説明

マイクロカプセル化された着色剤顆粒を含む液体またはゲル様組成物

本発明は、コア(A)およびシェル(B)からなるマイクロカプセル化された着色剤顆粒を含み、コア(A)が、1から1000マイクロメートルの間の直径を有し、a)着色剤(I)、b)微結晶性セルロース、c)ポリオールを含み、シェル(B)が、1から500マイクロメートルの間の厚さを有し、d)ポリカルボン酸、ビニルポリマー、スチレン−(メタ)アクリルコポリマー、セルロースおよびセルロース誘導体からなる群から選択されるポリマーを含む、液体またはゲル様組成物に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、マイクロカプセル化された着色剤顆粒を含む、液体またはゲル様組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
色素は、製品に美しさを与え、洗浄水を着色するために、または白い生地が洗浄されたという認識を高めるために、洗剤製品中に含まれてきた。さらに、十分な時間が経過したことおよび洗浄組成物(cleansing composition)での十分な処理が達成されていることを表示するために、ある色素を含む粒子を、使用中に色を変える洗浄組成物中に組み込む試みが行われている。
【0003】
色素の選択および色素を組成物の中に組み込むためのやり方は、結果としてどちらかと言えば魅力的ではない組成物になり得るような、処理後の生地、皮膚、毛髪もしくは硬表面のしみ(spotting)もしくは染色(staining)を避けるためにおよび/または組成物からの色素の移動(migration)もしくはにじみ(bleading)を避けるために、注意深くモニターされるべきである。
【0004】
特許文献1は、少なくとも1種の熱変色性色素を含む組成物であって、洗浄組成物が約21℃から約40℃までの温度に達すると、その組成物の色を変える組成物を開示している。これらの変色洗浄組成物は、熱変色性色素に限定されるが、洗浄組成物での十分な処理が達成されている時には表示しない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】国際公開第2008/132616号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
したがって、本発明の目的は、満足な結果を得るために、製品での洗浄工程または適用をどのくらいの時間持続させるべきかを決定するための指示薬を含む、洗浄製品またはパーソナルケア製品などの、液体またはゲル様組成物を提供することであった。より具体的には、洗浄組成物での十分な処理が達成されていることを表示するために、使用中に色を変える洗浄組成物が、現在必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
驚いたことに、この目的は、特定のマイクロカプセル化された着色剤顆粒に変換される顔料を使用して解決されることが今日見出された。これらの顔料は、液体またはゲル様組成物の適用中に、その組成物に色を生じさせる、特に洗浄処理中に形成される泡に色を生じさせるのに適している。
【0008】
本発明は、コア(A)およびシェル(B)からなる1種または複数のマイクロカプセル化された着色剤顆粒を含む液体またはゲル様組成物であって、コア(A)が、1〜1000マイクロメートル、好ましくは10〜500マイクロメートル、より好ましくは100〜400マイクロメートル、さらに好ましくは200〜300マイクロメートルの直径を有し、そして
a)着色剤(I)、
b)微結晶性セルロース、
c)ポリオール
を含み、シェル(B)が、1〜500マイクロメートル、好ましくは10〜400マイクロメートル、より好ましくは50〜300マイクロメートル、さらに好ましくは100〜300マイクロメートルの厚さを有し、そして
d)ポリカルボン酸、ポリカルボン酸のコポリマー、ビニルポリマー、セルロースおよびセルロース誘導体からなる群から選択されるポリマー、
を含む、液体またはゲル様組成物に関する。
【0009】
本発明の意味の範囲内で、「液体」という用語は、周囲条件で、すなわち20℃の温度および1atm(=1.013・10Paまたは1013hPa)の圧力で、液体を意味する。好ましくは、本発明による液体組成物は、1〜10000mPa・sの粘度を有する。粘度は、本発明の液体組成物それ自体を使用して、以下の条件下で測定される:
1〜250mPa・sの範囲の粘度を測定するには、
温度:20℃;装置:Brookfield RV1;スピンドル番号1;20r.p.m.(回転/分);
250超〜500mPa・sの範囲の粘度を測定するには、
温度:20℃;装置:Brookfield RV2;スピンドル番号2;20r.p.m.(回転/分);
500超〜5000mPa・sの範囲の粘度を測定するには、
温度:20℃;装置:Brookfield RV3;スピンドル番号3;20r.p.m.(回転/分);
5000超〜10000mPa・sの範囲の粘度を測定するには、
温度:20℃;装置:Brookfield RV4;スピンドル番号4;20r.p.m.(回転/分)。
【0010】
本発明の意味の範囲内で、「ゲル様」という用語は、周囲条件で、すなわち20℃の温度および1atm(=1.013・10Paまたは1013hPa)の圧力で、ゲル様を意味する。好ましくは、本発明によるゲル様組成物は、10000超〜200000mPa・s、特に好ましくは20000〜150000mPa・sの粘度を有する。粘度は、本発明のゲル様組成物それ自体を使用して、以下の条件下:温度:20℃;装置:Brookfield粘度計 RV;スピンドル番号7;20r.p.m.(回転/分)で測定される。
【0011】
本発明の1つの好ましい実施形態では、本発明の組成物は、液体である。本発明の別の好ましい実施形態では、本発明の組成物は、ゲル様である。
【0012】
本発明の好ましい実施形態では、二酸化チタン(C.I.Pigment White 6)、硫酸バリウムまたは酸化亜鉛などの白色顔料(e)が、シェルに組み込まれる。この場合には、コア着色剤(I)の色は隠されており、泡は、白から着色剤(I)の色に変化することになる。
【0013】
