説明

ボレリア(Borrelia)抗原

本発明は、タンパク質をコードする単離された核酸分子、高度免疫血清反応性抗原をコードする単離された核酸分子、このような核酸分子を含むベクター、このようなベクターを含む宿主細胞、ボレリア種に由来する高度免疫反応性抗原、好ましくは高度免疫血清反応性抗原であるタンパク質、高度免疫血清反応性抗原、抗原、このようなタンパク質、高度免疫血清反応性抗原、または抗原を作製するための方法、このようなタンパク質、高度免疫血清反応性抗原、または抗原を発現する細胞を作製するための方法、このようなタンパク質、高度免疫血清反応性抗原、または抗原に結合する抗体、このような抗体を産生するハイブリドーマ細胞、このような抗体を作製するための方法、このような核酸分子、タンパク質、高度免疫血清反応性抗原、抗原、または抗体を含む薬学的組成物、医薬を製造するためのこのような核酸分子、タンパク質、高度免疫血清反応性抗原、抗原、または抗体の使用、このようなタンパク質、高度免疫血清反応性抗原、または抗原の相互作用活性を減少させるかまたは阻害することができるアンタゴニストを同定するための方法、感染症を診断するための方法、および感染症を治療するための方法に関する。より具体的には、このようなタンパク質、高度免疫血清反応性抗原または抗原は、ライム病ボレリアに起因するライム病または細菌感染症を引き起こす細菌病原体によって産生されるか、またはそれらに関連している。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
核酸配列を含む、タンパク質、好ましくは高度免疫血清反応性抗原、またはその断片をコードする単離された核酸分子であって、
以下からなる群より選択される核酸分子:
a)SEQ ID NO: 1〜SEQ ID NO: 134を含む群より選択されるヌクレオチド配列を有する核酸分子に対して少なくとも70%の配列同一性を有する核酸分子、
b)a)の核酸分子に相補的な核酸分子、
c)a)またはb)の核酸分子の少なくとも15個の連続した塩基を含む核酸分子、
d)a)、b)、またはc)の核酸分子にストリンジェントなハイブリダイゼーション条件下でアニーリングする核酸分子、
e)遺伝コードの縮重がなければ、a)、b)、c)、またはd)で定義される核酸分子にハイブリダイズすると考えられる核酸分子。
【請求項2】
核酸配列を含む、高度免疫血清反応性抗原またはその断片をコードする単離された核酸分子であって、
以下からなる群より選択される核酸分子:
a)SEQ ID NO: 269〜SEQ ID NO: 387およびSEQ ID NO: 507〜SEQ ID NO: 628を含む群より選択されるヌクレオチド配列を有する核酸分子に対して少なくとも70%の配列同一性を有する核酸分子、
b)a)の核酸分子に相補的な核酸分子、
c)a)またはb)の核酸分子の少なくとも15個の連続した塩基を含む核酸分子、
d)a)、b)、またはc)の核酸分子にストリンジェントなハイブリダイゼーション条件下でアニーリングする核酸分子、
e)遺伝コードの縮重がなければ、a)、b)、c)、またはd)で定義される核酸分子にハイブリダイズすると考えられる核酸分子。
【請求項3】
配列同一性が、少なくとも70%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、または100%である、請求項1または2に記載の単離された核酸分子。
【請求項4】
核酸がDNAである、請求項1〜3のいずれか一項記載の核酸分子。
【請求項5】
核酸がRNAである、請求項1〜3のいずれか一項記載の核酸分子。
【請求項6】
