説明

マイクロチャネルヒートシンクの低コスト製造

【課題】冷却装置を提供する。
【解決手段】本冷却装置10は、外側平坦表面18に接合された金属層22を有するセラミック基板16を含む。本冷却装置10はまた、セラミック基板16の反対側面に接合されたチャネル層24と該チャネル層24の外側表面28に接合されたマニフォルド層26とを含む。基板層16、22、24、26は、ろう付けのような高温処理法を用いて互いに接合されて単一の基板組立体14を形成する。プレナムハウジング30は、接着剤接合のような低温接合法により単一の基板組立体14に接合され、また延長マニフォルド層入口及び出口ポート32、34を形成するように構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、総括的には加熱表面を冷却するための装置に関し、より具体的には、半導体パワーデバイスのためのチャネル型冷却作用を備えたヒートシンクに関する。
【背景技術】
【0002】
高密度パワーエレクトロニクスの発展により、半導体パワーデバイスを冷却することが益々困難になってきている。最大500W/cmまでの熱放散が可能である最新のシリコンベースパワーデバイスの場合には、改善した熱管理解決法が必要とされる。デバイス温度が50Kの上昇に限定されている場合には、自然及び強制空気冷却方式は、最大約1W/cmまでの熱流束を取扱うことができるのみである。従来の液体冷却プレートは、20W/cmのオーダの熱流束の取扱いを達成することができる。ヒートパイプ、衝突スプレイ及び液体沸騰は、より大きい熱流束の取扱いができるが、これらの方法は、製造を困難にしかつ高コストにする可能性がある。
【0003】
高熱流束パワーデバイスの従来型の冷却において遭遇する付加的な問題は、加熱表面全体にわたる不均一な温度分布である。これは、不均一な冷却チャネル構造、並びに冷却流体が加熱表面と平行な長いチャネルを通って流れるにつれての該冷却流体の温度上昇に起因している。
【0004】
高性能熱管理のための1つの有望な技術は、マイクロチャネル冷却である。1980年代には、このマイクロチャネル冷却は、最大1000W/cmまでの熱流束と100℃以下の表面温度上昇とを示す設計を備えたシリコン集積回路を冷却する有効な手段であると証明された。公知のマイクロチャネル設計は、冷却流体をマイクロチャネルに分配するためのマニフォルドを組込んだ金属複合材ヒートシンクに対して基板(最下銅層内にマイクロチャネルが加工された状態の)をはんだ付けすることを必要とする。さらに、これらの公知のマイクロチャネル設計は、作製するのが極めて複雑であり、従って製造コストが非常に高い極めて複雑な背面マイクロチャネル構造及びヒートシンクを用いている。
【特許文献1】米国特許第5,057,908号公報
【特許文献2】米国特許第5,533,256号公報
【特許文献3】米国特許第5,892,279号公報
【特許文献4】米国特許第7,019,975 B2号公報
【特許文献5】米国特許第7,190,580 B2号公報
【特許文献6】米国特許出願公開第2007/0215325 A1号公報
【特許文献7】米国特許第7,353,859 B2号公報
【特許文献8】米国特許第7,429,502 B2号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
以上の説明に鑑みて、組立てるのが比較的簡単であり、かつ基板冷却チャネルの作製に後続する処理作業において冷却チャネル機構を損なうことがないチャネル型ヒートシンク冷却構造を提供することが望ましいと言える。
【課題を解決するための手段】
【0006】
簡潔に述べると、1つの実施形態によると、本冷却装置は、基板組立体と、該基板組立体に接合されたプレナムハウジングとを含み、基板組立体は、第1の平坦表面及び該第1の平坦表面とほぼ平行な第2の平坦表面を備えたセラミック層と、第1の平坦表面に接合された金属層と、第2の平坦表面に接合されたチャネル層と、第2の平坦表面と反対側のチャネル層の表面に接合されたマニフォルド層とを含み、基板層は、互いに単一の単体構造基板として構成され、またプレナムハウジングは、マニフォルド層入口及び出口ポートを形成するように構成される。
【0007】
別の実施形態によると、冷却装置を製造する方法は、第1のセラミック基板を準備するステップと、第1のセラミック基板の一側面に第1の金属層を接合するステップと、第1のセラミック基板の反対側面に第1のチャネル層の第1の側面を接合するステップと、第1のチャネル層の第1の側面と反対側の該第1のチャネル層の第2の側面に第1のマニフォルド層を接合するステップとを含み、第1のセラミック基板、第1の金属層、第1のチャネル層及び第1のマニフォルド層が互いに接合されて第1の基板組立体を形成するようにする。