本発明のさらに好ましい実施形態では、シェルは、色が着色剤(I)の色とは異なる着色剤(II)(f)を含有する。この場合には、成分(d)および(e)を含有するシェルの上に、トップコートとして着色剤(II)を適用することが好都合である。その場合、泡の色は、着色剤(II)の色から着色剤(I)の色に変化することになる。本発明の組成物において、マイクロカプセル化された着色剤顆粒が、目に見えないかまたは少なくともほとんど目に見えないように、着色剤(II)の色は、洗浄基剤の色に等しいかまたは少なくとも類似していることが好ましい。
【0014】
本発明の任意の実施形態では、コアおよびシェルは、顆粒状の形を持続するための量を超えないいくらかの水、例えば、顆粒の総重量を基準として、0〜50重量%、好ましくは1〜30重量%、より好ましくは5〜20重量%の水を含有し得る。
【0015】
本発明の好ましい実施形態では、本発明の組成物中に含有されるマイクロカプセル化された着色剤顆粒は、顆粒の総重量に対して、
a)5〜60重量%、好ましくは10〜40重量%の着色剤(I)、
b)10〜40重量%、好ましくは15〜30重量%の微結晶性セルロース、
c)10〜40重量%、好ましくは15〜30重量%のポリオール、
d)0.1〜20重量%、好ましくは1〜10重量%のポリマー
を含有する。
【0016】
白色顔料(e)があれば、その量は、マイクロカプセル化された着色剤顆粒の総重量に対して、0〜50重量%、好ましくは0.1〜30重量%の間で変化し得る。
【0017】
着色剤(II)(f)があれば、その量は、マイクロカプセル化された着色剤顆粒の総重量に対して、0〜25重量%の間、好ましくは0.1〜20重量%の間で変化し得る。
【0018】
本発明のさらに好ましい実施形態では、本発明の組成物中に含有されるマイクロカプセル化された着色剤顆粒は、顆粒の総重量に対して、
a)5〜60重量%、好ましくは10〜40重量%の着色剤(I)、
b)10〜40重量%、好ましくは15〜30重量%の微結晶性セルロース、
c)10〜40重量%、好ましくは15〜30重量%のポリオール、
d)0.1〜20重量%、好ましくは1〜ら10重量%のポリマー、
e)0.1〜30重量%、好ましくは1〜20重量%の白色顔料、
および1〜30重量%、好ましくは5〜20重量%の水
を含有する。
【0019】
本発明のさらに好ましい実施形態では、本発明の組成物中に含有されるマイクロカプセル化された着色剤顆粒は、顆粒の総重量に対して、
a)5〜60重量%、好ましくは10〜40重量%の着色剤(I)、
b)10〜40重量%、好ましくは15〜30重量%の微結晶性セルロース、
c)10〜40重量%、好ましくは15〜30重量%のポリオール、
d)0.1〜20重量%、好ましくは1〜10重量%のポリマー、
e)0.1〜30重量%、好ましくは1〜20重量%の白色顔料、
f)0.1〜20重量%、好ましくは1〜15重量%の着色剤(II)、および
1〜30重量%、好ましくは5〜20重量%の水
を含有する。
【0020】
本発明の組成物は、着色され得、または適用時に、組成物自体の着色をもたらし得(組成物がそれらの適用前に無色であった場合に)、または組成物自体の変色をもたらし得る。本発明の組成物を適用することによって、類似の着色または変色が、泡に関して生じ得る。本発明の組成物および/または泡の着色または変色は、本発明の組成物の温度とは無関係に生じるため、熱変色性色素を着色剤として使用する必要はない。したがって、着色剤(I)および着色剤(II)は、熱変色性ではないことが好ましい。
【0021】
無機顔料、有機顔料およびエフェクト顔料からなる群からのすべての着色顔料が、着色剤(I)および着色剤(II)としての使用を考慮されるようになる。定義によると、顔料は、色素と対照区別して、適用媒体中に事実上不溶性である。
【0022】
好ましい有機顔料は、モノアゾ、ジスアゾ、レーキアゾ、β−ナフトール、ナフトールAS、ベンズイミダゾロン、ジスアゾ縮合物、アゾ金属錯体顔料および多環式顔料、例えば、フタロシアニン、キナクリドン、ペリレン、ペリノン、チオインジゴ、アンタントロン、アントラキノン、フラバントロン、インダントロン、イソビオラントロン、ピラントロン、ジオキサジン、キノフタロン、イソインドリノン、イソインドリンおよびジケトピロロピロール顔料などである。
【0023】
言及されている有機顔料について、特に適したものは、顔料粒子のうちの好ましくは少なくとも95重量%、より好ましくは少なくとも99重量%が、500nm以下の粒子サイズを有する、細分の非常に微細な状態である。
【0024】
有利には、顔料粒子が、50〜500nm、好ましくは70〜350nmのd50値を有する。
【0025】
特に好ましい有機顔料の例示的な選択として言及され得るものは、モノアゾおよびジスアゾ顔料、より具体的にはカラーインデックス(Colour Index)顔料である、Pigment Yellow 1、Pigment Yellow 3、Pigment Yellow 12、Pigment Yellow 13、Pigment Yellow 14、Pigment Yellow 16、Pigment Yellow 17、Pigment Yellow 73、Pigment Yellow 74、Pigment Yellow 81、Pigment Yellow 83、Pigment Yellow 87、Pigment Yellow 97、Pigment Yellow 111、Pigment Yellow 126、Pigment Yellow 127、Pigment Yellow 128、Pigment Yellow 155、Pigment Yellow 174、Pigment Yellow 176、Pigment Yellow 191、Pigment Yellow 213、Pigment Yellow 214、Pigment Yellow 219、Pigment Red 38、Pigment Red 144、Pigment Red 214、Pigment Red 242、Pigment Red 262、Pigment Red 266、Pigment Red 269、Pigment Red 274、Pigment Orange 13、Pigment Orange 34またはPigment Brown 41;β−ナフトールおよびナフトールAS顔料、より具体的にはカラーインデックス顔料である、Pigment Red 2、Pigment Red 3、Pigment Red 4、Pigment Red 5、Pigment