説明

ピペリジン化合物およびその医薬用途

一般式(1)


により表されるピペリジン化合物またはその薬理学的に許容される塩、それを含む医薬組成物およびそれを有効成分とする統合失調症治療薬。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
本発明は、ムスカリン性アセチルコリン受容体M4を刺激する作用を有する新規なピペリジン化合物、それを含む医薬組成物およびその医薬用途に関するものである。
【背景技術】
ムスカリン性アセチルコリン受容体には、5つのサブタイプ、すなわちM1〜M5があることが知られている。これらのうちM4受容体については、記憶改善作用に関与していること(Neuroreport,1998,9(7),1407−1411)や、統合失調症等の生理作用に関与していること(Journal of Pharmacology & Experimental Therapeutics,1997,283(2),750−756およびLife Sciences,1999,64(6−7),527−534)が報告されている。したがって、M4受容体を刺激する作用を有する化合物は、統合失調症(精神分裂病)等の治療薬として用いることができる。
M4受容体を刺激する作用を有する化合物としては、7−オキソ−2−アザビシクロ[2,2,1]ヘプタン化合物(国際公開第00/75140号参照)、新規ヘテロサイクルムスカリンアゴニスト(国際公開第01/83472号参照)、新規置換イミダゾリジノン誘導体(国際公開第01/27104号参照)、インダン誘導体(国際公開第97/25983号参照)等が知られている。しかしながら、これらの化合物は、副作用の点から、必ずしも満足のいくものとはいえない。
【発明の開示】
本発明は、ムスカリン性アセチルコリン受容体M4刺激作用を示す化合物、それを含む医薬組成物および統合失調症の治療薬を提供することを課題とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために種々研究を重ねてきたところ、特定の構造をもつピペリジン化合物がムスカリン性アセチルコリン受容体M4の刺激作用を有すること、およびこのピペリジン化合物を投与したとき副作用がほとんど表れないことを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の要旨は以下のとおりである。
(1) 一般式(1)

(式中、R,R,RおよびRは、同一または異なって、水素、またはハロゲン、低級アルキル、アラルキル,低級アルケニル、ヒドロキシ、低級アルコキシ、アミノ、低級アルキルアミノ、ジ低級アルキルアミノ、低級環状アミノ、低級アルキルチオ、低級アルキルスルフィニル、低級アルキルスルホニルおよびシアノからなる群より選ばれる置換基を示す。
Gは、炭素または窒素を示す。
Jは、炭素または窒素を示し、これらは水素またはハロゲン、低級アルキル、ハロゲン置換低級アルキル、低級アルケニル、低級アシル、ヒドロキシ、低級アルコキシ、低級アルキルアミノ、ジ低級アルキルアミノ、低級アルキルチオ、低級アルキルスルフィニル、低級アルキルスルホニル、低級アルコキシカルボニル、カルバモイル、低級アルキルカルバモイル、ジ低級アルキルカルバモイルおよびシアノからなる群より選ばれる置換基を有してもよい。
Lは、炭素、窒素、酸素または硫黄を示す。Lが炭素または窒素の場合、Lは、水素、またはハロゲン、低級アルキル、低級アシル、低級アルケニル、ヒドロキシ、低級アルコキシ、低級アルキルアミノ、ジ低級アルキルアミノ、低級アルキルチオ、低級アルキルスルフィニル、低級アルキルスルホニル、低級アルコキシカルボニルおよびシアノからなる群より選ばれる置換基もしくは環上にこれらの置換基を有してもよいアリールスルホニル、シクロアルキスルホニル、ヘテロ環スルホニル、アリールスルフィニル、シクロアルキルスルフィニル、ヘテロ環スルフィニル、アリールカルボニル、シクロアルキルカルボニルおよびヘテロ環カルボニルからなる群より選ばれる置換基を有してもよい。
Zは、水素、低級アルキルスルホニル、アリールスルホニル、シクロアルキルスルホニル、ヘテロ環スルホニル、低級アシル、低級アルコキシカルボニル、アリールオキシカルボニル、シクロアルキルオキシカルボニル、ヘテロ環オキシカルボニルまたは低級アルキルカルバモイルを示す。このときアリール、シクロアルキルまたはヘテロ環は、環上にハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、低級アルコキシまたはシアノを有していてもよい。
a、bおよびcは、それぞれ独立して、0、1または2を示す。
点線と実線で表される結合は、単結合または二重結合を示す。)
により表されるピペリジン化合物、またはその薬理学的に許容される塩。
(2)Gが、炭素であることを特徴とする前記(1)記載のピペリジン化合物またはその薬理学的に許容される塩。
(3)Zが、低級アルコキシカルボニルであることを特徴とする前記(1)または(2)記載のピペリジン化合物またはその薬理学的に許容される塩。
(4)aおよびcが、1であり、bが0であり、かつ点線と実線で表される結合が単結合であることを特徴とする前記(1)ないし(3)のいずれかに記載のピペリジン化合物またはその薬理学的に許容される塩。
(5)G、JおよびLからなる環とベンゼン環とからなる縮合環が、インダゾール、ベンゾイミダゾール、ベンゾ[b]フラン、ベンゾ[b]チオフェン、、ベンゾ[d]イソキサゾール、ベンゾ[d]イソチアゾールまたはインドールであることを特徴とする前記(1)記載のピペリジン化合物またはその薬理学的に許容される塩。
(6)G、JおよびLからなる環とベンゼン環とからなる縮合環が、インダゾール、ベンゾ[b]フラン、ベンゾ[b]チオフェン、ベンゾ[d]イソキサゾールまたはインドールであることを特徴とする前記(5)記載のピペリジン化合物またはその薬理学的に許容される塩。
(7)4−(5−クロロ−1−メチル−1H−インダゾール−3−イル)[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸エチル、4−(5−フルオロ−1−メチル−1H−インダゾール−3−イル)[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸エチル、4−(6−クロロベンゾ[b]フラン−3−イル)[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸エチル、4−(5−メチルベンゾ[b]チオフェン−3−イル)[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸エチル、4−(5−クロロベンゾ[b]チオフェン−3−イル)[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸エチル、4−(5−フルオロベンゾ[b]チオフェン−3−イル)[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸エチル、4−(5−クロロベンゾ[d]イソキサゾール−3−イル)[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸エチル、4−(5−フルオロベンゾ[d]イソキサゾール−3−イル)[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸エチル、4−(5−メトキシベンゾ[d]イソキサゾール−3−イル)[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸エチル、4−(5−シアノ−1−メチルインドール−3−イル)[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸エチル、4−(5−フルオロ−1−メチルインドール−3−イル)[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸メチル、4−(5−メトキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸エチル、4−(5−エトキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸エチル、4−(5−イソプロポキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸エチルまたは4−(5−メチルベンゾ[b]チオフェン−3−イル)[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸エチルから選ばれることを特徴とする前記(1)記載のピペリジン化合物またはその薬理学的に許容される塩。
(8)前記(1)ないし(7)のいずれかに記載のピペリジン化合物またはその薬理学的に許容される塩を含む医薬組成物。
(9)ムスカリン性アセチルコリン受容体M4を刺激する作用を有することを特徴とする前記(8)記載の医薬組成物。
(10)前記(1)ないし(7)のいずれかに記載のピペリジン化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分とする統合失調症の治療薬。
(11) 一般式(2)

(式中、R,R,RおよびRは、同一または異なって、水素、またはハロゲン、低級アルキル、アラルキル,低級アルケニル、ヒドロキシ、低級アルコキシ、アミノ、低級アルキルアミノ、ジ低級アルキルアミノ、低級環状アミノ、低級アルキルチオ、低級アルキルスルフィニル、低級アルキルスルホニルおよびシアノからなる群より選ばれる置換基を示す。
Gは、炭素または窒素を示す。
Jは、炭素または窒素を示し、これらは水素またはハロゲン、低級アルキル、ハロゲン置換低級アルキル、低級アルケニル、低級アシル、ヒドロキシ、低級アルコキシ、低級アルキルアミノ、ジ低級アルキルアミノ、低級アルキルチオ、低級アルキルスルフィニル、低級アルキルスルホニル、低級アルコキシカルボニル、カルバモイル、低級アルキルカルバモイル、ジ低級アルキルカルバモイルおよびシアノからなる群より選ばれる置換基を有してもよい。
Lは、炭素、窒素、酸素または硫黄を示す。Lが炭素または窒素の場合、Lは、水素、またはハロゲン、低級アルキル、低級アシル、低級アルケニル、ヒドロキシ、低級アルコキシ、低級アルキルアミノ、ジ低級アルキルアミノ、低級アルキルチオ、低級アルキルスルフィニル、低級アルキルスルホニル、低級アルコキシカルボニルおよびシアノからなる群より選ばれる置換基もしくは環上にこれらの置換基を有してもよいアリールスルホニル、シクロアルキスルホニル、ヘテロ環スルホニル、アリールスルフィニル、シクロアルキルスルフィニル、ヘテロ環スルフィニル、アリールカルボニル、シクロアルキルカルボニルおよびヘテロ環カルボニルからなる群より選ばれる置換基を有してもよい。
aは、0、1または2を示す。
点線と実線で表される結合は、単結合または二重結合を示す。)
により表される化合物であって、G、JおよびLからなる環とベンゼン環とからなる縮合環が、インダゾール、ベンゾ[b]フラン、ベンゾ[b]チオフェンまたはインドールであることを特徴とする化合物。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明ピペリジン化合物の痙攣、振戦および流涎誘発作用を公知のピペリジン化合物と比較した図である。
【発明を実施するための最良の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
本明細書において用いる用語の意味は以下のとおりである。
「ハロゲン」とは、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素を意味する。
「低級アルキル」とは、炭素数1〜6の直鎖状または分岐状のアルキルを意味し、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、1,1−ジメチルプロピルおよび1,2,2−トリメチルプロピル等が挙げられる。
「アラルキル」とは、上記低級アルキルに後述するアリールが置換した基を意味し、例えば、ベンジル、フェニルエチル、フェニルプロピル、ナフチルメチル等が挙げられる。
「低級アルケニル」とは、炭素数2〜6の直鎖状または分岐状のアルケニルを意味し、例えば、ビニル、1−プロペニル、2−プロペニル、イソプロペニル、1−ブテニル、2−ブテニルおよび3−ブテニル等が挙げられる。
「低級アルコキシ」とは、低級アルキルを有するアルコキシを意味し、例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシおよびブトキシ等が挙げられる。
「低級アルキルアミノ」とは、低級アルキルによりモノ置換されたアミノを意味し、例えば、メチルアミノ、エチルアミノ、プロピルアミノ、イソプロピルアミノおよびブチルアミノ等が挙げられる。
「ジ低級アルキルアミノ」とは、低級アルキルによりジ置換されたアミノを意味し、例えば、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ジプロピルアミノ、ジイソプロピルアミノおよびエチルメチルアミノ等が挙げられる。
「低級環状アミノ」とは、環内に酸素、硫黄または低級アルキルで置換されていてもよい窒素を有していてもよく、かつ環上に低級アルキルを有していてもよい総炭素数2〜10の環状アミノを意味し、例えば、ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、ピペラジノ、4−メチルピペラジノ等が挙げられる。
「低級アルキルチオ」とは、低級アルキルを有するアルキルチオを意味し、例えば、メチルチオ、エチルチオ、プロピルチオおよびイソプロピルチオ等が挙げられる。
「低級アルキルスルフィニル」とは、低級アルキルを有するアルキルスルフィニルを意味し、例えば、メチルスルフィニル、エチルスルフィニル、プロピルスルフィニルおよびイソプロピルスルフィニル等が挙げられる。
「低級アルキルスルホニル」とは、低級アルキルを有するアルキルスルホニルを意味し、例えば、メチルスルホニル、エチルスルホニル、プロピルスルホニルおよびイソプロピルスルホニル等が挙げられる。
「ハロゲン置換低級アルキル」とは、低級アルキルにハロゲンが置換した基を意味し、例えば、トリフルオロメチル、ジクロロメチル、ジフルオロメチルおよび2,2,2−トリフルオロエチル等が挙げられる。
「低級アシル」とは、低級アルキルを有するアシル、すなわち炭素数2〜7の直鎖状または分岐状のアシルを意味し、例えば、アセチル、プロピオニル、ブチリル、イソブチリル、バレリルおよびイソバレリル等が挙げられる。
「低級アルコキシカルボニル」とは、前記低級アルコキシを有するアルコキシカルボニルを意味し、例えば、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニル、イソプロポキシカルボニルおよびブトキシカルボニル等が挙げられる。
「低級アルキルカルバモイル」とは、低級アルキルによりモノ置換されたカルバモイルを意味し、例えば、メチルカルバモイル、エチルカルバモイル、プロピルカルバモイル、イソプロピルカルバモイルおよびブチルカルバモイル等が挙げられる。
「ジ低級アルキルカルバモイル」とは、低級アルキルによりジ置換されたカルバモイルを意味し、例えば、ジメチルカルバモイル、ジエチルカルバモイル、ジプロピルカルバモイル、ジイソプロピルカルバモイルおよびエチルメチルカルバモイル等が挙げられる。
「アリール」としては、環上にハロゲン、低級アルキル、低級アルケニル、低級アルコキシ、低級アルキルアミノおよび低級ジアルキルアミノからなる群から選ばれる基を有していてもよいフェニルおよびナフチル等が挙げられる。
「シクロアルキル」とは、環状にハロゲン、低級アルキル、低級アルケニル、低級アルコキシ、低級アルキルアミノおよび低級ジアルキルアミノからなる群から選ばれる基を有していてもよい3〜8員の環式飽和炭化水素を意味し、例えば、シクロプロピル、シクロペンチルおよびシクロヘキシル等が挙げられる。
「ヘテロ環」とは、芳香族ヘテロ環、飽和ヘテロ環または不飽和ヘテロ環を意味する。
「芳香族ヘテロ環」とは、窒素、酸素および硫黄からなる群より選択されるヘテロ原子を1〜3個含む5〜6員単環または縮合芳香族ヘテロ環を意味し、例えば、フラン、ピロール、ピラゾール、チオフェン、チアゾール、イミダゾール、ピリジン、ピリミジン、ピラジン、キノリン、イソキノリンおよびキノキサリン等が挙げられる。
「飽和ヘテロ環」とは、窒素、酸素および硫黄からなる群より選択されるヘテロ原子を1〜3個含む5〜6員単環または縮合飽和ヘテロ環を意味し、例えば、テトラヒドロフラン、ピロリジン、テトラヒドロチオフェン、ピペリジン、ピペラジン等が挙げられる。
「不飽和ヘテロ環」とは、窒素、酸素および硫黄からなる群より選択されるヘテロ原子を1〜3個含む5〜6員単環または縮合不飽和ヘテロ環を意味し、例えば、ジヒドロフラン、ピロリン、ピラゾリン、チアゾリン、イミダゾリン、テトラヒドロピリジン、ジヒドロピリジン等が挙げられる。
一般式(1)により表されるピペリジン化合物のR〜Rとしては、水素、ハロゲン、低級アルキル、低級アルコキシ、アミノ、低級ジアルキルアミノ、低級環状アミノまたはシアノが好ましい。
G、JおよびLからなる環とベンゼン環からなる縮合環としては、インダゾール、ベンゾイミダゾール、ベンゾ[b]フラン、ベンゾ[b]チオフェン、、ベンゾ[d]イソキサゾール、ベンゾ[d]イソチアゾールまたはインドールが挙げられる。これらのうち、インダゾール、ベンゾ[b]フラン、ベンゾ[b]チオフェン、ベンゾ[d]イソキサゾールまたはインドール、特にインドールまたはベンゾチオフェンが好ましい。
Jが有していてもよい置換基としては、低級アルキル、ハロゲン置換低級アルキル、低級アシル、低級アルコキシカルボニル、カルバモイル、低級アルキルカルバモイルまたはジ低級アルキルカルバモイルが好ましい。
Lが有していてもよい置換基としては、低級アルキル、低級アシル、低級アルコキシ、低級アルコキシカルボニルもしくは低級アルキルスルホニル、または置換基を有してもよいアリールスルホニル、ヘテロ環スルホニルもしくはアリールカルボニルが好ましい。
Zとしては、低級アルコキシカルボニル、低級アルキルスルホニル、アリールスルホニルまたはヘテロ環スルフォニルが好ましい。
aとしては1が、bとしては0が、cとしては1が、それぞれ好ましい。
一般式(1)により表されるピペリジン化合物の薬理学的に許容される塩としては、例えば、塩酸、硝酸等の無機酸付加塩;シュウ酸、フマル酸等のカルボン酸付加塩;メタンスルホン酸、トルエンスルホン酸等のスルホン酸付加塩などが挙げられる。
一般式(1)により表されるピペリジン化合物またはその薬理学的に許容される塩に、異性体(例えば幾何異性体、光学異性体等)が存在するときは、これらも、当然、本発明の範囲に包含される。
次に、本発明化合物の製造方法について説明する。
一般式(1)により表されるピペリジン化合物は、以下の製造方法1〜4で示す方法をはじめとする種々の方法により製造することができる。
製造方法1
一般式(1)において、bが0である化合物は、以下の式に示す方法により、製造することができる。

(式中、各記号は、bが0であるほかは、前記と同義である。)
一般式(2)の化合物と一般式(3)の化合物とを複合水素化合物の存在下または水素雰囲気中接触還元触媒存在下で反応させることにより、一般式(1)で表される化合物を製造することができる。
複合水素化合物としては、例えば、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム、シアノ水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素リチウムおよび水素化リチウムアルミニウム等が挙げられ、これらのうちトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウムが好ましい。接触還元触媒としては、例えば、パラジウム−炭素およびラネーニッケル触媒等が挙げられる。複合水素化合物や接触還元触媒は、反応に供する一般式(2)や一般式(3)の化合物に応じて、適宜、その種類および使用量を定めればよい。
反応溶媒は、反応を阻害しないものであれば任意であり、例えば、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、N,N−ジメチルアセトアミド(DMA)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、ピリジン、ジオキサン、テトラヒドロフラン(THF)、アセトニトリル、クロロホルム、塩化メチレン、ジクロロエタン、ベンゼン、酢酸エチル、メタノール、エタノール、ジエチルエーテルおよびジメトキシエタン等が挙げられる。また、これらの混合溶媒を用いてもよい。
反応温度および反応時間は、反応に供する化合物および反応溶媒に応じて適宜定めればよい。通常は、約−78〜100℃で、数十分間〜5日間反応させればよい。
反応終了後、通常の処理を行うことにより、一般式(1)で表される化合物を得ることができる。
原料化合物である一般式(2)の化合物の一部(インダゾール、ベンゾ[b]フラン、ベンゾ[b]チオフェンまたはインドール化合物)は、従来知られていないものであるが、公知の方法に準じて製造することができる(Arzneim Forsch.1985,272−276、Tetrahedron 1996,52(30),10185−10192、J.Heterocycl.Chem.,1996,33(1),197−201、J.Med.Chem.,1985,28,761−769、Chem.Pharm.Bull.,1990,38(6),1591−1595、J.Heterocycl.Chem.,1993,30(2),445−451、J.Med.Chem.,1993,36,1194−1202.Tetrahedron Lett,1993,34,6525−6528等を参照)。
製造方法2
一般式(1)において、bが1または2である化合物は、以下の式に示す方法により、製造することができる。

(式中、各記号は、bが1または2であるほかは、前記と同義である。)
一般式(2)と一般式(4)の化合物とを、製造方法1に準じて、還元条件下で反応させることにより、一般式(1)で表される化合物を製造することができる。
製造方法3
一般式(1)において、Zが水素ではない化合物は、以下の式に示す方法により、製造することができる。

(式中、各記号は、Zが水素ではないほかは、前記と同義である。Qは脱離基を示す。)
式(2)の化合物と式(5)の化合物とを、好ましくは塩基の存在下に、反応させことにより、一般式(1)で表される化合物を製造することができる。
Qとしては、例えば、塩素、臭素またはヨウ素;メタンスルホニル、エタンスルホニルまたはベンゼンスルホニル等の有機スルフォニル;メタンスルホニルオキシ、トリフルオロメタンスルホニルオキシまたはp−トルエンスルホニルオキシ等の有機スルホニルオキシ;および1−イミダゾリルなどが挙げられる。
塩基はとしては、例えば、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジンおよび4−ジメチルアミノピリジン等の有機塩基;炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウムおよび水酸化カリウム等の無機塩基が挙げられる。
塩基は、反応に供する一般式(2)や一般式(5)の化合物に応じて、適宜、その種類および使用量を定めればよい。一般式(2)の化合物1モルに対して、通常は1モルないし過剰モル、好ましくは1ないし10モルの塩基を用いる。
反応溶媒は、反応を阻害しないものであれば任意であり、例えば、DMF、DMA、DMSO、ピリジン、ジオキサン、THF、アセトニトリル、クロロホルム、塩化メチレン、ジクロロエタン、ベンゼン、酢酸エチル、メタノール、エタノールおよびジエチルエーテル等が挙げられる。また、これらの混合溶媒を用いてもよい。
反応温度および反応時間は反応に供する化合物および反応溶媒に応じて適宜定めればよい。通常は、約−78〜100℃で、数十分間〜24時間反応させればよい。
反応終了後、通常の処理を行い、一般式(1)で表される化合物を得ることができる。
Zが後述するアミノの保護基である場合には、その保護基を除去することにより、Zが水素である一般式(1)で表される化合物を製造することができる。
製造方法4
一般式(1)の化合物のZが水素の化合物を用いて、製造方法3に準じて、種々の化合物を製造することができる。

