説明

ロボットシステム

【課題】回線の切断を検知し、回線の切断をユーザに対して速やかに通知することのできるロボットシステムを提供することを目的とする。
【解決手段】ユーザ端末、第三者端末、およびロボットとネットワークを介して接続されるロボット管理装置であって、ロボットからサービス種別および該サービスの終了予定時刻が対応付けられて登録されたスケジュール情報を受信する通信装置と、受信したスケジュール情報を記憶する記憶装置と、スケジュール情報に登録された終了予定時刻に対し所定の時間を経過しても、サービスに関する情報をロボットから受信しなかった場合に、ユーザ端末および第三者端末の少なくともいずれかに、ネットワークが不調である旨を通知する電子メールを作成する電子メール作成部とを具備するロボット管理装置を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、家庭内を自律的に移動可能なロボットおよびそのロボットを管理するロボット管理装置を備えるロボットシステムに係り、特に、ユーザの不在中において留守番を行う留守番機能を備えたロボットシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、ユーザの留守時において家庭内の状況を監視し、第三者の侵入を検知した場合には、ユーザが携帯する携帯端末に対して通報を行うシステムが提案されている(例えば、特許文献1等参照。)。
特許文献1には、1つまたは複数の防犯機器を含む端末機器と、ユーザが携帯するユーザ端末と、センターサーバとをネットワークを介して接続し、ユーザの不在中において家庭内に第三者が侵入したことが防犯機器により検知された場合には、防犯機器を含む端末機器からの通報を、センターサーバを介してユーザ端末へ送信することにより、第三者の侵入を迅速にユーザ端末へ通知することとした技術が開示されている。
【特許文献1】特開2004−363883号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上述した特許文献1に開示されている発明では、例えば、端末機器とセンターサーバとの間の回線が切断された場合に、その回線の切断を検知することができないため、回線の切断に関する対応策をとることができないという問題があった。
【0004】
本発明は、上記問題を解決するためになされたもので、回線の切断を検知し、回線の切断をユーザに対して速やかに通知することのできるロボットシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を採用する。
本発明は、ユーザ端末、第三者端末、およびロボットとネットワークを介して接続されるロボット管理装置であって、前記ロボットからサービス種別および該サービスの終了予定時刻が対応付けられて登録されたスケジュール情報を受信する受信手段と、受信した前記スケジュール情報を記憶する記憶手段と、前記スケジュール情報に登録された終了予定時刻に対し所定の時間を経過しても、サービスに関する情報を前記ロボットから受信しなかった場合に、前記ユーザ端末および前記第三者端末の少なくともいずれかに、ネットワークが不調である旨を通知する通知手段とを具備するロボット管理装置を提供する。
【0006】
このような構成によれば、ロボットから送信されたスケジュール情報は受信手段により受信されて、記憶手段に記憶される。この状態において、上記スケジュール情報に登録されている終了予定時刻に対して所定の時間を経過しても、当該サービスに関する情報をロボットから受信しなかった場合には、通知手段によりユーザ端末および第三者端末の少なくともいずれかにネットワークが不調である旨が通知される。このように、終了予定時刻に対して所定の時間を経過してもロボットから当該サービスに関する情報が受信されなかった場合には、ネットワークの回線が切断されていると推定し、このネットワークの不調をユーザ端末および第三者端末のすくなくともいずれか一方に通知する。これにより、この不調通知を受け付けたユーザあるいは第三者は速やかに接続回線の切断を知ることができるので、適切な対応を迅速にとることが可能となる。
ここで、終了予定時刻に対して所定の時間としているのは、終了予定時刻に時間的余裕を持たせたものであり、例えば、ロボットからの情報伝達等に関する遅延等を考慮したものである。この所定の時間は、設計により任意に設定できる時間であるが、例えば、5分から10分程度の時間が設定される。
上記サービスとしては、後述する留守番サービス、予め登録された時刻になるとユーザに通知を行う目覚ましモード、所定の時刻になるとユーザに通知を行う声かけサービス等が一例として挙げられる。
【0007】
上記のロボット管理装置において、例えば、前記スケジュール情報に登録されているサービス種別が留守番サービスであり、前記留守番サービスの終了予定時刻がユーザの帰宅予定時刻であった場合において、前記帰宅予定時刻に対し所定の時間を経過しても、前記留守番サービスに関する情報を前記ロボットから受信しなかった場合に、前記通知手段が前記ユーザ端末および前記第三者端末の少なくともいずれか一方に、ネットワークが不調である旨を通知することとしても良い。
【0008】
このような構成によれば、ロボットが留守番サービスを提供している場合において、ユーザの帰宅予定時刻に対し所定の時間を経過しても留守番サービスに関する情報をロボットから受信しなかった場合に、通知手段によりユーザ端末および第三者端末の少なくともいずれか一方にネットワークが不調である旨が通知されることとなる。これにより、この不調通知を受け付けたユーザあるいは第三者は速やかに接続回線の切断を知ることができるので、適切な対応を迅速にとることが可能となる。