Red 9、Pigment Red 12、Pigment Red 14、Pigment Red 53:1、Pigment Red 112、Pigment Red 146、Pigment Red 147、Pigment Red 170、Pigment Red 184、Pigment Red 187、Pigment Red 188、Pigment Red 210、Pigment Red 247、Pigment Red 253、Pigment Red 256、Pigment Orange 5、Pigment Orange 38またはPigment Brown 1;レーキアゾおよび金属錯体顔料、より具体的にはカラーインデックス顔料である、Pigment Red 48:2、Pigment Red 48:3、Pigment Red 48:4、Pigment Red 57:1、Pigment Red 257、Pigment Orange 68またはPigment Orange 70;ベンズイミダゾリン顔料、より具体的にはカラーインデックス顔料である、Pigment Yellow 120、Pigment Yellow 151、Pigment Yellow 154、Pigment Yellow 175、Pigment Yellow 180、Pigment Yellow 181、Pigment Yellow 194、Pigment Red 175、Pigment Red 176、Pigment Red 185、Pigment Red 208、Pigment Violet 32、Pigment Orange 36、Pigment Orange 62、Pigment Orange 72、Pigment Blue 80またはPigment Brown 25;イソインドリノンおよびイソインドリン顔料、より具体的にはカラーインデックス顔料である、Pigment Yellow 139またはPigment Yellow 173;フタロシアニン顔料、より具体的にはカラーインデックス顔料である、Pigment Blue 15、Pigment Blue 15:1、Pigment Blue 15:2、Pigment Blue 15:3、Pigment Blue 15:4、Pigment Blue 15:6、Pigment Blue 16、Pigment Green 7またはPigment Green 36;アンタントロン、アントラキノン、キナクリドン、ジオキサジン、インダントロン、ペリレン、ペリノンおよびチオインジゴ顔料、より具体的にはカラーインデックス顔料である、Pigment Yellow 196、Pigment Red 122、Pigment Red 149、Pigment Red 168、Pigment Red 177、Pigment Red 179、Pigment Red 181、Pigment Red 207、Pigment Red 209、Pigment Red 263、Pigment Blue 60、Pigment Violet 19、Pigment Violet 23またはPigment Orange 43;トリアリールカルボニウム顔料、より具体的にはカラーインデックス顔料である、Pigment Red 169、Pigment Blue 56またはPigment Blue 61;ジケトピロロピロール顔料、より具体的にはカラーインデックス顔料である、Pigment Red 254、Pigment Red 255、Pigment Red 264、Pigment Red 270、Pigment Red 272、Pigment Orange 71、Pigment Orange 73、Pigment Orange 81である。
【0026】
好ましい無機顔料は、例えば、二酸化チタン、硫化亜鉛、酸化亜鉛、酸化鉄、マグネタイト、マンガン鉄酸化物、酸化クロム、ウルトラマリン、ニッケルまたはクロムアンチモンチタン酸化物、マンガンチタンルチル、酸化コバルト、コバルトとアルミニウムとの混合酸化物、ルチル混合相顔料、希土類の硫化物、コバルトとニッケルおよび亜鉛とのスピネル、鉄およびクロムをベースとした銅亜鉛およびまたマンガンとのスピネル、バナジウム酸ビスマスならびにまたブレンド顔料、より具体的にはカラーインデックス顔料である、Pigment Yellow 184、Pigment Yellow 53、Pigment Yellow 42、Pigment Yellow Brown 24、Pigment Red 101、Pigment Blue 28、Pigment Blue 36、Pigment Green 50、Pigment Green 17である。無機顔料の混合物および有機顔料と無機顔料との混合物も好ましい。
【0027】
着色剤(I)および着色剤(II)は、マイクロカプセル化された着色剤顆粒の製造において、例えば、粉末顔料として、プレスケーキとして、分散物として、固体顔料調製物としてまたは液体顔料配合物として使用することができる。グリコールを含有する水性顔料分散物または配合物が好ましい。
【0028】
より好ましくは、着色剤(I)および着色剤(II)は、化粧品における使用を許可されている着色剤から、および洗剤用に許可されている着色剤から選択される。
【0029】
さらに好ましくは、着色剤(I)および着色剤(II)は、C.I.Pigment Black 7(C.I.77266)、C.I.Pigment Blue 15(C.I.74160)、C.I.Pigment Blue 15:1(C.I.74160)、C.I.Pigment Blue 15:3(C.I.74160)、C.I.Pigment Blue 15:6(C.I.74160)、C.I.Pigment Blue 80(C.I.77007)、C.I.Pigment Red 4(C.I.12085)、C.I.Pigment Red 5(C.I.12490)、C.I.Pigment Red 112(C.I.12370)、C.I.Pigment Red 122(C.I.73915)、C.I.Pigment Red 181(C.I.73360)、C.I.Pigment Red 254(C.I.56110)、C.I.Vat Red 1、C.I.Pigment Green 7(C.I.74260)、C.I.Pigment Green 36(C.I.74265)、C.I.Pigment Violet 23(C.I.51319)、C.I.Pigment Yellow 1(C.I.11680)、C.I.Pigment Yellow 3(C.I.11710)およびC.I.Pigment Yellow 122(C.I.21090)からなる群から選択される。
