説明

フレキシブル配線基板、回路基板およびフレキシブル配線断線時の修復方法

【課題】FPC上の配線の断線発生時に、FPC自体を交換・修理することなく、FPC機能を回復可能とする。
【解決手段】回路基板21,22間を接続するFPC1に少なくとも1以上の配線部2とその外側に少なくとも1以上の冗長配線部3とを有し、配線部2のいずれかが断線した場合、冗長配線部3により代替する。配線部2を回路基板21,22と接続するための接続用端子23のうち、断線した配線の接続用端子と、冗長配線部3のいずれか選択した冗長接続用端子24との間をジャンパ接続することにより接続を切り替える。または、接続用端子23と冗長接続用端子24とを変更割り当て可能なI/Oポートとし、該I/Oポートの変更割り当て制御を行うLSIの制御により、FPC1の配線部2のいずれか断線した配線の接続用端子に対応していたI/Oポートを、冗長接続用端子24に対応しているI/Oポートに割り当て直すことにより接続を切り替える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フレキシブル配線基板(FPC:Flexible
Printed Circuit)、回路基板およびフレキシブル配線断線時の修復方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1の特開2001−332820号公報「フレキシブル配線板」にも記載されているように、携帯端末等に用いられる液晶表示パネルとこの液晶表示パネルへの信号を供給する回路基板との間を接続するなど、フレキシブル配線基板(FPC)は、携帯端末内の可動部分に使用される場合が多く、筐体可動に伴い、FPCに外部応力が加わり、FPC上の配線層が断線してしまう故障が発生することを防止するために、その信頼性を確保する技術が開発されている。また、近年、小型化の進んだ携帯端末においては、従来のようなコネクタによるFPCの接続は行わず、ACF(Anisotropic Conductive Film:異方性導電フィルム)による熱圧着を用いてFPCと回路基板との接続を行うようになってきている。
【特許文献1】特開2001−332820号公報(第3頁)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
かくのごとき熱圧着技術を用いている場合、ACF部分の取り外し、再圧着については、専用設備が必要なため、修理作業が発生した場合に、専用設備のある修理拠点にて対応する必要があり、全国規模の展開ができず、修理の完了までの時間が大幅に掛かってしまう。また、修理の迅速性を追及すると、ACF部分の取り外し、再圧着を行わずに、FPCあるいは回路基板を丸ごと交換してしまうことによって修理を行う場合が増加してきている。このような場合には、多くの部品を廃棄することとなり、コストの発生が避けられない。
【0004】
そこで、本発明の目的は、FPCの配線層が外部応力等により断線した場合でも、FPC自体を交換・修理することなく、簡易な手段を用いてFPCの機能を回復することが可能なフレキシブル配線基板、回路基板およびフレキシブル配線断線時の修復方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前述の課題を解決するため、本発明によるフレキシブル配線基板、回路基板およびフレキシブル配線断線時の修復方法は、次のような特徴的な構成を採用している。
【0006】
(1)回路基板間を接続する1ないし複数の配線部を有するフレキシブル配線基板において、さらに、1ないし複数の冗長配線部を有し、前記配線部のいずれかが断線した場合に、断線した配線部を前記冗長配線部により代替するフレキシブル配線基板。
(2)前記冗長配線部が、前記配線部の外側に配置されている上記(1)のフレキシブル配線基板。
(3)前記配線部を前記回路基板と接続するための接続用端子と、前記冗長配線部を前記配線部と代替するための冗長接続用端子とを有し、前記配線部のいずれかが断線した場合に、断線した配線部の前記接続用端子と、あるいは、当該接続用端子に接続している前記回路基板側の配線と、前記冗長接続用端子のいずれか選択した冗長接続用端子との間をジャンパ配線により接続可能としている上記(1)または(2)のフレキシブル配線基板。
(4)フレキシブル配線基板の配線を介して相互に接続する回路基板において、前記フレキシブル配線基板の1ないし複数の配線部と接続するための接続用端子と、前記フレキシブル配線基板の1ないし複数の冗長配線部と接続するための冗長接続用端子とを有している回路基板。
(5)前記フレキシブル配線基板の前記配線部のいずれかが断線した場合に、当該配線部に接続している前記接続用端子と前記冗長接続用端子のいずれか選択した冗長接続用端子との間をジャンパ配線により接続可能としている上記(4)の回路基板。
