説明

プレキュアトレッドへの接着剤の塗布方法及びプレキュアトレッド用塗布装置

【課題】円環状に形成されたプレキュアトレッドの内面に接着剤を効率よくかつ均一に塗布することができる方法とその装置を提供する。
【解決手段】コンベヤベルト31上に搭載されて搬送されるプレキュアトレッド20を、把持手段11により外周面20a側から把持して円形に保持した後、プレキュアトレッド20を把持した把持手段11を上昇させて、プレキュアトレッド20をコンベヤベルト31から持ち上げるとともに、この持ち上げられたプレキュアトレッド20の中心に設けられた接着剤噴霧装置(ベルガン)12aから接着剤を噴霧してプレキュアトレッド20の内周面20bに塗布するようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、円環状に形成されたプレキュアトレッドの内周面に接着剤を塗布する方法とその装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
トレッドが消耗した中古タイヤを再生する方法としては、中古タイヤの表面を削り取った後、更にバフマシーン等でバフ研磨してトレッドを除去して台タイヤを作製し、この台タイヤに、予め加硫されて表面にトレッドパターンが形成されたトレッド(プレキュアトレッド)を組み付けた後、加硫缶内で台タイヤとプレキュアトレッドとを加硫接着する方法が知られている。
台タイヤにプレキュアトレッドを組み付ける方法としては、従来、帯状のプレキュアトレッドを台タイヤの周面に貼り付ける方法が多く用いられているが、ジョイント部に折れ重なり、段ずれ、あるいは、ジョイント量の過不足などの問題があることから、予め円環状に成形したプレキュアトレッドを拡径し、台タイヤの周面にプレキュアトレッドを当接させた後、押圧ローラーにてプレキュアトレッドを台タイヤに押し付けてなじませる方法が用いられるようになってきている。
【0003】
台タイヤにプレキュアトレッドを組み付ける際には、台タイヤの外周面かプレキュアトレッドの内周面に予め接着剤を塗布しておくことで、台タイヤとプレキュアトレッドとを確実に密着させる(例えば、特許文献1参照)。
台タイヤ側に接着剤を塗布する方法としては、台タイヤを回転させるとともに、噴射ノヅルを台タイヤの幅方向に走査させながらトレッドゴム接着用セメントを噴射して、バフ面の前面に前記セメントを塗布することで、スカイブしたワイヤー露出部分の穴埋めと接着剤塗布とを同時に行う方法が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
一方、円環状のプレキュアトレッドの内周面にセメントを塗布する作業は、作業員が刷毛により手作業にて行っていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平7−276934号公報
【特許文献2】特開平11−129343号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、トレッドゴム接着用セメントなどの接着剤の塗布を手作業にて行うと、塗りムラによる品質のばらつきが出やすいだけでなく、作業効率が悪かった。また、セメントが周囲に飛散することから、作業環境にも問題がある。
そこで、接着剤の塗布を自動的に行う装置の開発が望まれている。
【0006】
本発明は、従来の問題点に鑑みてなされたもので、円環状に形成されたプレキュアトレッドの内面に接着剤を効率よくかつ均一に塗布することができる方法とその装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願の請求項1に記載の発明は、円環状に形成されたプレキュアトレッドの内周面に接着剤を塗布する装置であって、円環状に形成されたプレキュアトレッドの内周面に接着剤を塗布する装置であって、前記プレキュアトレッドを外周面側から把持する把持手段と、前記把持手段に把持されたプレキュアトレッドの内側に設置されて、前記プレキュアトレッドの内周面に接着剤を塗布する塗布手段とを備え、前記把持手段は、前記プレキュアトレッドを円形に保持することを特徴とする。
なお、円環状のプレキュアトレッドの内周面は台タイヤに接着される側の面で、外周面は予め行った加硫処理によってトレッドパターンが形成された側の面である。
