説明

ポンプ

【課題】組立てが容易で長寿命の多段ヒューガル型のポンプを提供する。
【解決手段】2枚の羽根車16、17が直列に内蔵されたポンプ部と、液体の吸込口と吐出口が配置されたポンプケースと、ポンプ部を駆動するモータ部と、羽根車の互いに対向する側の一方の中心部に所定の内径と長さをもつ中空状の吐出側突起部24及び吸込側突起部26と、この吐出側突起部及び吸込側突起部と羽根車を貫通して前記羽根車を回転自在に支持する軸と、前記軸との間に液体を導入して摺動抵抗を低くするすべり軸受と、吐出側突起部及び吸込側突起部の表面に設けられた所定の幅と長さをもつ凸型嵌合部24a、26aと、凸型嵌合部と嵌合する凹型嵌合部25a、25bを形成し、これら凸型嵌合部と凹型嵌合部を嵌合させて2枚の羽根車を一体に回転させる接続管20と、前記接続管に形成され、この接続管の内部と連通する少なくとも一つの還流穴28と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、モーターにより駆動され、液体を吸入して吐出する多段ヒューガル型のポンプに関する。
【背景技術】
【0002】
常時満水状態を維持し循環して使用されることが多いポンプでは、軸シール部分から液漏れが発生する場合があり、このため羽根車が存在する通水部分とモーターが存在する駆動機構部分とを分離して、軸シール構造が設けられていない例えばキャンドモーターポンプが使用されている。
【0003】
キャンドモーターポンプにおいては、隔壁内に羽根車と一体となったロータを収納し、これを軸シールせずに隔壁で密閉し、外部に設けたステータで発生する回転磁力を隔壁を介してロータのマグネットに作用させて駆動する構造となっている。
【0004】
この他にも、モーターで円盤状や筒状のマグネットを回転させ、隔壁を介して内部のロータのマグネットと磁気結合させて回転駆動するマグネットカップリング式の電磁駆動ポンプが利用されている。
【0005】
これらのキャンドモーターポンプやマグネットカップリング式の電磁駆動ポンプは、ポンプケース内の羽根車に対して電磁力で動力伝達して軸シール構造を有しないことからシールレスポンプと呼ばれている。
【0006】
このようなシールレスポンプのなかで、近年、市場からは、高揚程、長寿命の小型ポンプが要望されている。
【0007】
これを実現するためのポンプとして、軸が隔壁に固定され、その回りを永久磁石を配したロータと一体に形成された羽根車が回転する構造となっている軸が回転しない多段シールレスポンプが考えられるが、軸が回転しないために吐出側の羽根車の動力を吸込口側の羽根車に伝え、一体に回転するような構造にする必要が生じていた。
【0008】
しかしながら、軸の構造により組立性、加工性等を考慮した様々な構造が採用されており、羽根車の伝達が軸によって行われるような軸回転タイプのマグネット駆動ポンプの場合は、羽根車の中心穴に平坦部を形成し、軸の外周面にはこの平坦部に沿った面取り部を設けており、羽根車の中心穴に3分割した軸を差込んで一体に回転するようになっている(例えば特許文献1参照)。
【0009】
これにより比較的短い軸を直列に連結することにより長尺状の軸を形成でき、ひいてはポンプ自体のコストダウンを図ることができる。
【0010】
また、2つの羽根車同士を固定する方法として、ネジ付キャップにより2つの羽根車を中間部で嵌脱自在に結合するポンプが提案されている(例えば特許文献2参照)。
【0011】
これにより、解体をし易くし、保守点検時の利便性を向上させることができる。
【特許文献1】特開平10−231793号公報
【特許文献2】特開昭52−149602号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
しかしながら、前記従来技術の特許文献1に記載のケースでは、軸に直接負荷がかかり、かつ回転トルクを必要とするため、振動や騒音が大きくなることがあった。
【0013】
