説明

レンジ切替操作装置

【課題】ユーザの意図しないレンジへの切り替わりを防止することが可能なレンジ切替操作装置を提供すること。
【解決手段】変速制御装置は、カーソル6aが「P」の表記5aに合わせられるような位置まで操作ノブ6が回転されたことを示す検出信号がノブ操作位置検出センサから入力されたとき、Pレンジを選択するための操作(予告操作)が行われた旨を認識する。そして、変速制御装置は、このように認識している状態で、操作レバー4が下方へ傾動されたことを示す検出信号がレバー操作位置検出センサから入力されたとき、Pレンジへの切替を確定させるための操作(確定操作)が行われた旨を認識する。そして、変速制御装置は、このように認識したとき、Pレンジに応じたギヤ切替信号を自動変速機に出力する。自動変速機は、この場合、車両が駐車状態となるようにギヤの接続状態(レンジ)をPレンジに切り替える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、レンジを切り替えるために操作される操作手段を備えるレンジ切替操作装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、自動変速機が搭載された車両では、シフトレバーを特定のシフト位置(例えば、駐車位置であるP位置、後進位置であるR位置、中立位置であるN位置、前進位置であるD位置)まで操作することにより、そのシフト位置に応じて自動変速機のレンジを切り替えることができるようになっている。
【0003】
特許文献1には、十字状をなすシフトゲートの十字交叉位置を原点位置とし、その原点位置から4方向に沿った各シフト位置までシフトレバーを操作することにより、そのシフト位置に応じて自動変速機のレンジを切り替える技術が開示されている。
【特許文献1】特開2002−139143号公報(段落番号0040、0044〜0048、図2〜図4)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に開示されているシフト操作装置では、原点位置から1アクションでのシフト操作により自動変速機のレンジが切り替わる訳であるが、これを言い換えると、ユーザの意図しないシフトレバーに対する接触により自動変速機のレンジが切り替わる虞がある。
【0005】
本発明は、このような問題点に着目してなされたものであって、その目的は、ユーザの意図しないレンジへの切り替わりを防止することが可能なレンジ切替操作装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、レンジを切り替えるために操作される操作手段を備えるレンジ切替操作装置において、レンジを切り替えるための前記操作手段を用いた操作は、切替先のレンジを予告するための予告操作と、その予告操作により予告されたレンジへの切替を確定させるための確定操作とを含んでいることをその要旨としている。
【0007】
同構成によると、レンジを切り替えるための操作は、予告操作と確定操作とを含んでいるので、ユーザの意図しない操作手段に対する接触により予告操作と同等の操作が行われたとしても、確定操作が行われない限り、レンジは切り替わらない。従って、ユーザの意図しないレンジへの切り替わりを防止することができる。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のレンジ切替操作装置において、前記操作手段を用いた予告操作は、切替先のレンジを選択するための操作であることをその要旨としている。
【0009】
同構成によると、ユーザの意図しない操作手段に対する接触によりレンジの選択に値する操作が行われたとしても、確定操作が行われない限り、レンジは切り替わらない。従って、ユーザの意図しないレンジへの切り替わりを防止することができる。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載のレンジ切替操作装置において、前記操作手段を用いた確定操作は、いずれのレンジへの切替を確定させるときでも共通の操作であることをその要旨としている。
【0011】
同構成によると、操作手段を用いた確定操作は、いずれのレンジへの切替を確定させるときでも共通の操作である。この理由は、切替先のレンジを予告するための予告操作については、切替先のレンジを区別できるようにするために、切替先のレンジ毎に互いに異なる操作とすることが望ましいが、確定操作については、予告操作により予告されたレンジへの切替を確定させられればよいので、切替先のレンジ毎に互いに異なる操作としなくても差し支えないからである。従って、ユーザにしてみれば、確定操作について、いずれのレンジへの切替を確定させるときでも共通の操作を行えば事が足りるため、簡便である。よって、操作性を最大限に尊重しながら、ユーザの意図しないレンジへの切り替わりを防止することができる。
【0012】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のレンジ切替操作装置において、前記操作手段を用いた予告操作と確定操作とが互いに異なる別の操作態様であることをその要旨としている。
【0013】
