説明

リニアアクチュエータ

【課題】ディジタル処理上で発生する遅延時間をみかけ上補正したフィードバック信号を生成することを可能としたリニアアクチュエータを実現する。
【解決手段】面モータを有するスライダの位置検出値と位置指令値との偏差を演算して速度指令値を出力する位置制御手段と、前記スライダの速度検出値と前記速度指令値との偏差を演算して前記面モータに推力指令を出力する速度制御手段とを具備するリニアアクチュエータにおいて、
前記位置検出値の現在値及び過去にサンプルした位置検出値に基づいて、1サンプル後の前記速度検出値を予測演算する速度予測手段を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、面モータを有するスライダの位置検出値と位置指令値との偏差を演算して速度指令値を出力する位置制御手段と、前記スライダの速度検出値と前記速度指令値との偏差を演算して前記面モータに推力指令を出力する速度制御手段とを具備するリニアアクチュエータに関するものである。
【背景技術】
【0002】
一対のリニアモータのステータを、所定距離を隔てて平行に配置すると共に、これらリニアモータのスライダ間をアーム部材で結合したリニアアクチュエータにおいて、アーム部材の中点位置を指令位置に制御すると共に、アーム部材のヨーイングを抑制する姿勢制御部を備えたリニアアクチュエータが特許文献1に開示されている。
【0003】
図4は、特許文献1に開示されている従来のリニアアクチュエータの構成を示す機能ブロック図である。第1リニアモータ10と第2リニアモータ20が所定距離を隔てて平行に配置されている。
【0004】
第1リニアモータ10上に配置されたステータ11に沿って面モータを内蔵するスライダ12が移動して位置制御される。スライダ12には、ステータ11に沿って配置されたスケール(図示せず)を読んで位置検出信号XMを出力する位置検出手段13が搭載されている。
【0005】
同様に、第2リニアモータ20上に配置されたステータ21に沿って面モータを内蔵するスライダ22が移動して位置制御される。スライダ22には、ステータ21に沿って配置されたスケール(図示せず)を読んで位置検出信号Xsを出力する位置検出手段23が搭載されている。
【0006】
第1リニアモータ10のスライダ12と第2リニアモータ20のスライダ22間は、アーム部材30でブリッジ状に結合されており、スライダ12,スライダ22,アーム部材30は一体で移動し、アーム部材30の中点31が仮想的な中点位置Xcとして位置制御される。
【0007】
上位装置40からの位置指令Psは、中点位置制御部50の中点位置制御手段51に入力される。位置検出信号XMおよび位置検出信号Xsは、中点位置検出手段52に入力され、これらの和に基づき中点位置信号Xcが算出される。
【0008】
中点位置制御手段51は、位置指令Psと中点位置信号Xcとの偏差を演算した速度指令Vsを中点速度制御手段53に出力する。中点速度制御手段53は、中点位置信号Xcの変化率に基づいて速度を算出する速度検出手段54の速度信号Vcと速度指令Vsとの偏差を演算した推力指令Fcを出力する。
【0009】
推力指令Fcは、加算器61を介して後述の姿勢制御部90からの補正推力指令Feと加算されて第1ドライバ70に入力される。同様に、推力指令Fcは、減算器62を介して姿勢制御部90からの補正推力指令Feと減算されて第2ドライバ80に入力される。
【0010】
第1ドライバ70は、補正された推力指令(Fc+Fe)に基づく駆動電流Imを、第1リニアモータ10のスライダ12が備える面モータ(図示せず)に出力する。同様に、第2ドライバ80は、補正された推力指令(Fc−Fe)に基づく駆動電流Isを、第2リニアモータ20のスライダ22が備える面モータ(図示せず)に出力する。
【0011】
アーム部材30が位置決めされた時、第1リニアアクチュエータのスライダ12と第2リニアアクチュエータのスライダ22は、進行方向に対して位置偏差(ヨーイング角度誤差、直角度誤差)を発生する。その発生要因は、以下の機械的特性である。
・ステージのレベル
・リニアモータの平行度
・アーム部材の捩れ
・制御対象の動的な遅れ(姿勢制御の対象は2次遅れ系のため)
・摩擦
・外乱等
【0012】
姿勢制御部90は、XMとXsの位置偏差によるアーム部材30のヨーイング角度を抑制する機能を持つ。姿勢制御部90より出力される補正推力指令Feにより、第1ドライバ70および第2ドライバ80への推力指令Fcを差動的に操作し、第1リニアアクチュエータのスライダ12の位置を矢印P方向に、第2リニアアクチュエータのスライダ22の位置を反対の矢印P´方向に操作してヨーイング角度を抑制する。
【0013】
姿勢目標値θsは、ヨーイング角度を理想的な0度とするために、例えばθs=0に設定され、姿勢制御部90の姿勢制御手段91に入力される。位置検出信号XMおよび位置検出信号Xsは、姿勢検出手段92に入力され、これらの差に基づき出力角を表す姿勢信号θを算出する。
【0014】
姿勢制御手段91は、姿勢目標値θs(=0または定数)と姿勢信号θとの偏差を演算した速度指令Vs´を速度制御手段93に出力する。速度制御手段93は、出力角θの変化率に基づいて角速度を算出する角速度検出手段94の出力θ´と速度指令Vs´との偏差を演算した補正推力指令Feを出力する。
【0015】
図5は、中点位置制御部50及び姿勢制御部90においてディジタル処理で実行されている従来の速度制御系を示す機能ブロック図である。速度指令Vcmdと速度フィードバック値Vfbの偏差Verrは、速度制御比例ゲインKvを経て推力指令TFcmdを制御対象(質量M、粘性係数D)に与える。
【0016】
フィードバック回路では、制御対象の速度Voを、ディジタル処理により生ずる1サンプル時間の遅延時間L及び速度比例ゲインKFVを経由して前記速度フィードバック値Vfbを生成している。
【0017】
遅延を考慮した速度フィードバックゲインは、周知のパディー近似の手法により式(1)で表記される。
【0018】
【数1】