【0009】
上記のロボット管理装置において、前記帰宅予定時刻に対し所定の時間を経過するまでに、ユーザの不在情報を前記ロボットから受信した場合に、前記通知手段が、前記ユーザ端末に対して安否確認メールを送信することとしても良い。
【0010】
このような構成によれば、ロボットが留守番サービスを提供している場合において、ユーザの帰宅予定時刻に対し所定の時間を経過するまでに、ユーザの不在情報をロボットから受信した場合には、通知手段により安否確認メールがユーザ端末へ送信されることとなる。これにより、ユーザは安否確認メールに対する応答をすることにより、ロボット管理装置側へ自己の状態を通知することができる。
【0011】
上記のロボット管理装置において、前記ユーザ端末に安否確認メールを送信してから所定の時間を経過するまでに、前記安否確認メールに対する応答を前記ユーザ端末から得られなかった場合に、前記通知手段が前記第三者端末に対して安否確認メールを送信することとしても良い。
【0012】
このような構成によれば、安否確認メールをユーザ端末へ送信してから所定の期間以内に、前記安否確認メールに対する応答を前記ユーザ端末から受け付けなかった場合には、通知手段により第三者端末に対して安否確認メールが送信されることとなる。これにより、第三者は、ユーザが帰宅予定時刻になっても自宅へ戻っていない旨を把握することができるので、ユーザと連絡を取るなどの対策を採ることが可能となる。
【0013】
上記のロボット管理装置において、前記ユーザ端末に安否確認メールを送信してから所定の時間を経過するまでに、前記ユーザ端末から前記帰宅予定時刻の変更要求を受け付けた場合に、前記スケジュール情報を更新するとともに、更新後のスケジュール情報を前記ロボットへ送信することとしても良い。
【0014】
このような構成によれば、ロボットが留守番サービスを提供している場合において、安否確認メールをユーザ端末へ送信してから所定の期間以内に、留守番サービスの終了予定時刻の変更要求をユーザ端末から受信した場合には、記憶手段内のスケジュール情報が更新されるとともに、この更新後のスケジュール情報がロボットへ送信されることとなる。このように、ユーザ端末から容易に留守番サービスの終了予定時刻の変更を行うことができるので、ユーザの都合に応じて留守番サービスの延長を行わせることができる。
【0015】
本発明は、ロボット管理装置とネットワークを介して接続されるロボットであって、ユーザを認証するユーザ認証手段と、ユーザから留守番サービスの実行要求、および終了予定時刻が入力された場合に、前記留守番サービスおよび該サービスの終了予定時刻を対応付けたスケジュール情報を作成して管理するスケジュール情報管理手段と、前記スケジュール管理手段により作成されたスケジュール情報を前記ロボット管理装置へ送信する送信手段とを備え、前記ユーザ認証手段は、顔認証によるユーザ認証に失敗した場合に、キーワードの入力を誘導する音声を発し、該音声に対してユーザから入力されたキーワードに基づいてユーザ認証を行い、前記送信手段は、前記留守番サービスの終了予定時刻までに、前記ユーザ認証手段によりユーザが認証された場合には、前記ロボット管理装置に対してサービス終了の旨を通知するサービス解除通知を送信することとしても良い。
【0016】
このような構成によれば、ユーザから留守番サービスの実行要求および終了予定時刻が入力された場合には、これらの情報に基づいてスケジュール情報が作成されて、ロボット管理手段にて管理されるとともに、ロボット管理装置へネットワークを介して送信される。そして、この留守番サービスの実行時において、ユーザ認証手段によりユーザが認証された場合には、ロボット管理装置に対してサービス終了の旨を通知するサービス解除通知が送信されることとなる。この場合において、ユーザ認証手段は、顔認証による認証に失敗した場合にはキーワードの入力を誘導し、このキーワードに基づいてユーザ認証を行うので、ユーザ認証を効率的に実施することができるとともに、時間を短縮することが可能となる。
【0017】
本発明は、ユーザ端末、第三者端末、およびロボットとネットワークを介して接続されるロボット管理装置と、前記ロボットとを備えるロボットシステムであって、前記ロボットは、ユーザを認証するユーザ認証手段と、前記ユーザから留守番サービスの実行要求、および終了予定時刻が入力された場合に、前記留守番サービスおよび該サービスの終了予定時刻を対応付けたスケジュール情報を作成し管理するスケジュール情報管理手段と、前記スケジュール情報管理手段により作成された前記スケジュール情報を前記ロボット管理装置へ送信する送信手段とを有し、前記ロボット管理装置は、前記ロボットから前記スケジュール情報を受信する受信手段と、受信した前記スケジュール情報を記憶する記憶手段と、前記スケジュール情報に登録されているサービスの終了予定時刻に対して所定の時間を経過するまでに、前記サービスに関する情報を前記ロボットから受信しなかった場合に、前記ユーザ端末および前記第三者端末の少なくともいずれか一方に、ネットワークが不調である旨を通知する通信手段を有するロボットシステムを提供する。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、ロボットとロボット管理装置とを接続する通信回線の切断を検知し、該通信回線の切断をユーザに対して速やかに通知することができるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下に、本発明に係るロボットシステムの一実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るロボットシステムのネットワーク構成を示す図である。図1に示すように、ロボットシステムは、ロボット管理装置40と、ロボット60とを備えている。ロボット管理装置40とロボット60とはネットワークを介して接続されており、双方向の情報通信が可能な構成をとる。また、このネットワークには、ロボット60のユーザが携帯するユーザ端末80、および、ユーザの安否等を通知する親類等の第三者が携帯する第三者端末90が接続されており、ロボット管理装置40からの情報を受信できる構成となっている。上記ユーザ端末および第三者端末は、例えば、携帯電話、PDA、PCなどである。