同構成によると、予告操作と確定操作とが互いに異なる別の操作態様であるため、ユーザの意図しない操作手段に対する接触があったとしても、予告操作に値する操作と確定操作に値する操作とが一連して行われる可能性は低い。別の言い方をすると、両操作が別の態様であるが故に、ユーザが意識的に操作する場合を除いて、どちらか一方の操作に値する操作が行われたとしても、他方の操作に値する操作までが一連して行われることを防止できる。従って、ユーザの意図しないレンジへの切り替わりを防止することができる。
【0014】
尚、本構成とは異なり、予告操作と確定操作とが同一の操作態様である構成であれば、ユーザの意図しない操作手段に対する接触により、予告操作に値する操作と確定操作に値する操作とが一連して行われる可能性が高くなる。
【0015】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のレンジ切替操作装置において、前記操作手段は、予告操作に供される第1の操作手段と、確定操作に供される第2の操作手段とを含み、前記第1の操作手段と前記第2の操作手段とが互いに異なる別の部材により構成されていることをその要旨としている。
【0016】
同構成によると、第1の操作手段と第2の操作手段とが互いに異なる別の部材により構成されているため、ユーザの意図しない操作手段(第1の操作手段及び第2の操作手段を含む上位概念)に対する接触があったとしても、予告操作に値する操作と確定操作に値する操作とが一連して行われる可能性は低い。別の言い方をすると、両操作手段が別の部材であるが故に、ユーザが意識的に操作する場合を除いて、どちらか一方の操作手段を用いた操作に値する操作が行われたとしても、他方の操作手段を用いた操作に値する操作までが一連して行われることを防止できる。従って、ユーザの意図しないレンジへの切り替わりを防止することができる。
【0017】
尚、本構成とは異なり、予告操作に供される第1の操作手段と、確定操作に供される第2の操作手段とが、単一の操作手段で兼用される構成であれば、ユーザの意図しない操作手段に対する接触により、予告操作に値する操作と確定操作に値する操作とが一連して行われる可能性が高くなる。
【0018】
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載のレンジ切替操作装置において、前記第1の操作手段と前記第2の操作手段とが離れた位置に分散配置されていることをその要旨としている。
【0019】
同構成によると、両操作手段が分散配置されているが故に、ユーザが意識的に操作する場合を除いて、どちらか一方の操作手段を用いた操作に値する操作が行われたとしても、他方の操作手段を用いた操作に値する操作までが一連して行われることを防止できる。
【0020】
請求項7に記載の発明は、請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載のレンジ切替操作装置において、前記操作手段を用いた予告操作と確定操作とが、前記操作手段の回転操作、前記操作手段の傾動操作、前記操作手段の押圧操作、前記操作手段を引く操作、の中から選択される互いに異なる2つの操作の組み合わせであることをその要旨としている。
【0021】
同構成によると、予告操作と確定操作とが互いに異なる2つの操作の組み合わせであるため、ユーザの意図しない操作手段に対する接触があったとしても、予告操作に値する操作と確定操作に値する操作とが一連して行われる可能性は低い。別の言い方をすると、両操作が別の態様であるが故に、ユーザが意識的に操作する場合を除いて、どちらか一方の操作に値する操作が行われたとしても、他方の操作に値する操作までが一連して行われることを防止できる。従って、ユーザの意図しないレンジへの切り替わりを防止することができる。
【0022】
尚、本構成とは異なり、予告操作と確定操作とが同一の操作態様である構成であれば、ユーザの意図しない操作手段に対する接触により、予告操作に値する操作と確定操作に値する操作とが一連して行われる可能性が高くなる。
【0023】
請求項8に記載の発明は、請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載のレンジ切替操作装置において、前記予告操作により予告されているレンジと、前記確定操作により確定されているレンジとを、互いに異なる態様で表示する表示手段を備えていることをその要旨としている。
【0024】
同構成によると、表示手段の表示内容を一瞥するだけで、どのレンジからどのレンジへ切り替えられようとしているのかを的確に把握することができる。
【発明の効果】
【0025】
本発明は、以上のように構成されているため、次のような効果を奏する。
本発明によれば、ユーザの意図しないレンジへの切り替わりを防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
以下、本発明を車両のシフトレバー装置に具体化した一実施形態を説明する。
図1に示すように、運転席前方のステアリングホイール1の裏側には、自動変速機のレンジを切り替えるために用いられるコラムタイプのシフトレバー装置2が設けられている。即ち、ステアリングコラム3には、操作レバー4が上下方向に傾動可能に設けられるとともに、その操作レバー4の先端部には、切替先のレンジが表記されたレンジ表記部材5が固定され、さらに操作レバー4の最先端部には、操作ノブ6が同操作ノブ6の軸線を回転中心としてレンジ表記部材5に対して回転可能に設けられている。
