説明

レナラーゼ(モノアミンオキシダーゼC)の検出、単離及び使用

本発明は、レナラーゼとしても知られる哺乳類モノアミンオキシダーゼC(MAO−C)の同定、単離及び使用を提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
配列番号:2のアミノ酸配列と少なくとも約15%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む単離されたポリペプチド。
【請求項2】
配列番号:2のアミノ酸配列を含む単離されたポリペプチド。
【請求項3】
配列番号:2のアミノ酸残基17〜342のアミノ酸配列を含む単離されたポリペプチド。
【請求項4】
前記ポリペプチドがN末端にシグナルペプチドを含まない、請求項1に記載の単離されたポリペプチド。
【請求項5】
前記ポリペプチドがFAD結合部位を含む、請求項1に記載の単離されたポリペプチド。
【請求項6】
前記ポリペプチドが活性レナラーゼタンパク質である、請求項1に記載の単離されたポリペプチド。
【請求項7】
前記ポリペプチドが哺乳類レナラーゼタンパク質である、請求項1に記載の単離されたポリペプチド。
【請求項8】
前記ポリペプチドがヒトレナラーゼタンパク質である、請求項1に記載の単離されたポリペプチド。
【請求項9】
前記ポリペプチドがさらに補因子を含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載の単離されたポリペプチド。
【請求項10】
前記補因子がフラビンアデニンジヌクレオチド(FAD)又はその類似体である、請求項9に記載の単離されたポリペプチド。
【請求項11】
前記補因子がフラビンアデニンジヌクレオチド(FAD)である、請求項9に記載の単離されたポリペプチド。
【請求項12】
請求項1〜11のいずれか1項に記載の単離されたポリペプチド及び薬学的に許容可能な担体、希釈剤若しくはビヒクルを含む、又は基本的にそれらから構成されている組成物。
【請求項13】
経口又は注射投与向けに処方されている、請求項12に記載の組成物。
【請求項14】
前記組成物が即放性又は徐放性剤形である、請求項12に記載の組成物。
【請求項15】
前記ポリペプチドが微晶質形態である、請求項12に記載の組成物。
【請求項16】
前記ポリペプチドがナノ粒子中に封入されている、請求項12に記載の組成物。
【請求項17】
ポリペプチド及び薬学的に許容可能な担体、希釈剤若しくはビヒクルを含む、又は基本的にそれらで構成されている組成物であって、ポリペプチドが配列番号:2のアミノ酸配列又は配列番号:2の残基17〜342のアミノ酸配列を有する組成物。
【請求項18】
請求項1〜8のいずれか1項に記載の単離されたポリペプチドとフラビンアデニンジヌクレオチド(FAD)を結合させる工程を含む、活性レナラーゼポリペプチドの生産方法。
【請求項19】
前記補因子がフラビンアデニンジヌクレオチド(FAD)又はその類似体である、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記酵素補因子がフラビンアデニンジヌクレオチド(FAD)である、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
少なくとも1つの体液からタンパク質を単離することにより、レナラーゼタンパク質を得る工程を含むレナラーゼタンパク質の獲得方法。
【請求項22】
前記体液が血液、血清、血漿、唾液、尿、リンパ液、全血、髄液組織培地及び細胞抽出物からなる群から選択される、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
イオン交換クロマトグラフィ、吸着クロマトグラフィ、リガンド結合アフィニティクロマトグラフィ、ゲル透過クロマトグラフィ又はそれらの任意の組合せを使用することにより、得られた前記レナラーゼタンパク質をさらに精製する工程をさらに含む、請求項21に記載の方法。
【請求項24】
レナラーゼタンパク質を産生する細胞、細胞培養、組織、組織培養、器官又は器官培養から該タンパク質を単離することにより、前記レナラーゼタンパク質を得る工程を含むレナラーゼタンパク質の獲得方法。
【請求項25】
レナラーゼタンパク質を産生するように培地中で細胞を培養し、前記細胞及び/又は培地からタンパク質を単離することによってレナラーゼタンパク質を得る工程を含む、レナラーゼタンパク質の獲得方法。
【請求項26】
請求項1〜11のいずれか1項に記載の単離されたポリペプチドと特異的に結合する抗体。
【請求項27】
哺乳類のレナラーゼタンパク質又はそのフラグメントと特異的に結合する抗体。