【0030】
好ましいポリオール(c)は、グリセリン、グリコール、ポリグリコール、ペンタエリトリット、糖アルコール、特にマンニトール、ソルビトール、キシリトール、マルチトール、ラクチトール、ラクトースおよび単糖、特にラクトースである。
【0031】
微結晶性セルロース(E460i)および粉末セルロース(E460ii)は、加工食品および医薬品における不活性な増量剤、増粘剤または安定化剤として、市販されている。微結晶性セルロースは、コア中に成分b)として使用されるが、一方、粉末セルロースは、シェル中に成分d)として使用することができる。粉末セルロースの代わりにまたはそれに加えて、エチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロースなどのセルロース誘導体を使用することができる。
【0032】
成分d)として使用される好ましいポリカルボン酸は、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、アクリレート−メタクリレートコポリマー、例えばメタクリル酸−エチルアクリレートコポリマー、ポリ(エチルアクリレート−メチルメタクリレート−ヒドロキシエチルメタクリレート)など、スチレン−(メタ)アクリレートおよびマレイン酸コポリマー、例えばアクリル酸−マレイン酸コポリマーなどである。
【0033】
成分d)として使用される好ましいビニルポリマーは、ポリビニルアセテートおよびビニル(メタ)アクリルコポリマーである。
【0034】
本発明の好ましい実施形態では、成分d)として使用され、1種または複数のマイクロカプセル化された着色剤顆粒中に含有されるポリマーは、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、ポリアクリル酸およびポリメタクリル酸のコポリマー、スチレン−(メタ)アクリレート、マレイン酸コポリマー、ポリビニルアセテート、ビニルアクリルコポリマー、ビニルメタクリルコポリマー、セルロース、エチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルメチルセルロースおよびヒドロキシエチルセルロースからなる群から選択される。
【0035】
ポリマー(d)の分子量は、好ましくは500〜500000g/mol、より好ましくは1000〜300000g/molである。
【0036】
本発明の好ましい実施形態では、本発明の組成物は、前に特徴付けられているような、顆粒の粒子サイズ分布が、100〜1500μm、より好ましくは200〜1000μm、最も好ましくは300〜600μmである、マイクロカプセル化された着色剤顆粒を含む。
【0037】
本発明の組成物中に含有されるマイクロカプセル化された着色剤顆粒は、好ましくは、以下のステップ:
・水、微結晶性セルロース、ポリオールおよび着色剤(I)を混合し、ホモジナイズして、均質な塊を形成するステップ、
・均質な塊を押出成形した後、造粒および場合によって乾燥し、マイクロカプセル化された着色剤顆粒のコアとしてのマイクロビーズを形成するステップ、
・マイクロビーズを、成分d)および場合によってe)および場合によってf)でコーティングするステップ
を有する方法によって調製することができる。
【0038】
例えば、粉末形態の着色剤(I)を、微結晶性セルロース、ポリオールおよび水とともに、プラネタリーミキサーの中で、均質なゲル様塊が得られるまでホモジナイズする。次いで、この塊を、スクリュー押出機に供して小さい麺状物を得、さらにそれらを球状化装置(spherodizer)に投入してマイクロビーズを得る。これらのマイクロビーズを、コアとして処理する。コーティングに関しては、コアのマイクロビーズを流動床加工処理ユニット(processing unit)に供し、その中で、成分(d)および場合によって(e)および場合によって(f)の水溶液または水中懸濁液をマイクロビーズ上に噴霧する。
【0039】
一実施形態では、白色顔料(e)およびポリマー(d)の水中懸濁液を、マイクロビーズ上に噴霧する。
【0040】
別の実施形態では、第1の噴霧作業において、白色顔料(e)およびポリマー(d)の水中懸濁液をマイクロビーズ上に噴霧した後、第2の噴霧作業において、着色剤(II)およびポリマー(d)の水中懸濁液をマイクロビーズ上に噴霧して、着色コーティングを得る。
【0041】
噴霧中の好ましい加工処理温度は、20〜80℃、特に30〜60℃である。
【0042】
得られたコーティングされたマイクロビーズを乾燥し、マイクロカプセル化された着色剤顆粒を得る。
【0043】
マイクロカプセル化された着色剤顆粒は、硬表面を洗浄する、衣類および食器を洗浄するならびに生地を柔軟にするのに適した、無色のまたは着色された液体またはゲル様の洗浄組成物に組み込むことができ、それによって本発明の組成物を製造することができる。これらの本発明の液体またはゲル様組成物は、家庭用、施設用および/または工業用の適用に用いることができる。マイクロカプセル化された着色剤顆粒は、無色のまたは着色された液体またはゲル様のパーソナル洗浄組成物またはパーソナルケア製品にさらに組み込むことができ、それによって本発明の組成物を製造することもできる。適用中、特に洗浄処理中、シェルが分解し、微細な着色剤粒子が、本発明の組成物中に放出されおよび/または本発明組成物による泡の中に分散し、本発明の組成物および/または泡の着色または変色を生じさせる。
【0044】
好ましい本発明の組成物は、汎用もしくは多目的洗浄剤、窓用洗浄剤、サニタリー洗浄剤、消毒剤または車両用洗浄剤などの、硬表面を洗浄するのに適した組成物であり、洗剤または高密度液体(HDL)などの、衣類を洗浄するのに適した組成物であり、手による食器洗い用組成物などの食器洗浄組成物であり、生地を柔軟にするのに適した組成物でありあるいは他の任意の適した洗浄用製品である。
【0045】
さらに好ましい本発明の組成物は、皮膚、毛髪および歯のためのパーソナル洗浄組成物、例えば、シャワーバス、ボディウォッシュ、シャンプー、ハンドソープ、フェイシャルソープもしくはフェイシャルクレンジング組成物、ベビーウォッシュまたは練り歯磨きなどのパーソナル洗浄組成物でありあるいはボディローションまたは日焼け止め剤などのパーソナルケア製品である。
