説明

ミラー搭載型ETC車載装置

【課題】ミラーハウジングのサイズを大きくすることなく、かつ少ない部品点数で、ETCカードの着脱操作性を改善する。
【解決手段】ミラーハウジング10には、ETC機能を実現する電子回路に接続される接点端子30が実装されたプリント基板20が組み込まれている。昇降式カードホルダ40には、ETCカード70を着脱自在に保持する。ミラーハウジング10にETCカード70を保持する昇降式カードホルダ40を収納すると、ETCカード70のカード接点80とミラーハウジング10の接点端子30とが圧接されることにより、カード接点80と接点端子30との導通がとられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はETC(Electronic Toll Collection:自動料金収受システム)車載装置に関し、特に車両の車室内ミラー等のミラーに内蔵されるミラー搭載型ETC車載装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ETC車載装置を操作しやすく、かつ目立たない場所に設置するため、カードコネクタや電子基板などのETC車載装置として必要な部品を車室内ミラーに配設するミラー搭載型ETC車載装置が知られている(例えば、特許文献1,特許文献2参照)。
【特許文献1】特開平11−28980
【特許文献2】特開2004−66935
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
特許文献1に開示されたミラー搭載型ETC車載装置は、ミラーハウジングに対してカードコネクタを横方向に配置し、ETCカードをミラーハウジングの横方向から挿入する構造を有しているが、カード挿入方向がミラーハウジングの右側面か左側面かに限定されていた。このため、ETCカードの着脱操作性を良くするには、カード挿入口を運転者に向ける必要があるが、それを実施するには、左右ハンドル車ごとに左右別々のカード挿入口のものを用意する必要があった。左右ハンドル車のどちらでも着脱操作性のよいETCカードの挿入方向としては、例えば、ミラーハウジングに対して下方向からETCカードを挿入することが考えられる。しかし、既存のカードコネクタはETCカードを長手方向に挿入させるものであるため、ETCカードをミラーハウジングの内部に納めるにはミラーハウジングの縦幅をETCカードの長手方向のサイズ以上の大きさにする必要があり、ミラーハウジングのサイズが一般的なものよりも大きくなってしまうという問題点があった。
【0004】
その問題点を改善するため、特許文献2に開示されたミラー搭載型ETC車載装置は、カードコネクタを回転させてミラーハウジングの内部に収納する構造を有しているが、ETCカードは接点式のIC(Integrated Circuit)カードであるので、それを実現するには、カード搬送機構および接点端子が実装されたプリント基板を回転させ、ETC機能を実現する電子回路が実装された別プリント基板とワイヤで接続することが考えられる。しかし、部品点数が多くなりコストアップになることや、ワイヤの屈曲による信頼性を確保することが難しいという問題点があった。
【0005】
本発明の目的は、上述の点に鑑み、ミラーハウジングのサイズを大きくすることなく、かつ少ない部品点数で、ETCカードの着脱操作性を改善するようにしたミラー搭載型ETC車載装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
【0006】
請求項1記載のミラー搭載型ETC車載装置は、ETCカードが着脱自在に装着されるミラー搭載型ETC車載装置であって、ETC機能を実現する電子回路に接続される接点端子が実装されたプリント基板が組み込まれたミラーハウジングと、前記ETCカードを着脱自在に保持し、前記ETCカードのカード接点が前記プリント基板上の接点端子に圧接するように前記ミラーハウジングに収納される移動式カードホルダとを有することを特徴とする。請求項1記載のミラー搭載型ETC車載装置によれば、移動式カードホルダのミラーハウジングへの収納に伴い、ETCカードのカード接点をミラーハウジングの内部に組み込まれたプリント基板上の接点端子に圧接するようにしたことにより、ミラーハウジングのサイズを大きくすることなく、かつ少ない部品点数で、ETCカードの着脱操作性を向上させることができる。
【0007】