【請求項28】
前記抗体がポリクローナル抗体、モノクローナル抗体及び合成抗体からなる群から選択される、請求項26又は27に記載の抗体。
【請求項29】
請求項1〜8のいずれか1項に記載の単離されたポリペプチドの治療上有効な量を哺乳類に投与する工程を含む、哺乳類におけるレナラーゼ媒介型身体状態、障害又は疾病を予防、治療又は改善する方法。
【請求項30】
前記身体状態、障害又は疾病が、腎臓の状態、障害又は疾病;心臓血管の状態、障害又は疾病;心臓の状態、障害又は疾病;中枢神経系(CNS)の状態、障害又は疾病;及びそれらのあらゆる組合せからなる群から選択される、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記心臓血管の身体状態、障害又は疾病が、高血圧、無症候性左心室機能障害、慢性うっ血性心不全(CHF)、心筋梗塞(MI)、心調律障害、卒中、アテローム性動脈硬化及びこれらのあらゆる組合せからなる群から選択される、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記高血圧が、慢性高血圧、収縮期高血圧、孤立性収縮期高血圧、糖尿病性高血圧、肺高血圧、急性重症高血圧及びそれらのあらゆる組合せからなる群から選択される、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
前記腎臓の状態、障害又は疾病が、末期腎不全(ESRD)、慢性腎不全及びそれらの組合せからなる群から選択される、請求項30に記載の方法。
【請求項34】
レナラーゼ療法を必要とする哺乳類に対しレナラーゼ療法を提供するための方法であって、前記哺乳類に対し請求項1〜8のいずれか1項に記載の単離されたポリペプチドの治療上有効な量を投与する工程を含む方法。
【請求項35】
ESRDを予防、治療又は改善する方法であって、請求項1〜8のいずれか1項に記載の単離されたポリペプチドの治療上有効な量を、ESRDの予防、治療又は改善を必要とする哺乳類に対し投与する工程を含む方法。
【請求項36】
CNSの状態、障害又は疾病を予防、治療又は改善する方法であって、治療上有効な量のレナラーゼ阻害物質を、CNSの状態、障害又は疾病の予防、治療又は改善を必要とする哺乳類に対し投与する工程を含む方法。
【請求項37】
CNSの状態、障害又は疾病が、うつ病、不安症、躁病、統合失調症及びそれらの組合せからなる群から選択される、請求項36に記載の方法。
【請求項38】
前記レナラーゼ阻害物質が、低分子阻害物質、抗体、リボザイム、干渉RNA及びアンチセンス核酸分子及びそれらの組合せからなる群から選択される、請求項36に記載の方法。
【請求項39】
前記哺乳類がヒトである、請求項36〜38のいずれか1項に記載の方法。
【請求項40】
レナラーゼ媒介型の身体状態、障害又は疾病の予防、治療又は改善を必要としている哺乳類において、レナラーゼ媒介型の身体状態、障害又は疾病を予防、治療又は改善するための遺伝子治療の方法であって、前記哺乳類に対し配列番号:1の核酸配列を含む又は配列番号:1の残基24〜1049の核酸配列を含む単離された核酸分子を投与する工程を含む方法。
【請求項41】
単離された核酸が、さらに、配列番号:1の核酸配列又は配列番号:1の残基24〜1049の核酸配列に対し操作可能に連結されたプロモータを含む、請求項40に記載の方法。
【請求項42】
単離された核酸がウイルスベクターを用いて投与される、請求項40に記載の方法。
【請求項43】
レナラーゼ媒介型の身体状態、障害又は疾病の予防、治療又は改善を必要とする哺乳類において、レナラーゼ媒介型の身体状態、障害又は疾病を予防、治療又は改善するための遺伝子治療の方法であって、(a)前記哺乳類由来の細胞をex vivoで配列番号:1の核酸配列で又は配列番号:1の残基24〜1049の核酸配列で工学的に処理する工程;及び(b)前記工学的に処理した細胞を前記哺乳類に戻す工程を含む方法。
【請求項44】
高血圧の予防、治療又は改善を必要とする哺乳類において高血圧を予防、治療又は改善するための方法であって、前記哺乳類に対し治療上有効な量のレナラーゼアゴニストを投与し、それによりレナラーゼの発現を増大させ、哺乳類における高血圧を予防、治療又は改善する工程を含む方法。
【請求項45】
ESRDの予防、治療又は改善を必要とする哺乳類においてESRDを予防、治療又は改善するための方法であって、前記哺乳類に対し治療上有効な量のレナラーゼアゴニストを投与し、それによりレナラーゼの発現を増大させ哺乳類におけるESRDを予防、治療又は改善する工程を含む方法。
【請求項46】
