説明

フード構造

【課題】フードへの衝突荷重によってフードインナを容易に変形させる。
【解決手段】フード構造10では、フードインナ24の周部にビード40が設けられている。このため、フード12周部の枠部28に衝突体が車両上側から衝突した際には、フード12の枠部28の潰れ変形が終了した後に、フードインナ24の周部がビード40に沿って容易に折れ変形できて、フード12の枠部28がビード40に沿って容易に折れ変形できる。このため、衝突体にフード12の枠部28から作用する底付き荷重を小さくできる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フードが車両外側のフードアウタと車両内側のフードインナとを有するフード構造に関する。
【背景技術】
【0002】
フード構造(エンジンフード)としては、フードインナの周部に外枠部が設けられると共に、フードインナの中央側に中枠部が設けられたものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
このフード構造では、外枠部及び中枠部の底壁部に易変形部が形成されており、易変形部は、外枠部及び中枠部の底壁部と側壁部との境界に到達している。これにより、フードに上側から衝突荷重が作用した際には、フードインナが易変形部に沿って容易に変形可能にされている。
【0004】
このように、フード構造では、フードに上側から衝突荷重が作用した際に、フードインナが容易に変形されるのが好ましい。
【特許文献1】特開2004−322985公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記事実を考慮し、フードに上側から衝突荷重が作用した際にフードインナが容易に変形できるフード構造を得ることが目的である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載のフード構造は、車両外側のフードアウタと車両内側のフードインナとを有するフードと、前記フードインナに設けられた第1壁部と、前記フードインナに設けられ、前記第1壁部から前記フードアウタ側へ延設された第2壁部と、前記フードインナに設けられ、前記第2壁部から延設された第3壁部と、前記フードインナに設けられ、前記第1壁部と前記第2壁部との境界及び前記第2壁部と前記第3壁部との境界に到達して前記第1壁部と前記第2壁部との境界形状及び前記第2壁部と前記第3壁部との境界形状を変更する変更部と、を備えている。
【0007】
請求項2に記載のフード構造は、請求項1に記載のフード構造において、前記変更部を前記フードインナの周部に設けた、ことを特徴としている。
【0008】
請求項3に記載のフード構造は、請求項1又は請求項2に記載のフード構造において、前記変更部を前記フードインナの縁部に到達させた、ことを特徴としている。
【0009】
請求項4に記載のフード構造は、請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載のフード構造において、前記変更部を前記境界と直交させた、ことを特徴としている。
【0010】
請求項5に記載のフード構造は、請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載のフード構造において、前記フードインナの車両下側に複数配置され、前記フードインナを支持可能にされると共に、間に前記変更部が配置された支持部を備えた、ことを特徴としている。
【発明の効果】
【0011】
請求項1に記載のフード構造では、フードが車両外側のフードアウタと車両内側のフードインナとを有しており、フードインナには、第1壁部と第2壁部と第3壁部とが設けられて、第1壁部から第2壁部がフードアウタ側へ延設されると共に、第2壁部から第3壁部が延設されている。
【0012】
ここで、フードインナに設けられた変更部が、第1壁部と第2壁部との境界及び第2壁部と第3壁部との境界に到達して、第1壁部と第2壁部との境界形状及び第2壁部と第3壁部との境界形状が変更されている。このため、フードに上側から衝突荷重が作用した際に、フードインナが変更部に沿って容易に変形することができる。
【0013】
請求項2に記載のフード構造では、変更部がフードインナの周部に設けられている。このため、フードの周部に上側から衝突荷重が作用した際に、フードインナの周部が変更部に沿って容易に変形することができる。
【0014】
請求項3に記載のフード構造では、変更部がフードインナの縁部に到達している。このため、フードに上側から衝突荷重が作用した際に、フードインナが変更部に沿って一層容易に変形することができる。
【0015】
請求項4に記載のフード構造では、変更部が前記境界と直交されている。このため、フードに上側から衝突荷重が作用した際に、フードインナが変更部に沿って一層容易に変形することができる。