請求項2記載のミラー搭載型ETC車載装置は、請求項1記載のミラー搭載型ETC車載装置において、前記移動式カードホルダは、前記ミラーハウジングの内部で前記ETCカードのカード接点が前記接点端子に対して斜め方向から圧接するように移動することを特徴とする。請求項2記載のミラー搭載型ETC車載装置によれば、ミラーハウジングの内部でETCカードのカード接点が接点端子に対して斜め方向から圧接するようにしたので、カード接点と接点端子との接続(導通)を確実に行うことができる。
【0008】
請求項3記載のミラー搭載型ETC車載装置は、請求項1または2記載のミラー搭載型ETC車載装置において、前記移動式カードホルダは、前記ミラーハウジングの下面側に設けられ、前記ミラーハウジングに収納されたカード装填位置と前記ミラーハウジングから引き出されたカード着脱位置との間を昇降することを特徴とする。請求項3記載のミラー搭載型ETC車載装置によれば、移動式カードホルダがミラーハウジングに収納されたカード装填位置とミラーハウジングから引き出されたカード着脱位置との間を昇降するようにしたことにより、ETCカードの着脱およびその装填が確実に行える。
【0009】
請求項4記載のミラー搭載型ETC車載装置は、請求項1ないし3のいずれか1項に記載のミラー搭載型ETC車載装置において、前記移動式カードホルダは、前記ETCカードを横長方向に着脱自在に保持し、かつ前記ETCカードの長手方向にスライドする内ホルダを有し、該内ホルダが前記カード接点と前記接点端子との接触位置でスライドすることを特徴とする。請求項4記載のミラー搭載型ETC車載装置によれば、移動式カードホルダにETCカードの長手方向にスライドする内ホルダを設けたことにより、カード接点が接点端子に圧接しながらスライドし、カード接点,接点端子間の異物を除去することになり、カード接点と接点端子との接触(導通)性が確実になる。
【0010】
請求項5記載のミラー搭載型ETC車載装置は、請求項1ないし4のいずれか1項に記載のミラー搭載型ETC車載装置において、前記移動式カードホルダは、前記カード装填位置で弾性手段によって付勢されて枢軸に揺動自在に軸支された揺動部材に衝合して該揺動部材を揺動させ、該揺動部材の揺動に連動して前記内ホルダがスライドすることを特徴とする。請求項5記載のミラー搭載型ETC車載装置によれば、移動式カードホルダが揺動部材に衝合して該揺動部材を揺動させ、該揺動部材の揺動に連動して内ホルダをスライドさせるので、簡単な機構で、カード接点,接点端子間の異物を除去することが可能になり、カード接点と接点端子との接触(導通)性を確実にすることができる。
【0011】
請求項6記載のミラー搭載型ETC車載装置は、請求項1ないし5のいずれか1項に記載のミラー搭載型ETC車載装置において、前記内ホルダは、前記ETCカードを保持する爪部材を備えることを特徴とする。請求項6記載のミラー搭載型ETC車載装置によれば、内ホルダにETCカードを保持する爪部材を備えるようにしたことにより、ETCカードの脱落を防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
ミラーハウジングのサイズを大きくすることなく、かつ少ない部品点数で、ETCカードの着脱操作性がよいミラー搭載型ETC車載装置を提供するという目的を、ETCカードのカード接点をミラーハウジングの内部に組み込まれたプリント基板上の接点端子に圧接するように移動する移動式カードホルダを設けることにより達成した。
【0013】
以下、本発明の実施例について図面を参照して説明する。
【実施例1】
【0014】
図1は、本発明の実施例1に係るミラー搭載型ETC車載装置1の斜視図である。本実施例1に係るミラー搭載型ETC車載装置1は、前面壁にミラー2が嵌め込まれたミラーハウジング10と、ミラーハウジング10の内部に組み込まれたプリント基板20と、プリント基板20に実装された接点端子30と、ミラーハウジング10に収納可能に配設された昇降式カードホルダ40と、昇降式カードホルダ40に設けられた内ホルダ50と、内ホルダ50に設けられたカード落下防止用保持爪60と、内ホルダ50にカード落下防止用保持爪60によって保持されたETCカード70と、ETCカード70に設けられたカード接点80とから、その主要部が構成されている。
【0015】
ミラーハウジング10は、横長の直方体状の箱体でなり、前面壁にミラー2が嵌め込まれている。また、ミラーハウジング10には、内部にETC機能を実現する電子回路(図示せず)に接続される接点端子30が実装されたプリント基板20が組み込まれている。