哺乳類の身体状態、障害又は疾病の診断若しくは診断の補助をする方法、又は哺乳類の身体状態、障害又は疾病に対する感受性の診断若しくは診断の補助をする方法であって、前記身体状態、障害又は疾病が前記哺乳類において改変されたレナラーゼの発現に関連するものであり、前記方法が、前記哺乳類のレナラーゼ発現レベルを検出する工程と、前記哺乳類の前記レナラーゼ発現レベルを、前記身体状態、障害又は疾病を罹患していない哺乳類の前記レナラーゼ発現レベルと比較し、それにより、前記身体状態、障害又は疾病を罹患している、又は前記身体状態、障害若しくは疾病に対する感受性をもつ哺乳類の診断又は診断の補助をする工程と、を含む方法。
【請求項47】
前記身体状態、障害又は疾病がESRD、高血圧、ANT、心臓血管疾患及びそれらの組合せからなる群から選択される、請求項46に記載の方法。
【請求項48】
前記身体状態、障害又は疾病がCNSの身体状態、障害又は疾病である、請求項46に記載の方法。
【請求項49】
細胞内のレナラーゼの発現を増大させる化合物を同定する方法であって、
内部でレナラーゼが発現している細胞と1つの化合物を接触させ、該化合物と接触させられた前記細胞内のレナラーゼの発現レベルを、前記化合物と接触させられていない点を除いて同一である細胞内のレナラーゼの発現レベルと比較する工程を含み、
前記化合物と接触させられていない点を除いて同一である細胞内のレナラーゼ発現レベルと比較して、前記化合物と接触させられた前記細胞のレナラーゼ発現レベルがより高いものであることを、前記化合物が前記細胞内でのレナラーゼの発現を増大させたことの指標とする方法。
【請求項50】
細胞内のレナラーゼの発現を減少させる化合物を同定する方法であって、
内部でレナラーゼが発現している細胞を化合物と接触させ、該化合物と接触させられた前記細胞内のレナラーゼの発現レベルを、前記化合物と接触させられていない点を除いて同一である細胞内のレナラーゼの発現レベルと比較する工程を含み、
前記化合物と接触させられていない点を除いて同一である細胞内のレナラーゼ発現レベルと比較して、前記化合物と接触させられた前記細胞のレナラーゼ発現レベルがより低いものであることを、前記化合物が前記細胞内でのレナラーゼの発現を減少させたことの指標とする方法。
【請求項51】
請求項49又は50に記載の方法により同定された化合物。
【請求項52】
請求項1〜8のいずれか1項に記載の単離されたポリペプチドに対する結合パートナーを同定するための方法であって、(a)潜在的結合パートナーと前記単離されたポリペプチドを接触させる工程及び(b)前記結合パートナーが前記ポリペプチドの活性に影響を及ぼすか否かを判定し、それにより結合パートナーを同定する工程を含む方法。
【請求項53】
プロモータ/調節配列を含む核酸に対し操作可能に連結された配列番号:1の核酸配列を含む単離された核酸分子。
【請求項54】
プロモータ/調節配列を含む核酸に対し操作可能に連結された配列番号:1の核酸配列の残基24〜1049を含む単離された核酸分子。
【請求項55】
プロモータ/調節配列をコードする核酸配列に対し操作可能に連結された配列番号:1の核酸配列と少なくとも約40%の同一性を有する核酸配列を含む単離された核酸分子。
【請求項56】
共有結合で連結されたタグポリペプチドをコードする核酸配列をさらに含む、請求項55に記載の単離された核酸分子。
【請求項57】
請求項55又は56に記載の核酸分子を含むベクター。
【請求項58】
請求項55に記載の核酸分子、請求項56に記載の核酸分子又は請求項57に記載のベクターを含む組換え細胞。
【請求項59】
レナラーゼポリペプチドの生産方法であって、前記レナラーゼポリペプチドを発現する能力をもつ組換え細胞を培養する工程を含み、前記レナラーゼポリペプチドは、配列番号:1の核酸配列と少なくとも約40%の同一性を有する核酸配列を有する核酸分子によってコードされている、方法。
【請求項60】
請求項59に記載の方法によって生産される単離されたレナラーゼポリペプチド。
【請求項61】
前記核酸分子が、アミノ酸配列が配列番号:2のアミノ酸配列と少なくとも約95%同一であるレナラーゼタンパク質をコードする、請求項59に記載の方法。
【請求項62】
請求項61に記載の方法により生産される単離されたレナラーゼタンパク質。
【請求項63】
レナラーゼポリペプチドを生産する方法であって、(a)請求項53に記載の単離された核酸分子を含む組換え細胞を、該核酸分子の発現を可能にする条件下で培養する工程、及び(b)前記細胞により産生された前記レナラーゼタンパク質を回収する工程を含む方法。
【請求項64】
請求項63に記載の方法によって生産される単離されたレナラーゼポリペプチド。
【請求項65】