また、前記従来技術の特許文献2に記載のケースでは、比較的大型のポンプのみに適用される場合が多く、小型ポンプに採用するには、構造が複雑になってしまいコストアップにつながっていた。
【0014】
そこで本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、組立てが容易で長寿命の多段ヒューガル型のポンプを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明に係るポンプは、上記目的を達成するために、液体を吸排する少なくとも2枚の羽根車がポンプ室を隔てる仕切板により挟まれて直列に内蔵されたポンプ部と、ポンプ部を収納し液体の吸込口と吐出口が配置されたポンプケースと、ポンプ部を駆動するモータ部と、前記羽根車の互いに対向する側の少なくとも一方の中心部に所定の内径と長さをもつ中空状の突起と、該突起と羽根車を貫通して前記羽根車を回転自在に支持する軸と、前記羽根車に固定され前記軸との間に液体を導入して摺動抵抗を低くするすべり軸受と、前記突起の表面に設けられた所定の幅と長さをもつ凸型の嵌合部と、前記凸型の嵌合部と嵌合する凹型の嵌合部を形成し、これら凸型の嵌合部と凹型の嵌合部を嵌合させて2枚の羽根車を一体に回転させる接続管と、前記接続管に形成され、この接続管の内部と連通する少なくとも一つの還流穴と、を備えたことを特徴としている。
【0016】
この構成により、接続管で連結されることでポンプ部に内蔵された少なくとも2枚の羽根車が一体に回転するために、吐出口側の羽根車の動力を吸込口側の羽根車に確実に伝えることができ、また、還流穴によりすべり軸受と軸との間に液体を潤滑させてすべり軸受の磨耗を減らし、長寿命にできるという作用が達成できる。
【発明の効果】
【0017】
本発明は、組立てが容易で長寿命の多段ヒューガル型のポンプを提供することができるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
本実施の形態のポンプは、液体を吸排する少なくとも2枚の羽根車がポンプ室を隔てる仕切板により挟まれて直列に内蔵されたポンプ部と、ポンプ部を収納し液体の吸込口と吐出口が配置されたポンプケースと、ポンプ部を駆動するモータ部と、前記羽根車の互いに対向する側の少なくとも一方の中心部に所定の内径と長さをもつ中空状の突起と、該突起と羽根車を貫通して前記羽根車を回転自在に支持する軸と、前記羽根車に固定され前記軸との間に液体を導入して摺動抵抗を低くするすべり軸受と、前記突起の表面に設けられた所定の幅と長さをもつ凸型の嵌合部と、前記凸型の嵌合部と嵌合する凹型の嵌合部を形成し、これら凸型の嵌合部と凹型の嵌合部を嵌合させて2枚の羽根車を一体に回転させる接続管と、前記接続管に形成され、この接続管の内部と連通する少なくとも一つの還流穴と、を備えている。
【0019】
これにより、ポンプ部に内蔵された少なくとも2枚の羽根車が一体に回転するために、ロータと一体に構成された吐出口側の羽根車の動力を吸込口側の羽根車に確実に伝えることができ、また、還流穴により各羽根車のすべり軸受と軸との間に液体を潤滑させてすべり軸受の磨耗を減らし組立てが容易で長寿命の多段ヒューガル型のポンプを提供できる。
【0020】
また、前記還流穴は、軸と垂直方向に複数配置してもよい。これにより、すべり軸受と軸間の液体の潤滑流量が増え、高速回転時でもすべり軸受の磨耗を減らし長寿命にすることができる。
【0021】
また、前記還流穴は、軸から均等な角度で配置してもよい。これにより、還流穴出口による圧力の不均一がもたらす羽根車の振動を抑制することができる。
【0022】
また、前記還流穴は、仕切板の下流側に配置してもよい。これにより、すべり軸受と軸との隙間及び接続管内に滞留し還流穴から排出される気体を、前記羽根車に誘導して吐出側から排出することができる。
【0023】
そして、前記接続管の内部には、下流側の羽根車側から還流穴に向かって前記滑り軸受に滞留した気体を排出するガイドリブを配置してもよい。これにより、すべり軸受と軸との隙間及び接続管内に滞留した気体を還流穴へ導き、さらに効率よく気体を排出することができる。