【0046】
さらに好ましい本発明の組成物は、ペット用の洗剤または洗浄剤である。
【0047】
一般に、マイクロカプセル化された着色剤顆粒は、本発明の組成物中に、本発明の組成物の総重量に対して、0.1〜10重量%の量で、好ましくは0.2〜7重量%の量で、より好ましくは0.5〜5重量%の量で存在する。
【0048】
本発明による組成物、特に本発明の洗浄組成物、パーソナル洗浄組成物およびパーソナルケア組成物は、非イオン性、陰イオン性、陽イオン性および両性の界面活性剤、懸濁化剤などの分散剤、皮膚軟化剤、保存剤、香料、pH調整剤、抗菌剤、着色剤、水および非水性溶媒などの、それぞれの技術分野において一般的である成分を含有し得る。
【0049】
本発明の好ましい実施形態では、本発明の組成物は、本発明の組成物の総重量に対して、少なくとも40重量%の水を含む。好ましくは、これらの本発明の組成物は、本発明の組成物の総重量に対して、99重量%以下の水を含む。本発明のより好ましい実施形態では、本発明の組成物は、本発明の組成物の総重量に対して、50〜98重量%、より好ましくは55〜97重量%の水を含む。
【0050】
本発明の組成物中に含有される界面活性剤の量は、種々の因子に応じて大いに変化し得る。本発明のいくつかの実施形態では、本発明の組成物は、界面活性剤を、本発明の組成物の総重量に対して、1〜60重量%、好ましくは5〜40重量%の量で含有し得る。
【0051】
本発明の組成物は、種々の皮膚軟化剤も含有し得る。実際に、上記の界面活性剤のいくつかは、皮膚軟化剤と考えられ得る。使用され得る特定の皮膚軟化剤は、セチルアルコール類およびエトキシル化ラノリンなどのエトキシル化およびプロポキシル化アルコールを含む。
【0052】
いくつかの場合には、本発明の組成物は、1種または複数の非水性溶媒も含み得る。必須ではないが、非水性溶媒は、ある特定の成分、例えば保存剤または抗菌剤を溶解させる際に、時に役立ち得る。いくつかの適した非水性溶媒の例は、限定されないが、
グリセリン;プロピレングリコール、ブチレングリコール、トリエチレングリコール、ヘキシレングリコール、ポリエチレングリコール、エトキシジグリコールおよびジプロピレングリコールなどのグリコール;エタノール、n−プロパノールおよびイソプロパノールなどのアルコール;トリグリセリド;酢酸エチル;アセトン;トリアセチン;ならびにそれらの組合せ、
を含む。好ましい溶媒の組合せは、グリコール、特にヘキシレンおよび/またはプロピレングリコールならびに1種または複数の低級アルコール、特にイソプロパノール、n−プロパノールおよび/またはエタノールを含む。
【0053】
本発明の組成物は、組成物の貯蔵寿命を高めるために、種々の保存剤も含有し得る。好ましくは、保存剤は、本発明の組成物の総重量に対して、0.001〜5重量%、より好ましくは0.001〜約1重量%、さらに好ましくは0.1〜0.15重量%の量で存在する。
【0054】
必要ならば、種々のpH調整剤が、所望のpHレベルを達成するために、本発明の組成物中に利用され得る。例として、本発明の組成物中に使用され得る基本的なpH調整剤のいくつかの例は、限定されないが、アンモニア、モノ−、ジ−およびトリ−アルキルアミン、モノ−、ジ−およびトリ−アルカノールアミン、アルカリ金属およびアルカリ土類金属の水酸化物、アルカリ金属およびアルカリ土類金属のケイ酸塩、鉱酸、カルボン酸ならびにポリマー酸を含む。
【0055】
本発明の好ましい実施形態では、本発明の組成物は、1〜12、好ましくは2〜10、より好ましくは2.5〜8.5のpH値を有する。
【0056】
本発明のさらに好ましい実施形態では、本発明の組成物は、1種または複数の分散剤を含む。
【0057】
分散剤として、知られている任意の分散剤が使用され得る。例えば、分散剤は、クレー、デンプン誘導体を含むデンプン、加工セルロース、天然ゴム、ワックス、脂肪酸、脂肪アルコール、多官能性アルコール、コロイド粒子もしくはフュームド粒子(fumed particle)、脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリコールエーテルまたはそれらの混合物であり得る。
【0058】
しかし、本発明の1つの好ましい実施形態では、本発明の組成物は、アクリロイルジメチルタウリンおよび/またはその塩(アクリロイルジメチルタウレート)から誘導される1種または複数の構造単位を含有する1種または複数のポリマーを、1種または複数の分散剤として含む。
【0059】
アクリロイルジメチルタウリンおよび/またはその塩から誘導される1種または複数の構造単位を含有する好ましいポリマーは、以下:
a)アクリロイルジメチルタウリンおよび/またはその塩から誘導される、好ましくは2−アクリルアミド−2−メチル−プロパン−スルホン酸および/またはその塩から誘導される1種または複数の構造単位、
b)b1)またはb2)から誘導される1種または複数の構造単位:
b1)開鎖N−ビニルアミドおよび/または3〜9個の環サイズを有する環状N−ビニルアミド、好ましくはN−ビニルピロリドン、
b2)2−カルボキシエチルアクリル酸および/またはその塩、ならびに所望ならば、追加的に、1種または複数の不飽和モノカルボン酸および/またはその塩、好ましくはアクリル酸、ならびに
c)場合によって、1種または複数の架橋剤、すなわち、2つ以上のオレフィン二重結合を有するモノマーおよび好ましくは1種または複数の架橋剤、
を含有するポリマーである。
【0060】
そのようなポリマーは、Clariantから市販されている(例えば、Aristoflex(登録商標)AVCおよびAristoflex(登録商標)TAC)。
【0061】
本発明のさらに好ましい実施形態では、本発明の組成物は、テレフタル酸および/またはその塩もしくはエステルから誘導される構造単位を含有する1種または複数のポリマーを、1種または複数の分散剤として含む。
【0062】
テレフタル酸および/またはその塩もしくはエステルから誘導される構造単位を含有する好ましいポリマーは、以下:
a)テレフタル酸および/またはその塩もしくはエステルから誘導される1種または複数の構造単位、