(6)前記接続用端子と前記冗長接続用端子とを、信号の入出力位置の変更割り当てが可能なI/Oポートとして有し、該I/Oポートの変更割り当て制御を行うLSIを備え、前記フレキシブル配線基板の前記配線部のいずれかが断線した場合、前記LSIの制御により、当該配線部に接続している接続用端子に対応するI/Oポートを、前記冗長接続用端子に対応するI/Oポートに割り当て直すことにより、前記接続用端子と前記冗長接続用端子とを切り替える上記(4)の回路基板。
(7)回路基板間を接続するフレキシブル配線基板の1ないし複数の配線部のいずれかに発生した断線の修復を行うフレキシブル配線断線時の修復方法であって、
前記フレキシブル配線基板に、さらに、1ないし複数の冗長配線部を有し、前記配線部のいずれかが断線した場合に、断線した配線部を前記冗長配線部により代替するフレキシブル配線断線時の修復方法。
(8)前記冗長配線部が、前記配線部の外側に配置されている上記(7)のフレキシブル配線断線時の修復方法。
(9)前記配線部を前記回路基板と接続するための接続用端子と、前記冗長配線部を前記配線部と代替するための冗長接続用端子とを有し、前記配線部のいずれかが断線した場合に、断線した配線部の前記接続用端子と、あるいは、当該接続用端子に接続している前記回路基板側の配線と、前記冗長接続用端子のいずれか選択した冗長接続用端子との間をジャンパ配線により接続可能としている上記(7)または(8)のフレキシブル配線断線時の修復方法。
(10)前記接続用端子と前記冗長接続用端子とを、信号の入出力位置の変更割り当てが可能なI/Oポートとして有し、該I/Oポートの変更割り当て制御を行う割り当て制御ステップの制御により、前記フレキシブル配線基板の前記配線部のいずれかが断線した場合、当該配線部に接続している接続用端子に対応するI/Oポートを、前記冗長接続用端子に対応するI/Oポートに割り当て直すことにより、前記接続用端子と前記冗長接続用端子とを切り替える上記(7)または(8)のフレキシブル配線断線時の修復方法。
【発明の効果】
【0007】
本発明のフレキシブル配線基板(FPC)、回路基板およびフレキシブル配線断線時の修復方法によれば、以下のような効果を奏することができる。
【0008】
第1の効果は、FPCそのものを交換することなく、FPCの機能を回復することが可能なため、修理に伴うFPCコスト、修復作業の人的コストを大幅に削減することができることである。
【0009】
第2の効果は、FPC修理に伴う、特殊な設備を用意する必要がなくなるため、設備に掛かるコストを削減することができ、かつ、修理に掛かる時間を短縮することができることである。
【0010】
第3の効果は、ハードウェア的な修理・修正を加えることなく、LSI内のI/O割り当ての変更のみでFPC上の断線した配線部を冗長配線部に切り替えることができ、修理に掛かるコスト、時間を短縮することができることである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明によるフレキシブル配線基板、回路基板およびフレキシブル配線断線時の修復方法の好適実施形態例について添付図を参照して説明する。
【0012】
図1は、本発明によるフレキシブル配線基板(FPC:Flexible Printed Circuit)の一例を示す模式図である。図1において、符号1はFPC、符号2はFPC1上に配置された1ないし複数の配線部、符号3はFPC1上に予備用として配置された1ないし複数の冗長配線部を示す。図1に示すように、本発明によるフレキシブル配線基板(FPC)には、通常の配線部2の他に、冗長構成となる冗長配線部3も有している。図1のFPC1上に構成された配線部2に外部応力等による断線が発生した場合、修復工程において、FPC1上の冗長配線部3を断線した配線部2の代替として使用する。
【0013】
図2は、本発明によるフレキシブル配線基板(FPC)を搭載した回路基板の一例を示す模式図である。図2において、符号11は基板側回路ブロック、符号1はFPC、符号12はFPC接続先回路基板部を示す。FPC1上に構成された配線部2に外部応力等による断線が発生した場合に備えて、図2の基板回路ブロック11上およびFPC接続先回路基板部12の内蔵回路の配線は、FPC1の配線部2と冗長配線部3とのいずれにも接続可能な構成とされている。このような接続を行うために、基板側回路ブロック11、FPC接続先回路基板部12それぞれの回路基板側、および/または、FPC1側に、接続用端子、冗長接続用端子を設けて、回路基板とFPC1との対応する接続用端子間をCu等の導体により接続するとともに、回路基板またはFPC1上の接続用端子と冗長接続用端子との間を、導体配線(ジャンパ配線)を使用して接続する。