【0027】
そして、本実施形態では、操作ノブ6及び操作レバー4を操作することによって、Pレンジ(駐車レンジ)、Rレンジ(後進レンジ)、Nレンジ(中立レンジ)、Dレンジ(前進レンジ)、の4つのレンジに切り替えることができるようになっている。
【0028】
尚、本実施形態において操作ノブ6は、該操作ノブ6の回転操作が解除されたとき、操作後のノブ回転位置で保持される、いわゆるステーショナリ構造となっている。しかし、このような構成に代えて、操作ノブ6はモーメンタリ構造であってもよい。一方、本実施形態において操作レバー4は、該操作レバー4の傾動操作が解除されたとき、操作前のレバー原点位置に復帰する、いわゆるモーメンタリ構造となっている。
【0029】
ここで、操作ノブ6が回転されるに際して、その操作ノブ6の回転先の位置が図2に示されるノブ操作位置検出センサ60により検出されるとともに、このとき、操作ノブ6の回転先の位置に応じた検出信号がノブ操作位置検出センサ60から変速制御装置70に出力される。一方、操作レバー4が傾動されるに際して、その操作レバー4の傾動先の位置が図2に示されるレバー操作位置検出センサ40により検出されるとともに、このとき、操作レバー4の傾動先の位置に応じた検出信号がレバー操作位置検出センサ40から変速制御装置70に出力される。
【0030】
変速制御装置70は、レンジ選択用のカーソル6aが「P」の表記5aに合わせられるような位置まで操作ノブ6が回転されたことを示す検出信号がノブ操作位置検出センサ60から入力されたとき、Pレンジを選択するための操作が行われた旨を認識する。ただし、変速制御装置70は、この段階では、Pレンジに応じたギヤ切替信号を自動変速機80に出力しない。つまり、この段階において自動変速機80がPレンジへ切り替えられることはない。尚、本実施形態においてカーソル6aを「P」の表記5aに合わせる操作は、切替先のレンジを予告するための予告操作であって、この場合、Pレンジへの切替に関する予告操作に相当する。
【0031】
そして、変速制御装置70は、このようにPレンジへの切替に関する予告操作が行われた旨を認識している状態で、操作レバー4が下方へ傾動されたことを示す検出信号がレバー操作位置検出センサ40から入力されたとき、Pレンジへの切替を確定させるための操作が行われた旨を認識する。そして、変速制御装置70は、このように認識したとき、Pレンジに応じたギヤ切替信号を自動変速機80に出力する。自動変速機80は、Pレンジに応じたギヤ切替信号が変速制御装置70から入力されたとき、車両が駐車状態となるようにギヤの接続状態(レンジ)をPレンジに切り替える。尚、本実施形態において操作レバー4を下方へ傾動させる操作は、予告操作により予告されたレンジへの切替を確定させるための確定操作であって、この場合、Pレンジへの切替に関する確定操作に相当する。
【0032】
このように本実施形態では、Pレンジへの切替に関する予告操作が行われて、尚かつ、Pレンジへの切替に関する確定操作が行われたことを条件として、Pレンジへの切替が行われるようになっている。
【0033】
また、変速制御装置70は、レンジ選択用のカーソル6aが「R」の表記5aに合わせられるような位置まで操作ノブ6が回転されたことを示す検出信号がノブ操作位置検出センサ60から入力されたとき、Rレンジを選択するための操作が行われた旨を認識する。ただし、変速制御装置70は、この段階では、Rレンジに応じたギヤ切替信号を自動変速機80に出力しない。つまり、この段階において自動変速機80がRレンジへ切り替えられることはない。尚、本実施形態においてカーソル6aを「R」の表記5aに合わせる操作は、切替先のレンジを予告するための予告操作であって、この場合、Rレンジへの切替に関する予告操作に相当する。
【0034】
そして、変速制御装置70は、このようにRレンジへの切替に関する予告操作が行われた旨を認識している状態で、操作レバー4が下方へ傾動されたことを示す検出信号がレバー操作位置検出センサ40から入力されたとき、Rレンジへの切替を確定させるための操作が行われた旨を認識する。そして、変速制御装置70は、このように認識したとき、Rレンジに応じたギヤ切替信号を自動変速機80に出力する。自動変速機80は、Rレンジに応じたギヤ切替信号が変速制御装置70から入力されたとき、車両が後進状態となるようにギヤの接続状態(レンジ)をRレンジに切り替える。尚、本実施形態において操作レバー4を下方へ傾動させる操作は、予告操作により予告されたレンジへの切替を確定させるための確定操作であって、この場合、Rレンジへの切替に関する確定操作に相当する。
【0035】
このように本実施形態では、Rレンジへの切替に関する予告操作が行われて、尚かつ、Rレンジへの切替に関する確定操作が行われたことを条件として、Rレンジへの切替が行われるようになっている。
【0036】
さらに、変速制御装置70は、レンジ選択用のカーソル6aが「N」の表記5aに合わせられるような位置まで操作ノブ6が回転されたことを示す検出信号がノブ操作位置検出センサ60から入力されたとき、Nレンジを選択するための操作が行われた旨を認識する。ただし、変速制御装置70は、この段階では、Nレンジに応じたギヤ切替信号を自動変速機80に出力しない。つまり、この段階において自動変速機80がNレンジへ切り替えられることはない。尚、本実施形態においてカーソル6aを「N」の表記5aに合わせる操作は、切替先のレンジを予告するための予告操作であって、この場合、Nレンジへの切替に関する予告操作に相当する。
