説明

ページング送受信機と、選択的情報消去およびメッセージ読み出し方法

【課題】情報を効率的に送信する。
【解決手段】ページング送受信機(100)及び選択的呼び出し方法は、ページング送受信機(100)に対して呼び出しを行うが、関連するメッセージを自動的に供給することはしない。ページング送受信機(100)は、上記呼び出しを受信すると、情報が待機中であることをユーザに警告し、情報に対する識別子を提供する。これにより、ユーザはユーザに都合のよい時間及び場所においてその情報をダウンロードするか他の方法で情報を処理することができる。このページング送受信機(100)により、ユーザはページング送
受信機(100)に保存された情報及び遠隔システム(30)に保存された対応する情報を消去することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(技術分野)
本発明は、選択的ページング(ページング:ポケットベル等の無線呼び出し)を行うページング送受信機および方法に関し、特に、ページング送受信機または遠隔地に記憶された情報を選択的に消去するページング送受信機および方法に関する。
【0002】
本発明はさらに、メッセージに対して選択的に処理を働きかけるページング送受信機および方法に関し、特に、メッセージを選択的に読み出すページング送受信機および方法に関する。
【0003】
本発明はさらに、選択的ページングを行うページング送受信機および方法に関し、特に、任意の時間に情報に対して選択的に処理を働きかけるページング送受信機および方法に関する。
【0004】
本発明はさらに、選択的ページングを行うシステムおよび方法に関し、複数ソースにおいて受信したメッセージに応じて選択的ページングを行うシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0005】
(背景技術)
一般に、ページング受信機は4種類のいずれか一つに分類できる。警報音または音のみのページング受信機、数字ページング受信機、英数字ページング受信機、ボイスページ受信機である。これらページング受信機全てに共通する特徴の一つは、空気の波動をモニタし、ユーザの特定アドレスを検知した場合に、それをユーザに通知することである。警報音または音のみのページング受信機の場合、ページング受信機は自身のアドレスを検知すると、音またはビープ音を発する。他のページング受信機は、自身のアドレスを検知すると、アドレス信号に関連するメッセージを追加的に記憶して、それを表示または再生してユーザに通知する。数字ページング受信機の場合、メッセージは一組の数字からなる。たいていは発呼者の電話番号である。英数字ページング受信機の場合、メッセージは数字または文字の一方あるいは両方からなる。したがって、英数字ページング受信機のユーザは、電話番号と文章という形でメッセージを受信する。ボイスページング受信機の場合、ボイスメッセージが記憶され、ユーザは後にこれを再生して聞くことができる。
【0006】
一般にページング受信機は小型の電子装置なので、ページングシステムの基地局から受信したメッセージを記憶するメモリの容量には制限がある。メモリサイズが比較的小さいので、ページング受信機が記憶できるメッセージの数は限られている。ユーザはメモリからメセージを消去できるが、メッセージを書き取るまで、あるいはその呼び出しに応じるまで、一時的にメッセージを保存したい場合が多々あろう。しかし、メッセージがメモリに保存されていると、新たなメッセージを記憶するために使用可能なメモリスペースが少なくなる。メッセージサイズが大きくなり、ユーザがより多くのメッセージを受信するようになるにつれて、メモリスペースに関するこの要求は増大している。より多くのメッセージに対処するためにメモリ増設は可能であるが、増設メモリに対して追加的な費用とスペースが必要になる。これらは、ページング受信機を小型かつ安価に保つという希望に反する。したがって、メモリを効率的に使用しながらメッセージを表示できるページング受信機が望まれる。
【0007】
ページング受信機メモリに関する要求に加えて、呼び出し数の増加や、送信メッセージサイズの増大につれて、ページングシステムは、より困難な問題に直面している。ページングシステムがページング受信機の送信アドレス信号のみに注目していた初期段階では、ページングシステムが送信する各メッセージのサイズは比較的小さかった。しかし、ページング受信機およびページングシステムは飛躍的に進歩し、最近のページングシステムは、アドレス信号以外に数百キロバイト以上のメッセージを送信できる。さらに、ページング受信機の多くは、実際、ページングシステムを介して受信確認信号を返送できるページング送受信機である。したがって、メッセージサイズの増加ばかりでなく、ページング送受信機からページングシステムに送信される返事信号によっても、ページングシステムの性能が試されている。したがって、ページングシステムの未来は、データ送信の数や大きさを制御し、かつ、サービスの質を犠牲にせずにユーザに付加的な特徴を提供できる能力にかかっている。
【0008】
上記の通り、ページング送受信機の多くは、受信メッセージに対する返事や受信確認を基地局に送信できる。基地局はこうした返事や受信確認を受信しない間はメッセージが受信されていないと仮定して、返事や受信確認を受信するまでメッセージ送信を繰り返す。基地局は高パワーでページング信号を送信するので、基地局アンテナが網羅する領域内にいるページング送受信機は通常全て容易にこの信号を受信する。しかし、ページング送受信機は低パワーレベルで動作しなくてはならないので、基地局に信号を到達させるために充分な程高いレベルで信号を送信できないことが多々ある。例えば、ページング送受信機がビルの地下や地下鉄、あるいは飛行機内にある場合、ページング受信機が発した返事は基地局に到達できない。この結果、基地局はページング送受信機に対する呼び出し送信を続け、ページング送受信機はメッセージの受信を続けるが、基地局はこのページング送受信機が送信した返事を検出できないままである。こうした不必要なメッセージの重複や、ページング送受信機からの非効率な信号送信により、ページングシステムおよびページング送受信機の貴重な資源が消費される。
【0009】
安全上の理由から、ユーザはページング送受信機をオフ状態にしておくことがあるだろう。例えば、ユーザが飛行機内にいる場合、ページング送受信機からの送信は飛行機のコックピット内の機器や通信を妨害する可能性がある。したがって、飛行機内や、ページング送受信機が送信する信号の干渉に敏感なその他の電子装置の周辺では、ページング送受信機は使用されるべきではない。また、ユーザが起爆性物質用の電子起爆部が存在する環境下にいる場合、ページング送受信機が送信する信号が爆発を誘引する可能性がある。しがたって、呼び出し受信に対しても返事または受信確認信号を返信しないように、ページング送受信機のスイッチを切っておかねばならない。こうした状況下でページング送受信機が返事信号を発信することは危険かもしれないが、基地局が送信した信号は無事にページング送受信機に受信されるかもしれない。ページング送受信機はメッセージを受信すると返事を自動発信するので、ユーザに危険が及ばないために、ページング送受信機をオフ状態にしておかねばならない。ページング送受信機を切っておかねばならない間、ユーザは呼び出しやメッセージを受信できない。したがって、メッセージ受信をユーザに通知するが、返事メッセージまたは受信確認を基地局に自動送信しないページング送受信機が必要とされている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明の目的は、ページング受信機内のメモリを節約するページャ送受信機、ページャシステムおよびページング方法を提供することである。
【0011】
本発明の別の目的は、貴重な放送時間(air time)を節約するページャ送受信機、ページャシステムおよびページング方法を提供することである。
【0012】
本発明の更に別の目的は、ユーザがメッセージを遠隔制御できるページャ送受信機、ページャシステム、ページング方法を提供することである。
【0013】
本発明の別の目的は、メッセージに処理を働きかける時間と方法をユーザが選択可能なページャ送受信機、ページャシステムおよびページング方法を提供することである。
【0014】
本発明の別の目的は、メッセージ受信をユーザに通知するページャ送受信機、メッセージシステムおよび方法を提供することである。
【0015】
本発明の別の目的は、遠隔地に記憶されたメッセージをユーザが制御できるページャ送受信機、メッセージシステムおよび方法を提供することである。
【0016】
本発明の別の目的は、複数ソースのメッセージ受信をユーザに通知するページャ送受信機、メッセージシステムおよび方法を提供することである。
【0017】
本発明の別の目的は、情報に処理を働きかける時間をユーザが設定できるページャ送受信機、メッセージシステムおよび方法を提供することである。
【0018】
本発明の別の目的は、複数ソースからのメッセージ受信をユーザに通知するメッセージシステムおよび方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0019】
(発明を実施するための最良の形態)
本発明は、選択的ページング方法およびシステムに関する上記の問題を解決する。ページングシステムは、ページング送受信機にメッセージを受信を通知するが、関連メッセージを最初は送信しない。メッセージ受信を通知されたユーザは、都合の良い時に全メッセージをダウンロードする。これによってユーザは、費用の安いオフピーク時にメッセージをダウンロードでき、また、メッセージ受信および返信が容易に行える場所にページング送受信機を置いておくこともできる。最初はメッセージがページング送受信機に送信されないので、ページング送受信機のメモリサイズを最低限増設するだけで、より多くのページを受信、記憶できる。さらに、全メッセージが自動送信されず、また、充分に強いパワーで返信できる場所にユーザがページング送受信機を置けるので、ページングシステムのトラフィックを制御して、実際に軽減できる。
【0020】
このシステムでは、全メッセージを送信せずに、呼び出しに関する識別子情報をユーザに送信してもよい。例えば、電子メール、音声、文章等といったメッセージの種類を基地局で判断して、発呼者や、メッセージに関する説明を表示してもよい。それによってユーザはメッセージの優先度を判断し、そのメッセージに対して、読み出し、再生、消去、保存、転送、返事送信等々の処理を行うか否かを決定する。またユーザはページング送受信機から離れた場所に記憶されたメッセージも制御でき、ページング送受信機から、これらのメッセージを消去または保存できる。ページング送受信機はタイマを有してもよく、これによってユーザは、ページング送受信機がメッセージに対して特定の時間に所望の機能を行うようにプログラムできる。
【0021】
本発明に関するページング送受信機は、ページング送受信機または遠隔地のシステムに記憶された情報を消去してもよい。ページング送受信機は、ページング送受信機の情報を消去するか、ページング送受信機およびシステム双方の情報を消去するかを、ユーザに確認することが好適である。ページング送受信機の情報のみを消去する場合、メモリに記憶されている情報の識別子は消去しない。この結果、ユーザが消去済メッセージを後から読み出したい場合、ページング送受信機は識別子情報をシステムに送信して、システムからこのメッセージを読み出すことができる。ページング送受信機はメモリ内のメッセージを上書きしないことで、もしユーザが後にそのメッセージを欲しい場合に、システムを呼び出さずにそのメッセージを回復できることが好適である。システムに記憶された情報を消去することで、ユーザはシステムのメモリスペースを節約できる。したがって、ページング送受信機によってユーザは、遠隔地に記憶された情報を遠隔操作できる。
【0022】
最初にユーザに送信される情報は、メッセージの記憶場所を示してもよい。例えば、あるシステムが特定のページング送受信機を呼び出して、呼び出し受信を通知しようとする場合、このシステムが実際にメッセージを記憶しているシステムである必要はない。代わりに複数のシステムがメッセージ内容を記憶し、1つ以上のシステムがページング送受信機を読み出すのであってもよい。ページング送受信機は、メッセージを記憶しているシステムに関する情報を十分に与えられるので、このシステムと通信できる。したがって、ページング送受信機を呼び出しているシステムは、メッセージのソースや種類に関係なく全受信メッセージをユーザに通知することで、他のメッセージシステムに対して情報センタの役割を果たす。
【0023】
ページング送受信機はタイマを有しても良い。これによってユーザはページング送受信機をプログラムして、特定の時間に所望の機能をメッセージに行うことができる。タイマはユーザ制御のオプションであることが好適であり、例えば、特定の時間にある動作を誘引するように動作してもよい。ユーザまたは、情報を記憶するシステムによって、トラフィックが少ないオフピーク時間にタイマ時間を一致させてコスト削減を計ることは有益である。あるいは、特定の時間遅延後または任意の時間にタイマ時間が切れるように、ユーザがタイマをプログラムしてもよい。したがって、例えば、ストックされた情報を常に午後4時に受信するようにページング送受信機を設定してもよい。さらに、情報ソース毎に異なる時間をタイマに設定してもよい。この結果、あるソースからの情報は常に第一の時間に配信され、第二のソースからの情報は第二の時間に配信される。
【0024】
最初にユーザに送信される情報は、メッセージの記憶場所を示してもよい。例えば、あるシステムが特定のページング送受信機を呼び出して、呼び出し受信を通知しようとする場合、このシステムが実際にメッセージを記憶しているシステムである必要はない。代わりに複数のシステムがメッセージ内容を記憶し、1つ以上のシステムがページング送受信機を読み出すのであってもよい。ページング送受信機は、メッセージを記憶しているシステムに関する情報を十分に与えられるので、このシステムと通信できる。したがって、ページング送受信機を呼び出し中のシステムは、メッセージのソースや種類に関係なく全受信メッセージをユーザに通知することで、当該システムは、他のメッセージシステムに対して情報センタの役割を果たす。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明の実施の形態に係るページング送受信機のブロック図である。
【図2】図1のページング送受信機における送受信機をより詳細に示すブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る通信システムを示すブロック図である。
【図4A】図4Aは、図3のシステムと、図1の送受信機間で通信を確立する手順の例を示すフローチャートである。
【図4B】図4Bは、図3のシステムと、図1の送受信機間で通信を確立する手順の例を示すフローチャートである。
【図5】ページング処理を示すフローチャートである。
【図6】未読メッセージをページング送受信機に通知する処理を示すフローチャートである。
【図7】図1のページング送受信機における呼び出し受信処理を示すフローチャートである。
【図8】図1のページング送受信機における機能選択処理を示すフローチャートである。
【図9】図1のページング送受信機が所望の機能を実行するために行う選択処理を示すフローチャートである。
【図10】メッセージ記憶用の複数システムを有するページングシステムを示すブロック図である。