(式中、各記号は、Zが水素ではないほかは、前記と同義である。)
なお、製造方法1〜4において、反応に供する化合物中にアミノやヒドロキシ等の反応を阻害する反応性官能基が存在する場合には、その反応性官能基を保護してから反応に供すればよい。
1級または2級アミノの保護基としては、例えば、ベンジルやp−クロロベンジル、m−トリフルオロメチルベンジル、α−フェニルエチル、ベンズヒドリルおよびトリチル等の置換ベンジル;ホルミル、アセチル、プロピオニル、ブチリル、バレリル、ヘキサノイルおよびピバロイル等の脂肪族アシル;クロロアセチル、トリフルオロアセチル等のハロゲン置換脂肪族アシル;ベンゾイル、トルオイル、キシロイル、ナフトイル、フタロイル等の置換基を有していてもよい芳香族アシル;フェニルアセチル、3−フェニルプロピオニル、3−(p−メトキシフェニル)プロピオニル、3−(p−クロロフェニル)プロピオニル等の置換基を有していてもよいアラルキルアシル;チエニルアセチル、イミダゾリルアセチル、フリルアセチル、トリアゾリルアセチル、チアジアゾリルプロピオニル等の置換基を有していてもよい芳香族ヘテロ環脂肪族アシル;フェノキシアセチル、フェノキシプロピオニル、等の置換基を有していてもよいアリールオキシ脂肪族アシル;メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、tert−ブトキシカルボニル、ヘキシルオキシカルボニル等の低級アルコキシカルボニル;クロロメトキシカルボニル、トリクロロエトキシカルボニル等のハロゲン置換低級アルコキシカルボニル;アセトキシメトキシカルボニル、(1−アセトキシエチル)オキシカルボニル、プロピオニルオキシメトキシカルボニル、ピバロイルオキシメトキシカルボニル、ブチリルオキシメトキシカルボニル等の脂肪族アシルオキシメトキシカルボニル;アリルオキシカルボニル等のアルケニルオキシカルボニル;フェノキシカルボニル、ナフチルオキシカルボニル等の置換基を有していてもよいアリールオキシカルボニル;フェノキシグリオキシロイル、ナフチルグリオキシロイル等の置換基を有していてもよいアリールグリオキシロイル;ベンジルオキシカルボニルやフェネチルオキシカルボニル、p−ニトロベンジルオキシカルボニル、p−メトキシベンジルオキシカルボニル等の置換ベンジルオキシカルボニル;メチルスルホニル、エチルスルホニル、プロピルスルホニル、ペンチルスルホニル等の低級アルキルスルフォニル;トリフルオロメチルスルホニル等のハロゲン置換低級アルキルスルフォニル;ベンジルスルホニル、p−クロロベンジルスルホニル、フェネチルスルホニル等の置換基を有していてもよいアラルキルスルフォニル;フェニルスルホニル、p−クロロフェニルスルホニル、トリルスルホニル、ナフチルスルホニル等の置換基を有していてもよいアリールスルフォニルなどが挙げられる。
ヒドロキシの保護基としては、例えば、tert−ブチルジメチルシリル、tert−ブチルジフェニルシリル等のシリル;メトキシメチル、2−メトキシエトキシメチル等のアルコキシメチル;ベンジル、p−メトキシベンジル、2,3−ジメトキシベンジル、o−ニトロベンジル、p−ニトロベンジル、トリチル等の置換ベンジル;ホルミル、アセチル等の低級アシル;テトラヒドロピラニルおよびトリメチルシリルエトキシメチルなどが挙げられる。
上述した方法により製造される一般式(1)により表されるピペリジン化合物は、慣用の精製手段、例えば、濃縮、抽出、クロマトグラフィー、再沈殿、再結晶等の手段を施すことにより、任意の純度に精製することができる。また、必要に応じて慣用の造塩手段を施して薬理学的に許容される塩とすることもできる。
本発明に係るピペリジン化合物またはその薬理学的に許容される塩に、薬理学的および製剤学的に許容される添加物を加え、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、細粒剤、散剤または注射剤等の当業者に周知の製剤とすることにより、ピペリジン化合物またはその薬理学的に許容される塩を含む医薬組成物を製造することができる。
薬理学的および製剤学的に許容される添加物としては、例えば、ブドウ糖、乳糖、D−マンニトール、デンプンまたは結晶セルロース等の賦形剤;カルボキシメチルセルロース、デンプンまたはカルボキシメチルセルロースカルシウム等の崩壊剤または崩壊補助剤;ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルピロリドンまたはゼラチン等の結合剤;ステアリン酸マグネシウムまたはタルク等の滑沢剤;ヒドロキシプロピルメチルセルロース、白糖、ポリエチレングリコールまたは酸化チタン等のコーティング剤;ワセリン、流動パラフィン、ポリエチレングリコール、ゼラチン、カオリン、グリセリン、精製水またはハードファット等の基剤;注射用蒸留水、生理食塩水若しくはプロピレングリコール等の水性または用時溶解型注射剤を調製することができる溶解剤または溶解補助剤;ブドウ糖、塩化ナトリウム、D−マンニトール、またはグリセリン等の等張化剤;無機酸、有機酸、無機塩基または有機塩基等のpH調節剤;色素;希釈剤;安定化剤;噴射剤および粘着剤などが挙げられる。一般式(1)により表されるピペリジン化合物またはその薬理学的に許容される塩が約1〜500mg含まれるように、医薬組成物を製造するのが好ましい。
医薬組成物の投与方法は、経口投与または非経口投与のいずれでもよい。また、その投与量は、患者の年齢、体重および症状等を考慮して、適宜、定めればよい。一般に、非経口投与の場合、1日あたり、通常0.01〜100mg/kg、好ましくは0.1〜1mg/kgのピペリジン化合物またはその薬理学的に許容される塩を投与する。また、経口投与の場合、1日あたり、通常0.5〜10mg/kg、好ましくは1〜5mg/kgのピペリジン化合物またはその薬理学的に許容される塩を投与する。なお、医薬組成物は、単独で投与しても、または他の医薬と混合物して投与してもよい。
【実施例】
以下に、製造例、実施例および実験例を用いて、本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらによって何ら限定されるものではない。
製造例1
2−メチル−3−(ピペリジン−4−イル)インドール
2−メチル−インドール8.00g、4−ピペリドン塩酸塩11.5g、酢酸100mL、リン酸(85%)3mLおよび水57mLを混合し、3日間攪拌した。反応液を氷−アンモニア水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。酢酸エチル溶液を濃縮して得られた残渣を、エタノールから再結晶して、2−メチル−3−(1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)インドール11gを得た。この化合物11g、10%パラジウム−炭素3g、エタノール1Lを水素雰囲気下(5kg/cm)で5時間攪拌した。反応液をセライトでろ過した後、減圧下濃縮して、表題化合物10.5gを得た。
MS[MH]:215
製造例2
1,2−ジメチル−3−(ピペリジン−4−イル)インドール
2−メチル−3−(ピペリジン−4−イル)−インドール2.00g、THF200mL、DMF50mL、トリエチルアミン1.56mL、4−ジメチルアミノピリジン115mgおよびジ tert−ブチルジカーボネート2.25gを混合し、2日間攪拌した。反応液を水に注いで、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。酢酸エチル溶液を濃縮して得られた残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、4−(2−メチル−インドール−3−イル)ピペリジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル2.38gを得た。
(2)4−(2−メチルインドール−3−イル)ピペリジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル0.80gのDMF20mL溶液に水素化ナトリウム(60%油性)112mgを加え0.5時間攪拌した後、ヨウ化メチル187μLを加えさらに1時間攪拌した。反応液を塩化アンモニウム水溶液に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。酢酸エチル溶液を濃縮して、4−(1,2−ジメチルインドール−3−イル)ピペリジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステルを得た。
この化合物をクロロホルム20mLに溶解し、4規定塩化水素−ジオキサン10mLを加え、1時間攪拌した。反応溶液を減圧下濃縮した後、水を加えて水溶液とした。この水溶液を酢酸エチルで洗浄した後、炭酸カリウムを加えてアルカリ性にし、クロロホルムで抽出した。抽出液を水および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。クロロホルム溶液を濃縮して表題化合物0.58gを得た。
MS[MH]:229
製造例3
4−(5−フルオロベンゾ[b]チオフェン−3−イル)ピペリジン
[4−(2,5−ジフルオロベンゾイル)ピペリジン−1−イル]フェニルメタノン6.77gおよびチオグリコール酸メチル1.87mLのTHF(200mL)溶液に水素化ナトリウム(60%油性)780mgを加え、4時間還流した。反応液に水を加え、クロロホルムで抽出した。抽出液を水および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。クロロホルム溶液を濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、3−(1−ベンゾイルピペリジン−4−イル)−5−フルオロベンゾ[b]チオフェン−2カルボン酸メチル7.23gを得た。
この化合物7.45g、エタノール100mL、水100mLおよび水酸化ナトリウム1.13gを混合し、1.5時間加熱還流した。反応液を放冷し、減圧下濃縮した後、水を加えて水溶液とした。この水溶液を酢酸エチル洗浄した後、希塩酸を加えて酸性にし、クロロホルムで抽出した。抽出液を水および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。クロロホルム溶液を濃縮して、3−(1−ベンゾイルピペリジン−4−イル)−5−フルオロベンゾ[b]チオフェン−2カルボン酸を得た。
この化合物にキノリン40mLおよび銅粉1.0gを加え、200℃で1時間攪拌した。室温まで冷却した後、反応液をセライトでろ過し、クロロホルムを加えてクロロホルム溶液とした。このクロロホルム溶液を3規定酸酸、水および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。クロロホルム溶液を濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、[4−(5−フルオロベンゾ[b]チオフェン−3−イル)ピペリジン−1−イル]フェニルメタノン3.66gを得た。
この化合物を濃塩酸20mLおよび酢酸20mL中で、3.5時間加熱還流した。室温まで冷却した後、反応液を減圧下濃縮して得られた残渣に水を加えて水溶液とし、クロロホルムで抽出した。抽出液を水および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。クロロホルム溶液を濃縮して、表題化合物2.15gを得た。
製造例4
4−(5−クロロベンゾ[b]チオフェン−3−イル)ピペリジン
チオグリコール酸ナトリウム6.51g、エタノール800mLおよび水酸化カリウム4.00gを混合した後、1時間加熱還流した。反応溶液を減圧下濃縮した後、トルエンを加え、再び減圧下濃縮した。得られた残渣に[4−(2,5−ジクロロベンゾイル)ピペリジン−1−イル]フェニルメタノン20.0gおよびDMF200mLを加え、100℃で3時間攪拌した。室温まで冷却した後、反応液にカリウム tert−ブトキシド7.90gを加え、150℃で4時間攪拌した。室温まで冷却した後、反応液を水に注いで、希塩酸を加えて酸性にし、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。酢酸エチル溶液を濃縮して得られた残渣にキノリン45mLおよび銅粉2.5gを加え、200℃で1時間攪拌した。反応液をセライトでろ過した後、クロロホルムを加えてクロロホルム溶液とした。このクロロホルム溶液を3規定塩酸、水および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。クロロホルム溶液を濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して[4−(5−クロロベンゾ[b]チオフェン−3−イル)ピペリジン−1−イル]フェニルメタノン2.48gを得た。
この化合物を濃塩酸25mLおよび酢酸25mL中で、14時間加熱還流した。放冷後、反応液を減圧下濃縮して得られた残渣に水を加えて水溶液とした。この水溶液をクロロホルムで抽出し、クロロホルム層を水および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。クロロホルム溶液を濃縮して表題化合物1.75gを得た。
製造例5
4−(6−フルオロ−2□メチルベンゾ[b]チオフェン−3−イル)ピペリジン
[4−(2,4−ジフルオロベンゾイル)ピペリジン−1−イル]フェニルメタノン7.00gおよび2−メルカプトプロピオン酸メチル3.14gのTHF(100mL)溶液に水素化ナトリウム(60%油性)1.19gを加え、5時間加熱還流した。放冷後、反応液を減圧下濃縮した後、DMF10mLおよび水素化ナトリウム(60%油性)56mgを加え、80℃で31時間攪拌した。反応液に水を加えて水溶液とし、この水溶液を酢酸エチルで抽出した。抽出液を水および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。酢酸エチル溶液を濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、[4−(6−フルオロ−2−メチルベンゾ[b]チオフェン−3−イル)ピペリジン−1−イル]フェニルメタノン2.40gを得た。
この化合物を製造例3と同様に濃塩酸および酢酸を用いて加水分解し、表題化合物を1.01g得た。
製造例6
5−フルオロ−1−メチル−3−ピペリジン−4−イル−1H−インダゾール
氷冷下、[4−(5−フルオロ−2−ヒドロキシベンゾイル)ピペリジン−1−イル]エタノン45gおよびトリエチルアミン47.7mLの塩化メチレン680mL溶液に、メタンスルホニルクロライド14.5mLを滴下し、1時間攪拌した。反応液に1規定塩酸240mLを加えて水溶液とし、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。酢酸エチル溶液を濃縮して、メシル体を得た。
このメシル体とキシレン223mLとを混合し、メチルヒドラジン4.6mLおよび酢酸アンモニウム8.4gを加え、135℃で2.5日加熱攪拌した。放冷後、反応液に1規定塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。酢酸エチル溶液を濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、1−[4−(5−フルオロ−1−メチル−1H−インダゾール−3−イル)ピペリジン−1−イル]エタノン2.00gを得た。
この化合物2.00g、ジオキサン20mLおよび6規定塩酸20mLを混合し、8時間加熱還流した。放冷後、反応液を減圧下濃縮して得られた残渣に水を加えて水溶液とし、酢酸エチル洗浄した。水溶液に炭酸カリウムを加えてアルカリ性にした後、クロロホルムで抽出した。抽出液を水および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。クロロホルム溶液を濃縮して、表題化合物1.81gを得た。
製造例7
5−クロロ−1−メチル−3−ピペリジン−4−イル−1H−インダゾール
[4−(5−フルオロ−2−ヒドロキシベンゾイル)ピペリジン−1−イル]エタノンに替えて[4−(5−クロロ−2−ヒドロキシベンゾイル)ピペリジン−1−イル]エタノンを用いた以外は製造例6と同様にして、表題化合物を製造した。
製造例8
5−メトキシ−1−メチル−3−ピペリジン−4−イル−1H−インダゾール
[4−(5−フルオロ−2−ヒドロキシベンゾイル)ピペリジン−1−イル]エタノンに替えて[4−(5−メトキシ−2−ヒドロキシベンゾイル)ピペリジン−1−イル]エタノンを用いた以外は製造例6と同様にして、表題化合物を製造した。
製造例9
5−フルオロ−1−エチル−3−ピペリジン−4−イル−1H−インダゾール
メチルヒドラジンに替えてエチルヒドラジンを用いた以外は製造例6と同様にして、表題化合物を製造した。
製造例10
5−クロロ−1−エチル−3−ピペリジン−4−イル−1H−インダゾール
[4−(5−フルオロ−2−ヒドロキシベンゾイル)ピペリジン−1−イル]エタノンに替えて[4−(5−クロロ−2−ヒドロキシベンゾイル)ピペリジン−1−イル]エタノンを、メチルヒドラジンに替えてエチルヒドラジンを用いた以外は製造例6と同様にして、表題化合物を製造した。
製造例11
1−エチル−5−メトキシ−3−ピペリジン−4−イル−1H−インダゾール
[4−(5−フルオロ−2−ヒドロキシベンゾイル)ピペリジン−1−イル]エタノンに替えて[4−(5−メトキシ−2−ヒドロキシベンゾイル)ピペリジン−1−イル]エタノンを、メチルヒドラジンに替えてエチルヒドラジンを用いた以外は製造例6と同様にして、表題化合物を製造した。
製造例12
4−(5−クロロベンゾ[b]フラン−3−イル)ピペリジン
氷冷下、[4−(5−クロロ−2−ヒドロキシベンゾイル)ピペリジン−1−イル]フェニルメタノン15gのDMF(80mL)溶液に水素化ナトリウム(60%油性)3.67gを加え30分攪拌した後、ブロモ酢酸エチル5.84mLを滴下し、80℃で1.5時加熱間攪拌した。放冷後、反応液を飽和塩化アンモニウム水溶液に注いで水溶液とし、この水溶液を酢酸エチルで抽出した。抽出液を水および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。酢酸エチルを濃縮して得られた残渣に、エタノール200mL、水200mLおよび水酸化ナトリウム5gを加え、室温で1時間攪拌した。反応液を減圧下濃縮して得られた残渣に水を加え、水溶液とした。この水溶液を酢酸エチルで洗浄した後、希塩酸を加えて酸性にし、クロロホルムで抽出した。抽出液を水および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。クロロホルム溶液を濃縮してカルボン酸8.03gを得た。
このカルボン酸にキノリン100mLおよび銅粉0.5gを加え、200℃で1時間攪拌した。室温まで冷却した後、反応液をセライトでろ過し、クロロホルムを加えてクロロホルム溶液とした。このクロロホルム溶液を3規定酸酸、水および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。クロロホルム溶液を濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、[4−(5−クロロベンゾ[b]フラン−3−イル)ピペリジン−1−イル]フェニルメタノン1.90gを得た。
この化合物を濃塩酸25mLおよび酢酸25mL中で、18時間加熱還流した。室温まで冷却した後、反応液を減圧下濃縮して得られた残渣に水を加えて水溶液とし、クロロホルムで抽出した。抽出液を水および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。クロロホルム溶液を濃縮して、表題化合物1.30gを得た。
製造例13
4−(5−フルオロベンゾ[b]フラン−3−イル)ピペリジン
[4−(5−クロロ−2−ヒドロキシベンゾイル)ピペリジン−1−イル]フェニルメタノンに替えて[4−(5−フルオロ−2−ヒドロキシベンゾイル)ピペリジン−1−イル]フェニルメタノンを用いた以外は製造例12と同様にして、表題化合物を製造した。
製造例14
4−(5−メトキシベンゾ[b]フラン−3−イル)ピペリジン
[4−(5−クロロ−2−ヒドロキシベンゾイル)ピペリジン−1−イル]フェニルメタノンに替えて[4−(5−メトキシ−2−ヒドロキシベンゾイル)ピペリジン−1−イル]フェニルメタノンを用いた以外は製造例12と同様にして、表題化合物を製造した。
製造例15
4−(5−エトキシベンゾ[b]フラン−3−イル)ピペリジン
[4−(5−クロロ−2−ヒドロキシベンゾイル)ピペリジン−1−イル]フェニルメタノンに替えて[4−(5−エトキシ−2−ヒドロキシベンゾイル)ピペリジン−1−イル]フェニルメタノンを用いた以外は製造例12と同様にして、表題化合物を製造した。
製造例16
4−(5−イソプロポキシベンゾ[b]フラン−3−イル)ピペリジン
[4−(5−クロロ−2−ヒドロキシベンゾイル)ピペリジン−1−イル]フェニルメタノンに替えて[4−(5−イソプロポキシ−2−ヒドロキシベンゾイル)ピペリジン−1−イル]フェニルメタノンを用いた以外は製造例12と同様にして表題化合物を製造した。
製造例17
4−(5−ブロモベンゾ[b]フラン−3−イル)ピペリジン
[4−(5−クロロ−2−ヒドロキシベンゾイル)ピペリジン−1−イル]フェニルメタノンに替えて[4−(5−ブロモ−2−ヒドロキシベンゾイル)ピペリジン−1−イル]フェニルメタノンを用いた以外は製造例12と同様にして表題化合物を製造した。
製造例18
4−(6−クロロ−5−メトキシベンゾ[b]フラン−3−イル)ピペリジン
[4−(5−クロロ−2−ヒドロキシベンゾイル)ピペリジン−1−イル]フェニルメタノンに替えて[4−(4−クロロ−2−ヒドロキシ−5−メトキシ−ベンゾイル)ピペリジン−1−イル]フェニルメタノンを用いた以外は製造例12と同様にして表題化合物を製造した。
製造例19
4−(5−クロロ−6−フルオロベンゾ[b]フラン−3−イル)ピペリジン
[4−(5−クロロ−2−ヒドロキシベンゾイル)ピペリジン−1−イル]フェニルメタノンに替えて[4−(5−クロロ−4−フルオロ−2−ヒドロキシベンゾイル)ピペリジン−1−イル]フェニルメタノンを用いた以外は製造例12と同様にして表題化合物を製造した。
製造例20
4−(5,6−ジフルオロベンゾ[b]フラン−3−イル)ピペリジン
[4−(5−クロロ−2−ヒドロキシベンゾイル)ピペリジン−1−イル]フェニルメタノンに替えて[4−(4,5−ジフルオロ−2−ヒドロキシベンゾイル)ピペリジン−1−イル]フェニルメタノンを用いた以外は製造例12と同様にして表題化合物を製造した。
製造例21
4−(4,6−ジフルオロベンゾ[b]フラン−3−イル)ピペリジン
[4−(5−クロロ−2−ヒドロキシベンゾイル)ピペリジン−1−イル]フェニルメタノンに替えて[4−(2,4−ジフルオロ−6−ヒドロキシベンゾイル)ピペリジン−1−イル]フェニルメタノンを用いた以外は製造例12と同様にして表題化合物を製造した。
製造例22
4−(6−メトキシベンゾ[b]フラン−3−イル)ピペリジン
[4−(5−クロロ−2−ヒドロキシベンゾイル)ピペリジン−1−イル]フェニルメタノンに替えて[4−(2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾイル)ピペリジン−1−イル]フェニルメタノンを用いた以外は製造例12と同様にして表題化合物を製造した。
【実施例1】
4−(6−フルオロ−1H−インダゾール−3−イル)−[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸メチル
(1)6−フルオロ−3−(ピペリジン−4−イル)−1H−インダゾール910mg、4−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリドン826mg、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム1.86g、酢酸239μLおよびジクロロエタン230mLを混合し,一晩攪拌した。反応液を炭酸水素ナトリウム飽和水溶液に加え、クロロホルムで抽出した。抽出液を水および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。クロロホルム溶液を濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール)で精製し、3−(1−(1−tert−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イル)ピペリジン−4−イル)−6−フルオロ−1H−インダゾールを得た。
(2)前記化合物をクロロホルム15mLに溶解し、4規定塩化水素−ジオキサン溶液15mLを加え、1時間攪拌した。反応液を減圧下濃縮して得られた残渣をクロロホルム50mLに懸濁し、トリエチルアミン1.8mLおよびクロロ炭酸メチル92.5μLを加え、1時間攪拌した。反応液に水を加えた後、クロロホルムで抽出し、抽出液を水および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。クロロホルム溶液を濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール)で精製し、表題化合物280mgを得た。
H−NMR(DMSO−d)δTMS:1.51(dq,J=4.4,12.4Hz,2H),1.88(d,J=12.0Hz,2H),2.00−2.20(m,4H),2.35−2.64(m,3H),2.70−2.88(m,2H),3.00−3.15(m,3H),3.70(s,3H),4.10−4.40(m,2H),6.86−6.92(m,2H),7.07−7.27(m,1H),7.69−7.75(m,1H).
MS[MH]:361
【実施例2】
4−(6−フルオロ−1−メチル−1H−インダゾール−3−イル)−[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸メチル
6−フルオロ−3−(ピペリジン−4−イル)−1H−インダゾールに替えて6−フルオロ−1−メチル−3−(ピペリジン−4−イル)−1H−インダゾールを用いた以外は実施例1と同様にして表題化合物を淡黄色固体として得た。
H−NMR(DMSO−d)δTMS:1.49(dq,J=4.4,10.2Hz,2H),1.85(d,J=12.4Hz,2H),1.97−2.10(m,4H),2.32−2.45(m,2H),2.45−2.55(m,1H),2.77(t,J=12.2Hz,2H),2.90−3.10(m,3H),3.68(s,3H),3.93(s,3H),4.00−4.40(m,2H),6.85(dt,J=2.6,8.8Hz,1H),6.95(dd,J=2.0,9.3Hz,1H),7.70(dd,J=5.1,8.8Hz,1H).
MS[MH]:359
【実施例3】
4−(1−エチル−6−フルオロ−1H−インダゾール−3−イル)−[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸メチル・フマル酸塩
6−フルオロ−3−(ピペリジン−4−イル)−1H−インダゾールに替えて6−フルオロ−1−エチル−3−(ピペリジン−4−イル)−1H−インダゾールを用いた以外は実施例1と同様にして表題化合物のフリー体を得た。このものを常法により、フマル酸塩とすることで白色固体として表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δTMS:1.34(t,J=7.1Hz,3H),1.44(dq,J=3.7,12.0Hz,2H),1.70−2.00(m,6H),2.59(t,J=10.2Hz,2H),2.70−3.00(m,2H),3.05−3.15(m,2H),3.58(s,3H),3.95−4.15(m,2H),4.31(q,J=7.6Hz,2H),6.58(s,2H),6.95(t,J=8.8Hz,1H),7.48(d,J=10.3Hz,1H),7.82(dd,J=5.6,8.5Hz,1H).
MS[MH]:389
【実施例4】
4−(1−アセチル−6−フルオロ−1H−インダゾール−3−イル)−[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸メチル
6−フルオロ−3−(ピペリジン−4−イル)−1H−インダゾールに替えて1−アセチル−6−フルオロ−3−(ピペリジン−4−イル)−1H−インダゾールを用いた以外は実施例1と同様にして表題化合物を白色固体として得た。
H−NMR(DMSO−d)δTMS:1.35(dq,J=4.4Hz,12.7Hz,2H),1.70−1.95(m,4H),2.00(d,J=11.2hz,2H),2.36(t,J=9.8Hz,2H),2.50(s,3H),2.60−2.90(m,2H),3.01(d,J=11.2Hz,2H),3.05−3.17(m,1H),3.58(s,3H),3.90−4.15(m,2H),7.27−7.35(m,1H),7.97−8.04(m,2H).
MS[MH]:403
【実施例5】
4−(6−フルオロ−1−メトキシカルボニル−1H−インダゾール−3−イル)−[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸メチル
6−フルオロ−3−(ピペリジン−4−イル)−1H−インダゾールに替えて6−フルオロ−1−メトキシカルボニル−3−(ピペリジン−4−イル)−1H−インダゾールを用いた以外は実施例1と同様にして表題化合物を白色固体として得た。
H−NMR(DMSO−d)δTMS:1.35(dq,J=4.3,12.2Hz,2H),1.70−1.87(m,2H),1.97(d,J=10.7Hz,2H),2.34(t,J=10.5Hz,2H),2.40−2.50(m,2H),2.94(d,J=11.2Hz,2H),3.00−3.15(m,1H),3.58(s,3H),4.02(s,3H),3.95−4.20(m,2H),7.27(dt,J=1.9,8.8Hz,1H),7.82(dd,J=2.4,9.7Hz,1H),8.00(dd,J=4.9,8.8Hz,1H).
MS[MH]:419
【実施例6】
4−(6−フルオロ−1−メタンスルホニル−1H−インダゾール−3−イル)−[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸メチル
6−フルオロ−3−(ピペリジン−4−イル)−1H−インダゾールに替えて6−フルオロ−1−メタンスルホニル−3−(ピペリジン−4−イル)−1H−インダゾールを用いた以外は実施例1と同様にして表題化合物を白色固体として得た。
MS[MH]:439
【実施例7】
4−(1−ベンゼンスルホニル−6−フルオロ−1H−インダゾール−3−イル)−[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸メチル・フマル酸塩
6−フルオロ−3−(ピペリジン−4−イル)−1H−インダゾールに替えて1−ベンゼンスルホニル−6−フルオロ−3−(ピペリジン−4−イル)−1H−インダゾールを用いた以外は実施例1と同様にして表題化合物のフリー体を得た。このものを常法により、フマル酸塩とすることで白色固体として表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δTMS:1.38(dq,J=4.4,12.2Hz,2H),1.70−2.00(m,6H),2.40−2.60(m,2H),2.65−2.90(m,3H),3.00−3.20(m,3H),3.58(s,3H),3.95−4.10(m,2H),6.60(s,2H),7.31(dt,J=2.4,9.3Hz,1H),7.56−7.62(m,2H),7.68−7.74(m,1H),7.83(dd,J=2.0,9.3Hz,1H),7.90−7.92(m,2H),7.98(dd,J=4.9,9.8Hz,1H).
MS[MH]:501
【実施例8】
4−(1H−ベンズイミダゾール−1−イル)−[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸メチル
6−フルオロ−3−(ピペリジン−4−イル)−1H−インダゾールに替えて1−(ピペリジン−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾールを用いた以外は実施例1と同様にして表題化合物を白色固体として得た。
H−NMR(DMSO−d)δTMS:1.34(dq,J=4.2,12.5Hz,2H),1.75(d,J=12.0Hz,2H),1.95−2.10(m,4H),2.30−2.58(m,3H),2.65−2.90(m,2H),2.99(d,J=11.4Hz,2H),3.57(s,3H),3.90−4.10(m,2H),4.25−4.40(m,1H),7.14−7.25(m,2H),7.60−7.65(m,2H).
MS[MH]:343
【実施例9】
4−(2−メチル−1H−ベンズイミダゾール−1−イル)−[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸メチル
6−フルオロ−3−(ピペリジン−4−イル)−1H−インダゾールに替えて2−メチル−1−(ピペリジン−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾールを用いた以外は実施例1と同様にして表題化合物を白色固体として得た。
H−NMR(CDCl)δTMS:1.45−1.63(m,2H),1.80−2.00(m,2H),2.40−2.60(m,4H),2.63(s,3H),2.70−2.90(m,2H),3.03−3.20(m,2H),3.69(s,3H),4.05−4.40(m,3H),7.17−7.35(m,2H),7.60−7.80(m,2H).
MS[MH]:357
【実施例10】
4−(2−トリフルオロメチル−1H−ベンズイミダゾール−1−イル)−[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸メチル
6−フルオロ−3−(ピペリジン−4−イル)−1H−インダゾールに替えて1−(ピペリジン−4−イル)−2−トリフルオロメチル−1H−ベンゾイミダゾールを用いた以外は実施例1と同様にして表題化合物を白色固体として得た。
H−NMR(DMSO−d)δTMS:1.35(dq,J=3.9,12.2Hz,2H),1.76(d,J=11.7Hz,2H),1.89(d,J=11.5Hz,2H),2.30−2.60(m,3H),2.70−2.90(m,2H),2.95−3.10(m,2H),3.57(s,3H),3.90−4.10(m,2H),4.30−4.45(m,1H),7.35−7.50(m,2H),7.80−7.90(m,2H)
MS[MH]:411
【実施例11】
4−(5−メチルベンゾ[b]フラン−3−イル)−[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸メチル・シュウ酸塩
6−フルオロ−3−(ピペリジン−4−イル)−1H−インダゾールに替えて4−(5−メチルベンゾ[b]フラン−3−イル)ピペリジンを用いた以外は実施例1と同様にして表題化合物のフリー体を得た。このものを常法により、シュウ酸塩とすることで白色固体として表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δTMS:1.58(dq,J=3.9,12.4Hz,2H),1.95−2.20(m,6H),2.39(s,3H),2.70−2.95(m,2H),3.00−3.20(m,3H),3.33−3.50(m,3H),3.60(s,3H),4.00−4.20(m,2H),7.10(d,J=7.6Hz,1H),7.41(d,J=8.6Hz,1H),7.53(s,1H),7.57(s,1H)
MS[MH]:357
【実施例12】
4−(6−フルオロベンゾ[b]フラン−3−イル)−[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸メチル
6−フルオロ−3−(ピペリジン−4−イル)−1H−インダゾールに替えて4−(6−フルオロベンゾ[b]フラン−3−イル)ピペリジンを用いた以外は実施例1と同様にして表題化合物を白色固体として得た。
H−NMR(DMSO−d)δTMS:1.33(dq,J=4.4,12.2Hz,2H),1.60(q,J=12.2Hz,2H),1.74(d,J=12.2Hz,2H),1.95(d,J=12.2Hz,2H),2.31(t,J=11.4Hz,2H),2.40−2.50(m,1H),2.60−3.00(m,5H),3.58(s,3H),3.90−4.10(m,2H),7.07−7.15(m,1H),7.40−7.50(m,1H),7.60−7.70(m,1H),7.78(s,1H)
MS[MH]:361
【実施例13】
4−(6−フルオロ−2−メチルベンゾ[b]フラン−3−イル)−[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸メチル・フマル酸塩
6−フルオロ−3−(ピペリジン−4−イル)−1H−インダゾールに替えて4−(6−フルオロ−2−メチルベンゾ[b]フラン−3−イル)ピペリジンを用いた以外は実施例1と同様にして表題化合物のフリー体を得た。このものを常法により、フマル酸塩とすることで白色固体として表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δTMS:1.16(q,J=12.2Hz,2H),1.74(d,J=12.2Hz,2H),1.90(d,J=11.7Hz,2H),2.14(q,J=12.2Hz,2H),2.39(s,3H),2.64(t,J=11.4Hz,2H),2.70−3.00(m,4H),3.18(d,J=11.2Hz,2H),3.59(s,3H),3.95−4.20(m,2H),6.59(s,2H),6.97−7.05(m,1H),7.40(dd,J=2.2,9.5Hz,1H),7.67(dd,J=5.6,8.8Hz,1H).
MS[MH]:375
【実施例14】
4−(6−フルオロベンゾ[b]チオフェン−3−イル)−[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸メチル
6−フルオロ−3−(ピペリジン−4−イル)−1H−インダゾールに替えて4−(6−フルオロベンゾ[b]チオフェン−3−イル)ピペリジンを用いた以外は実施例1と同様にして表題化合物を白色固体として得た。
H−NMR(CDCl)δTMS:1.40−1.60(m,2H),1.70−2.00(m,4H),2.00−2.15(m,2H),2.35−2.63(m,3H),2.65−3.00(m,3H),3.00−3.17(m,2H),3.69(s,3H),4.03−4.22(m,2H),7.00−7.20(m,2H),7.50−7.63(m,1H),7.70−7.80(m,1H)
MS[MH]:377
【実施例15】
4−(6−フルオロ−2−メチルカルバモイルベンゾ[b]チオフェン−3−イル)−[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸メチル・フマル酸塩
6−フルオロ−3−(ピペリジン−4−イル)−1H−インダゾールに替えて4−(6−フルオロ−2−メチルカルバモイルベンゾ[b]チオフェン−3−イル)ピペリジンを用いた以外は実施例1と同様にして表題化合物のフリー体を得た。このものを常法により、フマル酸塩とすることで白色固体として表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δTMS:1.45(dq,J=2.9,8.3Hz,2H),1.73(d,J=12.2Hz,2H),1.88(d,J=11.2Hz,2H),2.28(q,J=12.2Hz,2H),2.45−2.55(m,2H),2.70−2.93(m,5H),3.15(d,J=10.7Hz,2H),3.40−3.68(m,1H),3.59(s,3H),6.60(s,2H),7.28(dt,J=2.4,9.0Hz,1H),7.95(dd,J=2.4,9.3Hz,1H),8.10−8.18(m,1H),8.39(d,J=4.4Hz,1H).
MS[MH]:434
【実施例16】
4−(6−フルオロ−2−ジメチルカルバモイルベンゾ[b]チオフェン−3−イル)−[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸メチル・フマル酸塩
6−フルオロ−3−(ピペリジン−4−イル)−1H−インダゾールに替えて4−(2−ジメチルカルバモイル−6−フルオロベンゾ[b]チオフェン−3−イル)ピペリジンを用いた以外は実施例1と同様にして表題化合物のフリー体を得た。このものを常法により、フマル酸塩とすることで白色固体として表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δTMS:1.42(dq,J=3.9,12.0Hz,2H),1.70−1.90(m,4H),2.06(q,J=11.9Hz,2H),2.45−2.65(m,2H),2.65−2.90(m,2H),2.90−3.17(m,8H),3.59(s,3H),3.97−4.20(m,2H),6.59(s,2H),7.27−7.33(m,1H),7.94(d,J=9.0Hz,1H),8.01−8.06(m,1H).
MS[MH]:448
【実施例17】
4−(ベンズ[d]イソキサゾール−3−イル)−[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸メチル・シュウ酸塩
6−フルオロ−3−(ピペリジン−4−イル)−1H−インダゾールに替えて3−(ピペリジン−4−イル)ベンゾ[d]イソキサゾールを用いた以外は実施例1と同様にして表題化合物のフリー体を得た。このものを常法により、シュウ酸塩とすることで白色固体として表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δTMS:1.40−1.55(m,2H),1.78−1.90(m,2H),2.00−2.18(m,4H),2.35−2.60(m,3H),2.70−2.85(m,2H),3.00−3.20(m,3H),3.69(s,3H),4.08−4.40(m,2H),7.22−7.30(m,1H),7.50−7.60(m,2H),7.77(d,J=8Hz,1H)
MS[MH]:344
【実施例18】
4−(6−フルオロベンズ[d]イソキサゾール−3−イル)−[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸メチル・フマル酸塩
6−フルオロ−3−(ピペリジン−4−イル)−1H−インダゾールに替えて6−フルオロ−3−(ピペリジン−4−イル)ベンゾ[d]イソキサゾールを用いた以外は実施例1と同様にして表題化合物のフリー体を得た。このものを常法により、フマル酸塩とすることで白色固体として表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δTMS:1.34(dq,J=4.4,12.4Hz,2H),1.70−1.90(m,4H),2.02(d,J=11.2Hz,2H),2.35(t,J=9.5Hz,2H),2.60−2.90(m,2H),2.95(d,J=5.5Hz,2H),3.10−3.20(m,1H),3.58(s,3H),3.90−4.10(m,2H),7.27(dt,J=2.2,9.5Hz,1H),7.68(dd,J=2.0,9.0Hz,1H),8.00(d,J=5.4,8.8Hz,1H).
MS[MH]:362
【実施例19】
4−(6−フルオロベンズ[d]イソチアゾール−3−イル)−[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸メチル・フマル酸塩
6−フルオロ−3−(ピペリジン−4−イル)−1H−インダゾールに替えて6−フルオロ−3−(ピペリジン−4−イル)ベンゾ[d]イソチアゾールを用いた以外は実施例1と同様にして表題化合物のフリー体を得た。このものを常法により、フマル酸塩とすることで白色固体として表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δTMS:1.42(dq,J=4.2,12.0Hz,2H),1.79−2.05(m,6H),2.60(t,J=10.0Hz,2H),2.70−2.95(m,3H),3.12(d,J=11.4Hz,2H),3.40−3.45(m,1H),3.59(s,3H),3.95−4.05(m,2H),6.58(s,2H),7.39(dt,J=2.4,9.0Hz,1H),8.07(dd,J=2.4,9.0Hz,1H),8.23−8.27(m,1H).
MS[MH]:378
【実施例20】
1−(4−(1−メチルインドール−3−イル)−[1,4’]ビピペリジニル−1’−イル)エタノン
(1)1−メチル−3−(ピペリジン−4−イル)インドール10.2g、tert−ブトキシカルボニル−4−ピペリドン10.4g、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム22.8g、酢酸2.92mLをジクロロエタン250mLに加え一晩攪拌した。反応液を炭酸水素ナトリウム飽和水溶液に加え、クロロホルムで抽出した。抽出液を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール)で精製し、3−(1−(1−tert−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イル)ピペリジン−4−イル)−1−メチルインドールを得た。
(2)上記化合物をクロロホルム100mLに溶解し、4規定塩化水素−ジオキサン溶液30mLを加え、1時間攪拌した。反応液を減圧下濃縮した。残渣をクロロホルムと飽和炭酸カリウム水溶液に注ぎ分液し、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮し3−(1−(ピペリジン−4−イル)ピペリジン−4−イル)−1−メチルインドール11.1gを得た。
(3)上記化合物600mgをクロロホルム30mL、トリエチルアミン1.41mLに溶解し、塩化アセチル150μLを滴下し室温で1時間攪拌した。反応液を水に注ぎ、クロロホルムで抽出した。抽出液を水および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール)で精製し表題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δTMS:1.40−1.60(m,2H),1.70−2.00(m,4H),2.00−2.15(m,5H),2.30−2.62(m,4H),2.65−2.90(m,1H),2.93−3.10(m,3H),3.70(s,3H),3.80−3.90(m,2H),4.60−4.75(m,2H),6.80(s,1H),7.05−7.15(m,3H),7.60−7.63(m,1H)
MS[MH]:340
【実施例21】
4−(1−メチルインドール−3−イル)−[1,4’]ビピペリジニル−1’−プロパノン・シュウ酸塩
塩化アセチルに替えてプロピオニルクロライドを用い、実施例20に準じて表題化合物のフリー体を得た。このものを常法により、シュウ酸塩とすることで淡黄色固体として表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δTMS:0.98(t,J=7.3Hz,3H),1.40−1.70(m,2H),1.93−2.20(m,6H),2.33(q,J=7.3Hz,2H),2.40−2.50(m,1H),2.95−3.20(m,3H),3.40−3.5(m,2H),3.98−4.03(m,1H),4.50−4.60(m,1H),7.01(t,J=7.3Hz,1H),7.13(t,J=7.3Hz,1H),7.37(d,J=8.3Hz,1H),7.61(d,J=8.1Hz,1H)
MS[MH]:354
【実施例22】
4−(1−メチルインドール−3−イル)−[1,4’]ビピペリジニル−1’−ブタノン・シュウ酸塩
塩化アセチルに替えてブチリルクロライドを用い、実施例20に準じて表題化合物のフリー体を得た。このものを常法により、シュウ酸塩とすることで淡黄色固体として表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δTMS:0.88(t,J=7.3Hz,3H),1.40−1.65(m,3H),1.95−2.18(m,6H),2.29(t,J=7.3Hz,2H),2.45−2.55(m,1H),2.97−3.20(m,4H),3.37−3.50(m,2H),3.71(s,3H),3.95−4.00(m,1H),4.53(d,J=13.3Hz,1H),7.00(t,J=7.3Hz,1H),7.07−7.17(m,1H),7.37(d,J=8.3Hz,1H),7.62(d,J=8.0Hz,1H)
MS[MH]:368
【実施例23】
4−(1−メチルインドール−3−イル)−[1,4’]ビピペリジニル−1’−フェニルメタノン・シュウ酸塩
塩化アセチルに替えてベンゾイルクロライドを用い、実施例20に準じて表題化合物のフリー体を得た。このものを常法により、シュウ酸塩とすることで淡黄色固体として表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δTMS:1.60−1.80(m,2H),1.90−2.23(m,6H),2.70−3.23(m,4H),3.43−3.60(m,2H),3.72(s,3H),4.00−4.05(m,1H),4.50−4.70(m,1H),7.01(t,J=7.1Hz,1H),7.13(t,J=7.3Hz,1H),7.30−7.55(m,6H),7.62(d,J=7.8Hz,1H)
MS[MH]:402
【実施例24】
4−(1−メチルインドール−3−イル)−[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸エチル
塩化アセチルに替えてクロロ炭酸エチルを用い、実施例20に準じて表題化合物を淡黄色オイルとして得た。
H−NMR(CDCl)δTMS:1.24(t,J=7.3Hz,3H),1.40−1.55(m,4H),1.70−2.10(m,6H),2.35−2.55(m,3H),2.65−2.90(m,3H),2.95−3.05(m,2H),3.71(s,3H),4.13(q,J=7.3Hz,2H),4.10−4.40(m,2H),6.81(s,1H),7.08(t,J=7.1Hz,1H),7.21(t,J=7.1Hz,1H),7.23−7.33(m,1H),7.62(d,J=8.1Hz,1H)
MS[MH]:370
【実施例25】
4−(1−メチルインドール−3−イル)−[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸プロピル
塩化アセチルに替えてクロロ炭酸プロピルを用い、実施例20に準じて表題化合物を淡黄色オイルとして得た。
H−NMR(CDCl)δTMS:0.95(t,J=7.3Hz,3H),1.40−1.60(m,4H),1.65(q,J=6.8Hz,2H),1.70−2.00(m,4H),2.06(d,J=12.9Hz,2H),2.39(t,J=11.2Hz,2H),2.45−2.60(m,1H),2.70−2.90(m,3H),3.03(d,J=11.6Hz,2H),3.73(s,3H),4.04(t,J=6.6Hz,2H),4.10−4.40(m,2H),6.81(s,1H),7.05−7.30(m,3H),7.62(d,J=8Hz,1H)
MS[MH]:384
【実施例26】
4−(1−メチルインドール−3−イル)−[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸フェニル
塩化アセチルに替えてクロロ炭酸フェニルを用い、実施例20に準じて表題化合物を淡黄色固体として得た。
H−NMR(CDCl)δTMS:1.40−1.65(m,3H),1.70−2.00(m,4H),2.05(d,J=11.7Hz,2H),2.30−2.60(m,3H),2.78−3.10(m,4H),3.66(s,3H),4.25−4.45(m,2H),6.78(s,1H),7.03−7.40(m,7H),7.62(d,J=8.0Hz,1H)
MS[MH]:418
【実施例27】
1’−エタンスルホニル−4−(1−メチルインドール−3−イル)−[1,4’]ビピペリジニル
塩化アセチルに替えてエタンスルホニルクロライドを用い、実施例20に準じて表題化合物を白色固体として得た。
H−NMR(CDCl)δTMS:1.37(t,J=7.32Hz,3H),1.46(d,J=2.7Hz,2H),1.68(dq,J=4.1,12.2Hz,2H),1.80(dq,J=3.4,12.4Hz,2H),1.96(d,J=12.0Hz,2H),2.07(d,J=13.2Hz,2H),2.37−2.53(m,3H),2.77−2.90(m,3H),2.96(t,J=7.6Hz,2H),3.00−3.12(m,2H),3.74(s,3H),3.88(d,J=12.4Hz,2H),6.81(s,1H),7.05−7.11(m,1H),7.18−7.30(m,2H),7.62(d,J=7.8Hz,1H)
MS[MH]:390
【実施例28】
4−(1−メチルインドール−3−イル)−1’−プロパンスルホニル−[1,4’]ビピペリジニル
塩化アセチルに替えてプロパンスルホニルクロライドを用い、実施例20に準じて表題化合物を白色固体として得た。
H−NMR(CDCl)δTMS:1.05(t,J=7.6Hz,3H),1.46(d,J=3.6Hz,2H),1.65(dq,J=3.9,12.2Hz,2H),1.70−2.00(m,6H),2.05(d,J=12.7Hz,2H),2.30−2.50(m,3H),2.30−2.95(m,5H),3.00(d,J=11.5Hz,2H),3.71(s,3H),3.86(d,J=12.2Hz,2H),6.80(s,1H),7.08(t,J=7.6Hz,1H),7.17−7.29(m,2H),7.62(d,J=7.8Hz,1H)
MS[MH]:404
【実施例29】
1’−ベンゼンスルホニル−4−(1−メチルインドール−3−イル)−[1,4’]ビピペリジニル
塩化アセチルに替えてベンゼンスルホニルクロライドを用い、実施例20に準じて表題化合物を淡黄色固体として得た。
H−NMR(CDCl)δTMS:1.63(m,6H),1.92(d,J=12.0Hz,2H),2.04(d,J=12.4Hz,2H),2.22−2.43(m,5H),2.75−2.85(m,1H),2.97(d,J=11.2Hz,2H),3.73(s,3H),3.90(d,J=11.5Hz,2H),6.79(s,1H),7.05−7.30(m,3H),7.50−7.75(m,4H),7.70−7.85(m,2H)
MS[MH]:438
【実施例30】
3−(1−(1−メトキシカルボニルピペリジン−4−イル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)−1−メチルインドール・フマル酸塩
(1)1−メチル−3−(1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)インドール1.07g、tert−ブトキシカルボニル−4−ピペリドン1.10g、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム2.25g、酢酸287μLをジクロロエタン70mLに加え一晩攪拌した。反応液を炭酸水素ナトリウム飽和水溶液に加え、クロロホルムで抽出した。抽出液を水および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール)で精製し3−(1−(tert−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イル)−1,2,3,6−テトラハイドロピリジン−4−イル)−1−メチルインドールを得た。
(2)上記化合物をクロロホルム20mLに溶解し、4規定塩化水素−ジオキサン溶液20mLを加え、1時間攪拌した。反応液を減圧下濃縮した。残渣をクロロホルムと飽和炭酸カリウム水溶液に注ぎ分液し、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮し、3−(1−(ピペリジン−4−イル)−1,2,3,6−テトラハイドロピリジン−4−イル)−1−メチルインドールを得た。
(3)上記化合物をクロロホルム100mL、トリエチルアミン4.20mLに溶解し、クロロ炭酸メチル390μLを滴下し室温で1時間攪拌した。反応液を水に注ぎ、クロロホルムで抽出した。抽出液を水および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶液を濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール)で精製し表題化合物のフリー体を得た。このものを常法により、フマル酸塩とすることで表題化合物820mgを得た。
H−NMR(DMSO−d)δTMS:1.42(dq,J=3.9,12.0Hz,2H),1.87(d,J=12.0Hz,2H),2.50−2.60(m,2H),2.70−3.00(m,5H),3.37−3.45(m,2H),3.56(s,3H),3.74(s,3H),3.95−4.00(m,2H),6.11(s,1H),6.55(s,2H),7.05−7.22(m,2H),7.41(d,J=8.3Hz,1H),7.81(d,J=8.1Hz,1H)
MS[MH]:354
【実施例31】
4−(1−メチルインドール−3−イル)−[1,3’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸メチル・フマル酸塩
(1)1−メチル−3−(ピペリジン−4−イル)インドール1.02g、tert−ブトキシカルボニル−3−ピペリドン1.04g、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム2.28g、酢酸292μLをジクロロエタン25mLに加え一晩攪拌した。反応液を炭酸水素ナトリウム飽和水溶液に加え、クロロホルムで抽出した。抽出液を水および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール)で精製し3−(1−(1−tert−ブトキシカルボニルピペリジン−3−イル)ピペリジン−4−イル)−1−メチルインドールを得た。
(2)上記化合物をクロロホルム30mLに溶解し、4規定塩化水素−ジオキサン溶液25mLを加え、1時間攪拌した。反応液を減圧下濃縮した。残渣をクロロホルムと飽和炭酸カリウム水溶液に注ぎ分液し、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮し3−(1−(ピペリジン−3−イル)ピペリジン−4−イル)−1−メチルインドール11.1gを得た。
(3)上記化合物をクロロホルム70mL、トリエチルアミン3.78mLに溶解し、クロロ炭酸メチル351μLを滴下し室温で1時間攪拌した。反応液を水に注ぎ、クロロホルムで抽出した。抽出液を水および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶液を濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール)で精製し、表題化合物のフリー体を得た。このものを常法により,フマル酸塩にすることで表題化合物1.10gを得た。
H−NMR(DMSO−d)δTMS:1.25−1.60(m,2H),1.63−1.80(m,3H),1.90−2.03(m,3H),2.50−2.60(m,3H),2.60−3.00(m,3H),3.00−3.20(m,2H),3.58(s,3H),3.70(s,3H),3.95−4.20(m,2H),6.58(s,2H),6.98(t,J=7.8Hz,1H),7.11(t,J=7.3Hz,1H),7.35(d,J=8.3Hz,1H),7.55(d,J=7.8Hz,1H)
MS[MH]:356
【実施例32】
1’−エチルカルバモイル−4−(1−メチルインドール−3−イル)−[1,4’]ビピペリジニル
3−(1−(ピペリジン−4−イル)ピペリジン−4−イル)−1−メチルインドール700mg、エチルイソシアナート186μLのトルエン(20mL)溶液を2時間加熱還流した。冷却後、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール)で精製し表題化合物440mgを得た。
H−NMR(DMSO−d)δTMS:1.00(t,J=7.1Hz,3H),1.29(dq,J=3.2,12.6Hz,2H),1.61(q,J=11.5Hz,2H),1.71(d,J=12.0Hz,2H),2.31(t,J=10.7Hz,2H),2.35−2.50(m,1H),2.60(t,J=12.0Hz,2H),2.65−2.77(m,1H),2.87−3.10(m,4H),3.71(s,3H),3.98(d,J=13.4Hz,2H),6.43(t,J=5.1Hz,1H),6.98(t,J=7.3Hz,1H),7.06(s,1H),7.11(t,J=7.32Hz,1H),7.35(d,J=8.3Hz,1H),7.53(d,J=7.81Hz,1H)
MS[MH]:369
【実施例33】
4−(インドール−3−イル)−[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸メチル
6−フルオロ−3−(ピペリジン−4−イル)−1H−インダゾールに替えて3−(ピペリジン−4−イル)インドールを用いた以外は実施例1と同様にして表題化合物を淡黄色固体として得た。
H−NMR(DMSO−d)δTMS:1.48(dt,J=4.4,12.4Hz,2H),1.70−1.95(m,4H),2.00−2.10(m,2H),2.35−2.55(m,3H),2.70−3.10(m,5H),3.70(s,3H),4.00−4.40(m,2H),6.92(d,J=2.2Hz,1H),7.05−7.20(m,2H),7.32(d,J=8.3Hz,1H),7.62(d,J=7.8Hz,1H),8.56(s,1H)
MS[MH]:342
【実施例34】
4−(1−メチルインドール−3−イル)−[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸メチル・シュウ酸塩
6−フルオロ−3−(ピペリジン−4−イル)−1H−インダゾールに替えて3−(ピペリジン−4−イル)−1−メチルインドールを用いた以外は実施例1と同様にして表題化合物のフリー体を得た。さらにシュウ酸塩とすることで白色固体として表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δTMS:1.50−1.73(m,2H),1.90−2.20(m,6H),2.70−3.00(m,2H),3.00−3.23(m,3H),3.33−3.55(m,2H),3.58(s,3H),3.74(s,3H),4.00−4.23(m,2H),6.99−7.04(m,1H),7.12−7.16(m,2H),7.39(d,J=8.3Hz,1H),7.62(d,J=8.0Hz,1H)
MS[MH]:356
【実施例35】
4−(1−エチルインドール−3−イル)−[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸メチル・シュウ酸塩
6−フルオロ−3−(ピペリジン−4−イル)−1H−インダゾールに替えて3−(ピペリジン−4−イル)−1−エチルインドールを用いた以外は実施例1と同様にして表題化合物のフリー体を得た。このものを常法により、シュウ酸塩とすることで淡黄色固体として表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δTMS:1.33(t,J=7.3Hz,3H),1.50−1.68(m,2H),1.95−2.20(m,6H),2.70−3.00(m,2H),3.00−3.23(m,3H),3.40−3.60(m,3H),3.61(s,3H),4.11−4.20(m,4H),7.01(t,J=7.6Hz,1H),7.13(t,J=7.3Hz,1H),7.43(d,J=8.3Hz,1H),8.04(d,J=8.0Hz,1H)
MS[MH]:370
【実施例36】
4−(1−プロピルインドール−3−イル)−[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸メチル・シュウ酸塩
6−フルオロ−3−(ピペリジン−4−イル)−1H−インダゾールに替えて3−(ピペリジン−4−イル)−1−プロピルインドールを用いた以外は実施例1と同様にして表題化合物のフリー体を得た。このものを常法により、シュウ酸塩とすることで淡黄色固体として表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δTMS:0.83(t,J=7.3Hz,3H),1.50−1.80(m,4H),1.93−2.20(m,6H),2.70−3.25(m,5H),3.40−3.60(m,2H),3.61(s,3H),4.07(q,J=7.3Hz,2H),7.00(t,J=7.3Hz,1H),7.12(t,J=7.3Hz,1H),7.43(d,J=8.0Hz,1H),7.62(d,J=8.0Hz,1H)
MS[MH]:384
【実施例37】
4−(1−アセチルインドール−3−イル)−[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸メチル・シュウ酸塩
6−フルオロ−3−(ピペリジン−4−イル)−1H−インダゾールに替えて1−アセチル−3−(ピペリジン−4−イル)インドールを用いた以外は実施例1と同様にして表題化合物のフリー体を得た。このものを常法により、シュウ酸塩とすることで淡黄色固体として表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δTMS:1.50−1.70(m,2H),1.98−2.22(m,6H),2.64(s,3H),2.70−3.00(m,2H),3.05(m,3H),4.00−4.22(m,2H),7.25−7.40(m,2H),7.74(d,J=7.3Hz,1H),8.33(d,J=7.8Hz,1H)
MS[MH]:384
【実施例38】
4−(1−ベンゾイルインドール−3−イル)−[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸メチル・フマル酸塩
6−フルオロ−3−(ピペリジン−4−イル)−1H−インダゾールに替えて1−ベンゾイル−3−(ピペリジン−4−イル)インドールを用いた以外は実施例1と同様にして表題化合物のフリー体を得た。このものを常法により、フマル酸塩とすることで白色固体として表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δTMS:1.40(dq,J=3.9,12.2Hz,2H),1.72(q,J=9.7Hz,2H),1.78−1.90(m,2H),1.90−2.05(m,2H),2.54(t,J=10.8Hz,2H),2.70−3.00(m,3H),3.10(d,J=11.2Hz,2H),3.58(s,3H),3.95−4.15(m,2H),6.58(s,2H),7.10(s,1H),7.30−7.42(m,2H).
MS[MH]:446
【実施例39】
4−(1−メタンスルホニルインドール−3−イル)−[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸メチル
6−フルオロ−3−(ピペリジン−4−イル)−1H−インダゾールに替えて1−メタンスルホニル−3−(ピペリジン−4−イル)インドールを用いた以外は実施例1と同様にして表題化合物を淡黄色固体として得た。
H−NMR(DMSO−d)δTMS:1.40−1.60(m,3H),1.70−1.95(m,5H),2.06(d,J=12.5Hz,2H),2.39(t,J=11.0Hz,2H),2.50−2.60(m,1H),2.70−2.90(m,3H),3.05(s,3H),2.95−3.15(m,3H),3.66(s,3H),3.78−3.95(m,2H),4.03−4.40(m,2H),7.19(s,1H),7.24−7.40(m,2H),7.63(d,J=7.8Hz,1H),7.89(d,J=7.8Hz,1H)
MS[MH]:420
【実施例40】
4−(1−プロパンスルホニルインドール−3−イル)−[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸メチル
6−フルオロ−3−(ピペリジン−4−イル)−1H−インダゾールに替えて3−(ピペリジン−4−イル)−1−プロパンスルホニルインドールを用いた以外は実施例1と同様にして表題化合物を白色固体として得た。
H−NMR(DMSO−d)δTMS:0.83(t,J=7.3Hz,3H),1.38−1.55(m,4H),1.70−1.90(m,4H),2.02(d,J=12.0Hz,2H),2.57(t,J=11.8Hz,2H),2.70−2.30(m,3H),3.12(d,J=11.2Hz,2H),3.50(t,J=7.8Hz,2H),3.59(s,3H),3.95−4.10(m,2H),6.59(s,2H),7.26−7.34(m,2H),7.37(t,J=7.6Hz,1H),7.74(d,J=7.8Hz,1H),7.82(d,J=8.0Hz,1H).
MS[MH]:448
【実施例41】
4−(1−ベンゼンスルホニルインドール−3−イル)−[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸メチル・フマル酸塩
6−フルオロ−3−(ピペリジン−4−イル)−1H−インダゾールに替えて1−ベンゼンスルホニル−3−(ピペリジン−4−イル)インドールを用いた以外は実施例1と同様にして表題化合物のフリー体を得た。このものを常法により、フマル酸塩とすることで白色固体として表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δTMS:1.39(dq,J=4.2,12.0Hz,2H),1.72(q,J=12.4Hz,2H),1.83(d,J=11.5Hz,1H),1.95(d,J=12.2Hz,1H),2.45−2.60(m,2H),2.70−2.90(m,4H),3.07(d,J=11.5Hz,2H),3.57(s,3H),3.95−4.15(m,2H),6.56(s,2H),7.23(t,J=7.6Hz,1H),7.32(t,J=7.6Hz,1H),7.56−7.68(m,5H).
MS[MH]:482
【実施例42】
4−(1−(4−クロロベンゼンスルホニル)インドール−3−イル)−[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸メチル・フマル酸塩
6−フルオロ−3−(ピペリジン−4−イル)−1H−インダゾールに替えて1−(4−クロロベンゼンスルホニル)−3−(ピペリジン−4−イル)インドールを用いた以外は実施例1と同様にして表題化合物のフリー体を得た。このものを常法により、フマル酸塩とすることで白色固体として表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δTMS:1.36(dq,J=3.9,12.0Hz,2H),1.66(q,J=9.8hz,2H),1.79(d,J=12.0Hz,2H),1.92(d,J=11.7Hz,2H),2.40−2.50(m,1H),2.60−2.90(m,3H),3.00(d,J=11.3Hz,2H),3.57(s,3H),3.90−4.10(m,2H),6.56(s,2H),7.25(t,J=7.1Hz,1H),7.33(t,J=7.3Hz,1H),7.50(s,1H),7.60−7.66(m,3H),7.89(d,J=8.3Hz,1H),7.94−8.00(m,2).
MS[MH]:516
【実施例43】
4−(1−(4−トルエンスルホニル)インドール−3−イル)−[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸メチル・フマル酸塩
6−フルオロ−3−(ピペリジン−4−イル)−1H−インダゾールに替えて3−(ピペリジン−4−イル)−1−(4−トルエンスルホニル)インドールを用いた以外は実施例1と同様にして表題化合物のフリー体を得た。このものを常法により、フマル酸塩とすることで白色固体として表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δTMS:1.35(dq,J=4.1,12.2Hz,2H),1.65(q,J=9.8Hz,2H),1.77(d,J=11.2Hz,2H),1.92(d,J=12.9Hz,2H),2.28(s,3H),2.41(t,J=12.4Hz,1H),2.57−2.90(m,3H),2.98(d,J=11.2Hz,2H),3.57(s,3H),3.90−4.10(m,2H),6.54(s,1H),7.22(t,J=7.8Hz,1H),7.28−7.35(m,3H),7.47(s,1H),7.60(d,J=7.8Hz,1H),7.80−7.86(m,2H),7.88(d,J=8.3Hz,1H).
MS[MH]:496
【実施例44】
4−(1−(4−メトキシベンゼンスルホニル)インドール−3−イル)−[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸メチル・フマル酸塩
6−フルオロ−3−(ピペリジン−4−イル)−1H−インダゾールに替えて3−(ピペリジン−4−イル)−1−(4−メトキシベンゼンスルホニル)インドールを用いた以外は実施例1と同様にして表題化合物のフリー体を得た。このものを常法により、フマル酸塩とすることで白色固体として表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δTMS:1.37(dq,J=4.1,12.4Hz,2H),1.66(q,J=11.2Hz,2H),1.78(d,J=12.2Hz,2H),1.93(d,J=12.9Hz,2H),2.41(t,J=11.3Hz,2H),2.55−2.90(m,2H),2.98(d,J=11.2Hz,2H),3.58(s,3H),3.77(s,3H),3.95−4.20(m,2H),6.58(s,2H),7.03−7.10(m,2H),7.23(t,J=7.0Hz,1H),7.32(t,J=7.1Hz,1H),7.48(s,1H),7.62(d,J=7.8Hz,1H),7.87−7.93(m,3H).
MS[MH]:512
【実施例45】
4−(1−(3−フルオロベンゼンスルホニル)インドール−3−イル)−[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸メチル・フマル酸塩
6−フルオロ−3−(ピペリジン−4−イル)−1H−インダゾールに替えて1−(3−フルオロベンゼンスルホニル)−3−(ピペリジン−4−イル)インドールを用いた以外は実施例1と同様にして表題化合物のフリー体を得た。このものを常法により、フマル酸塩とすることで白色固体として表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δTMS:1.41(dq,J=4.1,12.2Hz,2H),1.70−1.90(m,4H),1.95(d,J=11.2Hz,2H),2.45−2.55(m,2H),2.70−2.90(m,4H),3.07(d,J=11.2Hz,2H),3.60(s,3H),3.95−4.20(m,2H),6.59(s,2H),7.26(dt,J=0.8,8.1Hz,1H),7.35(dt,J=0.7,7.7Hz,1H),7.52−7.70(m,4H),7.80−7.98(m,3H).
MS[MH]:500
【実施例46】
4−(1−(2−フルオロベンゼンスルホニル)インドール−3−イル)−[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸メチル・フマル酸塩
6−フルオロ−3−(ピペリジン−4−イル)−1H−インダゾールに替えて1−(2−フルオロベンゼンスルホニル)−3−(ピペリジン−4−イル)インドールを用いた以外は実施例1と同様にして表題化合物のフリー体を得た。このものを常法により、フマル酸塩とすることで白色固体として表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δTMS:1.39(dq,J=4.6,12.4Hz,2H),1.69(q,J=12.2Hz,2H),1.81(d,J=11.7Hz,2H),1.97(d,J=11.7Hz,2H),2.40−2.50(m,2H),2.60−2.90(m,4H),3.04(d,J=11.3Hz,2H),3.59(s,3H),3.95−4.20(m,2H),6.59(s,2H),7.24−7.35(m,2H),7.38−7.50(m,3H),7.68(d,J=7.1Hz,1H),7.73−7.82(m,2H),8.09(dt,J=1.5,7.6Hz,1H).
MS[MH]:500
【実施例47】
4−(1−(ナフタレン−1−スルホニル)インドール−3−イル)−[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸メチル
6−フルオロ−3−(ピペリジン−4−イル)−1H−インダゾールに替えて1−(ナフタレン−1−スルホニル)−3−(ピペリジン−4−イル)インドールを用いた以外は実施例1と同様にして表題化合物を白色固体として得た。
H−NMR(DMSO−d)δTMS:1.33(dq,J=3.9,11.7Hz,2H),1.60−1.80(m,4H),1.87(d,J=13.3Hz,2H),2.30(t,J=10.2Hz,2H),2.40−2.50(m,1H),2.80−3.00(m,5H),3.59(s,3H),3.90−4.10(m,2H),7.15−7.30(m,2H),7.55−7.77(m,5H),7.81(s,1H),8.06(d,J=7.8Hz,1H),8.29(d,J=7.8Hz,1H),8.38(d,J=7.8Hz,1H),8.65(d,J=8.8Hz,1H).
MS[MH]:532
【実施例48】
4−(1−(ナフタレン−2−スルホニル)インドール−3−イル)−[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸メチル
6−フルオロ−3−(ピペリジン−4−イル)−1H−インダゾールに替えて1−(ナフタレン−2−スルホニル)−3−(ピペリジン−4−イル)インドールを用いた以外は実施例1と同様にして表題化合物を白色固体として得た。
H−NMR(CDCl)δTMS:1.45−1.60(m,2H),1.60−1.95(m,4H),2.02(d,J=12.2Hz,2H),2.34(t,J=11.0Hz,2H),2.40−2.60(m,2H),2.65−2.90(m,3H),2.99(d,J=11.2Hz,2H),3.75(s,3H),4.05−4.20(m,2H),7.19(t,J=7.6Hz,1H),7.29(t,J=4.4Hz,1H),7.32(s,1H),7.38−7.80(m,6H),7.91(d,J=7.6Hz,1H),8.06(d,J=8.6Hz,1H),8.48(s,1H).
MS[MH]:532
【実施例49】
4−(1−(チオフェン−1−スルホニル)インドール−3−イル)−[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸メチル・フマル酸塩
6−フルオロ−3−(ピペリジン−4−イル)−1H−インダゾールに替えて3−(ピペリジン−4−イル)−1−(チオフェン−2−スルホニル)インドールを用いた以外は実施例1と同様にして表題化合物のフリー体を得た。このものを常法により、フマル酸塩とすることで白色固体として表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δTMS:1.39(dq,J=3.9,11.2Hz,2H),1.71(q,J=11.9Hz,2H),1.81(d,J=11.5Hz,2H),1.94(d,J=11.7Hz,2H),2.40−2.50(m,2H),2.55−2.90(m,4H),3.05(d,J=11.4Hz,2H),3.59(s,3H),3.90−4.15(m,2H),6.59(s,2H),7.14(dd,J=3.9,5.2Hz,1H),7.28(t,J=7.1Hz,1H),7.38(t,J=7.3Hz,1H),7.42(s,1H),7.66(d,J=7.6Hz,1H),7.87−7.95(m,2H),8.00(d,J=1.5,5.1Hz,1H).
MS[MH]:488
【実施例50】
4−(1−(5−クロロチオフェン−1−スルホニル)インドール−3−イル)−[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸メチル・フマル酸塩
6−フルオロ−3−(ピペリジン−4−イル)−1H−インダゾールに替えて1−(5−クロロチオフェン−2−スルホニル)−3−(ピペリジン−4−イル)インドールを用いた以外は実施例1と同様にして表題化合物のフリー体を得た。このものを常法により、フマル酸塩とすることで白色固体として表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δTMS:1.39(dq,J=4.1,12.2Hz,2H),1.70(dt,J=2.7,12.2Hz,2H),1.80(d,J=12.4Hz,2H),1.85(d,J=11.8Hz,2H),2.40−2.50(m,2H),2.60−2.90(m,4H),3.03(d,J=11.2Hz,2H),3.59(s,3H),3.95−4.20(m,2H),6.59(s,2H),7.26(d,J=4.9Hz,1H),7.31(dt,J=1.0,8.0Hz,1H),7.37−7.42(m,2H),7.69(d,J=7.8Hz,1H),7.84(d,J=4.1Hz,1H),7.89(d,J=8.3Hz,1H).
MS[MH]:522
【実施例51】
4−(2−メチルインドール−3−イル)−[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸メチル・シュウ酸塩
