ビデオ信号記録装置
【課題】 正常につなぎ記録が可能となる編集点を容易に検出し、つなぎ記録によって連続的にデコード可能なストリームデータの生成を可能としたビデオ信号記録装置を提供すること。
【解決手段】 つなぎ記録を行う場合、記録データ中の所定単位のデータに含まれる付加情報を検出して、前記付加情報に含まれる少なくともつなぎ記録が可能となる編集点の存在、フィールド並び順及びリピートフィールドの有無を示す情報に基づいてつなぎ記録するための編集点を決定して、決定された編集点に基づく位置からつなぎ記録を行う。
【解決手段】 つなぎ記録を行う場合、記録データ中の所定単位のデータに含まれる付加情報を検出して、前記付加情報に含まれる少なくともつなぎ記録が可能となる編集点の存在、フィールド並び順及びリピートフィールドの有無を示す情報に基づいてつなぎ記録するための編集点を決定して、決定された編集点に基づく位置からつなぎ記録を行う。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、圧縮符号化されたビデオ信号を記録媒体に記録するビデオ信号記録装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、HD(High Definition)ビデオ信号を記録及び再生可能とした、カメラ一体型VTR(Video Tape Recorder)が製品化されている。前記HD対応のカメラ一体型VTRは、ビデオ信号の圧縮符号化技術としてMPEG(Moving Picture Experts Group)−2を採用している。そして、圧縮符号化されたビットストリームを、誤り訂正符号生成単位(以下、ECCユニットとも称す)を記録の最小単位とする記録方式にて磁気テープ上に記録している。
【0003】
HDビデオ信号を磁気テープ上に記録するときのつなぎ記録方法に関して、以下の先行技術が知られている。既にデータが記録済みの磁気テープに新たなデータを再記録する際、記録の最小単位で誤り訂正符号を生成する為、再記録前に既に記録済みの磁気テープを一旦再生し、フレームの切り替え点を含む記録の最小単位を検出してから再記録を行うといった提案がなされている。(例えば、特許文献1参照。)
【特許文献1】特開2000−134568号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来技術は、既に記録済みの磁気テープ上より再生された記録の最小単位内のフレームの切り替え点を検出し、そのフレーム切り替え点より新たなデータを再記録するものである。しかしながら、上記従来技術の構成は、フレームの切り替え点を検出しているだけで、そのフレームの切り替え点における表示順の先頭フレームのフィールドを表す情報および、冗長な繰り返しフィールドの有無を示す情報を参照していない。これにより、次のような問題が生じる。
【0005】
磁気テープに既に記録されているデータが、24フレーム・プログレッシブ(以下、24pと称す)である場合、
1:接続するフレームによっては、同一フィールドが連続し、フィールド項番エラーとなる。
2:編集点(編集ポイント)において通常では発生しないデコード時間が発生する。
【0006】
次に、上記問題点を詳細に説明する。図2に、24pのビデオ信号を磁気テープ上に記録したときの様子と、60フィールド・インターレース(以下、60iと称す)又は30フレーム・プログレッシブ(以下、30pと称す)のビデオ信号を磁気テープ上に記録したときの様子を示す。
【0007】
ここで、フィルムは毎秒24フレームであるのに対し、磁気テープ上に記録されるビデオ信号(NTSC方式)は毎秒30フレーム(60フィールド)であるため、図2に示す様に、24pの記録の場合は2−3プルダウンによりフィールド数変換を行う。
【0008】
2−3プルダウンとは、具体的には図3に示すように、1フレーム毎に冗長な繰り返しフィールド(以下、リピートフィールドと記述する)を挟むことで、24pのフィールド数変換を行う手法である。このようにして2−3プルダウンされたビデオ信号の特徴は、1フレーム毎にリピートフィールドを挟むため、2フレーム毎にトップフィールドから開始されるフレームと、ボトムフィールドから開始されるフレームが入れ替わる。
【0009】
一方、通常の60i又は30pのビデオ信号を記録する場合は、図2に示した様に、通常トップフィールドから連続する2フィールドを1フレームとして符号化するため、全てのフレームがトップフィールドから始まるフレームとなる。
【0010】
従って、2−3プルダウンされたビデオ信号をMPEG符号化してテープ上に記録したところに60iのビデオ信号をMPEG符号化して新たなデータとして記録する場合、接続フレーム位置によってはトップフィールドが連続するフィールド項番エラーが起きる。図4A、図4Bは、フィールド項番エラーが起きる例を示した図であり、図5はその詳細を図示したものである。このような場合は、つなぎ記録の編集点として不適切となる。
【0011】
また、リピートフィールドに関する規定がないために、図4Cに示した例では、編集点において通常では発生しないデコード時間が発生する。図6は、図4Cの例を符号順に拡大して示した図である。図6から明らかなように、図4Cの例を符号順に並べ替えると、不正なデコード時間が発生する。
【0012】
つまり、磁気テープに既に記録されているビデオ信号が24pである場合、60iのビデオ信号をつなぎ記録するときは、図4Dのみが正常に行える例となるのだが、従来の技術では正常なつなぎ記録が可能な編集点を検出することはできなかった。
【0013】
そこで本発明は、従来技術の問題点を解決し、例えば24pのビデオ信号が記録されたものであっても、正常につなぎ記録が可能となる編集点を容易に検出し、つなぎ記録によって連続的にデコード可能なストリームデータの生成を可能としたビデオ信号記録装置を提供することを目的とする。
【0014】
また本発明の他の目的は、編集点の検出結果に応じたつなぎ記録を行うビデオ信号記録装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0015】
上述の目的は、エラー訂正処理単位を基準としてストリームデータをユニット化したユニットデータをテープ状の記録媒体に記録するビデオ信号記録装置であって、前記ユニットデータを前記記録媒体上に記録する記録手段と、前記記録媒体上に記録された前記ユニットデータに含まれる付加情報を検出する検出手段と、前記検出手段によって検出された付加情報を解析し、少なくともつなぎ記録が可能となる編集点の有無、フィールド並び順及びリピートフィールドの有無を示す情報を取得する解析手段と、第1のストリームデータからなるユニットデータが記録された前記記録媒体上に、第2のストリームデータからなるユニットデータをつなぎ記録する動作を制御するつなぎ記録制御手段とを備え、つなぎ記録を行う場合、前記つなぎ記録制御手段は、前記第1のストリームデータからなるユニットデータに関して前記解析手段によって取得された情報に基づいてつなぎ記録するための編集点を決定し、決定された編集点に基づく位置から前記第2のストリームデータが記録されるユニットデータを生成して前記記録手段によって記録することを特徴とするビデオ信号記録装置によって達成される。
【0016】
また、上述の目的は、エラー訂正処理単位を基準としてストリームデータをユニット化したユニットデータをテープ状の記録媒体に記録するビデオ信号記録装置であって、前記ユニットデータを前記記録媒体上に記録する記録手段と、前記記録媒体上に記録されたユニットデータからつなぎ記録が可能となる編集点を検出する検出手段と、前記検出手段によって検出された編集点に係るフィールド並び順及びリピートフィールドの有無に関する情報を解析する解析手段と、前記検出手段によって検出された編集点に係るストリームデータが24フレーム/秒のプログレッシブ形式であるか否かを判定する第1の判定手段と、新たに記録するべきストリームデータが24フレーム/秒のプログレッシブ形式であるか否かを判定する第2の判定手段と、前記第1の判定手段の判定結果が24フレーム/秒のプログレッシブ形式であり、かつ前記第2の判定手段の判定結果が24フレーム/秒のプログレッシブ形式ではない場合、前記解析手段によって解析された内容に基づいて前記検出手段によって検出された編集点に基づく位置から前記新たに記録するべきストリームデータをつなぎ記録するか否かを決定するつなぎ記録制御手段とを備えたことを特徴とするビデオ信号記録装置によっても達成される。
【0017】
また、上述の目的は、エラー訂正処理単位を基準としてストリームデータをユニット化したユニットデータをテープ状の記録媒体に記録するビデオ信号記録装置であって、前記ユニットデータを前記記録媒体上に記録する記録手段と、前記記録媒体上に記録されたユニットデータからつなぎ記録が可能となる編集点を検出する検出手段と、前記検出手段によって検出された編集点に係るフィールド並び順及びリピートフィールドの有無に関する情報を解析する解析手段と、前記検出手段によって検出された編集点に係るストリームデータが24フレーム/秒のプログレッシブ形式であるか否かを判定する第1の判定手段と、新たに記録するべきストリームデータが24フレーム/秒のプログレッシブ形式であるか否かを判定する第2の判定手段と、前記第1の判定手段の判定結果が24フレーム/秒のプログレッシブ形式であり、かつ前記第2の判定手段の判定結果が24フレーム/秒のプログレッシブ形式ではない場合、前記解析手段によって解析された内容に基づいて前記検出手段によって検出された編集点をつなぎ記録のための編集点に確定するか否かを決定し、確定しない場合は次の編集点を検出するよう制御するつなぎ記録制御手段とを備えたことを特徴とするビデオ信号記録装置によっても達成される。
【0018】
さらに、上述の目的は、エラー訂正処理単位を基準としてストリームデータをユニット化したユニットデータをテープ状の記録媒体に記録するビデオ信号記録装置であって、前記ユニットデータを前記記録媒体上に記録する記録手段と、前記記録媒体上に記録されたユニットデータからつなぎ記録が可能となる編集点を検出する検出手段と、前記検出手段によって検出された編集点に係るフィールド並び順及びリピートフィールドの有無に関する情報を解析する解析手段と、前記検出手段によって検出された編集点に係るストリームデータが24フレーム/秒のプログレッシブ形式であるか否かを判定する第1の判定手段と、新たに記録するべきストリームデータが24フレーム/秒のプログレッシブ形式であるか否かを判定する第2の判定手段と、前記第1の判定手段の判定結果が24フレーム/秒のプログレッシブ形式であり、かつ前記第2の判定手段の判定結果が24フレーム/秒のプログレッシブ形式である場合、前記解析手段によって解析された内容に基づいて前記検出手段によって検出された編集点に基づく位置から前記新たに記録するべきストリームデータをつなぎ記録するか、無効データを挿入することによる不連続記録を行うかを決定するつなぎ記録制御手段とを備えたことを特徴とするビデオ信号記録装置によっても達成される。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、つなぎ記録時にフィールド項番エラーやフィールド抜けのない、連続的なストリームデータを生成することができる。さらに、編集点において、通常発生しないようなデコード時間の発生を抑止でき、一般のデコーダによるデコードも保証可能な連続的なストリームデータを生成することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
【実施例1】
【0021】
図1は、本発明に係るビデオ信号記録装置の構成例を示すブロック図である。このような記録装置は、カメラ一体型ビデオレコーダ等に適用可能である。図1において、100はSDRAM等のメモリ部であり、複数種のデータを保存可能な構成となっている。101はビデオ信号を入出力するVIDEO IN/OUT端子、102は音声信号を入出力するAUDIO IN/OUT端子、103はビデオ信号及び音声信号を圧縮或いは伸長処理するMPEGコーデック(符号化・復号化回路)である。以降、説明の簡略化のため、ビデオ信号は音声信号を含むものとして説明する。
【0022】
105はMPEG圧縮されたビデオ信号(MPEGストリーム)を蓄積するストリームバッファであり、104は該ストリームバッファ105の書き込み/読出しを行うバッファ管理部である。バッファ管理部104は、ストリームバッファ105とECCワークメモリ107間でMPEGストリームの転送を行う。107はECCワークメモリであり、106はECCワークメモリ107を用いてMPEGストリームに対するエラー訂正処理を行うエラー訂正部である。
【0023】
108は編集点(編集ポイント)を含むECCユニットのデータを保存するキャプチャメモリである。109はECCユニット単位のMPEGストリームからなる記録データを磁気テープに記録/再生する際に、アナログ信号の変調/復調を行う変調/復調部である。110は操作部(不図示)からの指示に応じて各ブロックの動作を制御するコントローラ(制御部)、111はコントローラ110からの制御に応じて磁気テープ113を駆動するキャプスタンモータである。112は記録/再生用ヘッド、113は記録媒体となる磁気テープである。
【0024】
図1を使用して、本記録装置が磁気テープ113上に記録されたビデオ信号を再生する動作について説明する。
【0025】
コントローラ110の再生動作制御に応じて、キャプスタンモータ111を制御して磁気テープ113を走行させる。そして走行する磁気テープ113から、回転ドラム上に取り付けられた記録再生用ヘッド112にて、記録されたアナログ信号を取り出す。取り出されたアナログ信号は、変調/復調部109にて復調され元のデジタルデータに変換されて、ECCワークメモリ107に蓄積される。
【0026】
ECCワークメモリ107に蓄積されたデータが、記録の最小単位すなわちECCユニット分になるとエラー訂正部106はECCワークメモリ107よりECCユニット分のデータを取得し、エラー訂正処理を行い、ECCワークメモリ107に書き戻す処理を行う。バッファ管理部104は、エラー訂正部106によってエラー訂正処理が行われてECCワークメモリ107に書き戻されたECCユニット分のデータを、ストリームバッファ105へ転送する。このような処理を再生される複数ECCユニット分のデータに渡って順次繰り返す。
【0027】
次に、ストリームバッファ105に蓄積されたデータすなわちMPEGストリームを、MPEGコーデック103が読出してデコードして、VIDEO IN/OUT端子101及びAUDIO IN/OUT端子102に出力する。
【0028】
次に記録動作を説明する。
【0029】
コントローラ110の動作制御に応じて、VIDEO IN/OUT端子101、AUDIO IN/OUT端子102から入力されるビデオ及び音声信号をMPEGコーデック103がエンコードして、MPEGストリームをストリームバッファ105へ蓄積する。
【0030】