【0008】
本発明のこれらの及びその他の特徴、態様及び利点は、図面全体を通して同じ参照符号が同様の部分を示している添付図面を参照して以下の詳細な説明を読むことにより一層良好に理解されるようになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の1つの実施形態による、パワーデバイスを冷却するための装置の側面図。
【図2】1つの実施形態による、図1に示す最上銅層の平面図。
【図3】1つの実施形態による、基板上に堆積させた図1に示す最上銅層の平面図。
【図4】1つの実施形態による、図1に示すチャネル層の平面図。
【図5】1つの実施形態による、図1に示すマニフォルド層の平面図。
【図6】1つの実施形態による、図1に示すベースプレートの平面図。
【図7】1つの実施形態による、最上銅層、チャネル層及びマニフォルド層を含む単体構造基板組立体を示す図。
【図8】1つの実施形態による、図7に示す単体構造基板組立体で使用するのに適した単体構造ベースプレートを示す図。
【図9】1つの実施形態による、図7に示す単体構造基板組立体、図8に示す単体構造ベースプレート、及び少なくとも1つの半導体パワーデバイスを含む冷却モジュールを示す図。
【図10】1つの実施形態による1対のタイル状の冷却モジュールを示す図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
添付図面の図は、幾つかの別の実施形態を示しているが、以下の説明で指摘するように、本発明のその他の実施形態もまた考えられる。全てのケースにおいて、本開示は、限定のためではなく説明のために、本発明の図示した実施形態を提示している。当業者は、多数のその他の変更形態及び実施形態を発案することができるが、それらは、本発明の原理の技術思想及び技術的範囲内に属する。
【0011】
図1は、本発明の1つの実施形態による、少なくとも1つのパワーデバイス12を冷却するためのヒートシンク組立体10を側面図で示している。ヒートシンク組立体10は、基板14を含み、この基板14は、第1の平坦表面18及び該第1の平坦表面18とほぼ平行な第2の平坦表面20を有するセラミック層16を含む。基板14はさらに、第1の平坦表面18に対して冶金学的に接合された金属層22と、第2の平坦表面20に対して冶金学的に接合されたチャネル層24と、第2の平坦表面20と反対側のチャネル層24の表面28に対して冶金学的に接合されたマニフォルド層26とを含む。少なくとも1つの入口ポート32及び少なくとも1つの出口ポート34を備えたベースプレート/プレナムハウジング30が、チャネル層表面26と反対側のマニフォルド層26の表面36に接合され、また延長マニフォルド層入口及び出口ポートを形成するように構成される。
【0012】
1つの実施形態によると、ヒートシンク組立体10は、約0.3mmの厚さを有する金属層22と、約0.3mmの厚さを有するチャネル層24と、約0.3mmの厚さを有するマニフォルド層26とを含む。別の実施形態によると、ヒートシンク組立体10は、約0.3mmの厚さを有する金属層22と、約0.15mmの厚さを有するチャネル層24と、約0.15mmの厚さを有するマニフォルド層26とを含む。さらに別の実施形態によると、ヒートシンク組立体10は、約0.6mmの厚さを有する金属層22と、約0.3mmの厚さを有するチャネル層24と、約0.3mmの厚さを有するマニフォルド層26とを含む。
【0013】
図5に示すマニフォルド層26の平面図では、幾つかの入口マニフォルド38及び幾つかの出口マニフォルド40が形成されている。入口マニフォルド38は、冷却媒体を受けるように構成され、また出口マニフォルド40は、冷却媒体を排出するように構成される。1つの実施形態では、入口及び出口マニフォルド38、40は、図5に示すように交互配置される。
【0014】
図4に示すチャネル層24の平面図では、入口マニフォルド38から冷却媒体を受けかつその冷却媒体を出口マニフォルド40に送給するように構成された幾つかのチャネル42を特徴としている。本発明の1つの態様によると、チャネル42は、入口及び出口マニフォルド38、40に対してほぼ垂直に配向される。
【0015】
引続き図1を参照すると、基板14の外側表面44は、少なくとも1つのパワーデバイス12と熱接触状態になっている。ヒートシンク組立体10はさらに、入口マニフォルド38に冷却媒体33を供給するように構成された入口プレナム32と、出口マニフォルド40から冷却媒体33を排出するように構成された排出プレナム34とを含む。