【0016】
プリント基板20は、図2(a)および(b)に示すように、接点端子30および電子回路部品が実装され、ミラーハウジング10の内部の、ミラー2の背後となる位置に、ミラー2と平行となるように配設されている。また、接点端子30は、プリント基板20にミラー2の背面側となるように実装されている。
【0017】
ETCカード70のカード接点80と接触する電子回路側の接点端子30は、ミラーハウジング10の内部に組み込まれたETC機能を実現する電子回路と同じプリント基板20に実装される。接点端子30は、特には図示しないが、カード接点80と接触可能なように形成された板バネ部材でなる。カード接点80が6つの接点領域からなる場合、接点端子30も6つの板バネ部材からなる。
【0018】
昇降式カードホルダ40は、図2(a)および(b)に示すように、側断面で見て上端側が下端側より前方に進出した平行四辺形の箱形部材でなり、前面壁および上面壁が開放されている。また、上端壁および下端壁には、前後突出縁41および42が形成されている。昇降式カードホルダ40は、ミラーハウジング10内に収納されるカード装填位置と、ミラーハウジング10内から下方向に突出するカード着脱位置との間で移動可能なように昇降自在に設けられている。詳しくは、昇降式カードホルダ40は、ミラーハウジング10の底面壁に穿設された配置孔11に嵌合されて配設されており、図2(a)に示すように、ミラーハウジング10から下方向に引き出されたカード着脱位置では、上端壁の前後突出縁41が配置孔11の周縁に引っ掛かってそれ以上の引き出しができないようになっている。また、昇降式カードホルダ40を上方向に向けてミラーハウジング10に押し込んだカード装填位置では、下端壁の前後突出縁42が配置孔11の周縁に引っ掛かってそれ以上の押し込みができないようになっている。なお、昇降式カードホルダ40は、図示しないガイド部材により、背面壁の傾き(すなわち、前記平行四辺形の傾き)に沿って上下方向にガイドされるようになっている。
【0019】
また、昇降式カードホルダ40の左右側壁の前端面下端寄りには、前方に向けて膨出する係止爪43が突設されている。このため、昇降式カードホルダ40を上方向に向けてミラーハウジング10に押し込んだカード装填位置では、係止爪43が配置孔11の周縁を乗り越えて昇降式カードホルダ40をミラーハウジング10にクリックストップさせ、車両の振動等により昇降式カードホルダ40がミラーハウジング10から容易に下方向に飛び出さないように規制している。しかし、ユーザが昇降式カードホルダ40を手に持って所定以上の力で下方に引っ張れば、係止爪43が配置孔11の周縁を乗り越えてクリックストップが外れ、昇降式カードホルダ40を下方向のカード着脱位置まで引き出すことができる。
【0020】
さらに、昇降式カードホルダ40内には、ETCカード70を保持して昇降式カードホルダ40の内部で横方向(ETCカード70の長手方向)に若干スライドする内ホルダ50と、内ホルダ50をスライド自在に保持する内ホルダスライドガイド51とを備えている。
【0021】
内ホルダ50には、ETCカード70の位置を決め、かつETCカード70が内ホルダ50から落下することを防ぐカード落下防止用保持爪60が設けられている。カード落下防止用保持爪60の形状,個数等は、ETCカード70が容易に落下せず、かつETCカード70を容易に取り外せる限り、自由に選定することができる。
【0022】
図3(a)および(b)を参照すると、内ホルダ50は、内ホルダスライドガイド51にETCカード70の長手方向にスライド可能に搭載され、それを保持する昇降式カードホルダ40にバネ52の弾力によって、後述するアーム53によって押される方向とは逆の方向に引っ張られている。このため、昇降式カードホルダ40をカード着脱位置に向けて引き下げる際のアーム53によるETCカード70の長手方向に押される力が解除されると、内ホルダ50ごとETCカード70は初期の位置に戻る。
【0023】
ミラーハウジング10内には、図3(a)および(b)に示すように、内ホルダスライドガイド51に係合するアーム53が設けられている。アーム53は、逆コの字状の板体でなり、ほぼ中央位置を枢軸53aによって揺動自在に軸支されている。アーム53と枢軸53aとの間には、捩りコイルバネ53が介挿されており、アーム53は捩りコイルバネ53の弾力により枢軸53aを中心として右旋回(図3(a),(b)で見て)するように付勢されている。しかし、昇降式カードホルダ40のミラーハウジング10への未装填状態では、アーム53は、係止ピン53cによって所定位置以上に右旋回しないように規制されている(図3(a)参照)。