バッファ管理部104は、ストリームバッファ105にECCユニット分のデータが蓄積されると、そのECCユニット分のデータをECCワークメモリ107へ転送する。ECCワークメモリ107にECCユニット分のデータが蓄積されると、エラー訂正部106はECCワークメモリ107よりECCユニット分のデータを取得し、エラー訂正のための処理を行い、再度ECCワークメモリ107へ書き戻す。このような処理を記録されるべき複数ECCユニット分のデータに渡って順次繰り返す。
【0031】
エラー訂正部106によって処理されて、ECCワークメモリ107に蓄積されたデータは、変調復調部109によって読み出され、記録用のアナログ信号に変調されて、記録再生用ヘッド112によって磁気テープ113上に記録される。
【0032】
図7は、本記録装置によって記録された磁気テープ113上の記録パターンの例である。
【0033】
図7の例では、記録の最小単位は16トラックとなっており、この16トラックからなる記録の最小単位すなわちECCユニット分のデータが連続して磁気テープ上に記録されている。各ECCユニットの先頭部分には付加情報が存在する。また、図7に記した編集点とは、ここから新たな記録を開始出来るポイントを示している。
【0034】
図8は、磁気テープ上に記録されるECCユニット(16トラックのデータ)の構造を示した図である。テープ上に記録されるデータは、記録の最小単位である16トラック単位で図8に示す様なアウターパリティ(OuterParity)がつけられている。ECCユニット単位でエラー訂正を行う事により、ECCユニット単位でエラーの有無を判断する。よってこのECCユニットが記録の最小単位となる。
【0035】
図8のようにECCユニット内にはビデオデータ(Video Data)、オーディオデータ(Audio Data)及びサーチデータ(Search Data)が所定の規則に従って格納される。また、ECCユニット内には、このECCユニット内の各種情報を示す付加情報(システムデータ)が用意されている。システムデータ内には、このECCユニット内の編集点の有無及び、編集点のECCユニット内における位置(トラックナンバー及び、後述のシンクブロックナンバー)を示す情報が書き込まれている。更に、編集点以降に記録されているピクチャーに関連する情報として、DTS(Decode Time Stamp)、1つのピクチャーが復号のためにVBVバッファ内にとどまる時間を示すVBV_Delay値、24pや30pといった符号化形式の情報、表示順の先頭フレームがトップフィールドファーストかボトムフィールドファーストであるかを示すフィールドパリティ、及び、表示順の先頭フレームの冗長なリピートフィールドの有無を示す情報が前記システムデータに書き込まれている。なお、上記フィールドパリティとは、すなわち、編集点以降の先頭フレームのフィールド並び順を示す情報である。
【0036】
図9は、図8における各トラック内のデータの構成を示した図である。トラック内は、0〜138のシンクブロック(SyncBlock)で構成されている。各シンクブロックはシンク(SYNC),ID0,ID1,ID2とアウターパリティ(OuterParity)またはデータ(DATA)、そして最後にインナーパリティ(InnerParity)で構成されている。そして、ID0〜2の中には、ECCユニット内のトラック位置を示すトラックペアナンバー、及び、トラック内のシンクブロック位置を示すシンクブロックナンバーが含まれる。エラー訂正部106は、このトラック内にあるアウターパリティ、インナーパリティを用いてECCユニット単位でエラー検出および訂正を行う。
【0037】
図10は、本実施形態の記録装置によって上述した記録動作に基づいて、60i又は30pのビデオ信号を入力して記録したときの例と、2−3プルダウンされた24pのビデオ信号を入力して記録したときの例を示す図である。
【0038】
図10の例では、60i又は30pの記録の場合、15フレームを1GOP(Group Of Pictures)としたMPEGストリームとなり、3フレーム毎に編集点が設定される。一方、24pの場合は、2−3プルダウンによるフィールド数変換がなされ、1フレーム毎にリピートフィールドが挿入されている。従って、元の12フレームを15フレームに変換して1GOPとしたストリームデータとなり、図10に示したとおりの間隔で編集点が設定される。
【0039】
次に、本実施形態の記録装置で、記録済みの磁気テープに、新たな記録データをつなぎ記録する動作について図1及び図11を用いて説明する。なお図11のフローチャート図は、コントローラ110が行う動作制御のシーケンスを図示したものである。
【0040】
つなぎ記録のための動作が開始されると、磁気テープ113に既に記録されている記録データから編集点を探すため、上述した再生動作を行う(ステップS1101)。
【0041】
次に、コントローラ110はエラー訂正部106によってエラー訂正された後のデータをECCワークメモリ107から取得し、再生された記録の最小単位(ECCユニット)ごとに存在する付加情報を解析する(ステップS1102)。そして、ECCユニットの付加情報を解析した結果、編集点有りの場合はS1104へ進み、編集点無しの場合はS1102へ戻る(ステップS1103)。なお、S1102に戻った場合は、次に再生される記録の最小単位(ECCユニット)に対して同様のフローを繰り返すことになる。
【0042】
次に、編集点が有った場合、再生動作を停止する(ステップS1104)。そして、磁気テープ113を動かして、上記編集点が含まれる記録の最小単位(ECCユニット)の再生スタート位置へ戻す(ステップS1105)。
【0043】
次に、再び再生動作を行い、上記編集点が含まれるECCユニット(16トラック分のデータ)を再生して、そのデータをECCワークメモリ107からキャプチャメモリ108へ転送して、そこで保存する(ステップS1106)。そして、コントローラ110は、キャプチャメモリ108に保持したデータから、ECCユニットの付加情報を読み出す。さらにコントローラ110は、ECCユニット内の編集点のトラックナンバー、シンクブロックナンバー、DTS、PTS、VBVバッファ量、表示順の先頭フレームのフィールドパリティ、表示順の先頭フレームのリピートフィールドの有無、及び、符号化形式に係るデータを取得する(ステップS1107)。
【0044】
なお、ここまでのステップは、記録済みの磁気テープを本記録装置へ装着した際、或いは電源ONによる本記録装置のシステム起動時等、実際の記録開始指示がなされる以前に自動で行っても良い。
【0045】
次に、記録指示に応じて記録動作を開始する(ステップS1108)。次に、キャプチャメモリ108に保持したECCユニットデータを、ECCワークメモリ107へ転送する(ステップS1109)。
【0046】
次に、上述した記録動作と同様に、つなぎ記録するために入力されるビデオ信号を、MPEGコーデック103でエンコードして、ストリームバッファ105へ蓄積する。さらにバッファ管理部104は、ストリームバッファ105に蓄積されたストリームデータを読出して、ECCワークメモリ107内のS1106で保持したECCユニット内のトラックナンバー、シンクブロックナンバーの位置から続けて書き込む。つまり、ECCワークメモリ107内で、ECCユニットの編集点から新たなストリームデータを記録開始する(ステップS1110)。その後記録データは、エラー訂正部106でエラー訂正のための処理が行われ、変調/復調部109で変調された後、記録再生用ヘッド112により磁気テープ113上の記録済データに引き続いてつなぎ記録される。
【0047】
また、図11のフローチャートを図12のように変形して本発明を実現することもできる。以下、図1及び図12を用いてその動作を説明する。なお、図12のフローチャート図は、コントローラ110が行う動作制御のシーケンスを図示したものである。
【0048】
つなぎ記録のための動作が開始されると、磁気テープ113に既に記録されている記録データから編集点を探すため、上述した再生動作を行う(ステップS1201)。
【0049】
次に、コントローラ110はエラー訂正部106によってエラー訂正された後のデータをECCワークメモリ107から取得し、再生された記録の最小単位(ECCユニット)ごとに存在する付加情報を解析する(ステップS1202)。そして、ECCユニットの付加情報を解析した結果、編集点有りの場合はS1204へ進み、編集点無しの場合はS1202へ戻る(ステップS1203)。
【0050】
次に、上記ECCユニットの付加情報を解析した結果、編集点以降の表示順の先頭フレームがトップフィールドファ−ストの場合はS1205へ進み、そうでない場合は1202へ戻る(ステップS1204)。
【0051】
次に、上記ECCユニットの付加情報を解析した結果、その編集点のストリームデータが24p記録である場合はS1206へ進み、そうでない場合(60i又は30pのとき)はS1207へ進む(ステップS1205)。
【0052】
さらに、上記ECCユニットの付加情報を解析した結果、編集点以降の表示順の先頭フレームに対するリピートフィールドの有無を示す情報がリピートフィールド有となっている場合はS1207へ進み、そうでない場合はS1202へ戻る(ステップS1206)。なお、再度S1202に戻った場合は、次に再生される記録の最小単位(ECCユニット)に対して同様のフローを繰り返すことになる。
【0053】
次に、再生動作を停止する(ステップS1207)。そして、磁気テープ113を動かして、上記編集点が含まれる記録の最小単位(ECCユニット)の再生スタート位置へ戻す(ステップS1208)。
【0054】
次に、再び再生動作を行い、上記編集点が含まれるECCユニット(16トラック分のデータ)を再生して、そのデータをECCワークメモリ107からキャプチャメモリ108へ転送して、そこで保存する(ステップS1209)。そして、コントローラ110は、キャプチャメモリ108に保持したデータから、ECCユニットの付加情報を読み出す。さらにコントローラ110は、ECCユニット内の編集点のトラックナンバー、シンクブロックナンバー、DTS、PTS、及び、VBVバッファ量に係るデータを取得する(ステップS1210)。
【0055】
なお、ここまでのステップは、記録済みの磁気テープを本記録装置へ装着した際、或いは電源ONによる本記録装置のシステム起動時等、実際の記録開始指示がなされる以前に自動で行っても良い。
【0056】
次に、記録指示に応じて記録動作を開始する(ステップS1211)。次に、キャプチャメモリ108に保持したECCユニットデータを、ECCワークメモリ107へ転送する(ステップS1212)。
【0057】
次に、上述した記録動作と同様に、つなぎ記録するために入力されるビデオ信号を、MPEGコーデック103でエンコードして、ストリームバッファ105へ蓄積する。さらにバッファ管理部104は、ストリームバッファ105に蓄積されたデータを読出して、ECCワークメモリ107内のS1209で保持したECCユニット内のトラックナンバー、シンクブロックナンバーの位置から続けて書き込む。つまり、ECCワークメモリ107内で、ECCユニットの編集点から新たなストリームデータを記録開始する(ステップS1213)。その後記録データは、エラー訂正部106でエラー訂正のための処理が行われ、変調/復調部109で変調された後、記録再生用ヘッド112により磁気テープ113上の記録済データに引き続いてつなぎ記録される。
【0058】
このように、編集点が含まれるECCユニットから、編集点以降の表示順の先頭フレームのフィールドパリティ及びリピートフィールドの有無と、その符号化形式を先に解析する。これにより、編集点の符号化形式が24pの場合は、表示順の先頭フレームがトップフィールドファーストであり、かつ冗長なリピートフィールドの有無を示す情報が有りを示す場合のみ、つなぎ記録を開始することができる。こうして、図4Dに示した例のように正常なつなぎ記録を行うことができる。
【0059】
以上の様に、編集点を磁気テープに記録されている符号化形式によって限定することにより、つなぎ記録時にフィールド項番エラーやフィールド抜けのない、連続的なストリームデータを生成できる。さらに、編集点において、通常発生しないようなデコード時間の発生を抑止でき、一般のデコーダによるデコードも保証可能な連続的なストリームデータを生成することができる。
【0060】
なお、上述した実施形態では、60i又は30pの符号化形式の場合は、記録開始時の圧縮符号化ストリームの表示順の先頭フレームはトップフィールドファーストであるとし、24pの符号化形式の場合は、記録開始時の圧縮符号化ストリームの表示順の先頭フレームはトップフィールドファーストであり、記録開始時のリピートフィールドが有りであることとして記述した。しかしながら、本発明はこのパターンに限定されるものではなく、記録開始時の圧縮符号化ストリームの表示順の先頭フレームがボトムフィールドファーストであっても、同様に実現可能である。この場合は、図12のS1204でボトムフィールドファーストを検出するように変形すればよい。
【実施例2】
【0061】
次に本発明の第2の実施形態について説明する。本実施形態となるビデオ信号記録装置の構成は、図1を用いて先述した内容と同様であるので繰り返しとなる説明は省略する。
【0062】
続いて、本実施形態において、記録済みの磁気テープに、新たな記録データをつなぎ記録する動作について図1、図13及び図14を用いて説明する。なお図13及び図14のフローチャート図は、コントローラ110が行う動作制御のシーケンスを図示したものである。
【0063】
本実施形態では、ストリームデータの連続性を保って、既存の映像につなげて新しい映像を記録できる。図13は、磁気テープ113の編集点を探すフローチャートであり、図14は、記録開始指示に応じてスタートする記録処理のフローチャートである。
【0064】
図13において、編集点を探索するために、磁気テープ113の記録データを再生する(ステップS1301)。
【0065】
次に、コントローラ110はエラー訂正部106によってエラー訂正された後のデータをECCワークメモリ107から取得し、再生された記録の最小単位(ECCユニット)ごとに存在する付加情報を解析する(ステップS1302)。そして、ECCユニットの付加情報を解析した結果、編集点有りの場合はS1304へ進み、編集点無しの場合はS1302へ戻る(ステップS1303)。なお、S1302に戻った場合は、次に再生される記録の最小単位(ECCユニット)に対して同様のフローを繰り返すことになる。
【0066】
次に、編集点が有った場合、再生動作を停止する(ステップS1304)。そして、磁気テープ113を動かして、上記編集点が含まれる記録の最小単位(ECCユニット)の再生スタート位置へ戻す(ステップS1305)。
【0067】
次に、再び再生動作を行い、上記編集点が含まれるECCユニット(16トラック分のデータ)を再生して、そのデータをECCワークメモリ107からキャプチャメモリ108へ転送して、そこで保存する(ステップS1306)。そして、コントローラ110は、キャプチャメモリ108に保持したデータから、ECCユニットの付加情報を読み出す。さらにコントローラ110は、ECCユニット内の編集点のトラックナンバー、シンクブロックナンバー、DTS、PTS、VBVバッファ量、表示順の先頭フレームのフィールドパリティ、表示順の先頭フレームのリピートフィールドの有無、及び、符号化形式に係るデータを取得する(ステップS1307)。