【0016】
セラミック層16は、例えば酸化アルミニウム(Al)、窒化アルミニウム(AlN)、酸化ベリリウム(BeO)及び窒化ケイ素(Si)で形成することができる。その他の同様なセラミック材料もまた、それらセラミック材料が最上金属層22及びチャネル層24に対して冶金学的に接合可能である限り用いることができる。
【0017】
図2は、1つの実施形態による、図1に示す金属層22の平面図である。金属層22は、例えばセラミック層16に接合された直接接合銅(DBC)層又は活性金属ろう付け(AMB)層とすることができる。
【0018】
図3は、1つの実施形態による、セラミック層16に接合された図1に示す最上銅層22の平面図である。
【0019】
図4は、1つの実施形態による、複数のチャネル42を例示している図1に示すチャネル層24の平面図である。チャネル層24は、マイクロチャネル寸法からミリチャネル寸法までを網羅するチャネル形状寸法を含むことができる。本発明の幾つかの態様によると、チャネル42は、例えば約0.05mm〜約5.0mmの形状寸法を有することができる。例示的なチャネル42の構成は、基板14に沿って延びる連続マイクロチャネルで形成することができる。別の実施形態によると、チャネル42は、幅が約0.1mmであり、約0.2mmの幾つかのギャップによって分離される。さらに別の実施形態によると、チャネル42は、幅が約0.3mmであり、約0.5mmの幾つかのギャップによって分離される。さらに別の実施形態によると、チャネル42は、幅が約0.6mmであり、約0.8mmの幾つかのギャップによって分離される。
【0020】
図5は、1つの実施形態による、図1に示すマニフォルド層26の平面図である。マニフォルド38、40は、本発明の1つの態様による図4に示すチャネル42に対して垂直に延びるように構成される。
【0021】
図6は、1つの実施形態による、図1に示すベースプレート30の平面図である。特定の実施形態によると、ベースプレート/プレナムハウジング30は、鋳造可能な金属並びに/或いは例えば注型可能なプラスチック、セラミック、機械加工可能なセラミック又は機械加工可能なガラスセラミック構造を含む。本明細書に記載した実施形態は、特定のベースプレート/ハウジング材料に限定されるものではない。ベースプレート30は、本発明の1つの態様によると、接着剤接合によりマニフォルド層26に接合される。
【0022】
図7は、1つの実施形態による、最上金属層22、セラミック層16、チャネル層24、及びマニフォルド層26を含む単体構造基板組立体14を示している。特定の実施形態によると、基板14は、金属層22に実施するための直接接合銅(DBC)構造又は活性金属ろう付け(AMB)構造を含む。DBC及びAMBは、セラミック基板に対して銅層を直接接合する方法を指している。例示的なセラミック材料には、酸化アルミニウム(Al)、窒化アルミニウム(AlN)、酸化ベリリウム(BeO)及び窒化ケイ素(Si)が含まれる。DBC及びAMBの両方とも、基板14には使い勝手の良い構造であり、セラミック層16の両面における同一の熱伝導性材料(このケースでは、銅)の使用により、熱的及び機械的安定性が得られる。言うまでもなく、基板14は、金又は銀のようなその他の材料で製作することもできる。有利なことに、基板14は、接合法、拡散接合法、又はクランピングのような圧着法を含む多数のソルダレス法のいずれか1つを使用して、図8に示すベースプレート/ハウジング30に取付けることができる。このことは、組立工程を単純化して、ヒートシンク装置10の全コストを低下させる。さらに、基板14をベースプレート/ハウジング30に取付けることによって、図1に示すパワーデバイス12の表面下に流体通路が形成されて、チャネル冷却法の実用的かつコスト効果のある実施が可能になる。
【0023】
引続き図7を参照すると、最上金属層22、セラミック層16、チャネル層24及びマニフォルド層26を含む基板組立体14は、本発明の1つの態様によると、一般的にはんだ付け法に伴って生じるチャネル層のチャネル42への汚染又は損傷を回避する高温ろう付け法を使用することによって実施される。さらに、基板層16、22、24、26の材料及び厚さは、加熱及び冷却処理工程時における層間の望ましくない相互作用を防止するように厳密に制御することができる。このようにして、チャネル層24に関連する微細形状は、製造工程時における損傷から保護することができ、また基板組立体14の形状は、高度な確実性をもって形成することができる。
【0024】