【0019】
粘性係数を考慮した速度制御系の伝達関数は、式(2)で与えられる。
【0020】
【数2】

【0021】
(2)式を展開するときの条件は、式(3)である。
【0022】
【数3】

【0023】
速度制御系の比例ゲインKvの最適解は、速度制御帯域fvelとしたとき、最適伝達関数を求める周知のバターワースパターンに基づいて、式(4)で与えられる。
【0024】
【数4】

【0025】
式(4)を式(2)に代入し、分母をゼロとしたときの速度制御系の特性根sは、式(5)で与えられる。
【0026】
【数5】

【0027】
式(5)の分母(1−πfvelL)に着目する。(1−πfvelL)>0のとき、複素平面上の特性根sは負となり、左半面に移動して速度制御系は安定となるが、(1−πfvelL)<0のとき、複素平面上の特性根sは正となり、右半面に移動するために、速度制御系は不安定となり、発振する。
【0028】
【特許文献1】特開2006−101570号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0029】
式(5)の分母(1−πfvelL)に着目したとき、次の問題が発生する。
(1)速度制御帯域fvelを高く設定すると特性根sは正となり系は発振するので、設定に限界がある。
【0030】
(2)同様に、遅延時間Lが大きいと特性根sは正となり、系は発振する。ディジタル処理上で発生するこの遅延時間の存在により、系を安定状態に保持して速度制御帯域fvelをより高く設定したい場合の障害要因となっている。
【0031】
(3)速度制御帯域の設定が低く制約されることで、遅延時間L並びの制御対象の機械的特性である粘性項Dの影響により、速度制御における立ち上がり及び立下りのオーバーシュートを抑制することができない。
【0032】
図6は、スライダを移動制御したときの速度応答波形図であり、立ち上がり及び立下りにオーバーシュートが発生している。
【0033】
本発明は上述した問題点を解決するためになされたものであり、ディジタル処理上で発生する遅延時間をみかけ上補正したフィードバック信号を生成することを可能としたリニアアクチュエータの実現を目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0034】
このような課題を達成するために、本発明は次の通りの構成になっている。
(1)面モータを有するスライダの位置検出値と位置指令値との偏差を演算して速度指令値を出力する位置制御手段と、前記スライダの速度検出値と前記速度指令値との偏差を演算して前記面モータに推力指令を出力する速度制御手段とを具備するリニアアクチュエータにおいて、
前記位置検出値の現在値及び過去にサンプルした位置検出値に基づいて、1サンプル後の前記速度検出値を予測演算する速度予測手段を備えることを特徴とするリニアアクチュエータ。
【0035】
(2)前記速度予測手段は、位置検出値の現在値をPi、1サンプル前の位置検出値をPi-1、2サンプル前の位置検出値をPi-2、サンプル周期をΔtとするとき、1サンプル後の前記速度検出値Vi+1を、
Vi+1=(2Pi−3Pi-1+Pi-2)/Δt
で演算することを特徴とする(1)に記載のリニアアクチュエータ。
【0036】
