説明

プログラム課金管理装置及びカプセル実行処理装置

【課題】本発明は、デジタルコンテンツのような静的データではなく、実行形式のファイルのようなプログラムの処理に対して課金の仕組みを実現可能なプログラム課金管理装置を提供する。
【解決手段】プログラム課金管理装置20は、本体プログラム部を格納した本体プログラム格納手段と前記本体プログラム部の実行回数を計数して実行回数の情報を記憶する実行回数記憶手段とをカプセル化したカプセルファイル部を生成する第1の制御手段22と、精算情報取得要求に応じてカプセルファイル部を調査し、実行回数記憶手段に記憶された実行回数の情報と予め登録された本体プログラム部の利用単価情報とにより本体プログラム部の精算金額を出力する第2の制御手段23と、を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プログラム課金管理装置、プログラム課金システム、カプセル実行処理装置、プログラム課金方法、カプセル実行処理方法、課金管理プログラム、及びカプセル実行処理プログラムに関し、特に、デジタル権利管理(Digital Rights Management:DRM)の仕組みを利用して有料のプログラムを課金する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
アプリケーションソフトウエアなどの有料のプログラムを販売する際には、有料のプログラムをパッケージ単位で販売することが行われている。
また、近年では、コンテンツの利用した分だけを課金する手法として、例えばASP(Application Service Provider)やSaaS(Software as a Service)などが挙げられる。
【0003】
このASPやSaaSでは、Webサーバを立ち上げ、利用者コンピュータからの要求をインターネットを通じて受け付け、その要求に対する処理を行い、処理結果をインターネットを通じて利用者コンピュータに戻すというものであり、その処理の単位ごとに課金をする仕組みである。これらは、コンテンツなどの静的データに課金する場合に向いている。
【0004】
一方、高い価値を持ちえる静的データを保護する仕組みとして、デジタル権利管理(Digital Rights Management:DRM)が挙げられる。
【0005】
DRMは、暗号技術を利用してコンテンツデータを暗号化し、利用閲覧条件に関する情報を付与する(カプセル化する)ことにより、カプセルの実行、つまりコンテンツの利用閲覧の条件を制御し、コンテンツの不正利用を予防する技術である。
DRMは、元来、映像コンテンツや音楽コンテンツなどの有料コンテンツを課金で取引する仕組みとして普及が始まったものだが、これを、企業の電子ドキュメントの管理に対しても適用している。
【0006】
このようなDRMの具体的例として、例えば、マイクロソフト社のRMS(Rights Management Services 、http://www.microsoft.com/japan/windowsserver2003/technologies/rightsmgmt/default.mspx)やアドビ社のLiveCycle (http://www.adobe.com/jp/products/livecycle/)などがある。
【0007】
たとえば、RMSの例で具体的に説明する。一般的なDRMの仕組みを図28に示す。
DRMシステム1000では、新たな電子ドキュメントFが生成されると、作成者コンピュータ1001は電子ドキュメントFの利用方法や流通の権限などの属性情報を規定したライセンス情報をDRMの管理サーバの一つであるチケットサーバ1002へ送信する。チケットサーバ1002は、電子ドキュメントFに対して送信されたライセンスに規定された属性情報を付与して暗号化を行い、カプセルCPを生成する。これを電子ドキュメントのカプセル化という。また、チケットサーバ1002は、暗号化に関する認証情報を認証サーバ1003に送信して登録させる。
【0008】
カプセル化された電子ドキュメントであるカプセルCPの利用希望者は、利用者コンピュータ1004を用いてチケットサーバ1002に対して、カプセルCPを利用するのに必要なライセンスチケットLの送付申請を送信する。
【0009】
チケットサーバ1002はライセンスチケットLの送付申請を許可すると、利用可能回数、複製の許可の可否等の種々の流通に関する属性と制限が記載されたライセンスチケットLを利用希望者の利用者コンピュータ1004に送信する。そのライセンスチケットLを保有している人のみが、カプセル化された電子ドキュメントのカプセルCPを開いて、中の電子ドキュメントを参照したり編集したりすることができる。
【0010】
利用者コンピュータ1005において、ライセンスチケットLを保有していないカプセルCPの利用希望者は、カプセルCPを開くことはできない。さらに、ライセンスチケットLは、勝手に複製して不正に電子ドキュメントを利用することはできない仕組みになっている。
【0011】
また、ライセンスチケットの流通を許可せず、利用のたびにDRMサーバへ利用許可を申請する場合もある。このように、電子ドキュメントをDRMで管理しカプセル化することで、たとえ、カプセル化された電子ドキュメントが情報漏えいされても、その漏えい先でDRMサーバへアクセスして認証許可を得るか、ライセンスチケットを入手しない限り、内容が解読される心配はなくなる。
また、ライセンスチケットの発行ごとに課金する仕組みを設けることで、データ利用ごとの課金が可能になる。
【0012】
DRMでは、対象となるデータは、静的なデータであり、そのデータを処理するアプリケーションソフトウエアには、DRMと緊密な連携の仕組みの組込みが必要となる。例えば、マイクロソフト社のRMSでは、同社のOfficeプログラム、具体的には、表計算ソフトやワープロソフトなどにて作成されたデータファイルを各々のアプリケーションソフトウエアを用いてカプセル化することが可能である。
【0013】
この場合、表計算ソフトやワープロソフトなどのアプリケーションソフトウエアは、RMSのカプセル化、カプセル解除の仕組みを内蔵している。
このため、同社のOfficeのプログラムやサードパーティアプリケーションなど、RMSをサポートしているアプリケーションソフトウエアを実装している環境上でのみ、DRMを利用することができる。
【0014】
さらに、この種のシステムの関連技術として、例えば以下に示す特許文献1、特許文献2に記載されたものが挙げられる。
【0015】
特許文献1のデジタル権利管理(DRM)システムでは、オーサリングツール18により、暗号化/暗号化解除鍵、およびデジタルコンテンツ12に付随する命令および/または規則に従ってデジタルコンテンツ12が暗号化されたデジタルコンテンツパッケージ12pを生成する(特許文献1の段落番号0031)。
コンテンツサーバ22によって配信されるデジタルコンテンツパッケージ12pは、以下のものを含む。暗号化/暗号化解除鍵(KD)を使用して暗号化されたデジタルコンテンツ12(すなわち、(KD(CONTENT)))、デジタルコンテンツ12(またはパッケージ12p)のコンテンツID(またはパッケージID)、暗号化解除鍵(KD)の鍵ID。暗号化されていない形態のライセンス獲得情報。コンテンツサーバ22秘密鍵(PR−CS)で署名されたコンテンツサーバ22公開鍵(PU−CS)を暗号化する鍵KD(すなわち、(KD(PU−CS)S(PR−CS)))(特許文献1の段落番号0051)。
ユーザの計算デバイスは、デジタルコンテンツに関連し、ユーザによって獲得されるライセンスで実現されるライセンス規則に従ってでなければ、デジタルコンテンツをレンダリングしない(特許文献1の段落番号0062)。
暗号化されたデジタルコンテンツ12が、ユーザに配布されて受け取られ、ユーザによって記憶されたファイルの形態で計算デバイス14上に置かれたものと想定して、ユーザが、レンダリングコマンドの何らかの変種を実行することにより、デジタルコンテンツ12をレンダリングしようと試みる。
レンダリングコマンドは、デジタルコンテンツを「再生する」要求、または「開く」要求として実現することができる。この再生コマンド、または開くコマンドは、単にデジタルコンテンツを表すアイコン上で「クリックする」程度の簡単なものである。
レンダリングコマンドは、ユーザが、デジタルコンテンツを有するファイルが開かれるように指示したときに、実行される(特許文献1の段落番号0069)。
【0016】
特許文献2のデジタル著作物流通システムでは、利用者は、利用契約に基づきディジタル著作物を利用したい場合、何らかの対価を支払って、配布データをオリジナルデータに復元するためのプログラム及び差分データを入手する。これらは利用する際の条件である利用条件とともに復元オブジェクトとしてカプセル化されており、利用者には暗号化データとして送られる。ここで、利用者に送られる暗号化データはオリジナルデータそのものを暗号化したデータではなく、オリジナルデータと配布データとの差を取って作られる差分データ、及びそれを配布データに埋め込んでオリジナルデータに復元するプログラムを暗号化する(特許文献2の段落番号0035)。
特許文献2では、復元オブジェクトには利用契約に基づく利用条件も含まれており、利用者装置はこれを解釈して利用可否および利用権限を判定する(特許文献2の段落番号0036)。
利用者は、利用者装置のデータ再生部の各部の機能により、カプセル化された復元オブジェクトのカプセル化の解除を行い、オリジナルデータの再生を行う。
【特許文献1】特開2003−330560号公報
【特許文献2】特許第3173352号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0017】
しかしながら、関連技術のデジタル権利管理(DRM)システムにおいては、カプセル化の対象は静的データであって、アプリケーションソフトウエアのようなプログラムそのものは、カプセル化の対象にはならない。
すなわち、コンテンツなどの静的データに対する課金の仕組みとしてはASPやSaaSがあるが、プログラムの単位、例えば、実行形式のファイル(例えば、*.exe形式のファイル)1つに相当する処理に対して、このようなASPやSaaSの仕組みを導入することができない、という課題があった。
【0018】
また、特許文献1では、デジタルコンテンツの保護はできても、各種ソフトウエアのようなプログラムそれ自体を保護したり、課金を行ったりすることができない、という課題があった。
【0019】
さらに、特許文献2では、カプセル化されるのはオリジナルデータを復元するための解除プログラムであるため、オリジナルデータの保護はできても、種々のアプリケーションソフトウエアなどのようにプログラムそれ自体を利用者に利用させたり、その利用に応じて課金したりすることができない、という課題があった。
【0020】
本発明の目的は、上述した関連技術の課題を解決することにあり、デジタルコンテンツのような静的データではなく、実行形式のファイルのようなプログラムの処理に対して課金の仕組みを実現することが可能なプログラム課金管理装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0021】
上記目的を達成するため、本発明のプログラム課金管理装置は、実行形式の本体プログラム部の利用に応じた課金を管理するプログラム課金管理装置であって、前記本体プログラム部を格納した本体プログラム格納手段と前記本体プログラム部の実行回数を計数して実行回数の情報を記憶する実行回数記憶手段とをカプセル化したカプセルファイル部を生成する第1の制御手段と、前記本体プログラム部に関する精算情報取得要求に応じて、前記カプセルファイル部を調査し、前記実行回数記憶手段に記憶された実行回数の情報と予め登録された前記本体プログラム部の利用単価情報とに基づいて前記カプセルファイル部の前記本体プログラム部の精算金額を出力する第2の制御手段と、を含むことを特徴としている。
【0022】
本発明のプログラム課金システムは、実行形式の本体プログラム部をカプセル化したカプセルファイル部を生成し、前記カプセルファイル部の利用に応じた課金制御の管理を行うプログラム課金管理装置と、前記プログラム課金管理装置と通信可能に形成され、前記カプセルファイル部を利用するカプセル利用者が使用する第1の通信装置と、を含み、前記プログラム課金管理装置は、前記本体プログラム部を格納した本体プログラム格納手段と前記本体プログラム部の実行回数を計数して実行回数の情報を記憶する実行回数記憶手段とをカプセル化したカプセルファイル部を生成する第1の制御手段と、前記本体プログラム部に関する精算情報取得要求に応じて、前記カプセルファイル部を調査し、前記実行回数記憶手段に記憶された実行回数の情報と予め登録された前記本体プログラム部の利用単価情報とに基づいて前記カプセルファイル部の前記本体プログラム部の精算金額を出力する第2の制御手段と、を含み、前記第1の通信装置にて利用される前記カプセルファイル部は、前記カプセルファイル部に対する処理実行要求に応じて、前記カプセル化を解除して前記本体プログラム部を起動し、前記実行回数を計数して前記実行回数の情報を前記実行回数記憶手段に記憶し、前記本体プログラム部の実行終了後に再カプセル化を行うカプセル制御手段を含むことを特徴としている。
【0023】
本発明のカプセル実行処理装置は、実行形式の本体プログラム部を格納した本体プログラム格納手段と、前記本体プログラム部の実行回数を計数して実行回数の情報を記憶する実行回数記憶手段とをカプセル化したカプセルファイル部を実行処理するカプセル実行処理装置であって、前記カプセルファイル部に対する処理実行要求に応じて、前記カプセル化を解除するカプセル化解除手段と、前記カプセル化が解除された状態で、前記本体プログラム格納手段に格納されている本体プログラム部を取り出し、前記カプセルファイル部が属するファイルシステムが管理する記憶領域に独立ファイルを生成する独立ファイル生成手段と、前記実行回数記憶手段に記憶されている前記実行回数の情報を1つ増加する計数処理を行う実行回数計数手段と、前記本体プログラム部を子タスクとして起動する処理を行う子タスク起動処理手段と、前記子タスクからのタスク終了通知を受け取ると、前記ファイルシステム上の前記独立ファイルを削除する処理を行う独立ファイル削除処理手段と、前記独立ファイルが削除されると、前記カプセルファイル部の再カプセル化する処理を行う再カプセル化手段と、を含むことを特徴としている。
【0024】
本発明のプログラム課金方法は、コンピュータが、実行形式の本体プログラム部の利用に応じた課金を行うプログラム課金方法であって、コンピュータが、前記本体プログラム部を格納した本体プログラム格納手段と前記本体プログラム部の実行回数を計数して実行回数の情報を記憶する実行回数記憶手段とをカプセル化したカプセルファイル部を生成する第1の制御処理ステップと、コンピュータが、前記カプセルファイル部を利用者に提供する提供ステップと、コンピュータが、前記本体プログラム部に関する精算情報取得要求に応じて、前記カプセルファイル部を調査し、前記実行回数記憶手段に記憶された実行回数の情報と予め登録された前記本体プログラム部の利用単価情報とに基づいて前記カプセルファイル部の前記本体プログラム部の精算金額を出力する第2の制御処理ステップと、を含むことを特徴としている。
【0025】
本発明のカプセル実行処理方法は、コンピュータが、実行形式の本体プログラム部を格納した本体プログラム格納手段と、前記本体プログラム部の実行回数を計数して実行回数の情報を記憶する実行回数記憶手段とをカプセル化したカプセルファイル部を実行処理するカプセル実行処理方法であって、コンピュータが、前記カプセルファイル部に対する処理実行要求に応じて、前記カプセル化を解除するカプセル化解除ステップと、コンピュータが、前記カプセル化が解除された状態で、前記本体プログラム格納手段に格納されている本体プログラム部を取り出し、前記カプセルファイル部が属するファイルシステム上の他の記憶領域に独立ファイルを生成する独立ファイル生成ステップと、コンピュータが、前記実行回数記憶手段に記憶されている前記実行回数の情報を1つ増加する計数処理を行う実行回数計数ステップと、コンピュータが、前記本体プログラム部を子タスクとして起動する処理を行う子タスク起動処理ステップと、コンピュータが、前記子タスクからのタスク終了通知を受け取ると、前記ファイルシステム上の前記独立ファイルを削除する処理を行う独立ファイル削除処理ステップと、コンピュータが、前記独立ファイルが削除されると、前記カプセルファイル部の再カプセル化する処理を行う再カプセル化ステップと、を含むことを特徴としている。
【0026】
本発明の課金管理プログラムは、実行形式の本体プログラム部の利用に応じた課金処理をコンピュータに実行させる課金管理プログラムであって、前記本体プログラム部を格納した本体プログラム格納手段と前記本体プログラム部の実行回数を計数して実行回数の情報を記憶する実行回数記憶手段とをカプセル化したカプセルファイル部を生成する第1の制御機能と、前記本体プログラム部に関する精算情報取得要求に応じて、前記カプセルファイル部を調査し、前記実行回数記憶手段に記憶された実行回数の情報と予め登録された前記本体プログラム部の利用単価情報とに基づいて前記カプセルファイル部の前記本体プログラム部の精算金額を出力する第2の制御機能と、を含む機能をコンピュータに実行させることを特徴としている。
【0027】
本発明のカプセル実行処理プログラムは、実行形式の本体プログラム部を格納した本体プログラム格納手段と、前記本体プログラム部の実行回数を計数して実行回数の情報を記憶する実行回数記憶手段とをカプセル化したカプセルファイル部の実行処理をコンピュータに実行させるカプセル実行処理プログラムであって、前記カプセルファイル部に対する処理実行要求に応じて、前記カプセル化を解除するカプセル化解除機能と、前記カプセル化が解除された状態で、前記本体プログラム格納手段に格納されている本体プログラム部を取り出し、前記カプセルファイル部が属するファイルシステム上の他の記憶領域に独立ファイルを生成する独立ファイル生成機能と、前記実行回数記憶手段に記憶されている前記実行回数の情報を1つ増加する計数処理を行う実行回数計数機能と、前記本体プログラム部を子タスクとして起動する処理を行う子タスク起動処理機能と、前記子タスクからのタスク終了通知を受け取ると、前記ファイルシステム上の前記独立ファイルを削除する処理を行う独立ファイル削除処理機能と、前記独立ファイルが削除されると、前記カプセルファイル部の再カプセル化する処理を行う再カプセル化機能と、を含む機能をコンピュータに実行させることを含む機能をコンピュータに実行させることを特徴としている。
【発明の効果】
【0028】
本発明によれば、プログラム単位で課金の為の利用回数の計測を行なうことができる、という関連技術にない優れたプログラム課金管理装置などを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
〔プログラム課金管理装置の基本的構成〕
先ず、プログラム課金管理装置の基本的構成について説明する。本発明のプログラム課金管理装置は、実行形式の本体プログラム部の利用に応じた課金を管理するプログラム課金管理装置であって、前記本体プログラム部を格納した本体プログラム格納手段と前記本体プログラム部の実行回数を計数して実行回数の情報を記憶する実行回数記憶手段とをカプセル化したカプセルファイル部を生成する第1の制御手段(例えば図1に示す符号22など)と、前記本体プログラム部に関する精算情報取得要求に応じて、前記カプセルファイル部を調査し、前記実行回数記憶手段に記憶された実行回数の情報と予め登録された前記本体プログラム部の利用単価情報とに基づいて前記カプセルファイル部の前記本体プログラム部の精算金額を出力する第2の制御手段(例えば図1に示す符号23など)と、を含む構成としている。
【0030】
このようなプログラム課金管理装置によれば、小さいプログラム単位で課金の為の利用回数の計測を行なうことができ、特定のDRM基盤の実装を前提とする必要がないので流通が容易である。