図8は、1つの実施形態による、図7に示す単体構造基板組立体14で使用するのに適した単体構造ベースプレート30を示している。ベースプレート30は、1つの実施形態によると、マニフォルド層26と関連するマニフォルド通路38、40に酷似した流体通路を含む。ベースプレート/ハウジング30はさらに、少なくとも1つの入口ポート32と少なくとも1つの出口ポート34とを含み、また上述したようにチャネル層表面28と反対側のマニフォルド層26の表面36に接合されて延長マニフォルド層26の入口及び出口ポートを形成する。ベースプレート30は、冷却流体を移送する手段を構成することを必要とするだけであるので、ベースプレート30は、熱伝達の手段を構成するのに適した金属で製作する必要はない。代わりに、実際の熱伝達プロセスは、基板層間の冶金学的接合により達成される。
【0025】
本発明の1つの態様によると、基板組立体14のための所望の高レベルの冷却能力を得るために、マニフォルド通路38、40は、その断面がチャネル42に関連する断面よりも大きくなっている。組立体10を冷却するのに、多くの冷却媒体を用いることができるものであって、本明細書における実施形態は、特定の冷却媒体33に限定されるものではない。例示的な冷却媒体33には、水、エチレングリコール、オイル、航空機燃料及びそれらの組合せが含まれる。特定の実施形態によると、冷却媒体33は、単相液体である。作動中には、冷却媒体33は、ベースプレート入口ポート32を介してマニフォルド38に流入しかつチャネル42を通って流れた後に、ベースプレート出口ポート34を介して出口マニフォルド40を通って戻る。
【0026】
図1に示すように、1つの実施形態によると、パワーデバイス12の加熱表面から冷却媒体を隔離するために、チャネル42は、チャネル層24を貫通しては延びていない。より具体的には、セラミック層16は、基板14上のパワーデバイス12と冷却媒体33との間の絶縁バリヤとして作用する。
【0027】
図9は、1つの実施形態による、図7に示す単体構造基板組立体14、図8に示す単体構造ベースプレート30、及び少なくとも1つの半導体パワーデバイス52を含む冷却モジュール50を示している。入口ポート32及び出口ポート34は各々、複数の冷却モジュール50が互いにタイル状になって、図10の1つの実施形態に示すようになることができるように構成される。得られたタイル状の冷却装置60は、複数の半導体パワーデバイス52、54を冷却するのに適している。外側表面44の各々は、半導体パワーデバイス52、54のそれぞれ1つと熱接触状態になっている。このようにして、幾つかのより小さな基板14の使用により、熱膨張係数(CTE)の不整合による応力を減少させる。
【0028】
説明を要約すると、図1〜図10を参照しながらチャネル型冷却組立体の実施形態及びそれらの実施形態を製造する方法について説明してきた。これらの実施形態は、一般的にはんだ付け法に伴って生じるチャネル42への汚染又は損傷を回避する高温ろう付け法を使用している。さらに、基板層16、22、24、26の材料及び厚さは、加熱及び冷却処理工程時における層間の望ましくない相互作用を防止するように厳密に制御することができる。このようにして、対応するチャネル層24に関連する微細形状は、製造工程時における損傷から保護することができ、また基板組立体14の形状は、高度な確実性をもって形成することができる。
【0029】
基板組立体14は、部分組立工程時に、セラミック層16と、セラミック層16に対して冶金学的に接合された金属層22と、セラミック層16に対して冶金学的に接合されたチャネル層24と、チャネル層24の表面に対して冶金学的に接合されたマニフォルド層26とを含む単一の単体構造装置として製作される。少なくとも1つの入口ポート32及び少なくとも1つの出口ポート34を備えた個別のベースプレート/ハウジング30は、基板構造体の部分組立工程に続く最終組立工程時に、基板構造体の表面36に接合され、また延長マニフォルド層入口及び出口ポートを形成するように構成される。
【0030】
最終組立段階時に単体構造基板組立体14と単体構造ベースプレート30とを組み合せることは、上述したように、一般的にはんだ付け法に伴って生じるチャネル42への汚染又は損傷を回避する利点を有する。ベースプレート30は、冷却流体の流れ手段として機能するだけでありかつヒートシンク装置としての役割はないので、ベースプレート30は、はんだを使用せずに該ベースプレート30を基板構造体14に接合するのに適したプラスチック又はその他の非金属化合物で形成することができる。
【0031】
本明細書では、本発明の一部の特徴のみを図示しかつ説明してきたが、当業者には多くの修正及び変更が想起されるであろう。従って、提出した特許請求の範囲は、全てのそのような修正及び変更を本発明の技術思想の範囲内に属するものとして保護しようとしていることを理解されたい。