(3)所定距離を隔てて平行に配置された一対のリニアモータの夫々のスライダをアーム部材で結合し、前記位置制御手段及び前記推力指令を出力する速度制御手段により前記アーム部材の中点の位置制御及び速度制御を実行することを特徴とする(1)または(2)に記載のリニアアクチュエータ。
【0037】
(4)前記アーム部材のヨーイング角の検出値とヨーイング角目標値との偏差を演算して角速度指令値を出力する姿勢制御手段と、前記アーム部材の角速度検出値と前記角速度指令値との偏差を演算して前記推力指令を出力する速度制御手段とを備えることを特徴とする(3)に記載のリニアアクチュエータ。
【0038】
(5)前記アーム部材のヨーイング角検出値の現在値及び過去にサンプルしたヨーイング角検出値に基づいて、1サンプル後の前記角速度の検出値を予測演算する角速度予測手段を備えることを特徴とする(4)に記載のリニアアクチュエータ。
【0039】
(6)前記角速度予測手段は、ヨーイング角検出値の現在値をθi、1サンプル前のヨーイング角検出値をθi-1、2サンプル前のヨーイング角検出値をθi-2、サンプル周期をΔtとするとき、1サンプル後の前記角速度検出値θ´i+1を、
θ´i+1=(2θi−3θi-1+θi-2)/Δt
で演算することを特徴とする(5)に記載のリニアアクチュエータ。
【0040】
(7)前記速度予測手段及び角速度予測手段は、前記位置及びヨーイング角の値を速度及び角速度のディジタル値に変換するときに発生する1サンプル時間の時間遅れを補償することを特徴とする(1)乃至(6)のいずれかに記載のリニアアクチュエータ。
【発明の効果】
【0041】
本発明によれば、次のような効果を期待することができる。
(1)フィードバック回路に挿入される速度予測手段100により、現在のサンプル時間の位置情報及び過去サンプルの位置情報に基づいて1サンプル後の速度情報を予測することにより、遅延時間をみかけ上補正することができる。
【0042】
(2)この遅延補正により、速度制御帯域を大きくする設定が可能となり、速度制御における立ち上がり及び立下りのオーバーシュートを抑制することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0043】
以下、本発明を図面により詳細に説明する。図1は、本発明を適用した速度制御系を示す機能ブロック図であり、シングル構成のリニアモータのスライダの速度制御系を示したものである。図4で説明した従来の速度制御系と同一要素には同一符号を付して説明を省略する。
【0044】
本発明の構成上の特徴は、フィードバック回路の途中に速度予測手段100を備える点にある。この速度予測手段100は、遅延時間Lを経由した位置検出値の現在値及び1サンプル前の位置検出値及び2サンプル前の位置検出値に基づいて、1サンプル後の速度検出値を予測演算する。この予測演算の結果、遅延時間Lはみかけ上補正される。
【0045】
予測演算のアルゴリズムは、位置検出値の現在値をPi、1サンプル前の位置検出値をPi-1、2サンプル前の位置検出値をPi-2、サンプル周期をΔtとするとき、1サンプル後の前記速度検出値Vi+1を、
Vi+1=(2Pi−3Pi-1+Pi-2)/Δt
で演算する。
【0046】
以下、予測演算アルゴリズムの導出プロセスを説明する。位置検出値の現在値Piと、1サンプル前の位置検出値Pi-1と、サンプル周期をΔtに基づいて、速度Viは式(6)で表記される。
【0047】
【数6】