【0014】
これにより、コスト・設備・工数が大きくなるFPC1自体を取り外す工程を経ることなく、断線したFPC1部分の修復が完了させることができる。
【0015】
また、FPC1に接続する両側の回路基板に、接続用端子と冗長接続用端子とを、信号の入出力位置の変更割り当てが可能なI/Oポートとして有し、該I/Oポートの変更割り当て制御を行い、信号線割り当て状態をソフトウェア的に変更可能とするLSIを、I/Oポートの変更割り当て制御を行う割り当て制御方法(I/Oポート割り当て制御ステップ)を実現するための一つの手段として用いることも可能である。この場合、前記LSIの制御により、故障診断により断線と判明した配線部2に対応するI/Oポートを、FPC1上に設けた冗長配線部3に対応するI/Oポートに割り当て直すことにより、ハードウェア的な処置を行わずに、FPC1の機能を修復することが可能になる。
【0016】
このようにして、本発明においては、断線された配線部2を冗長配線部3に置き換えることによって、FPC1の機能を容易に回復することができる。
【0017】
(実施例)
図3を参照すると、本発明によるフレキシブル配線基板(FPC)を用いた回路構成の一実施例が示されている。図3において、符号21はFPC接続元回路基板部、符号1はFPC、符号22はFPC接続先回路基板部、符号23は接続用端子、符号24は冗長接続用端子を示す。FPC1には1ないし複数の信号線が設けられており、FPC接続元回路基板部21、FPC接続先回路基板部22の回路基板間の信号線接続用として用いられている。
【0018】
また、FPC接続元回路基板部21、FPC接続先回路基板部22それぞれの回路基板部には、信号の入出力を行う回路ブロックが用意されている。FPC接続元回路基板部21、FPC接続先回路基板部22それぞれの回路ブロックと接続するために、FPC接続元回路基板部21、FPC接続先回路基板部22のFPC接続部には、接続用端子23Aが用意されており、FPC1側の接続用端子23、冗長接続用端子24と接続可能とされている。
【0019】
ここで、FPC1上の配線部2のうち、いずれかの配線例えば配線(Signal−3)が外部応力等により断線した場合、FPC1上に設けた冗長配線部(Dummy)すなわち冗長配線部3を代替として使用するために、FPC接続元回路基板部21の接続用端子23およびFPC接続先回路基板部22の接続用端子23Aに対向して配置されているFPC1側の接続用端子23と冗長接続用端子24とを用いて、電気的に、断線した配線(Signal−3)の接続用端子23と冗長配線部(Dummy)すなわち冗長配線部3の冗長用接続用端子24とをジャンパ配線することによって、配線部2を冗長配線部3によって代替させることができる。
【0020】
これにより、交換の困難なFPC1を交換することなく、断線した配線の修復を行うことが可能となる。なお、図3として前述した実施例においては、冗長配線部(Dummy)すなわち冗長配線部3を1ラインとして説明しているが、冗長配線部3を複数用意しておくことで、そのうちのいずれか選択した冗長配線部を断線した配線(Signal−3)に代替して接続するようにして、FPC1上の配線部2の複数の断線に対応することが可能である。
【0021】
また、図3に例示したFPC1側の冗長接続用端子24と対応するFPC接続元回路基板部21、FPC接続先回路基板部22の回路基板側にも冗長接続用端子を配置して、FPC1側の冗長接続用端子24と接続する構成としても良い。この場合には、FPC1側の配線部2のいずれかの配線例えば配線(Signal−3)に断線が発生した場合、FPC1側ではなく、該配線(Signal−3)に接続している双方の固定基板側の接続用端子23Aと、それぞれの固定基板側の冗長接続用端子とをジャンパ配線によって接続することにより、接続を切り替えることが可能である。このように、非可塑性の固定基板上での配線作業を行うことによって、作業性を向上させることが可能である。
【0022】
また、FPC1上の1ないし複数の冗長配線部(Dummy)すなわち冗長配線部3は、FPC1上の配線層すなわち配線部2の外側に配置するようにして、配線部2を外部から覆うように配置しても良い。これにより、通常状態では、信号が送受信されない冗長配線部3が信号送受信を行っている配線部2の外側を覆う状態になるので、FPC1の信頼性を向上させることができる。
【0023】
(実施例の動作説明)