【0037】
そして、変速制御装置70は、このようにNレンジへの切替に関する予告操作が行われた旨を認識している状態で、操作レバー4が下方へ傾動されたことを示す検出信号がレバー操作位置検出センサ40から入力されたとき、Nレンジへの切替を確定させるための操作が行われた旨を認識する。そして、変速制御装置70は、このように認識したとき、Nレンジに応じたギヤ切替信号を自動変速機80に出力する。自動変速機80は、Nレンジに応じたギヤ切替信号が変速制御装置70から入力されたとき、車両が中立状態となるようにギヤの接続状態(レンジ)をNレンジに切り替える。尚、本実施形態において操作レバー4を下方へ傾動させる操作は、予告操作により予告されたレンジへの切替を確定させるための確定操作であって、この場合、Nレンジへの切替に関する確定操作に相当する。
【0038】
このように本実施形態では、Nレンジへの切替に関する予告操作が行われて、尚かつ、Nレンジへの切替に関する確定操作が行われたことを条件として、Nレンジへの切替が行われるようになっている。
【0039】
最後に、変速制御装置70は、レンジ選択用のカーソル6aが「D」の表記5aに合わせられるような位置まで操作ノブ6が回転されたことを示す検出信号がノブ操作位置検出センサ60から入力されたとき、Dレンジを選択するための操作が行われた旨を認識する。ただし、変速制御装置70は、この段階では、Dレンジに応じたギヤ切替信号を自動変速機80に出力しない。つまり、この段階において自動変速機80がDレンジへ切り替えられることはない。尚、本実施形態においてカーソル6aを「D」の表記5aに合わせる操作は、切替先のレンジを予告するための予告操作であって、この場合、Dレンジへの切替に関する予告操作に相当する。
【0040】
そして、変速制御装置70は、このようにDレンジへの切替に関する予告操作が行われた旨を認識している状態で、操作レバー4が下方へ傾動されたことを示す検出信号がレバー操作位置検出センサ40から入力されたとき、Dレンジへの切替を確定させるための操作が行われた旨を認識する。そして、変速制御装置70は、このように認識したとき、Dレンジに応じたギヤ切替信号を自動変速機80に出力する。自動変速機80は、Dレンジに応じたギヤ切替信号が変速制御装置70から入力されたとき、車両が前進状態となるようにギヤの接続状態(レンジ)をDレンジに切り替える。尚、本実施形態において操作レバー4を下方へ傾動させる操作は、予告操作により予告されたレンジへの切替を確定させるための確定操作であって、この場合、Dレンジへの切替に関する確定操作に相当する。
【0041】
このように本実施形態では、Dレンジへの切替に関する予告操作が行われて、尚かつ、Dレンジへの切替に関する確定操作が行われたことを条件として、Dレンジへの切替が行われるようになっている。
【0042】
尚、本実施形態では、各レンジへの切替に関して予告操作と確定操作とが必要であることを説明したが、ここに予告操作については、切替先のレンジ毎に互いに異なる操作を行わせるようにするとともに、確定操作については、いずれのレンジへの切替を確定させるときでも共通の操作を行えばよいようになっている。この理由は、切替先のレンジを予告するための予告操作については、切替先のレンジを区別できるようにするために、切替先のレンジ毎に互いに異なる操作とすることが望ましいが、確定操作については、予告操作により予告されたレンジへの切替を確定させられればよいので、切替先のレンジ毎に互いに異なる操作としなくても差し支えないからである。
【0043】
また、予告操作が操作ノブ6を回転させる操作であるのに対して、確定操作が操作レバー4を傾動させる操作であることから、次のようなことが言える。即ち、予告操作が操作手段(操作ノブ6及び操作レバー4を含む上位概念)の回転操作であるのに対し、確定操作が操作手段の傾動操作であることから、予告操作と確定操作とが互いに異なる別の操作態様となっている。別の言い方をすると、本実施形態では、予告操作と確定操作とが、操作手段の回転操作と操作手段の傾動操作という互いに異なる2つの操作の組み合わせとなっている。また、予告操作には操作ノブ6が供されるのに対し、確定操作には操作レバー4が供されることから、予告操作と確定操作とでは互いに異なる別の部材が用いられている。尚、本実施形態において予告操作に供される操作ノブ6は、第1の操作手段に相当するとともに、確定操作に供される操作レバー4は、第2の操作手段に相当する。
【0044】
ちなみに、本実施形態においてノブ操作位置検出センサ60は、予告操作検出センサとして機能するとともに、レバー操作位置検出センサ40は、確定操作検出センサとして機能する。
【0045】
ところで、図1に示すように、運転席前方にはインストルメントパネルが設けられるとともに、そのインストルメントパネルには、上記した確定操作により確定されている現在のレンジ及び予告操作により予告されているレンジを表示するためのインジケータ9が設けられ、それは運転席から視認可能となっている。そして、図2に示すように、インジケータ9は、変速制御装置70に電気的に接続されるとともに、同変速制御装置70による表示制御に基づいて、現在のレンジ及び予告レンジを表示するようになっている。