【0031】
以下、このような本発明の「プログラム課金管理装置」を、「プログラム課金システム」に適用した好適な実施の形態の一例について、図面を参照して具体的に説明する。
【0032】
〔第1の実施の形態〕
(プログラム課金システムの全体構成)
先ず、本実施の形態のプログラム課金システムの具体的構成について、全体構成から説明し、続いて各部の詳細構成について説明することとする。図1は、本発明の第1の実施の形態によるプログラム課金システムにおけるプログラム課金管理装置の全体の概略構成の一例を示すブロック図である。図2は、本発明の第1の実施の形態によるプログラム課金システムの全体構成の一例を示すブロック図である。
【0033】
図1に示すように、本実施の形態のプログラム課金システム1は、概略構成として、プログラムの作成者によって登録される特定の処理を実行する実行形式の本体プログラム部12と、前記本体プログラム部12をカプセル化したカプセルファイル部13と、前記カプセルファイル部13を生成して利用者に提供可能に形成し、前記カプセルファイル部13の利用に応じた課金管理制御を行うプログラム課金管理装置20と、を含んで構成される。
【0034】
ここで、以上のような概略構成を実現するプログラム課金システム1の具体的なハードウエア構成としては、例えば、図2に示すような構成が挙げられる。
すなわち、プログラム課金システム1は、本体プログラム部12が登録されカプセル化されるプログラム課金管理装置20と、前記プログラム課金管理装置20と通信可能に形成され、前記本体プログラム部12を登録する登録利用者が利用する第3の通信装置10cと、前記プログラム課金管理装置20と通信可能に形成され、カプセルファイル部13を利用するカプセル利用者が利用する第1の通信装置10aと、利用されたカプセルファイル部13の精算情報の利用を希望する精算情報利用者が利用する第2の通信装置10bと、を含んで構成される。
【0035】
第1の通信装置10aは、カプセル利用者がカプセルファイル部13を実行処理するカプセル実行処理装置ということもできる。
また、第1の通信装置10a、第2の通信装置10b、第3の通信装置10c、プログラム課金管理装置20は、それぞれ、プログラム制御により動作するものであり、ネットワーク関連の機能を有していれば、デスクトップ、ラップトップコンピュータその他無線・有線通信機能を有する情報機器、またはこれに類するコンピュータなどいかなるコンピュータでもよく、移動式・固定式を問わない。
【0036】
さらに、第1の通信装置10a、第2の通信装置10b、第3の通信装置10c、及びプログラム課金管理装置20の各々のハードウエア構成は、種々の情報等を表示するための表示手段(スクリーン)、この表示手段の表示画面上(の各種入力欄等)にデータを操作入力するための操作入力手段(例えばキーボード・マウス等)、各種信号・データを送受信するための送受信手段(通信手段)、各種プログラム・各種データを記憶しておく記憶手段(例えばメモリ、ハードディスク等)、これらの制御を司る制御手段(例えばCPU等)などをそれぞれ有してよい。
【0037】
以上のような通信基盤が形成されていることを前提として、図1におけるプログラム課金管理装置20の各部について説明する。
【0038】
本体プログラム部12は、前記第3の通信装置10cなどから提供されてプログラム課金管理装置20に登録されるものであり、課金対象となる実行形式プログラムである。これは、例えばWindowsの場合だと、*.exeの拡張子を持ったプログラムが対象となる。
【0039】
(カプセルファイル部のデータ構造)
カプセルファイル部13は、プログラム課金管理装置20にて生成され第1の通信装置10aなどの利用者に提供されるものであり、実行回数を計数して記録するカウンタである実行回数記憶部14と、実行形式の本体プログラム部12を格納する本体プログラム格納部15と、前記カプセルファイル部13に対する処理実行要求に応じて、前記カプセル化を解除して前記本体プログラム部12を起動し、前記実行回数を計数して前記実行回数の情報を前記実行回数記憶部14に記憶し、前記本体プログラム部12の実行終了後に再カプセル化を行う制御をするカプセル制御部16と、を含んで構成される。
【0040】
ここで、カプセルの実装方法としては、アーカイブファイルの形式にしての実装方法がある。アーカイブファイルは、Windowsでいうと、ZIP形式やLZH形式が代表的なものであり、複数のファイルを1つに集めて圧縮した形式にして1つのファイルに格納するものである。
【0041】
アーカイブ形式のファイルから内部のファイルを取り出すには、「解凍」処理を行うことで取り出すことが出来る。また、アーカイブファイルを呼び出すと、「自己解凍」式に解凍することも可能であるし、自己解凍時に、起動プログラムを自動的に起動させることも可能である。
そこで、カプセルファイル部13の場合は、カプセルファイル部13を自己解凍型のアーカイブファイルとしておき、カプセルファイル部13の処理を起動プログラムとして記載しておけばよい。
【0042】
また、カプセル制御部16は、カプセル利用者による第1の通信装置10aからの処理実行要求に応じて、前記本体プログラム格納手段に格納されている本体プログラム部を取り出し、前記カプセルファイル部が属するファイルシステム上の他の記憶領域に独立ファイルを生成することができる。
さらに、カプセル制御部16は、前記実行回数記憶手段の計数を1つ増加し、前記本体プログラム部のファイルを子タスクとして起動し、子タスクからのタスク終了通知を受け取ると、前記ファイルシステム上の前記独立ファイルを削除して終了することができる。
【0043】
(プログラム課金管理装置の構成)
プログラム課金管理装置20は、前記本体プログラム部の利用単価情報と前記本体プログラム部12を識別するプログラム識別情報とを対応づけて記憶したプログラム課金情報記憶部21と、(登録利用者の第3の通信装置10cからの)本体プログラム部を登録する登録要求に応じて、前記本体プログラム部の利用単価情報と前記本体プログラム部を識別するプログラム識別情報とを対応づけて前記本体プログラム部を課金対象として登録し、前記カプセルファイル部を生成する制御を行うプログラム課金登録部22と、(精算情報利用者の第2の通信装置10bからの)精算情報取得要求に応じて、前記カプセルファイル部を調査し、前記実行回数記憶手段の実行回数の情報と登録された利用単価情報とに基づいて前記本体プログラム部の課金金額を出力する制御を行うプログラム利用課金精算部23と、を含んで構成される。
【0044】
ここで、本実施の形態のプログラム課金管理装置20では、マルチタスキングのオペレーティングシステムを用いることができる。マルチタスキングは、Unix(登録商標)、Linux、Windows(登録商標)など種々のオペレーティングシステムに含む機能を用いることができる。
【0045】
プログラム課金対応情報記憶部21は、プログラム名と利用単価の組の集合で構成されるプログラム課金対応表を有する。これは、通常の配列構造で実現される。
【0046】
プログラム課金登録部22は、登録利用者の第3の通信装置10cから、ある対象プログラムとその利用単価を引数にして課金対象に登録する指示(本体プログラム部登録要求)を受け取ると、プログラム課金対応情報記憶部21のプログラム課金対応表に、前記対象プログラムと利用単価を追加登録し(登録機能)、さらに、前記対象プログラムを本体プログラム格納部15へ格納し、実行回数記憶部14にはゼロを格納したカプセルファイル部13を生成するものである(カプセル生成機能)。
プログラム課金登録部22は、通常の実行プログラム(Windowsの場合は、*.exe形式)で実現すればよい。
【0047】
また、プログラム課金登録部22は、カプセルファイル部13を生成する際に、本体プログラム格納部15及び実行回数記憶部14を、暗号化、圧縮符号化、又はこれらの組み合わせを1又は複数回行う処理によりカプセル化を行うことができる。
【0048】
プログラム利用課金精算部23は、精算情報利用者の第2の通信装置10bから、あるカプセルファイル部13を引数にして利用課金の精算をする指示(精算情報取得要求)を受け取ると、前記カプセル中の本体プログラム格納部に格納されているプログラムを取り出し、プログラム課金対応情報記憶部21のプログラム課金対応表を参照して、前記取り出されたプログラムの利用単価を登録された情報から調べ、さらに、前記カプセルファイル部13中の実行回数記憶部14の実行回数の情報(例えば実行回数値)を取り出して、実行回数値を前記利用単価に積算して課金合計金額を出力するものである。
【0049】
この際、プログラム利用課金精算部23は、前記カプセルファイル部13の実行回数記憶部14から実行回数の情報を取得する際に、前記カプセルファイル部13のカプセル化の一時解除を行い、前記実行回数の情報を取得して、再カプセル化することができる。
【0050】
(カプセル制御部の機能:カプセル実行処理装置の構成)
第1の通信装置10aにてカプセルファイル部13が実行されると、図4に示すように、カプセル実行処理装置として機能する。
この場合、カプセル実行処理装置のカプセル制御部16は、図4に示すように、前記カプセルファイル部13に対する処理実行要求に応じて、前記カプセル化を解除するカプセル化解除手段17aと、前記カプセル化が解除された状態で、前記本体プログラム格納部15に格納されている本体プログラム部を取り出し、前記カプセルファイル部13が属するファイルシステム上の他の記憶領域に独立ファイルを生成する独立ファイル生成手段17bと、を含むことができる。
【0051】
また、カプセル実行処理装置のカプセル制御部16は、前記実行回数記憶部14の前記実行回数の情報を1つ増加する計数処理を行う実行回数計数手段17cと、前記本体プログラム部12を子タスクとして起動する処理を行う子タスク起動処理手段17dと、前記子タスクからのタスク終了通知を受け取ると、前記ファイルシステム上の前記独立ファイルを削除する処理を行う独立ファイル削除処理手段17eと、前記独立ファイルが削除されると、前記カプセルファイル部の再カプセル化する処理を行う再カプセル化手段17fと、を含むことができる。
【0052】
ここで、本実施の形態の構成要件と本発明の構成要件との対応関係について述べると、
本実施の形態のプログラム課金登録部22により、本発明にいう「第1の制御手段」を構成することができる。また、プログラム利用課金精算部23により、本発明にいう「第2の制御手段」を構成することができる。
さらに、本実施の形態のカプセル制御部16により、本発明にいう「カプセル制御手段」を構成することができる。また、本実施の形態の実行回数記憶部14により、本発明にいう「実行回数記憶手段」を構成することができる。さらに、本実施の形態の本体プログラム格納部15により、本発明にいう「本体プログラム格納手段」を構成することができる。
【0053】
(プログラム課金システムの概略動作)
上述のような構成からなるプログラム課金システム1は、概略つぎのように動作する。
まず、登録利用者の操作入力に基づいて第3の通信装置10cは、プログラム課金管理装置20に対して、本体プログラム部12、利用単価、プログラム名などを含む本体プログラム部登録要求を送信する。
プログラム課金管理装置20が、登録利用者の第3の通信装置10cから、ある対象プログラムである本体プログラム部12とその利用単価を引数にして課金対象に登録する指示(本体プログラム部登録要求)を受信すると、プログラム課金管理装置20のプログラム課金登録部22は、プログラム課金対応情報記憶部21のプログラム課金対応表に、前記対象プログラムと利用単価を追加登録する。
【0054】
さらに、プログラム課金管理装置20のプログラム課金登録部22により、前記本体プログラム部12を本体プログラム格納部15へ格納し、実行回数記憶部14にはゼロを格納したカプセルファイル部13を生成する。
【0055】
また、プログラム課金管理装置20により、生成されたカプセルファイル部13は、ダウンロードなどによってカプセル利用者に提供可能な状態に処理される。
【0056】
カプセル利用者の第1の通信装置10aが、プログラム課金管理装置20よりカプセルファイル部13をダウンロードなどによって取得し、第1の通信装置10aにてカプセルファイル部13に対する特定の処理実行が指示されると、まず、カプセルファイル部13のカプセル制御部16は、本体プログラム格納部15に格納されているプログラムを取り出して、独立ファイルとして第1の通信装置10aが備えたファイルシステム上に作成する。
【0057】
次に、第1の通信装置10aにてカプセルファイル部13のカプセル制御部16は、実行回数記憶部14の計数を1つ増加させ、さらに、前記作成した本体プログラムのファイルを子タスクとして起動し、子タスクが終了するまで待つ。
【0058】
続いて、第1の通信装置10aにてカプセルファイル部13のカプセル制御部16は、子タスクからのタスク終了通知を受け取ると、前記ファイルシステム上に作成した前記独立ファイルを削除して終了する。
【0059】
一方、精算情報利用者の第2の通信装置10bが利用課金の精算に関する情報を取得する場合には、第2の通信装置10bは、精算情報利用者の操作入力に基づいて、プログラム課金管理装置20に対して利用課金の精算をする指示(精算情報取得要求)を送信する。
【0060】
プログラム課金管理装置20のプログラム利用課金精算部23は、精算情報利用者の第2の通信装置10bから、あるカプセルファイル部13を引数にして利用課金の精算をする指示(精算情報取得要求)を受信すると、プログラム課金管理装置20のプログラム利用課金精算部23は、前記カプセル中の本体プログラム格納部に格納されているプログラムを取り出す。
【0061】
さらに、プログラム利用課金精算部23は、プログラム課金対応情報記憶部21のプログラム課金対応表を参照して、前記取り出されたプログラムの利用単価を調べる。
【0062】
そして、プログラム利用課金精算部23は、前記カプセルファイル部13中の実行回数記憶部14の実行回数の情報(例えば実行回数値)を取り出して、実行回数値を前記利用単価に積算して課金合計金額を出力し、利用者に参照できるようにする。
【0063】
このような構成では、図3に示すように、プログラム課金管理装置20にて対象となる本体プログラムをカプセル化し、第1の通信装置10aにてそのカプセルを実行させると、自己解凍型で起動プログラムが実行を開始し、本体プログラムを直後に実行開始させ、実行終了後に、本体プログラムをファイルシステムから削除させ、一方、解凍回数を1加えたものを元のカプセルに書き込むというものである。
こうすることで、このカプセル化されたプログラムが何回使用されたかが、解凍回数として記憶されるので、その回数に応じて、登録利用者は、利用料金を課金することが可能になる。
【0064】
(処理手順について)
次に、上述のような構成を有するプログラム課金システムにおける各種の処理手順について、図5乃至図8を参照しつつ詳細に説明する。図5は、本発明の第1の実施の形態によるプログラム課金システムにおける全体の処理手順の一例を示すネットワークシーケンス図である。
【0065】
本実施の形態に係るプログラム課金方法は、プログラム課金管理装置20が備えたコンピュータが、特定の処理を実行する実行形式の本体プログラム部の利用に応じた課金を行うものを対象とするものである。
このプログラム課金方法では、基本的構成として、プログラム課金管理装置20が備えたコンピュータが、前記本体プログラム部を登録する登録要求に応じて、前記本体プログラム部を識別するプログラム識別情報と前記本体プログラム部の利用単価情報とを対応づけて登録するとともに、前記本体プログラム部を格納した本体プログラム格納手段と前記本体プログラム部の実行回数を計数して実行回数の情報を記憶する実行回数記憶手段とをカプセル化したカプセルファイル部を生成する制御を行う第1の制御処理ステップ(例えば図5に示すステップS12など)を含むことができる。
また、このプログラム課金方法では、プログラム課金管理装置20が備えたコンピュータが、前記カプセルファイル部を利用者に提供する提供ステップ(例えば図5に示すステップS13など)を含むことができる。
さらに、このプログラム課金方法では、プログラム課金管理装置20が備えたコンピュータが、前記本体プログラム部に関する精算情報取得要求に応じて、利用された前記カプセルファイル部を調査し、前記実行回数記憶手段の実行回数の情報と登録された利用単価情報とに基づいて前記カプセルファイル部の前記本体プログラム部の精算金額を出力する制御を行う第2の制御処理ステップ(例えば図5に示すステップS18)を含むことができる。
【0066】
(全体処理)
より具体的には、図5に示すように、先ず、登録利用者は、第3の通信装置10cを用いて本体プログラム部の登録をプログラム管理装置20に対して行う。
【0067】
すなわち、登録利用者が、本体プログラム部、本体プログラム部を識別するプログラム識別情報の一例であるプログラム名、利用単価情報の入力を第3の通信装置10cにて行うと、第3の通信装置10cは、これらの情報を含む本体プログラム部登録要求をプログラム課金管理装置20に対して送信する(ステップS11)<本体プログラム部登録要求送信ステップないしは本体プログラム部登録要求送信機能(以下、機能については名称略)>。
【0068】
次に、プログラム課金管理装置20(が備えたコンピュータ)は、第3の通信装置10cからの本体プログラム部登録要求を受信すると、この本体プログラム部登録要求に応じて、第1の制御処理を行う(ステップS12)<第1の制御処理ステップ>。
【0069】
この第1の制御処理では、プログラム課金管理装置20は、本体プログラム部登録要求に応じて、前記プログラム名と利用単価情報とを対応づけてプログラム対応表情報記憶部21に記憶してプログラムの登録を行う処理を行う。
さらに、第1の制御処理では、プログラム課金管理装置20は、本体プログラム部登録要求に応じて、前記本体プログラム部をカプセル化してカプセルファイル部13を生成する処理を行う。
【0070】
このカプセルファイル部13を生成する際には、プログラム課金管理装置20が備えたコンピュータは、本体プログラム部を格納した本体プログラム部格納部15と、本体プログラム部の実行回数の情報を記憶するための実行回数記憶部14と、カプセルファイル部13に対する処理指示に基づいて、カプセル化を解除し前記本体プログラム部を実行させ、実行回数を計数し、再カプセル化する制御を行うカプセル制御部16とを構成するようにする。
【0071】
次いで、プログラム課金管理装置20は、生成されたカプセルファイル部をダウンロードなどによって、カプセル利用者に提供可能な状態とする処理を行う(ステップS13)<提供ステップ>。
【0072】
そして、第1の通信装置10aは、カプセル利用者による操作入力に基づいて、プログラム課金管理装置20に対して、カプセルファイル部取得要求を送信する処理を行う(ステップS14)<カプセルファイル部取得要求送信ステップ>。
【0073】
このカプセルファイル部取得要求をプログラム課金管理装置20が受領すると、プログラム課金管理装置20は、前記カプセルファイル部取得要求に応じて、カプセルファイル部を前記第1の通信装置10aに対して送信する処理を行う(ステップS15)<カプセルファイル部送信ステップ>。
【0074】
さらに、第1の通信装置10aは、プログラム課金管理装置20からカプセルファイル部を受信する処理を行う<カプセルファイル部受信ステップ>。その後、カプセル利用者の操作指示により、第1の通信装置10aにてカプセルファイル部に対する処理指示が行われると、第1の通信装置10aにてカプセルファイル部のカプセル制御部16がカプセル制御処理を行う(ステップS16)<カプセル制御処理ステップ>。
【0075】
このカプセル制御処理ステップでは、カプセルファイル部に対する処理実行要求に応じて、前記カプセル化を解除して前記本体プログラム部を起動し、前記実行回数を計数して前記実行回数の情報を前記実行回数記憶部に記憶し、前記本体プログラム部の実行終了後に再カプセル化を行う制御をする。