6−フルオロ−3−(ピペリジン−4−イル)−1H−インダゾールに替えて2−メチル−3−(ピペリジン−4−イル)インドールを用いた以外は実施例1と同様にして表題化合物のフリー体を得た。このものを常法により、フマル酸塩とすることで白色固体として表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δTMS:1.50−1.70(m,2H),1.73−1.93(m,2H),1.98−2.15(m,2H),2.33(s,3H),2.35−2.58(m,2H),2.70−3.20(m,5H),3.37−3.55(m,3H),3.63(s,3H),4.00−4.25(m,2H),6.80−7.00(m,2H),7.18−7.25(m,1H),7.58−7.65(m,1H),10.77(bs,1H)
MS[MH]:356
【実施例52】
4−(1,2−ジメチルインドール−3−イル)−[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸メチル
6−フルオロ−3−(ピペリジン−4−イル)−1H−インダゾールに替えて1,2−ジメチル−3−(ピペリジン−4−イル)インドールを用いた以外は実施例1と同様にして表題化合物を淡黄色固体として得た。
H−NMR(DMSO−d)δTMS:1.34(dq,J=4.23,12.0Hz,2H),1.58(d,J=11.2Hz,2H),1.76(d,J=12.2Hz,2H),2.04(dq,J=2.7,12.0Hz,2H),2.27(t,J=11.0Hz,2H),2.33(s,3H),2.65(m,3H),2.93(d,J=10.2Hz,2H),3.57(s,3H),3.60(s,3H),3.90−4.10(m,2H),6.91(t,J=7.8Hz,1H),7.00(t,J=7.3Hz,1H),7.30(d,J=8.0Hz,1H),7.54(d,J=7.8Hz,1H)
MS[MH]:370
【実施例53】
4−(6−フルオロ−2−メチルインドール−3−イル)−[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸メチル・フマル酸塩
6−フルオロ−3−(ピペリジン−4−イル)−1H−インダゾールに替えて6−フルオロ−2−メチル−3−(ピペリジン−4−イル)インドールを用いた以外は実施例1と同様にして表題化合物のフリー体を得た。このものを常法により、フマル酸塩とすることで白色固体として表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δTMS:1.40−1.50(dq,J=4.2,12.0Hz,2H),1.64−2.00(m,6H),2.51(t,J=10.5Hz,2H),2.70−2.90(m,4H),3.10(d,J=11.7Hz,2H),3.57(s,3H),3.66(s,3H),3.97−4.05(m,2H),6.57(s,2H),6.83(dt,J=2.4,8.8Hz,1H),7.08(s,1H),7.22(dd,J=2.2,10.3Hz,1H),7.56(dd,J=5.4,8.6Hz,1H).
MS[MH]:374
【実施例54】
3−(1−(1−メトキシカルボニルピペリジン−3−イルメチル)ピペリジン−4−イル)−6−フルオロベンゾ[b]チオフェン・フマル酸塩
(1)4−(6−フルオロベンゾ[b]チオフェン−3−イル)ピペリジン500mg、3−メタンスルホニルオキシメチルピペリジン−1−カルボン酸 tert−ブチル655mg、炭酸カリウム923mg、ヨウ化カリウム370mgをDMF−トルエン(1:1)混合溶媒60mLに加え、19時間加熱還流した。反応液は水に注いで、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール)で精製し3−(1−(1−tert−ブトキシカルボニルピペリジン−3−イルメチル)ピペリジン−4−イル)−6−フルオロベンゾ[b]チオフェン460mgを得た。
(2)実施例1−(2)に準じて表題化合物のフリー体を得た。このものを常法により、フマル酸塩とすることで白色固体として表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δTMS:1.10(q,J=11.2Hz,2H),1.31(q,J=13.2Hz,2H),1.55−1.80(m,5H),1.87−2.00(m,2H),2.15−2.40(m,3H),2.70−2.90(m,1H),2.95−3.25(m,3H),3.56(s,3H),3.75−4.10(m,2H),6.59(s,2H),7.26(dt,J=2.4,8.8Hz,1H),7.84−7.90(m,2H).
MS[MH]:391
【実施例55】
3−(1−(1−メトキシカルボニルピペリジン−4−イルメチル)ピペリジン−4−イル)−1−メチルインドール・フマル酸塩
4−(6−フルオロベンゾ[b]チオフェン−3−イル)ピペリジンに替えて1−メチル−3−(ピペリジン−4−イル)インドールを、また3−メタンスルホニルオキシメチルピペリジン−1−カルボン酸 tert−ブチルに替えて4−メタンスルホニルオキシメチルピペリジン−1−カルボン酸 tert−ブチルを用い、実施例54に準じて表題化合物のフリー体を得た。このものを常法により、フマル酸塩とすることで白色固体として表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δTMS:0.99−1.06(dq,J=4.2,11.2Hz,2H),1.70−1.90(m,5H),1.95(d,J=11.5Hz,2H),2.30(t,J=10.5Hz,2H),2.37(d,J=7.1Hz,2H),2.70−2.90(m,3H),3.00−3.15(d,J=11.5Hz,2H),3.72(s,3H),3.90−4.03(m,2H),6.58(s,1H),6.95−7.05(m,1H),7.08(s,1H),7.10(t,J=7.14Hz,1H),7.36(d,J=8.0Hz,1H),7.56(d,J=8.0Hz,1H).
MS[MH]:370
【実施例56】
3−(1−(1−メトキシカルボニルピペリジン−3−イルメチル)ピペリジン−4−イル)−1−メチルインドール・フマル酸塩
4−(6−フルオロベンゾチオフェン−3−イル)ピペリジンに替えて1−メチル−3−(ピペリジン−4−イル)インドールを用い、実施例54に準じて表題化合物のフリー体を得た。このものを常法により、フマル酸塩とすることで白色固体として表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δTMS:1.10−1.20(m,1H),1.28−1.44(m,1H),1.55−1.83(m,5H),1.90−2.03(m,2H),2.15−2.40(m,4H),2.75−2.90(m,2H),2.99(d,J=11.2Hz,1H),3.06(d,J=11.0Hz,1H),3.69(s,3H),3.75−.10(m,2H),6.59(s,2H),6.99(t.J=8.1Hz,1H),7.12(t,J=7.6Hz,1H),7.36(d,J=8.3Hz,1H),7.56(d,J=8.6Hz,1H).
MS[MH]:370
【実施例57】
4−(1−ベンゾイル−6−フルオロ−1H−インダゾール−3−イル)−[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸メチル・フマル酸塩
6−フルオロ−3−(ピペリジン−4−イル)−1H−インダゾールに替えて1−ベンゾイル−6−フルオロ−3−(ピペリジン−4−イル)−1H−インダゾールを用いた以外は実施例1と同様にして表題化合物のフリー体を得た。このものを常法により、フマル酸塩とすることで白色固体として表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δTMS:1.39(dt,J=4.4,12.4Hz,2H),1.70−2.10(m,6H),2.40−2.50(m,2H),2.60−2.90(m,4H),3.03(d,J=11.2Hz,2H),3.58(s,3H),3.90−4.10(m,2H),6.59(s,2H),7.38(dt,J=2.2,9.0Hz,1H),7.53−7.62(m,2H),7.64−7.70(m,1H),8.01−8.10(m,3H),8.14(dd,J=2.4,9.8Hz,1H).
MS[MH]:465
【実施例58】
4−(1−エチル−6−フルオロ−1H−インダゾール−3−イル)[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸エチル・フマル酸塩
クロロ炭酸メチルに替えてクロロ炭酸エチルを用いた以外は実施例1と同様にして表題化合物のフリー体を得た。このものを常法により、フマル酸塩とすることで白色固体として表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δTMS:1.38(t,J=7.3Hz,3H),1.34(t,J=7.3Hz,3H),1.43(dq,J=3.9,11.7Hz,2H),1.80−2.05(m,6H),2.55−2.90(m,4H),3.05−3.25(m,3H),3.95−4.20(m,4H),4.31(q,J=7.3Hz,2H),6.58(s,2H),6.94(dt,J=2.0,9.3Hz,1H),7.48(dd,J=2.0,10.2Hz,1H),7.82(dd,J=5.4,8.8Hz,1H).
MS[MH]:403
【実施例59】
4−(6−フルオロ−1−プロピル−1H−インダゾール−3−イル)[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸プロピル・フマル酸塩
クロロ炭酸メチルに替えてクロロ炭酸プロピルを用いた以外は実施例1と同様にして表題化合物のフリー体を得た。このものを常法により、フマル酸塩とすることで白色固体として表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δTMS:0.89(t,J=7.3Hz,3H),1.34(t,J=7.3Hz,3H),1.42(dq,J=3.9,12.2Hz,2H),1.50−1.65(m,2H),1.70−2.05(m,6H),2.50−2.90(m,4H),3.10−3.20(m,3H),3.94(t,J=6.3Hz,2H),3.97−4.15(m,2H),4.31(q,J=6.8Hz,2H),6.57(s,2H),6.94(dt,J=2.4,9.3Hz,1H),7.48(dd,J=2.0,10.2Hz,1H),7.81(dd,J=5.4,8.8Hz,1H).
MS[MH]:417
【実施例60】
4−(1−エチル−6−フルオロ−1H−インダゾール−3−イル)[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸フェニル・フマル酸塩
クロロ炭酸メチルに替えてクロロ炭酸フェニルを用いた以外は実施例1と同様にして表題化合物のフリー体を得た。このものを常法により、フマル酸塩とすることで白色固体として表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δTMS:1.34(t,J=7.3Hz,3H),1.45−1.70(m,2H),1.85−2.05(m,6H),2.50−2.63(m,2H),2.74−3.20(m,6H),4.05−4.30(m,2H),4.31(q,J=7.3Hz,2H),6.59(s,2H),6.95(dt,J=2.0,8.8Hz,1H),7.10−7.17(m,2H),7.19−7.25(m,2H),7.36−7.42(m,2H),7.49(dd,J=2.0,9.8Hz,1H),7.83(dd,J=5.4,8.8Hz,1H).
MS[MH]:451
【実施例61】
4−(1’−ベンゼンスルホニル−[1,4’]ビピペリジニル)−1−エチル−6−フルオロ−1H−インダゾール・フマル酸塩
クロロ炭酸メチルに替えてベンゼンスルホニルクロライドを用いた以外は実施例1と同様にして表題化合物のフリー体を得た。このものを常法により、フマル酸塩とすることで白色固体として表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δTMS:1.31(t,J=7.3Hz,3H),1.53(dq,J=3.4,11.7Hz,2H),1.70−1.98(m,6H),2.24(t,J=11.7Hz,2H),2.35−2.50(m,3H),2.91−3.10(m,3H),3.65−3.71(m,2H),4.28(q,J=6.8Hz,2H),6.57(s,2H),6.91(dt,J=2.0,9.3Hz,1H),7.45(dd,J=1.9,10.2Hz,1H),7.62−7.80(m,6H).
MS[MH]:471
【実施例62】
4−(5−クロロ−1−メチル−1H−インダゾール−3−イル)[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸エチル・フマル酸塩
6−フルオロ−3−(ピペリジン−4−イル)−1H−インダゾールに替えて5−クロロ−1−メチル−3−(ピペリジン−4−イル)−1H−インダゾールを、クロロ炭酸メチルに替えてクロロ炭酸エチルを用いた以外は実施例1と同様にして表題化合物のフリー体を得た。このものを常法により、フマル酸塩とすることで白色固体として表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δTMS:1.18(t,J=7.1Hz,3H),1.41(dq,J=3.9 12.0Hz,2H),1.82−1.99(m,6H),2.52−2.56(m,2H),2.67−2.75(m,3H),3.05−3.11(m,3H),3.97(s,3H),4.00−4.05(m,4H),6.58(s,2H),7.38(dd,J=2.0,9.0Hz,1H),7.62(d,J=9.0Hz,1H),7.88(d,J=1.5Hz,1H).
MS[MH]:405
【実施例63】
4−(5−クロロ−1−エチル−1H−インダゾール−3−イル)[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸エチル・フマル酸塩
6−フルオロ−3−(ピペリジン−4−イル)−1H−インダゾールに替えて5−クロロ−1−エチル−3−(ピペリジン−4−イル)−1H−インダゾールを、クロロ炭酸メチルに替えてクロロ炭酸エチルを用いた以外は実施例1と同様にして表題化合物のフリー体を得た。このものを常法により、フマル酸塩とすることで白色固体として表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δTMS:1.18(t,J=7.1Hz,3H),1.35(t,J=7.1Hz,3H),1.42(dq,J=3.9,12.0Hz,2H),1.85(d,J=12.0Hz,2H),1.91−2.00(m,4H),2.57(t,J=9.5Hz,2H),2.77(br,3H),3.07−3.13(m,3H),4.00−4.06(m,4H),4.36(q,J=7.1Hz,2H),6.58(s,2H),7.36(dd,J=2.0,8.8Hz,1H),7.66(d,J=8.8Hz,1H),7.88(d,J=1.5Hz,1H).
MS[MH]:419
【実施例64】
4−(5−フルオロ−1−メチル−1H−インダゾール−3−イル)[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸エチル・フマル酸塩
6−フルオロ−3−(ピペリジン−4−イル)−1H−インダゾールに替えて5−フルオロ−1−メチル−3−(ピペリジン−4−イル)−1H−インダゾールを、クロロ炭酸メチルに替えてクロロ炭酸エチルを用いた以外は実施例1と同様にして表題化合物のフリー体を得た。このものを常法により、フマル酸塩とすることで白色固体として表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δTMS:1.18(t,J=6.8Hz,3H),1.41(dq,J=3.9,11.7Hz,2H),1.82−2.00(m,6H),2.55(t,J=10.7Hz,2H),2.67−2.77(m,3H),3.02−3.11(m,3H),3.97(s,3H),4.00−4.05(m,4H),6.58(s,2H),7.27(dt,J=2.4,9.3Hz,1H),7.58(dd,J=2.4,9.8Hz,1H),7.61(dd,J=4.4,9.3Hz,1H).
MS[MH]:389
【実施例65】
4−(1−エチル−5−フルオロ−1H−インダゾール−3−イル)[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸エチル・フマル酸塩
6−フルオロ−3−(ピペリジン−4−イル)−1H−インダゾールに替えて1−エチル−5−フルオロ−3−(ピペリジン−4−イル)−1H−インダゾールを、クロロ炭酸メチルに替えてクロロ炭酸エチルを用いた以外は実施例1と同様にして表題化合物のフリー体を得た。このものを常法により、フマル酸塩とすることで白色固体として表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δTMS:1.18(t,J=6.8Hz,3H),1.35(t,J=7.1Hz,3H),1.43(dq,J=3.9,12.0Hz,2H),1.85(d,J=12.4Hz,2H),1.91−2.01(m,4H),2.58(t,J=9.0Hz,2H),2.78(br,3H),3.05−3.14(m,3H),4.00−4.06(m,4H),4.36(q,J=7.1Hz,2H),6.58(s,3H),7.25(dt,J=2.4,9.0Hz,1H),7.58(dd,J=2.4,9.3Hz,1H),7.65(dd,J=4.2,9.0Hz,1H).
MS[MH]:403
【実施例66】
4−(5−メトキシ−1−メチル−1H−インダゾール−3−イル)[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸エチル・フマル酸塩
6−フルオロ−3−(ピペリジン−4−イル)−1H−インダゾールに替えて5−メトキシ−1−メチル−3−(ピペリジン−4−イル)−1H−インダゾールを、クロロ炭酸メチルに替えてクロロ炭酸エチルを用いた以外は実施例1と同様にして表題化合物のフリー体を得た。このものを常法により、フマル酸塩とすることで白色固体として表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δTMS:1.18(t,J=7.1Hz,3H),1.40−1.48(m,2H),1.87(d,J=12.0Hz,2H),1.94−1.99(m,4H),2,63(t,J=8.5Hz,2H),2.77−2.85(m,2H),3.07−3.17(m,3H),3.78(s,3H),3.92(s,3H),3.99−4.05(m,4H),6.56(s,2H),7.01(dd,J=1.0,9.0Hz,1H),7.16(s,1H),7.46(d,J=8.3Hz,1H).
MS[MH]:401
【実施例67】
4−(1−エチル−5−メトキシ−1H−インダゾール−3−イル)[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸エチル・フマル酸塩
6−フルオロ−3−(ピペリジン−4−イル)−1H−インダゾールに替えて1−エチル−5−メトキシ−3−(ピペリジン−4−イル)−1H−インダゾールを、クロロ炭酸メチルに替えてクロロ炭酸エチルを用いた以外は実施例1と同様にして表題化合物のフリー体を得た。このものを常法により、フマル酸塩とすることで白色固体として表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δTMS:1.18(t,J=6.8Hz,3H),1.33(t,J=6.8Hz,3H),1.43−1.50(m,2H),1.90(d,J=10.7Hz,2H),2.01(br,3H),2.65−2.91(m,6H),3.11−3.23(m,3H),3.78(s,3H),4.01−4.06(m,4H),4.31(q,J=6.8Hz,2H),6.58(s,3H),6.99−7.02(m,1H),7.17(d,J=2.4Hz,1H),7.50(d,J=9.3Hz,1H).
MS[MH]:415
【実施例68】
4−(5−アミノ−1−メチル−1H−インダゾール−3−イル)[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸エチル・フマル酸塩
4−(5−クロロ−1−メチル−1H−インダゾール−3−イル)[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸エチル3g、ベンゾフェノンイミン1.5mL、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(O)366mg、2−(ジシクロヘキシルフォスフィノ)ビフェニル840mg、ナトリウムブトキシド1gおよびトルエン30mlからなる混合液を、窒素雰囲気下85℃で60時間加熱攪拌した。冷却後、反応液を水および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。トルエン溶液を濃縮して得られた4−(5−ジフェニルメチレンアミノ−1−メチル−1H−インダゾール−3−イル)[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸エチルをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール)で精製した。このものにTHF20mLおよび1規定塩酸20mLを加え室温で3時間攪拌した。次いで、反応液を水に注ぎ、酢酸エチルおよびヘキサンの混合物(1:1)で洗浄した。この水溶液に炭酸カリウムを添加して、アルカリ性にした後、クロロホルムで抽出した。抽出液を水および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。クロロホルム溶液を濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール)で精製し、表題化合物のフリー体を得た。このものを常法により、フマル酸塩とすることで白色固体として表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δTMS:1.18(t,J=6.8Hz,3H),1.40(dq,J=3.9,11.7Hz,2H),1.81−1.92(m,6H),2.67−2.89(m,6H),3.08(d,J=11.7Hz,2H),3.84(s,3H),4.00−4.05(m,4H),6.58(s,2H),6.77(s,1H),6.78(d,J=8.3Hz,1H),7.24(d,J=9.8Hz,1H).
MS[MH]:386
【実施例69】
4−(5−クロロベンゾ[b]フラン−3−イル)[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸メチル・フマル酸塩
6−フルオロ−3−(ピペリジン−4−イル)−1H−インダゾールに替えて5−クロロ3−(ピペリジン−4−イル)ベンゾ[b]フランを用いた以外は実施例1と同様にして表題化合物のフリー体を得た。このものを常法により、フマル酸塩とすることで白色固体として表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δTMS:1.41(dq,J=4.0,12.4Hz,2H),1.67−1.90(m,4H),1.95−2.07(m,2H),2.48−2.60(m,2H),2.70−2.90(m,4H),3.05−3.17(m,2H),3.59(s,3H),3.95−4.15(m,4H),6.58(s,2H),7.32(dd,J=2.0,8.4Hz,1H),7.59(d,J=8.8Hz,1H),7.79(d,J=2.4Hz,1H),7.87(s,1H).
MS[MH]:377
【実施例70】
4−(5−メトキシベンゾ[b]フラン−3−イル)[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸メチル・フマル酸塩
6−フルオロ−3−(ピペリジン−4−イル)−1H−インダゾールに替えて5−メトキシ−3−(ピペリジン−4−イル)ベンゾ[b]フランを用いた以外は実施例1と同様にして表題化合物のフリー体を得た。このものを常法により、フマル酸塩とすることで白色固体として表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δTMS:1.34(t,J=6.8Hz,3H),1.43(dq,J=4.4,12.4Hz,2H),1.70−1.90(m,4H),1.95−2.05(m,2H),2.60(t,J=12.0Hz,2H),2.70−2.90(m,4H),3.09−3.17(m,2H),3.59(s,3H),3.96−4.13(m,4H),6.57(s,2H),6.87(dd,J=2.4,8.8Hz,1H),7.16(d,J=2.4Hz,1H),7.42(d,J=9.2Hz,1H),7.72(s,1H).
MS[MH]:387
【実施例71】
4−(6−フルオロベンゾ[b]フラン−3−イル)[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸エチル・フマル酸塩
6−フルオロ−3−(ピペリジン−4−イル)−1H−インダゾールに替えて6−フルオロ−3−(ピペリジン−4−イル)ベンゾ[b]フランを、クロロ炭酸メチルに替えてクロロ炭酸エチルを用いた以外は実施例1と同様にして表題化合物のフリー体を得た。このものを常法により、フマル酸塩とすることで白色固体として表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δTMS:1.18(t,J=6.8Hz,3H),1.39(dq,J=4.4,12.7Hz,2H),1.65−1.90(m,4H),1.92−2.05(m,2H),2.40−2.55(m,2H),2.65−2.90(m,4H),3.03−3.15(m,2H),3.95−4.15(m,4H),6.59(s,2H),7.08−7.16(m,1H),7.49(dd,J=2.4,9.8Hz,1H),7.70(dd,J=5.4,8.3Hz,1H),7.80(s,1H).
MS[MH]:375
【実施例72】
4−(5−クロロベンゾ[b]フラン−3−イル)[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸エチル・フマル酸塩
6−フルオロ−3−(ピペリジン−4−イル)−1H−インダゾールに替えて5−クロロ3−(ピペリジン−4−イル)ベンゾ[b]フランを、クロロ炭酸メチルに替えてクロロ炭酸エチルを用いた以外は実施例1と同様にして表題化合物のフリー体を得た。このものを常法により、フマル酸塩とすることで白色固体として表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δTMS:1.18(t,J=7.1Hz,3H),1.39(dq,J=4.4,12.7Hz,2H),1.69(dq,J=2.7,12.4Hz,2H),1.75−1.85(m,2H),1.92−2.05(m,2H),2.45−2.60(m,2H),2.65−2.90(m,4H),3.00−3.20(m,2H),3.95−4.15(m,4H),6.59(s,2H),7.32(dd,J=2.0,8.4Hz,1H),7.59(d,J=8.8Hz,1H),7.78(d,J=2.0Hz,1H),7.87(s,1H).
MS[MH]:391
【実施例73】
4−(5−フルオロベンゾ[b]フラン−3−イル)[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸エチル・フマル酸塩
6−フルオロ−3−(ピペリジン−4−イル)−1H−インダゾールに替えて5−フルオロ−3−(ピペリジン−4−イル)ベンゾ[b]フランを、クロロ炭酸メチルに替えてクロロ炭酸エチルを用いた以外は実施例1と同様にして表題化合物のフリー体を得た。このものを常法により、フマル酸塩とすることで白色固体として表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δTMS:1.18(t,J=7.3Hz,3H),1.42(dq,J=4.4,12.2Hz,2H),1.67−2.03(m,6H),2.52−2.65(m,2H),2.70−2.90(m,4H),3.07−3.20(m,2H),3.67(s,3H),3.78(s,3H),3.95−4.15(m,4H),6.57(s,2H),6.63(dd,J=2.4,8.8Hz,1H),6.83−6.88(m,2H),7.43(d,J=8.3Hz,1H).
MS[MH]:400
【実施例74】
4−(5−メトキシベンゾ[b]フラン−3−イル)[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸エチル・フマル酸塩
6−フルオロ−3−(ピペリジン−4−イル)−1H−インダゾールに替えて5−メトキシ−3−(ピペリジン−4−イル)ベンゾ[b]フランを、クロロ炭酸メチルに替えてクロロ炭酸エチルを用いた以外は実施例1と同様にして表題化合物のフリー体を得た。このものを常法により、フマル酸塩とすることで白色固体として表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δTMS:1.18(t,J=6.8Hz,3H),1.42(dq,J=3.9,12.2Hz,2H),1.70−1.90(m,4H),1.95−2.10(m,2H),2.45−2.62(m,2H),2.65−2.90(m,4H),3.05−3.15(m,2H),3.79(s,3H),3.95−4.15(m,4H),6.57(s,2H),6.88(dd,J=2.4,8.8Hz,1H),7.16(d,J=2.4Hz,1H),7.43(d,J=9.3Hz,1H),7.73(s,1H).
MS[MH]:387
【実施例75】
4−(6−クロロベンゾ[b]フラン−3−イル)[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸エチル・フマル酸塩
6−フルオロ−3−(ピペリジン−4−イル)−1H−インダゾールに替えて6−クロロ−3−(ピペリジン−4−イル)ベンゾ[b]フランを、クロロ炭酸メチルに替えてクロロ炭酸エチルを用いた以外は実施例1と同様にして表題化合物のフリー体を得た。このものを常法により、フマル酸塩とすることで白色固体として表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δTMS:1.18(t,J=6.8Hz,3H),1.39(dq,J=4.4,12.4Hz,2H),1.63−1.85(m,4H),1.93−2.05(m,2H),2.43−2.53(m,2H),2.62−2.90(m,4H),3.00−3.12(m,2H),3.96−4.12(m,4H),6.59(s,2H),7.29(dd,J=2.0,8.4Hz,1H),7.72(d,J=10.8Hz,1H),7.73(s,1H),7.84(s,1H).
MS[MH]:391
【実施例76】
4−(5−エトキシベンゾ[b]フラン−3−イル)[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸エチル・フマル酸塩
6−フルオロ−3−(ピペリジン−4−イル)−1H−インダゾールに替えて5−エトキシ−3−(ピペリジン−4−イル)ベンゾ[b]フランを、クロロ炭酸メチルに替えてクロロ炭酸エチルを用いた以外は実施例1と同様にして表題化合物のフリー体を得た。このものを常法により、フマル酸塩とすることで白色固体として表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δTMS:1.18(t,J=7.1Hz,3H),1.34(t,J=7.1Hz,3H),1.41(dq,J=3.9,12.2Hz,2H),1.67−1.90(m,4H),1.94−2.05(m,2H),2.48−2.60(m,2H),2.70−2.90(m,4H),3.05−3.19(m,2H),3.95−4.15(m,4H),6.57(s,2H),6.89(dd,J=2.4,8.8Hz,1H),7.15(d,J=2.7Hz,1H),7.42(d,J=9.0Hz,1H),7.72(s,1H).
MS[MH]:401
【実施例77】
4−(5−ヒドロキシベンゾ[b]フラン−3−イル)[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸エチル・フマル酸塩
6−フルオロ−3−(ピペリジン−4−イル)−1H−インダゾールに替えて5−ヒドロキシ−3−(ピペリジン−4−イル)ベンゾ[b]フランを、クロロ炭酸メチルに替えてクロロ炭酸エチルを用いた以外は実施例1と同様にして表題化合物のフリー体を得た。このものを常法により、フマル酸塩とすることで白色固体として表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δTMS:1.16(t,J=7.4Hz,3H),1.38(dq,J=3.9,12.2Hz,2H),1.63−1.85(m,4H),1.90−2.01(m,2H),2.45−2.55(m,2H),2.63−2.90(m,4H),3.03−3.11(m,2H),3.95−4.10(m,4H),6.56(s,2H),6.71(dd,J=2.4,8.8Hz,1H),6.94(d,J=2.47Hz,1H),7.29(d,J=8.5Hz,1H),7.64(s,1H).
MS[MH]:373
【実施例78】
4−(5−イソプロポキシベンゾ[b]フラン−3−イル)[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸エチル・フマル酸塩
6−フルオロ−3−(ピペリジン−4−イル)−1H−インダゾールに替えて5−イソプロポキシ−3−(ピペリジン−4−イル)ベンゾ[b]フランを、クロロ炭酸メチルに替えてクロロ炭酸エチルを用いた以外は実施例1と同様にして表題化合物のフリー体を得た。このものを常法により、フマル酸塩とすることで白色固体として表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δTMS:1.15(t,J=7.1Hz,3H),1.23(d,J=6.1Hz,6H),1.30−1.49(m,2H),1.60−1.89(m,4H),1.90−2.03(m,2H),2.43−2.60(m,2H),2.63−2.90(m,4H),3.03−3.17(m,2H),3.95−4.12(m,4H),4.58(dq,J=5.8,5.8Hz,1H),6.56(s,2H),6.83(dd,J=2.4,8.8Hz,1H),7.14(d,J=2.4Hz,1H),7.38(d,J=8.8Hz,1H),7.68(s,1H).
MS[MH]:415
【実施例79】
4−(5−ブロモベンゾ[b]フラン−3−イル)[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸エチル・フマル酸塩
6−フルオロ−3−(ピペリジン−4−イル)−1H−インダゾールに替えて5−ブロモ−3−(ピペリジン−4−イル)ベンゾ[b]フランを、クロロ炭酸メチルに替えてクロロ炭酸エチルを用いた以外は実施例1と同様にして表題化合物のフリー体を得た。このものを常法により、フマル酸塩とすることで白色固体として表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δTMS:1.18(t,J=6.8Hz,3H),1.40(dq,J=4.4,12.4Hz,2H),1.63−2.06(m,2H),2.45−2.58(m,2H),2.65−2.90(m,4H),3.03−3.14(m,2H),3.95−4.13(m,4H),6.59(s,2H),7.44(dd,J=2.0,8.8Hz,1H),7.54(d,J=8.8Hz,1H),7.86(s,1H),7.92(d,J=2.2Hz,1H).
MS[MH]:435、437
【実施例80】
4−(6−クロロ−5−メトキシベンゾ[b]フラン−3−イル)[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸エチル・フマル酸塩
6−フルオロ−3−(ピペリジン−4−イル)−1H−インダゾールに替えて6−クロロ−5−メトキシ−3−(ピペリジン−4−イル)ベンゾ[b]フランを、クロロ炭酸メチルに替えてクロロ炭酸エチルを用いた以外は実施例1と同様にして表題化合物のフリー体を得た。このものを常法により、フマル酸塩とすることで白色固体として表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δTMS:1.18(t,J=7.2Hz,3H),1.41(dq,J=4.0,12.4Hz,2H),1.64−1.90(m,4H),1.97−2.10(m,2H),2.49−2.60(m,2H),2.65−2.90(m,4H),3.05−3.15(m,2H),3.90(s,3H),3.97−4.15(m,4H),6.58(s,2H),7.35(s,1H),7.73(s,1H),7.79(s,1H).
MS[MH]:421
【実施例81】
4−(5−クロロ−6−フルオロベンゾ[b]フラン−3−イル)[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸エチル・フマル酸塩
6−フルオロ−3−(ピペリジン−4−イル)−1H−インダゾールに替えて5−クロロ−6−フルオロ−3−(ピペリジン−4−イル)ベンゾ[b]フランを、クロロ炭酸メチルに替えてクロロ炭酸エチルを用いた以外は実施例1と同様にして表題化合物のフリー体を得た。このものを常法により、フマル酸塩とすることで白色固体として表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δTMS:1.18(t,J=7.2Hz,3H),1.41(dq,J=4.0,12.0Hz,2H),1.65−1.90(m,4H),1.95−2.05(m,2H),2.48−2.60(m,2H),2.70−2.90(m,4H),3.05−3.17(m,2H),3.97−4.12(m,4H),6.58(s,2H),7.79(d,J=7.6Hz,1H),7.90(d,J=0.8Hz,1H),7.96(d,J=7.6Hz,1H).
MS[MH]:409
【実施例82】
4−(5,6−ジフルオロベンゾ[b]フラン−3−イル)[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸エチル・フマル酸塩
6−フルオロ−3−(ピペリジン−4−イル)−1H−インダゾールに替えて5,6−ジフルオロ−3−(ピペリジン−4−イル)ベンゾ[b]フランを、クロロ炭酸メチルに替えてクロロ炭酸エチルを用いた以外は実施例1と同様にして表題化合物のフリー体を得た。このものを常法により、フマル酸塩とすることで白色固体として表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δTMS:1.18(t,J=7.2Hz,3H),1.41(dq,J=5.5,15.0Hz,2H),1.68−1.90(m,4H),1.95−2.05(m,2H),2.49−2.60(m,2H),2.70−2.90(m,4H),3.05−3.17(m,2H),3.96−4.15(m,4H),6.58(s,2H),7.75−7.85(m,2H),7.89(s,1H).
MS[MH]:393
【実施例83】
4−(4,6−ジクロロベンゾ[b]フラン−3−イル)[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸エチル・フマル酸
6−フルオロ−3−(ピペリジン−4−イル)−1H−インダゾールに替えて4,6−ジクロロ−3−(ピペリジン−4−イル)ベンゾ[b]フランを、クロロ炭酸メチルに替えてクロロ炭酸エチルを用いた以外は実施例1と同様にして表題化合物のフリー体を得た。このものを常法により、フマル酸塩とすることで白色固体として表題化合物を得た。
1H−NMR(DMSO−d)δTMS:1.16(t,J=7.1Hz,3H),1.28−1.40(m,2H),1.52−1.64(m,2H),1.76(d,J=10.3Hz,2H),2.02(d,J=12.0Hz,2H),2.30−2.85(m,6H),2.92−3.04(m,2H),4.00(q,J=7.1Hz,2H),3.94−4.05(m,2H),7.44(d,J=1.7Hz,1H),7.79(d,J=1.7Hz,1H),7.97(dd,J=1.0Hz,1H).
MS[MH]:425、427
【実施例84】
4−(5−メチルベンゾ[b]チオフェン−3−イル)[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸エチル
6−フルオロ−3−(ピペリジン−4−イル)−1H−インダゾールに替えて4−(5−メチルベンゾ[b]チオフェン−3−イル)ピペリジンを、クロロ炭酸メチルに替えてクロロ炭酸エチルを用い、実施例1に準じて表題化合物を白色固体として得た。
MS[MH]:387
【実施例85】
4−(6−クロロベンゾ[b]チオフェン−3−イル)[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸エチル
6−フルオロ−3−(ピペリジン−4−イル)−1H−インダゾールに替えて4−(6−クロロベンゾ[b]チオフェン−3−イル)ピペリジンを、クロロ炭酸メチルに替えてクロロ炭酸エチルを用い、実施例1に準じて表題化合物を白色固体として得た。
MS[MH]:407
【実施例86】
4−(5−クロロベンゾ[b]チオフェン−3−イル)[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸エチル・フマル酸塩
6−フルオロ−3−(ピペリジン−4−イル)−1H−インダゾールに替えて4−(5−クロロベンゾ[b]チオフェン−3−イル)ピペリジンを、クロロ炭酸メチルに替えてクロロ炭酸エチルを用い、実施例1に準じて反応させて得られる生成物をフマル酸塩とすることで白色固体として得た。
H−NMR(DMSO−d)δTMS:1.19(t,J=7.2Hz,3H),1.42(dq,J=4.0,12.4Hz,2H),1.7.−2.05(m,6H),2.64(t,J=12.0Hz,2H),2.70−2.90(m,2H),3.00−3.20(m,3H),3.95−4.15(m,4H),6.57(s,2H),7.40(dd,J=2.0,8.8Hz,1H),7.56(s,1H),7.96(d,J=2.0Hz,1H),8.01(d,J=8.8Hz,1H).
MS[MH]:407
【実施例87】
4−(5−フルオロベンゾ[b]チオフェン−3−イル)[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸エチル・フマル酸塩
6−フルオロ−3−(ピペリジン−4−イル)−1H−インダゾールに替えて4−(5−フルオロベンゾ[b]チオフェン−3−イル)ピペリジンを、クロロ炭酸メチルに替えてクロロ炭酸エチルを用い、実施例1に準じて反応させて得られる生成物をフマル酸塩とすることで白色固体として得た。
H−NMR(DMSO−d)δTMS:1.18(t,J=7.2Hz,3H),1.44(dq,J=4.0,12.0Hz,2H),1.71−2.05(m,6H),3.12−3.25(m,2H),3.96−4.17(m,4H),6.56(s,2H),7.25(dt,J=2.8,9.2Hz,1H),7.56(s,1H),7.72(dd,J=2.4,10.4Hz,1H),8.01(dd,J=5.2,9.2Hz,1).
MS[MH]:391
【実施例88】
4−(6−フルオロ−2−メチルベンゾ[b]チオフェン−3−イル)[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸エチル・フマル酸塩
6−フルオロ−3−(ピペリジン−4−イル)−1H−インダゾールに替えて4−(6−フルオロベンゾ[b]チオフェン−3−イル)ピペリジンを、クロロ炭酸メチルに替えてクロロ炭酸エチルを用い、実施例1に準じて表題化合物のフリー体を得た。このものを常法により、フマル酸塩とすることで白色固体として表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δTMS:1.18(t,J=6.8Hz,3H),1.48(dq,J=3.6,12.0Hz,2H),1.65−1.80(m,2H),1.85−2.00(m,2H),2.23−2.40(m,2H),2.51(s,3H),2.65−3.30(m,8H),3.98−4.17(m,4H),6.58(s,2H),7.16(dt,J=2.4,8.8Hz,1H),7.77(dd,J=2.4,8.8Hz,1H),7.96(dd,J=4.8,8.8Hz,1H).
MS[MH]:405
【実施例89】
4−(4−クロロベンゾ[b]チオフェン−3−イル)[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸エチル
6−フルオロ−3−(ピペリジン−4−イル)−1H−インダゾールに替えて4−(4−クロロベンゾ[b]チオフェン−3−イル)ピペリジンを、クロロ炭酸メチルに替えてクロロ炭酸エチルを用い、実施例1に準じて表題化合物を白色固体として得た。
MS[MH]:407
【実施例90】
4−(5−クロロベンゾ[d]イソキサゾール−3−イル)[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸エチル・フマル酸塩
6−フルオロ−3−(ピペリジン−4−イル)−1H−インダゾールに替えて5−クロロ−3−(ピペリジン−4−イル)ベンゾ[d]イソキサゾールを、クロロ炭酸メチルに替えてクロロ炭酸エチルを用いた以外は実施例1と同様にして表題化合物のフリー体を得た。このものを常法により、フマル酸塩とすることで白色固体として表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δTMS:1.18(t,J=7.1Hz,3H),1.38(dq,J=3.9,12.0Hz,2H),1.78−1.88(m,4H),2.07(d,J=11.5Hz,2H),2.50−2.51(m,2H),2.59−2.67(m,1H),2.77(br,2H),3.04(d,J=10.7Hz,2H),3.16−3.22(m,1H),4.00−4.05(m,4H),6.60(s,2H),7.66−7.69(m,1H),7.78(d,J=8.8Hz,1H),8.11(d,J=2.0Hz,1H).
MS[MH]:392
【実施例91】
4−(5−フルオロベンゾ[d]イソキサゾール−3−イル)[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸エチル・フマル酸塩
6−フルオロ−3−(ピペリジン−4−イル)−1H−インダゾールに替えて5−フルオロ−3−(ピペリジン−4イル)ベンゾ[d]イソキサゾールを、クロロ炭酸メチルに替えてクロロ炭酸エチルを用いた以外は実施例1と同様にして表題化合物のフリー体を得た。このものを常法により、フマル酸塩とすることで白色固体として表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δTMS:1.18(t,J=7.1Hz,3H),1.34−1.43(m,2H),1.78−1.88(m,4H),2.07(d,J=10.7,2H),2.62−2.67(m,2H),2.77(br,2H),3.05(d,J=11.2Hz,2H),3.14−3.19(m,2H),4.00−4.05(m,4H),6.60(s,2H),7.54(dt,J=2.4,9.0Hz,1H),7.77(dd,J=3.9,9.0Hz,1H),7.84(dd,J=2.2,8.3Hz,1H).
MS[MH]:376
【実施例92】
4−(5−メトキシベンゾ[d]イソキサゾール−3−イル)[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸エチル・フマル酸塩
6−フルオロ−3−(ピペリジン−4−イル)−1H−インダゾールに替えて5−メトキシ−3−(ピペリジン−4−イル)ベンゾ[d]イソキサゾールを、クロロ炭酸メチルに替えてクロロ炭酸エチルを用いた以外は実施例1と同様にして表題化合物のフリー体を得た。このものを常法により、フマル酸塩とすることで白色固体として表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δTMS:1.18(t,J=6.8Hz,3H),1.40(dq,J=3.6,11.6Hz,2H),1.78−1.96(m,4H),2.01−2.12(m,2H),2.49−2.60(m,2H),2.65−2.90(m,4H),3.05−3.15(m,2H),3.47(s,3H),3.83(s,3H),3.95−4.15(m,4H),6.59(s,2H),7.23(dd,J=2.4,9.2Hz,1H),7.36(d,J=2.4Hz,1H),7.61(d,J=9.2Hz,1H).
MS[MH]:388
【実施例93】
4−(6−クロロベンゾ[d]イソキサゾール−3−イル)[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸エチル・フマル酸塩
6−フルオロ−3−(ピペリジン−4−イル)−1H−インダゾールに替えて6−クロロ−3−(ピペリジン−4−イル)ベンゾ[d]イソキサゾールを、クロロ炭酸メチルに替えてクロロ炭酸エチルを用いた以外は実施例1と同様にして表題化合物のフリー体を得た。このものを常法により、フマル酸塩とすることで白色固体として表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δTMS:1.18(t,J=6.8Hz,3H),1.41(dq,J=3.9,11.8Hz,2H),1.81−1.93(m,4H),2.09(d,J=11.7Hz,2H),2.50−2.59(m,2H),2.67−2.80(m,2H),3.10(d,J=11.2Hz,2H),3.20−3.28(m,1H),3.83−3.85(m,1H),4.00−4.05(m,4H),6.61(s,4H),7.44(d,J=8.3Hz,1H),7.69−8.01(m,2H).
MS[MH]:392
【実施例94】
4−(5−エトキシベンゾ[d]イソキサゾール−3−イル)[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸エチル・フマル酸塩
6−フルオロ−3−(ピペリジン−4−イル)−1H−インダゾールに替えて5−エトキシ−3−(ピペリジン−4−イル)ベンゾ[d]イソキサゾールを、クロロ炭酸メチルに替えてクロロ炭酸エチルを用いた以外は実施例1と同様にして表題化合物のフリー体を得た。このものを常法により、フマル酸塩とすることで白色固体として表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δTMS:1.18(t,J=7.1Hz,3H),1.36(t,J=7.1Hz,3H),1.42(dq,J=4.2,12.0Hz,2H),1.80−2.00(m,4H),2.03−2.12(m,2H),2.61(t,J=9.6Hz,2H),2.70−2.80(m,2H),3.10−3.30(m,3H),4.03(q,J=7.1Hz,2H),4.08(q,J=7.1Hz,2H),6.59(s,2H),7.22(dd,J=2.4,8.8Hz,1H),7.36(d,J=2.4Hz,1H),7.60(d,J=9.2Hz,1H).
MS[MH]:402
【実施例95】
4−(インドール−3−イル)[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸エチル・フマル酸塩
6−フルオロ−3−(ピペリジン−4−イル)−1H−インダゾールに替えて3−(ピペリジン−4−イル)インドールを、クロロ炭酸メチルに替えてクロロ炭酸エチルを用いた以外は実施例1と同様にして表題化合物のフリー体を得た。このものを常法により、フマル酸塩とすることで白色固体として表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δTMS:1.18(t,J=6.8Hz,3H),1.45(dq,J=4.0,12.4Hz,2H),1.75−2.08(m,6H),2.67(t,J=11.2Hz,2H),2.72−2.95(m,4H),3.10−3.23(m,2H),3.95−4.15(m,4H),6.56(s,2H),6.95(t,J=8.0Hz,1H),7.02−7.12(m,2H),7.33(d,J=8.4Hz,1H),7.57(d,J=8.0Hz,1H).
MS[MH]:356
【実施例96】
4−(5−メトキシ−1−メチルインドール−3−イル)[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸メチル・フマル酸塩
6−フルオロ−3−(ピペリジン−4−イル)−1H−インダゾールに替えて5−メトキシ−1−メチル−3−(ピペリジン−4−イル)インドールを、クロロ炭酸メチルに替えてクロロ炭酸エチルを用いた以外は実施例1と同様にして表題化合物のフリー体を得た。このものを常法により、フマル酸塩とすることで白色固体として表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δTMS:1.42(dq,J=4.4,12.2Hz,2H),1.70−2.05(m,6H),2.63(t,J=12.2Hz,2H),2.70−2.90(m,4H),3.10−3.22(m,2H),3.59(s,3H),3.68(s,3H),3.75(s,3H),4.00−4.18(m,2H),6.56(s,3H),6.77(dd,J=2.4,8.8Hz,1H),7.02−7.07(m,2H),7.26(d,J=8.8Hz,1H)
MS[MH]:386
【実施例97】
4−(5−メトキシ−1−メチルインドール−3−イル)[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸エチル・フマル酸塩
6−フルオロ−3−(ピペリジン−4−イル)−1H−インダゾールに替えて5−メトキシ−1−メチル−3−(ピペリジン−4−イル)インドールを、クロロ炭酸メチルに替えてクロロ炭酸エチルを用いた以外は実施例1と同様にして表題化合物のフリー体を得た。このものを常法により、フマル酸塩とすることで白色固体として表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δTMS:1.81(t,J=7.3Hz,3H),1.41(dq,J=3.9,12.2Hz,2H),1.71(q,J=12.7Hz,2H),1.80−1.90(m,2H),1.90−2.00(m,2H),2.50−2.63(m,2H),2.70−2.93(m,4H),3.05−3.15(m,2H),3.68(s,3H),3.75(s,3H),4.00−4.13(m,4H),6.57(s,3H),6.76(dd,J=2.4,8.8Hz,1H),7.01−7.25(m,2H),7.26(d,J=8.8Hz,1H).
MS[MH]:400
【実施例98】
4−(5−クロロ−1−メチルインドール−3−イル)[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸エチル・フマル酸塩
6−フルオロ−3−(ピペリジン−4−イル)−1H−インダゾールに替えて5−クロロ−1−メチル−3−(ピペリジン−4−イル)インドールを、クロロ炭酸メチルに替えてクロロ炭酸エチルを用いた以外は実施例1と同様にして表題化合物のフリー体を得た。このものを常法により、フマル酸塩とすることで白色固体として表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δTMS:1.17(t,J=6.8Hz,3H),1.39(dt,J=4.4,12.2Hz,2H),1.63−1.78(m,2H),1.78−1.87(m,2H),1.90−2.00(m,2H),2.50−2.60(m,2H),2.70−2.90(m,4H),3.03−3.16(m,2H),3.71(s,3H),3.95−4.13(m,4H),6.56(s,2H),7.10(dd,J=1.9,8.8Hz,1H),7.39(d,J=8.8Hz,1H),7.59(d,J=2.0Hz,1H).
MS[MH]:404
【実施例99】
4−(5−クロロ−1−メチルインドール−3−イル)[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸メチル・フマル酸塩
6−フルオロ−3−(ピペリジン−4−イル)−1H−インダゾールに替えて5−クロロ−1−メチル−3−(ピペリジン−4−イル)インドールを、クロロ炭酸メチルに替えてクロロ炭酸エチルを用いた以外は実施例1と同様にして表題化合物のフリー体を得た。このものを常法により、フマル酸塩とすることで白色固体として表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δTMS:1.41(dq,J=3.9,12.2Hz,2H),1.73(t,J=12.7Hz,2H),1.80−2.00(m,4H),2.50−2.62(m,2H),2.70−2.90(m,4H),3.03−3.15(m,2H),3.58(s,3H),3.71(s,3H),3.95−4.15(m,4H),6.56(s,2H),7.10(dd,J=1.9,8.8Hz,1H),7.16(s,1H),7.39(d,J=8.3Hz,1H),7.60(d,J=2.0Hz,1H).
MS[MH]:390
【実施例100】
4−(6−クロロ−1−メチルインドール−3−イル)[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸エチル・フマル酸塩
6−フルオロ−3−(ピペリジン−4−イル)−1H−インダゾールに替えて6−クロロ−1−メチル−3−(ピペリジン−4−イル)インドールを、クロロ炭酸メチルに替えてクロロ炭酸エチルを用いた以外は実施例1と同様にして表題化合物のフリー体を得た。このものを常法により、フマル酸塩とすることで白色固体として表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δTMS:1.18(t,J=7.3Hz,3H),1.42(dq,J=3.9,11.7Hz,2H),1.70−2.03(m,6H),2.50−2.65(m,2H),2.70−2.90(m,4H),3.05−3.20(m,2H),3.71(s,3H),3.95−4.15(m,4H),6.57(s,2H),6.99(dd,J=2.0,8.8Hz,1H),7.13(s,1H),7.50(d,J=1.5Hz,1H),7.58(d,J=8.3Hz,1H).
MS[MH]:404
【実施例101】
4−(6−クロロ−1−メチルインドール−3−イル)[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸メチル・フマル酸塩
6−フルオロ−3−(ピペリジン−4−イル)−1H−インダゾールに替えて6−クロロ−1−メチル−3−(ピペリジン−4−イル)インドールを用いた以外は実施例1と同様にして表題化合物のフリー体を得た。このものを常法により、フマル酸塩とすることで白色固体として表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δTMS:1.41(dq,J=4.4,12.2Hz,2H),1.65−2.00(m,6H),2.45−2.60(m,2H),2.65−2.90(m,4H),3.03−3.15(m,2H),3.59(s,3H),3.71(s,3H),3.95−4.15(m,2H),6.58(s,2H),6.99(dd,J=2.0,8.3Hz,1H),7.13(s,1H),7.50(d,J=2.0Hz,1H),7.57(d,J=8.3Hz,1H)
MS[MH]:390
【実施例102】
4−(1−メチルインドール−3−イル)[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸イソプロピル・フマル酸塩
6−フルオロ−3−(ピペリジン−4−イル)−1H−インダゾールに替えて4−(1−メチルインドール−3−イル)ピペリジンを、クロロ炭酸メチルに替えてクロロ炭酸イソプロピルを用いた以外は実施例1と同様にして表題化合物のフリー体を得た。このものを常法により、フマル酸塩とすることで白色固体として表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δTMS:1.18(d,J=5.8Hz,6H),1.40(dq,J=3.9,12.2Hz,2H),1.70−2.05(m,6H),2.45−2.90(m,6H),3.05−3.20(m,2H),3.72(s,3H),3.95−4.15(m,2H),4.75(dq,J=5.8,5.8Hz,1H),6.57(s,2H),7.12(t,J=6.8Hz,1H),7.36(t,J=8.3Hz,1H),7.57(d,J=7.8Hz,1H).
MS[MH]:384
【実施例103】
4−(1,5−ジメチルインドール−3−イル)[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸エチル・フマル酸塩
6−フルオロ−3−(ピペリジン−4−イル)−1H−インダゾールに替えて1,5−ジメチル−3−(ピペリジン−4−イル)インドールを、クロロ炭酸メチルに替えてクロロ炭酸エチルを用いた以外は実施例1と同様にして表題化合物のフリー体を得た。このものを常法により、フマル酸塩とすることで白色固体として表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δTMS:1.18(t,J=7.3Hz,3H),1.41(dq,J=4.4,12.2Hz,2H),1.67−2.00(m,6H),2.37(s,3H),2.45−2.60(m,2H),2.70−2.90(m,4H),3.05−3.20(m,2H),3.68(s,3H),3.95−4.15(m,4H),6.57(s,2H),6.94(dd,J=1.5,8.3Hz,1H),7.01(s,1H),7.24(d,J=8.3Hz,1H),7.34(bs,1H).
MS[MH]:384
【実施例104】
4−(5−シアノ−1−メチルインドール−3−イル)[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸エチル・フマル酸塩
6−フルオロ−3−(ピペリジン−4−イル)−1H−インダゾールに替えて5−シアノ−3−(ピペリジン−4−イル)−1−メチルインドールを、クロロ炭酸メチルに替えてクロロ炭酸エチルを用いた以外は実施例1と同様にして表題化合物のフリー体を得た。このものを常法により、フマル酸塩とすることで白色固体として表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δTMS:1.18(t,J=7.3Hz,3H),1.41(dq,J=3.9,12.2Hz,2H),1.67−1.90(m,4H),1.95−2.05(m,2H),2.47−2.61(m,2H),2.70−2.95(m,4H),3.05−3.15(m,2H),3.79(s,3H),3.97−4.15(m,4H),6.57(s,2H),7.32(s,1H),7.47(dd,J=1.4,8.3Hz,1H),7.58(d,J=8.3Hz,1H),8.15(d,J=1.4Hz,1H).
MS[MH]:395
【実施例105】
4−(4−メトキシ−1−メチルインドール−3−イル)[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸エチル・フマル酸塩
6−フルオロ−3−(ピペリジン−4−イル)−1H−インダゾールに替えて4−メトキシ−1−メチル−3−(ピペリジン−4−イル)インドールを、クロロ炭酸メチルに替えてクロロ炭酸エチルを用いた以外は実施例1と同様にして表題化合物のフリー体を得た。このものを常法により、フマル酸塩とすることで白色固体として表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δTMS:1.18(t,J=6.8Hz,3H),1.43(dq,J=4.4,12.7Hz,2H),1.55−1.70(m,2H),1.80−1.95(m,2H),1.97−2.10(m,2H),2.48−2.65(m,2H),2.70−2.90(m,3H),3.00−3.20(m,2H),3.67(s,3H),3.95−4.15(m,4H),6.48(s,2H),6.56(s,2H),6.92−6.97(m,2H),7.03(t,J=7.8Hz,1H).
MS[MH]:400
【実施例106】
4−(5−フルオロ−1−メチルインドール−3−イル)[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸メチル・フマル酸塩
6−フルオロ−3−(ピペリジン−4−イル)−1H−インダゾールに替えて5−フルオロ−1−メチル−3−(ピペリジン−4−イル)インドールを用いた以外は実施例1と同様にして表題化合物のフリー体を得た。このものを常法により、フマル酸塩とすることで白色固体として表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δTMS:1.41(dq,J=4.4Hz,2H),1.70(q,J=11.7Hz,2H),1.78−2.00(m,4H),2.45−2.60(m,2H),2.70−2.90(m,4H),3.03−3.15(m,2H),3.59(s,3H),3.72(s,3H),3.98−4.13(m,2H),6.57(s,2H),6.96(dt,J=2.4,9.3Hz,1H),7.17(s,1H),7.32(dd,J=2.9,10.2Hz,1H),7.38(dd,J=4.4,8.8Hz,1H).
MS[MH]:374
【実施例107】
4−(1,6−ジメチルインドール−3−イル)[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸エチル・フマル酸塩
6−フルオロ−3−(ピペリジン−4−イル)−1H−インダゾールに替えて1,6−ジメチル−3−(ピペリジン−4−イル)インドールを、クロロ炭酸メチルに替えてクロロ炭酸エチルを用いた以外は実施例1と同様にして表題化合物のフリー体を得た。このものを常法により、フマル酸塩とすることで白色固体として表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δTMS:1.18(t,J=7.3Hz,3H),1.42(dq,J=3.9,12.2Hz,2H),1.68−2.03(m,6H),2.40(s,3H),2.52−2.67(m,2H),2.70−2.90(m,4H),3.08−3.20(m,2H),3.67(s,3H),3.96−4.15(m,4H),6.56(s,2H),6.82(dd,J=1.0,8.3Hz,1H),6.97(s,1H),7.15(s,1H),7.45(d,J=8.3Hz,1H).
MS[MH]:384
【実施例108】
4−(5−エトキシ−1−メチルインドール−3−イル)[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸エチル・フマル酸塩
6−フルオロ−3−(ピペリジン−4−イル)−1H−インダゾールに替えて5−エトキシ−1−メチル−3−(ピペリジン−4−イル)インドールを、クロロ炭酸メチルに替えてクロロ炭酸エチルを用いた以外は実施例1と同様にして表題化合物のフリー体を得た。このものを常法により、フマル酸塩とすることで白色固体として表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δTMS:1.18(t,J=7.3Hz,3H),1.33(t,J=6.8Hz,3H),1.40(dq,J=3.9,11.7Hz,2H),1.63−2.01(m,6H),2.45−2.55(m,2H),2.63−2.90(m,4H),3.03−3.17(m,2H),3.68(s,3H),3.95−4.13(m,4H),6.57(s,2H),6.76(dd,J=2.0,8.8Hz,1H),7.02(s,1H),7.25(d,J=8.8Hz,1H).
MS[MH]:414
【実施例109】
4−(5−イソプロポキシ−1−メチルインドール−3−イル)[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸エチル・フマル酸塩
6−フルオロ−3−(ピペリジン−4−イル)−1H−インダゾールに替えて5−イソプロポキシ−1−メチル−3−(ピペリジン−4−イル)インドールを、クロロ炭酸メチルに替えてクロロ炭酸エチルを用いた以外は実施例1と同様にして表題化合物のフリー体を得た。このものを常法により、フマル酸塩とすることで白色固体として表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δTMS:1.18(t,J=7.3Hz,3H),1.24(d,J=5.9Hz,6H),1.40(dq,J=3.4,11.7Hz,2H),1.61−2.01(m,6H),2.40−2.50(m,2H),2.65−2.90(m,4H),3.05−3.20(m,2H),3.67(s,3H),3.90−4.13(m,4H),4.52(dq,J=6.3,6.3Hz,1H),6.57(s,2H),6.76(dd,J=2.4,8.8Hz,1H),7.02(s,1H),7.04(d,J=2.4Hz,1H),7.25(d,J=8.8Hz,1H).
MS[MH]:428
【実施例110】
4−(1,7−ジメチルインドール−3−イル)[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸エチル・フマル酸塩
6−フルオロ−3−(ピペリジン−4−イル)−1H−インダゾールに替えて1,7−ジメチル−3−(ピペリジン−4−イル)インドールを、クロロ炭酸メチルに替えてクロロ炭酸エチルを用いた以外は実施例1と同様にして表題化合物のフリー体を得た。このものを常法により、フマル酸塩とすることで白色固体として表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δTMS:1.18(t,J=7.1Hz,3H),1.42(dq,J=4.4,12.4Hz,2H),1.68−2.00(m,6H),2.57−2.70(m,2H),2.67(s,3H),2.70−2.91(m,4H),3.10−3.22(m,2H),3.96(s,3H),4.00−4.13(m,4H),6.55(s,2H),6.76−6.84(m,2H),6.95(s,1H),7.34−7.40(m,1H).
MS[MH]:384
【実施例111】
4−(5−アミノ−1−メチルインドール−3−イル)[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸エチル
4−(5−クロロ−1−メチルインドール−3−イル)[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸エチル20.0g、ベンゾフェノンイミン10.8g、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(O)1.03g、2−(ジシクロヘキシルフォスフィノ)ビフェニル694mg、ナトリウムブトキシド6.66gおよびトルエン80mlからなる混合液を、窒素雰囲気下85℃で44時間加熱攪拌した。冷却後、反応液を水および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。トルエン溶液を濃縮して得られた4−(5−ジフェニルメチレンアミノ−1−メチルインドール−3−イル)[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸エチルをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール)で精製した。このものにTHF400mlおよび6規定塩酸200mlを加え室温で1時間攪拌した。次いで、反応液を水に注ぎ、酢酸エチルおよびヘキサンの混合物(1:1)で洗浄した。この水溶液に炭酸カリウムを添加して、アルカリ性にした後、クロロホルムで抽出した。抽出液を水および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。クロロホルム溶液を濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール)で精製し、表題化合物を淡黄色固体として7.60g得た。
H−NMR(CDCl)δTMS:1.26(t,J=7.1Hz,3H),1.49(dq,J=3.9,12.0Hz,2H),1.69−2.10(m,6H),2.35(t,J=11.0Hz,2H),2.42−2.48(m,1H),2.63−2.90(m,4H),2.95−3.05(m,2H),3.67(s,3H),4.08−4.40(m,4H),6.66(dd,J=2.0,8.5Hz,1H),6.72(s,1H),6.92(d,J=2.0Hz,1H),7.07(d,J=8.5Hz,1H).
MS[MH]:385
【実施例112】
4−(7−メトキシ−1−メチルインドール−3−イル)[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸エチル・フマル酸塩
6−フルオロ−3−(ピペリジン−4−イル)−1H−インダゾールに替えて7−メトキシ−1−メチル−3−(ピペリジン−4−イル)インドールを、クロロ炭酸メチルに替えてクロロ炭酸エチルを用いた以外は実施例1と同様にして表題化合物のフリー体を得た。このものを常法により、フマル酸塩とすることで白色固体として表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δTMS:1.16(t,J=6.8Hz,3H),1.41(dq,J=3.9,12.2Hz,2H),1.65−2.00(m,6H),2.60(t,J=11.2Hz,2H),2.70−2.90(m,4H),3.10−3.20(m,2H),3.84(s,3H),3.91(s,3H),3.97−4.13(m,4H),6.54(s,3H),6.60(d,J=7.8Hz,1H),6.85(t,J=7.8Hz,1H),6.93(s,1H),7.11(d,J=7.8Hz,1H).
MS[MH]:400
【実施例113】
4−(1−メチル−5−モルホリノインドール−3−イル)[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸エチル・フマル酸塩
ベンゾフェノンイミンに替えてモルホリンを用いた以外は実施例111とほぼ同様にして、トルエン溶液を窒素雰囲気下85℃で一晩加熱攪拌した。冷却後、反応液を水および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。トルエン溶液を濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール)で精製し、表題化合物のフリー体を得た。このものを常法により、フマル酸塩とすることで白色固体として表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δTMS:1.16(t,J=7.3Hz,3H),1.32−1.50(m,2H),1.63−2.00(m,6H),2.53−2.65(m,2H),2.70−2.90(m,4H),2.98−3.05(m,4H),3.05−3.17(m,2H),3.65(s,3H),3.70−3.80(m,4H),3.97−4.10(m,4H),6.54(s,2H),6.89(dd,J=2.0,8.8Hz,1H),6.96−7.02(m,2H),7.24(d,J=8.8Hz,1H).
MS[MH]:455
【実施例114】
4−(5−ジメチルアミノ−1−メチルインドール−3−イル)[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸エチル
モルホリンに替えてジメチルアミンを用いた以外は、実施例113とほぼ同様にして、表題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δTMS:1.28(t,J=6.8Hz,3H),1.60−1.80(m,2H),2.10−2.20(m,4H),2.40−2.60(m,2H),2.75−3.00(m,2H),3.05−3.23(m,2H),3.25−3.50(m,7H),3.53−3.70(m,2H),3.78(s,3H),4.10−4.30(m,4H),7.07(s,1H),7.28−7.45(m,2H),8.23(s,1H).
MS[MH]:413
【実施例115】
4−[3−(インドール−3−イル)ピロリジン−1−イル]ピペリジン−1−カルボン酸エチル・フマル酸塩
6−フルオロ−3−(ピペリジン−4−イル)−1H−インダゾールに替えて3−(ピロリジン−3−イル)インドールを、クロロ炭酸メチルに替えてクロロ炭酸エチルを用いた以外は実施例1と同様にして表題化合物のフリー体を得た。このものを常法により、フマル酸塩とすることで白色固体として表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δTMS:1.18(t,J=6.8Hz,3H),1.46(br,2H),1.95−2.04(m,3H),2.32(br,1H),2.81−2.92(m,4H),3.09−3.16(m,2H),3.48(t,J=8.5Hz,1H),3.56−3.60(m,1H),3.96(d,J=12.7Hz,2H),4.03(q,J=6.8Hz,2H),6.55(s,2H),6.97(t,J=7.3Hz,1H),7.07(t,J=7.3Hz,1H),7.22(d,J=2.0Hz,1H),7.34(d,J=8.3Hz,1H),7.61(d,J=7.8Hz,1H),10.89(s,1H).
MS[MH]:342
【実施例116】
4−[3−(1−メチルインドール−3−イル)ピロリジン−1−イル]ピペリジン−1−カルボン酸エチル・フマル酸塩
6−フルオロ−3−(ピペリジン−4−イル)−1H−インダゾールに替えて1−メチル−3−(ピロリジン−3−イル)インドールを、クロロ炭酸メチルに替えてクロロ炭酸エチルを用いた以外は実施例1と同様にして表題化合物のフリー体を得た。このものを常法により、フマル酸塩とすることで白色固体として表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δTMS:1.18(t,J=6.8Hz,3H),1.42(br,2H),1.95(br,3H),2.32(br,1H),2.72(br,1H),2.85(br,3H),3.07(br,2H),3.41(br,1H),3.58(br,1H),3.73(s,3H),3.96(br,2H),4.02−4.04(m,2H),6.57(s,2H),6.98−7.03(m,1H),7.12−7.16(m,1H),7.20(s,1H),7.39(d,J=8.3Hz,1H),7.62(d,J=7.8Hz,1H).
MS[MH]:356
【実施例117】
4−[4−(1−メチルインドール−3−イル)アゼパン−1−イル]ピペリジン−1−カルボン酸エチル・フマル酸塩
6−フルオロ−3−(ピペリジン−4−イル)−1H−インダゾールに替えて3−アゼパン−4−イルインドールを、クロロ炭酸メチルに替えてクロロ炭酸エチルを用いた以外は実施例1と同様にして表題化合物のフリー体を得た。このものを常法により、フマル酸塩とすることで白色固体として表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δTMS:1.18(t,J=7.1Hz,3H),1.42−1.52(m,2H),1.77−1.81(m,2H),1.89−2.05(m,6H),2.78(br,2H),3.06−3.11(m,6H),3.72(s,3H),4.00−4.05(m,4H),6.58(s,4H),6.99(t,J=7.6Hz,1H),7.08(s,1H),7.12(t,J=7.6Hz,1H),7.36(d,J=8.1Hz,1H),7.55(t,J=7.8Hz,1H).
MS[MH]:384
【実施例118】
4−(5−メトキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸エチル
6−フルオロ−3−(ピペリジン−4−イル)−1H−インダゾールに替えて4−(5−メトキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)ピペリジンを、クロロ炭酸メチルに替えてクロロ炭酸エチルを用い、実施例1に準じて表題化合物を得た。
MS[MH]:403
【実施例119】
4−(5−エトキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸エチル
6−フルオロ−3−(ピペリジン−4−イル)−1H−インダゾールに替えて4−(5−エトキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)ピペリジンを、クロロ炭酸メチルに替えてクロロ炭酸エチルを用い、実施例1に準じて表題化合物を得た。
MS[MH]:417
【実施例120】
4−(5−イソプロポキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸エチル
6−フルオロ−3−(ピペリジン−4−イル)−1H−インダゾールに替えて4−(5−イソプロポキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)ピペリジンを、クロロ炭酸メチルに替えてクロロ炭酸エチルを用い、実施例1に準じて表題化合物を得た。
MS[MH]:431
以下に本発明に含まれる化合物の代表例のうち、縮合環がインダゾールであるものを表1−1〜1−4に、ベンズイミダゾールであるものを表2に、ベンゾ[b]フランであるものを表3に、ベンゾ[b]チオフェンであるものを表4に、ベンゾ[d]イソオキサゾールであるものを表5に、ベンゾ[d]イソチアゾールであるものを表6に、およびインドールであるものを表7−1〜7−8に示す。

