b)2つ以上のヒドロキシル(HO−)基を含む化合物から誘導される、好ましくはジオールであるb1)および/またはb2)から誘導される1種または複数の構造単位:
b1)ポリエチレングリコール、好ましくは、200〜8000g/molの重量平均分子量を有するポリエチレングリコール、
b2)エチレングリコールおよび/またはプロピレングリコール、
c)場合によって、スルホン化芳香族ジカルボン酸および/またはその塩もしくはエステルから誘導される、好ましくはスルホイソフタル酸および/またはその塩もしくはエステルから誘導される1種または複数の構造単位、ならびに
d)場合によって、1つのヒドロキシル(HO−)基を含み、スルホン化モノ−またはポリエチレングリコールおよびアルキルモノ−またはポリエチレングリコールからなる群から選択される化合物から誘導される1種または複数の構造単位、
を含有するポリマーである。
【0063】
そのようなポリマーは、Clariantから市販されている(例えば、Texcare(登録商標)SRN100、Texcare(登録商標)SRN170、Texcare(登録商標)SRN240、Texcare(登録商標)SRN300、Texcare(登録商標)SRN325またはTexcare(登録商標)SRA300)。
【0064】
分散剤は、本発明の組成物中に、マイクロカプセル化された着色剤顆粒が沈殿しないようにするのに十分な量で存在し得る。分散剤は、本発明の組成物中に、本発明の組成物の総重量に対して、0.1〜15重量%、好ましくは0.1〜10重量%、より好ましくは0.5〜3重量%の量で存在し得る。
【0065】
本発明の組成物は、それらが適用時に色を変えることができるという利点を有する。したがって、本発明の組成物は、変色組成物であることが好ましい。
【0066】
本発明のさらに好ましい実施形態では、本発明の組成物は、パーソナルケア組成物またはパーソナル洗浄組成物である。
【0067】
以下の実施例において、他に明示的に述べられていない場合には、「部」は、重量部を指し、百分率は、重量百分率(重量%)を指す。
【実施例】
【0068】
A)マイクロカプセル化された着色剤顆粒の調製
【0069】
例A1)
マイクロカプセル化された着色剤顆粒(着色剤(I))
33部の粉末C.I.Pigment Red 181を、33部の微結晶性セルロースおよび33部のラクトースおよび30部の水とともに、プラネタリーミキサーの中で、均質なゲル様塊が得られるまでホモジナイズした。この塊を、スクリュー押出機に供して小さい麺状物を得、さらにそれらを球状化装置に投入して、直径約200〜300マイクロメートルのマイクロビーズを得た。マイクロビーズを、流動床加工処理ユニットに供した。5部のメタクリル酸−エチルアクリレートコポリマー(1:1;mwおよそ250000g/mol)を、5部の水中に分散させ、この分散液を約50℃の温度でマイクロビーズに噴霧し、ビーズ上に無色のポリアクリレートコーティングを得た。最終ビーズを流動床ユニットから取り出し、乾燥した。
【0070】
例A2)
マイクロカプセル化された着色剤顆粒(着色剤(I)+TiO
33部の粉末C.I.Pigment Blue 15:1を、33部の微結晶性セルロースおよび33部のキシリトールおよび30部の水とともに、プラネタリーミキサーの中で、均質なゲル様塊が得られるまでホモジナイズした。この塊を、スクリュー押出機に供して小さい麺状物を得、さらにそれらを球状化装置に投入して、直径約200〜250マイクロメートルのマイクロビーズを得た。これらのマイクロビーズを、コアとして処理した。
【0071】
マイクロビーズを、流動床加工処理ユニットに供した。15部の二酸化チタンを、5部の水および5部のポリアクリル酸ナトリウム(Mowilith(登録商標)DM6400)中に分散させ、この分散液を約50℃の温度でマイクロビーズに噴霧し、ビーズ上にTiO−ポリアクリレートコーティングを得た。最終ビーズを流動床ユニットから取り出し、乾燥して、直径約400〜450マイクロメートルのマイクロカプセル化された着色剤顆粒を得た。
【0072】
例A3)
マイクロカプセル化された着色剤顆粒(着色剤(I)+TiO+着色剤(II))
33部の粉末C.I.Pigment Green 7を、33部の微結晶性セルロースおよび33部のソルビトールおよび30部の水とともに、プラネタリーミキサーの中で、均質なゲル様塊が得られるまでホモジナイズした。この塊を、スクリュー押出機に供して小さい麺状物を得、さらにそれらを球状化装置に投入して、直径約200〜250マイクロメートルのマイクロビーズを得た。これらのマイクロビーズを、コアとして処理した。
【0073】
マイクロビーズを、流動床加工処理ユニットに供した。15部の二酸化チタンを、5部の水および5部のポリアクリル酸ナトリウム(Mowilith(登録商標)DM6400)中に分散させ、この分散液を約50℃の温度でマイクロビーズに噴霧し、ビーズ上にTiO−ポリアクリレートコーティングを得た。
【0074】
さらに、15部のC.I.Pigment Red 5を、5部の水および5部のポリアクリル酸ナトリウム(Mowilith(登録商標)DM6400)中に懸濁させ、この懸濁液を約50℃の温度で、コーティング済のマイクロビーズに噴霧し、これらのビーズ上に赤色のコーティングを得た。
【0075】
最終ビーズを流動床ユニットから取り出し、乾燥して、直径約400〜450マイクロメートルのマイクロカプセル化された着色剤顆粒を得た。
B)適用例
【0076】
例B1)
多目的洗浄剤
組成:
A Genapol(登録商標)C070 1.5重量%
7モルのエチレンオキシドを含むC10/C18−脂肪アルコール(100%a.m.)
B Praepagen(登録商標)HY 1.4重量%
12/C14−アルキルジメチルヒドロキシエチルアンモニウムクロリド(40%a.m.、水性)
C トリポリリン酸ナトリウム 1.0重量%
D 水 100重量%まで
E 香料 適量
F 例A2 1.0重量%
G 保存剤 適量
H Carbopol(登録商標)(BF Goodrich) 0.5重量%
ポリアクリレート
【0077】
調製:
I. CおよびDを室温で混合する
II. AをIに加えて混合する
III. BをIIに加えて混合する
IV. E、F、GおよびHをIIIに加えて混合する
【0078】
例B2)
多目的洗浄剤
組成:
A Genamin(登録商標)T120 3.2重量%
エトキシル化アルキルアミン(100%a.m.)