【0024】
ETCカード70は、図2(a)に示すように、ミラーハウジング10から昇降式カードホルダ40を下方向に引き出したカード着脱位置で内ホルダ50に装着される。これにより、ユーザは、ETCカード70を、車両のハンドル位置、右手・左手に関係なく違和感なくミラーハウジング10に着脱することが可能となる。
【0025】
ETCカード70は、図2(b)に示すように、ETCカード70が装着された昇降式カードホルダ40をミラーハウジング10に向けて上方向に押し込むことによってミラーハウジング10内に装填される。
【0026】
次に、このように構成された実施例1に係るミラー搭載型ETC車載装置1の動作について、図1ないし図3を参照しながら説明する。
【0027】
ETCカード70をミラー搭載型ETC車載装置1に装着する場合、ユーザは、まず、昇降式カードホルダ40をミラーハウジング10から引き出したカード着脱位置で、ETCカード70を内ホルダ50に押し付けるようにする。すると、ETCカード70がカード落下防止用保持爪60を乗り越え、カード落下防止用保持爪60によって内ホルダ50に装着される。この状態では、カード落下防止用保持爪60により、ETCカード70が落下するのが防止される。
【0028】
次に、ユーザが、ETCカード70を内ホルダ50に装着した状態から、昇降式カードホルダ40を下面側から上方向に押し上げると、昇降式カードホルダ40は、図示しないガイド部材によって案内されながら、斜め上前方に向けて上昇し、ミラーハウジング10内に収納されていく。
【0029】
そして、図3(a)に示す装填直前状態から、昇降式カードホルダ40がミラーハウジング10内にさらに押し込まれてくると、図3(b)に示すように、内ホルダスライドガイド51の上端面がアーム53の力点53dに当接し、アーム53が捩りコイルバネ53の弾力に抗して枢軸53aを中心として左旋回される。このため、アーム53の作用点35eが内ホルダ50の左側面に衝接して内ホルダ50をバネ52の弾力に抗して右方向に若干スライドさせる。このため、ETCカード70が長手方向に約1mm程度スライドされ(図3参照)、ETCカード70のカード接点80がプリント基板20上の接点端子30に圧接した状態でスライドすることにより、カード接点80,接点端子30間にある埃や汚れなどの異物が除去され、カード接点80と接点端子30との接触(導通)信頼性が向上する。なお、昇降式カードホルダ40が完全にミラーハウジング10に収納される時に初めて、カード接点80が接点端子30に圧接するようにしたことにより、カード接点80以外のETCカード70の部分が接点端子30に接触することによる接点端子30およびETCカード70の磨耗を防ぎ、接点端子30およびETCカード70(特にカード接点80)の耐久性が確保される。
【0030】
そして、昇降式カードホルダ40を上方向に向けてミラーハウジング10に押し込んだカード装填位置では、下端壁の前後突出縁42が配置孔11の周縁に引っ掛かってそれ以上の押し込みができないために、停止する。このとき、昇降式カードホルダ40の左右側壁の前端面下端寄りに膨出する係止爪43が配置孔11の周縁を乗り越えて昇降式カードホルダ40をミラーハウジング10にクリックストップさせる。このため、車両の振動等により昇降式カードホルダ40がミラーハウジング10から容易に下方向に飛び出すことはない。
【0031】
逆に、ETCカード70をミラー搭載型ETC車載装置1から取り外す場合、ユーザが昇降式カードホルダ40を手に持って所定以上の力で下方に引っ張れば、係止爪43が配置孔11の周縁を乗り越えてクリックストップが外れ、昇降式カードホルダ40を下方向のカード着脱位置まで引き出すことができる。そして、カード着脱位置まで昇降式カードホルダ40が降下すると、上端壁の前後突出縁41が配置孔11の周縁に引っ掛かってそれ以上の引き出しができなくなる。
【0032】
次に、ユーザが、内ホルダ50に装着されているETCカード70に手を掛けて手前に引くと、ETCカード70はカード落下防止用保持爪60による係止を逃れて取り外される。
【0033】
この後、ETCカード70の装填時と同様に、昇降式カードホルダ40をミラーハウジング10に向けて押し上げれば、収納位置で昇降式カードホルダ40がミラーハウジング10にクリックストップされて停止する。