配列番号:1の核酸配列と少なくとも約40%の同一性を有する核酸配列に相補的である単離された核酸分子であって、該相補的核酸分子がアンチセンス配向にある、核酸分子。
【請求項66】
操作可能に連結されたプロモータ/調節領域をさらに含む、請求項65に記載の単離された核酸分子。
【請求項67】
レナラーゼポリペプチドの生産方法であって、前記レナラーゼポリペプチドをコードする核酸を発現する能力をもつ組換え細胞を培養する工程を含み、前記レナラーゼポリペプチドが、配列番号:1の核酸配列と少なくとも約40%の同一性を有する核酸配列を有する核酸分子によってコードされ、前記相補的核酸がアンチセンス配向にある方法。
【請求項68】
前記核酸配列がさらに、操作可能に連結されたプロモータ/調節領域をさらに含む、請求項67に記載の方法。
【請求項69】
請求項67又は68に記載の方法によって生産された単離されたレナラーゼポリペプチド。

【図1A】
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【図1B】
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【図1C】
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【図1D】
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【図2A】
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【図2B】
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【図2C】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図3D】
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【図4A】
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【図4B】
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【図4C】
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【図5A】
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【図5B】
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【図6A】
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【図6B】
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【図6C】
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【図7A】
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【図7B】
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【図7C】
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【図7D】
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【図7E】
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【図7F】
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【図7G】
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【公表番号】特表2007−531518(P2007−531518A)
【公表日】平成19年11月8日(2007.11.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−504172(P2007−504172)
【出願日】平成17年3月21日(2005.3.21)
【国際出願番号】PCT/US2005/009248
【国際公開番号】WO2005/089505
【国際公開日】平成17年9月29日(2005.9.29)
【出願人】(503469393)イエール ユニバーシティ (11)
【Fターム(参考)】