【0076】
一方、精算情報利用者による操作入力に基づいて、第2の通信装置10bは、プログラム課金管理装置20に対して精算金額情報取得要求を送信する処理を行う(ステップS17)<精算金額情報取得要求送信ステップ>。
【0077】
プログラム課金管理装置20は、第2の通信装置10bより精算金額情報取得要求を受信すると、この精算金額情報取得要求に応じて、第2の制御処理を行う(ステップS18)<第2の制御処理ステップ>。
【0078】
この第2の制御処理では、精算金額情報取得要求に応じて、カプセルファイル部の調査を行い、精算金額を算出する処理を行う。
【0079】
具体的には、第2の制御処理では、第1の通信装置10aのカプセルファイル部内の情報(実行回数記憶部14の実行回数の情報)を取得するため、プログラム課金管理装置20は、精算金額情報取得要求に応じて、第1の通信装置10aに対して実行回数情報取得要求を送信する処理を行う(ステップS18a)<実行回数情報取得要求送信ステップ>。
【0080】
続いて、第2の制御処理では、第1の通信装置10aは、プログラム課金管理装置20からの実行回数情報取得要求を受信し、カプセルファイル部が実行回数情報取得要求を受領すると、カプセルファイル部のカプセル制御部は、この実行回数情報取得要求に応じて、カプセル化を解除し、カプセルファイル部内の実行回数記憶部14の実行回数の情報を取り出し、また、本体プログラム部格納部15の本体プログラム部を取り出し、プログラム課金管理装置20に対して実行回数情報、本体プログラム部を送信し、再カプセル化する制御処理を行う(ステップS18b)<実行回数情報送信制御ステップ>。
【0081】
次に、第2の制御処理では、プログラム課金管理装置20は、第1の通信装置10aからの実行回数情報、本体プログラム部を受信する。
【0082】
さらに、第2の制御処理では、プログラム課金管理装置20は、この本体プログラム部に基づいて、プログラム対応表情報記憶部21を参照し、本体プログラム部のプログラム名に対応する利用単価情報を取得する。
【0083】
そして、第2の制御処理では、プログラム課金管理装置20は、この利用単価情報と前記実行回数情報とに基づいて、課金合計金額である精算金額を算出する。
【0084】
続いて、プログラム課金管理装置20は、算出された精算金額情報を第2の通信装置10bに対して送信する処理を行う(ステップS19)<精算金額情報送信ステップ>。
【0085】
第2の通信装置10bは、プログラム課金管理装置20からの精算金額情報を受信し、精算情報利用者は、精算金額情報の参照が可能となる。
【0086】
以下、カプセル制御処理ステップ、第1の制御処理ステップ、第2の制御処理ステップの詳細について説明する。
【0087】
(カプセル制御処理ステップの詳細処理)
まず、図5に示すステップS16のカプセル制御処理ステップの詳細処理を図6のフローチャートを参照しつつ詳細に説明する。図6は、本発明の第1の実施の形態によるプログラム課金システムにおけるカプセルファイル部に関連する処理手順の一例を示すフローチャートである。このカプセル制御処理ステップは、カプセルファイル部13を実行させた場合に、カプセル制御部16(カプセル実行処理プログラム)が処理を行う各機能であるということもできる。
【0088】
ここで、本実施の形態のカプセル実行処理方法は、第1の通信装置10a(カプセル実行処理装置)が備えたコンピュータが、特定の処理を実行する実行形式の本体プログラム部を格納した本体プログラム格納手段と、前記本体プログラム部の実行回数を計数して実行回数の情報を記憶する実行回数記憶手段とをカプセル化したカプセルファイル部を実行処理するものを対象とするものである。
【0089】
このカプセル実行処理方法は、基本的構成として、第1の通信装置10a(カプセル実行処理装置)が備えたコンピュータが、前記カプセルファイル部に対する処理実行要求に応じて、前記カプセル化を解除するカプセル化解除ステップ(例えば図5に示すステップS101aなど)と、第1の通信装置10a(カプセル実行処理装置)が備えたコンピュータが、前記カプセル化が解除された状態で、前記本体プログラム格納手段に格納されている本体プログラム部を取り出し、前記カプセルファイル部が属するファイルシステム上の他の記憶領域に独立ファイルを生成する独立ファイル生成ステップ(例えば図5に示すステップS102など)と、を含むことができる。
【0090】
また、このカプセル実行処理方法は、第1の通信装置10a(カプセル実行処理装置)が備えたコンピュータが、前記実行回数記憶手段の前記実行回数の情報を1つ増加する計数処理を行う実行回数計数ステップ(例えば図5に示すステップS105など)と、第1の通信装置10a(カプセル実行処理装置)が備えたコンピュータが、前記本体プログラム部を子タスクとして起動する処理を行う子タスク起動処理ステップ(例えば図5に示すステップS106など)と、を含むことができる。
【0091】
さらに、このカプセル実行処理方法は、第1の通信装置10a(カプセル実行処理装置)が備えたコンピュータが、前記子タスクからのタスク終了通知を受け取ると、前記ファイルシステム上の前記独立ファイルを削除する処理を行う独立ファイル削除処理ステップ(例えば図5に示すステップS108など)と、第1の通信装置10a(カプセル実行処理装置)が備えたコンピュータが、前記独立ファイルが削除されると、前記カプセルファイル部の再カプセル化する処理を行う再カプセル化ステップ(例えば図5に示すステップS110など)と、を含むことができる。
【0092】
より具体的には、まず、第1の通信装置10a(カプセル実行処理装置)が備えたコンピュータは、カプセル利用者の操作入力に基づき、処理実行の指示(処理実行要求)を受け付ける処理を行う(ステップS101)<処理実行要求受付ステップ>。
【0093】
そして、第1の通信装置10aが備えたコンピュータは、カプセルファイル部のカプセル化を解除する処理を行う(ステップS101a)<カプセル化解除ステップ>。
【0094】
次に、第1の通信装置10aが備えたコンピュータは、本体プログラム格納部15に格納されている実行プログラム(本体プログラム部)を取り出して、独立ファイルとしてファイルシステム上に作成する処理を行う(ステップS102)<独立ファイル生成ステップ>。
【0095】
さらに、第1の通信装置10aが備えたコンピュータは、この実行プログラム(本体プログラム部)の実行ファイル名を変数Xに格納する処理を行う(ステップS103)<実行ファイル名格納ステップ>。
【0096】
次に、第1の通信装置10aが備えたコンピュータは、実行回数記憶部14に格納されている値(第1実行回数情報)を変数Yに格納する処理を行う(ステップS104)<第1実行回数情報格納ステップ>。
【0097】
続いて、第1の通信装置10aが備えたコンピュータは、Y=Y+1の演算を行なう(ステップS105)<実行回数計数ステップ>。
例えば実行回数記憶部14に格納されていた値Yが0(第1実行回数情報)であれば、新たなYの値は1(第2実行回数情報)となる。
【0098】
さらに、第1の通信装置10aが備えたコンピュータは、変数Xに格納された実行ファイル名を引数にして、子タスクを起動する処理を行う(ステップS106)<子タスク起動処理ステップ>。
【0099】
そして、第1の通信装置10aが備えたコンピュータは、子タスクからのタスク終了通知が来るまで待機する処理を行う(ステップS107)<タスク終了通知待機ステップ>。
【0100】
その後、第1の通信装置10aが備えたコンピュータは、待機状態でタスク終了通知を受領すると、再度起動し、変数Xに格納された実行ファイルを削除して、ファイルシステム上の独立ファイルを削除する処理を行う(ステップS108)<独立ファイル削除処理ステップ>。
【0101】
そして、第1の通信装置10aが備えたコンピュータは、変数Yの値を、実行回数記憶部14に格納する処理を行う(ステップS109)<第2実行回数情報格納ステップ>。
【0102】
さらに、第1の通信装置10aが備えたコンピュータは、再カプセル化の処理を行い、前記実行回数でのカプセルファイル部を生成する処理を行う(ステップS110)<再カプセル化ステップ>。
【0103】
ここで、子タスクは、オペレーティングシステムによっては、タスクではなく、プロセス、あるいはスレッドという名称で同様の機能が提供されている場合がある。
【0104】
また、本体プログラム格納部15に格納されている実行プログラムは、独立ファイルとしてファイルシステム上に生成されるが、この場合、通常のファイルとして生成されると、そのファイルが削除されるまでの間に利用者によって別の場所に複製が作成される恐れがある。
【0105】
そこで、通常のファイルとして生成する代わりに、ファイル一覧ソフト(Windowsの場合は、Explorer.exe)などでは表示されないようにする隠しファイルの属性を設定したり、ファイルシステムの階層中の簡単には見つけにくい場所に生成したりすることで、利用者が容易に複製をするのを妨げる工夫を加えることが可能である。また、別のオペレーティングシステムでは、複製を禁止する属性を付加することも可能であり、その場合には、その属性を付与すればよい。
【0106】
(第1の制御処理ステップの詳細処理)
次に、図5に示すステップS12の第1の制御処理ステップの詳細処理を図7のフローチャートを参照しつつ詳細に説明する。図7は、本発明の第1の実施の形態によるプログラム課金システムにおけるプログラム課金登録部に関連する処理手順の一例を示すフローチャートである。この第1の制御処理ステップは、プログラム課金登録部22を実行させた場合に、プログラム課金登録部22が処理を行う各機能であるということもできる。
【0107】
まず、プログラム課金管理装置20(が備えたコンピュータ)は、登録利用者の第3の通信装置10cから、ある対象となる実行プログラム(本体プログラム部)を課金対象に登録する指示(本体プログラム部登録要求)を受信する処理を行う(ステップS111)<本体プログラム部登録要求受付ステップ>。この際、コンピュータは、その対象となる実行プログラム(本体プログラム部)とその利用単価を引数として受け取る処理を行う。
【0108】
次に、プログラム課金管理装置20が備えたコンピュータは、変数Xに、引数として受け取った実行プログラム(本体プログラム部)を参照させる処理を行う(ステップS112)<本体プログラム部参照ステップ>。
【0109】
続いて、プログラム課金管理装置20が備えたコンピュータは、変数Yに、引数として受け取った利用単価を格納する処理を行う(ステップS113)<利用単価情報格納ステップ>。
【0110】
さらに、プログラム課金管理装置20が備えたコンピュータは、プログラム課金対応情報記憶部21のプログラム課金対応表に、変数Xの参照する実行プログラム(本体プログラム部)と変数Yの組を追加登録させる処理を行う(ステップS114)<プログラム課金対応情報登録処理ステップ>。
【0111】
加えて、プログラム課金管理装置20が備えたコンピュータは、新規のカプセルファイル部(カプセル)を作成する処理を行う。プログラム課金管理装置20が備えたコンピュータは、変数Zが、この新規のカプセルファイル部を参照するようにする処理を行う(ステップS115)<カプセルファイル部本体生成ステップ>。
【0112】
次いで、プログラム課金管理装置20が備えたコンピュータは、変数Zが参照するカプセルファイル部中の本体プログラム格納部へ変数Xが参照する実行プログラム(本体プログラム部)を格納する処理を行う(ステップS116)<本体プログラム部カプセル格納ステップ>。
【0113】
また、プログラム課金管理装置20が備えたコンピュータは、変数Zが参照するカプセルファイル部中の実行回数記憶部14に、0(ゼロ)を格納する初期設定処理を行う(ステップS117)<実行回数情報初期設定ステップ>。
【0114】
またさらに、プログラム課金管理装置20が備えたコンピュータは、変数Zが参照する値を、新規作成したカプセルファイル部の参照値として利用者に返す処理を行う(ステップS118)<カプセルファイル部完成ステップ>。
【0115】
(第2の制御処理ステップの詳細処理)
次に、図5に示すステップS18の第2の制御処理ステップの詳細処理を図8のフローチャートを参照しつつ詳細に説明する。図8は、本発明の第1の実施の形態によるプログラム課金システムにおけるプログラム利用課金精算部に関連する処理手順の一例を示すフローチャートである。この第2の制御処理ステップは、プログラム利用課金精算部23を実行させた場合に、プログラム利用課金精算部23が処理を行う各機能であるということもできる。
【0116】
先ず、プログラム課金管理装置20(が備えたコンピュータ)は、精算情報利用者の第2の通信装置10bから、ある実行プログラムの利用課金の精算をする指示(精算金額情報取得要求)を受けつける処理を行う(ステップS121)<精算金額情報取得要求受付ステップ>。この際、プログラム課金管理装置20が備えたコンピュータは、対象となる実行プログラムを内蔵するカプセルを引数として受け取る処理を行う。
【0117】
次に、プログラム課金管理装置20が備えたコンピュータは、変数Xに、引数として受け取ったカプセルファイル部(カプセル)を参照させる処理を行う(ステップS122)<カプセルファイル部参照ステップ>。
【0118】
そして、プログラム課金管理装置20が備えたコンピュータは、課金精算に必要な情報を取得するため、カプセルファイル部のカプセル化を一時的に解除する処理を行う(ステップS122a)<カプセル化一時解除ステップ>。
【0119】
次いで、プログラム課金管理装置20が備えたコンピュータは、課金精算に必要な情報を取得するため、変数Xが参照するカプセルファイル部中の本体プログラム格納部14に格納されているプログラムを取り出し、変数Yに格納する処理を行う(ステップS123)<課金精算本体プログラム部取得ステップ>。
【0120】
続いて、プログラム課金管理装置20が備えたコンピュータは、プログラム課金対応情報記憶部21のプログラム課金対応表を参照して、プログラム課金対応表中のプログラム項目に変数Yが参照するプログラムと一致する組を探す処理を行う(ステップS124)<プログラム項目探索ステップ>。
【0121】
ここで、ステップS124にて対応するプログラム項目がなければ、プログラム課金管理装置20が備えたコンピュータは、登録されているプログラムがないことを利用者に説明する通知処理を行い終了する(ステップS125)<プログラム不登録通知ステップ>。
【0122】
一方、ステップS124にて対応するプログラム項目がある場合は、プログラム課金管理装置20が備えたコンピュータは、同じ組の対応する利用単価項目の値(利用単価情報)を取り出して、変数Zに格納する処理を行う(ステップS126)<利用単価情報取得ステップ>。
【0123】
さらに、プログラム課金管理装置20が備えたコンピュータは、変数Xが参照するカプセルファイル部中の実行回数記憶部14の値(実行回数情報)を取り出し、変数Uに格納する処理を行う(ステップS127)<カプセル中実行回数情報取得ステップ>。
【0124】
次に、プログラム課金管理装置20が備えたコンピュータは、(変数Z×変数U)の値を計算し、課金合計金額を出力する処理を行う(ステップS128)<課金合計金額算出ステップ>。
【0125】
さらに、プログラム課金管理装置20が備えたコンピュータは、課金精算終了後、再カプセル化の処理を行い、前記実行回数でのカプセルファイル部を生成する処理を行う(ステップS129)<精算終了再カプセル化ステップ>。
【0126】
以上のように本実施の形態によれば、小さいプログラム単位で課金の為の利用回数の計測を行なうことが可能になるという効果がある。また、その仕組みとして、特定のDRM基盤の実装を前提とする必要がないので、流通が容易であるという効果がある。
【0127】
実際には、全く異なるオペレーティングシステム(例:LinuxやWindows、Mac)の場合には、それぞれのオペレーティングシステムのファイルシステムに対応したカプセルを生成たり解除しなくてはならないが、その場合は、オペレーティングシステム単位ごとにカプセル生成や解除の仕組みを複数用意すれば解決する。
【0128】
ここで、図1及び図4に示すブロック図における一部の各ブロックは、コンピュータが適宜なメモリに格納された各種プログラムを実行することにより、該プログラムにより機能化された状態を示すソフトウエアモジュール構成であってもよい。
すなわち、物理的構成は例えば一又は複数のCPU(或いは一又は複数のCPUと一又は複数のメモリ)を含むコンピュータ等ではあるが、各部(手段)によるソフトウエア構成は、プログラムの制御によってCPU(コンピュータ)が発揮する複数の機能を、それぞれ複数の部(手段)による構成要素として表現したものである。
CPU(コンピュータ)がプログラムによって実行されている動的状態(プログラムを構成する各手順を実行している状態)を機能表現した場合、CPU(コンピュータ)内に各部(手段)が構成されることになる。プログラムが実行されていない静的状態にあっては、各手段の構成を実現するプログラム全体(或いは各手段の構成に含まれるプログラム各部)は、メモリなどの記憶領域に記憶されている。
以上に示した各部(手段)の説明は、プログラムにより機能化されたコンピュータをプログラムの機能と共に説明したものと解釈することも出来るし、また、固有のハードウエアにより恒久的に機能化された複数の電子回路ブロックからなる装置を説明したものとも解釈することが出来ることは、当然である。したがって、これらの機能ブロックがハードウェアのみ、ソフトウェアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現でき、いずれかに限定されるものではない。
【0129】
[第2の実施の形態]
次に、本発明にかかる第2の実施の形態について、図9に基づいて説明する。以下には、前記第1の実施の形態の実質的に同様の構成に関しては説明を省略し、異なる部分についてのみ述べる。図9は、本発明のプログラム課金システムの第2の実施の形態の一例を示すブロック図である。
【0130】
本実施の形態では、認証付きのカプセルファイル部、認証付きのプログラム課金登録部、認証付きの利用者課金精算部を構成している。
【0131】
(プログラム課金システムの全体構成)
具体的には、図9に示すように、本実施の形態のプログラム課金システム100は、プログラムの作成者によって登録される特定の処理を実行する実行形式の本体プログラム部112と、前記本体プログラム部112を認証付きのカプセル化を行った認証付きカプセルファイル部113と、前記認証付きカプセルファイル部113を生成して利用者に提供可能に形成し、前記認証付きカプセルファイル部113の利用に応じた課金管理制御を行うプログラム課金管理装置120と、を含んで構成される。
【0132】
ここで、本実施の形態のプログラム課金システム100も図2に示す前記第1の実施の形態と同様の通信基盤を構成することができるため、説明を省略する。ただし、第1の通信装置を符号110a、第2の通信装置を符号110b、第3の通信装置を符号110c(例えば図12など)とする。
【0133】
本体プログラム部112は、課金対象となる実行形式プログラムである。
【0134】
(認証付きカプセルファイル部のデータ構造)
認証付きカプセルファイル部113は、実行回数を計数し記録するカウンタである実行回数記憶部114と、実行形式の本体プログラム部112を格納する本体プログラム格納部115と、前記本体プログラム部112を利用するカプセル利用者に関する利用者名(第1の利用者識別情報)とそのパスワード(第1の利用者認証情報)の対(第1の認証情報)の集合が格納記録された利用者認証部116(第1の認証情報格納手段)と、課金精算情報の利用が可能な精算情報利用者の一例である作成者に関する作成者名(第2の利用者識別情報)とそのパスワード(第2の利用者認証情報)の対(第2の認証情報)の集合が格納記録された作成者認証部117(第2の認証情報格納手段)と、前記認証付きカプセルファイル部113に対する処理実行要求に応じて、前記カプセル化を解除して前記本体プログラム部112を起動し、前記実行回数を計数して前記実行回数の情報を前記実行回数記憶部114に記憶し、前記本体プログラム部112の実行終了後に再カプセル化を行う制御をするカプセル制御部118と、を含んで構成される。