以上に示したピペラジン化合物のうち、4−(5−クロロ−1−メチル−1H−インダゾール−3−イル)[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸エチル(実施例62)、4−(5−フルオロ−1−メチル−1H−インダゾール−3−イル)[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸エチル(実施例64)、4−(6−クロロベンゾ[b]フラン−3−イル)[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸エチル(実施例75)、4−(5−メチルベンゾ[b]チオフェン−3−イル)[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸エチル(実施例84)、4−(5−クロロベンゾ[b]チオフェン−3−イル)[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸エチル(実施例86)、4−(5−フルオロベンゾ[b]チオフェン−3−イル)[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸エチル(実施例87)、4−(5−クロロベンゾ[d]イソキサゾール−3−イル)[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸エチル(実施例90)、4−(5−フルオロベンゾ[d]イソキサゾール−3−イル)[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸エチル(実施例91)、4−(5−メトキシベンゾ[d]イソキサゾール−3−イル)[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸エチル(実施例92)、4−(5−シアノ−1−メチルインドール−3−イル)[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸エチル(実施例104)、4−(5−フルオロ−1−メチルインドール−3−イル)[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸メチル(実施例106)、4−(5−メトキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸エチル(実施例118)、4−(5−エトキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸エチル(実施例119)、または4−(5−イソプロポキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸エチル(実施例120)が好ましい。
【実施例121】
実施例1の化合物0.5部、乳糖25部、結晶セルロース35部およびコーンスターチ3部をよく混和した後、コーンスターチ2部で調製した結合剤とよく練合した。この練合物を16メッシュで篩過し、オーブン中50℃で乾燥した後、24メッシュで篩過した。得られた練合粉体と、コーンスターチ8部、結晶セルロース11部およびタルク9部とをよく混合した後、圧搾打錠して1錠当たり実施例1の化合物を0.5mg含有する錠剤を製造した。
以下に本発明に係る化合物の薬理データを示す。なお、比較化合物として、M4受容体刺激作用を有する1−[1−(1−メトキシカルボニルピペリジン−4−イル)ピペリジン−4−イル]−3−n−ブチル−1,3−ジヒドロ−2H−ベンズイミダゾール−2−オン(国際公開第01/27104号。化学構造式を下記に示す。)を用いた。