【実施例】
【0024】
以下、本発明を適用した具体的な実施例について図面を用いて詳細に説明する。
【0025】
(実施例1)
図1および図2に示すように、ポンプ1の上側には液体の吸込口2と吐出口3が設けられ液体を吸排するポンプ部4を内蔵したポリフェニレンサルファイド(PPS)等のプラスチックやステンレス等の金属からなるポンプケース5が配置されている。
【0026】
下側にはポンプ1の駆動源となるモータ部6を収納し、モータ部6とポンプ部4を隔離してポンプ部4からモータ部6への液体の浸入を防止するためのアルミ等の金属や耐熱性プラスチック等からなる防水隔壁7が配置されている。
【0027】
モータ部6は、磁界を発生させる円筒形状のステータ8と、そのステータ8を制御する制御基板9と、ステータ8および制御基板9を保護するために注入され硬化した樹脂10と、樹脂10の露出を防ぐ蓋11とから構成されていて、ステータ8は防水隔壁7の凹状部7Aの内側に取り付けられている。
【0028】
ステータ8の下側には、例えばホールセンサやトランジスタ等の電子部品12、13を備えた制御基板9が取り付けられている。
【0029】
一方、ポンプ部4は、ポンプ室1A内に設けられ、ステータ8が発生させた磁界により回転駆動され永久磁石等からなる円筒形状のロータ14があり、そのロータ14と一体に表面に取り付けられた複数の羽根15が形成されている。
【0030】
また、ポンプ部4は、図3に示すように、その複数の羽根15により液体を吸排するPPS等のプラスチック等からなる同じく円筒形状の吐出側羽根車16と、同じくPPS等のプラスチック等からなる円筒形状の吸込側羽根車17と、を有している。吐出側羽根車16と吸込側羽根車17には、互いに対向する側の中心部に所定の内径と長さを持つ中空状(円筒形状)の突起である吐出側突起部24と吸込側突起部26とが設けられている。この吐出側突起部24の外周壁には、後述する接続管20に形成された凹型嵌合部25aと嵌合する凸型嵌合部24aが設けられている。同じく吸込側突起部26の外周壁には、接続管20に形成された凹型嵌合部25bと嵌合する凸型嵌合部26aが設けられている。
【0031】
吐出側羽根車16と吸込側羽根車17を仕切る円盤形状の仕切板18があり、吸込側羽根車17から円周方向に排出された水を吐出側羽根車16の中央吸込み口へ導水するガイド羽根19a、外周切欠き口19bを備えたPPS等のプラスチック等からなる案内羽根19が配置されている。
【0032】
吐出側羽根車16と吸込側羽根車17の間には、その吐出側羽根車16と吸込側羽根車17を連結するPPS等のプラスチック等からなる円筒形状の接続管20が配置されている。接続管20には、後述するすべり軸受21と軸22との隙間に液体を潤滑させてすべり軸受21の摩耗を減らす環流穴28と、上下の羽根車16、17を連結する凹型嵌合部25a、25bと、すべり軸受21に滞留した気体を環流穴28へ導いて排出するガイドリブ27とが設けられている。
【0033】
吐出側羽根車16と吸込側羽根車17の回転方向中心部には、焼成カーボン或いはモールドカーボンなど摺動性の良い材料からなるすべり軸受21が一体に構成されていて、ロータ14と、吐出側羽根車16および吸込側羽根車17を回転自在に支持するステンレスやセラミック等の高硬度材料からなる円柱形状の軸22が配置されている。
【0034】
そして、軸22の両側には、すべり軸受21と摺接するセラミック等からなる中空円板形状の軸受板23が取り付けられている。
【0035】
さらに、ロータ14は、防水隔壁7を介してステータ8と対向するように設置されている。
【0036】
ここで、図3に示すように、吐出側羽根車16と吸込側羽根車17との接続(連結)方法について説明する。
【0037】
