挟んで共締めする形態のパネル固定部材であって、作業中に保持される側の固定部材が抜け落ちることがなく、作業性の良好なものを提供する。例えば、吹抜け化粧手摺等の施工時等に、吹抜け側から階下へとネジ等が落下し難いパネル固定部材を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0006】
即ち、請求項1においては、パネル面材とパネル支持板とを共締めする形態のパネル固定部材であって、雄ネジ部と頭部とを有する雄部材と、前記雄部材が前記パネル面材又は前記パネル支持板の何れか一方に挿通された状態で、該雄部材の頭部と反対面側に突出する雄ネジ部に嵌装される環状板部材と、前記雄部材の雄ネジ部と螺合する雌ネジ部と頭部とを有する雌部材とを、具備するものである。
【0007】
請求項2においては、前記環状板部材が、前記雄部材の雄ネジ部のネジ山の径よりも小さく、該雄ネジ部のネジ谷の径よりも大きい内径を有するものである。
【0008】
請求項3においては、前記環状板部材が、弾性を有する素材で構成されているものである。
【0009】
請求項4においては、請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載のパネル固定部材の雄部材が、該雄部材の頭部と雄ネジ部との間に胴部を有するとともに、該胴部の断面が大径部と小径部とを有する略小判形状であり、前記パネル面材又は前記パネル支持板に形成される雄部材挿入孔の形状が、短尺方向の長さが雄部材の胴部の小径部の径と略同一であって、長尺方向の長さが雄部材の胴部の大径部の径よりも大きい長孔であるものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
【0011】
請求項1においては、環状板部材と雄部材の環状板部材の間にパネル支持板を挟むことができ、予めパネル支持板に雄部材を仮止めしてから、雌部材によってパネル面材とパネル支持板とを共締めすることができるため、吹抜け化粧手摺の施工時等にパネル支持板から雄部材が外れにくくなり、作業性が向上し、吹抜け側から階下へのネジ等の落下を防止することができる。
【0012】
請求項2においては、環状板部材を回動しながら雄ネジ部に嵌め込むことができ、環状板部材の内周が雄ネジ部のネジ山に当接して外れ難くなり、パネル支持板への雄部材の仮止めの信頼性を向上させることができる。
【0013】
請求項3においては、環状板部材を撓ませて雄ネジ部に押し込むことができるので、容易にパネル支持板等に雄部材を仮止めすることができる。
【0014】
請求項4においては、雄部材をパネル支持板に仮止めすると、雄部材の胴部とパネル支持板の雄部材挿入孔とが当接し雄部材の回動が規制されるため、作業者は、雄部材を押さえなくても雌部材のみを回動させることによって雄部材と雌部材とを連結する、即ちパネル面材とパネル支持板とを共締めすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
次に、発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明のパネル固定部材1の一実施例を示す斜視図、図2は雄部材11の一実施例を示す正面斜視図、図3は雌部材21の一実施例を示す背面斜視図、図4はパネル支持板31に雄部材11を取付けた状態を示す一部断面側面図、図5は雄部材11に雌部材21を螺挿する途中の状態を示す一部断面側面図、図6はパネル支持板31とパネル面材32とを共締めした状態を示す側面断面図、図7は同じく平面断面図である。
【0016】
図1に示すように、本発明の実施例に係るパネル固定部材1は、雄ネジ部12を有する雄部材11と、該雄ネジ部12に嵌装される環状板部材13と、雌ネジ部25cを有する雌部材21とから構成されるものであり、該雄部材11の雄ネジ部12を該雌部材21の雌ネジ部25cに螺挿することによって、雄部材11と雌部材21とが螺結される。
そして、図6及び図7に示すように、上記パネル固定部材1は、後述の雄部材11の頭部15aと、雌部材21の頭部25aとの間に、パネル支持板31とパネル面材32とを挟み込んで共締めすることによって、パネル支持板31とパネル面材32とを連結するものである。
【0017】
前記パネル固定部材1によってパネル支持板31に共締めされるパネル面材32は、ガラスやアクリル等で構成される透明面材であって、後述するパネル支持板31に固設されるものである。
一方、前記パネル面材32が共締めされるパネル支持板31は、階段や廊下に配設される吹抜け化粧手摺や階段化粧手摺や建物の構造フレーム(以下、吹抜け化粧手摺等という。)に設けられ、該吹抜け化粧手摺にパネル面材32を固定するための板状体(ステー)であって、樹脂や金属等から構成されるものである。なお、パネル支持板31にパネル固定部材1にて固定されたパネル面材32にて、吹抜け化粧手摺等の腰壁部分が形成される。
