ブロー成形容器及びその成形方法
【課題】 本発明は、ＰＥＴ樹脂等の同種の合成樹脂から成る外層と内層を剥離可能に積層した２軸延伸ブロー成形容器を提供することを課題とする。
【解決手段】 同種の合成樹脂製の外プリフォームと内プリフォームを剥離剤層を介して密着状に積重した積重プリフォームを２軸延伸ブロー成形したものであり、外容体を形成する外層の内側に、この外層と同種の合成樹脂製であって萎み変形自在な内容体を形成する内層を剥離剤層を介して剥離可能に密着状に積層する。
【解決手段】 同種の合成樹脂製の外プリフォームと内プリフォームを剥離剤層を介して密着状に積重した積重プリフォームを２軸延伸ブロー成形したものであり、外容体を形成する外層の内側に、この外層と同種の合成樹脂製であって萎み変形自在な内容体を形成する内層を剥離剤層を介して剥離可能に密着状に積層する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、外層と内層を剥離可能に積層した合成樹脂製のブロー成形容器とその成形方法に関する。
【背景技術】
【０００２】
特許文献１には、外殻状の外容体を形成する外層内に、萎み変形自在な内容体を形成する内層を剥離自在に積層して構成した、所謂、デラミ容器と称されるブロー成形容器に係る発明が記載されている。この種のデラミ容器は、内容体内に化粧料や食料品等の内容液を収納し、逆止弁を配設したキャップと組み合わせたスクイズ状の注出容器や、手動ポンプと組み合わせた注出容器として使用されている。
【０００３】
そして上記のようなデラミ容器を利用した注出容器では、内容液を注出すると内容体内部が減圧状態となり、内層が外層から剥離しながら内容体は萎み状に減容変形するため逆止弁の作用効果が相俟って内容体の内部への外気の侵入を防ぐことができ、空気との接触を抑制して内容液の品質の低下を効果的に抑制することができる。
また、注出後内容体が減容変形した分、外層と内層の間に外気が導入するように構成することにより、注出後には外容体は元の形状を保持することができ、使い勝手の面、外観の面でも優れた性能を有する注出容器とすることができる。
【特許文献１】特開平８−２６２４１号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
上記したデラミ容器は、一般的に、たとえばポリオレフィン系樹脂とナイロン系樹脂と云うような、相互に異種の接着性のない樹脂から成る外層と内層を積層した多層パリソンを共押出成形し、この多層パリソンをブロー成形して得られる。
また、試験管状の内プリフォームをインサート材として外プリフォームを射出成形した積重プリフォーム、あるいは予め射出成形した試験管状の外プリフォームに内プリフォームを嵌入した積重プリフォームを２軸延伸ブロー成形する方法もある。
【０００５】
ここで、上記した積重プリフォームを２軸延伸ブロー成形する方法では、外プリフォームと内プリフォームを異なる樹脂製とすると、樹脂によって２軸延伸に適した加熱温度や延伸条件が異なるので、樹脂の組み合わせや、延伸条件が限定されてしまう。一方、両プリフォームを同種の合成樹脂製とすると、プリフォームの加熱時に外プリフォームと内プリフォームが溶着して、デラミ容器とすることができないと云う問題がある。
また、特に、ポリエチレンテレフタレート（以下、ＰＥＴと略記する。）樹脂製の２軸延伸ブロー容器は、強度、ガスバリア性、透明性そして比較的低コストであると云う要件を兼ね備えた容器であり、２軸延伸ブロー成形によるＰＥＴ樹脂製のデラミ容器は幅広い用途展開が見込まれている。
【０００６】
そこで、本発明は、ＰＥＴ樹脂等の同種の合成樹脂から成る外層と内層を剥離可能に積層した２軸延伸ブロー成形容器を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
上記課題を解決するための手段のうち、本発明のブロー成形容器の主たる構成は、
同種の合成樹脂製の外プリフォームと内プリフォームを剥離剤層を介して密着状に積重した積重プリフォームを２軸延伸ブロー成形したものであり、
外容体を形成する外層の内側に、この外層と同種の合成樹脂製であって萎み変形自在な内容体を形成する内層を剥離剤層を介して剥離可能に密着状に積層する、と云うものである。
【０００８】
上記構成では外プリフォームと内プリフォームが同時に２軸延伸ブロー成形されて容器の外容体と内容体を形成する外層と内層となるが、外プリフォームと内プリフォームを剥離剤層を介して積重しておくことにより、積重プリフォームの予備加熱工程や、２軸延伸ブロー工程を経ても外容体と内容体が溶着することがなく、外層と内層が剥離剤層を介して剥離可能に密着状に積層したブロー成形容器を得ることができ、
その結果、内層を適宜に比較的薄肉として、内容体を萎み変形自在とすることにより、外層と内層が同種の樹脂製のデラミ容器を提供することが可能となる。
【０００９】