吐出側羽根車16の仕切板18より下流側に配置した吐出側突起部24には均等な角度で配置された凸型嵌合部24aと、吸込側羽根車17の吸込側突起部26には均等な角度で配置された凸型嵌合部26aとが設けられている。一方、接続管20には、一端部を前記凸型嵌合部24aの形状に合わせて且つ凹部の深さを凸型嵌合部24aよりも浅くした溝形状の凹型嵌合部25aと、他端部を凸型嵌合部26aの形状に合わせた凹型嵌合部25bとが設けられている。また、この接続管20の管内壁には、凹型嵌合部25bから内部中心方向へ頂点部分の内径が軸22よりも大きくなるようにしたすり鉢状のガイドリブ27を一体に構成している。本実施例では、ガイドリブ27を各凹型嵌合部25bと同じく4つ形成している。
【0038】
吐出側羽根車16と吸込側羽根車17とを連結させるには、まず吐出側羽根車16の凸型嵌合部24aに接続管20の凹型嵌合部25aを挿入する。次に、仕切板18と案内羽根19を防水隔壁7へ固定した後、接続管20の凹型嵌合部25bに吸込側羽根車17の凸型嵌合部26aを挿入する。
【0039】
これにより、吐出側羽根車16と吸込側羽根車17とが接続管20によって連結され、ロータ14と一体に構成された吐出側羽根車16の動力を吸込側羽根車17に伝えて一体に回転させることができる。
【0040】
以上の構成において、本実施例1におけるポンプの動作を、図1及び図4を用いて説明する。
【0041】
ポンプ1において制御基板9により制御されたステータ8が回転磁界を発生させると、その回転磁界によりロータ14が回転駆動される。
【0042】
ロータ14が回転駆動されると、ロータ14と一体に形成された吐出側羽根車16が同じく回転駆動され、接続管20により連結された吸込側羽根車17が回転駆動されることでポンプ1が駆動される。
【0043】
ポンプ1が駆動されると、液体はポンプ1の上部側面に設置された吸込口2よりポンプ部4内の吸込側羽根車17に吸込まれる。
【0044】
吸込まれた液体は、回転する吸込側羽根車17の表面に形成された複数の羽根15により円周方向へ増圧され、案内羽根19の周囲に設けられたガイド羽根19aにより外周切欠き口19bに導水される。外周切欠き口19bに導水された液体は、案内羽根19と仕切り板18により区切られた空間内を増圧されたまま吐出側羽根車16の中心部である吸込み側へ導水される。
【0045】
吐出側羽根車16に吸込まれた液体は、吐出側羽根車16の表面に形成された複数の羽根15により円周方向へさらに増圧され、側面に配置された吐出口3よりポンプ1外へ吐出される。
【0046】
このとき、すべり軸受21底部すなわち吐出側羽根車16の裏側の圧力P3より吐出側羽根車16の中心部の圧力P1が低いために、図4に示すように、吐出側羽根車16の裏側、すべり軸受21、接続管20、還流穴28を通る液体の流れが発生する。また、還流穴28から出てくる流体の圧力P2は吐出側羽根車16の裏側の圧力P3よりも還流穴28までの流路による圧力損失分だけ低下したものであり、P1≠P2である。したがって、図4(b)に示すように、回転方向に対して均等に還流穴28を配置することで図4(c)に示したような不均一に配置したものより回転方向における圧力のバランスをとることができ、羽根車の振動を抑制できる。また、吐出側羽根車16のすべり軸受21及び接続管20に溜まっている気体Kは、ガイドリブ27により還流穴28へ誘導され還流穴28より排出されるので、すべり軸受21内には常に液体で潤滑させることができる。
【0047】
以上のように本実施例1によれば、ポンプ部4に内蔵された少なくとも2枚の羽根車16、17が一体に回転するために、ロータ14と一体に構成された吐出側羽根車16の動力を吸込側羽根車17に確実に伝えることができ、還流穴28により各羽根車16、17のすべり軸受21と軸22との間に液体を潤滑させてすべり軸受21の磨耗を減らし組立てが容易で長寿命の多段ヒューガルポンプを提供することができる。
【0048】
また、還流穴28は、仕切板18の下流側に配置し、接続管20には内部に吸込側羽根車17から還流穴28に向かってすべり軸受21に滞留した気体Kを排出するガイドリブ27を配置したので、すべり軸受21と軸22との隙間及び接続管20内に滞留した気体を還流穴28へ導き、還流穴28から排出される気体Kを吐出側羽根車16に誘導して吐出口3から効率よく排出することができる。