【0068】
なお、以上の処理は、記録済みの磁気テープを本記録装置へ装着した際、或いは電源ONによる本記録装置のシステム起動時等、実際の記録開始指示がなされる以前に自動で行っても良い。
【0069】
次に、図14において、記録開始の指示があると、S1307で取得した編集点の符号化形式が24pであるか否かを判別する(ステップS1401)。24pであれば(S1401でYES)、新たに記録するストリームデータの符号化形式が24pであるか否かを判別する(ステップS1402)。なお、本実施形態では、24pでなければ、60i又は30pであるとする。
【0070】
編集点の符号化形式が24pではないか(S1401でNO)、又は、新たに記録するストリームデータの符号化形式が24pである場合(S1402でYES)、S1306でキャプチャメモリ108に保持されたECCユニットデータがECCワークメモリ107に転送される(ステップS1415)。
【0071】
次に、上述した記録動作と同様に、つなぎ記録するために入力されるビデオ信号を、MPEGコーデック103でエンコードして、ストリームバッファ105へ蓄積する。さらにバッファ管理部104は、ストリームバッファ105に蓄積されたデータを読出して、ECCワークメモリ107内のS1306で保持したECCユニット内のトラックナンバー、シンクブロックナンバーの位置から続けて書き込む。つまり、ECCワークメモリ107内で、ECCユニットの編集点から新たなストリームデータを記録開始する(ステップS1416)。その後記録データは、エラー訂正部106でエラー訂正のための処理が行われ、変調/復調部109で変調された後、記録再生用ヘッド112により磁気テープ113上の記録済データに引き続いてつなぎ記録される。
【0072】
また、新たに記録するストリームデータの符号化形式が24pではない場合(S1402でNO)、すなわち、新たに記録する映像の符号化形式が編集点の符号化形式とは異なる60i又は30pの場合、S1307で取得した編集点以降の表示順の先頭フレームのフィールドパリティから、トップフィールドファーストであるか否かを判別する(ステップS1403)。トップフィールドファーストであれば(S1403でYES)、S1307で取得した付加情報から編集点以降の表示順の先頭フレームにリピートフィールドがあるか否かを判別する(ステップS1404)。リピートフィールドがある場合は(S1404でYES)、先に説明したようにS1415及びS1416の処理を実行する。
【0073】
トップフィールドファーストではない場合(S1403でNO)、又は、トップフィールドファーストであり(S1403でYES)且つリピートフィールドがない場合(S1404でNO)、磁気テープ113の再生を再開する(ステップS1405)。そして、エラー訂正部106によってエラー訂正された後のデータをECCワークメモリ107から取得し、再生された記録の最小単位(ECCユニット)ごとに存在する付加情報を解析する(ステップS1406)。
【0074】
S1406でECCユニットの付加情報を解析した結果、編集点有りの場合はS1408へ進み、編集点無しの場合はS1406へ戻る(ステップS1407)。
【0075】
次に、S1406でECCユニットの付加情報を解析した結果、編集点が24pの場合はS1409へ進み、そうでない場合は1411へ進む(ステップS1408)。
【0076】
次に、S1406でECCユニットの付加情報を解析した結果、編集点以降の表示順の先頭フレームのフィールドパリティがトップフィールドファ−ストの場合はS1410へ進み、そうでない場合は1406へ戻る(ステップS1409)。
【0077】
さらにS1406でECCユニットの付加情報を解析した結果、編集点以降の表示順の先頭フレームのリピートフィールドの有無を示す情報がリピートフィールド有となっている場合はS1411へ進み、そうでない場合はS1406へ戻る(ステップS1410)。なお、再度S1406に戻った場合は、次に再生される記録の最小単位(ECCユニット)に対して同様のフローを繰り返すことになる。
【0078】
次に、再生動作を停止する(ステップS1411)。そして、磁気テープ113を動かして、S1406で解析された編集点が含まれる記録の最小単位(ECCユニット)の再生スタート位置へ戻す(ステップS1412)。
【0079】
次に、再び再生動作を行い、上記編集点が含まれるECCユニット(16トラック分のデータ)を再生して、そのデータをECCワークメモリ107からキャプチャメモリ108へ転送して、そこで保存する(ステップS1413)。そして、コントローラ110は、キャプチャメモリ108に保持したデータから、ECCユニットの付加情報を読み出す。さらにコントローラ110はECCユニット内の編集点のトラックナンバー、シンクブロックナンバー、DTS、PTS、VBVバッファ量、表示順の先頭フレームのフィールドパリティ、表示順の先頭フレームのリピートフィールドの有無、及び、符号化形式に係るデータを取得する(ステップS1414)。
【0080】
S1414の後、S1413でキャプチャメモリ108に保持されたデジタルデータがECCワークメモリ107に転送される(ステップS1415)。
【0081】
そして、先に説明したのと同じ動作により、つなぎ記録するために入力されるビデオ信号を、MPEGコーデック103でエンコードして、ストリームバッファ105へ蓄積する。さらにバッファ管理部104は、ストリームバッファ105に蓄積されたデータを読出して、ECCワークメモリ107内のS1413で保持したECCユニット内のトラックナンバー、シンクブロックナンバーの位置から続けて書き込む。つまり、ECCワークメモリ107内で、ECCユニットの編集点から新たなストリームデータを記録開始する(ステップS1416)。その後記録データは、エラー訂正部106でエラー訂正のための処理が行われ、変調/復調部109で変調された後、記録再生用ヘッド112により磁気テープ113上の記録済データに引き続いてつなぎ記録される。
【0082】
このようにして、本実施形態では、検出した編集点の前後で符号化形式が異なる場合に、正しい順序でフィールドをつなぐので、フィールド項番エラー又はタイムスタンプ連続エラーもなく、つなぎ記録を行うことができる。すなわち、図4Dに示した例のように正常なつなぎ記録を行うことができる。
【0083】
上記説明では、編集点の符号化形式が24pか否かを調べたが、60i又は30pか否かを調べても良い。この場合、フィールドパリティがボトムフィールドファーストであるか否かを判別する。
【0084】
上記説明では、60i又は30pでは、トップフィールドファーストであるフレームを先頭フレームとし、24pでは、トップフィールドファーストでありかつ、リピートフィールド有りのフレームを先頭フレームとした。しかし、60i又は30pでは、ボトムフィールドファーストであるフレームを先頭フレームとし、24pでは、ボトムフィールドファーストであり、かつ、リピートフィールド有りのフレームを先頭フレームとしても良い。このように変更する場合には、図14のS1403及びS1409を、ボトムフィールドファーストか否かを判別するように変更すれば良い。
【実施例3】
【0085】
次に本発明の第3の実施形態について説明する。本実施形態となるビデオ信号記録装置の構成は、図1を用いて先述した内容と同様であるので繰り返しとなる説明は省略する。
【0086】
続いて、本実施形態において、記録済みの磁気テープに、新たな記録データをつなぎ記録する動作について図1、図15及び図16を用いて説明する。なお図15のフローチャート図は、コントローラ110が行う動作制御のシーケンスを図示したものである。
【0087】
なお、図15のフローチャート図は、図14に示したフローチャート図を一部変更したものであり、図14のステップS1405〜S1414の替わりに、ステップS1505、S1506を設けたものである。
【0088】
また、図16は本実施形態において、ストリーム不連続記録をする前後の磁気テープの記録例を示したものである。
【0089】
図15において、記録開始の指示があると、図13のS1307で取得した編集点の符号化形式が24pであるか否かを判別する(ステップS1501)。24pであれば(S1501でYES)、新たに記録するストリームデータの符号化形式が24pであるか否かを判別する(ステップS1502)。なお、本実施形態では、24pでなければ、60i又は30pであるとする。
【0090】
編集点の符号化形式が24pではないか(S1501でNO)、又は、新たに記録するストリームデータの符号化形式が24pである場合(S1502でYES)、S1306でキャプチャメモリ108に保持されたECCユニットデータがECCワークメモリ107に転送される(ステップS1507)。
【0091】
次に、上述した記録動作と同様に、つなぎ記録するために入力されるビデオ信号を、MPEGコーデック103でエンコードして、ストリームバッファ105へ蓄積する。さらにバッファ管理部104は、ストリームバッファ105に蓄積されたデータを読出して、ECCワークメモリ107内のS1306で保持したECCユニット内のトラックナンバー、シンクブロックナンバーの位置から続けて書き込む。つまり、ECCワークメモリ107内で、ECCユニットの編集点から新たなストリームデータを記録開始する(ステップS1508)。その後記録データは、エラー訂正部106でエラー訂正のための処理が行われ、変調/復調部109で変調された後、記録再生用ヘッド112により磁気テープ113上の記録済データに引き続いてつなぎ記録される。
【0092】
また、新たに記録するストリームデータの符号化形式が24pではない場合(S1502でNO)、即ち、新たに記録する映像の符号化形式が編集点の符号化形式とは異なる60i又は30pの場合、S1307で取得した編集点以降の表示順の先頭フレームのフィールドパリティから、トップフィールドファーストであるか否かを判別する(ステップS1503)。トップフィールドファーストであれば(S1503でYES)、S1307で取得した付加情報から編集点以降の表示順の先頭フレームにリピートフィールドがあるか否かを判別する(ステップS1504)。リピートフィールドがある場合は(S1504でYES)、先に説明したようにS1507及びS1508の処理を実行する。
【0093】
トップフィールドファーストではない場合(S1503でNO)、又は、トップフィールドファーストであり(S1503でYES)且つ先頭フレームにリピートフィールドがない場合は(S1504でNO)、S1505へ進む。
【0094】
続いて、キャプチャメモリ108の記憶内容が破棄され(ステップS1505)、ストリーム不連続となる記録が開始される(ステップS1506)。すなわち、この状態となったときは、連続したストリームデータとするためのつなぎ記録を実行せず、ストリーム不連続となる記録を実行する。
【0095】
ここで、図1及び図16を用いて、ストリーム不連続記録を説明する。コントローラ110によって、ストリーム不連続となる記録の開始が指示されると、バッファ管理部104は、ECCユニット分の無効データをECCワークメモリ107に転送する。同時に、VIDEO IN/OUT端子101及びAUDIO IN/OUT端子102からの信号をMPEGコーデック103により圧縮符号化し、MPEGストリームをストリームバッファ105に蓄積し始める。ECCワークメモリ107にECCユニット分のデータが蓄積されると、エラー訂正部106は、ECCワークメモリ107からデータを読み出し、エラー訂正処理し、ECCワークメモリ107へ書き戻す。エラー訂正部106によってエラー訂正処理されたデータがECCワークメモリ107に蓄積されると、変調/復調部109は、ECCワークメモリ107からN個(例えば5個)のECCユニット分の無効データを読み出し、変調し、磁気テープ113に記録する。
【0096】
ECCユニットN個分の無効データを転送及び記録し終わると、バッファ管理部104はストリームバッファ105に蓄積されたMPEGストリームを、ECCユニット分づつ順次ECCワークメモリ107に転送する。その後は先述した内容と同様に記録処理を行う。
【0097】
このようにして、本実施形態では、編集点の前後で符号化形式が異なる場合に、無効データを挿入記録した後、新たなビデオ信号を続けて記録することができる。
【実施例4】
【0098】
次に本発明の第4の実施形態について説明する。本実施形態となるビデオ信号記録装置の構成は、図1を用いて先述した内容と同様であるので繰り返しとなる説明は省略する。
【0099】
続いて、本実施形態において、記録済みの磁気テープに、新たな記録データをつなぎ記録する動作について図1及び図17を用いて説明する。なお図17のフローチャート図は、コントローラ110が行う動作制御のシーケンスを図示したものである。
【0100】
図17を参照して、つなぎ記録に適した編集点の検出方法を説明する。図17は、つな
ぎ記録に適した編集点の検出方法のフローチャートである。
【0101】
図17において、編集点を探索するために、磁気テープ113の記録データを再生する(ステップS1701)。
【0102】
次に、コントローラ110はエラー訂正部106によってエラー訂正された後のデータをECCワークメモリ107から取得し、再生された記録の最小単位(ECCユニット)ごとに存在する付加情報を解析する(ステップS1702)。そして、ECCユニットの付加情報を解析した結果、編集点有りの場合はS1704へ進み、編集点無しの場合はS1702へ戻る(ステップS1703)。
【0103】
次に、新たに記録するストリームデータの符号化形式が24pであるか否かを判別する(ステップS1704)。S1704では、新たに記録するストリームデータが24pの場合はS1708へ進み、そうでない場合はS1705へ進む。なお、本実施形態では、24pでなければ、60i又は30pであるとする。
【0104】
次に、上記ECCユニットの付加情報を解析した結果、編集点のストリームデータが24pの場合はS1706へ進み、そうでない場合はS1707へ進む(ステップS1705)。
【0105】
次に、上記ECCユニットの付加情報を解析した結果、編集点以降の表示順の先頭フレームのリピートフィールドの有無を示す情報がリピートフィールド有りとなっている場合はS1707へ進み、そうでない場合はS1702へ戻る(ステップS1706)。
【0106】
さらに、上記ECCユニットの付加情報を解析した結果、編集点以降の表示順の先頭フレームのフィールドパリティがトップフィールドファーストの場合はS1708へ進み、そうでない場合はS1702へ戻る(ステップS1707)。なお、再度S1702に戻った場合は、次に再生される記録の最小単位(ECCユニット)に対して同様のフローを繰り返すことになる。
【0107】