【図11】図10のシステム用データ送信を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
本発明に係る好適な実施の形態を詳細に説明する。この実施の形態は添付の図面に示されるが、この形態に限定されるものではない。図1において、本発明の実施の形態に係るページング送受信機100は、アンテナ1、送受信機2、ユーザインタフェース3、コントローラ4、メモリ5を有する。一本のアンテナ1を信号の送受信に用いることが好適であるが、ページング送受信機100は、信号送信用アンテナと、受信用アンテナとを別個に有してもよい。
【0027】
送受信機2はアンテナ1に接続し、ページング送受信機100からの信号を送信し、また、ページング送受信機100向けの信号を受信する。ページング送受信機100が送受信する信号は、選択的コール信号、コマンドデータ信号、メッセージ対応信号、情報データ信号等を含むが、これらに限定されるわけではない。送受信機2は、2方向ページャまたは携帯ラジオに見られる送受信機であって、携帯無線電話機において共通に使用される送受信機であることが好適である。
【0028】
送受信機2はユーザインタフェース3に接続する。ユーザインタフェース3は、必要な全入力および出力装置を含む。ユーザインタフェース3は、マイク、スピーカ、警報変換機、LEDまたはLEDディスプレイ、キーボード、必要なスイッチを有する。また、メッセージングアプリケーションに応じて、その他の種類の入出力装置を有してもよい。例えば、ビデオディスプレイ、カメラ、スキャナ、プリンタ、ボイス認識装置等である。ユーザインタフェース3はこれらの入出力装置の例に限定されることはなく、ユーザとページング送受信機100との通信を可能あるいは支援する任意の入出力装置を有してもよい。
【0029】
送受信機2はコントローラ4に接続して、これと通信する。コントローラ4は、デジタル信号プロセッサ(DSP)4を有することが好適である。メモリ5はDSP4と接続し、メッセージやその他の種類の情報を記憶する。メモリ5は、スタティックRAM、ダイナミックRAM、フラッシュRAMあるいは、メッセージの記憶と読み出しに適する任意のメモリであってもよい。メモリ5の容量は、ボイスまたはテキストアプリケーション用に少なくとも4MBあることが好適であるが、特定メッセージタイプのアプリケーションによっては、これより多いあるいは少ない容量でも良い。
【0030】
図2に詳細に示すとおり、送受信機2は、アンテナインタフェース20を含む。アンテナインタフェース20はアンテナ1に接続する。アンテナインタフェース20はアンテナ1から受信した信号をページング送受信機100の受信部21に送信し、また、送信部24から受信した信号をアンテナ1に送信する。アンテナインタフェース20は送受信自動切替スイッチであることが好適であるが、アンテナスイッチや他の装置を用いて、受信部および送信部21、24との間で信号分離を行ってもよい。また、ページング送受信機100が、信号送信用アンテナ1本、信号受信用アンテナ1本の合計2本のアンテナを有する場合、送受信機2はアンテナインタフェース20を必要としない。
【0031】
受信部21は受信機22と、受信機周波数シンセサイザ23とを有する。受信機22はアンテナインタフェース20を介してアンテナ1に接続し、ページング送受信機100に向けた信号を受信する。受信機周波数シンセサイザ23は、プロセッサ27に基づき、受信機22の信号受信周波数を選択する。受信信号は、受信機22からプロセッサ27に送られる。
【0032】
送信部24はプロセッサ27からの信号を受信する送信機25を含む。送信部24は、さらに送信機周波数シンセサイザ26を含む。送信機周波数シンセサイザ26は送信機25に接続し、送信機25は、プロセッサ27からの入力に基づいて送信機25の送信周波数を選択する。送信機25から出力された信号は、アンテナインタフェース20に送信され、さらにアンテナ1に送信される。
【0033】
プロセッサ27は、内部メモリと、切り替え性能を有する中央処理装置(CPU)を有する。CPU27は、例えば、必要な全RAMおよびROMメモリ、信号/データ切替え回路、信号処理回路、I−Oポート、全標準プログラムインストラクション、および携帯電話において共通に使用される保存オプションを有する。標準携帯電話プログラムインストラクションおよびプロセッサ27は、多様なサプライヤから取得してもよい。例えば、インストラクションは、カリフォルニア州SunnyvaleのWireless Link Inc.から、またプロセッサ27は同州Scotts ValleyのGEC Plessey Semiconductor. Inc.から、それぞれ取得してもよい。
【0034】
DSP4は、必要なI−Oおよびプログラムメモリを含み、携帯電話において共通に使用される。適切な任意のDSPをページング送受信機100に用いてもよい。あるいは、コントローラ4はその他の種類の電子装置を有してもよい。例えば、コデック、デジタルアナログ/アナログデジタル変換回路、メッセージメモリ5に接続してメッセージの読み書きを行うメモリインタフェース回路を有するその他の種類の変調器/復調器等である。
【0035】
送受信機2は遅延回路28を有することも好適である。遅延回路28はタイマを有し、これによって、プロセッサ27にタイマ時間が切れることを通知する。例えば、タイマは一日、一週間、一ヶ月のある時点でタイマ時間が切れるようになってもよいし、何らかの処理(イベント)を行ってから一定の時間後、例えば処理後一時間等にタイマ時間が切れるのでもよい。タイマ28に設定する時間は、ユーザインタフェース3およびプロセッサ27を介してプログラム可能であることが好適である。さらに、タイマ28は複数のタイマを有し、プロセッサ27に複数の異なる時間切れを通知することが好適である。またタイマの代わりに遅延回路28を作動させて、特定の条件が整うまで、処理(イベント)を行う時間を遅延させてもよい。この条件とは、例えば、受信信号強度や特定信号の受信であってもよい。次に、タイマ28の目的を説明し、これを明らかにする。
【0036】
図3において、本発明の実施の形態に係るシステム30は基地局34と相互接続しており、双方は、PSTNまたは他の電話会社装置35に接続している。システム30はページングターミナルコントローラ31を有し、ページングターミナルコントローラ31は、制御回路と、これに関連するメモリとを有する。メモリは、契約者リストと、対応する選択コールアドレスフィールドのデータベースとを有する。ページングターミナルコントローラ31は保存/読み出しユニット32と通信して、メッセージを契約者リストと関連づける。保存/読み出しユニット32は、CPUまたは制御回路、メッセージ情報およびプログラムメモリ、メモリインタフェース回路、およびDSPを有する。DSPは所望のメッセージを記憶および読み出すための適切なオペレーションコードを有する。入出力コントローラ33は必要な全入出力回路を有する。エンコーダやデコーダ、ページングターミナルコントローラ31と通信するためのモデムや必要なルーティングおよび制御回路、保存/読み出しユニット32、PSTN35、基地局34等である。
【0037】
システム30と基地局34との間の通信を確立するためのコール設定ルーティン40を、図4A、図4Bを参照しながら説明する。ステップ41では、電話接続等の接続がPSTN35、ページング送受信機100の場合はスイッチ36、を介して入出力コントローラ33にルートされる。ステップ42で、入出力コントローラ33は、この接続が自動信号装置または手動のいずれによって行われたかを検出する。手動で行われた場合、ステップ48において保存/読み出しユニット32が作動して、コール成立中に1つ以上のボイス反応を生成し、処理を行う人に対して処理の案内を行う。
【0038】
ステップ42において、コールはページング送受信機100又はコンピュータ端末などの装置からであると入力/出力コントローラ33が判断すると、ステップ43においてページング送受信機100とシステム30との間でデータが交換される。交換できるデータのタイプには、識別データ、コマンドデータ、及び情報データが含まれるが、これらに限定されない。PSTN35から供給されるデータが、例えば、発呼者ID及びDNIS(呼び出し番号識別サービス)などの、発呼者及び加入者の識別子を含む場合、ステップ43においてこの情報も交換可能である。さらに、基地局34から情報を抽出することもできる。例えば、ページング送受信機100の所在はホームロケーションレジストリ(HLR)により判定できるので、ページング送受信機100にシステム30に対して位置情報を供給させるのではなく、システム30がHLRデータを利用してページング送受信機100の所在を判断することもできる。
【0039】
ステップ43におけるデータ交換の後、システム30は、システム30とページング送受信機100との間のデータ送信中にエラーが発生したか否かを判断する。エラーが発生した場合、ステップ47において処理が終了し、ページング送受信機100にこのエラーが通知される。このエラーは、好ましくは、警告音もしくはLEDまたはLCDディスプレイ上の可視表示などを用いて、ユーザインターフェースで生成されたステータス情報としてユーザに示される。エラーには、「システムがビジーである」、「不正ID」または「料金未払い」などが含まれるが、これに限られない。一方、ステップ44においてシステム30がエラーを検出しなかった場合、ファンクション(機能)が許可されステップ45において実行される。この機能については、図8に関連して後により詳細に説明するが、ユーザにより利用可能な機能の集合から選択することができる。ステップ46において、ページング送受信機100及びシステム30のいずれにおいてもハウスキーピング機能が実行され、ステップ47においてコールが終了する。
【0040】
ステップ42においてコールが人からであると判断された場合、ステップ48において発呼者に音声応答が提供され、図4Bに示されるように、ステップ49において発呼者には音声による情報の入力が指示される。ステップ50において、発呼者は、電話機のキーパッドを押してDTMFトーンを生成するなどして、システム30にデータを送信する。発呼者によって送信できるデータには、IDコード、パスコード、メイルボックスコード、メールボックス番号及び加入者番号が含まれるが、これに限定されない。システム30は、コレクトコールの除外に電話会社が現在使用しているような、使用の簡単な音声認識システムを利用して、発呼者からの音声コマンドに応答する。ステップ51において、システム30はエラーが発生したか否かを決定する。エラーが検出された場合、発呼者にエラーを訂正する機会を与えてもよいし、図示されるように、ステップ56において処理を終了してもよい。ステップ51においてシステム30がエラーを検出しなかった場合、ステップ52において、音声メッセージなどのメッセージが保存読み出し装置32に記録保存される。ステップ53において、システム30は、返信受領情報又は返答メッセージが要求されているか否かを判定する。返信受領情報又は返答メッセージが要求されている場合、返信メッセージが発呼者によって入力され、あるいはシステム30により任意に提供され、ステップ54において保存読み出し装置32に保存される。例えば、システム30は着呼のアドレス信号を検出し、デフォルトによってこの番号を返信アドレスとして保存してもよい。ステップ54において返信アドレスが保存されると、あるいは返信アドレスが要求されていない場合、ステップ55において、目的のページング送受信機100に対応する選択的コールデータに、保存されたメッセージを相互照会する。さらに、ステップ55においては、ページング端末コントローラ31において送信スタックファイルにフラグをセットし、続いて、選択的コールデータを表す選択的コール信号を目的のページング送受信機100に送信する。システム30によりハウスキーピングを実行し、ステップ56においてコールを終了する。
【0041】
図3に示すように、基地局34は、交換機(switch)36、送受信機アンテナ37、及び送受信機基地局38を含む。受信メッセージに応答し、システム30は交換局36に呼び出しコールを確立するための制御情報を送る。交換局36は、例えば、送受信機基地局38とのインターフェースとなる移動電話交換局(MTSO)でもよい。呼び出し送信モード(send page mode)では、ページング送受信機100に関連するアドレスを有する選択的コール信号が送信される。このアドレスは、ページング送受信機用のアドレスコードでもよいし、移動無線電話用の移動電話番号(MIN)でもよいし、あるいは通信装置の識別子の一種でもよい。
【0042】
コマンドデータ及び情報データは、基地局34を介してシステム30からページング送受信機100に通信することもできる。以後、コマンドデータ及び情報データをCIデータと呼び、その例として以下を含む。すなわち、ページング送受信機位置、メッセージ転送、メッセージ読み出し、メッセージへの返信、ページング送受信機ID、メッセージ識別子、読み出し指示、メッセージ保存、メッセージ消去、メッセージタイプ、メッセージ長、メッセージ受信日時、システム30用ID、システム30の位置、メッセージアドレス、メッセージ位置、バッテリ寿命、メッセージ識別子、フォーマットコード、圧縮タイプ、メッセージの古さ(message age)、メッセージの優先度、警告コード、節電コマンド、メモリステータス、プログラムデータ、暫定データ、受信確認データ(acknowledgement data)及び要求、機能コード、発信者名、現在時刻、メッセージ数、メールボックス番号、電話番号、返信アドレス、英数ショートメッセージ、一般コマンド要求、グループコール、及び信号強度が含まれる。
【0043】
アドレス及びコマンドデータ及び情報は、任意の適当な通信システムによって送信することができる。例えば、データは、ページングシステム、GSM−SMSなどのショートメッセージサービス能力のあるセルラシステム、及びセルラディジタルパケットデータ(CDPD)システムによって通信できる。さらに、ページング送受信機100は、好ましくは1つ以上のシステム、例えばページングネットワークと移動無線電話ネットワークの両者によって通信が可能である。
【0044】
図5には、呼び出しコールを実行するためのフローチャート60が示されている。ステップ61において、システム30はページング端末コントローラ31内のその送信スタックから現在のメッセージフラグを検索し、呼び出しコールを確立すべく基地局34と通信する。基地局34は、選択的コール信号とCIデータを、目的ページング送受信機100に送信する。ステップ62において、システム30は、呼び出しコールの受信を示す受信確認(Ack)をページング送受信機100から受信したか否かを判断する。受信確認が受信されていない場合、ステップ70において、システム30は受信確認がシステムのオプションであったかどうかを判断する。受信確認がオプションとして要求されていれば、ステップ71において、システム30はこの呼び出しコールに送信スタックにおける優先度を付与し、ステップ61に戻って再び送信する。ステップ62において受信確認が受信されれば、ステップ30は保存されたメッセージに対応する受信確認フラグ(Ackフラグ)を立てる。
【0045】