B Praepagen(登録商標)HY 2.0重量%
12/C14−アルキルジメチルヒドロキシエチルアンモニウムクロリド(40%a.m.、水性)
C 水 100重量%まで
D 香料 適量
E 例A3 1.5重量%
F 保存剤 適量
G Carbopol(登録商標)(BF Goodrich) 0.5重量%
ポリアクリレート
【0079】
調製:
I. AおよびCを室温で混合する
II. BをIに加えて混合する
III. D、E、FおよびGをIIに加えて混合する
【0080】
例B3)
多目的洗浄剤
組成:
A Praepagen(登録商標)HY 30.0重量%
12/C14−アルキルジメチルヒドロキシエチルアンモニウムクロリド(40%a.m.、水性)
B 10モルのエチレンオキシドを含むオレイルアルコール(100%) 25.0重量%
C 水 100重量%まで
D 例A2 1.0重量%
E Carbopol(登録商標)(BF Goodrich) 1.0重量%
ポリアクリレート
【0081】
調製:
I. AおよびCを室温で混合する
II. Bを34〜40℃に加熱する
III. IIをIに加える
IV. IIIを加熱し、撹拌しながら80〜85℃でホモジナイズする
V. 室温まで冷却する
VI. DおよびEをVに加えて混合する
【0082】
例B4)
洗濯洗剤
組成:
A Hostapur(登録商標)SAS(60重量%、水性、Clariant) 9.00重量%
2級C12〜16アルカンスルホネート、Na−塩
GENAPOL(登録商標)LRO液体(30重量%、水性、Clariant) 10.00重量%
ラウレス硫酸ナトリウム
Genapol(登録商標)DU080(100重量%、Clariant) 2.00重量%
8EOを含むC11−オキソアルコールポリグリコールエーテル
トリポリリン酸ナトリウム 14.00重量%
B 水 100重量%まで
C Praepagen(登録商標)HY 2.00重量%
12/C14−アルキルジメチルヒドロキシエチルアンモニウムクロリド(40%a.m.、水性)
Texcare(登録商標)SRN170(Clariant) 2.00重量%
プロピレンテレフタレートの非イオン性ポリエステル
セルラーゼ 0.25重量%
D KCl 2.00重量%
E 香料 適量
例A2 1.00重量%
保存剤 適量
【0083】
調製:
I. AおよびBを室温で混合する
II. CをIに加えて混合する
III. DをIIに加えて混合する
IV. EをIIIに加えて混合する
【0084】
例B5)
シャワーバス
組成
A GENAPOL(登録商標)LRO液体(30重量%、水性、Clariant) 40.0重量%
ラウレス硫酸ナトリウム
B 香料 0.3重量%
C 水 100重量%まで
例A1 1.5重量%
保存剤 適量
GENAGEN(登録商標)LDA(30重量%、水性、Clariant) 6.0重量%
ラウロアンホ二酢酸二ナトリウム
クエン酸 適量
D Aristoflex(登録商標)TAC(Clariant) 1.0重量%
アンモニウムアクリロイルジメチルタウレート/カルボキシエチル
アクリレートクロスポリマー
【0085】
調製:
I. BをAに入れて撹拌する。
II. Cの成分をIに逐次加える。
III. pHを5.5に調整する。
IV. DをIIに入れて撹拌することによって粘度を調整する。
【0086】
例B6)
抗フケシャンプー
A OCTOPIROX(登録商標)(Clariant) 0.5重量%
ピロクトンオラミン
B 水 10.0重量%
C GENAPOL(登録商標)LRO液体(30重量%、水性、Clariant) 30.0重量%
ラウレス硫酸ナトリウム
D Belsil(登録商標)DMC6032(Wacker Chemie) 1.5重量%
ジメチコンコポリオールアセテート
香料 0.3重量%
E ALLANTOIN(登録商標)D(Clariant) 0.3重量%
F 水 100重量%まで
G 例A3 0.5重量%
パンテノール(Hoffmann La Roche) 1.0重量%
GENAGEN(登録商標)CAB(30重量%、水性、Clariant) 8.0重量%
コカミドプロピルベタイン
H Aristoflex(登録商標)TAC(Clariant) 1.0重量%
アンモニウムアクリロイルジメチルタウレート/カルボキシエチル
アクリレートクロスポリマー
【0087】
調製:
I. AをBと混合する。
II. CをIに入れ、透明な溶液が得られるまで撹拌する。
III. Dの成分をIIに逐次加える。
IV. 加熱しながらEをFに入れて撹拌し、次いで混合物をIIIに入れて撹拌する。
V. Gの成分をIVに逐次加える。
VI. 適宜、pHを調整する。
VII. HをVまたはVIに入れて撹拌することによって粘度を調整する。
【0088】
例B7)
角質溶解効果を有するO/Wスキンミルク、界面活性剤フリー
組成
A Texcare(登録商標)SRN170(Clariant) 1.0重量%
プロピレンテレフタレートの非イオン性ポリエステル
鉱物油 4.0重量%
アーモンド油 4.0重量%
Cetiol(登録商標)SN(Henkel) 8.0重量%
イソノナン酸セテアリル
B Aristoflex(登録商標)AVC(Clariant) 0.3重量%
アンモニウムアクリロイルジメチルタウレート/VPコポリマー
C 水 100重量%まで
例A2 1.0重量%
クエン酸 0.3重量%
リンゴ酸 0.4重量%
グリコール酸 0.7重量%
乳酸 0.7重量%
D 香料 0.3重量%
【0089】
調製:
I. AおよびBを混合する。
II. 成分Cを混合する。
III. IIをIに加える。
IV. DをIIIに入れて撹拌する。
V. エマルジョンをホモジナイズする、pH3.5。
【0090】
例B8)
日焼け止め剤
組成
A Crodamol(登録商標)AB 4.0重量%
安息香酸C12〜15アルキル
水 100重量%まで
Neo Heliopan(登録商標)AV 7.5重量%
メトキシ桂皮酸エチルヘキシル
SilCare(登録商標)Silicone 41M80(Clariant) 5.0重量%
24〜28アルキルジメチコン
B Neo Heliopan(登録商標)BB 3.0重量%
ベンゾフェノン−3
C Aristoflex(登録商標)AVC(Clariant) 1.0重量%
アンモニウムアクリロイルジメチルタウレート/VPコポリマー
D 例A1 1.0重量%
【0091】
調製:
I. Aを約80℃に加熱する。
II. BをI中に溶解させる。
III. 撹拌せずに、IIを25℃まで冷却する。
IV. 穏やかな撹拌下で、CをIIIに加える。
V. 穏やかな撹拌下で、DをIVに加える。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コア(A)およびシェル(B)からなる1種または複数のマイクロカプセル化された着色剤顆粒を含む液体またはゲル様組成物であって、コア(A)が、1〜1000マイクロメートルの直径を有し、そして
a)着色剤(I)、
b)微結晶性セルロース、
c)ポリオール、
を含み、シェル(B)が、1〜500マイクロメートルの厚さを有し、そして
d)ポリカルボン酸、ポリカルボン酸のコポリマー、ビニルポリマー、セルロースおよびセルロース誘導体からなる群から選択されるポリマー、
を含む、液体またはゲル様組成物。
【請求項2】
1種または複数のマイクロカプセル化された着色剤顆粒が、シェル(B)中に、白色顔料(e)をさらに含有することを特徴とする、請求項1に記載の液体またはゲル様組成物。