【符号の説明】
【0032】
10 ヒートシンク組立体
12 パワーデバイス
14 基板
16 セラミック層
18 第1の平坦表面
20 第2の平坦表面
22 金属層
24 チャネル層
26 マニフォルド層
28 チャネル層表面
30 ベースプレート
32 入口ポート
33 冷却媒体
34 出口ポート
36 マニフォルド層表面
38 入口マニフォルド
40 出口マニフォルド
42 チャネル
44 タイル状の冷却装置の外側表面
50 冷却モジュール
52 半導体パワーデバイス
54 半導体パワーデバイス
60 タイル状の冷却装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板組立体(14)と、
前記基板組立体(14)に接合されたプレナムハウジング(30)と、
を含み、前記基板組立体(14)が、
第1の平坦表面(18)及び該第1の平坦表面(18)とほぼ平行な第2の平坦表面(20)を備えたセラミック層(16)と、
前記第1の平坦表面(18)に接合された金属層(22)と、
前記第2の平坦表面(20)に接合されたチャネル層(24)と、
前記第2の平坦表面(20)と反対側の前記チャネル層(24)の表面(28)に接合されたマニフォルド層(26)と、を含み、
前記基板層が、互いに単一の単体構造基板(14)として構成され、
前記プレナムハウジング(30)が、マニフォルド層入口及び出口ポート(32、34)を形成するように構成される、
冷却装置(10)。
【請求項2】
前記マニフォルド層(26)が、複数の入口マニフォルドと複数の出口マニフォルドとを含み、
前記複数の入口マニフォルドが、冷却媒体(33)を受けるように構成されかつ前記複数の出口マニフォルドが、前記冷却媒体(33)を排出するように構成され、さらに、
前記複数の入口及び出口マニフォルドが、交互配置されかつ前記第1及び第2の平坦表面(18、20)とほぼ平行に配向される、
請求項1記載の冷却装置(10)。
【請求項3】
前記プレナムハウジング(30)が、注型可能又は鋳造可能な材料を含む、請求項1または2記載の冷却装置(10)。
【請求項4】
前記基板層(16、22、24、26)が、約980℃〜約1000℃の高温接合法により互いに接合される、請求項1乃至3のいずれか1項記載の冷却装置(10)。
【請求項5】
前記基板層(16、22、24、26)が、その各々が約980℃〜約1000℃の高温接合時に前記基板の構造劣化を防止するように構成された対応する厚さ及び熱膨張係数を有する熱伝導性材料を含む、請求項1乃至4のいずれか1項記載の冷却装置(10)。
【請求項6】
前記最上金属層(22)が、直接接合銅又は活性金属ろう付け構造を含む、請求項1乃至3のいずれか1項記載の冷却装置(10)。
【請求項7】
前記プレナムハウジング(30)と前記基板組立体(14)との間の接合が、ソルダレス接合である、請求項1乃至3のいずれか1項記載の冷却装置(10)。
【請求項8】
前記セラミック層(16)が、酸化アルミニウム(Al)、窒化アルミニウム(AlN)、酸化ベリリウム(BeO)及び窒化ケイ素(Si)から選ばれる、請求項1乃至4のいずれか1項記載の冷却装置(10)。
【請求項9】
前記セラミック層(16)に接合された前記金属層表面(18)と反対側の前記金属層(22)の外側表面(44)に接合された少なくとも1つの半導体パワーデバイス(12)をさらに含む、請求項1乃至8のいずれか1項記載の冷却装置(10)。
【請求項10】
前記基板組立体(14)及びプレナムハウジング(30)が共に、少なくとも1つの他の同様な基板組立体及び1つの他の同様なプレナムハウジングと互いに結合されてタイル状の冷却装置構造体(60)を形成するように構成される、請求項1乃至9のいずれか1項記載の冷却装置(10)。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2010−147478(P2010−147478A)
【公開日】平成22年7月1日(2010.7.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−287056(P2009−287056)
【出願日】平成21年12月18日(2009.12.18)
【出願人】(390041542)ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ (6,332)
【氏名又は名称原語表記】GENERAL ELECTRIC COMPANY
【Fターム(参考)】