【0046】
次に、本実施形態の作用について説明する。尚、ここでは、現在のレンジをDレンジとし、このDレンジからRレンジへ切り替える場合の動作について説明する。
さて、図3(a)に示すように、現在のレンジがDレンジであるとき、それを示唆する態様でインジケータ9による報知を行うべく、「D」の文字を囲む枠が緑色で点灯される。そして、このとき、「D」以外の文字、つまり「P」、「R」、「N」の各文字を囲むそれぞれの枠は、それらの周辺と同じ白色で点灯される。尚、白色での点灯に代えて消灯されてもよい。
【0047】
そして、カーソル6aが「D」の表記5aに合わせられている状態から操作ノブ6が回転され、それによりカーソル6aが「R」の表記5aに合わせられるのに先立って、一旦「N」の表記5aに合わせられたとき、インジケータ9によるレンジ表示は、次のようになる。即ち、この場合、図3(b)に示すように、「D」の文字を囲む枠が緑色で点灯されるとともに、「N」の文字を囲む枠が赤色で点滅され、それら以外の文字を囲む枠が白色で点灯される。そして、このような表示内容により、現在のレンジがDレンジであり、予告レンジがNレンジであることが示唆されている。ここに、運転者は、レンジをDレンジからRレンジへ切り替えようとしているのであるが、「D」の表記5aと「R」の表記5aとの間に「N」の表記5aが存在しているため、一旦このような表示態様が現れるのである。
【0048】
そして、カーソル6aが「N」の表記5aに合わせられている状態から操作ノブ6がさらに同方向に回転され、それによりカーソル6aが「R」の表記5aに合わせられたとき、インジケータ9によるレンジ表示は、次のようになる。即ち、この場合、図3(c)に示すように、「D」の文字を囲む枠が緑色で点灯されるとともに、「R」の文字を囲む枠が赤色で点滅され、それ以外の文字を囲む枠が白色で点灯される。そして、このような表示内容により、現在のレンジがDレンジであり、予告レンジがRレンジであることが示唆されている。
【0049】
そして、この状態で操作レバー4が下方へ傾動されたとき、図3(d)に示すように、「R」の文字を囲む枠が緑色で点灯されるとともに、それ以外の文字を囲む枠が白色で点灯される。そして、このような表示内容により、現在のレンジがRレンジであることが示唆されている。
【0050】
このように本実施形態では、現在のレンジと予告レンジとが互いに異なる態様(この場合、色の違い及び点灯/点滅の違い)でインジケータ9により表示されるようになっている。
【0051】
尚、本実施形態の構成に代えて、現在のレンジと予告レンジとを互いに同じ色で光らせるとともに、それらを点灯/点滅の違いで区別する構成を採用してもよい。或いは、現在のレンジと予告レンジとを互いに点灯(或いは互いに点滅)させるとともに、それらを色の違いで区別する構成を採用してもよい。或いは、現在のレンジと予告レンジとを互いに同じ色で互いに点滅させるとともに、それらを点滅周期の違いで区別する構成を採用してもよい。要するに、現在のレンジと予告レンジとが互いに異なる態様でインジケータ9により表示されるようにし、それによりそれらを区別できるのであれば、どのような構成を採用してもよい。
【0052】
以上、詳述したように本実施形態によれば、次のような作用、効果を得ることができる。
(1)自動変速機80のレンジを切り替えるための操作は、予告操作と確定操作とを含んでいるので、ユーザの意図しない操作ノブ6に対する接触により予告操作と同等の操作が行われたとしても、確定操作が行われない限り、レンジは切り替わらない。従って、ユーザの意図しないレンジへの切り替わりを防止することができる。
【0053】
(2)ユーザの意図しない操作ノブ6に対する接触により自動変速機80のレンジの選択に値する操作が行われたとしても、確定操作が行われない限り、レンジは切り替わらない。従って、ユーザの意図しないレンジへの切り替わりを防止することができる。
【0054】
(3)操作レバー4を用いた確定操作は、いずれのレンジへの切替を確定させるときでも共通の操作である。従って、ユーザにしてみれば、確定操作について、いずれのレンジへの切替を確定させるときでも共通の操作を行えば事が足りるため、簡便である。よって、操作性を最大限に尊重しながら、ユーザの意図しないレンジへの切り替わりを防止することができる。
【0055】
(4)予告操作と確定操作とが互いに異なる別の操作態様であるため、ユーザの意図しない操作手段(操作ノブ6及び操作レバー4を含む上位概念)に対する接触があったとしても、予告操作に値する操作と確定操作に値する操作とが一連して行われる可能性は低い。別の言い方をすると、両操作が別の態様であるが故に、ユーザが意識的に操作する場合を除いて、どちらか一方の操作に値する操作が行われたとしても、他方の操作に値する操作までが一連して行われることを防止できる。従って、ユーザの意図しないレンジへの切り替わりを防止することができる。
【0056】
尚、本構成とは異なり、予告操作と確定操作とが同一の操作態様である構成であれば、ユーザの意図しない操作手段に対する接触により、予告操作に値する操作と確定操作に値する操作とが一連して行われる可能性が高くなる。