ここで、外層と内層は必ずしもその全領域に亘って、剥離剤層を介して剥離可能に密着状に積層する必要はなく、使用目的に応じて所定の領域を除いた部分で外プリフォームと内プリフォームを剥離剤層を介して積重することもでき、2軸延伸ブロー成形された容器では、外層と内層をこの所定領域に相当する部分で接着固定することができ、この接着固定部分を利用して、内容体の減容変形の態様を制御することも可能となる。
【００１０】
本発明の他の構成は、上記主たる構成に加えて、剥離剤層を耐熱性シリコンオイルで形成する、と云うものである。
【００１１】
剥離剤層は予め、外プリフォームの内周面や、内プリフォームの外周面に塗布することができ、また金型離型剤等を含めてさまざまな材料を使用することができるが、その中でも、塗布性、2軸延伸ブロー成形工程中での耐熱性と延伸性、さらには化学品としての安定性や安全性の観点から耐熱性シリコンオイルの使用が好ましい。
【００１２】
本発明のさらに他の構成は、上記主たる構成に加えて、外層及び内層をＰＥＴ樹脂製とする、と云うものである。
【００１３】
外プリフォームと内プリフォームを共にＰＥＴ樹脂製とすることにより、容器の外層及び内層をＰＥＴ樹脂製とすることができるが、これにより、強度、ガスバリア性、透明性そして比較的低コストであると云う要件を兼ね備えた２軸延伸ブロー成形によるＰＥＴ樹脂製のデラミ容器を提供することができる。
【００１４】
次に、本発明の、ブロー成形容器に係る主たる成形方法は、
同種の合成樹脂製の外プリフォームと内プリフォームを剥離剤層を介して密着状に積重した積重プリフォームを２軸延伸ブロー成形する、と云うものである。
【００１５】
上記成形方法によれば、外プリフォームと内プリフォームを剥離剤層を介して密着状に積重しておくことにより、外プリフォームと内プリフォームが同種の合成樹脂製であっても、積重プリフォームの予備加熱工程や、２軸延伸ブロー工程を経ても外容体と内容体が溶着することがなく、同種の合成樹脂製の外層と内層が剥離剤層を介して剥離可能に密着状に積層したブロー成形容器を提供することができる。
【００１６】
本発明の他の成形方法は、上記主たる成形方法に加えて、予め外プリフォームの内周面、若しくは内プリフォームの外周面に剥離剤層を塗布形成し、外プリフォームに内プリフォーム嵌入した積重プリフォームを使用する、と云うものである。
【００１７】
本発明のさらに他の成形方法は、上記主たる成形方法に加えて、外周面に剥離剤層として耐熱性シリコンオイルを塗布した内プリフォームをインサート材として外プリフォームを射出成形した積重プリフォームを使用する、と云うものである。
【００１８】
上記の２つの成形方法は、主たる成形方法において、同種の合成樹脂製の外プリフォームと内プリフォームを剥離剤層を介して密着状に積重した積重プリフォームを用意するための具体的な方法に係るものである。
なお、プリフォームの外周面若しくは内周面に耐熱シリコンオイルを塗布する方法としては、スプレー塗装するように塗布する、シリコンオイル中に浸漬する等の方法を採用することができる。
【発明の効果】
【００１９】
本発明は上記した構成および方法となっているので以下に示す効果を奏する。
本発明の主たる構成を有するものにあっては、予め外プリフォームと内プリフォームを剥離剤層を介して積重しておくことにより、積重プリフォームの予備加熱工程や、２軸延伸ブロー工程を経ても外容体と内容体が溶着することがなく、外層と内層が剥離剤層を介して剥離可能に密着状に積層したブロー成形容器を得ることができ、その結果、内層を適宜に比較的薄肉にすることにより、外層と内層が同種の樹脂製のデラミ容器を提供することができる。
【００２０】
外層及び内層をＰＥＴ樹脂製とするものにあっては、強度、ガスバリア性、透明性そして比較的低コストであると云う要件を兼ね備えた２軸延伸ブロー成形によるＰＥＴ樹脂製のデラミ容器を提供することができる。
【００２１】
また、本発明の、ブロー成形容器に係る主たる成形方法にあっては、
外プリフォームと内プリフォームを剥離剤層を介して密着状に積重しておくことにより、外プリフォームと内プリフォームが同種の合成樹脂製であっても、積重プリフォームの予備加熱工程や、２軸延伸ブロー工程を経ても外容体と内容体が溶着することがなく、同種の合成樹脂製の外層と内層が剥離剤層を介して剥離可能に密着状に積層したブロー成形容器を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００２２】
以下、本発明の実施の形態を実施例に沿って図面を参照しながら説明する。
図１は本発明のブロー成形容器の一実施例を示す半縦断正面図である。この容器１はＰＥＴ樹脂製の２軸延伸ブロー成形法による壜体であり、口筒部２、円筒状の胴部３、底部４を有し、口筒部２の下端部にはネックリング５が付設されている。
【００２３】