【0048】
1サンプル前の位置検出値Pi-1と、2サンプル前の位置検出値Pi-2と、サンプル周期をΔtに基づいて、1サンプル前の速度Vi-1は式(7)で表記される。
【0049】
【数7】

【0050】
式(6)と式(7)より、現在の加速度Aiは、式(8)で表記される。
【0051】
【数8】

【0052】
式(8)の加速度情報を用いた現在速度Viは、式(9)で表記される。
【0053】
【数9】

【0054】
式(9)の現在速度Viに基づく1サンプル後の速度Vi+1は、式(10)の前提条件、即ち、制御対象の加速度変化が緩やかで連続・滑らかな場合に、式(11)で近似して表記される。
【0055】
【数10】

【0056】
【数11】

【0057】
次に、速度予測手段100の機能構成につき説明する。遅延時間を経た現在位置検出値Piは、2倍の係数器101を経由して加算器102に入力される。データ保持手段(図示せず)にアクセスする過去データ取得手段103により取得された1サンプル前の位置検出値Pi-1は、−3倍の係数器104を経由して加算器102に入力される。
【0058】
加算器102の出力、(2Pi−3Pi-1)と過去データ取得手段105により取得された2サンプル前の位置検出値Pi-2は、加算器106に入力される。加算器106の出力、(2Pi−3Pi-1+Pi-2)は、除算器107に入力されてサンプル周期Δtで除算演算されて、1サンプル時間後の速度検出値の予測値Vi+1が、
Vi+1=(2Pi−3Pi-1+Pi-2)/Δt
で出力される。
【0059】
図1の速度制御系は、シングル構成のリニアモータのスライダの速度制御系を示したものであるが、図4の実施形態に示すような一対のリニアモータのスライダ間をアーム部材で結合したブリッジ構成のリニアアクチュエータの中点位置の速度制御系にそのまま適用することができる。
【0060】
更にアーム部材のヨーイング角度(姿勢)を制御する姿勢制御部90の角速度制御系に適用することができる。角速度の制御系では、式(10)の位置を角度に、速度を角速度に置き換えた式(12)により、1サンプル後の角速度θ´i+1を予測演算する。
【0061】
【数12】