好ましくは、ボレリア・ブルグドルフェリ(狭義)(Borrelia burgdorferi s.s.)、ボレリア・ガリニ(Borrelia garinii)、ボレリア・アフゼリ(Borrelia afzelii)、ボレリア・アンデルソニイ(Borrelia andersonii)、ボレリア・ビセッティ(Borrelia bissettii)、ボレリア・バライシアナ(Borrelia valaisiana)、ボレリア・ルジタニエ(Borrelia lusitaniae)、ボレリア・スピエルマニ(Borrelia spielmani)、ボレリア・ジャポニカ(Borrelia japonica)、ボレリア・タヌキイ(Borrelia tanukii)、ボレリア・ツルダ(Borrelia turdae)、およびボレリア・シニカ(Borrelia sinica)を含む群より選択される種に由来するゲノムDNAから単離される、ならびにより好ましくは、ボレリア・ブルグドルフェリ(狭義)、ボレリア・アフゼリ、またはボレリア・ガリニのゲノムDNAから単離される、請求項1〜5のいずれか一項記載の単離された核酸分子。
【請求項7】
断片が、その機能的断片もしくは活性断片または活性変種である、請求項1〜6のいずれか一項記載の核酸。
【請求項8】
タンパク質もしくは高度免疫血清反応性抗原、またはその断片が、ボレリア・ブルグドルフェリ(狭義)、ボレリア・ガリニ、ボレリア・アフゼリ、ボレリア・アンデルソニイ、ボレリア・ビセッティ、ボレリア・バライシアナ、ボレリア・ルジタニエ、ボレリア・スピエルマニ、ボレリア・ジャポニカ、ボレリア・タヌキイ、ボレリア・ツルダ、またはボレリア・シニカに由来する、好ましくは、ボレリア・ブルグドルフェリ(狭義)、ボレリア・アフゼリ、またはボレリア・ガリニに由来する抗原であるか、またはそれからなる、請求項1〜7のいずれか一項記載の核酸。
【請求項9】
請求項1〜8のいずれか一項記載の核酸分子を含む、ベクター。
【請求項10】
タンパク質、好ましくは、請求項1〜8のいずれかで定義される核酸分子によってコードされるタンパク質もしくは高度免疫血清反応性抗原またはその断片の組換え発現のために適合させた、請求項9記載のベクター。
【請求項11】
請求項9または10で定義されるベクターを含む、宿主細胞。
【請求項12】
ボレリア・ブルグドルフェリ(狭義)、ボレリア・アフゼリ、またはボレリア・ガリニ由来の単離されたペプチドまたはそのペプチド断片を含み、ボレリア・ブルグドルフェリ(狭義)感染症、ボレリア・アフゼリ感染症、もしくはボレリア・ガリニ感染症に罹患しているヒト、または未感染の健常なヒトに由来する血清と免疫学的に反応性である、ボレリア・ブルグドルフェリ(狭義)、ボレリア・アフゼリ、またはボレリア・ガリニに由来する高度免疫血清反応性抗原。
【請求項13】
SEQ ID NO: 135〜SEQ ID NO: 268を含む群より選択されるアミノ酸配列を有するタンパク質、好ましくは高度免疫血清反応性抗原、またはその活性断片もしくは活性変種。
【請求項14】
SEQ ID NO: 388〜SEQ ID NO: 506およびSEQ ID NO: 629〜SEQ ID NO: 750を含む群より選択されるアミノ酸配列を有する高度免疫血清反応性抗原、またはその活性断片もしくは活性変種。
【請求項15】
請求項1または3〜8のいずれか一項で定義される核酸分子によってコードされる、請求項13記載のタンパク質。
【請求項16】
請求項2〜8のいずれか一項で定義される核酸分子によってコードされる、請求項14記載の高度免疫血清反応性抗原。
【請求項17】
ボレリア・ブルグドルフェリ(狭義)、ボレリア・アフゼリ、またはボレリア・ガリニに由来する抗原であるか、またはそれからなる、請求項13〜16のいずれか一項記載のタンパク質または高度免疫血清反応性抗原。
【請求項18】
活性断片が、請求項13〜17のいずれか一項で定義されるタンパク質または高度免疫血清反応性抗原、およびより具体的には、SEQ ID NO: 135〜SEQ ID NO: 268、SEQ ID NO: 388〜SEQ ID NO: 506、またはSEQ ID NO: 629〜SEQ ID NO: 750のいずれかのタンパク質または高度免疫血清反応性抗原の少なくとも60%、好ましくは少なくとも70%、より好ましくは少なくとも80%、さらにより好ましくは少なくとも90%、さらにより好ましくは少なくとも95%、最も好ましくは99%からなる、請求項13〜17のいずれか一項記載のタンパク質または高度免疫血清反応性抗原。
