説明

ヘッドアップディスプレイ

【課題】 車両の種類にかかわらず、HUDの筐体を車両に搭載することができ、かつ、所望の位置、サイズの表示像が得られるHUDを提供する。
【解決手段】 HUDの筐体1自体に、メインデフロスタのダクトおよびサイドデフロスタのダクトとしての機能を持たせる。すなわち、HUDの筐体1に、サイドデフロスタのダクト21と接続されるサイドデフロスタ用の入口13aと出口14aとを設け、サイドデフロスタのダクト21を流れる風が、筐体1の内部であって、拡大鏡4の表面側の空間を通るようにする。また、筐体1に、メインデフロスタのダクト22と接続されるメインデフロスタ用の入口13bと、出口11aとを設け、メインデフロスタのダクト22を流れる風が、筐体1の内部であって、拡大鏡4の裏面側の空間を通るようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ヘッドアップディスプレイに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、ヘッドアップディスプレイ(以下では、HUDと呼ぶ)として、表示器および反射鏡を筐体に収納した構成のものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
このような構成なHUDでは、表示器から投射された表示像(光)を、反射鏡で反射させて、コンバイナに入射させることで、運転者に、車両前方の景色と重ねて表示像を視認させることができる。なお、コンバイナは、通常、フロントガラスに設けられたり、フロントガラスとは別に設けられたりしている。
【0004】
また、このような構成のHUDでは、筐体は、通常、車両のインストルメントパネル(ダッシュボード)の内部に搭載される。HUDの筐体を、インストルメントパネルの内部に搭載するためには、他の部品、例えば、エアコンのダクトやメータ、ワイヤーハーネス、カウル等と干渉しない空間が、車両内に必要である。
【特許文献1】特開平8−11580号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、近年、エンジンルームの拡大、車両インストルメントパネルの上面の低下という傾向に伴い、インストルメントパネルの内部に、搭載できる空間を確保することが困難になりつつある。
【0006】
そして、HUDを搭載できる空間が小さい場合では、HUD(筐体)のサイズを縮小し、当初予定していたサイズよりも、小さくしなければならない。しかしながら、このような場合では、車両内に搭載できたとしても、表示器からコンバイナまでの光路が短くなる等の理由により、表示像が当初目標としていた位置よりも運転者から見て手前側に位置したり、表示像が当初目標としていた大きさよりも小さくなったり等の問題が生じる。
【0007】
本発明は、上記点に鑑み、車両の種類にかかわらず、HUDの筐体を車両に搭載することができ、かつ、所望の位置、サイズの表示像が得られるHUDを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、筐体(1)は、エアコンのダクト(21、22)に接続され、エアコンのダクト(21、22)を流れる風を筐体(1)の内部に入れる入口(13a、13b)と、風を筐体(1)の内部から放出する出口(14a、11a)とを、少なくともそれぞれ1つずつ、有している。そして、エアコンのダクト(21、22)を流れる風が、筐体(1)の内部を通るようになっていることを特徴としている。
【0009】
このように、本発明のHUDは、エアコンのダクトとしての機能を有している。これにより、インストルメントパネル内部のエアコンのダクトが位置する場所に、HUDを搭載することができる。すなわち、本発明によれば、インストルメントパネル内部において、HUDの搭載場所を確保することができる。また、この結果、HUDの筐体の大きさを縮小しなくても済むので、本発明のHUDによれば、所望の位置、サイズの像を得ることができる。
【0010】
具体的には、請求項2に示すように、筐体(1)に対して、フロントガラス用デフロスタのダクト(22)に接続される入口(13b)と、フロントガラス用デフロスタのダクト(22)を流れる風の出口(11a)とを設けることができる。
【0011】