ステップ70において、受信確認がシステムに要求されていない場合、あるいは、ステップ63において受信確認フラグを立てた後、ステップ64においてシステム30はタイマーをセットし、ステップ65に進む前に一定時間待機する。ステップ65において、ページング端末コントローラ31は保存されたメッセージが既読かどうかを判断する。メッセージが既読であれば、ステップ66において、システム30は加入者データベースに既読フラグを立て、メッセージが配信されて読まれたことを示し、続いてステップ67において処理を終了する。
【0046】
ステップ65においてメッセージが未読である場合、システム30はステップ68においてメッセージの優先度を判定し、ステップ69に進む。ステップ69において優先度が高いと判断されれば、ステップ61に戻り、呼び出しコールが送信スタックの指定された優先度レベルに戻り、再送信される。一方、ステップ69において優先度が高くない場合、そのメッセージは優先度が低く、処理はステップ67において終了する。
【0047】
未読のメッセージが待機中であることをページング送受信機100に知らせるための別のルーチン80が図6に示される。ステップ81において、ページング端末コントローラ31は、保存及び読み出し装置32に対応する未読及び未通知メッセージを有する加入者リストを分類し、基地局34に呼び出し要求を送信する。ステップ82において、交換局36はホームロケーションレジストリ(HLR)をチェックして遠隔地にあるページング送受信機100の登録位置及びステータスを判定する。送受信機基地局37から選択的コールを送信することによりステップ82において呼び出しコールが処理される。ページング送受信機100の受信者が選択的コール信号を受信したという呼び出し受信確認を、確認のために望む場合、受信確認信号がページング送受信機100から基地局34に手動による指示又は自動的に送られ、ステップ82においてページング端末コントローラ31の加入者データベースに保存される。
【0048】
ステップ83において、保存読み出し装置32に保存された未読メッセージに対応する加入者データベースに通知済みフラグが立てられ、現在の未読メッセージに対するページング処理がステップ84において終了する。ステップ82において、受信確認信号が受信されていない場合、メッセージに新たな優先度が付与されて処理が繰り返される。オプションとして、複数の優先度を受信確認された及びされない未読メッセージに付与し、メッセージが加入者によって読まれるまで、複数のコールをページング送受信機100に送ってもよい。
【0049】
好ましい実施形態においては、基地局34は移動無線電話ネットワークの一部であり、ページング送受信機100は、ネットワークの指定ページングチャネルまたは制御チャネルを介して呼び出される。ページング送受信機100の呼び出しに加え、ページング送受信機100に送信されるショートメッセージや他のデータも、好ましくはページングチャネル又は制御チャネルにより送信される。ページングは、好ましくは移動無線電話ネットワークを介して実行されるが、選択的コール信号をページングシステムにルーティングし、アドレスコード及びCIデータを、独立したページング送信機を介して送信することもできる。このような構成の場合、ページング送受信機100を、上記ページング送信機又はページング送受信機と適合性のある個別のページング受信機又は送受信機を備えるように構成してもよい。無線ページャ装置は、携帯セルラ電話に比べて必要なエネルギがかなり小さいので、低エネルギページング受信機を備えたページング送受信機100によって、選択的コール信号を受信するために必要なエネルギが低減し、ユーザがメッセージの読み出し又は送信を必要とするまでページング送受信機100の高エネルギ回路をオフにしておくことができる。他の変更及び修正が、当業者には明らかである。
【0050】
ページング送受信機100においてメッセージを受信するための処理90を図7に示す。まず、ステップ91において、アドレスを含む選択的コール信号を、送受信機100の受信部21によって受信する。ステップ92において、復調された信号をCPU27によって処理し、受信アドレスをCPU27のメモリに記憶されたアドレスコードと比較する。受信アドレスが、記憶されたアドレスと一致しない場合、フローはステップ92に戻り、送受信機100は継続してそのアドレスの送信をモニタする。ステップ92において、受信アドレスが予め保存されたコードに一致すると、CPU27は、ステップ93において任意の対応受信CIデータを保存する。
【0051】
次に、ステップ94において、CPU27は、ページング送受信機100が受信確認の送信を要求しているか否かを判断する。CPU27は、選択的コール信号が目的ページング送受信機100によって受信されたことをシステム30又は基地局34において確認するために、常に受信確認を許可できてもよい。あるいは、CPU27が送受信機100からの受信確認を許可できないようにすることもできる。これは、かかる送信が危険な、起爆物が存在する環境(explosive environmenets)において、またページング送受信機100からの返信が他の電子機器に有害な干渉を生じる可能性がある環境では効果的である。別のオプションとしては、受信確認データが、遠隔要求などによって、受信されたCIデータに含まれている場合にのみ,CPU27が受信確認の送信を許可することもできる。あるいは、ユーザによって許可されたコマンドに応答してCPU27が受信確認を認めてもよい。
【0052】
再びステップ94に戻って説明する。ページング送受信機100に受信確認の送信が認められている場合、ステップ95において、CPU27は、受信確認が要求されているか、あるいは受信確認がユーザオプションであるかを判断する。自動的な受信確認が要求されていれば、ステップ97において、受信確認フラグを立てる。一方、受信確認が自動ではなく選択的である場合には、ステップ96において、CPU27が受信確認が許可されているか否かを判断する。受信確認が許可されていれば、ステップ97において受信確認フラグを立てる。
【0053】
ステップ98において、CPU27は、ショートメッセージが送信されているかを判断する。ショートメッセージには、CIデータまたはユーザによりページング送受信機100に予め保存されたいかなる種類の符号化されたショートメッセージが含まれる。ショートメッセージが許可されていれば、ステップ99において、CPU27はショートメッセージフラグを立てる。ステップ100において、ページング送受信機100は、CIデータを含む、フラグを立てた全データを、システム30により処理すべく基地局34に送信する。CPU27は、受信したCIデータに対応するステータス情報を生成し、任意の必要なユーザステータス情報をユーザインターフェース3に送り、ユーザはこれをビジュアルと音声の少なくともいずれかの方法で受信する。例えば、ユーザは、警告ビープ音を聞いてもよいし、警告振動を感じてもよいし、未読メッセージ数を示すLCDを見てもよいし、グラフィックアニメーションのディスプレイを見てもよいし、緊急メッセージが待機していることを示す合成音声を聞いてもよいし、または上記以外の表示を受信することもできる。ステップ101において、CPU27はハウスキーピング機能を実行し、ルーチンが終了する。
【0054】
図8は、ページング送受信機100においてユーザが選択可能な機能要求を示すユーザ機能のフローチャート110である。ステップ111において、ユーザは、利用可能な機能112から117より、実行すべき機能を選択する。これらの機能は利用できる例示的な機能であって、これ以外の機能が存在してもよい。これらの機能の内の一つ以上が、好ましくはユーザインターフェース3によって選択される。ステップ112においては、ユーザはメッセージを1つ又は複数のアドレスに転送することを選択できる。メッセージ及び送信メッセージリストなどのアイテムは、メッセージ番号又はメッセージ名をスクロールすることにより選択できる。転送する選択されたメッセージは、ページング送受信機100にあってもよいし、システム30にあってもよい。また、ユーザはステップ113において選択されたメッセージの保存機能を選択することもできる。ステップ114においては、選択されたメッセージを、再生、保存の少なくともいずれかの目的で読み出すことができる。ステップ115においては、メッセージを、別のページング送受信機100など、他の1又は複数の受信者に送ることができる。ステップ116では、選択されたメッセージの消去が可能で、ステップ117では選択されたメッセージの作成者に返信することができる。ステップ112から117において任意の機能が選択されると、システム30は情報全体に働きかけてもよいし、あるいは、メッセージ識別子(identifier)にのみ作用してもよい。例えば、ユーザがメッセージを転送するという所望行為を選択した場合、システム30はメッセージ全体を指定された受信者に送ってもよいし、そのメッセージの識別子のみを送ってもよい。
【0055】
図9には、図7に示される機能112から117のいずれか一つの選択に応じてページング送受信機100が実行する処理が示されている。ステップ131において、CPU27によって機能が識別され、他の処理を行ってから、ステップ132において、コールが要求されているか否かをCPU27によって判定する。機能を実行するためのコールが要求されていない場合、ステップ133において、CPU27は要求された機能を実行し、ステップ140において処理が終了する。
【0056】
一方、コールが要求されている場合、ステップ134において、コールがすでに発生中であるか否かをCPU27が判断する。コールが発生中であれば、CPU27は、ステップ135において、システム30及び基地局34とデータを交換し、ステップ136において機能が実施される。ステップ135において交換されるデータには、ページング送受信機100から送信され、所望の行為及び特定の情報又はメッセージを特定化する要求信号が含まれる。コールが発生中でない場合には、ステップ137においてCPU27はユーザにコールを発するべきかをたずね、ステップ138においてユーザのフィードバックを受信する。ユーザがコールを選択しなければ、ステップ141においてそのコールは遅延回路28にって遅延される。
【0057】
すでに説明したように、遅延回路28は、通信量及び通信コストが低い、例えば午前1時などの設定時刻に、あるいは一定時間、例えば一時間後に切れるタイマであってもよい。上記設定時刻または時間は、ユーザによってプログラムしてもよいし、デフォルト値によって決定してもよい。さらに、遅延回路28は、信号強度が一定しきい値を上回るまで動作を遅延すべく機能してもよい。よって、この例における遅延回路28は、レベル検出器、及び信号強度をしきいレベルと比較する比較回路とを含んでもよい。このように、遅延回路28は、信号強度が十分に高くなるまでページング送受信機100の通信の開始を遅らせるという効果を有する。さらに、遅延回路28は、ページング送受信機100が機能の実行以前に、いつ通信を行っているかを判断する通信モニタ回路を含んでもよい。さらに、遅延回路28は、送信を検出し、受信された通信に応答して特定事象をトリガしてもよい。例えば、ページング送受信機100は、ある種のメッセージまたは特定供給源又は個人からのメッセージを受信した場合に、プログラムされた行為を自動的に行ってもよい。このように、ページング送受信機100は、例えば、1受信者から受信した全メッセージを、ある指定された人物に自動的に送ることもできる。
【0058】
タイマ28がトリガされた後、あるいはユーザが直ちにコールを要求した場合、ステップ139においてCPU27は基地局34へのコールを確立する。コールが確立されると、処理はステップ135に進んでデータが交換され、さらにステップ136において機能が実行される。ステップ140において処理が終了する。図9に示した処理は、単一機能の実行に限られず、ユーザが複数の機能を選択した場合の処理をも示している。例えば、ユーザはステップ114においてメッセージの読み出し機能を、ステップ112においてメッセージの転送機能を選択してもよく、これらの機能を同時に又は順次実行してもよい。
【0059】
ページング送受信機100とシステム30とは、ページング送受信機100によって開始されたコール通信(messaging calls)の間、又はシステム30によって開始された呼び出しコールなどの選択的コールによって、ステータス情報を交換することができる。ステータス情報には、ページング送受信機100またはシステム30内に保存されたメッセージに対応する情報を含むことができる。例えば、システム30が、長期にわたってそのメモリに存在していたメッセージ、例えば保存されていない既読メッセージを消去する場合、システムは、そのメッセージがもやは存在しないことをページング送受信機100に通知してもよい。ページング送受信機100に保存されているメッセージ識別子が、システム30又はページング送受信機100に保存されているメッセージにすでに対応していない場合、CPU27は、そのもはや存在しないメッセージに対する識別子を除去する。
【0060】
メッセージ転送機能112が選択された場合、フローはステップ131に進み、CPU27は、ユーザに選択された転送すべき1つまたは複数のメッセージに関する情報を読み取る。この情報には、メッセージ識別子、位置データ、メッセージ長、メッセージタイプ、宛先アドレス、またはすでに説明した他のCIタイプデータを含むことができる。ステップ132において、CPU27は、システム30との通信なしではメッセージを転送できないか否かを判断する。ステップ134において、CPU27はコールが発生中であるかを判断する。コールが発生中であれば、ステップ135において、メッセージ転送のためにCIデータがシステム30と交換される。転送すべきメッセージがシステム30にある場合、適当なアドレスに転送するためにメッセージにフラグを立てればよい。ステップ136において、メッセージが転送され、ページング送受信機100に確認が通信される。一方転送するメッセージがシステム30にない場合、メッセージはステップ136においてページング送受信機100からシステム30に送られ、ステップ140において処理が終了する。ステップ134において、コールが発生中でないと判断された場合には、ステップ137において、メッセージを直ちに転送すべきか否かをユーザに尋ねる。ユーザがイエスを選んだ場合、ステップ139においてシステム30との間にコールが確立され、フローはすでに説明したように継続する。コールをすべきでないとされた場合、CPU27は、システム30との後のコールの間にメッセージを送るために、転送情報をメモリに保持し、ステップ140において処理を終了する。
【0061】
動作について説明する。ユーザは、転送すべき1つ又は複数のメッセージを選択するとともに、そのメッセージを受信する受信者を選択する。メッセージがシステム30にある場合、メッセージをアドレス指定された受信者に転送すればよい。メッセージがページング送受信機100にある場合には、まずステップ135においてメッセージをシステム30に送り、その後意図される受信者に転送することができる。時間の節約のため、システム30は、同一のメッセージがすでにシステム30にある場合には、システム30はページング送受信機100からのメッセージの受信を受けない。システム30は、単にすでに存在する複製メッセージ(already present duplicate mesasge)に対して要求される機能を実行する。
【0062】