【0020】
ロボット管理装置40は、例えば、ロボットのユーザ登録情報をそれぞれ蓄積、管理するとともに、ロボット60にて用いられるアプリケーションプログラムや、ロボット60から送られてくるスケジュール情報やロボットログ、およびユーザログなどを蓄積、管理する機能を備えている。
【0021】
ロボット管理装置40は、図2に示すように、ネットワークを介して情報を送受する通信装置(受信手段)41と、ロボットから受信したスケジュール情報を記憶する記憶装置(記憶手段)42と、制御装置43とを備えている。
上記スケジュール情報は、ユーザにより要求されたサービスの種別とそのサービスの開始予定時刻と終了予定時刻とが対応付けられて登録されたものである。例えば、ユーザから後述する留守番サービスの要求を受け付けた場合には、サービス種別として留守番サービスが、開始予定時刻としてユーザの外出予定時間が、終了予定時刻としてユーザの帰宅予定時刻が登録されることとなる。
制御装置43は、例えば、上記スケジュール情報に関する情報をロボット60から受信した場合に、その受信情報に応じてユーザ端末80や第三者端末90へ送信する電子メールを作成する電子メール作成部(通知手段)44を備えている。
【0022】
次に、本実施形態に係るロボット60について説明する。
図3は、本発明の一実施形態に係るロボット60の正面図、図4は、図4に示したロボットの左側面図である。
図3および図4に示すように、ロボット本体1は、頭部2と、この頭部2を下方から支持する胸部3と、この胸部3の右側に設けられた右腕部4a、胸部3の左側に設けられた左腕部4bと、胸部3の下方に接続された腰部5と、この腰部5の下方に接続されたスカート部6と、このスカート部6の下方に接続された脚部7とを備えている。
【0023】
頭部2には、頭頂部近傍に全方位カメラ11が一つ設けられている。この全方位カメラ11の外周に沿って複数の赤外線LED12が所定の間隔で円環上に配置されている。
頭部2の前面の中央近傍には、図4に示すように、前方を撮像するための前方カメラ13が正面視して右側に一つ、マイクロフォン14が正面視して左側に一つ、それぞれ設けられている。
【0024】
胸部3の前面の中央近傍には、モニタ15が一つ設けられている。このモニタ15の上方には、人を検知するための超音波距離センサ16が一つ設けられている。モニタ15の下方には、電源スイッチ17が一つ設けられている。超音波距離センサ16の上方には、2つのスピーカ17が左右に一つずつ設けられている。また、図5に示すように、胸部3の背面には、荷物を収納することができるランドセル部18が設けられている。ランドセル部18には、上部に設けたヒンジ周りに回動可能な開閉扉18aが設けられている。図3に示すように、胸部3の左右の肩部には、タッチセンサ19がそれぞれ一つずつ設けられている。
【0025】
右腕部4aおよび左腕部4bには、多関節構造が採用されている。右腕部4a、左腕部4bにおいて、胸部3との接続部近傍には、体や物の挟み込みを検知して腕の動作を止めるための脇スイッチ20がそれぞれ設けられている。図3に示すように、右腕部4aの手のひら部分には、マンマシンインターフェースとして機能する握手スイッチ21が内蔵されている。これら脇スイッチ20や握手スイッチ21には、例えば、押圧センサが採用される。
【0026】
腰部5の前面の中央近傍には、人を検知するための超音波距離センサ22が左右に一つずつ設けられている。これら超音波距離センサ22の下方には、複数の赤外センサ23を配列されたセンサ領域24が設けられている。これら赤外線センサ22は、ロボット本体1の下方前方にある障害物等を検出するためのものである。図3および図4に示すように、腰部5の下方には、前面および背面において、音源方向を検出するためのマイクロフォン25が左右に一つずつ、計4つ設けられている。図4に示すように、腰部5の側面の左右には、本体を持ち上げるときに使用する取手部26がそれぞれ一つずつ設けられている。取手部26は、凹所とされており、操作者の手が挿入できるようになっている。
【0027】
スカート部6の前面下方には、段差を検出するための赤外線センサ27が、中央および左右に計3つ設けられている。図4に示すように、スカート部6の背面には、充電コネクタ28が設けられている。
【0028】
図3に示すように、脚部7の前面には、側方の距離を検出するための赤外線センサ29が左右に一つずつ設けられている。これら赤外線センサ29は、主に段差検出に用いられるものである。
図4に示すように、脚部7の背面には、充電スタンドにロボット本体1を位置固定するためのフック30が設けられている。脚部7は、走行用車輪31および4つのボールキャスタ32を備えた台車とされている。
【0029】