【請求項19】
活性変種が、高度免疫血清反応性抗原またはタンパク質に対して少なくとも50%の配列同一性を有する、特に、請求項13〜17のいずれか一項で定義される該高度免疫血清反応性抗原またはタンパク質に対して、およびより具体的には、SEQ ID NO: 135〜SEQ ID NO: 268、SEQ ID NO: 388〜SEQ ID NO: 506、またはSEQ ID NO: 629〜SEQ ID NO: 750のいずれかのタンパク質または高度免疫血清反応性抗原に対して、少なくとも60%、好ましくは少なくとも70%、より好ましくは少なくとも80%、さらにより好ましくは少なくとも90%、さらにより好ましくは少なくとも95%、最も好ましくは99%の配列同一性を有する、請求項13〜17のいずれか一項記載のタンパク質または高度免疫血清反応性抗原。
【請求項20】
表1の「予測される免疫原性アミノ酸」および「同定された免疫原性領域の位置」列に示されるか、表5の「アミノ酸(開始〜終止)」列に示されるか、表6の「以下のアミノ酸から」列および「以下のアミノ酸まで」列によって定義されるか、または表8の「以下のアミノ酸から〜まで」列によって定義されるコアアミノ酸配列を含み、
より好ましくは、以下のコアアミノ酸配列を含む、抗原:
















【請求項21】
さらに以下からなる、請求項20記載の抗原:
a)1〜50個の付加的なアミノ酸残基、好ましくは1〜40個、より好ましくは1〜30個、さらにより好ましくは、多くても1〜25個、なおより好ましくは、多くても1〜10個、最も好ましくは、1個、2個、3個、4個、もしくは5個の付加的なアミノ酸残基;および/または
b)コアアミノ酸配列に対して異種の少なくとも1つのアミノ酸残基。
【請求項22】
アミノ酸残基が、C末端、N末端、またはC末端およびN末端でコアアミノ酸配列に隣接している、請求項20または21に記載の抗原。
【請求項23】
請求項20で定義される少なくとも2個、好ましくは少なくとも3個のコアアミノ酸配列を含む、請求項20〜22のいずれか一項記載の抗原。
【請求項24】
請求項1〜8のいずれか一項で定義される核酸分子を発現させる段階を含む、請求項12〜23のいずれか一項で定義されるタンパク質、高度免疫血清反応性抗原もしくは抗原、またはその断片を作製するための方法。
【請求項25】
請求項9または10で定義されるベクターを用いて適切な宿主細胞を形質転換させるかまたはトランスフェクトする段階を含む、請求項12〜23のいずれか一項で定義されるタンパク質、高度免疫反応性血清抗原もしくは抗原、またはその断片を発現する細胞を作製するための方法。
【請求項26】
タンパク質、高度免疫反応性血清抗原もしくは抗原、またはその断片が、ボレリア・ブルグドルフェリ(狭義)、ボレリア・ガリニ、ボレリア・アフゼリ、ボレリア・アンデルソニイ、ボレリア・ビセッティ、ボレリア・バライシアナ、ボレリア・ルジタニエ、ボレリア・スピエルマニ、ボレリア・ジャポニカ、ボレリア・タヌキイ、ボレリア・ツルダ、またはボレリア・シニカの抗原に由来する、好ましくは、ボレリア・ブルグドルフェリ(狭義)、ボレリア・アフゼリ、またはボレリア・ガリニに由来する、タンパク質、高度免疫反応性血清抗原もしくは抗原、またはその断片である、請求項24または25に記載の方法。
【請求項27】
請求項12〜23のいずれか一項で定義されるタンパク質、高度免疫反応性血清抗原もしくは抗原、またはその断片、または請求項1〜8のいずれか一項で定義される核酸分子、または請求項9もしくは10で定義されるベクターを含む、薬学的組成物、好ましくはワクチン。
【請求項28】
ポリカチオンポリマー、特にポリカチオンペプチド、免疫賦活性デオキシヌクレオチド(ODN)、少なくとも2つのLysLeuLysモチーフ、好ましくは