選択された機能がメッセージの保存機能113である場合、ステップ131において、CPU27は保存すべきメッセージ識別子を読み取る。ステップ132において、CPU27は、選択されたメッセージ識別子がメッセージメモリ5にすでに保存されているメッセージに一致するかどうか、さらに選択された機能がオフライン処理可能であるかを決定する。イエスであれば、ステップ133において、メッセージメモリ5に保存されたメッセージが上書きされないよう保護するために、CPU27は保存メッセージフラグを立て、ステップ140において処理を終了する。
【0063】
ステップ132において、メッセージがページング送受信機100に保存されていないとCPU27が判断すると、ステップ134において、CPU27はコールが発生中であるかを判断する。コール通信が進行中であれば、システム30にメッセージの保存を指示するCIデータが送られる。システム30は、保存されたメッセージにフラグを立て、ステップ136においてメッセージ保存確認をページング送受信機100に送信する。CPU27は、この保存確認をステータス情報に変換し、システム30においてメッセージが保存されたことをユーザに通知し、ステップ140において処理を終了する。一方、ステップ134において、ページング送受信機100が現在システム30と通信中でないと判断されると、CPU27が保存のためにメッセージ識別子にフラグを立て、ステップ137においてコールを直ちに発するべきか否かをユーザに尋ねる。ノーであれば、ステップ138において、ページング送受信機100への選択的コールの間、またはシステム30への通信コールの間など、後にシステム30に送信するために、フラグを保持する。一方、イエスであれば、ステップ139において、CPU27は、すでに説明したように、保存フラグ及びCIデータを送信するためのコールを確立する。
【0064】
ステップ114においてメッセージ読み出し機能が選択された場合、ステップ131において、読み出すべきメッセージに対応するメッセージ識別子を、メッセージ読み出しのために、CPU27のメモリから読み出す。さらに、CPU27は、すでに説明したように、メッセージ位置情報、システムID情報、アドレス情報、メッセージ長情報、メッセージタイプ情報を読み出してもよい。ステップ132において、CPU27はメッセージの所在を判断し、システム30へのコールが要求されているかどうかを判断する。メッセージがメッセージメモリ5に保存されている場合、ステップ133において、CPU27はメッセージを読み出す。メッセージは、例えば、別の装置への転送を意図された音声メッセージ、ビジュアルメッセージ、テキストメッセージ、又は電子信号でもよい。
【0065】
ステップ132において、メッセージがメッセージメモリ5に存在しない場合、CPU27は、メッセージ読み出しのためのコールが要求されていると判断し、ステップ134においてコールが発生中であるかどうかを判断する。コールが発生中である場合、どのメッセージを読み出すか、メッセージ長、メッセージタイプ、及びメッセージ識別子などのCIデータをステップ135において交換する。ステップ136において、メッセージが読み出され、同時にDSP4によってメッセージメモリ5に保存される。メッセージに対応する適当なステータス情報がCPU27によってそのメモリに保存され、ステップ140において処理が終了する。ステップ134においてコールが発生中でない場合、ステップ137において、コールを直ちに発するべきかあるいは別のコール中に発するべきかがユーザに問われる。ステップ138において、ユーザがコール生成を選択した場合、ステップ139においてコールが確立される。ユーザが別の期間までコールを遅らせることを選択した場合、次の期間に読み出すべくメッセージにはフラグを立てたままで、処理をステップ140において終了する。タイマ28により、選択された時刻にメッセージを読み出してもよいし、読み出し指示をシステム30からページング送受信機100に送って、システム30によって指定された時刻に単数又は複数のメッセージをページング送受信機100に自動的に読み出させてもよい。例えば、電話の通信料及び放送料金(air time charge)がより安価な夜間に緊急天候情報を自動的に読み出すようにするのが望ましい。上述のオプションは、以下により詳細に示すように、メッセージの転送、消去、保存、送信、及び返信にも利用できる。
【0066】
メッセージ送信機能115において、メッセージを送信するためには、メッセージは最初にページング送受信機100又はシステム30に保存される必要がある。メッセージを保存又は記憶する方法は、当業者には既知のことがらであるので、ここでは更には説明しない。これらの装置の例は、マシュー等(Matthew et al.)への米国特許第4,602,129号「Electronic Audio Communications System With Versatile Message Delivery」及びヘルフェリック等(Helferich et al.)への米国特許第Re34,976号「Analog/Digital Voice Storage Cellular Telephone」などに記載され、これらをここに参照のために編入する。システム30及びページング送受信機100は、必要とされる適用法に応じて、上述のような複数の異なる種類のメッセージを記憶及び保存及び読み出すことができる。
【0067】
メッセージ送信機能115が選択された場合は、CPU27が送信されるメッセージを識別し、選択された受信者のアドレス情報と相互参照する。ステップ132では、CPU27は、コールが必要かどうかを決定する。メッセージを送信する後続の処理は、上述のメッセージを転送するものと同様であり、従って本発明の説明を簡潔にするため、ここでは繰り返さない。送信されるメッセージは、ページング送受信機100にあっても又はシステム30にあってもよい。もし、メッセージがシステム30及びページング送受信機100にある場合、CPU27のメッセージ識別子に対応する、システム30内のメッセージが、エアタイム(Air Time)を節約するために送信される。メッセージがシステム30に無い場合は、メッセージはページング送受信機100からシステム30へと送信される。このメッセージがページング送受信機100から送信される場合は、このメッセージは、あらかじめ保存されていたメッセージでもよく、又はその代わりにこのメッセージは、システム30とページング送受信機100の間のコールセッション中に即時にページング送受信機100からシステム30に送信されてもよい。
【0068】
ステップ116でメッセージ消去が選択された場合、メッセージ消去機能は機能のモードによって、システム30又はページング送受信機100に保存されたメッセージをユーザが消去できるようにする。ページング送受信機100では、メッセージ識別子を消去することなく、メッセージを消去できる。ページング送受信機100からメッセージが消去され、識別子がメッセージメモリ5になおも存在する場合は、このメッセージはシステム30から読み出す事ができる。ページング送受信機100からメッセージ識別子を除去するためには、メッセージがシステム30において消去される必要がある。この特徴により、ユーザがプラットフォーム(platform)でメッセージを管理する事を可能にし、保存ユニット32でのメモリ空間を節約できる。ステップ131において、選択された消去するメッセージが識別され、ページング送受信機内の選択されたメッセージを消去するべきかまたは両方のメッセージを消去すべきかをユーザにたずねる。ローカルメッセージのみの消去が選択された場合、メッセージ識別情報は保持され、ステップ133でCPU27が、メモリ5に保存されたメッセージの消去又は上書のためにフラグをたてる。すなわち、メッセージはなおも存在し上書きされるまではメモリ5から読み出す事もできるが、メモリ空間が必要とされる時には、このメッセージが他のメッセージによって上書きされる場合がある。ステップ132において、両方のメッセージを消去することが選択された場合、ステップ134において、CPU27がコールが進行中かどうかを決定する。もしそうであれば、ステップ135において、CIデータが交換され、システム30にメッセージを消去するように指示する。ステップ136においてシステム30は、メッセージを消去した、という確認を送信し、CPU27がローカルメッセージの消去のためにフラグをたて、識別子が除去され、両方のメッセージ及び識別子が消去される。
【0069】
ステップ134でCPU27が、コールが進行中でないと判断した場合は、CPU27はステップ137においてローカルメッセージを消去し、システム30内のメッセージも消去すべきかどうかをユーザにたずねる。もしそうであれば、ステップ139において、コールが確立され、処理は上述のように続く。もしそうでなければ、システム30との次の通信において遠隔のメッセージを消去するために必要なフラグがたてられ、タイマ28が開始される。タイマ28は、システム30に保存されたメッセージを時間によって消去する場合に使われてもよい。
【0070】
メッセージ返信機能117は、すでに受信したメッセージへの返信を送信するための機能である。メッセージ返信は、返信するための目標メッセージに、返信アドレスがすでに相関されている他は、メッセージ送信機能と同じ処理を使う。メッセージ送信機能115の際には、ユーザが、送信するメッセージのアドレス又は目的地を選択する必要があった。すなわち、ユーザが目的地又はアドレスを先に知っている必要があった。メッセージ返信機能117では、返信されるメッセージには対応する返信アドレスがあるため、ユーザは受信者のアドレスを知っている必要が無い。メッセージ送信機能115と同様に、返信メッセージは即時に送信されてもよく又は、あらかじめページング送受信機100に記憶及び保存をしておきシステム30に送信する事もできる。これに加え、返信の送信は、タイマ28について上で述べたように、所定の時間遅らせる事もできる。
【0071】
まとめると、図5及び図6について上で述べたように、システム30は、メッセージ全体をページング送受信機100に送信するのではなく、ユーザにメッセージが待機している事を通知する。図7において上で説明したように、ページング送受信機100はページングに関連するデータを保存し、そして短いメッセージを保存する場合もある。ユーザは、例えば図8に示すような複数の使用可能な機能の中から所望の一つを選択し、ページング送受信機100は、その要求を図9にしたがって処理する。
【0072】
システム30及びページング送受信機100によって、ページング送受信機100はメッセージ全体を受信することなくユーザにメッセージの通知をすることができる。そして、ユーザは、ユーザにとって都合のいい時にメッセージに対しての行動を決定する。従来のページング受信機のように警報と共にメッセージを受信するのではなく、ユーザがメッセージを受信する時を制御でき、メッセージを読み出さないと決定する事もできる。ユーザが通知された後には、ユーザはページング送受信機100を制御し、メッセージをシステム30から読み出す、システム30又はページング送受信機100に保存する、メッセージを指定された受信者に転送する、メッセージに返信する、または、メッセージをページング送受信機100又はシステム30から消去することができる。
【0073】
ページング送受信機100では、ユーザが、システム30との通信を始める前にページング送受信機を所望の場所に配置することができる。従って、もしユーザが地下鉄内、地下、または飛行機内にいる時にシステム30によってページングされた場合、ユーザはメッセージの配信を、ページング送受信機100がメッセージを受信しメッセージに返信するために良い場所に移動するまで遅らせることができる。同様に、ユーザが起爆性の環境又は感度の高い電気機器の近くにいた場合、ユーザはメッセージの配信及びページング送受信機100からの返信を、ユーザが起爆性の環境の外又は感度の高い電気機器から十分に離れるまで遅らせることができる。よって、ページング送受信機100及びシステム30は、ユーザがシステム30に保存されたメッセージを制御することを可能にする。
【0074】
ページング送受信機100及びシステム30は、貴重なエアタイム及びページング送受信機のメッセージメモリ5の両方を節約する。システム30は、各メッセージを自動的には目標のページング送受信機100には配信せず、その代わりにユーザがメッセージを制御することを可能にする。メッセージの長さはキロバイト、メガバイト、またはそれ以上の大きなバイト数になる場合もあるので、システム30及び基地局34が各メッセージを送信する必要がないことによる恩恵は、非常に大きい。また、各メッセージは自動的にはページング送受信機100に配信されないので、ページング送受信機100は、メッセージによって負担をかけすぎられることがなく、その代わりに、ユーザが特定のメッセージを読み出すなどの選択されたメッセージへの行動を選択する事ができる。これに加えユーザは、基地局34を通じてではなく、PSTN35を通じてシステム30を呼び出しメッセージに対しての行動を決めることもでき、これにより、基地局34及び関連した料金及び費用を省くこともできる。
【0075】
ページング送受信機100及びシステム30は、ページングシステム内のボイスメッセージに制限されない。その代わりに、ページング送受信機100及びシステム30は、如何なる種類のメッセージ又は情報に対しても機能し、ここに述べるものに制限されないが、数字のメッセージ、英数字のメッセージ、音声又は他の音のメッセージ、映像メッセージ、グラフィックス、またはデータなどに対して機能する事もできる。ページング送受信機100は、別個のページング送受信機でもよく、移動式の無線電話機と一体化されていてもよく、または他の装置と結合されていてもよい。
【0076】
例えば、ページング送受信機100は、携帯ラジオ、CDプレーヤー、又はテーププレーヤと一体化されていてもよい。ページング送受信機100は、システム30から、ユーザがサンプリングできる曲の一部を示すメッセージを受信してもよい。ユーザは、入手可能な曲のリストを検索し、所望の曲を選択する事ができる。そして、ページング送受信機100がシステム30と通信し、選択された曲を読み出し、ユーザがページング送受信機100においてその曲を演奏できる。
【0077】
もう一つの例としては、メッセージが映像メッセージであり、ユーザが検索し所望のメッセージだけを選択する事もできる。ページング送受信機100は、テレビ受像機に一体化されていてもよく、映像メッセージは新しい映画又はショーの広告であってもよい。その他に、ページング送受信機100はゲームコンソールと一体化され、映像メッセージがそのゲームコンソールにおいて入手可能な新しいゲームからの切り抜きであってもよい。ページング送受信機100及びシステム30の他の適用法は、当業者には明らかであろう。
【0078】
ページング送受信機100で入手可能な情報又はメッセージは、静的なものに限らず、動的なものであってもよい。すなわち、ページング送受信機100に、情報が入手可能との警報が出された時には、ユーザに警報が出された時から、情報が更新されていたり変化している場合もある。例として、ユーザが天気警報を受信した場合、ユーザが情報を受信しようと思った時には、現在の天気の状態を反映するよう情報が更新される。従って、情報の識別子は、ユーザが入手可能な情報として保存されている内容を制限しない。
【0079】
システム30は、一つのページング送受信機100に一回に一つの警報を送信することに制限されない。その代わりに、システム30は複数の警報を単一のページング送受信機100に送信し、この警報の各々が複数のページング送受信機100への放送であってもよい。例えば、システム30は、共通の数字を移動識別番号内に持つ複数の送受信機100に情報を放送することもできる。システム30が複数の警報を一つのページング送受信機100に送信する場合は、これらの警報は、ユーザインターフェース3によって表示され、ユーザが望むようにメッセージの端から端までスクロールし、メッセージに対して行動することができる。