このように、把持手段によりプレキュアトレッドを円形に保持するとともに、プレキュアトレッドの内側に設置した塗布手段から接着剤をプレキュアトレッドの内周面に塗布するようにすれば、接着剤を均一に塗布することができるとともに、作業効率を著しく向上させることができる。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のプレキュアトレッド用塗布装置であって、前記把持手段を昇降させる昇降手段を備えたことを特徴とする。
これにより、プレキュアトレッドを載置された箇所から持ち上げた状態で接着剤を塗布することができるので、プレキュアトレッドとコンベヤベルトなどの載置箇所との間に接着剤が溜まることを抑制することができる。したがって、接着層の均一性を更に向上させることができるとともに、コンベヤベルトなどの搬送装置の汚染を防止することができる。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載のプレキュアトレッド用塗布装置であって、前記塗布手段が回転噴霧頭(ベルカップ)と、接着剤供給管と前記ベルカップを回転駆動する機構とを備えたガン本体(銃身)とを備えた塗装ガン(ベルガン)で、前記銃身の外周には、前記円形に保持されたプレキュアトレッドの内周径よりも大きな径を有する飛散防止板が取付けられていることを特徴とする。
これにより、接着剤を微粒化した状態で全方向に均一に噴霧することができるとともに、プレキュアトレッドの上部に接着剤が飛散することを防ぐことができるので、作業環境を改善することができる。
【0010】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれかに記載のプレキュアトレッド用塗布装置であって、前記把持手段と前記塗布手段とを収納するケースと、前記ケース内を換気する手段とを更に備えたことを特徴とする。
このように、閉鎖された空間内で接着剤の塗布作業を行い、同時に、空間内の換気を行うようにすれば、接着剤から出た溶剤についても吸入して回収できるので、作業環境を更に改善することができる。
【0011】
また、請求項5に記載の発明は、プレキュアトレッドの内周面に接着剤を塗布する方法であって、搬送装置により搬送される円環状のプレキュアトレッドを外周面側から把持する第1のステップと、前記プレキュアトレッドを持ち上げる第2のステップと、前記持ち上げられたプレキュアトレッドの内周面に接着剤を塗布する第3のステップと、前記接着剤が塗布されたプレキュアトレッドを前記搬送装置に戻す第4のステップとを有し、前記第1のステップでは、前記プレキュアトレッドを円形に保持しながら把持することを特徴とする。
これにより、接着剤を均一に塗布することができるとともに、接着剤が搬送装置とプレキュアトレッドとの間に溜まることがないので、搬送装置が汚染することを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の実施の形態に係るプレキュアトレッドへの接着剤の塗布方法を示す図である。
【図2】本発明によるプレキュアトレッド用塗布装置の構成を示す図である。
【図3】本実施の形態に係る把持手段の構成を示す図である。
【図4】把持手段の動作を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、実施の形態を通じて本発明を詳説するが、以下の実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでなく、また、実施の形態の中で説明される特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0014】
図1は本実施の形態に係るプレキュアトレッドへの接着剤の塗布方法を示す図である。
加硫・成形された円環状のプレキュアトレッド20は、図示しないバフ装置に送られてバフ研磨された後、搬送装置であるベルトコンベヤ30のコンベヤベルト31上に、トレッドの面がコンベヤベルト31の面に垂直になる向きに搭載されて、接着材塗布工程へと搬送される。
バフ研磨後のプレキュアトレッド20は、図1に示すように、真円からずれた歪んだ状態で搬送されてくる。このままの状態でプレキュアトレッド20の内周面20bに接着剤を塗布すると接着剤が均一に塗布されない。