また、この容器１はＰＥＴ樹脂製の外殻を形成する外容体６と比較的薄肉で内容液を収納する内袋を形成する内容体７から成る二重容器状であり、外容体６を形成する外層６ａと内容体７を形成する内層７ａは図中の部分拡大図中に示されるように、耐熱性シリコンオイルから成る剥離剤層９を介して、剥離可能に密着状に積層しており、全体として透明な容器である。
【００２４】
図２は、図１の容器１の成形に使用する試験管状の積重プリフォーム１０１を部分的に縦断して示す正面図であり、口筒部１０２、ネックリング１０５、円筒状の胴部１０３、底部１０４を有する。
この積重プリフォーム１０１は、いずれもＰＥＴ樹脂製で試験管状の外プリフォーム１１１と比較的薄肉の内プリフォーム１２１から形成されており、図中の部分拡大図中に示されるように、外プリフォーム１１１と内プリフォーム１２１は耐熱性シリコンオイルから成る剥離剤層１０９を介して密着状に積層している。
【００２５】
この積重プリフォーム１０１は外周面に剥離剤層１０９として耐熱性シリコンオイルを塗布した内プリフォーム１２１をインサート材として外プリフォーム１１１を射出成形したものであり、この積重プリフォーム１０１を２軸延伸ブロー成形することにより図１の容器１を得ることができる。
【００２６】
ここで、積重プリフォーム１０１を用意する際、所定の領域、たとえば内プリフォーム１２１の底部の外周面に耐熱性シリコンオイルを塗布しないようにすることもでき、積重プリフォーム１０１を２軸延伸ブローする工程において底部１０４で外プリフォーム１１１と内プリフォーム１２１を溶着させ、容器１の底部４領域で外層６ａと内層７ａを部分的に接着固定することも可能である。
そして、このような部分的な接着固定部分を利用して後述する内容体７の減容変形を、所定の態様に制御することも可能である。
【００２７】
なお、図２のような積重プリフォーム１０１を製造する方法は上記のようなインサート成形に限られるものでなく、他にも、例えば予め外プリフォーム１１１と内プリフォーム１２１を射出成形し、外プリフォーム１１１の内周面、若しくは内プリフォーム１２１の外周面に耐熱性シリコンオイルを塗布し、内プリフォーム１２１を外プリフォーム１１１に嵌入する方法も採用することができる。
【００２８】
次に、図３は図１に示す本発明の容器１を使用したデラミタイプの注出容器を部分的に縦断して示す正面図であり、この注出容器２１は図１に示す容器１の口筒部２に、キャップ体２２とパッキン２３により手動の押下げポンプＰを密装着したものである。
なお、容器１の口筒部２の外層６ａ部分に、外層６ａと内層７ａの間に外気を導入するための吸気孔８を、軸対称に一対、貫通形成している。
【００２９】
図４は、図３に示す注出容器２１の容器１の内容体７に内容液Ｌを充填した製品において、内容液Ｌを略１／２程度注出した状態における容器１の内層７ａの萎み変形（減容変形）の態様を示す説明図である。
【００３０】
ここで、容器１は外層６ａと内層７ａが耐熱性シリコンオイルから成る剥離剤層９を介して密着状に積層した構成であり、ポンプを押し下げて、内容液Ｌを注出すると内容体７ａ内部が減圧状態となり、内層７ａが外層６ａから剥離しながら、内容体７ａは図４に示されるように萎み状に減容変形した状態となる。
そして、この内容体７の減容変形と同時に外層６ａと内層７ａの間に吸気孔８を介して外気が進入し、外容体６は減容変形することなく、元の形状を維持することができる。
【００３１】
次に図５は、本発明のブロー成形容器の他の利用例を説明する縦断図であり、本発明による、いずれもＰＥＴ樹脂製の外層６ａと内層７ａを耐熱性シリコンオイルから成る剥離剤層を介して、剥離可能に密着状に積層したデラミタイプの２軸延伸ブロー成形によるブロー成形容器を倒立状にして液体供給装置に利用した例である。
【００３２】
この容器１は口筒部２、胴部３、底部４を有し、また底部４にエアコンプレッサＡＣからの圧空を吹き込むための底口部４ａを設けており、この底口部４ａには電磁バルブを備えた開閉機構ＶＥが組付き固定し、電気信号により底口部４ａを開閉するようにしている。
また、下端に位置する口筒部２には逆止弁付きの注出ノズルＮＣが設置されている。
【００３３】
内容液Ｌを注出する際には、適宜に設けられたスイッチをＯＮ状態とすることにより、開閉機構ＶＥが開状態となりエアコンプレッサＡＣからの圧空が容器１の外容体６と内容体７の間に供給され、内容体７に圧力を作用させ、注出ノズルＮＣから内容液Ｌを注出する。スイッチをＯＦＦ状態にすると開閉機構ＶＥが閉状態になると共に、注出ノズルＮＣの逆止弁により内容液Ｌの注出が停止する。
【００３４】
ここで、図５は内容液Ｌを略半分程度注出した状態を示しているが、内容液Ｌの注出に伴なって、内層７ａが外層６ａから剥離しながら内容体７の萎み状の減容変形が進行するので、逆止弁により内容体７内部への空気の逆流を阻止しながら、スムーズに注出操作を進行させることができ、空気との接触による内容液Ｌの品質の低下を効果的に抑制することができる。
【００３５】