結局、新たに記録する映像の符号化形式が24pである場合には(S1704でYES)、最初に検出された編集点を採用する。新たに記録する映像の符号化形式が60i又は30pであり(S1704でNO)、且つ、記録済みの映像の符号化形式が24pである場合には(S1705でYES)、記録済みの映像の表示順の先頭フレームがリピートフィールドを有し(S1706でYES)、且つトップフィールドファーストであるときに(S1707でYES)、その編集点を採用する。S1706とS1707のいずれか一方でも条件を満たさなければ、別の編集点を検討する。
【0108】
また、新たに記録する映像の符号化形式が60i又は30pであり(S1704でNO)、且つ、記録済みの映像の符号化形式が60i又は30pである場合には(S1705でNO)、記録済みの映像の表示順の先頭フレームがトップフィールドファーストであるときに(S1707でYES)、その編集点を採用する。トップフィールドファーストではないときは(S1707でNO)、別の編集点を検討する。
【0109】
次に、再生動作を停止する(ステップS1708)。そして、磁気テープ113を動かして、上記編集点が含まれる記録の最小単位(ECCユニット)の再生スタート位置へ戻す(ステップS1709)。
【0110】
次に、再び再生動作を行い、上記編集点が含まれるECCユニット(16トラック分のデータ)を再生して、そのデータをECCワークメモリ107からキャプチャメモリ108へ転送して、そこで保存する(ステップS1710)。そして、コントローラ110は、キャプチャメモリ108に保持したデータから、ECCユニットの付加情報を読み出し、ECCユニット内の編集点のトラックナンバー、シンクブロックナンバー、DTS、PTS、VBVバッファ量、表示順の先頭フレームのフィールドパリティ、表示順の先頭フレームの冗長なリピートフィールドの有無、及び、符号化形式に係るデータを取得する(ステップS1711)。
【0111】
なお、ここまでのステップは、記録済みの磁気テープを本記録装置へ装着した際、或いは電源ONによる本記録装置のシステム起動時等、実際の記録開始指示がなされる以前に自動で行っても良い。
【0112】
次に、記録指示に応じて記録動作を開始する(ステップS1712)。次に、キャプチャメモリ108に保持したECCユニットデータを、ECCワークメモリ107へ転送する(ステップS1713)。
【0113】
次に、上述した記録動作と同様に、つなぎ記録するために入力されるビデオ信号を、MPEGコーデック103でエンコードして、ストリームバッファ105へ蓄積する。さらにバッファ管理部104は、ストリームバッファ105に蓄積されたデータを読出して、ECCワークメモリ107内のS1710で保持したECCユニット内のトラックナンバー、シンクブロックナンバーの位置から続けて書き込む。つまり、ECCワークメモリ107内で、ECCユニットの編集点から新たなストリームデータを記録開始する(ステップS1714)。その後記録データは、エラー訂正部106でエラー訂正のための処理が行われ、変調/復調部109で変調された後、記録再生用ヘッド112により磁気テープ113上の記録済データに引き続いてつなぎ記録される。
【0114】
このようにして、図4Dに示した例のように正常なつなぎ記録を行うことができる。
【0115】
なお、上記説明では、編集点の符号化形式が24pか否かを調べたが、60i又は30pかどうかを調べても良い。この場合、フィールドパリティがボトムフィールドファーストであるか否かを判別する。
【0116】
このようにして、本実施形態では、つなぎ記録に適した編集点を検出することができ、検出した位置からつなぎ記録することができる。
【図面の簡単な説明】
【0117】
【図1】本発明の第1の実施形態におけるビデオ信号記録装置のブロック図である。
【図2】24pのビデオ信号と60i又は30pのビデオ信号を磁気テープ上に記録したときの様子を示す図である。
【図3】2−3プルダウンを説明する図である。
【図4】(A),(B)は、フィールド項番エラーによってつなぎ記録が不可となる編集点の例、(C)は、タイムスタンプ連続性エラーによってつなぎ記録が不可となる編集点の例、(D)は、正常なつなぎ記録が可能となる編集点の例である。
【図5】(A),(B)は、フィールド項番エラーについて説明する図である。
【図6】不正なデコード時間が発生する場合を説明する図である。
【図7】磁気テープ上の記録パターンを示す図である。
【図8】磁気テープ上に記録されるECCユニット(16トラックのデータ)の構造を示す図である。
【図9】図8における各トラック内のデータの構成を示す図である。
【図10】ビデオ信号記録装置で記録したときの例である。
【図11】本発明の第1の実施形態におけるつなぎ記録動作を説明するフローチャートである。
【図12】本発明の第1の実施形態における別のつなぎ記録動作を説明するフローチャートである。
【図13】本発明の第2の実施形態における編集点探索の動作を説明するフローチャートである。
【図14】本発明の第2の実施形態におけるつなぎ記録動作を説明するフローチャートである。
【図15】本発明の第3の実施形態におけるつなぎ記録動作を説明するフローチャートである。
【図16】本発明の第3の実施形態におけるストリーム不連続記録を説明する図である。
【図17】本発明の第4の実施形態におけるつなぎ記録動作を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
【0118】
100 メモリ部
101 VIDEO IN/OUT端子
102 AUDIO IN/OUT端子
103 MPEGコーデック(符号化・復号化回路)
104 バッファ管理部
105 ストリームバッファ
106 エラー訂正部
107 ECCワークメモリ
108 キャプチャメモリ
109 変調/復調部
110 コントローラ(制御部)
111 キャプスタンモータ
112 記録/再生用ヘッド
113 磁気テープ
【技術分野】
【0001】
本発明は、圧縮符号化されたビデオ信号を記録媒体に記録するビデオ信号記録装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、HD(High Definition)ビデオ信号を記録及び再生可能とした、カメラ一体型VTR(Video Tape Recorder)が製品化されている。前記HD対応のカメラ一体型VTRは、ビデオ信号の圧縮符号化技術としてMPEG(Moving Picture Experts Group)−2を採用している。そして、圧縮符号化されたビットストリームを、誤り訂正符号生成単位(以下、ECCユニットとも称す)を記録の最小単位とする記録方式にて磁気テープ上に記録している。
【0003】
HDビデオ信号を磁気テープ上に記録するときのつなぎ記録方法に関して、以下の先行技術が知られている。既にデータが記録済みの磁気テープに新たなデータを再記録する際、記録の最小単位で誤り訂正符号を生成する為、再記録前に既に記録済みの磁気テープを一旦再生し、フレームの切り替え点を含む記録の最小単位を検出してから再記録を行うといった提案がなされている。(例えば、特許文献1参照。)
【特許文献1】特開2000−134568号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来技術は、既に記録済みの磁気テープ上より再生された記録の最小単位内のフレームの切り替え点を検出し、そのフレーム切り替え点より新たなデータを再記録するものである。しかしながら、上記従来技術の構成は、フレームの切り替え点を検出しているだけで、そのフレームの切り替え点における表示順の先頭フレームのフィールドを表す情報および、冗長な繰り返しフィールドの有無を示す情報を参照していない。これにより、次のような問題が生じる。
【0005】
磁気テープに既に記録されているデータが、24フレーム・プログレッシブ(以下、24pと称す)である場合、
1:接続するフレームによっては、同一フィールドが連続し、フィールド項番エラーとなる。
2:編集点(編集ポイント)において通常では発生しないデコード時間が発生する。
【0006】
次に、上記問題点を詳細に説明する。図2に、24pのビデオ信号を磁気テープ上に記録したときの様子と、60フィールド・インターレース(以下、60iと称す)又は30フレーム・プログレッシブ(以下、30pと称す)のビデオ信号を磁気テープ上に記録したときの様子を示す。
【0007】
ここで、フィルムは毎秒24フレームであるのに対し、磁気テープ上に記録されるビデオ信号(NTSC方式)は毎秒30フレーム(60フィールド)であるため、図2に示す様に、24pの記録の場合は2−3プルダウンによりフィールド数変換を行う。
【0008】
2−3プルダウンとは、具体的には図3に示すように、1フレーム毎に冗長な繰り返しフィールド(以下、リピートフィールドと記述する)を挟むことで、24pのフィールド数変換を行う手法である。このようにして2−3プルダウンされたビデオ信号の特徴は、1フレーム毎にリピートフィールドを挟むため、2フレーム毎にトップフィールドから開始されるフレームと、ボトムフィールドから開始されるフレームが入れ替わる。
【0009】
一方、通常の60i又は30pのビデオ信号を記録する場合は、図2に示した様に、通常トップフィールドから連続する2フィールドを1フレームとして符号化するため、全てのフレームがトップフィールドから始まるフレームとなる。
【0010】
従って、2−3プルダウンされたビデオ信号をMPEG符号化してテープ上に記録したところに60iのビデオ信号をMPEG符号化して新たなデータとして記録する場合、接続フレーム位置によってはトップフィールドが連続するフィールド項番エラーが起きる。図4A、図4Bは、フィールド項番エラーが起きる例を示した図であり、図5はその詳細を図示したものである。このような場合は、つなぎ記録の編集点として不適切となる。
【0011】
また、リピートフィールドに関する規定がないために、図4Cに示した例では、編集点において通常では発生しないデコード時間が発生する。図6は、図4Cの例を符号順に拡大して示した図である。図6から明らかなように、図4Cの例を符号順に並べ替えると、不正なデコード時間が発生する。
【0012】
つまり、磁気テープに既に記録されているビデオ信号が24pである場合、60iのビデオ信号をつなぎ記録するときは、図4Dのみが正常に行える例となるのだが、従来の技術では正常なつなぎ記録が可能な編集点を検出することはできなかった。
【0013】
そこで本発明は、従来技術の問題点を解決し、例えば24pのビデオ信号が記録されたものであっても、正常につなぎ記録が可能となる編集点を容易に検出し、つなぎ記録によって連続的にデコード可能なストリームデータの生成を可能としたビデオ信号記録装置を提供することを目的とする。
【0014】
また本発明の他の目的は、編集点の検出結果に応じたつなぎ記録を行うビデオ信号記録装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0015】
上述の目的は、エラー訂正処理単位を基準としてストリームデータをユニット化したユニットデータをテープ状の記録媒体に記録するビデオ信号記録装置であって、前記ユニットデータを前記記録媒体上に記録する記録手段と、前記記録媒体上に記録された前記ユニットデータに含まれる付加情報を検出する検出手段と、前記検出手段によって検出された付加情報を解析し、少なくともつなぎ記録が可能となる編集点の有無、フィールド並び順及びリピートフィールドの有無を示す情報を取得する解析手段と、第1のストリームデータからなるユニットデータが記録された前記記録媒体上に、第2のストリームデータからなるユニットデータをつなぎ記録する動作を制御するつなぎ記録制御手段とを備え、つなぎ記録を行う場合、前記つなぎ記録制御手段は、前記第1のストリームデータからなるユニットデータに関して前記解析手段によって取得された情報に基づいてつなぎ記録するための編集点を決定し、決定された編集点に基づく位置から前記第2のストリームデータが記録されるユニットデータを生成して前記記録手段によって記録することを特徴とするビデオ信号記録装置によって達成される。
【0016】
また、上述の目的は、エラー訂正処理単位を基準としてストリームデータをユニット化したユニットデータをテープ状の記録媒体に記録するビデオ信号記録装置であって、前記ユニットデータを前記記録媒体上に記録する記録手段と、前記記録媒体上に記録されたユニットデータからつなぎ記録が可能となる編集点を検出する検出手段と、前記検出手段によって検出された編集点に係るフィールド並び順及びリピートフィールドの有無に関する情報を解析する解析手段と、前記検出手段によって検出された編集点に係るストリームデータが24フレーム/秒のプログレッシブ形式であるか否かを判定する第1の判定手段と、新たに記録するべきストリームデータが24フレーム/秒のプログレッシブ形式であるか否かを判定する第2の判定手段と、前記第1の判定手段の判定結果が24フレーム/秒のプログレッシブ形式であり、かつ前記第2の判定手段の判定結果が24フレーム/秒のプログレッシブ形式ではない場合、前記解析手段によって解析された内容に基づいて前記検出手段によって検出された編集点に基づく位置から前記新たに記録するべきストリームデータをつなぎ記録するか否かを決定するつなぎ記録制御手段とを備えたことを特徴とするビデオ信号記録装置によっても達成される。
【0017】
また、上述の目的は、エラー訂正処理単位を基準としてストリームデータをユニット化したユニットデータをテープ状の記録媒体に記録するビデオ信号記録装置であって、前記ユニットデータを前記記録媒体上に記録する記録手段と、前記記録媒体上に記録されたユニットデータからつなぎ記録が可能となる編集点を検出する検出手段と、前記検出手段によって検出された編集点に係るフィールド並び順及びリピートフィールドの有無に関する情報を解析する解析手段と、前記検出手段によって検出された編集点に係るストリームデータが24フレーム/秒のプログレッシブ形式であるか否かを判定する第1の判定手段と、新たに記録するべきストリームデータが24フレーム/秒のプログレッシブ形式であるか否かを判定する第2の判定手段と、前記第1の判定手段の判定結果が24フレーム/秒のプログレッシブ形式であり、かつ前記第2の判定手段の判定結果が24フレーム/秒のプログレッシブ形式ではない場合、前記解析手段によって解析された内容に基づいて前記検出手段によって検出された編集点をつなぎ記録のための編集点に確定するか否かを決定し、確定しない場合は次の編集点を検出するよう制御するつなぎ記録制御手段とを備えたことを特徴とするビデオ信号記録装置によっても達成される。
【0018】