【0135】
カプセル制御部118は、前記カプセルファイル部に対する処理実行要求に応じて前記カプセル化を解除し、前記カプセル利用者に対して第1の認証情報の入力を促し、前記カプセルファイル部の利用時にカプセル利用者より入力される第1入力認証情報と、前記第1の認証情報格納手段の第1認証情報とに基づいて第1の認証を行い、前記第1の認証が許可されると、前記本体プログラム部の起動を行うことができる。
【0136】
(プログラム課金管理装置の構成)
プログラム課金管理装置120は、前記本体プログラム部の利用単価情報と前記本体プログラム部112を識別するプログラム識別情報とを対応づけて記憶したプログラム課金情報記憶部121と、(登録利用者の第3の通信装置110cからの)本体プログラム部を登録する登録要求に応じて、前記本体プログラム部の利用単価情報と前記本体プログラム部を識別するプログラム識別情報とを対応づけて前記本体プログラム部を課金対象として登録し、前記カプセルファイル部を生成する制御を行うプログラム課金登録部122と、(精算情報利用者の第2の通信装置110bからの)精算情報取得要求に応じて、前記カプセルファイル部を調査し、前記実行回数記憶手段の実行回数の情報と登録された利用単価情報とに基づいて前記本体プログラム部の課金金額を出力する制御を行うプログラム利用課金精算部123と、を含んで構成される。
【0137】
プログラム課金対応情報記憶部121は、プログラム名と利用単価の組の集合で構成されるプログラム課金対応表を有する。
【0138】
認証付きプログラム課金登録部122は、登録利用者の第3の通信装置110cから、ある対象プログラムである本体プログラム部112とその利用単価の組、前記本体プログラム部112の利用が可能な利用者名とそのパスワードの組、および課金情報の利用が可能な利用者名とそのパスワードの組、を引数にして課金対象に登録する指示(本体プログラム部登録要求)を受信すると、プログラム課金対応情報記憶部121のプログラム課金対応表に、前記前記本体プログラム部112と利用単価を追加登録する。
【0139】
また、認証付きプログラム課金登録部122は、前記本体プログラム部112を本体プログラム格納部115へ格納し、実行回数記憶部114にはゼロを格納した認証付きカプセルファイル部113を生成し、前記本体プログラム部112の利用が可能な利用者名とそのパスワードの組を利用者認証部116に格納し、課金情報の利用が可能な利用者名とそのパスワードの組を作成者認証部117に格納するものである。
【0140】
さらに、認証付きプログラム課金登録部122は、認証付きカプセルファイル部113を生成する際に、本体プログラム格納部115、実行回数記憶部114、利用者認証部116、作成者認証部117を、暗号化、圧縮符号化、又はこれらの組み合わせを1又は複数回行う処理によりカプセル化を行うことができる。
【0141】
認証付きプログラム利用課金精算部123は、精算情報利用者の第2の通信装置110bから、ある認証付きカプセルファイル部113を引数にして利用課金の精算をする指示(精算情報取得要求)を受信すると、前記精算情報利用者に対して利用者名とパスワードを入力するように指定し、その組が作成者認証部117中に含まれていなければ、利用する権限がないことを通知して終了する。
【0142】
また、認証付きプログラム利用課金精算部123は、その組が作成者認証部117中に含まれていれば、前記認証付きカプセルファイル部113中の本体プログラム格納部115に格納されているプログラムを取り出し、プログラム課金対応情報記憶部121のプログラム課金対応表を参照して、前記取り出されたプログラムの利用単価を調べ、認証付きカプセルファイル部113中の実行回数記憶部114の実行回数の値を取り出して、実行回数の値を前記利用単価に積算して課金合計金額を出力するものである。
【0143】
すなわち、認証付きプログラム利用課金精算部123は、前記精算情報利用者に対して第2の認証情報の入力を促し、前記課金精算情報の利用時に精算情報利用者より入力される第2入力認証情報と、第2の認証情報格納手段(作成者認証部117)の第2認証情報とに基づいて第2の認証を行い、前記第2の認証が許可されると、前記カプセルファイル部の実行回数記憶部114から前記実行回数の情報取得し、前記精算金額の出力することができる。
これにより、本体プログラム部の作成者のみが精算金額の情報を確認することができる。
【0144】
また、認証付きプログラム利用課金精算部123は、第2の認証情報格納手段(作成者認証部117)の第2認証情報を取得する際に、前記認証付きカプセルファイル部113のカプセル化の一時解除を行い、前記第2認証情報を取得して、前記第2の認証が許可されない場合、再カプセル化することができる。
【0145】
(カプセル制御部の機能:カプセル実行処理装置の構成)
さらに、認証付きカプセルファイル部113が実行される第1の通信装置110aは、図11に示すように、カプセル実行処理装置を構成することができる。
この場合、カプセル実行処理装置のカプセル制御部118は、図11に示すように、前記第1の実施の形態と同様の構成である、カプセル化解除手段119c、独立ファイル生成手段119d、実行回数計数手段119e、子タスク起動処理手段119f、独立ファイル削除処理手段119g、再カプセル化手段119hに加え、第1の認証制御手段119aと、第2認証情報提供制御手段119bを構成することができる。
【0146】
第1の認証制御手段119aは、前記カプセルファイル部に対する処理実行要求に応じて、前記カプセル利用者に対して第1の認証情報の入力を促し、前記カプセルファイル部の利用時にカプセル利用者より入力される第1入力認証情報と、前記第1の認証情報格納手段の第1認証情報とに基づいて第1の認証を行い、前記第1の認証が許可されると、前記カプセル化を解除する制御を行うことができる。
【0147】
第2認証情報提供制御手段119bは、前記第2の認証情報を取得する第2の認証情報取得要求に応じて、前記カプセル化を仮解除し、前記第2の認証情報格納手段の前記第2認証情報を取り出して、前記課金精算情報の利用時に行われる第2の認証を行う第2の認証手段に対して前記第2認証情報を提供し、再カプセル化を行うことができる。
【0148】
ここで、本実施の形態の構成要件と本発明の構成要件との対応関係について述べると、
本実施の形態の認証付きプログラム課金登録部122により、本発明にいう「第1の制御手段」を構成することができる。また、認証付きプログラム利用課金精算部23により、本発明にいう「第2の制御手段」を構成することができる。
さらに、本実施の形態のカプセル制御部118により、本発明にいう「カプセル制御手段」を構成することができる。また、本実施の形態の実行回数記憶部114により、本発明にいう「実行回数記憶手段」を構成することができる。さらに、本実施の形態の本体プログラム格納部115により、本発明にいう「本体プログラム格納手段」を構成することができる。
またさらに、本実施の形態の利用者認証部116により、本発明にいう「第1の認証情報格納手段」を構成することができる。また、本実施の形態の作成者認証部118により、本発明にいう「第2の認証情報格納手段」を構成することができる。
【0149】
(プログラム課金システムの概略動作)
上述のような構成からなるプログラム課金システム100は、概略つぎのように動作する。
まず、プログラム課金管理装置120は、登録利用者の第3の通信装置110cから、ある対象プログラムである本体プログラム部112とその利用単価の組、前記本体プログラム部112の利用が可能な利用者名とそのパスワードの組、および課金情報の利用が可能な利用者名とそのパスワードの組、を引数にして課金対象に登録する指示(本体プログラム部登録要求)を受信する。
そして、プログラム課金管理装置120の認証付きプログラム課金登録部122は、本体プログラム部登録要求に応じて、プログラム課金対応情報記憶部121のプログラム課金対応表に、前記本体プログラム部112のプログラム名と利用単価とを追加登録する。
【0150】
次に、プログラム課金管理装置120の認証付きプログラム課金登録部122は、前記本体プログラム部112を本体プログラム格納部へ格納し、実行回数記憶部114にはゼロを格納した認証付きカプセルファイル部113を生成する。
【0151】
さらに、プログラム課金管理装置120の認証付きプログラム課金登録部122は、前記本体プログラム部112の利用が可能な利用者名とそのパスワードの組を利用者認証部116に格納し、課金情報の利用が可能な利用者名とそのパスワードの組を作成者認証部117に格納して認証付きカプセルファイル部113が生成される。
【0152】
プログラム課金管理装置120は、生成された認証付きカプセルファイル部113を、ダウンロードなどによってカプセル利用者に提供可能な状態に処理する。
【0153】
カプセル利用者の第1の通信装置110aが、プログラム課金管理装置120より認証付きカプセルファイル部113をダウンロードなどによって取得し、認証付きカプセルファイル部113に特定の処理実行を指示すると、まず、認証付きカプセルファイル部113のカプセル制御部118は、前記利用者に対して利用者名とパスワードを入力するように指定し、その組が利用者認証部中116に含まれていなければ、利用する権限がないことを通知して終了する。
【0154】
そうではなく、その組が利用者認証部116中に含まれていれば、認証付きカプセルファイル部113のカプセル制御部118は、次に進み、本体プログラム格納部115に格納されているプログラムを取り出して、独立ファイルとして第1の通信装置110aのファイルシステム上に作成する。
【0155】
次に、認証付きカプセルファイル部113のカプセル制御部118は、実行回数記憶部114の計数を1つ増加させ、次に前記作成した本体プログラムを子タスクとして起動し、子タスクが終了するまで待つ。
【0156】
続いて、認証付きカプセルファイル部113のカプセル制御部118は、子タスクからのタスク終了通知を受け取ると、前記ファイルシステム上に作成した前記独立ファイルを削除して終了するものである。
【0157】
一方、精算情報利用者の第2の通信装置110bが利用課金の精算に関する情報を取得する場合には、第2の通信装置110bはプログラム課金管理装置120に対して利用課金の精算をする指示(精算情報取得要求)を送信する。
【0158】
プログラム課金管理装置120の認証付きプログラム利用課金精算部123は、精算情報利用者の第2の通信装置110bから、ある認証付きカプセルファイル部113を引数にして利用課金の精算をする指示(精算情報取得要求)を受信すると、前記精算情報利用者の第2の通信装置110bに対して利用者名とパスワードを入力するように指定する。
ここで、プログラム課金管理装置120の認証付きプログラム利用課金精算部123は、第2の通信装置110bにて入力された利用者名とパスワードの組が、第1の通信装置110aの認証付きカプセルファイル部113の作成者認証部117中に含まれていなければ、第2の通信装置110bに対して利用する権限がないことを通知して終了する。
【0159】
一方、プログラム課金管理装置120の認証付きプログラム利用課金精算部123は、入力された利用者名とパスワードの組が、第1の通信装置110aの認証付きカプセルファイル部113の作成者認証部117中に含まれていれば、第1の通信装置110aの前記認証付きカプセルファイル部113中の本体プログラム格納部115に格納されているプログラムを取り出す。
【0160】
そして、認証付きプログラム利用課金精算部123は、プログラム課金対応情報記憶部121のプログラム課金対応表を参照して、前記取り出されたプログラムの利用単価を調べる。
【0161】
さらに、プログラム課金管理装置120の認証付きプログラム利用課金精算部123は、第1の通信装置110aの認証付きカプセルファイル部113中の実行回数記憶部114の実行回数の値を取り出して、プログラム課金管理装置120にて実行回数の値を前記利用単価に積算して課金合計金額を出力する。
【0162】
このような構成では、図9に示すように、前記第1の実施の形態の構成に加え、カプセル中に認証を行なうプログラムを組み込んでおき、そのカプセルファイルを第1の通信装置110aにて実行させると、自己解凍型で起動プログラムが実行を開始し、まず、認証を行なうプログラムが実行され、認証がされたのちに、本体プログラムを直後に実行開始させ、実行終了後に、本体プログラムをファイルシステムから削除させ、一方、解凍回数を1加えたものを元のカプセルに書き込むというものである。
また、課金精算する場合も、認証プログラムで認証することで、権限のあるだけが、課金処理の情報を見ることが出来るようにすることで、信頼性が向上する。
【0163】
(処理手順について)
次に、上述のような構成を有するプログラム課金システムにおける各種の処理手順について、図12乃至図15を参照しつつ詳細に説明する。図12は、本発明の第1の実施の形態によるプログラム課金システムにおける全体の処理手順の一例を示すネットワークシーケンス図である。
【0164】
本実施の形態にかかるプログラム課金方法は、プログラム課金管理装置120が備えたコンピュータが、特定の処理を実行する実行形式の本体プログラム部の利用に応じた課金を行うものを対象とするものである。
このプログラム課金方法では、基本的構成として、プログラム課金管理装置120が備えたコンピュータが、前記本体プログラム部を格納した本体プログラム格納手段と前記本体プログラム部の実行回数を計数して実行回数の情報を記憶する実行回数記憶手段とをカプセル化したカプセルファイル部を生成する第1の制御処理ステップ(例えば図12に示すステップS22など)と、プログラム課金管理装置120が備えたコンピュータが、前記カプセルファイル部を利用者に提供する提供ステップ(例えば図12に示すステップS23など)と、プログラム課金管理装置120が備えたコンピュータが、前記本体プログラム部に関する精算情報取得要求に応じて、前記カプセルファイル部を調査し、前記実行回数記憶手段に記憶された実行回数の情報と予め登録された前記本体プログラム部の利用単価情報とに基づいて前記カプセルファイル部の前記本体プログラム部の精算金額を出力する第2の制御処理ステップ(例えば図12に示すステップS28など)と、を含むことができる。
【0165】
ここで、第1の制御処理ステップでは、プログラム課金管理装置120が備えたコンピュータが、前記本体プログラム部を登録する登録要求に応じて、前記本体プログラム部を識別するプログラム識別情報と前記本体プログラム部の利用単価情報とを対応づけて登録することもできる。
【0166】
さらに、このプログラム課金方法では、プログラム課金管理装置120が備えたコンピュータが、前記カプセルファイル部に対する処理実行要求に応じて、前記カプセル化を解除して前記本体プログラム部を起動し、前記実行回数を計数して前記実行回数の情報を前記実行回数記憶部に記憶し、前記本体プログラム部の実行終了後に再カプセル化を行う制御をするカプセル制御処理ステップ(例えば図12に示すステップS26など)をさらに有することができる。
【0167】
また、前記カプセルファイル部は、前記本体プログラム部を利用するカプセル利用者に関する第1の認証情報を格納する第1の認証情報格納手段を有する。この場合、プログラム課金方法における前記カプセル制御処理ステップでは、前記カプセル利用者に対して第1の認証情報の入力を促し、前記カプセルファイル部の利用時にカプセル利用者より入力される第1入力認証情報と、前記第1の認証情報格納手段の第1認証情報とに基づいて第1の認証を行い、前記第1の認証が許可されると、前記本体プログラム部の起動を行うことができる。
【0168】
さらに、前記カプセルファイル部は、課金精算情報の利用が可能な精算情報利用者に関する第2の認証情報を格納する第2の認証情報格納手段を有することができる。この場合、前記第2の制御処理ステップでは、前記精算情報利用者に対して第2の認証情報の入力を促し、前記課金精算情報の利用時に精算情報利用者より入力される第2入力認証情報と、前記第2の認証情報格納手段の第2認証情報とに基づいて第2の認証を行い、前記第2の認証が許可されると、前記カプセルファイル部の実行回数記憶手段から前記実行回数の情報取得し、前記精算金額の出力が可能とすることができる。
【0169】
(全体処理)
このような各ステップを含むより具体的な全体処理は、図12に示すようになる。同図に示すように、先ず、登録利用者は、第3の通信装置110cを用いて本体プログラム部の登録をプログラム課金管理装置120に対して行う。
【0170】
具体的には、登録利用者は、本体プログラム部、本体プログラム部を識別するプログラム識別情報の一例であるプログラム名、利用単価情報、認証付きカプセルファイル部113の利用が可能な利用者名(第1の利用者識別情報)とそのパスワード(第1の利用者認証情報)の対(第1の認証情報)、本体プログラム部の作成者名ないしは精算情報利用者の利用者名(第2の利用者識別情報)とそのパスワード(第2の利用者認証情報)の対(第2の認証情報)、の入力を第3の通信装置110cにて行う。
これらの情報は、本体プログラム部登録要求として、第3の通信装置110cよりプログラム管理装置に対して送信される(ステップS21)<本体プログラム部登録要求送信ステップ>。
【0171】
次に、プログラム課金管理装置120は、第3の通信装置110cからの本体プログラム部登録要求を受信すると、この本体プログラム部登録要求に応じて、第1の制御処理を行う(ステップS22)<第1の制御処理ステップ>。
【0172】
この第1の制御処理では、本体プログラム部登録要求に応じて、前記プログラム名と利用単価情報とを対応づけてプログラム対応表情報記憶部121に記憶してプログラムの登録を行う処理を行う。
さらに、第1の制御処理では、本体プログラム部登録要求に応じて、前記本体プログラム部をカプセル化して認証付きカプセルファイル部113を生成する処理を行う。
【0173】
この認証付きカプセルファイル部113を生成する際には、本体プログラム部を格納した本体プログラム部格納部115と、本体プログラム部の実行回数の情報を記憶するための実行回数記憶部114と、第1の認証情報を格納する利用者認証部116と、第2の認証情報を格納する作成者認証部117と、認証付きカプセルファイル部113に対する処理指示に基づいて、カプセル化を解除し前記本体プログラム部を実行させ、実行回数を計数し、再カプセル化する制御を行うカプセル制御部118とを構成する。
【0174】
ここで、第1の制御処理では、本体プログラム部登録要求に応じて、利用者認証部116に、認証付きカプセルファイル部113の利用が可能な利用者名(第1の利用者識別情報)とそのパスワード(第1の利用者認証情報)の対(第1の認証情報)を格納する処理を行う。
さらに、第1の制御処理では、本体プログラム部登録要求に応じて、作成者認証部117に、本体プログラム部の作成者名ないしは精算情報利用者の利用者名(第2の利用者識別情報)とそのパスワード(第2の利用者認証情報)の対(第2の認証情報)を格納する処理を行う。
【0175】
次いで、プログラム課金管理装置120は、生成された認証付きカプセルファイル部をダウンロードなどによって、利用者に提供可能な状態とする処理を行う(ステップS23)<提供ステップ>。
【0176】
そして、第1の通信装置110aは、カプセル利用者の操作入力に基づいて、プログラム課金管理装置120に対し、認証付きカプセルファイル部取得要求を送信する処理を行う(ステップS24)<認証付きカプセルファイル部取得要求送信ステップ>。