【請求項3】
1種または複数のマイクロカプセル化された着色剤顆粒が、シェル(B)中に、(f)着色剤(II)をさらに含有することを特徴とする、請求項1または2に記載の液体またはゲル様組成物。
【請求項4】
1種または複数のマイクロカプセル化された着色剤顆粒が、顆粒の総重量に対して、
a)5〜60重量%の着色剤(I)、
b)10〜40重量%の微結晶性セルロース、
c)10〜40重量%のポリオール、
d)0.1〜20重量%のポリマー、
を含有することを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一つまたは複数に記載の液体またはゲル様組成物。
【請求項5】
1種または複数のマイクロカプセル化された着色剤顆粒が、顆粒の総重量に対して、
a)5〜60重量%の着色剤(I)、
b)10〜40重量%の微結晶性セルロース、
c)10〜40重量%のポリオール、
d)0.1〜20重量%のポリマー、
e)0.1〜30重量%の白色顔料、および1〜30重量%の水、
を含有することを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一つまたは複数に記載の液体またはゲル様組成物。
【請求項6】
1種または複数のマイクロカプセル化された着色剤顆粒が、顆粒の総重量に対して、
a)5〜60重量%の着色剤(I)、
b)10〜40重量%の微結晶性セルロース、
c)10〜40重量%のポリオール、
d)0.1〜20重量%のポリマー、
e)0.1〜30重量%の白色顔料、
f)0.1〜20重量%の着色剤(II)、および1〜30重量%の水
を含有することを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一つまたは複数に記載の液体またはゲル様組成物。
【請求項7】
1種または複数のマイクロカプセル化された着色剤顆粒中に含有される着色剤(I)および着色剤(II)が、化粧品における使用を許可されている着色剤からおよび洗剤用に許可されている着色剤から選択されることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一つまたは複数に記載の液体またはゲル様組成物。
【請求項8】
1種または複数のマイクロカプセル化された着色剤顆粒中に含有される着色剤(I)および着色剤(II)が、C.I.Pigment Black 7(C.I.77266)、C.I.Pigment Blue 15(C.I.74160)、C.I.Pigment Blue 15:1(C.I.74160)、C.I.Pigment Blue 15:3(C.I.74160)、C.I.Pigment Blue 15:6(C.I.74160)、C.I.Pigment Blue 80(C.I.77007)、C.I.Pigment Red 4(C.I.12085)、C.I.Pigment Red 5(C.I.12490)、C.I.Pigment Red 112(C.I.12370)、C.I.Pigment Red 122(C.I.73915)、C.I.Pigment Red 181(C.I.73360)、C.I.Pigment Red 254(C.I.56110)、C.I.Vat Red 1、C.I.Pigment Green 7(C.I.74260)、C.I.Pigment Green 36(C.I.74265)、C.I.Pigment Violet 23(C.I.51319)、C.I.Pigment Yellow 1(C.I.11680)、C.I.Pigment Yellow 3(C.I.11710)およびC.I.Pigment Yellow 122(C.I.21090)からなる群から選択されることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一つまたは複数に記載の液体またはゲル様組成物。
【請求項9】
1種または複数のマイクロカプセル化された着色剤顆粒中に含有されるポリオール(c)が、グリセリン、グリコール、ポリグリコール、ペンタエリトリット、糖アルコール、特にマンニトール、ソルビトール、キシリトール、マルチトール、ラクチトール、ラクトースおよび単糖、特にラクトースからなる群から選択されることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか一つまたは複数に記載の液体またはゲル様組成物。
【請求項10】
1種または複数のマイクロカプセル化された着色剤顆粒中に含有されるポリマーが、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、ポリアクリル酸およびポリメタクリル酸のコポリマー、スチレン−(メタ)アクリレート、マレイン酸コポリマー、ポリビニルアセテート、ビニルアクリルコポリマー、ビニルメタクリルコポリマー、セルロース、エチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルメチルセルロースおよびヒドロキシエチルセルロースからなる群から選択されることを特徴とする、請求項1〜9のいずれか一つまたは複数に記載の液体またはゲル様組成物。
【請求項11】
1種または複数のマイクロカプセル化された着色剤顆粒を、組成物の総重量に対して、0.1〜10重量%の量で含むことを特徴とする、請求項1〜10のいずれか一つまたは複数に記載の液体またはゲル様組成物。
【請求項12】
組成物の総重量に対して、少なくとも40重量%の水を含むことを特徴とする、請求項1〜11のいずれか一つまたは複数に記載の液体またはゲル様組成物。
【請求項13】
1種または複数の分散剤を含むことを特徴とする、請求項1〜12のいずれか一つまたは複数に記載の液体またはゲル様組成物。
【請求項14】
アクリロイルジメチルタウリンおよび/またはその塩から誘導される1種または複数の構造単位を含有する1種または複数のポリマーを含むことを特徴とする、請求項1〜13のいずれか一つまたは複数に記載の液体またはゲル様組成物。
【請求項15】
テレフタル酸および/またはその塩もしくはエステルから誘導される構造単位を含有する1種または複数のポリマーを含むことを特徴とする、請求項1〜14のいずれか一つまたは複数に記載の液体またはゲル様組成物。
【請求項16】
変色組成物(color changing composition)であることを特徴とする、請求項1〜15のいずれか一つまたは複数に記載の液体またはゲル様組成物。
【請求項17】
パーソナルケア組成物またはパーソナル洗浄組成物(cleansing composition)であることを特徴とする、請求項1〜16のいずれか一つまたは複数に記載の液体またはゲル様組成物。

【公表番号】特表2012−533528(P2012−533528A)
【公表日】平成24年12月27日(2012.12.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−519931(P2012−519931)
【出願日】平成22年7月15日(2010.7.15)
【国際出願番号】PCT/EP2010/004311
【国際公開番号】WO2011/006657
【国際公開日】平成23年1月20日(2011.1.20)
【出願人】(398056207)クラリアント・ファイナンス・(ビーブイアイ)・リミテッド (182)
【Fターム(参考)】