さらに、上述の目的は、エラー訂正処理単位を基準としてストリームデータをユニット化したユニットデータをテープ状の記録媒体に記録するビデオ信号記録装置であって、前記ユニットデータを前記記録媒体上に記録する記録手段と、前記記録媒体上に記録されたユニットデータからつなぎ記録が可能となる編集点を検出する検出手段と、前記検出手段によって検出された編集点に係るフィールド並び順及びリピートフィールドの有無に関する情報を解析する解析手段と、前記検出手段によって検出された編集点に係るストリームデータが24フレーム/秒のプログレッシブ形式であるか否かを判定する第1の判定手段と、新たに記録するべきストリームデータが24フレーム/秒のプログレッシブ形式であるか否かを判定する第2の判定手段と、前記第1の判定手段の判定結果が24フレーム/秒のプログレッシブ形式であり、かつ前記第2の判定手段の判定結果が24フレーム/秒のプログレッシブ形式である場合、前記解析手段によって解析された内容に基づいて前記検出手段によって検出された編集点に基づく位置から前記新たに記録するべきストリームデータをつなぎ記録するか、無効データを挿入することによる不連続記録を行うかを決定するつなぎ記録制御手段とを備えたことを特徴とするビデオ信号記録装置によっても達成される。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、つなぎ記録時にフィールド項番エラーやフィールド抜けのない、連続的なストリームデータを生成することができる。さらに、編集点において、通常発生しないようなデコード時間の発生を抑止でき、一般のデコーダによるデコードも保証可能な連続的なストリームデータを生成することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
【実施例1】
【0021】
図1は、本発明に係るビデオ信号記録装置の構成例を示すブロック図である。このような記録装置は、カメラ一体型ビデオレコーダ等に適用可能である。図1において、100はSDRAM等のメモリ部であり、複数種のデータを保存可能な構成となっている。101はビデオ信号を入出力するVIDEO IN/OUT端子、102は音声信号を入出力するAUDIO IN/OUT端子、103はビデオ信号及び音声信号を圧縮或いは伸長処理するMPEGコーデック(符号化・復号化回路)である。以降、説明の簡略化のため、ビデオ信号は音声信号を含むものとして説明する。
【0022】
105はMPEG圧縮されたビデオ信号(MPEGストリーム)を蓄積するストリームバッファであり、104は該ストリームバッファ105の書き込み/読出しを行うバッファ管理部である。バッファ管理部104は、ストリームバッファ105とECCワークメモリ107間でMPEGストリームの転送を行う。107はECCワークメモリであり、106はECCワークメモリ107を用いてMPEGストリームに対するエラー訂正処理を行うエラー訂正部である。
【0023】
108は編集点(編集ポイント)を含むECCユニットのデータを保存するキャプチャメモリである。109はECCユニット単位のMPEGストリームからなる記録データを磁気テープに記録/再生する際に、アナログ信号の変調/復調を行う変調/復調部である。110は操作部(不図示)からの指示に応じて各ブロックの動作を制御するコントローラ(制御部)、111はコントローラ110からの制御に応じて磁気テープ113を駆動するキャプスタンモータである。112は記録/再生用ヘッド、113は記録媒体となる磁気テープである。
【0024】
図1を使用して、本記録装置が磁気テープ113上に記録されたビデオ信号を再生する動作について説明する。
【0025】
コントローラ110の再生動作制御に応じて、キャプスタンモータ111を制御して磁気テープ113を走行させる。そして走行する磁気テープ113から、回転ドラム上に取り付けられた記録再生用ヘッド112にて、記録されたアナログ信号を取り出す。取り出されたアナログ信号は、変調/復調部109にて復調され元のデジタルデータに変換されて、ECCワークメモリ107に蓄積される。
【0026】
ECCワークメモリ107に蓄積されたデータが、記録の最小単位すなわちECCユニット分になるとエラー訂正部106はECCワークメモリ107よりECCユニット分のデータを取得し、エラー訂正処理を行い、ECCワークメモリ107に書き戻す処理を行う。バッファ管理部104は、エラー訂正部106によってエラー訂正処理が行われてECCワークメモリ107に書き戻されたECCユニット分のデータを、ストリームバッファ105へ転送する。このような処理を再生される複数ECCユニット分のデータに渡って順次繰り返す。
【0027】
次に、ストリームバッファ105に蓄積されたデータすなわちMPEGストリームを、MPEGコーデック103が読出してデコードして、VIDEO IN/OUT端子101及びAUDIO IN/OUT端子102に出力する。
【0028】
次に記録動作を説明する。
【0029】
コントローラ110の動作制御に応じて、VIDEO IN/OUT端子101、AUDIO IN/OUT端子102から入力されるビデオ及び音声信号をMPEGコーデック103がエンコードして、MPEGストリームをストリームバッファ105へ蓄積する。
【0030】
バッファ管理部104は、ストリームバッファ105にECCユニット分のデータが蓄積されると、そのECCユニット分のデータをECCワークメモリ107へ転送する。ECCワークメモリ107にECCユニット分のデータが蓄積されると、エラー訂正部106はECCワークメモリ107よりECCユニット分のデータを取得し、エラー訂正のための処理を行い、再度ECCワークメモリ107へ書き戻す。このような処理を記録されるべき複数ECCユニット分のデータに渡って順次繰り返す。
【0031】
エラー訂正部106によって処理されて、ECCワークメモリ107に蓄積されたデータは、変調復調部109によって読み出され、記録用のアナログ信号に変調されて、記録再生用ヘッド112によって磁気テープ113上に記録される。
【0032】
図7は、本記録装置によって記録された磁気テープ113上の記録パターンの例である。
【0033】
図7の例では、記録の最小単位は16トラックとなっており、この16トラックからなる記録の最小単位すなわちECCユニット分のデータが連続して磁気テープ上に記録されている。各ECCユニットの先頭部分には付加情報が存在する。また、図7に記した編集点とは、ここから新たな記録を開始出来るポイントを示している。
【0034】
図8は、磁気テープ上に記録されるECCユニット(16トラックのデータ)の構造を示した図である。テープ上に記録されるデータは、記録の最小単位である16トラック単位で図8に示す様なアウターパリティ(OuterParity)がつけられている。ECCユニット単位でエラー訂正を行う事により、ECCユニット単位でエラーの有無を判断する。よってこのECCユニットが記録の最小単位となる。
【0035】
図8のようにECCユニット内にはビデオデータ(Video Data)、オーディオデータ(Audio Data)及びサーチデータ(Search Data)が所定の規則に従って格納される。また、ECCユニット内には、このECCユニット内の各種情報を示す付加情報(システムデータ)が用意されている。システムデータ内には、このECCユニット内の編集点の有無及び、編集点のECCユニット内における位置(トラックナンバー及び、後述のシンクブロックナンバー)を示す情報が書き込まれている。更に、編集点以降に記録されているピクチャーに関連する情報として、DTS(Decode Time Stamp)、1つのピクチャーが復号のためにVBVバッファ内にとどまる時間を示すVBV_Delay値、24pや30pといった符号化形式の情報、表示順の先頭フレームがトップフィールドファーストかボトムフィールドファーストであるかを示すフィールドパリティ、及び、表示順の先頭フレームの冗長なリピートフィールドの有無を示す情報が前記システムデータに書き込まれている。なお、上記フィールドパリティとは、すなわち、編集点以降の先頭フレームのフィールド並び順を示す情報である。
【0036】
図9は、図8における各トラック内のデータの構成を示した図である。トラック内は、0〜138のシンクブロック(SyncBlock)で構成されている。各シンクブロックはシンク(SYNC),ID0,ID1,ID2とアウターパリティ(OuterParity)またはデータ(DATA)、そして最後にインナーパリティ(InnerParity)で構成されている。そして、ID0〜2の中には、ECCユニット内のトラック位置を示すトラックペアナンバー、及び、トラック内のシンクブロック位置を示すシンクブロックナンバーが含まれる。エラー訂正部106は、このトラック内にあるアウターパリティ、インナーパリティを用いてECCユニット単位でエラー検出および訂正を行う。
【0037】
図10は、本実施形態の記録装置によって上述した記録動作に基づいて、60i又は30pのビデオ信号を入力して記録したときの例と、2−3プルダウンされた24pのビデオ信号を入力して記録したときの例を示す図である。
【0038】
図10の例では、60i又は30pの記録の場合、15フレームを1GOP(Group Of Pictures)としたMPEGストリームとなり、3フレーム毎に編集点が設定される。一方、24pの場合は、2−3プルダウンによるフィールド数変換がなされ、1フレーム毎にリピートフィールドが挿入されている。従って、元の12フレームを15フレームに変換して1GOPとしたストリームデータとなり、図10に示したとおりの間隔で編集点が設定される。
【0039】
次に、本実施形態の記録装置で、記録済みの磁気テープに、新たな記録データをつなぎ記録する動作について図1及び図11を用いて説明する。なお図11のフローチャート図は、コントローラ110が行う動作制御のシーケンスを図示したものである。
【0040】
つなぎ記録のための動作が開始されると、磁気テープ113に既に記録されている記録データから編集点を探すため、上述した再生動作を行う(ステップS1101)。
【0041】
次に、コントローラ110はエラー訂正部106によってエラー訂正された後のデータをECCワークメモリ107から取得し、再生された記録の最小単位(ECCユニット)ごとに存在する付加情報を解析する(ステップS1102)。そして、ECCユニットの付加情報を解析した結果、編集点有りの場合はS1104へ進み、編集点無しの場合はS1102へ戻る(ステップS1103)。なお、S1102に戻った場合は、次に再生される記録の最小単位(ECCユニット)に対して同様のフローを繰り返すことになる。
【0042】
次に、編集点が有った場合、再生動作を停止する(ステップS1104)。そして、磁気テープ113を動かして、上記編集点が含まれる記録の最小単位(ECCユニット)の再生スタート位置へ戻す(ステップS1105)。
【0043】
次に、再び再生動作を行い、上記編集点が含まれるECCユニット(16トラック分のデータ)を再生して、そのデータをECCワークメモリ107からキャプチャメモリ108へ転送して、そこで保存する(ステップS1106)。そして、コントローラ110は、キャプチャメモリ108に保持したデータから、ECCユニットの付加情報を読み出す。さらにコントローラ110は、ECCユニット内の編集点のトラックナンバー、シンクブロックナンバー、DTS、PTS、VBVバッファ量、表示順の先頭フレームのフィールドパリティ、表示順の先頭フレームのリピートフィールドの有無、及び、符号化形式に係るデータを取得する(ステップS1107)。
【0044】
なお、ここまでのステップは、記録済みの磁気テープを本記録装置へ装着した際、或いは電源ONによる本記録装置のシステム起動時等、実際の記録開始指示がなされる以前に自動で行っても良い。
【0045】
次に、記録指示に応じて記録動作を開始する(ステップS1108)。次に、キャプチャメモリ108に保持したECCユニットデータを、ECCワークメモリ107へ転送する(ステップS1109)。
【0046】
次に、上述した記録動作と同様に、つなぎ記録するために入力されるビデオ信号を、MPEGコーデック103でエンコードして、ストリームバッファ105へ蓄積する。さらにバッファ管理部104は、ストリームバッファ105に蓄積されたストリームデータを読出して、ECCワークメモリ107内のS1106で保持したECCユニット内のトラックナンバー、シンクブロックナンバーの位置から続けて書き込む。つまり、ECCワークメモリ107内で、ECCユニットの編集点から新たなストリームデータを記録開始する(ステップS1110)。その後記録データは、エラー訂正部106でエラー訂正のための処理が行われ、変調/復調部109で変調された後、記録再生用ヘッド112により磁気テープ113上の記録済データに引き続いてつなぎ記録される。
【0047】
また、図11のフローチャートを図12のように変形して本発明を実現することもできる。以下、図1及び図12を用いてその動作を説明する。なお、図12のフローチャート図は、コントローラ110が行う動作制御のシーケンスを図示したものである。
【0048】
つなぎ記録のための動作が開始されると、磁気テープ113に既に記録されている記録データから編集点を探すため、上述した再生動作を行う(ステップS1201)。
【0049】
次に、コントローラ110はエラー訂正部106によってエラー訂正された後のデータをECCワークメモリ107から取得し、再生された記録の最小単位(ECCユニット)ごとに存在する付加情報を解析する(ステップS1202)。そして、ECCユニットの付加情報を解析した結果、編集点有りの場合はS1204へ進み、編集点無しの場合はS1202へ戻る(ステップS1203)。
【0050】
次に、上記ECCユニットの付加情報を解析した結果、編集点以降の表示順の先頭フレームがトップフィールドファ−ストの場合はS1205へ進み、そうでない場合は1202へ戻る(ステップS1204)。
【0051】
次に、上記ECCユニットの付加情報を解析した結果、その編集点のストリームデータが24p記録である場合はS1206へ進み、そうでない場合(60i又は30pのとき)はS1207へ進む(ステップS1205)。
【0052】
さらに、上記ECCユニットの付加情報を解析した結果、編集点以降の表示順の先頭フレームに対するリピートフィールドの有無を示す情報がリピートフィールド有となっている場合はS1207へ進み、そうでない場合はS1202へ戻る(ステップS1206)。なお、再度S1202に戻った場合は、次に再生される記録の最小単位(ECCユニット)に対して同様のフローを繰り返すことになる。
【0053】
次に、再生動作を停止する(ステップS1207)。そして、磁気テープ113を動かして、上記編集点が含まれる記録の最小単位(ECCユニット)の再生スタート位置へ戻す(ステップS1208)。
【0054】
次に、再び再生動作を行い、上記編集点が含まれるECCユニット(16トラック分のデータ)を再生して、そのデータをECCワークメモリ107からキャプチャメモリ108へ転送して、そこで保存する(ステップS1209)。そして、コントローラ110は、キャプチャメモリ108に保持したデータから、ECCユニットの付加情報を読み出す。さらにコントローラ110は、ECCユニット内の編集点のトラックナンバー、シンクブロックナンバー、DTS、PTS、及び、VBVバッファ量に係るデータを取得する(ステップS1210)。
【0055】
なお、ここまでのステップは、記録済みの磁気テープを本記録装置へ装着した際、或いは電源ONによる本記録装置のシステム起動時等、実際の記録開始指示がなされる以前に自動で行っても良い。
【0056】
次に、記録指示に応じて記録動作を開始する(ステップS1211)。次に、キャプチャメモリ108に保持したECCユニットデータを、ECCワークメモリ107へ転送する(ステップS1212)。
【0057】