【0016】
請求項5に記載のフード構造では、フードインナの車両下側に配置された複数の支持部が、フードインナを支持可能にされている。
【0017】
ここで、複数の支持部間に変更部が配置されている。このため、フードに上側から衝突荷重が作用した際に、フードインナが変更部に沿って一層容易に変形することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
[第1の実施の形態]
図1には、本発明の第1の実施の形態に係るフード構造10の主要部が車両上斜め前方から見た斜視図にて示されている。さらに、図2には、フード構造10の主要部が車両左方から見た断面図(図1の2−2線断面図)にて示されており、図3には、フード構造10の主要部が車両前方から見た断面図(図1の3−3線断面図)にて示されている。なお、図面では、車両前方を矢印FRで示し、車幅方向外方(車両右方)を矢印OUTで示し、上方を矢印UPで示す。
【0019】
本実施の形態に係るフード構造10は、フード12を備えており、フード12は、車両14の前部上端に配置されて、車両14のエンジンルーム16の車両上側を被覆している。フード12は車両後側端部を中心として回動可能にされており、フード12は、回動されることで、開閉可能にされている。
【0020】
フード12の車両前側端の車両下側には、車両14のフロントバンパ(図示省略)及びヘッドランプ(図示省略)が配置されており、フード12とフロントバンパ及びヘッドランプとの間の隙間が小さくされることで、見栄えが向上されている。
【0021】
フード12の車両前側の周部(外周部)の車両下側には、フロントバンパ及びヘッドランプの車両後側において、車体側のラジエータサポート18(アンダーボデー)が配置されている。
【0022】
ラジエータサポート18上には、支持部としての柱状のクッション20(ストッパゴム)が複数車幅方向へ間隔をあけて固定されており、クッション20は、ゴム製にされて、弾性を有している。ラジエータサポート18上には、車幅方向中央において、支持部としてのロック機構(図示省略)が設けられており、ロック機構は、フード12を閉じられた状態にロック可能にされている。クッション20及びロック機構は、フード12が閉じられた際にフード12(下記フードインナ24の底壁部30)を支持可能にされており、これにより、フード12が閉じられた際にフード12がフロントバンパ及びヘッドランプに衝突することが防止されている。
【0023】
フード12は、車両外側(車両上側)の板状のフードアウタ22(意匠部材)と、車両内側(車両下側)の板状のフードインナ24(骨部材)と、を有しており、フードアウタ22とフードインナ24とが全周において互いに結合されることで、フード12が構成されている。また、フード12は、フードインナ24によって補強されている。
【0024】
フードインナ24の周部(外周部)の内側(中央側)には、略矩形状の軽減穴26が複数貫通形成されており、軽減穴26によってフード12の重量が軽減されている。
【0025】
フード12の周部全体には、枠部28が形成されており、フード12は、枠部28において、フードアウタ22とフードインナ24との間に隙間が形成されている。なお、枠部28においては、フードアウタ22とフードインナ24との間の最大の隙が、例えば50mm以下にされている。
【0026】
フードインナ24の枠部28を構成する周部には、第1壁部としての平板状の底壁部30が形成されており、底壁部30は、フードアウタ22から離間されると共に、ほぼフードアウタ22に沿って延設されている。
【0027】
フードインナ24の枠部28を構成する周部には、底壁部30のフードインナ24外周側において、第4壁部(縦壁部、斜壁部)としての湾曲板状又は平板状の周壁部32が形成されており、周壁部32は、底壁部30からフードアウタ22側へ斜めに延設されている。
【0028】
フードインナ24の枠部28を構成する周部(特に車両前側部)には、底壁部30のフードインナ24中央側において、縦壁部(斜壁部)を構成する第1壁部又は第2壁部としての湾曲板状又は平板状の第1縦壁部34が形成されており、第1縦壁部34は、底壁部30からフードアウタ22側へ斜めに延設されている。
【0029】
フードインナ24の枠部28を構成する周部(特に車両前側部)には、第1縦壁部34のフードインナ24中央側において、縦壁部(斜壁部)を構成する第2壁部又は第3壁部としての湾曲板状又は平板状の第2縦壁部36が形成されており、第2縦壁部36は、第1縦壁部34からフードアウタ22側へ斜めに延設されている。
【0030】
フードインナ24の枠部28を構成する周部には、第2縦壁部36のフードインナ24中央側において、第3壁部としての平板状の上壁部38が形成されており、上壁部38は、フードアウタ22から離間されると共に、底壁部30よりもフードアウタ22側においてほぼフードアウタ22に沿って延設されている。また、上壁部38の反第2縦壁部36側縁は、軽減穴26の周縁(フードインナ24の縁部)を構成している。