【0080】
上述のように、システム30及びページング送受信機100は、ページング送受信機100により、情報に対しての遠隔からの行動を可能にする。システム30はまた、ユーザのPSTN35などの従来の方法による情報へのアクセスも可能にする。従って、ユーザはページング送受信機100において警報を受信し、PSTN35を通じて電話をし、メッセージを聞く又はメッセージに対して行動をおこす、と決定することもできる。システム30は好適にはインターネットに接続され、ユーザがインターネットを介して情報にアクセスできる又は情報に対して行動をおこせるようにする。
【0081】
ページング送受信機100は好適には、メッセージ識別信号及び完全なメッセージが受信された時の両方でユーザに警報を出す。警報は、ユーザにページング送受信機100が通信を受信した事を知らせる、いずれかの適切な指標を含み、例えば、トーン、振動、又は視覚的な表示を含む。好適には、識別子を受信した場合とメッセージを受信した場合との警報とは異なり、ユーザが容易にこの二つの通信を見分けることを可能にする。
【0082】
図3に示す例では、複数のページング送受信機100に対して、メッセージを保存するために単一のシステム30があった。しかし、本発明では、メッセージを保存するためにいくつのシステム30を含んでいても良く、各システム30が、内容を提供する送受信機100のために情報を保存してもよい。例えば、図10に示すように、メッセージシステム200は、複数のシステム30を含み、これらのシステムはPSTN35に接続され、システム30Aが基地局34A及び送受信機アンテナ37Aと関連し、システム30Bが基地局34B及び送受信機アンテナ37Bと関連する。図では、三つのシステム30を示すが、システム200は、いくつのシステム30を含んでいても良く、二つの基地局34を示すが、各システム30が基地局34及び送受信機アンテナ37と関連していてもよく、又は一つのシステム30のみが基地局34及び送受信機アンテナ37と関連していてもよい。更に、各システム30は、ページング端末コントローラ31又は保存装置32を備えている必要がない。例えば、システム30Cは、保存及び読み出し装置32及び入出力コントローラ33を含み、ページング端末コントローラ31を含まず、システム30Aのページング端末コントローラ31を通じてページング送受信機100をページングしてもよい。反対に、システム30Aなどのシステム30は、ページング端末コントローラ31及び入出力コントローラ33を含み、保存及び読み出し装置32を含まなくてもよい。更に、入出力コントローラ33は、別個の装置でなくてもよく、システム30が保存及び読み出し装置32を備えていなければページング端末31と、システム30がページング端末コントローラ31が備えていなければ保存及び読み出し装置32と結合されていてもよい。システム30及び基地局34は、お互いに対してPSTN201を通じて、又はPSTN201以外又はPSTN201に追加して、たとえば無線ネットワークのSS7バックボーンなどの他のリンク又はライン又はインターネットを通じて通信してもよい。
【0083】
これに加え、各基地局34A及び34Bは、ページングネットワークの一部であってもよいが、好適にはセルラネットワークの一部である。基地局34A又は34Bの一つ又は両方がページング送受信機をページングでき、基地局34A及び34Bの一つ又は両方がメッセージの内容をページング送受信機に配信できる。各システム30A、30B及び30Cは、ユーザのためにメッセージを保存してもよく、これらのメッセージは同一の種類であっても違う種類のものであってもよい。更に、単一のシステム30に保存された複数のメッセージの全てが同一の種類であっても異なる種類であってもよい。
【0084】
例として、システム30Aは、ユーザの事務所宛てのボイスメールメッセージ及び電子メールメッセージを保存してもよく、システム30Bはユーザの自宅宛てのボイスメールメッセージを保存してもよく、システム30Cは音声メッセージを保存してもよい。基地局34Aは、全てのシステム30においてユーザへ配信される全てのメッセージの情報センターとして機能し、メッセージが受信された時にはページング送受信機100にページングする。よって、ボイスメールメッセージ又は電子メールメッセージがシステム30Aで受信された場合、システム30Aはページングを基地局34Aに配信し、このページングはページング送受信機100へと配信される。ボイスメッセージがシステム30Bで受信された場合、システム30Bはメッセージに関する情報をシステム30Aに送信し、システム30Aが、ページングを送受信機100に配信するために基地局34Aに配信する。同様に、システム30Cに音声メッセージがある時には、システム30Aに通知し、システム30Aがそのページングをページング送受信機100に配信するために機能する。
【0085】
システム30B又はシステム30Cからシステム30Aに送信されるデータ送信201の例を図11に示す。データ送信201は、潜在的には複数存在するシステム30からシステム30を識別するためのシステムID情報を含む。システムID情報は、アドレスコードでもよく又はシステム30の電話番号を備えていてもよく、自動的に例えば発呼者IDやDNIS情報からシステム30Aに捕捉されてもよい。データメッセージ201はまた、例えばアドレスコード又はMINによってページング送受信機100を識別する。多くのシステム30では、保存されたメッセージ又は情報はしばしば、単一のユーザのためであり、よって送受信機IDは、その単一のページング送受信機100のアドレスコード又はMINである。しかし、その他のシステム30においては、システム30は、単一のメッセージを複数のページング送受信機100に放送したい場合もあり、この場合、送受信機IDは、ページング送受信機の所定の集合を識別するコードであってもよい。
【0086】
データ送信201はまたメッセージ情報を含む。メッセージ情報は、メッセージを識別する情報を含み、好適にはさらにメッセージの種類を特定する情報とメッセージの長さの情報及びメッセージの優先度の情報を含む。メッセージ識別子はメッセージを、例えば数字などの独特のコードで識別してもよく又はシステム30内のそのメッセージのアドレスを特定してもよい。メッセージの種類は、そのメッセージがボイスメッセージか、電子メールメッセージか、音声メッセージが映像メッセージか文章メッセージかを示す。メッセージの長さは、メッセージの大きさを示し、メッセージ優先度はメッセージの優先度レベルを示す。例えばユーザが、メッセージを残した発呼者の電話番号によって優先度を指定でき、又は発呼者が優先度を設定する事もできる。データ送信201は好適にはこの情報を含むが、データ送信201は、図11に示す例に追加して又は例よりも少ないフィールドを含む事もできる。
【0087】
データ送信201はまた、ユーザに中継される又は提供される追加の情報を含む。例えば、ユーザのためにメッセージを受信し保存する多くのシステム30では、この追加の説明情報は好適には、発呼者の電話番号を識別しユーザに誰がメッセージを残したのかを伝達するための返信アドレスを含む。独自の情報を作り出す他のシステム30では、追加の情報は好適には、ユーザが入手可能な情報を説明する。例えば、ユーザが曲をサンプリングできるシステム30では、追加の情報は、曲のタイトル及びアーティストを示し、その曲を読み出し演奏するための費用を特定する。当業者にはこの追加の情報を使う他の方法は明らかであろう。
【0088】
ページング送受信機100に送信されたページングは、データ送信201の全て、もしくは全てでなければ大半を含む。図7において、ページング送受信機100へ送信された情報は、ステップ98でユーザへ送信される短いメッセージに挿入されてもよい。ページング送受信機100はシステムID情報から、メッセージに対して行動を起こすためには、どのシステム30に応答する必要があるかを決定できる。例えば、システム30Aはページング送受信機100をページングし、システム30Bに保存されたメッセージがあることを示す事ができる。もしユーザが読み出し機能を選択した場合、ページング送受信機100は、所望のメッセージを読み出すためにシステム30Bに基地局34Bを通じて接触できる。上述のようなページング送受信機100はそのかわりに、メッセージを読み出すために基地局34Aに応答し、基地局34Aがシステム30Bと通信しメッセージを読み出す又はメッセージに対しての行動を行うこともできる。
【0089】
メッセージ情報は、システム30に保存されたメッセージ又は情報についてユーザに知らせるために、ページング送受信機100によって使われる。メッセージの種類、長さ、優先度、及び追加の説明内容は、表示してもよく、またはその代わりにページング送受信機100においてユーザに示してもよい。この情報からユーザは、システム30にあるメッセージ又は情報に対してどの行動をとるかを決定できる。
【0090】
図9に関して説明したように、ページング送受信機100が所望の機能を実行するために、システム30へのコールが必要とされる場合もある。コールが必要とされる場合、ページング送受信機100は、データ送信201内の情報をシステム30へ中継する。ページング送受信機100がメッセージ又は情報を保存しているシステムでないシステム30に応答した場合は、ページング送受信機100は、メッセージ又は情報を保存しているシステム30を識別し、メッセージを識別する。上述のように、メッセージのコードによって又はメッセージが保存されたメモリの場所を特定する事によってなど、メッセージはいくつかの方法で識別することができる。システム30へのコールは、自動的に送受信機識別情報をシステム30に提供し、この情報はページング送受信機100が、システム30へ提供される他の情報と共に提供する事もできる。
【0091】
ページング送受信機100からコールを受信すると、システム30は、送受信機識別子及びメッセージ情報を読み取り、ページング送受信機100に要求された情報を探す。システム30において、ページング送受信機100から取得された情報及びページング送受信機への要求された情報の転送は、図9のステップ135において行われる。
【0092】
システム200は従来のページングシステムに比べ、大幅な費用の節約を可能にする。従来のページングシステムでは、メッセージ全体がページング送受信機の場所へと送信される。例えば、ユーザのホームとなる基地(home base)がノースキャロライナ州チャペルヒル(Chapel Hill, North Carolina)であり、メッセージがイリノイ州シカゴ(Chicago,Illinois)から発信された場合、一般的にはこのメッセージはPSTN35上をホーム基地へと送信される。全国的なページングの場合、ユーザがカリフォルニア州サンディエゴ(San Diego,California)に旅行していることもある。この場合、ホーム基地がメッセージ全体をチャペルヒルからサンディエゴへと送信する。一方、システム200の場合、データ送信201のみがシカゴからチャペルヒルへとそしてチャペルヒルからサンディエゴへと送信される。これに対して実際のメッセージは、シカゴの保存設備から直接サンディエゴに送信され、シカゴからチャペルヒルへの転送に関連する費用を削減できる。また、システム30同士のデータ送信201は、インターネットを介して行われてもよい。これらの送信は例えば、インターネットメール向け音声プロフィール(Voice Profile for Internet Mail)(VPIM)にしたがった形式でもよく、送受信機100のアドレスは、軽負荷ディレクトリアクセスプロトコル(Lightweight Directory Access Protocol)(LADP)やX.500などのオープンディレクトリサービス(Open Directory Service)によって決定されてもよい。
【0093】
システム30及び200は、ユーザが一般的に毎日のように受信する複数のメッセージを容易に管理する事を可能にする。従来では、ユーザは事務所のボイスメールにつなぎボイスメッセージを読み出し、自宅につなぎ自宅へ送信されたボイスメッセージを読み出し、事務所のコンピュータネットワークへ接続し電子メールメッセージを読み出す必要があった。ユーザにボイスメールメッセージ又は他のメッセージが受信された事を通知するためにページングシステムが使われてきたが、それでもユーザは、そのメッセージを実際に読み出すために、別個のシステムにつなぐ必要があった。一方、システム200は、メッセージの種類や場所に関わらず、ユーザに全てのメッセージの通知を送信する事を可能にし、更にユーザが選択的にメッセージを読み出し、セーブし、消去し、又はその他の機能を実行することを可能にする。システム30及び200及びページング送受信機100はまた、ユーザによる遠隔に保存されたメッセージの制御を可能にし、ユーザが選択的に、遠隔の場所に保存されたメッセージを保存し、セーブし、読み出し、消去し、転送し、送信し、又はその他の機能を実行することを可能にする。
【0094】
上述の本発明の好適な実施形態は、本発明を例示し説明するためのみのものであり、本発明の全てを示すもの又は本発明を開示した形のみに制限するものではない。上述の説明から多数の変更及び修正が可能であろう。
【0095】
実施形態は、本発明の原理及び実際的な適用法を説明するために選択されたものであり、これにより当業者が本発明及び様々な実施形態及び様々な変更と共に、企図される特定の使用法のために利用できるようにしたものである。
【0096】
明細書に含まれ、その一部を形成する添付の図面は、本発明の好適な実施の形態を示し、明細書と共に本発明の趣旨を説明する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
選択的ページングトランシーバであって、
情報識別信号を有する選択的コール信号を受信する受信機と、
前記情報識別信号を受信した後に警告信号を発生するプロセッサと、
警告信号を受信しユーザに情報識別信号が受信されたことを知らせる警報を発生するとともに、ユーザからの消去入力を受信するユーザインタフェースと、
を含み、
前記プロセッサは、ユーザインタフェースからの消去入力を受信し、前記情報識別信号の少なくとも一部を含む消去信号を発生し、
さらに、
情報識別信号によって特定された情報をシステムが消去可能とするために、消去信号をシステムに送る送信機と、
を含むページングトランシーバ。
【請求項2】
請求項1に記載のページングトランシーバであって、
さらに、
情報識別信号に関連づけられた情報を記憶するメモリを含むとともに、前記プロセッサは、前記消去入力に応答して消去するメモリ内の情報に印を付けるページングトランシーバ。
【請求項3】
請求項2に記載のページングトランシーバであって、
ユーザインタフェースにおいて受信した検索入力に応答して、プロセッサが消去のために印を付けられた情報を読むページングトランシーバ。
【請求項4】
請求項1に記載のページングトランシーバであって、
ユーザインタフェースにおいて受信した検索入力に応答して、プロセッサが情報識別信号を含む検索信号を発生し、
送信機が検索信号をシステムに送信し、
受信機が情報識別信号に関連づけられた情報を受信し、
プロセッサがユーザにユーザインタフェースを介し前記情報を提供するページングトランシーバ。