また、請求項3に示すように、筐体(1)に対して、サイドガラス用デフロスタのダクト(21)に接続される入口(13a)と、サイドガラス用デフロスタのダクト(21)を流れる風の出口(14a)とを設けることができる。
【0012】
なお、請求項3に記載の発明は、サイドガラス用デフロスタの専用の入口と出口とを備える場合だけでなく、さらに、フロントガラス用デフロスタの専用の入口と出口とを備える場合も含んでいる。
【0013】
また、請求項4に示すように、例えば、1つの入口(13a、13b)を、フロントガラス用デフロスタのダクト(22)もしくはサイドガラス用デフロスタのダクト(21)のどちらか一方にのみ接続し、複数の出口(14a、11a)を、フロントガラスおよびサイドガラスに風を送るように、筐体(1)に設けることもできる。
【0014】
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
(第1実施形態)
本実施形態のHUDは、従来では、光しか通らなかった筐体内部の空間を、エアコンのダクトの一部として利用するものである。以下に、HUDの詳細を説明する。
【0016】
図1〜3に、本発明の第1実施形態におけるHUDを示す。図1は、HUDをインストルメントパネルの内部に搭載したときの透過斜視図であり、図2は、図1中のA−A’線断面図であり、図3は、HUDを部分的に分解したときの透過斜視図である。なお、図中の前後左右とは、車両の方向を示している。また、図中の斜線領域は開口部を示している。
【0017】
HUDは、筐体1と、表示器2と、反射鏡3と、拡大鏡4と、ガイド部5とを有する構成となっている。
【0018】
筐体1は、表示器2と、反射鏡3と、拡大鏡4とを収納するものであり、本実施形態では、略直方体形状となっている。筐体1は、上面11、底面12、側面13、14、15、16を有しており、密閉されている。上面11は、透明な樹脂もしくはガラス等の透明な材料により構成されており、筐体1の他の面(底面12、側面13〜16)は、樹脂や金属等の不透明な材料により構成されている。
【0019】
筐体1には、図1、3に示すように、インストルメントパネル31(図2参照)の内部に搭載された場合における車両の左右方向側の側面13、14(以下では、単に左側側面13、右側側面14と呼ぶ)に、サイドデフロスタ用の入口13aおよび出口14aが設けられている。なお、サイドデフロスタは、サイドガラス用のデフロスタを意味する。
【0020】
サイドデフロスタ用の入口13aおよび出口14aは、左側側面13および右側側面14の下部に設けられた開口部である。サイドデフロスタ用出口14aは、インストルメントパネルの内部に筐体1が搭載された場合に、車両のサイドガラス(例えば、車両前方側に位置する三角窓等)に対向するように、筐体1の右側側面14に配置されている。
【0021】
サイドデフロスタ用の入口13aは、デフロスタ本体20からサイドデフロスタのダクト21を流れる風を、筐体1の内部に入れる入口であり、サイドデフロスタ用出口14aは、サイドデフロスタ用の噴き出し口である。
【0022】
また、筐体1には、上面11にメインデフロスタ用出口11aが設けられており、左側側面13の一部に、メインデフロスタ用入口13bが設けられている。メインデフロスタ用出口11aは、インストルメントパネルの内部に筐体1が搭載された場合に、車両のフロントガラスに対向するように、上面11の車両前方側の部位に配置された開口部である。メインデフロスタ用入口13bは、メインデフロスタ用出口11aに隣接して、左側側面13に設けられた開口部である。
【0023】
メインデフロスタ用入口13bは、デフロスタ本体20からメインデフロスタのダクト22を流れる風を、筐体1の内部に入れる入口である。メインデフロスタ用出口11aは、メインデフロスタ用の噴き出し口である。なお、メインデフロスタは、フロントガラス用のデフロスタを意味する。
【0024】
そして、図1に示すように、サイドデフロスタ用の入口13aには、サイドデフロスタのダクト21が接続される。一方、メインデフロスタ用出口11aには、ガイド部5が接続され、このガイド部5の側面側の開口部5dとメインデフロスタ用入口13bとに、メインデフロスタのダクト22が接続される。
【0025】