【0031】
フードインナ24の枠部28を構成する周部(本実施の形態では車両前側かつ車幅方向両側の周部)には、変更部(易変形部)としての断面U字形状(凸状)のビード40が形成されており、ビード40は、フードインナ24からフードアウタ22側(車両上側)へ突出すると共に、上記一対のクッション20間に配置されている。ビード40は、周壁部32から、周壁部32と底壁部30との境界(稜線)、底壁部30と第1縦壁部34との境界(稜線)、第1縦壁部34と第2縦壁部36との境界(稜線)、及び、第2縦壁部36と上壁部38との境界(稜線)を通過して、上壁部38の反第2縦壁部36側縁(軽減穴26)まで到達しており、ビード40は、周壁部32と底壁部30との境界形状、底壁部30と第1縦壁部34との境界形状、第1縦壁部34と第2縦壁部36との境界形状、及び、第2縦壁部36と上壁部38との境界形状を変更する(周壁部32と底壁部30との境界線、底壁部30と第1縦壁部34との境界線、第1縦壁部34と第2縦壁部36との境界線、及び、第2縦壁部36と上壁部38との境界線を分断する)と共に、周壁部32と底壁部30との境界、底壁部30と第1縦壁部34との境界、第1縦壁部34と第2縦壁部36との境界、及び、第2縦壁部36と上壁部38との境界と直交している。
【0032】
次に、本実施の形態の作用を説明する。
【0033】
以上の構成のフード構造10では、フードインナ24の車両前側かつ車幅方向両側の周部に設けられたビード40が、周壁部32と底壁部30との境界、底壁部30と第1縦壁部34との境界、第1縦壁部34と第2縦壁部36との境界、及び、第2縦壁部36と上壁部38との境界を通過することで、周壁部32と底壁部30との境界形状、底壁部30と第1縦壁部34との境界形状、第1縦壁部34と第2縦壁部36との境界形状、及び、第2縦壁部36と上壁部38との境界形状が、ビード40通過位置において、変更されている。
【0034】
フード12の車両前側かつ車幅方向一側の周部(枠部28)における打撃点42(図1及び図2参照)へ、衝突体44(例えば歩行者の頭部)が車両上側から衝突した際には、図4(A)に示す如く、フードインナ24が複数のクッション20に支持されることで、主にフードアウタ22の周部が車両下側へ変形されて、フード12の枠部28が潰れ変形され(フードアウタ22とフードインナ24との間隔が小さくされ)、衝突体44の衝突荷重が吸収される(図5の矢印Aで示す部分参照)。
【0035】
その後、図4(B)に示す如く、フード12の枠部28の潰れ変形が終了して、フード12の枠部28の潰れ変形による衝突体44の衝突荷重の吸収が終了する(図5の矢印Bで示す部分参照)。
【0036】
その後、図4(C)に示す如く、フード12の枠部28が全体的に車両下側へ移動しようとするが、このフード12の枠部28の全体的な車両下側への移動が複数のクッション20によって阻止されることで、衝突体44にフード12の枠部28から所謂底付き荷重が作用する(図5の矢印Cで示す部分参照)。
【0037】
ここで、上述の如く、フードインナ24の周部にビード40が形成されているため、フード12の枠部28の全体的な車両下側への移動が複数のクッション20によって阻止された際に、フードインナ24の周部がビード40に沿って容易に折れ変形できて、フード12の枠部28がビード40に沿って容易に折れ変形することができる。このため、衝突体44の車両下側へのストローク(移動距離)を大きくできて、衝突体44にフード12の枠部28から作用する底付き荷重を小さくすることができる(図5の実線Sの矢印Cで示す部分参照)。
【0038】
さらに、ビード40が、フードインナ24の軽減穴26まで到達している。このため、フード12の枠部28の全体的な車両下側への移動が複数のクッション20によって阻止された際に、フードインナ24の周部がビード40に沿って一層容易に折れ変形できて、フード12の枠部28がビード40に沿って一層容易に折れ変形することができる。
【0039】
しかも、ビード40が、周壁部32と底壁部30との境界、底壁部30と第1縦壁部34との境界、第1縦壁部34と第2縦壁部36との境界、及び、第2縦壁部36と上壁部38との境界と直交すると共に、一対のクッション20間に配置されている。このため、フード12の枠部28の全体的な車両下側への移動が複数のクッション20によって阻止された際に、ビード40に荷重が作用し易くなり、フードインナ24の周部がビード40に沿って一層容易に折れ変形できて、フード12の枠部28がビード40に沿って一層容易に折れ変形することができる。
【0040】