を含むペプチド、向神経活性化合物、特にヒト成長ホルモン、ミョウバン、フロイント完全アジュバントもしくはフロイント不完全アジュバント、またはそれらの組合せを含む群より好ましくは選択される免疫賦活性物質をさらに含むことを特徴とする、請求項27記載の薬学的組成物、好ましくはワクチン。
【請求項29】
薬学的調製物または医薬を製造するための、特に、ボレリア・ブルグドルフェリ(狭義)、ボレリア・ガリニ、ボレリア・アフゼリ、ボレリア・アンデルソニイ、ボレリア・ビセッティ、ボレリア・バライシアナ、ボレリア・ルジタニエ、ボレリア・スピエルマニ、ボレリア・ジャポニカ、ボレリア・タヌキイ、ボレリア・ツルダ、およびボレリア・シニカに対するワクチン、好ましくは、ボレリア・ブルグドルフェリ(狭義)、ボレリア・アフゼリ、またはボレリア・ガリニに対するワクチンを製造するための、請求項1〜8のいずれか一項で定義される核酸分子、または請求項12〜23のいずれか一項で定義されるタンパク質、高度免疫反応性血清抗原もしくは抗原、またはその断片の使用。
【請求項30】
請求項12〜23のいずれか一項で定義されるタンパク質の、高度免疫反応性血清抗原もしくは抗原の、またはその断片の、好ましくはその活性断片の、またはその変種の、好ましくはその活性変種の少なくとも選択的な部分に結合する、抗体または少なくともその有効な部分。
【請求項31】
モノクローナル抗体である、請求項30記載の抗体。
【請求項32】
有効な部分が、Fab断片、F(ab)断片、F(ab)N断片、F(ab)2断片、またはFv断片を含む、請求項30または31に記載の抗体。
【請求項33】
抗体がキメラ抗体である、請求項30〜32のいずれか一項記載の抗体。
【請求項34】
抗体がヒト化抗体である、請求項30〜33のいずれか一項記載の抗体。
【請求項35】
請求項30〜34のいずれか一項で定義される抗体を産生するハイブリドーマ細胞株。
【請求項36】
以下の段階を特徴とする、請求項30〜34のいずれか一項で定義される抗体を作製するための方法:
a)請求項12〜23のいずれか一項で定義されるタンパク質、高度免疫反応性血清抗原もしくは抗原、またはその断片を非ヒト動物に投与することによって、該動物において免疫応答を開始させる段階、
b)抗体を含む体液を該動物から取り出す段階、および
c)抗体を含む該体液をさらなる精製段階に供することによって抗体を作製する段階。
【請求項37】
以下の段階を特徴とする、請求項30〜34のいずれか一項で定義される抗体を作製するための方法:
a)請求項12〜23のいずれか一項で定義されるタンパク質、高度免疫反応性血清抗原もしくは抗原、またはその断片を非ヒト動物に投与することによって、該動物において免疫応答を開始させる段階、
b)脾臓または脾臓細胞を該動物から取り出す段階、
c)該脾臓または脾臓細胞のハイブリドーマ細胞を作製する段階、
d)該タンパク質、高度免疫反応性血清抗原もしくは抗原、またはその断片に特異的なハイブリドーマ細胞を選択し、かつクローン化する段階、
e)該クローン化したハイブリドーマ細胞を培養することによって抗体を作製する段階、および任意のさらなる精製段階。
【請求項38】
ボレリア、好ましくは病原性ボレリア、より好ましくはボレリア・ブルグドルフェリ(狭義)、ボレリア・ガリニ、ボレリア・アフゼリ、ボレリア・アンデルソニイ、ボレリア・ビセッティ、ボレリア・バライシアナ、ボレリア・ルジタニエ、ボレリア・スピエルマニ、ボレリア・ジャポニカ、ボレリア・タヌキイ、ボレリア・ツルダ、およびボレリア・シニカ、ならびに最も好ましくはボレリア・ブルグドルフェリ(狭義)、ボレリア・アフゼリ、またはボレリア・ガリニによる感染症を治療または予防するための医薬を調製するための、請求項30〜34のいずれか一項で定義される抗体の使用。
【請求項39】
以下の段階を含む、請求項12〜23のいずれか一項で定義されるタンパク質、高度免疫反応性血清抗原もしくは抗原、またはその断片に結合することができるアンタゴニストを同定するための方法:
a)請求項12〜23のいずれか一項で定義される単離されたまたは固定化したタンパク質、高度免疫反応性血清抗原もしくは抗原、またはその断片を、該タンパク質、高度免疫反応性血清抗原もしくは抗原、またはその断片への候補アンタゴニストの結合を可能にする条件下、該タンパク質、高度免疫反応性血清抗原もしくは抗原、またはその断片への該候補アンタゴニストの結合に応答して検出可能なシグナルを提供することができる構成要素の存在下で、該候補アンタゴニストと接触させる段階;および
b)該タンパク質、高度免疫反応性血清抗原もしくは抗原、またはその断片へのアンタゴニストの結合に応答して生じたシグナルの存在または不在を検出する段階。
【請求項40】
以下の段階を含む、請求項12〜23のいずれか一項記載のタンパク質、高度免疫反応性血清抗原もしくは抗原、またはその断片のその相互作用相手に対する相互作用活性を減少させるかまたは阻害することができるアンタゴニストを同定するための方法:
a)請求項12〜23のいずれか一項で定義されるタンパク質、高度免疫反応性血清抗原もしくは抗原、またはその断片を提供する段階、
b)該タンパク質、高度免疫反応性血清抗原もしくは抗原、またはその断片に相互作用相手、特に、請求項30〜34のいずれか一項記載の抗体を提供する段階、
c)該タンパク質、高度免疫反応性血清抗原もしくは抗原、またはその断片を該相互作用相手と相互作用させて、相互作用複合体を形成させる段階、
d)候補アンタゴニストを提供する段階、
e)候補アンタゴニストと相互作用複合体の間で競合反応を起こさせる段階、
f)候補アンタゴニストが、タンパク質、高度免疫反応性血清抗原もしくは抗原、またはその断片と相互作用相手との相互作用活性を阻害するかまたは減少させるかどうかを決定する段階。
【請求項41】
請求項12〜23のいずれか一項で定義されるタンパク質、高度免疫反応性血清抗原もしくは抗原、またはその断片の相互作用相手の単離および/または精製および/または同定のための、該タンパク質、高度免疫反応性血清抗原もしくは抗原、またはその断片のいずれかの使用。
【請求項42】
以下の段階を含む、ボレリア生物による感染症を診断するための方法:
a)対象から得た試料を、請求項12〜23のいずれか一項で定義されるタンパク質、高度免疫血清反応性抗原もしくは抗原、またはその任意の断片と接触させる段階;および
b)試料中の該ボレリア生物に対する抗体の存在を検出する段階。
【請求項43】
以下の段階を含む、ボレリア生物による感染症を診断するための方法:
a)対象から得た試料を、請求項1〜8のいずれか一項で定義される核酸分子またはその断片に特異的なプライマーまたはプローブと接触させる段階;および
b)試料中のこのような核酸分子またはその断片の存在を検出する段階。
【請求項44】
以下の段階を含む、ボレリア生物による感染症を診断するための方法:
a)対象から得た試料を、請求項30〜34のいずれか一項記載の抗体と接触させる段階;および
b)試料中の該ボレリア生物の抗原の存在を検出する段階。
【請求項45】
ボレリア生物の抗原が、請求項12〜23のいずれか一項で定義されるタンパク質、抗原、または高度免疫血清反応性抗原である、請求項44記載の方法。
【請求項46】
ボレリア生物が、病原性ボレリア生物、より好ましくは、ボレリア・ブルグドルフェリ(狭義)、ボレリア・ガリニ、ボレリア・アフゼリ、ボレリア・アンデルソニイ、ボレリア・ビセッティ、ボレリア・バライシアナ、ボレリア・ルジタニエ、ボレリア・スピエルマニ、ボレリア・ジャポニカ、ボレリア・タヌキイ、ボレリア・ツルダ、およびボレリア・シニカを含む群より選択される、ならびにさらにより好ましくは、B.ブルグドルフェリ(狭義)(B. burgdorferi s.s.)、B.アフゼリ(B. afzelii)、およびB.ガリニ(B. garinii)を含む群より選択されるボレリア生物である、請求項42〜45のいずれか一項記載の方法。