【0057】
(5)操作ノブ6と操作レバー4とが互いに異なる別の部材により構成されているため、ユーザの意図しない操作手段(操作ノブ6及び操作レバー4を含む上位概念)に対する接触があったとしても、予告操作に値する操作と確定操作に値する操作とが一連して行われる可能性は低い。別の言い方をすると、両操作手段が別の部材であるが故に、ユーザが意識的に操作する場合を除いて、どちらか一方の操作手段を用いた操作に値する操作が行われたとしても、他方の操作手段を用いた操作に値する操作までが一連して行われることを防止できる。従って、ユーザの意図しないレンジへの切り替わりを防止することができる。
【0058】
尚、本構成とは異なり、予告操作に供される第1の操作手段と、確定操作に供される第2の操作手段とが、単一の操作手段で兼用される構成であれば、ユーザの意図しない操作手段に対する接触により、予告操作に値する操作と確定操作に値する操作とが一連して行われる可能性が高くなる。
【0059】
(6)予告操作と確定操作とが互いに異なる2つの操作の組み合わせであるため、ユーザの意図しない操作手段(操作ノブ6及び操作レバー4を含む上位概念)に対する接触があったとしても、予告操作に値する操作と確定操作に値する操作とが一連して行われる可能性は低い。別の言い方をすると、両操作が別の態様であるが故に、ユーザが意識的に操作する場合を除いて、どちらか一方の操作に値する操作が行われたとしても、他方の操作に値する操作までが一連して行われることを防止できる。従って、ユーザの意図しないレンジへの切り替わりを防止することができる。
【0060】
尚、本構成とは異なり、予告操作と確定操作とが同一の操作態様である構成であれば、ユーザの意図しない操作手段に対する接触により、予告操作に値する操作と確定操作に値する操作とが一連して行われる可能性が高くなる。
【0061】
(7)予告操作により予告されているレンジと、確定操作により確定されているレンジとが、互いに異なる態様でインジケータ9により表示される。このため、インジケータ9の表示内容を一瞥するだけで、どのレンジからどのレンジへ切り替えられようとしているのかを的確に把握することができる。
【0062】
(8)全てのレンジについて、各レンジへの切替に際して予告操作と確定操作とが必要となっている。従って、どのレンジへも不用意に切り替わることが回避されて好適である。
【0063】
尚、前記実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・図1に示すシフトレバー装置2に代えて、図4に示されるシフトレバー装置2を採用してもよい。この場合、操作ボタン11が予告操作に供されるとともに、操作レバー4が確定操作に供される。そして、インジケータ9において、現在のレンジを示唆する文字を囲む枠が緑色で点灯されるとともに、予告レンジを示唆する文字を囲む枠が赤色で点滅される。そして、現在のレンジをDレンジとし、このDレンジからRレンジへ切り替える場合の動作は、次のようになる。
【0064】
即ち、Dレンジへの切替が完了した直後には、図3(a)と同様の表示内容が得られるとともに、この状態から操作ボタン11が1回押圧されたとき、「P」の文字を囲む枠が赤色で点滅される。そして、この状態から操作ボタン11が1回押圧(都合2回目)されたとき、図3(c)と同様の表示内容が得られるとともに、この状態から操作レバー4が下方へ傾動されたとき、図3(d)と同様の表示内容が得られる。
【0065】
つまり、この場合、予告操作に供される操作ボタン11が押圧される度に、予告レンジがPレンジ、Rレンジ、Nレンジ、Dレンジ、Pレンジ、・・・・・の順に切り替わるようになっている。そして、所望のレンジを示唆する文字を囲む枠が赤色に点滅されるようになった段階で、確定操作に供される操作レバー4を操作することで、該所望のレンジへ切り替わるようになっている。
【0066】
・図1に示すシフトレバー装置2に代えて、図5に示されるシフトレバー装置2を採用してもよい。この場合、シフトレバー12が予告操作に供されるとともに、操作ボタン13が確定操作に供される。そして、図1に示されるインジケータ9において、現在のレンジを示唆する文字を囲む枠が緑色で点灯されるとともに、予告レンジを示唆する文字を囲む枠が赤色で点滅される。尚、この場合、十字状をなすシフトゲートの十字交叉位置を原点位置とし、その原点位置から4方向に沿った各シフト位置までシフトレバー12を操作することで予告操作が実現されるのであるが、このシフトレバー12は、かかる操作が解除されたとき、前記原点位置に復帰するモーメンタリ構造を有している。そして、現在のレンジをDレンジとし、このDレンジからRレンジへ切り替える場合の動作は、次のようになる。
【0067】
即ち、Dレンジへの切替が完了した直後には、図3(a)と同様の表示内容が得られるとともに、この状態からシフトレバー12がR位置(シフト位置)まで操作されたとき、図3(c)と同様の表示内容が得られ、さらにこの状態から操作ボタン13が押圧されたとき、図3(d)と同様の表示内容が得られる。
【0068】