このように、２軸延伸ブロー成形によるＰＥＴ樹脂製の外層と内層からなるデラミタイプの容器は、剥離性を利用して内容液の注出に伴なう空気の内容液中への流入を抑えることができるのは勿論のこと、透明性、強度、ガスバリア性、科学的な安定性、食品衛生性を兼ね備えた容器を比較的低コストで提供することができ、たとえばジュース等の飲料用の供給装置に使用する液体収納容器として要求される性能を併せ持ったものである。
また、透明性を利用して内容液の状態や液レベルを観察あるいは測定することもできる。
【００３６】
なお、図５に示す利用例では容器１を倒立状にし、上方に位置する底口部４ａから圧空を供給し、下方に位置する口筒部２から内容液Ｌを注出する構成としたが、この容器１は内容体７が減容変形する構成であるので、勿論、容器１を正立状にして、下方に位置する底口部４ａから圧空を供給し、上方に位置する口筒部２から内容液Ｌを注出する構成とすることもでき、このような構成の装置では、内容液Ｌの注出に伴ない、図５に示されているのとは逆に、容器１の下部に空間ができ、内容液Ｌを上部に偏在させることができる。
また、図５の利用例ではスイッチのＯＮ、ＯＦＦにより内容液の注出の開始と停止をする構成としたが、内容液を予め決めた所定量、自動的に供給することもできる。
また、エアコンプレッサＡＣからの圧空の供給を制御して容器１内を一定圧力にし、たとえば一定速度で内容液を供給する等の使い方もできる。
【００３７】
以上、本発明の実施の形態を実施例に沿って説明したが、本発明の実施の形態はこれらの実施例に限定されるものではない。
上記例では容器をＰＥＴ樹脂製としたが、たとえばポリプロピレン樹脂等の２軸延伸ブロー成形に適した合成樹脂を使用することができる。
また、剥離剤層は耐熱性シリコンオイルに限定されるものではなく、用途や成形性を考慮して他の剥離性を有する材料を使用することができる。
また、図３に示す実施例では本発明の容器を押下げポンプと組み合わせた注出容器とした例を説明したが、逆止弁を適宜に配設したキャップと組み合わせてスクイズタイプの注出容器とすることもできる。
【産業上の利用可能性】
【００３８】
本発明のブロー成形容器は、ＰＥＴ樹脂等の同種の合成樹脂から成る外層と内層を剥離可能に積層した今までにない２軸延伸ブロー成形容器であり、デラミ容器として幅広い用途展開が期待される。
【図面の簡単な説明】
【００３９】
【図１】本発明のブロー成形容器の一実施例を示す、半縦断正面図である。
【図２】図１の容器を２軸延伸ブロー成形するのに使用するプリフォームを部分的に縦断して示す正面図である。
【図３】図１の容器を使用した注出容器の一例を示す説明図である。
【図４】図３の注出容器において、内層の減容変形状態を示す説明図である。
【図５】本発明のブロー成形容器の他の利用例を説明する縦断図である。
【符号の説明】
【００４０】
１ ；容器
２ ；口筒部
３ ；胴部
４ ；底部
４ａ；底口部
５ ；ネックリング
６ ；外容体
６ａ；外層
７ ；内容体
７ａ；内層
８ ；吸気孔
9 ；剥離剤層
２１；注出容器
２２；キャップ体
２３；パッキン
１０１；積重プリフォーム
１０２；口筒部
１０３；胴部
１０４；底部
１０５；ネックリング
１０９；剥離剤層
１１１；外プリフォーム
１２１；内プリフォーム
Ｐ ；ポンプ
ＡＣ；エアコンプレサー
ＶＥ；開閉機構
ＮＣ；注出ノズル
Ｌ ；内容液
【技術分野】
【０００１】
本発明は、外層と内層を剥離可能に積層した合成樹脂製のブロー成形容器とその成形方法に関する。
【背景技術】
【０００２】
特許文献１には、外殻状の外容体を形成する外層内に、萎み変形自在な内容体を形成する内層を剥離自在に積層して構成した、所謂、デラミ容器と称されるブロー成形容器に係る発明が記載されている。この種のデラミ容器は、内容体内に化粧料や食料品等の内容液を収納し、逆止弁を配設したキャップと組み合わせたスクイズ状の注出容器や、手動ポンプと組み合わせた注出容器として使用されている。
【０００３】
そして上記のようなデラミ容器を利用した注出容器では、内容液を注出すると内容体内部が減圧状態となり、内層が外層から剥離しながら内容体は萎み状に減容変形するため逆止弁の作用効果が相俟って内容体の内部への外気の侵入を防ぐことができ、空気との接触を抑制して内容液の品質の低下を効果的に抑制することができる。
また、注出後内容体が減容変形した分、外層と内層の間に外気が導入するように構成することにより、注出後には外容体は元の形状を保持することができ、使い勝手の面、外観の面でも優れた性能を有する注出容器とすることができる。
【特許文献１】特開平８−２６２４１号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
上記したデラミ容器は、一般的に、たとえばポリオレフィン系樹脂とナイロン系樹脂と云うような、相互に異種の接着性のない樹脂から成る外層と内層を積層した多層パリソンを共押出成形し、この多層パリソンをブロー成形して得られる。