【請求項47】
アプタマーおよびスピーゲルマー(spiegelmer)を含む群より選択される機能的核酸を製造するための、請求項12〜23のいずれか一項で定義されるタンパク質、高度免疫反応性血清抗原もしくは抗原、またはその断片の使用。
【請求項48】
リボザイム、アンチセンス核酸、およびsiRNAを含む群より選択される機能的リボ核酸を製造するための、請求項1〜8のいずれか一項で定義される核酸分子の使用。
【請求項49】
前記請求項で定義される薬学的組成物もしくは医薬または請求項30〜34のいずれか一項で定義される抗体を該動物またはヒトに治療的有効量投与する段階を含む、好ましくは治療を必要とする動物またはヒトにおいてボレリア感染症を治療するための方法。
【請求項50】
ボレリア感染症が、ボレリア・ブルグドルフェリ(狭義)、ボレリア・ガリニ、ボレリア・アフゼリ、ボレリア・アンデルソニイ、ボレリア・ビセッティ、ボレリア・バライシアナ、ボレリア・ルジタニエ、ボレリア・スピエルマニ、ボレリア・ジャポニカ、ボレリア・タヌキイ、ボレリア・ツルダ、またはボレリア・シニカ、好ましくは、ボレリア・ブルグドルフェリ(狭義)、ボレリア・アフゼリ、またはボレリア・ガリニによる感染症である、請求項49記載の方法。
【請求項51】
請求項12〜23のいずれか一項で定義されるタンパク質、高度免疫反応性血清抗原もしくは抗原、またはその断片、または請求項1〜8のいずれか一項で定義される核酸分子、または請求項9もしくは10で定義されるベクターを該動物またはヒトに有効量投与する段階を含む、ボレリア生物による感染に対して動物またはヒトを免疫化するための方法であって、
該有効量が該動物またはヒトにおいて免疫応答を誘発するのに適している、方法。
【請求項52】
ボレリア生物が、ボレリア・ブルグドルフェリ(狭義)、ボレリア・ガリニ、ボレリア・アフゼリ、ボレリア・アンデルソニイ、ボレリア・ビセッティ、ボレリア・バライシアナ、ボレリア・ルジタニエ、ボレリア・スピエルマニ、ボレリア・ジャポニカ、ボレリア・タヌキイ、ボレリア・ツルダ、およびボレリア・シニカ、好ましくは、ボレリア・ブルグドルフェリ(狭義)、ボレリア・アフゼリ、またはボレリア・ガリニを含む群より選択される、請求項51記載の方法。
【請求項53】
請求項12〜23のいずれか一項で定義されるタンパク質、高度免疫反応性血清抗原もしくは抗原、またはその断片、または請求項1〜8のいずれか一項で定義される核酸分子、または請求項9もしくは10で定義されるベクターを該動物またはヒトに有効量投与する段階を含む、動物またはヒトにおいてボレリア生物に対しての免疫応答を刺激するための方法であって、
該有効量が該動物またはヒトにおいて免疫応答を刺激するのに適している、方法。
【請求項54】
ボレリア生物が、ボレリア・ブルグドルフェリ(狭義)、ボレリア・ガリニ、ボレリア・アフゼリ、ボレリア・アンデルソニイ、ボレリア・ビセッティ、ボレリア・バライシアナ、ボレリア・ルジタニエ、ボレリア・スピエルマニ、ボレリア・ジャポニカ、ボレリア・タヌキイ、ボレリア・ツルダ、およびボレリア・シニカ、好ましくは、ボレリア・ブルグドルフェリ(狭義)、ボレリア・アフゼリ、またはボレリア・ガリニを含む群より選択される、請求項53記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2010−503384(P2010−503384A)
【公表日】平成22年2月4日(2010.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−527648(P2009−527648)
【出願日】平成19年9月14日(2007.9.14)
【国際出願番号】PCT/AT2007/000439
【国際公開番号】WO2008/031133
【国際公開日】平成20年3月20日(2008.3.20)
【出願人】(505141657)インターセル アーゲー (8)
【Fターム(参考)】