【請求項5】
請求項1に記載のページングトランシーバであって、
選択的コール信号は、アドレス信号を含み、プロセッサは、アドレス信号が前記ページングトランシーバに関連づけされたときのみ警告信号を発生するページングトランシーバ。
【請求項6】
請求項5に記載のページングトランシーバであって、
前記アドレス信号は、アドレスコードを含むページングトランシーバ。
【請求項7】
請求項5に記載のページングトランシーバであって、
前記アドレス信号は、移動体識別番号を含むページングトランシーバ。
【請求項8】
請求項5に記載のページングトランシーバであって、
前記アドレス信号は、前記ページングトランシーバのみに関連づけられているページングトランシーバ。
【請求項9】
請求項5に記載のページングトランシーバであって、
前記アドレス信号は、複数のページングトランシーバに関連づけられているページングトランシーバ。
【請求項10】
請求項1に記載のページングトランシーバであって、
前記プロセッサは、コールが進行中となるまで消去信号を発生するのを遅らせるページングトランシーバ。
【請求項11】
請求項10に記載のページングトランシーバであって、
前記プロセッサは、ユーザインタフェースがコールが開始されるべきであることを示すユーザからのインプットを受信した後コールを開始するページングトランシーバ。
【請求項12】
請求項1に記載のページングトランシーバであって、
前記受信機は、選択的コール信号をページングネットワークを介し受信するページングトランシーバ。
【請求項13】
請求項1に記載のページングトランシーバであって、
前記受信機は、選択的コール信号を移動体無線電話ネットワークを介し受信するページングトランシーバ。
【請求項14】
請求項1に記載のページングトランシーバであって、
前記送信機は、消去信号をページングネットワークを介し送信するページングトランシーバ。
【請求項15】
請求項1に記載のページングトランシーバであって、
前記送信機は、消去信号を移動体無線電話ネットワークを介し送信するページングトランシーバ。
【請求項16】
選択的ページングトランシーバであって、
ページングトランシーバにおいて利用可能な情報を特定する情報識別信号を有する選択的コール信号を受信する受信機と、
情報識別信号およびこの情報識別信号に関連づけられた情報を格納するメモリと、
ユーザからの消去入力を受信するユーザインタフェースと、
前記ユーザインタフェースからの消去入力を受信し、消去のためにメモリに格納されている情報に印を付けるプロセッサと、
を含み、
前記消去入力に応答して、前記プロセッサは、メモリ内の情報識別信号を維持するページングトランシーバ。
【請求項17】
請求項16に記載のページングトランシーバであって、
ユーザインタフェースにおいて受信した検索入力に応答して、プロセッサが印を付けられた情報を読むページングトランシーバ。
【請求項18】
請求項16に記載のページングトランシーバであって、
ユーザインタフェースにおいて受信した検索入力に応答して、プロセッサが少なくとも情報識別信号の一部を含む検索信号を発生し、
ページングトランシーバは、検索信号を送信する送信機をさらに含み、
受信機が前記情報を受信し、
プロセッサがメモリに前記情報を格納するページングトランシーバ。
【請求項19】
請求項16に記載のページングトランシーバであって、
前記選択的コール信号は、アドレス信号を含み、プロセッサは、アドレス信号が前記ページングトランシーバに関連づけされたときのみ、メモリに情報識別信号を格納するようにコントロールするページングトランシーバ。
【請求項20】
請求項19に記載のページングトランシーバであって、
前記アドレス信号は、アドレスコードを含むページングトランシーバ。
【請求項21】
請求項19に記載のページングトランシーバであって、
前記アドレス信号は、移動体識別番号を含むページングトランシーバ。
【請求項22】
請求項19に記載のページングトランシーバであって、
前記アドレス信号は、前記ページングトランシーバのみに関連づけられているページングトランシーバ。
【請求項23】
請求項19に記載のページングトランシーバであって、
前記アドレス信号は、複数のページングトランシーバに関連づけられているページングトランシーバ。
【請求項24】
請求項16に記載のページングトランシーバであって、
前記プロセッサは、消去入力に応答して前記情報識別信号の少なくとも一部を含む消去信号を発生し、
送信機は、前記消去信号をシステムに送信し、システムが消去信号によって特定された前記情報を消去可能とするページングトランシーバ。
【請求項25】
請求項24に記載のページングトランシーバであって、
コールが進行中となるまで消去信号を発生するのを遅らせるページングトランシーバ。
【請求項26】
請求項25に記載のページングトランシーバであって、
前記プロセッサは、ユーザインタフェースがコールが開始されるべきであることを示すユーザからのインプットを受信した後コールを開始するページングトランシーバ。
【請求項27】
ページングトランシーバにおいて選択的に情報を消去する方法であって、
ページングトランシーバにおいて情報識別信号有する選択的コール信号を受信し、
ユーザに、情報識別信号が受信されたことを知らせ、
情報識別信号で特定された情報が消去されるべきであることを示す消去入力をユーザから受信し、
前記情報識別信号の少なくとも一部を含む消去信号を発生し、
情報識別信号によって識別された情報を消去することを可能とするために要求信号をシステムに送信するステップを含む方法。
【請求項28】
請求項27に記載の方法であって、
前記選択的コール信号を受信するステップは、ページングネットワークから選択的コール信号を受信するステップを含む方法。
【請求項29】
請求項27に記載の方法であって、
前記選択的コール信号を受信するステップは、移動体無線電話ネットワークから選択的コール信号を受信するステップを含む方法。
【請求項30】
請求項27に記載の方法であって、
前記選択的コール信号を受信するステップに応答して、返答信号を発生するステップをさらに含む方法。
【請求項31】
請求項30に記載の方法であって、
前記返答信号を発生するステップは、受領確認信号を発生するステップを含む方法。
【請求項32】
請求項31に記載の方法であって、
前記受領確認信号を発生するステップは、受領確認が自動的か否かを検出するステップを含む方法。
【請求項33】
請求項31に記載の方法であって、
前記受領確認信号を発生するステップは、受領確認信号を発生するためのユーザが許可したコマンドを受信するステップを含む方法。
【請求項34】
請求項30に記載の方法であって、
前記返答信号を発生するステップは、ショートメッセージを発生するステップを含む方法。
【請求項35】
請求項27に記載の方法であって、
前記要求信号をシステムに送信するステップは、前記ページングトランシーバにおいてコールが現在進行中か否か検出し、コールが進行中であった場合に要求信号を送信する方法。
【請求項36】
請求項27に記載の方法であって、
前記要求信号をシステムに送信するステップは、コールが開始されるべきであることを示すユーザ入力を受信するステップを含む方法。
【請求項37】
請求項27に記載の方法であって、
前記情報識別信号に関連づけられた前記情報をメモリに格納するステップと、消去入力を受信するステップに応答して消去するためにメモリ内に格納されている前記情報に印を付けるステップをさらに含む方法。
【請求項38】
請求項37に記載の方法であって、
ユーザインタフェースにおいて、検索入力を受信するステップと、前記検索入力に応答して、メモリ内で印が付けられた前記情報を検索するステップとをさらに含む方法。
【請求項39】
請求項27に記載の方法であって、
ユーザインタフェースにおいて、検索入力を受信するステップと、
前記情報識別信号を含む検索信号を発生するステップと、
前記情報識別信号に関連づけられている情報を受信するステップと、
をさらに含む方法。
【請求項40】
請求項27に記載の方法であって、
アドレス信号を受信し、このアドレス信号が前記ページングトランシーバに関連づけられている場合のみに、前記情報識別信号を格納する方法。
【請求項41】
ページングトランシーバにおいて選択的に情報を消去する方法であって、
情報識別信号を含む選択的コール信号を受信し、
前記情報識別信号に関連づけられている情報を受信し、
前記情報識別信号およびこの情報識別信号に関連づけられている情報をメモリに格納し、
情報識別信号で特定された情報が消去されるべきであることを示す消去入力をユーザから受信し、
メモリに格納されている情報に前記消去入力に応答して消去されるように印を付け、
前記消去入力に応答してメモリ内の情報識別信号を維持するステップを含む方法。
【請求項42】
請求項41に記載の方法であって、
ユーザインタフェースにおいて検索入力を受信するステップと、
メモリ内の印が付けられた情報を読むステップとをさらに含む方法。
【請求項43】
請求項41に記載の方法であって、
ユーザインタフェースにおいて、検索入力を受信するステップと、
前記情報識別信号の一部を少なくとも含む検索信号を発生するステップと、
前記検索信号を送信するステップと、
前記情報を受信するステップと、
をさらに含む方法。
【請求項44】
請求項41に記載の方法であって、
前記消去入力を受信するステップは、前記ページングトランシーバおよび離隔した位置の両方において、前記情報が消去されるべきかについてのユーザ入力を受信するステップをさらに含む方法。
【請求項45】
請求項41に記載の方法であって、
前記消去入力に応答して、前記情報識別信号の少なくとも一部を含む消去信号を発生し、
前記消去信号をシステムに送信し、システムが消去信号によって特定された前記情報を消去可能とする方法。
【請求項46】
請求項45に記載の方法であって、
前記消去信号を発生するステップは、コールが進行中となるまで遅らせられる方法。
【請求項47】
請求項46に記載の方法であって、
前記消去信号を発生するステップは、コールが開始されるべきであることを示すユーザからの入力が受信された後行われる方法。
【請求項48】
請求項41に記載の方法であって、
アドレス信号を選択的コール信号の一部として受信するステップと、
前記アドレス信号がページングトランシーバに関連づけされている場合にのみ、メモリ内に情報識別信号を格納するステップを含む方法。
【請求項49】
ページングトランシーバであって、
ページングトランシーバにおいて利用可能な離隔情報を特定する情報識別信号有する選択的コール信号を受信する受信機と、
前記情報識別信号を受信し、前記情報識別信号を受信した後に警告信号を発生するプロセッサと、
前記警告信号を受信し、警告を発生してユーザに情報識別信号を受信したことを知らせるユーザインタフェースであって、利用可能な情報についての所望の行動を指定するユーザからの入力も受信するユーザインタフェースと、
を有し、
前記プロセッサは、ユーザインタフェースにおいて前記入力を検出し、前記所望の機能を示す要求信号であって前記情報識別信号の一部を少なくとも含む要求信号を発生し、
かつ、
前記要求信号を前記情報識別信号によって特定された情報について所望の機能が実行可能となるようにシステムに送信する送信機と、
を含むページングトランシーバ。
【請求項50】
請求項49に記載のページングトランシーバであって、
前記所望の機能はページングトランシーバにおいて前記情報を検索するものであり、レシーバは前記情報を受信して変調するためのものであるページングトランシーバ。
【請求項51】
請求項50に記載のページングトランシーバであって、
前記ユーザインタフェースは、ユーザに前記情報を提供するページングトランシーバ。
【請求項52】
請求項49に記載のページングトランシーバであって、
前記情報は、オーディオファイルであるページングトランシーバ。
【請求項53】
請求項49に記載のページングトランシーバであって、
前記情報は、テキストファイルであるページングトランシーバ。
【請求項54】
請求項49に記載のページングトランシーバであって、
前記情報は、ビデオファイルであるページングトランシーバ。
【請求項55】
請求項49に記載のページングトランシーバであって、
前記情報は、グラフィックファイルであるページングトランシーバ。
【請求項56】
請求項49に記載のページングトランシーバであって、
前記情報は、データファイルであるページングトランシーバ。
【請求項57】
請求項49に記載のページングトランシーバであって、
前記情報識別信号を格納するメモリをさらに含むページングトランシーバ。
【請求項58】
請求項49に記載のページングトランシーバであって、
前記選択的コール信号を受信し、前記要求信号を伝達する少なくとも1つのアンテナを含むページングトランシーバ。
【請求項59】
請求項49に記載のページングトランシーバであって、
前記選択的コール信号はアドレス信号を含み、前記プロセッサは、前記アドレス信号が前記ページングトランシーバに関連づけられているのみに警告信号を発生するページングトランシーバ。
【請求項60】
請求項59に記載のページングトランシーバであって、
前記アドレス信号は、前記ページングトランシーバのみに関連づけられているページングトランシーバ。
【請求項61】
請求項59に記載のページングトランシーバであって、
前記アドレス信号は、複数のページングトランシーバに関連づけられているページングトランシーバ。
【請求項62】
請求項59に記載のページングトランシーバであって、
前記アドレス信号は、移動体識別番号を含むページングトランシーバ。
【請求項63】
請求項59に記載のページングトランシーバであって、
前記アドレス信号は、アドレスコードを含むページングトランシーバ。
【請求項64】
請求項49に記載のページングトランシーバであって、
前記プロセッサは、前記情報識別信号に応答して、返答信号を発生するページングトランシーバ。
【請求項65】
請求項64に記載のページングトランシーバであって、
前記応答信号は、受領確認信号を含むページングトランシーバ。
【請求項66】
請求項65に記載のページングトランシーバであって、
前記プロセッサは、前記選択的コール信号に含まれる受領確認要求信号に応答して前記受領確認信号を送信するページングトランシーバ。
【請求項67】
請求項65に記載のページングトランシーバであって、
前記プロセッサは、ユーザインタフェースにおいて受信したユーザ許可コマンドに応答して前記受領確認信号を送信するページングトランシーバ。
【請求項68】
請求項64に記載のページングトランシーバであって、
前記応答信号は、ショートメッセージを含むページングトランシーバ。
【請求項69】
請求項49に記載のページングトランシーバであって、
ユーザに利用可能な第2情報を特定する第2情報識別信号を記憶するメモリをさらに有し、
前記ユーザインタフェースは、第2情報識別信号によって特定された第2情報について第2の機能を実行することを特定するユーザからの入力を受信し、前記プロセッサは、前記第2情報について第2の所望の機能を実行するページングトランシーバ。
【請求項70】
請求項49に記載のページングトランシーバであって、
前記プロセッサは、コールが進行中となるまで、前記要求信号の発生を遅らせるページングトランシーバ。
【請求項71】
請求項70に記載のページングトランシーバであって、
前記プロセッサは、コールが開始されるべきであることを示すユーザからの入力をユーザインタフェースが受信した後コールを開始するページングトランシーバ。
【請求項72】