次に、図3における冗長配線部3への切り替え動作についてさらに説明する。FPC接続元回路基板部21、FPC接続先回路基板部22の回路基板上の例えば配線(Signal−3)に接続されているFPC1上の配線層すなわち配線部2が外部応力の影響等によって断線したことが検出された場合に、FPC1上の接続用端子23と冗長接続用端子24、あるいは、FPC接続元回路基板部21およびFPC接続先回路基板部22の回路基板上のFPC接続部すなわち接続用端子23Aと冗長接続用端子とを使用して、FPC1上の冗長配線部(Dummy)すなわち冗長配線部3と配線(Signal−3)とを、0&抵抗等の導体を用いて、FPC1上で、あるいは、FPC接続元回路基板部21およびFPC接続先回路基板部22の回路基板上で、あるいは、FPC1と前記回路基板との間で、相互の接続を行う。
【0024】
このことにより、FPC1上で断線された配線部分を迂回し、FPC1上の冗長配線部(Dummy) すなわち冗長配線部3を経由して、断線前と同様に、信号の伝送路が形成される。
【0025】
(効果の説明)
以上説明したように、本発明においては、以下に記載するような効果を奏することができる。
【0026】
第1の効果は、FPCそのものを交換することなく、FPCの機能を回復することが可能なため、修理に伴うFPCコスト、修復作業の人的コストを大幅に削減することができることである。
【0027】
第2の効果は、FPC修理に伴う、特殊な設備を用意する必要がなくなるため、設備に掛かるコストを削減することができ、かつ、修理に掛かる時間を短縮することができることである。
【0028】
(他の実施例)
本発明の他の実施例においては、その基本的構成は、前述の実施例と同様であるが、ソフトウェア的に端子割り当て変更制御が可能なLSIを用いる例について説明する。すなわち、本実施例では、FPC1の配線部2、冗長配線部3にそれぞれ接続する固定基板側の接続用端子と冗長接続用端子とを、信号の入出力位置の変更割り当てが可能なI/Oポートとして有しており、該I/Oポートの変更割り当て制御を行う割り当て制御方法の一つとして、I/Oポート割り当て制御プログラムを搭載したLSIを有している。当該LSIにおけるI/Oポート割り当て制御プログラムが実行されることにより、配線部2のうち断線した配線に割り当てられていたI/Oポート(信号線)を冗長配線部3に割り当てられたI/Oポート(信号線)に割り当て直すことにより、前述の実施例のようなジャンパ配線を用いたハードウェア的な修復を実施することなく、断線した配線を修復することが可能となる。
【0029】
図4は、本発明によるフレキシブル配線基板(FPC)を用いた回路構成の他の実施例を示す模式図である。図4において、符号31はFPC接続元回路基板部、符号1はFPC、符号32はFPC接続先回路基板部を示す。また、符号33はI/Oポート割り当て制御が可能なLSIであり、FPC接続元回路基板部31、FPC接続先回路基板部32の各I/Oポートそれぞれが、FPC1上の配線部2、冗長配線部3を介して電気的に接続されている。
【0030】
FPC1上の配線部2のうちいずれかの配線例えば配線(GPIO−1)が外部応力等により断線した場合、FPC1上に設けた冗長配線部(GPIO−4)すなわち冗長配線部3を代替として使用するために、FPC接続元回路基板部31、FPC接続先回路基板部32それぞれのLSI33のI/Oポート割り当て制御プログラムの制御により、I/Oポートの割り当て変更をソフトウェア的に行わせる。具体的には、断線した配線(GPIO−1)の接続用端子として割り当てられていたI/Oポート(信号線)を、冗長配線部(GPIO−4)の冗長接続用端子として割り当てられていたI/Oポート(信号線)に割り当て直す。この結果、今まで、LSI33との間で、配線(GPIO−1)を介して送受信されていた信号が、冗長配線部(GPIO−4)を介して送受信される状態に切り替わる。
【0031】
これにより、ハードウェア的な修理・修正を加えることなく、LSI内のI/O割り当ての変更のみでFPC1上の断線した配線部2を冗長配線部3に切り替えることができ、修理に掛かるコスト、時間を短縮することができる。
【0032】
以上、本発明の好適実施例の構成を説明した。しかし、斯かる実施例は、本発明の単なる例示に過ぎず、何ら本発明を限定するものではないことに留意されたい。本発明の要旨を逸脱することなく、特定用途に応じて種々の変形変更が可能であることは、当業者には容易に理解できよう。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明によるフレキシブル配線基板(FPC:Flexible Printed Circuit)の一例を示す模式図である。
【図2】本発明によるフレキシブル配線基板(FPC)を搭載した回路基板の一例を示す模式図である。
【図3】本発明によるフレキシブル配線基板(FPC)を用いた回路構成の一実施例を示す模式図である。
【図4】本発明によるフレキシブル配線基板(FPC)を用いた回路構成の他の実施例を示す模式図である。