上述したロボット60において、上記頭部2の顔表情は図示しない駆動機構により可変となっている。また、頭部2と胸部3との間の首関節や、胸部3と右腕部4a間、胸部3と左腕部4b間の肩関節、右腕部4a、左腕部4b内の肘関節、手首関節等が図示しない駆動機構により駆動可能であるとともに、脚部7に装備された走行用車輪31が図示しない駆動機構により駆動されることにより、自動操舵および自動走行が可能な構成となっている。
【0030】
このようなロボット60は、ロボット本体1に内蔵されたバッテリからの電源供給により、作業空間を自律的に移動することが可能な構成を備えており、一般家庭等の屋内を作業空間として人間と共存し、例えば、一般家庭内でロボットの所有者や操作者などのユーザの生活を補助・支援・介護するための各種サービスを提供するために用いられる。
そのため、ロボットは、ユーザとの会話を実現させる会話機能のほか、ユーザの行動を見守ったり、ユーザの行動を補助したり、ユーザと一緒に行動したりする機能を備えている。このような機能は、例えば、後述するロボット本体1の内部に内蔵されたマイクロコンピュータ等からなる制御装置により実現されるものである。制御装置には、図1および図2に示した各種カメラや各種センサ等が接続されており、カメラからの画像情報やセンサからのセンサ検出情報を取得し、これらの情報に基づいて各種プログラムを実行することにより、上述した各種機能を実現させる。なお、ロボット本体1の形状としては、図1および図2に示した形状に限られず、愛玩用に動物を模したものなど、種々のものを採用することが可能である。
【0031】
以下、ロボット本体1に内蔵されるロボットの電気的構成について図5を参照して説明する。図5において、図3乃至図4と同様の構成要素には、同一の符号を付している。
図5に示すように、本実施形態に係るロボット60は、その本体内部に、制御装置51、画像処理部52、音声処理部53、表示制御部54、無線通信部55、駆動制御部56、駆動機構57、およびバッテリ58を備えている。
画像処理部52、音声処理部53、表示制御部54、無線通信部55、および駆動制御部56は、制御装置51と互いに接続されており、制御装置51からの制御信号に基づいて各種処理を実行するとともに、その処理結果や各種センサからの情報等を制御装置51へ提供する。バッテリ58は、各構成要素に対して電力を供給する電源装置として機能する。
【0032】
画像処理部52は、制御装置51からの制御信号に基づいて、図3に示した全方位カメラ11、前方カメラ13によって撮影された画像を処理して、制御装置51へ出力する。
音声処理部53は、制御装置51からの制御信号に基づいて、マイクロフォン14から入力される音声信号を認識する音声認識処理を実行し、この音声認識結果を制御装置51へ出力する。更に、音声処理部53は、制御装置51から供給される音声データに基づいて、スピーカ18から発すべき音声信号を生成する音声合成処理を実行し、この音声信号をスピーカ18へ出力する。本発明の発話手段は、例えば、制御装置51内の発話に関する情報処理、並びに、上記音声処理部53、マイクロフォン14、およびスピーカ18等により構成される。
表示制御部54は、制御装置51から与えられた画像データを処理して、モニタ15に表示させる。
【0033】
無線通信部55は、アンテナ55aを介して外部との無線通信を実行する。具体的には、無線通信部55は、外部に設けられたロボット管理装置とネットワークを介して接続することにより、両者間での情報の授受を実現させる。
駆動制御部56は、制御装置51からの指令に応じて走行用駆動機構57を制御することにより、走行用車輪31を駆動してロボット本体1の走行および操舵を実行する。更に、駆動制御部56は、頭部2と胸部3との間の首関節や、胸部3と右腕部4a間、胸部3と左腕部4b間の肩関節、右腕部4a、左腕部4b内の肘関節、手首関節等を駆動するためにそれぞれ設けられている各駆動機構(図示略)を制御することにより、ロボットの腕等を駆動し、様々な動作を実現させる。また、上記頭部2の顔表情についても、モータ等の駆動機構を制御することにより可変となっている。
バッテリ58は、充電コネクタ28が家庭内に設けられた充電ステーション(図示せず)に電気的に接続することにより自動的に充電される。
【0034】
制御装置51は、上述したように、ロボット本体1の各構成要素を制御するものであり、動作モード設定部61、動作モード実行部62、ユーザ認証部(ユーザ認証手段)63、自己位置認識部、スケジュール情報管理部(スケジュール管理手段)70、動作アプリケーション記憶部72等を備えている。
【0035】
上記スケジュール情報管理部70は、ユーザによりサービスの実行予約に関する入力情報を受け付けた場合に、この入力情報に基づいてスケジュール情報を作成し、管理する。このスケジュール情報は、予約を登録したユーザの識別番号、予約されたサービスの内容(具体的には、後述する動作モードの種別)、該サービスの開始時間ならびに終了時間が互いに対応付けられた情報である。スケジュール情報管理部70は、一定時間間隔でこのスケジュール情報を参照し、予約開始時刻になると、予約開始時刻となったサービスの内容、終了時刻、ユーザの識別番号等を予約開始情報として動作モード設定部61へ出力する。また、スケジュール情報管理部70は、新規のスケジュール情報を受け付けた場合に、このスケジュール情報を無線通信部55を介してロボット管理装置40へ送信する。これにより、ロボット管理装置40においてもスケジュール情報が管理されることとなる。
【0036】