・図1に示すシフトレバー装置2に代えて、図6に示されるシフトレバー装置2を採用してもよい。この場合、ステアリングホイール1の裏側に2つのパドル部材14,15が設けられ、一方のパドル部材14が予告操作に供されるとともに、他方のパドル部材15が確定操作に供される。そして、図1に示されるインジケータ9において、現在のレンジを示唆する文字を囲む枠が緑色で点灯されるとともに、予告レンジを示唆する文字を囲む枠が赤色で点滅される。そして、現在のレンジをDレンジとし、このDレンジからRレンジへ切り替える場合の動作は、次のようになる。
【0069】
即ち、Dレンジへの切替が完了した直後には、図3(a)と同様の表示内容が得られるとともに、この状態からパドル部材14が1回引き操作されたとき、「P」の文字を囲む枠が赤色で点滅される。そして、この状態からパドル部材14が1回引き操作(都合2回目)されたとき、図3(c)と同様の表示内容が得られるとともに、この状態からパドル部材15が引き操作されたとき、図3(d)と同様の表示内容が得られる。
【0070】
つまり、この場合、予告操作に供されるパドル部材14が引き操作される度に、予告レンジがPレンジ、Rレンジ、Nレンジ、Dレンジ、Pレンジ、・・・・・の順に切り替わるようになっている。そして、所望のレンジを示唆する文字を囲む枠が赤色に点滅されるようになった段階で、確定操作に供されるパドル部材15を操作することで、該所望のレンジへ切り替わるようになっている。
【0071】
尚、予告操作に供されるパドル部材14をレンジの数と同じ個数だけ設けてもよいし、或いは単一のパドル部材14を予告操作に供するのであれば、この場合、多段階に亘って操作可能なパドル部材14とし、パドル部材14の操作段階とレンジとを関連付けしてもよい。例えば、パドル部材14が1段階に亘って操作されたとき、Pレンジへの切替に関する予告操作が行われた旨が認識されるとともに、パドル部材14が2段階(3段階、4段階)に亘って操作されたとき、Rレンジ(Nレンジ、Dレンジ)への切替に関する予告操作が行われた旨が認識されるようにしてもよい。
【0072】
また、パドル部材15を割愛するとともに、単一のパドル部材14を引くことでレンジを選択する予告操作とし、同パドル部材14を押すことで確定操作としてもよい。勿論、それとは逆に、単一のパドル部材14を押すことでレンジを選択する予告操作とし、同パドル部材14を引くことで確定操作としてもよい。
【0073】
・予告操作に供される第1の操作手段(前記実施形態では操作ノブ6)と、確定操作に供される第2の操作手段(前記実施形態では操作レバー4)とを、ステアリングホイール1の裏側に集約する構成に代えて、それらを離れた位置に分散させる構成を採用してもよい。このように構成すれば、両操作手段が分散配置されているが故に、ユーザが意識的に操作する場合を除いて、どちらか一方の操作手段を用いた操作に値する操作が行われたとしても、他方の操作手段を用いた操作に値する操作までが一連して行われることを防止できる。
【0074】
・図1に示される操作ノブ6と操作レバー4、図4に示される操作ボタン11と操作レバー4、図5に示されるシフトレバー12と操作ボタン13を、それぞれ異なった独立の部材として離れた位置に分散して配置してもよい。つまり、予告操作に供される部材と、確定操作に供される部材とを、それぞれ異なった独立の部材として離れた位置に分散して配置してもよい。
【0075】
・レンジ毎に互いに異なる確定操作を要する構成としても構わない。
・予告操作に供される第1の操作手段に関して、回転操作が可能なものに代えて、傾動操作が可能なもの、或いは押圧操作が可能なもの、或いは引く操作が可能なものを採用してもよい。
【0076】
・確定操作に供される第2の操作手段に関して、傾動操作が可能なものに代えて、回転操作が可能なもの、或いは押圧操作が可能なもの、或いは引く操作が可能なものを採用してもよい。
【0077】
・予告操作と確定操作とが操作手段の回転操作と操作手段の傾動操作との組み合わせとなる構成に限定されない。即ち、予告操作と確定操作とは、操作手段の回転操作、操作手段の傾動操作、操作手段の押圧操作、操作手段を引く操作、の中から選択される互いに異なる2つの操作の組み合わせであってもよい。
【0078】
・第1の操作手段と第2の操作手段とが互いに異なる別の部材により構成されている場合、予告操作と確定操作とが、各々の操作手段を用いた同一の操作態様であっても差し支えない。
【0079】
・音声認識装置を備え、切替先のレンジが声で発せられたとき、それを音声認識装置で解析し、その解析結果により得られたレンジを予告レンジとして扱う構成を採用してもよい。この場合、音声認識装置から切替先のレンジを確認する音声メッセージを発するようにし、それに対して肯定する返事が声で発せられたとき、レンジを確定させるようにしてもよい。つまり、予告操作及び確定操作の少なくとも一方が音声認識により実現される構成を採用してもよい。
【0080】
・予告操作に供される第1の操作手段や確定操作に供される第2の操作手段の近くにインジケータ9を配置してもよく、この場合、予告操作や確定操作を行いつつ、視線を殆どそらすことなく、現在のレンジや予告レンジを視認することができるので好適である。また、コラムタイプのシフトレバー装置2であれば、走行中のレンジ切替に際して、視線を殆どそらさなくてもよいので特に好適である。
【0081】