ガイド部5は、メインデフロスタのダクト22を流れる風をフロントガラスに導くためのものである。ガイド部5は、略直方体の上面、下面および1つの側面がない(上側開口部5e、下側開口部5f、側面側開口部5dを有する)形状であり、3つの側面5a、5b、5cにより、構成されている。ガイド部5の上面側の開口部5eがメインデフロスタ22の噴き出し口となる。このように、本実施形態では、HUDは、メインデフロスタ22の噴き出し口と連続的に接続された噴き出し口を有している。
【0026】
表示器2、反射鏡3、拡大鏡4は、それぞれ、筐体1の底面12に固定されている。
【0027】
表示器2は表示像(光)投射するものである。表示器2としては、例えば、液晶表示器および光源や、自発光の蛍光表示管(VFD)が用いられる。
【0028】
反射鏡3は、表示器2から投射された光を反射させるものであり、図1、3に示すように、表示器2に対向するように配置されている。反射鏡3としては、平面鏡が用いられる。
【0029】
拡大鏡4は、反射鏡3で反射された表示器2の光を反射させて、その反射光をフロントガラスに入射させ、かつ、表示像を拡大させるものであり、図1、3に示すように、反射鏡3に対向するように配置されている。拡大鏡4としては、凹面鏡が用いられる。
【0030】
拡大鏡4は、図1、3に示すように、左側側面13から筐体1を見たとき、サイドデフロスタ用入口13aとメインデフロスタ用入口13bとの間に位置している。
【0031】
これにより、筐体1の内部では、拡大鏡4の裏面側の空間がメインデフロスタのダクト(通風路)として機能し、拡大鏡4の表面側の空間(拡大鏡4と反射鏡3との間の空間)がサイドデフロスタのダクト(通風路)として機能するようになっている。
【0032】
また、図2に示すように、拡大鏡4の裏側には、仕切板(ガイド)4aが、底面12に平行な状態で配置されている。これにより、拡大鏡4の裏側の空間が上面11側と底面12側とに仕切られている。この結果、メインデフロスタ用入口13bから筐体1の内部に入った風が、図2中の矢印方向に進む。すなわち、拡大鏡4の裏側の空間であって、上面11側の空間がメインデフロスタのダクト(通風路)として機能するようになっている。
【0033】
HUDの使用時では、図4に示すように、表示器2から投射された光が、反射鏡3で反射され、さらに、拡大鏡4で拡大反射されることで、フロントガラス23に入射する。これにより、運転者は、前方の景色と合わせて、虚像24をフロントガラス23の前方(遠方)に視認することができる。
【0034】
また、デフロスタの使用時では、図1中の矢印で示すように、メインデフロスタのダクト22を通る風は、メインデフロスタ用入口13bから筐体1の内部に入る。そして、その風は、拡大鏡4の裏側の空間を通って、メインデフロスタ用出口11aおよびガイド部5からフロントガラスに向かって、吹き出す。
【0035】
このとき、拡大鏡4の裏側に配置された仕切板によって、メインデフロスタ用入口13bから筐体1の内部に入った風の多くが、メインデフロスタ用出口11aおよびガイド部5に流れる。
【0036】
一方、サイドデフロスタのダクト21を通る風は、サイドデフロスタ用入口13aから筐体1の内部に入る。そして、その風は、拡大鏡4の表面側の空間を通って、サイドデフロスタ用出口14aからサイドガラスに向かって、吹き出す。
【0037】
以上説明したように、本実施形態のHUDでは、筐体1の左側側面13にサイドデフロスタ用入口13aが設けられ、筐体1の右側側面14にサイドデフロスタ用出口14aが設けられている。そして、サイドデフロスタのダクト21を流れる風が、筐体1の内部であって、拡大鏡4の表面側の空間を通るようになっている。
【0038】
また、筐体1の上面11にメインデフロスタ用出口11aが設けられており、筐体1の左側側面13の一部にメインデフロスタ用入口13bが設けられている。そして、メインデフロスタのダクト22を流れる風が、筐体1の内部であって、拡大鏡4の裏面側の空間を通るようになっている。
【0039】
このように、本実施形態のHUDは、筐体1自体が、メインデフロスタのダクトおよびサイドデフロスタのダクトとしての機能を有している。これにより、メインデフロスタおよびサイドデフロスタのダクトが位置する場所であっても、HUDを搭載することができる。
【0040】
また、本実施形態のHUDによれば、メインデフロスタおよびサイドデフロスタのダクトが位置する場所に、筐体1のサイズを縮小しなくても、任意の大きさの筐体1を搭載することができる。これにより、表示像を所望の位置に表示でき、表示像のサイズを所望の大きさとすることができる。