【0018】
図2に示すように、前記雄部材11は、セラミックスや金属等で構成された雄部材本体15と、雄ネジ部12となる棒ネジとから成るものである。
前記雄部材本体15は、いわゆる雌ボルトであって、頭部15aと、内周に雌ネジが切られた胴部15cとが一体的に形成される。
前記雄部材本体15の胴部15cの頭部15a側には、該胴部15cの軸を中心として軸対象となるように外周側へ突出した一対の連動防止突起15b・15bによって、大径部が形成されている。本実施例では、連動防止突起15b・15bによって、雄部材本体15の胴部15cの頭部側の断面外周形状は、小判形状となっている。
雄部材11の雄ネジ部12を形成する棒ネジは、前記雄部材本体15の胴部15cに設けられた雌ネジに螺入されて、該雄部材本体15に固定される。前記棒ネジの外周には、階段や廊下で生じる振動等によって雄部材11と雌部材21との連結が緩むことを防止するために緩み防止剤が塗布されている。
【0019】
前記雄部材11の雄ネジ部12には、環状板部材13が着脱可能に嵌装される。
前記環状板部材13は、樹脂等の弾性素材で成る弾性体である。詳しくは、環状板部材13は、プラスチック等の弾性変形可能な材料で形成された円盤状部材であって、芯部には前記雄部材11の雄ネジ部12を挿通可能な雄ネジ用孔13bが穿設されている。該雄ネジ用孔13bの径は、前記雄ネジ部12のネジ山の径より小さく、ネジ谷の径より大きくなるように形成されている(図4参照)。また、環状板部材13の厚みは、前記雄ネジ部12のネジ山間隔より小さくなるように構成されている。
上記構成の環状板部材13を雄部材11の雄ネジ部12に押し込むと、該環状板部材13が弾性変形することによって、雄ネジ用孔13bが雄ネジ部12のネジ山を乗り越え、該雄ネジ用孔13bが雄ネジ部12のネジ山間に在る位置で安定する。但し、環状板部材13の雄ネジ用孔13bを、雄ネジ部12のネジ山に沿わせながら、該環状板部材13を回動させることにて、該雄ネジ部12に外嵌することもできる。
【0020】
図3に示すように、前記雌部材21は、セラミックスや金属等で形成された、いわゆる雌ボルトで成る雌部材本体25で構成されるものである。前記雌部材本体25は、雌ボルトの頭部に相当する頭部25aと、同じく雌ボルトの胴部に相当する円筒状に形成されたボス25bと、前記雄部材11の雄ネジ部12が螺挿されるために該ボス25bの内周に形成された雌ネジ部25c等から構成されるものである。
図1に戻って、前記雌部材本体25の頭部25aの正面視中央にはレンチ用孔25dが形成されており、該レンチ用孔25dに六角レンチ等の工具を挿入し、該六角レンチにて雌部材21を回動させて雌部材21を雄部材11に連結することができる。
【0021】
前記雌部材本体25のボス25bにはワッシャー23が遊嵌される。該ワッシャー23は、雌部材21の回動を滑らかにし、該雌部材21を緩み止めし、また、パネル固定部材1によるパネル面材32及びパネル支持板31の締めつけ圧力を緩和するためのものである。
前記ワッシャー23は、パネル面材32に傷を付けないように、樹脂等の弾性体で形成されている。詳しくは、ワッシャー23は、プラスチック等の材料で形成された円盤状部材であって、芯部に雌部材本体25のボス25bの外周径よりも大きい径を有するボス用孔23bが形成されている。
【0022】
次に、本発明のパネル固定部材1の使用方法について説明する。
まず、図4に示すように、吹抜け化粧手摺等に設けられたパネル支持板31に形成された雄部材挿入孔31bに、雄部材11の雄ネジ部12と胴部15cとを挿入する。
ここで、パネル支持板31には、予め雄部材挿入孔31bが形成されているものとし、該雄部材挿入孔31bは、小径方向と大径方向を有する形状(例えば、略長方形状や略小判形状)の長孔に形成される。
この雄部材挿入孔31bの小径方向の径は、雄部材11の胴部15cの径と略同一であって、また、雄部材挿入孔31bの大径方向の径は、雄部材11の連動防止突起15b・15bが形成された大径部の径よりも大きくなるように形成される。これにより、雄部材挿入孔31bに雄部材11の胴部15cが嵌入されると、連動防止突起15b・15bにて雄部材挿入孔31bに相対する雄部材11の回動が規制される。
【0023】
そして、雄部材11の頭部15aがパネル支持板31に当接するまで雄部材挿入孔31bに挿入された状態において、雄ネジ部12が雄部材挿入孔31bから突出し、胴部15cが雄部材挿入孔31bに収まるように、雄部材11の胴部15cの長さがパネル支持板31の厚みと略一致するように構成すると好ましい。雄部材11の雄ネジ部12に押し込まれた環状板部材13が、該雄部材11の胴部15cに当接することによって、該雄ネジ部12の軸方向に対して略直交する方向に環状板部材13の姿勢が安定する。