実験例1:ムスカリンM4受容体結合試験
Journal of Medicinal Chemistry、2000,43,2514−2522に記載の方法に準じて、以下のとおりムスカリンM4受容体結合試験を行った。
〈膜液の調製〉
ヒト型M4受容体発現CHO細胞(EUROSCREEN社製)を、10%FBS,400μg/mL geneticin,100units/mL penicillin,100μg/mL streptomycinおよび2.5μg/mL amphotericin Bを含むHam’s F−12nutrient mixtureを用いて、37℃,5%COの条件下で培養した。得られた細胞に20mmol/L HEPES−NaOH(pH7.4)を加え、ホモゲナイズした。ホモジェネートを、900×g(9.8m/sec)、4℃で10分間遠心した。上清をさらに40,000×g,4℃で30分間遠心した。沈渣にHEPES−NaOHを加えホモゲナイズした。
<結合阻害試験>
膜液200μL、10%DMSOに溶解した被験化合物溶液25μLおよび12nmol/L相当の[H]Oxotremorine25μLを混合して、23℃で120分間インキュベートした。これを0.2%ポリエチレンイミンで処理した後、GF/Bグラスフィルターにハーベストし、HEPES−NaOHで洗浄し、放射活性を測定した。なお、非特異的結合量の測定には100μmol/L atropineを被験化合物溶液の代わりに加えた。
結果を表8に示す。