そこで、本例では、図1に示すように、内面が円弧状の把持部材11cを有する把持手段11を用いて、ベルトコンベヤ30により搬送されてきた円環状のプレキュアトレッド20を外周面20a側から把持することで、上側から見たときのプレキュアトレッド20の形状が円形になるようにした後、把持手段11を上昇させてプレキュアトレッド20を持ち上げ、この持ち上げられたプレキュアトレッド20の内周面20bに塗布手段12により接着剤を塗布するようにしている。なお、接着剤の塗布が完了したプレキュアトレッド20はコンベヤベルト31上に戻される。
【0015】
図2(a),(b)は、前記把持手段11と塗布手段12とを備えたプレキュアトレッド用塗布装置(以下、塗布装置という)10の構成を示す図である。塗布装置10は、把持手段11と、塗布手段12と、昇降手段13と、換気用ケース14と、換気手段15とを備える。
把持手段11は、図3に示すように、円環状の台座11aと、この台座11a上に等間隔に配置された複数のシリンダー装置11bと、各シリンダー装置11bのシリンダーロッド11qの先端に取付けられた把持部材11cと、各シリンダー装置11bのシリンダー本体11pを収納する溝部11sを備えた円環状の上蓋11dとを備える。
把持部材11cは内面側が円弧状の板材で、シリンダーロッド11qが伸長した状態では、各把持部材11cの互いに隣接する側面同士が当接して内周面同士が円柱状の空間を形成する。前記円弧の径は、プレキュアトレッド20が歪んでいないときのプレキュアトレッド20の外径に等しい。本例では、把持部材11cを12個とし、各把持部材11cの円弧の円周角を30度とした。
これにより、図4(a),(b)に示すように、シリンダーロッド11qを縮めた状態では、プレキュアトレッド20の外側を把持部材11cが取り囲んだ状態となり、シリンダーロッド11qを伸長させた状態では、把持部材11cがプレキュアトレッド20を外周面20a側から把持する。これにより、プレキュアトレッド20を円形に保持した状態で把持することができる。
【0016】
塗布手段12は、回転噴霧頭(ベルカップ)12pとガン本体(銃身)12qとを備えた接着剤噴霧装置(ベルガン)12aと、飛散防止板12bとを備える。
ベルガン12aは、銃身12q内に装着された回転駆動機構により高速回転されるベルカップ12pの図示しない噴出孔から、チューブ12cを通って銃身12q内に設けられた接着剤供給管から送り込まれた接着剤を霧状にして噴出させる。ベルガン12aの銃身12qは、銃身12qを外周側から把持する銃身把持部材12mを介して、後述する架台40の水平板42に取付けられる。
飛散防止板12bは、ベルガン12aの銃身12qの外周に取付けられた円板状の部材で、プレキュアトレッド20の上部に接着剤が飛散することを防ぐ機能を有する。
塗布手段12は、把持手段11が図2(a)に示す初期位置にあるときには、ベルカップ12pの中心が把持部材11cの内周面が作る空間の中心に位置し、飛散防止板12bが水平板42より下部側に位置するように架台40に取付けられる。
【0017】
昇降手段13は、図1に示すように、架台40に搭載される。架台40は、コンベヤベルト31の設置されている床33のコンベヤベルト31の両側に立設された4本の縦フレーム41と、縦フレーム41の上部に掛け渡された水平板42とを備える。
昇降手段13は、コンベヤベルト31の上方に延びる、把持手段11の上蓋11dに取付けられる4本の連結部材13aと、連結部材13aのうちの2本の連結部材13aをそれぞれ昇降させるモーター13bと、残りの2本の連結部材13aを上方向に案内するガイド部材13cとを備える。連結部材13aは水平板42に設けられた貫通孔42hを貫通して水平板42の上部まで延長している。モーター13bとガイド部材13cとは、それぞれ水平板42上に固定される。
【0018】
換気用ケース14は水平板42の下面に取付けられる透明な筒状の部材で、把持手段11及び塗布手段12を収納する。換気手段15は換気用ケース14の側面に取付けられるダクト15aとダクト15a内に設置されたファン15bとを備え、換気用ケース14内の溶剤を含む空気を換気用ケース14内から排気する。
なお、換気用ケース14の下部であるコンベヤベルト31側は開放されており、ファン15bを稼働することで、換気用ケース14の下部からは、換気用ケース14の外側の空気が換気用ケース14内に導入される。但し、換気用ケース14の下部とコンベヤベルト31との隙間が大きすぎると、換気用ケース14内の溶剤が換気用ケース14の下部から漏れてくる恐れがあるので、隙間の大きさとしては、数cm程度とすることが好ましい。