請求項49に記載のページングトランシーバであって、
前記プロセッサは、前記情報について所望のアクションを実行した後第2警告信号をユーザインタフェースに供給するページングトランシーバ。
【請求項73】
請求項71に記載のページングトランシーバであって、
前記ユーザインタフェースは、第2の警告を発生し、ユーザに所望のアクションが実行されたことを知らせるページングトランシーバ。
【請求項74】
請求項73に記載のページングトランシーバであって、
前記ユーザインタフェースで発生された前記第2警告は、情報識別信号の受信に応答してユーザインタフェースにより発生された警告とは異なるページングトランシーバ。
【請求項75】
請求項49に記載のページングトランシーバであって、
前記受信機は、選択的コール信号をページングネットワークを介し受信するページングトランシーバ。
【請求項76】
請求項49に記載の方法であって、
前記受信機は、移動体無線電話ネットワークから選択的コール信号を受信するページングトランシーバ。
【請求項77】
請求項49に記載のページングトランシーバであって、
前記送信機は、前記要求信号をページングネットワークを介し送信するページングトランシーバ。
【請求項78】
請求項49に記載のページングトランシーバであって、
前記送信機は、前記要求信号を移動体無線電話ネットワークを介し送信するページングトランシーバ。
【請求項79】
請求項49に記載の方法であって、
前記受信機は、第2のシステムから前記選択的コール信号を受信するページングトランシーバ。
【請求項80】
ページングトランシーバにおいて情報を選択的に受信する方法であって、
情報識別信号を含む選択的コール信号をトランシーバにおいて受信し、
ユーザに情報識別信号が受信されたことを知らせ、
前記情報識別信号によって特定される情報について所望の機能が実行されることを示すユーザからの入力を受信し、
前記情報識別信号の少なくとも一部を含み、所望の機能を示す要求信号を発生し、
前記要求信号をシステムに送信し前記情報識別信号で特定された情報について所望の機能を実行することを可能とする方法。
【請求項81】
請求項80に記載の方法であって、
前記選択的コール信号を受信するステップは、ページングネットワークから選択的コール信号を受信するステップを含む方法。
【請求項82】
請求項80に記載の方法であって、
前記選択的コール信号を受信するステップは、移動体無線電話ネットワークから選択的コール信号を受信するステップを含む方法。
【請求項83】
請求項80に記載の方法であって、
前記所望の機能は、トランシーバにおいて前記情報を検索することであり、かつトランシーバにおいて前記情報を受信するステップをさらに含む方法。
【請求項84】
請求項83に記載の方法であって、
前記情報をユーザに提供するステップをさらに含む方法。
【請求項85】
請求項83に記載の方法であって、
前記情報は、オーディオファイルを含み、かつユーザに対しオーディオファイルを再生するステップをさらに含む方法。
【請求項86】
請求項83に記載の方法であって、
前記情報は、テキストファイルを含み、かつユーザに対しテキストファイルを表示するステップをさらに含む方法。
【請求項87】
請求項83に記載の方法であって、
前記情報は、ビデオファイルを含み、かつユーザに対しビデオファイルを表示するステップをさらに含む方法。
【請求項88】
請求項83に記載の方法であって、
前記情報は、グラフィックファイルを含み、かつユーザに対しグラフィックファイルを表示するステップをさらに含む方法。
【請求項89】
請求項83に記載の方法であって、
前記情報は、データファイルを含み、かつユーザに対しデータファイルを格納するステップをさらに含む方法。
【請求項90】
請求項80に記載の方法であって、
前記選択的コール信号を受信するステップに応答して、返答信号を発生するステップをさらに含む方法。
【請求項91】
請求項90に記載の方法であって、
前記返答信号を発生するステップは、受領確認信号を発生するステップを含む方法。
【請求項92】
請求項91に記載の方法であって、
前記受領確認信号を発生するステップは、受領確認が自動的か否かを検出するステップを含む方法。
【請求項93】
請求項91に記載の方法であって、
前記受領確認信号を発生するステップは、受領信号を発生するためのユーザが許可したコマンドを受信するステップを含む方法。
【請求項94】
請求項30に記載の方法であって、
前記返答信号を発生するステップは、ショートメッセージを発生するステップを含む方法。
【請求項95】
請求項80に記載の方法であって、
第2情報識別信号により特定された第2情報をメモリに格納するステップと、
第2情報について実行される第2の所望の機能を特定するユーザからの入力を受信し、
トランシーバにおいて、第2情報について第2の所望の機能を実行する方法。
【請求項96】
請求項80に記載の方法であって、
前記要求信号をシステムに送信するステップは、前記ページングトランシーバにおいてコールが現在進行中か否か検出し、コールが進行中であった場合に要求信号を送信する方法。
【請求項97】
請求項80に記載の方法であって、
前記要求信号をシステムに送信するステップは、コールが開始されるべきであることを示すユーザ入力を受信するステップを含む方法。
【請求項98】
請求項80に記載の方法であって、
前記要求信号をシステムに送信するステップは、ページングネットワークを介する要求信号を送信するステップを含む方法。
【請求項99】
請求項80に記載の方法であって、
前記要求信号をシステムに送信するステップは、移動体無線電話ネットワークを介する要求信号を送信するステップを含む方法。
【請求項100】
請求項80に記載の方法であって、
前記選択的コール信号を受信するステップは、第1ネットワークを介し行われ、前記要求信号を送信するステップは第2ネットワークを介し行われる方法。
【請求項101】
請求項80に記載の方法であって、
前記選択的コール信号とともにアドレス信号を受信するステップと、前記アドレス信号が前記トランシーバに関連づけされている場合にのみ前記知らせるステップが実行されるステップと、をさらに方法。
【請求項102】
想定している受領者へ情報を配信するシステムであって、
想定している受領者に利用可能な情報を格納する格納ユニットと、
利用可能な情報を特定する情報識別信号および意図された受領者の選択するトランシーバを特定するが利用可能な情報のすべては含まれないアドレス信号を含むデータ信号を、基地局に差し向け、利用可能な情報の意図された受領者を通知する入力/出力コントローラであって、
前記入力/出力コントローラは、選択的トランシーバによって発生され所望のアクションとを特定する要求信号を受信した後利用可能な情報について所望のアクションを実行するシステム。
【請求項103】
請求項102に記載のシステムであって、
前記格納ユニットに格納された情報は、オーディオファイルを含むシステム。
【請求項104】
請求項102に記載のシステムであって、
前記格納ユニットに格納された情報は、テキストファイルを含むシステム。
【請求項105】
請求項102に記載のシステムであって、
前記格納ユニットに格納された情報は、ビデオファイルを含むシステム。
【請求項106】
請求項102に記載のシステムであって、
前記格納ユニットに格納された情報は、グラフィックファイルを含むシステム。
【請求項107】
請求項102に記載のシステムであって、
前記格納ユニットに格納された情報は、データファイルを含むシステム。
【請求項108】
請求項102に記載のシステムであって、
前記入力/出力コントローラは、内容提供者からの情報を受信し前記格納ユニットに情報を格納するシステム。
【請求項109】
請求項102に記載のシステムであって、
前記利用可能な情報の選択的トランシーバを知らせる基地局をさらに含むシステム。
【請求項110】
請求項109に記載のシステムであって、
前記基地局は、ページングネットワークの一部であるシステム。
【請求項111】
請求項109に記載のシステムであって、
前記基地局は、移動体無線電話ネットワークの一部であるシステム。
【請求項112】
請求項102に記載のシステムであって、
前記要求信号は、前記情報を送るという前記所望のアクションを特定し、前記入力/出力コントローラは前記情報を指定された情報の受領者に差し向けるシステム。
【請求項113】
請求項102に記載のシステムであって、
前記要求信号は、前記情報をセーブするという所望のアクションを特定し、前記入力/出力コントローラは、前記格納ユニットにセーブする情報に印を付けるシステム。
【請求項114】
請求項102に記載のシステムであって、
前記要求信号は、前記利用可能な情報を検索するという所望のアクションを特定し、前記入力/出力コントローラは、前記利用可能な情報を前記選択的トランシーバに差し向けるシステム。
【請求項115】
請求項114に記載のシステムであって、
第2基地局をさらに含み、
前記入力/出力コントローラは、前記要求信号に応答し、前記利用可能な情報を前記第2基地局に前記選択的トランシーバへの配信のために送信するシステム。
【請求項116】
請求項115に記載のシステムであって、
前記第2基地局は、ページングネットワークの一部であるシステム。
【請求項117】
請求項109に記載のシステムであって、
前記第2基地局は、移動体無線電話ネットワークの一部であるシステム。
【請求項118】
請求項114に記載のシステムであって、
前記要求信号に応答し、前記入力/出力コントローラは、前記利用可能な情報を前記基地局に前記選択的トランシーバへの配信のために送信するシステム。
【請求項119】
請求項118に記載のシステムであって、
前記基地局は、ページングネットワークの一部であるシステム。
【請求項120】
請求項118に記載のシステムであって、
前記基地局は、移動体無線電話ネットワークの一部であるシステム。
【請求項121】
請求項102に記載のシステムであって、
前記要求信号は、指定された受領者へ情報を送信するという所望のアクションを特定し、前記入力/出力コントローラは、前記情報を指定された受領者へ差し向けるシステム。
【請求項122】
請求項102に記載のシステムであって、
前記要求信号は、前記情報を消去するという所望のアクションを特定し、前記入力/出力コントローラは、前記格納ユニットの中の前記情報を消去のために印を付けるシステム。
【請求項123】
請求項102に記載のシステムであって、
前記要求信号は、前記情報に返答するという所望のアクションを特定し、前記入力/出力コントローラは、指定された受領者へ返答を差し向けるシステム。
【請求項124】
利用可能な情報を選択的トランシーバのユーザに通知するシステムであって、
利用可能な情報を特定する情報識別信号を含むデータ信号を格納手段から受信する入力/出力コントローラと、
少なくとも情報識別信号の一部を含む選択的コール信号および選択的トランシーバを特定するアドレス信号を発生し、選択的コール信号を選択的トランシーバへ送信するために基地局に供給するターミナルコントローラと、
を含むシステム。
【請求項125】
請求項124に記載のシステムであって、
前記格納手段から受信される情報は、オーディオファイルを含むシステム。
【請求項126】
請求項124に記載のシステムであって、
前記格納手段から受信される情報は、テキストファイルを含むシステム。
【請求項127】
請求項124に記載のシステムであって、
前記格納手段から受信される情報は、ビデオファイルを含むシステム。
【請求項128】
請求項124に記載のシステムであって、
前記格納手段から受信される情報は、グラフィックファイルを含むシステム。
【請求項129】
請求項124に記載のシステムであって、
前記格納手段から受信される情報は、データファイルを含むシステム。
【請求項130】
請求項124に記載のシステムであって、
さらに格納ユニットを含み、
前記入力/出力コントローラは、第2情報識別信号およびアドレス信号を有する第2データ信号を受信し、第2データ信号を格納ユニットに格納し、
前記ターミナルコントローラは、前記格納ユニットを特定する装置識別信号を含む第2選択的コール信号を発生し、
前記ターミナルコントローラは、第2選択的コール信号を前記基地局に前記選択的トランシーバに送信するために供給するシステム。
【請求項131】
請求項124に記載のシステムであって、
前記選択的コール信号を選択的トランシーバに送信する基地局をさらに有するシステム。
【請求項132】
請求項131に記載のシステムであって、
前記基地局は、ページングネットワークの一部を含むシステム。
【請求項133】
請求項131に記載のシステムであって、
前記基地局は、移動体無線電話ネットワークの一部を含むシステム。
【請求項134】
請求項124に記載のシステムであって、
前記ターミナルコントローラは、選択的コール信号に、ユーザに利用される情報を格納する格納装置を示す装置識別信号を付加的に含むシステム。
【請求項135】
請求項134に記載のシステムであって、
前記入力/出力コントローラは、第2データ信号を第2格納装置から第2情報識別信号およびアドレス信号を含む第2データ信号とともに受信し、第2の格納装置を示す装置識別信号を含む第2選択的コール信号を発生して前記基地局に前記選択的トランシーバに送信するために供給するシステム。
【請求項136】
情報を選択的トランシーバに配信するシステムであって、
入力/出力コントローラと、
前記選択的トランシーバに利用可能な情報を格納する格納ユニットと、
前記格納ユニットに格納されている情報に関連づけられている情報識別信号を発生し、前記選択的トランシーバのアドレス信号を検出し、前記入力/出力コントローラへ前記情報識別信号およびアドレス信号を供給するターミナルコントローラと、
を含み、
前記入力/出力コントローラは、前記情報識別信号およびアドレス信号を含むが前記格納ユニットに格納されているすべての情報は含まない選択的コール信号を基地局に前記選択的トランシーバに送信するために供給し、
前記選択的トランシーバからの情報に対して行われる所望のアクションを示す要求信号の受信に応答して、前記入力/出力コントローラが前記情報についての所望のアクションを実行するシステム。
【請求項137】
請求項136に記載のシステムであって、
前記格納装置から受信される情報は、オーディオファイルを含むシステム。
【請求項138】
請求項136に記載のシステムであって、
前記格納装置から受信される情報は、テキストファイルを含むシステム。
【請求項139】
請求項136に記載のシステムであって、
前記格納装置から受信される情報は、ビデオファイルを含むシステム。
【請求項140】
請求項136に記載のシステムであって、
前記格納装置から受信される情報は、グラフィックファイルを含むシステム。
【請求項141】
請求項136に記載のシステムであって、
前記格納装置から受信される情報は、データファイルを含むシステム。
【請求項142】
請求項136に記載のシステムであって、
前記入力/出力コントローラは、前記情報を含む入力されてくるコールを受信し、前記情報を格納ユニットに格納するシステム。
【請求項143】
請求項136に記載のシステムであって、
前記要求信号は、前記情報を送るという前記所望のアクションを特定し、前記情報を指定された情報の受領者に差し向けるシステム。
【請求項144】
請求項136に記載のシステムであって、
前記要求信号は、前記情報をセーブするという前記所望のアクションを特定し、前記情報を指定された情報の受領者に差し向けるシステム。