動作アプリケーション記憶部72には、後述する各種動作モードを実現させるために必要となる各種動作アプリケーションが格納されているほか、該動作アプリケーションを実行するのに必要となる付加情報等、例えば、家庭内の地図情報、ユーザへの話かけを行うための音声データ、ユーザとの会話時やユーザとの対話時における身振り動作の駆動データ等が格納されている。
上記地図情報は、ロボット本体1が家庭内を自律的に移動するために必要となるマップ情報であり、ユーザにより予め登録された家庭内の所定の位置(例えば、テラス、リビング、寝室、玄関等の各任意位置)に関する位置情報、並びに、これらを移動するために必要となる経路情報等が含まれている。
【0037】
動作モード設定部61は、上記スケジュール情報管理部70および音声処理部53から入力されたユーザからのサービス要求指令に基づいて、動作モード実行部62に実行させる動作モードを現在のモードとして設定する。
動作モード実行部62は、動作モード設定部61により現在のモードとして設定された動作モードに対応する動作アプリケーションを動作アプリケーション記憶部72から読み出し、この動作アプリケーションを実行することにより、各種動作モードに基づくサービス等をユーザに提供する。
【0038】
自己位置認識部63は、画像処理部52から受け付けた画像情報に基づいてロボット本体1の位置および方位(向き、姿勢)を認識するとともに、上記地図情報を参照することにより、家庭内における現在位置を特定する。このように、自己の位置を常に把握するこのできる自己位置認識部64を備えているので、当該ロボットは、自律的に家庭内を移動することができる。
【0039】
ユーザ認証部64は、画像処理部52から受け付けた画像に基づいて顔認証等を行うことにより、予め登録されているユーザを識別する。顔認証等のユーザ認証の手法については、公知の技術を採用することが可能である。また、ユーザ認証部63は、顔認証によるユーザ認証に失敗した場合には、キーワードの入力をユーザに要求し、このキーワードに基づいて認証を行う。これにより、ユーザ認証を効率的に行うことができ、認証時間を短縮することが可能となる。
【0040】
上述した制御装置51は、例えば、CPU(中央演算装置)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を備えるマイクロコンピュータ等により構成されている。上述した各部を実現するための一連の処理手順は、プログラムの形式でROM等に記録されており、このプログラムをCPUがRAM等に読み出して、情報の加工・演算処理を実行することにより、上述野動作モード設定部61、動作モード実行部62等の機能や各動作モードの実行によるサービスの提供が実現される。
【0041】
次に、本実施形態に係るロボット60によりユーザに提供されるサービスの一例について説明する。
本実施形態に係るロボット60は、以下に示す各種動作モードを実行することにより、会話や情報提供等の各種サービスをユーザに対して提供する。動作モードの一例としては、例えば、「留守番モード」、「声かけモード」、「静かモード」、「お休みモード」、「画像撮影モード」、「情報提供モード」等がある。
【0042】
「留守番モード」は、例えば、ユーザから「留守番」というキーワードが音声入力された場合に、図5に示した動作モード設定部61により現在のモードとして設定される動作モードであり、予め登録されている帰宅時刻になってもユーザが帰宅しなかった場合に、ユーザが携帯するユーザ端末80やユーザの親類等が携帯する第三者端末90に対して、ユーザが帰宅していない旨を示す心配メール等の配信を行うサービスを提供するものである。このサービスの詳細については後述する。
【0043】
「声かけモード」は、ユーザから「声をかけて」というキーワードが音声入力された場合に、図5に示した動作モード設定部61により現在のモードとして設定される動作モードであり、指定の時間になるとユーザに対して声をかけるというサービスを提供するものである。
【0044】
「静かモード」は、ユーザから「静かに」というキーワードが音声入力された場合に、図5に示した動作モード設定部61により現在のモードとして設定される動作モードであり、発話および動作を停止して静止するサービスを提供するものである。この動作モードは、例えば、ロボット本体1に設けられた肩スイッチ19がユーザにより押下された場合に、解除される。
「お休みモード」は、ユーザから「お休み」というキーワードが音声入力された場合に、図5に示した動作モード設定部61により現在のモードとして設定される動作モードであり、充電ステーションに移動して充電を開始し、静止するというサービスを提供するものである。この動作モードは、予め登録されているロボットの起床時間になった場合、或いは、ユーザにより他の動作モードの要求が入力された場合に解除される。
【0045】
「画像撮影モード」は、ユーザが遠隔からロボットを操作するモードであり、このモードにおいては、ロボットは自律制御を行わないこととなる。具体的には、ユーザがPCまたは携帯電話などの通信機能を備えている端末からネットワークを介してロボット管理サーバ経由で遠隔指令をロボットに対して送信することにより、ロボットを所望の場所に移動させたり、周囲の画像を撮影させたりすることのできるモードである。
「情報提供モード」は、下位の動作モードとして、「伝言モード」と「情報提供モード」とを備えている。
「伝言モード」は、ユーザから「伝えて」というキーワードが音声入力された場合に、図5に示した動作モード設定部61により現在のモードとして設定される動作モードであり、ユーザから伝言を預かり、ユーザにより指定された他のユーザを認識した場合に、その他のユーザに対して伝言を再生するというサービスを提供するものである。