また、試験管状の内プリフォームをインサート材として外プリフォームを射出成形した積重プリフォーム、あるいは予め射出成形した試験管状の外プリフォームに内プリフォームを嵌入した積重プリフォームを２軸延伸ブロー成形する方法もある。
【０００５】
ここで、上記した積重プリフォームを２軸延伸ブロー成形する方法では、外プリフォームと内プリフォームを異なる樹脂製とすると、樹脂によって２軸延伸に適した加熱温度や延伸条件が異なるので、樹脂の組み合わせや、延伸条件が限定されてしまう。一方、両プリフォームを同種の合成樹脂製とすると、プリフォームの加熱時に外プリフォームと内プリフォームが溶着して、デラミ容器とすることができないと云う問題がある。
また、特に、ポリエチレンテレフタレート（以下、ＰＥＴと略記する。）樹脂製の２軸延伸ブロー容器は、強度、ガスバリア性、透明性そして比較的低コストであると云う要件を兼ね備えた容器であり、２軸延伸ブロー成形によるＰＥＴ樹脂製のデラミ容器は幅広い用途展開が見込まれている。
【０００６】
そこで、本発明は、ＰＥＴ樹脂等の同種の合成樹脂から成る外層と内層を剥離可能に積層した２軸延伸ブロー成形容器を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
上記課題を解決するための手段のうち、本発明のブロー成形容器の主たる構成は、
同種の合成樹脂製の外プリフォームと内プリフォームを剥離剤層を介して密着状に積重した積重プリフォームを２軸延伸ブロー成形したものであり、
外容体を形成する外層の内側に、この外層と同種の合成樹脂製であって萎み変形自在な内容体を形成する内層を剥離剤層を介して剥離可能に密着状に積層する、と云うものである。
【０００８】
上記構成では外プリフォームと内プリフォームが同時に２軸延伸ブロー成形されて容器の外容体と内容体を形成する外層と内層となるが、外プリフォームと内プリフォームを剥離剤層を介して積重しておくことにより、積重プリフォームの予備加熱工程や、２軸延伸ブロー工程を経ても外容体と内容体が溶着することがなく、外層と内層が剥離剤層を介して剥離可能に密着状に積層したブロー成形容器を得ることができ、
その結果、内層を適宜に比較的薄肉として、内容体を萎み変形自在とすることにより、外層と内層が同種の樹脂製のデラミ容器を提供することが可能となる。
【０００９】
ここで、外層と内層は必ずしもその全領域に亘って、剥離剤層を介して剥離可能に密着状に積層する必要はなく、使用目的に応じて所定の領域を除いた部分で外プリフォームと内プリフォームを剥離剤層を介して積重することもでき、2軸延伸ブロー成形された容器では、外層と内層をこの所定領域に相当する部分で接着固定することができ、この接着固定部分を利用して、内容体の減容変形の態様を制御することも可能となる。
【００１０】
本発明の他の構成は、上記主たる構成に加えて、剥離剤層を耐熱性シリコンオイルで形成する、と云うものである。
【００１１】
剥離剤層は予め、外プリフォームの内周面や、内プリフォームの外周面に塗布することができ、また金型離型剤等を含めてさまざまな材料を使用することができるが、その中でも、塗布性、2軸延伸ブロー成形工程中での耐熱性と延伸性、さらには化学品としての安定性や安全性の観点から耐熱性シリコンオイルの使用が好ましい。
【００１２】
本発明のさらに他の構成は、上記主たる構成に加えて、外層及び内層をＰＥＴ樹脂製とする、と云うものである。
【００１３】
外プリフォームと内プリフォームを共にＰＥＴ樹脂製とすることにより、容器の外層及び内層をＰＥＴ樹脂製とすることができるが、これにより、強度、ガスバリア性、透明性そして比較的低コストであると云う要件を兼ね備えた２軸延伸ブロー成形によるＰＥＴ樹脂製のデラミ容器を提供することができる。
【００１４】
次に、本発明の、ブロー成形容器に係る主たる成形方法は、
同種の合成樹脂製の外プリフォームと内プリフォームを剥離剤層を介して密着状に積重した積重プリフォームを２軸延伸ブロー成形する、と云うものである。
【００１５】
上記成形方法によれば、外プリフォームと内プリフォームを剥離剤層を介して密着状に積重しておくことにより、外プリフォームと内プリフォームが同種の合成樹脂製であっても、積重プリフォームの予備加熱工程や、２軸延伸ブロー工程を経ても外容体と内容体が溶着することがなく、同種の合成樹脂製の外層と内層が剥離剤層を介して剥離可能に密着状に積層したブロー成形容器を提供することができる。
【００１６】
本発明の他の成形方法は、上記主たる成形方法に加えて、予め外プリフォームの内周面、若しくは内プリフォームの外周面に剥離剤層を塗布形成し、外プリフォームに内プリフォーム嵌入した積重プリフォームを使用する、と云うものである。
【００１７】