実験例2:ムスカリンM4受容体刺激活性試験
Life Sciences,1993,52(5−6),465−472に記載された方法を改変して、以下のとおりムスカリンM4受容体刺激活性試験を行った。
M4発現CHO細胞(EUROSCREEN社)を、20mM HEPES−NaOH(pH7.4)を含む培地にて2×10cells/mLになるように細胞懸濁液に調製し、これに被験化合物を溶解した培地(フォルスコリン(終濃度10μM)および3−イソブチル−1−メチルキサンチン(終濃度10mM)を含む)を添加し、37℃で45分間インキュベートした。これにTritonX−100を含む培地を添加して反応を停止し、培地中に含まれるcAMPの濃度をcAMP EIAシステム(Amersham−Pharmacia社)を用いて測定した。溶媒のみを加えたときのcAMPの値をコントロールとし、被験化合物を加えたときのcAMPの値をコントロールに対する相対値で表し、cAMPの減少をアゴニスト活性として求めた。
その結果を表9に示す。なお、cAMPの減少がアトロピン(0.1μM)添加で拮抗されることにより、本発明化合物がM4受容体アゴニスト作用を有することを確認した。

実験例3:マウス抗アポモルフィン誘発運動量亢進作用
雄性ddYマウス(日本エスエルシー株式会社)に実施例34または実施例51の化合物を皮下投与し、10分後にアポモルフィン(apomorphine)1.0mg/kgを皮下投与して直ちにSCANET運動量測定装置(ケージ内寸:45×45×30cm:株式会社エイコーサイエンス)内に入れ、40分間の運動量を重心移動距離として測定した。アポモルフィンの作用ピーク時間を考慮し、アポモルフィン投与20分から40分後の重心移動距離を用いてデータ解析を行った。
実施例34および実施例51の化合物は、ともに上記試験において有効性を確認することができた。
実験例4:痙攣、振戦および流涎誘発作用
雄性ddYマウス(日本エスエルシー株式会社)に比較化合物を、1mg/kg、3mg/kg、10mg/kg、30mg/kgの濃度でそれぞれ皮下投与した。別に、実施例34の化合物を、3mg/kg、10mg/kg、30mg/kg、100mg/kgの濃度でそれぞれ皮下投与した。投与30分後、発現した痙攣、振戦および流涎を観察し、以下のようにスコア化して表した。なお、症状観察者に対して、被験化合物および用量をマスク化した条件で評価した。
(1)痙攣および振戦スコア
0点:症状が認められない。
1点:症状が断続的に認められる。
2点:症状が持続的に認められる。
(2)流涎スコア
0点:症状が認められない。
1点:口周囲に唾液が観察される。
2点:口周囲が濡れている。
3点:口周囲が広範囲に濡れている。
4点:胸部まで濡れている。
第1図に示すとおり、本発明に係るピペラジン化合物は、公知のM4受容体刺激作用を有するピペラジン化合物と比べて副作用がほとんどみられないことがわかる。
【産業上の利用可能性】
本発明に係るピペリジン化合物またはその薬理学的に許容される塩は、ムスカリン性アセチルコリン受容体M4に極めて高い結合能を示し、これを刺激する作用を有する。また、副作用もほとんどみられないので、例えば、統合失調症(精神分裂病)等の治療薬として用いることができる。
なお、本出願は、日本特許出願 特願2003−26687号を優先権主張して出願されたものである。
【図1】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式(1)