【0041】
(第2実施形態)
第1実施形態では、HUDが、メインデフロスタ22の噴き出し口と連続的に接続された噴き出し口を有する場合を例として説明したが、本実施形態のように、HUDを、メインデフロスタ22の噴き出し口と独立した噴き出し口を有する構成とすることもできる。
【0042】

図5、6に、第2実施形態におけるHUDを示す。図5は、HUDをインストルメントパネルの内部に搭載したときの透過斜視図であり、図6は、HUDを部分的に分解したときの透過斜視図である。
【0043】
本実施形態のHUDは、図1に示すHUDに対して、通風路6を筐体1の左側側面13に設けたものである。その他の構成部は、図1に示すHUDと同じである。
【0044】
通風路6は、サイドデフロスタのダクト21を流れる風をガイド部5に導くものである。通風路6は、メインデフロスタ用入口13bおよびガイド部5と接続されている。ガイド部5が、HUDに付属したメインデフロスタの噴き出し口として機能する。また、通風路6は、図6に示すように、第1の接続口6bと、第2の接続口6aとを有している。
【0045】
そして、図5に示すように、第1の接続口6bが筐体1のサイドデフロスタ用入口13aと接続されている。さらに、HUDの車両への搭載時では、通風路6の第2の接続口6aが、サイドデフロスタのダクト21と接続される。
【0046】
このように、通風路6がサイドデフロスタのダクト21から分岐するように接続されている。したがって、サイドデフロスタのダクト21を流れる風は、サイドデフロスタ用入口13aから筐体1の内部に入る風と、通風路6を通る風とに分かれ、ガイド部5およびサイドデフロスタ用出口14aから風が吹き出すようになっている。
【0047】
本実施形態においても、HUDがデフロスタのダクトとして機能することから、第1実施形態と同様の効果を有している。さらに、本実施形態では、ガイド部5を、通風路6を介してサイドデフロスタのダクト22に接続することで、HUDを、メインデフロスタ22の噴き出し口と独立した噴き出し口を有する構成としている。これにより、本実施形態では、ガイド部5の形状を、メインデフロスタのダクト形状に合わせて設計する必要がないという効果を有している。
【0048】
(第3実施形態)
第2実施形態では、通風路6により、筐体1の外部でサイドデフロスタのダクト21を分岐させる場合を例として説明したが、本実施形態のように、サイドデフロスタのダクト21を流れる分岐させることもできる。
【0049】
図7、8に、第2実施形態におけるHUDを示す。図7は、HUDをインストルメントパネルの内部に搭載したときの透過斜視図であり、図8は、HUDを部分的に分解したときの透過斜視図である。
【0050】
本実施形態のHUDは、図1、3に示すHUDにおいて、ガイド部5をメインデフロスタのダクト22と接続しない構成としたものである。すなわち、本実施形態のHUDは、ガイド部5の側面5dを有している点が図1、3に示すHUDと異なる。その他の構成部は、図1に示すHUDと同じである。
【0051】
本実施形態では、サイドデフロスタ用入口13aから筐体1の内部に風が入ると、その風が、メインデフロスタ用出口11aとサイドデフロスタ用出口14aとから吹き出すようになっている。
【0052】
(他の実施形態)
(1)第1実施形態では、筐体1の内部のうち、拡大鏡4により仕切られた空間をメインデフロスタ用通風路、サイドデフロスタ用通風路として利用する場合を例として説明したが、例えば、HUDが拡大鏡4を用いない構成の場合では、筐体1の空間を仕切る仕切り板を、筐体1の内部に配置することもできる。
【0053】
(2)第2、第3実施形態では、筐体1をサイドデフロスタのダクト21のみと接続させて、HUDにおけるメインデフロスタの噴き出し口(ガイド部5)と、サイドデフロスタの噴き出し口(出口14a)とから、風を吹き出す構成を例として説明したが、サイドデフロスタのダクト21の代わりに、メインデフロスタのダクト22のみと、筐体1を接続させることもできる。
【0054】
(3)上記した各実施形態では、フロントガラス23をコンバイナとして利用する場合を例として説明したが、フロントガラス23とは別のコンバイナを用いることもできる。この場合、このコンバイナが各図中の拡大鏡4の代わりとしても機能する。
【0055】