本発明のさらに他の成形方法は、上記主たる成形方法に加えて、外周面に剥離剤層として耐熱性シリコンオイルを塗布した内プリフォームをインサート材として外プリフォームを射出成形した積重プリフォームを使用する、と云うものである。
【００１８】
上記の２つの成形方法は、主たる成形方法において、同種の合成樹脂製の外プリフォームと内プリフォームを剥離剤層を介して密着状に積重した積重プリフォームを用意するための具体的な方法に係るものである。
なお、プリフォームの外周面若しくは内周面に耐熱シリコンオイルを塗布する方法としては、スプレー塗装するように塗布する、シリコンオイル中に浸漬する等の方法を採用することができる。
【発明の効果】
【００１９】
本発明は上記した構成および方法となっているので以下に示す効果を奏する。
本発明の主たる構成を有するものにあっては、予め外プリフォームと内プリフォームを剥離剤層を介して積重しておくことにより、積重プリフォームの予備加熱工程や、２軸延伸ブロー工程を経ても外容体と内容体が溶着することがなく、外層と内層が剥離剤層を介して剥離可能に密着状に積層したブロー成形容器を得ることができ、その結果、内層を適宜に比較的薄肉にすることにより、外層と内層が同種の樹脂製のデラミ容器を提供することができる。
【００２０】
外層及び内層をＰＥＴ樹脂製とするものにあっては、強度、ガスバリア性、透明性そして比較的低コストであると云う要件を兼ね備えた２軸延伸ブロー成形によるＰＥＴ樹脂製のデラミ容器を提供することができる。
【００２１】
また、本発明の、ブロー成形容器に係る主たる成形方法にあっては、
外プリフォームと内プリフォームを剥離剤層を介して密着状に積重しておくことにより、外プリフォームと内プリフォームが同種の合成樹脂製であっても、積重プリフォームの予備加熱工程や、２軸延伸ブロー工程を経ても外容体と内容体が溶着することがなく、同種の合成樹脂製の外層と内層が剥離剤層を介して剥離可能に密着状に積層したブロー成形容器を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００２２】
以下、本発明の実施の形態を実施例に沿って図面を参照しながら説明する。
図１は本発明のブロー成形容器の一実施例を示す半縦断正面図である。この容器１はＰＥＴ樹脂製の２軸延伸ブロー成形法による壜体であり、口筒部２、円筒状の胴部３、底部４を有し、口筒部２の下端部にはネックリング５が付設されている。
【００２３】
また、この容器１はＰＥＴ樹脂製の外殻を形成する外容体６と比較的薄肉で内容液を収納する内袋を形成する内容体７から成る二重容器状であり、外容体６を形成する外層６ａと内容体７を形成する内層７ａは図中の部分拡大図中に示されるように、耐熱性シリコンオイルから成る剥離剤層９を介して、剥離可能に密着状に積層しており、全体として透明な容器である。
【００２４】
図２は、図１の容器１の成形に使用する試験管状の積重プリフォーム１０１を部分的に縦断して示す正面図であり、口筒部１０２、ネックリング１０５、円筒状の胴部１０３、底部１０４を有する。
この積重プリフォーム１０１は、いずれもＰＥＴ樹脂製で試験管状の外プリフォーム１１１と比較的薄肉の内プリフォーム１２１から形成されており、図中の部分拡大図中に示されるように、外プリフォーム１１１と内プリフォーム１２１は耐熱性シリコンオイルから成る剥離剤層１０９を介して密着状に積層している。
【００２５】
この積重プリフォーム１０１は外周面に剥離剤層１０９として耐熱性シリコンオイルを塗布した内プリフォーム１２１をインサート材として外プリフォーム１１１を射出成形したものであり、この積重プリフォーム１０１を２軸延伸ブロー成形することにより図１の容器１を得ることができる。
【００２６】
ここで、積重プリフォーム１０１を用意する際、所定の領域、たとえば内プリフォーム１２１の底部の外周面に耐熱性シリコンオイルを塗布しないようにすることもでき、積重プリフォーム１０１を２軸延伸ブローする工程において底部１０４で外プリフォーム１１１と内プリフォーム１２１を溶着させ、容器１の底部４領域で外層６ａと内層７ａを部分的に接着固定することも可能である。
そして、このような部分的な接着固定部分を利用して後述する内容体７の減容変形を、所定の態様に制御することも可能である。
【００２７】
なお、図２のような積重プリフォーム１０１を製造する方法は上記のようなインサート成形に限られるものでなく、他にも、例えば予め外プリフォーム１１１と内プリフォーム１２１を射出成形し、外プリフォーム１１１の内周面、若しくは内プリフォーム１２１の外周面に耐熱性シリコンオイルを塗布し、内プリフォーム１２１を外プリフォーム１１１に嵌入する方法も採用することができる。
【００２８】
次に、図３は図１に示す本発明の容器１を使用したデラミタイプの注出容器を部分的に縦断して示す正面図であり、この注出容器２１は図１に示す容器１の口筒部２に、キャップ体２２とパッキン２３により手動の押下げポンプＰを密装着したものである。