【0177】
この第1の通信装置110aからの認証付きカプセルファイル部取得要求をプログラム課金管理装置120が受信すると、プログラム課金管理装置120は、前記認証付きカプセルファイル部取得要求に応じて、認証付きカプセルファイル部を前記第1の通信装置110aに対して送信する処理を行う(ステップS25)<認証付きカプセルファイル部送信ステップ>。
【0178】
さらに、第1の通信装置110aは、プログラム課金管理装置120から認証付きカプセルファイル部を受信する処理を行う。その後、カプセル利用者の操作指示により、認証付きカプセルファイル部に対する処理指示が行われると、カプセル制御処理が行われる(ステップS26)<カプセル制御処理ステップ>。
【0179】
このカプセル制御処理では、カプセル利用者に対して第1の認証情報の入力を促し、カプセルファイル部の利用時にカプセル利用者より入力される第1入力認証情報と、第1の認証情報格納手段の第1認証情報とに基づいて第1の認証を行い、第1の認証が許可されると、前記本体プログラム部の起動を行う第1の認証制御ステップを含むことができる。
【0180】
一方、精算情報利用者の第2の通信装置110bは、精算情報利用者の操作入力に基づいて、プログラム課金管理装置120に対し、精算金額情報取得要求を送信する(ステップS27)<精算金額情報取得要求送信ステップ>。
【0181】
プログラム課金管理装置120は、第2の通信装置110bより精算金額情報取得要求を受信すると、この精算金額情報取得要求に応じて、第2の制御処理を行う(ステップS28)<第2の制御処理ステップ>。
【0182】
この第2の制御処理では、精算金額情報取得要求に応じて、カプセルファイル部の調査を行い、精算金額の算出を行う。
【0183】
具体的には、第2の制御処理では、第2の認証処理が行われる。
第2の認証処理では、先ず、精算金額情報取得要求に応じて、プログラム課金管理装置120が、第2の認証情報取得要求を第1の通信装置110aに対して送信する処理を行う(ステップS28a)<第2の認証情報取得要求送信ステップ>。
【0184】
第2の認証処理では、次に、第1の通信装置110aは、プログラム課金管理装置120より第2の認証情報取得要求を受領すると、第1の通信装置110aの認証付きカプセルファイル部は、カプセル化を解除し、作成者認証部117から第2の認証情報である第2の利用者識別情報と第2の利用者認証情報の対を取り出し、プログラム課金管理装置120に対して第2の認証情報を送信し、再カプセル化する制御処理を行う(ステップS28b)<第2の認証情報提供制御ステップ>。
【0185】
第2の認証処理では、また、プログラム課金管理装置120が、第2の通信装置110bに対して第2の認証情報入力要求を送信する(ステップS28c)<第2の認証情報入力要求送信ステップ>。第2の通信装置110bは、第2の認証情報入力要求を受領すると、精算情報利用者は、第2の通信装置110bより、第2の認証情報の入力を行うことができる。
【0186】
第2の認証処理では、さらに、精算情報利用者によって第2の通信装置110bより入力された第2の入力認証情報(第2の入力利用者識別情報と第2の入力利用者認証情報)を、第2の通信装置110bがプログラム課金管理装置120に対して送信する処理を行う(ステップS28d)<第2の入力認証情報送信ステップ>。
【0187】
第2の認証処理では、次に、プログラム課金管理装置120が、第1の通信装置110aからの第2の認証情報(第2の利用者識別情報と第2の利用者認証情報)と、第2の通信装置110bからの第2の入力認証情報(第2の入力利用者識別情報と第2の入力利用者認証情報)とに基づいて、第2の入力認証情報が第2の認証情報の中にあるか否かを判定する。
この判定の結果、第2の入力認証情報が第2の認証情報の中にあると判定された場合には、以降の処理を続行する。
一方、この判定の結果、第2の入力認証情報が第2の認証情報の中にないと判定された場合には、プログラム課金管理装置120は、第2の通信装置110bの精算情報利用者に対して精算情報の取得権限がない旨を通知し、処理を終了する。
【0188】
加えて、第2の制御処理では、第1の通信装置110aのカプセルファイル部内の情報(実行回数記憶部114の実行回数の情報)を取得するため、プログラム課金管理装置120は、精算金額情報取得要求に応じて、第1の通信装置110aに対して実行回数情報取得要求を送信する処理を行う(ステップS28e)<実行回数情報取得要求送信ステップ>。
【0189】
続いて、第2の制御処理では、第1の通信装置110aは、プログラム課金管理装置120からの実行回数情報取得要求を受信し、カプセルファイル部が実行回数情報取得要求を受領すると、カプセルファイル部のカプセル制御部は、この実行回数情報取得要求に応じて、カプセル化を解除し、カプセルファイル部内の実行回数記憶部114の実行回数の情報を取り出し、また、本体プログラム部格納部115の本体プログラム部を取り出し、プログラム課金管理装置120に対して実行回数情報、本体プログラム部を送信し、再カプセル化する制御処理を行う(ステップS28f)<実行回数情報送信制御ステップ>。
【0190】
次に、第2の制御処理では、プログラム課金管理装置120は、第1の通信装置110aからの実行回数情報、本体プログラム部を受信する。
【0191】
さらに、第2の制御処理では、プログラム課金管理装置120は、この本体プログラム部に基づいて、プログラム対応表情報記憶部121を参照し、本体プログラム部のプログラム名に対応する利用単価情報を取得する。
【0192】
そして、第2の制御処理では、プログラム課金管理装置120は、この利用単価情報と前記実行回数情報とに基づいて、課金合計金額である精算金額を算出する。
【0193】
続いて、プログラム課金管理装置120は、算出された精算金額情報を第2の通信装置10bに対して送信する処理を行う(ステップS29)<精算金額情報送信ステップ>。
【0194】
第2の通信装置110bは、プログラム課金管理装置120からの精算金額情報を受信し、精算情報利用者は、精算金額情報の参照が可能となる。
【0195】
以下、カプセル制御処理ステップ、第1の制御処理ステップ、第2の制御処理ステップの詳細について説明する。
【0196】
(カプセル制御処理ステップの詳細処理)
まず、図12に示すステップS26のカプセル制御処理ステップの詳細処理を図13のフローチャートを参照しつつ詳細に説明する。図13は、本発明の第2の実施の形態によるプログラム課金システムにおける認証付きカプセルファイル部に関連する処理手順の一例を示すフローチャートである。このカプセル制御処理ステップは、認証付きカプセルファイル部113を実行させた場合に、カプセル制御部118(カプセル実行処理プログラム)が処理を行う各機能であるということもできる。
【0197】
ここで、本実施の形態に係るカプセル実行処理方法は、第1の通信装置110a(カプセル実行処理装置)が備えたコンピュータが、特定の処理を実行する実行形式の本体プログラム部を格納した本体プログラム格納手段と、前記本体プログラム部の実行回数を計数して実行回数の情報を記憶する実行回数記憶手段とをカプセル化したカプセルファイル部を実行処理するものを対象とするものである。
【0198】
このカプセル実行処理方法は、基本的構成として、第1の通信装置110a(カプセル実行処理装置)が備えたコンピュータが、前記カプセルファイル部に対する処理実行要求に応じて、前記カプセル化を解除するカプセル化解除ステップ(例えば図13に示すステップS201aなど)と、第1の通信装置110a(カプセル実行処理装置)が備えたコンピュータが、前記カプセル化が解除された状態で、前記本体プログラム格納手段に格納されている本体プログラム部を取り出し、前記カプセルファイル部が属するファイルシステム上の他の記憶領域に独立ファイルを生成する独立ファイル生成ステップ(例えば図13に示すステップS206など)と、を含むことができる。
【0199】
また、このカプセル実行処理方法は、第1の通信装置110a(カプセル実行処理装置)が備えたコンピュータが、前記実行回数記憶手段の前記実行回数の情報を1つ増加する計数処理を行う実行回数計数ステップ(例えば図13に示すステップS209など)と、第1の通信装置110a(カプセル実行処理装置)が備えたコンピュータが、前記本体プログラム部を子タスクとして起動する処理を行う子タスク起動処理ステップ(例えば図13に示すステップS210など)と、を含むことができる。
【0200】
さらに、このカプセル実行処理方法は、第1の通信装置110a(カプセル実行処理装置)が備えたコンピュータが、前記子タスクからのタスク終了通知を受け取ると、前記ファイルシステム上の前記独立ファイルを削除する処理を行う独立ファイル削除処理ステップ(例えば図13に示すステップS212など)と、第1の通信装置110a(カプセル実行処理装置)が備えたコンピュータが、前記独立ファイルが削除されると、前記カプセルファイル部の再カプセル化する処理を行う再カプセル化ステップ(例えば図13に示すステップS214など)と、を含むことができる。
【0201】
また、前記カプセルファイル部は、前記本体プログラム部を利用するカプセル利用者に関する第1の認証情報を格納する第1の認証情報格納手段を有することができる。
この場合、このカプセル実行処理方法では、第1の通信装置110a(カプセル実行処理装置)が備えたコンピュータが、前記カプセルファイル部に対する処理実行要求に応じて、前記カプセル利用者に対して第1の認証情報の入力を促し、前記カプセルファイル部の利用時にカプセル利用者より入力される第1入力認証情報と、前記第1の認証情報格納手段の第1認証情報とに基づいて第1の認証を行い、前記第1の認証が許可されると、前記カプセル化を解除する制御を行う第1の認証制御ステップ(例えば図13に示すステップS202からステップS204からなるステップなど)を有することができる。
【0202】
さらにまた、前記カプセルファイル部は、課金精算情報の利用が可能な精算情報利用者に関する第2の認証情報を格納する第2の認証情報格納手段を有することができる。
この場合、このカプセル実行処理方法は、前記第2の認証情報を取得する第2の認証情報取得要求に応じて、前記カプセル化を仮解除し、前記第2の認証情報格納手段の前記第2認証情報を取り出して、前記課金精算情報の利用時に行われる第2の認証を行う第2の認証手段に対して前記第2認証情報を提供し、再カプセル化を行う第2認証情報提供制御ステップ(例えば図12に示すステップS28bなど)を有することができる。
【0203】
具体的には、図13に示すように、先ず、第1の通信装置110a(カプセル実行処理装置)が備えたコンピュータが、利用者からの処理実行の指示(処理実行要求)を受け付ける処理を行う(ステップS201)<処理実行要求受付ステップ>。
【0204】
次に、第1の通信装置110aが備えたコンピュータは、カプセルファイル部のカプセル化を解除する処理を行う(ステップS201a)<カプセル化解除ステップ>。
【0205】
続いて、第1の通信装置110aが備えたコンピュータは、利用者に対して、利用者名とパスワード(第1の認証情報)の入力を促す処理を行う(ステップS202)<第1の認証情報入力支援ステップ>。
【0206】
そして、第1の通信装置110aが備えたコンピュータは、カプセル利用者が、利用者名とパスワードを入力すると、その入力された情報(第1の入力認証情報)を受け取る処理を行う(ステップS203)<第1の入力認証情報取得ステップ>。
【0207】
次いで、第1の通信装置110aが備えたコンピュータは、その組(入力された利用者名とパスワードとの組:第1の入力認証情報)が、利用者認証部116に登録されている中に存在するかどうかを調べる処理を行う(ステップS204)<第1の入力認証情報調査ステップ>。
【0208】
ここで、ステップS204の処理において、第1の通信装置110aが備えたコンピュータが、存在しないと判定した場合には、第1の通信装置110aが備えたコンピュータは、利用する権限がないことを通知する処理を行い(ステップS205)<第1の認証不許可通知ステップ>、ステップS214に進み終了する。
【0209】
一方、ステップS204の処理において、第1の通信装置110aが備えたコンピュータが、利用者認証部116中に含まれていると判定した場合には、第1の通信装置110aが備えたコンピュータは、本体プログラム格納部115に格納されている実行プログラム(本体プログラム部)を取り出して、独立ファイルとしてファイルシステム上に作成する処理を行う(ステップS206)<独立ファイル生成ステップ>。
【0210】
次に、第1の通信装置110aが備えたコンピュータは、この実行プログラム(本体プログラム部)の実行ファイル名を変数Xに格納する処理を行う(ステップS207)<実行ファイル名格納ステップ>。
【0211】
さらに、第1の通信装置110aが備えたコンピュータは、実行回数記憶部114に格納されている値(第1実行回数情報)を変数Yに格納する処理を行う(ステップS208)<第1実行回数情報格納ステップ>。
【0212】
続いて、第1の通信装置110aが備えたコンピュータは、変数Yに1を加える(Y=Y+1)演算を行う処理を行う(ステップS209)<実行回数計数ステップ>。例えば実行回数記憶部114に格納されていた値Yが0(第1実行回数情報)であれば、新たなYの値は1(第2実行回数情報)となる。
【0213】
加えて、第1の通信装置110aが備えたコンピュータは、変数Xに格納された実行ファイル名を引数にして、子タスクを起動する処理を行う(ステップS210)<子タスク起動処理ステップ>。
【0214】
次いで、第1の通信装置110aが備えたコンピュータは、子タスクからのタスク終了通知が来るまで待機する処理を行う(ステップS211)<タスク終了通知待機ステップ>。
【0215】
また、第1の通信装置110aが備えたコンピュータは、待機状態でタスク終了通知を受領すると、再度起動し、変数Xに格納された実行ファイルを削除して、ファイルシステム上の独立ファイルを削除する処理を行う(ステップS212)<独立ファイル削除処理ステップ>。
【0216】
さらにまた、第1の通信装置110aが備えたコンピュータは、変数Yの値を、実行回数記憶部114に格納する処理を行う(ステップS213)<第2実行回数情報格納ステップ>。
【0217】
さらに、第1の通信装置110aが備えたコンピュータは、再カプセル化の処理を行い、前記実行回数でのカプセルファイル部を生成する処理を行う(ステップS214)<再カプセル化ステップ>。
【0218】
ここで、以上のステップS202乃至ステップS204は、「第1の認証制御ステップ」ということができる。
【0219】
(第1の制御処理ステップの詳細処理)
次に、図12に示すステップS22の第1の制御処理ステップの詳細処理を図14のフローチャートを参照しつつ詳細に説明する。図14は、本発明の第2の実施の形態によるプログラム課金システムにおける認証付きプログラム課金登録部に関連する処理手順の一例を示すフローチャートである。この第1の制御処理ステップは、認証付きプログラム課金登録部122を実行させた場合に、認証付きプログラム課金登録部122が処理を行う各機能であるということもできる。
【0220】
先ず、プログラム課金管理装置120が備えたコンピュータが、登録利用者の第3の通信装置110cから、ある対象となる実行プログラム(本体プログラム部)を課金対象に登録する指示(本体プログラム部登録要求)を受けつける処理を行う(ステップS221)<本体プログラム部登録要求受付ステップ>。
この際、プログラム課金管理装置120が備えたコンピュータは、その対象となる実行プログラムとその利用単価の組、プログラムの利用が可能な利用者名とそのパスワードの組、および課金情報の利用が可能な利用者名とそのパスワードの組を引数として受け取る処理を行う。
【0221】
次に、プログラム課金管理装置120が備えたコンピュータは、変数X1に、引数として受け取った実行プログラム(本体プログラム部)を参照させる処理を行う(ステップS222)<本体プログラム部参照ステップ>。
【0222】
続いて、プログラム課金管理装置120が備えたコンピュータは、変数X2に、引数として受け取った利用単価を格納する処理を行う(ステップS223)<利用単価情報格納ステップ>。
【0223】
さらに、プログラム課金管理装置120が備えたコンピュータは、変数U1に、引数として受け取ったプログラムの利用が可能な利用者名(第1の利用者識別情報)を格納する処理を行う(ステップS224)<第1の利用者識別情報格納ステップ>。
【0224】
次いで、プログラム課金管理装置120が備えたコンピュータは、変数U2に、引数として受け取ったプログラムの利用が可能な利用者名のパスワード(第1の利用者認証情報)を格納する処理を行う(ステップS225)<第1の利用者認証情報格納ステップ>。
【0225】
また、プログラム課金管理装置120が備えたコンピュータは、変数V1に、引数として受け取った課金情報の利用が可能な利用者名(第2の利用者識別情報)を格納する処理を行う(ステップS226)<第2の利用者識別情報格納ステップ>。
【0226】
加えて、プログラム課金管理装置120が備えたコンピュータは、変数V2に、引数として受け取った課金情報の利用が可能な利用者名のパスワード(第2の利用者認証情報)を格納する処理を行う(ステップS227)<第2の利用者認証情報格納ステップ>。
【0227】
さらに、プログラム課金管理装置120が備えたコンピュータは、プログラム課金対応情報記憶部121のプログラム課金対応表に、変数X1の参照する実行プログラム(本体プログラム部)と変数X2の組を追加登録させる処理を行う(ステップS228)<プログラム課金対応情報登録処理ステップ>。
【0228】
次に、プログラム課金管理装置120が備えたコンピュータは、新規のカプセルファイル部(カプセル)を作成する。コンピュータは、変数Zが、この新規のカプセルファイル部を参照するようにする処理を行う(ステップS229)<カプセルファイル部本体生成ステップ>。
【0229】
続いて、プログラム課金管理装置120が備えたコンピュータは、変数Zが参照するカプセルファイル部中の本体プログラム格納部115へ変数X1が参照する実行プログラム(本体プログラム部)を格納する処理を行う(ステップS230)<本体プログラム部カプセル格納ステップ>。
【0230】
さらに、プログラム課金管理装置120が備えたコンピュータは、変数Zが参照するカプセルファイル部中の実行回数記憶部114に、0(ゼロ)を格納する初期設定処理を行う(ステップS231)<実行回数情報初期設定ステップ>。
【0231】
加えて、プログラム課金管理装置120が備えたコンピュータは、変数U1と変数U2の組(第1の認証情報)を利用者認証部116に格納する設定制御処理を行う(ステップS232)<第1の認証情報設定制御ステップ>。
【0232】
また、プログラム課金管理装置120が備えたコンピュータは、変数V1と変数V2の組(第2の認証情報)を作成者認証部117に格納する設定制御処理を行う(ステップS233)<第2の認証情報設定制御ステップ>。
【0233】
さらに、プログラム課金管理装置120が備えたコンピュータは、変数Zが参照する値を、新規作成したカプセルファイル部の参照値として利用者に返す処理を行う(ステップS234)<カプセルファイル部完成ステップ>。
【0234】
(第2の制御処理ステップの詳細処理)
次に、図12に示すステップS28の第2の制御処理ステップの詳細処理を図15のフローチャートを参照しつつ詳細に説明する。図15は、本発明の第2の実施の形態によるプログラム課金システムにおける認証付きプログラム利用課金精算部に関連する処理手順の一例を示すフローチャートである。この第2の制御処理ステップは、認証付きプログラム利用課金精算部123を実行させた場合に、認証付きプログラム利用課金精算部123が処理を行う各機能であるということもできる。
【0235】