(式中、R,R,RおよびRは、同一または異なって、水素、またはハロゲン、低級アルキル、アラルキル,低級アルケニル、ヒドロキシ、低級アルコキシ、アミノ、低級アルキルアミノ、ジ低級アルキルアミノ、低級環状アミノ、低級アルキルチオ、低級アルキルスルフィニル、低級アルキルスルホニルおよびシアノからなる群より選ばれる置換基を示す。
Gは炭素または窒素を示す。
Jは、炭素または窒素を示し、これらは水素またはハロゲン、低級アルキル、ハロゲン置換低級アルキル、低級アルケニル、低級アシル、ヒドロキシ、低級アルコキシ、低級アルキルアミノ、ジ低級アルキルアミノ、低級アルキルチオ、低級アルキルスルフィニル、低級アルキルスルホニル、低級アルコキシカルボニル、カルバモイル、低級アルキルカルバモイル、ジ低級アルキルカルバモイルおよびシアノからなる群より選ばれる置換基を有してもよい。
Lは、炭素、窒素、酸素または硫黄を示す。Lが炭素または窒素の場合、Lは、水素、またはハロゲン、低級アルキル、低級アシル、低級アルケニル、ヒドロキシ、低級アルコキシ、低級アルキルアミノ、ジ低級アルキルアミノ、低級アルキルチオ、低級アルキルスルフィニル、低級アルキルスルホニル、低級アルコキシカルボニルおよびシアノからなる群より選ばれる置換基もしくは環上にこれらの置換基を有してもよいアリールスルホニル、シクロアルキスルホニル、ヘテロ環スルホニル、アリールスルフィニル、シクロアシクロアルキルスルフィニル、ヘテロ環スルフィニル、アリールカルボニル、シクロアルキルカルボニルおよびヘテロ環カルボニルからなる群より選ばれる置換基を有してもよい。
Zは、水素、低級アルキルスルホニル、アリールスルホニル、シクロアルキルスルホニル、ヘテロ環スルホニル、低級アシル、低級アルコキシカルボニル、アリールオキシカルボニル、シクロアルキルオキシカルボニル、ヘテロ環オキシカルボニルまたは低級アルキルカルバモイルを示す。このときアリール、シクロアルキルまたはヘテロ環は、環上にハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、低級アルコキシまたはシアノを有していてもよい。
a、bおよびcは、それぞれ独立して、0、1または2を示す。
点線と実線で表される結合は、単結合または二重結合を示す。)
により表されるピペリジン化合物、またはその薬理学的に許容される塩。
【請求項2】
Gが、炭素であることを特徴とする請求項1記載のピペリジン化合物またはその薬理学的に許容される塩。
【請求項3】
Zが、低級アルコキシカルボニルであることを特徴とする請求項1または2記載のピペリジン化合物またはその薬理学的に許容される塩。
【請求項4】
aおよびcが、1であり、bが0であり、かつ点線と実線で表される結合が単結合であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のピペリジン化合物またはその薬理学的に許容される塩。
【請求項5】
G、JおよびLからなる環とベンゼン環とからなる縮合環が、インダゾール、ベンゾイミダゾール、ベンゾ[b]フラン、ベンゾ[b]チオフェン、、ベンゾ[d]インキサゾール、ベンゾ[d]イソチアゾールまたはインドールであることを特徴とする請求項1記載のピペリジン化合物またはその薬理学的に許容される塩。
【請求項6】
G、JおよびLからなる環とベンゼン環とからなる縮合環が、インダゾール、ベンゾ[b]フラン、ベンゾ[b]チオフェン、ベンゾ[d]イソキサゾールまたはインドールであることを特徴とする請求項5記載のピペリジン化合物またはその薬理学的に許容される塩
【請求項7】
4−(5−クロロ−1−メチル−1H−インダゾール−3−イル)[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸エチル、4−(5−フルオロ−1−メチル−1H−インダゾール−3−イル)[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸エチル、4−(6−クロロベンゾ[b]フラン−3−イル)[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸エチル、4−(5−メチルベンゾ[b]チオフェン−3−イル)[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸エチル、4−(5−クロロベンゾ[b]チオフェン−3−イル)[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸エチル、4−(5−フルオロベンゾ[b]チオフェン−3−イル)[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸エチル、4−(5−クロロベンゾ[d]イソキサゾール−3−イル)[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸エチル、4−(5−フルオロベンゾ[d]イソキサゾール−3−イル)[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸エチル、4−(5−メトキシベンゾ[d]イソキサゾール−3−イル)[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸エチル、4−(5−シアノ−1−メチルインドール−3−イル)[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸エチル、4−(5−フルオロ−1−メチルインドール−3−イル)[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸メチル、4−(5−メトキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸エチル、4−(5−エトキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸エチル、4−(5−イソプロポキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸エチルまたは4−(5−メチルベンゾ[b]チオフェン−3−イル)[1,4’]ビピペリジニル−1’−カルボン酸エチルから選ばれることを特徴とする請求項1記載のピペリジン化合物またはその薬理学的に許容される塩。
【請求項8】
請求項1ないし7のいずれかに記載のピペリジン化合物またはその薬理学的に許容される塩を含む医薬組成物。
【請求項9】
ムスカリン性アセチルコリン受容体M4を刺激する作用を有することを特徴とする請求項8記載の医薬組成物。
【請求項10】
請求項1ないし7のいずれかに記載のピペリジン化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分とする統合失調症の治療薬。
【請求項11】
一般式(2)