【符号の説明】
【0034】
1 FPC
2 配線部
3 冗長配線部
11 基板側回路ブロック
12 FPC接続先回路基板部
21 FPC接続元回路基板部
22 FPC接続先回路基板部
23 接続用端子
23A 接続用端子
24 冗長接続用端子
31 FPC接続元回路基板部
32 FPC接続先回路基板部
33 LSI


【特許請求の範囲】
【請求項1】
回路基板間を接続する1ないし複数の配線部を有するフレキシブル配線基板において、さらに、1ないし複数の冗長配線部を有し、前記配線部のいずれかが断線した場合に、断線した配線部を前記冗長配線部により代替することを特徴とするフレキシブル配線基板。
【請求項2】
前記冗長配線部が、前記配線部の外側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のフレキシブル配線基板。
【請求項3】
前記配線部を前記回路基板と接続するための接続用端子と、前記冗長配線部を前記配線部と代替するための冗長接続用端子とを有し、前記配線部のいずれかが断線した場合に、断線した配線部の前記接続用端子と、あるいは、当該接続用端子に接続している前記回路基板側の配線と、前記冗長接続用端子のいずれか選択した冗長接続用端子との間をジャンパ配線により接続可能としていることを特徴とする請求項1または2に記載のフレキシブル配線基板。
【請求項4】
フレキシブル配線基板の配線を介して相互に接続する回路基板において、前記フレキシブル配線基板の1ないし複数の配線部と接続するための接続用端子と、前記フレキシブル配線基板の1ないし複数の冗長配線部と接続するための冗長接続用端子とを有していることを特徴とする回路基板。
【請求項5】
前記フレキシブル配線基板の前記配線部のいずれかが断線した場合に、当該配線部に接続している前記接続用端子と前記冗長接続用端子のいずれか選択した冗長接続用端子との間をジャンパ配線により接続可能としていることを特徴とする請求項4に記載の回路基板。
【請求項6】
前記接続用端子と前記冗長接続用端子とを、信号の入出力位置の変更割り当てが可能なI/Oポートとして有し、該I/Oポートの変更割り当て制御を行うLSIを備え、前記フレキシブル配線基板の前記配線部のいずれかが断線した場合、前記LSIの制御により、当該配線部に接続している接続用端子に対応するI/Oポートを、前記冗長接続用端子に対応するI/Oポートに割り当て直すことにより、前記接続用端子と前記冗長接続用端子とを切り替えることを特徴とする請求項4に記載の回路基板。
【請求項7】
回路基板間を接続するフレキシブル配線基板の1ないし複数の配線部のいずれかに発生した断線の修復を行うフレキシブル配線断線時の修復方法であって、
前記フレキシブル配線基板に、さらに、1ないし複数の冗長配線部を有し、前記配線部のいずれかが断線した場合に、断線した配線部を前記冗長配線部により代替することを特徴とするフレキシブル配線断線時の修復方法。
【請求項8】
前記冗長配線部が、前記配線部の外側に配置されていることを特徴とする請求項7に記載のフレキシブル配線断線時の修復方法。
【請求項9】
前記配線部を前記回路基板と接続するための接続用端子と、前記冗長配線部を前記配線部と代替するための冗長接続用端子とを有し、前記配線部のいずれかが断線した場合に、断線した配線部の前記接続用端子と、あるいは、当該接続用端子に接続している前記回路基板側の配線と、前記冗長接続用端子のいずれか選択した冗長接続用端子との間をジャンパ配線により接続可能としていることを特徴とする請求項7または8に記載のフレキシブル配線断線時の修復方法。
【請求項10】
前記接続用端子と前記冗長接続用端子とを、信号の入出力位置の変更割り当てが可能なI/Oポートとして有し、該I/Oポートの変更割り当て制御を行う割り当て制御ステップの制御により、前記フレキシブル配線基板の前記配線部のいずれかが断線した場合、当該配線部に接続している接続用端子に対応するI/Oポートを、前記冗長接続用端子に対応するI/Oポートに割り当て直すことにより、前記接続用端子と前記冗長接続用端子とを切り替えることを特徴とする請求項7または8に記載のフレキシブル配線断線時の修復方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2007−335434(P2007−335434A)
【公開日】平成19年12月27日(2007.12.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−161976(P2006−161976)
【出願日】平成18年6月12日(2006.6.12)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】