先ず、プログラム課金管理装置120が備えたコンピュータが、精算情報利用者の第2の通信装置110bから、ある実行プログラム(本体プログラム部)の利用課金の精算をする指示(精算金額情報取得要求)を受けつける処理を行う(ステップS241)<精算金額情報取得要求受付ステップ>。この際、コンピュータは、対象となる実行プログラムを内蔵するカプセルを引数として受け取る処理を行う。
【0236】
次に、プログラム課金管理装置120が備えたコンピュータは、変数Xに、引数として受け取ったカプセルファイル部(カプセル)を参照させる処理を行う(ステップS242)<カプセルファイル部参照ステップ>。
【0237】
続いて、プログラム課金管理装置120が備えたコンピュータは、精算情報利用者の第2の通信装置110bに対して、利用者名とパスワード(第2の認証情報)の入力を促す処理を行う(ステップS243)<第2の認証情報入力支援ステップ>。
【0238】
加えて、プログラム課金管理装置120が備えたコンピュータは、第2の通信装置110bにて精算情報利用者が利用者名とパスワードを入力すると、その入力された情報(第2の入力認証情報)を第2の通信装置110bより受け付ける(受信する)処理を行う(ステップS244)<第2の入力認証情報取得ステップ>。
【0239】
そして、プログラム課金管理装置120が備えたコンピュータは、第1の通信装置110aのカプセルファイル部に問い合わせ、課金精算に必要な情報を取得するため、カプセルファイル部のカプセル化を一時的に解除する処理を行う(ステップS244a)<カプセル化一時解除ステップ>。
【0240】
次に、プログラム課金管理装置120が備えたコンピュータは、その組(入力された利用者名とパスワードとの組:第2の入力認証情報)が、変数Xが参照するカプセルファイル部の作成者認証部116に登録されている中に存在するかどうかを調べる処理を行う(ステップS245)<第2の入力認証情報調査ステップ>。
【0241】
ここで、ステップ245の処理において、プログラム課金管理装置120が備えたコンピュータが、前記作成者認証部117中に存在しないと判定した場合には、プログラム課金管理装置120が備えたコンピュータは、利用する権限がないことを通知する処理を行い(ステップS246)<第2の認証不許可通知ステップ>、ステップS253に進み終了する。
【0242】
一方、ステップS245の処理において、プログラム課金管理装置120が備えたコンピュータが、前記作成者認証部117中に含まれていると判定した場合には、プログラム課金管理装置120が備えたコンピュータは、変数Xが参照するカプセルファイル部中の本体プログラム格納部に格納されている本体プログラム部を取り出し、変数Yに格納する処理を行う(ステップS247)<課金精算本体プログラム部取得ステップ>。
【0243】
次に、プログラム課金管理装置120が備えたコンピュータは、プログラム課金対応情報記憶部121のプログラム課金対応表を参照して、プログラム課金対応表中のプログラム項目に変数Yが参照するプログラムと一致する組を探す処理を行う(ステップS248)<プログラム項目探索ステップ>。
【0244】
ステップS248にて、対応するものがないと判定された場合には、プログラム課金管理装置120が備えたコンピュータは、登録されているプログラムがないことを利用者に説明する通知処理を行い(ステップS249)<プログラム不登録通知ステップ>、ステップS253に進み終了する。
【0245】
ステップS248にて、対応するものがあると判定された場合には、プログラム課金管理装置120が備えたコンピュータは、同じ組の対応する利用単価項目の値(利用単価情報)を取り出して、変数Zに格納する処理を行う(ステップS250)<利用単価情報取得ステップ>。
【0246】
次いで、プログラム課金管理装置120が備えたコンピュータは、変数Xが参照するカプセルファイル部中の実行回数記憶部114の値(実行回数情報)を取り出し、変数Uに格納する処理を行う(ステップS251)<カプセル中実行回数情報取得ステップ>。
【0247】
続いて、プログラム課金管理装置120が備えたコンピュータは、(変数Z×変数U)の値を計算し、課金合計金額を出力する処理を行う(ステップS252)<課金合計金額算出ステップ>。
【0248】
さらに、プログラム課金管理装置120が備えたコンピュータは、再カプセル化の処理を行い、前記実行回数でのカプセルファイル部を生成する処理を行う(ステップS253)。
【0249】
以上のように本実施の形態によれば、前記第1の実施の形態と同様の作用効果を奏しながらも、小さいプログラム単位での情報漏えい対策になるという効果がある。
すなわち、情報漏えいで、通常問題になるのはデータファイルであるが、プログラムファイルも同様に貴重な知的財産である。こちらの保護を行なう仕組みを提供することで、たとえ、カプセル化ファイルが流出または漏えいしても、適切な権限のある人以外は、このカプセル化ファイル内のプログラムを実行できないので、実質的には、漏えいが守られることになる効果がある。
【0250】
その他の構成およびその他のステップないしは機能並びにその作用効果については、前述した第1の実施の形態の場合と同一となっている。また、上記の説明において、上述した各ステップの動作内容及び各部の構成要素をプログラム化し、コンピュータに実行させてもよい。
【0251】
[第3の実施の形態]
次に、本発明にかかる第3の実施の形態について、図16、図17に基づいて説明する。以下には、前記実施の形態の実質的に同様の構成に関しては説明を省略し、異なる部分についてのみ述べる。図16は、本発明のプログラム課金システムの第3の実施の形態の一例を示すブロック図である。
【0252】
上述の各実施の形態では、第1の通信装置により登録利用者がプログラムの登録の入力を行い、第2の通信装置によりカプセル利用者がカプセルファイル部を利用し、第3の通信装置により精算情報利用者が精算情報を取得し、プログラム課金管理装置により各種制御処理を行うプログラム課金システムの構成例を示したが、本実施の形態では、登録利用者と精算情報利用者が同一の場合、第2の通信装置でプログラムの登録の入力と精算情報の取得を行う場合の構成例を示している。
【0253】
具体的には、本実施の形態のプログラム課金システム200は、図16に示すように、カプセル利用者が利用する第1の通信装置210aと、登録利用者であると同時に精算情報利用者である利用者が利用する第2の通信装置210bと、プログラム課金管理装置220と、を含む。
【0254】
このプログラム課金システム200の動作は、図17に示すように、本体プログラム部登録要求が第2の通信装置210bから送信されるステップS321の他は、前記第2の実施の形態のステップS22〜ステップS29と同様に、ステップS322〜ステップS329が行われる。
【0255】
その他の構成およびその他のステップないしは機能並びにその作用効果については、前述した実施の形態の場合と同一となっている。また、上記の説明において、上述した各ステップの動作内容及び各部の構成要素をプログラム化し、コンピュータに実行させてもよい。
【0256】
[第4の実施の形態]
次に、本発明にかかる第4の実施の形態について、図18、図19に基づいて説明する。以下には、前記第1の実施の形態の実質的に同様の構成に関しては説明を省略し、異なる部分についてのみ述べる。図18は、本発明のプログラム課金システムの第4の実施の形態の一例を示すブロック図である。
【0257】
本実施の形態では、カプセル利用者と精算情報利用者が同一の場合、第1の通信装置でカプセルファイル部を利用し精算情報の取得を行う場合の構成例を示している。
【0258】
具体的には、本実施の形態のプログラム課金システム300は、図18に示すように、カプセル利用者であると同時に精算情報利用者である利用者が利用する第1の通信装置310aと、登録利用者が利用する第2の通信装置310bと、プログラム課金管理装置320と、を含む。
【0259】
このプログラム課金システム300の動作では、図19に示すように、前記第2の実施の形態と同様にステップS421〜ステップS426を行った後、第1の通信装置310aが、精算金額情報取得要求を送信する(ステップS427)。
第2の制御処理ステップS428において、プログラム課金管理装置320が、第2の認証情報入力要求を第1の通信装置310aに対して送信する処理を行う(ステップS428a)。
第1の通信装置310aは、第2の認証情報入力要求を受領すると、カプセル利用者である精算情報利用者は、第1の通信装置310aより、第2の認証情報の入力を行うことができる。
【0260】
入力された第2の入力認証情報(第2の入力利用者識別情報と第2の入力利用者認証情報)を、第1の通信装置310aがプログラム課金管理装置320に対して送信する処理を行う(ステップS428b)。
プログラム課金管理装置320は、第2の入力認証情報(第2の入力利用者識別情報と第2の入力利用者認証情報)を保持する。
【0261】
次に、プログラム課金管理装置320が、第2の認証情報取得要求を第1の通信装置310aに対して送信する処理を行う(ステップS428c)
第1の通信装置310aは、プログラム課金管理装置320より第2の認証情報取得要求を受領すると、第1の通信装置310aの認証付きカプセルファイル部は、カプセル化を解除し、第2の認証情報を取り出し、プログラム課金管理装置320に対して第2の認証情報を送信し、再カプセル化する制御処理を行う(ステップS428d)。
【0262】
さらに、プログラム課金管理装置320が、第1の通信装置310aからの第2の認証情報(第2の利用者識別情報と第2の利用者認証情報)と、第1の通信装置310aからの第2の入力認証情報(第2の入力利用者識別情報と第2の入力利用者認証情報)とに基づいて、第2の入力認証情報が第2の認証情報の中にあるか否かを判定する。
【0263】
プログラム課金管理装置320が、このようにして認証を行い、前記第2の実施の形態と同様に精算情報を算出し、第1の通信装置310aに精算情報を送信する(ステップS429)。
【0264】
その他の構成およびその他のステップないしは機能並びにその作用効果については、前述した実施の形態の場合と同一となっている。また、上記の説明において、上述した各ステップの動作内容及び各部の構成要素をプログラム化し、コンピュータに実行させてもよい。
【0265】
[第5の実施の形態]
次に、本発明にかかる第5の実施の形態について、図20、図21に基づいて説明する。以下には、前記実施の形態の実質的に同様の構成に関しては説明を省略し、異なる部分についてのみ述べる。図20は、本発明のプログラム課金システムの第5の実施の形態の一例を示すブロック図である。
【0266】
本実施の形態では、登録利用者と精算情報利用者が同一であって、プログラム課金管理装置にてプログラムの登録の入力と精算情報の取得を行う場合の構成例を示している。
【0267】
具体的には、本実施の形態のプログラム課金システム400は、図20に示すように、カプセル利用者が利用する第1の通信装置410aと、登録利用者であると同時に精算情報利用者である利用者が利用するプログラム課金管理装置420と、を含む。
【0268】
このプログラム課金システム400の動作では、図21に示すように、第1の制御処理ステップS522の前に、前記第2の実施の形態にて必要とされた、<本体プログラム部登録要求送信ステップ>が不要となる。
【0269】
また、第2の制御処理ステップS528の前に、前記第2の実施の形態にて必要とされた、<精算金額情報取得要求送信ステップ>が不要となる。
さらに、第2の制御処理ステップS528では、前記第2の実施の形態にて必要とされた、<第2の認証情報入力要求送信ステップ>、<第2の入力認証情報送信ステップ>が不要となる。
さらにまた、第2の制御処理ステップS528の後の<精算金額情報送信ステップ>が不要となる。
【0270】
その他の構成およびその他のステップないしは機能並びにその作用効果については、前述した実施の形態の場合と同一となっている。また、上記の説明において、上述した各ステップの動作内容及び各部の構成要素をプログラム化し、コンピュータに実行させてもよい。
【0271】
[第6の実施の形態]
次に、本発明にかかる第6の実施の形態について、図22、図23に基づいて説明する。以下には、前記実施の形態の実質的に同様の構成に関しては説明を省略し、異なる部分についてのみ述べる。図22は、本発明のプログラム課金システムの第6の実施の形態の一例を示すブロック図である。
【0272】
本実施の形態では、カプセル利用者と精算情報利用者が同一の場合、第1の通信装置でカプセルファイル部を利用し精算情報の取得を行う場合であって、かつ、登録利用者がプログラム課金管理装置にて登録を行う場合の構成例を示している。
【0273】
具体的には、本実施の形態のプログラム課金システム500は、図22に示すように、カプセル利用者であると同時に精算情報利用者である利用者が利用する第1の通信装置510aと、登録利用者が利用するプログラム課金管理装置520と、を含む。
【0274】
このプログラム課金システム500の動作では、図23に示すように、第1の制御処理ステップS622の前に、前記第4の実施の形態にて必要とされた、<本体プログラム部登録要求送信ステップ>が不要となる。
その後の各処理のステップS622〜ステップS629は、前記第4の実施の形態のステップS422〜ステップS429と同様に処理を行う。
【0275】
その他の構成およびその他のステップないしは機能並びにその作用効果については、前述した実施の形態の場合と同一となっている。また、上記の説明において、上述した各ステップの動作内容及び各部の構成要素をプログラム化し、コンピュータに実行させてもよい。
【0276】
[第7の実施の形態]
次に、本発明にかかる第7の実施の形態について、図24に基づいて説明する。以下には、前記実施の形態の実質的に同様の構成に関しては説明を省略し、異なる部分についてのみ述べる。図24は、本発明のプログラム課金システムの第7の実施の形態の一例を示すネットワークシーケンス図である。
【0277】
本実施の形態では、前記第5の実施の形態の第2の制御処理ステップで行う第2の認証処理を、プログラム課金管理装置側ではなく、第1の通信装置側で行う場合の構成例を示している。
この場合、カプセルファイル部のカプセル制御手段は、第2の認証処理手段を備えている必要がある。
【0278】
このようなプログラム課金システムの動作では、図24に示すように、ステップS727aにおいて第1の通信装置510aが第2の認証処理を行う。この第2の認証処理では、第2の入力認証情報とカプセルファイル部の第2の認証情報とに基づいて認証処理が行われる。
第2の認証処理の結果、認証許可であれば、第1の通信装置510aが、第2の認証許可情報をプログラム課金管理装置520に送信する処理を行う(ステップS727b)。
その後、前記第5の実施の形態同様に、第2の制御処理ステップS729を行う。
【0279】
その他の構成およびその他のステップないしは機能並びにその作用効果については、前述した実施の形態の場合と同一となっている。また、上記の説明において、上述した各ステップの動作内容及び各部の構成要素をプログラム化し、コンピュータに実行させてもよい。
【0280】
[第8の実施の形態]
次に、本発明にかかる第8の実施の形態について、図25に基づいて説明する。以下には、前記実施の形態の実質的に同様の構成に関しては説明を省略し、異なる部分についてのみ述べる。図25は、本発明のプログラム課金システムの第8の実施の形態の一例を示すフローチャートである。
【0281】
上述の各実施の形態のような構成を有するプログラム課金システムにおける各部の処理は、方法としても実現可能であり、プログラム課金方法としての各種の処理手順について、図25を参照しつつ説明する。
【0282】
特に、単一のコンピュータで各処理を行う場合を想定している。本実施の形態のプログラム課金方法は、図25に示すように、コンピュータが、特定の処理を実行する実行形式の本体プログラム部の利用に応じた課金を行うものであり、第1の制御処理ステップ(ステップS801)と、カプセル制御処理ステップ(ステップS802)と、第2の制御処理ステップ(ステップS803)とを含む。
【0283】
第1の制御処理ステップでは、コンピュータが、前記本体プログラム部を登録する登録要求に応じて、前記本体プログラム部を識別するプログラム識別情報と前記本体プログラム部の利用単価情報とを対応づけて登録するとともに、前記本体プログラム部を格納した本体プログラム格納手段と前記本体プログラム部の実行回数を計数して実行回数の情報を記憶する実行回数記憶手段とをカプセル化したカプセルファイル部を生成する制御を行う。
【0284】
カプセル制御処理ステップでは、コンピュータが、前記カプセルファイル部に対する処理実行要求に応じて、前記カプセル化を解除して前記本体プログラム部を起動し、前記実行回数を計数して前記実行回数の情報を前記実行回数記憶部に記憶し、前記本体プログラム部の実行終了後に再カプセル化を行う制御をする。
【0285】
第2の制御処理ステップでは、コンピュータが、前記本体プログラム部に関する精算情報取得要求に応じて、利用された前記カプセルファイル部を調査し、前記実行回数記憶手段の実行回数の情報と登録された利用単価情報とに基づいて前記カプセルファイル部の前記本体プログラム部の精算金額を出力する制御を行う。
【0286】
その他の構成およびその他のステップないしは機能並びにその作用効果については、前述した実施の形態の場合と同一となっている。また、上記の説明において、上述した各ステップの動作内容及び各部の構成要素をプログラム化し、コンピュータに実行させてもよい。
【0287】
[その他の各種変形例]
また、本発明にかかる装置及び方法は、そのいくつかの特定の実施の形態に従って説明してきたが、本発明の主旨および範囲から逸脱することなく本発明の本文に記述した実施の形態に対して種々の変形が可能である。
【0288】
例えば、上記構成部材の数、位置、形状等は上記実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
すなわち、上記実施の形態では、1つのカプセルファイル部に本体プログラム部が1個、実行回数記憶部が1個、利用者認証部が1個、作成者認証部が1個の構成例の場合を示したが、本発明は、これらの個数を制限するものではなく、図26に示すカプセルファイル部713のように、1つのカプセルファイル部に複数の本体プログラム部714−1〜714−n、複数の実行回数記憶部715−1〜715−nを構成した構成例であってもよい。
【0289】
さらに、カプセルファイル部は、図27に示すカプセルファイル部810のように、複数のサブカプセルファイル部813−1〜813−nを多重化カプセル制御部820により多重化する構造であってもよい。この場合、サブカプセルファイル部813−1〜813−nは、前記第2の実施の形態のカプセルファイル部と同様の構造とすることができる。また、多重化カプセル制御部820は、前記第2の実施の形態のカプセル制御部の機能を包含することができる。
【0290】
またさらに、カプセルファイル部の多重化は、入れ子構造にて構成した構成例であってもよい。
【0291】
また、カプセルファイル部は、本体プログラム部、実行回数記憶部、利用者認証部、作成者認証部に限らず、その他の付帯情報、その他の各部を含んでよい。例えば、その他の付帯情報として利用単価情報を含み、その他の各部としては、課金精算部を含んでよい。すなわち、カプセル側で課金の計算ができる構成であってもよい。
【0292】
さらにまた、実行回数の情報は、プログラム課金管理装置がカプセルファイル部から取得する場合であってもよいし、カプセルファイル部側から自発的に送信する場合であってもよい。この場合、カプセルファイル部は、実行回数情報送信部を含んでよい。
【0293】
また、カプセルファイル部のカプセル制御部に、本体プログラム部の課金精算演算機能(手段)を設けてもよい。
【0294】