(式中、R,R,RおよびRは、同一または異なって、水素、またはハロゲン、低級アルキル、アラルキル,低級アルケニル、ヒドロキシ、低級アルコキシ、アミノ、低級アルキルアミノ、ジ低級アルキルアミノ、低級環状アミノ、低級アルキルチオ、低級アルキルスルフィニル、低級アルキルスルホニルおよびシアノからなる群より選ばれる置換基を示す。
Gは、炭素または窒素を示す。
Jは、炭素または窒素を示し、これらは水素またはハロゲン、低級アルキル、ハロゲン置換低級アルキル、低級アルケニル、低級アシル、ヒドロキシ、低級アルコキシ、低級アルキルアミノ、ジ低級アルキルアミノ、低級アルキルチオ、低級アルキルスルフィニル、低級アルキルスルホニル、低級アルコキシカルボニル、カルバモイル、低級アルキルカルバモイル、ジ低級アルキルカルバモイルおよびシアノからなる群より選ばれる置換基を有してもよい。
Lは、炭素、窒素、酸素または硫黄を示す。Lが炭素または窒素の場合、Lは、水素、またはハロゲン、低級アルキル、低級アシル、低級アルケニル、ヒドロキシ、低級アルコキシ、低級アルキルアミノ、ジ低級アルキルアミノ、低級アルキルチオ、低級アルキルスルフィニル、低級アルキルスルホニル、低級アルコキシカルボニルおよびシアノからなる群より選ばれる置換基もしくは環上にこれらの置換基を有してもよいアリールスルホニル、シクロアルキスルホニル、ヘテロ環スルホニル、アリールスルフィニル、シクロアルキルスルフィニル、ヘテロ環スルフィニル、アリールカルボニル、シクロアルキルカルボニルおよびヘテロ環カルボニルからなる群より選ばれる置換基を有してもよい。
aは、0、1または2を示す。
点線と実線で表される結合は、単結合または二重結合を示す。)
により表される化合物であって、G、JおよびLからなる環とベンゼン環とからなる縮合環が、インダゾール、ベンゾ[b]フラン、ベンゾ[b]チオフェンまたはインドールであることを特徴とする化合物。

【国際公開番号】WO2004/069828
【国際公開日】平成16年8月19日(2004.8.19)
【発行日】平成18年5月25日(2006.5.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−504851(P2005−504851)
【国際出願番号】PCT/JP2004/001114
【国際出願日】平成16年2月4日(2004.2.4)
【出願人】(000006725)三菱ウェルファーマ株式会社 (92)
【Fターム(参考)】