次に、上述した記録動作と同様に、つなぎ記録するために入力されるビデオ信号を、MPEGコーデック103でエンコードして、ストリームバッファ105へ蓄積する。さらにバッファ管理部104は、ストリームバッファ105に蓄積されたデータを読出して、ECCワークメモリ107内のS1209で保持したECCユニット内のトラックナンバー、シンクブロックナンバーの位置から続けて書き込む。つまり、ECCワークメモリ107内で、ECCユニットの編集点から新たなストリームデータを記録開始する(ステップS1213)。その後記録データは、エラー訂正部106でエラー訂正のための処理が行われ、変調/復調部109で変調された後、記録再生用ヘッド112により磁気テープ113上の記録済データに引き続いてつなぎ記録される。
【0058】
このように、編集点が含まれるECCユニットから、編集点以降の表示順の先頭フレームのフィールドパリティ及びリピートフィールドの有無と、その符号化形式を先に解析する。これにより、編集点の符号化形式が24pの場合は、表示順の先頭フレームがトップフィールドファーストであり、かつ冗長なリピートフィールドの有無を示す情報が有りを示す場合のみ、つなぎ記録を開始することができる。こうして、図4Dに示した例のように正常なつなぎ記録を行うことができる。
【0059】
以上の様に、編集点を磁気テープに記録されている符号化形式によって限定することにより、つなぎ記録時にフィールド項番エラーやフィールド抜けのない、連続的なストリームデータを生成できる。さらに、編集点において、通常発生しないようなデコード時間の発生を抑止でき、一般のデコーダによるデコードも保証可能な連続的なストリームデータを生成することができる。
【0060】
なお、上述した実施形態では、60i又は30pの符号化形式の場合は、記録開始時の圧縮符号化ストリームの表示順の先頭フレームはトップフィールドファーストであるとし、24pの符号化形式の場合は、記録開始時の圧縮符号化ストリームの表示順の先頭フレームはトップフィールドファーストであり、記録開始時のリピートフィールドが有りであることとして記述した。しかしながら、本発明はこのパターンに限定されるものではなく、記録開始時の圧縮符号化ストリームの表示順の先頭フレームがボトムフィールドファーストであっても、同様に実現可能である。この場合は、図12のS1204でボトムフィールドファーストを検出するように変形すればよい。
【実施例2】
【0061】
次に本発明の第2の実施形態について説明する。本実施形態となるビデオ信号記録装置の構成は、図1を用いて先述した内容と同様であるので繰り返しとなる説明は省略する。
【0062】
続いて、本実施形態において、記録済みの磁気テープに、新たな記録データをつなぎ記録する動作について図1、図13及び図14を用いて説明する。なお図13及び図14のフローチャート図は、コントローラ110が行う動作制御のシーケンスを図示したものである。
【0063】
本実施形態では、ストリームデータの連続性を保って、既存の映像につなげて新しい映像を記録できる。図13は、磁気テープ113の編集点を探すフローチャートであり、図14は、記録開始指示に応じてスタートする記録処理のフローチャートである。
【0064】
図13において、編集点を探索するために、磁気テープ113の記録データを再生する(ステップS1301)。
【0065】
次に、コントローラ110はエラー訂正部106によってエラー訂正された後のデータをECCワークメモリ107から取得し、再生された記録の最小単位(ECCユニット)ごとに存在する付加情報を解析する(ステップS1302)。そして、ECCユニットの付加情報を解析した結果、編集点有りの場合はS1304へ進み、編集点無しの場合はS1302へ戻る(ステップS1303)。なお、S1302に戻った場合は、次に再生される記録の最小単位(ECCユニット)に対して同様のフローを繰り返すことになる。
【0066】
次に、編集点が有った場合、再生動作を停止する(ステップS1304)。そして、磁気テープ113を動かして、上記編集点が含まれる記録の最小単位(ECCユニット)の再生スタート位置へ戻す(ステップS1305)。
【0067】
次に、再び再生動作を行い、上記編集点が含まれるECCユニット(16トラック分のデータ)を再生して、そのデータをECCワークメモリ107からキャプチャメモリ108へ転送して、そこで保存する(ステップS1306)。そして、コントローラ110は、キャプチャメモリ108に保持したデータから、ECCユニットの付加情報を読み出す。さらにコントローラ110は、ECCユニット内の編集点のトラックナンバー、シンクブロックナンバー、DTS、PTS、VBVバッファ量、表示順の先頭フレームのフィールドパリティ、表示順の先頭フレームのリピートフィールドの有無、及び、符号化形式に係るデータを取得する(ステップS1307)。
【0068】
なお、以上の処理は、記録済みの磁気テープを本記録装置へ装着した際、或いは電源ONによる本記録装置のシステム起動時等、実際の記録開始指示がなされる以前に自動で行っても良い。
【0069】
次に、図14において、記録開始の指示があると、S1307で取得した編集点の符号化形式が24pであるか否かを判別する(ステップS1401)。24pであれば(S1401でYES)、新たに記録するストリームデータの符号化形式が24pであるか否かを判別する(ステップS1402)。なお、本実施形態では、24pでなければ、60i又は30pであるとする。
【0070】
編集点の符号化形式が24pではないか(S1401でNO)、又は、新たに記録するストリームデータの符号化形式が24pである場合(S1402でYES)、S1306でキャプチャメモリ108に保持されたECCユニットデータがECCワークメモリ107に転送される(ステップS1415)。
【0071】
次に、上述した記録動作と同様に、つなぎ記録するために入力されるビデオ信号を、MPEGコーデック103でエンコードして、ストリームバッファ105へ蓄積する。さらにバッファ管理部104は、ストリームバッファ105に蓄積されたデータを読出して、ECCワークメモリ107内のS1306で保持したECCユニット内のトラックナンバー、シンクブロックナンバーの位置から続けて書き込む。つまり、ECCワークメモリ107内で、ECCユニットの編集点から新たなストリームデータを記録開始する(ステップS1416)。その後記録データは、エラー訂正部106でエラー訂正のための処理が行われ、変調/復調部109で変調された後、記録再生用ヘッド112により磁気テープ113上の記録済データに引き続いてつなぎ記録される。
【0072】
また、新たに記録するストリームデータの符号化形式が24pではない場合(S1402でNO)、すなわち、新たに記録する映像の符号化形式が編集点の符号化形式とは異なる60i又は30pの場合、S1307で取得した編集点以降の表示順の先頭フレームのフィールドパリティから、トップフィールドファーストであるか否かを判別する(ステップS1403)。トップフィールドファーストであれば(S1403でYES)、S1307で取得した付加情報から編集点以降の表示順の先頭フレームにリピートフィールドがあるか否かを判別する(ステップS1404)。リピートフィールドがある場合は(S1404でYES)、先に説明したようにS1415及びS1416の処理を実行する。
【0073】
トップフィールドファーストではない場合(S1403でNO)、又は、トップフィールドファーストであり(S1403でYES)且つリピートフィールドがない場合(S1404でNO)、磁気テープ113の再生を再開する(ステップS1405)。そして、エラー訂正部106によってエラー訂正された後のデータをECCワークメモリ107から取得し、再生された記録の最小単位(ECCユニット)ごとに存在する付加情報を解析する(ステップS1406)。
【0074】
S1406でECCユニットの付加情報を解析した結果、編集点有りの場合はS1408へ進み、編集点無しの場合はS1406へ戻る(ステップS1407)。
【0075】
次に、S1406でECCユニットの付加情報を解析した結果、編集点が24pの場合はS1409へ進み、そうでない場合は1411へ進む(ステップS1408)。
【0076】
次に、S1406でECCユニットの付加情報を解析した結果、編集点以降の表示順の先頭フレームのフィールドパリティがトップフィールドファ−ストの場合はS1410へ進み、そうでない場合は1406へ戻る(ステップS1409)。
【0077】
さらにS1406でECCユニットの付加情報を解析した結果、編集点以降の表示順の先頭フレームのリピートフィールドの有無を示す情報がリピートフィールド有となっている場合はS1411へ進み、そうでない場合はS1406へ戻る(ステップS1410)。なお、再度S1406に戻った場合は、次に再生される記録の最小単位(ECCユニット)に対して同様のフローを繰り返すことになる。
【0078】
次に、再生動作を停止する(ステップS1411)。そして、磁気テープ113を動かして、S1406で解析された編集点が含まれる記録の最小単位(ECCユニット)の再生スタート位置へ戻す(ステップS1412)。
【0079】
次に、再び再生動作を行い、上記編集点が含まれるECCユニット(16トラック分のデータ)を再生して、そのデータをECCワークメモリ107からキャプチャメモリ108へ転送して、そこで保存する(ステップS1413)。そして、コントローラ110は、キャプチャメモリ108に保持したデータから、ECCユニットの付加情報を読み出す。さらにコントローラ110はECCユニット内の編集点のトラックナンバー、シンクブロックナンバー、DTS、PTS、VBVバッファ量、表示順の先頭フレームのフィールドパリティ、表示順の先頭フレームのリピートフィールドの有無、及び、符号化形式に係るデータを取得する(ステップS1414)。
【0080】
S1414の後、S1413でキャプチャメモリ108に保持されたデジタルデータがECCワークメモリ107に転送される(ステップS1415)。
【0081】
そして、先に説明したのと同じ動作により、つなぎ記録するために入力されるビデオ信号を、MPEGコーデック103でエンコードして、ストリームバッファ105へ蓄積する。さらにバッファ管理部104は、ストリームバッファ105に蓄積されたデータを読出して、ECCワークメモリ107内のS1413で保持したECCユニット内のトラックナンバー、シンクブロックナンバーの位置から続けて書き込む。つまり、ECCワークメモリ107内で、ECCユニットの編集点から新たなストリームデータを記録開始する(ステップS1416)。その後記録データは、エラー訂正部106でエラー訂正のための処理が行われ、変調/復調部109で変調された後、記録再生用ヘッド112により磁気テープ113上の記録済データに引き続いてつなぎ記録される。
【0082】
このようにして、本実施形態では、検出した編集点の前後で符号化形式が異なる場合に、正しい順序でフィールドをつなぐので、フィールド項番エラー又はタイムスタンプ連続エラーもなく、つなぎ記録を行うことができる。すなわち、図4Dに示した例のように正常なつなぎ記録を行うことができる。
【0083】
上記説明では、編集点の符号化形式が24pか否かを調べたが、60i又は30pか否かを調べても良い。この場合、フィールドパリティがボトムフィールドファーストであるか否かを判別する。
【0084】
上記説明では、60i又は30pでは、トップフィールドファーストであるフレームを先頭フレームとし、24pでは、トップフィールドファーストでありかつ、リピートフィールド有りのフレームを先頭フレームとした。しかし、60i又は30pでは、ボトムフィールドファーストであるフレームを先頭フレームとし、24pでは、ボトムフィールドファーストであり、かつ、リピートフィールド有りのフレームを先頭フレームとしても良い。このように変更する場合には、図14のS1403及びS1409を、ボトムフィールドファーストか否かを判別するように変更すれば良い。
【実施例3】
【0085】
次に本発明の第3の実施形態について説明する。本実施形態となるビデオ信号記録装置の構成は、図1を用いて先述した内容と同様であるので繰り返しとなる説明は省略する。
【0086】
続いて、本実施形態において、記録済みの磁気テープに、新たな記録データをつなぎ記録する動作について図1、図15及び図16を用いて説明する。なお図15のフローチャート図は、コントローラ110が行う動作制御のシーケンスを図示したものである。
【0087】
なお、図15のフローチャート図は、図14に示したフローチャート図を一部変更したものであり、図14のステップS1405〜S1414の替わりに、ステップS1505、S1506を設けたものである。
【0088】
また、図16は本実施形態において、ストリーム不連続記録をする前後の磁気テープの記録例を示したものである。
【0089】
図15において、記録開始の指示があると、図13のS1307で取得した編集点の符号化形式が24pであるか否かを判別する(ステップS1501)。24pであれば(S1501でYES)、新たに記録するストリームデータの符号化形式が24pであるか否かを判別する(ステップS1502)。なお、本実施形態では、24pでなければ、60i又は30pであるとする。
【0090】
編集点の符号化形式が24pではないか(S1501でNO)、又は、新たに記録するストリームデータの符号化形式が24pである場合(S1502でYES)、S1306でキャプチャメモリ108に保持されたECCユニットデータがECCワークメモリ107に転送される(ステップS1507)。
【0091】
次に、上述した記録動作と同様に、つなぎ記録するために入力されるビデオ信号を、MPEGコーデック103でエンコードして、ストリームバッファ105へ蓄積する。さらにバッファ管理部104は、ストリームバッファ105に蓄積されたデータを読出して、ECCワークメモリ107内のS1306で保持したECCユニット内のトラックナンバー、シンクブロックナンバーの位置から続けて書き込む。つまり、ECCワークメモリ107内で、ECCユニットの編集点から新たなストリームデータを記録開始する(ステップS1508)。その後記録データは、エラー訂正部106でエラー訂正のための処理が行われ、変調/復調部109で変調された後、記録再生用ヘッド112により磁気テープ113上の記録済データに引き続いてつなぎ記録される。
【0092】
また、新たに記録するストリームデータの符号化形式が24pではない場合(S1502でNO)、即ち、新たに記録する映像の符号化形式が編集点の符号化形式とは異なる60i又は30pの場合、S1307で取得した編集点以降の表示順の先頭フレームのフィールドパリティから、トップフィールドファーストであるか否かを判別する(ステップS1503)。トップフィールドファーストであれば(S1503でYES)、S1307で取得した付加情報から編集点以降の表示順の先頭フレームにリピートフィールドがあるか否かを判別する(ステップS1504)。リピートフィールドがある場合は(S1504でYES)、先に説明したようにS1507及びS1508の処理を実行する。
【0093】