なお、容器１の口筒部２の外層６ａ部分に、外層６ａと内層７ａの間に外気を導入するための吸気孔８を、軸対称に一対、貫通形成している。
【００２９】
図４は、図３に示す注出容器２１の容器１の内容体７に内容液Ｌを充填した製品において、内容液Ｌを略１／２程度注出した状態における容器１の内層７ａの萎み変形（減容変形）の態様を示す説明図である。
【００３０】
ここで、容器１は外層６ａと内層７ａが耐熱性シリコンオイルから成る剥離剤層９を介して密着状に積層した構成であり、ポンプを押し下げて、内容液Ｌを注出すると内容体７ａ内部が減圧状態となり、内層７ａが外層６ａから剥離しながら、内容体７ａは図４に示されるように萎み状に減容変形した状態となる。
そして、この内容体７の減容変形と同時に外層６ａと内層７ａの間に吸気孔８を介して外気が進入し、外容体６は減容変形することなく、元の形状を維持することができる。
【００３１】
次に図５は、本発明のブロー成形容器の他の利用例を説明する縦断図であり、本発明による、いずれもＰＥＴ樹脂製の外層６ａと内層７ａを耐熱性シリコンオイルから成る剥離剤層を介して、剥離可能に密着状に積層したデラミタイプの２軸延伸ブロー成形によるブロー成形容器を倒立状にして液体供給装置に利用した例である。
【００３２】
この容器１は口筒部２、胴部３、底部４を有し、また底部４にエアコンプレッサＡＣからの圧空を吹き込むための底口部４ａを設けており、この底口部４ａには電磁バルブを備えた開閉機構ＶＥが組付き固定し、電気信号により底口部４ａを開閉するようにしている。
また、下端に位置する口筒部２には逆止弁付きの注出ノズルＮＣが設置されている。
【００３３】
内容液Ｌを注出する際には、適宜に設けられたスイッチをＯＮ状態とすることにより、開閉機構ＶＥが開状態となりエアコンプレッサＡＣからの圧空が容器１の外容体６と内容体７の間に供給され、内容体７に圧力を作用させ、注出ノズルＮＣから内容液Ｌを注出する。スイッチをＯＦＦ状態にすると開閉機構ＶＥが閉状態になると共に、注出ノズルＮＣの逆止弁により内容液Ｌの注出が停止する。
【００３４】
ここで、図５は内容液Ｌを略半分程度注出した状態を示しているが、内容液Ｌの注出に伴なって、内層７ａが外層６ａから剥離しながら内容体７の萎み状の減容変形が進行するので、逆止弁により内容体７内部への空気の逆流を阻止しながら、スムーズに注出操作を進行させることができ、空気との接触による内容液Ｌの品質の低下を効果的に抑制することができる。
【００３５】
このように、２軸延伸ブロー成形によるＰＥＴ樹脂製の外層と内層からなるデラミタイプの容器は、剥離性を利用して内容液の注出に伴なう空気の内容液中への流入を抑えることができるのは勿論のこと、透明性、強度、ガスバリア性、科学的な安定性、食品衛生性を兼ね備えた容器を比較的低コストで提供することができ、たとえばジュース等の飲料用の供給装置に使用する液体収納容器として要求される性能を併せ持ったものである。
また、透明性を利用して内容液の状態や液レベルを観察あるいは測定することもできる。
【００３６】
なお、図５に示す利用例では容器１を倒立状にし、上方に位置する底口部４ａから圧空を供給し、下方に位置する口筒部２から内容液Ｌを注出する構成としたが、この容器１は内容体７が減容変形する構成であるので、勿論、容器１を正立状にして、下方に位置する底口部４ａから圧空を供給し、上方に位置する口筒部２から内容液Ｌを注出する構成とすることもでき、このような構成の装置では、内容液Ｌの注出に伴ない、図５に示されているのとは逆に、容器１の下部に空間ができ、内容液Ｌを上部に偏在させることができる。
また、図５の利用例ではスイッチのＯＮ、ＯＦＦにより内容液の注出の開始と停止をする構成としたが、内容液を予め決めた所定量、自動的に供給することもできる。
また、エアコンプレッサＡＣからの圧空の供給を制御して容器１内を一定圧力にし、たとえば一定速度で内容液を供給する等の使い方もできる。
【００３７】
以上、本発明の実施の形態を実施例に沿って説明したが、本発明の実施の形態はこれらの実施例に限定されるものではない。
上記例では容器をＰＥＴ樹脂製としたが、たとえばポリプロピレン樹脂等の２軸延伸ブロー成形に適した合成樹脂を使用することができる。
また、剥離剤層は耐熱性シリコンオイルに限定されるものではなく、用途や成形性を考慮して他の剥離性を有する材料を使用することができる。
また、図３に示す実施例では本発明の容器を押下げポンプと組み合わせた注出容器とした例を説明したが、逆止弁を適宜に配設したキャップと組み合わせてスクイズタイプの注出容器とすることもできる。
【産業上の利用可能性】
【００３８】
本発明のブロー成形容器は、ＰＥＴ樹脂等の同種の合成樹脂から成る外層と内層を剥離可能に積層した今までにない２軸延伸ブロー成形容器であり、デラミ容器として幅広い用途展開が期待される。
【図面の簡単な説明】
【００３９】
【図１】本発明のブロー成形容器の一実施例を示す、半縦断正面図である。