【請求項145】
請求項136に記載のシステムであって、
前記要求信号は、前記利用可能な情報を検索するという前記所望のアクションを特定し、前記利用可能な情報を前記選択的トランシーバに差し向けるシステム。
【請求項146】
請求項136に記載のシステムであって、
第2基地局をさらに含み、
前記要求信号に応答し、前記入力/出力コントローラは、利用可能な情報を第2基地局に前記選択的トランシーバに配信するために送信するシステム。
【請求項147】
請求項146に記載のシステムであって、
前記第2基地局は、ページングネットワークの一部であるシステム。
【請求項148】
請求項146に記載のシステムであって、
前記第2基地局は、移動体無線電話ネットワークの一部であるシステム。
【請求項149】
請求項136に記載のシステムであって、
さらに基地局を含み、
前記要求信号に応答し、前記入力/出力コントローラは、前記利用可能な情報を前記基地局に前記選択的トランシーバに配信するために送るシステム。
【請求項150】
請求項149に記載のシステムであって、
前記基地局は、ページングネットワークの一部であるシステム。
【請求項151】
請求項149に記載のシステムであって、
前記基地局は、移動体無線電話ネットワークの一部であるシステム。
【請求項152】
請求項136に記載のシステムであって、
前記要求信号は、指定された受領者に前記情報を送るという前記所望のアクションを特定し、前記入力/出力コントローラは情報を指定された情報の受領者に差し向けるシステム。
【請求項153】
請求項136に記載のシステムであって、
前記要求信号は、前記情報を消去するという前記所望のアクションを特定し、前記入力/出力コントローラは前記格納ユニット内の情報に消去のために印を付けるシステム。
【請求項154】
請求項136に記載のシステムであって、
前記要求信号は、前記情報に返答するという前記所望のアクションを特定し、前記入力/出力コントローラは返答を指定された受領者に差し向けるシステム。
【請求項155】
意図された受領者情報を配信する方法であって、
意図された受領者に利用可能な情報を格納し、
利用可能な情報を特定する情報識別信号および意図された受領者の選択的トランシーバを特定するアドレス信号を含むが前記利用可能な情報のすべては含まないデータ信号を基地局に差し向け、
前記利用可能な情報の意図された受領者に知らせ、
前記選択的トランシーバからの前記利用可能な情報についてアクションを実行するための要求を受信し、
前記利用可能な情報についてアクションを実行する方法。
【請求項156】
請求項155に記載の方法であって、
前記情報を格納するステップは、内容提供者からの前記情報を受信するステップを含む方法。
【請求項157】
請求項155に記載の方法であって、
前記データ信号を基地局に差し向けるステップは、データ信号をインターネットに送信するステップを含む方法。
【請求項158】
請求項155に記載の方法であって、
前記データ信号を基地局に差し向けるステップは、データ信号を公衆交換電話ネットワークに送信するステップを含む方法。
【請求項159】
請求項155に記載の方法であって、
前記所望のアクションを実行するステップは、前記情報を指定された受領者へ送るステップを含む方法。
【請求項160】
請求項155に記載の方法であって、
前記所望のアクションを実行するステップは、格納する情報に印を付けるステップを含む方法。
【請求項161】
請求項155に記載の方法であって、
前記所望のアクションを実行するステップは、前記情報を選択的トランシーバに送信するステップを含む方法。
【請求項162】
請求項155に記載の方法であって、
前記所望のアクションを実行するステップは、第2のセットの情報を指定された受領者に送信するステップを含む方法。
【請求項163】
請求項155に記載の方法であって、
前記所望のアクションを実行するステップは、前記情報を消去するステップを含む方法。
【請求項164】
請求項155に記載の方法であって、
前記所望のアクションを実行するステップは、前記情報に対する返答を指定された受領者に送信するステップを含む方法。
【請求項165】
利用可能な情報の選択的トランシーバのユーザに知らせる方法であって、
ユーザに利用可能な情報を特定する情報識別信号を含むデータ信号を格納装置から受信し、
前記情報識別信号の少なくとも一部および選択的トランシーバのためのアドレス信号を含む選択的コール信号を発生し、
前記選択的コール信号を基地局に前記選択的トランシーバに送信するために供給する方法。
【請求項166】
請求項165に記載の方法であって、
前記データ信号を受信するステップは、データ信号を公衆交換電話ネットワークを介し受信するステップを含む方法。
【請求項167】
請求項165に記載の方法であって、
前記データ信号を受信するステップは、データ信号をインターネットを介し受信するステップを含む方法。
【請求項168】
請求項165に記載の方法であって、
前記選択的コール信号を前記選択的トランシーバに送信するステップをさらに含む方法。
【請求項169】
請求項168に記載の方法であって、
前記送信するステップは、ページングネットワークに対し行われる方法。
【請求項170】
請求項168に記載の方法であって、
前記送信するステップは、移動体無線電話に対し行われる方法。
【請求項171】
請求項165に記載の方法であって、
前記選択的トランシーバから所望のアクションを前記利用可能な情報について行うための要求を受信し、前記利用可能な情報について前記所望のアクションを行うステップをさらに含む方法。
【請求項172】
情報を選択的トランシーバに配信する方法であって、
前記選択的トランシーバに利用可能な情報を格納し、
前記利用可能な情報に関連づけられた情報識別信号を発生し、
前記選択的トランシーバのアドレス信号を検出し、
前記情報識別信号およびアドレス信号から選択的コール信号を形成し、
選択的コール信号を基地局に前記選択的トランシーバに送信するために供給し、 前記選択的トランシーバから前記情報に所望のアクションととられるべきことを示す要求を受信し、
前記情報について前記所望のアクションを実行する方法。
【請求項173】
請求項172に記載の方法であって、
前記情報を格納するステップは、前記情報を含む入力されているコールを受信するステップを含む方法。
【請求項174】
請求項172に記載の方法であって、
前記アドレス信号を検出するステップは、前記入力されてくるコールに関連づけられているコールされる番号を検出するステップを含む方法。
【請求項175】
請求項172に記載の方法であって、
前記所望のアクションを実行するステップは、前記情報を前記要求において指定されている受領者に送るステップを含む方法。
【請求項176】
請求項172に記載の方法であって、
前記所望のアクションを実行するステップは、前記情報をセーブするステップを含む方法。
【請求項177】
請求項172に記載の方法であって、
前記所望のアクションを実行するステップは、前記情報を前記選択的トランシーバに送信するステップを含む方法。
【請求項178】
請求項177に記載の方法であって、
前記情報を送信するステップはページングネットワークについて行われる方法。
【請求項179】
請求項177に記載の方法であって、
前記情報を送信するステップは移動体無線電話ネットワークについて行われる方法。
【請求項180】
請求項172に記載の方法であって、
前記所望のアクションを実行するステップは、第2のセットの情報を指定された受領者に送信するステップを含む方法。
【請求項181】
請求項172に記載の方法であって、
前記所望のアクションを実行するステップは、情報を消去するステップを含む方法。
【請求項182】
請求項172に記載の方法であって、
前記所望のアクションを実行するステップは、前記情報に対する返答を指定された受領者に送信するステップを含む方法。
【請求項183】
ページングトランシーバであって、
情報識別信号を有する選択的コール信号を受信する受信機と、
前記情報識別信号を格納するメモリと、
離隔して格納された情報について実行されるべき所望の機能を特定するユーザからの入力を受信するユーザインタフェースと、
ユーザインタフェースからの入力を受信するとともに前記所望の機能を示す、前記情報識別信号の少なくとも一部を含む要求信号を発生するプロセッサと、
前記要求信号を前記アクションを実行するためにシステムに送信する送信機と、
セットされた時間まで前記要求信号の送信を遅延させる遅延回路と、
を含むページングトランシーバ。
【請求項184】
請求項183に記載のページングトランシーバであって、
前記ユーザインタフェースは、前記遅延回路をプログラミングし、セットされた時間を1日の所望の時間に等しくさせるためのユーザからの入力を受信するページングトランシーバ。
【請求項185】
請求項183に記載のページングトランシーバであって、
前記ユーザインタフェースは、をプログラミングし、セットされた時間を1日の所望の時間に等しくさせるためのユーザからの入力を受信するページングトランシーバ。
【請求項186】
請求項183に記載のページングトランシーバであって、
前記所望のアクションは、情報を検索することであり、前記遅延回路は、前記セットされた時間まで検索を遅らせるページングトランシーバ。
【請求項187】
請求項183に記載のページングトランシーバであって、
前記受信機は、前記遅延回路のセットされた時間をセットするプログラミング信号を受信するページングトランシーバ。
【請求項188】
請求項183に記載のページングトランシーバであって、
前記所望のアクションは、情報を先に渡すことであり、前記遅延回路は、前記セットされた時間まで情報を先に渡すことを遅らせるページングトランシーバ。
【請求項189】
請求項183に記載のページングトランシーバであって、
前記所望のアクションは、情報をセーブすることであり、前記遅延回路は、前記セットされた時間まで情報をセーブすることを遅らせるページングトランシーバ。
【請求項190】
請求項183に記載のページングトランシーバであって、
前記所望のアクションは、情報を送信することであり、前記遅延回路は、前記セットされた時間まで情報を送信することを遅らせるページングトランシーバ。
【請求項191】
請求項183に記載のページングトランシーバであって、
前記所望のアクションは、情報を消去することであり、前記遅延回路は、前記セットされた時間まで情報を消去することを遅らせるページングトランシーバ。
【請求項192】
請求項183に記載のページングトランシーバであって、
前記所望のアクションは、情報に返答することであり、前記遅延回路は、前記セットされた時間まで情報に返答することを遅らせるページングトランシーバ。
【請求項193】
請求項183に記載のページングトランシーバであって、
前記選択的コール信号を受信するとともに前記要求信号を伝達する少なくとも1つのアンテナを含むページングトランシーバ。
【請求項194】
請求項183に記載のページングトランシーバであって、
前記受信機は、前記ページングネットワークから前記選択的コール信号を受信するページングトランシーバ。
【請求項195】
請求項183に記載のページングトランシーバであって、
前記受信機は、前記移動体無線電話ネットワークから前記選択的コール信号を受信するページングトランシーバ。
【請求項196】
請求項183に記載のページングトランシーバであって、
前記送信機は、前記要求信号をページングネットワークに送信するページングトランシーバ。
【請求項197】
請求項183に記載のページングトランシーバであって、
前記送信機は、前記要求信号を移動体無線電話ネットワークに送信するページングトランシーバ。
【請求項198】
請求項183に記載のページングトランシーバであって、
前記遅延回路は、信号強度を検出するレベル検出器と、前記信号強度がしきい値レベルを超えている場合に前記要求信号の送信を許可するコンパレータとを含むページングトランシーバ。
【請求項199】
請求項183に記載のページングトランシーバであって、
前記遅延回路は、予め決定されている通信の受領まで前記要求信号の送信を遅延させるページングトランシーバ。
【請求項200】
選択的ページングの方法であって、
メモリに情報識別信号を格納し、
離隔して格納された前記情報識別信号で特定される情報について実行されるべき所望の機能を特定するユーザからの入力を受信し、
前記所望の機能を示す、前記情報識別信号の少なくとも一部を含む要求信号を発生し、
セットされた時間まで前記要求信号の送信を遅延させる方法。
【請求項201】
請求項200に記載の方法であって、
前記遅延ステップは、1日のある時間まで前記要求信号の送信を遅延させるステップを含む方法。
【請求項202】
請求項200に記載の方法であって、
前記遅延ステップは、1日のある時間まで前記要求信号の送信を遅延させるステップを含む方法。
【請求項203】
請求項200に記載の方法であって、
前記所望のアクションは、情報の検索であり、前記遅延するステップは、前記情報の検索をセットされた時間まで遅延させるステップを含む方法。
【請求項204】
請求項200に記載の方法であって、
前記所望のアクションは、情報を先に渡すことであり、前記遅延するステップは、前記情報を渡すことをセットされた時間まで遅延させるステップを含む方法。
【請求項205】
請求項200に記載の方法であって、
前記所望のアクションは、情報をセーブすることであり、前記遅延するステップは、前記情報をセーブすることをセットされた時間まで遅延させるステップを含む方法。
【請求項206】
請求項200に記載の方法であって、
前記所望のアクションは、情報を送信することであり、前記遅延するステップは、前記情報を送信することをセットされた時間まで遅延させるステップを含む方法。
【請求項207】
請求項200に記載の方法であって、
前記所望のアクションは、情報を消去することであり、前記遅延するステップは、前記情報を消去することをセットされた時間まで遅延させるステップを含む方法。
【請求項208】
請求項200に記載の方法であって、
前記所望のアクションは、情報に返答することであり、前記遅延するステップは、前記情報に返答することをセットされた時間まで遅延させるステップを含む方法。
【請求項209】
請求項200に記載の方法であって、
タイマのセット時間をセットするプログラミング信号を受信するステップをさらに含む方法。
【請求項210】
請求項200に記載の方法であって、
前記遅延ステップは、信号強度が所定のしきい値レベルに達するまで遅延させるステップを含む方法。
【請求項211】
請求項200に記載の方法であって、
前記遅延ステップは、予め定められた通信を受信するまで前記要求信号の送信を遅延させるステップを含む方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2009−194918(P2009−194918A)
【公開日】平成21年8月27日(2009.8.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−52859(P2009−52859)
【出願日】平成21年3月6日(2009.3.6)
【分割の表示】特願2008−302127(P2008−302127)の分割
【原出願日】平成10年9月18日(1998.9.18)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.GSM
【出願人】(500126132)
【Fターム(参考)】