「情報提供モード」は、ユーザから「聞かせて」、「調べて」というキーワードが音声入力された場合に、動作モード設定部61により現在のモードとして設定される動作モードであり、天気・ニュース、占い、今日は××の日(例えば、体育の日等)の情報を無線通信部55を介して情報管理装置から取得し、これらの取得情報をユーザに対して音声または画像により通知するというサービスを提供するものである。
【0046】
次に、本実施形態に係るロボット60によりユーザに提供される上記サービスのうち、本発明の特徴である留守番モードについて図6を参照して説明する。
まず、ユーザにより、「留守番」というキーワードが音声入力され、更に、外出予定時刻と帰宅予定時刻とが音声入力されると(図6のステップSA1)、スケジュール情報管理部70は、これらの情報に基づいてスケジュール情報を作成し、管理する。ここで作成されるスケジュール情報は、動作モードとして「留守番」が、開始予定時刻として「外出予定時刻(例えば、11時)」が、終了予定時刻として「帰宅予定時刻(例えば、時刻18時)」が登録されたものとなる。また、このスケジュール情報は、無線通信部55、ネットワークを介してロボット管理装置40へ送信され、ロボット管理装置40内の記憶装置42に格納される(図6のステップSA2)。
次に、スケジュール情報管理部70は、当該スケジュール情報の開始予定時刻、例えば、時刻11時となると、予約開始情報を動作モード設定部61に出力する。これにより、動作モード設定部61により現在のモードに「留守番モード」が設定され、動作モード実行部62にて留守番モードに対応する動作アプリケーションが実行される。この結果、ユーザが外出中における家庭内の監視等がロボット60により行われることとなる。
【0047】
続いて、ユーザにより設定された帰宅予定時刻よりも前にユーザが帰宅すると、ユーザ認証部64によりユーザの認証が行われる。この認証処理においては、まず、ユーザ認証部64による画像情報に基づく顔認証が行われる。ここで、所定期間(例えば、10秒乃至30秒)経過しても画像に基づく顔認証に成功しなかった場合には、ユーザ認証部64はキーワードの入力によるユーザ認証を行う。これは、例えば、キーワードの入力を求める発話を音声処理部53、およびスピーカ18を介して行い、この結果、ユーザによりキーワードが入力された場合には、このキーワードが予め登録されているユーザのキーワードと一致するか否かを判断する。この結果、両者が一致していれば、人物をユーザとして認証し、この認証結果を動作モード実行部62に出力する(図6のステップSA3)。
【0048】
このようにして、帰宅した人物がユーザであることが確認されると、動作モード実行部62は、この認証結果によりユーザの帰宅を検知し、留守番サービス終了の旨を示すサービス解除通知を、無線通信部55を介してロボット管理装置40へ送信し(図6のステップSA4)、その後、留守番モードの動作アプリケーションの実行を終了する。
【0049】
次に、図7に示すように、上述した留守番モードの実行時において、帰宅予定時間として登録されている18時になってもユーザ認証部64によるユーザ認証が行われず、ユーザが帰宅したことが検知されなかった場合には、動作モード実行部62は、ユーザに対して安否の確認をする「大丈夫メール」の送信依頼を無線通信部55を介してロボット管理装置40へ送信する(図7のステップSB3)。
【0050】
ロボット管理装置40の通信装置41により上記「大丈夫メール」の送信要求が受信されると、この送信要求は制御装置43内の電子メール作成部44に出力される。電子メール作成部44は、この要求に基づいて「大丈夫メール」を作成し、この電子メールを通信装置41へ出力する。これにより、「大丈夫メール」がユーザ端末80に対して送信される(図7のステップSB4)。ここで作成される大丈夫メールは、例えば、本文情報として「帰宅予定時刻(18:00)を過ぎましたが、大丈夫ですか?もし、帰宅が遅くなるようでしたら、以下にアクセスして帰宅時刻を変更してください」等と書かれたメールである。また、このメールには、当該ロボット管理装置40の記憶装置42に格納されているスケジュールを変更するためのWEBサイトに接続するためのURLが開示されており、このURLにアクセスして新たな帰宅予定時刻を入力することにより、ユーザは、外出先から帰宅予定時刻の変更処理をユーザ端末80から行うことが可能となる。そして、上記帰宅予定時刻(例えば、19時)の変更操作がユーザ端末からなされることにより、ロボット管理装置40の記憶装置42内におけるスケジュール情報が更新されると(図7のステップSB5)、ロボット管理装置40からロボット60に対して帰宅予定時刻の延長依頼があった旨の情報が送信される(図7のステップSB6)。この情報には、更新後における帰宅予定時刻(例えば、19時)が含まれている。
【0051】
上記延長依頼があった旨の情報を取得したロボット60の動作モード実行部62は、変更後の帰宅予定時刻(例えば、19時)まで当該アプリケーションを継続してする。そして、変更後における帰宅予定時刻(例えば、19時)になってもユーザ認証部64によるユーザ認証が行われず、ユーザの帰宅が確認できなかった場合には、動作モード実行部62は、上述のように「大丈夫メール」の送信要求を無線通信部55を介してロボット管理装置40へ送信する(図7のステップSB7)。これにより、上述と同様、ロボット管理装置40からユーザ端末80に対して「大丈夫メール」が送信されることとなる(図7のステップSB8)。
【0052】