トップフィールドファーストではない場合(S1503でNO)、又は、トップフィールドファーストであり(S1503でYES)且つ先頭フレームにリピートフィールドがない場合は(S1504でNO)、S1505へ進む。
【0094】
続いて、キャプチャメモリ108の記憶内容が破棄され(ステップS1505)、ストリーム不連続となる記録が開始される(ステップS1506)。すなわち、この状態となったときは、連続したストリームデータとするためのつなぎ記録を実行せず、ストリーム不連続となる記録を実行する。
【0095】
ここで、図1及び図16を用いて、ストリーム不連続記録を説明する。コントローラ110によって、ストリーム不連続となる記録の開始が指示されると、バッファ管理部104は、ECCユニット分の無効データをECCワークメモリ107に転送する。同時に、VIDEO IN/OUT端子101及びAUDIO IN/OUT端子102からの信号をMPEGコーデック103により圧縮符号化し、MPEGストリームをストリームバッファ105に蓄積し始める。ECCワークメモリ107にECCユニット分のデータが蓄積されると、エラー訂正部106は、ECCワークメモリ107からデータを読み出し、エラー訂正処理し、ECCワークメモリ107へ書き戻す。エラー訂正部106によってエラー訂正処理されたデータがECCワークメモリ107に蓄積されると、変調/復調部109は、ECCワークメモリ107からN個(例えば5個)のECCユニット分の無効データを読み出し、変調し、磁気テープ113に記録する。
【0096】
ECCユニットN個分の無効データを転送及び記録し終わると、バッファ管理部104はストリームバッファ105に蓄積されたMPEGストリームを、ECCユニット分づつ順次ECCワークメモリ107に転送する。その後は先述した内容と同様に記録処理を行う。
【0097】
このようにして、本実施形態では、編集点の前後で符号化形式が異なる場合に、無効データを挿入記録した後、新たなビデオ信号を続けて記録することができる。
【実施例4】
【0098】
次に本発明の第4の実施形態について説明する。本実施形態となるビデオ信号記録装置の構成は、図1を用いて先述した内容と同様であるので繰り返しとなる説明は省略する。
【0099】
続いて、本実施形態において、記録済みの磁気テープに、新たな記録データをつなぎ記録する動作について図1及び図17を用いて説明する。なお図17のフローチャート図は、コントローラ110が行う動作制御のシーケンスを図示したものである。
【0100】
図17を参照して、つなぎ記録に適した編集点の検出方法を説明する。図17は、つな
ぎ記録に適した編集点の検出方法のフローチャートである。
【0101】
図17において、編集点を探索するために、磁気テープ113の記録データを再生する(ステップS1701)。
【0102】
次に、コントローラ110はエラー訂正部106によってエラー訂正された後のデータをECCワークメモリ107から取得し、再生された記録の最小単位(ECCユニット)ごとに存在する付加情報を解析する(ステップS1702)。そして、ECCユニットの付加情報を解析した結果、編集点有りの場合はS1704へ進み、編集点無しの場合はS1702へ戻る(ステップS1703)。
【0103】
次に、新たに記録するストリームデータの符号化形式が24pであるか否かを判別する(ステップS1704)。S1704では、新たに記録するストリームデータが24pの場合はS1708へ進み、そうでない場合はS1705へ進む。なお、本実施形態では、24pでなければ、60i又は30pであるとする。
【0104】
次に、上記ECCユニットの付加情報を解析した結果、編集点のストリームデータが24pの場合はS1706へ進み、そうでない場合はS1707へ進む(ステップS1705)。
【0105】
次に、上記ECCユニットの付加情報を解析した結果、編集点以降の表示順の先頭フレームのリピートフィールドの有無を示す情報がリピートフィールド有りとなっている場合はS1707へ進み、そうでない場合はS1702へ戻る(ステップS1706)。
【0106】
さらに、上記ECCユニットの付加情報を解析した結果、編集点以降の表示順の先頭フレームのフィールドパリティがトップフィールドファーストの場合はS1708へ進み、そうでない場合はS1702へ戻る(ステップS1707)。なお、再度S1702に戻った場合は、次に再生される記録の最小単位(ECCユニット)に対して同様のフローを繰り返すことになる。
【0107】
結局、新たに記録する映像の符号化形式が24pである場合には(S1704でYES)、最初に検出された編集点を採用する。新たに記録する映像の符号化形式が60i又は30pであり(S1704でNO)、且つ、記録済みの映像の符号化形式が24pである場合には(S1705でYES)、記録済みの映像の表示順の先頭フレームがリピートフィールドを有し(S1706でYES)、且つトップフィールドファーストであるときに(S1707でYES)、その編集点を採用する。S1706とS1707のいずれか一方でも条件を満たさなければ、別の編集点を検討する。
【0108】
また、新たに記録する映像の符号化形式が60i又は30pであり(S1704でNO)、且つ、記録済みの映像の符号化形式が60i又は30pである場合には(S1705でNO)、記録済みの映像の表示順の先頭フレームがトップフィールドファーストであるときに(S1707でYES)、その編集点を採用する。トップフィールドファーストではないときは(S1707でNO)、別の編集点を検討する。
【0109】
次に、再生動作を停止する(ステップS1708)。そして、磁気テープ113を動かして、上記編集点が含まれる記録の最小単位(ECCユニット)の再生スタート位置へ戻す(ステップS1709)。
【0110】
次に、再び再生動作を行い、上記編集点が含まれるECCユニット(16トラック分のデータ)を再生して、そのデータをECCワークメモリ107からキャプチャメモリ108へ転送して、そこで保存する(ステップS1710)。そして、コントローラ110は、キャプチャメモリ108に保持したデータから、ECCユニットの付加情報を読み出し、ECCユニット内の編集点のトラックナンバー、シンクブロックナンバー、DTS、PTS、VBVバッファ量、表示順の先頭フレームのフィールドパリティ、表示順の先頭フレームの冗長なリピートフィールドの有無、及び、符号化形式に係るデータを取得する(ステップS1711)。
【0111】
なお、ここまでのステップは、記録済みの磁気テープを本記録装置へ装着した際、或いは電源ONによる本記録装置のシステム起動時等、実際の記録開始指示がなされる以前に自動で行っても良い。
【0112】
次に、記録指示に応じて記録動作を開始する(ステップS1712)。次に、キャプチャメモリ108に保持したECCユニットデータを、ECCワークメモリ107へ転送する(ステップS1713)。
【0113】
次に、上述した記録動作と同様に、つなぎ記録するために入力されるビデオ信号を、MPEGコーデック103でエンコードして、ストリームバッファ105へ蓄積する。さらにバッファ管理部104は、ストリームバッファ105に蓄積されたデータを読出して、ECCワークメモリ107内のS1710で保持したECCユニット内のトラックナンバー、シンクブロックナンバーの位置から続けて書き込む。つまり、ECCワークメモリ107内で、ECCユニットの編集点から新たなストリームデータを記録開始する(ステップS1714)。その後記録データは、エラー訂正部106でエラー訂正のための処理が行われ、変調/復調部109で変調された後、記録再生用ヘッド112により磁気テープ113上の記録済データに引き続いてつなぎ記録される。
【0114】
このようにして、図4Dに示した例のように正常なつなぎ記録を行うことができる。
【0115】
なお、上記説明では、編集点の符号化形式が24pか否かを調べたが、60i又は30pかどうかを調べても良い。この場合、フィールドパリティがボトムフィールドファーストであるか否かを判別する。
【0116】
このようにして、本実施形態では、つなぎ記録に適した編集点を検出することができ、検出した位置からつなぎ記録することができる。
【図面の簡単な説明】
【0117】
【図1】本発明の第1の実施形態におけるビデオ信号記録装置のブロック図である。
【図2】24pのビデオ信号と60i又は30pのビデオ信号を磁気テープ上に記録したときの様子を示す図である。
【図3】2−3プルダウンを説明する図である。
【図4】(A),(B)は、フィールド項番エラーによってつなぎ記録が不可となる編集点の例、(C)は、タイムスタンプ連続性エラーによってつなぎ記録が不可となる編集点の例、(D)は、正常なつなぎ記録が可能となる編集点の例である。
【図5】(A),(B)は、フィールド項番エラーについて説明する図である。
【図6】不正なデコード時間が発生する場合を説明する図である。
【図7】磁気テープ上の記録パターンを示す図である。
【図8】磁気テープ上に記録されるECCユニット(16トラックのデータ)の構造を示す図である。
【図9】図8における各トラック内のデータの構成を示す図である。
【図10】ビデオ信号記録装置で記録したときの例である。
【図11】本発明の第1の実施形態におけるつなぎ記録動作を説明するフローチャートである。
【図12】本発明の第1の実施形態における別のつなぎ記録動作を説明するフローチャートである。
【図13】本発明の第2の実施形態における編集点探索の動作を説明するフローチャートである。
【図14】本発明の第2の実施形態におけるつなぎ記録動作を説明するフローチャートである。
【図15】本発明の第3の実施形態におけるつなぎ記録動作を説明するフローチャートである。
【図16】本発明の第3の実施形態におけるストリーム不連続記録を説明する図である。
【図17】本発明の第4の実施形態におけるつなぎ記録動作を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
【0118】
100 メモリ部
101 VIDEO IN/OUT端子
102 AUDIO IN/OUT端子
103 MPEGコーデック(符号化・復号化回路)
104 バッファ管理部
105 ストリームバッファ
106 エラー訂正部
107 ECCワークメモリ
108 キャプチャメモリ
109 変調/復調部
110 コントローラ(制御部)
111 キャプスタンモータ
112 記録/再生用ヘッド
113 磁気テープ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エラー訂正処理単位を基準としてストリームデータをユニット化したユニットデータをテープ状の記録媒体に記録するビデオ信号記録装置であって、
前記ユニットデータを前記記録媒体上に記録する記録手段と、
前記記録媒体上に記録された前記ユニットデータに含まれる付加情報を検出する検出手段と、
前記検出手段によって検出された付加情報を解析し、少なくともつなぎ記録が可能となる編集点の有無、フィールド並び順及びリピートフィールドの有無を示す情報を取得する解析手段と、
第1のストリームデータからなるユニットデータが記録された前記記録媒体上に、第2のストリームデータからなるユニットデータをつなぎ記録する動作を制御するつなぎ記録制御手段とを備え、
つなぎ記録を行う場合、前記つなぎ記録制御手段は、前記第1のストリームデータからなるユニットデータに関して前記解析手段によって取得された情報に基づいてつなぎ記録するための編集点を決定し、決定された編集点に基づく位置から前記第2のストリームデータが記録されるユニットデータを生成して前記記録手段によって記録することを特徴とするビデオ信号記録装置。
【請求項2】
前記つなぎ記録制御手段は、前記第1のストリームデータが60フィールド/秒のインターレース形式又は30フレーム/秒のプログレッシブ形式のときは、トップフィールドファーストであるフレームから編集可能となる編集点を前記つなぎ記録するための編集点に決定し、
前記第1のストリームデータが24フレーム/秒のプログレッシブ形式のときは、トップフィールドファーストであり、かつリピートフィールドを有するフレームから編集可能となる編集点を前記つなぎ記録の開始点に決定することを特徴とする請求項1に記載のビデオ信号記録装置。
【請求項3】
前記つなぎ記録制御手段は、前記第1のストリームデータが60フィールド/秒のインターレース形式又は30フレーム/秒のプログレッシブ形式のときは、ボトムフィールドファーストであるフレームから編集可能となる編集点を前記つなぎ記録するための編集点に決定し、
前記第1のストリームデータが24フレーム/秒のプログレッシブ形式のときは、ボトムフィールドファーストであり、かつリピートフィールドを有するフレームから編集可能となる編集点を前記つなぎ記録の開始点に決定することを特徴とする請求項1に記載のビデオ信号記録装置。
【請求項4】
前記ユニットデータは前記記録媒体に対する記録の最小単位であり、前記記録手段は前記ユニットデータを前記記録媒体上に連続的に形成される特定数のトラックに記録することを特徴とする請求項1に記載のビデオ信号記録装置。
【請求項5】
エラー訂正処理単位を基準としてストリームデータをユニット化したユニットデータをテープ状の記録媒体に記録するビデオ信号記録装置であって、
前記ユニットデータを前記記録媒体上に記録する記録手段と、
前記記録媒体上に記録されたユニットデータからつなぎ記録が可能となる編集点を検出する検出手段と、
前記検出手段によって検出された編集点に係るフィールド並び順及びリピートフィールドの有無に関する情報を解析する解析手段と、
前記検出手段によって検出された編集点に係るストリームデータが24フレーム/秒のプログレッシブ形式であるか否かを判定する第1の判定手段と、
新たに記録するべきストリームデータが24フレーム/秒のプログレッシブ形式であるか否かを判定する第2の判定手段と、
前記第1の判定手段の判定結果が24フレーム/秒のプログレッシブ形式であり、かつ前記第2の判定手段の判定結果が24フレーム/秒のプログレッシブ形式ではない場合、前記解析手段によって解析された内容に基づいて前記検出手段によって検出された編集点に基づく位置から前記新たに記録するべきストリームデータをつなぎ記録するか否かを決定するつなぎ記録制御手段とを備えたことを特徴とするビデオ信号記録装置。
【請求項6】
前記つなぎ記録制御手段は、前記第1の判定手段の判定結果が24フレーム/秒のプログレッシブ形式であり、かつ前記第2の判定手段の判定結果が24フレーム/秒のプログレッシブ形式ではない場合、前記解析手段によって前記フィールド並び順がトップフィールドファーストであり、かつリピートフィールドを有すると確定されたときは、前記検出手段によって検出された編集点から前記新たに記録するべきストリームデータをつなぎ記録することを特徴とする請求項5に記載のビデオ信号記録装置。
【請求項7】
前記つなぎ記録制御手段は、前記第1の判定手段の判定結果が24フレーム/秒のプログレッシブ形式であり、かつ前記第2の判定手段の判定結果が24フレーム/秒のプログレッシブ形式ではない場合、前記解析手段によって前記フィールド並び順がトップフィールドファーストであり、かつリピートフィールドを有すると確定されなかったときは、前記検出手段によって検出された編集点とは異なる編集点から前記新たに記録するべきストリームデータをつなぎ記録することを特徴とする請求項5に記載のビデオ信号記録装置。