【0019】
次に、本発明による塗布装置10を用いたプレキュアトレッド20への接着剤の塗布方法について説明する。
始めに、ベルトコンベヤ30を駆動し、コンベヤベルト31上に搭載されたバフ研磨済みのプレキュアトレッド20を塗布装置10の真下まで搬送する。そして、コンベヤベルト31を停止させた後、昇降装手段13のモーター13bを駆動して、把持手段11を、図2(a)に示す初期位置からコンベヤベルト31側に下降させ、図4(a)に示すように、コンベヤベルト31上に搭載されて搬送されるプレキュアトレッド20を把持部材11cで取り囲むようにして、プレキュアトレッド20を把持手段11内に取り込む。
そして、図4(b)に示すように、各シリンダー装置11bのシリンダーロッド11qを伸長させて、各把持部材11cを台座11aの中心方向に押し出し、各把持部材11cの内周面をプレキュアトレッド20の外周面20aに押し当てる。これにより、プレキュアトレッド20を円形に保持した状態で把持することができる。
【0020】
次に、昇降装手段13のモーター13bを駆動して、プレキュアトレッド20を把持した把持手段11を上昇させて初期位置に戻す。
初期位置では、ベルガン12aのベルカップ12pの中心が把持部材11cの中心、すなわち、プレキュアトレッド20の中心に位置しているので、この状態で、ベルガン12aを作動させて接着剤を霧状にして噴出させれば、接着剤をプレキュアトレッド20の内周面20bに均一に塗布することができる。
換気手段15のファン15bは、把持手段11が初期位置に戻されたとき、もしくは、ベルガン12aの作動時に稼働させることが好ましい。
本例では、接着剤の塗布時には、プレキュアトレッド20はコンベヤベルト31と接していないので、接着剤がコンベヤベルト31とプレキュアトレッド20との間に溜まることがないので、コンベヤベルト31の汚染を防止することができる。
【0021】
なお、把持手段11及び塗布手段12を換気用ケース14内に収容する場合には、飛散防止板12bは必ずしも必要ないが、飛散防止板12bを設けることで、昇降手段13の連結部材13aへの接着剤の付着をなくすことができるので、本例のように、飛散防止板12bを設けることが好ましい。
接着剤の塗布後には、把持手段11を初期位置からコンベヤベルト31側に下降させた後、各シリンダー装置11bのシリンダーロッド11qを縮めてプレキュアトレッド20を開放することで、プレキュアトレッド20をコンベヤベルト31上に戻す。
その後、ベルトコンベヤ30を稼働して、接着剤を塗布されたプレキュアトレッド20を乾燥工程に送るとともに、次に接着剤を塗布するプレキュアトレッド20を塗布装置10の真下まで搬送する。
なお、乾燥工程で乾燥されたプレキュアトレッド20は、包装工程に送られ、ポリフィルムの貼着により塗布部分を保護された後、リトレッド工場へ出荷される。
【0022】
このように、本実施の形態では、コンベヤベルト31上に搭載されて搬送されるプレキュアトレッド20を、把持手段11により外周面20a側から把持してを円形に保持した後、プレキュアトレッド20を把持した把持手段11を上昇させて、プレキュアトレッド20をコンベヤベルト31から持ち上げるとともに、この持ち上げられたプレキュアトレッド20の中心に設けられたベルガン12aから接着剤を噴霧してプレキュアトレッド20の内周面20bに塗布するようにしたので、接着剤を均一に塗布することができるとともに、作業効率を著しく向上させることができる。
また、プレキュアトレッド20をコンベヤベルト31から持ち上げた状態で接着剤を塗布するようにしたので、プレキュアトレッド20とコンベヤベルト31との間に接着剤が溜まることがない。したがって、コンベヤベルト31の汚染を防止することができる。
【0023】
なお、前記実施の形態では、シリンダーロッド11qが伸長した状態において、12個の把持部材11cの側面同士が当接しかつ内周面同士が円柱状の空間を形成するようにしたが、把持部材11cの数はこれに限るものではない。また、シリンダーロッド11qが伸長した状態において、把持部材11c間に隙間ができるようにしても、プレキュアトレッド20を円形に保持することは可能である。但し、この場合には、把持部材11cの円弧の角度や、隙間の角度などは、プレキュアトレッド20の円形からの歪みが無視できる程度になるように適宜決定する必要がある。