この「大丈夫メール」に対してユーザ端末80からの応答がなく、更にこの状態で所定期間(例えば、10分)が経過すると、ロボット60の動作モード実行部62は、ユーザの安否が確認できない旨を示す「心配メール」の送信要求をロボット管理装置40へ送信する(図7のステップSB9)。
この「心配メール」の送信要求を受けたロボット管理装置40では、制御装置43内の電子メール作成部44により心配メールが作成される。そして、この心配メールは、通信装置41を介してユーザ端末80および第三者端末90へ送信される(ステップSB10、SB11)。
【0053】
ここで、「心配メール」は、その本文に、例えば、「(ユーザ名)さんが、予定時刻になっても帰宅されません。心配しています。」等のメッセージが記載されたものである。
このように、心配メールをユーザ端末80に送信することにより、何らかの応答を必要としている旨をユーザに通知するとともに、第三者に対しては帰宅予定時刻になってもユーザが帰宅しない旨を通知することで、ユーザへの何らかのコンタクトを第三者に求めることが可能となる。
【0054】
そして、上記「心配メール」の送信後において、ユーザが帰宅することで、ロボット60のユーザ認証部64によりユーザ認証が行われ、ユーザの帰宅が検知されると(図7のステップSB12)、動作モード実行部62は、留守番サービス終了の旨を示すサービス解除通知および「安心メール」の送信要求を無線通信部55を介してロボット管理装置40へ送信し(ステップSB13)、その後、留守番モードの動作アプリケーションの実行を終了する。
【0055】
上記サービス解除通知および「安心メール」の送信要求を受けたロボット管理装置40では、当該留守番モードの終了が確認されるとともに、電子メール作成部44による「安心メール」の作成がなされ、この安心メールがユーザ端末および第三者端末へ送信される(図7のステップSB14,15)。
ユーザはこの安心メールを閲覧することにより、留守番モードが解除された旨を確認できるとともに、第三者はユーザが帰宅したことを確認することができる。安心メールは、例えば、その本文に、「(ユーザ名)さんに会うことができました。安心しました。」等のメッセージが記載されたものである。
【0056】
次に、図8に示すように、上述した留守番モードの実行中において、ロボット管理装置40が、当該スケジュール情報に登録された終了予定時刻に対し所定の時間を経過しても上述した「大丈夫メール」の送信依頼やサービス解除通知等の当該サービスに関する情報を受信しなかった場合には、ロボット60との通信回線が切断されていると推定する。
このような場合には、ロボット管理装置40の電子メール作成部44が、「ネット不調メール」を作成し、この送信先にユーザ端末80および第三者端末90を設定して、通信装置41へ出力する。これにより「ネット不調メール」がユーザ端末80及び第三者端末90へ送信されることとなる(図8のステップSC3、SC4)。
この結果、ユーザは通信回線が切断されていることにより留守番モードが正常に機能していない旨を確認することができ、第三者はユーザの安否が確認できない状況にあることを把握することができる。
【0057】
なお、上述のように「終了予定時刻に対して所定の時間」としているのは、終了予定時刻に時間的余裕を持たせたものであり、例えば、ロボット60からの情報伝達等に関する遅延等を考慮したものである。この所定の時間は、設計により任意に設定できる時間であるが、例えば、5分から10分程度の時間が設定される。
【0058】
以上説明してきたように、本実施形態に係るロボットシステムによれば、サービス提供中(動作モード実行中)において、スケジュール情報に登録されている終了予定時刻に対して所定の時間を経過しても、当該サービスに関する情報をロボット60から受信しなかった場合には、電子メール作成部44により「ネット不調メール」が作成され、この「ネット不調メール」がユーザ端末80および第三者端末90の少なくともいずれかに送信されるので、この不調通知を受け付けたユーザあるいは第三者は速やかに接続回線の切断を知ることができる。これにより、ユーザや第三者は、適切な対応を迅速にとることが可能となる。
【0059】
なお、上記実施形態においては、「留守番モード」を一例として説明したが、上記ネット不調メールが送信される事象は、この「留守番モード」に限定されず、例えば、所定の時刻になると、ロボットがユーザ等に対して情報を提供するような動作モード、例えば、「声かけモード」等にも適用することが可能である。
更に、上記実施形態においては、ネット不調である旨を通知する手段として、電子メールを用いていたが、これに限られず、例えば、ユーザ端末に対して電話をかけて音声にてネット不調を通知するような態様を取ることも可能である。
【0060】
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0061】
【図1】本発明の一実施形態に係るロボットシステムのネットワーク構成を示した図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るロボット管理装置の概略構成について示したブロック図である。
【図3】本発明の一実施形態に係るロボットの正面図である。
【図4】図1に示したロボットの左側面図である。
【図5】図1に示したロボット本体に内蔵されるロボットの電気的構成例を示す図である。
【図6】本発明の一実施形態に係る留守番モードに係るロボット、ロボット管理装置、ユーザ端末、第三者端末の間で行われる情報のやり取りの一例について示した図である。