【請求項8】
前記つなぎ記録制御手段は、前記第1の判定手段の判定結果が24フレーム/秒のプログレッシブ形式であり、かつ前記第2の判定手段の判定結果が24フレーム/秒のプログレッシブ形式ではない場合、前記解析手段によって前記フィールド並び順がボトムフィールドファーストであり、かつリピートフィールドを有すると確定されたときは、前記検出手段によって検出された編集点から前記新たに記録するべきストリームデータをつなぎ記録することを特徴とする請求項5に記載のビデオ信号記録装置。
【請求項9】
前記つなぎ記録制御手段は、前記第1の判定手段の判定結果が24フレーム/秒のプログレッシブ形式であり、かつ前記第2の判定手段の判定結果が24フレーム/秒のプログレッシブ形式ではない場合、前記解析手段によって前記フィールド並び順がボトムフィールドファーストであり、かつリピートフィールドを有すると確定されなかったときは、前記検出手段によって検出された編集点とは異なる編集点から前記新たに記録するべきストリームデータをつなぎ記録することを特徴とする請求項5に記載のビデオ信号記録装置。
【請求項10】
前記つなぎ記録制御手段は、前記第1の判定手段の判定結果が24フレーム/秒のプログレッシブ形式ではない場合、或いは、前記第1の判定手段の判定結果が24フレーム/秒のプログレッシブ形式であり、かつ前記第2の判定手段の判定結果が24フレーム/秒のプログレッシブ形式である場合、前記検出手段によって検出された編集点から前記新たに記録するべきストリームデータをつなぎ記録することを特徴とする請求項5に記載のビデオ信号記録装置。
【請求項11】
前記ユニットデータは前記記録媒体に対する記録の最小単位であり、前記記録手段は前記ユニットデータを前記記録媒体上に連続的に形成される特定数のトラックに記録することを特徴とする請求項5に記載のビデオ信号記録装置。
【請求項12】
エラー訂正処理単位を基準としてストリームデータをユニット化したユニットデータをテープ状の記録媒体に記録するビデオ信号記録装置であって、
前記ユニットデータを前記記録媒体上に記録する記録手段と、
前記記録媒体上に記録されたユニットデータからつなぎ記録が可能となる編集点を検出する検出手段と、
前記検出手段によって検出された編集点に係るフィールド並び順及びリピートフィールドの有無に関する情報を解析する解析手段と、
前記検出手段によって検出された編集点に係るストリームデータが24フレーム/秒のプログレッシブ形式であるか否かを判定する第1の判定手段と、
新たに記録するべきストリームデータが24フレーム/秒のプログレッシブ形式であるか否かを判定する第2の判定手段と、
前記第1の判定手段の判定結果が24フレーム/秒のプログレッシブ形式であり、かつ前記第2の判定手段の判定結果が24フレーム/秒のプログレッシブ形式ではない場合、前記解析手段によって解析された内容に基づいて前記検出手段によって検出された編集点をつなぎ記録のための編集点に確定するか否かを決定し、確定しない場合は次の編集点を検出するよう制御するつなぎ記録制御手段とを備えたことを特徴とするビデオ信号記録装置。
【請求項13】
エラー訂正処理単位を基準としてストリームデータをユニット化したユニットデータをテープ状の記録媒体に記録するビデオ信号記録装置であって、
前記ユニットデータを前記記録媒体上に記録する記録手段と、
前記記録媒体上に記録されたユニットデータからつなぎ記録が可能となる編集点を検出する検出手段と、
前記検出手段によって検出された編集点に係るフィールド並び順及びリピートフィールドの有無に関する情報を解析する解析手段と、
前記検出手段によって検出された編集点に係るストリームデータが24フレーム/秒のプログレッシブ形式であるか否かを判定する第1の判定手段と、
新たに記録するべきストリームデータが24フレーム/秒のプログレッシブ形式であるか否かを判定する第2の判定手段と、
前記第1の判定手段の判定結果が24フレーム/秒のプログレッシブ形式であり、かつ前記第2の判定手段の判定結果が24フレーム/秒のプログレッシブ形式である場合、前記解析手段によって解析された内容に基づいて前記検出手段によって検出された編集点に基づく位置から前記新たに記録するべきストリームデータをつなぎ記録するか、無効データを挿入することによる不連続記録を行うかを決定するつなぎ記録制御手段とを備えたことを特徴とするビデオ信号記録装置。
【請求項14】
前記不連続記録を行うときは、前記記録手段は前記無効データを示すN個のユニットデータを記録してから、前記新たに記録するべきストリームデータからなるユニットデータを記録することを特徴とする請求項13に記載のビデオ信号記録装置。
【請求項1】
エラー訂正処理単位を基準としてストリームデータをユニット化したユニットデータをテープ状の記録媒体に記録するビデオ信号記録装置であって、
前記ユニットデータを前記記録媒体上に記録する記録手段と、
前記記録媒体上に記録された前記ユニットデータに含まれる付加情報を検出する検出手段と、
前記検出手段によって検出された付加情報を解析し、少なくともつなぎ記録が可能となる編集点の有無、フィールド並び順及びリピートフィールドの有無を示す情報を取得する解析手段と、
第1のストリームデータからなるユニットデータが記録された前記記録媒体上に、第2のストリームデータからなるユニットデータをつなぎ記録する動作を制御するつなぎ記録制御手段とを備え、
つなぎ記録を行う場合、前記つなぎ記録制御手段は、前記第1のストリームデータからなるユニットデータに関して前記解析手段によって取得された情報に基づいてつなぎ記録するための編集点を決定し、決定された編集点に基づく位置から前記第2のストリームデータが記録されるユニットデータを生成して前記記録手段によって記録することを特徴とするビデオ信号記録装置。
【請求項2】
前記つなぎ記録制御手段は、前記第1のストリームデータが60フィールド/秒のインターレース形式又は30フレーム/秒のプログレッシブ形式のときは、トップフィールドファーストであるフレームから編集可能となる編集点を前記つなぎ記録するための編集点に決定し、
前記第1のストリームデータが24フレーム/秒のプログレッシブ形式のときは、トップフィールドファーストであり、かつリピートフィールドを有するフレームから編集可能となる編集点を前記つなぎ記録の開始点に決定することを特徴とする請求項1に記載のビデオ信号記録装置。
【請求項3】
前記つなぎ記録制御手段は、前記第1のストリームデータが60フィールド/秒のインターレース形式又は30フレーム/秒のプログレッシブ形式のときは、ボトムフィールドファーストであるフレームから編集可能となる編集点を前記つなぎ記録するための編集点に決定し、
前記第1のストリームデータが24フレーム/秒のプログレッシブ形式のときは、ボトムフィールドファーストであり、かつリピートフィールドを有するフレームから編集可能となる編集点を前記つなぎ記録の開始点に決定することを特徴とする請求項1に記載のビデオ信号記録装置。
【請求項4】
前記ユニットデータは前記記録媒体に対する記録の最小単位であり、前記記録手段は前記ユニットデータを前記記録媒体上に連続的に形成される特定数のトラックに記録することを特徴とする請求項1に記載のビデオ信号記録装置。
【請求項5】
エラー訂正処理単位を基準としてストリームデータをユニット化したユニットデータをテープ状の記録媒体に記録するビデオ信号記録装置であって、
前記ユニットデータを前記記録媒体上に記録する記録手段と、
前記記録媒体上に記録されたユニットデータからつなぎ記録が可能となる編集点を検出する検出手段と、
前記検出手段によって検出された編集点に係るフィールド並び順及びリピートフィールドの有無に関する情報を解析する解析手段と、
前記検出手段によって検出された編集点に係るストリームデータが24フレーム/秒のプログレッシブ形式であるか否かを判定する第1の判定手段と、
新たに記録するべきストリームデータが24フレーム/秒のプログレッシブ形式であるか否かを判定する第2の判定手段と、
前記第1の判定手段の判定結果が24フレーム/秒のプログレッシブ形式であり、かつ前記第2の判定手段の判定結果が24フレーム/秒のプログレッシブ形式ではない場合、前記解析手段によって解析された内容に基づいて前記検出手段によって検出された編集点に基づく位置から前記新たに記録するべきストリームデータをつなぎ記録するか否かを決定するつなぎ記録制御手段とを備えたことを特徴とするビデオ信号記録装置。
【請求項6】
前記つなぎ記録制御手段は、前記第1の判定手段の判定結果が24フレーム/秒のプログレッシブ形式であり、かつ前記第2の判定手段の判定結果が24フレーム/秒のプログレッシブ形式ではない場合、前記解析手段によって前記フィールド並び順がトップフィールドファーストであり、かつリピートフィールドを有すると確定されたときは、前記検出手段によって検出された編集点から前記新たに記録するべきストリームデータをつなぎ記録することを特徴とする請求項5に記載のビデオ信号記録装置。
【請求項7】
前記つなぎ記録制御手段は、前記第1の判定手段の判定結果が24フレーム/秒のプログレッシブ形式であり、かつ前記第2の判定手段の判定結果が24フレーム/秒のプログレッシブ形式ではない場合、前記解析手段によって前記フィールド並び順がトップフィールドファーストであり、かつリピートフィールドを有すると確定されなかったときは、前記検出手段によって検出された編集点とは異なる編集点から前記新たに記録するべきストリームデータをつなぎ記録することを特徴とする請求項5に記載のビデオ信号記録装置。
【請求項8】
前記つなぎ記録制御手段は、前記第1の判定手段の判定結果が24フレーム/秒のプログレッシブ形式であり、かつ前記第2の判定手段の判定結果が24フレーム/秒のプログレッシブ形式ではない場合、前記解析手段によって前記フィールド並び順がボトムフィールドファーストであり、かつリピートフィールドを有すると確定されたときは、前記検出手段によって検出された編集点から前記新たに記録するべきストリームデータをつなぎ記録することを特徴とする請求項5に記載のビデオ信号記録装置。
【請求項9】
前記つなぎ記録制御手段は、前記第1の判定手段の判定結果が24フレーム/秒のプログレッシブ形式であり、かつ前記第2の判定手段の判定結果が24フレーム/秒のプログレッシブ形式ではない場合、前記解析手段によって前記フィールド並び順がボトムフィールドファーストであり、かつリピートフィールドを有すると確定されなかったときは、前記検出手段によって検出された編集点とは異なる編集点から前記新たに記録するべきストリームデータをつなぎ記録することを特徴とする請求項5に記載のビデオ信号記録装置。
【請求項10】
前記つなぎ記録制御手段は、前記第1の判定手段の判定結果が24フレーム/秒のプログレッシブ形式ではない場合、或いは、前記第1の判定手段の判定結果が24フレーム/秒のプログレッシブ形式であり、かつ前記第2の判定手段の判定結果が24フレーム/秒のプログレッシブ形式である場合、前記検出手段によって検出された編集点から前記新たに記録するべきストリームデータをつなぎ記録することを特徴とする請求項5に記載のビデオ信号記録装置。
【請求項11】
前記ユニットデータは前記記録媒体に対する記録の最小単位であり、前記記録手段は前記ユニットデータを前記記録媒体上に連続的に形成される特定数のトラックに記録することを特徴とする請求項5に記載のビデオ信号記録装置。
【請求項12】
エラー訂正処理単位を基準としてストリームデータをユニット化したユニットデータをテープ状の記録媒体に記録するビデオ信号記録装置であって、
前記ユニットデータを前記記録媒体上に記録する記録手段と、
前記記録媒体上に記録されたユニットデータからつなぎ記録が可能となる編集点を検出する検出手段と、
前記検出手段によって検出された編集点に係るフィールド並び順及びリピートフィールドの有無に関する情報を解析する解析手段と、
前記検出手段によって検出された編集点に係るストリームデータが24フレーム/秒のプログレッシブ形式であるか否かを判定する第1の判定手段と、
新たに記録するべきストリームデータが24フレーム/秒のプログレッシブ形式であるか否かを判定する第2の判定手段と、
前記第1の判定手段の判定結果が24フレーム/秒のプログレッシブ形式であり、かつ前記第2の判定手段の判定結果が24フレーム/秒のプログレッシブ形式ではない場合、前記解析手段によって解析された内容に基づいて前記検出手段によって検出された編集点をつなぎ記録のための編集点に確定するか否かを決定し、確定しない場合は次の編集点を検出するよう制御するつなぎ記録制御手段とを備えたことを特徴とするビデオ信号記録装置。
【請求項13】
エラー訂正処理単位を基準としてストリームデータをユニット化したユニットデータをテープ状の記録媒体に記録するビデオ信号記録装置であって、
前記ユニットデータを前記記録媒体上に記録する記録手段と、
前記記録媒体上に記録されたユニットデータからつなぎ記録が可能となる編集点を検出する検出手段と、
前記検出手段によって検出された編集点に係るフィールド並び順及びリピートフィールドの有無に関する情報を解析する解析手段と、
前記検出手段によって検出された編集点に係るストリームデータが24フレーム/秒のプログレッシブ形式であるか否かを判定する第1の判定手段と、
新たに記録するべきストリームデータが24フレーム/秒のプログレッシブ形式であるか否かを判定する第2の判定手段と、
前記第1の判定手段の判定結果が24フレーム/秒のプログレッシブ形式であり、かつ前記第2の判定手段の判定結果が24フレーム/秒のプログレッシブ形式である場合、前記解析手段によって解析された内容に基づいて前記検出手段によって検出された編集点に基づく位置から前記新たに記録するべきストリームデータをつなぎ記録するか、無効データを挿入することによる不連続記録を行うかを決定するつなぎ記録制御手段とを備えたことを特徴とするビデオ信号記録装置。
【請求項14】
前記不連続記録を行うときは、前記記録手段は前記無効データを示すN個のユニットデータを記録してから、前記新たに記録するべきストリームデータからなるユニットデータを記録することを特徴とする請求項13に記載のビデオ信号記録装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【公開番号】特開2007−104644(P2007−104644A)
【公開日】平成19年4月19日(2007.4.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−237592(P2006−237592)
【出願日】平成18年9月1日(2006.9.1)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年4月19日(2007.4.19)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年9月1日(2006.9.1)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
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