(4)上記した各実施形態では、筐体1にメインデフロスタ用出口11aと、サイドデフロスタ用出口14aとを設ける場合を例として説明したが、これらの出口のどちらか一方のみを筐体1に設けることもできる。すなわち、筐体1をメインデフロスタもしくはサイドデフロスタのダクトのみとして機能させることもできる。
【0056】
(5)上記した各実施形態では、HUDの筐体をデフロスタのダクトとして機能させる場合を例として説明したが、デフロスタに限らず、エアコンのダクトとして機能させることもできる。
【0057】
例えば、インストルメントパネルの両端に位置するサイドフェース開口部に風を送るためのサイドフェース用エアコンダクトを、HUDの筐体と接続して、サイドフェース用エアコンダクトとして、HUDを機能させることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】本発明の第1実施形態におけるHUDを、車両のインストルメントパネルの内部に搭載したときの透過斜視図である。
【図2】図1中のA−A’線断面図である。
【図3】図1のヘッドアップディスプレイを部分的に分解したときの透過斜視図である。
【図4】図1のヘッドアップディスプレイの原理を説明するための図である。
【図5】本発明の第2実施形態におけるHUDを、車両のインストルメントパネルの内部に搭載したときの透過斜視図である。
【図6】図5のヘッドアップディスプレイを部分的に分解したときの透過斜視図である。
【図7】本発明の第3実施形態におけるHUDを、車両のインストルメントパネルの内部に搭載したときの透過斜視図である。
【図8】図7のヘッドアップディスプレイを部分的に分解したときの透過斜視図である。
【符号の説明】
【0059】
1…筐体、2…表示器、3…反射鏡、4…拡大鏡、5…ガイド部、6…通風路、
11…筐体の上面、12…筐体の底面、13、14、15、16…筐体の側面、
11a…メインデフロスタ用出口、13a…サイドデフロスタ用入口、
13b…メインデフロスタ用入口、14a…サイドデフロスタ用出口、
21…サイドデフロスタ、22…メインデフロスタ、
23…フロントガラス、24…虚像。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示像を投影する表示器(2)と、
前記表示器(2)を収納する筐体(1)とを有するヘッドアップディスプレイにおいて、
前記筐体(1)は、エアコンのダクト(21、22)に接続され、前記エアコンのダクト(21、22)を流れる風を前記筐体(1)の内部に入れる入口(13a、13b)と、前記風を前記筐体(1)の内部から放出する出口(14a、11a)とを、少なくともそれぞれ1つずつ、有しており、
前記エアコンのダクト(21、22)を流れる前記風が、前記筐体(1)の内部を通るようになっていることを特徴とするヘッドアップディスプレイ。
【請求項2】
前記入口(13b)は、フロントガラス用デフロスタのダクト(22)と接続されるようになっており、
前記出口(11a)は、前記フロントガラス用デフロスタのダクト(22)を流れる風の出口であることを特徴とする請求項1に記載のヘッドアップディスプレイ。
【請求項3】
前記入口(13a)は、サイドガラス用デフロスタのダクト(21)と接続されるようになっており、
前記出口(14a)は、前記サイドガラス用デフロスタのダクト(21)を流れる風の出口であることを特徴とする請求項1または2に記載のヘッドアップディスプレイ。
【請求項4】
前記入口(13a、13b)は、フロントガラス用デフロスタのダクト(22)もしくはサイドガラス用デフロスタのダクト(21)のどちらか一方にのみ接続されるようになっており、
前記出口(14a、11a)は、フロントガラスおよびサイドガラスに風を送るための出口となっていることを特徴とする請求項1に記載のヘッドアップディスプレイ。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−88823(P2006−88823A)
【公開日】平成18年4月6日(2006.4.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−275150(P2004−275150)
【出願日】平成16年9月22日(2004.9.22)
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【Fターム(参考)】