【図7】本発明の一実施形態に係る留守番モードに係るロボット、ロボット管理装置、ユーザ端末、第三者端末の間で行われる情報のやり取りの一例について示した図である。
【図8】本発明の一実施形態に係る留守番モードに係るロボット、ロボット管理装置、ユーザ端末、第三者端末の間で行われる情報のやり取りの一例について示した図である。
【符号の説明】
【0062】
11 全方位カメラ
13 前方カメラ
14 マイクロフォン
15 モニタ
18 スピーカ
28 充電コネクタ
31 走行用車輪
40 ロボット管理装置
41 通信装置
42 記憶装置
43 制御装置
44 電子メール作成部
51 制御装置
52 画像処理部
53 音声処理部
54 表示制御部
55 無線通信部
55a アンテナ
56 駆動制御部
57 走行用駆動機構
58 バッテリ
60 ロボット
61 動作モード設定部
62 動作モード実行部
70 スケジュール情報管理部
72 動作アプリケーション記憶部
80 ユーザ端末
90 第三者端末

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ端末、第三者端末、およびロボットとネットワークを介して接続されるロボット管理装置であって、
前記ロボットからサービス種別および該サービスの終了予定時刻が対応付けられて登録されたスケジュール情報を受信する受信手段と、
受信した前記スケジュール情報を記憶する記憶手段と、
前記スケジュール情報に登録された終了予定時刻に対し所定の時間を経過しても、サービスに関する情報を前記ロボットから受信しなかった場合に、前記ユーザ端末および前記第三者端末の少なくともいずれかに、ネットワークが不調である旨を通知する通知手段と
を具備するロボット管理装置。
【請求項2】
前記スケジュール情報に登録されているサービス種別が留守番サービスであり、前記留守番サービスの終了予定時刻がユーザの帰宅予定時刻であった場合において、
前記帰宅予定時刻に対し所定の時間を経過しても、前記留守番サービスに関する情報を前記ロボットから受信しなかった場合に、前記通知手段が前記ユーザ端末および前記第三者端末の少なくともいずれか一方に、ネットワークが不調である旨を通知する請求項1に記載のロボット管理装置。
【請求項3】
前記帰宅予定時刻に対し所定の時間を経過するまでに、ユーザの不在情報を前記ロボットから受信した場合に、前記通知手段が、前記ユーザ端末に対して安否確認メールを送信する請求項2に記載のロボット管理装置。
【請求項4】
前記ユーザ端末に安否確認メールを送信してから所定の時間を経過するまでに、前記安否確認メールに対する応答を前記ユーザ端末から得られなかった場合に、前記通知手段が前記第三者端末に対して安否確認メールを送信する請求項3に記載のロボット管理装置。
【請求項5】
前記ユーザ端末に安否確認メールを送信してから所定の時間を経過するまでに、前記ユーザ端末から前記帰宅予定時刻の変更要求を受け付けた場合に、前記スケジュール情報を更新するとともに、変更後のスケジュール情報を前記ロボットへ送信する請求項3または請求項4に記載のロボット管理装置。
【請求項6】
ロボット管理装置とネットワークを介して接続されるロボットであって、
ユーザを認証するユーザ認証手段と、
ユーザから留守番サービスの実行要求、および終了予定時刻が入力された場合に、前記留守番サービスおよび該サービスの終了予定時刻を対応付けたスケジュール情報を作成して管理するスケジュール情報管理手段と、
前記スケジュール管理手段により作成されたスケジュール情報を前記ロボット管理装置へ送信する送信手段と
を備え、
前記ユーザ認証手段は、顔認証によるユーザ認証に失敗した場合に、キーワードの入力を誘導する音声を発し、該音声に対してユーザから入力されたキーワードに基づいてユーザ認証を行い
前記送信手段は、前記留守番サービスの終了予定時刻までに、前記ユーザ認証手段によりユーザが認証された場合には、前記ロボット管理装置に対してサービス終了の旨を通知するサービス解除通知を送信するロボット。
【請求項7】
ユーザ端末、第三者端末、およびロボットとネットワークを介して接続されるロボット管理装置と、前記ロボットとを備えるロボットシステムであって、
前記ロボットは、
ユーザを認証するユーザ認証手段と、
前記ユーザから留守番サービスの実行要求、および終了予定時刻が入力された場合に、前記留守番サービスおよび該サービスの終了予定時刻を対応付けたスケジュール情報を作成し管理するスケジュール情報管理手段と、
前記スケジュール情報管理手段により作成された前記スケジュール情報を前記ロボット管理装置へ送信する送信手段と
を有し、
前記ロボット管理装置は、
前記ロボットから前記スケジュール情報を受信する受信手段と、
受信した前記スケジュール情報を記憶する記憶手段と、
前記スケジュール情報に登録されているサービスの終了予定時刻に対して所定の時間を経過するまでに、前記サービスに関する情報を前記ロボットから受信しなかった場合に、前記ユーザ端末および前記第三者端末の少なくともいずれか一方に、ネットワークが不調である旨を通知する通信手段
を有するロボットシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2007−152446(P2007−152446A)
【公開日】平成19年6月21日(2007.6.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−347695(P2005−347695)
【出願日】平成17年12月1日(2005.12.1)
【出願人】(000006208)三菱重工業株式会社 (10,378)
【Fターム(参考)】