【0049】
なお、以上の実施例において、接続管20と吐出側羽根車16及び吸込側羽根車17とはそれぞれ別体としたが、接続管20と吐出側羽根車16または吸込側羽根車17のどちらかと一体に構成すればさらに組立て性が向上する。
【0050】
また、ガイドリブ27の形状は、軸受21及び接続管20内の気体Kを排出しやすい構造であればどのような形状でもよく図示した形状には限らない。
【産業上の利用可能性】
【0051】
本発明のポンプは、例えば燃料電池装置や冷却装置等に使用される様々なポンプへの態用が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】実施例1に示すポンプの断面図である。
【図2】実施例1に示すポンプの分解斜視図である。
【図3】実施例1に示す羽根車と接続管の分解斜視図である。
【図4】(a)は実施例1に示す接続管の軸方向断面図、(b)は同回転方向断面図、(c)は還流穴を不均一に配置した接続管の回転方向断面図である。
【符号の説明】
【0053】
1 ポンプ
2 吸込口
3 吐出口
4 ポンプ部
5 ポンプケース
6 モータ部
7 防水隔壁
8 ステータ
9 制御基板
10 樹脂
11 蓋
12、13 電子部品
14 ロータ
15 羽根
16 吐出側羽根車
17 吸込側羽根車
18 仕切板
19 案内羽根
19a ガイド羽根
19b 外周切欠き口
20 接続管
21 すべり軸受
22 軸
23 軸受け板
24 吐出側突起部
24a、26a 凸型嵌合部
25a、25b 凹型嵌合部
26 吸込側突起部
27 ガイドリブ
28 還流穴

【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体を吸排する少なくとも2枚の羽根車がポンプ室を隔てる仕切板により挟まれて直列に内蔵されたポンプ部と、ポンプ部を収納し液体の吸込口と吐出口が配置されたポンプケースと、ポンプ部を駆動するモータ部と、前記羽根車の互いに対向する側の少なくとも一方の中心部に所定の内径と長さをもつ中空状の突起と、該突起と羽根車を貫通して前記羽根車を回転自在に支持する軸と、前記羽根車に固定され前記軸との間に液体を導入して摺動抵抗を低くするすべり軸受と、前記突起の表面に設けられた所定の幅と長さをもつ凸型の嵌合部と、前記凸型の嵌合部と嵌合する凹型の嵌合部を形成し、これら凸型の嵌合部と凹型の嵌合部を嵌合させて2枚の羽根車を一体に回転させる接続管と、前記接続管に形成され、この接続管の内部と連通する少なくとも一つの還流穴と、を備えたことを特徴とするポンプ。
【請求項2】
請求項1記載のポンプであって、
前記還流穴は、前記軸と垂直方向に複数配置した
ことを特徴とするポンプ。
【請求項3】
請求項2に記載のポンプであって、
前記還流穴は、前記軸から均等な角度で配置された
ことを特徴とするポンプ。
【請求項4】
請求項1から請求項3の何れか一つに記載のポンプであって、
前記還流穴は、前記仕切板の下流側に配置された
ことを特徴とするポンプ。
【請求項5】
請求項1から請求項4の何れか一つに記載のポンプであって、
前記接続管の内部には、下流側の羽根車側から前記還流穴に向かって前記すべり軸受に滞留した気体を排出するガイドリブが配置された
ことを特徴とするポンプ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2008−75512(P2008−75512A)
【公開日】平成20年4月3日(2008.4.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−254395(P2006−254395)
【出願日】平成18年9月20日(2006.9.20)
【出願人】(000005832)松下電工株式会社 (17,916)
【Fターム(参考)】