また、前記例では、塗布手段12としてベルガン12aを用いたが、スプレーガンなどの他の塗布手段を用いてもよい。
なお、塗布手段として一方向に接着剤を噴霧する塗布手段を用いるとともに、把持手段11を回転させながら接着剤を塗布することも可能だが、本例のように、接着剤の噴霧部が回転する塗布手段12を用いた方が設備的には有利である。
【0024】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は前記実施の形態に記載の範囲には限定されない。前記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者にも明らかである。そのような変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲から明らかである。
【産業上の利用可能性】
【0025】
本発明によれば、プレキュアトレッドなどの円環状部材の内周面を均一にかつ過不足なくバフ研磨できるので、バフ研磨品の品質を向上させることができる。また、バフ研磨を自動で行うことができるので、生産性を向上することができる。
【符号の説明】
【0026】
10 プレキュアトレッド用塗布装置、11 把持手段、11a 台座、
11b シリンダー装置、11c 把持部材、11d 上蓋、
11p シリンダー本体、11q シリンダーロッド、11s 溝部、
12 塗布手段、12a 接着剤噴霧装置、12p 回転噴霧頭、12q ガン本体、
13 昇降手段、14 換気用ケース、15 換気手段、
20 プレキュアトレッド、20a 外周面、20b 内周面、
30 ベルトコンベヤ、31 コンベヤベルト、
40 架台、41 縦フレーム、42 水平板。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
円環状に形成されたプレキュアトレッドの内周面に接着剤を塗布する装置であって、
前記プレキュアトレッドを外周面側から把持する把持手段と、
前記把持手段に把持されたプレキュアトレッドの内側に設置されて、前記プレキュアトレッドの内周面に接着剤を塗布する塗布手段とを備え、
前記把持手段は、前記プレキュアトレッドを円形に保持することを特徴とするプレキュアトレッド用塗布装置。
【請求項2】
前記把持手段を昇降させる昇降手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載のプレキュアトレッド用塗布装置。
【請求項3】
前記塗布手段が回転噴霧頭と、接着剤供給管と前記回転噴霧頭を回転駆動する機構とを備えたガン本体とを備えた塗装ガンで、前記ガン本体の外周には、前記円形に保持されたプレキュアトレッドの内周径よりも大きな径を有する飛散防止板が取付けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のプレキュアトレッド用塗布装置。
【請求項4】
前記把持手段と前記塗布手段とを収納するケースと、
前記ケース内を換気する手段とを更に備えたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載のプレキュアトレッド用塗布装置。
【請求項5】
搬送装置により搬送される円環状のプレキュアトレッドを外周面側から把持する第1のステップと、
前記プレキュアトレッドを持ち上げる第2のステップと、
前記持ち上げられたプレキュアトレッドの内周面に接着剤を塗布する第3のステップと、
前記接着剤が塗布されたプレキュアトレッドを前記搬送装置に戻す第4のステップとを有し、
前記第1のステップでは、前記プレキュアトレッドを円形に保持しながら把持することを特徴とするプレキュアトレッドへの接着剤の塗布方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−16832(P2012−16832A)
【公開日】平成24年1月26日(2012.1.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−153837(P2010−153837)
【出願日】平成22年7月6日(2010.7.6)
【出願人】(000005278)株式会社ブリヂストン (11,469)
【Fターム(参考)】