【0062】
図2は、本発明を適用した速度制御系を中点位置制御部50及び姿勢制御部90内に備えるリニアアクチュエータの一実施形態を示す機能ブロック図である。図4で説明した従来構成と同一要素には同一符号を付して説明を省略する。
【0063】
中点位置制御部50における速度予測手段100及び姿勢制御部90における角速度予測手段200が、従来構成に対して速度制御系の制御特性を改善した本発明実施形態の特徴部である。
【0064】
図3は、本発明を適用した速度制御系を備えるリニアアクチュエータにおいて、スライダを移動制御したときの速度応答波形図である。図6で説明した従来構成の波形図との比較では、遅延補正に伴い速度制御帯域を上げることによる効果で、立ち上がり及び立下りのオーバーシュートが抑制されている。
【図面の簡単な説明】
【0065】
【図1】本発明を適用した速度制御系を示す機能ブロック図である。
【図2】本発明を適用した速度制御系を備えるリニアアクチュエータの一実施形態を示す機能ブロック図である。
【図3】本発明を適用した速度制御系を備えるリニアアクチュエータにおいて、スライダを移動制御したときの速度応答波形図である。
【図4】特許文献1に開示されている従来のリニアアクチュエータの構成を示す機能ブロック図である。
【図5】中点位置制御部及び姿勢制御部においてディジタル処理で実行している従来の速度制御系を示す機能ブロック図である。
【図6】スライダを移動制御したときの速度応答波形図である。
【符号の説明】
【0066】
10 第1リニアモータ
20 第2リニアモータ
11,21 ステータ
12,22 スライダ
13,23 位置検出手段
30 アーム部材
40 上位装置
50 中点位置制御部
51 中点位置制御手段
52 中点位置検出手段
53 中点速度制御手段
54 速度検出手段
100 速度予測手段
101 2倍係数器
102、106 加算器
103、105 過去データ取得手段
104 −3倍係数器
107 除算器
61 加算器
62 減算器
70 第1ドライバ
80 第2ドライバ
90 姿勢制御部
91 姿勢制御手段
92 姿勢検出手段
93 速度制御手段
200 角速度予測手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
面モータを有するスライダの位置検出値と位置指令値との偏差を演算して速度指令値を出力する位置制御手段と、前記スライダの速度検出値と前記速度指令値との偏差を演算して前記面モータに推力指令を出力する速度制御手段とを具備するリニアアクチュエータにおいて、
前記位置検出値の現在値及び過去にサンプルした位置検出値に基づいて、1サンプル後の前記速度検出値を予測演算する速度予測手段を備えることを特徴とするリニアアクチュエータ。
【請求項2】
前記速度予測手段は、位置検出値の現在値をPi、1サンプル前の位置検出値をPi-1、2サンプル前の位置検出値をPi-2、サンプル周期をΔtとするとき、1サンプル後の前記速度検出値Vi+1を、
Vi+1=(2Pi−3Pi-1+Pi-2)/Δt
で演算することを特徴とする請求項1に記載のリニアアクチュエータ。
【請求項3】
所定距離を隔てて平行に配置された一対のリニアモータの夫々のスライダをアーム部材で結合し、前記位置制御手段及び前記推力指令を出力する速度制御手段により前記アーム部材の中点の位置制御及び速度制御を実行することを特徴とする請求項1または2に記載のリニアアクチュエータ。
【請求項4】
前記アーム部材のヨーイング角の検出値とヨーイング角目標値との偏差を演算して角速度指令値を出力する姿勢制御手段と、前記アーム部材の角速度検出値と前記角速度指令値との偏差を演算して前記推力指令を出力する速度制御手段とを備えることを特徴とする請求項3に記載のリニアアクチュエータ。
【請求項5】
前記アーム部材のヨーイング角検出値の現在値及び過去にサンプルしたヨーイング角検出値に基づいて、1サンプル後の前記角速度の検出値を予測演算する角速度予測手段を備えることを特徴とする請求項4に記載のリニアアクチュエータ。
【請求項6】
前記角速度予測手段は、ヨーイング角検出値の現在値をθi、1サンプル前のヨーイング角検出値をθi-1、2サンプル前のヨーイング角検出値をθi-2、サンプル周期をΔtとするとき、1サンプル後の前記角速度検出値θ´i+1を、
θ´i+1=(2θi−3θi-1+θi-2)/Δt
で演算することを特徴とする請求項5に記載のリニアアクチュエータ。
【請求項7】
前記速度予測手段及び角速度予測手段は、前記位置及びヨーイング角の値を速度及び角速度のディジタル値に変換するときに発生する1サンプル時間の時間遅れを補償することを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のリニアアクチュエータ。

【図1】
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【図2】
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【図4】
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【図5】
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【図3】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−32009(P2009−32009A)
【公開日】平成21年2月12日(2009.2.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−194885(P2007−194885)
【出願日】平成19年7月26日(2007.7.26)
【出願人】(000006507)横河電機株式会社 (4,443)
【Fターム(参考)】