さらに、カプセルファイル部に、実行回数情報に加えて、利用時間情報を計数して利用時間情報やその他の利用関連情報を格納する利用時間情報格納手段を設けてもよい。この場合、カプセル制御手段に、本体プログラム部の利用時間情報を計数する利用時間情報計数手段を設けてもよい。さらに、第2の制御手段は、利用回数と利用時間の双方に基づいて課金精算を行うようにしてもよい。プログラム課金対応情報記憶部(手段)には、、本体プログラム部の利用時間単価情報(日、時、分、秒など時間単位は問わない)を対応させて記憶しておいてもよい。
【0295】
さらに、クライアント・サーバシステムにおけるWeb上でアクセス可能な構成に限らず、P2Pで利用可能な構成、1台のPCによる構成であっても構わない。
【0296】
(プログラム)
また、前述した実施形態の機能を実現する本発明のソフトウエアのプログラムは、前述した各実施の形態における各種ブロック図などに示された処理部(処理手段)、機能などに対応したプログラムや、フローチャート、シーケンス図などに示された処理手順、処理手段、機能などに対応したプログラムにおいて各々処理される各処理プログラム、本明細書で全般的に記述される方法(ステップ)、説明された処理、データ(例えば、プログラム課金対応情報記憶部のプログラム課金対応表等)の全体もしくは各部を含む。
【0297】
具体的には、本発明の課金管理プログラムは、実行形式の本体プログラム部の利用に応じた課金処理をコンピュータに実行させるものである。
この課金管理プログラムは、前記本体プログラム部を格納した本体プログラム格納手段と前記本体プログラム部の実行回数を計数して実行回数の情報を記憶する実行回数記憶手段とをカプセル化したカプセルファイル部を生成する第1の制御機能(例えば図1に示す符号22などの機能)と、前記本体プログラム部に関する精算情報取得要求に応じて、前記カプセルファイル部を調査し、前記実行回数記憶手段に記憶された実行回数の情報と予め登録された前記本体プログラム部の利用単価情報とに基づいて前記カプセルファイル部の前記本体プログラム部の精算金額を出力する第2の制御機能と(例えば図1に示す符号23などの機能)と、を含む機能をコンピュータに実行させることができる。
【0298】
ここで、第1の制御機能では、前記本体プログラム部を登録する登録要求に応じて、前記本体プログラム部を識別するプログラム識別情報と前記本体プログラム部の利用単価情報とを対応づけて登録することもできる。
【0299】
また、本発明のカプセル実行処理プログラムは、特定の処理を実行する実行形式の本体プログラム部を格納した本体プログラム格納手段と、前記本体プログラム部の実行回数を計数して実行回数の情報を記憶する実行回数記憶手段とをカプセル化したカプセルファイル部の実行処理をコンピュータに実行させるものである。
このカプセル実行処理プログラムは、前記カプセルファイル部に対する処理実行要求に応じて、前記カプセル化を解除するカプセル化解除機能(例えば図4に示す符号17aなどの機能)と、前記カプセル化が解除された状態で、前記本体プログラム格納手段に格納されている本体プログラム部を取り出し、前記カプセルファイル部が属するファイルシステム上の他の記憶領域に独立ファイルを生成する独立ファイル生成機能(例えば図4に示す符号17bなどの機能)と、を含む機能をコンピュータに実行させることができる。
【0300】
また、このカプセル実行処理プログラムは、前記実行回数記憶手段の前記実行回数の情報を1つ増加する計数処理を行う実行回数計数機能(例えば図4に示す符号17cなどの機能)と、前記本体プログラム部を子タスクとして起動する処理を行う子タスク起動処理機能(例えば図4に示す符号17dなどの機能)と、前記子タスクからのタスク終了通知を受け取ると、前記ファイルシステム上の前記独立ファイルを削除する処理を行う独立ファイル削除処理機能(例えば図4に示す符号17eなどの機能)と、前記独立ファイルが削除されると、前記カプセルファイル部の再カプセル化する処理を行う再カプセル化機能(例えば図4に示す符号17fなどの機能)と、を含む機能をコンピュータに実行させることができる。
【0301】
課金管理プログラムなどのプログラムは、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。プログラムは、高水準プロシージャ型またはオブジェクト指向プログラミング言語で、あるいは必要に応じてアセンブリまたはマシン言語で実装することができる。いずれの場合も、言語はコンパイラ型またはインタープリタ型言語であってもよい。
【0302】
プログラムを供給する手法としては、電気通信回線(有線、無線を問わない)によってコンピュータと通信可能に接続された外部の機器から前記電気通信回線を通じて提供することも可能である。
例えば、コンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続し、該ホームページからプログラムそのもの、もしくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。
また、プログラムを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。
【0303】
本発明のプログラムによれば、当該プログラムを格納するROM等の記憶媒体から、当該プログラムをコンピュータ(CPU)に読み込んで実行させれば、或いは、当該プログラムを、通信手段を介してコンピュータにダウンロードさせた後に実行させれば、上述した本発明に係る装置を比較的簡単に実現できる。発明の思想の具現化例として装置のソフトウェアとなる場合には、かかるソフトウェアを記憶した記憶媒体上においても当然に存在し、利用される。
【0304】
また、プログラムは、一次複製品、二次複製品などの複製段階については全く問う余地無く同等である。プログラムの供給方法として通信回線を利用して行なう場合であれば通信回線が伝送媒体となって本発明が利用されることになる。
さらに、装置における従属請求項は、方法,プログラムにおいて従属請求項に対応した構成にすることも可能である。
【0305】
また、上述のプログラムを、情報記録媒体に記録した構成であってもよい。情報記録媒体には、上述のプログラムを含むアプリケーションプログラムが格納されており、コンピュータが当該情報記録媒体からアプリケーションプログラムを読み出し、当該アプリケーションプログラムをハードディスクにインストールすることが可能である。これにより、上述のプログラムは、磁気記録媒体、光記録媒体あるいはROMなどの情報記録媒体に記録してプログラムを提供することができる。そのようなプログラムが記録された情報記録媒体を、コンピュータにおいて使用することは、好都合な情報処理装置を構成する。
【0306】
さらに「情報記録媒体」は、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの(伝送媒体ないしは伝送波)、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
【0307】
また、コンピュータ上で稼働しているOS、端末(例えば携帯電話など)上のRTOS等が処理の一部又は全部を行う場合にも、上記実施の形態と同等の機能を実現できると共に、同等の効果を得ることができる。
【0308】
また、上記実施の形態は、クライアントサーバーシステムに限らず、サーバを介さずに端末同士がネットワークを組み、相互にデータを送受信するピアツーピア(Peer To Peer)通信によるシステムであってもよい。その際、プログラム課金管理装置は、ピア・ツゥ・ピア方式におけるマスタ端末であればよい。
【0309】
また、前記実施の形態における「システム」とは、複数の装置が論理的に集合した物をいい、各構成の装置が同一筐体中にあるか否かは問わない。このため、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。「システム」には、OSや周辺機器等のハードウェアを含んでもよい。
【0310】
さらに、上述のプログラムなどが搭載される情報処理装置としては、管理装置は、例えばパーソナルコンピュータに限らず、各種サーバー、EWS(エンジニアリングワークステーション)、中型コンピュータ、メインフレーム、あるいはこれらの組み合わせからなる装置群などが挙げられる。通信装置、カプセル実行処理装置は、以上の例に加えて、携帯型情報端末、各種モバイル端末、PDA、携帯電話機、ウエアラブル情報端末、種々の(携帯型などの)テレビ・DVDレコーダ・各種音響機器及びその表示機能付きリモコン、各種情報通信機能を搭載した家電機器、ネットワーク機能(通信機能)を有するゲーム機器等からも利用できる構成としても構わない。
【0311】
さらに、本明細書において、フローチャートに示されるステップは、記載された手順に従って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理を含むものである。
【0312】
さらに、装置の各手段、各機能、各ステップの手順の機能などのプログラムの機能を、専用のハードウエア(例えば専用の半導体回路等)によりその機能を達成してもよく、プログラムの全機能のうち一部の機能をハードウエアで処理し、全機能のうちさらに他の機能をソフトウエアで処理するようにしてもよい。専用のハードウエアの場合、各部を集積回路例えばLSIにて形成されてもよい。これらは個別に1チップ化されても良いし、一部または全部を含むように1チップ化されても良い。また、LSIには、他の機能ブロックが含まれていても良い。また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセサで実現してもよい。さらには、半導体技術の進歩又は派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。
【0313】
さらに、「通信」では、無線通信および有線通信は勿論、無線通信と有線通信とが混在した通信、即ち、ある区間では無線通信が行われ、他の区間では有線通信が行われるようなものであってもよい。さらに、ある装置から他の装置への通信が有線通信で行われ、他の装置からある装置への通信が無線通信で行われるようなものであってもよい。
【0314】
そして、この通信には通信網が含まれる。通信網を構成するネットワークとしては、例えば携帯電話回線網(基地局及び交換システムを含む)、公衆電話回線網、IP電話網、ISDN回線網などこれに類する各種回線網、インターネット(乃ち、TCP・IPプロトコルを用いた通信態様)やイントラネット、LAN(イーサネット:登録商標、やギガビットイーサネットなどを含む)、WAN、光ファイバー通信網、電力線通信網、ブロードバンド対応可能な各種専用回線網などいずれのハードウエア構成でもよい。さらに、ネットワークは、TCP・IPプロトコルの他、種々の通信プロトコルを用いたネットワークあるいはソフトウエア的に構築された仮想ネットワークやこれに類するあらゆるネットワークを含むネットワークなどいかなる通信プロトコルであってもよい。また、ネットワークは、有線に限らず、無線(衛星通信、各種高周波通信手段等を含む)ネットワーク(例えば、簡易電話システムや携帯電話のようなシングルキャリア通信システム、W―CDMAやIEEE802.11bに準拠した無線LANのようなスペクトラム拡散通信システム、IEEE802.11aやHiperLAN/2のようなマルチキャリア通信システム、などを含むネットワーク)であっても構わず、これらの組み合わせを利用してもよく、他のネットワークと接続されたシステムであってもよい。さらに、ネットワークは、ポイントツーポイント、ポイントツーマルチポイント、マルチポイントツーマルチポイントなど如何なる形態でもよい。
【0315】
また、管理装置と他の通信装置との間の通信構造に際し、いずれか一方又は双方に形成されるインタフェースの種類は、例えばパラレルインタフェース、USBインタフェース、IEEE1394、LANやWAN等のネットワークやその他これに類するもの、もしくは今後開発される如何なるインタフェースであっても構わない。
【0316】
さらに、本体プログラム部をカプセル化して利用者に提供し、利用に応じて課金する手法は、必ずしも実体のある装置に限られる必要はなく、その方法としても機能することは容易に理解できる。このため、方法にかかる発明も、必ずしも実体のある装置に限らず、その方法としても有効であることに相違はない。この場合、方法を実現するための一例としてプログラム課金管理装置、カプセル実行処理装置、プログラム課金システム、なども含めることができる。
【0317】
ところで、このような装置は、単独で存在する場合もあるし、ある機器(例えば電子機器)に組み込まれた状態で利用されることもあるなど、発明の思想としてはこれに限らず、各種の態様を含むものである。従って、ソフトウェアであったりハードウェアであったりするなど、適宜、変更可能である。発明の思想の具現化例として装置のソフトウェアとなる場合には、かかるソフトウェアを記憶した記憶媒体上においても当然に存在し、利用されるといわざるをえない。
【0318】
さらに、一部がソフトウェアであって、一部がハードウェアで実現されている場合であってもよく、一部を記憶媒体上に記憶しておいて必要に応じて適宜読み込まれるような形態のものとしてあってもよい。本発明をソフトウェアで実現する場合、ハードウェアやオペレーティングシステムを利用する構成とすることも可能である。
【0319】
また、発明の範囲は、図示例に限定されないものとする。
さらに、上記各実施の形態には種々の段階が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。つまり、上述の各実施の形態同士、あるいはそれらのいずれかと各変形例のいずれかとの組み合わせによる例をも含む。
また、実施の形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除された構成による実施の形態並びにその構成に基づく技術的範囲も発明になりうる。
【0320】
そして、各実施の形態及びそれらの変形例を含むこれまでの記述は、本発明の理解を容易にするために、本発明の多様な実施の形態のうちの一例の開示、すなわち、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、例証するものであり、制限するものではなく、適宜変形及び/又は変更が可能である。
本発明は、その技術思想、またはその主要な特徴に基づいて、様々な形で実施することができ、各実施の形態及びその変形例によって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。
従って、上記に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物を含む趣旨である。
【産業上の利用可能性】
【0321】
本発明は、コンピュータ全般で利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0322】
【図1】本発明の第1の実施の形態によるプログラム課金システムにおけるプログラム課金管理装置の全体の概略構成の一例を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態によるプログラム課金システムの全体構成の一例を示すブロック図である。
【図3】図1に示すプログラム課金システムの原理を説明するための説明図である。
【図4】図1に示すカプセルファイル部を実行処理するカプセル実行処理装置の概略構成の一例を示すブロック図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態によるプログラム課金システムにおける全体の処理手順の一例を示すネットワークシーケンス図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態によるプログラム課金システムにおけるカプセルファイル部に関連する処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図7】本発明の第1の実施の形態によるプログラム課金システムにおけるプログラム課金登録部に関連する処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図8】本発明の第1の実施の形態によるプログラム課金システムにおけるプログラム利用課金精算部に関連する処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図9】本発明の第2の実施の形態によるプログラム課金システムにおけるプログラム課金管理装置の全体の概略構成の一例を示すブロック図である。
【図10】図8に示すプログラム課金システムの原理を説明するための説明図である。
【図11】図9に示す認証付きカプセルファイル部を実行処理するカプセル実行処理装置の概略構成の一例を示すブロック図である。
【図12】本発明の第1の実施の形態によるプログラム課金システムにおける全体の処理手順の一例を示すネットワークシーケンス図である。
【図13】本発明の第2の実施の形態によるプログラム課金システムにおける認証付きカプセルファイル部に関連する処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図14】本発明の第2の実施の形態によるプログラム課金システムにおける認証付きプログラム課金登録部に関連する処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図15】本発明の第2の実施の形態によるプログラム課金システムにおける認証付きプログラム利用課金精算部に関連する処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図16】本発明の第3の実施の形態によるプログラム課金システムにおけるプログラム課金管理装置の全体の概略構成の一例を示すブロック図である。
【図17】本発明の第3の実施の形態によるプログラム課金システムにおける全体の処理手順の一例を示すネットワークシーケンス図である。
【図18】本発明の第4の実施の形態によるプログラム課金システムにおけるプログラム課金管理装置の全体の概略構成の一例を示すブロック図である。
【図19】本発明の第4の実施の形態によるプログラム課金システムにおける全体の処理手順の一例を示すネットワークシーケンス図である。
【図20】本発明の第5の実施の形態によるプログラム課金システムにおけるプログラム課金管理装置の全体の概略構成の一例を示すブロック図である。
【図21】本発明の第5の実施の形態によるプログラム課金システムにおける全体の処理手順の一例を示すネットワークシーケンス図である。
【図22】本発明の第6の実施の形態によるプログラム課金システムにおけるプログラム課金管理装置の全体の概略構成の一例を示すブロック図である。
【図23】本発明の第6の実施の形態によるプログラム課金システムにおける全体の処理手順の一例を示すネットワークシーケンス図である。
【図24】本発明の第7の実施の形態によるプログラム課金システムにおける全体の処理手順の一例を示すネットワークシーケンス図である。
【図25】本発明の第8の実施の形態によるプログラム課金システムにおける全体の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図26】本発明の他の実施の形態によるプログラム課金システムにおけるカプセルファイル部の概略構成の一例を示す説明図である。
【図27】本発明の他の実施の形態によるプログラム課金システムにおけるカプセルファイル部の概略構成の一例を示す説明図である。
【図28】関連技術のDRMの仕組みを説明するための説明図である。
【符号の説明】
【0323】
1 プログラム課金システム
10a 第1の通信装置(カプセル実行処理装置)
10b 第2の通信装置
10c 第3の通信装置
12 本体プログラム部
13 カプセルファイル部