一方、本実施の形態と異なり、フードインナ24の周部にビード40が形成されていない場合には、フードインナ24の周部が折れ変形しづらく、フード12の枠部28が折れ変形しづらい。このため、衝突体44の車両下側へのストロークが小さくなって、衝突体44にフード12の枠部28から作用する底付き荷重が大きくなる(図5の破線Tの矢印Cで示す部分参照)。
【0041】
また、本実施の形態では、フードインナ24にビード40が形成されることで、フードインナ24がビード40に沿った方向において補強されている。このため、フード12が閉じられる際にフードインナ24が複数のクッション20から受ける荷重等に対するフードインナ24の耐久性を向上させることができる。
【0042】
さらに、フードインナ24が所謂プレス成形によって成形される場合には、フードインナ24にビード40が形成されることで、フードインナ24のプレス成形後の形状戻りを抑制することができる。このため、フードインナ24を容易に成形することができる。
【0043】
[第2の実施の形態]
図6には、本発明の第2の実施の形態に係るフード構造60の主要部が車両上斜め前方から見た斜視図にて示されている。
【0044】
本実施の形態に係るフード構造60は、上記第1の実施の形態と、ほぼ同様の構成であるが、以下の点で異なる。
【0045】
本実施の形態に係るフード構造60では、フードインナ24の周部(外周部)のビード40が、周壁部32から、周壁部32と底壁部30との境界(稜線)及び底壁部30と第1縦壁部34との境界(稜線)を通過して、第1縦壁部34と第2縦壁部36との境界(稜線)まで到達しており、ビード40は、周壁部32と底壁部30との境界形状、底壁部30と第1縦壁部34との境界形状、及び、第1縦壁部34と第2縦壁部36との境界形状を変更する(周壁部32と底壁部30との境界線、底壁部30と第1縦壁部34との境界線、及び、第1縦壁部34と第2縦壁部36との境界線を分断する)と共に、周壁部32と底壁部30との境界、底壁部30と第1縦壁部34との境界、及び、第1縦壁部34と第2縦壁部36との境界と直交している。
【0046】
ここで、本実施の形態でも、ビード40が第2縦壁部36と上壁部38との境界(稜線)を通過して上壁部38の反第2縦壁部36側縁(軽減穴26)まで到達することによる作用及び効果を除き、上記第1の実施の形態と同様の作用及び効果を奏することができる。
【0047】
なお、本実施の形態において、ビード40が第2縦壁部36と上壁部38との境界(稜線)まで到達して第2縦壁部36と上壁部38との境界形状を変更する(第2縦壁部36と上壁部38との境界線を分断する)と共に第2縦壁部36と上壁部38との境界と直交する構成としてもよい。
【0048】
また、上記第1の実施の形態及び第2の実施の形態では、ビード40がフードインナ24からフードアウタ22側(車両上側)へ突出する構成としたが、ビード40がフードインナ24から反フードアウタ22側(車両下側)へ突出する構成としてもよい。
【0049】
さらに、上記第1の実施の形態及び第2の実施の形態では、フードインナ24に変更部としてビード40を形成した構成としたが、フードインナ24に変更部として孔(特に貫通孔)を形成した構成や、フードインナ24に変更部として上記境界の稜線を曲げる境界曲げ部を形成した構成としてもよい。
【0050】
[実験例]
図7及び図8は、上記第1の実施の形態に係るフード構造10及び上記第2の実施の形態に係るフード構造60において、フード12の打撃点P(図1及び図6参照)へ衝突体44を車両上側から衝突させた実験例の結果を示すグラフであり、図9及び図10は、上記第1の実施の形態に係るフード構造10及び上記第2の実施の形態に係るフード構造60において、フード12の打撃点Q(図1及び図6参照)へ衝突体44を車両上側から衝突させた実験例の結果を示すグラフである。
【0051】
図7乃至図10に示す如く、第1の実施の形態に係るフード構造10(図7乃至図10の実線A参照)及び第2の実施の形態に係るフード構造60(図7乃至図10の破線B参照)の何れの場合でも、フード12の打撃点Pへ衝突体44が車両上側から衝突した際及びフード12の打撃点Qへ衝突体44が車両上側から衝突した際に、フード12の枠部28がビード40に沿って容易に折れ変形することで、衝突体44にフード12の枠部28から作用する底付き荷重(衝突体44の衝突後期に衝突体44へ作用する荷重)を小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るフード構造の主要部(フードインナ)を示す車両上斜め前方から見た斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係るフード構造の主要部を示す車両左方から見た断面図(図1の2−2線断面図)である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係るフード構造の主要部を示す車両前方から見た断面図(図1の3−3線断面図)である。