【図２】図１の容器を２軸延伸ブロー成形するのに使用するプリフォームを部分的に縦断して示す正面図である。
【図３】図１の容器を使用した注出容器の一例を示す説明図である。
【図４】図３の注出容器において、内層の減容変形状態を示す説明図である。
【図５】本発明のブロー成形容器の他の利用例を説明する縦断図である。
【符号の説明】
【００４０】
１ ；容器
２ ；口筒部
３ ；胴部
４ ；底部
４ａ；底口部
５ ；ネックリング
６ ；外容体
６ａ；外層
７ ；内容体
７ａ；内層
８ ；吸気孔
9 ；剥離剤層
２１；注出容器
２２；キャップ体
２３；パッキン
１０１；積重プリフォーム
１０２；口筒部
１０３；胴部
１０４；底部
１０５；ネックリング
１０９；剥離剤層
１１１；外プリフォーム
１２１；内プリフォーム
Ｐ ；ポンプ
ＡＣ；エアコンプレサー
ＶＥ；開閉機構
ＮＣ；注出ノズル
Ｌ ；内容液
【特許請求の範囲】
【請求項１】
同種の合成樹脂製の外プリフォームと内プリフォームを剥離剤層を介して密着状に積重した積重プリフォームを２軸延伸ブロー成形したものであり、外容体(6)を形成する外層(6a)の内側に、該外層(6a)と同種の合成樹脂製であって萎み変形自在な内容体（7)を形成する内層(7a)を剥離剤層(9)を介して剥離可能に密着状に積層したブロー成形容器。
【請求項２】
剥離剤層(9)を耐熱性シリコンオイルで形成した請求項１記載のブロー成形容器。
【請求項３】
外層(6a)及び内層(7a)をポリエチレンテレフタレート樹脂製とした請求項１または２記載のブロー成形容器。
【請求項４】
同種の合成樹脂製の外プリフォーム(111)と内プリフォーム(121)を剥離剤層(109)を介して密着状に積重した積重プリフォーム(101)を２軸延伸ブロー成形することを特徴とするブロー成形容器の成形方法。
【請求項５】
予め外プリフォーム(111)の内周面、若しくは内プリフォーム(121)の外周面に剥離剤層(109)を塗布形成し、前記外プリフォーム(111)に内プリフォーム(121)嵌入した積重プリフォーム(101)を使用する請求項４記載のブロー成形容器の成形方法。
【請求項６】
外周面に剥離剤層(109)として耐熱性シリコンオイルを塗布した内プリフォーム(121)をインサート材として、外プリフォーム(111)を射出成形した積重プリフォーム(101)を使用する請求項４記載のブロー成形容器の成形方法。
【請求項１】
同種の合成樹脂製の外プリフォームと内プリフォームを剥離剤層を介して密着状に積重した積重プリフォームを２軸延伸ブロー成形したものであり、外容体(6)を形成する外層(6a)の内側に、該外層(6a)と同種の合成樹脂製であって萎み変形自在な内容体（7)を形成する内層(7a)を剥離剤層(9)を介して剥離可能に密着状に積層したブロー成形容器。
【請求項２】
剥離剤層(9)を耐熱性シリコンオイルで形成した請求項１記載のブロー成形容器。
【請求項３】
外層(6a)及び内層(7a)をポリエチレンテレフタレート樹脂製とした請求項１または２記載のブロー成形容器。
【請求項４】
同種の合成樹脂製の外プリフォーム(111)と内プリフォーム(121)を剥離剤層(109)を介して密着状に積重した積重プリフォーム(101)を２軸延伸ブロー成形することを特徴とするブロー成形容器の成形方法。
【請求項５】
予め外プリフォーム(111)の内周面、若しくは内プリフォーム(121)の外周面に剥離剤層(109)を塗布形成し、前記外プリフォーム(111)に内プリフォーム(121)嵌入した積重プリフォーム(101)を使用する請求項４記載のブロー成形容器の成形方法。
【請求項６】
外周面に剥離剤層(109)として耐熱性シリコンオイルを塗布した内プリフォーム(121)をインサート材として、外プリフォーム(111)を射出成形した積重プリフォーム(101)を使用する請求項４記載のブロー成形容器の成形方法。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【公開番号】特開２０１０−８２９１６（Ｐ２０１０−８２９１６Ａ）
【公開日】平成２２年４月１５日（２０１０．４．１５）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００８−２５３０７３（Ｐ２００８−２５３０７３）
【出願日】平成２０年９月３０日（２００８．９．３０）
【出願人】（０００００６９０９）株式会社吉野工業所 (2,913)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２２年４月１５日（２０１０．４．１５）
【国際特許分類】
【出願日】平成２０年９月３０日（２００８．９．３０）
【出願人】（０００００６９０９）株式会社吉野工業所 (2,913)
【Ｆターム（参考）】
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