【0024】
そして、雄部材11が雄部材挿入孔31bに挿入された状態で、雄部材11の雄ネジ部12に環状板部材13を外嵌する。このとき、図4及び図5に示すように、雄部材11の頭部15aと環状板部材13との間にパネル支持板31が挟み込まれる。
環状板部材13は弾性体であるため、作業者は、雄部材挿入孔31bに雄部材11を挿入した後、雄ネジ部12に環状板部材13を押し込んで外嵌することができる。そして、前述した様に、雄ネジ部12に環状板部材13を取付けた状態において、雄部材11の雄ネジ部12は、雄部材挿入孔31bから突出している。
【0025】
このように、パネル面材32とパネル支持板31とを共締めする形態のパネル固定部材1であって、頭部15aと雄ネジ部12とを有する雄部材11と、前記雄部材11が前記パネル面材32又は前記パネル支持板31の何れか一方に挿通された状態で、該雄部材11の頭部15aと反対面側に突出する雄ネジ部12に嵌装される環状板部材13と、頭部15aと前記雄部材11の雄ネジ部12と螺合する雌ネジ部25cとを有する雌部材21とを、具備するので、環状板部材13と雄部材11の頭部15aの間にパネル支持板31を挟むことができ、予めパネル支持板31に雄部材11を仮止めしてから、雌部材21によってパネル面材32とパネル支持板31とを共締めすることができるため、吹抜け化粧手摺の施工時等にパネル支持板31から雄部材11が外れにくくなり、作業性が向上し、吹抜け側から階下への雄部材11等の落下を防止することができる。
【0026】
また、前記環状板部材13が、前記雄部材11の雄ネジ部12のネジ山の径よりも小さく、該雄ネジ部12のネジ谷の径よりも大きい内径を有するので、環状板部材13を回動しながら雄ネジ部12に嵌め込むことができ、環状板部材13の内周が雄ネジ部12のネジ山に当接して外れ難くなり、パネル支持板31への雄部材11の仮止めの信頼性を向上させることができる。
【0027】
前記環状板部材13が、弾性を有する素材で構成されているので、環状板部材13を撓ませて雄ネジ部12に押し込むことができるので、容易にパネル支持板31等に雄部材11を仮止めすることができる。
【0028】
次に、図5に示すように、パネル面材32に形成された雌部材挿入孔32bに前記雄部材11の雄ネジ部12が挿入された状態で、パネル面材32を前記環状板部材13に当接させる。そして、前記ワッシャー23を外嵌した雌部材21を該パネル面材32の雌部材挿入孔32bに挿入しつつ、雄ネジ部12を該雌部材本体25の雌ネジ部25cに螺挿する。
このとき、雄部材11の頭部15aと環状板部材13の間には前記パネル支持板31が挟み込まれているため、前記雄部材11は雄部材挿入孔31bに入り込んだままで、即ち雄ネジ部12が該雄部材挿入孔31bから略水平方向に突出したままの姿勢で保持されており、作業者は雄部材11を保持する必要がなく、パネル面材32の保持と雌部材21の操作に注力することができる。
【0029】
図5乃至図7に示すように、雌部材21の雌ネジ部25cに雄部材11の雄ネジ部12が螺挿されて、該雄部材11と雌部材21とが螺結されると、雄部材11の頭部15aと環状板部材13との間にパネル支持板31が挟まれ、該環状板部材13と雌部材21の頭部25a(ワッシャー23)との間にパネル面材32が挟まれた状態で、パネル固定部材1にてパネル支持板31とパネル面材32とが共締めされる。
【0030】
前述したように、パネル支持板31の雄部材挿入孔31bは短尺方向と長尺方向を有する長孔に形成され、雄部材11の胴部15cには連動防止突起15b・15bが形成されているため、雄部材11が雄部材挿入孔31bに対して相対回転不能となる。従って、雌部材21に雄部材11を螺挿する際に、雄部材11が雌部材21と連れ回りしないので、雌部材21を回動させるだけで雄部材11と雌部材21とを連結することができ、作業性が向上する。
【0031】
このように、パネル固定部材1の雄部材11が、該雄部材11の頭部15aと雄ネジ部12との間に胴部15cを有するとともに、該胴部15cの頭部15a側の断面が大径部(15b・15b)と小径部15cとを有する略小判形状であり、前記パネル面材32又は前記パネル支持板31に形成される雄部材挿入孔31bの形状が、短尺方向の長さが雄部材の胴部15cの小径部の径と略同一であって、長尺方向の長さが雄部材11の胴部15cの大径部(15b・15b)の径よりも大きい長孔であるので、雄部材11をパネル支持板31に仮止めすると、雄部材11の大径部(15b・15b)とパネル支持板31の雄部材挿入孔31bが当接し、雄部材11の回動が規制されるため、作業者は、雄部材11を押さえなくても雌部材21のみを回動させることによって雄部材11と雌部材21とを連結する、即ちパネル面材32とパネル支持板31とを共締めすることができる。