【図4】(A)乃至(C)は、本発明の第1の実施の形態に係るフード構造においてフードの枠部に衝突体が衝突した状況を示す車両左方から見た断面図(図1の2−2線に沿った断面図)であり、(A)は、衝突体の衝突初期の状況を示し、(B)は、衝突体の衝突中期の状況を示し、(C)は、衝突体の衝突後期の状況を示している。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係るフード構造及び従来のフード構造(フードインナに本発明のビードが設けられていないもの)において、フードの枠部に衝突体が衝突した際における衝突体の車両下側へのストローク(移動距離)と衝突体にフードから作用する荷重との関係を示すグラフである。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係るフード構造の主要部(フードインナ)を示す車両上斜め前方から見た斜視図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態及び第2の実施の形態に係るフード構造において、フードの図1及び図6に示す打撃点Pへ衝突体が車両上側から衝突した際における衝突体の衝突時間(衝突してからの経過時間)と衝突体の車両上側への加速度との関係を示すグラフである。
【図8】本発明の第1の実施の形態及び第2の実施の形態に係るフード構造において、フードの図1及び図6に示す打撃点Pへ衝突体が車両上側から衝突した際における衝突体の車両下側へのストローク(移動距離)と衝突体の車両上側への加速度との関係を示すグラフである。
【図9】本発明の第1の実施の形態及び第2の実施の形態に係るフード構造において、フードの図1及び図6に示す打撃点Qへ衝突体が車両上側から衝突した際における衝突体の衝突時間(衝突してからの経過時間)と衝突体の車両上側への加速度との関係を示すグラフである。
【図10】本発明の第1の実施の形態及び第2の実施の形態に係るフード構造において、フードの図1及び図6に示す打撃点Qへ衝突体が車両上側から衝突した際における衝突体の車両下側へのストローク(移動距離)と衝突体の車両上側への加速度との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
【0053】
10 フード構造
12 フード
14 車両
20 クッション(支持部)
22 フードアウタ
24 フードインナ
30 底壁部(第1壁部)
34 第1縦壁部(第1壁部又は第2壁部)
36 第2縦壁部(第2壁部又は第3壁部)
38 上壁部(第3壁部)
40 ビード(変更部)
60 フード構造

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両外側のフードアウタと車両内側のフードインナとを有するフードと、
前記フードインナに設けられた第1壁部と、
前記フードインナに設けられ、前記第1壁部から前記フードアウタ側へ延設された第2壁部と、
前記フードインナに設けられ、前記第2壁部から延設された第3壁部と、
前記フードインナに設けられ、前記第1壁部と前記第2壁部との境界及び前記第2壁部と前記第3壁部との境界に到達して前記第1壁部と前記第2壁部との境界形状及び前記第2壁部と前記第3壁部との境界形状を変更する変更部と、
を備えたフード構造。
【請求項2】
前記変更部を前記フードインナの周部に設けた、ことを特徴とする請求項1記載のフード構造。
【請求項3】
前記変更部を前記フードインナの縁部に到達させた、ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のフード構造。
【請求項4】
前記変更部を前記境界と直交させた、ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項記載のフード構造。
【請求項5】
前記フードインナの車両下側に複数配置され、前記フードインナを支持可能にされると共に、間に前記変更部が配置された支持部を備えた、ことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項記載のフード構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2008−74158(P2008−74158A)
【公開日】平成20年4月3日(2008.4.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−252895(P2006−252895)
【出願日】平成18年9月19日(2006.9.19)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】