・操作ノブ6(操作レバー4)の操作に伴って、操作ノブ6(操作レバー4)に操作反力を与えることにより、操作ノブ6(操作レバー4)の操作者に対してこれによる触感を受けさせる構成を採用してもよい。
【0082】
・ノブ操作位置検出センサ60に関して、単一のアナログ式出力センサ、或いは操作ノブ6の操作位置毎に設けられるディジタル式出力センサを採用してもよい。尚、これらは、無接点式のもの(例えば、磁石と磁気センサとを用いた磁気学的なセンサ、発光素子と受光素子とを用いた光学的なセンサ)、有接点式のもの(例えば、マイクロスイッチ)、のいずれであってもよい。
【0083】
・レバー操作位置検出センサ40に関して、単一のアナログ式出力センサ、或いは操作レバー4の操作位置毎に設けられるディジタル式出力センサを採用してもよい。尚、これらは、無接点式のもの(例えば、磁石と磁気センサとを用いた磁気学的なセンサ、発光素子と受光素子とを用いた光学的なセンサ)、有接点式のもの(例えば、マイクロスイッチ)、のいずれであってもよい。
【0084】
・コラムタイプのシフトレバー装置2に代えて、フロアタイプのシフトレバー装置2に本発明を具体化してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0085】
【図1】本実施形態のシフトレバー装置が設けられる車内の要所を示す斜視図と、そのシフトレバー装置を拡大して示す斜視図。
【図2】シフトレバー装置が適用される車両の電気的な構成を示すブロック図。
【図3】シフトレバー装置の作用を説明するための説明図であって、(a)〜(d)は、DレンジからRレンジへ切り替える場合にインジケータにどのような内容が表示されてゆくのかを示す説明図。
【図4】他の実施形態のシフトレバー装置を示す斜視図。
【図5】他の実施形態のシフトレバー装置を示す斜視図。
【図6】他の実施形態のシフトレバー装置を示す平面図。
【符号の説明】
【0086】
2…シフトレバー装置(レンジ切替操作装置)、4…操作レバー(操作手段、第2の操作手段)、6…操作ノブ(操作手段、第1の操作手段)、9…インジケータ(表示手段)。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
レンジを切り替えるために操作される操作手段を備えるレンジ切替操作装置において、
レンジを切り替えるための前記操作手段を用いた操作は、切替先のレンジを予告するための予告操作と、その予告操作により予告されたレンジへの切替を確定させるための確定操作とを含んでいることを特徴とするレンジ切替操作装置。
【請求項2】
請求項1に記載のレンジ切替操作装置において、
前記操作手段を用いた予告操作は、切替先のレンジを選択するための操作であることを特徴とするレンジ切替操作装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載のレンジ切替操作装置において、
前記操作手段を用いた確定操作は、いずれのレンジへの切替を確定させるときでも共通の操作であることを特徴とするレンジ切替操作装置。
【請求項4】
請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のレンジ切替操作装置において、
前記操作手段を用いた予告操作と確定操作とが互いに異なる別の操作態様であることを特徴とするレンジ切替操作装置。
【請求項5】
請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のレンジ切替操作装置において、
前記操作手段は、予告操作に供される第1の操作手段と、確定操作に供される第2の操作手段とを含み、
前記第1の操作手段と前記第2の操作手段とが互いに異なる別の部材により構成されていることを特徴とするレンジ切替操作装置。
【請求項6】
請求項5に記載のレンジ切替操作装置において、
前記第1の操作手段と前記第2の操作手段とが離れた位置に分散配置されていることを特徴とするレンジ切替操作装置。
【請求項7】
請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載のレンジ切替操作装置において、
前記操作手段を用いた予告操作と確定操作とが、前記操作手段の回転操作、前記操作手段の傾動操作、前記操作手段の押圧操作、前記操作手段を引く操作、の中から選択される互いに異なる2つの操作の組み合わせであることを特徴とするレンジ切替操作装置。
【請求項8】
請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載のレンジ切替操作装置において、
前記予告操作により予告されているレンジと、前記確定操作により確定されているレンジとを、互いに異なる態様で表示する表示手段を備えていることを特徴とするレンジ切替操作装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−44540(P2008−44540A)
【公開日】平成20年2月28日(2008.2.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−222646(P2006−222646)
【出願日】平成18年8月17日(2006.8.17)
【出願人】(000003551)株式会社東海理化電機製作所 (3,198)
【Fターム(参考)】