【0032】
一方、パネル面材32には、雌部材21のボス25bが挿入される雌部材挿入孔32bが穿設される。該雌部材挿入孔32bに対して、雄部材11のボス25bは回動自在となるように形成されている。
そして、前述したように、ワッシャー23は、樹脂等で成る弾性体であり、雌部材21の頭部25aとパネル面材32との間の摩擦力を低減させつつ、金属製等の頭部25aが回動する際に、該パネル面材32と擦れて該パネル面材32の表面を傷つけることが無いように構成されている。
【0033】
このように、前記ワッシャー23を弾性材で構成したので、ワッシャー23を介してパネル面材32等を挟み込むため、ガラス等で形成されたパネル面材32を頭部25aによって傷つけることなくパネル支持板31等と共締めすることができる。また、ワッシャー23を介することによって、頭部25aとパネル面材32とが当接する場合に比べて摩擦が小さくなり、雌部材21を回動させ易くなる。
【0034】
以上、本実施例においては、パネル支持板31が吹抜け側に、パネル面材32が階段や廊下側に配設される場合において説明したものであり、パネル支持板31側に雄部材11を挿入し、パネル面材32側に雌部材21を挿入する構成としているが、雄部材11と雌部材21とを逆に配設する構成であってもよく、限定するものではない。
即ち、パネル面材32側に雄部材11を挿入し、パネル支持板31側に雌部材21を挿入する構成であっても良く、何れの場合においても作業性を向上させることができ、パネル支持板31若しくはパネル面材32から雄部材11が落下することを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明のパネル固定部材1の一実施例を示す斜視図。
【図2】雄部材11の一実施例を示す正面斜視図。
【図3】雌部材21の一実施例を示す背面斜視図。
【図4】パネル支持板31に雄部材11を取付けた状態を示す一部断面側面図。
【図5】雄部材11に雌部材21を螺挿する途中の状態を示す一部断面側面図。
【図6】パネル支持板31とパネル面材32とを共締めした状態を示す側面断面図。
【図7】同じく平面断面図。
【符号の説明】
【0036】
1 パネル固定部材
11 雄部材
12 雄ネジ部
13 環状板部材
13b 雄ネジ用孔
15 雄部材本体
15a 頭部
15b 連動防止突起
15c 胴部
21 雌部材
23 ワッシャー
25 雌部材本体
25a 頭部
25b ボス
25c 雌ネジ部
25d レンチ用孔
31 パネル支持板
31b 雄部材挿入孔
32 パネル面材
32b 雌部材挿入孔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
パネル面材とパネル支持板とを共締めする形態のパネル固定部材であって、
雄ネジ部と頭部とを有する雄部材と、
前記雄部材が前記パネル面材又は前記パネル支持板の何れか一方に挿通された状態で、該雄部材の頭部と反対面側に突出する雄ネジ部に嵌装される環状板部材と、
前記雄部材の雄ネジ部と螺合する雌ネジ部と頭部とを有する雌部材とを、
具備することを特徴とするパネル固定部材。
【請求項2】
前記環状板部材が、
前記雄部材の雄ネジ部のネジ山の径よりも小さく、該雄ネジ部のネジ谷の径よりも大きい内径を有することを特徴とする、
請求項1に記載のパネル固定部材。
【請求項3】
前記環状板部材が、
弾性を有する素材で構成されていることを特徴とする、
請求項1又は請求項2に記載のパネル固定部材。
【請求項4】
請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載のパネル固定部材の雄部材が、該雄部材の頭部と雄ネジ部との間に胴部を有するとともに、該胴部の断面が大径部と小径部とを有する略小判形状であり、
前記パネル面材又は前記パネル支持板に形成される雄部材挿入孔の形状が、短尺方向の長さが雄部材の胴部の小径部の径と略同一であって、長尺方向の長さが雄部材の胴部の大径部の径よりも大きい長孔であることを特徴とするパネル固定構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2007−197946(P2007−197946A)
【公開日】平成19年8月9日(2007.8.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−15648(P2006−15648)
【出願日】平成18年1月24日(2006.1.24)
【出願人】(000198787)積水ハウス株式会社 (748)
【Fターム(参考)】