14 実行回数記憶部(実行回数記憶手段)
15 本体プログラム格納部(本体プログラム格納手段)
16 カプセル制御部(カプセル制御手段)
17a カプセル化解除手段
17b 独立ファイル生成手段
17c 実行回数計数手段
17e 子タスク起動手段
17f 再カプセル化手段
20 プログラム課金管理装置
21 プログラム課金対応情報記憶部
22 プログラム課金登録部(第1の制御手段)
23 プログラム利用課金精算部(第2の制御手段)

100 プログラム課金システム
110a 第1の通信装置(カプセル実行処理装置)
119a 第1の認証制御手段
119b 第2認証情報提供制御手段

112 本体プログラム部
113 認証付きカプセルファイル部
114 実行回数記憶部(実行回数記憶手段)
115 本体プログラム格納部(本体プログラム格納手段)
116 利用者認証部(第1の認証情報格納手段)
117 作成者認証部(第2の認証情報格納手段)
118 カプセル制御部(カプセル制御手段)
120 プログラム課金管理装置
121 プログラム課金対応情報記憶部
122 認証付きプログラム課金登録部(第1の制御手段)
123 認証付きプログラム利用課金精算部(第2の制御手段)






【特許請求の範囲】
【請求項1】
実行形式の本体プログラム部の利用に応じた課金を管理するプログラム課金管理装置であって、
前記本体プログラム部を格納した本体プログラム格納手段と前記本体プログラム部の実行回数を計数して実行回数の情報を記憶する実行回数記憶手段とをカプセル化したカプセルファイル部を生成する第1の制御手段と、
前記本体プログラム部に関する精算情報取得要求に応じて、前記カプセルファイル部を調査し、前記実行回数記憶手段に記憶された実行回数の情報と予め登録された前記本体プログラム部の利用単価情報とに基づいて前記カプセルファイル部の前記本体プログラム部の精算金額を出力する第2の制御手段と、
を含むことを特徴とするプログラム課金管理装置。
【請求項2】
請求項1に記載のプログラム課金管理装置において、
前記カプセルファイル部は、
前記カプセルファイル部に対する処理実行要求に応じて、前記カプセル化を解除して前記本体プログラム部を起動し、前記実行回数を計数して前記実行回数の情報を前記実行回数記憶手段に記憶し、前記本体プログラム部の実行終了後に再カプセル化を行うカプセル制御手段を含むものであることを特徴とするプログラム課金管理装置。
【請求項3】
請求項2に記載のプログラム課金管理装置において、
前記カプセルファイル部は、
前記本体プログラム部を利用するカプセル利用者に関する第1の認証情報を格納する第1の認証情報格納手段をさらに有し、
前記カプセル制御手段は、
前記カプセルファイル部に対する処理実行要求に応じて、前記カプセル化を解除し、前記カプセル利用者に対して前記第1の認証情報の入力を促し、前記カプセルファイル部の利用時に前記カプセル利用者より入力される第1入力認証情報と、前記第1の認証情報格納手段に格納されている前記第1の認証情報とに基づいて第1の認証を行い、前記第1の認証が許可されると、前記本体プログラム部の起動を行うことを特徴とするプログラム課金管理装置。
【請求項4】
請求項3に記載のプログラム課金管理装置において、
前記カプセルファイル部は、
課金精算情報の利用が可能な精算情報利用者に関する第2の認証情報を格納する第2の認証情報格納手段をさらに有し、
前記第2の制御手段は、
前記精算情報利用者に対して前記第2の認証情報の入力を促し、前記課金精算情報の利用時に前記精算情報利用者より入力される第2入力認証情報と、前記第2の認証情報格納手段に格納されている前記第2の認証情報とに基づいて第2の認証を行い、前記第2の認証が許可されると、前記カプセルファイル部の前記実行回数記憶手段から前記実行回数の情報を取得し、前記精算金額を出力することを特徴とするプログラム課金管理装置。
【請求項5】
請求項4に記載のプログラム課金管理装置において、
前記第2の制御手段は、
前記第2の認証情報格納手段に格納されている前記第2の認証情報を取得する際に、前記カプセルファイル部の解除を行い、前記第2の認証情報を取得して、前記第2の認証が許可されない場合に、再カプセル化することを特徴とするプログラム課金管理装置。
【請求項6】
請求項5に記載のプログラム課金管理装置において、
前記第2の制御手段は、
前記カプセルファイル部の前記実行回数記憶手段から前記実行回数の情報を取得する際に、前記カプセルファイル部の解除を行い、前記実行回数の情報を取得して、再カプセル化することを特徴とするプログラム課金管理装置。
【請求項7】
請求項2に記載のプログラム課金管理装置において、
前記カプセル制御手段は、
前記カプセル利用者からの処理実行要求に応じて、前記本体プログラム格納手段に格納されている前記本体プログラム部を取り出し、前記カプセルファイル部が属するファイルシステム上の他の記憶領域に独立ファイルを生成し、前記実行回数記憶手段の計数を1つ増加し、前記本体プログラム部のファイルを子タスクとして起動し、子タスクからのタスク終了通知を受け取ると、前記ファイルシステム上の前記独立ファイルを削除して終了することを特徴とするプログラム課金管理装置。
【請求項8】
請求項1に記載のプログラム課金管理装置において、
前記第2の制御手段は、
前記カプセルファイル部内の前記本体プログラム部を取り出し、取り出された前記本体プログラム部の利用単価情報を登録された情報から調べ、前記カプセルファイル部内の前記実行回数記憶手段の前記実行回数の情報を取り出して、前記実行回数の情報を前記利用単価情報に積算して精算金額を出力することを特徴とするプログラム課金管理装置。
【請求項9】
請求項1に記載のプログラム課金管理装置において、
前記第1の制御手段は、
暗号化、圧縮符号化、又はこれらの組み合わせを1又は複数回行う処理によりカプセル化を行うことを特徴とするプログラム課金管理装置。
【請求項10】
実行形式の本体プログラム部をカプセル化したカプセルファイル部を生成し、前記カプセルファイル部の利用に応じた課金制御の管理を行うプログラム課金管理装置と、
前記プログラム課金管理装置と通信可能に形成され、前記カプセルファイル部を利用するカプセル利用者が使用する第1の通信装置と、
を含み、
前記プログラム課金管理装置は、
前記本体プログラム部を格納した本体プログラム格納手段と前記本体プログラム部の実行回数を計数して実行回数の情報を記憶する実行回数記憶手段とをカプセル化したカプセルファイル部を生成する第1の制御手段と、
前記本体プログラム部に関する精算情報取得要求に応じて、前記カプセルファイル部を調査し、前記実行回数記憶手段に記憶された実行回数の情報と予め登録された前記本体プログラム部の利用単価情報とに基づいて前記カプセルファイル部の前記本体プログラム部の精算金額を出力する第2の制御手段と、
を含み、
前記第1の通信装置にて利用される前記カプセルファイル部は、
前記カプセルファイル部に対する処理実行要求に応じて、前記カプセル化を解除して前記本体プログラム部を起動し、前記実行回数を計数して前記実行回数の情報を前記実行回数記憶手段に記憶し、前記本体プログラム部の実行終了後に再カプセル化を行うカプセル制御手段を含むことを特徴とするプログラム課金システム。
【請求項11】
請求項10に記載のプログラム課金システムにおいて、
前記カプセルファイル部は、
前記本体プログラム部を利用するカプセル利用者に関する第1の認証情報を格納する第1の認証情報格納手段をさらに有し、
前記第1の通信装置にて前記カプセル制御手段は、
前記カプセルファイル部に対する処理実行要求に応じて、前記カプセル化を解除し、前記カプセル利用者に対して前記第1の認証情報の入力を促し、前記カプセルファイル部の利用時に前記カプセル利用者より入力される第1入力認証情報と、前記第1の認証情報格納手段に格納されている前記第1の認証情報とに基づいて第1の認証を行い、前記第1の認証が許可されると、前記本体プログラム部の起動を行うことを特徴とするプログラム課金システム。
【請求項12】
請求項11に記載のプログラム課金システムにおいて、
課金精算情報の利用が可能な精算情報利用者が使用する前記プログラム課金管理装置と通信可能な第2の通信装置をさらに有し、
前記第1の通信装置にて利用される前記カプセルファイル部は、
前記課金精算情報の利用が可能な精算情報利用者に関する第2の認証情報を格納する第2の認証情報格納手段をさらに有し、
前記プログラム課金管理装置の前記第2の制御手段は、
前記第2の通信装置に対して前記第2の認証情報の入力を促し、前記課金精算情報の利用時に前記精算情報利用者より入力される第2入力認証情報と、前記第2の認証情報格納手段に格納されている前記第2の認証情報とに基づいて第2の認証を行い、前記第2の認証が許可されると、前記カプセルファイル部の前記実行回数記憶手段から前記実行回数の情報を取得し、前記精算金額を前記第2の通信装置に出力することを特徴とするプログラム課金システム。
【請求項13】
請求項12に記載のプログラム課金システムにおいて、
前記本体プログラム部を登録する登録利用者が使用する前記プログラム課金管理装置と通信可能な第3の通信装置をさらに有し、
前記プログラム課金管理装置の前記第1の制御手段は、
前記第3の通信装置から入力された前記第1の認証情報及び前記第2の認証情報を前記第1の認証情報格納手段及び前記第2の認証情報格納手段にそれぞれ格納して認証付きのカプセルファイル部を生成することを特徴とするプログラム課金システム。
【請求項14】
実行形式の本体プログラム部を格納した本体プログラム格納手段と、前記本体プログラム部の実行回数を計数して実行回数の情報を記憶する実行回数記憶手段とをカプセル化したカプセルファイル部を実行処理するカプセル実行処理装置であって、
前記カプセルファイル部に対する処理実行要求に応じて、前記カプセル化を解除するカプセル化解除手段と、
前記カプセル化が解除された状態で、前記本体プログラム格納手段に格納されている本体プログラム部を取り出し、前記カプセルファイル部が属するファイルシステムが管理する記憶領域に独立ファイルを生成する独立ファイル生成手段と、
前記実行回数記憶手段に記憶されている前記実行回数の情報を1つ増加する計数処理を行う実行回数計数手段と、
前記本体プログラム部を子タスクとして起動する処理を行う子タスク起動処理手段と、
前記子タスクからのタスク終了通知を受け取ると、前記ファイルシステム上の前記独立ファイルを削除する処理を行う独立ファイル削除処理手段と、
前記独立ファイルが削除されると、前記カプセルファイル部の再カプセル化する処理を行う再カプセル化手段と、
を含むことを特徴とするカプセル実行処理装置。
【請求項15】
請求項14に記載のカプセル実行処理装置において、
前記カプセルファイル部は、前記本体プログラム部を利用するカプセル利用者に関する第1の認証情報を格納する第1の認証情報格納手段をさらに有し、
前記カプセル化が解除されると、前記カプセル利用者に対して前記第1の認証情報の入力を促し、前記カプセルファイル部の利用時に前記カプセル利用者より入力される第1入力認証情報と、前記第1の認証情報格納手段に格納されている前記第1の認証情報とに基づいて第1の認証を行い、前記第1の認証が許可されると、前記独立ファイルを生成する第1の認証制御手段をさらに有することを特徴とするカプセル実行処理装置。
【請求項16】
請求項15に記載のカプセル実行処理装置において、
前記カプセルファイル部は、課金精算情報の利用が可能な精算情報利用者に関する第2の認証情報を格納する第2の認証情報格納手段をさらに有し、
前記第2の認証情報を取得する第2の認証情報取得要求に応じて、前記カプセル化を仮解除し、前記第2の認証情報格納手段に格納されている前記第2の認証情報を取り出して、前記課金精算情報の利用時に行われる第2の認証を行う第2の認証手段に対して前記第2の認証情報を提供し、再カプセル化を行う第2認証情報提供制御手段をさらに有することを特徴とするカプセル実行処理装置。
【請求項17】
コンピュータが、実行形式の本体プログラム部の利用に応じた課金を行うプログラム課金方法であって、
コンピュータが、前記本体プログラム部を格納した本体プログラム格納手段と前記本体プログラム部の実行回数を計数して実行回数の情報を記憶する実行回数記憶手段とをカプセル化したカプセルファイル部を生成する第1の制御処理ステップと、
コンピュータが、前記カプセルファイル部を利用者に提供する提供ステップと、
コンピュータが、前記本体プログラム部に関する精算情報取得要求に応じて、前記カプセルファイル部を調査し、前記実行回数記憶手段に記憶された実行回数の情報と予め登録された前記本体プログラム部の利用単価情報とに基づいて前記カプセルファイル部の前記本体プログラム部の精算金額を出力する第2の制御処理ステップと、
を含むことを特徴とするプログラム課金方法。
【請求項18】
請求項17に記載のプログラム課金方法において、
コンピュータが、前記カプセルファイル部に対する処理実行要求応じて、前記カプセル化を解除して前記本体プログラム部を起動し、前記実行回数を計数して前記実行回数の情報を前記実行回数記憶手段に記憶し、前記本体プログラム部の実行終了後に再カプセル化を行うカプセル制御処理ステップをさらに有することを特徴とするプログラム課金方法。
【請求項19】
請求項18に記載のプログラム課金方法において、
前記カプセルファイル部は、前記本体プログラム部を利用するカプセル利用者に関する第1の認証情報を格納する第1の認証情報格納手段をさらに有し、
前記カプセル制御処理ステップでは、
前記カプセルファイル部に対する処理実行要求に応じて、前記カプセル化を解除し、前記カプセル利用者に対して前記第1の認証情報の入力を促し、前記カプセルファイル部の利用時に前記カプセル利用者より入力される第1入力認証情報と、前記第1の認証情報格納手段に格納されている前記第1の認証情報とに基づいて第1の認証を行い、前記第1の認証が許可されると、前記本体プログラム部の起動を行うことを特徴とするプログラム課金管理方法。
【請求項20】
請求項19に記載のプログラム課金管理方法において、
前記カプセルファイル部は、課金精算情報の利用が可能な精算情報利用者に関する第2の認証情報を格納する第2の認証情報格納手段をさらに有し、
前記第2の制御処理ステップでは、
前記精算情報利用者に対して前記第2の認証情報の入力を促し、前記課金精算情報の利用時に前記精算情報利用者より入力される第2入力認証情報と、前記第2の認証情報格納手段に格納されている前記第2の認証情報とに基づいて第2の認証を行い、前記第2の認証が許可されると、前記カプセルファイル部の前記実行回数記憶手段から前記実行回数の情報を取得し、前記精算金額を出力することを特徴とするプログラム課金管理方法。
【請求項21】
コンピュータが、実行形式の本体プログラム部を格納した本体プログラム格納手段と、前記本体プログラム部の実行回数を計数して実行回数の情報を記憶する実行回数記憶手段とをカプセル化したカプセルファイル部を実行処理するカプセル実行処理方法であって、
コンピュータが、前記カプセルファイル部に対する処理実行要求に応じて、前記カプセル化を解除するカプセル化解除ステップと、
コンピュータが、前記カプセル化が解除された状態で、前記本体プログラム格納手段に格納されている本体プログラム部を取り出し、前記カプセルファイル部が属するファイルシステム上の他の記憶領域に独立ファイルを生成する独立ファイル生成ステップと、
コンピュータが、前記実行回数記憶手段に記憶されている前記実行回数の情報を1つ増加する計数処理を行う実行回数計数ステップと、
コンピュータが、前記本体プログラム部を子タスクとして起動する処理を行う子タスク起動処理ステップと、
コンピュータが、前記子タスクからのタスク終了通知を受け取ると、前記ファイルシステム上の前記独立ファイルを削除する処理を行う独立ファイル削除処理ステップと、
コンピュータが、前記独立ファイルが削除されると、前記カプセルファイル部の再カプセル化する処理を行う再カプセル化ステップと、
を含むことを特徴とするカプセル実行処理方法。
【請求項22】
請求項21に記載のカプセル実行処理方法において、
前記カプセルファイル部は、前記本体プログラム部を利用するカプセル利用者に関する第1の認証情報を格納する第1の認証情報格納手段をさらに有し、
コンピュータが、前記カプセル化が解除されると、前記カプセル利用者に対して前記第1の認証情報の入力を促し、前記カプセルファイル部の利用時に前記カプセル利用者より入力される第1入力認証情報と、前記第1の認証情報格納手段に格納されている前記第1の認証情報とに基づいて第1の認証を行い、前記第1の認証が許可されると、前記独立ファイルを生成する第1の認証制御ステップをさらに有することを特徴とするカプセル実行処理方法。
【請求項23】
請求項22に記載のカプセル実行処理方法において、
前記カプセルファイル部は、課金精算情報の利用が可能な精算情報利用者に関する第2の認証情報を格納する第2の認証情報格納手段をさらに有し、
前記第2の認証情報を取得する第2の認証情報取得要求に応じて、前記カプセル化を仮解除し、前記第2の認証情報格納手段に格納されている前記第2の認証情報を取り出して、前記課金精算情報の利用時に行われる第2の認証を行う第2の認証手段に対して前記第2の認証情報を提供し、再カプセル化を行う第2認証情報提供制御ステップをさらに有することを特徴とするカプセル実行処理方法。
【請求項24】
実行形式の本体プログラム部の利用に応じた課金処理をコンピュータに実行させる課金管理プログラムであって、
前記本体プログラム部を格納した本体プログラム格納手段と前記本体プログラム部の実行回数を計数して実行回数の情報を記憶する実行回数記憶手段とをカプセル化したカプセルファイル部を生成する第1の制御機能と、
前記本体プログラム部に関する精算情報取得要求に応じて、前記カプセルファイル部を調査し、前記実行回数記憶手段に記憶された実行回数の情報と予め登録された前記本体プログラム部の利用単価情報とに基づいて前記カプセルファイル部の前記本体プログラム部の精算金額を出力する第2の制御機能と、
を含む機能をコンピュータに実行させることを特徴とする課金管理プログラム。
【請求項25】
実行形式の本体プログラム部を格納した本体プログラム格納手段と、前記本体プログラム部の実行回数を計数して実行回数の情報を記憶する実行回数記憶手段とをカプセル化したカプセルファイル部の実行処理をコンピュータに実行させるカプセル実行処理プログラムであって、
前記カプセルファイル部に対する処理実行要求に応じて、前記カプセル化を解除するカプセル化解除機能と、
前記カプセル化が解除された状態で、前記本体プログラム格納手段に格納されている本体プログラム部を取り出し、前記カプセルファイル部が属するファイルシステム上の他の記憶領域に独立ファイルを生成する独立ファイル生成機能と、
前記実行回数記憶手段に記憶されている前記実行回数の情報を1つ増加する計数処理を行う実行回数計数機能と、
前記本体プログラム部を子タスクとして起動する処理を行う子タスク起動処理機能と、
前記子タスクからのタスク終了通知を受け取ると、前記ファイルシステム上の前記独立ファイルを削除する処理を行う独立ファイル削除処理機能と、
前記独立ファイルが削除されると、前記カプセルファイル部の再カプセル化する処理を行う再カプセル化機能と、
を含む機能をコンピュータに実行させることを特徴とするカプセル実行処理プログラム。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【公開番号】特開2009−252120(P2009−252120A)
【公開日】平成21年10月29日(2009.10.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−101968(P2008−101968)
【出願日】平成20年4月9日(2008.4.9)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Linux
【出願人】(390001395)NECシステムテクノロジー株式会社 (438)
【Fターム(参考)】