【0034】
実施例1によれば、昇降式カードホルダ40のミラーハウジング10への収納に伴い、ETCカード70のカード接点80がミラーハウジング10の内部に組み込まれたプリント基板20上の接点端子30に圧接するようにしたことにより、ミラーハウジング10のサイズを大きくすることなく、かつ少ない部品点数で、ETCカード70の着脱操作性を向上させることができる。
【0035】
また、実施例1によれば、カード接点80と接点端子30とが接触したと同時に、ETCカード70を保持した内ホルダ50がETCカード70の長手方向にスライドするようにしたことにより、カード接点80と接点端子30とを接触した状態ですべらせることができ、接点端子30,カード接点80間の異物を除去するとともに接触信頼性を確保することができる。
【0036】
以上、本発明の実施例を説明したが、これはあくまでも例示にすぎず、本発明はこれに限定されるものではなく、特許請求の範囲の趣旨を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づく種々の変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明の実施例1に係るミラー搭載型ETC車載装置の平面図。
【図2】(a)および(b)は本実施例1に係るミラー搭載型ETC車載装置の動作を説明する状態遷移図。
【図3】(a)および(b)は本実施例1に係るミラー搭載型ETC車載装置の動作を説明する状態遷移図。
【符号の説明】
【0038】
1 ミラー搭載型ETC車載装置
10 ミラーハウジング
11 配置孔
20 プリント基板
30 接点端子
40 昇降式カードホルダ(移動式カードホルダ)
41,42 前後突出縁
43 係止爪
50 内ホルダ
51 内ホルダスライドガイド
52 バネ
53 アーム(揺動部材)
60 カード落下防止用保持爪(爪部材)
70 ETCカード
80 カード接点

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ETCカードが着脱自在に装着されるミラー搭載型ETC車載装置であって、
ETC機能を実現する電子回路に接続される接点端子が実装されたプリント基板が組み込まれたミラーハウジングと、
前記ETCカードを着脱自在に保持し、前記ETCカードのカード接点が前記プリント基板上の接点端子に圧接するように前記ミラーハウジングに収納される移動式カードホルダと
を有することを特徴とするミラー搭載型ETC車載装置。
【請求項2】
前記移動式カードホルダは、前記ミラーハウジングの内部で前記カード接点が前記接点端子に対して斜め方向から圧接するように移動する請求項1記載のミラー搭載型ETC車載装置。
【請求項3】
前記移動式カードホルダは、前記ミラーハウジングの下面側に設けられ、前記ミラーハウジングに収納されたカード装填位置と前記ミラーハウジングから引き出されたカード着脱位置との間を昇降する請求項1または2記載のミラー搭載型ETC車載装置。
【請求項4】
前記移動式カードホルダは、前記ETCカードを横長方向に着脱自在に保持し、かつ前記ETCカードの長手方向にスライドする内ホルダを有し、該内ホルダが前記カード接点と前記接点端子との接触位置でスライドする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のミラー搭載型ETC車載装置。
【請求項5】
前記移動式カードホルダは、前記カード装填位置で弾性手段によって付勢されて枢軸に揺動自在に軸支された揺動部材に衝合して該揺動部材を揺動させ、該揺動部材の揺動に連動して前記内ホルダがスライドする請求項1ないし4のいずれか1項に記載のミラー搭載型ETC車載装置。
【請求項6】
前記内ホルダは、前記ETCカードを保持する爪部材を備える請求項1ないし5のいずれか1項に記載のミラー搭載型ETC車載装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2007−196759(P2007−196759A)
【公開日】平成19年8月9日(2007.8.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−15352(P2006−15352)
【出願日】平成18年1月24日(2006.1.24)
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【Fターム(参考)】